JP4336882B2 - 強アルカリ水を使った鉱山廃水処理の方法。 - Google Patents

Description

本発明は河川水、雨水、地下水、湧水等の天然資源水にライムケーキ焼成生石灰、または生石灰等の活性石灰を加え反応させ固液分離する事によって強アルカリ水を得、それを鉱山廃水中に加え重金属を凝集沈殿させ回収すると河川等に廃水を放流出来、かつ強アルカリ水を得た際の脱水ライムケーキは焼成する事により繰り返し重金属の凝集沈殿効果のある強アルカリ水を作るための活性石灰がリサイクルできる技術分野に属する物である。

毎日大量に湧出する重金属含む鉱山廃水を今までは消石灰、炭酸カルシウム、凝集薬剤等を幾年にも渡って直接、投入混合し重金属含む沈殿物を回収してきた。

従来の方法である消石灰、炭酸カルシウム、凝集薬剤等を直接、投入混合して回収できる重金属含む沈殿物は、大量の不純物入りライムケーキであり、再利用法が無く近年廃棄場所等にも限界があり処理に困難が出てきた。
本発明は上記問題を解決する方法を提供する事である。

目的を達成する為に本発明は、河川水、雨水、地下水、湧水等の天然資源水に生石灰等の活性石灰を加え反応させ脱水機等で固液分離し、強アルカリ水とライムケーキを得、強アルカリ水は鉱山廃水と混合し重金属を凝集沈殿させて純粋な重金属だけを回収後廃水を河川等に放流させることが出来る様になる。
ライムケーキは、焼成すると再び強アルカリ水を作る為の生石灰等の活性石灰にリサイクル出来る。
実質廃棄するライムケーキが発生しないので目的が達成される。

本発明による効果は、これまで重金属を除去回収するのに消石灰、炭酸カルシウム等を鉱山廃水に直接投入してきたため不純物混じりの膨大な量のライムケーキが発生していたが、この新方式の発明で凝集沈殿効果の部分だけを液体として生成し鉱山廃水処理剤とするのでライムケーキの廃棄が無くなりかつ、石灰が混ざらないので純粋な重金属が資源として得られる画期的な効果がある。

本発明の実施の形態を実施例にもとづき説明する。

河川水等を一度タンク１に集め撹拌しながらライムケーキ焼成生石灰、または生石灰等の活性石灰２をｐＨ約１３の範囲で状態を確認しながら適宜混合する。さらに撹拌を続けながら濾布脱水や、遠心分離などの脱水機３などに送り込み固液分離し、固体の方はライムケーキ焼成生石灰として利用するため４で焼成する。
液体の方は強アルカリ水（約ｐＨ１３）となる。ライムケーキの方は効果が続く限りリサイクルとなる。効果が無くなっても石灰のため肥料等として使用できる。強アルカリ水の方はタンク５で６と混合し７に送り込み固液分離。液体は河川放流で、固体は純粋な重金属沈殿物で有効資源になる。これを実施例とする。

現在行われている鉱山廃水の処理方法として消石灰、炭酸カルシウム、凝集薬剤等を直接、投入混合して脱水する方法が一般的となっており、固液分離した液体は河川等に放流できるが一方の固体で回収する重金属含む沈殿物は、大量の不純物入りライムケーキとなる。従って川に重金属を流さない替わりに管理型廃棄物に委ねるしかない。しかし近年廃棄物問題も深刻になり廃棄物も有効利用出来る状態でなければ実に肩身の狭い思いにさせられる。本発明の利点は河川に放流する液体は基準値内のままで一方の分離した固形物も大量の消石灰や炭酸カルシウム等が混ざることが無い純粋な重金属の固まりとなって抽出できる。今迄難しかった各金属の分離が従来より容易になり貴重な資源を再利用するうえで産業上の利用可能性はある。

強アルカリ水を使った鉱山廃水処理方法の作業工程チャートである

符号の説明

１ 強アルカリ水製造用混合タンク（攪拌機付き）
２ ライムケーキ焼成生石灰、または生石灰等の活性石灰
３ 濾布脱水や、遠心分離などの脱水機（強アルカリ水、ライムケーキ用）
４ ロータリーキルン等焼成炉
５ 鉱山廃水処理混合タンク（攪拌機付き）
６ 重金属含む鉱山廃水
７ 濾布脱水や、遠心分離などの脱水機（河川放流水、重金属沈殿物用）

Claims (1)

1. 廃棄物であるライムケ−キを焼成する事でライムケ−キ焼成生石灰を製造し、河川水と混合撹拌し、固液分離しする事よって液体の強アルカリ水約ｐＨ１３を製造する事ができると同時に、その強アルカリ水を鉱山廃水と混合撹拌し、混合溶を固液分離した液体の方は河川に放流する事ができ、一方の固体は重金属の沈殿物であるため有効資源となり、ライムケ−キ焼成生石灰を製造して得る事ができた強アルカリ水を、固液分離にて製造した際の、もう一方の固体は焼成する事によって、再度ライムケ−キ焼成生石灰となり、繰り返し強アルカリ水を得る事ができる製造方法。

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