JP4326434B2 - 姿勢制御装置付き飛翔体 - Google Patents
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Description
空中を飛行して、地上の状況を調査、測定等を行うための飛翔体の1つに、特許文献1(特開平5−32196号公報)にて提案された技術がある。
かかる技術においては、圧電素子を備えた振動体を用いて回転翼を有するロータを回転駆動することにより小型簡単な構造で浮揚力が得られ、レールに沿って移動可能に設けられた錘要素と該錘要素を変位させる変位手段を設けることにより飛翔体の姿勢を制御して容易かつ確実に任意に位置に飛行できるように飛翔体を構成している。
かかる第1の要旨において好ましくは、前記筒状体は円筒体で形成され、前記磁性体は球体で形成され前記電磁石の通電、遮断に連動して前記円筒体の軸線方向に転動可能に前記円筒体内に挿入されてなる。
そして該飛翔体は、前記揚力の水平方向分力と垂直方向(鉛直方向)分力との共働により鉛直方向及び水平方向に自在に飛翔可能となる。該飛翔体の移動量は、前記電磁石によって前記磁性体の位置を制御し、前記電磁石によって前記磁性体を飛翔体の重心から離れる位置に移動させ整定させると飛翔体の鉛直線に対する傾斜角が大きくなって該飛翔体の水平方向分力が増加し、該飛翔体の水平方向移動量を大きくすることができる。
また、電磁石の磁力を変化させて筒状体内で磁性体を移動させる制御方式であるので、前記特許文献のような従来技術に比べて運転制御が容易となる。
(1)前記電磁石を前記筒状体の軸線方向に沿って複数個配設し、前記各電磁石に通電、遮断することにより前記磁性体を前記筒状体の軸線方向に沿って移動せしめる。
このように構成すれば、筒状体の軸線方向に沿って複数個配設した電磁石に、個々に通電、遮断を行うことにより前記磁性体の位置制御を行うことが可能となって、飛翔体の傾斜角をきめ細かく調整して該飛翔体の水平方向及び垂直方向飛行の自在性が向上する。
このように構成すれば、磁性体が挿入された筒状体の両端部に電磁石を設けるのみでよいので、小型で構造が簡単かつ低コストの装置で姿勢制御装置を構成できる。また、筒状体の両端部に設けた電磁石をON−OFFするのみという、簡単な操作で飛翔体の2位置制御を行うことができる。
加えて、電磁石による通電、遮断と筒状体内に移動可能に挿入された磁石との間の吸引力および反撥力の双方を組み合わせた制御手段であるので、高速制御が可能となる。
また、電磁石の磁力を変化させて筒状体内で磁石を移動させる制御方式であるので、前記特許文献のような従来技術に比べて高速運転制御が容易となる。
(1)前記電磁石を前記筒状体の軸線方向に沿って複数個配設し、前記各電磁石に通電、遮断することにより前記磁石を前記筒状体の軸線方向に沿って移動せしめるように構成される。
このように構成すれば、筒状体の軸線方向に沿って複数個配設した電磁石に、個々に通電、遮断を行うことにより前記磁石の位置制御を行うことが可能となって、飛翔体の傾斜角を高速でかつきめ細かく調整して、該飛翔体の水平方向及び垂直方向飛行の自在性が向上する。
このように構成すれば、磁石が挿入された筒状体の両端部に電磁石を設けるのみでよいので、小型で構造が簡単かつ低コストの装置で姿勢制御装置を構成できる。また、筒状体の両端部に設けた電磁石をON−OFFするのみという、簡単な操作で飛翔体の2位置制御を高速で行うことができる。
また、電磁石の磁力を変化させて筒状体内で磁性流体を流動させる制御方式であるので、きめ細かい運転制御が可能となる。
このように構成すれば、飛翔体の現在位置を検出し、この検出値に基づき到達目標位置までの飛翔体の飛行プロセスを算出して、該飛翔体を該飛行プロセスに従い飛行せしめることができ、これにより、飛翔体を精度良く到達目標位置に到達せしめることができる。
また、電磁石の磁力を変化させて筒状体内で磁性体を移動させる制御方式であるので、従来技術に比べて運転制御が容易となる。
図3(A)において、5は外殻体(ケース部材)で筐体に形成され、内部に後述する動力伝達装置101等の機器類が収納されている。01は前記動力伝達装置101の軸部(100は軸部01の軸心)で、前記外殻体5を上下に貫通して設けられている。6は前記軸部01の上端側に装着されN1方向に正転する正転プロペラ、7は軸部01の下端側に装着されN2方向に反転する反転プロペラである。
63aは上側支持台、63bは下側支持台で、該上側支持台63aと下側支持台63bとは4本(4本以上であればよい)の支持脚63cで連結され、両端部を前記外殻体5の内面に固定されている。
200は本発明の要旨である姿勢制御装置で、前記下側支持台63bの上面に固定されている。該姿勢制御装置200の詳細は後述する。
図9〜図10において、5は筐体に形成された外殻体、1は該外殻体5内に上下方向に貫設された入力軸(100は軸心)である。前記入力軸1の上端部は前記外殻体5から上方に突出され、該突出部には正転プロペラ(第1のプロペラ)6が固定されている。102はアンギュラーコンタクト型の上部軸受で、予圧Fを付与されて前記入力軸1の上端部を前記外殻体5の上部5bに回転自在に支持している。
7は反転プロペラ(第2のプロペラ)で、後述する外輪3の外周に固定されている。
前記各転動体4は、図10に示されるように、前記内輪2の外周及び外輪3の内周に転接されて自在に回転(自転)可能となっている。
以上に示す遊星式動力伝達機構においては、前記入力軸1及び内輪2がN1方向に正転し、各転動体4が入力軸1及び内輪2と逆方向に回転し、外輪3がN2方向に逆回転し、これにより該外輪3に固定された反転プロペラ7が前記正転プロペラ6と逆方向に回転する。
10はスラスト軸受で、前記外輪3の下面と前記キャリア5cの先端に固定されたカラー5aとの間に介装されて、前記遊星式動力伝達機構に作用するスラスト荷重を支持している。
9は前記外殻体5に取り付けられた駆動モータ、11は前記入力軸1の中央部に固定された入力ローラで、該駆動モータ9のモータ軸8をベルト7を介して前記入力ローラ11に連結している。
一方、図10のように、前記入力軸1及びこれに固定されている内輪2のN1方向の回転により、キャリア5cに円周方向に沿って複数個転動可能に支持された各転動体4が入力軸1及び内輪2と逆方向に回転し、かかる各転動体4の回転により外輪3がN2方向につまり前記入力軸1とは逆方向に回転する。これにより該外輪3に固定された反転プロペラ7が前記正転プロペラ6と逆方向に前記入力軸1及び正転プロペラ6の回転数よりも減速されて回転する。
図1は本発明の第1実施例に係る姿勢制御装置200の一部断面を示す斜視図である。図1において、50は円筒体からなるX軸方向の筒状体、51は円筒体からなり前記X軸方向の筒状体に直交して設けられたY軸方向の筒状体である。
52aは前記X軸方向の筒状体50の内面50aを転動自在に挿入された磁性体、52bは前記Y軸方向の筒状体51の内面51aを転動自在に挿入された磁性体である。53は前記X軸方向の筒状体50の下面に接して設けられた電磁石である。該電磁石53は、前記X軸方向の筒状体50の軸線方向に複数個、Y軸方向の筒状体51の軸線方向に複数個それぞれ設置され、該電磁石53に通電、遮断することにより前記磁性体52aあるいは52bを前記筒状体50あるいは51の軸線方向に移動させ、後述する手段で前記飛翔体の重量バランスを変化させるようになっている。
従って前記電磁石53を、電磁石A53a→電磁石B53b→電磁石C53c→電磁石D53d→電磁石E53e→電磁石F53fのように順次通電させて行けば、前記磁性体52(52a、52b)はS矢印のように図4の右動するようになる。
従って、前記飛翔体は前記水平方向分力F2により水平方向に移動し、鉛直方向分力F3により鉛直方向に移動することとなり、前記電磁石53を通電、遮断して前記磁性体52(52a、52b)の位置を変化させることにより前記傾斜角αを変化させ、前記水平方向分力F2と鉛直方向分力F3との割合を調整することにより飛翔体の水平移動及び垂直移動(鉛直移動)を自在に行うことができる。
図2において、055は飛翔体の現在位置を検出する現在位置検出手段で、該現在位置検出手段055によって検出された飛翔体の現在位置検出値は前記電磁石コントローラ56の位置偏差算出部561に入力される。
562は目標位置設定部で、飛翔体の飛行後の到達目標位置が設定されている。前記位置偏差算出部561においては、前記現在位置検出手段からの飛翔体の現在位置検出値と前記目標位置設定部562に設定された到達目標位置との位置偏差を算出し、該位置偏差に基づき飛翔体が前記到達目標位置に到達するような水平方向移動量及び垂直方向移動量を算出して電磁石制御部563に入力する。
従って、このように構成すれば、飛翔体の現在位置を検出し、この検出値に基づき到達目標位置までの飛翔体の飛行プロセスを算出して、該飛翔体を該飛行プロセスに従い飛行せしめることができ、これにより、飛翔体を精度良く到達目標位置に到達せしめることができる。
図5の第2実施例においては、前記筒状体50の両端部に前記電磁石53g、53hをそれぞれ配設し、該電磁石53g、53hに通電、遮断することにより1個の磁性体52を前記筒状体50の両端部間を往復動せしめるように構成している。
かかる第2実施例によれば、磁性体52が挿入された筒状体50の両端部に電磁石53g、53hを設けるのみでよいので、小型で構造が簡単かつ低コストの装置で姿勢制御装置200を構成できる。また、筒状体の両端部に設けた電磁石53g、53hをON−OFFするのみという、簡単な操作で飛翔体の2位置制御を行うことができる。
かかる第3実施例によれば、電磁石53g、53hの磁力を変化させて筒状体50内で磁性流体50aを流動させる制御方式であるので、きめ細かい運転制御が可能となる。
かかる第4実施例において、前記筒状体50の軸線方向に複数個設けられた電磁石A53a、電磁石B53b、電磁石C53c、電磁石D53d、電磁石E53e、電磁石F53fを通電、遮断して、該電磁石53の極(例えばN極)と磁石55の極(例えばS極)とが異極で対応したとき電磁石53が磁石55を吸引し、該電磁石53の極(例えばN極)と磁石55の極(例えばN極)とが同極で対応したとき電磁石53が磁石55を反発するようにして、該磁石55を筒状体50内において移動させるように構成している。
かかる第4実施例によれば、電磁石53による通電、遮断と筒状体50内に移動可能に挿入された磁石55との間の吸引力および反撥力の双方を組み合わせた制御手段であるので、高速運転制御が可能となる。
かかる第5実施例によれば、筒状体50の両端部に設けた電磁石53g、53をON−OFFして磁石55を移動させるのみという、簡単な操作で飛翔体の2位置制御を高速で行うことができる。
1 入力軸
6 正転プロペラ
7 反転プロペラ
9 駆動モータ
50、51 筒状体
52a、52b 磁性体
53 電磁石
54 磁性流体
55 磁石
055 現在位置検出手段
56 電磁石コントローラ
Claims (11)
- 入力軸に連結された第1のプロペラと該第1のプロペラに対して逆回転する第2のプロペラとを同一軸心上に配置し、互いに逆回転する前記第1のプロペラ及び第2のプロペラの回転力により飛翔可能に構成された動力伝達装置により駆動される飛翔体において、前記動力伝達装置を支持するケース部材に固定された筒状体と、該筒状体内に該筒状体の軸線方向に移動可能に挿入された磁性体と、前記筒状体に近接して設置され該磁性体に磁力を付与して前記筒状体内を移動せしめる電磁石と、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁性体を所定方向に移動させて前記飛翔体の重量バランスを変化させ、該重量バランスの変化により前記飛翔体の傾斜度を変化せしめる電磁石コントローラとよりなる姿勢制御装置を備え、該姿勢制御装置によって前記飛翔体を傾斜させることにより前記第1、第2のプロペラの回転による揚力の水平方向分力を発生させ、該水平方向分力と前記揚力との共働により鉛直方向及び水平方向に飛翔可能に構成し、
更に前記筒状体を互いに直交するXY方向に2個設置し、前記直交する2個の筒状体のそれぞれに前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体のいずれか一方を該筒状体の軸線方向に移動可能に挿入し、前記電磁石を前記2個の筒状体のそれぞれに近接して設置して、該電磁石への通電、遮断により前記2個の筒状体内の前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体を移動せしめるように構成したことを特徴とする姿勢制御装置付き飛翔体。 - 入力軸に連結された第1のプロペラと該第1のプロペラに対して逆回転する第2のプロペラとを同一軸心上に配置し、互いに逆回転する前記第1のプロペラ及び第2のプロペラの回転力により飛翔可能に構成された動力伝達装置により駆動される飛翔体において、前記動力伝達装置を支持するケース部材に固定された筒状体と、該筒状体の軸線方向に移動可能に挿入された磁石と、前記筒状体に近接して設置され通電、遮断により前記磁石との間に吸引力あるいは反撥力を生起して前記磁石を移動せしめる電磁石と、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁石を所定方向に移動させて前記飛翔体の重量バランスを変化させ、該重量バランスの変化により前記飛翔体の傾斜度を変化せしめる電磁石コントローラとよりなる姿勢制御装置を備え、該姿勢制御装置によって前記飛翔体を傾斜させることにより前記第1、第2のプロペラの回転による揚力の水平方向分力を発生させ、該水平方向分力と前記揚力との共働により鉛直方向及び水平方向に飛翔可能に構成し、
更に前記筒状体を互いに直交するXY方向に2個設置し、前記直交する2個の筒状体のそれぞれに前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体のいずれか一方を該筒状体の軸線方向に移動可能に挿入し、前記電磁石を前記2個の筒状体のそれぞれに近接して設置して、該電磁石への通電、遮断により前記2個の筒状体内の前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体を移動せしめるように構成したことを特徴とする姿勢制御装置付き飛翔体。 - 入力軸に連結された第1のプロペラと該第1のプロペラに対して逆回転する第2のプロペラとを同一軸心上に配置し、互いに逆回転する前記第1のプロペラ及び第2のプロペラの回転力により飛翔可能に構成された動力伝達装置により駆動される飛翔体において、前記動力伝達装置を支持するケース部材に固定された筒状体と、該筒状体内に封入された磁性流体と、前記筒状体に近接して設置され該磁性流体に磁力を付与して該磁性流体を前記筒状体内において端部方向に流動せしめる電磁石と、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁性流体を所定方向に流動させて前記飛翔体の重量バランスを変化させ、該重量バランスの変化により前記飛翔体の傾斜度を変化せしめる電磁石コントローラとよりなる姿勢制御装置を備え、該姿勢制御装置によって前記飛翔体を傾斜させることにより前記第1、第2のプロペラの回転による揚力の水平方向分力を発生させ、該水平方向分力と前記揚力との共働により鉛直方向及び水平方向に飛翔可能に構成し、
更に前記筒状体を互いに直交するXY方向に2個設置し、前記直交する2個の筒状体のそれぞれに前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体のいずれか一方を該筒状体の軸線方向に移動可能に挿入し、前記電磁石を前記2個の筒状体のそれぞれに近接して設置して、該電磁石への通電、遮断により前記2個の筒状体内の前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体を移動せしめるように構成したことを特徴とする姿勢制御装置付き飛翔体。 - 入力軸に連結された第1のプロペラと該第1のプロペラに対して逆回転する第2のプロペラとを同一軸心上に配置し、互いに逆回転する前記第1のプロペラ及び第2のプロペラの回転力により飛翔可能に構成された動力伝達装置により駆動される飛翔体において、前記動力伝達装置を支持するケース部材に固定された筒状体と、該筒状体内に該筒状体の軸線方向に移動可能に挿入された磁性体と、前記筒状体に近接して設置され該磁性体に磁力を付与して前記筒状体内を移動せしめる電磁石と、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁性体を所定方向に移動させて前記飛翔体の重量バランスを変化させ、該重量バランスの変化により前記飛翔体の傾斜度を変化せしめる電磁石コントローラとよりなる姿勢制御装置を備え、該姿勢制御装置によって前記飛翔体を傾斜させることにより前記第1、第2のプロペラの回転による揚力の水平方向分力を発生させ、該水平方向分力と前記揚力との共働により鉛直方向及び水平方向に飛翔可能に構成し、
更に前記飛翔体の現在位置を検出する現在位置検出手段を備え、前記電磁石コントローラは、該現在位置検出手段で検出された現在位置検出値と予め設定された飛翔体の到達目標位置との偏差を算出し、該偏差に基づき前記飛翔体が前記到達目標位置に到達するように前記電磁石を通電、遮断して前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体のいずれかを移動せしめるように構成されてなることを特徴とする姿勢制御装置付き飛翔体。 - 前記筒状体は円筒体で形成され、前記磁性体は球体で形成され前記電磁石の通電、遮断に連動して前記円筒体の軸線方向に転動可能に前記円筒体内に挿入されてなることを特徴とする請求項1又は4記載の姿勢制御装置付き飛翔体。
- 前記電磁石を前記筒状体の軸線方向に沿って複数個配設し、前記各電磁石に通電、遮断することにより前記磁性体を前記筒状体の軸線方向に沿って移動せしめるように構成されてなることを特徴とする請求項1又は4記載の姿勢制御装置付き飛翔体。
- 前記筒状体の両端部に前記電磁石をそれぞれ配設し、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁性体を前記筒状体の両端部間を往復動せしめることを特徴とする請求項1又は4記載の姿勢制御装置付き飛翔体。
- 入力軸に連結された第1のプロペラと該第1のプロペラに対して逆回転する第2のプロペラとを同一軸心上に配置し、互いに逆回転する前記第1のプロペラ及び第2のプロペラの回転力により飛翔可能に構成された動力伝達装置により駆動される飛翔体において、前記動力伝達装置を支持するケース部材に固定された筒状体と、該筒状体の軸線方向に移動可能に挿入された磁石と、前記筒状体に近接して設置され通電、遮断により前記磁石との間に吸引力あるいは反撥力を生起して前記磁石を移動せしめる電磁石と、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁石を所定方向に移動させて前記飛翔体の重量バランスを変化させ、該重量バランスの変化により前記飛翔体の傾斜度を変化せしめる電磁石コントローラとよりなる姿勢制御装置を備え、該姿勢制御装置によって前記飛翔体を傾斜させることにより前記第1、第2のプロペラの回転による揚力の水平方向分力を発生させ、該水平方向分力と前記揚力との共働により鉛直方向及び水平方向に飛翔可能に構成し、
更に前記飛翔体の現在位置を検出する現在位置検出手段を備え、前記電磁石コントローラは、該現在位置検出手段で検出された現在位置検出値と予め設定された飛翔体の到達目標位置との偏差を算出し、該偏差に基づき前記飛翔体が前記到達目標位置に到達するように前記電磁石を通電、遮断して前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体のいずれかを移動せしめるように構成されてなることを特徴とする請求項1または5または8のいずれかの項に記載の姿勢制御装置付き飛翔体。 - 前記電磁石を前記筒状体の軸線方向に沿って複数個配設し、前記各電磁石に通電、遮断することにより前記磁石を前記筒状体の軸線方向に沿って移動せしめるように構成されてなることを特徴とする請求項2又は8記載の姿勢制御装置付き飛翔体。
- 前記筒状体の両端部に前記電磁石をそれぞれ配設し、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁石を前記筒状体の両端部間を往復動せしめることを特徴とする請求項2又は8記載の姿勢制御装置付き飛翔体。
- 入力軸に連結された第1のプロペラと該第1のプロペラに対して逆回転する第2のプロペラとを同一軸心上に配置し、互いに逆回転する前記第1のプロペラ及び第2のプロペラの回転力により飛翔可能に構成された動力伝達装置により駆動される飛翔体において、前記動力伝達装置を支持するケース部材に固定された筒状体と、該筒状体内に封入された磁性流体と、前記筒状体に近接して設置され該磁性流体に磁力を付与して該磁性流体を前記筒状体内において端部方向に流動せしめる電磁石と、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁性流体を所定方向に流動させて前記飛翔体の重量バランスを変化させ、該重量バランスの変化により前記飛翔体の傾斜度を変化せしめる電磁石コントローラとよりなる姿勢制御装置を備え、該姿勢制御装置によって前記飛翔体を傾斜させることにより前記第1、第2のプロペラの回転による揚力の水平方向分力を発生させ、該水平方向分力と前記揚力との共働により鉛直方向及び水平方向に飛翔可能に構成し、
更に前記飛翔体の現在位置を検出する現在位置検出手段を備え、前記電磁石コントローラは、該現在位置検出手段で検出された現在位置検出値と予め設定された飛翔体の到達目標位置との偏差を算出し、該偏差に基づき前記飛翔体が前記到達目標位置に到達するように前記電磁石を通電、遮断して前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体のいずれかを移動せしめるように構成されてなることを特徴とする姿勢制御装置付き飛翔体。
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