JP4329328B2 - 肺活量計 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は流体の瞬時流量計測機能を有した肺活量計に関するものであり、特に計測した流量の計測結果判定に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の肺活量計としては、取得した瞬間流量や流量積算値を表示したり、過去に取得したものを記憶し再表示しているものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図5は従来の肺活量計を示すものである。流量検出部1は管内に流れる流量を瞬間的に検出して流量信号Aを出力し、流量判定部2は前記流量検出部1で出力した前記流量信号Aに基づき流量値信号Bを出力し、流量表示部3は前記流量判定部2で出力した前記流量値信号Bに基づき流量値を表示していた。
【0004】
【特許文献1】
特表平6−509651号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成は、流量検出部1に対向配置した超音波センサを使用して、流量判定部2で流速を伝播時間の違いから算出し、流量表示部3で算出結果を単純に表示するシステム構成になっていた。このため、肺活量を測る被験者の故意または無意識の息使い(息継ぎや遅延行為)により、定量的に正確な肺活量を計測することができないという課題を有していた。
【0006】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、息使いに左右されずに、定量的に正確な肺活量を計測する肺活量計を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の肺活量計は、流量判定部の流量値信号を受け取ると逆方向に所定の値以上の流量が所定の期間中流れていれば再試行信号を出力する逆流量判定部と、逆流量判定部の再試行信号を受け取ると再試行を表示する再試行表示部とを備えているものである。
【0008】
これにより、逆流量判定部によって正常な測定状態では息の排出のみであるため、正方向の流量であったものが、突然逆方向の流量になることで、被験者が息継ぎをしたものと判定し、再試行表示部によって再度試行を行うように指示するものである。したがって、息使いに左右されずに、定量的に正確な肺活量を計測することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、一定時間間隔毎に管内に流れている流量を瞬間的に計測し流量信号を出力する流量検出部と、前記流量検出部の流量信号を受け取ると流量値信号を出力する流量判定部と、前記流量判定部の流量値信号を受取ると流量値を表示する流量表示部と、前記流量判定部の流量値信号を受け取ると逆方向に第1の所定の値以上の流量が第1の所定の期間中流れていれば再試行信号を出力する逆流量判定部と、前記逆流量判定部の再試行信号を受け取ると再試行を表示する再試行表示部とを備えている肺活量計としたことにより、逆流量判定部によって正常な測定状態では息の排出のみであるため、正方向の流量であったものが、突然逆方向の流量になることで、被験者が息継ぎをしたものと判定し、再試行表示部によって再度試行を行うように指示するものである。したがって、息使いに左右されずに、定量的に正確な肺活量を計測することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、管内の圧力を測定し圧力値信号を出力する圧力検知部と、前記圧力検知部の圧力値信号を受け取り第2の所定の期間負圧を検出した後、正圧を検出すると検出開始信号を出力する圧力判定部とを備え、流量判定部は、前記圧力判定部の検出開始信号を受け取ると流量検出部の流量信号から流量値信号を出力する流量・圧力判定部としてなる請求項1に記載の肺活量計としたことにより、圧力が負圧(息を吸い込む)から正圧(息を吐き出す)に変わることを検知することができることとなり、肺活量計の計測開始のタイミングを統一することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、流量判定部は、流量検出部の流量信号を受け取ると流量値信号を出力し、タイマ部の検出終了信号を受け取ると前記流量値信号の出力を停止する流量・タイマ判定部とし、前記タイマ部は、流量・タイマ判定部の流量値信号を受け取ると第2の所定の値を下回る微小流量が第3の所定期間中流れていれば前記検出終了信号を出力し、検出終了信号を出力したあと所定の時間後に検出終了信号の出力を停止する請求項1に記載の肺活量計としたことにより、微小な流量を一定期間以上受付けなくすることができることとなり、被験者が息の続く限り測定させようとする遅延行為や、計測の終了タイミングを統一することができる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0013】
(実施例1)
図1、図2は本発明の実施例1における肺活量計を示すものである。
【0014】
図1において、流量検出部1は、一定時間間隔毎に管内に流れている流量を瞬間的に計測し流量信号Aを出力するものである。流量計測は、図2に示すように、配管Pに対向して設けた超音波センサ1a,1bからなる流量センサにより、流速に基く伝搬時間の違いを検出してもよいし、配管P内に熱電対を設置し息の流れる量により奪われる熱を熱電対の抵抗値として取得してもよいし、配管P内に風車を設置し息が流れる量により回転数が変化することをロータリーエンコーダで取得してもよい。
【0015】
流量判定部2は、流量検出部1の流量信号Aを受け取ると流量値信号Bを出力するものである。流量値信号Bとしては、例えば、流量信号Aから算出した瞬間流量でもよいし、前回算出した瞬間流量の差分値でもよい。
【0016】
流量表示部3は、流量判定部2の流量値信号Bを受取ると流量値(例えば、瞬間流量を表示してもよいし、瞬間流量を累積した積算値でもよい)を表示する。表示としては、例えば、LCDや7セグメントLEDを用いて表示してもよいし、肺活量計をテレビに接続して表示させてもよい。
【0017】
逆流量判定部4は、流量判定部2の流量値信号Bを受け取ると逆方向に所定の値以上の流量が所定の期間中流れていれば再試行信号Cを出力する。前記逆方向の所定の値としては、例えば、3L/h以上の流量と一律固定としてもよいし、年齢や男女の違いにより差異を設けた流量値群からの選択としてもよい。また、所定の期間中としては、例えば、0.1秒以上と時間を固定してもよいし、年齢や男女の違いにより差異を設けた流量値群からの選択としてもよい。
【0018】
再試行表示部5は、逆流量判定部4の再試行信号Cを受け取ると再試行を表示する。表示としては、流量表示部3と同様に、LCDやLEDあるいはテレビ表示である。
【0019】
そして、上記した流量判定部2、逆流量判定部4は、図2に示す配管Pに制御回路として組み込まれており、流量表示部3、再試行表示部5は、同様に、表示装置として配管Pに組み込まれているものである。
【0020】
以上のように構成された肺活量計においては、逆流量判定部4によって正常な測定状態では息の排出のみであるため、正方向の流量であったものが、突然逆方向の流量になることで、被験者が息継ぎをしたものと判定し、再試行表示部5によって再度試行を行うように指示するものである。したがって、息使いに左右されずに、定量的に正確な肺活量を計測することができる。
【0021】
(実施例2)
図3は本発明の実施例2における肺活量計を示すものである。実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0022】
実施例1と異なる点は、圧力検知部6が、圧力センサとして図2の配管P内の圧力を測定し圧力値信号Dを出力するものである。
【0023】
圧力判定部7は、圧力検知部6の圧力値信号Dを受け取り所定の期間(例えば、深呼吸を想定して1秒としてもよいし、年齢や男女の違いにより差異を設けた流量値群からの選択としてもよい)負圧(例えば、−50mmH2O)を検出した後、正圧(例えば、100mmH2O)を検出すると検出開始信号Eを出力する。
【0024】
流量・圧力判定部8は、圧力判定部7の検知開始信号Eを受け取ると流量検出部1の流量信号Aから流量値信号Bを出力するもので、実施例1における流量判定部2に代わるものである。また、圧力判定部7、流量・圧力判定部8は、図2においては、制御回路として配管P内に組み込まれるものである。
【0025】
以上のように構成された肺活量計において、圧力判定部7は圧力が負圧(息を吸い込む)から正圧(息を吐き出す)に変わることを検知することができることとなり、肺活量計の計測開始のタイミングを統一し、定量的に正確な肺活量を計測することができる。
【0026】
(実施例3)
図4は本発明の実施例3における肺活量計を示すものである。実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0027】
実施例1と異なる点は、流量・タイマ判定部10は、流量判定部2から流量検出部1の流量信号Aを受け取ると流量値信号Bを出力し、タイマ部9の検出終了信号Fを受け取ると流量値信号Bの出力を停止するものであり、図2においては、制御回路として配管P内に組み込まれるものである。
【0028】
タイマ部9は、流量・タイマ判定部10の流量値信号Bを受け取ると所定の流量値を下回る微小流量(例えば0.5L/h以下の流量と一律固定としてもよいし、年齢や男女の違いにより差異を設けた流量値群からの選択としてもよい)が所定の期間中(例えば、5秒以上)流れていれば検出終了信号Fを出力し、検出終了信号Fを出力したあと所定の時間後(例えば、10秒後)に検出終了信号Fの出力を停止する。なお、タイマ部9は圧力判定部7、流量・圧力判定部8は、図2においては、制御回路として配管P内に組み込まれるものである。
【0029】
以上のように構成された肺活量計において、タイマ部9は微小な流量を一定期間以上受付けなくすることができることとなり、被験者が息の続く限り測定させようとする遅延行為や、計測の終了タイミングを統一することができる。また検出終了信号出力後の検出終了信号停止機能を設けることで、再試行への移行操作を排除し簡略化することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、本発明の肺活量計によれば、逆流量判定部によって正常な測定状態では息の排出のみであるため、正方向の流量であったものが、突然逆方向の流量になることで、被験者が息継ぎをしたものと判定し、再試行表示部によって再度試行を行うように指示するものである。したがって、息使いに左右されずに、定量的に正確な肺活量を計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における肺活量計のブロック図
【図2】 同肺活量計のセンサ部の構成を示す断面図
【図3】 本発明の実施例2における肺活量計のブロック図
【図4】 本発明の実施例3における肺活量計のブロック図
【図5】 従来の肺活量計のブロック図
【符号の説明】
1 流量検出部
2 流量判定部
3 流量表示部
4 逆流量判定部
5 再試行表示部
6 圧力検知部
7 圧力判定部
8 流量・圧力判定部
9 タイマ部
10 流量・タイマ判定部
Claims (3)
- 一定時間間隔毎に管内に流れている流量を瞬間的に計測し流量信号を出力する流量検出部と、前記流量検出部の流量信号を受け取ると流量値信号を出力する流量判定部と、前記流量判定部の流量値信号を受取ると流量値を表示する流量表示部と、前記流量判定部の流量値信号を受け取ると逆方向に第1の所定の値以上の流量が第1の所定の期間中流れていれば再試行信号を出力する逆流量判定部と、前記逆流量判定部の再試行信号を受け取ると再試行を表示する再試行表示部とを備えている肺活量計。
- 管内の圧力を測定し圧力値信号を出力する圧力検知部と、前記圧力検知部の圧力値信号を受け取り第2の所定の期間負圧を検出した後、正圧を検出すると検出開始信号を出力する圧力判定部とを備え、流量判定部は、前記圧力判定部の検出開始信号を受け取ると流量検出部の流量信号から流量値信号を出力する流量・圧力判定部としてなる請求項1に記載の肺活量計。
- 流量判定部は、流量検出部の流量信号を受け取ると流量値信号を出力し、タイマ部の検出終了信号を受け取ると前記流量値信号の出力を停止する流量・タイマ判定部とし、前記タイマ部は、流量・タイマ判定部の流量値信号を受け取ると第2の所定の値を下回る微小流量が第3の所定の期間中流れていれば前記検出終了信号を出力し、検出終了信号を出力したあと所定の時間後に検出終了信号の出力を停止する請求項1に記載の肺活量計。
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