JP4326434B2 - 姿勢制御装置付き飛翔体 - Google Patents

姿勢制御装置付き飛翔体 Download PDF

Info

Publication number
JP4326434B2
JP4326434B2 JP2004254959A JP2004254959A JP4326434B2 JP 4326434 B2 JP4326434 B2 JP 4326434B2 JP 2004254959 A JP2004254959 A JP 2004254959A JP 2004254959 A JP2004254959 A JP 2004254959A JP 4326434 B2 JP4326434 B2 JP 4326434B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnet
flying object
cylindrical body
propeller
flying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004254959A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006069361A (ja
Inventor
彰彦 梅田
康嘉 東崎
壮司 吉見
文治 高橋
秀一 諌山
浩之 園部
勇 塩津
將 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2004254959A priority Critical patent/JP4326434B2/ja
Publication of JP2006069361A publication Critical patent/JP2006069361A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4326434B2 publication Critical patent/JP4326434B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Toys (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

本発明は、監視用飛翔ロボット等に適用され、入力軸に連結された第1のプロペラと該第1のプロペラに対して逆回転する第2のプロペラとを同一軸心上に配置し、互いに逆回転する前記第1のプロペラ及び第2のプロペラの回転力により飛翔可能に構成された動力伝達装置により駆動される飛翔体を、水平方向移動及び鉛直方向移動せしめる姿勢制御装置を備えた飛翔体に関する。
発電所、各種プラント等の運転状態の監視や、地域の防災状態の監視等の公共用として、小型の飛翔体を飛行させて、前記発電所、各種プラント、地域の防災システム等からの現地発信信号を該飛翔体に搭載された通信機器で受信し、地上の監視基地に送信する小型飛翔体を用いた通信システムが、近年採用されつつある。
空中を飛行して、地上の状況を調査、測定等を行うための飛翔体の1つに、特許文献1(特開平5−32196号公報)にて提案された技術がある。
かかる技術においては、圧電素子を備えた振動体を用いて回転翼を有するロータを回転駆動することにより小型簡単な構造で浮揚力が得られ、レールに沿って移動可能に設けられた錘要素と該錘要素を変位させる変位手段を設けることにより飛翔体の姿勢を制御して容易かつ確実に任意に位置に飛行できるように飛翔体を構成している。
特開平5−32196号公報
特許文献1(特開平5−32196号公報)にて提案されている小型飛翔体は、圧電素子を備えた振動体を用いて回転翼を有するロータを回転駆動することにより浮揚力を得るようにするとともに、振動体を内臓した錘要素をレールに沿って移動可能に設けて、振動型アクチュエータのX軸方向移動手段と振り子型アクチュエータのY軸方向移動手段とを組み合わせて構成されているため、構造が複雑で高コストとなるとともに、飛翔体を水平移動あるいは鉛直移動させる制御も煩雑で取扱い性に課題がある。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、簡単な構造で低コストの装置で以って、簡単な運転制御で飛翔体を水平移動あるいは鉛直移動可能にした姿勢制御装置付き飛翔体を提供することを目的とする。
本発明はかかる目的を達成するもので、入力軸に連結された第1のプロペラと該第1のプロペラに対して逆回転する第2のプロペラとを同一軸心上に配置し、互いに逆回転する前記第1のプロペラ及び第2のプロペラの回転力により飛翔可能に構成された動力伝達装置により駆動される飛翔体において、前記動力伝達装置を支持するケース部材に固定された筒状体と、該筒状体内に該筒状体の軸線方向に移動可能に挿入された磁性体と、前記筒状体に近接して設置され該磁性体に磁力を付与して前記筒状体内を移動せしめる電磁石と、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁性体を所定方向に移動させて前記飛翔体の重量バランスを変化させ、該重量バランスの変化により前記飛翔体の傾斜度を変化せしめる電磁石コントローラとよりなる姿勢制御装置を備え、該姿勢制御装置によって前記飛翔体を傾斜させることにより前記第1、第2のプロペラの回転による揚力の水平方向分力を発生させ、該水平方向分力と前記揚力との共働により鉛直方向及び水平方向に飛翔可能に構成したことを第1の要旨とする。
かかる第1の要旨において好ましくは、前記筒状体は円筒体で形成され、前記磁性体は球体で形成され前記電磁石の通電、遮断に連動して前記円筒体の軸線方向に転動可能に前記円筒体内に挿入されてなる。
かかる第1の要旨によれば、電磁石に通電して筒状体内に挿入された磁性体を吸引し、該筒状体の軸線方向に移動させると、該磁性体の重量によって飛翔体の重心に対する重量バランスが変化して該磁性体が位置している側が下方になるように該飛翔体が傾斜し、これにより前記第1、第2のプロペラの回転による揚力の作用線が傾斜して該揚力の水平方向分力が発生する。
そして該飛翔体は、前記揚力の水平方向分力と垂直方向(鉛直方向)分力との共働により鉛直方向及び水平方向に自在に飛翔可能となる。該飛翔体の移動量は、前記電磁石によって前記磁性体の位置を制御し、前記電磁石によって前記磁性体を飛翔体の重心から離れる位置に移動させ整定させると飛翔体の鉛直線に対する傾斜角が大きくなって該飛翔体の水平方向分力が増加し、該飛翔体の水平方向移動量を大きくすることができる。
従ってかかる第1の要旨によれば、電磁石に通電、遮断することにより筒状体内に挿入された磁性体を移動させて飛翔体の重量バランスを変化させることにより、前記飛翔体を傾斜させて飛翔体の揚力の水平方向移動力を発生させるという、きわめて簡単な構造で低コストの装置で以って、該水平方向移動力と揚力とのバランスによって飛翔体を水平方向、垂直方向(鉛直方向)において自在に飛行させることができる。
また、電磁石の磁力を変化させて筒状体内で磁性体を移動させる制御方式であるので、前記特許文献のような従来技術に比べて運転制御が容易となる。
かかる第1の要旨において好ましくは、前記姿勢制御装置を次のように構成する。
(1)前記電磁石を前記筒状体の軸線方向に沿って複数個配設し、前記各電磁石に通電、遮断することにより前記磁性体を前記筒状体の軸線方向に沿って移動せしめる。
このように構成すれば、筒状体の軸線方向に沿って複数個配設した電磁石に、個々に通電、遮断を行うことにより前記磁性体の位置制御を行うことが可能となって、飛翔体の傾斜角をきめ細かく調整して該飛翔体の水平方向及び垂直方向飛行の自在性が向上する。
(2)前記筒状体の両端部に前記電磁石をそれぞれ配設し、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁性体を前記筒状体の両端部間を往復動せしめる。
このように構成すれば、磁性体が挿入された筒状体の両端部に電磁石を設けるのみでよいので、小型で構造が簡単かつ低コストの装置で姿勢制御装置を構成できる。また、筒状体の両端部に設けた電磁石をON−OFFするのみという、簡単な操作で飛翔体の2位置制御を行うことができる。
また本発明は、前記飛翔体において、前記動力伝達装置を支持するケース部材に固定された筒状体と、該筒状体の軸線方向に移動可能に挿入された磁石と、前記筒状体に近接して設置され通電、遮断により前記磁石との間に吸引力あるいは反撥力を生起して前記磁石を移動せしめる電磁石と、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁石を所定方向に移動させて前記飛翔体の重量バランスを変化させ、該重量バランスの変化により前記飛翔体の傾斜度を変化せしめる電磁石コントローラとよりなる姿勢制御装置を備え、該姿勢制御装置によって前記飛翔体を傾斜させることにより前記第1、第2のプロペラの回転による揚力の水平方向分力を発生させ、該水平方向分力と前記揚力との共働により鉛直方向及び水平方向に飛翔可能に構成したことを第2の要旨とする。
かかる第2の要旨によれば、電磁石に通電、遮断することにより筒状体内に挿入された磁石を移動させて飛翔体の重量バランスを変化させることにより、前記飛翔体を傾斜させて飛翔体の揚力の水平方向移動力を発生させるという、きわめて簡単な構造で低コストの装置で以って、該水平方向移動力と揚力とのバランスによって飛翔体を水平方向、垂直方向(鉛直方向)において自在に飛行させることができる。
加えて、電磁石による通電、遮断と筒状体内に移動可能に挿入された磁石との間の吸引力および反撥力の双方を組み合わせた制御手段であるので、高速制御が可能となる。
また、電磁石の磁力を変化させて筒状体内で磁石を移動させる制御方式であるので、前記特許文献のような従来技術に比べて高速運転制御が容易となる。
かかる第2の要旨において好ましくは、前記姿勢制御装置を次のように構成する。
(1)前記電磁石を前記筒状体の軸線方向に沿って複数個配設し、前記各電磁石に通電、遮断することにより前記磁石を前記筒状体の軸線方向に沿って移動せしめるように構成される。
このように構成すれば、筒状体の軸線方向に沿って複数個配設した電磁石に、個々に通電、遮断を行うことにより前記磁石の位置制御を行うことが可能となって、飛翔体の傾斜角を高速でかつきめ細かく調整して、該飛翔体の水平方向及び垂直方向飛行の自在性が向上する。
(2)前記筒状体の両端部に前記電磁石をそれぞれ配設し、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁石を前記筒状体の両端部間を往復動せしめる。
このように構成すれば、磁石が挿入された筒状体の両端部に電磁石を設けるのみでよいので、小型で構造が簡単かつ低コストの装置で姿勢制御装置を構成できる。また、筒状体の両端部に設けた電磁石をON−OFFするのみという、簡単な操作で飛翔体の2位置制御を高速で行うことができる。
また本発明は、前記飛翔体において、前記動力伝達装置を支持するケース部材に固定された筒状体と、該筒状体内に封入された磁性流体と、前記筒状体に近接して設置され該磁性流体に磁力を付与して該磁性流体を前記筒状体内において端部方向に流動せしめる電磁石と、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁性流体を所定方向に流動させて前記飛翔体の重量バランスを変化させ、該重量バランスの変化により前記飛翔体の傾斜度を変化せしめる電磁石コントローラとよりなる姿勢制御装置を備え、該姿勢制御装置によって前記飛翔体を傾斜させることにより前記第1、第2のプロペラの回転による揚力の水平方向分力を発生させ、該水平方向分力と前記揚力との共働により鉛直方向及び水平方向に飛翔可能に構成したことを第3の要旨とする。
かかる第3の要旨によれば、前記磁性体、磁石等の固体に代えて水銀等の磁性流体を筒状体内に封入し、前記電磁石に通電、遮断することにより前記磁性流体を所定方向に流動させて飛翔体の重量バランスを変化させるように構成したので、電磁石に通電、遮断することにより筒状体内に挿入された磁性流体を流動させて飛翔体の重量バランスを変化させることにより、前記飛翔体を傾斜させて飛翔体の揚力の水平方向移動力を発生させるという、きわめて簡単な構造で低コストの装置で以って、該水平方向移動力と揚力とのバランスによって飛翔体を水平方向、垂直方向(鉛直方向)において自在に飛行させることができる。
また、電磁石の磁力を変化させて筒状体内で磁性流体を流動させる制御方式であるので、きめ細かい運転制御が可能となる。
そして本発明は、前記各第1、2、3の要旨加えて、前記筒状体を互いに直交するXY方向に2個設置し、前記直交する2個の筒状体のそれぞれに前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体のいずれか一方を該筒状体の軸線方向に移動可能に挿入し、前記電磁石を前記2個の筒状体のそれぞれに近接して設置して、該電磁石への通電、遮断により前記2個の筒状体内の前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体を移動せしめるように構成する。
このように構成すれば、互いに直交するXY方向に筒状体をそれぞれ設置し、各筒状体に磁性体あるいは磁石あるいは磁性流体を移動可能に挿入し、電磁石を前記2個の筒状体のそれぞれに近接して設置して、XY2方向において飛翔体の重量バランスを変化させることができ、該飛翔体を互いに直交するXY方向において水平方向及び垂直方向にそれぞれ自在に飛行させることができ、飛翔体の飛行精度が向上する。
また本発明は、前記各第1、2、3の要旨加えて、前記飛翔体の現在位置を検出する現在位置検出手段を備え、前記電磁石コントローラは、該現在位置検出手段で検出された現在位置検出値と予め設定された飛翔体の到達目標位置との偏差を算出し、該偏差に基づき前記飛翔体が前記到達目標位置に到達するように前記電磁石を通電、遮断して前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体のいずれかを移動せしめるように構成されてなる。
このように構成すれば、飛翔体の現在位置を検出し、この検出値に基づき到達目標位置までの飛翔体の飛行プロセスを算出して、該飛翔体を該飛行プロセスに従い飛行せしめることができ、これにより、飛翔体を精度良く到達目標位置に到達せしめることができる。
本発明によれば、電磁石に通電、遮断することにより筒状体内に挿入された磁性体を移動させて飛翔体の重量バランスを変化させるので、前記筒状体、磁性体及び電磁石を用いた重量バランスにより飛翔体を傾斜させて、該飛翔体の揚力の水平方向移動力を発生させるという、きわめて簡単な構造で低コストの装置で以って、該水平方向移動力と揚力とのバランスによって飛翔体を水平方向、垂直方向(鉛直方向)において自在に飛行させることができる。
また、電磁石の磁力を変化させて筒状体内で磁性体を移動させる制御方式であるので、従来技術に比べて運転制御が容易となる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図3(A)は本発明の実施例に係る飛翔体の全体構成を示す外観斜視図である。
図3(A)において、5は外殻体(ケース部材)で筐体に形成され、内部に後述する動力伝達装置101等の機器類が収納されている。01は前記動力伝達装置101の軸部(100は軸部01の軸心)で、前記外殻体5を上下に貫通して設けられている。6は前記軸部01の上端側に装着されN1方向に正転する正転プロペラ、7は軸部01の下端側に装着されN2方向に反転する反転プロペラである。
63aは上側支持台、63bは下側支持台で、該上側支持台63aと下側支持台63bとは4本(4本以上であればよい)の支持脚63cで連結され、両端部を前記外殻体5の内面に固定されている。
9は駆動モータで、前記動力伝達装置101を介して前記正転プロペラ6及び反転プロペラ7を互いに逆方向に回転せしめる。61は前記上側支持台63aに固定されたバッテリー、62は前記上側支持台63aに固定された増幅器である。
200は本発明の要旨である姿勢制御装置で、前記下側支持台63bの上面に固定されている。該姿勢制御装置200の詳細は後述する。
図9は本発明の実施例に係る飛翔体における動力伝達装置101の要部縦断面図、図10は図9におけるA−A線断面図である。
図9〜図10において、5は筐体に形成された外殻体、1は該外殻体5内に上下方向に貫設された入力軸(100は軸心)である。前記入力軸1の上端部は前記外殻体5から上方に突出され、該突出部には正転プロペラ(第1のプロペラ)6が固定されている。102はアンギュラーコンタクト型の上部軸受で、予圧Fを付与されて前記入力軸1の上端部を前記外殻体5の上部5bに回転自在に支持している。
7は反転プロペラ(第2のプロペラ)で、後述する外輪3の外周に固定されている。
2は前記入力軸1の下端部外周に固定された円環状の内輪、3は前記反転プロペラ7の内周に固定された円環状の外輪である。5cは前記外殻体5の下部から下方に突設されたキャリアで、前記内輪2の外周と外輪3の内周との間に配設されている。4は該キャリア5cに円周方向に沿って複数個(この例では、図10に示されるように円周方向等間隔に8個)転動自在に支持されたボールからなる転動体である。
前記各転動体4は、図10に示されるように、前記内輪2の外周及び外輪3の内周に転接されて自在に回転(自転)可能となっている。
以上に示す遊星式動力伝達機構においては、前記入力軸1及び内輪2がN1方向に正転し、各転動体4が入力軸1及び内輪2と逆方向に回転し、外輪3がN2方向に逆回転し、これにより該外輪3に固定された反転プロペラ7が前記正転プロペラ6と逆方向に回転する。
前記遊星式動力伝達機構の入力軸1及び内輪2を、前記転動体4に予圧Fを付与し該転動体4及びキャリア5cを介して前記外殻体5に回転自在に支持するようにした軸受機構を構成する。
10はスラスト軸受で、前記外輪3の下面と前記キャリア5cの先端に固定されたカラー5aとの間に介装されて、前記遊星式動力伝達機構に作用するスラスト荷重を支持している。
9は前記外殻体5に取り付けられた駆動モータ、11は前記入力軸1の中央部に固定された入力ローラで、該駆動モータ9のモータ軸8をベルト7を介して前記入力ローラ11に連結している。
かかる動力伝達装置101を備えた飛翔体の運転時において、駆動モータ9からの回転力はベルト7及び入力ローラ11を介して入力軸1に伝達され、該入力軸1に直結された正転プロペラ6が図9及び図3のN1方向に正転せしめられる。
一方、図10のように、前記入力軸1及びこれに固定されている内輪2のN1方向の回転により、キャリア5cに円周方向に沿って複数個転動可能に支持された各転動体4が入力軸1及び内輪2と逆方向に回転し、かかる各転動体4の回転により外輪3がN2方向につまり前記入力軸1とは逆方向に回転する。これにより該外輪3に固定された反転プロペラ7が前記正転プロペラ6と逆方向に前記入力軸1及び正転プロペラ6の回転数よりも減速されて回転する。
そして、前記のような、正転プロペラ6と反転プロペラ7との互いに逆方向の回転により発生する揚力によってトルクバランスを保持しながら前記飛翔体を昇降し、前記駆動モータ9の回転数を変化させて正転プロペラ6及び反転プロペラ7の回転数を変化させ、後述する姿勢制御装置200によって該飛翔体を傾斜させ、水平移動せしめる。
本発明は、前記飛翔体を傾斜させて水平移動及び垂直移動せしめる姿勢制御装置200に関するものである。
図1は本発明の第1実施例に係る姿勢制御装置200の一部断面を示す斜視図である。図1において、50は円筒体からなるX軸方向の筒状体、51は円筒体からなり前記X軸方向の筒状体に直交して設けられたY軸方向の筒状体である。
52aは前記X軸方向の筒状体50の内面50aを転動自在に挿入された磁性体、52bは前記Y軸方向の筒状体51の内面51aを転動自在に挿入された磁性体である。53は前記X軸方向の筒状体50の下面に接して設けられた電磁石である。該電磁石53は、前記X軸方向の筒状体50の軸線方向に複数個、Y軸方向の筒状体51の軸線方向に複数個それぞれ設置され、該電磁石53に通電、遮断することにより前記磁性体52aあるいは52bを前記筒状体50あるいは51の軸線方向に移動させ、後述する手段で前記飛翔体の重量バランスを変化させるようになっている。
56は前記電磁石53の通電、遮断を制御する電磁石コントローラ、055は飛翔体の現在位置を検出する現在位置検出手段で、該現在位置検出手段055により検出された飛翔体の現在位置の検出信号は前記電磁石コントローラ56に入力され、該電磁石コントローラ56により複数の前記電磁石53に個々に通電、遮断をなさしめることにより、前記飛翔体の傾斜角を制御するようになっている。
図4は前記筒状体50の軸線方向に複数個設けられた電磁石A53a、電磁石B53b、電磁石C53c、電磁石D53d、電磁石E53e、電磁石F53fの通電、遮断と磁性体52(52a、52b)の位置との関係を示しており、前記磁性体52(52a、52b)は前記電磁石コントローラ56により通電された電磁石B53bに吸引され、他の電磁石53は通電が遮断されているので、前記通電された電磁石B53bの位置で整定する。
従って前記電磁石53を、電磁石A53a→電磁石B53b→電磁石C53c→電磁石D53d→電磁石E53e→電磁石F53fのように順次通電させて行けば、前記磁性体52(52a、52b)はS矢印のように図4の右動するようになる。
そして、前記磁性体52(52a、52b)が一方向(例えば図4のS矢印方向)に移動して、飛翔体の重心に対して前記磁性体52(52a、52b)が置かれた側の重量が増加して、図3(B)のように該飛翔体の回転軸心100、つまり前記正転プロペラ6と反転プロペラ7との回転によって発生する揚力F1の作用線が鉛直線102に対して傾斜角αだけ傾斜すると、該揚力F1により水平方向分力F2が発生する。
従って、前記飛翔体は前記水平方向分力F2により水平方向に移動し、鉛直方向分力F3により鉛直方向に移動することとなり、前記電磁石53を通電、遮断して前記磁性体52(52a、52b)の位置を変化させることにより前記傾斜角αを変化させ、前記水平方向分力F2と鉛直方向分力F3との割合を調整することにより飛翔体の水平移動及び垂直移動(鉛直移動)を自在に行うことができる。
従ってかかる実施例によれば、電磁石53に通電、遮断することにより筒状体50、51内に挿入された磁性体52a、52bを移動させて飛翔体の重量バランスを変化させることにより、該飛翔体を傾斜させて飛翔体の揚力F1の水平方向移動力F2を発生させるという、きわめて簡単な構造で低コストの装置で以って、該水平方向移動力F2と揚力F1とのバランスによって飛翔体を水平方向、垂直方向(鉛直方向)において自在に飛行させることができる。
また、かかる実施例においては、前記筒状体50、51を互いに直交するXY方向に2個設置し、前記直交する2個の筒状体50、51のそれぞれに前記磁性体52a、52bを該筒状体50、51の軸線方向に移動可能に挿入し、前記複数の電磁石53を前記2個の筒状体50、51のそれぞれに近接して設置して、該複数の電磁石53への通電、遮断により前記2個の筒状体50、51内の前記磁性体52a、52bを互いに直角方向に移動させることにより、XY2方向において飛翔体の重量バランスを変化させることができ、該飛翔体を互いに直交するXY方向において水平方向及び垂直方向にそれぞれ自在に飛行させることが可能となって、飛翔体の飛行精度が向上する。
図2は前記飛翔体の位置制御のブロック図である。
図2において、055は飛翔体の現在位置を検出する現在位置検出手段で、該現在位置検出手段055によって検出された飛翔体の現在位置検出値は前記電磁石コントローラ56の位置偏差算出部561に入力される。
562は目標位置設定部で、飛翔体の飛行後の到達目標位置が設定されている。前記位置偏差算出部561においては、前記現在位置検出手段からの飛翔体の現在位置検出値と前記目標位置設定部562に設定された到達目標位置との位置偏差を算出し、該位置偏差に基づき飛翔体が前記到達目標位置に到達するような水平方向移動量及び垂直方向移動量を算出して電磁石制御部563に入力する。
該電磁石制御部563においては、前記水平方向移動量及び垂直方向移動量に相当する電磁石A53a、電磁石B53b、電磁石C53c、電磁石D53d・・・の通電、遮断タイミングを算出して各電磁石A53a、電磁石B53b、電磁石C53c、電磁石D53d・・・をかかるタイミングで通電、遮断して前記磁性体52を移動せしめる。
従って、このように構成すれば、飛翔体の現在位置を検出し、この検出値に基づき到達目標位置までの飛翔体の飛行プロセスを算出して、該飛翔体を該飛行プロセスに従い飛行せしめることができ、これにより、飛翔体を精度良く到達目標位置に到達せしめることができる。
図5ないし図8は前記姿勢制御装置200の他の実施例を示す構成図である。
図5の第2実施例においては、前記筒状体50の両端部に前記電磁石53g、53hをそれぞれ配設し、該電磁石53g、53hに通電、遮断することにより1個の磁性体52を前記筒状体50の両端部間を往復動せしめるように構成している。
かかる第2実施例によれば、磁性体52が挿入された筒状体50の両端部に電磁石53g、53hを設けるのみでよいので、小型で構造が簡単かつ低コストの装置で姿勢制御装置200を構成できる。また、筒状体の両端部に設けた電磁石53g、53hをON−OFFするのみという、簡単な操作で飛翔体の2位置制御を行うことができる。
図6に示す第3実施例においては、筒状体50内に水銀等の磁性流体50aを封入し、両端部に設けた電磁石53g、53hにより該磁性流体50aに磁力を付与して該磁性流体50aを前記筒状体50内において端部方向(矢印方向)に流動せしめることにより、飛翔体の重量バランスを変化させるように構成している。
かかる第3実施例によれば、電磁石53g、53hの磁力を変化させて筒状体50内で磁性流体50aを流動させる制御方式であるので、きめ細かい運転制御が可能となる。
図7に示す第4実施例においては、図4に示される第1実施例の磁性体52に代えて、磁石55を筒状体50内に移動可能に挿入している。
かかる第4実施例において、前記筒状体50の軸線方向に複数個設けられた電磁石A53a、電磁石B53b、電磁石C53c、電磁石D53d、電磁石E53e、電磁石F53fを通電、遮断して、該電磁石53の極(例えばN極)と磁石55の極(例えばS極)とが異極で対応したとき電磁石53が磁石55を吸引し、該電磁石53の極(例えばN極)と磁石55の極(例えばN極)とが同極で対応したとき電磁石53が磁石55を反発するようにして、該磁石55を筒状体50内において移動させるように構成している。
かかる第4実施例によれば、電磁石53による通電、遮断と筒状体50内に移動可能に挿入された磁石55との間の吸引力および反撥力の双方を組み合わせた制御手段であるので、高速運転制御が可能となる。
図8に示す第5実施例においては、図5に示される第2実施例の磁性体52に代えて、磁石55を筒状体50内に移動可能に挿入しており、筒状体50の両端部に前記電磁石53g、53hをそれぞれ配設し、該電磁石53g、53hに通電、遮断することにより1個の磁石55を前記筒状体50の両端部間を往復動せしめるように構成している。
かかる第5実施例によれば、筒状体50の両端部に設けた電磁石53g、53をON−OFFして磁石55を移動させるのみという、簡単な操作で飛翔体の2位置制御を高速で行うことができる。
本発明によれば、簡単な構造で低コストの装置で以って、簡単な運転制御で飛翔体を水平移動あるいは鉛直移動可能にした姿勢制御装置付き飛翔体を提供できる。
本発明の第1実施例に係る姿勢制御装置の一部断面を示す斜視図である。 本発明の実施例における飛翔体の位置制御のブロック図である。 (A)は本発明の実施例に係る飛翔体の全体構成を示す外観斜視図、(B)は作用力線図である。 前記第1実施例における姿勢制御装置の構成図である。 第2実施例を示す図4対応図である。 第3実施例を示す図4対応図である。 第4実施例を示す図4対応図である。 第5実施例を示す図4対応図である。 本発明の実施例に係る飛翔体における動力伝達装置101の要部縦断面図である。 図9におけるA−A線断面図である。
200 姿勢制御装置
1 入力軸
6 正転プロペラ
7 反転プロペラ
9 駆動モータ
50、51 筒状体
52a、52b 磁性体
53 電磁石
54 磁性流体
55 磁石
055 現在位置検出手段
56 電磁石コントローラ

Claims (11)

  1. 入力軸に連結された第1のプロペラと該第1のプロペラに対して逆回転する第2のプロペラとを同一軸心上に配置し、互いに逆回転する前記第1のプロペラ及び第2のプロペラの回転力により飛翔可能に構成された動力伝達装置により駆動される飛翔体において、前記動力伝達装置を支持するケース部材に固定された筒状体と、該筒状体内に該筒状体の軸線方向に移動可能に挿入された磁性体と、前記筒状体に近接して設置され該磁性体に磁力を付与して前記筒状体内を移動せしめる電磁石と、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁性体を所定方向に移動させて前記飛翔体の重量バランスを変化させ、該重量バランスの変化により前記飛翔体の傾斜度を変化せしめる電磁石コントローラとよりなる姿勢制御装置を備え、該姿勢制御装置によって前記飛翔体を傾斜させることにより前記第1、第2のプロペラの回転による揚力の水平方向分力を発生させ、該水平方向分力と前記揚力との共働により鉛直方向及び水平方向に飛翔可能に構成し、
    更に前記筒状体を互いに直交するXY方向に2個設置し、前記直交する2個の筒状体のそれぞれに前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体のいずれか一方を該筒状体の軸線方向に移動可能に挿入し、前記電磁石を前記2個の筒状体のそれぞれに近接して設置して、該電磁石への通電、遮断により前記2個の筒状体内の前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体を移動せしめるように構成したことを特徴とする姿勢制御装置付き飛翔体。
  2. 入力軸に連結された第1のプロペラと該第1のプロペラに対して逆回転する第2のプロペラとを同一軸心上に配置し、互いに逆回転する前記第1のプロペラ及び第2のプロペラの回転力により飛翔可能に構成された動力伝達装置により駆動される飛翔体において、前記動力伝達装置を支持するケース部材に固定された筒状体と、該筒状体の軸線方向に移動可能に挿入された磁石と、前記筒状体に近接して設置され通電、遮断により前記磁石との間に吸引力あるいは反撥力を生起して前記磁石を移動せしめる電磁石と、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁石を所定方向に移動させて前記飛翔体の重量バランスを変化させ、該重量バランスの変化により前記飛翔体の傾斜度を変化せしめる電磁石コントローラとよりなる姿勢制御装置を備え、該姿勢制御装置によって前記飛翔体を傾斜させることにより前記第1、第2のプロペラの回転による揚力の水平方向分力を発生させ、該水平方向分力と前記揚力との共働により鉛直方向及び水平方向に飛翔可能に構成し
    更に前記筒状体を互いに直交するXY方向に2個設置し、前記直交する2個の筒状体のそれぞれに前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体のいずれか一方を該筒状体の軸線方向に移動可能に挿入し、前記電磁石を前記2個の筒状体のそれぞれに近接して設置して、該電磁石への通電、遮断により前記2個の筒状体内の前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体を移動せしめるように構成したことを特徴とする姿勢制御装置付き飛翔体。
  3. 入力軸に連結された第1のプロペラと該第1のプロペラに対して逆回転する第2のプロペラとを同一軸心上に配置し、互いに逆回転する前記第1のプロペラ及び第2のプロペラの回転力により飛翔可能に構成された動力伝達装置により駆動される飛翔体において、前記動力伝達装置を支持するケース部材に固定された筒状体と、該筒状体内に封入された磁性流体と、前記筒状体に近接して設置され該磁性流体に磁力を付与して該磁性流体を前記筒状体内において端部方向に流動せしめる電磁石と、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁性流体を所定方向に流動させて前記飛翔体の重量バランスを変化させ、該重量バランスの変化により前記飛翔体の傾斜度を変化せしめる電磁石コントローラとよりなる姿勢制御装置を備え、該姿勢制御装置によって前記飛翔体を傾斜させることにより前記第1、第2のプロペラの回転による揚力の水平方向分力を発生させ、該水平方向分力と前記揚力との共働により鉛直方向及び水平方向に飛翔可能に構成し、
    更に前記筒状体を互いに直交するXY方向に2個設置し、前記直交する2個の筒状体のそれぞれに前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体のいずれか一方を該筒状体の軸線方向に移動可能に挿入し、前記電磁石を前記2個の筒状体のそれぞれに近接して設置して、該電磁石への通電、遮断により前記2個の筒状体内の前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体を移動せしめるように構成したことを特徴とする姿勢制御装置付き飛翔体。
  4. 入力軸に連結された第1のプロペラと該第1のプロペラに対して逆回転する第2のプロペラとを同一軸心上に配置し、互いに逆回転する前記第1のプロペラ及び第2のプロペラの回転力により飛翔可能に構成された動力伝達装置により駆動される飛翔体において、前記動力伝達装置を支持するケース部材に固定された筒状体と、該筒状体内に該筒状体の軸線方向に移動可能に挿入された磁性体と、前記筒状体に近接して設置され該磁性体に磁力を付与して前記筒状体内を移動せしめる電磁石と、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁性体を所定方向に移動させて前記飛翔体の重量バランスを変化させ、該重量バランスの変化により前記飛翔体の傾斜度を変化せしめる電磁石コントローラとよりなる姿勢制御装置を備え、該姿勢制御装置によって前記飛翔体を傾斜させることにより前記第1、第2のプロペラの回転による揚力の水平方向分力を発生させ、該水平方向分力と前記揚力との共働により鉛直方向及び水平方向に飛翔可能に構成し、
    更に前記飛翔体の現在位置を検出する現在位置検出手段を備え、前記電磁石コントローラは、該現在位置検出手段で検出された現在位置検出値と予め設定された飛翔体の到達目標位置との偏差を算出し、該偏差に基づき前記飛翔体が前記到達目標位置に到達するように前記電磁石を通電、遮断して前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体のいずれかを移動せしめるように構成されてなることを特徴とする姿勢制御装置付き飛翔体。
  5. 前記筒状体は円筒体で形成され、前記磁性体は球体で形成され前記電磁石の通電、遮断に連動して前記円筒体の軸線方向に転動可能に前記円筒体内に挿入されてなることを特徴とする請求項1又は4記載の姿勢制御装置付き飛翔体。
  6. 前記電磁石を前記筒状体の軸線方向に沿って複数個配設し、前記各電磁石に通電、遮断することにより前記磁性体を前記筒状体の軸線方向に沿って移動せしめるように構成されてなることを特徴とする請求項1又は4記載の姿勢制御装置付き飛翔体。
  7. 前記筒状体の両端部に前記電磁石をそれぞれ配設し、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁性体を前記筒状体の両端部間を往復動せしめることを特徴とする請求項1又は4記載の姿勢制御装置付き飛翔体。
  8. 入力軸に連結された第1のプロペラと該第1のプロペラに対して逆回転する第2のプロペラとを同一軸心上に配置し、互いに逆回転する前記第1のプロペラ及び第2のプロペラの回転力により飛翔可能に構成された動力伝達装置により駆動される飛翔体において、前記動力伝達装置を支持するケース部材に固定された筒状体と、該筒状体の軸線方向に移動可能に挿入された磁石と、前記筒状体に近接して設置され通電、遮断により前記磁石との間に吸引力あるいは反撥力を生起して前記磁石を移動せしめる電磁石と、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁石を所定方向に移動させて前記飛翔体の重量バランスを変化させ、該重量バランスの変化により前記飛翔体の傾斜度を変化せしめる電磁石コントローラとよりなる姿勢制御装置を備え、該姿勢制御装置によって前記飛翔体を傾斜させることにより前記第1、第2のプロペラの回転による揚力の水平方向分力を発生させ、該水平方向分力と前記揚力との共働により鉛直方向及び水平方向に飛翔可能に構成し、
    更に前記飛翔体の現在位置を検出する現在位置検出手段を備え、前記電磁石コントローラは、該現在位置検出手段で検出された現在位置検出値と予め設定された飛翔体の到達目標位置との偏差を算出し、該偏差に基づき前記飛翔体が前記到達目標位置に到達するように前記電磁石を通電、遮断して前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体のいずれかを移動せしめるように構成されてなることを特徴とする請求項1または5または8のいずれかの項に記載の姿勢制御装置付き飛翔体。
  9. 前記電磁石を前記筒状体の軸線方向に沿って複数個配設し、前記各電磁石に通電、遮断することにより前記磁石を前記筒状体の軸線方向に沿って移動せしめるように構成されてなることを特徴とする請求項2又は8記載の姿勢制御装置付き飛翔体。
  10. 前記筒状体の両端部に前記電磁石をそれぞれ配設し、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁石を前記筒状体の両端部間を往復動せしめることを特徴とする請求項2又は8記載の姿勢制御装置付き飛翔体。
  11. 入力軸に連結された第1のプロペラと該第1のプロペラに対して逆回転する第2のプロペラとを同一軸心上に配置し、互いに逆回転する前記第1のプロペラ及び第2のプロペラの回転力により飛翔可能に構成された動力伝達装置により駆動される飛翔体において、前記動力伝達装置を支持するケース部材に固定された筒状体と、該筒状体内に封入された磁性流体と、前記筒状体に近接して設置され該磁性流体に磁力を付与して該磁性流体を前記筒状体内において端部方向に流動せしめる電磁石と、該電磁石に通電、遮断することにより前記磁性流体を所定方向に流動させて前記飛翔体の重量バランスを変化させ、該重量バランスの変化により前記飛翔体の傾斜度を変化せしめる電磁石コントローラとよりなる姿勢制御装置を備え、該姿勢制御装置によって前記飛翔体を傾斜させることにより前記第1、第2のプロペラの回転による揚力の水平方向分力を発生させ、該水平方向分力と前記揚力との共働により鉛直方向及び水平方向に飛翔可能に構成し、
    更に前記飛翔体の現在位置を検出する現在位置検出手段を備え、前記電磁石コントローラは、該現在位置検出手段で検出された現在位置検出値と予め設定された飛翔体の到達目標位置との偏差を算出し、該偏差に基づき前記飛翔体が前記到達目標位置に到達するように前記電磁石を通電、遮断して前記磁性体または前記磁石または前記磁性流体のいずれかを移動せしめるように構成されてなることを特徴とする姿勢制御装置付き飛翔体。
JP2004254959A 2004-09-01 2004-09-01 姿勢制御装置付き飛翔体 Expired - Fee Related JP4326434B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004254959A JP4326434B2 (ja) 2004-09-01 2004-09-01 姿勢制御装置付き飛翔体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004254959A JP4326434B2 (ja) 2004-09-01 2004-09-01 姿勢制御装置付き飛翔体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006069361A JP2006069361A (ja) 2006-03-16
JP4326434B2 true JP4326434B2 (ja) 2009-09-09

Family

ID=36150428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004254959A Expired - Fee Related JP4326434B2 (ja) 2004-09-01 2004-09-01 姿勢制御装置付き飛翔体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4326434B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6281740B2 (ja) * 2013-12-19 2018-02-21 三菱重工業株式会社 電波欺瞞装置
CN105083552B (zh) * 2014-05-23 2017-05-17 漯河市宇祥余热利用科技有限公司 碟形飞行器
US10086933B2 (en) * 2015-12-17 2018-10-02 Amazon Technologies, Inc. Redundant aircraft propulsion system using multiple motors per drive shaft
JP2018199444A (ja) * 2017-05-29 2018-12-20 株式会社Soken 飛行装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3405881B2 (ja) * 1996-03-15 2003-05-12 株式会社東芝 磁気浮上型リニアアクチュエータ
JPH11278391A (ja) * 1998-03-31 1999-10-12 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 飛行船の姿勢制御方法および装置
JP3783604B2 (ja) * 2001-10-17 2006-06-07 セイコーエプソン株式会社 浮揚体
JP2004017722A (ja) * 2002-06-13 2004-01-22 Toyota Motor Corp Vtol機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006069361A (ja) 2006-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5392891B2 (ja) 飛翔ロボット
KR101372807B1 (ko) 3차원 구체 구동시스템
JP4354039B2 (ja) 駆動装置
JP4105580B2 (ja) 球アクチュエータ
JP2009234524A (ja) 搬送装置と駆動機構
US10099151B2 (en) Spin axis controllable spinning top assembly
US6568291B1 (en) Shaftless gyrostabilizer
JP4326434B2 (ja) 姿勢制御装置付き飛翔体
JPWO2016163482A1 (ja) 移動体
JP2023527456A (ja) 適応可能な磁気車輪を備えた壁面走行車両
JPH01203106A (ja) 昇降装置
CN116767519B (zh) 一种磁气重力平衡航天模拟器对接试验装置
JP4982796B2 (ja) 球面加減速駆動機構
JP4428008B2 (ja) 駆動体及び走行車両の姿勢制御方法及装置
JP5548986B2 (ja) 超電導磁気軸受・磁気浮上装置における制振制御機構
EP3334654B1 (en) Satellites attitude control system
US7343829B1 (en) Shaftless gyrostabilizer for aerial platforms
JP2004003572A (ja) 磁気軸受およびそれを備えた軸受装置
KR101210591B1 (ko) 자립 메커니즘을 갖는 로봇
JP2001103728A (ja) 浮上動揺装置
EP3167944A1 (en) Spin axis controllable spinning top assembly
JP2006088769A (ja) 小型飛行装置
DK177194B1 (en) A multidirectional driving ball and a method for rotating a spherical ball
JP4659276B2 (ja) 光偏向走査装置
KR20220161864A (ko) 자세안정정화를 위해 제어 모멘트 자이로를 구비한 무인비행체

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090515

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090609

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees