JP4332645B2 - 電力変換装置の設計方法及びシステム、並びに設計プログラム - Google Patents

電力変換装置の設計方法及びシステム、並びに設計プログラム Download PDF

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Description

本発明は、電力変換装置の設計方法及びシステム並びに設計プログラムに関し、特に、電力変換器の高出力電力密度化設計に必要な半導体素子損失設計方法に関する。
電力変換装置の高電力密度化は,電力変換装置の体積を減少させることにより達成され,その方法は,(1)電力変換装置の損失を低減し,冷却装置体積を小型化する,(2)スイッチング周波数を上昇させ,LCフィルタなどの受動部品体積を小型化する,の2つが基本となる。
上記2つを同時に実現するためには,半導体素子のスイッチング時に発生するスイッチング損失を低減させる必要がある。そのためには,スイッチング時間を短くする,すなわち,スイッチング時の電圧変化率dv/dtおよび,電流変化率di/dtを高くする必要がある。
また,電力変換装置の必要機能を満たした上で,冷却装置および,受動部品の体積を理論限界値に達するまでの小型化設計を行うためには,それらを設計する際に必要となる半導体素子の損失を高精度に設計する必要がある。
電力変換器の主回路には,所定の回路動作を実現するために設けられた抵抗R,インダクタンスL,静電容量C,などの真性回路パラメータと,主回路を構成する配線構造を実現する上で必然的に発生する寄生インダクタンスLs,寄生キャパシタンスCsなどの外因性回路パラメータが存在する。スイッチング時には,寄生インダクタンスLsによる誘導電圧Ls・di/dt,寄生キャパシタンスCsによる変位電流Cs・dv/dtがスイッチング時の半導体素子に印加される電圧と流れる電流に影響を与える。その結果として,寄生インダクタンスと寄生キャパシタンスが半導体素子の損失に影響を及ぼす。
したがって,高電力密度電力変換器を設計するには,寄生インダクタンスと寄生キャパシタンスが半導体素子の損失に及ぼす影響を考慮した高精度な半導体素子設計手法が必要となる。
従来の半導体素子損失の設計方法として,回路シミュレータを用いて,半導体素子に印加される電圧と流れる電流を計算し,両者の積を時間積分して損失を算出する方法が知られている[非特許文献1参照]。
Z. Liang, B. Lu, J. D. van Wyk and F. C. Lee, IEEE trans. on Power Electronics, Vol. 20, No. 3(2005)
しかしながら,回路シミュレータでは,半導体素子は電圧源,電流源,インダクタ,キャパシタ,抵抗などの電気回路要素を用いて等価回路的に表現されているため,非線形性を有する半導体素子パラメータによって決定される半導体素子のスイッチング挙動および,半導体素子パラメータと回路の寄生インダクタンス,寄生キャパシタンスとの相互作用を完全にシミュレータ上で表現できない。したがって,半導体素子損失を高精度に定量的に設計することは困難である。
また,スイッチング時の電圧・電流の積の積分することにより損失を算出する方法では,損失の構成要素を半導体素子起因の物と回路寄生パラメータ起因の物に分離することはできないので,全損失における,回路寄生パラメータによる損失の割合を知ることはできないので,半導体素子損失を最小化する回路寄生パラメータ値を設計することは困難である。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、非線形性を有する半導体素子パラメータと配線構造に由来する寄生インダクタンスと寄生キャパシタンスが半導体素子損失へ与える影響を考慮した電力変換器の高出力電力密度化に必要な半導体素子の損失設計方法を提供することを目的とする。
本発明の電力変換装置の設計方法及びシステム並びに設計プログラムは、電気的仕様及び回路構成を含む電力変換装置の仕様を決定し,この電気的仕様と回路構成を実現するための回路パラメータ値を決定し,電気的仕様と回路構成を実現するために使用する半導体素子を決定し,半導体素子の等価回路を決定し,半導体素子等価回路のパラメータ値を、半導体素子損失を算出するための入力データとして抽出する。回路パラメータ値を,半導体素子損失を算出するための入力データとして,回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータデータに分け,半導体素子等価回路パラメータデータと回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータを半導体素子損失モデルに抽入し,半導体素子損失を算出する。予め準備した制御パラメータデータやフィルタパラメータを含む電力変換回路構成要素パラメータデータを考慮して,回路損失最適値が達成されているかを判断し,回路損失最適値が達成されていなければ,回路寄生パラメータ値を再設定し,回路寄生パラメータデータを作成し,回路損失最適値が達成されていれば,その時の半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を設計データとして出力し,最適化された半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を用いて電力変換装置を設計する。
即ち、本発明では上記問題を解決するために,次のような手段を採用した。
第1の手段は,非線形性を有する半導体素子パラメータに蓄積される電荷によるエネルギーを理論式として表す。
第2の手段は,寄生インダクタンスと寄生キャパシタンスの蓄積エネルギーを理論式として表す。
第3の手段は,スイッチング波形を決定する半導体素子パラメータと回路パラメータを用いて,スイッチング時に発生するエネルギーを理論式として表す。
第4の手段は,上記3つのエネルギーの理論式を統合した半導体素子損失モデルを作成し,それを用いて半導体素子のスイッチング損失を設計する。
第5の手段は,導通損失は,半導体素子の抵抗と流れる電流および,電力変換装置の仕様で決まる定数を用いて算出する。
第6の手段は,上記の式を用いて半導体素子損失を算出するための数値計算プログラムを作成し,そのプログラムを用いて損失を算出する。
本発明によれば半導体素子の損失設計において、半導体素子の非線形パラメータが半導体素子損失へ与える影響と,スイッチング損失と寄生インダクタンスや寄生キャパシタンスが半導体素子損失へ与える影響を正確に考慮することができ,高精度に半導体素子損失を設計することができる。その結果、従来の半導体素子損失設計方法では実現できなかった次のような多くの効果が本発明を適用する事により実現できる。
(1)本発明によれば,半導体素子損失の構成要素において,半導体素子パラメータ起因の要素と回路寄生パラメータ起因の要素を分離できるので,両要素間の設計協調が可能になり,半導体素子の特性を最大限に活用できる半導体素子損失設計が可能になる。
(2)本発明によれば,電力変換装置の配線構造設計に伴い発生する回路寄生パラメータが半導体素子損失に与える影響を定量的に算出できるので,電力変換装置の高出力電力密度化に必要な構造設計と半導体素子損失との協調設計による電力変換装置の最適設計が可能になる。
(3)本発明によれば,半導体素子損失の最小値を設計できるので,冷却装置の最小体積化設計ができる。
(4)本発明によれば、研究開発段階の新型半導体素子を将来、実用化した際に使われる実際の電力変換装置に搭載した時の損失と,その損失値を用いて装置の仮想熱設計が正確に算出できるため、製品開発に伴う課題を事前に予測できる。したがって,回路、装置設計に伴う課題を半導体素子開発にフィードバックできるので、研究開発効率が向上する。
(5)また、本発明によれば,半導体素子損失の設計値を用いて,仮想熱設計が可能になるので、新型半導体素子の開発段階から、電力変換装置を実用化の過程で業務を分担する担当部署の責務が予測でき、開発期間の大幅な短縮と効率的な研究開発が可能になる。
以上のように本発明では従来の方法では実現が不可能だった多くの効果を得る事ができる。
以下,本発明の実施形態を,図面を用いて説明する。
図1は,本発明に関わる半導体素子損失設計法を示すフローチャートである。図1の工程1で,電気的仕様,回路構成などの電力変換装置仕様を決定する。電力変換装置とは、直流から交流へ変換するインバータだけでなく、交流から直流へ変換するコンバータ,直流から直流へ変換するコンバータ,交流から交流へ変換するコンバータ等を含むものである。次に工程2で,工程1で決定した電力変換装置の仕様を実現するための回路パラメータ値を決定する。次に工程3で,工程2で決定した回路パラメータ値の,回路寄生パラメータデータを作成する。次に工程4で,工程2で決定した回路パラメータ値の,回路基本パラメータデータを作成する。
次に工程5で,工程1で決定した電力変換装置の仕様を実現するための半導体素子を決定する。次に工程6で,工程5で決定した半導体素子の等価回路を決定する。次に工程7で,工程6で決定した半導体素子等価回路のパラメータを抽出する。次に工程8で,工程7で抽出された半導体素子パラメータを半導体素子損失計算に使用する形式にデータ化する。次に工程9で,工程3で作成した回路寄生パラメータデータと,工程4で作成した回路基本パラメータデータと,工程8で作成した半導体素子パラメータデータを半導体素子損失モデルに抽入し,半導体素子損失を算出する。次に工程12で,予め準備した,制御パラメータデータ10と,フィルタパラメータデータ11などの電力変換装置構成要素パラメータを考慮して,工程9で算出した半導体素子損失が最適値を達成しているかを判断する。半導体素子損失最適値が達成されていなければ,工程13で回路寄生パラメータ値を再設定し,再設定値を回路寄生パラメータデータ3に抽入し,以降の工程を進める。
半導体素子損失最適値が達成されていれば,その時の半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を設計データとして出力する14。次に最適化された半導体素子損失と回路寄生パラメータの設計データを用いて,構造設計15,放熱器設計16,フィルタ設計17などの電力変換装置を設計する。
(半導体素子等価回路決定)
図2は,図1に示した,半導体素子等価回路決定6の一例として,MOSFETの等価回路を示す。MOSFETの等価回路は,ドレイン端子1,ソース端子2,ゲート端子3,ドリフト層抵抗4,チャネル抵抗5,ゲート抵抗6,ゲート−ドレイン間キャパシタンス7,ゲート−ソース間キャパシタンス8,ドレイン−ソース間キャパシタンス9から構成される。ゲート−ドレイン間キャパシタンス7,ゲート−ソース間キャパシタンス8,ドレイン−ソース間キャパシタンス9は,ドレイン端子1−ソース端子2間の電圧値によって変化する特性を有する。
図3は,図1に示した,半導体素子等価回路決定6の別の例として,IGBTの等価回路を示す。IGBTの等価回路は,コレクタ端子1,エミッタ端子2,ゲート端子3,ドリフト層抵抗4,チャネル抵抗5,ゲート抵抗6,ゲート−コレクタ間キャパシタンス7,ゲート−エミッタ間キャパシタンス8,コレクタ−エミッタ間キャパシタンス9,ドリフト層抵抗4−チャネル抵抗5間のキャパシタンス10,コレクタ−エミッタ間の電流依存キャパシタンス11から構成される。ゲート−コレクタ間キャパシタンス7,ゲート−エミッタ間キャパシタンス8,コレクタ−エミッタ間キャパシタンス9は,コレクタ端子1−エミッタ端子2間の電圧値によって変化する特性を有する。ドリフト層抵抗4−チャネル抵抗5間のキャパシタンス10,コレクタ−エミッタ間の電流依存キャパシタンス11は,コレクタ電流値によって変化する特性を有する。
(半導体素子等価回路のパラメータ抽出)
図4は,図1に示した,半導体素子等価回路のパラメータ抽出7の一例として,半導体素子の等価回路のパラメータ抽出法を示すフローチャートである。図4の工程1で作業を開始し,工程2で,ゲート電圧閾値Vthを抽出する。次に工程3で,ゲート内部抵抗rGを抽出する。次に工程4で,トランスコンダクタンスgmとドレイン(IGBTの場合は,コレクタ)電流の関係を抽出する。次に工程5で,ゲート入力キャパシタンスCiss(=CGS+CGD,IGBTの場合はCgc+Cge)とドレイン−ソース間電圧VDS(IGBTの場合は,コレクタ−エミッタ間電圧Vce)の関係を抽出する。次に工程6で,ゲート−ドレイン間キャパシタンスCGD(IGBTの場合は,ゲート−コレクタ間キャパシタンスCGC)とドレイン−ソース間電圧VDS(IGBTの場合は,コレクタ−エミッタ間電圧Vce)の関係を抽出する。次に出力キャパシタンスCoss(=CGD+CDS,IGBTの場合はCgc+Cce)とドレイン−ソース間電圧VDS(IGBTの場合は,コレクタ−エミッタ間電圧Vce)の関係を抽出する。次に工程8で,半導体素子がMOSFETかIGBTのどちらかを判断する。MOSFETの場合は,工程10へ進み,作業を終了する。IGBTの場合は,工程9で,電流依存キャパシタンスとコレクタ電流の関係を抽出する。次に工程10で作業を終了する。なお,半導体素子パラメータの抽出法は,実測または,デバイスシミュレーションの結果を用いる。
(半導体素子パラメータデータ作成)
図5は,図1に示した,半導体素子パラメータデータ作成8の一例として,近似式を用いたパラメータデータ作成法を示す。図5の工程1で作業を開始する。次に,トランスコンダクタンスgmとドレイン(IGBTの場合は,コレクタ)電流の関係データ2を用いて,工程3でgmとiDの関係を近似式で表す。次に,ゲート入力キャパシタンスCissとドレイン−ソース間電圧VDS(IGBTの場合は,コレクタ−エミッタ間電圧Vce)の関係データ4を用いて,工程5でCissとvDSの関係を近似式で表す。次に,ゲート−ドレイン間キャパシタンスCGD(IGBTの場合は,ゲート−コレクタ間キャパシタンスCGC)とドレイン−ソース間電圧VDS(IGBTの場合は,コレクタ−エミッタ間電圧Vce)の関係データ6を用いて,工程7でCGDとvDSの関係を近似式で表す。次に工程8で,半導体素子がMOSFETかIGBTのどちらかを判断する。MOSFETの場合は,工程11へ進み,作業を終了する。IGBTの場合は,電流依存キャパシタンスとコレクタ電流の関係データ9を用いて,工程10で電流依存キャパシタンスとコレクタ電流の関係を近似式で表す。次に,工程11で作業を終了する。
図6は,図1に示した,半導体素子パラメータデータ作成8の別の例として,データテーブルを用いたパラメータデータ作成法を示す。図6の工程1で作業を開始する。次に,トランスコンダクタンスgmとドレイン(IGBTの場合は,コレクタ)電流の関係データ2を用いて,工程3でgmとiDの関係をデータテーブルで表す。次に,ゲート入力キャパシタンスCissとドレイン−ソース間電圧VDS(IGBTの場合は,コレクタ−エミッタ間電圧Vce)の関係データ4を用いて,工程5でCissとvDSの関係をデータテーブルで表す。次に,ゲート−ドレイン間キャパシタンスCGD(IGBTの場合は,ゲート−コレクタ間キャパシタンスCGC)とドレイン−ソース間電圧VDS(IGBTの場合は,コレクタ−エミッタ間電圧Vce)の関係データ6を用いて,工程7でCGDとvDSの関係をデータテーブルで表す。次に工程8で,半導体素子がMOSFETかIGBTのどちらかを判断する。MOSFETの場合は,工程11へ進み,作業を終了する。IGBTの場合は,電流依存キャパシタンスとコレクタ電流の関係データ9を用いて,工程10で電流依存キャパシタンスとコレクタ電流の関係をデータテーブルで表す。次に,工程11で作業を終了する。
(半導体素子損失モデルを用いた損失算出)
次に、図1に示した,半導体素子損失モデルを用いた損失算出9の具体例を説明する。図7は,MOSFETの損失モデル示すために,MOSFETを用いた電力変換装置として,非絶縁型降圧チョッパの等価回路を示す図である。この等価回路は,直流リンクキャパシタ1,ショットキーバリアダイオード2,MOSFET3,ゲートドライブ回路4,ゲート抵抗5,フィルタインダクタ6,フィルタキャパシタ7,負荷抵抗8,主回路高電圧側寄生インダクタンス9,ショットキーバリアダイオードとMOSFET間の寄生インダクタンス10,主回路とゲート回路に共通の寄生インダクタンス11,主回路グランド側寄生インダクタンス12,ハイサイド側寄生キャパシタンス13,ローサイド側寄生キャパシタンス14から構成される。
図8は,MOSFETのターン・オン時のゲート−ソース間電圧1,ドレイン電流2,ドレイン−ソース間電圧3,ターン・オフ時のゲート−ソース間電圧4,ドレイン電流5,ドレイン−ソース間電圧6,ドレイン電流が流れ始める時刻(t1)7,ドレイン電流が負荷電流に到達する時刻(t2)8,ドレイン−ソース間電圧がMOSFETのオン電圧に達した時刻(t3)9,MOSFETのターン・オフが開始する時刻(t4)10,ドレイン−ソース間電圧が入力電圧に到達する時刻(t5)11,ドレイン電流がゼロに達した時刻(t6)12を示す。本半導体素子損失設計方法において半導体素子損失を算出するための,半導体素子損失モデルの一例を以下に示す。
Ploss = a・Ron・IL2 + (Esd + Ediode + ELs + ECs + Eon-t + Eoff-t)・fsw
ただし,
a: 電力変換装置の仕様で決まるMOSFETの電流通流率
Ron: MOSFETのオン抵抗
IL: 電力変換装置の負荷電流
Esd: MOSFETのCoss(=CGD+CDS)に蓄積される電荷の放電によるエネルギー
Ediode:ショットキーバリアダイオードのキャパシタンスに蓄積される電荷の充電によるエネルギー
ELs: 図8の回路寄生インダクタンス9,10,11,12に蓄積されるエネルギーの総和
ECs: 図8の回路寄生キャパシタンス13,14に蓄積されるエネルギーの総和
Eon-t:ターン・オン時間で決定されるスイッチングエネルギー
Eoff-t:ターン・オフ時間で決定されるスイッチングエネルギー
fsw: スイッチング周波数
Ploss:スイッチング素子の導通損失とスイッチング損失の和
である。
図8のt1からt3の間に,MOSFETのドレイン−ソース間電圧vDSは,入力直流電圧Vccから0Vに変化する。この間に,MOSFETの出力キャパシタンスCossに充電されていた電荷は,MOSFETのチャネル抵抗(図2の5)を通って放電される。EsdはMOSFETの出力キャパシタンスに蓄積される電荷が放電する際に,MOSFETのチャネル抵抗で消費されるエネルギーであるので,出力キャパシタンスとドレイン−ソース間電圧の積,すなわち電荷量をドレイン−ソース電圧で積分することにより求めることができる。積分範囲は0Vからチョッパの入力直流電圧までである。したがって,Esdは以下の式で示される。
Figure 0004332645
図8のt2からt3の間に,ショットキーバリアダイオードのアノード−カソード間電圧vdiodeは,0Vから入力直流電圧Vccに変化する。この間に,ショットキーバリアダイオードのキャパシタンスCdiodeはVccに充電される。充電電流はMOSFETのドリフト抵抗(図2の4)とチャネル抵抗(図2の5)を通って放電される。したがって,Ediodeはショットキーバリアダイオードのキャパシタンスとアノード−カソード間電圧の積,すなわち電荷量をアノード−カソード電圧で積分することにより求めることができる。積分範囲は0Vからチョッパの入力直流電圧Vccまでである。したがって,Ediodeは以下の式で示される。
Figure 0004332645
図8のt5からt6の間に,MOSFETのドレイン電流5は,負荷電流ILから0Aに変化する。この間に,図7の回路寄生インダクタンス9,10,11,12に蓄積されていたエネルギーが放電し,MOSFETの抵抗成分で消費される。したがって,ELsは,以下の式で求めることができる。
Figure 0004332645
ただし,
Ls: 図7の回路寄生インダクタンス9,10,11,12の総和
図8のt2からt3の間に,図7のハイサイド側寄生キャパシタンス13は,Vccまで充電されるので,その充電エネルギーがMOSFETで消費される。また,図8のt4からt5の間に,図7のローサイド側寄生キャパシタンス14は,Vccから0に変化するので,放電エネルギーがMOSFETで消費される。ECsは,図7の主回路ハイサイド側寄生キャパシタンス13の充電エネルギーと,主回路ローサイド側寄生キャパシタンス14の放電エネルギーの和であるので,以下の式で求めることができる。
Figure 0004332645
ただし,
Cs: 図7の回路寄生キャパシタンス13,14の和
次に,ターン・オン時間で決定されるスイッチングエネルギーEon-tを算出する式を示す。図8のt1からt2の間において,ゲート−ソース間電圧vGS1は以下の式で表される。
Figure 0004332645
Figure 0004332645
Figure 0004332645
Figure 0004332645
Figure 0004332645
Figure 0004332645
ただし,
VGH: ゲート電圧の最大値
Vth: 閾値電圧
RG: ゲート抵抗
gm: トランスコンダクタンス
CGD: ゲートードレイン間キャパシタンス
Ls: 主回路寄生インダクタンスの総和
CGS: ゲート−ソース間キャパシタンス
Ls4: 主回路とゲート回路の共通配線の寄生インダクタンス(図8の11)
rG: MOSFETのゲート内部抵抗
RGex: 外付けゲート抵抗
rGD: ゲート回路の内部抵抗
また,図8のドレイン電流2は,以下の式で表される。
Figure 0004332645
ただし,[数11]中のvGSは,[数5]で表される。
図8のt2からt3の間において,ドレイン−ソース間電圧vDS3は以下の式で表される。
Figure 0004332645
ただし,V*は,t=t2の時のvDSの値である。
図8のt1からt3間における,ターン・オン時間で決定されるスイッチングエネルギーEon-tは,以下の式で表される。
Figure 0004332645
ただし,iDは[数11],vDSは[数12],ELsは[数13]で表される。
次に,ターン・オフ時間で決定されるスイッチングエネルギーEoff-tを算出する式を示す。図8のt4からt5の間において,ドレイン−ソース間電圧vDS6は以下の式で表される。
Figure 0004332645
ただし,
Von: MOSFETのオン電圧
図8のt5からt6の間において,ゲート−ソース間電圧vGS4は以下の式で表される。
Figure 0004332645
また,図8のt5からt6の間において,ドレイン電流2は,以下の式で表される。
Figure 0004332645
ただし,[数16]中のvGSは,[数15]で表される。
図8のt4からt5間における,ターン・オフ時間で決定されるスイッチングエネルギーEoff-tは,以下の式で表される。
Figure 0004332645
ただし,vDSは[数14],iDは[数16],ECsは[数4],Esdは[数1],Ediodeは[数2]で表される。
(バイポーラ素子の半導体素子損失モデル)
次に、図1に示した,半導体素子損失モデルを用いた損失算出9の別の例として,半導体素子がバイポーラ素子,すなわち,スイッチング半導体素子がIGBT,ダイオード素子がPiNダイオードの場合の半導体素子損失モデルを示す。この場合の半導体素子損失モデルの一例を以下に示す。
Ploss = a・Von・IL2 + (Esd + Ediode + ELs + ECs + Eon-t + Eoff-t)・fsw
ただし,
a: 電力変換装置の仕様で決まるIGBTの電流通流率
Von: IGBTのオン電圧
IL: 電力変換装置の負荷電流
Esd: IGBTの内部に蓄積される電荷の放電によるエネルギー
Ediode:PiNダイオードの内部に蓄積される電荷の充電によるエネルギー
ELs: 図8の回路寄生インダクタンス9,10,11,12に蓄積されるエネルギーの総和
ECs: 図8の回路寄生キャパシタンス13,14に蓄積されるエネルギーの総和
Eon-t:ターン・オン時間で決定されるスイッチングエネルギー
Eoff-t:ターン・オフ時間で決定されるスイッチングエネルギー
fsw: スイッチング周波数
Ploss:IGBTの導通損失とスイッチング損失の和
である。
IGBTはオン状態のときに少数キャリアが内部に蓄積される。この電荷の蓄積量はIGBTのコレクタ電流に依存する。IGBTがターン・オフする時に,この電流依存性を有する蓄積電荷は放電され,これが原因となりスイッチング損失が発生する。また,MOSFETの場合と同様に,IGBTは電圧依存性を有するキャパシタンスが存在する。したがって,Esdは以下の式で示される。
Figure 0004332645
ただし,
Qsd-v:IGBTに蓄積される電圧依存性を持つ電荷量
Qsd-i:IGBTに蓄積される電流依存性を持つ電荷量
vce: IGBTのコレクタ−エミッタ間電圧
isd: IGBTのコレクタ電流
Vcc: 電力変換装置の入力電圧
IL: 負荷電流
PiNダイオードもIGBTと同様に,オン状態のときに少数キャリアが内部に蓄積される。この電荷の蓄積量はPiNダイオードのアノード電流に依存する。PiNがターン・オフする時に,この電流依存性を有する蓄積電荷は放電され,この放電電流がIGBTに流れ込みIGBTでスイッチング損失が発生する。また,ショットキーバリアダイオードの場合と同様に,PiNダイオードは電圧依存性を有するキャパシタンスが存在する。したがって,Ediodeは以下の式で示される。
Figure 0004332645
Qdiode-v:PiNダイオード素子に蓄積される電圧依存性を持つ電荷量
Qdiode-i:PiNダイオード素子に蓄積される電流依存性を持つ電荷量
vdiode:PiNダイオード素子のアノード−カソード間電圧
idiode:PiNダイオード素子のアノード電流
本発明における半導体素子損失設計法を示すフローチャート 半導体素子損失を算出する際に使用するバイポーラ素子の等価回路 半導体素子損失を算出する際に使用するユニポーラ素子の等価回路 スイッチング素子の等価回路のパラメータ抽出法を示すフローチャート 多項式近似式を用いたパラメータデータ作成法を示すフローチャート データテーブルを用いたパラメータデータ作成法を示すフローチャート 非絶縁型降圧チョッパの等価回路 MOSFETのターン・オン時のゲート−ソース電圧,ドレイン電流および,ドレイン−ソース電圧波形

Claims (15)

  1. 電気的仕様及び回路構成を含む電力変換装置の仕様を決定する工程と,
    前記電気的仕様と回路構成を実現するための回路パラメータ値を決定する工程と,
    決定された電気的仕様と回路構成を実現するために使用する半導体素子を決定する工程と,
    前記決定された半導体素子の等価回路を決定する工程と,
    前記決定された半導体素子等価回路のパラメータ値を、半導体素子損失を算出するための入力データとして抽出する工程と,
    前記回路パラメータ値を,半導体素子損失を算出するための入力データとして,回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータデータに分ける工程と,
    半導体素子等価回路パラメータデータと回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータを半導体素子損失モデルに抽入し,半導体素子損失を算出する工程と,
    この算出された半導体素子損失と、予め準備した制御パラメータデータやフィルタパラメータを含む電力変換回路構成要素パラメータデータを比較することにより、回路損失最適値が達成されているかを判断する工程と,
    回路損失最適値が達成されていなければ,回路寄生パラメータ値を再設定し,回路寄生パラメータデータを作成する工程と,
    回路損失最適値が達成されていれば,その時の半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を設計データとして出力する工程と,
    最適化された半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を用いて電力変換装置を設計する工程とを備え、
    IL: 電力変換装置の負荷電流
    a: 電力変換装置の仕様で決まるスイッチング半導体素子の電流通流率
    Ron: 半導体素子のオン抵抗
    Esd: スイッチング半導体素子の内部に蓄積される電荷の充放電によるエネルギー
    Ediode:ダイオード素子の内部に蓄積される電荷の充放電によるエネルギー
    ELs: 回路寄生インダクタンスLsに蓄積されるエネルギー
    ECs: 回路寄生キャパシタンスCsに蓄積されるエネルギー
    Eon-t: ターン・オン時間で決定されるスイッチングエネルギー
    Eoff-t: ターン・オフ時間で決定されるスイッチングエネルギー
    fsw: スイッチング周波数
    Ploss: スイッチング素子の導通損失とスイッチング損失の和
    のとき,
    半導体素子損失モデル式を
    Ploss = a・Ron・IL 2 + (Esd + Ediode + ELs + ECs + Eon-t + Eoff-t)・fsw
    として,かつ,
    半導体素子がバイポーラ素子の場合,
    Qsd-v: スイッチング素子に蓄積される電圧依存性を持つ電荷量
    Qsd-i: スイッチング素子に蓄積される電流依存性を持つ電荷量
    vce: スイッチング素子のコレクターエミッタ間電圧
    isd: スイッチング素子のコレクタ電流
    Qdiode-v:ダイオード素子に蓄積される電圧依存性を持つ電荷量
    Qdiode-i:ダイオード素子に蓄積される電流依存性を持つ電荷量
    vdiode: ダイオード素子のアノード−カソード間電圧
    idiode: ダイオード素子のアノード電流
    のとき,
    Esd,Ediodeを
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    として,半導体素子損失を算出する電力変換装置の設計方法。
  2. 電気的仕様及び回路構成を含む電力変換装置の仕様を決定する工程と,
    前記電気的仕様と回路構成を実現するための回路パラメータ値を決定する工程と,
    決定された電気的仕様と回路構成を実現するために使用する半導体素子を決定する工程と,
    前記決定された半導体素子の等価回路を決定する工程と,
    前記決定された半導体素子等価回路のパラメータ値を、半導体素子損失を算出するための入力データとして抽出する工程と,
    前記回路パラメータ値を,半導体素子損失を算出するための入力データとして,回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータデータに分ける工程と,
    半導体素子等価回路パラメータデータと回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータを半導体素子損失モデルに抽入し,半導体素子損失を算出する工程と,
    この算出された半導体素子損失と、予め準備した制御パラメータデータやフィルタパラメータを含む電力変換回路構成要素パラメータデータを比較することにより、回路損失最適値が達成されているかを判断する工程と,
    回路損失最適値が達成されていなければ,回路寄生パラメータ値を再設定し,回路寄生パラメータデータを作成する工程と,
    回路損失最適値が達成されていれば,その時の半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を設計データとして出力する工程と,
    最適化された半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を用いて電力変換装置を設計する工程とを備え、
    IL: 電力変換装置の負荷電流
    a: 電力変換装置の仕様で決まるスイッチング半導体素子の電流通流率
    Ron: 半導体素子のオン抵抗
    Esd: スイッチング半導体素子の内部に蓄積される電荷の充放電によるエネルギー
    Ediode:ダイオード素子の内部に蓄積される電荷の充放電によるエネルギー
    ELs: 回路寄生インダクタンスLsに蓄積されるエネルギー
    ECs: 回路寄生キャパシタンスCsに蓄積されるエネルギー
    Eon-t: ターン・オン時間で決定されるスイッチングエネルギー
    Eoff-t: ターン・オフ時間で決定されるスイッチングエネルギー
    fsw: スイッチング周波数
    Ploss: スイッチング素子の導通損失とスイッチング損失の和
    のとき,
    半導体素子損失モデル式を
    Ploss = a・Ron・IL 2 + (Esd + Ediode + ELs + ECs + Eon-t + Eoff-t)・fsw
    として,かつ,
    回路寄生インダクタンスの総和をLs,回路寄生キャパシタンスの総和をCsと,かつ、
    CGS: ゲート−ソース間キャパシタンス
    CGD: ゲートードレイン間キャパシタンス
    gm: トランスコンダクタンス
    RG: ゲート抵抗、として、
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    として,半導体素子損失を算出する電力変換装置の設計方法。
  3. 電気的仕様及び回路構成を含む電力変換装置の仕様を決定する工程と,
    前記電気的仕様と回路構成を実現するための回路パラメータ値を決定する工程と,
    決定された電気的仕様と回路構成を実現するために使用する半導体素子を決定する工程と,
    前記決定された半導体素子の等価回路を決定する工程と,
    前記決定された半導体素子等価回路のパラメータ値を、半導体素子損失を算出するための入力データとして抽出する工程と,
    前記回路パラメータ値を,半導体素子損失を算出するための入力データとして,回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータデータに分ける工程と,
    半導体素子等価回路パラメータデータと回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータを半導体素子損失モデルに抽入し,半導体素子損失を算出する工程と,
    この算出された半導体素子損失と、予め準備した制御パラメータデータやフィルタパラメータを含む電力変換回路構成要素パラメータデータを比較することにより、回路損失最適値が達成されているかを判断する工程と,
    回路損失最適値が達成されていなければ,回路寄生パラメータ値を再設定し,回路寄生パラメータデータを作成する工程と,
    回路損失最適値が達成されていれば,その時の半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を設計データとして出力する工程と,
    最適化された半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を用いて電力変換装置を設計する工程とを備え、
    IL: 電力変換装置の負荷電流
    a: 電力変換装置の仕様で決まるスイッチング半導体素子の電流通流率
    Ron: 半導体素子のオン抵抗
    Esd: スイッチング半導体素子の内部に蓄積される電荷の充放電によるエネルギー
    Ediode:ダイオード素子の内部に蓄積される電荷の充放電によるエネルギー
    ELs: 回路寄生インダクタンスLsに蓄積されるエネルギー
    ECs: 回路寄生キャパシタンスCsに蓄積されるエネルギー
    Eon-t: ターン・オン時間で決定されるスイッチングエネルギー
    Eoff-t: ターン・オフ時間で決定されるスイッチングエネルギー
    fsw: スイッチング周波数
    Ploss: スイッチング素子の導通損失とスイッチング損失の和
    のとき,
    半導体素子損失モデル式を
    Ploss = a・Ron・IL 2 + (Esd + Ediode + ELs + ECs + Eon-t + Eoff-t)・fsw
    として,かつ,
    スイッチング半導体素子パラメータを
    CGS: ゲート−ソース間キャパシタンス
    CGD: ゲートードレイン間キャパシタンス
    gm: トランスコンダクタンス
    Vth: 閾値電圧
    rG: ゲート内部抵抗
    回路パラメータを
    RG: ゲート抵抗
    RGex: ゲート外付け抵抗
    rGD: ゲート回路の内部抵抗
    Ls4: スイッチング素子ソース側の主回路とゲート回路の共通配線の寄生インダクタンス
    VGH: ゲート−ソース間電圧の最大値
    として,ゲート−ソース間電圧vGS,ドレイン電流iD,ドレイン−ソース間電圧vDSを
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    として,Eon-t,Eoff-tを
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    として,半導体素子損失を算出する電力変換装置の設計方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換装置の設計方法において,半導体素子パラメータの値は,半導体素子パラメータ値を測定し,測定値を用いて決定する,電力変換装置の設計方法。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換装置の設計方法において,半導体素子パラメータの値は,半導体シミュレータで半導体素子パラメータを計算し,計算結果を用いて決定する,電力変換装置の設計方法。
  6. 請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換装置の設計方法において,回路寄生パラメータの値は,回路寄生パラメータ値を測定し,測定値を用いて決定する,電力変換装置の設計方法。
  7. 請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換装置の設計方法において,回路寄生パラメータの値は,電磁界シミュレータで回路寄生パラメータ値を計算し,計算結果を用いて決定する,電力変換装置の設計方法。
  8. 請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換装置の設計方法において,半導体素子の静電容量を半導体素子に印加される電圧の関数として数式化し,また,半導体素子のトランスコンダクタンスを半導体素子に流れる電流または,半導体素子のゲート-ソース間に印加される電圧の関数として数式化し,それらの数式を用いて半導体素子の損失を計算する,電力変換装置の設計方法。
  9. 請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換装置の設計方法において,半導体素子の静電容量と半導体素子に印加される電圧の関係をデータテーブル化し,また,半導体素子のトランスコンダクタンスと半導体素子に流れる電流または,半導体素子のゲート-ソース間に印加される電圧の関係をデータテーブル化し,それらのデータテーブルを用いて半導体素子の損失を計算する,電力変換装置の設計方法。
  10. 電気的仕様及び回路構成を含む電力変換装置の仕様を決定する手段と,
    前記電気的仕様と回路構成を実現するための回路パラメータ値を決定する手段と,
    決定された電気的仕様と回路構成を実現するために使用する半導体素子を決定する手段と,
    前記決定された半導体素子の等価回路を決定する手段と,
    前記決定された半導体素子等価回路のパラメータ値を、半導体素子損失を算出するための入力データとして抽出する手段と,
    前記回路パラメータ値を,半導体素子損失を算出するための入力データとして,回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータデータに分ける手段と,
    半導体素子等価回路パラメータデータと回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータを半導体素子損失モデルに抽入し,半導体素子損失を算出する手段と,
    この算出された半導体素子損失と、予め準備した制御パラメータデータやフィルタパラメータを含む電力変換回路構成要素パラメータデータを比較することにより、回路損失最適値が達成されているかを判断する手段と,
    回路損失最適値が達成されていなければ,回路寄生パラメータ値を再設定し,回路寄生パラメータデータを作成する手段と,
    回路損失最適値が達成されていれば,その時の半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を設計データとして出力する手段と,
    最適化された半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を用いて電力変換装置を設計する手段とを備え、
    IL: 電力変換装置の負荷電流
    a: 電力変換装置の仕様で決まるスイッチング半導体素子の電流通流率
    Ron: 半導体素子のオン抵抗
    Esd: スイッチング半導体素子の内部に蓄積される電荷の充放電によるエネルギー
    Ediode:ダイオード素子の内部に蓄積される電荷の充放電によるエネルギー
    ELs: 回路寄生インダクタンスLsに蓄積されるエネルギー
    ECs: 回路寄生キャパシタンスCsに蓄積されるエネルギー
    Eon-t: ターン・オン時間で決定されるスイッチングエネルギー
    Eoff-t: ターン・オフ時間で決定されるスイッチングエネルギー
    fsw: スイッチング周波数
    Ploss: スイッチング素子の導通損失とスイッチング損失の和
    のとき,
    半導体素子損失モデル式を
    Ploss = a・Ron・IL 2 + (Esd + Ediode + ELs + ECs + Eon-t + Eoff-t)・fsw
    として,かつ,
    半導体素子がバイポーラ素子の場合,
    Qsd-v: スイッチング素子に蓄積される電圧依存性を持つ電荷量
    Qsd-i: スイッチング素子に蓄積される電流依存性を持つ電荷量
    vce: スイッチング素子のコレクターエミッタ間電圧
    isd: スイッチング素子のコレクタ電流
    Qdiode-v:ダイオード素子に蓄積される電圧依存性を持つ電荷量
    Qdiode-i:ダイオード素子に蓄積される電流依存性を持つ電荷量
    vdiode: ダイオード素子のアノード−カソード間電圧
    idiode: ダイオード素子のアノード電流
    のとき,
    Esd,Ediodeを
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    として,半導体素子損失を算出する電力変換装置の設計システム。
  11. 電気的仕様及び回路構成を含む電力変換装置の仕様を決定する手段と,
    前記電気的仕様と回路構成を実現するための回路パラメータ値を決定する手段と,
    決定された電気的仕様と回路構成を実現するために使用する半導体素子を決定する手段と,
    前記決定された半導体素子の等価回路を決定する手段と,
    前記決定された半導体素子等価回路のパラメータ値を、半導体素子損失を算出するための入力データとして抽出する手段と,
    前記回路パラメータ値を,半導体素子損失を算出するための入力データとして,回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータデータに分ける手段と,
    半導体素子等価回路パラメータデータと回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータを半導体素子損失モデルに抽入し,半導体素子損失を算出する手段と,
    この算出された半導体素子損失と、予め準備した制御パラメータデータやフィルタパラメータを含む電力変換回路構成要素パラメータデータを比較することにより、回路損失最適値が達成されているかを判断する手段と,
    回路損失最適値が達成されていなければ,回路寄生パラメータ値を再設定し,回路寄生パラメータデータを作成する手段と,
    回路損失最適値が達成されていれば,その時の半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を設計データとして出力する手段と,
    最適化された半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を用いて電力変換装置を設計する手段とを備え、
    IL: 電力変換装置の負荷電流
    a: 電力変換装置の仕様で決まるスイッチング半導体素子の電流通流率
    Ron: 半導体素子のオン抵抗
    Esd: スイッチング半導体素子の内部に蓄積される電荷の充放電によるエネルギー
    Ediode:ダイオード素子の内部に蓄積される電荷の充放電によるエネルギー
    ELs: 回路寄生インダクタンスLsに蓄積されるエネルギー
    ECs: 回路寄生キャパシタンスCsに蓄積されるエネルギー
    Eon-t: ターン・オン時間で決定されるスイッチングエネルギー
    Eoff-t: ターン・オフ時間で決定されるスイッチングエネルギー
    fsw: スイッチング周波数
    Ploss: スイッチング素子の導通損失とスイッチング損失の和
    のとき,
    半導体素子損失モデル式を
    Ploss = a・Ron・IL 2 + (Esd + Ediode + ELs + ECs + Eon-t + Eoff-t)・fsw
    として,かつ,
    回路寄生インダクタンスの総和をLs,回路寄生キャパシタンスの総和をCsと,かつ、
    CGS: ゲート−ソース間キャパシタンス
    CGD: ゲートードレイン間キャパシタンス
    gm: トランスコンダクタンス
    RG: ゲート抵抗、として、
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    として,半導体素子損失を算出する電力変換装置の設計システム。
  12. 電気的仕様及び回路構成を含む電力変換装置の仕様を決定する手段と,
    前記電気的仕様と回路構成を実現するための回路パラメータ値を決定する手段と,
    決定された電気的仕様と回路構成を実現するために使用する半導体素子を決定する手段と,
    前記決定された半導体素子の等価回路を決定する手段と,
    前記決定された半導体素子等価回路のパラメータ値を、半導体素子損失を算出するための入力データとして抽出する手段と,
    前記回路パラメータ値を,半導体素子損失を算出するための入力データとして,回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータデータに分ける手段と,
    半導体素子等価回路パラメータデータと回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータを半導体素子損失モデルに抽入し,半導体素子損失を算出する手段と,
    この算出された半導体素子損失と、予め準備した制御パラメータデータやフィルタパラメータを含む電力変換回路構成要素パラメータデータを比較することにより、回路損失最適値が達成されているかを判断する手段と,
    回路損失最適値が達成されていなければ,回路寄生パラメータ値を再設定し,回路寄生パラメータデータを作成する手段と,
    回路損失最適値が達成されていれば,その時の半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を設計データとして出力する手段と,
    最適化された半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を用いて電力変換装置を設計する手段とを備え、
    IL: 電力変換装置の負荷電流
    a: 電力変換装置の仕様で決まるスイッチング半導体素子の電流通流率
    Ron: 半導体素子のオン抵抗
    Esd: スイッチング半導体素子の内部に蓄積される電荷の充放電によるエネルギー
    Ediode:ダイオード素子の内部に蓄積される電荷の充放電によるエネルギー
    ELs: 回路寄生インダクタンスLsに蓄積されるエネルギー
    ECs: 回路寄生キャパシタンスCsに蓄積されるエネルギー
    Eon-t: ターン・オン時間で決定されるスイッチングエネルギー
    Eoff-t: ターン・オフ時間で決定されるスイッチングエネルギー
    fsw: スイッチング周波数
    Ploss: スイッチング素子の導通損失とスイッチング損失の和
    のとき,
    半導体素子損失モデル式を
    Ploss = a・Ron・IL 2 + (Esd + Ediode + ELs + ECs + Eon-t + Eoff-t)・fsw
    として,かつ,
    スイッチング半導体素子パラメータを
    CGS: ゲート−ソース間キャパシタンス
    CGD: ゲートードレイン間キャパシタンス
    gm: トランスコンダクタンス
    Vth: 閾値電圧
    rG: ゲート内部抵抗
    回路パラメータを
    RG: ゲート抵抗
    RGex: ゲート外付け抵抗
    rGD: ゲート回路の内部抵抗
    Ls4: スイッチング素子ソース側の主回路とゲート回路の共通配線の寄生インダクタンス
    VGH: ゲート−ソース間電圧の最大値
    として,ゲート−ソース間電圧vGS,ドレイン電流iD,ドレイン−ソース間電圧vDSを
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    として,Eon-t,Eoff-tを
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    として,半導体素子損失を算出する電力変換装置の設計システム。
  13. 電気的仕様及び回路構成を含む電力変換装置の仕様を決定する手順と,
    前記電気的仕様と回路構成を実現するための回路パラメータ値を決定する手順と,
    決定された電気的仕様と回路構成を実現するために使用する半導体素子を決定する手順と,
    前記決定された半導体素子の等価回路を決定する手順と,
    前記決定された半導体素子等価回路のパラメータ値を、半導体素子損失を算出するための入力データとして抽出する手順と,
    前記回路パラメータ値を,半導体素子損失を算出するための入力データとして,回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータデータに分ける手順と,
    半導体素子等価回路パラメータデータと回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータを半導体素子損失モデルに抽入し,半導体素子損失を算出する手順と,
    この算出された半導体素子損失と、予め準備した制御パラメータデータやフィルタパラメータを含む電力変換回路構成要素パラメータデータを比較することにより、回路損失最適値が達成されているかを判断する手順と,
    回路損失最適値が達成されていなければ,回路寄生パラメータ値を再設定し,回路寄生パラメータデータを作成する手順と,
    回路損失最適値が達成されていれば,その時の半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を設計データとして出力する手順と,
    最適化された半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を用いて電力変換装置を設計する手順とを備え、
    IL: 電力変換装置の負荷電流
    a: 電力変換装置の仕様で決まるスイッチング半導体素子の電流通流率
    Ron: 半導体素子のオン抵抗
    Esd: スイッチング半導体素子の内部に蓄積される電荷の充放電によるエネルギー
    Ediode:ダイオード素子の内部に蓄積される電荷の充放電によるエネルギー
    ELs: 回路寄生インダクタンスLsに蓄積されるエネルギー
    ECs: 回路寄生キャパシタンスCsに蓄積されるエネルギー
    Eon-t: ターン・オン時間で決定されるスイッチングエネルギー
    Eoff-t: ターン・オフ時間で決定されるスイッチングエネルギー
    fsw: スイッチング周波数
    Ploss: スイッチング素子の導通損失とスイッチング損失の和
    のとき,
    半導体素子損失モデル式を
    Ploss = a・Ron・IL 2 + (Esd + Ediode + ELs + ECs + Eon-t + Eoff-t)・fsw
    として,かつ,
    半導体素子がバイポーラ素子の場合,
    Qsd-v: スイッチング素子に蓄積される電圧依存性を持つ電荷量
    Qsd-i: スイッチング素子に蓄積される電流依存性を持つ電荷量
    vce: スイッチング素子のコレクターエミッタ間電圧
    isd: スイッチング素子のコレクタ電流
    Qdiode-v:ダイオード素子に蓄積される電圧依存性を持つ電荷量
    Qdiode-i:ダイオード素子に蓄積される電流依存性を持つ電荷量
    vdiode: ダイオード素子のアノード−カソード間電圧
    idiode: ダイオード素子のアノード電流
    のとき,
    Esd,Ediodeを
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    として,半導体素子損失を算出する各手順を実行する電力変換装置の設計プログラム。
  14. 電気的仕様及び回路構成を含む電力変換装置の仕様を決定する手順と,
    前記電気的仕様と回路構成を実現するための回路パラメータ値を決定する手順と,
    決定された電気的仕様と回路構成を実現するために使用する半導体素子を決定する手順と,
    前記決定された半導体素子の等価回路を決定する手順と,
    前記決定された半導体素子等価回路のパラメータ値を、半導体素子損失を算出するための入力データとして抽出する手順と,
    前記回路パラメータ値を,半導体素子損失を算出するための入力データとして,回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータデータに分ける手順と,
    半導体素子等価回路パラメータデータと回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータを半導体素子損失モデルに抽入し,半導体素子損失を算出する手順と,
    この算出された半導体素子損失と、予め準備した制御パラメータデータやフィルタパラメータを含む電力変換回路構成要素パラメータデータを比較することにより、回路損失最適値が達成されているかを判断する手順と,
    回路損失最適値が達成されていなければ,回路寄生パラメータ値を再設定し,回路寄生パラメータデータを作成する手順と,
    回路損失最適値が達成されていれば,その時の半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を設計データとして出力する手順と,
    最適化された半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を用いて電力変換装置を設計する手順とを備え、
    IL: 電力変換装置の負荷電流
    a: 電力変換装置の仕様で決まるスイッチング半導体素子の電流通流率
    Ron: 半導体素子のオン抵抗
    Esd: スイッチング半導体素子の内部に蓄積される電荷の充放電によるエネルギー
    Ediode:ダイオード素子の内部に蓄積される電荷の充放電によるエネルギー
    ELs: 回路寄生インダクタンスLsに蓄積されるエネルギー
    ECs: 回路寄生キャパシタンスCsに蓄積されるエネルギー
    Eon-t: ターン・オン時間で決定されるスイッチングエネルギー
    Eoff-t: ターン・オフ時間で決定されるスイッチングエネルギー
    fsw: スイッチング周波数
    Ploss: スイッチング素子の導通損失とスイッチング損失の和
    のとき,
    半導体素子損失モデル式を
    Ploss = a・Ron・IL 2 + (Esd + Ediode + ELs + ECs + Eon-t + Eoff-t)・fsw
    として,かつ,
    回路寄生インダクタンスの総和をLs,回路寄生キャパシタンスの総和をCsと,かつ、
    CGS: ゲート−ソース間キャパシタンス
    CGD: ゲートードレイン間キャパシタンス
    gm: トランスコンダクタンス
    RG: ゲート抵抗、として、
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    として,半導体素子損失を算出する各手順を実行する電力変換装置の設計プログラム。
  15. 電気的仕様及び回路構成を含む電力変換装置の仕様を決定する手順と,
    前記電気的仕様と回路構成を実現するための回路パラメータ値を決定する手順と,
    決定された電気的仕様と回路構成を実現するために使用する半導体素子を決定する手順と,
    前記決定された半導体素子の等価回路を決定する手順と,
    前記決定された半導体素子等価回路のパラメータ値を、半導体素子損失を算出するための入力データとして抽出する手順と,
    前記回路パラメータ値を,半導体素子損失を算出するための入力データとして,回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータデータに分ける手順と,
    半導体素子等価回路パラメータデータと回路寄生パラメータデータと回路基本パラメータを半導体素子損失モデルに抽入し,半導体素子損失を算出する手順と,
    この算出された半導体素子損失と、予め準備した制御パラメータデータやフィルタパラメータを含む電力変換回路構成要素パラメータデータを比較することにより、回路損失最適値が達成されているかを判断する手順と,
    回路損失最適値が達成されていなければ,回路寄生パラメータ値を再設定し,回路寄生パラメータデータを作成する手順と,
    回路損失最適値が達成されていれば,その時の半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を設計データとして出力する手順と,
    最適化された半導体素子損失と回路寄生パラメータ値を用いて電力変換装置を設計する手順とを備え、
    IL: 電力変換装置の負荷電流
    a: 電力変換装置の仕様で決まるスイッチング半導体素子の電流通流率
    Ron: 半導体素子のオン抵抗
    Esd: スイッチング半導体素子の内部に蓄積される電荷の充放電によるエネルギー
    Ediode:ダイオード素子の内部に蓄積される電荷の充放電によるエネルギー
    ELs: 回路寄生インダクタンスLsに蓄積されるエネルギー
    ECs: 回路寄生キャパシタンスCsに蓄積されるエネルギー
    Eon-t: ターン・オン時間で決定されるスイッチングエネルギー
    Eoff-t: ターン・オフ時間で決定されるスイッチングエネルギー
    fsw: スイッチング周波数
    Ploss: スイッチング素子の導通損失とスイッチング損失の和
    のとき,
    半導体素子損失モデル式を
    Ploss = a・Ron・IL 2 + (Esd + Ediode + ELs + ECs + Eon-t + Eoff-t)・fsw
    として,かつ,
    スイッチング半導体素子パラメータを
    CGS: ゲート−ソース間キャパシタンス
    CGD: ゲートードレイン間キャパシタンス
    gm: トランスコンダクタンス
    Vth: 閾値電圧
    rG: ゲート内部抵抗
    回路パラメータを
    RG: ゲート抵抗
    RGex: ゲート外付け抵抗
    rGD: ゲート回路の内部抵抗
    Ls4: スイッチング素子ソース側の主回路とゲート回路の共通配線の寄生インダクタンス
    VGH: ゲート−ソース間電圧の最大値
    として,ゲート−ソース間電圧vGS,ドレイン電流iD,ドレイン−ソース間電圧vDSを
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
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    として,Eon-t,Eoff-tを
    Figure 0004332645
    Figure 0004332645
    として,半導体素子損失を算出する各手順を実行する電力変換装置の設計プログラム。
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