JP4332692B2 - プリンタ及びプリント方法 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、プリンタ及びプリント方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子式のプリンタは、用紙面にドットと呼ばれる微小なインク点を付けていくことで、人の目に自然に見える画像を印刷する。従来のシリアルプリンタの多くのものでは、印刷ヘッドは、ドットを付けることと、付けないことの2通りの動作しか行わない。一方、印刷ヘッドに加えるドットパルスの波形を違えることにより、ドットのサイズを複数通り(例えば、大、中、小の3通り)に変化させることのできるバリアブルドット方式のシリアルプリンタも知られている。バリアブルドット方式のシリアルプリンタは、複数のドットサイズに対応した複数通りのドットパルス波形のデータを有している。
【0003】
プリンタが行う通常の印刷方法では、キャリッジの一回の走行で、その走行方向のドットの一行を完全に印刷し終える。一方、より高画質な印刷のために、複数回のキャリッジ走行を繰り返すことでドットの一行を印刷する方法も知られている。例えば、720dpiのドットの1行を、360dpiの2回のパス(パスとは、1回のキャリッジ走行で印刷する動作を意味する)を重ね合わせることで印刷する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
実用的なプリンタは、通常の印刷方法と、複数パスを重ねる印刷方法のいずれもが行える。一例を挙げると、テキスト文書などは、例えば360dpiのような標準的な解像度で、通常の印刷方法により、通常の画質に印刷する。一方、例えば720dpiのような高解像度の写真などは、360dpiの2回のパスを重ね合わせる方法で、高画質に印刷する。
【0005】
複数回のパスを重ね合わせる印刷方法では、一般に、重ね合わせるパスの数が多くなるほど、より高画質で印刷することができる。従って、上述した720dpiのドット行を複数回のパスで印刷する例では、標準的な360dpiの解像度のパスを2回重ね合わせる方法より、より低い解像度のパスをより多数回、例えば180dpiのパスを4回、重ね合わせる方法の方が、より高画質に印刷できる。
【0006】
しかし、そうするためには、プリンタは、360dpiという標準的な解像度の他に、その半分の180dpiという解像度でも印刷できなければならない。さらに、上記の複数回のパスを重ね合わせる印刷方法の観点からの理由以外にも、ここでは詳述しない様々な理由によって、複数の解像度で印刷できることがプリンタに要求される。
【0007】
しかし、従来技術によれば、複数の解像度で印刷できるプリンタは、その複数の解像度に対応した複数通りのドットパルス波形データをもっている必要がある。特に、バリアブルドット方式のプリンタの場合、各解像度毎に、複数のドットサイズに対応した複数通りの波形データをもつ必要があるから、複数の解像度で印刷できるようにするためにプリンタが持たなければならない波形データの総数は、大変多くなってしまう。その結果、プリンタの開発工数が多くなり、コストアップにつながる。
【0008】
従って、本発明の目的は、一つの標準的な解像度に対応したドットパルス波形をもつだけで、複数の解像度で印刷ができるプリンタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に従うプリンタは、所定の標準解像度の整数分の一の低解像度をもつ低解像ドットデータを受け、この低解像ドットデータ中の各画素のビットコードの間に、整数個のヌルのビットコードを挿入することで、その低解像ドットデータを、標準解像度をもつ標準解像ドットデータに変換する変換部と、この変換部から出力された標準解像ドットデータを用いて、標準解像度での印刷用のドットパルスを生成して印刷ヘッドを駆動するヘッド駆動部とを備える。
【0010】
好適な実施形態では、標準解像度とは例えば360dpiであり、低解像度とは例えば180dpiである。よって、この好適な実施形態では、180dpiのドットデータの各画素のビットコード間に1つのヌルのビットコードが挿入されて、その180dpiのドットデータが、360dpiのドットデータに変換される。この360dpiのドットデータは、形式的には360dpiであるが、実質的には180dpiのドット配列を表現している。そして、この360dpiのドットデータに基いて、360dpi印刷用のドットパルスが生成されて、そのドットパルスが印刷ヘッドに印可される。従って、この実施形態のプリンタは、360dpi印刷用のドットパルスを生成するための波形データだけをもっていればよく、それにもかかわらず、180dpiで印刷を行うことができる。そのため、360dpiや720dpiのような解像度の画像を印刷する場合には、各ドット行を180dpiのパスを複数回重ね合わせて印刷することができるので、高画質な印刷結果が得られる。
【0011】
本発明は、特にバリアブルドット方式のプリンタに適用したとき、用意すべきドットパルス波形データが減るという点で顕著な効果が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態にかかるプリンタの要部の構成を示す。
【0013】
本発明は、ドットサイズが不変のプリンタにも、バリアブルドット方式のプリンタにも適用できる。しかし、この実施形態にかかるプリンタは、ドットサイズが大、中、小の3通りに変えられるバリアブルドット方式のプリンタであり、そして、360dpiという標準的な解像度で大、中、小の3サイズのドットをそれぞれ打つための3種類のドットパルス波形データを有している。
【0014】
図1に示すように、このプリンタは180dpiパス分解部10、360dpiバリアブルドットデータ変換部20、バリアブルドットパルス生成部30及び印刷ヘッド40を有する。このうち、印刷ヘッド40を除き、3つの処理部10〜30は、それぞれ、専用のハードウェアロジック回路で実装されてもよいし、或いは、コンピュータによるソフトウェア処理として実装されてもよい。以下、各処理部の機能と動作について詳細に説明する。
【0015】
180dpiパス分解部10は、図示しないホスト装置からこのプリンタに送られた印刷ジョブデータに従った元ドットデータを受け取る。元ドットデータは、印刷対象の画像を画素ごとのドット又は空白の2次元マトリックスで表現したラスタデータであり、例えば180dpi、360dpi及び720dpiのような複数の解像度の中から選ばれた一つの解像度をもつ。元ドットデータの構成には、1画素を1ビットコードで表現したものと、1画素を2ビットコードで表現したものとの2種類がある。1画素1ビット構成の元ドットデータは、各画素に固定サイズのドットを打つか、空白にする(ドットを打たない)か示したものであり、例えば、ビットコード「1」がドットを打つ、ビットコード「0」がドットを打たないことを意味する。また、1画素2ビット構成の元ドットデータは、各画素に大、中、小のどのサイズのドット打つか又は空白にする(ドットを打たない)かを示したものであり、例えば、2ビットコード「11」が大ドットを打つ、2ビットコード「10」が中ドットを打つ、2ビットコード「01」が小ドットを打つ、及び2ビットコード「00」がドットを打たないを意味する。
【0016】
180dpiパス分解部10は、上記のような180dpi、360dpi又は720dpiの解像度をもった元ドットデータを受け取り、これを180dpiの解像度をもった1パス(つまり、1回のキャリッジ走行で印刷されるドット行)ごとのドットデータに分解して、その各パスのドットデータを出力する。出力された各パスのドットデータは、元ドットデータと同様に、1画素1ビットの構成か又は1画素2ビットの構成をもつ。より具体的に180dpiパス分解部10の動作を説明すれば、例えば次の▲1▼〜▲3▼の通りである。
【0017】
▲1▼元ドットデータの解像度が180dpiである場合
180dpiの元ドットデータの各ドット行のデータを、そのまま各パスのドットデータとして出力する。
【0018】
▲2▼元ドットデータの解像度が360dpiである場合
360dpiの元ドットデータの各ドット行のデータを、180dpiの2回のパスのドットデータに分解して出力する。これは、360dpiのドットの一行を、180dpiの2回のパスの重ね合わせで印刷することを意味する。
【0019】
▲3▼元ドットデータの解像度が720dpiである場合
720dpiの元ドットデータの各ドット行のデータを、180dpiの4回のパスのドットデータに分解して出力する。これは、720dpiのドットの一行を、180dpiの4回のパスの重ね合わせで印刷することを意味する。
【0020】
ここで注目すべき点は、このプリンタには、標準解像度360dpi用のドットパルス波形データしか用意されていないのであるが、180dpiパス分解部10から出力される各パスのドットデータの解像度は180dpi、つまり、ドットパルス波形データが適用される標準解像度の半分であるという点である。なお、本発明の原理に従えば、標準解像度の「半分」というのは一例であり、例えば標準解像度の3分の1の120dpiのように他の整数分の1の解像度であってもよい。
【0021】
図1に示す360dpiバリアブルドットデータ変換部20は、180dpiパス分解部10から180dpiの各パスのドットデータを受け取り、これをドットパルス波形データに対応した360dpiの標準解像度と、ドットサイズを3種類に変えられるバリアブルドット方式に適合したデータ構造(つまり、1画素2ビットの構造)とをもったドットデータに変換する。この変換の具体的な態様を、例を用いて説明すると、次の(1)、(2)に述べる通りである。
【0022】
(1) 1画素1ビットの構造をもつ180dpiのドットデータを受け取った場合。
【0023】
受け取ったドットデータは、例えば図2(A)に示すようなものである。通常、ドットデータはバイト単位で扱われるので、図2(A)でも、1パスの長いドットデータ中から或る1バイト(例えば、01101100)だけを取り出して例示している。このドットデータのビットコード「0」の下に示した白抜きの円は、ドットを打たないことを意味し、ビットコード「1」の下の黒円は、ドットを打つことを意味している。この1バイトのドットデータの右側には、このバイトの16進数表現(この例では、6Ch)も図示してある。この1バイトは8画素に対応する。
【0024】
360dpiバリアブルドットデータ変換部20は、図2(A)に示すような1画素1ビット構造の180dpiのドットデータを、図2(B)に示すような1画素2ビット構造の180dpiのドットデータに変換する。この変換は、図2(A)の入力データの各ビットを、それと同じコードのビットを2つ並べた2ビットに置き換えることで行うことができる。すなわち、図2(A)の入力データ中のコード「0」(ドットを打たない)のビットは、図2(B)に示すようにコード「00」(ドットを打たない)の2ビットに置き換えられ、図2(A)の入力データ中のコード「1」(ドットを打つ)のビットは、図2(B)に示すようにコード「11」(大ドットを打つ)の2ビットに置き換えられる。この変換により、図2(A)の例示した1バイトは図2(B)に例示した2バイトに変換されるが、いずれも同じ8画素に対応していて解像度は180dpiである点は変わらない。なお、図2(B)の右端には、この2バイトの16進数表現(この例では、3CF0h)も図示してある。
【0025】
ところで、もし、図2(A)のコード「1」(ドットを打つ)のビットの変換結果として、図2(B)に示したコード「11」(大ドットを打つ)の2ビットよりも、別のコード、例えばコード「10」(中ドットを打つ)の2ビットの方が適切であるならば、図2(B)に示したドットデータに適当なマスク処理(例えば、コード「11」をコード「01」に変換する処理)を施すなどして、適切なビットコードをもったデータを得ることができる。
【0026】
上記の変換で得られた図2(B)に示すような1画素2ビット構造の180dpiのドットデータに対して、次に360dpiバリアブルドットデータ変換部20は、以下の(2)で述べる処理と同じ処理を施す。その結果、360dpiバリアブルドットデータ変換部20の出力である、1画素2ビット構造の360dpiのバリアブルドット方式用のドットデータが得られる。
【0027】
(2) 1画素2ビットの構造をもつ180dpiのドットデータを受け取った場合。
【0028】
受け取ったドットデータは、例えば図3(A)に示すような、1画素2ビット構造の180dpiのドットデータである。図3(A)では、1パスの長いドットデータ中から或る2バイトだけ(例えば、00101000 11011000)を取り出して例示している。このドットデータ中のコード「00」の2ビットの下に示した白抜き円は、ドットを打たないことを意味し、コード「01」の2ビットの下に示した黒円は、小ドットを打つことを意味し、コード「10」の2ビットの下に示した黒円は、中ドットを打つことを意味し、コード「11」の2ビットの下に示した黒円は、大ドットを打つことを示している。なお、この2バイトのドットデータの右側に、この2バイトの16進数表現(この例では、28D8h)も図示してある。この2バイトは8画素に対応する。
【0029】
360dpiバリアブルドットデータ変換部20は、図3(A)に示すような1画素2ビット構造の180dpiのドットデータを、この変換部20の出力データである、図3(B)に示すような1画素2ビット構造の360dpiのドットデータに変換する。この変換は、図3(A)の入力データの各画素データ(2ビット)の直後に、ヌル(つまり、空白を意味するコード「00」)の2ビットを挿入することで行える。これにより、図3(A)に示す180dpiの8画素に対応した2バイトのドットデータは、図3(B)に示す360dpiの16画素に対応した4バイトのドットデータに変換される。この変換によってドットデータの解像度は180dpiから360dpiへと2倍に上がるが、用紙上にドットを打つ位置とドットのサイズは変わらないので、そのデータに基く印刷結果は180dpiである。なお、図3(B)の右側には、この4バイトの16進数表現(この例では、0880C480h)も図示してある。
【0030】
上記した(1)と(2)の処理は、専用ハードウェアロジック回路によっても、或いは、ソフトウェアによっても行うことができる。本実施形態では、これをソフトウェアで行うこととするが、入力データのビットシフトやコード変換の論理計算などを繰り返すという面倒な操作を無くし、高速に上記変換が行えるようにするために、図1に示すように、180dpiの入力ドットデータに対応した360dpiの出力ドットデータを記述した変換テーブル21、22が予め用意されている。2種類の変換テーブル21、22があり、その一方の変換テーブル21は、1画素1ビット構造の180dpiの入力ドットデータが持ち得る256種類のバイトを、それに対応した1画素2ビット構造の360dpiの256種類の4バイトに変換するテーブルである。他方のテーブル22は、1画素2ビット構造の180dpiの入力ドットデータが持ち得る256種類のバイトを、それに対応した1画素2ビット構造の360dpiの256種類の2バイトに変換するテーブルである。
【0031】
図4は、後者の変換テーブル22の例を示している。この変換テーブル22は、256×2バイトの記憶領域を有し、入力データのバイトによってその記憶領域内のアドレスを指定し、その指定したアドレスの記憶場所から、その入力バイトに対応した2バイトの出力データが読み出される。このテーブル22の構成から、当業者は、前者のテーブル21の構成も容易に理解できるはずである。
【0032】
図1に示したバリアブルドットパルス生成部30は、360dpiバリアブルドットデータ変換部20から図3(B)に例示したような1画素2ビット構造の360dpiのドットデータを受け取り、そのデータ内の個々の画素に対応した2ビットコードを解読して、解読結果に応じたドットパルスを生成して印刷ヘッド40へ出力する。大、中、小の3サイズのドットのための3種類のドットパルスの波形データ31、32、33が予め用意されていて、2ビットコードが「11」であれば大ドット波形データ31に基いて、2ビットコードが「10」であれば中ドット波形データ32に基いて、また、2ビットコードが「01」であれば小ドット波形データ33に基いて、それぞれの波形をもったドットパルスが生成されて、印刷ヘッド40に印可される。2ビットコードが「00」であれば、ドットパルスは出力されない。結果として、大、中、小の3サイズのドットを使い分けたバリアブルドット方式の印刷が実行される。
【0033】
ここで注目すべき点は、360dpi印刷用の波形データにより作られたドットパルスによって印刷ヘッド180が駆動されるが、その元になる図3(B)に例示した1画素2ビット構造の360dpiのドットデータは、前述したように、各画素の2ビットコード間にヌルデータが挿入された、実質的に180dpiで印刷を行なうように構成されたものであるため、印刷ヘッド40は360dpiではなく180dpiで印刷を行うことになる。従って、360dpi印刷用の波形データのみを用いるだけで、180dpiの印刷と、180dpiのパスを2回重ね合わせた高画質な360dpiの印刷と、180dpiのパスを4回重ね合わせた更に高画質な720dpiの印刷とが可能である。
【0034】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、上記の実施形態はあくまで本発明の説明のための例示であり、本発明を上記実施形態にのみ限定する趣旨ではない。従って、本発明は、上記実施形態以外の様々な形態でも実施することができる。例えば、バリアブルドット方式を採用していない固定サイズのドットを打つプリンタにも、本発明は適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるを示すブロック図。
【図2】1画素1ビット構造の180dpiのドットデータを、1画素2ビット構造の180dpiのドットデータに変換する例を示した図。
【図3】1画素2ビット構造の180dpiのドットデータを、1画素2ビット構造の360dpiのドットデータに変換する例を示した図。
【図4】1画素2ビット構造のデータ用の変換テーブルの例を示した図。
【符号の説明】
10 180dpiパス分解部
20 360dpiバリアブルドットデータ変換部
21 1画素1ビット用変換テーブル
22 1画素2ビット用変換テーブル
30 バリアブルドットパルス生成部
31 大ドット波形データ
32 中ドット波形データ
33 小ドット波形データ
40 印刷ヘッド
Claims (4)
- 所定の標準解像度の整数分の一の低解像度をもつ低解像ドットデータを受け、前記低解像ドットデータ中の各画素のビットコードの間に、整数個のヌルのビットコードを挿入することで、前記低解像ドットデータを、前記標準解像度をもつ標準解像ドットデータに変換する変換部と、
前記変換部から出力された前記標準解像ドットデータを用いて、前記標準解像度での印刷用のドットパルスを生成して印刷ヘッドを駆動するヘッド駆動部と
を備え、
前記低解像度より複数倍高い高解像度の画像を表した高解像ドットデータを受け、前記高解像ドットデータの各ドット行部分を複数パス分の前記低解像ドットデータに分解し、各パス分の前記低解像ドットデータを前記変換部に渡すパス分解部を更に備え、
前記複数パス分の前記低解像ドットデータに基づいて前記印刷ヘッドが形成する複数パスを重ね合わせることで、前記高解像度の画像の各ドット行を印刷するようになったプリンタ。 - 前記変換部が、前記低解像ドットデータが持ち得る各種のバイトに対応した前記標準解像ドットデータの整数個バイトが記述された変換テーブルを有し、前記変換テーブルを用いて前記低解像ドットデータを前記標準解像ドットデータに変換する請求項1記載のプリンタ。
- 前記標準解像度での印刷用のドットパルスとして、複数サイズのドットをそれぞれ打つための複数のドットパルスをもつ、バリアブルドット方式の請求項1記載のプリンタ。
- 所定の標準解像度の整数分の一の低解像度をもつ低解像ドットデータを受けるステップと、
前記低解像ドットデータ中の各画素のビットコードの間に、整数個のヌルのビットコードを挿入することで、前記低解像ドットデータを、前記標準解像度をもつ標準解像ドットデータに変換するステップと、
前記標準解像ドットデータを用いて、前記標準解像度での印刷用のドットパルスを生成して印刷ヘッドを駆動するステップと
前記低解像度より複数倍高い高解像度の画像を表した高解像ドットデータを受けるステップと、
前記高解像ドットデータの各ドット行部分を複数パス分の前記低解像ドットデータに分解するステップと、
分解された各パス分の前記低解像ドットデータを前記変換するステップに渡すステップと、
前記複数パス分の前記低解像ドットデータに基づいて前記印刷ヘッドが形成する複数パスを重ね合わせることで、前記高解像度の画像の各ドット行を印刷するステップと
を備えたプリント方法。
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