JP4329746B2 - 巨大磁気抵抗効果素子を用いた磁気センサ及び同磁気センサの製造方法 - Google Patents
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Description
単一の強磁性体膜及びピニング層からなり同強磁性体膜の磁化の向きが同ピニング層により第1の向き(例えば、X軸正方向)に固定されて同強磁性体膜がピンド層を構成する固定層と、
外部磁界に応じて磁化の向きが変化するフリー層と、
同ピンド層と同フリー層との間に配置された非磁性導電体からなるスペーサ層と、
を備えた単一膜固定層のスピンバルブ膜からなる。
第1強磁性体膜、同1強磁性体膜に接する交換結合膜、同交換結合膜に接する第2強磁性体膜及び同第2強磁性体膜に接するピニング層からなり同第2強磁性体膜の磁化の向きが同ピニング層により固定され且つ同第1強磁性体膜が同第2強磁性体膜と同交換結合膜を介して交換結合することにより同第1強磁性体膜の磁化の向きが第2の向き(例えば、X軸負方向)に固定されたピンド層を構成する固定層と、
外部磁界に応じて磁化の向きが変化するフリー層と、
同ピンド層と同フリー層との間に配置された非磁性導電体からなるスペーサ層と、
を備えた多重膜積層固定層のスピンバルブ膜からなる。
前記第1巨大磁気抵抗効果素子の一つの端部に接するように前記基板上に形成され、同第1巨大磁気抵抗効果素子に前記第1の向きと実質的に直交する第3の向きのバイアス磁界を付与する第1バイアス磁石膜と、
前記第2巨大磁気抵抗効果素子の一つの端部に接するように前記基板上に形成され、同第2巨大磁気抵抗効果素子に前記第3の向きのバイアス磁界を付与する第2バイアス磁石膜と、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子の他の端部及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子の他の端部の両方に接するように前記基板上に形成され、同第1巨大磁気抵抗効果素子及び同第2巨大磁気抵抗効果素子に前記第3の向きのバイアス磁界を付与する単一の第3バイアス磁石膜と、
を備える。
前記第1巨大磁気抵抗効果素子及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子の何れか一方が前記基板の上面に接するように形成され、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子の何れか他方が前記第1巨大磁気抵抗効果素子及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子の何れか一方と平面視において交差する部分を有し、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子の間に絶縁膜が形成されることが好適である。
前記第1乃至第3バイアス磁石膜のそれぞれは、断面が台形形状であって前記基板に対して傾斜した斜面及び同基板の上面に平行な上面を有するように形成され、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子は、前記一つの端部が前記第1バイアス磁石膜の斜面に接し、前記他の端部が前記第3バイアス磁石膜の斜面に接し、且つ、その中央部(一つの端部と他の端部との間の部分)が前記基板の上面に接するように形成され、
前記バイアス磁石膜の上面が存在する平面に到るまで前記第1巨大磁気抵抗効果素子を覆うように形成された絶縁膜を備え、
前記第2巨大磁気抵抗効果素子は、前記一つの端部が前記第2バイアス磁石膜の上面に接し、前記他の端部が前記第3バイアス磁石膜の上面に接し、且つ、その中央部(一つの端部と他の端部との間の部分)が前記絶縁膜の上面に接するように形成されることが好適である。
前記第2巨大磁気抵抗効果素子は、前記一つの端部が前記第2バイアス磁石膜の斜面に接し、前記他の端部が前記第3バイアス磁石膜の斜面に接し、且つ、その中央部が前記基板の上面に接するように形成され、
前記バイアス磁石膜の上面が存在する平面に到るまで前記第2巨大磁気抵抗効果素子を覆うように形成された絶縁膜が備えられ、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子は、前記一つの端部が前記第1バイアス磁石膜の上面に接し、前記他の端部が前記第3バイアス磁石膜の上面に接し、且つ、その中央部が前記絶縁膜の上面に接するように形成されてもよい。
前記単一の基板を準備する工程(基板準備工程)と、
前記第1乃至第3バイアス磁石膜となる膜を前記基板上に形成するバイアス磁石膜形成工程と、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子となる膜及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子となる膜の何れか一方の膜を前記基板の上面及び前記第1乃至第3バイアス磁石膜の上面に形成する第1膜形成工程と、
前記形成されたバイアス磁石膜となる膜及び前記形成された前記磁気抵抗効果素子となる膜の上部を覆うように絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、
前記形成された絶縁膜と、前記形成されたバイアス磁石膜となる膜と、前記形成された磁気抵抗効果素子となる膜と、を同バイアス磁石膜となる膜の上面が表出するように除去するとともに、これらの膜の上面を平坦にする平坦化工程と、
前記平坦化された膜の上面に前記第1巨大磁気抵抗効果素子となる膜及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子となる膜の何れか他方の膜を形成する第2膜形成工程と、
前記形成された前記第1巨大磁気抵抗効果素子となる膜及び前記形成された前記第2巨大磁気抵抗効果素子となる膜に対して同一の向きの磁界を高温下で付与することにより各膜の前記ピンド層の磁化の向きを固定する磁場中熱処理工程と、
を含んでいる。
前記磁場中熱処理工程は、
略直方体形状であって同直方体の一つの中心軸に直交する断面の形状が略正方形である複数の永久磁石を、同略正方形を有する端面の重心が正方格子の格子点に一致するように配設するとともに、同配設された各永久磁石の磁極の極性が最短距離を隔てて隣接する他の永久磁石の磁極の極性と異なるように配置されたマグネットアレイによって形成される磁界を前記磁場中熱処理工程中の磁界として用いることが好ましい。
<第1実施形態>
(磁気センサの構造)
図1に平面図を示した本発明の第1実施形態に係る磁気センサ10は、単一の基板(モノリシックチップ)10aと、X軸磁気センサ11及びY軸磁気センサ21を含んでいる。磁気センサ10は、便宜上「Nタイプの磁気センサ10」と称呼される。
次に、磁気センサ10(X軸磁気センサ11及びY軸磁気センサ21)の製造方法を説明する。X軸磁気センサ11及びY軸磁気センサ21は同じ工程を経て同時に形成される。従って、ここでは、X軸磁気センサ11の製造方法について、図8乃至図10を参照しながら説明する。なお、図8乃至図10は、図2の1−1線に沿った平面にて製造途中にある磁気センサ10を切断した部分を示す断面図である。
第1巨大磁気抵抗効果素子(例えば、通常GMR素子16)の一つの端部に接するように基板10a上に形成され、同第1巨大磁気抵抗効果素子に第1の向き(例えば、X軸負方向)と実質的に直交する第3の向き(例えば、Y軸正方向)のバイアス磁界を付与する第1バイアス磁石膜(例えば、バイアス磁石膜12)と、
第2巨大磁気抵抗効果素子(例えば、SAF素子18)の一つの端部に接するように基板10a上に形成され、同第2巨大磁気抵抗効果素子に前記第3の向きのバイアス磁界を付与する第2バイアス磁石膜(例えば、バイアス磁石膜14)と、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子の他の端部及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子の他の端部の両方に接するように基板10a上に形成され、同第1巨大磁気抵抗効果素子及び同第2巨大磁気抵抗効果素子に前記第3の向きのバイアス磁界を付与する単一の第3バイアス磁石膜(例えば、バイアス磁石膜13、共通バイアス磁石膜)と、
を備える。
第1巨大磁気抵抗効果素子(例えば、通常GMR素子16)の一つの端部に接するように基板10a上に形成され、同第1巨大磁気抵抗効果素子に第1の向き(例えば、X軸負方向)と実質的に直交する第3の向き(例えば、Y軸正方向)のバイアス磁界を付与する第1バイアス磁石膜(例えば、バイアス磁石膜13)と、
第2巨大磁気抵抗効果素子(例えば、SAF素子19)の一つの端部に接するように基板10a上に形成され、同第2巨大磁気抵抗効果素子に前記第3の向きのバイアス磁界を付与する第2バイアス磁石膜(例えば、バイアス磁石膜15)と、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子の他の端部及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子の他の端部の両方に接するように基板10a上に形成され、同第1巨大磁気抵抗効果素子及び同第2巨大磁気抵抗効果素子に前記第3の向きのバイアス磁界を付与する単一の第3バイアス磁石膜(例えば、バイアス磁石膜12、共通バイアス磁石膜)と、
を備えている。
次に、本発明の第2実施形態に係る磁気センサについて説明する。第2実施形態に係る磁気センサは、以下の2点のみにおいて、第1実施形態に係る磁気センサ10と相違している。
・磁気センサ10のX軸磁気センサ11を図17に示したX軸磁気センサ41に置換する。
・磁気センサ10のY軸磁気センサ21を、X軸磁気センサ41を平面視で左回転方向に90度回転させた磁気センサに置換する。
従って、以下、X軸磁気センサ41について説明する。
次に、本発明の第3実施形態に係る磁気センサについて説明する。第3実施形態に係る磁気センサは、以下の2点のみにおいて、第1実施形態に係る磁気センサ10と相違している。
・磁気センサ10のX軸磁気センサ11を図18に示したX軸磁気センサ51に置換する。
・磁気センサ10のY軸磁気センサ21を、X軸磁気センサ51を平面視で左回転方向に90度回転させた磁気センサに置換する。
従って、以下、X軸磁気センサ51について説明する。
第1巨大磁気抵抗効果素子(例えば、通常GMR素子56の素子膜56a)の一つの端部に接するように基板10a上に形成され、同第1巨大磁気抵抗効果素子に第1の向き(例えば、X軸負方向)と実質的に直交する第3の向き(例えば、Y軸正方向)のバイアス磁界を付与する第1バイアス磁石膜(例えば、バイアス磁石膜52l)と、
第2巨大磁気抵抗効果素子(例えば、SAF素子53の素子膜53a)の一つの端部に接するように基板10a上に形成され、同第2巨大磁気抵抗効果素子に前記第3の向きのバイアス磁界を付与する第2バイアス磁石膜(例えば、バイアス磁石膜52b)と、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子の他の端部及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子の他の端部の両方に接するように基板10a上に形成され、同第1巨大磁気抵抗効果素子及び同第2巨大磁気抵抗効果素子に前記第3の向きのバイアス磁界を付与する単一の第3バイアス磁石膜(例えば、バイアス磁石膜52a、共通バイアス磁石膜)と、
を備える。
第1巨大磁気抵抗効果素子(例えば、通常GMR素子54の素子膜54a)の一つの端部に接するように基板10a上に形成され、同第1巨大磁気抵抗効果素子に第1の向き(例えば、X軸負方向)と実質的に直交する第3の向き(例えば、Y軸正方向)のバイアス磁界を付与する第1バイアス磁石膜(例えば、バイアス磁石膜52e)と、
第2巨大磁気抵抗効果素子(例えば、SAF素子53の素子膜53c)の一つの端部に接するように基板10a上に形成され、同第2巨大磁気抵抗効果素子に前記第3の向きのバイアス磁界を付与する第2バイアス磁石膜(例えば、バイアス磁石膜52f)と、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子の他の端部及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子の他の端部の両方に接するように基板10a上に形成され、同第1巨大磁気抵抗効果素子及び同第2巨大磁気抵抗効果素子に前記第3の向きのバイアス磁界を付与する単一の第3バイアス磁石膜(例えば、バイアス磁石膜52d、共通バイアス磁石膜)と、
を備える。
更に、バイアス磁石膜52j及びバイアス磁石膜52gも、共通バイアス磁石膜(第3バイアス磁石膜)として機能している。
第1巨大磁気抵抗効果素子(例えば、通常GMR素子54の素子膜54b)は基板10aの上面に接するように形成され、
第2巨大磁気抵抗効果素子(例えば、SAF素子53の素子膜53c)は第1巨大磁気抵抗効果素子(通常GMR素子54の素子膜54b)と平面視において交差する部分を有し、且つ、第1巨大磁気抵抗効果素子の上部に形成され、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子の間に絶縁膜INSが形成されている磁気センサでもある。
Claims (9)
- 単一の基板と、
前記基板上に形成されるとともに、単一の強磁性体膜及びピニング層からなり同強磁性体膜の磁化の向きが同ピニング層により第1の向きに固定されて同強磁性体膜がピンド層を構成する固定層と、外部磁界に応じて磁化の向きが変化するフリー層と、同ピンド層と同フリー層との間に配置された非磁性導電体からなるスペーサ層と、を備えた単一膜固定層のスピンバルブ膜からなる第1巨大磁気抵抗効果素子と、
前記基板上であって前記第1巨大磁気抵抗効果素子の近傍に形成されるとともに、第1強磁性体膜、同1強磁性体膜に接する交換結合膜、同交換結合膜に接する第2強磁性体膜及び同第2強磁性体膜に接するピニング層からなり同第2強磁性体膜の磁化の向きが同ピニング層により固定され且つ同第1強磁性体膜が同第2強磁性体膜と同交換結合膜を介して交換結合することにより同第1強磁性体膜の磁化の向きが前記第1の向きと180度相違する第2の向きに固定されたピンド層を構成する固定層と、外部磁界に応じて磁化の向きが変化するフリー層と、同ピンド層と同フリー層との間に配置された非磁性導電体からなるスペーサ層と、を備えた多重膜積層固定層のスピンバルブ膜からなる第2巨大磁気抵抗効果素子と、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子の一つの端部に接するように前記基板上に形成され、同第1巨大磁気抵抗効果素子に前記第1の向きと実質的に直交する第3の向きのバイアス磁界を付与する第1バイアス磁石膜と、
前記第2巨大磁気抵抗効果素子の一つの端部に接するように前記基板上に形成され、同第2巨大磁気抵抗効果素子に前記第3の向きのバイアス磁界を付与する第2バイアス磁石膜と、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子の他の端部及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子の他の端部の両方に接するように前記基板上に形成され、同第1巨大磁気抵抗効果素子及び同第2巨大磁気抵抗効果素子に前記第3の向きのバイアス磁界を付与する単一の第3バイアス磁石膜と、
を備えた磁気センサ。 - 請求項1に記載の磁気センサにおいて、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子は前記第1の向きに実質的に直交する向きに長手方向を有する幅狭帯状部を有し、それらの幅狭帯状部は前記第3バイアス磁石膜を起点として同一の側に延在している磁気センサ。 - 請求項1に記載の磁気センサにおいて、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子は前記第1の向きに実質的に直交する向きに長手方向を有する幅狭帯状部を有し、それらの幅狭帯状部は一つの直線上に実質的に配設され、
前記第3バイアス磁石膜は、前記第1巨大磁気抵抗効果素子と前記第2巨大磁気抵抗効果素子との間に配設されている磁気センサ。 - 請求項1に記載の磁気センサであって、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子の何れか一方は前記基板の上面に接するように形成され、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子の何れか他方は前記第1巨大磁気抵抗効果素子及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子の何れか一方と平面視において交差する部分を有し、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子の間に絶縁膜が形成されている磁気センサ。 - 請求項1に記載の磁気センサであって、
前記第1乃至第3バイアス磁石膜のそれぞれは、断面が台形形状であって前記基板に対して傾斜した斜面及び同基板の上面に平行な上面を有するように形成され、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子は、前記一つの端部が前記第1バイアス磁石膜の斜面に接し、前記他の端部が前記第3バイアス磁石膜の斜面に接し、且つ、その中央部が前記基板の上面に接するように形成され、
前記バイアス磁石膜の上面が存在する平面に到るまで前記第1巨大磁気抵抗効果素子を覆うように形成された絶縁膜を備え、
前記第2巨大磁気抵抗効果素子は、前記一つの端部が前記第2バイアス磁石膜の上面に接し、前記他の端部が前記第3バイアス磁石膜の上面に接し、且つ、その中央部が前記絶縁膜の上面に接するように形成された磁気センサ。 - 請求項1に記載の磁気センサであって、
前記第1乃至第3バイアス磁石膜のそれぞれは、断面が台形形状であって前記基板に対して傾斜した斜面及び同基板の上面に平行な上面を有するように形成され、
前記第2巨大磁気抵抗効果素子は、前記一つの端部が前記第2バイアス磁石膜の斜面に接し、前記他の端部が前記第3バイアス磁石膜の斜面に接し、且つ、その中央部が前記基板の上面に接するように形成され、
前記バイアス磁石膜の上面が存在する平面に到るまで前記第2巨大磁気抵抗効果素子を覆うように形成された絶縁膜を備え、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子は、前記一つの端部が前記第1バイアス磁石膜の上面に接し、前記他の端部が前記第3バイアス磁石膜の上面に接し、且つ、その中央部が前記絶縁膜の上面に接するように形成された磁気センサ。 - 請求項1に記載の磁気センサの製造方法であって、
前記単一の基板を準備する工程と、
前記第1乃至第3バイアス磁石膜となる膜を前記基板上に形成するバイアス磁石膜形成工程と、
前記第1巨大磁気抵抗効果素子となる膜及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子となる膜の何れか一方の膜を前記基板の上面及び前記第1乃至第3バイアス磁石膜の上面に形成する第1膜形成工程と、
前記形成されたバイアス磁石膜となる膜及び前記形成された前記磁気抵抗効果素子となる膜の上部を覆うように絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、
前記形成された絶縁膜と、前記形成されたバイアス磁石膜となる膜と、前記形成された磁気抵抗効果素子となる膜と、を同バイアス磁石膜となる膜の上面が表出するように除去するとともに、これらの膜の上面を平坦にする平坦化工程と、
前記平坦化された膜の上面に前記第1巨大磁気抵抗効果素子となる膜及び前記第2巨大磁気抵抗効果素子となる膜の何れか他方の膜を形成する第2膜形成工程と、
前記形成された前記第1巨大磁気抵抗効果素子となる膜及び前記形成された前記第2巨大磁気抵抗効果素子となる膜に対して同一の向きの磁界を高温下で付与することにより各膜の前記ピンド層の磁化の向きを固定する磁場中熱処理工程と、
を含む磁気センサの製造方法。 - 請求項7に記載の磁気センサの製造方法において、
前記バイアス磁石膜形成工程は、前記第1乃至第3バイアス磁石膜を、それぞれが前記基板に対して傾斜した斜面を有するように形成する工程である磁気センサの製造方法。 - 請求項7又は請求項8に記載の磁気センサの製造方法において、
前記磁場中熱処理工程は、
略直方体形状であって同直方体の一つの中心軸に直交する断面の形状が略正方形である複数の永久磁石を、同略正方形を有する端面の重心が正方格子の格子点に一致するように配設するとともに、同配設された各永久磁石の磁極の極性が最短距離を隔てて隣接する他の永久磁石の磁極の極性と異なるように配置されたマグネットアレイによって形成される磁界を前記磁場中熱処理工程中の磁界として用いる磁気センサの製造方法。
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