JP4326402B2 - 導電性部材及び帯電ローラ及び帯電ローラを有するプロセスカートリッジ並びに画像形成装置 - Google Patents

導電性部材及び帯電ローラ及び帯電ローラを有するプロセスカートリッジ並びに画像形成装置 Download PDF

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本発明は、感光体の表面に対して所定の空隙を保持するようにして対向される対向軸部と該対向軸部を構成するためにその軸方向に長く延びかつ所定電位が印加される導電性支持体(円柱状芯金)と導電性支持体(円柱状芯金)の周面を包囲するようにして形成されて電気抵抗を調整する抵抗調整層とを備えた導電性部材、とくに、帯電ローラ、この帯電ローラを備えたプロセスカートリッジ並びに画像形成装置の改良に関する。
従来から、複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置には、感光体ドラム(像担持体)に対して帯電処理を行う帯電部材や、感光体ドラム上のトナーに対して転写処理を行う転写部材として導電性部材が用いられている。
図1は、導電性部材を帯電部材として用いた一例を示したものであり、画像形成装置1における帯電ローラ2が帯電部材として用いられている。この画像形成装置1は、静電潜像が形成される感光体ドラム4と、感光体ドラム4に対して帯電処理を行う帯電ローラ2と、帯電ローラ2に電圧を印加するためのパワーパック(電圧印加電源)3と、感光体ドラム4の表面電位を測定する表面電位計5と、感光体ドラム4の静電潜像にトナーを固着させる現像ローラ6と、感光体ドラム4上のトナー像を記録紙Sに転写処理する転写ローラ7と、転写処理後の感光体ドラム4をクリーニングするためのクリーニング装置8とを備えている。なお、図2に示すように、感光体ドラム4、帯電ローラ2、現像ローラ6、クリーニング装置8を一括して有するプロセスカートリッジ9が画像形成装置1内に設置される場合もある。
帯電ローラ2はパワーパック3より電源供給を受け、感光体ドラム4を所望の電位に帯電させる。この感光体ドラム4は図示を略す駆動機構により矢印A方向に回転する。表面電位計5はその回転方向に沿って帯電ローラ2の直後に設けられ、感光体ドラム4の表面4aの電位を測定する。
現像ローラ6は帯電した感光体ドラム4にトナーを付着させ、転写ローラ7は感光体ドラム4に付着したトナーを記録紙Sに転写する。クリーニング装置8は感光体ドラム4に残留したトナーを除去し、感光体ドラム4をクリーニングする。
この画像形成装置1による画像形成過程では、まず、帯電ローラ2により感光体ドラム4の表面4aが負の高電位に帯電する。続いて、その帯電した表面4aに原稿からの反射光やレーザー光からなる露光Lが照射される。この露光Lは、形成しようとする画像の黒/白に応じた光量分布を有し、表面4aの各部の電位(負の電位)が受光量に合わせて低下することによって表面4aには光量分布に対応する電位分布、すなわち、静電潜像が形成される。
感光体ドラム4が回転してその表面4aの静電潜像が形成された部分が現像ローラ6を通過すると、表面4aには電位分布に応じたトナーが付着して静電潜像がトナー像として可視化される。このトナー像は所定のタイミングで給送される記録紙Sに転写ローラ7により転写され、記録紙Sは図示を略す定着ユニットに向かって矢印B方向に搬送される。
一方、転写後の感光体ドラム4は、表面4aに残留するトナーがクリーニング装置8により除去されてクリーニングされるとともに、図示を略すクエンチングランプにより残留電荷が除去されて次回の作像処理に移行する。
上記の画像形成装置1における一般的な帯電方式として帯電ローラ2を感光体ドラム4に接触させる接触帯電方式が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
特開昭63―149668号公報 特開平1−2111779号公報 特開平1−267667号公報
しかしながら、接触帯電方式からなる帯電ローラ2を用いた場合には、以下に掲げるような問題があった。
(1)帯電ローラの構成物質が帯電ローラから染み出して感光体ドラムの表面に固着し、この固着が進行すると感光体ドラム表面に帯電ローラの跡が残る。
(2)帯電ローラに交流電圧を印加した際に、感光体ドラムに接触している帯電ローラが振動して帯電音が起こる。
(3)感光体ドラム表面のトナーが帯電ローラに固着して帯電性能が低下する。
特に帯電ローラにおいて(1)の染出しが生じると、トナーが一層固着しやすくなる。
(4)帯電ローラを構成している物質が感光体に固着しやすい。
(5)感光体ドラムを長期間駆動しないと帯電ローラに永久変形が生じる。
このような問題に対処するために、帯電ローラ2を感光体ドラム4に接触するのではなく近接させる近接帯電方式が考案されている(特開平3−240076号公報等)。この近接帯電方式は、帯電ローラ2と感光体ドラム4との最近接距離(以下、空隙という)が0.005〜0.3mmとなるように両者を対向させ、帯電ローラ2に電圧を印加して感光体ドラム4の帯電を行うものである。近接帯電方式では帯電ローラ2と感光体ドラム4とが接触していないので、接触帯電方式で問題となる「帯電ローラの構成物質の感光体ドラムへの固着」及び「長期間の不使用により生じる帯電ローラの永久変形」は問題とならない。また、「トナーの固着による帯電ローラの帯電性能の低下」に関しても、帯電ローラに固着するトナーが少なくなるため近接帯電方式は優れている。
近接帯電方式を実現するものとして、所定の厚みを持ったテープ状の空隙保持手段を帯電ローラの両端部に巻き付けることによって帯電ローラと感光体ドラムとの間に一定間隔の空隙を設ける方法が、例えば、特開平5−107871号公報において考案されている。しかしながら、テープ状部材の摩耗、帯電ローラとテープ状部材との間へのトナーの侵入・固着等により長期間使用した場合に感光体ドラムと帯電ローラとの空隙を一定間隔に保ち続けることとが困難であるという問題があった。
また、テープ状部材の摩耗等を防止するためにテープ部材に変えて金属製リングを使用する方法も考えられるが、この場合には感光体ドラムの摩耗が著しいので感光体の基層金属と金属製リングとの間でショート電流が発生して、パワーパック(電圧印加電源)の破壊等の不具合を生じるおそれがあるという問題があった。
さらに、帯電ローラと感光体ドラムとの空隙を保持するために、帯電ローラの両端部にスペーサーリング層を設ける方法が、例えば、特開平3−240076号公報、特開平4−358175号公報等において考案されている。しかしながら、これらの公報には、空隙を精度良く一定に保つための具体的な方法が開示されておらず、帯電ローラ及びスペーサーリング層の寸法精度がばらつくことによって空隙が変動し、結果として帯電体ドラムの帯電電位が一定にならないという問題があった。
このような問題を解決するために、本願発明者は、「感光体の表面に対して所定の空隙を保持するようにして対向される対向軸部を構成するためにその軸方向に長く延びかつ所定電位が印加される導電性支持体と該導電性支持体の周面を包囲するようにして形成されて電気抵抗を調整する抵抗調整層とを備え、前記導電性支持体には前記抵抗調整層の両端部に、前記抵抗調整層とは別体で絶縁性を有しかつ前記感光体と当接したときに前記対向軸部を前記感光体の表面に対して所定の空隙を開けて対向させる空隙保持部材を設け、前記抵抗調整層の周面部は前記空隙を形成するために前記空隙保持部と前記対向軸部との間に高低差が形成されるようにして軸方向一端側から他端側に向かって連続的に加工処理することにより導電性部材を製作する」発明を提案した(特願2003−325716号:2003年9月18日出願)。
この発明によれば、長期にわたって感光体との空隙を精度良く一定に保ち続けることができ、耐久性の高い導電性部材及びその導電性部材を用いたプロセスカートリッジ並びに画像形成装置を提供できる。
ところが、このものには、更に改善する余地がある。
すなわち、このものでは、抵抗調整層と空隙保持部材とが別材料により形成され、吸水率が異なるために、環境変動により空隙量が変化するという可能性が存在する。
更に、このものでは、抵抗調整層と空隙保持部材との間に隙間が生じる可能性があり、この隙間にトナーが堆積してトナーが固着する可能性もある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、長期にわたって感光体との空隙を精度良く一定に保ち続けることができ、耐久性が高く、とりわけ、環境が変動しても空隙量を一定に保つこと、トナーの固着を防止することが可能な導電性部材、帯電ローラ、この帯電ローラを備えたプロセスカートリッジ並びに画像形成装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の導電性部材は、感光体の表面に対して所定の空隙を保持するようにして対向される対向軸部を構成するためにその軸方向に長く延びかつ所定電位が印加される導電性支持体と、該導電性支持体の外周面を包囲するようにして形成されて電気抵抗を調整する抵抗調整層とを備え、該抵抗調整層はその軸方向両端部が前記感光体に当接したときに前記対向軸部を前記感光体の表面に対して前記空隙を開けて対向させかつ前記対向軸部に連続して移行する空隙保持部とされ、前記抵抗調整層は前記対向軸部に相当する部分が前記導電性支持体の外周面を包囲する第1層と該第1層の外周面を包囲する第2層とから構成され、前記第1層の周面部は前記空隙を形成するために前記空隙保持部と前記対向軸部との間に高低差が形成されるようにして軸方向一端側から他端側に向かって連続的に加工処理され、前記第2層は前記第1層の加工処理後に少なくとも前記対向軸部に相当する部分に形成され、該第2層の外周面にはその軸方向一端側から他端側に向かってトナーの固着を防止するための表面層が形成され、前記第1層及び前記表面層は前記第2層と較べて相対的に吸湿性の小さい材料により構成され、前記第2層の体積固有抵抗値が前記第1層の体積固有抵抗値よりも大きくかつ前記表面層の体積固有抵抗値よりも小さく前記第1層及び前記表面層の材料にはアクリルシリコーン樹脂を主成分とするカーボンブラック分散系の樹脂が用いられ、前記第2層にはイオン導電系の樹脂組成物が用いられていることを特徴とする。
請求項2に記載の導電性部材は、感光体の表面に対して所定の空隙を保持するようにして対向される対向軸部を構成するためにその軸方向に長く延びかつ所定電位が印加される導電性支持体と、該導電性支持体の周面を包囲するようにして形成されて電気抵抗を調整する抵抗調整層とを備え、
前記導電性支持体には前記抵抗調整層の両端部に、前記抵抗調整層とは別体で絶縁性を有しかつ前記感光体と当接したときに前記対向軸部を前記感光体の表面に対して前記空隙を開けて対向させる空隙保持部材が設けられ、前記抵抗調整層は前記対向軸部に相当する部分が前記導電性支持体の外周面を包囲する第1層と該第1層の外周面を包囲する第2層とから構成され、前記第1層の周面部は前記空隙を形成するために前記空隙保持部材と前記対向軸部との間に高低差が形成されるようにして軸方向一端側から他端側に向かって連続的に加工処理され、前記第2層は前記第1層の加工処理後に少なくとも前記対向軸部に相当する部分に形成され、該第2層の外周面にはその軸方向一端側から他端側に向かってトナーの固着を防止するための表面層が形成され、前記第1層及び前記表面層は前記第2層と較べて相対的に吸湿性の小さい材料により構成され、前記第1層及び前記表面層の材料にはアクリルシリコーン樹脂を主成分とするカーボンブラック分散系の樹脂が用いられ、前記第2層にはイオン導電系の樹脂組成物が用いられていることを特徴とする。
請求項3に記載の帯電ローラは、感光体の表面に対して所定の空隙を保持するようにして対向される対向軸部を構成するためにその軸方向に長く延びかつ所定電位が印加される円柱状芯金と、該円柱状芯金の周面を包囲するようにして形成されて電気抵抗を調整する抵抗調整層とを備え、前記円柱状芯金には前記抵抗調整層の両端部に、前記抵抗調整層とは別体で絶縁性を有しかつ前記感光体と当接したときに前記対向軸部を前記感光体の表面に対して前記空隙を開けて対向させる空隙保持部材が設けられ、前記抵抗調整層は前記対向軸部に相当する部分が前記導電性支持体の外周面を包囲する第1層と該第1層の外周面を包囲する第2層とから構成され、前記第1層の周面部は前記空隙を形成するために前記空隙保持部材と前記対向軸部との間に高低差が形成されるようにして軸方向一端側から他端側に向かって連続的に加工処理され、前記第2層は前記第1層の加工処理後に少なくとも前記対向軸部に相当する部分に形成され、該第2層の外周面にはその軸方向一端側から他端側に向かってトナーの固着を防止するための表面層が形成され、前記第1層及び前記表面層は前記第2層と較べて相対的に吸湿性の小さい材料により構成され、前記第1層及び前記表面層の材料にはアクリルシリコーン樹脂を主成分とするカーボンブラック分散系の樹脂が用いられ、前記第2層にはイオン導電系の樹脂組成物が用いられていることを特徴とする。
請求項4に記載のプロセスカートリッジは、請求項3に記載の帯電ローラを有することを特徴とする。
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項4に記載のプロセスカートリッジを有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、抵抗調整層の軸方向両端部そのものを空隙保持部とするために抵抗調整層を空隙保持部と対向軸部との間に高低差が形成されるようにして軸方向一端側から他端側に向かって連続的に加工処理したので、長期にわたって感光体との空隙を精度良く一定に保ち続けることができ、耐久性が高く、とりわけ、抵抗調整層に用いる樹脂材料として吸湿性の高い樹脂材料の量を減らすことができるので、環境が変動しても空隙量を一定に保つこと、トナーの固着を防止することが可能な導電性部材を提供できる。
また、感光体に当接する空隙保持部に絶縁層を形成したので、抵抗調整層から感光体へのリーク(異常放電)を防止できる。
請求項2、請求項3に記載の発明によれば、空隙保持部材を抵抗調整層と異なる別材料で形成した場合であっても、抵抗調整層に用いる樹脂材料として吸湿性の高い樹脂材料の量を減らすことができるので、環境変動による空隙変動量を防止できる。
請求項4に記載の発明によれば、長期にわたって優れた画像品質を得ることが可能なプロセスカートリッジを提供でき、請求項5に記載の発明によれば、長期にわたって優れた画像品質を得ることが可能な画像形成装置を提供できる。

以下、本発明に係る導電性部材を、図面を用いて詳細に説明する。
(実施例1)
図3は、画像形成装置1の帯電ローラ2として使用される導電性部材の構成を示した断面図である。なお、具体的な画像形成装置1の構成は、図1を用いて背景技術において説明した内容と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
帯電ローラ2は、近接帯電方式のものであって、導電性支持体10と、その外周面を包囲するようにして形成されて電気抵抗を調整する抵抗調整層11とを備えている。抵抗調整層11はその軸方向両端部に一対の空隙保持部12を有する。
その一対の空隙保持部12の間が感光体4の表面4aに対して所定量の空隙G(図5参照)を保持するようにして対向される対向軸部11Aとなっている。その空隙Gは一対の空隙保持部12が感光体4の表面4aに当接したときに形成される。
導電性支持体10は、対向軸部11Aを構成するために軸方向に長く延びる円柱状芯金から構成され、その円柱状芯金はその両端部に設けられて図示を略す軸受け部に支承される小径部10Aと、対向軸部11Aに相当する部分に設けられて抵抗調整層11の軸方向の抜け止めを防止する大径部10Bとを有する。その小径部10Aには帯電ローラ2に電圧を印加するためのパワーパック(電圧印加電源)3が接続される。
抵抗調整層11は、導電性支持体10を中心軸とする円筒状を呈する。空隙保持部12は対向軸部11Aに向かって連続して移行する構成とされ、その抵抗調整層11の外周面部は空隙Gを形成するために空隙保持部12と対向軸部11Aとの間に高低差が形成されるようにして軸方向一端側から他端側に向かって連続的に切削又は研磨加工処理が施されている。
抵抗調整層11の材料には高分子型イオン導電材料が分散された熱可塑性樹脂組成物を用いる。その抵抗調整層11の体積固有抵抗値は106Ωcm〜109Ωcmであるのが望ましい。その体積固有抵抗値が109Ωcmを超えると帯電能力や転写能力が不足し、106Ωcmよりも低いと感光体4への電圧集中によるリークが発生するからである。
その熱可塑性樹脂組成物には、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリスチレン(PS)及びその共重合体(AS、ABS)等を用いることができ、これらの熱可塑性樹脂組成物はいずれも成形加工が容易であるので好ましい。
高分子型イオン導電材料には、ポリエーテルエステルアミド成分を含有するイオン導電系の高分子化合物が望ましい。ポリエーテルエステルアミドはイオン導電性の高分子材料であり、マトリックスポリマー中に分子レベルで均一に分散・固定化されるので、金属酸化物、カーボンブラック等の電子電動系導電剤を熱可塑性樹脂組成物に分散させたときに生じる分散不良に伴う体積固有抵抗値のばらつきがほとんどなく、ブリードアウトも生じがたいからである。
すなわち、このイオン導電系の樹脂材料を用いることにより、体積固有抵抗値の一様化を図ることができる。ただし、このイオン導電系の樹脂材料はその吸湿特性が後述のカーボン分散系の樹脂材料に較べて大きい。
熱可塑性樹脂組成物と高分子型イオン導電材料との配合量は、所望の体積固有抵抗値を得る観点から定まり、全重量に対して熱可塑性樹脂組成物を30〜70重量%(高分子型イオン導電材料を70〜30重量%)程度である。なお、マトリックスポリマー中に相溶化剤を添加すると、更に高分子型イオン導電材料をミクロの分子レベルで均一に分散させることができる。
この熱可塑性樹脂組成物と高分子型イオン導電材料との混合には、二軸混練機、ニーダー等の溶融混練機械を用いるが、これに限られるものではない。
抵抗調整層11は、既述したように導電性支持体10の外周面にこの混合物を被覆包囲することにより形成するものであるが、その被覆包囲には押し出し成形、射出成形の各手段を用いることができる。
空隙保持部12の外周面にはその切削・研磨加工処理後に絶縁層12Aが形成されている。この絶縁層12Aは耐摩耗性を有しかつ低摩擦係数を有する材料を用いるのが望ましい。その絶縁層12Aの体積固有抵抗値は1013Ωcm以上であることが望ましい。これは、空隙保持部12を感光体4の表面4aに接触させたときにリークが生じるのを防止するためである。この絶縁層12Aは体積固有抵抗値が1013Ωcm以上であるのが感光体4に対するショートを防止する観点から望ましい。
その抵抗調整層11の外周面にはその対向軸部11Aに相当する部分に、その軸方向一端側から他端側に向かって表面層11Bが形成されている。表面層11Bを形成するわけは、抵抗調整層11の外周面にはトナー及びその添加物が固着して電気的特性が劣化する可能性があるからである。表面層11Bはそのトナーの固着を防止する役割を果たす。
この表面層11Bは抵抗調整層11の体積固有抵抗値(電気抵抗)よりも大きくかつ絶縁層の電気抵抗よりも小さい電気抵抗を有する。
その導電性部材(帯電ローラ2)は、例えば、感光体4の表面に対して所定の空隙を保持するようにして対向される対向軸部11Aに相当する部分を構成するために円柱状芯金(導電性支持体10)を切削又は研削等の加工処理をして芯出し形成する工程と(図4(a)参照)、加工処理された円柱状芯金の外周面に射出成形により電気抵抗を調整するための抵抗調整層11を形成する工程と(図4(b)参照)、この抵抗調整層11を形成した後アニーリングする工程(図示を略す)と、この抵抗調整層11の軸方向一端側から他端側に向かって連続的に切削又は研磨加工処理することにより対向軸部11Aを感光体4の表面に対して所定の空隙Gを開けて対向させるための空隙保持部12とこの空隙保持部12に対して高低差を有する対向軸部11Aに相当する部分とを形成する工程と(図4(c)参照)、空隙保持部12をマスキングした状態で対向軸部11Aに相当する部分に表面層11Bを形成する工程と、マスキングを除去して表面層11Bを加熱硬化させる工程(図示を略す)と、表面層11Bをマスキングして空隙保持部12の外周面に絶縁層12Aを形成する工程(図示を略す)と、マスキングを除去してその絶縁層12Aを加熱硬化させる工程(図示を略す)とを経て製造される。
その表面層11Bの抵抗調整層11への形成は、表面層11Bの形成に用いる後述の材料を有機溶媒に溶解させて塗料を作成し、スプレー塗装、ディッピング、ロールコート等の各種のコーティング方法を用いることができる。
すなわち、表面層11Bには、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等を用いることができ、これらは非粘着性に優れ、トナーの固着を防止できる観点から望ましい。また、このものは吸湿性も小さい。その表面層11Bの膜厚は10〜30μm程度が電気的特性劣化を回避する観点から望ましい。
表面層11Bには一液性、二液性いずれの樹脂を用いても良いが、硬化剤を用いる二液性樹脂を用いるとより一層耐環境性、非粘着性を高めることができる。
ここでは、二液性樹脂を用いて加熱硬化処理することにより樹脂を架橋・硬化させている。ところで、抵抗調整層11には熱可塑性樹脂材料を用いているため、100度以上の高温で加熱すると、抵抗調整層11が変形を起こす可能性がある。
このため、二液性樹脂の材料としては、分子中に水酸基を有する主剤及びこの水酸基と架橋反応を起こすイソシアネート系樹脂を用いる。このイソシアネート系樹脂を用いると、100℃以下の低温で架橋・硬化反応を起こさせることができ、このイソシアネート系樹脂は抵抗調整層11に表面層11Bを形成するのに好適である。
なかでも、トナーの固着を防止する観点、吸湿性の観点から、検討した結果、分子中にアクリル骨格を有するアクリルシリコーン樹脂を表面層11Bに用いるのがとりわけ望ましいことが確認された。
その表面層11Bを導電性にするために、その二液性樹脂に分散させる導電剤として、例えば、ケッチェンブラックEC、アセチレンブラック等の導電性カーボン、SAF、ISAF、HAF、FEF、GPF、SRF、FT、MT等のゴム用カーボン、酸化処理等が施されたカラー用カーボン、熱分解カーボン、インジウムドープ酸化スズ(ITO)、酸化スズ、酸化チタン、酸化亜鉛、銅、銀、ゲルマニウム等の金属、及び金属酸化物、ポリアニリン、ポリピロール、ポリアセチレン等の導電性ポリマー等を用いることができる。
また、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸リチウム、過塩素酸カルシウム、塩化リチウム等の無機イオン性導電性物質、変性脂肪酸ジメチルアンモニウムエトサルファート、ステアリン酸アンモニウムサセテート、ラウリルアンモニウムアセテート等の有機イオン性導電性物質を用いることができる。
絶縁層12Aを形成する材料と表面層11Aを形成する材料とはその主成分を同一とするのが望ましい。というのは、絶縁層12Aを形成する材料と表面層11Aを形成する材料とを異ならせることにすると、吸湿による膨潤特性の相違等により空隙量Gが変動するおそれがあるからである。従って、この絶縁層12Aを形成する材料には、アクリル骨格を有するアクリルシリコーン樹脂が用いられる。ただし、導電剤を分散させずに空隙保持部12の表面に形成する。このアクリルシリコーン樹脂は低摩擦係数特性、耐摩耗特性を有する。
図5は図3に示す帯電ローラ2を感光体ドラム4に隣接設置した状態を示した模式図である。帯電ローラ2は感光体ドラム4に対して所定の圧力で当接されて配置される。この帯電ローラ2は、その対向軸部11Aの外径が空隙保持部12の外径に対して僅かに小径を呈する。帯電ローラ2の空隙保持部12の外周面は感光体ドラム4の表面4aに当接するが、空隙保持部12と対向軸部11Bとの間に高低差があるので、表面層11Bと感光体ドラムの表面4aとの間には空隙Gが形成される。帯電ローラ2は、その空隙保持部12が感光体ドラム4の画像形成領域X1以外の感光層塗布領域(非画像形成領域X2)に当接するようにして設置される。この状態で帯電ローラ2に電圧を印加することにより、感光体ドラム4はその画像形成領域X1が帯電される。
ここでは、空隙保持部12を感光層塗布領域X2に当接させているが、これは、空隙保持部12を感光層非塗布領域X3に当接させることにすると、帯電ローラ2の軸方向の寸法のばらつき、感光体ドラム4の軸方向寸法のばらつき、軸受け部材の部品のばらつきその他組み付け精度のばらつきにより、帯電ローラ2の対向軸部11Bが非画像形成領域X2から感光層非塗布領域X3までにまたがって配置されることになることとなった場合にリークが発生するおそれがあるからである。
感光体ドラム4は、ここでは、円筒形状を呈するものを用いているが、ベルト状のものであっても良く、導電性部材も円筒状でなくとも構わないが、感光体ドラム4、導電性部材は共に円筒状であるのが望ましい。
というのは、導電性部材と感光体ドラム4との同じ面を常時対向させた状態にして帯電を行わせることにすると、通電ストレスによる化学的劣化が導電性部材の表面と感光体ドラム4の表面4aとに生じるが、帯電ローラ2と感光体ドラム4とを円筒形状にして両者を回転駆動させることにすれば、互いに対向する面を回転に伴って変化させることができるので通電ストレスによる表面の化学的劣化が生じにくくなり、製品寿命を高めることが可能となるからである。その帯電ローラ2の回転駆動方向は感光体ドラム4の回転駆動方向と同方向でも逆方向でも良く、また、帯電ローラ2を感光体ドラム4の回転速度と等速回転駆動、間欠回転駆動させても良い。
この実施例では、帯電ローラ2を感光体ドラム4と等速回転駆動させることにし、また、感光体ドラム4に対するスリップを防止するために、小径部に10Aに従動ギヤ(図示を略す)を取付け、従動ギヤを介して帯電ローラ2を回転駆動させることにした。
対向軸部11Bと感光体ドラム4の表面との間の空隙Gの量は、100μm以下であることが望ましい。というのは、空隙Gの量を大きくすると、導電性支持体10への印加電圧を高くしなければならず、導電支持体10への印加電圧を高くすると、感光体ドラム4が劣化したり、異常放電が発生しやすくなったりするからである。
(実験例1)
SUM(Ni)メッキが施された円柱状芯金(円柱状芯軸としての導電性支持体10:外径10mm)に、抵抗調整層11としてABS樹脂(デンカABS GR−3000、電気化学工業製)40重量%、ポリエーテルエステルアミド(IRGASTATP18、チバスペシャリティケミカルズ社製)60重量%との合計100重量部に対して、ポリカーボネートグリシジルメタクリレート−スチレンアクリロイトリル共重合体(モディパーC L440−G、日本油脂(株)製)を4.5重量部混合した後、溶融混練することにより得られた樹脂組成物を射出成形することにより形成し、成形後の歪みを除去するためにこのものをオーブンに入れて120℃の温度条件下で1時間ほどアニーリング処理を行った。
ついで、空隙保持部12の外径が12.7mm、抵抗調整層11の外径が12.6mmとなるようにそのアニーリング後の成形体を回転させながら切削バイトを用いて連続的に一端側から他端側に向かって図4(c)に示すように切削加工した。
ついで、アクリルシリコーン樹脂(3000VH−P、川上塗料製)、イソシアネート系硬化剤(川上塗料製)からなる塗料を、空隙保持部12の表面にのみスプレーコーティングすることにより、膜厚約10μmの絶縁層12Aを形成した後、抵抗調整層11の表面にアクリルシリコーン樹脂(3000VH−P、川上塗料製)、イソシアネート系硬化剤(川上塗料製)、及びカーボンブラック(全固形分に対して30重量%)からなる樹脂材料をスプレーコーティングすることにより膜厚約10μmの表面層11Bを形成した。
その後、このものをオーブンに入れて約80℃の条件下で1時間ほど加熱し、加熱硬化処理を行うことにより、図3に示す導電性部材(帯電ローラ)2を得た。
(実験例2)
実験例1と同様の方法で抵抗調整層11を形成し、同様の切削加工処理を行った後、空隙保持部12の表面に、アクリルシリコーン樹脂(ネオポリナール800s、大橋化学製)、硬化剤(硬化剤E、大橋化学製)からなる二液性樹脂材料をスプレーコーティングすることにより絶縁層12Aを形成すると共に、抵抗調整層11の表面にアクリルシリコーン樹脂(ネオポリナール800s、大橋化学製)、硬化剤(硬化剤E、大橋化学製)、及びカーボンブラック(全固形分に対して30重量%)からなる樹脂材料をスプレーコーティングすることにより、膜厚約10μmの表面層11Bを形成した。
その後、実験例1と同様に、このものをオーブンに入れて約80℃の条件下で1時間ほど加熱し、加熱硬化処理を行うことにより、図3に示す導電性部材(帯電ローラ)2を得た。
(実験例3)
実験例1と同様の方法で抵抗調整層11を形成し、同様の切削加工処理を行った後、空隙保持部12の表面に、シリコーン系樹脂(スリップコーティング剤HS−3、東芝シリコーン製)、硬化剤(XC9603、東芝シリコーン製)、触媒(YC6831、東芝シリコーン製)からなる二液性樹脂材料をスプレーコーティングすることにより絶縁層12Aを形成すると共に、抵抗調整層11の表面にシリコーン系樹脂(スリップコーティング剤HS−3、東芝シリコーン製)、硬化剤(XC9603、東芝シリコーン製)、触媒(YC6831、東芝シリコーン製)、及びカーボンブラック(全固形分に対して30重量%)からなる樹脂材料をスプレーコーティングすることにより、膜厚約10μmの表面層11Bを形成した。
その後、実験例1と同様に、このものをオーブンに入れて約80℃の条件下で1時間ほど加熱し、加熱硬化処理を行うことにより、図3に示す導電性部材(帯電ローラ)2を得た。
(実験例4)
実験例1と同様の方法で抵抗調整層11を形成し、同様の切削加工処理を行った後、空隙保持部12の表面に、フッ素系樹脂(ルミフロン601C、旭硝子製)、硬化剤(ルミフロン601C硬化剤、旭硝子製)からなる二液性樹脂材料をスプレーコーティングすることにより膜厚50μmの絶縁層12Aを形成すると共に、抵抗調整層11の表面にフッ素系樹脂(ルミフロン601C、旭硝子製)、硬化剤(ルミフロン601C硬化剤、旭硝子製)、及びカーボンブラック(全固形分に対して30重量%)からなる樹脂材料をスプレーコーティングすることにより、膜厚約10μmの表面層11Bを形成した。
その後、実験例1と同様に、このものをオーブンに入れて約80℃の条件下で1時間ほど加熱し、加熱硬化処理を行うことにより、図3に示す導電性部材(帯電ローラ)2を得た。
(変形例)
SUM(Ni)メッキが施された円柱状芯金(円柱状芯軸としての導電性支持体10:外径10mm)に、抵抗調整層11としてABS樹脂(デンカABS GR−3000、電気化学工業製)40重量%、ポリエーテルエステルアミド(IRGASTATP18、チバスペシャリティケミカルズ社製)60重量%との合計100重量部に対して、ポリカーボネートグリシジルメタクリレート−スチレンアクリロイトリル共重合体(モディパーC L440−G、日本油脂(株)製)を4.5重量部混合した後、溶融混練することにより得られた樹脂組成物を射出成形することにより成形体を形成し、成形後の歪みを除去するためにこのものをオーブンに入れて120℃の温度条件下で1時間ほどアニーリング処理を行った。ついで、外径が12.6mmの円柱体となるようにそのアニーリング後の成形体を連続的に一端側から他端側に切削加工した。
ついで、アクリルシリコーン樹脂(3000VH−P、川上塗料製)、イソシアネート系硬化剤(川上塗料製)からなる塗料を、空隙保持部12を形成するために抵抗調整層11の軸方向両端部にのみスプレーコーティングすることにより、膜厚約50μmの絶縁層12Aを形成した後、抵抗調整層11の対向軸部11Aに相当する部分にアクリルシリコーン樹脂(3000VH−P、川上塗料製)、イソシアネート系硬化剤(川上塗料製)、及びカーボンブラック(全固形分に対して30重量%)からなる樹脂材料をスプレーコーティングすることにより膜厚約10μmの表面層11Bを形成した。
その後、このものをオーブンに入れて約80℃の条件下で1時間ほど加熱し、加熱硬化処理を行うことにより、図6に示す導電性部材(帯電ローラ)2を得た。
(比較例1)
SUM(Ni)メッキが施された円柱状芯金(円柱状芯軸としての導電性支持体10:外径10mm)に、抵抗調整層11としてABS樹脂(デンカABS GR−3000、電気化学工業製)40重量%、ポリエーテルエステルアミド(IRGASTATP18、チバスペシャリティケミカルズ社製)60重量%との合計100重量部に対して、ポリカーボネートグリシジルメタクリレート−スチレンアクリロイトリル共重合体(モディパーC L440−G、日本油脂(株)製)を4.5重量部混合した後、溶融混練することにより得られた樹脂組成物を射出成形することにより成形体を形成し、成形後の歪みを除去するためにこのものをオーブンに入れて120℃の温度条件下で1時間ほどアニーリング処理を行った。
次に、この成形体の円柱状芯金10の両端部にリング状の空隙保持部材13を挿入し、抵抗調整層11の端面とリング状の空隙保持部材13の端面とを接着した。
その空隙保持部材13にはポリアミド樹脂(ノバミッド 1010C2、三菱エンジニアリングプラステッィク社製)のものを用いた。
次に、この空隙保持部材13を装着した成形体をオーブンに入れて120℃の条件下で1時間程度加熱することによりアニール処理を行った。ついで、この空隙保持部材13の外径が12.7mmで抵抗調整層の外径が12.6mmとなるように軸方向一端側から他端側に向かって連続的に切削加工した。
ついで、抵抗調整層11の外周面に、ウレタン樹脂(アデカボンタイターAM36、旭電化社製)、イソシアネート系硬化剤、及びカーボンブラック(全固形分に対して35重量%)からなる樹脂材料をスプレーコーティングすることにより膜厚約10μmの表面層11Bを形成し、その後、このものをオーブンに入れて約80℃の条件下で1時間ほど加熱し、加熱硬化処理を行うことにより、図7に示す導電性部材(帯電ローラ)2を得た。
(比較例2)
SUM(Ni)メッキが施された円柱状芯金(円柱状芯軸としての導電性支持体10:外径10mm)に、抵抗調整層11としてABS樹脂(デンカABS GR−3000、電気化学工業製)40重量%、ポリエーテルエステルアミド(IRGASTATP18、チバスペシャリティケミカルズ社製)60重量%との合計100重量部に対して、ポリカーボネートグリシジルメタクリレート−スチレンアクリロイトリル共重合体(モディパーC L440−G、日本油脂(株)製)を4.5重量部混合した後、溶融混練することにより得られた樹脂組成物を射出成形することにより成形体を形成し、成形後の歪みを除去するためにこのものをオーブンに入れて120℃の温度条件下で1時間ほどアニーリング処理を行った。
次に、この成形体の円柱状芯金10の両端部にリング状の空隙保持部材13を挿入し、抵抗調整層11の端面とリング状の空隙保持部材13の端面とを接着した。
その空隙保持部材13にはPET(バイロペットEMC355、東洋紡社製)のものを用いた。
次に、この空隙保持部材13を装着した成形体をオーブンに入れて120℃の条件下で1時間程度加熱することによりアニール処理を行った。ついで、この空隙保持部材13の外径が12.7mmで抵抗調整層11の外径が12.6mmとなるように軸方向一端側から他端側に向かって連続的に切削加工した。
ついで、抵抗調整層11の外周面に、ウレタン系樹脂(セイカセブンCD、大日精化社製)、及び酸化スズ(全固形分に対して40重量%)からなる樹脂材料をスプレーコーティングすることにより膜厚約10μmの表面層11Bを形成し、その後、このものをオーブンに入れて約80℃の条件下で1時間ほど加熱し、加熱硬化処理を行うことにより、図7に示す導電性部材(帯電ローラ)2を得た。
(比較例3)
ステンレスからなる外径10mmの円柱状芯金(芯軸)10に抵抗調整層11としてエピクロルヒドリンゴム(エピクロマーCG、ダイソー社製)100重量部に過塩素酸アンモニウム3重量部を配合したゴム組成物を押し出し成形、加硫工程を経て被覆形成し、切削により外径12.6mmに仕上げた。
その後、この成形体の円柱状芯金10の両端部にリング状の空隙保持部材13を挿入し、抵抗調整層11の端面とリング状の空隙保持部材13の端面とを接着した。
その空隙保持部材13にはウレタンエラストマー(A2080A、東洋紡社製)のものを用いた。そして、この空隙保持部材13の外径を12.7mmに仕上げた。
ついで、この抵抗調整層11の表面に、ポリビニルブチラール樹脂(デンカブチラール3000−K、電気化学工業社製)、イソシアネート系硬化剤、及び酸化スズ(全固形分に対して35重量%)からなる樹脂材料を用いて、膜厚10μmの表面層11Bを形成し、図7に示す導電性部材2を得た。
次に、評価試験について説明する。
この実験例1〜実験例4の帯電ローラ2、変形例の帯電ローラ2、比較例1〜比較例3の帯電ローラ2を、温度23℃、相対湿度65%及び温度30℃、相対湿度90%の各環境に24時間放置して、環境変動に対する空隙Gの変動量Sを測定した。
空隙Gの変動量Sは、温度30℃における空隙量G1から温度23℃における空隙量G2を差し引くことによって求められ、空隙量G1、G2は空隙保持部12(空隙保持部材13)から対向軸部11Aまでの高さの差として求められる。これには、公知の高さ検査装置を用いる。
次に、この実験例1〜実験例4の帯電ローラ2、変形例の帯電ローラ2、比較例1〜比較例3の帯電ローラ2をそれぞれ図8に示す画像形成装置に搭載して、印加電圧をDC=−800V、AC=2.4KVpp(周波数:2KHz)に設定し、A4横で300×1000枚の画像を出力し、帯電ムラ及び空隙保持部12又は空隙保持部材13の状態を観察及び測定した。その評価環境は温度23℃、相対湿度60%である。
その画像形成装置は、公知の構造のものであり、装置本体の下部に給紙部を有し、その上方に感光体ドラム4等を有する作像部21を有し、その上方に排紙ローラ22、23を有し、ビントレイ24、排紙トレイ25に排出する構造のものであり、各給紙段には給紙ローラが設けられ、書き込みユニット26により感光体ドラム4に書き込みが行われ、この感光体ドラム4の外周に接して帯電ローラ2が設けられる。
この評価試験の評価結果を表1に示す。
Figure 0004326402
表1の結果から明らかなように、実験例1〜実験例4、変形例の帯電ローラ2は環境変動による空隙Gの変動量が比較例1〜比較例3のものに較べて小さかった。
その理由は、対向軸部11Aに相当する部分と空隙保持部12を構成する部分とが同一材料であるので、吸湿性の大きい導電系の樹脂材料を用いて分散性能の向上を図った場合でも、対向軸部11Aに相当する部分の吸湿による膨潤量と空隙保持部12の吸湿による膨潤量とが略同じになるからであると考えられる。
また、抵抗調整層11の表面層11Bへのトナーの固着、空隙保持部12又は空隙保持部材13へのトナーの固着は目視による確認であるが、比較例1〜3のものに較べて実験例1〜4、変形例のものはほとんどトナーの固着が見られなかった。
その理由は、実験例1〜実験例4の本発明に係わるものは、空隙保持部12と対向軸部11Aとの間に継ぎ目がないためであると考えられる。
なお、この表1において、抵抗調整層11、表面層11Bの電気抵抗値(体積固有抵抗値)は評価開始前に測定した値である。
(実施例2)
この実施例2に記載の導電性部材は、図3に示す導電性部材(帯電ローラ)2に更なる改良を加えたもので、図9(a)、図9(b)に示すように、抵抗調整層11を導電性支持体10の外周面を包囲する第1層11Dとこの第1層11Dの外周面を包囲する第2層11Eとから構成し、第1層11Dの周面部を空隙Gを形成するために空隙保持部12と対向軸部11Aとの間に高低差が形成されるようにして軸方向一端側から他端側に向かって連続的に加工処理し、第2層11Eを第1層11Dの加工処理後に少なくとも対向軸部11Aに相当する部分に形成し、第2層11Eの外周面にその軸方向一端側から他端側に向かってトナーの固着を防止するための表面層11Bを形成し、第1層11D及び表面層11Bには第2層11Eと較べて相対的に吸湿性の小さい材料により構成することにしたものである。
すなわち、この実施例2では、第1層11Dにアクリルシリコーン樹脂(3000VH−P、川上塗料製)を主成分として用いると共に、イソシアネート系硬化剤(川上塗料製)を用い、この樹脂材料にカーボンブラックを所定重量部分散させている。
第2層11Eには、ABS樹脂(デンカABS GR−3000、電気化学工業製)40重量%、ポリエーテルエステルアミド(IRGASTATP18、チバスペシャリティケミカルズ社製)60重量%との合計100重量部に対して、ポリカーボネートグリシジルメタクリレート−スチレンアクリロイトリル共重合体(モディパーC L440−G、日本油脂(株)製)を所定重量部混合した後、溶融混練することにより得られたイオン導電系の樹脂組成物を用い、表面層11Bには第1層11Dと同一のカーボン分散系の樹脂材料を用いている。
第2層11Eの電気抵抗値は第1層11Dの電気抵抗値よりも大きくかつ表面層11Bの電気抵抗値よりも小さくされている。そのわけは、電荷の局所的な集中を防止して、感光体4に対するリーク防止を図るためである。
更に、空隙保持部12にはその加工処理後の外周面に絶縁層12Aが形成される。この絶縁層12Aには表面層11Bに用いたものと同じ樹脂材料が主成分として用いられている。
この実施例2に記載の構成の導電性部材2によれば、カーボンブラック分散系に用いる樹脂材料よりも吸湿性の高いイオン導電系の樹脂材料の量を極力少なくできるので、カーボンブラックを分散させた場合に見られる抵抗値のばらつき、ひいては、感光体4に対するリーク防止の向上をより一層図りつつ環境変動に伴う空隙Gの変動を抑制できる。
(実施例3)
この実施例3に記載の導電性部材2は、図10に示すように感光体4の表面4aに対して所定の空隙Gを保持するようにして対向される対向軸部11Aを構成するためにその軸方向に長く延びかつ所定電位が印加される導電性支持体10とこの導電性支持体10の外周面を包囲するようにして形成されて電気抵抗を調整する抵抗調整層11とを備え、導電性支持体10には抵抗調整層11の両端部に、抵抗調整層11とは別体で絶縁性を有しかつ感光体4と当接したときに対向軸部11Aを感光体4の表面に対して所定の空隙Gを開けて対向させる空隙保持部材13を設け、抵抗調整層11の対向軸部11Aに相当する部分を導電性支持体10の外周面を包囲する第1層11Dとこの第1層11Dの外周面を包囲する第2層11Eとから構成し、第1層11Dの周面部に空隙Gを形成するために空隙保持部材13と対向軸部11Aとの間に高低差が形成されるようにして軸方向一端側から他端側に向かって連続的に加工処理し、第2層11Eを第1層11Dの加工処理後に少なくとも対向軸部11Aに相当する部分に形成し、第2層11Eの外周面にその軸方向一端側から他端側に向かってトナーの固着を防止するための表面層11Bを形成し、第1層11D及び表面層11Bを第2層11Eと較べて相対的に吸湿性の小さい材料により構成したものである。
このものでは、空隙Gを形成するための空隙保持部材13と抵抗調整層11とが別体の場合でも、抵抗調整層11に用いる樹脂材料として吸湿性の高い樹脂材料の量を少なくすることができるので、カーボンブラックを分散させた場合に見られる抵抗値のばらつきを抑制しつつ環境変動に伴う空隙Gの変動を抑制できる。
以上、導電性部材2を帯電ローラ2として用いる場合について説明したが、現像ローラとしても用いることができる。
一般的な画像形成装置の構成を示した概略図である。 プロセスカートリッジを備えた画像形成装置の構成を示した概略図である。 本発明に係る帯電ローラ(導電性部材)を示した縦断面図である。 は本発明に係る帯電ローラの製造方法の一例を示す説明図であって、円柱状芯金の側面図である。 は本発明に係る帯電ローラの製造方法の一例を示す説明図であって、その円柱状芯金に抵抗調整層を射出成形により形成した成形体を示す図である。 は本発明に係る帯電ローラの製造方法の一例を示す説明図であって、図4(b)に示す成形体の切削加工途中の状態を示す図である。 本発明に係わる導電性部材と感光体ドラムとの対向関係を示す説明図である。 本発明に係わる帯電ローラの変形例を示す縦断面図である。 本発明に係わる帯電ローラとの比較のために用いる帯電ローラの縦断面図である。 本発明に係わる帯電ローラ、比較のために用いる帯電ローラが搭載された画像形成装置の概要図である。 本発明に係わる帯電ローラの改良を説明するための説明図であって、(a)はその縦断面図、(b)は(a)に示す帯電ローラの断面図である。 比較例に係わる帯電ローラの改良を説明するための縦断面図である。
符号の説明
2…導電性部材
4…感光体
4a…表面
10…導電性支持体
11…抵抗調整層
11A…対向軸部
12…空隙保持部
G…空隙

Claims (5)

  1. 感光体の表面に対して所定の空隙を保持するようにして対向される対向軸部を構成するためにその軸方向に長く延びかつ所定電位が印加される導電性支持体と、該導電性支持体の外周面を包囲するようにして形成されて電気抵抗を調整する抵抗調整層とを備え、
    該抵抗調整層はその軸方向両端部が前記感光体に当接したときに前記対向軸部を前記感光体の表面に対して前記空隙を開けて対向させかつ前記対向軸部に連続して移行する空隙保持部とされ、前記抵抗調整層は前記対向軸部に相当する部分が前記導電性支持体の外周面を包囲する第1層と該第1層の外周面を包囲する第2層とから構成され、前記第1層の周面部は前記空隙を形成するために前記空隙保持部と前記対向軸部との間に高低差が形成されるようにして軸方向一端側から他端側に向かって連続的に加工処理され、前記第2層は前記第1層の加工処理後に少なくとも前記対向軸部に相当する部分に形成され、該第2層の外周面にはその軸方向一端側から他端側に向かってトナーの固着を防止するための表面層が形成され、前記第1層及び前記表面層は前記第2層と較べて相対的に吸湿性の小さい材料により構成され、前記第2層の体積固有抵抗値が前記第1層の体積固有抵抗値よりも大きくかつ前記表面層の体積固有抵抗値よりも小さく前記第1層及び前記表面層の材料にはアクリルシリコーン樹脂を主成分とするカーボンブラック分散系の樹脂が用いられ、前記第2層にはイオン導電系の樹脂組成物が用いられていることを特徴とする導電性部材。
  2. 感光体の表面に対して所定の空隙を保持するようにして対向される対向軸部を構成するためにその軸方向に長く延びかつ所定電位が印加される導電性支持体と、該導電性支持体の周面を包囲するようにして形成されて電気抵抗を調整する抵抗調整層とを備え、
    前記導電性支持体には前記抵抗調整層の両端部に、前記抵抗調整層とは別体で絶縁性を有しかつ前記感光体と当接したときに前記対向軸部を前記感光体の表面に対して前記空隙を開けて対向させる空隙保持部材が設けられ、前記抵抗調整層は前記対向軸部に相当する部分が前記導電性支持体の外周面を包囲する第1層と該第1層の外周面を包囲する第2層とから構成され、前記第1層の周面部は前記空隙を形成するために前記空隙保持部材と前記対向軸部との間に高低差が形成されるようにして軸方向一端側から他端側に向かって連続的に加工処理され、前記第2層は前記第1層の加工処理後に少なくとも前記対向軸部に相当する部分に形成され、該第2層の外周面にはその軸方向一端側から他端側に向かってトナーの固着を防止するための表面層が形成され、前記第1層及び前記表面層は前記第2層と較べて相対的に吸湿性の小さい材料により構成され、前記第1層及び前記表面層の材料にはアクリルシリコーン樹脂が主成分とするカーボンブラック分散系の樹脂が用いられ、前記第2層にはイオン導電系の樹脂組成物が用いられていることを特徴とする導電性部材。
  3. 感光体の表面に対して所定の空隙を保持するようにして対向される対向軸部を構成するためにその軸方向に長く延びかつ所定電位が印加される円柱状芯金と、該円柱状芯金の周面を包囲するようにして形成されて電気抵抗を調整する抵抗調整層とを備え、
    前記円柱状芯金には前記抵抗調整層の両端部に、前記抵抗調整層とは別体で絶縁性を有しかつ前記感光体と当接したときに前記対向軸部を前記感光体の表面に対して前記空隙を開けて対向させる空隙保持部材が設けられ、前記抵抗調整層は前記対向軸部に相当する部分が前記導電性支持体の外周面を包囲する第1層と該第1層の外周面を包囲する第2層とから構成され、前記第1層の周面部は前記空隙を形成するために前記空隙保持部材と前記対向軸部との間に高低差が形成されるようにして軸方向一端側から他端側に向かって連続的に加工処理され、前記第2層は前記第1層の加工処理後に少なくとも前記対向軸部に相当する部分に形成され、該第2層の外周面にはその軸方向一端側から他端側に向かってトナーの固着を防止するための表面層が形成され、前記第1層及び前記表面層は前記第2層と較べて相対的に吸湿性の小さい材料により構成され、前記第1層及び前記表面層の材料にはアクリルシリコーン樹脂が主成分とするカーボンブラック分散系の樹脂が用いられ、前記第2層にはイオン導電系の樹脂組成物が用いられていることを特徴とする帯電ローラ。
  4. 請求項3に記載の帯電ローラを有するプロセスカートリッジ。
  5. 請求項4に記載のプロセスカートリッジを有する画像形成装置。
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