JP4332850B2 - 半導体マイクロホン - Google Patents

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Description

本発明は、透磁性振動膜又は導電性振動膜と半導体素子を使用する半導体マイクロホン装置に関する。
音声等の音響信号を電気信号に変換する装置として、一般的にマイクロホン装置が使用されている。JISC5502−1991では、マイクロホン装置は、それに使用する技術分野から、圧電マイクロホン、ムービングコイルマイクロホン、リボンマイクロホン、コンデンサマイクロホンに大別され、また解説には半導体マイクロホンの記載がある。
以下、従来のマイクロホン装置であるムービングコイル式マイクロホン装置、エレクトレットフイルムを使うコンデンサ式マイクロホン装置、エレクトレットフイルムを使うコンデンサ式半導体マイクロホン装置、エレクトレットフイルムを使わない電圧印加型コンデンサ式半導体マイクロホン装置、エレクトレットフイルムを使わない電圧不印加型コンデンサ式半導体マイクロホン装置の例について、図面を参照しながら説明する。
図11は従来のムービングコイルマイクロホン装置の構成例で、1は振動板、2は電気信号を取り出すためのコイル、3は磁界を発生させる磁石である。
以上のように構成されたムービングコイルマイクロホン装置では、音響により振動板1が振動すると、その振動により振動板1に固定されたコイル2が磁石3によって発生している磁界の中で振動することでコイル2に電気信号が生じ、この電気信号を出力端子Aから取り出すことにより、音響を電気信号として取り出す。
また音響を検出する振動板1に固定されたコイルは電気回路に接続されている。
図12は従来のエレクレットコンデンサマイクロホン装置の構成例で、530は振動膜、510は表面にエレクトレット層511が形成された固定電極、540はインピーダンス変換素子としてのFET、610は導電性材料で作られたケース本体である。
以上のように構成されたエレクトレットコンデンサマイクロホン装置では、音響により振動膜530が振動すると、その振動により振動膜530とエレクトレット層511との間に構成されるコンデンサの静電容量が変化し、固定電極510に電圧変化が生じ、その電圧変化をFET540でインピーダンス変換することにより、音響を電気信号として取り出す。
また、音響を検出する振動膜530はケース本体610を介し電気回路に接続されている。
また、エレクトレット層511にはエレクトレット用高分子フイルムが使用される。
図13は半導体エレクレットコンデンサマイクロホン装置の第1の構成例で、インピーダンス変換素子や増幅素子等からなる集積回路が形成されたウエハ部710と、この表面に形成されたエレクトレット層720と、スペーサ730に取り付けられた音響を検出する振動膜740と、導電性のケース本体810で構成されている。
以上のように構成された半導体エレクトレットコンデンサマイクロホン装置では、音響により振動膜740が振動すると、その振動により振動膜740とエレクトレット層720との間に構成されるコンデンサの静電容量が変化し、ウエハ部710内の入力回路部に電圧変化が生じ、その電圧変化をウエハ部710に形成された集積回路でインピーダンス変換や信号増幅することにより、音響を電気信号として取り出す。
また、音響を検出する振動膜740はケース810を介し電気回路に接続されている。
また、エレクトレット層720にはエレクトレット用高分子フイルムが使用される。
図14は半導体エレクトレットコンデンサマイクロホン装置の第2の構成例で、音響を検出するダイヤフラム13に固定されたエレクトレット16は裏板電極15と間隔34をあけて配置されている。
以上のように構成された半導体エレクトレットコンデンサマイクロホン装置では、ダイヤフラム13に加えられる音響によってエレクトレット16が振動すると、その振動によりエレクトレット16と裏板電極15の間に構成されるコンデンサの静電容量が変化し、裏板電極15に電圧変化が生じ、その電圧変化を電気的音響信号として利用する。
また、音響を検出するダイヤグラム13は裏板電極15との間でコンデンサを形成するため回路部に電気的に接続されている。
また、エレクトレット16は誘電体フイルムに電子銃で電子を注入し、その後100℃3時間のアニーリングで作成される。
図15は半導体コンデンサマイクロホン装置の第1の構成例で、音響によって振動する振動板Diaphragm40とその背面に電極Backplate41を配置する構造を有している。
以上のように構成された半導体コンデンサマイクロホン装置では、振動板Diaphragm40に加えられる音響により振動板Diaphragm40が振動すると、その振動により振動板Diaphragm40と電極Backplate41の間に構成されるコンデンサの静電容量が変化する。一方振動板Diaphragm40と電極Backplate41の間に約11V程度の電圧を印加することにより、振動板Diaphragm40と電極Backplate41との間のコンデンサの静電容量変化を振動板Diaphragm40に対する電極Backplate41の電圧変化として取り出し、また同時に電極Backplate41に生しる電圧変化の中心価をインピーダンス変換や信号増幅に適した価である11Vのバイアス電圧を使うことでエレクトレットを用いずとも振動板Diaphragm40又は電極Backplate41にあたかもエレクトレットがあるが如く音響を電気信号として取り出す。
また、音響を検出する振動板Diaphragm40は回路部との間でコンデンサを形成するため回路部に電気的に接続されている。
図16は半導体コンデンサマイクロホン装置の第2の構成例で、音響によって振動する振動電極51と背電極52とから構成されている。
以上のように構成された半導体コンデンサマイクロホン装置では、振動電極51に加えられる音響により振動電極51が振動すると、その振動により振動電極51と背電極52の間に構成されるコンデンサの静電容量が変化し、このコンデンサを発振用コンデンサとして使用するLC発振回路の発振周波数が変化し、音響を周波数変調されたFM電気信号として取り出す。
また、音響を検出する振動電極51は回路部との間でコンデンサを形成するため回路部に電気的に接続されている。
公開特許公報、平1−141500号 公開特許公報、特開平11−331988号公報 公表特許公報、特表2000−508860号公報 公開特許公報、特開2001−339796号公報 "EDN latestnews 2003年9月16日号"、[online]、[平成15年11月7日検索]、インターネット<URL:http://www.ednjapan.com/l_news/2003/09/16Knowles_SiSonic.html>
上述した従来のマイクロホンには以下のような課題がある。
図11の従来のムービングコイルマイクロホン装置の構成例においては、携帯電話等小型軽量機器への搭載に適した小型化を低コストで実現することが困難であるという問題点を有していた。
また、音響を検出する振動板1に固定されているコイル2を電気回路に接続するから、振動板に固定されているコイル2には配線が必要であるという問題点を有していた。
図12の従来のエレクレットコンデンサマイクロホン装置の構成例においては、固定電極510上に形成されたエレクトレット層511の帯電量は経時的に減少するという問題点を有していた。
また、振動板530をエレクトレット層511に近づけるとエレクトレットの静電気により両者が貼り付くという問題点を有していた。
また、帯電量の経時変化が少ないエレクトレットに適したフイルムは限定されており、低価格で且つ自動半田付けに耐える耐熱特性を持つエレクトレット層511を形成することは困難であるという問題点を有していた。
また、音響を検出する振動板530とFET540を電気的に接続せねばならないという問題点を有していた。
また、上記接続にはケース610を使うので、ケース材として例えばプラスチックの様な非電導性材料を使えないという問題点を有していた。
また、本マイクロホンを実装する時、自動半田付けによる実装ができないので手半田による実装又はマイクロホンの固定に金具を使い電気的接続にはコネクターを使う実装又は圧着による実装のいずれかを採らざるを得ず、余分の金具やコネクタ又は作業を必要し且つ市場不良率も高いという問題点を有していた。
図13の半導体エレクレットコンデンサマイクロホン装置の第1の構成例においては、ウエハ部710表面に形成されたエレクトレット層720の帯電量は経時的に減少するという問題点を有していた。
また、振動板740をエレクトレット層720に近づけるとエレクトレットの静電気により両者が貼り付くという問題点を有していた。
また、帯電量の経時変化が少ないエレクトレットに適したフイルムは限定されており、低価格で且つ自動半田付けに耐える耐熱特性を持つエレクトレット層720を形成することは困難であるという問題点を有していた。
また、振動板740とウエハ部710を電気的に接続せねばならないという問題点を有していた。
また上記接続にはケース810を使うので、ケース材として例えばプラスチックの様な非電導性材料を使えないという問題点を有していた。
また本マイクロホンを実装する時、自動半田付けによる実装ができないので手半田による実装又はマイクロホンの固定に金具を使い電気的接続にはコネクターを使う実装又は圧着による実装のいずれかを採らさるを得ず、余分の金具やコネクタ又は作業を必要し且つ市場不良率も高いという問題点を有していた。
図14の半導体エレクトレットコンデンサマイクロホン装置の第2の構成例においては、半導体製造法によるマイクロホン膜製造工程の中でダイヤグラム13とエレクトレット16を一体的に形成せねばならず、通常の半導体製造工程では使わない大掛かりで特別な製造装置を必要とし、且つアニーリングに長時間を要するという問題点を有していた。
また、ダイヤグラム13及びエレクトレット16を裏板電極15に近づけるとエレクトレット16の静電気により両者が貼り付くという問題点を有していた。
また、エレクトレット16に注入された電荷が経時的に減少するという問題点を有していた。
また、マイクロホン膜部とマイクロホン裏板を別々に製造し組み合わせねばならず、複雑な製造工程を必要とし、高価になるという問題点を有してしいた。
図15の半導体コンデンサマイクロホン装置の第1の構成例においては、振動板Diaphragm40と電極Backplate41の間に約11Vの電圧を掛けねばならず、特別の昇圧回路を必要とするという問題点を有していた。
また、振動板Diaphragm40は半導体内部に構築されるため、半導体加工技術及び価格的な面から振動板Diaphragm40の直径を大きくすることが難しく、30Hzから20KHz程度の周波数帯域において従来のエレクトレットコンデンサマイクロホンと同程度であるほぼ平坦な周波数特性を得るためには振動板Diaphragm40の厚みを1μm程度以下の厚さにする必要があり、周波数特性と価格の両面を同時に満足させることが難しいという問題点を有していた。
図16の半導体コンデンサマイクロホン装置の第2の構成例においては、材料面及び半導体加工技術面から振動電極51の直径を大きくするには限界があり、30Hzから20KHz程度の周波数帯域において従来のエレクトレットコンデンサマイクロホンと同程度であるほぼ平坦な周波数特性を得るためには振動電極51の厚みを1μm程度以下の厚さにする必要があり、周波数特性と価格の両面を同時に満足させることが難しいという問題点を有していた。
本発明に係る半導体マイクロホン装置は、図1に示す通り、マイクロホンを収納する開口部111を有するケース110と、開口部111から入力される音響を検出する振動膜部130と、振動膜部130を保持する保持材部120と、振動膜部130に相対し配置された半導体部140と、半導体部140を外部に接続するための信号引出線及び端子部150とから構成されている。
半導体部140は、図2に示す通り、半導体部140内に構成されるコイル部170及びコンデンサ142によって発信周波数が決まるLC発振回路143と、その発信波から電気的音声信号を抽出しアナログ出力信号146として外部へ出力するFM復調回路144とから構成されている。
また、デイジタル出力信号148を必要とする場合は、図4に示す通り、外部から供給される変調基準入力信号147によってアナログ出力信号146を変調しデイジタル出力信号148として出力する変調回路145とから構成されている。
LC発信回路にはハートレー型、コルピッツ型、ベース同調型、コレクタ同調型など各種の発振回路を用いることができるが、以下理解を容易にするため図3に示すハートレー型発信回路を例として説明する。
LC発振回路143の発振周波数は、100MHz程度から数100MHz程度となるようなインダクタンス値を持つコイル部170及びキャパシタンス値を持つコンデンサ142が使われている。ここでコイル部170は図3に示す様にコイルA171とコイルB172で構成されている。なお、一般的に発振周波数はf=1/2π√(L*C)で定義され、Lはインダクタンス(H)、Cはキャパシタンス(F)である。また、ハートレー型の発振周波数はf=1/2π√{(LA+LB+2M)*C}で定義され、しAはコイルA171のインダクタンス(H)、LBはコイルB172のインダクタンス(H)、MはコイルA171とコイルB172間の相互インダクタンス(H)、Cはキャパシタンス(F)である。
また、LC発振回路143に使用するトランジスタ141及びコイル部170及びコンデンサ142は半導体部140内に構成され、コンデンサ142のキャパシタンス値は固定である。
また上記の発信周波数fを定める公式において、発信周波数fとインダクタンス及びキャパシタンスの関係は平方根分の1であるが、インダクタンスの変化範囲が少ない場合においては、発信周波数fとインダクタンスの関係は概ね直線関係と見なすことができる。
LC発振回路143に用いるコイル部170は、図3に示す様にコイルA171とコイルB172とから構成されており、振動膜部130との距離は同じである。なお、コイルのインダクタンスLは、L=Kμμπa/lで定義され、Lはインダクタンス(H)、Kは長岡係数、μは真空の透磁率(H/m)、μは比透磁率、nはコイル巻数、aはコイル半径(m)、lはコイル長さ(m)である。
振動膜部130は、図5に示す概略的断面をもつ透磁性振動膜131または図6に示す概略的断面をもつ導電性振動膜133である。
また、透磁性振動膜131は、図5に示す通り、基材135の上に上記発振周波数帯において空気より遥かに大きな透磁率を有す透磁性材料132を数μmから数10μmの厚さで塗布又は貼付又はスパッタした厚さ数μmから数10μmの平板状の薄膜であり、10平方mm程度から100平方mm程度の面積を有している。
また、導電性振動膜133は、図6に示す通り、基材135の上に上記発振周波数帯において電気抵抗が充分に低い導電性材料134を数μmから数10μmの厚さで塗布又は貼付又はスパッタした厚さ数μmから数10μmの平板状の薄膜であり、10平方mm程度から100平方mm程度の振動面積を有している。
基材135は、図5及び図6に示す通り、厚さ数μmから数10μmの平板状の薄膜で、約250℃から300℃の雰囲気中に30秒から60秒程度放置しても実用に支障の無い範囲の変形しか起さない耐熱特性を持つフイルム材で構成されている。
また、透磁性振動膜131及び導電性振動膜133において、透磁性材料132又は導電性材料134の種類によっては基材135を省略した構成とすることも可能である。
透磁性振動膜131及び導電性振動膜133の製造法は、その原反材料を専門の工場でロール又はシート状で大量生産し、その原反材料を抜き金型で所定の形状に切り出し、透磁性振動膜131及び導電性振動膜133とする方法である。
ケース110には通電や絶縁の必要が無く、その電気的特性を問わない材料で作られている。
信号引出線及び端子部150は、ICにおいて一般的である外形及び端子形状を備えている。
保持材部120は、図8に示す保持材121及び図9に示す保持材122から構成されており、通電や絶縁の機能は必要無い。
また、図8に示す保持材121はケース110と振動膜部130の間隔を確保するため用いるもので、何ケ所かに若干の空気を通すことのできる溝状の窪み123を有している。なおその厚みは電気的性能上制限されない。
また、図9に示す保持材122は振動膜部130と半導体部140の間隔を確保するため用いるもので、その厚みは、ts=ti+tgで規定され、大凡1mm程度である。更に何ケ所かに若干の空気を通すことのできる溝状の窪み123を有している。なお、tsは保持材122の厚み、tiは半導体部140の厚み、tgは振動膜部130と半導体部140間の適切な間隔である。
本発明に係るマイクロホン装置における音響検出は、開口部111から入力される音響により振動膜部130が振動することによって、振動膜部130と相対する位置に配置された半導体部140との距離が変化することを用いている。
図7を用いて振動膜部130に透磁性振動膜131を使用する場合の動作を説明すると、LC発振回路143が発振することによりコイル部170に共振電流が流れ磁束部160が発生するが、その磁束の到達距離内に透磁性振動膜131が配置されているので、一部の磁束が透磁性振動膜131内を通ることによりコイル部170のインダクタンスが増加し、透磁性振動膜131が配置されていない場合に比べLC発振回路143の発振周波数は低くなる。
また、透磁性振動膜131が無音響時の定位置よりコイル部170に近づいた場合、即ち透磁性振動膜131とコイル部170の距離が短くなると、透磁性振動膜131内を通る磁束がより多くなり、透磁性振動膜131が定位置にある場合に比べコイル部170のインダクタンスは増加し、LC発振回路143の発振周波数はより低くなる。
また逆に、透磁性振動膜131が定位置よりコイル部170から遠ざかった場合、即ち透磁性振動膜131とコイル部170の距離が長くなると、透磁性振動膜131内を通る磁束が減少し、透磁性振動膜131が定位置にある場合に比べコイル部170のインダクタンスは減少し、LC発振回路143の発振周波数は高くなる。
また、透磁性振動膜131とコイル部170間には電圧を掛ける必要がないので、電気的吸引力による透磁性振動膜131とコイル部170の吸引はおこらない。
図7を用いて振動膜として導電性振動膜133を使用する場合の動作を説明すると、LC発振回路143が発振することによりコイル部170に共振電流が流れ磁束部160が発生するが、その磁束の到達距離内に導電性振動膜133が配置されているので、一部の磁束が導電性振動膜133に到達し、導電性振動膜133に渦電流が発生し、一部の磁束が消費され、コイル部170のインダクタンスが減少し、導電性振動膜133が配置されていない場合に比べLC発振回路143の発振周波数は高くなる。
また、導電性振動膜133が無音響時の定位置よりコイル部170に近づく場合、即ち導電性振動膜133とコイル部170の距離が短くなると、導電性振動膜133に到達する磁束が多くなり、導電性振動膜133内に発生する渦電流が増加し、磁束の消費が増加し、コイル部170のインダクタンスが減少し、LC発振回路143の発振周波数は高くなる。
また逆に、コイル部170と導電性振動膜133の距離が長くなると導電性振動膜133を通過する磁束が少なくなり、導電性振動膜133内に発生する渦電流が減少し、磁束の消費が減少し、コイル部170のインダクタンスは増加し、LC発振回路143の発振周波数は低くなる。
また、導電性振動膜133とコイル部170間には電圧を掛ける必要がないので、電気的吸引力による導電性振動膜133とコイル部170の吸引はおこらない。
本発明の半導体マイクロホンは、音響により振動する透磁性又は導電性振動膜を回路部と電気的に接続する必要が無く、従って音響により振動する振動板部に配線が無いマイクロホンを提供することが可能である。
本発明の半導体マイクロホンは、音響により振動する透磁性又は導電性振動膜を回路部内に構築する必要が無く、その大きさを制限する設計製造上の要因は無く、音響により振動する振動板部はその周波数特性を重視し設計製造できる。従って必要な周波数特性を有するマイクロホンを提供することが可能である。
本発明の半導体マイクロホンは、音響により振動する透磁性又は導電性振動膜を回路部と電気的に接続する必要が無く、ケース材としてICパッケージ等に多用されているプスチック材やセラミック材など非導電性材料を用いることができるので、また、自動半田付けに耐え得る温度特性を有する透磁性又は導電性振動板を使用するので、自動半田付けに耐え得る温度性能を有するマイクロホンを提供することが可能である。
本発明の半導体マイクロホンは、透磁性又は導電性振動板に予め人為的に帯電や帯磁をする必要が無く、従ってその経時変化が無く、長期間に亙り安定した性能を維持するマイクロホンを提供することができる。
本発明の半導体マイクロホンは、透磁性又は導電性振動板に予め人為的に帯電や帯磁する必要が無く、また振動膜と半導体部間に電圧を掛ける必要が無く、従って振動膜と半導体部が互いに電気的又は磁気的に引き合い貼り付き動作しなくなると言う問題が起こらないマイクロホンを提供することができる。
本発明の半導体マイクロホンは、半導体部に相対して配置する小さな振動膜を電気的接続する必要が無く、ケース材としてICパッケージ等に多用されているプスチック材やセラミック材など非導電性材料を用いることができるので、また、一般的なICの構造の上部に振動膜を単に配置するだけの簡単な構造であり、従ってICと同じ電気的接続構造や端子を設けることが可能となり、自動実装等に適した外形構造のマイクロホンを提供することができる。
本発明の半導体マイクロホンは自動実装等に適した外形構造を有しているので、従来の半導体電子部品と同様に自動半田付けによる基板への実装が可能で、従って余分の金具やコネクター又は作業を必要としない実装ができるマイクロホンを提供することができる。
本発明の半導体マイクロホンは、コネクターによる接続又は押さえ金具による接続又は手半田による接続が不要であり、従ってマイクロホンを使用する機器の製造に係る費用の削減と、マイクロホンとそれを使用する機器を接続するコネクターの接触不良等市場での不良率低減を図ることができる。
本発明の半導体マイクロホンは、高い電圧を必要としないことから昇圧回路を組み込む必要がなく、従って低電圧プロセスで半導体製造が可能なマイクロホンを提供することができる。
本発明の半導体マイクロホンは、使用する半導体の製造工程において電荷注入やアニーリング等の加工が必要なく、従って従来の半導体製造設備と方法による製造が可能なマイクロホンを提供することができる。
本発明に係る半導体マイクロホン装置は、図1に示す通り、マイクロホンを収納する開口部111を有するケース110と、開口部111から入力される音響を検出する振動膜部130と、振動膜部130を保持する保持材部120と、振動膜部130に相対し配置された半導体部140と、半導体部140を外部に接続するための信号引出線及び端子部150とから構成されている。
半導体部140は、図2に示す通り、半導体部140内に構成されるコイル部170及びコンデンサ142によって発信周波数が決まるLC発振回路143と、その発信波から電気的音声信号を抽出しアナログ出力信号146として外部へ出力するFM復調回路144とから構成されている。
また、デイジタル出力信号148を必要とする場合は、図4に示す通り、外部から供給される変調基準入力信号147によってアナログ出力信号146を変調しデイジタル出力信号148として出力する変調回路145とから構成されている。
本発明に係る半導体マイクロホン装置は、LC発振回路143においてコイル部170のインダクタンスが変る事による発振周波数fが変化する事を使用している。LC発信回路143にはハートレー型、コルピッツ型、ベース同調型、コレクタ同調型など各種の発振回路を用いることができるが、以下理解を容易にするため図3に示すハートレー型を例として説明する。
本発明に係る半導体マイクロホン装置の実施例1においては、振動膜部130として図5に示す透磁性振動膜131を使用する。
コイル部170は図10に示す様に、半導体部140内に作られるコイルA171およびコイルB172から構成され、コイルA171及びコイルB172は半導体部140の外周に配置され、ハートレー型発振回路の場合、コイルB172のインダクタンスよりコイルA171のインダクタンスが大きくなる様に作られる。
また図3に示す様に、コイルA171は発信用として用いるトランジスタ141のベースエミッタ間に、コイルB172はコレクターエミッタ間に接続され、コンデンサ142と共にハートレー型発信回路を構成している。コイルA171及びコイルB172のインダクタンス及びコイル間の相互インダクタンスはコイルA171及びコイルB172と透磁性振動膜132との位置関係によって値が変わる。
また、コンデンサ142は半導体部140内に作られ、その容量は透磁性振動膜131と半導体部140の位置関係によって変化しない。
透磁性振動膜131は、図5に示す通り、基材135の上に透磁性材料132を塗布又は貼付又はスパッタした厚さ数μmから数10μmの平板状の薄膜であり、10平方mm程度から100平方mm程度の面積を有し、上記発振周波数帯において空気より遥かに大きな透磁率を有している。
また、透磁性振動膜131に使用する透磁性材料132は、透磁率μが1000程度以上の金属材料であれば充分使用することができるが、例えばパーマロイ系材料の場合は更に大きな透磁率であるため、透磁性振動膜131と半導体部140との間隔を更に広くとることができると同時に厳密な実装精度を必要としなくなり有利である。
LC発振回路143が発振すると、コイルA171及びコイルB172に共振電流が流れ磁束部160が発生するが、図7に示すように、コイル部170と透磁性振動膜131は一部の磁束が透磁性振動膜131に達する様に配置されており、到達置はコイル部170と透磁性振動膜131の距離により変化する。距離が無音響時より短くなると多くの磁束が透磁性振動膜131を通り、コイル部170のインダクタンスは無音響時に比べ増加し、逆に距離が無音響時より長くなると透磁性振動膜131を通る磁束は減り、コイル部170のインダクイタンスは無音響時に比べ減少する。
また、ハートレー発振回路で構成した実験機にて2つのコイルをまたがる様に透磁率μが約1000のフェライト系材料をコイルから0.1mm離れたところに置くと、透磁性材料を置かない時に100MHzであった発振周波数が約92MHzに変化し、マイクロホン応用における音響信号の周波数変調は±1MHzあれば十分であることから、この実験結果はより小さな透磁率μであっても及び透磁性振動膜131と半導体部140との間隔がより広くあっても実用性がある事を示している。
また、後述の実施例2で説明する渦電流の影響を防止する事で更に性能向上を図ることができる。即ち、透磁性材料132上に渦電流が発生すると渦電流による磁束の消費が起こり、コイル部170のインダクタンスが減少し、発振周波数が上昇してしまう。渦電流による磁束消費を軽減するため、透磁性材料132としてできるだけ電気抵抗が高い材料を選択することが有効である。
また、透磁性材料132の表面を粗くすることで透磁性材料132の表面抵抗値を高め、渦電流による磁束消費を軽減することができる。
また、透磁性材料132の厚みを極端に薄くすると磁気飽和が起こり易くなる。磁気飽和が起こると距離の変化に伴うインダクタンスの変化が小さくなり音響検出性能を下げるので、磁気飽和を起こさない適切な厚みが必要であり、また飽和磁束密度の大きな材料を選択することも有効である。
また、磁気飽和等の理由で基材135上の透磁性材料132を数10μm以上の厚さに塗布又は貼付又はスパッタしなければならない場合は、殆ど振動による曲がりが発生しない基材135の中央部付近にだけ透磁性材料132を配置する事で、振動特性対策と磁気飽和対策の両方に効果を得ることができる。
また、ハートレー発振回路で構成した実験機にて透磁性のない実験用振動膜の中央付近で且つ2つのコイルの磁束が共に通過する位置に直径1mm程度厚さ0.1mm程度の透磁率μが約1000の小さなフェライト系材料をコイルから0.1mm離れたところに置くと、100MHzの発振周波数が約97MHzに変化し、前記の効果を確認することができた。
また以上の実験から、透磁性振動膜131とコイルA171及びコイルB172の間隔、即ち透磁性振動膜131と半導体部140の間隔は0.数mmであれば良いと言える。
また、透磁性振動膜131の透磁性材料132面を半導体部140側に向け配置することは基材135の厚み分間隔を縮める事になり、また透磁性材料132が亜硫酸ガス等外界の影響を直接受けにくくなる利点がある。
透磁性振動膜131に使用する基材135としては、耐熱特性及び振動特性及び耐久性及び加工の仕易さ等からポリイミド系フイルムが適している。ポリイミド系フイルムは、既にフレキシブルプリント基板等に多用されており、半田耐熱温度320℃を保証しているものもあり、自動半田付けに允分な耐熱性がある。
また、透磁性振動膜131の外形寸法を小さくする場合は薄いフイルムが必要だが、直径5mm程度の場合は10μmを超える厚みでも使用することができる。
図1に示す様に、ケース110と振動膜部130間の間隔を確保するため、同間には保持材A121を入れるが、特に電気的性能上その間隔を規定する必要はなく、適切な厚みの保持材A121を入れればよい。
また、保持材A121は図8に示す様な内側がくり抜かれた形状で、透磁性振動膜131が振動する際に発生する内圧を逃がすための小さな窪み123がある。
また、図1に示す様に、振動膜部130と半導体部140間の間隔を確保するため、同間には保持材B122を入れる。その厚みは、ts=ti+tgで規定され、大凡1mm程度である。なお、tsは保持材122の厚み、tiは半導体部140の厚み、tgは振動膜部130と半導体部140間の適切な間隔である。厚み(ts)=半導体部140の厚み(ti)+振動膜130と半導体部140間の適切な間隔(tg)で規定される。
また、保持材B122は図9に示す様な内側がくり抜かれた形状で、透磁性振動膜131が振動する際に発生する内圧を逃がすための小さな窪み123がある。
また、透磁性振動膜131は電気的に接続する必要がないため、保持材A121及び保持材B122は電気的性能を考慮することなく自動半田付け温度による歪みが発生しない材料を使えば良い。
透磁性振動膜131を電気的に接続する必要が無いため、ケース110にはICパッケージ等に使われるセラミックやプラスチック材を使うことができる。
信号引出線及び端子部150は、半導体部140だけを電気的接続すれば良い事及びケース110にICパッケージ等に使われるセラミックやプラスチック材を使える事から、一般のICと同様の自動実装に適した構造及び形状にすることができる。
透磁性振動膜131は、本マイクロホンで使用する形状寸法と比べ大面積のロール又はシート状の原反として大量生産され、これを原反生産企業が定める台紙に弱粘善の接着剤等で貼り付け出荷される。この原反から本マイクロホンで使用する形状寸法に切り出す際、金型等で半カット状態まで切るだけで供給することができるので、透磁性振動膜131を実装する際、自動機械でその1枚を取り出し所定の位置に置き実装することができる。
本発明に係るマイクロホン装置の実施例2においては、振動膜130として図6に示す導電性振動膜133を使用する。
コイル部170は図10に示す様に、半導体部140内に作られるコイルA171およびコイルB172から構成され、コイルA171及びコイルB172は半導体部140の外周に配置され、ハートレー型発振回路の場合、コイルB172のインダクタンスよりコイルA171のインダクタンスが大きくなる様に作られる。
また図3に示す様に、コイルA171は発信用として用いるトランジスタ141のベースエミッタ間に、コイルB172はコレクターエミッタ間に接続され、コンデンサ142と共にハートレー型発信回路を構成している。コイルA171及びコイルB172のインダクタンス及びコイル間の相互インダクタンスはコイルA171及びコイルB172と導電性振動膜133との位置関係によって値が変わる。
また、コンデンサ142は半導体部140内に作られ、その容量は導電性振動膜133と半導体部140の位置関係によって変化しない。
導電性振動膜133は、図6に示す通り、基材135の上に導電性材料134を塗布又は貼付又はスパッタした厚さ数μmから数10μmの平板状の薄膜であり、10平方mm程度から100平方mm程度の面積を有し、上記発振周波数帯においてその電気的抵抗値は充分に低い。
LC発振回路143が発振すると、コイルA171及びコイルB172に共振電流が流れ磁束部160が発生するが、図7に示すように、コイル部170と導電性振動膜133は一部の磁束が導電性振動膜133に達する様に配置されており、到達量はコイル部170と導電性振動膜133の距離により変化する。距離が無音響時より短くなると多くの磁束が導電性振動膜133を通り、導電性振動膜133を構成する導電性材料134にて渦電流として消費さる磁束の量が無音響時より多くなり、コイル部170のインダクタンスは無音響時に比べ減少し、逆に距離が無音響時より長くなると導電性振動膜133を通る磁束は減りコイル部170のインダクイタンスは無音響時に比べ増加する。
また、導電性振動膜133に使用する導電性材料134は、100MHz乃至数100MHz帯における電気的抵抗値低いほど良いが、純銅であれば充分である。
また、ハートレー発振回路で構成した実験機にて2つのコイルをまたがる様に表面が滑らかな純銅の薄膜をコイルから0.1mm離れたところに置くと、導電性材料を置かない時に100MHzであった発振周波数が約118MHzに変化し、マイクロホン応用における音響信号の周波数変調は±1MHzあれば十分であることから、この実験結果は純銅より大きな電気抵抗であっても、及び導電性振動膜133と半導体部140との間隔がより広くあっても実用性があることを示している。
また、同様に表面が滑らかなアルミの場合は105MHzに、表面が滑らかな純鉄の場合は104MHzに変化し、これらの場合も充分な変化を得ることができた。
また以上の実験から、導電性振動膜133とコイルA171及びコイルB172の間隔、即ち導電性振動膜133と半導体部140の間隔は0.数mmあれば良いことが解る。
また、導電性振動膜133の導電性材料134面を半導体部140側に向け配置することは基材135の厚み分間隔を縮めることになり、また導電性材料134が亜硫酸ガス等外界の影響を直接受けにくくなる利点もある。
また、導電性材料134の透磁性発信周波数を下げるので導電性材料に発生する渦電流による周波数上昇を阻害する。従って導電性材料134の透磁率は出来るだけ小さい方が好ましい。上記の実験は、鉄など透磁率300程度の材料であっても使用の可能性があることを示している。
また、導電性材料134の表面には渦電流が流れるので、その表面は出来るだけ滑らかな方が良い。
また、導電性材料134の厚みは、100MHz程度から数100MHz程度の渦電流が流れる程度の厚みでよく、例えば導電性材料が銅の場合は、100MHzの高周波電流の流れる深さは約7μmであり、500MHzの場合は約3μmである。
導電性振動膜133に使用する基材135としては、耐熱特性及び振動特性及び耐久性及び加工の仕易さ等からポリイミド系フイルムが適している。ポリイミド系フイルムは、既にフレキシブルプリント基板等に多用されており、半田耐熱温度320℃を保証しているものもあり、自動半田付けに充分な耐熱性がある。
また、導電性振動膜133の外形寸法を小さくする場合は薄いフイルムが必要だが、直径5mm程度の場合は10μmを超える厚みでも使用することができる。
図1に示す様に、ケース110と振動膜部130間の間隔を確保するため、同間には保持材A121を入れるが、特に電気的性能上その間隔を規定する必要はなく、適切な厚みの保持材A121を入れればよい。
また、保持材A121は図8に示す様な内側がくり抜かれた形状で、導電性振動膜133が振動する際に発生する内圧を逃がすための小さな窪み123がある。
また、図1に示す様に、振動膜部130と半導体部140間の間隔を確保するため、同間には保持材B122を入れる。その厚みは、ts=ti+tgで規定され、大凡1mm程度である。なお、tsは保持材122の厚み、tiは半導体部140の厚み、tgは振動膜部130と半導体部140間の適切な間隔である。厚み(ts)=半導体部140の厚み(ti)+振動膜130と半導体部140間の適切な間隔(tg)で規定される。
また、保持材B122は図9に示す様な内側がくり抜かれた形状で、導電性振動膜133が振動する際に発生する内圧を逃がすための小さな窪み123がある。
また、導電性振動膜133は電気的に接続する必要がないため、保持材A121及び保持材B122は電気的性能を考慮することなく自動半田付け温度による歪みが発生しない材料を使えば良い。
導電性振動膜133を電気的に接続する必要が無いため、ケース110にはICパッケージ等に使われるセラミックやプラスチック材を使うことができる。
信号引出線及び端子部150は、半導体部140だけを電気的接続すれば良い事及びケース110にICパッケージ等に使われるセラミックやプラスチック材を使える事から、一般のICと同様の自動実装に適した構造及び形状にすることができる。
導電性振動膜133は、本マイクロホンで使用する形状寸法に対し大面積のロール又はシート状の原反として大量生産され、これを原反生産企業が定める台紙に弱粘着の接着剤等で貼り付け出荷される。この原反から本マイクロホンで使用する形状寸法に切り出す際、金型等で半カット状態まで切るだけで供給することができるので、導電性振動膜133を実装する際、自動機械でその1枚を取り出し所定の位置に置き実装することができる。
本発明の実施の形態に係る半導体マイクロホンの、概略的断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体マイクロホンの、半導体回路部に収納される基本的な概略的機能を示す図である。 従来の、ハートレー発振回路の概略的回路図である。 本発明の実施の形態に係る半導体マイクロホンの、半導体回路部に収納される拡張された概略的機能を示す図である。 本発明の実施の形態に係る半導体マイクロホンの、透磁性振動膜の概略的断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体マイクロホンの、導電性振動膜の概略的断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体マイクロホンの、コイル及び磁束及び振動膜の概略的関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係る半導体マイクロホンの、保持材Aの概略的平面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体マイクロホンの、保持材Bの概略的平面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体マイクロホンの、半導体内部に配置されるコイルの概略的平面配置図である。 従来の、ムービングコイルマイクロホン装置の概略的断面図である。 従来の、エレクトレットコンデンサマイクロホン装置の概略的断面図である。 従来の、半導体エレクトレットコンデンサマイクロホン装置の第1の構成例の概略的断面図である。 従来の、半導体エレクトレットコンデンサマイクロホン装置の第2の構成例の概略的断面図である。 従来の、半導体コンデンサマイクロホン装置の第1の構成例の概略的断面図である。 従来の、半導体コンデンサマイクロホン装置の第2の構成例の概略的断面図である。
符号の説明
110 ケース
111 開口部
120 保持材部
121 保持材A
122 保持材B
123 窪み
130 振動膜部
131 透磁性振動膜
132 透磁性材料
133 導電性振動膜
134 導電性材料
135 基材
140 半導体部
141 トランジスタ
142 コンデンサ
143 しC発振回路
144 FM復調回路
145 変調回路
146 アナログ出力信号
147 変調基準入力信号
148 デイジタル出力信号
150 信号引出線及び端子部
160 磁束部
170 コイル部
171 コイルA
172 コイルB
1 振動板
2 コイル
3 磁石
A 出力端子
530 振動膜
511 エレクトレット層
510 固定電極
610 ケース本体
540 FET
730 スペーサ
720 エレクトレット層
740 振動膜
810 ケース本体
710 ウエハ部
13 ダイヤフラム
16 エレクトレット
15 裏板電極
34 間隔
41 電極Backplate
40 振動板Diaphragm
51 振動電極
52 背電極

Claims (4)

  1. 音響信号を受けて振動する透磁性振動膜又は導電性振動膜、LC発振回路、LC発振回路を構成するコイル及び発振波を復調する回路で構成され、前記透磁性振動膜又は導電性振動膜は前記コイルが発生する磁界中に位置し、前記透磁性振動膜又は導電性振動膜が振動することにより前記コイルのインダクタンスが変化するように前記透磁性振動膜又は導電性振動膜と前記コイルが所定の間隔で保持され、該インダクタンスの変化よって変わるLC発振回路の発振周波数の変化を復調することを特徴とするマイクロホン。
  2. 前記透磁性振動膜を構成する透磁性材料又は導電性振動膜を構成する導電性材料が、前記透磁性振動膜又は導電性振動膜の略中央に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロホン。
  3. 前記透磁性振動膜又は導電性振動膜を構成する透磁性材料面又は導電性材料面と前記コイルとが、互いに向かい合うように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロホン。
  4. 前記振動膜の基材としてポリイミド系フィルムを使うことを特徴とする請求項1に記載のマイクロホン。
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