JP4327741B2 - 携帯電話機 - Google Patents
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Description
このような携帯電話機は、例えば、その携帯電話機のユーザが耳を近づけて利用するであろう部分に配置した小型のスピーカ(以下、この小型のスピーカを特に「レシーバ」という。)と、他の部分に配置しておりレシーバより一層大型で一層最大出力音圧レベルの高いスピーカとを備え、通常モードにおいては通話相手からの音声を比較的小音量でレシーバから出力し、ユーザが通常モードから大音量モードに切り替える操作をした場合においては通話相手からの音声を、ユーザが携帯電話機に手の届かない程度の距離に離れても聞き取れる程の大音量で、スピーカから出力する。
電話機を介してその通話相手はその音量を示す情報を認知できるようになり得るため、認知した後は話す内容を変えたり小さい声で話したりすることにより、機密性の高い会話内容が直接第三者に漏洩することを防ぎ得るようになる。
これにより、所定音量以上である大音量に切り替える前に、大音量である旨を示す音量情報が通話相手側には伝達され、その後に、所定時間遅れてから出力音量が大音量に切り替わるので、人間の反応速度等を考慮して所定時間が適切に設定されていれば、大音量に変わることを通話相手が十分認知するであろう時間を待ってから、実際に出力音量が大きくなることになり、通話内容が意に反して直接的に漏洩する事態の発生を更に抑制し得るようになる。
これにより、ユーザが、通話相手の反応速度等を想定して、音量情報を伝達した後にその音量情報に応じた出力音量の切り替えを行うまでの所定時間を適切に定めたり、調節したりすることができるようになる。
これにより、テレビ電話の通話を行っている際に、音量の変化を容易に通話相手側に伝達することができ、例えば従来のテレビ電話機能を有する携帯電話機が通話相手側であった場合でも、その通話相手に音量の変化を伝えることができるようになる。
これにより、通話開始前から出力音量が大音量となるように設定されている場合であっても、通話開始時点で通話相手側にその旨が伝達されるようになり、通話相手はその旨を認知することにより、通話開始時点から、会話内容が直接的に第三者に漏洩する等の事態が発生することを防ぐことができるようになる。
また、請求項1記載の携帯電話機から送出される音量情報を受信する音量情報受信手段と、前記音量情報を自機のユーザが認知可能な態様で出力する音量情報出力手段とを備えることとしてもよい。
また、前記携帯電話機は画面を有し、前記音量情報出力手段は、前記音量情報を前記画面の一部に表示することとしてもよい。
また、更に、前記音量情報受信手段により前記音量情報が受信されたときから所定期間は、ユーザに入力されて通話相手側に伝送する音声の大きさを抑制する抑制手段を備えることとしてもよい。
以下、本発明の実施形態1に係る携帯電話機について説明する。
<概要>
実施形態1に係る携帯電話機100は、いわゆるハンズフリー機能を有し、通話音声の出力音量を、比較的小さな音量にする通常モードと、比較的大きな音量にする大音量モードとをユーザ操作により切り替え可能である。この携帯電話機100は、通話内容に相当する音声データ等に加えて、大音量モードになっているか通常モードになっているかを示す音量モード情報を、通話相手側へと送出する。
従って、この携帯電話機同士を介して2者が通話している場合においては、その1人は、自分の携帯電話機のLCDを見ることで通話相手側が大音量モードになっていることを認識でき、話す声の大きさを小さくしたり、会話内容を変えたりすることにより、意に反して通話相手側の周囲に居合わせた他の人々に通話内容が聞かれてしまう事態の発生を防ぐことができるようになる。
図1は、実施形態1に係る携帯電話機100の機能構成図である。
携帯電話機100は、いわゆるハンズフリー機能及びテレビ電話機能を有する従来の携帯電話機を改良したものであり、同図に示すように、アンテナ101、LCD102、カメラ103、テンキー等のキー群104、スピーカ105、レシーバ106、マイク107、無線部110、音声処理部120、画像処理部130、制御部140、音量モード格納部151、遅延時間格納部152、相手音量モード格納部153及びタイマ160を備える。
ら伝達された音量モード情報を取得して相手音量モード格納部153に格納する機能と、ユーザによるキー群104を介しての音量に係るモードの変更のための操作に応じて音量モード格納部151に格納している音量モード情報の更新及び音声の出力先等を切り替えさせ、また音量モード情報を送信する機能とを発揮する。
以下、上述の構成を備える携帯電話機100の特徴となる発着信処理に係る動作について説明する。なお、ここでは、通話相手側も、テレビ電話機能を有する携帯電話機100と同等の携帯電話機を利用していることとして説明する。
図2は、携帯電話機100により行われる発着信処理を示すフローチャートである。
まず、制御部140は、無線部110を制御して、回線接続のための通信手順を行わせ、音声処理部120及び画像処理部130を制御してテレビ電話の通信を開始させる(ステップS11)。
従って、通話相手側の携帯電話機は、音量モード情報を受け取ることにより大音量モードであるか通常モードであるかを判別できるようになる。
図3は、音量表示処理を示すフローチャートである。
携帯電話機100の制御部140は、通話相手側から受信して無線部110により伝達された音量モード情報を相手音量モード格納部153に格納する(ステップS21)。
画像処理部130の合成部131は、相手音量モード格納部153に格納されている音量モード情報が大音量モードを示す場合には(ステップS22)、無線部110より伝達される通話相手側から送られた画像データが表す画像の前面に大音量マークを表示するように画像合成を行ってLCD102に表示する(ステップS23)、その音量モード情報が通常モードを示す場合には、通話相手側から送られた画像データが表す画像の前面に大音量マークが表示されないようにして、通話相手側からの画像をLCD102に表示する(ステップS24)。
以下、図2のステップS16に示した音量モード操作対応処理について説明する。
図4は、音量モード操作対応処理を示すフローチャートである。
の操作か否かを判定し(ステップS36)、大音量モードから通常モードへの変更のための操作であるときには、音量モード格納部151に格納されている音量モード情報を、通常モードを示すように更新し(ステップS37)、無線部110に、その更新した音量モード情報を通話相手側に送信させ(ステップS38)、出力制御部121に出力先をスピーカ105からレシーバ106に切り替えさせ、音声信号の増幅量を予め設定している特定量まで小さくして、小音量で音声をレシーバ106から出力させる(ステップS39)。これにより、予め定められた所定音量未満の音量で通話音声が出力されるようになる。
画面251は、10時11分における通話相手の画像等を表示した画面であり、また、画面252は、その後の10時12分に、通話相手が、携帯電話機100と同等の機能を有する携帯電話機を操作して大音量モードに切り替えたときにおける通話相手の画像等とともに大音量マーク253を表示した画面である。
<実施形態2>
以下、本発明の実施形態2に係る携帯電話機について説明する。
実施形態2に係る携帯電話機500は、実施形態1で示した携帯電話機100を部分的に変形したものであり、音量モード情報を通話相手側との間で送り合う点は同様であるが、携帯電話機100と異なり携帯電話機500は、通話相手側から大音量モードを示す音量モード情報を受信した場合にLCDに大音量マークを合成表示することをせずにその受信から所定時間の間は音声入力をミュートする、つまりマイクから入力される音声信号の増幅量を小さくする。また、テレビ電話の通話中にユーザにより大音量モードに切り替える操作がなされた場合には携帯電話機500は、カメラにより撮像した画像に大音量マークを合成した合成画像を生成して通話相手側に伝送する。
図6は、実施形態2に係る携帯電話機500の機能構成図である。
携帯電話機500は、いわゆるハンズフリー機能及びテレビ電話機能を有する従来の携帯電話機を改良したものであり、同図に示すように、アンテナ101、LCD102、カメラ103、テンキー等のキー群104、スピーカ105、レシーバ106、マイク107、無線部110、音声処理部520、画像処理部530、制御部540、音量モード格納部151、ミュート時間格納部552、相手音量モード格納部153及びタイマ160を備える。なお、携帯電話機500の構成要素のうち、実施形態1で示した携帯電話機100と同等のものには同一の符号を付してあり、それらについては詳しい説明を省略する。
音声処理部520は、通話の際には制御部540による制御を受けて、マイク107から得られた音声信号を増幅等して音声データを生成して無線部110に伝達し、また、無線部110から伝達された音声データに基づいて音声信号を生成して増幅してスピーカ105或いはレシーバ106を介して出力する機能を有し、マイク107から得られた音声信号の増幅量の変更の制御を行う入力制御部522と、出力先の切り替え及び増幅量の変更の制御を行う出力制御部121とを含む回路である。
部131を含み、通話の際には制御部540による制御を受けて、その生成された合成画像の画像データを無線部110に伝達し、また、無線部110から伝達された画像データの示す画像をLCD102に表示する機能を有する回路である。
以下、上述の構成を備える携帯電話機500の特徴となる発着信処理に係る動作について説明する。なお、ここでは、通話相手側も、テレビ電話機能を有する携帯電話機500と同等の携帯電話機を利用していることとして説明する。
図7は、携帯電話機500により行われる発着信処理を示すフローチャートである。
まず、制御部540は、無線部110を制御して、回線接続のための通信手順を行わせ、音声処理部520及び画像処理部530を制御してテレビ電話の通信を開始させる(ステップS51)。
続いて、制御部540は、音量モード格納部151に格納されている音量モード情報が大音量モードを示す場合には(ステップS53)、合成部531を制御して、通話相手側に送るためのカメラ103により撮像された画像へ、図5に示したマーク253のような
大音量モードである旨を示す大音量マークの合成を開始させる(ステップS54)。従って、大音量モードである場合には、大音量マークが予め含まれた撮像画像が通話相手側に伝送され、通話相手側のLCDには、撮像画像に重ねて大音量マークが表示されるようになる。
また、回線切断要求のあった場合(ステップS59)、即ちユーザによりオンフック操作つまり電話を切る操作が行われた場合又は通話相手側が電話を切る旨の通知を受けた場合には、制御部540は、音声処理部520及び画像処理部530を制御してテレビ電話の通信を終了させ、無線部110を制御して、回線切断のための通信手順を行わせ(ステップS60)、発着信処理を終了する。
図8は、入力音量制御処理を示すフローチャートである。
携帯電話機500の制御部540は、通話相手側から受信して無線部110により伝達された音量モード情報と、相手音量モード格納部153に既に格納されている音量モード情報とを比較することにより、通話相手側の携帯電話機が通常モードから大音量モードへ変更されたか否かを判定する(ステップS71)。なお、通話開始時点では、相手音量モード格納部153には初期値として通常モードを示す音量モード情報を格納する。
以下、図7のステップ58に示した音量モード操作対応処理について説明する。
携帯電話機500の制御部540は、ユーザによりキー群104を介して音量モードの変更に係る操作がなされた場合に、その操作が通常モードから大音量モードへの変更のための操作であるかを判定し(ステップS81)、通常モードから大音量モードへの変更のための操作と判定した場合には、音量モード格納部151に格納されている音量モード情報を、大音量モードを示すように更新し(ステップS82)、無線部110に、その更新した音量モード情報を通話相手側に送信させ(ステップS83)、合成部531に、通話
相手側に送るためのカメラ103により逐次撮像された画像への大音量マークの合成を開始させ(ステップS84)、出力制御部121に出力先をレシーバ106からスピーカ105に切り替えさせ、音声信号の増幅量を大きくして、大音量で音声をスピーカ105から出力させる(ステップS85)。
<補足>
以上、本発明に係る携帯電話機について実施形態に基づいて説明したが、以下のように変形することもでき、本発明は上述の実施形態1、2で示した携帯電話機に限られないことは勿論である。
(3)実施形態1、2では、通話相手側が大音量モードであるか否かをLCDにマークで表示することとしたが、通話相手側が大音量モードであるか否かをユーザに知らしめる方法は、マークの表示に限定されることはなく、例えば、特定の音声、特定の振動パターン、特定の発光パターン等によってユーザに通知することとしてもよい。
(5)実施形態1、2では、通話音声の外部出力音量を、大音量モードと通常モードとの2段階に区別することとしたが、これに限定されることはなく、音量モード情報によって3段階以上に音量が識別されることとしてもよい。即ち、音量を複数段階のいずれかに切り替えるための所定操作を受け付け、通話相手側からの音声をスピーカを通じて出力する際の音量を、前記所定操作に応じて切り替えるよう制御し、通話中において前記所定操作が受け付けられたときに前記音量に関する音量情報を前記通話相手側に送出する携帯電話機であればよい。
(7)実施形態1、2で、携帯電話機が音量モード情報を送信することを示したが、この送信タイミングについては、通話開始時に加えて、音量モード情報が変化した時のみ送信することとしてもよいし、周期的に現在の音量モード情報を送信することとしてもよい。また、相手側電話機がオフフック状態になる前である発呼時に音量モード情報を伝送することとしてもよい。
101 アンテナ
102 LCD
103 カメラ
104 キー群
105 スピーカ
106 レシーバ
107 マイク
110 無線部
120、520 音声処理部
121 出力制御部
130、530 画像処理部
131、531 合成部
140、540 制御部
151 音量モード格納部
152 遅延時間格納部
153 相手音量モード格納部
160 タイマ
522 入力制御部
552 ミュート時間格納部
Claims (10)
- ユーザの音声を入力する入力手段と、
通話相手側からの音声を出力する出力デバイスと、
前記出力デバイスから出力される前記音声の音量を複数段階のいずれかに切り替えるための所定操作を受け付ける受付手段と、
前記所定操作に応じて前記音量を切り替えるよう制御する音声出力制御手段と、
通話中において前記所定操作が受け付けられた場合に、前記音量に関する音量モード情報を前記通話相手側に送出する送出手段とを備え、
より大きい音量モードを示す音量モード情報を前記通話相手側から受信した場合に前記入力手段から入力される音声信号の増幅量を所定時間小さくすることを特徴とする携帯電話機。 - ユーザの音声を入力する入力手段と、
通話相手側からの音声を出力する出力デバイスと、
前記出力デバイスから出力される前記音声の音量を複数段階のいずれかに切り替えるための所定操作を受け付ける受付手段と、
前記所定操作に応じて前記音量を切り替えるよう制御する音声出力制御手段と、
通話中において前記所定操作が受け付けられた場合に、前記音量に関する音量モード情報を前記通話相手側に送出する送出手段とを備え、
より大きい音量モードを示す音量モード情報を前記通話相手側から受信した場合に前記入力手段から入力される音声信号を所定時間ミュートすることを特徴とする携帯電話機。 - 前記送出手段から前記音量モード情報を送出し、所定の遅延時間を経た後、前記出力デバイスを通じて出力される音声の音量を所定音量未満から所定音量以上になるように切り替えることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯電話機。
- 前記遅延時間の長さを変更する遅延時間変更手段を更に備えることを特徴とする請求項3記載の携帯電話機。
- 連続的に撮像する撮像手段を更に備え、
前記送出手段は、前記ユーザから入力された音声及び前記撮像手段により撮像される画像に加えて、前記音量モード情報を前記通話相手側に送出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の携帯電話機。 - 前記送出手段は、更に通話開始の際にも前記音量に関する音量モード情報を前記通話相手側に送出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の携帯電話機。
- 前記出力デバイスは、第1スピーカと、該第1スピーカより最大出力音圧レベルの高い第2スピーカとを有しており、
前記音声出力制御手段は、第1音量から該第1音量より大きい第2音量に切り替える場合に前記通話相手側からの音声の出力を前記第1スピーカから第2スピーカに切り替え、前記第2音量から前記第1音量に切り替える場合に前記通話相手側からの音声の出力を前記第2スピーカに切り替えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の携帯電話機。 - ユーザの音声を入力する入力手段と、
通話相手側からの音声を出力する出力デバイスと、
前記通話相手側から送出される音量モード情報を受信する音量情報受信手段とを備え、
より大きい音量モードを示す音量モード情報を前記通話相手側から受信した場合に前記入力手段から入力される音声信号の増幅量を所定時間小さくすることを特徴とする携帯電話機。 - ユーザの音声を入力する入力手段と、
通話相手側からの音声を出力する出力デバイスと、
前記通話相手側から送出される音量モード情報を受信する音量情報受信手段とを備え、
より大きい音量モードを示す音量モード情報を前記通話相手側から受信した場合に前記入力手段から入力される音声信号を所定時間ミュートすることを特徴とする携帯電話機。 - ユーザが認知可能な態様で前記音量モード情報を出力する音量情報出力手段を更に備えることを特徴とする請求項8又は9記載の携帯電話機。
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