JP4326658B2 - 医療用針及びそれを用いた医療用具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薬剤投与、採血、輸血、輸液等に用いられる医療用針及びこれを備えた注射器、血液バッグ、輸液バッグ、輸血セット、輸液セット等の医療用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、感染症患者に使用された注射器等の医療用針により、誤って指、腕等を傷つけ病原菌に感染するという事故が多数報告されている。
上述した事故は、患者に使用した後、安全のため医療用針にキャップを被せる時に発生しやすい。
そこで、上記問題点を解決するものとして、特開平10−113391号公報には、注射器本体に装着されるキャップ固定部と、キャップ固定部にヒンジ部を介して回転可能に連結されるとともに注射針を覆うキャップ本体と、キャップ本体を中空針を収納する方向に回動させるバネと、中空針収納後、キャップ本体をキャップ固定部に固定するロック装置を備える注射針用のキャップの発明が開示されている。この発明では、予め、注射器本体にキャップ本体を固定することができ、中空針収納時には、バネの付勢によるキャップ本体の回転動作により自動的に中空針を収納し、キャップ本体とキャップ固定部とがロック装置により嵌合する。
【0003】
【発明が解決すべき課題】
しかしながら、上述した構成では、キャップ本体を回動させるためには、最初にある程度強く押す必要があり、バネの弾性力を大きくするほどユーザーがキャップ本体を強く押さなければならず、指が滑ること等により誤って指等を中空針により傷つけるおそれがある。
以上より、本発明の目的は、上記問題点を解決し、大きな力を加えることなく中空針の収納を開始することができる医療用針及びそれを用いた医療用具を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するものは、中空針と、該中空針の基端部に固定されたハブと、前記中空針を保護するための中空針保護部とを備える医療用針であって、前記中空針保護部は、前記ハブもしくは該ハブに取り付けられる医療用器具に装着または前記ハブもしくは該ハブに取り付けられる医療用器具と一体に形成された本体部と、該本体部に一端部が回動可能に取り付けられ、かつ使用後の前記中空針を収納するための溝部を備える中空針収納部と、付勢エネルギーを保有するとともに前記中空針収納部を付勢するための付勢手段とを備え、さらに、該中空針保護部は、前記付勢手段の付勢エネルギー保有状態および前記中空針の露出状態を保持する付勢手段エネルギー保有状態維持機構と、前記収納部を回動させることにより前記収納部の溝部に前記中空針が収納された状態において、エネルギー保有状態が解除された前記付勢手段の一部が前記収納部の前記本体部との回動機構部分もしくは前記中空針を収納した収納部の一部を被包することによる収納部回動抑制機構とを備える医療用針である。
また、上記目的を達成するものは、中空針と、該中空針の基端部に固定されたハブと、前記中空針を保護するための中空針保護部とを備える医療用針であって、前記中空針保護部は、前記ハブもしくは該ハブに取り付けられる医療用器具に装着または前記ハブもしくは該ハブに取り付けられる医療用器具と一体に形成された本体部と、該本体部に一端部が回動可能に取り付けられ、かつ使用後の前記中空針を収納するための溝部を備える中空針収納部と、付勢エネルギーを保有するとともに前記中空針収納部を付勢するための付勢手段と、前記付勢手段の付勢エネルギー保有状態および前記中空針の露出状態を保持する付勢手段エネルギー保有状態維持機構とを備え、前記中空針保護部は、前記本体部と前記中空針収納部とにより付勢手段の付勢エネルギー保有状態を保持するものであり、さらに、前記付勢手段エネルギー保有状態において、前記中空針収納部を手動で初期回動を開始することにより前記付勢手段のエネルギー保有状態が自動的に解除するものであり、そして、前記エネルギー保有状態を解除された付勢手段の伸長作用により前記中空針収納部が自動的に回動し、前記中空針収納部の溝部に前記中空針を収納するとともに、前記エネルギー保有状態が解除され伸長した前記付勢手段の一部が前記収納部の前記本体部との回動機構部分もしくは前記中空針を収納した収納部の一部を被包することにより前記中空針収納部の回動を抑制するものである医療用針である。
【0005】
そして、前記医療用針における前記付勢手段エネルギー保有状態維持機構による状態維持は、前記中空針収納部を回動させることにより解除され、かつ、前記維持機構による維持状態解除後の前記付勢手段は、前記溝部に前記中空針が収納するまで前記中空針収納部を回動可能であることが好ましい。また、前記付勢手段は、コイルバネ、蛇腹管もしくは2つのリング状部材と該リング状部材を接続する線状もしくは板状の弾性体からなるものであることが好ましい。また、前記回動機構部分は、前記コイルバネ、蛇腹管もしくは2つのリング状部材の内径より小さく作製されていることが好ましい。また、前記収納部は、前記中空針に対して交差する状態から、前記中空針に対して同軸となる方向に回動可能であることが好ましい。また、前記収納部は、複数段に折れ曲がるように作製されていることが好ましい。また、前記付勢手段エネルギー保有状態維持機構は、前記中空針に対して交差する状態における前記収納部の一側面端部と前記本体部により構成され、付勢エネルギーを保有した状態の付勢手段の一端が前記収納部の一側面端部に伸張不能状態にて当接し、他端が前記本体部に伸張不能状態にて当接するものであることが好ましい。また、前記中空針を収納した状態で、前記収納部の前記一端部と、前記本体部とが嵌合するものであることが好ましい。
【0007】
また、上記目的を達成するものは、医療用器具と、該医療用器具に装着された前記医療用針とを備える医療用具である。
そして、前記付勢手段エネルギー保有状態維持機構は、前記収納部の他端部側に設けられた収納部側係合部と、該収納部側係合部と離脱可能に係合する前記医療用器具に設けられた医療用器具側係合部からなるものであることが好ましい。また、前記収納部は、途中が折れ曲がるように作製されていることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の医療用針及びそれを用いた医療用具について好適実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の医療用針を備えた医療用具の一実施例を示す外観図、図2は、図1の医療用具の正面図、図3は、図1の医療用針部分の部分拡大図、図4は、図1の医療用針部分の部分拡大図(中空針保護体とハブとが一体に作製されたもの)、図5は、図2の医療用針部分の部分拡大図、図6は、図1の医療用具の作用の説明図、図7は、図1の医療用具の作用の説明図である。なお、図1の下側を「先端」、上側を「基端」、図3、図4、図6、図7の左側を「先端」、右側を「基端」として説明する。
【0009】
本発明の医療用針10、110は、中空針3と、中空針3の基端部に固定されたハブ4、104と、中空針3を保護するための中空針保護部5、105とを備える医療用針であって、中空針保護部5、105は、ハブ4もしくはハブ4に取り付けられる医療用器具30に装着またはハブ104もしくはハブ104に取り付けられる医療用器具30と一体に形成された本体部6、106と、本体部6、106に一端部71が回動可能に取り付けられ、かつ使用後の中空針3を収納するための溝部72を備える中空針収納部7と、付勢エネルギーを保有するとともに中空針収納部7を付勢するための付勢手段8とを備え、中空針保護部5、105は、付勢手段8の付勢エネルギー保有状態および中空針3の露出状態を保持する付勢手段エネルギー保有状態維持機構を備えるものである。
また、医療用針10、110における付勢手段エネルギー保有状態維持機構による状態維持は、中空針収納部7を回動させることにより解除され、かつ、維持機構による維持状態解除後の付勢手段8は、溝部72に中空針3が収納するまで中空針収納部7を回動可能である。
また、中空針保護部5、105は、収納部7を回動させることにより収納部7の溝部72に中空針3が収納された状態において、エネルギー保有状態が解除された付勢手段8の一部が収納部7の本体部6、106との回動機構部分9、109もしくは中空針3を収納した収納部7の一部を被包することによる収納部回動抑制機構とを備えている。
【0010】
また、表現を変えると、本発明の医療用針10、110は、中空針3と、中空針3の基端部に固定されたハブ4、104と、中空針3を保護するための中空針保護部5、105とを備える医療用針であって、中空針保護部5、105は、ハブ4もしくはハブ4に取り付けられる医療用器具30に装着またはハブ104もしくはハブ104に取り付けられる医療用器具30と一体に形成された本体部6、106と、本体部6、106に一端部71が回動可能に取り付けられ、かつ使用後の中空針3を収納するための溝部72を備える中空針収納部7と、本体部6、106と中空針収納部7間により圧縮された弾性部材(言い換えれば、付勢手段)8とを備える。そして、中空針保護部5、105は、弾性部材8が圧縮され(言い換えれば、付勢エネルギー保有状態)かつ中空針3が露出する状態を保持する弾性部材圧縮状態保持機構(言い換えれば、付勢エネルギー保有状態維持機構)を備えている。また、中空針保護部5、105は、収納部7を回動させることにより収納部7の溝部72に中空針3が収納された状態において、圧縮状態(言い換えれば、付勢エネルギー保有状態)が解除され伸張した弾性部材8の一部が収納部7の本体部6、106との回動機構部分9、109もしくは中空針3を収納した収納部7の一部を被包することによる収納部回動抑制機構を備えている。
【0011】
また、本発明の医療用具1、100は、医療用器具30と、この医療用器具30に装着された医療用針10、110からなる。
医療用針10、110は、それぞれ中空針3とハブ4、104と中空針保護体5、105とからなる。
【0012】
中空針3は、図1、図3、図4に示すように、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、チタンのような金属またはポリフェニレンサルファイドのような硬質樹脂で構成され、その先端に鋭利な針先を有している。中空針3の基端部は、例えば、エポキシ樹脂等の接着剤(図示せず)や、融着、カシメなどによりハブ4、104に固着されている。
【0013】
ハブ4は、図3に示すように、先端側の中央に中空針3を挿通するための通路(図示せず)を備え、基端側の内部は、注射器等の医療用器具30の先端(ルアーチップ)が接続可能となっている。また、ハブ4の外部は、図3に示すように先端に向かってテーパー上に縮径しており、この部分に中空針保護体5の本体部6が装着可能となっている。また、ハブ104は、図4に示すように、後述する中空針保護体105の本体部106の内部に一体に作製され、先端側の中央に中空針3を挿通するための通路と、基端側の内部に、注射器等の医療用器具30の先端(ルアーチップ)が接続可能となっている。
【0014】
中空針保護体5、105は、図1〜図5に示すように、本体部6、106と、収納部7と、付勢手段8とからなる。
本体部6は、内部に中空針3と中空針3の基端部に固定されたハブ4とを挿入可能な通路64を備えており、実施例では、本体部6の基端側の内部形状をハブ4の外部形状とほぼ同一形状とすることにより中空針3及びハブ4に中空針保護体5を装着することができる。また、図1〜図5に示すように、本体部6の先端側部分61は、基端側部分63より細径に作製されている。そして、先端側部分61は、後述する収納部7の一端部71と連結するとともに収納部7が先端側部分61を支点として回動可能なように作製されている。また、本体部106は、図4に示すようにハブ104と一体に作製されている以外は、本体部6と何ら異なるところがなく、本体部6と同様に先端側部分161と基端側部分163を備えている。
また、本発明の実施例において、中空針保護体5は、ハブ4の外部に本体部6を介して取り付けられているが、ハブ4に取り付けられる医療用器具に本体部を介して取り付けられてもよい。また、本発明では、中空針保護体105の本体部106は、ハブ104と一体に作製されているが、医療用器具と一体に作製されていてもよい。
【0015】
中空針収納部7は、図1〜図7に示すように鞘状に作製されており、収納部7の一端部71付近を除く部分の内側に使用後の中空針3を収納するための溝部72を有している。溝部72は、図1、図2に示すように収納部7の中空針3側に形成され、収納部7が回動したとき中空針3をその側面側から収納できるものとなっている。また、収納部7は、先端側に中空針3の鋭利な針先を完全に覆うように他の部分より拡径に作製された先端側拡径部73を備えている。また、収納部7の溝部72に対して反対側の側面には、中空針3に付着した血液ができるだけ外部に漏れないように、収納部7の一端部71付近を除いて壁が作製されている。
収納部7の一端部71は、先端側部分61、161と連結し、先端側部分61、161を介して回動可能なように作製されている。具体的には、図5に示すように収納部7の一端部71は、本体部6、106の先端側部分61、161を両側から挟むように二股に分岐している。収納部7の一端部71と先端側部分61、161の連結は、図3〜図5に示すように、先端側部分61、161の両側面の中央付近にそれぞれ設けられた凸部62、162と、一端部71の2股部分のそれぞれの内側面の中央付近形成された凹部74とが嵌合することにより行われる。これにより、両者は連結され、先端側部分61、161を介して収納部7が回動可能となる。なお、先端側部分61、161と収納部7の連結としては、上述したものに限られず、先端側部分61、161に設けられた凹部と、収納部7に設けられた凸部との回動可能な嵌合、一端部71と先端側部分61、161とのピン等による回動可能な固定により行ってもよい。
また、一端部71の溝部72が形成されている側は、図1、図3、図4、図6図7に示すように一端部71が付勢手段8の内側に収納されやすいように収納部7の一端側に向かって、大きく面取りされた形状となっている。具体的には、収納部7の一端部71は、付勢手段8との当接面側(一側面端部75)は、先端にエッジを有する平坦面に、先端面および付勢手段8との非接触面側(溝部形成面、他側面端部)は、大きく面取りされた連続する曲面となっている。また、図7に示す中空針3を収納した状態において、収納部7の一端部71は本体部6、106と嵌合することが好ましい。
【0016】
付勢手段8は、この実施例では、コイルバネであり、本体部6、106の先端側部分61、161を被嵌するように設けられている。そして、図1に示すように、中空針3使用前では、付勢手段8は、基端部が付勢手段8の内径より大きく作製された本体部6、106の基端側部分63、163に、付勢手段8の先端部81が中空針収納部7の一側面端部75に当接することにより圧縮(付勢エネルギーが保有)されている。ここで、付勢手段8の圧縮は、中空針収納部7が回動して中空針3を収納する方向に付勢するように行われている。なお、付勢手段8が本体部6、106からずれることを防ぐため、基端側部分63、163の付勢手段8の基端との接触部分に溝を作製してもよい。
また、付勢手段8の内径は、図7に示すように中空針収納部7の一端部71と先端側部分61、161との連結部分、すなわち回動機構部分9、109の外径より大きく作製されている。このため、図7に示すように、中空針収納後においては、少なくとも回動機構部分9、109が付勢手段8の内部に収納されるものとなっている。また、付勢手段8の内径は、収納部7が回動できないように回動機構部分9、109より若干大きい程度であることが好ましい。また、実施例では、非圧縮状態における付勢手段8の長さは、収納部7の大部分を収納可能な程度となっているが、これに限られるものではなく、少なくとも収納部の一部を収納可能な程度であればよい。収納部7の少なくとも一部が収納されれば、中空針収納後において収納部7が回動することがないからである。
【0017】
また、付勢手段として、上述したコイルバネの他、蛇腹管、図17〜図19に示す2つのリング状部材83、84とリング状部材83、84を接続する線状弾性体85から成る付勢手段82、または2つのリング状部材とリング状部材を接続する板状の弾性体からなる付勢手段等を使用してもよい。
付勢手段82の線状弾性体85は、中空針使用時に邪魔にならないように収納部7に対して垂直に設けられている。また、実施例では、付勢手段82の2つのリング状部材、すなわち先端側リング部材83と基端側リング部材84は、2本の線状弾性体85により接続されているが、これに限られるものではなく、3本以上の線状弾性体により接続されていてもよい。また、線状弾性体85には、TiNi合金、Cu−Zn合金、Cu−Zn−X合金等の超弾性金属線、ステンレス鋼に作製された線を使用することが好ましい。
【0018】
中空針保護体5、105は、付勢手段8の付勢エネルギー保有状態および中空針3の露出状態を保持する付勢手段エネルギー保有状態維持機構を備える。
この実施例の付勢手段エネルギー保有状態維持機構は、中空針3に対して交差する状態における収納部7の一側面端部75と本体部6、106により構成されている。そして、付勢手段8の一端が収納部7の一側面端部75に伸張不能状態にて当接し、他端が本体部6、106に伸張不能状態にて当接することにより、付勢エネルギー保有状態(圧縮状態)が維持されている。
具体的には、図1に示す中空針3の使用前及び使用時には、付勢手段8の先端81は、収納部7の一側面端部75と当接し、他端は、本体部6、106の基端側部分63、163にて当接している。この状態において、付勢手段8は圧縮され、収納部7は中空針3に対してほぼ垂直状態となるように起立している。付勢手段8と収納部7の一側面端部75との当接は、一側面端部75が、付勢手段8に向かい合うように2カ所接触するとともに、一側面端部75の先端が付勢手段8の線材(肉厚)の中央より外側に位置する大きさに作製することにより達成される。
言い換えれば、図1に示すように中空針3の使用前および使用時には、収納部7の一側面端部75に付勢手段8の先端81が係合することにより、収納部7が中空針3に対してほぼ垂直に起立した状態となっており、中空針3が露出する状態を保持している。また、中空針露出状態は、圧縮状態の付勢手段8がその伸長作用により収納部7の一側面端部75を先端側に押すことによって確実に行われている。なお、斜めに傾いた付勢手段8の先端にリングを取り付け、先端を平らにすることにより、中空針3露出状態を確実に保持してもよい。
【0019】
また、中空針保護体5、105は、収納部7を回動させることにより収納部7の溝部72に中空針3が収納された状態において、エネルギー保有状態(圧縮状態)が解除された付勢手段8の一部が収納部7の本体部6、106との回動機構部分9、109もしくは中空針3を収納した収納部7の一部を被包することによる収納部回動抑制機構を備えている。また、付勢手段エネルギー保有状態維持機構による状態維持は、中空針収納部7を回動させることにより解除され、かつ、維持機構による維持状態解除後の付勢手段8は、溝部72に中空針3が収納するまで中空針収納部7を回動可能である。
具体的には、図6、図7に示すように、中空針使用後において、中空針3に対してほぼ垂直に起立する収納部7を手動で先端側に倒すことにより付勢手段8の先端81と収納部7の一側面端部75との当接が解除されるとともに付勢手段8の付勢エネルギー保有状態(圧縮状態)が解除され、回動が始まる。回動は、付勢手段8の伸長作用により行われ、収納部7の外側が先端側に押し上げられ、最終的に溝部72に中空針3全体が収納される。この状態では、伸張した付勢手段8により収納部7の大部分及び先端側部分61、161(回動機構部分9、109を含む)が付勢手段8の内側にほぼ密接して収納されている。これにより、収納部7を中空針3が露出する方向に押したとしても、回動機構部分9を含む収納部7の大部分が付勢手段8の内面に当接するため収納部7の回動は抑制される。また、先端側拡径部73の外径は付勢手段8の内径よりも大きく作製されているので、付勢手段8は先端側に抜けないものとなっている。なお、実施例では、付勢手段8が収納部7の大部分及び回動機構部分9を収納することによって収納部7の回動を抑制しているが、これに限られるものではなく、少なくとも付勢手段の一部が収納部の本体部との回動機構部分もしくは中空針を収納した収納部の一部を被包することにより収納部の回動を抑制することができる。例えば、付勢手段が収納部の一部のみしか収納できない長さのコイルバネであっても、収納部の回動を的確に抑制することができる。
【0020】
また、コイルバネの代わりに付勢手段82を使用する医療用具120の中空針保護体125も、中空針保護体5と同様に、付勢手段エネルギー保有状態維持機構及び収納部回動抑制機構を備えている。なお、医療用具120は、付勢手段82が2つのリング状部材83、84とリング状部材83、84を接続する線状弾性体85とからなること以外、上述した医療用具1と同じである。
具体的には、図17〜図19に示すように、中空針3の使用前および使用時には、収納部7の一側面端部75に先端側リング部材83の先端が係合することにより、収納部7が中空針3に対してほぼ垂直に起立した状態となっており、中空針3が露出する状態を保持している。次いで収納部7を先端側に手動で倒すことにより一側面端部75と先端側リング部材83との係合が解除されるとともに、線状弾性体85の先端側への付勢により収納部7が回動し、最終的に中空針収納部7の溝部72に中空針3が収納される。中空針収納状態では、先端側リング部材83は収納部7の先端側拡径部分73の基端側付近において収納部7の一部を被包しており、上記と同様に収納部7の回動が抑制されるものとなっている。
【0021】
以上より、本発明の医療用針10、110、130は、付勢手段の付勢エネルギー保有状態の解除を小さな力で行うことができ容易に中空針の収納を開始することができるとともに、使用済みの中空針を収納部に収納した後は、中空針が露出するおそれが極めて少なくすることができる。
【0022】
医療用器具30は、実施例では、注射器であり、図1、図3、図4に示すように、先端部において医療用針1のハブ4、104に接続している。医療用器具30としては、上述したものに限られず、血液バッグ、輸液バッグ、輸血セット、輸液セット等であってもよい。
【0023】
次に、本発明の医療用針の他の実施例について説明する。
図8は、本発明の医療用針を備える医療用具の他の実施例を示す外観図、図9は、図8の医療用具の正面図、図10は、図8の医療用具に使用される収納部と医療用器具との係合部分の部分拡大図、図11は、図8の医療用針部分の部分拡大図、図12は、図8の医療用具の作用を説明する図、図13は、図8の医療用具の作用を説明する図である。なお、図8の下側を「先端」、上側を「基端」、図12、図13の左側を「先端」、右側を「基端」として説明する。
【0024】
本発明の医療用針50の構成は、収納部17の途中が折れ曲がるように作製されていること、収納部17の他端部側に設けられた収納部側係合部171aと、収納部側係合部171aと離脱可能に係合する医療用器具40に設けられた医療用容器側係合部41を備えること以外は、上述した医療用針1と同じである。以下、相違点を中心に説明する。
また、医療用具20は、医療用器具40とこれに装着された医療用針50を備えている。
【0025】
医療用針50は、図8に示すように、中空針3と、中空針3の基端部に固定されたハブ4と、中空針保護体15とからなる。また、中空針保護体15は、本体部6と、収納部17と、付勢手段8とからなる。
医療用具20は、中空針3と、上述したように内部に本体部6の内部にハブ4を備えた中空針保護体15とからなる。また、中空針保護体15は、本体部6と、収納部17と、付勢手段8とからなる。なお、本体部6と、付勢手段8と、収納部17としては、上述したものが用いられる。
【0026】
収納部17は、収納部7とほぼ同形状に作製されており、収納部7と同様に、収納部17の中空針3側に形成され、かつ中空針3をその側面側から収納する溝部172と、二股に分岐するように作製されるとともに、本体部6の先端側部分61と回動可能に連結する一端部171とからなる。そして、一端部171と、先端側部分61との連結は、図8に示すように、医療用針1と同様に、一端部171に設けられた凹部174と先端側部分61に設けられた凸部62との嵌合により行われている。
また、収納部17は、図8に示すように、一端側部材17b、他端側部材17aおよび両者を連結するヒンジ部176備え、途中(中央付近、ヒンジ部176部分)において折れ曲がるように作製されている。中空針3の使用前および使用時には、収納部17の中央付近の非溝部形成側側面に形成された薄肉部からなるヒンジ部176により、他端側部材17aは、ヒンジ部176を介して基端側に折れ曲がり、医療用針50に接続された医療用器具40に固定されている。このため、収納部7のように、医療用針50を搬送する場合及び使用する際に、収納部17が邪魔になりにくい。また、医療用針50の付勢手段エネルギー保有状態維持機構は、上述した実施例の医療用針10と同じであり、収納部7の一端側部材17bは、収納部17の一側面端部175と付勢手段8の先端81との当接により、中空針3に対して起立するともに付勢手段8を圧縮している(付勢エネルギー保有状態)。
また、収納部17は、3段以上に作製してもよく、また、ヒンジ部176は、収納部17の他端側部材17aと一端側部材17bとをピン等により回動可能に連結することにより形成してもよい。さらに、この医療用針50は、収納部17の他端側部材17aの端部(先端)に収納部側係合部171aを備えるとともに、装着対象の医療用器具40も外周に医療用器具側係合部41を備え、両者は離脱可能に係合する。これにより、不用意に他端側部材17aが起きあがることがないため、使用前及び使用時に、一端部側部材17bの基端175と付勢手段8との当接(付勢手段の圧縮状態)の不用意な解除を防止するととともに、仮に解除されても付勢手段8の伸長による収納部7の回動を防止する。なお、収納部17と医療用具40を別部材により固定してもよい。
【0027】
図8に示すように医療用器具40には、注射器が使用され、先端部において医療用針50のハブ4に接続している。医療用器具40としては、上述したものに限られず、血液バッグ、輸液バッグ、輸血セット、輸液セット等であってもよい。
【0028】
また、中空針保護体15は、中空針保護体5と同様に、付勢手段8の付勢エネルギー保有状態(圧縮状態)および中空針3の露出状態を保持する付勢手段エネルギー保有状態維持機構およびエネルギー保有状態(圧縮状態)が解除された付勢手段8による収納部回動抑制機構を有する。また、付勢手段エネルギー保有状態維持機構による状態維持は、中空針収納部17を回動させることにより解除され、かつ、維持機構による維持状態解除後の付勢手段8は、溝部172に中空針3が収納するまで中空針収納部17を回動可能である。
【0029】
具体的には、図8に示すように、中空針3の使用前および使用時において、収納部17の一側面端部175に付勢手段8の先端81が当接することにより、収納部17が中空針3に対してほぼ垂直に起立した状態となっており、中空針3が露出する状態を保持している。この状態において他端側部材17aは、ヒンジ部176を介して、基端側に折れ曲がり、他端側部材17aの先端に設けられた係合部171aが医療用具40の係合部41と係合しており、付勢手段8の圧縮状態を補助している。
【0030】
そして、図12、図13に示すように、中空針3の使用後において、収納部17の係合部171aと、医療用具40の係合部41との係合を解除し、図8に示す中空針3に対してほぼ垂直に起立する収納部17の一端側部材17bを手動で先端側に押し倒すことにより付勢手段8の先端81と収納部7の一側面端部175との当接が解除されるとともに付勢手段8の圧縮状態が解除され、収納部17の回動が始まる。回動は、付勢手段8の伸長作用により進行し、まず、一端側部材17bが回動し、図12の状態になり、連続して、他端側部材17aがヒンジ176を介して、先端側に回動して、最終的には、図13に示すように、収納部17の溝部172に中空針3が収納される。中空針収納状態では、付勢手段8は、伸長しており、収納部17の大部分及び先端側部分61(回動機構部分19を含む)が付勢手段8の内側にほぼ密接して収納されている。これにより、収納部17を中空針3が露出する方向に押したとしても、回動機構部分19を含む収納部17の大部分が付勢手段8の内面に当接するため収納部17の回動は抑制される。また、先端側拡径部173の外径は付勢手段8の内径よりも大きく作製されているので、付勢手段8は先端側に抜けないものとなっている。なお、実施例では、付勢手段8が収納部17の大部分及び回動機構部分19の大部分を収納することにより収納部17の回動を抑制しているが、これに限られず、少なくとも付勢手段の一部が収納部の本体部との回動機構部分もしくは中空針を収納した収納部の一部を被包することにより収納部の回動を抑制することができる。
【0031】
次に、本発明の医療用針の他の実施例について説明する。
図14は、本発明の医療用針を備えた医療用具の他の実施例の外観図、図15は、図14の医療用具の正面図、図16は、図14の医療用針部分の部分拡大図である。
本発明の医療用針90の構成は、付勢手段エネルギー保有状態維持機構が、収納部27と本体部6により構成されておらず、付勢手段エネルギー保有状態維持機構が、収納部27の他端部側に設けられた収納部側係合部271aと収納部側係合部271aと離脱可能に係合する医療用器具40に設けられた医療用器具側係合部41との係合により構成されている以外は、上述した医療用針10と同じである。以下、相違点を中心に説明する。
【0032】
医療用具80は、医療用器具40と医療用針90とからなる。
医療用針90は、図14〜図16に示すように、中空針3と、中空針3の基端部に取り付けられたハブ4と、中空針保護体25とからなり、中空針保護体25は、本体部6と、収納部27と、付勢手段8とからなる。本体部6、付勢手段8、医療用器具40としては、上述したものが用いられる。
【0033】
収納部27は、収納部17と同様に、中空針3側に形成され、中空針3をその側面側から収納する溝部272と、二股に分岐するようにされるとともに、本体部6の先端側部分61と回動可能に連結する一端部271とを備えている。そして、一端部271と、本体部6の先端側部分61との連結は、図16に示すように医療用針1と同様に、基端部271に設けられた凹部274と先端側部分61に設けられた凸部62との嵌合により行われている。
収納部27の一端部271の一側面端部275は、図16に示すように付勢手段8の先端81に当接するものの、一側面端部275の先端は当接しないように構成されている。具体的には、収納部の基端の側面は、エッジのない曲面となっている。この実施例では、図16に示すように半円形状に作製されている。
また、収納部27は、収納部17と同様に、一端側部材27b、他端側部材27a及び両者を連結するヒンジ部276を備え、途中(中央付近、ヒンジ部276部分)において折れ曲がるように作製されている。このため、医療用針7のように、医療用針90を搬送する場合及び使用する際に、収納部27が邪魔になりにくい。中空針3使用前、使用時においては、他端側部材27aは、ヒンジ部276を介して基端側に折れ曲がり、医療用針90に接続された医療用具40に固定される。他端側部材27aの医療用器具40への固定は、他端側部材27aの端部に形成された収納部側係合部271aと、医療用器具40の外周に設けられた医療用器具側係合部41とを離脱可能に係合することにより行われる。この状態において、一端側部材27bは、中空針3に対してほぼ垂直に起立しており、一側面端部275の非先端側において付勢手段8の先端81との当接することにより付勢手段8の圧縮状態(付勢エネルギー保有状態)を保持している。
【0034】
中空針保護体25は、中空針保護体5と同様に、付勢手段8の付勢エネルギー保有状態および中空針3が露出する状態を保持する付勢手段エネルギー保有状態維持機構を有する。本発明の保有状態維持機構は、医療用針10及び医療用針110のように収納部と、本体部により構成されておらず、収納部側係合部271aと離脱可能に係合する医療用器具40に設けられた医療用器具係合部41との係合により構成されている。
【0035】
具体的には、図14に示すように、中空針3の使用前および使用時において、他端側部材27aの先端に設けられた収納部側係合部271aと、医療用器具40側の外周に設けられた医療用器具側係合部41とが離脱可能に係合することにより、収納部27の一端側部材27bが中空針3に対してほぼ垂直に起立した状態となり、中空針3の露出する状態が保持される。この状態において、他端側部材27aは上述したようにヒンジ部276を介して基端側に折れ曲がっており、不用意に起きあがることがない。
【0036】
また、中空針保護体25は、中空針保護体5と同様に、エネルギー保有状態(圧縮状態)が解除された付勢手段8による収納部回動抑制機構を有する。また、付勢手段エネルギー保有状態維持機構による状態維持は、中空針収納部27を回動させることにより解除され、かつ維持機構による維持状態解除後の付勢手段8は、溝部272に中空針が収納するまで中空針収納部27を回動可能である。
具体的には、中空針3を使用した後は、収納部側係合部271aと医療用器具側係合部41との係合を解除することにより、付勢手段8の圧縮状態が解除され自動的に回動が始まる。回動は、付勢手段8の伸長作用により進行し、収納部17と同様に、まず、一端側部材27bが回動し、連続して、他端側部材27aがヒンジ部276を介して先端側に回動することにより、最終的に図13と同様に収納部27の溝部272に中空針3が収納される。中空針3を収納した状態では、付勢手段8は、伸長しており、収納部27の大部分及び先端側部分61(回動機構部分29を含む)が付勢手段8の内側にほぼ密接して収納されている。また、先端側拡径部273の外径は付勢手段8の内径よりも大きく作製されているので、付勢手段8は先端側に抜けないものとなっている。なお、実施例では、付勢手段8が収納部27の大部分及び回動機構部分29の大部分を収納することにより収納部27の回動を抑制しているが、これに限られず、少なくとも付勢手段の一部が収納部の本体部との回動機構部分もしくは中空針を収納した収納部の一部を被包することにより収納部の回動を抑制することができる。
【0037】
また、本願目的を達成する発明は、中空針と、該中空針の基端部に固定されたハブと、前記中空針を保護するための中空針保護部とを備える医療用針であって、前記中空針保護部は、前記ハブもしくは該ハブに取り付けられる医療用器具に装着または前記ハブもしくは該ハブに取り付けられる医療用器具と一体に形成された本体部と、該本体部に一端部が回動可能に取り付けられ、かつ使用後の前記中空針を収納するための溝部を備える中空針収納部と、付勢エネルギーを保有するとともに前記溝部内に前記中空針が収納されるまで前記中空針収納部を付勢可能な付勢手段とを備え、該中空針保護部は、前記付勢手段の付勢エネルギー保有状態および前記中空針の露出状態を保持する付勢手段エネルギー保有状態維持機構を備える。
【0038】
また、本願目的を達成する発明は、中空針と、該中空針の基端部に固定されたハブと、前記中空針を保護するための中空針保護部とを備える医療用針であって、前記中空針保護部は、前記ハブもしくは該ハブに取り付けられる医療用器具に装着または前記ハブもしくは該ハブに取り付けられる医療用器具と一体に形成された本体部と、該本体部に一端部が回動可能に取り付けられ、かつ使用後の前記中空針を収納するための溝部を備える中空針収納部と、付勢エネルギーを保有するとともに前記中空針収納部を付勢するための付勢手段とを備え、該中空針保護部は、前記付勢手段の付勢エネルギー保有状態および前記中空針の露出状態を保持する付勢手段エネルギー保有状態維持機構を備え、前記付勢手段エネルギー保有状態維持機構による状態維持は、前記中空針収納部を回動させることにより解除され、かつ、前記維持機構による維持状態解除後の前記付勢手段は、前記溝部に前記中空針が収納するまで前記中空針収納部を回動可能である。
【0039】
【発明の効果】
本発明は、中空針と、該中空針の基端部に固定されたハブと、前記中空針を保護するための中空針保護部とを備える医療用針であって、前記中空針保護部は、前記ハブもしくは該ハブに取り付けられる医療用器具に装着または前記ハブもしくは該ハブに取り付けられる医療用器具と一体に形成された本体部と、該本体部に一端部が回動可能に取り付けられ、かつ使用後の前記中空針を収納するための溝部を備える中空針収納部と、付勢エネルギーを保有するとともに前記中空針収納部を付勢するための付勢手段とを備え、該中空針保護部は、前記付勢手段の付勢エネルギー保有状態および前記中空針の露出状態を保持する付勢手段エネルギー保有状態維持機構を備える。
このため、本発明の医療用針は、大きな力を加えることなく中空針の収納を開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の医療用針を備えた医療用具の一実施例の外観図である。
【図2】図2は、図1の医療用具の正面図である。
【図3】図3は、図1の医療用針部分の部分拡大図である。
【図4】図4は、図1の医療用針部分の部分拡大図である。
【図5】図5は、図2の医療用針部分の部分拡大図である。
【図6】図6は、図1の医療用具の作用の説明図である。
【図7】図7は、図1の医療用具の作用の説明図である。
【図8】図8は、本発明の医療用針を備えた医療用具の他の実施例の外観図である。
【図9】図9は、図8の医療用具の正面図である。
【図10】図8の医療用具に使用される収納部と医療用具との係合部分の部分拡大図である。
【図11】図11は、図8の医療用具の部分拡大図である。
【図12】図12は、図8の医療用具の作用の説明図である。
【図13】図13は、図8の医療用具の作用の説明図である。
【図14】図14は、本発明の医療用具の他の実施例の外観図である。
【図15】図15は、図14の医療用具の正面図である。
【図16】図16は、図14の医療用針部分の部分拡大図である。
【図17】図17は、本発明の医療用針を備えた医療用具の他の実施例の外観図である。
【図18】図18は、図17の医療用針部分の説明図である。
【図19】図19は、図17の医療用具の作用の説明図である。
【符号の説明】
10,50,90,110,130 医療用針
3 中空針
4,104 ハブ
5,15,25,125中空針保護体
6,106 本体部
7,17,27 収納部
8,82 付勢手段
30,40 医療用器具
1,20,80,100,120 医療用具

Claims (12)

  1. 中空針と、該中空針の基端部に固定されたハブと、前記中空針を保護するための中空針保護部とを備える医療用針であって、前記中空針保護部は、前記ハブもしくは該ハブに取り付けられる医療用器具に装着または前記ハブもしくは該ハブに取り付けられる医療用器具と一体に形成された本体部と、該本体部に一端部が回動可能に取り付けられ、かつ使用後の前記中空針を収納するための溝部を備える中空針収納部と、付勢エネルギーを保有するとともに前記中空針収納部を付勢するための付勢手段とを備え、さらに、該中空針保護部は、前記付勢手段の付勢エネルギー保有状態および前記中空針の露出状態を保持する付勢手段エネルギー保有状態維持機構と、前記収納部を回動させることにより前記収納部の溝部に前記中空針が収納された状態において、エネルギー保有状態が解除された前記付勢手段の一部が前記収納部の前記本体部との回動機構部分もしくは前記中空針を収納した収納部の一部を被包することによる収納部回動抑制機構とを備えることを特徴とする医療用針。
  2. 中空針と、該中空針の基端部に固定されたハブと、前記中空針を保護するための中空針保護部とを備える医療用針であって、
    前記中空針保護部は、前記ハブもしくは該ハブに取り付けられる医療用器具に装着または前記ハブもしくは該ハブに取り付けられる医療用器具と一体に形成された本体部と、該本体部に一端部が回動可能に取り付けられ、かつ使用後の前記中空針を収納するための溝部を備える中空針収納部と、付勢エネルギーを保有するとともに前記中空針収納部を付勢するための付勢手段と、前記付勢手段の付勢エネルギー保有状態および前記中空針の露出状態を保持する付勢手段エネルギー保有状態維持機構とを備え、
    前記中空針保護部は、前記本体部と前記中空針収納部とにより付勢手段の付勢エネルギー保有状態を保持するものであり、さらに、前記付勢手段エネルギー保有状態において、前記中空針収納部を手動で初期回動を開始することにより前記付勢手段のエネルギー保有状態が自動的に解除するものであり、そして、前記エネルギー保有状態を解除された付勢手段の伸長作用により前記中空針収納部が自動的に回動し、前記中空針収納部の溝部に前記中空針を収納するとともに、前記エネルギー保有状態が解除され伸長した前記付勢手段の一部が前記収納部の前記本体部との回動機構部分もしくは前記中空針を収納した収納部の一部を被包することにより前記中空針収納部の回動を抑制するものであることを特徴とする医療用針。
  3. 前記医療用針における前記付勢手段エネルギー保有状態維持機構による状態維持は、前記中空針収納部を回動させることにより解除され、かつ、前記維持機構による維持状態解除後の前記付勢手段は、前記溝部に前記中空針が収納するまで前記中空針収納部を回動可能である請求項1に記載の医療用針。
  4. 前記付勢手段は、コイルバネ、蛇腹管もしくは2つのリング状部材と該リング状部材を接続する線状もしくは板状の弾性体からなるものである請求項1ないし3のいずれかに記載の医療用針。
  5. 前記回動機構部分は、前記コイルバネ、前記蛇腹管もしくは2つの前記リング状部材の内径より小さく作製されている請求項に記載の医療用針。
  6. 前記収納部は、前記中空針に対して交差する状態から、前記中空針に対して同軸となる方向に回動可能である請求項1ないし5のいずれかに記載の医療用針。
  7. 前記収納部は、複数段に折れ曲がるように作製されている請求項1ないし6のいずれかに記載の医療用針。
  8. 前記付勢手段エネルギー保有状態維持機構は、前記中空針に対して交差する状態における前記収納部の一側面端部と前記本体部により構成され、付勢エネルギーを保有した状態の付勢手段の一端が前記収納部の一側面端部に伸張不能状態にて当接し、他端が前記本体部に伸張不能状態にて当接するものである請求項1ないし7のいずれかに記載の医療用針。
  9. 前記中空針を収納した状態で、前記収納部の前記一端部と、前記本体部とが嵌合するものである請求項1ないし8のいずれかに記載の医療用針。
  10. 医療用器具と、該医療用器具に装着された請求項1ないしのいずれかに記載の医療用針とを備えることを特徴とする医療用具。
  11. 前記付勢手段エネルギー保有状態維持機構は、前記収納部の他端部側に設けられた収納部側係合部と、該収納部側係合部と離脱可能に係合する前記医療用器具に設けられた医療用器具側係合部からなるものである請求項1に記載の医療用具。
  12. 前記収納部は、途中が折れ曲がるように作製されている請求項10または11に記載の医療用具。
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