JP4336577B2 - ミクロトーム - Google Patents

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Description

本発明は主に病理学的試料を薄片状に切断して検鏡試片を得るためのミクロトームに関し、特に滑走式のミクロトームに関するものである。
従来、主に病理学的試料を薄片状に切断して検鏡試片を得るための滑走式ミクロトームが知られている(例えば、特許文献1参照。)。滑走式ミクロトームは、切断刃を保持する切断刃ホルダをレール上に水平移動自在に配置した切断刃移動機構と、検鏡試料を上下方向に昇降自在に配置する検鏡試料位置調整機構とを備えている。そして、滑走式ミクロトームでは、切断刃移動機構の切断刃の移動軌跡上に、検鏡試料を突出させるように検鏡試料位置調整機構を操作者は手動で操作し、その後、切断刃移動機構の切断刃ホルダを手動で操作して、切断刃の移動軌跡から上方に突出した部分を切断刃によって切断することにより、検鏡試片を得るようにしている。検鏡試料を切断した後は、再び、操作者は切断刃移動機構を手動で操作して検鏡試料を切断する前の位置に戻し、検鏡試料位置調整機構を再び手動で操作することより、切断刃の移動軌跡上に、検鏡試料を突出させる。このような滑走式ミクロトームは、構造が簡単であり、電動駆動により、切断刃ホルダや検鏡試料を移動させるミクロトームと異なって、複雑な回路や、制御装置等が必要でないため、低価格であることを特徴としている。
特開平3−209145号公報
ところで、一般に滑走式ミクロトームでは、切断刃移動機構と、検鏡試料位置調整機構とをそれぞれ操作する場合、切断刃移動機構を手動操作する部位と、検鏡試料位置調整機構を手動操作する部位は、それぞれの機構に設けられて、片方の手でのみ操作できないほど離間している。このため、両機構をそれぞれ操作する際は、いずれか一方の機構を片方の手で操作し、他方の機構を残りの手でそれぞれ操作するようにしている。又、操作者はいずれか一方の手で切断刃移動機構を操作した後、切断刃によって得られた検鏡試片を手で取り去る必要がある。このため、従来は、前記機構を操作していたいずれか一方の手を離して、前記検鏡試片を取り去っている。
このように、従来の滑走式ミクロトームは、前記両機構を両手でそれぞれ操作するとともに、いずれか一方の機構を操作していた手を離して、検鏡試片を取り去るようにしているため、操作性が悪い問題があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、一方の手で、切断刃移動機構と検鏡試料位置調整機構とを操作することができて操作性を向上し、そのことによって、あいている他方の手で検鏡試片を取り去ることができるミクロトームを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、切断刃を移動する切断刃移動機構と、前記切断刃の移動軌跡上に試料を移動するための入力操作部を有する検鏡試料位置調整機構を備えたミクロトームにおいて、前記切断刃移動機構の手動操作部に、前記検鏡試料位置調整機構の入力操作部に止着されたひも状部材を駆動操作する操作手段が設けられ、前記ひも状部材は、前記切断刃移動機構の手動操作部の移動軌跡に沿って配置され、前記手動操作部を把持した手にて、前記操作手段を駆動操作することにより、前記ひも状部材が駆動操作されて、前記入力操作部を操作することを特徴とするミクロトームを要旨とするものである。
請求項の発明は、請求項1において、前記検鏡試料位置調整機構は、前記試料を昇降させる昇降機構と、前記昇降機構を介して前記試料の位置の微調整が可能な微調整機構とを含み、前記入力操作部は、前記微調整機構に設けられており、前記操作手段にて前記入力伝達手段を介して該入力操作部を操作することにより、前記試料の位置の微調整がされることを特徴とする。
請求項1及び請求項の発明によれば、一方の手で、切断刃移動機構と検鏡試料位置調整機構とを操作することができることにより操作性を向上し、そのことによって、あいている他方の手で検鏡試片を取り去ることができる効果を奏する。
又、切断刃が、試料と干渉しない位置を除いた手動操作部の移動軌跡であれば、どこでも検鏡試料位置調整機構の微調整を行うことができる。このことによって、より微調整の操作性を向上できる。
すなわち、切断刃移動機構により、試料を切断した後、切断前の位置に切断刃を戻す際、従来は、切断刃を最も後退した位置まで戻した後、試料を切断刃の移動軌跡と干渉する位置(切断位置という)に移動させていた。それに対して、本発明では、試料を切断した後、切断前の位置に切断刃を戻す際、切断刃を最も後退した位置まで戻さなくても、後退する切断刃が試料の切断位置を通過しさえすれば、いつでも試料を切断位置に移動させることができる。すなわち、後退する切断刃が切断位置を通過した直後において、試料を即座に切断位置に位置させることも可能である。このように、本発明によれば、試料切断完了後に切断刃が後退したとき、従来と異なり、切断刃が最も後退した位置に復帰しなくても、試料を切断位置に位置させることができ、迅速に試料を切断位置に位置させることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図14に従って説明する。
図1に示すように、ミクロトーム11は、試料Sを保持する試料支持機構12と、該試料支持機構12の位置調整を行う検鏡試料位置調整機構(以下、位置調整機構13という)と、試料Sを切断する切断刃14を移動可能に支持する切断刃移動機構15とを備えている。なお、本明細書では、切断刃14の移動方向において、切断刃14が試料Sを切断する方向を前方向とし、ミクロトーム11を前から見た場合を基準として、同移動方向に直交する方向を左右方向とする。ミクロトーム11の底板16には切断刃移動機構15及び位置調整機構13が設けられている。
(1.切断刃移動機構15)
切断刃移動機構15は、底板16上に固定された支台17、支台17上に固定されたテーブル18、テーブル18上を水平方向d1(図1における前後方向)に沿って移動するホルダ保持体19、ホルダ保持体19に取り付けられたホルダ20(図6参照)及びホルダ20に取り付けされた切断刃14を備えている。水平方向d1は、「切断刃の移動方向」に相当する。図7に示すように、テーブル18上には、前後方向に延びるレール21が固定され、レール21に対して、滑走ブロック22が前後方向にスライド自在に係合されている。滑走ブロック22上には、副ブロック23が固定されており、副ブロック23上にホルダ保持体19が固定されている。副ブロック23の右側部には、ハンド操作板24が固定されている。ハンド操作板24の下部は、テーブル18の高さ位置よりも下方に延出されている。ハンド操作板24は、手動操作部に相当する。
ハンド操作板24の下部外側面には、操作レバー40が軸41にて回動自在支持されている。操作レバー40の先端は、上方に延出されている。操作レバー40は、操作手段に相当する。軸41の内端は、ハンド操作板24を貫通して、ハンド操作板24の内側面から突出され、アーム42の中央部が固定されている。アーム42は、前後方向に延出されており、その長手方向の両端には、前後一対のプーリが回動自在に軸支されている。一対のプーリは前プーリ43aと後プーリ43bとからなる。ハンド操作板24の上部外側面には指掛け部24aが突出して配置されている。ハンド操作板24を掴んで副ブロック23を前後方向に移動した際には、滑走ブロック22の移動により、前プーリ43aは、図6において実線で示す位置と、二点鎖線で示す位置の間の範囲Lを移動可能とされている。
支台17の右側面には、図6に示すように、ひも状部材としてのワイヤ44が架設されている。ワイヤ44の一端を止着するワイヤ止着部材32は、二点鎖線で示す後プーリ43bよりも、後側において、支台17の右側面に固定されている。方向転換プーリ52は、実線で示す前プーリ43a寄りも前側において、ワイヤ止着部材32と略同じ高さとなるように支台17の右側面に回転自在に取付けされている。方向転換プーリ53は、方向転換プーリ52の下方において、支台17の右側面に回転自在に取付けされ、ワイヤ44を支台17に貫通された貫通路17aに導入する。貫通路17a内に導入されたワイヤ44は、後述する爪支持部材130に止着されている。ワイヤ44は入力伝達手段に相当する。
ワイヤ44において、方向転換プーリ52とワイヤ止着部材32間に張り渡された部位は、水平となるように方向転換プーリ52とワイヤ止着部材32により配置され、かつ、前プーリ43aと後プーリ43b間に通されている。このワイヤ44の水平部分は、ハンド操作板24の移動軌跡に沿って配置していることになる。又、軸41には、巻バネ41aが配置されている。巻バネ41aは、一端がハンド操作板24に止着されており、他端がアーム42に止着されている。この巻バネ41aにより、アーム42を付勢して、ワイヤ44に対し、前プーリ43aの上部と後プーリ43bの下部が常時接触するようにされている。なお、前プーリ43a及び後プーリ43bには、周面には、周回溝が形成されており、同周回溝にワイヤ44が係入されているため、前プーリ43a及び後プーリ43bからワイヤ44が外れることはない。
(2.位置調整機構13)
位置調整機構13は、昇降機構25、荒調整機構26、及び微調整機構27を備えている。昇降機構25には、仲介台28を介して試料支持機構12が固定されている。
図1に示すように、位置調整機構13は、長四角箱状のハウジング35を備えている。ハウジング35は、図1に示す上壁36、図5に示す一対の側壁37,38、蓋体39を備えている。図5に示すように、側壁37,38は、底板16上に垂直となるように固定されている。側壁37及び側壁38は、図中、それぞれ後側及び前側に配置されている。図1に示すように、上壁36は両側壁37,38に固定されている。底板16、両側壁37,38、上壁36には、支台17とは反対側の側面に蓋体39が固定されている。この底板16、両側壁37,38、上壁36、支台17、及び蓋体39に囲まれた室内空間A内には、昇降機構25、荒調整機構26、及び微調整機構27の大部分が配置されている。
(2.1. 昇降機構25)
図2に示すように、昇降機構25は、下部側支持体45、第1回転機構46、第2回転機構47、上部側支持体48、スライド機構49を備えている。
昇降機構25の構成の概要を以下に説明する。
第1回転機構46は、底板16に固定された下部側支持体45に支持されて昇降方向d2に沿って移動不能にかつ回転可能とされている。ここで、昇降方向d2は、図2における上下方向であり、切断刃の移動方向と直交する。第1回転機構46には雌ネジとしてのナット50を備えており、そのナット50の雌ネジ部50aには、第2回転機構47に備えられた雄ネジとしての軸体51の雄ネジ部51aが進退可能に螺着されている。第2回転機構47は、第1回転機構46と相対回転することにより昇降方向d2に沿って移動する。上壁36に固定された上部側支持体48内には、昇降方向d2に沿って移動可能にスライド機構49が配置されている。スライド機構49は、第2回転機構47が昇降方向d2に沿って移動することに伴って、昇降方向d2に沿って移動する。
次に、下部側支持体45、第1回転機構46、第2回転機構47、上部側支持体48、スライド機構49をそれぞれ詳しく説明する。底板16には、断面円形状の貫通孔55が形成されている。底板16上には、貫通孔55周縁に対応する位置に円筒状の下部側支持体45が固定されている。下部側支持体45には、断面円形状の挿通孔56が昇降方向d2に沿って形成されている。下部側支持体45には、挿通孔56の上下両側にスラスト玉軸受57,58がそれぞれ嵌入されている。
(2.1.1 第1回転機構46)
第1回転機構46は、ホイール固定体60、スペーサ61、締結体62、ナット50、ウォームホイール63、及びボルト65を備えている。ホイール固定体60は、筒状に形成され、その中間部から上端部にかけて下端部の外径より順に拡径した複数段の膨出段部が形成されている。ホイール固定体60は、両スラスト玉軸受57,58に嵌入(支持)されている。ホイール固定体60の上端部に設けられた膨出段部は、スラスト玉軸受58に圧接する当接部60aとされている。ホイール固定体60の下端部外周には締結体62が締結されている。締結体62は、スペーサ61を介してスラスト玉軸受57に圧接されている。
即ち、締結体62をホイール固定体60に締め付けることにより、ホイール固定体60は当接部60aと締結体62にてスラスト玉軸受58、57を介して下部側支持体45を挟みつけている。ホイール固定体60には、軸心O1を軸心とした断面円形状をなす貫通孔66が形成されている。ホイール固定体60には、貫通孔66の上側を断面円形状に拡径したナット配置部67が形成されている。
ナット配置部67内には、略円筒状をなすナット50の下半分がナット配置部67に配置されている。ナット50の内周には、雌ネジ部50aが形成されている。雌ネジ部50aの谷径は、貫通孔66の内径よりも小さく形成されている。また、ナット50の上端外周には、鍔部50bが張り出し形成されている。ナット50は、ホイール固定体60から突出した上半分がウォームホイール63に嵌入され、鍔部50bはウォームホイール63の側面(図2における上側の側面)に当接されている。ウォームホイール63は、ホイール固定体60に固定されている。又、ウォームホイール63の半径は、後述する第1平歯車70の半径よりも短くされている。ナット50の鍔部50bは、ボルト65によりウォームホイール63に固定されている。この結果、第1回転機構46は、軸心O1を中心として回転可能に、かつ昇降方向d2に沿った移動が不能とされている。
(2.1.2 第2回転機構47)
第2回転機構47は、軸体51、第1平歯車70、スペーサ71、締結体72を備えている。軸体51は、昇降方向d2の中間部から下端にかけて設けられた雄ネジ部51aにて、ナット50の雌ネジ部50aに螺着されている。軸体51は、昇降方向d2の中間部に第1平歯車70が固定されている。第1平歯車70の半径は、ウォームホイール63の半径よりも長くされており、又、被動機構91、駆動機構90の機構内部の摩擦等によりウォームホイール63に働くモーメントでは、第1平歯車70を介して静止状態の第2平歯車102を回転させないようにしている。軸体51は、上端部に締結体72が締結されている。軸体51の外周には、締結体72の下側にスペーサ71が配置されている。ところで、上壁36には、貫通孔75が形成され、その貫通孔75には、上部側支持体48が挿入されている。上部側支持体48の上端部外周には、上壁36の上面に当接する鍔部48aが形成され、その鍔部48aは、上壁36に固定されている。上部側支持体48には、貫通孔76が昇降方向d2に沿って形成され、その貫通孔76内には、スライド機構49が配置されている。
(2.1.3 スライド機構49)
スライド機構49は、支持部77、載置台78を備えている。支持部77は、貫通孔76に遊挿されている。支持部77には、断面円形状をなす挿通孔79が昇降方向d2に沿って形成され、その挿通孔79には軸体51が挿通されている。支持部77には、挿通孔79の上下両側にスラスト玉軸受80,81がそれぞれ嵌入されている。その両スラスト玉軸受80,81には、軸体51が嵌入されている。両スラスト玉軸受80,81及び支持部77は、スペーサ71と第1平歯車70との間に位置するように配置されている。軸体51に締結体72が締結されていることにより、第1平歯車70、及び締結体72は、スラスト玉軸受81、支持部77、及びスラスト玉軸受80を昇降方向d2に沿って挟みつけ固定している。
支持部77上には、載置台78が固定されている。載置台78は、上部側支持体48の貫通孔76内を、軸心O1方向(昇降方向d2)に沿ってスライド移動可能に、かつ軸心O1を中心として回転不能に構成されている。載置台78の下面には、締結体72が固定された軸体51の端部を収容する収容凹部82が形成されている。また、載置台78の上面には、前記仲介台28を取り付けるための取付凹部83が形成され、その取付凹部83には仲介台28が固定されている。図4に示すように、上部側支持体48には、蓋体39に対向する位置に下端へ向けて開口する切欠き84が形成されている。切欠き84は、昇降方向d2に沿って形成されている。蓋体39には、切欠き84に対向する位置に長孔85が昇降方向d2に沿って形成されている。支持部77には、切欠き84に対向する位置に雌ネジ部86が形成されている。雌ネジ部86は挿通孔79に開口されている。
雌ネジ部86には、軸体87の内端側の雄ネジ部87aが螺着されている。軸体87は、切欠き84及び長孔85を挿通するように配置され、外端が蓋体39から突出されている。軸体87の外端には、回転抑制ノブ88が固定されている。回転抑制ノブ88を回転させて軸体87の雄ネジ部87aを軸体51に圧接させると、軸体51の回転が抑制されるようになっている。
(2.2. 荒調整機構26)
図3に示すように、荒調整機構26は、駆動機構90、該駆動機構90から動力が伝達される被動機構91を備えている。駆動機構90は、軸挿通体92、一対のスラスト玉軸受93,94、軸体95、前記荒調整ノブ30、及び第1傘歯車96を備えている。上壁36に固定された軸挿通体92には、一対のスラスト玉軸受93,94が嵌入されている。軸体95は、その軸心O2が蓋体39の側面39aと直交する方向(図3における左右方向)に沿うように、一対のスラスト玉軸受93,94にて回転自在に支持されている。軸体95は、一端が蓋体39から突出されており、その一端に荒調整ノブ30が固定されている。軸体95の他端には、第1傘歯車96が固定されている。
被動機構91は、軸挿通体97、一対のスラスト玉軸受98,99、第1回転軸体としての軸体100、第2傘歯車101、及び第2平歯車102を備えている。側壁37に固定された軸挿通体97(図2参照)には、一対のスラスト玉軸受98,99が嵌入されている。軸体100は、軸体51と平行に延びるように一対のスラスト玉軸受98,99に回転自在に支持されている。そのため、軸体100の軸心O3は、軸心O1と平行とされ、軸心O2と直交されている。軸体100の一端には、前記第1傘歯車96と噛合する第2傘歯車101が固定されている。本実施形態では、第1傘歯車96の歯数と第2傘歯車101の歯数との比は、「1:1」となるように構成されている。なお、この比を異ならすように構成してもよく、例えば、この比を「1:2」としてもよいし、「2:1」としてもよい。また、軸体100には、前記第1平歯車70(図2参照)に噛合する第2平歯車102が固定されている。本実施形態では、第1平歯車70の歯数と第2平歯車102の歯数との比は、「1:1」となるように構成されている。なお、この比を異ならすように構成してもよく、例えば、この比を「1:2」としてもよいし、「2:1」としてもよい。荒調整ノブ30を回転させると、第2平歯車102が軸心O3方向へ移動しない状態で回転するようになっている。従って、荒調整ノブ30を1回転させると、軸体51が1回転する(以下、この比を第1歯数比という)。
ここで、第1平歯車70と第2平歯車102との噛合関係について説明する。
図2に示すように、第2回転機構47を構成する第1平歯車70は、ナット50との相対回転により昇降方向d2へ移動する。第1平歯車70は、上部側支持体48の下面48bに当接する位置から、ボルト65に当接する位置までの範囲が昇降範囲eとされている。第1平歯車70及び第2平歯車102は、昇降範囲eにおいて互いに常に噛合するように、その厚さが設定されている。
(2.3 微調整機構27)
まず、微調整機構27を説明する前に、微調整機構27に付設される構成について説明する。図8に示すように、側壁38には、貫通孔38bが形成されている。貫通孔38bには軸受支持体152が挿通配置されている。取付リング153は、側壁38外側面に対して貫通孔38bの周縁に取付け固定されている。軸受支持体152は取付リング153に対しボルト着されている。軸受支持体152の内面には、円形をなすリング154がボルト着されて、リング154の軸心が軸受支持体152の軸心と一致するようにされている。軸受支持体152の両端には、一対の玉軸受155,156が嵌入固定されており、同玉軸受155,156には、ストッパ操作部材160が嵌入されている。ストッパ操作部材160は、円形管状に形成されており、中央部から内端寄り部位には、取付フランジ161が形成されている。取付フランジ161は、リング154内において、軸受支持体152の内端面に当接されている。ストッパ操作部材160の略中央部外周には、スペーサ165が貫通されるとともに、締付ナット164が螺合されている。締付ナット164の螺合により、玉軸受155、156を取付フランジ161と締付ナット164にて締め付けしている。この結果、ストッパ操作部材160は、軸受支持体152に対して、回転可能に支持されている。
ストッパ操作部材160の取付リング153から突出した外端部には、外嵌固定された操作ノブ166と、貫通されたスペーサ169と、螺着された締付体168を備えている。締付体168がストッパ操作部材160に対して締め付けすることにより、操作ノブ166、スペーサ169、締付体168は、一体にストッパ操作部材160と回転する。操作ノブ166は、取付リング153に固定された位置決め部材167と相対配置されている。操作ノブ166の内端面には、一対の収納孔166aが、ストッパ操作部材160の軸心(軸心O4と同軸心)を中心とした半径Rの同心円上に位置するように形成されている。収納孔166a間は、軸心O4を中心として所定角度θ1間隔をもって配置されている。本実施形態では、θ1は180度とされている。各収納孔166aは、ボール166bと、ボール166bを位置決め部材167側に付勢するコイルスプリング166cが収納されている。ボール166bの一部は、ボール166bの径よりも縮径された収納孔166aの開口部から出没可能とされている。
又、位置決め部材167には、複数の位置決め孔167aが位置決め部材167の軸心(軸心O4と同軸心)を中心とした半径Rの同心円上に位置するように形成されている。本実施形態では、図9に示すように180度反対に位置する位置決め孔167aを一対を1組としたとき、2組の位置決め孔167aが設けられている。なお、図9は、位置決め部材167を前側から見た場合の位置決め孔167aの配置を示している。又、隣接する組の位置決め孔167aは、軸心O4を中心として角度θ2離間している(図9参照)。又、各位置決め孔167aは、収納孔166aと相対するように配置されている。
通常時は、操作ノブ166は、ボール166bの一部が、第1組の位置決め孔(αで表す)に嵌入されて位置決めされている。この位置決め位置を第1位置という。又、操作ノブ166はθ2の角度をもって回転操作されてボール166bの一部が、第2組の位置決め孔(βで表す)に嵌入されて位置決め可能である。この位置決め位置を第2位置という。
図5に示すように、微調整機構27は、軸挿通体105、スラスト玉軸受106,107、ストッパ操作部材160、軸体109、前記微調整ノブ31、ウォーム110、ラチェット120、爪支持部材130、爪134等を備えている。底板16に固定された軸挿通体105には、一対のスラスト玉軸受106,107が嵌入されている。軸体109は、軸体51と直交方向に延びるとともに、内端が両スラスト玉軸受106,107に支持されている。又、軸体109は、ストッパ操作部材160、スペーサ169、及び締付体168に対して回転自在に挿通されている。軸体109の外端部は、締付体168から外方に突出されて、微調整ノブ31が固定されている。
軸体109には、前記ウォームホイール63に噛合するウォーム110が固定されている。本実施形態では、ウォーム110の条数とウォームホイール63の歯数との比は、「1:50」となるように構成されている。なお、この比を「1:30」、「1:90」、「2:60」等に変更してもよい。
本実施形態のミクロトーム11は、ウォーム110の条数とウォームホイール63の歯数との比が「1:50」とされていることから、ウォーム110を回転させることによりウォームホイール63が回転する。一方、本実施形態のミクロトーム11は、ウォームホイール63を回転させてウォーム110を回転させようとしても、ウォームホイール63とウォーム110との歯面の摩擦が大きくてウォーム110を回転させることができない。従って、微調整ノブ31を1回転させると、軸体51が50分の1回転する(以下、この比を第2歯数比という)。又、ウォームホイール63の半径は、第1平歯車70の半径よりも短くされている。
ラチェット120は、図5に示すように軸体109に対して軸孔121にて挿通されており、ストッパ操作部材160の内端面に近接して固定されている。ラチェット120は、円板状に形成され、その中心は軸心O4と一致して配置されている。爪支持部材130は、図5及び図11に示すようにストッパ操作部材160の内端部に対し、貫通孔130aに嵌入された玉軸受118を介して回転自在に取付けされている。爪支持部材130は互いに略180度反対方向に延びる突片131、132を備えている。突片131は、爪支持部材130の周部から上方に延出されている。
爪134は、ラチェット120側側面に対して、その中央部が軸135にて回動自在に支持されている。爪134の先端には、フック136が形成されている。爪134は、図10において、軸135を中心として反時計回り方向に回転した際に、フック136がラチェット120の周面に設けられた複数の歯のいずれかに係止可能とされるとともに、軸135を中心として時計回り方向に回転した際には、係合が解除されるようにされている。爪134が、ラチェット120の歯に係止した状態で、爪支持部材130を時計回り方向に回転すると、爪134とラチェット120の係合状態を保持した状態で、軸体109を時計回り方向に回転可能とされている。又、爪134が、ラチェット120の歯に係止した状態で爪支持部材130を反時計回り方向に回転すると、爪134とラチェット120の係合状態が解除されるようにされている。爪134の基端にはピン137が突設されている。突片131の上端には、図14(a)に示すようにピン138が突設されている。両ピン137,138間には付勢部材としてのバネ139が掛け渡されており、爪134は図10において軸135を中心として反時計回り方向に付勢されている。
図10に示すように、突片132は、爪支持部材130の周部から下方に延出されている。突片132には、貫通路17aを介して室内空間A内に導入されたワイヤ44の端部が止着されている。又、爪支持部材130の周部において、蓋体39側には、突部133が形成され、同突部133には、操作軸128が取付固定されている。操作軸128の操作端は、蓋体39に上下方向に延出形成された長孔39bを介して(図5参照)、蓋体39から外部に突出されている。操作軸128の操作端を手で上下方向に操作することにより、爪支持部材130を回転操作可能である。又、爪支持部材130の反ラチェット側側面には、図14に示すように鉄製等の磁性体からなる当接体123がボルト123aにて固定されている。当接体123の幅(爪支持部材130の回転方向の長さ)は、図10に示すように、突片131の幅(爪支持部材130の回転方向の長さ)よりも若干長くされており、突片131から爪支持部材130の回転方向に突出されている。又、当接体123の当接側側面(爪支持部材130の回転方向側の両側面)の下部は、下部へいくほど当接体123の幅が狭くなるようにテーパ面123bがそれぞれ形成されている。
第1ストッパ支持部材140は、図8に示すようにストッパ操作部材160に対して軸孔142にて挿通されて、取付フランジ161のラチェット120側側面に対してボルト着されている。第1ストッパ支持部材140のラチェット120側側面には、図12(a)及び図12(b)に示すように第1ストッパ141がボルト141aにて固定されている。第1ストッパ141の時計回り方向(図11において)に向かう側面は当接面141bとされている。当接面141bは、図11(b)に示すように軸心O4を含む仮想平面H1と一致するように形成されている。同当接面141bには、マグネット143が埋め込み固定されている(図12(a)参照)。マグネット143により、当接体123を吸着可能とされている。
第2ストッパ支持部材145は、図8に示すようにストッパ操作部材160に対して軸孔147にて挿通されて、第1ストッパ支持部材140のラチェット120側側面に対してボルト着されている(図11(b)参照)。第2ストッパ支持部材145のラチェット120側側面には、図13(a)及び図13(b)に示すように第2ストッパ146がボルト146aにて固定されている。第2ストッパ146の反時計回り方向(図11(b)において)に向かう側面は、当接面146bとされている。当接面146bは、図11(b)に示すように軸心O4を通る仮想平面H2と一致するように形成されている。
第1ストッパ141の当接面141bと、第2ストッパ146の当接面146bとのなす角度は、当接体123が予め設定された範囲(設計値)を移動可能な値とされている。そして、当接体123は、両テーパ面123bにて第1ストッパ141の当接面141bと、第2ストッパ146の当接面146bに対して選択的にそれぞれ当接係止可能に配置されている(図11(a)参照)。第2ストッパ146は、操作軸128、又はワイヤ44により爪支持部材130を回転操作したときに、当接体123が当接することにより、爪支持部材130の回転量を制限するためのものである。
図8及び図14に示すように、第2ストッパ支持部材145と玉軸受118との間において、ストッパ操作部材160には、筒状のスペーサ150が挿通配置されている。スペーサ150の外周には、巻バネ125が巻装されている。巻バネ125の一端は、爪支持部材130に係止され、他端は、第1ストッパ141に係止されている(図12(a)、図12(b)参照)。巻バネ125の付勢力により、爪支持部材130は常時、図10において、反時計回り方向に付勢されている。
図5及び図10に示すように、底板16上において、軸体109よりも支台17寄り側には、ラチェット120と対応するように、支持台115が固定されている。支持台115の上端面には、解除爪116が固定されている。解除爪116の先端は、ラチェット120に近接するとともに、上方に延びるように配置された解除部117とされている。解除部117の上面は、爪支持部材130が反時計回り方向に回転したときに、爪134のフック136の下面に摺接可能に上方へ向かうように斜状に形成されている。そして、爪134のフック136が、解除部117に係合(解除部117上面に接触)すると、フック136とラチェット120との接触が解除される。この結果、ラチェット120は爪134とは無関係に、往復回転可能とされている。
又、操作ノブ166が第1位置に位置している状態では、第1ストッパ支持部材140は、爪134のフック136が、図10に示すように解除部117上面に接触してラチェット120から離間した後、当接体123のテーパ面123bが第1ストッパ141の当接面141bに当接するように配置されている。又、爪支持部材130が、図10において巻バネ125の付勢力に抗して時計回り方向に回転された際には、フック136が解除部117から離間して、ラチェット120の歯に係合し、ラチェット120を図10において時計回り方向に回動させる。この構成により、爪支持部材130は、爪134を介してラチェット120を、駆動する構成となっている。爪支持部材130は、入力操作部に相当する。
又、操作ノブ166を第1位置から第2位置へ回転すると、第1ストッパ支持部材140は、第1ストッパ141にて、当接体123のテーパ面123bを押圧する。このことにより、爪支持部材130は図11において、時計回り方向に回動する。このとき、爪134のフック136が、図10に示すように解除部117上面から離間して、ラチェット120の歯に係合し、ラチェット120を時計回り方向に回動する。そして、ミクロトーム11は、操作ノブ166が第1位置から第2位置まで操作されると、その操作量に応じた一定量の微調整が可能とされている。なお、操作ノブ166を第2位置から第1位置へ戻すと、第1ストッパ支持部材140が反時計回り方向に回動される。一方、爪支持部材130は巻バネ125の付勢力により、当接体123が第1ストッパ141に当接保持された状態で、追従回転する。このとき、爪134はラチェット120の歯との係合が解除されるため、ラチェット120は駆動されない。
次に、本実施形態の作用について説明する。
荒調整ノブ30を回転させると、第1傘歯車96、第2傘歯車101、第2平歯車102、第1平歯車70、及び軸体51が回転する。第1平歯車70の歯数と第2平歯車102の歯数との比が「1:1」、及び第1傘歯車96の歯数と第2傘歯車101の歯数との比が「1:1」となっていることから、荒調整ノブ30の回転量だけ軸体51が回転する。このとき、第2回転機構47は、回転しながら昇降方向d2(軸心O1)に沿って移動する。なお、第2平歯車102の回転により、第1平歯車70、軸体51を介してウォームホイール63が回転しようとするが、ウォームホイール63とウォーム110との歯面の摩擦が大きくてウォーム110を回転させることはない。この結果、試料支持機構12の昇降方向d2位置が調整される。なお、第1平歯車70の昇降方向d2への移動により、第1平歯車70と第2平歯車102とが昇降方向d2に沿う方向に相対移動しても互いの噛合が維持されているため、荒調整ノブ30による試料支持機構12の昇降方向d2への位置調整が円滑に行える。
一方、微調整ノブ31を回転させると、軸体109、ウォーム110、ウォームホイール63、及びナット50が回転する。ウォーム110の条数とウォームホイール63の歯数との比が「1:50」となっていることから、微調整ノブ31における回転量の50分の1だけナット50が回転する。このとき、軸体51、第1平歯車70、スペーサ71、及び締結体72からなる第2回転機構47は、回転しない状態で昇降方向d2へ移動する。この結果、試料支持機構12の昇降方向d2位置が調整される。また、第1歯数比が「1:1」、第2歯数比が「1:50」となっていることから、微調整ノブ31による試料支持機構12の昇降方向d2位置の調整は、荒調整ノブ30によるものよりも細かく行うことが可能となる。
また、回転抑制ノブ88を回し、その回転抑制ノブ88を軸体51に圧接させると、軸体51は回転不能となり、試料支持機構12の昇降方向d2移動が抑制される。従って、試料支持機構12に保持した試料Sを切断刃14にて切断する際に、良好に切断作業を行うことが可能となる。
次に、ミクロトーム11の使用方法を説明する。なお、操作ノブ166は、第1位置に位置しているものとする。先ず、試料支持機構12に試料Sを保持させる。次に、荒調整ノブ30を回転させて試料支持機構12の昇降方向d2位置を大まかに調整し、ハンド操作板24を片方の手で把持して、ホルダ保持体19を水平方向d1に沿って移動させて、試料S上面が平らになるように切断刃14により切断する。次に、微調整ノブ31を適量だけ回転させて試料支持機構12を適量だけ上昇させて切断位置に位置させ、回転抑制ノブ88にて軸体51を回転不能にさせる。そして、試料支持機構12に取り付けた試料Sを切断刃14により切断する。このとき、爪134は、解除爪116の解除部117上面に当接されているため、ラチェット120はフリーである。
本実施形態では、さらに、微調整ノブ31を使用しないで、試料支持機構12を適量だけ上昇させる操作について説明する。なお、荒調整までの操作については同じであるため説明を省略する。荒調整の切断の後、ハンド操作板24を手で把持して、副ブロック23を後方向に移動操作した後、指掛け部24aに右手の親指以外の指を掛け、操作レバー40に親指を掛けて操作レバー40を回転させる。すると、アーム42が回転され、前プーリ43aがワイヤ44を上方に、後プーリ43bがワイヤ44を下方へ引っ張る。すると、この引っ張りによりワイヤ44を介して、爪支持部材130が図10の時計回り方向に回転する。この爪支持部材130の時計回り方向回転により、爪134のフック136が、図10に示すように解除部117上面から離間して、ラチェット120の歯に係合しラチェット120を時計回り方向に回動する。ラチェット120の時計回り方向の回動により、軸体109が回転し、試料支持機構12をラチェット120の回動量に応じた分だけ上昇させる。この操作レバー40に対する操作回数は、1回に限らず、必要な回数分操作する。このとき、操作レバー40の操作は、ハンド操作板24から手を離すことなく、操作ができる。このラチェット120の回動量に応じて、試料Sが切断位置に位置する。
従って、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) 本実施形態のミクロトームでは、切断刃14を移動する切断刃移動機構15と、切断刃移動機構15の移動軌跡上に試料を移動するための爪支持部材130(入力操作部)を有するようにした。そして、切断刃移動機構15のハンド操作板24(手動操作部)に、位置調整機構13(検鏡試料位置調整機構)の爪支持部材130に連係されたワイヤ44(入力伝達手段)を駆動操作する操作レバー40(操作手段)を設けた。
この結果、操作レバー40を操作すると、ワイヤ44を介して爪支持部材130を駆動することができる。操作レバー40は、切断刃移動機構15を手動操作するときのハンド操作板24に設けているため、一方の手で、切断刃移動機構15と位置調整機構13とを操作することができる。このことにより操作性を向上でき、あいている他方の手で検鏡試片を取り去ることができる。
又、本実施形態では、試料Sを切断した後、切断前の位置に切断刃を戻す際、切断刃14を最も後退した位置まで戻さなくても、後退する切断刃14が試料Sの切断位置を通過しさえすれば、いつでも試料Sを切断位置に移動させることができる。例えば、後退する切断刃14が切断位置を通過した直後において、試料Sを即座に切断位置に位置させることもでき、迅速に試料Sを切断位置に位置させることができる。
(2) 本実施形態では、ワイヤ44は、切断刃移動機構15のハンド操作板24(手動操作部)の移動軌跡に沿って配置した。具体的には、図6に示すようにワイヤ止着部材32と方向転換プーリ52間でハンド操作板24の移動軌跡に沿ってワイヤ44を水平に配置した。この結果、切断刃14が、試料Sと干渉しない位置を除いたハンド操作板24の移動軌跡であれば、どこでも位置調整機構13の微調整を行うことができる。このことによって、より微調整の操作性を向上できる。
(3) 本実施形態のミクロトーム11では、位置調整機構13は、試料Sを昇降させる昇降機構25と、昇降機構25を介して試料Sの位置の微調整が可能な微調整機構27とを含むようにした。そして、爪支持部材130(入力操作部)は、微調整機構27に設け、操作レバー40にてワイヤ44を介して爪支持部材130を操作することにより、試料Sの位置の微調整がされるようにした。この結果、微調整機構27を備えたミクロトーム11において、微調整の操作性を向上することができる。
なお、前記実施形態は、以下の別の態様に変更してもよい
・ ワイヤ44は、水平に配置したが、必ずしも水平である必要はなく、前プーリ43aや後プーリ43bが追従できるのであれば、若干傾いていてもよい。
・ 又、前記実施形態では、テーブル18を水平に配置したが、斜状に配置してもよい。
上記実施形態から把握できる請求項以外の技術的思想について述べる。
(1) 請求項4において、前記検鏡試料位置調整機構は、さらに、前記昇降機構を介して前記試料の位置の荒調整が可能な荒調整機構を含むことを特徴とするミクロトーム。こうすると、荒調整機構を含むミクロトームにおいても、一方の手で、切断刃移動機構と検鏡試料位置調整機構とを操作することができることにより操作性を向上し、そのことによって、あいている他方の手で検鏡試片を取り去ることができる。
ミクロトームを示す斜視図。 ミクロトームの正面部分断面図。 図1におけるA−A線矢視断面図。 図1におけるB−B線矢視断面図。 図1におけるC−C線矢視断面図。 ミクロトームの右側面図。 ミクロトームの要部断面図。 微調整機構に付設された機構の断面図。 位置決め孔167aの配置関係を示す説明図。 ラチェット120周辺の要部を示す説明図。 (a)は爪支持部材130を示す説明図、(b)は第1ストッパ支持部材140と第2ストッパ支持部材145の組み立て図。 (a)は第1ストッパ支持部材140の側面図、(b)は同じく正面図。 (a)は第2ストッパ支持部材145の側面図、(b)は同じく正面図。 (a)は爪支持部材130の正面図。(b)は当接体123の側面図。
符号の説明
11…ミクロトーム
12…試料支持機構
13…位置調整機構(検鏡試料位置調整機構)
14…切断刃
15…切断刃移動機構
24…ハンド操作板(手動操作部)
25…昇降機構
26…荒調整機構
27…微調整機構
40…操作レバー(操作手段)
S…試料

Claims (2)

  1. 切断刃を移動する切断刃移動機構と、前記切断刃の移動軌跡上に試料を移動するための入力操作部を有する検鏡試料位置調整機構を備えたミクロトームにおいて、
    前記切断刃移動機構の手動操作部に、前記検鏡試料位置調整機構の入力操作部に止着されたひも状部材を駆動操作する操作手段が設けられ、
    前記ひも状部材は、前記切断刃移動機構の手動操作部の移動軌跡に沿って配置され、
    前記手動操作部を把持した手にて、前記操作手段を駆動操作することにより、前記ひも状部材が駆動操作されて、前記入力操作部を操作することを特徴とするミクロトーム。
  2. 前記検鏡試料位置調整機構は、前記試料を昇降させる昇降機構と、前記昇降機構を介して前記試料の位置の微調整が可能な微調整機構とを含み、
    前記入力操作部は、前記微調整機構に設けられており、前記操作手段にて前記入力伝達手段を介して該入力操作部を操作することにより、前記試料の位置の微調整がされることを特徴とする請求項1に記載のミクロトーム。
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