JP4336188B2 - 給油所システム - Google Patents

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Description

本発明は、給油所システムに関する。特に、需要者自身により給油作業を行う、セルフサービス方式の給油所システムに関する。
商品の購入において、現金またはクレジットカードが使用される態様が一般的である。商品としての燃料油を販売する給油所においても現金またはクレジットカードを使用して販売が行われることがこれまで一般的であった。
さらに、近年は、給油所において、顧客自身で給油作業を行うセルフ式給油所が普及の段階にあり、この場合も現金またはクレジットカードによる利用を可能とするシステムが運用されている。
かかるセルフ式給油所システムの適用の一例として、給油所システムにおける監視システムが先に提案されている(特許文献1)。
特許文献1の図1、図2に示される様に、給油を必要とする車両がそれぞれ停止する複数のレーンに対応して複数の計量ユニット(給油機ユニット)が配置される。それぞれの計量ユニットには、コントローラが備えられ、複数の計量ユニットのコントローラはインタフェース装置を介して、POSターミナル(POS装置)に共通に接続される。このPOSターミナルにより各計量ユニットにおける給油販売のデータが集計される。なお、特許文献1では、給油所システムにおける監視を目的とするために、POS装置とターミナルとインタフェース装置との間に監視装置が設けられている。
このようなセルフ式給油所システムにおいて、現金またはクレジットカードを使用してセルフ給油販売を行うシステム構成では、給油完了後に販売室に顧客が出向いて係員の操作でPOS装置から得られる給油結果に基づき清算する方式(PAC:Pay At Casher)が採用される。
また給油所システムにおける別の清算方式として、給油機ユニットに組み込まれた、または近傍に設置された現金またはクレジットカードの投入機構を備えた、POS装置に接続されたPOS子機(POS端末機)により事前の現金またはクレジットカードの投入を確認して、該当する給油機ユニットにおける給油ポンプの駆動を可能とし、給油完了後の清算の実行を行う通信制御を実現するPAP(Pay At Pump)方式がある。
このような仕様により現金またはクレジットカードを用いるセルフ方式の給油所システムが、既存のものとして多く構築されている。
一方、現金またはクレジットカードに代わる新たな商品の販売方法として、事前に所定の購入可能金額を記録したプリペイドカードを使用する方法やRFID(Radio Frequency IDentification:電磁波を使用した非接触の自動認識技術)を使用した清算処理手段が、実用普及化されている。かかる事情を考慮して、セルフ式給油所システムにおいてもプリペイドカードやRFIDを使用して給油を可能とするシステムが考えられ、既に実用化されている。
そして、プリペイドカードシステムやRFIDの普及に伴って、かかる既存の現金またはクレジットカードを用いるセルフ式給油所システムにおいてもプリペイドカードやRFIDの使用を可能とすることが望まれる。
ここで、プリペイドカードやRFIDの使用を前提に新規のセルフ式給油所システムを構築する場合の困難性はそれほど大きくはない。
これに対し、前述の様に既に多くのセルフ式給油所システムは、現金またはクレジットカードを用いて清算するセルフ式給油所システムとして構築されている事情が存在する。かかる既に構築されているセルフ式給油所システムのうち特に前記のPAP方式においては、POS端末機の物理的スペースによる制約並びに、現金またはクレジットカードによるPOS装置における給油販売の制御プログラムの改変等が必要となり、物理的及び価格面において、非常な困難を伴うものであった。
また、セルフサービス方式の給油所であっても、一部の給油ユニットについては係員が直接給油作業を行うフルサービス方式で運用する給油所もあり、かかる給油所の場合は給油ユニットとPOS装置を含めてセルフサービス方式とは独立したフルサービスのシステムを併用している。このような給油所向けにサービス方式をPOSによる選択スイッチの操作で切り替える方式をとるシステムが先に提案されている(特許文献2)。
この場合においても、新規に切り替え方式のPOSシステムを導入したとしても新たな清算処理手段の追加が発生した場合の対応については、前記の場合と同様に物理面及び価格面において、非常な困難を伴うものと思われる。
特開平10−258899号公報 特開2003−231596号広報
したがって、本発明の目的は、かかる状況に鑑みて、既存のたとえば現金またはクレジットカードを用いるセルフ式給油所システムに対して追加的に、たとえばプリペイドカードの使用を可能とするセルフ式給油販売システムを構築する場合であっても、あるいは、現金またはクレジットカードとともにプリペイドカードの使用を可能とするセルフ式給油販売システムを新規に構築する場合であっても、安価に効果的な構成を実現することを目的とする。
上記の課題を達成する本発明に従う給油所システムの第1の態様は、複数の給油機と、
前記複数の給油機との間で給油情報用LAN上の電文情報が送受される第1のPOS装置を有する第1の清算システムと、前記複数の給油機との間で前記給油情報用LAN上の電文情報が送受される第2のPOS装置及び、前記第1の清算システムとは異なる清算処理のための少くとも1つのPOS端末機を含む第2のPOS端末機群とを有する第2の清算システムと、さらに、前記複数の給油機と、前記第1のPOS装置又は、前記第2のPOS装置との間の、前記給油情報用LAN上の電文情報の送受を制御する切替スイッチを有して構成されることを特徴とする。
上記の課題を達成する本発明に従う給油所システムの第2の態様は、第1の態様において、前記切替スイッチは、前記複数の給油機対応に、前記第1または第2のPOS装置の何れから制御権を確立するための電文を発しているかの情報を保持するテーブルを有し、
前記給油情報用LAN上の電文情報を、前記テーブルに保持される前記第1または第2のPOS装置の何れから制御権を確立するための電文を発しているかの情報に基づき、前記複数の給油機と、前記第1のPOS装置又は、前記第2のPOS装置との間で送受する様に制御することを特徴とする。
上記の課題を達成する本発明に従う給油所システムの第3の態様は、第2の態様において、前記切替スイッチは、前記複数の給油機から前記給油情報用LAN上に送出される制御に関する電文に対する回答電文を前記テーブルに保持された制御権を確立するための電文の発信元である前記第1又は第2のPOS装置にのみ転送し、前記第1又は第2のPOS装置から送出される制御に関する電文が、前記テーブルの保持された制御権を確立するための電文の宛先と異なる場合は、前記電文を破棄する様に制御することを特徴とする。
さらに、上記の課題を達成する本発明に従う給油所システムの第4の態様は、第1乃至第3の態様のいずれかにおいて、さらに、前記複数の給油機に対応して、前記第1の清算システムの清算処理のためのPOS端末機群を有し、前記複数の給油機の一対の給油機と前記一対の給油機に対応する前記第1の清算システムの清算処理のためPOS端末機群の一対の端末機が共通の筺体に収容され、且つ前記第2のPOS端末機群は、前記筺体とは独立していることを特徴とする。
本発明の特徴は、以下に図面に従い説明される発明の実施の形態例からさらに明らかになる。
本発明は、切替スイッチの存在により、既存の清算方式によるセルフ方式給油に影響を与えることなく、新たな清算方式や給油方式とを並存するシステムの提供が容易に可能である。よって、本発明の適用により、セルフ方式給油所システムの更なる普及に貢献することが可能である。
以下に図面に従い本発明の実施例を説明するが、本発明の理解を容易とするべく、実施例の説明に先立って、従来のセルフ式給油所システムの構成の概略を説明する。
尚、図に示す実施例は本発明の理解のためのものであり、本発明の技術的範囲はこれらに限定されるものではない。
図1は、従来のPAP方式のセルフサービス給油所システムの機器構成例ブロック図である。
図1に示す例では、セルフサービスによる給油所(ガソリンスタンド)に設けられたセルフレーン100に、3つの給油機ユニットが配置され、それぞれの給油機ユニットには、面A側、B側に対応して組となる給油機101A/B、102A/B、103A/Bを有し、それぞれの給油機側から操作ならびに給油ができるように構成されている。すなわち、1組の給油機101A/Bに関しては、給油機101Aは、面A側の顧客に給油を可能とし、給油機101Bは、面B側の顧客に給油を可能とする。
給油機101A/B、102A/B、103A/Bは、それぞれレギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽油の最大3つの油種を選択可能な給油機構であり、それぞれの給油機に対応して、POS端末機111A/B、112A/B、113A/Bが給油機ユニットに組み込まれている。
POS端末機111A/B、112A/B、113A/Bは、POS端末機制御信号線CSLによりHUB装置2を通して、POS装置3に接続されている。さらに、それぞれの給油機101A/B、102A/B、103A/Bのそれぞれは、我が国における給油所機器の接続用に規格化されている給油情報用LAN(以下単にLANという)を通して、POS装置3に接続されている。
図1に示すセルフ式給油所システムにおいて、顧客が自らの自動車に給油するためにセルフレーン100の給油機101B側に駐車した場合を想定する。
顧客は対応するPOS端末機111Bの操作面により、給油条件(たとえば、現金の投入、数量または金額指定、油種の選択など)を指定する。この指定情報は、POS端末機制御信号線CSLを経由してPOS装置3に伝達される。POS装置3はPOS端末機制御信号線CSLにより送られる指定情報に基づき、給油を可能とすべきかを判断する。
給油可能であれば、対応するPOS端末機111Bに対し、顧客に音声ガイダンス、例えば“給油ノズルを外して給油を開始してください”とアナウンスするように指令を出す。
またPOS端末装置3は、次の動作に備えて対応する給油機101Bからの「ノズル外し」を示す情報が送られるのを待つ状態となる。
顧客が給油を開始するために給油機101Bの、例えば、レギュラーガソリンの給油ノズルを外すと、給油機101Bの制御装置(図示せず)は、自らの給油機を特定する記号とともに外された給油ノズルに対応する油種情報と給油ノズルが外されたという「ノズル外し」情報をパケット信号により給油情報用LAN上に送出する。
POS装置3は、LAN上のパケット信号を解析して「ノズル外し」情報を識別する。POS装置3は、パケット信号の送出元情報から、「ノズル外し」情報が給油機101Bから送られたものであると判断する。
次いで、POS装置3は、給油機101Bを特定するアドレスとともに、先にPOS端末機111Bから送られた指定情報と単価などを含む「給油許可」情報をLAN上に送出し、給油機101Bからの「給油中」「給油終了」情報を待機する状態となる。
ここで、セルフサービスの給油所では、一般に、図示しないセルフサービスコンソール(SSC)がLAN上でPOS装置3と給油機との間に設けられて、ガソリンスタンドの係員が安全確認した後にPOS装置3からの「給油許可電文」が給油機側に伝達されるように構成されているが、説明を簡単化するため以後の説明においてもSSCは省略する。
給油機101Bは、受信した自己宛ての「給油許可」情報を正常に受信すると、図示しない給油ポンプを回して地下タンクから燃料油を汲み上げ、図示しない電磁弁を開いて給油ホースを経由して給油ノズルから顧客の自動車の燃料タンクに燃料油の給油を行う。
給油機101Bはこの給油が開始されると、自らの給油機を特定する送信元アドレスとともに給油中であるという「給油中」情報を電文としてLAN上に送出する。
顧客が先に設定した必要量の燃料油の給油が完了し、顧客が給油機101Bの給油ノズルを所定の位置に戻すと、給油機101Bは図示しない電磁弁を閉じ、図示しない給油モータを停止して給油動作を終了するとともに、自らの給油機101Bを特定するアドレスとともに油種、給油量、給油量に対応する金額、税金、給油ノズルの状態(ここでは「ノズル掛け」)などの情報を含む「給油終了」情報をLAN上に送出する。
POS装置3は、 給油機101Bからの「給油終了」情報を受け取ると、精算のために必要な演算を行い、POS端末機111Bに対しレシートの発行データを送るなどして一連の処理が完了する。POS端末機111Bはレシートの発行データによりレシートを発行して終了する。
このような従来のセルフ式給油所システムが既に設備化されている場合、あるいは新規に設備する場合に、現金若しくはクレジットカードを用いた第1の清算システムに加え、プリペイドカードによる清算やRFIDなどを用いた新たな第2の清算システムを可能とする設備を備えることが要望される。
しかし、図1に示した給油機及びPOS端末機は何れもスペースが限られていて、現金若しくはクレジットカードに加え、新たにプリペイドカードを受け入れる機構やRFIDなどの新たな機構を給油機あるいはPOS端末機に備えることは困難である。さらに、プリペイドカードやRFIDなどによる清算に対応して、POS装置側でソフトウェアの改変等の必要が生じる。
したがって、設備の改変に多額の資金が必要となり、プリペイドカードやRFIDなどの新たな清算方式を導入し得ない場合がある。
かかる点に鑑みて、本発明の目的は、既存の第1の清算システムを構成するセルフ式給油販売システムをそのまま用い、更に第1の清算システムによる清算方式と異なる清算を可能とする新たな第2の清算システムを容易に構築可能とするものである。
以下の実施例説明では、第1の清算システムにおいて、現金またはクレジットカードを清算に用い、追加手段としての第2の清算システムにおいて、プリペイドカードによる清算の例を説明するが、本発明の目的の実現において、第1の清算システムにおいて清算に用いる現金またはクレジットカード、更に第2の清算システムにおいて清算に用いるプリペイドカードやRFIDは例示であり、本発明の適用をこれらに限定するものではない。
図2は、本発明に従うセルフ式給油所システムの機器構成例ブロック図である。
図2において、セルフレーン100に配置される複数の給油機ユニットのそれぞれに給油機101A/B、102A/B、103A/Bと、POS端末機111A/B、112A/B、113A/Bが備えられる。さらに、HUB装置2及びPOS装置3を備える構成は、図1に示した構成と同じである。かかる構成を以後の説明において第1の清算システムと呼ぶ。
ここで、上記セルフレーン100に沿って配置される複数の給油機ユニットのそれぞれに備えられる給油機101A/B、102A/B、103A/Bの構成は同一であり、一例として図3に示す如くであり、給油機101A/BのB面外観斜視図を示している。
図3において、正面パネルにはCRIP(Card Reader In Pump)型POS端末機111Bの操作盤と、給油機101Aの給油情報表示部120を有する。また給油機101Bの給油ホース、給油ノズルも配置されている。なお背面のA面も同様の配置となっている。
POS端末機111Bの操作盤には人物感知センサ121を有し、顧客を感知してPOS端末機111B内の図示しない制御部を起動する。制御部の起動により、インターフォン音声ガイダンス122からの音声により、また表示部・指示部123による表示により顧客に使用方法を知らせる。
これに対応して顧客は、クレジットカード挿入口124にクレジットカードを挿入し、あるいは紙幣挿入口125に紙幣を挿入し、更に表示部・指示部123により、給油量または金額指定、油種の選択などの指定情報を入力する。
これにより、先に説明したように、この指定情報は、POS端末機制御信号線CSLを経由して第1の清算システムのPOS装置3に伝達される。第1の清算システムのPOS装置3はPOS端末機制御信号線CSLにより送られる指定情報に基づき、給油を可能とすべきかを判断する。給油可能であれば、対応するPOS端末機111Bに対し、顧客に音声ガイダンス、“給油ノズルを外して給油を開始してください”とアナウンスするように指令を出す。
これにより、顧客は、指定した油種の給油ノズル126を外し、給油が可能になる。
給油が終了した時点で、レシート排出口127からレシートが排出されるとともに、釣銭が必要な場合は釣銭引換券が排出される。ここまでの動作は、図1に関連して説明した従来例の動作と同様である。
図2に戻り説明すると、給油機101A/B、102A/B、103A/Bに対応するPOS端末機111A/B、112A/B、113A/Bの操作盤は、図3において説明したように、紙幣挿入口125及びクレジットカード挿入口124から現金またはクレジットカードのみの受け入れを可能としている。
したがって、現金またはクレジットカードを用いた清算方法の他に、プリペイドカードを使用した清算を可能とするセルフ式給油販売システムを追加構築しようとする場合、POS端末機111A/B、112A/B、113A/B自体に、当初想定されていない新たな機構を備えることは物理的に不能である。
しかし、一方で、図1に示した現金またはクレジットカードを用いた清算方法にのみ対応した給油機ユニットとは別個に、プリペイドカードを使用した清算にも対応できる給油機ユニットを準備することは、価格的に有利ではない。しかも、現金またはクレジットカードを用いた清算方法にのみ対応した給油機ユニットが既に給油所に備えられている場合には、これを撤去した上で、プリペイドカードを使用した清算にも対応できる給油機ユニットに置き換えることが必要である。
したがって、本発明は、図2において、既存の現金またはクレジットカードを用いた清算方法にのみ対応した第1の清算システムをそのまま生かし、これとは別個の新たなプリペイドカードによる清算を可能とする少なくとも1個(図2の例では2個)の物理的に独立したPOS端末機20,21と、対応するPOS装置4を有する構成(これを以降、第2の清算システムという)を後述する切替スイッチとともに備えることにより課題の解決を図ったものである。
第2の清算システムに備えられるPOS端末機20,21の外観は、例えば、図4のようであり、1台のPOS端末機20又は、21が、複数の給油機ユニットに共用される。
図4において、給油機指定部200により使用する給油機が特定される。さらに、操作案内を表示する表示部201及び、プリペイドカードリーダ部202を有している。
さらに、図2において、第1の清算システムと第2の清算システムを切り替える切替スイッチ(SS−LAN切替スイッチ)5を備える。切替えスイッチ5の構成例が図5に示される。
図5において、切替スイッチ5は、第1の清算システムのPOS装置3、第2の清算システムのPOS装置4及び、給油情報用LANと接続するインタフェース53,54、55を有し、さらに制御装置50とメモリ51を有して構成される。
以下、切替スイッチ5が、インタフェース53,54,55を通して接続される回線をそれぞれチャネルA(CH−A)、チャネルB(CH−B)及びチャネルC(CH−C)として説明する。
切替スイッチ5の制御装置50は、メモリ51上に保持される内容に応じてチャネルA(CH−A)、チャネルB(CH−B)及びチャネルC(CH−C)から受信するデータ内容(以下、電文という)に対する、転送・廃棄・加工処理を制御する。
図6にメモリ51に格納されるテーブルに保持される内容例を示す。一例として、POS装置3,4の何れと連動して、何れの給油機に対して給油許可の電文「給油許可電文」が有効とされたかを示す対応(「給油許可発信チャネル」)が記録される。
ここで、POS端末機111Aが操作された場合を想定する。POS端末機111Aを顧客が操作し、給油条件を指定すると、当該指定情報はPOS端末機制御信号線CSLを経由してPOS装置3に伝達される。この指定情報のフォーマットの例を図7に示す。
図7に示すように、指定情報には、POS端末機番号(記号)、給油機番号(記号)、投入金額又はクレジットカード情報、給油予定の油種及び数量又は金額の情報が含まれる。
したがって、POS装置3において、図7に示す指定情報からPOS端末機111Aから給油機101Aにより給油を行うことの要求が出されたこと及び、給油予定の油種等の情報を取得可能である。
次に顧客が給油機101Aの給油ノズル126を外すと、給油機101Aから「ノズル外し電文」がLAN上に送出される。この電文はCH−Cから切替スイッチ5を経由してそのままCH−Aに接続されたPOS装置3およびCH−Bに接続されたPOS装置4の双方に伝達される。ただし、第2の清算システムのPOS装置4では、給油機101Aからの給油要求を保持していないので、送られた「ノズル外し電文」に対し何も動作をしない。
一方、給油機101Aからの給油要求を保持している第1の清算システムのPOS装置3は、「ノズル外し電文」を受けると、給油機101Aに対して前記の「給油許可電文」を送出する。
ここで、給油機側からLAN上に送られる電文ならびにPOS装置からLAN上に送られる電文のフォーマットは、前記のLANの規格に準拠している。例として給油機側からLAN上に送られる電文フォーマットは、図8A,8B,8Cに示す如くであり、POS装置からLAN上に送られる電文のフォーマットは、図8D、8Eに示す如くである。
上記の「ノズル外し電文」における電文のフォーマットは図8Aが使用され、送信元、電文内容を特定する電文コードで構成される。送信元は、給油機101Aであり、電文コードは、「ノズル外し電文」に対応するコードである。
これらの電文例は、「ノズル外し電文」の他に、処理の流れに応じた次のような種類がある。これらについては、以降の処理手順の説明と関連するところで適宜に再度言及する。
[POS装置3,4側から給油機側に対して送出する電文例]
1.制御に関する電文(切替スイッチ5における制御対象電文である)
1−1:制御権を確立するための電文(図8D)
「給油許可電文」:給油機を指定する記号とともに指定油種、単価、指定金額または指定数量などの情報がある。
1−2:制御権を取り消すための電文(図8E)
「給油許可取し消電文」:給油機における指定情報が取り消された場合に、先に送出された「給油許可電文」を取り消す電文である。
1−3:制御電文(図8E)
「ポンプロック電文」:緊急時などに給油機構を指定して給油ポンプの停止、電磁弁の閉鎖を指示する電文である。
「ポンプロック解除電文」:「ポンプロック電文」による指示を解除する電文である。
2.その他の電文(図8E)(切替スイッチ5における制御対象としない電文である)
POS装置からの給油機に対する状態(ステータス)要求電文などがある。
[給油機側からPOS装置3,4に対して送出する電文例]
1.制御に関する電文に対する回答電文(切替スイッチ5における制御対象電文である)
「エラー電文」:給油機側がPOS装置からの電文解析に失敗した場合などに送出される電文である。(図8A)
「給油中電文」:給油機が給油を開始した場合に発信する電文であり、給油ノズル126の状態を含む電文である。(図8B)
「給油終了電文」:給油機での給油が終了した場合に発信する電文(図8C)
給油ノズルの状態及び、付加情報として給油量、油種、金額などを含む電文である。
2.その他の電文(切替スイッチ5における制御対象としない電文である)
POS装置からの給油機に対する状態(ステータス)要求に対する回答電文(図8C)などである。
次に、顧客が給油機101Aで、本発明に従い新たに追加された第2の清算システムにおけるプリペイドカードを使用する給油機能を実現する際の動作は次のようになる。
顧客はPOS端末機111Aにはプリペイドカードを受け付ける機構がないため、給油機101Aの近傍に新たに設置されたPOS端末機20を使用する。POS端末機20は図4に示したようにプリペイドカードの挿入口を持つプリペイドカードリーダ部202、顧客に対する操作案内表示部201及び、複数の給油機を指定可能な給油機指定部200が設けられている。
顧客はプリペイドカードをプリペイドカードの挿入口に挿入し、操作案内表示部201に表示される操作案内に従い給油機101Aを指定する。この指定情報は、POS端末機20に挿入されたプリペイドカードの情報(残高情報など)とともに第2の清算システムに属するPOS端末機制御信号線CSL上に送出され、HUB装置6を通して、POS装置4に送られる。
次に顧客が給油機101Aのレギュラーガソリンの給油ノズル126を外すことにより、給油機101AはLAN上に「ノズル外し電文」を送出し、切替スイッチ5でこれが受信される。切替スイッチ5は、「ノズル外し電文」についてはその電文をそのままPOS装置3と4に送出する。
一方、POS装置4は、POS端末機制御信号線CSL上から受信したプリペイドカードの情報を解析する。この結果、プリペイドカードの残高がゼロでないなど給油が可能と判断すると、給油機101Aの前記の「ノズル外し電文」の存在を条件にしてCH−Bに対して給油機101Aに対する「給油許可電文」を送出する。プリペイドカードの場合は「給油許可電文」にプリペイドカードの残高(給油可能な税込み販売価格)が含まれる。
スイッチ装置5は、CH−BからのPOS装置4の給油機構101Aに対する「給油許可電文」を受信すると図6のテーブル(初期値は図6Aであり、この時点では図6A)を参照し、給油機101Aに対応する給油許可発信チャネルが“空白”であるのでCH−Bに対応する記号“B”を書き込み(図6Cの状態に変化)、当該電文をCH−CからLAN上に送出する。
ここで給油機構101Aに対応する給油許可発信チャネルが“空白”でなく、既に“B”であれば当該電文をそのままCH−CからLAN上に送出するが、“A”であれば、Aにより制御権が既に確立されていると判断し、チャネルBからの情報を遮断するため当該電文は削除する。 「給油許可電文」を受信した給油機101Aが電文の条件の欠落など所定エラーと判断した場合は給油機の記号を含む「エラー電文」をLAN上に送出する。スイッチ装置5の制御装置50は、CH−Cからこの「エラー電文」を受信し、メモリ51上のテーブル(この時点は図6C)を参照して給油機101Aに対する給油許可発信チャネル情報(“B”)を取得し、“B”に対応するCH−BのPOS装置4に対して当該電文をそのまま転送するが他方のCH−AのPOS装置3には、電文の転送は行わない。
その後、図6Cの給油機101Aに対応する「給油許可発信チャネル」の情報を“空白”に更新し、図6Aの状態とする。
給油機101Aで給油が開始されると、給油機の記号を含む「給油中電文」がLAN上に送出される。スイッチ装置5の制御装置50は、CH−Cからこの電文を受信しメモリ51上のテーブル(この時点は図6C)を参照して給油機101Aに対する給油許可発信チャネル情報(“B”)を取得し、“B”に対応するCH−BのPOS装置4に対して当該電文をそのまま転送する。
同時に、他方のCH−AのPOS装置3には、当該電文に含まれる給油機101Aの給油ノズル126の状態を示す電文(「ノズル掛け電文」)に書き換えて送出する。給油機101Aがプリペイドカードの残高に対応する給油量で停止するかあるいは顧客が残高に対応する給油量以前に給油を停止して給油ノズル126を戻すと、給油機101Aは「給油終了電文」をLAN上に送出する。
スイッチ装置5の制御装置50はCH−Cからこの電文を受信し、メモリ50上のテーブル(この時点は図6C)を参照して給油機101Aに対する給油許可発信チャネル情報(“B”)を取得し、“B”に対応するCH−BのPOS装置4に対して当該電文をそのまま転送するとともに 、他方のCH−Aに対しては「給油終了電文」に含まれる給油機101Aのノズル状態を示す電文(ここでは「ノズル掛け電文」)に書き換えて送出する。
これととともに、図6Cの給油機101Aに対応する「給油許可発信チャネル」の情報を“空白”に更新し、図6Aとする。 CH−Bから給油機101Aの「給油終了電文」を受け取ったPOS装置4は、プリペイドカードの精算のために必要な演算を行い、POS端末機20に対し、日付データ、利用額、残高の更新データなどを送信して一連の処理が完了する。
POS端末機20は、プリペイドカードに対してPOS装置4からのデータに基づき日付、利用額、残高データなど所定の印字と電磁気的に記録データを更新して排出し一連の処理が終了する。POS装置4は、自家発行型のプリペイドカードシステムの場合は図示しないプリペイドカードの発券機と連動したり、第三者発行型のプリペイドカードシステムの場合は決済用のデータを作成し、図示しない指定計算センターへプリペイドカードの決済データを送信するなどPOS装置3には存在しない付加機能を持つ。
第2の清算システムを構成するPOS装置4およびPOS端末機20または21は、近年普及が始まったRFID(Radio Frequency IDentification:電磁波を使用した非接触の自動認識技術)を使用した決済の機能を付加した使用も可能である。この場合は、POS端末機20または21に顧客が所有するRFIDタグとの通信アンテナ装置を設け、POS装置4には通信アンテナから取得したRFIDタグの情報を解析し図示しない外部のオーソリセンターと通信してクレジットカードでの決済として精算処理をする機能を持つ。
さらには、POS装置4およびPOS端末機20または21を、ガソリンスタンドの係員が給油操作を行う方式(フルサービス方式)での機器とすると、給油機がセルフ方式であるための制限(最大給油量が制限されるなど)はあるものの、給油に際しての係員番号の登録や掛売りの顧客カードの読み取りといった従来のフルサービス方式での給油操作が可能となる。
このように、本発明は、切替スイッチ5を使用することにより新たな機能をもつPOS設備を既設の設備に影響を与えることなく容易に追加できる。
ここで、スイッチ装置5の処理の内容を理解容易とするべく、図9乃至図12の動作フローを適宜参照しながら更に動作の流れを詳細に説明する。尚、図9,図10は、POS装置3又は4から給油機側に向かう電文に対するスイッチ装置5の処理、図11及び図12は、給油機側からPOS装置3又は4に向かう電文に対するスイッチ装置5の処理を示すフローである。
図9において、切替スイッチ5が、CH−AからのPOS装置3の電文を受信すると、制御装置50は、先ず制御権を確立するための電文である「給油許可電文」であるかを判断する(ステップS1)。
「給油許可電文」(図8D)である場合(ステップS1、Y)は、電文内の給油機記号を抽出する(ステップS2)。次いで、図6のテーブルを参照して、テーブルの給油許可発信チャネルの情報を取得する(ステップS3)。
このとき、給油機101A(給油機記号:101A)に対応する給油許可発信チャネルが、図6Aに示すように、“空白”であれば(ステップS4、Y)、受信チャネルがCH−Aであるので(ステップS5、Y)、CH−Aに対応する記号“A"を書込み更新し(図6Bの状態に変化)(ステップS6)、当該電文をCH−CからLAN上に送出する(ステップS8)。
なお、当該電文がPOS装置4から発せられたものであれば受信チャネルがCH−Bであるので(ステップS5、N)、給油チャネルを“B”に更新して(ステップS7)、電文をそのままCH−Cに送出する(ステップS8)。
ここで給油機101Aに対応する給油許可発信チャネルが“空白”でなく(ステップS4、N)、図6Bに示すように、既に“A”であれば(ステップS9、Y:図10)、当該電文をそのままCH−CからLAN上に送出する(ステップS8)。
しかし、図6Cに示す例の様に給油許可チャンネルに“B”が設定してあれば(ステップS9、N)、給油機101Aに対し情報を遮断するため当該電文は削除する(ステップS10:図10)。
このように、切替スイッチ5の制御装置50は、POS装置3又は、4即ち、CH−A又は、CH−Bから受信した特定の給油機に対する制御権を確立するための電文である「給油許可電文」について、図6に示したメモリ51上のテーブルの「給油許可発信チャネル」が空白(図6A)であれば、発信されたチャネルの記号を書き込み(図6B又は図6C)、インタフェース55のCH−C(給油情報用LAN)に当該電文をそのまま転送する(ステップS6、S7、S8)。
一方、既に「給油許可発信チャネル」に書き込み(“A"または“B")がある場合は「給油許可発信チャネル」と同じチャネルから受信した場合はCH−Cに当該電文をそのまま転送する(ステップS9、Y)が、そうでない場合は当該電文を削除する(ステップS10)。これは、既に特定の給油機に対する第1の清算システムもしくは第2の清算システムでの使用(制御権)が確立している場合に、誤って他方の清算システムからの割り込みを排除するためである。
図9のステップS1で「給油許可電文」でない場合(ステップS1、N)であって、POS装置3,4から特定の給油機に対する制御権を取り消すための電文である「給油許可取消し電文」を受信した場合(ステップS11、Y)、あるいは制御電文である「ポンプロック電文」を受信した場合(ステップS20,Y:図10)又は「ポンプロック解除電文」を受信した場合(ステップS21,Y:図10)のいずれかを受信した場合は、電文内の給油機記号を抽出する(ステップS12:図9、S22:図10)。次いで、抽出した給油機記号に対応するテーブルの「給油許可発信チャネル」の情報を取得する(ステップS13:図9、S23:図10)。
そして、この取得した「給油許可発信チャネル」が“空白”の場合は(ステップS14,Y:図9、S24,Y:図10)、制御不能として当該電文をそのままCH−Cにそのまま転送する(ステップS8)。POS装置から受信した電文が、制御に関する電文である「給油許可電文」「給油許可取消し電文」「ポンプロック電文」「ポンプロック解除電文」のいずれでもない場合は(ステップS21,N:図10)、当該電文をCH−Cにそのまま転送する(ステップS8)。
また、上記で「給油許可取消し電文」を受信した場合(ステップS11、Y)、抽出した給油機記号に対応するテーブルの「給油許可発信チャネル」の情報が、“空白”でない場合(ステップS14,N)は、給油許可発信チャネルから来た電文であれば(ステップS15,Y)、給油許可発信チャネルを“空白”に更新して(ステップS17)、当該電文をCH−Cにそのまま転送する(ステップS8)。そうでなければ(ステップS15,N)、電文は削除される(ステップS16)。
さらに、「ポンプロック電文」又は「ポンプロック解除電文」を受信した場合(ステップS20,Y、S21,Y)のいずれかを受信した場合で、抽出した給油機記号に対応するテーブルの「給油許可発信チャネル」の情報が、“空白”でない場合(ステップS24,N)は、給油許可発信チャネルから来た電文であれば(ステップS9,Y)、当該電文をCH−Cにそのまま転送する(ステップS8)。そうでなければ(ステップS9,N)、電文は削除される(ステップS10)。
一方、「給油許可電文」を受信した給油機101Aにおいて、受信した電文について条件の欠落など所定のエラーと判断した場合は、給油機101Aから当該給油機記号を含む「エラー電文」をLAN上に送出する。
したがって、図11のフローにおいて、切替スイッチ5の制御装置50は、CH−Cから電文を受信すると、「エラー電文」か否かを判断し(ステップS30)、「エラー電文」である場合(ステップS30、Y)、電文内の給油機記号を抽出し(ステップS31)、メモリ51上のテーブル(この時点では図6B)を参照して給油機101Aに対する給油許可発信チャネル情報“A”を取得する(ステップS32)。
この時点で取得される給油許可発信チャネル情報は、CH−Aに対応する“A”である(ステップS33、Y:図6B参照)ので、CH−AのPOS装置3に対して当該電文をそのまま転送する(ステップS34)。この際、他方のCH−BのPOS装置4には、電文の転送は行わない。
次いで、図6Bのテーブルの給油機101Aに対応する「給油許可発信チャネル」の情報を初期値である“空白”に更新し、図6Aに戻す(ステップS35)。
なお、ステップS33において、給油許可発信チャネル情報がCH−Aに対応する“A”で無ければ(ステップS33、N)、給油許可発信チャネル情報は、CH−Bに対応する“B”であるかを判断し(ステップS36)、給油許可発信チャネル情報が“B”であれば、CH−Bに電文をそのまま送出し(ステップS37)、給油許可発信チャネル情報を初期値である“空白”にする(ステップS35)。
また、給油許可発信チャネル情報が、CH−A及びCH−Bの何れにも該当しない場合(ステップS36,N)は、制御不能として電文をそのままCH−AとCH−Bに送出する(ステップS38)。
さらに、「給油許可電文」に基づき給油機101Aで給油が開始されると、当該給油機の記号を含む「給油中電文」に対応するコードが、図8Bのフォーマットにより給油機101AからLAN上に送出される。
したがって、切替スイッチ5の制御装置50は、CH−Cからこの「給油中電文」を受信し(ステップS40、Y:図12参照)、電文中から送信元コード即ち、給油機101Aの記号を抽出し(ステップS41)、これに対するメモリ51上のテーブル(この時点は図6B)を参照し、給油機101Aに対する給油許可発信チャネル情報を取得する(ステップS42)。
取得した給油許可発信チャネル情報がCH-Aに対応する“A”であるので(ステップS43,Y)、対応するCH-AのPOS装置3に対して当該電文をそのまま転送する(ステップS44)。同時に、当該電文に含まれる給油機101Aの給油ノズル126の状態を示す「ノズル掛け電文」のコードに書き換えて(ステップS45)、他方のCH−BのPOS装置4に送出する(ステップS46)。
なお、ステップS43において、給油許可発信チャネル情報が“A”でなく(ステップS43,N)、CH−Bに対応する“B”である場合(ステップS47,Y)は、対応するCH-BのPOS装置4に対して当該電文をそのまま転送する(ステップS48)。同時に、当該電文に含まれる給油機101Aの給油ノズル126の状態を示す「ノズル掛け電文」のコードに書き換えて(ステップS49)、他方のCH−AのPOS装置3に送出する(ステップS50)。
ステップS42で取得される給油許可発信チャネルの情報が、“A”でも“B”でもない場合(ステップS43,N、ステップS47,N)、制御不能として電文はそのままCH−AのPOS装置3と、CH−BのPOS装置4に送出される(ステップS51)。
ここで、使用される給油機が図3に示した形状と異なる懸垂式の場合は、給油ホースが下がったままの状態(ノズル外し状態)での「給油終了電文」の場合があるので、その際はCH−Bに対しては給油ノズルの状態を示す電文は「ノズル外し電文」となる。以下の説明では懸垂式の場合の違いについては特に説明しない。
給油機構101Aでの給油が終了し、顧客が該当給油ノズルを戻すと、給油機101Aから給油機の記号を含む「給油終了電文」がLAN上に送出される。
切替スイッチ5の制御装置50はCH−Cから受信する電文が、「給油終了電文」であると(ステップS52,Y)、電文中から送信元即ち、給油機の記号を取得し(ステップS53)、図6のテーブルから給油機の記号に対応する給油許可発信チャネルの情報を取得する(ステップS54)。
取得した給油許可発信チャネルが、“A”である場合(ステップS55,Y)、対応するCH-AのPOS装置3に対して当該電文をそのまま転送する(ステップS56)。同時に、当該電文に含まれる給油機101Aの給油ノズル126の状態を示す「ノズル掛け電文」のコードに書き換えて(ステップS57)、他方のCH−BのPOS装置4に送出する(ステップS58)。次いで、テーブルの給油許可発信チャネルを初期値である“空白”に更新する(ステップS59)。
一方、取得した給油許可発信チャネルが、“B”である場合(ステップS60,Y)、対応するCH-BのPOS装置4に対して当該電文をそのまま転送する(ステップS61)。同時に、当該電文に含まれる給油機101Aの給油ノズル126の状態を示す「ノズル掛け電文」のコードに書き換えて(ステップS62)、他方のCH−AのPOS装置3に送出する(ステップS63)。次いで、テーブルの給油許可発信チャネルを初期値である“空白”に更新する(ステップS59)。
取得した給油許可発信チャネルが、“A”でも“B”でもないとき(ステップS55,N、ステップS60,N)は制御不能として、ステップS52において「給油終了電文」でないとき(ステップS52,N)は、電文をそのままCH−Aと、CH−Bに送出する(ステップS51)。
このように、切替スイッチ5の制御装置50は、給油機側から受信した制御に関する電文に対する回答電文である「エラー電文」「給油中電文」「給油終了電文」については制御権を確立している側のPOS装置には電文をそのまま送出し、他方には情報を加工して送出する。
給油機側から受信した電文が制御に関する電文に対する回答電文(「エラー電文」「給油中電文」「給油終了電文」)で無い場合(ステップS30,N:図11、S40,N:図12、S52,N:図12)は、電文をそのままCH−Aと、CH−Bに送出する(ステップS51)
上記に図面に従い、本発明の実施例を説明したように、本発明は、切替スイッチの存在により、既存の第1の清算システムによるセルフ方式給油に影響を与えることなく、新たに付加する第2の清算システムとを並存するシステムの提供が容易に可能である。よって、本発明の適用により、セルフ方式給油システムの更なる普及に貢献することが可能である。
従来のセルフ式給油所システムの機器構成例ブロック図である。 本発明に従うセルフ式給油所システムの機器構成例ブロック図である。 給油機101A/Bの外観斜視図を示す図である。 第2の清算システムに備えられるPOS端末機20,21の外観図である。 切替えスイッチ5の構成例を示す図である。 メモリ51に格納されるテーブルに保持される内容例を示す図である。 POS端末機制御信号線CSL上を伝達される指定情報のフォーマットの例を示す図である。 LAN上に送られる電文のフォーマットの例を示す図である。 POS装置3又は4から給油機側に向かう電文に対するスイッチ装置5の処理を示すフロー図である(その1)。 POS装置3又は4から給油機側に向かう電文に対するスイッチ装置5の処理を示すフロー図である(その2)。 給油機側からPOS装置3又は4に向かう電文に対するスイッチ装置5の処理を示すフローである(その1)。 給油機側からPOS装置3又は4に向かう電文に対するスイッチ装置5の処理を示すフローである(その2)。
符号の説明
100 セルフレーン
101A/B、102A/B、103A/B 給油機
111A/B、112A/B、113A/B 第1の清算システムに属するPOS端末機
20,21 第2の清算システムに属するPOS端末機
2,6HUB装置
3,4POS装置
5 切替スイッチ

Claims (6)

  1. 複数の給油機と、前記複数の給油機との間で給油情報用LANを通して電文情報送受する第1のPOS装置と、前記第1のPOS装置に接続された複数のPOS端末機を有する第1の清算システムと、
    前記複数の給油機との間で前記給油情報用LANを通して電文情報を送受する第2のPOS装置及び、前記第2のPOS装置に接続される少くとも1つのPOS端末機を含み、前記第1の清算システムとは異なる第2の清算処理のための第2の清算システムと、
    さらに、前記複数の給油機と前記第1のPOS装置との間、又は、前記複数の給油機と前記第2のPOS装置との間の、前記給油情報用LAN上の電文情報の送受を、前記第1の清算システム又は第2の清算システムにおける清算処理の実行に対応して切り替える切替スイッチを
    有して構成されることを特徴とする給油所システム。
  2. 請求項1において、
    前記切替スイッチは、前記複数の給油機対応に、前記第1または第2のPOS装置の何れから制御権を確立するための電文を発しているかの情報を保持するテーブルを有し、
    前記給油情報用LAN上の電文情報を、前記テーブルに保持される前記第1または第2のPOS装置の何れから制御権を確立するための電文を発しているかの情報に基づき、前記複数の給油機と、前記第1のPOS装置又は、前記第2のPOS装置との間で送受する様に制御することを特徴とする給油所システム。
  3. 請求項2において、
    前記切替スイッチは、前記第1又は第2のPOS装置から送出される制御に関する電文が、制御権を確立し、前記テーブルに保持されたPOS装置から送出されたものでない時は、前記制御に関する電文を削除し、更に、
    前記複数の給油機の各々から前記給油情報用LAN上に送出される、前記制御に関する電文に対する回答電文を、前記テーブルに保持された制御権を確立した前記第1又は第2のPOS装置にのみ転送する様に制御することを特徴とする給油所システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    さらに、前記複数の給油機に対応して、前記第1の清算システムの清算処理のためのPOS端末機群を有し、
    前記複数の給油機の一対の給油機と前記一対の給油機に対応する前記第1の清算システムの清算処理のためPOS端末機群の一対の端末機が共通の筺体に収容され、且つ前記第2のPOS端末機群は、前記筺体とは独立していることを特徴とする給油所システム。
  5. 複数の給油機と、前記複数の給油機との間で給油情報用LANを通して電文情報送受する第1のPOS装置と、前記第1のPOS装置に接続された複数のPOS端末機を有する第1の清算システムと、前記複数の給油機との間で前記給油情報用LANを通して電文情報を送受する第2のPOS装置及び、前記第2のPOS装置に接続される少くとも1つのPOS端末機を有し、前記第1の清算システムとは異なる第2の清算処理のための第2の清算システムに使用され、前記複数の給油機と、前記第1のPOS装置との間、又は、前記複数の給油機と前記第2のPOS装置との間の、前記給油情報用LAN上の電文情報の送受を、前記第1の清算システム又は第2の清算システムにおける清算処理の実行に対応して切り替える切替スイッチであって、
    前記複数の給油機対応に、前記第1または第2のPOS装置の何れから制御権を確立するための電文を発しているかの情報を保持するテーブルと、
    前記テーブルに保持される前記第1または第2のPOS装置の何れから制御権を確立するための電文を発しているかの情報に基づき、前記給油情報用LAN上の電文情報を、前記複数の給油機と前記第1のPOS装置又は、前記複数の給油機と前記第2のPOS装置との間で送受する様に制御する制御装置を有する
    ことを特徴とする切替スイッチ。
  6. 請求項5において、
    前記制御装置は、前記第1又は第2のPOS装置から送出される制御に関する電文が、制御権を確立し、前記テーブルに保持されたPOS装置から送出されたものでない時は、前記制御に関する電文を削除し、更に、
    前記複数の給油機の各々から前記給油情報用LAN上に送出される、前記制御に関する電文に対する回答電文情報を前記テーブルの保持された制御権を確立した前記第1又は第2のPOS装置にのみ転送する様に制御することを特徴とする切替スイッチ。
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