JP4328450B2 - 硬さ試験機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧子により試料表面に試験力を負荷して圧痕を形成させることに基づいて、試料の材料特性を評価する硬さ試験機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、圧子により試料表面に試験力を負荷して圧痕を形成させることに基づいて、試料の材料特性を評価する試験機として硬さ試験機が知られている。
この従来の硬さ試験機としては、例えば、図5に示したものが知られている。図5に示す硬さ試験機100は、いわゆるロックウェル硬さ試験機といわれるもので、おもり101と、荷重レバー102と、カム103と、荷重軸104と、圧子軸105と、圧子106等を備えている。
【0003】
このロックウェル硬さ試験機では、所定のおもり101が荷重レバー102の先端に吊され、カム103の回転によって荷重レバー102が下がる。そして、荷重軸104に所定の試験力が作用し、圧子軸105を介して圧子106に伝達される。
この圧子106が下方に移動して、所定の試験力が一定の時間(試験力保持時間)試料表面に負荷されることにより、試料表面に圧痕が形成される。形成された圧痕の形状を測定し、この測定結果に基づいて試料の硬さ値が求められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の硬さ試験機では、カムの回転速度が一定であることを利用して、既存のデータから試験力保持時間を設定しておき、カムの所定の位置をセンサで感知し、感知してからの時間を測定することで試験力保持時間としていた。
従って、圧子先端から試料表面までの距離に違いがある場合は、正確な試験力保持時間を確保することができなかった。
【0005】
また、硬さの硬い試料と軟らかい試料とでは、試験力が完全に試料に加わるまでの時間に差があるため、同一の試験力保持時間で硬さ試験を行っても実際には硬い試料に比べて軟らかい試料の方が、試験力保持時間が短くなってしまうという問題があった。
圧子先端から試料表面までの距離に違いがある場合や、試料の硬さに違いがある場合、設定した試験力保持時間に対して、例えば3秒以上の差が出ることがあった。
【0006】
本発明は上記問題を解決するためになされたものであって、試験力が完全に試料へ加わった瞬間の感知、及び、試験力が試料から除かれた瞬間の感知をすることにより、正確な試験力保持時間を確保する硬さ試験機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、
請求項1記載の発明は、圧子により試料表面に所定の試験力を負荷して圧痕を形成させることに基づいて、試料の材料特性を測定する硬さ試験機において、前記所定の試験力が完全に試料へ負荷される時を感知して力負荷信号を送信する力負荷感知手段(例えば、制御軸センサ9)と、
前記力負荷感知手段からの力負荷信号を受信して、力負荷信号を受信した時から所定の時間を測定し、この所定の時間が経過した時、試料への所定の試験力の負荷を解除する制御手段(例えば、CPU21)と、
上下動可能に構成され、前記試料に所定の試験力を負荷するための押圧力を、前記圧子に伝達する力伝達手段(例えば、荷重レバー2)と、を備え、
前記力負荷感知手段は、
前記力伝達手段の下降が停止した時を感知して前記力負荷信号を送信することを特徴としている。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、力負荷感知手段は、前記所定の試験力が完全に試料へ負荷される時を、力伝達手段の下降が停止することにより感知して力負荷信号を送信し、制御手段はこの力負荷信号を受信して、力負荷信号を受信した時から所定の時間を測定し、この所定の時間が経過した時、試料への所定の試験力の負荷を解除する。従って、圧子先端から試料表面までの距離に違いがある場合や、試料の硬さに違いがある場合でも、試験力が試料へ完全に負荷される瞬間を感知できるので、試験力保持の開始の条件を常に同じにすることができ、正確な試験力保持時間を確保することができる。ゆえに、設定した保持時間の誤差を、0.5秒から1秒以内に抑えることができる。
【0009】
ここで、硬さ試験機としては、ロックウェル硬さ試験機、ビッカース硬さ試験機等である。力負荷感知手段は、例えば、フォトセンサ、変位センサ、レーザーセンサ等であるが、これに限らず、所定の試験力が完全に試料へ負荷される時を感知して、感知信号を送信できるものであればよい。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の硬さ試験機において、
前記力負荷感知手段は、
前記力伝達手段に設けられ、当該力伝達手段の上下動に伴って連動する連動手段(例えば、荷重レバーシャッタ8)と、
前記力伝達手段とは別個に設けられ、前記力伝達手段の上下動に伴って連動するとともに、前記力伝達手段の下降が停止した場合に、前記力伝達手段から離れて下降可能な制御軸(例えば、制御軸4)と、
前記制御軸に取付けられた連動感知手段(例えば、制御軸センサ9)と、を備え
前記連動感知手段は、
下降が停止した前記連動手段が、さらに下降する前記制御軸に取り付けられた当該連動感知手段から外れることを感知することを特徴としている。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、
連動感知手段は、力伝達手段とは別個に設けられた制御軸に取付けられるので、連動感知手段を試験機に取付けることによる試験力の誤差の発生を防止できる。
また、試験力が試料へ完全に負荷された瞬間と、試験力が試料から除かれた瞬間とを感知できるので、試験力をより正確な保持時間だけ試料に対して負荷することができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の硬さ試験機において、
前記連動手段は、前記連動感知手段に近接した位置に設けられ、
前記力伝達手段は、前記制御軸の上方に位置し、一端におもりが吊るされ、他端が回動自在に支持される荷重レバーを備え、
前記制御軸と前記荷重レバーの他端との間に、前記圧子が下端に取り付けられた圧子軸を備え、
前記荷重レバーの回動により当該荷重レバーが下降して前記圧子軸を押圧することを特徴としている。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、
連動手段は連動感知手段に近接した位置取付けられるので、荷重レバーの高さ方向の調整が容易にできる。
さらに、連動手段、及び連動感知手段は、市販の硬さ試験機に取付けることができるので、低コストで、正確な試験力保持時間を確保することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る硬さ試験機の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る硬さ試験機1の要部構成を示す側面図であり、図2は、硬さ試験機1の制御部を示すブロック図である。
図1に示す硬さ試験機1は、図示しない試験機本体と、試験機本体に回動可能に支持され、試料Sに所定の試験力を負荷するための押圧力を、圧子7に伝達する力伝達手段としての荷重レバー2と、荷重レバー2の一端に吊されるおもり3と、荷重レバー2を上下動させる制御軸4と、荷重レバー2の下側に位置して荷重レバー2の上下動に伴い上下動し、試験力を圧子7に伝達する荷重軸5及び圧子軸6と、圧子軸6の下端に取付けられた圧子7と、荷重レバー2に取付けられ、荷重レバー2の動きに伴って動く連動手段としての荷重レバーシャッタ8と、制御軸4に取付けられ、荷重レバーシャッタ8の動きによって試験力が完全に試料へ負荷された瞬間の感知、及び、試験力が試料から除かれた瞬間の感知をする連動感知手段としての制御軸センサ9と、試験機本体に取り付けられた試料台10等を備えている。連動手段としての荷重レバーシャッタ8と、連動感知手段としての制御軸センサ9とが、力負荷感知手段を構成する。
【0015】
また、硬さ試験機1は、制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23等によって構成される制御部20を備えており、各部と制御軸センサ9、駆動手段24とはバス25によって連結されている。
【0016】
試験機本体には、制御軸4に連結したカム11と、カム11に連結され、制御軸4を介して荷重レバー2を上下動するための駆動手段24である図示しないモータが設けられている。モータは、設定保持時間の間、回転を停止してカム11の回転を停止させる。
荷重レバー2は、一端側で試験機本体に回転軸12によって回動自在に支持され、他端の下方には所定のおもり3が設けられている。
【0017】
また、図1に示すように、おもり3と回転軸12との間の荷重レバー2の下方には、制御軸4が位置している。制御軸4は、カム11を介して図示しないモータに連結されており、カム11がモータによって回転することにより上下動する。そして、この制御軸4の上下動を介して荷重レバー2が上下動する。
【0018】
荷重レバー2の回転軸12の内側下方には荷重軸5が設けられ、その下側に圧子軸6が設けられている。圧子軸6の下端には、圧子7が取り付けられている。そして、荷重軸5及び圧子軸6もまた、制御軸4を介した荷重レバー2の上下動とともに上下動する。
荷重レバー2が下降することによって圧子軸6に取り付けられた圧子7が下降し、試料台10上に載置された試料Sと圧子7が接触する。さらに制御軸4、及び荷重レバー2、荷重軸5、圧子軸6が下降することにより、圧子7が試料Sへ押し付けられる。
【0019】
おもり3の荷重、つまり、所定の試験力は、荷重レバー2、荷重軸5、圧子軸6を介して圧子7へ伝達され、試料Sへ負荷される。
所定の試験力が完全に試料Sへ負荷された時、荷重レバー2、荷重軸5、及び圧子軸6の下降が停止する。そして、圧子7を試料表面に所定の時間押し付けることによって、設定した試験力を所定の時間試料表面に負荷し、試料表面に圧痕を形成する。
所定の時間が経過した後、カム11がモータによって回転して制御軸4が上昇し、それとともに、荷重レバー2、荷重軸5、圧子軸6も上昇する。圧子7は、圧子軸6の上昇に伴って上昇し、試料表面から離れる。
【0020】
荷重レバーシャッタ8は、荷重レバー2の下側であって、制御軸4に近接した位置に取付けられ、荷重レバー2の上下動に連動する。
また、制御軸センサ9は、フォトセンサであって、制御軸4の上方に取付けられ、制御軸4の上下動とともに上下動する。この制御軸センサ9は、荷重レバーシャッタ8が制御軸センサ9から外れた瞬間と、荷重レバーシャッタ8が制御軸センサ9に重なった瞬間を感知してCPU21へ感知信号を送信する。
【0021】
この荷重レバーシャッタ8と、制御軸センサ9の動作を詳しく説明する。
圧痕を試料表面に形成する時には、上記のように所定の試験力が完全に試料Sへ負荷された時、荷重レバー2、荷重軸5及び圧子軸6の下降が停止する。しかし、モータは回転し続けるので制御軸4はさらに下降しようとする。従って、図3に示すように、下降の止まった荷重レバー2に取付けられた荷重レバーシャッタ8が、さらに下降する制御軸4に取付けられた制御軸センサ9から外れる。制御軸センサ9は、この荷重レバーシャッタ8が制御軸センサ9から外れる瞬間を、試験力が完全に試料表面へ負荷された瞬間として感知して、力負荷信号をCPU21へ送信する。
【0022】
また、圧子7を介して試料Sに試験力を負荷する設定保持時間が経過後、制御軸センサ9が制御軸4とともに上昇し、制御軸センサ9は、制御軸センサ9と荷重レバーシャッタ8が重なる瞬間を、試験力が試料Sから除かれた瞬間として感知して、力除荷信号をCPU21へ送信する。その後、荷重レバー2、荷重軸5、圧子軸6が制御軸4の上昇に伴って上昇する。圧子7は、圧子軸6とともに上昇して試料表面から遠ざかり、圧痕の形成が終了する。
試料台10は、試験機本体に対し上下ハンドル(図示省略)によって上下移動可能であって、試料台10上に試料Sを載置する。
【0023】
CPU21は、ROM22に記憶される各種システムプログラムを読み出して実行し、各部を駆動制御する。
具体的には、制御軸センサ9からの力負荷信号を受信した時、モータの回転を、設定された保持時間の間停止させる。設定保持時間が経過後、モータの回転を開始させ、制御軸センサ9からの力除荷信号を受信する。また、力負荷信号を受信した時から力除荷信号を受信した時まで、つまり、試験力が完全に試料表面へ負荷された瞬間から、試験力が試料から除かれた瞬間までを試験力保持時間として算出する。
【0024】
RAM23は、CPU21によって実行される各種プログラム、及び、これらのプログラムに係るデータを一時的に記憶する。例えば、試料Sに負荷する試験力や、モータの回転を停止して、圧子7を介した試料Sへの試験力の負荷を保持するための設定保持時間等を記憶する。
【0025】
次に硬さ試験機1の使用方法、動作を、図4に基づいて説明する。
まず、試料Sを硬さ試験機1の試料台10の上へ載置する(ステップS1)。そして、図示しないスタートスイッチを押して、圧痕形成工程を開始する(ステップS2)。
スタートスイッチを押すと、モータが回転し、モータに連結したカム11が回転する(ステップS3)。カム11の回転によって、制御軸4が下降し始め、制御軸4の上方に位置する荷重レバー2と、荷重レバー2の下方に位置する荷重軸5及び圧子軸6が下降する(ステップS4)。また、制御軸4に取付けられた制御軸センサ9と、荷重レバー2に取付けられた荷重レバーシャッタ8も同様に下降する。
【0026】
圧子軸6が下降して、圧子軸6の下端に取付けられた圧子7の先端は試料Sの表面に接触する(ステップS5)。さらに荷重レバー2が下降して、圧子7が試料Sに押込まれ、所定の試験力が完全に試料Sに負荷されると、圧子7はそれ以上試料Sに押込まれないので下方向の動きが止まり、荷重レバー2の下降も停止する。従って、荷重レバーシャッタ8の下方向の動きが止まる。
【0027】
一方、モータは回転し続けているため、制御軸4と制御軸センサ9はさらに下降する。このため、制御軸センサ9が荷重レバーシャッタ8から外れる(ステップS6)。制御軸センサ9は、この制御軸センサ9から荷重レバーシャッタ8が外れた瞬間を、試験力が完全に試料Sへ負荷された瞬間として感知し、CPU21へ力負荷信号を送信する。
【0028】
CPU21が力負荷信号を受信すると、設定保持時間の間、モータの回転が停止され、カム11の回転が停止する。そして、圧子7を介して、試料表面へ所定の試験力が設定保持時間負荷される(ステップS7)。
設定保持時間が終了すると、再びモータが回転し、カム11が回転する(ステップS8)。カム11の回転によって制御軸4が上昇する(ステップS9)。
【0029】
制御軸センサ9は、制御軸4とともに上昇して、荷重レバーシャッタ8と重なる瞬間を試験力が試料Sから除かれた瞬間として感知し、CPU21へ力除荷信号を送信する(ステップS10)。そして、荷重レバー2、荷重軸5、圧子軸6が制御軸4を介して上昇する(ステップS11)。圧子軸6の下端の圧子7も圧子軸6とともに上昇する。荷重レバー2が元の位置に戻ると、モータの回転は停止し、圧痕の形成は終了する。
【0030】
CPU21は、力負荷信号を受信してから力除荷信号を受信するまでの時間を試験力保持時間として算出する。そして、圧子7によって試料表面に形成された圧痕の形状を、所定の方法に基づいて測定し、この測定結果に基づいて試料の硬さを算出する。
【0031】
以上説明した本発明に係る硬さ試験機1によれば、制御軸センサ9が制御軸4に取付けられ、荷重レバーシャッタ8が荷重レバー2に取付けられているので、制御軸センサ9は、制御軸センサ9から荷重レバーシャッタ8が外れた瞬間と、制御軸センサ9が荷重レバーシャッタ8に重なった瞬間を感知できる。従って、圧子7の先端から試料表面までの距離に違いがある場合や、試料Sの硬さに違いがある場合でも、試験力が試料Sへ完全に負荷される瞬間を感知できるので、試験力保持の開始の条件を常に同じにすることができ、正確な試験力保持時間を確保することができる。
【0032】
また、制御軸センサ9は、荷重レバー2とは独立に上下動可能な制御軸4に取付けられるので、制御軸センサ9を硬さ試験機1に取付けることによる試験力の誤差の発生を防止できる。また、荷重レバーシャッタ8は制御軸センサ9に近接した位置であって、前記荷重レバー2の下側に取付けられるので、荷重レバー2の高さ方向の調整が容易にできる。
さらに、荷重レバーシャッタ8、及び制御軸センサ9は、市販の硬さ試験機に取付けることができるので、低コストで、正確な試験力保持時間を確保することができる。
【0033】
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。明らかに本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能であることはもちろんである。
例えば、上記説明した実施の形態では、連動手段としての荷重レバーシャッタ8と、連動感知手段としての制御軸センサ9とが力負荷感知手段を構成するとしたが、力負荷感知手段として変位センサ、またはレーザーセンサを用いても良い。
この場合、例えば変位センサは、荷重レバー2の動きを感知できる位置に取付けられれば良い。そして、所定の試験力が完全に試料Sに負荷されて、圧子7の下方向の動きが止まり、荷重レバー2の下降が停止した時を感知して、CPU21へ力負荷信号を送信しても良い。
【0034】
また、力負荷感知手段を取付ける位置も上記実施の形態に限定されず、荷重レバー2の下側であって、かつ荷重軸5の上方や、圧子軸など、所定の試験力が完全に試料Sへ負荷された瞬間を感知できる位置であればどこでも良い。
【0035】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、力負荷感知手段は、圧子先端から試料表面までの距離に違いがある場合や、試料の硬さに違いがある場合でも、試験力が試料へ完全に負荷された瞬間を感知できるので、試験力保持の開始の条件を常に同じにすることができ、正確な試験力保持時間を確保することができる。ゆえに、設定した保持時間の誤差を、0.5秒から1秒以内に抑えることができる。
【0036】
請求項2記載の発明によれば、
連動感知手段は、力伝達手段とは別個に設けられた制御軸に取付けられるので、前記連動感知手段を試験機に取付けることによる試験力の誤差の発生を防止できる。
また、試験力が試料へ完全に負荷された瞬間と、試験力が試料から除かれた瞬間とを感知できるので、試験力をより正確な保持時間だけ試料に対して負荷することができる。
【0037】
請求項3記載の発明によれば、
連動手段は連動感知手段に近接した位置取付けられるので、荷重レバーの高さ方向の調整が容易にできる。
さらに、連動手段、及び連動感知手段は、市販の硬さ試験機に取付けることができるので、低コストで、正確な試験力保持時間を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る硬さ試験機の要部構成を示す側面図である。
【図2】本発明に係る硬さ試験機の制御部を示すブロック図である。
【図3】図1に示す硬さ試験機の荷重レバーシャッタが制御軸センサから外れた様子を示す側面図である。
【図4】本発明に係る硬さ試験機の動作を示すフローチャートである。
【図5】従来の硬さ試験機の要部構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 硬さ試験機
2 荷重レバー
3 おもり
4 制御軸
5 荷重軸
6 圧子軸
7 圧子
8 荷重レバーシャッタ
9 制御軸センサ
10 試料台
11 カム
20 制御部
S 試料

Claims (3)

  1. 圧子により試料表面に所定の試験力を負荷して圧痕を形成させることに基づいて、試料の材料特性を測定する硬さ試験機において、
    前記所定の試験力が完全に試料へ負荷された時を感知して力負荷信号を送信する力負荷感知手段と、
    前記力負荷感知手段からの力負荷信号を受信して、力負荷信号を受信した時から所定の時間を測定し、この所定の時間が経過した時、試料への所定の試験力の負荷を解除する制御手段と、
    上下動可能に構成され、前記試料に所定の試験力を負荷するための押圧力を、前記圧子に伝達する力伝達手段と、を備え、
    前記力負荷感知手段は、
    前記力伝達手段の下降が停止した時を感知して前記力負荷信号を送信することを特徴とする硬さ試験機。
  2. 前記力負荷感知手段は、
    前記力伝達手段に設けられ、当該力伝達手段の上下動に伴って連動する連動手段と、
    前記力伝達手段とは別個に設けられ、前記力伝達手段の上下動に伴って連動するとともに、前記力伝達手段の下降が停止した場合に、前記力伝達手段から離れて下降可能な制御軸と、
    前記制御軸に取付けられた連動感知手段と、を備え
    前記連動感知手段は、
    下降が停止した前記連動手段が、さらに下降する前記制御軸に取り付けられた当該連動感知手段から外れることを感知することを特徴とする請求項1記載の硬さ試験機。
  3. 前記連動手段は、前記連動感知手段に近接した位置に設けられ、
    前記力伝達手段は、前記制御軸の上方に位置し、一端におもりが吊され、他端が回動自在に支持される荷重レバーを備え、
    前記制御軸と前記荷重レバーの他端との間に、前記圧子が下端に取り付けられた圧子軸を備え、
    前記荷重レバーの回動により当該荷重レバーが下降して前記圧子軸を押圧することを特徴とする請求項2記載の硬さ試験機。
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