JP4326217B2 - 符号分割多重通信システム、符号分割多重送信装置及び拡散信号送信方法 - Google Patents

符号分割多重通信システム、符号分割多重送信装置及び拡散信号送信方法 Download PDF

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Description

本発明は符号分割多重通信システム、符号分割多重送信装置及び拡散信号送信方法に関わり、特に、干渉雑音を減小できる符号分割多重通信システム、符号分割多重送信装置及び拡散信号送信方法に関する。
CDMA(Code Division Multiple Access)移動通信システムにおいて、基地局は制御情報や各ユーザ情報を異なる拡散符号列を用いて拡散変調して多重伝送し、各移動局は基地局より指定された拡散符号列を用いて情報を拡散、逆拡散して送受信する。
図37は制御チャネル及び複数のユーザチャネルの送信データを符号多重して伝送する基地局装置のCDMA送信機の構成図である。図中、111〜11nはそれぞれ制御チャネル、ユーザチャネルの拡散変調部であり、それぞれ、フレーム生成部21、フレームデータを並列データに変換する直列/並列変換部(S/P変換部)22、拡散回路23を備えている。
フレーム生成部21は、直列の送信データD1を発生する送信データ発生部21a、パイロット等の制御データCNDTを発生する制御データ発生部21b、直列データD1を所定ビット数毎にブロック化し、その前後に制御データCNDTを挿入してフレーム化するフレーム化部21cを備えている。パイロット信号は伝送による位相回転量を受信機において認識してデータにその分逆方向に位相回転を施すためのものである。
S/P変換部22はフレームデータ(制御データ及び送信データ)を1ビットづつ交互に振り分けて同相成分(I成分:In-Phase component)データと直交成分(Q成分:Quadrature component)データの2系列DI,DQに変換する。拡散回路23は基地局固有の雑音符号(pn系列)を発生するpn系列発生部23a、制御チャネルやユーザチャネル固有のチャネル符号を発生するチャネルコード発生器23b、雑音符号とチャネル符号のEOR(排他的論理和)を演算して拡散符号C1を出力するEXOR回路23c、2系列のデータDI,DQ(シンボル)と拡散符号C1の排他的論理和を演算して拡散変調するEXOR回路23d、23eを備えている。
12iは各制御チャネル、ユーザチャネルの拡散変調部111〜11nから出力されるI成分の拡散変調信号VIを合成してI成分の符号多重信号ΣVIを出力する合成部、12qは各拡散変調部111〜11nから出力されるQ成分の拡散変調信号VQを合成してQ成分の符号多重信号ΣVQを出力する合成部、13i,13qは各符号多重信号ΣVI,ΣVQの帯域を制限するFIR構成のチップ整形フィルタ、14i,14qは各フィルタ13i,13qの出力をDA変換するDAコンバータ、15はI,Q成分の符号多重信号ΣVI,ΣVQにQPSK直交変調を施して出力する直交変調器、16は直交変調器の出力信号周波数を無線周波数に変換すると共に高周波増幅して送出する送信回路、17はアンテナである。
図38は移動局のCDMA受信部の構成図である。無線部31は、アンテナにより受信した高周波信号をベースバンド信号に周波数変換(RF→IF変換)する。直交検波器32はベースバンド信号を直交検波し、同相成分(I成分)データと直交成分(Q成分)データを出力する。直交検波器32において、32aは受信キャリア発生部、32bは受信キャリアの位相をπ/2シフトする位相シフト部、32c,32dは乗算器でありベースバンド信号に受信キャリアを乗算してI成分信号及びQ成分信号を出力するものである。ローパスフィルタ(LPF)33a,33bは出力信号の帯域を制限し、AD変換器35a,35bはI成分信号、Q成分信号をそれぞれディジタル信号に変換し、逆拡散回路41に入力する。
逆拡散回路41は、入力するI成分信号及びQ成分信号に拡散符号と同じ符号を用いて逆拡散処理を施して参照信号(パイロット信号)、情報信号を出力する。位相補償部(チャネル推定部)42はパイロット信号のI成分、Q成分をそれぞれ所定スロット数分電圧平均して、チャネル推定信号It,Qtを出力する。同期検波部43は受信信号に含まれるパイロット信号と既知のパイロット信号間の位相差θに基づいて、逆拡散された情報信号I′、Q′の位相を元に戻す。すなわち、チャネル推定信号It,Qtは位相差θのcos成分、sin成分であるから、同期検波部43はチャネル推定信号(It,Qt)を用いて次式
Figure 0004326217
により受信情報信号(I′,Q′)に位相回転処理を施して受信情報信号(I,Q)の復調(同期検波)を行う。誤り訂正復号器44は同期検波部43より入力する信号を用いて元の送信データを復号して出力する。
以上の移動無線通信システムにおいて、通常、基地局は移動局との間の通信に固定した指向性パターンを用いることができず、無指向性アンテナを用いて通信を行う。しかし、無指向性アンテナによる送信は目的とする移動局の存在しない方向にも電波を放射するため電力効率が悪いだけでなく、目的とする移動局以外の移動局に干渉を与え通信品質を劣化させる。このため、基地局の周り3600を等分してセルを複数のセクタに分割し(扇形ゾーン)、各セクタにおいて指向性アンテナを用いることにより上記干渉を軽減することが行われている。
図39はセクタ化した場合における符号分割多重通信システムの送受信装置の概略構成図、図40は送受信処理の流れ図であり、1つの基地局装置BSから隣接する2つのセクタ内の移動局装置MS1,MS2にそれぞれユーザデータ信号Data1,Data2を伝送する場合の例を示している。ここで、基地局装置BSにおける各セクタ部Sec1,Sec2は、個別に指向性を有する送受信アンテナANT1,ANT2を有しており、その指向特性によって各々が地理的に独立したカバーエリア(セクタ)への送受信を担当している。
ユーザデータ信号Data1,Data2は、各セクタSec1,Sec2毎にチャネル符号化部 CH-cod1,CH-cod2で誤り訂正処理等のための符号化処理を施され、拡散回路SC1,SC2に入力される。符号化データCdata1,Cdata2は拡散符号生成器PNG11,PNG12によって生成される互いに異なる拡散符号系列PN1,PN2によって拡散回路SC1,SC2で拡散変調され、送信信号Sdata1,Sdata2となる。各セクタSec1,Sec2で使用する拡散符号PN1,PN2は、例えば同一の生成多項式から生成されるM系列の中の位相の異なる部分から生成する。これにより、生成された拡散符号は互いの相互相関の値が平均的に低い値となる。
一方、移動局装置MS1,MS2の受信機において、逆拡散回路RSC1,RSC2は、基地局装置で使用した拡散符号列に同期した同一の符号列PN1′(=PN1),PN2′(=PN2)で受信した信号Sdata1′,Sdata2′を各々、逆拡散復調し、チャネル復号化部(CH-Dec1,CH-Dec2)で受信信号Data1′,Data2′を各々復号化する。
この時、移動局装置が位置する地理的な条件により、例えば基地局装置BSの2つのセクタSec1,Sec2のアンテナ指向性がオーバラップした部分にいること等により、両方のアンテナATN1,ATN2からの信号が同時に受信される場合がある。この場合、2つの送信信号は互いに異なる拡散符号列で拡散変調されているため、移動局が受信する所望の受信信号以外の受信信号は干渉雑音となり、受信復調信号に残留することとなる。しかし、この干渉雑音は平均的に拡散符号間の相互相関値で定まる低い値となるため、チャネル復号化部CH-Dec1,CH-Dec2の誤り訂正機能等によってその影響は除去され、送信側で送信したユーザデータと同一のデータが受信装置出力として再生される。
相互相関特性が平均的に問題のない特性をもつ様に選択されている場合であっても、低い拡散率(=シンボル周期/チップ周期)で通信を行う必要のある高速データ伝送時等には、瞬間的に相互相関特性が劣化する場合がある。図41は擬似雑音系列(拡散符号列)間の部分相関特性説明図であり、2つの送信データData1,Data2を拡散変調する時の拡散率が4の場合(1シンボルを4チップで拡散)を示す。2つの拡散符号列(PN1,PN2)間の相互相関値は1シンボル(=4チップ長)あたりについて同じ時刻に同一の極性のチップが何個あるかで表わされる。図で網かけをしたシンボルについてはその1シンボル期間の間に3チップが互いに同一の極性であり、相互相関値が極めて大きくなっている。この様に、相互相関特性が局所的に悪い場合、その部分を使って送信データを拡散変調して伝送すると、図42に示すように受信側で逆拡散した後における相互の干渉雑音が該シンボル部分で大きくなり(網掛け部参照)、伝送特性の局所的劣化を招くことになる。この局所的な伝送特性の劣化に起因する誤りの大半は、チャネル復号化部CH-Dec1,CH-Dec2における誤り訂正復号処理により訂正されて、正しいデータが復元されることになる。しかし、前記局所的劣化がない場合に比較すると、一定の伝送品質を満足させるために、平均的な所要電力の増加に伴うシステム全体の干渉電力増大等が発生し、システム容量(収容可能ユーザ数)の減少等の好ましくない結果をもたらすこととなる。
以上から、本発明の目的は局所的な干渉雑音増大による通信品質の劣化または所要平均送信電力の増大を防ぐことである。
CDMA送信装置において、複数の送信信号をそれぞれ拡散するために使用する互いに異なる拡散符号列の相互相関値を算出し、算出された相互相関値より、拡散符号列の干渉区間を判定し、干渉区間と判定された拡散符号列の全体あるいは該拡散符号列の一部について、少なくとも1つの送信信号の送信を停止し、あるいは少なくとも1つの拡散符号列の部分的変更を行って干渉雑音を減小する。このようにすれば、従来問題となっていた局所的な干渉雑音増大に起因する通信品質の劣化または所要平均送信電力の増大を防ぐことが可能となる。
又、符号分割多重通信システムにおいて、受信装置は、送信装置が拡散変調のために使用する互いに異なる符号列間の相互相関値を算出し、算出された相互相関値より、拡散符号列の干渉区間を判定し、干渉区間と判定された拡散符号列の位置を送信装置に通知し、送信装置は、受信装置から送られてくる位置情報に基づいて、干渉区間と判定された拡散符号列の全体あるいは該拡散符号列の一部について、少なくとも1つの送信信号の送信を停止し、あるいは少なくとも1つの拡散符号列の部分的変更を行って干渉雑音を減小する。このようにすれば、従来問題となっていた局所的な干渉雑音増大に起因する通信品質の劣化または所要平均送信電力の増大を防ぐことが可能となる。
本発明よれば、従来問題となっていた局所的な干渉雑音増大に起因する通信品質の劣化または所要平均送信電力の増大を防ぐことが可能となる。
第1実施例における符号分割多重通信システムの構成図である。 拡散回路の変形例説明図である。 第1実施例の動作タイミング説明図である。 第1実施例の別の表記例である。 相互相関検出制御部の構成図である。 相互相関検出制御部の動作説明図である。 相互相関検出制御部の別の構成図である。 相互相関検出制御部の動作説明図である。 第1実施例の第1変形例である。 変形例の動作タイミング説明図である。 第2変形例の送信部の構成図である。 第3変形例の送信部の構成図である。 第1実施例の第4変形例の構成図である。 制御部の構成図である。 第1実施例の第5変形例の構成図である。 第5変形例における制御部CNT4′の構成例(ランダム選択する場合)である。 第5変形例における制御部CNT4′の構成例(順次に選択)である。 第5変形例における制御部CNT4′の構成例(予め定める順序で選択)である。 第5実施例における制御部CNT4′の構成例(予め定める順序で選択)である。 第2実施例の符号分割多重通信システムの構成図である。 第2実施例の動作タイミング説明図である。 相互相関検出制御部及び符号一致チップ検出部の構成図である。 相互相関検出制御部と符号一致チップ検出部の動作説明図である。 第3実施例の符号分割多重通信システムの構成図である。 第3実施例の動作タイミング説明図である。 第3実施例の変形例である。 第4実施例における符号分割多重通信システムの構成図である。 本発明の第5実施例における符号分割多重通信システムの構成図である。 第5実施例の第1変形例である。 第5実施例の第2変形例である。 第5実施例の第3変形例である。 第6実施例の符号分割多重通信システムの構成図である。 第6実施例の変形例である。 第6実施例の別の変形例である。 本発明の第7実施例における符号分割多重通信システムの構成図である。 第7実施例の変形例である。 CDMA送信機の構造である。 CDMA受信部の詳細な構成図である。 セクタ化した場合における符号分割多重通信システムの構成図である。 従来式における送受信処理フローである。 擬似雑音系列(拡散符号列)間の部分相関特性である。 部分的に相互相関特性が劣化する場合の従来の動作説明図である。
(A)第1実施例
図1は本発明の第1実施例における符号分割多重通信システムの構成図であり、セクタ化した場合における符号分割多重通信システムを示している。又、図では1つの基地局装置(送信装置)BSから隣接する2つのセクタ内の移動局装置(受信装置)MS1,MS2にそれぞれユーザデータ信号Data1,Data2を伝送する場合の例が示されている。
基地局装置BSにおける各セクタ部Sec1,Sec2は個別に指向性を有する送受信アンテナANT1,ANT2を有しており、その指向特性によって各々が地理的に独立したカバーエリア(セクタ)への送受信を担当している。図1の基地局装置BS及び移動局装置MS1, MS2において、本発明と関係しない部分は省略しているが、省略した部分の構成は図37、図38より明らかであろう。
基地局装置(送信装置)BSにおけるセクタ部Sec1,Sec2の各チャネル符号化部CH-cod1,CH-cod2は、2つの送信信号Data1,Data2に対してそれぞれ誤り訂正符号化処理を施し、符号化された送信信号Cdata1,Cdata2を出力する。拡散回路SC11,SC12は各送信信号Cdata1,Cdata2を第1の拡散符号列C1,C2で拡散変調し、拡散回路SC11′,SC12′は更に第2の拡散符号列PN1,PN2で拡散変調し、拡散された送信信号SdataO1,SdataO2を出力する。拡散符号列のうち、第2の拡散符号列PN1,PN2はスクランブリングのための各チャンネル(各ユーザ)共通に使用される基地局ないしセクタ毎に固有の雑音符号列であり、擬似雑音発生器PNG11,PNG12から出力する。第1の拡散符号列C1,C2は、共通の雑音符号列PN1,PN2を複数のチャネル(ユーザ)で共用する際、各チャネル(各ユーザ)の弁別を行うためのチャネル符号であり、符号系列発生器CGEN-11,CGEN-12から出力する。
拡散変調された送信信号SdataO1、SdataO2は、それぞれ遅延部DLY1,DLY2で時間τだけ遅延される。遅延信号SdataO1はスイッチSW1や図示しない周波数変換器、電力増幅器等を経由して送信アンテナANT1に入力し、遅延信号Sdata2はスイッチを介さず図示しない周波数変換器や電力増幅器等を経由して送信アンテナANT2に入力する。遅延回路DLY1,DLY2の遅延時間τは拡散変調された送信信号SdataO1、SdataO2のタイミングを後述する制御信号STPのタイミングに一致させるためのものである。
拡散変調は送信信号に拡散符号列を乗算することにより行われ、この乗算は排他的論理和演算(EXOR)により実現できる。従って、図2(a)の2つの拡散回路の縦列構成は、図2(b)に示すように、第1、第2の符号列C1,PN1のEXOR演算を行って拡散符号列SCD1を作成し、この拡散符号列SCD1で送信信号Cdataを変調する構成に変形でき、更に、図2(b)の構成は、拡散符号列SCD1を発生する拡散符号列発生器SCG1を用いて図2(c)に示すように変形できる。すなわち、第1、第2の拡散符号列C1,PN1で送信信号Cdataを拡散することは、これら第1、第2の拡散符号列C1,PN1を合成(EXOR)した拡散符号列SCD1で送信信号Cdataを拡散することと等価である。
相互相関検出制御部CORRは、第1、第2の拡散符号列C1,PN1を合成(EXOR)した拡散符号列SCD1と第1、第2の拡散符号列C2,PN2を合成(EXOR)した拡散符号列SCD2を監視し、これら2つの拡散符号列SCD1,SCD2の1シンボルあたりの相互相関値を連続的に演算し、相互相関値が予め定める閾値REFを超えたかチェックし、閾値を越えて干渉雑音が大きくなった時、1ンボル期間送信信号の停止を指示する制御信号STPを出力する。
遅延部DLY1は相互相関の演算処理が完了した後に送信信号SdataO1がスイッチ部SW1に入力するように該送信信号を遅延している。従って、スイッチ部SW1は制御信号STPがハイレベルになれば対応する1シンボル期間、遅延部DLY1から出力する送信信号の通過を禁止する。又、遅延部DLY2は遅延部DLY1と同一時間送信信号SdataO2を遅延する。この結果、スイッチング制御された送信信号Sdata1とスイッチング制御されない送信信号Sdata2は、各々のアンテナANT1,ANT2から空中に放射される。以上ではスイッチ部SW1を用いて送信停止制御を行ったが、拡散変調器または送信信号増幅器(図示せず)の動作をON/OFFすることにより送信停止制御を行うように構成することもできる。
受信側において、疑似雑音発生器PNG21,PNG22は送信側で拡散変調に使用した拡散符号列PN1,PN2と同一の雑音符号列PN1′,PN2′を発生し、符号系列発生器CGEN-21,CGEN-22は送信側で拡散変調に使用した拡散符号列C1,C2と同一のチャネル符号列C1′,C2′を発生する。逆拡散回路RSC21、RSC22はこれら雑音符号列PN1′,PN2′を用いて受信信号Sdata1′,Sdata2′に逆拡散処理を施し、逆拡散回路RSC21′、RSC22′は拡散符号列 C1′,C2′を用いて更に逆拡散処理を施して逆拡散信号Cdata1′、Cdata2′を出力する。チャネル復号化部CH-dec1,CH-dec2は逆拡散回路から出力する逆拡散信号Cdata1′,Cdata2′に対して誤り訂正復号処理を行い最終的な受信データData1′,Data2′を生成して出力する。この時、送信側で部分的に送信を停止して受信装置に送信されなかったシンボルは、チャネル復号化部CH-dec1,CH-dec2により再生される。
第1実施例によれば干渉雑音が大きくなるシンボル期間、一方の送信系は送信信号の送信を停止するため、他方の送信系への干渉雑音が減小し、他方の送信系は良好に通信ができる。又、送信信号の送信を停止した送信系は誤り訂正復号処理により送信しなかったデータを復元でき問題はない。
図3は第1実施例の送信装置内における処理タイミング説明図である。拡散符号列SCD1,SCD2の網かけで示す部分が相互相関が局所的に劣化するシンボル部分であり、相関値が閾値REFを超えたことが検出されると送信データSdataO1の該当するシンボル部分(斜線部分参照)の送信がスイッチ部SW1により停止する。
図4は図1の構成を図2の変形例に従って書き替えたもので、図1の第1実施例と同一部分には同一符号を付しており、以後の実施例では全てこの表記例と同様に拡散符号部を表示する。基地局(送信装置)BSにおいて、SCG1,SCG2は拡散符号列SCD1,SCD2を発生する拡散符号列発生器、SC1,SC2は拡散回路である。又、受信装置MS1,MS2において、SCG1′,SCG2′は送信側の拡散符号列SCD1,SCD2と同一の逆拡散符号列SCD1′、SCD2′を発生する逆拡散符号列発生器、RSC1,RSC2は逆拡散回路である。
以上では、隣接するセクタでそれぞれ使用する拡散符号列をSCD1,SCD2とし、拡散符号列の1つの組み合わせについて説明したが、実際には複数の拡散符号列の組み合わせがあり、必要な組み合わせについて上記制御を行うものとし、以降の実施例、変形例においても同様である。
・相互相関検出制御部の構成
図5は相互相関検出制御部CORRの構成図、図6はその動作説明図であり、拡散率が4の場合における拡散符号列の部分相関を検出する場合を示している。図5、図6において、SCD1,SCD2は相互相関を求める2系統の拡散符号列であり、図4の拡散符号列発生部SCG1,SCG2の出力である。また、STPは図4のスイッチ部SW1に入力する送信信号の停止/通過を制御する制御信号である。
入力された2系統の拡散符号列はそれぞれ、1チップ分の遅延素子として働く遅延部D11〜D14,D21〜D24によってトータル4チップ分順次遅延される。一方の系列の各遅延部D11〜D14の出力は対応する相手系列の遅延部D21〜D24の出力と共に排他的論理和回路EXOR1〜EXOR4に入力し、EXOR1〜EXOR4は2入力の値が一致するかどうかにより信号S0〜S3を出力する。加算部ADDは入力された4つの信号 S0〜S3を参照して一致状態を示している信号を数え、計数結果SUMを2ビットの信号で出力する。この計数結果SUMは、各シンボル(この場合は4チップ)毎にクロック発生器SCLKGENから出力するシンボルクロックSCLKを使って保持部LATCHに保持される。比較器CMPはこの保持された計数値(シンボル毎の相互相関値)CORVと閾値REFを比較し、相互相関値CORVが閾値REF以上であればハイレベルの制御信号STPを出力する。これにより、スイッチ部SW1は制御信号STPがハイレベルの期間、すなわち干渉雑音が大きくなる期間、送信信号の通過を停止する。
以上では拡散率=4の場合について説明したが、拡散率がより長い場合には、(1) 遅延素子の段数がそれに応じて増加し、かつ、(2) 対応する加算部ADDの加算信号数の増加、(3) 加算結果SUMやそれを保持した値CORVおよび閾値REFの情報ビット数が増加する構成となる。
・相互相関検出制御部の別の構成
図7は相互相関検出制御部CORRの別の構成図、図8はその動作説明図である。図7において図5の構成と同一部分には同一符号を付している。異なる点は、図7の相互相関検出制御部では、加算結果(相互相関値)SUMと閾値REFを比較し、比較結果をシンボルクロックSCLKに同期してラッチし、保持部LATCHより制御信号STPを出力する点である。図7において、加算器ADDが4つの信号S0〜S3を参照して一致を示している信号を数え、計数結果SUMを2ビットの信号で出力するまでは図5の動作と同じである。比較器CMPは計数結果SUMと閾値REFをチップ周期で比較し、SUM≧REFであればハイレベルの信号CORVLを出力する。保持部LATCHはシンボル(4チップ)毎に出力するシンボルクロックSCLKに同期してこの信号CORVLを保持し、保持信号を制御信号STPとして出力する。
・第1変形例
図9は第1実施例の第1変形例であり、図4と同一部分には同一符号を付している。この変形例において第1実施例と異なる点は、セクタ部Sec-2の遅延部DLY2の後段にスイッチ部SW2を設け、制御信号STPにより送信信号SdataO1のシンボル毎の送信を制御すると共に、送信信号SdataO2のシンボル毎の送信を制御している点である。図10は第1変形例の動作タイミング説明図である。拡散符号列SCD1,SCD2の網かけで示す部分が相互相関が局所的に劣化するシンボル部分であり、相関値が閾値REFを超えたことが検出されると送信データSdataO1および送信データSdataO2の該当するシンボル部分(斜線部分)の送信がスイッチ部SW1,SW2により停止する。
この変形例によれば干渉雑音が大きくなるシンボル期間、全送信系は送信信号の送信を停止するため、各送信系において干渉雑音が減小し、良好に通信ができる。又、各送信系において、送信しなかったデータは誤り訂正復号処理により復元でき問題はない。
・第2変形例
図11は第1実施例の第2変形例であり、送信装置側のみ示している。この第2変形例では図4の第1実施例と同一部分には同一符号を付しており、異なる点は、遅延部DLY1′,DLY2′の位置である。第1実施例では拡散回路SC1,SC2から出力する送信信号を遅延し、相互相関の演算処理が完了した後に送信信号がスイッチ部SW1に入力するようにした。
しかし、第2変形例では、拡散符号列SCD1,SCD2の相互相関演算処理に要する時間分、これら拡散符号列SCD1,SCD2を遅延し、拡散変調出力のシンボルタイミングと相互相関検出制御部CORRから出力するシンボル毎の制御信号STPのタイミングを合わせている。
送信装置BSは、2つの送信信号Data1,Data2に対して、各々チャネル符号化部CH-code1,CH-code2で誤り訂正符号化のための処理を行い、符号化された送信信号 Cdata1,Cdata2を生成する。拡散符号列発生器SCG1,SCG2は各送信信号を拡散変調するための拡散符号列SCD1,SCD2を発生する。遅延部DLY1′、DLY2′はこれら拡散符号列SCD1,SCD2を時間τ′だけ遅延し、拡散回路SC1,SC2は送信信号Cdata1,Cdata2を該遅延された拡散符号列SCD1,SCD2で拡散変調して送信信号Sdata01,Sdata2を出力する。相互相関検出制御部CORRは、拡散符号SCD1,SCD2を監視し、これら2つの拡散符号列間の1シンボルあたりの相互相関値が予め定める閾値REFを超えた時、拡散変調された送信信号Sdata01の該当するシンボルの送信を停止するための制御信号STPをスイッチ部SW1に送出する。
スイッチ部SW1は制御信号STPがハイレベルになれば対応する1シンボル期間、拡散回路SC1から出力する送信信号の通過を禁止する。この結果、スイッチング制御された送信信号Sdata1とスイッチング制御されない送信信号Sdata2は、各々のアンテナANT1,ANT2から空中に放射される。受信側の動作は第1実施例と同じである。
・第3変形例
図12は第1実施例の第3変形例であり、図4の第1実施例と同一部分には同一符号を付し、送信装置側のみ示している。第3変形例が第1実施例と異なる点は、2つの拡散符号列の相互相関演算をリアルタイムに行うか(第1実施例)、予め、実行しておくか(第3変形例)の違いである。
通信の開始に先立って、スイッチ部SW3,SW4は拡散符号列発生器SCG1,SCG2から出力する拡散符号列SCD1,SCD2を相互相関検出制御部CORRに入力する。相互相関検出制御部CORRはこれら拡散符号列SCD1,SCD2のシンボル毎の相互相関値を演算し、相互相関値が予め定める閾値REFを超えるかチェックし、越える場合にはそのシンボル位置を制御部CNT1に出力する。相互相関検出制御部CORRは最初の拡散符号列SCD1,SCD2が再度出現するまで(1周期)上記処理を行い、制御部CNT1は相互相関値が予め定める閾値REFを超える全シンボル位置を保存する。
上記前処理が終了すれば、スイッチ部SW3,SW4は拡散符号列SCD1,SCD2の出力先を拡散回路SC1,SC2に切り替える。拡散回路SC1,SC2は送信データCdata1,Cdata2を拡散符号列SCD1,SCD2で拡散変調してスイッチ部SW1に入力すると共に、制御部CNT1は相互相関値が予め定める閾値REFを超えるシンボル位置でハイレベルとなる制御信号STPを出力する。
スイッチ部SW1は制御信号STPがハイレベルになれば対応する1シンボル期間、拡散回路SC1から出力する送信信号の通過を禁止する。この結果、スイッチング制御された送信信号Sdata1とスイッチング制御されない送信信号Sdata2は、各々のアンテナANT1,ANT2から空中に放射される。
・第4変形例
図13は第1実施例の第4変形例であり、図9の第1変形例と同一部分には同一符号を付している。第4変形例が第1変形例と異なる点は、
(1) 制御部CNT4及びスイッチ部SW6を設けている点、
(2) 制御部CNT4で各送信系の拡散率の大小を比較し、拡散率の大小に基づいて送信を停止する送信系を選択するセレクト信号SLTを出力する点、
(3) スイッチ部SW6がセレクト信号SLTに基づいて、相互相関検出制御部CORRから出力する制御信号STPを拡散率が小さい方の送信系のスイッチ部SW1,SW2に入力する点、
(4) シンボル毎の相互相関値が閾値REFより大きくなったとき、該シンボル期間、拡散率が小さい方の送信系の送信信号の送信を停止する点、
である。尚、第4変形例では遅延部DLY1,DLY2の図示を省略している。
図14は制御部CNT4の構成図である。拡散率設定レジスタSF1_REG,SF2_REGは、送信データData1,Data2を拡散符号列SCD1,SCD2でそれぞれ拡散する場合における拡散率A,Bを格納する。拡散率A,Bはそれぞれnビットで表現され、比較部CMP1はこれら2つの拡散率A,Bの大小比較を行い、A<BおよびA=Bであればハイレベルの信号SEL1,SEL2を出力し、論理和部ORはこれら2つの信号の論理和を演算して信号SLTを出力する。この信号SLTは図13のスイッチ部SW6の制御信号として使用され、結果として、(1) データData1の拡散率≦データData2の拡散率であれば、相互相関検出制御部CORRから出力する制御信号STPをスイッチ部 SW1に入力し、(2) データData1の拡散率>データData2の拡散率であれば、相互相関検出制御部CORRから出力する制御信号STPをスイッチ部SW2に入力する。
第4変形例によれば、拡散率の小さい方の送信を停止する。すなわち、大きなパワーを必要とする高速データ伝送を停止するから、干渉雑音の低減効果を向上でき、しかも、システム全体の効率を向上できる。
・第5変形例
図15は第1実施例の第5変形例であり、図9の第1変形例と同一部分には同一符号を付している。第5変形例が第1変形例と異なる点は、
(1) 制御部CNT4′及びスイッチ部SW6を設けている点、
(2) 制御部CNT4′はシンボル毎の相互相関値が閾値REF以上になる毎に、送信停止を行う送信信号SdataO1,SdataO2をランダムに、あるいは、順番に、あるいは、予め定める手順に従って選択するセレクト信号SELを出力する点、
(3) スイッチ部SW6はセレクト信号SETに基づいて、相互相関検出制御部CORRから出力する制御信号STPを所定の送信系のスイッチ部SW1,SW2に入力し、送信信号の送信を停止する点、
である。なお、第5変形例では遅延部DLY1,DLY2の図示を省略している。
図16は制御部CNT4′の構成図であり、送信を停止する送信信号の選択をランダムに行う実施例である。図中、STP′は相互相関検出制御部CORRから出力する制御信号STPの立上り信号であり、シンボル毎の相互相関値が閾値REF以上になる毎に発生するパルスである。SELはセレクト信号であり、いずれの送信信号を停止するか指示する信号であり、スイッチ部SW6に入力する。
制御部CNT4′はM系列発生器(擬似乱数発生器)で構成され、ハイレベルの制御信号STPが発生する毎にランダムにセレクト信号SELを出力する。M系列発生器は、パルスSTP′すなわちクロック信号CLKが入力する毎に内容を1ビットづつシフトするように4段従属接続されたフリップフロップD1〜D4、その一部からM系列を生成するための多項式(X4+X+1=0)に従って信号を取り出して排他的論理和を演算し、先頭のフリップフロップD1にフィードバックするEXOR回路で構成されている。4つのフリッププロップD1〜D4の初期値のうちの少なくとも1つが「0」ではないようにすると、パルスSTP′が発生する度に、セレクト信号SELの"0","1"が擬似乱数の系列に従って変化する。このため、図15のスイッチ部SW6の制御信号STPの送出先はこの擬似乱数系列の"1","0"によってランダムに行われる。
図17は制御部CNT4′の別の構成図であり、送信を停止する信号の選択を交互に行う実施例であり、D型フリップフロップD-FFと反転部INV1とで構成されている。D型フリップフロップD-FFはパルスSTP′が発生する毎に、現出力を反転したレベル("0","1")を記憶して出力する。この結果、スイッチ部SW6の制御信号STPの送出先は交互に切り替えられる。以上は停止選択の対象となる送信信号の数が2の場合であるが、選択対象信号数が3以上の場合には、制御部CNT4′は、例えば、パルス信号 STP′を計数するnビットカウンタ回路と、その出力を2n本の必要な制御信号線としてデコードする機能を有するデコード回路とで構成する(図示せず)。
図18は制御部CNT4′の別の構成図であり、予め定めた順序で送信を停止する信号を決定する場合の構成図である。制御部CNT4′は、クロックとなるパルスSTP′が入力する度にカウントアップし、計数値が2n-1となった時に0に戻るnビット計数部COUNTERと、計数値がnビットアドレス信号として入力され、1ビットデータ("0","1")をセレクト信号SELとして出力する記憶部TABLEで構成されている。記憶部TABLEは具体的にはnビットのアドレス入力と1ビットのデータ出力をもつROMで構成することができ、アドレス順に所定の1ビットのデータ("0","1")が記憶されている。
図19は、制御部CNT4′の別の構成図で、送信を停止する信号の選択を交互に行う別の実施例である。図19の制御部CNT4′は、シンボル毎の送信信号の停止に際して、(1) 拡散率の低い方の送信信号を停止する機能と、(2) 拡散率が等しいとき、停止する送信信号の選択を交互に行う機能を備え、図14と図17に示す構成を合成した構成を有している。
拡散率設定レジスタSF1_REG,SF2_REGは、送信データData1,Data2を拡散符号列SCD1,SCD2でそれぞれ拡散する場合における拡散率A,Bを格納する。拡散率A,Bはそれぞれnビットで表現され、比較部CMP1はこれら2つの拡散率A,Bの大小比較を行い、A<Bであればハイレベル、A>Bであればローレベルの信号SELAを出力し、A=Bであればハイレベルの切替信号CNGを出力する。一方、D型フリップフロップD-FFはパルスSTP′が発生する毎に、現出力を反転したレベル("0","1")の信号SELBを出力する。
スイッチ部SW7は切替信号CHGがハイレベルの場合には(A=B)、端子aに入力する信号SELBをセレクト信号SELとして出力し、そうでない場合は端子bに入力する信号SELAをセレクト信号SELとして出力する。この結果、送信信号の拡散率A,Bが異なれば拡散率の小さい方を送信停止信号として選択し、拡散率A,Bが同一値の場合は交互に送信停止信号を選択する。
・第6変形例
以上では拡散符号列同士の相互相関値に基づいて送信を停止する場合について説明した。しかし、各送信信号を第1、第2の拡散符号列で拡散変調して得られる拡散変調信号同士の相互相関値に基づいて送信を停止するように構成することもできる。又、第1実施例では、スイッチを用いて送信を停止したがスイッチによらず別の手段で送信を停止するように構成することもできる。これらの変形例は、以下の各実施例においても同様に言えることである。
(B)第2実施例
図20は本発明の第2実施例における符号分割多重通信システムの構成図であり、図4の第1実施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点は、
(1) 2つの拡散符号列SCD1,SCD2のシンボル毎の相互相関値CORVが閾値REF以上になったとき、シンボル区間において符号が一致するチップを検出して出力する符号一致チップ検出部CDCIを設けた点、
(2) シンボル毎の相互相関値が閾値REF以上になったとき、シンボル区間全部でなく、シンボル区間内の符号一致チップ区間で送信信号SdataO1、SdataO2の出力を停止する点、である。
基地局装置(送信装置)BSにおけるセクタ部Sec1,Sec2の各チャネル符号化部CH-cod1,CH-cod2は、2つの送信信号Data1,Data2に対してそれぞれ誤り訂正符号化の処理を施し、符号化された送信信号Cdata1,Cdata2を出力する。拡散回路SC1,SC2は拡散符号列発生器SCG1,SCG2より出力する拡散符号列SCD1,SCD2を使用して各送信信号Cdata1,Cdata2を拡散変調し、送信信号SdataO1,SdataO2を出力する。以後、遅延部DLY1,DLY2は拡散変調された送信信号SdataO1、SdataO2をそれぞれ時間τだけ遅延する。遅延信号SdataO1,SdataO2はスイッチ部SW1,SW2や図示しない周波数変換器、電力増幅器等を経由して送信アンテナANT1,ANT2に入力する。遅延部DLY1,DLY2の遅延時間τは拡散変調された送信信号SdataO1、SdataO2のタイミングを後述する制御信号CSTPのタイミングに一致させるためのものである。
相互相関検出制御部CORRは、第1、第2の拡散符号列SCD1,SCD2の1シンボルあたりの相互相関値を連続的に演算し、相互相関値が予め定める閾値REFを超えたかチェックし、閾値を越えて干渉雑音が大きくなった時、1シンボル期間ハイレベルの信号GATEを出力する。符号一致チップ検出部CDCIは、シンボル当りの相互相関値が閾値以上になれば、信号S3(後述)を用いて該シンボル区間において拡散符号列SCD1,SCD2の符号が一致するチップを検出し、一致する各チップ期間においてハイレベルとなる制御信号CSTPを出力する。
スイッチ部SW1,SW2は制御信号CSTPがハイレベルになれば、該制御信号CSTPに応じたチップ期間、遅延部DLY1,DLY2から出力する送信信号の通過を禁止する。この結果、チップ周期単位でスイッチングされた送信信号Sdata1,Sdata2は、各々のアンテナANT1,ANT2から空中に放射される。以上ではスイッチ部SW1,SW2を用いて送信停止制御を行ったが、拡散変調器または送信信号増幅器(図示せず)の動作をON/OFFすることにより送信停止制御を行うように構成することもできる。
受信側において、拡散符号列発生器SCG1′、SCG2′は、送信側の拡散変調に使用した拡散符号列SCD1,SCD2と同期した同一の逆拡散符号列SCD1′,SCD2′を発生し、逆拡散回路RSC1,RSC2は、これら逆拡散符号列SCD1′,SCD2′を用いて受信信号Sdata1′、Sdata2′に逆拡散処理を施して逆拡散信号Cdata1′、Cdata2′を出力する。チャネル復号化部CH-dec1,CH-dec2は逆拡散回路から出力する逆拡散信号Cdata1′,Cdata2′に対して誤り訂正復号処理を行い最終的な受信データData1′,Data2′を生成して出力する。この時、送信側で部分的に送信を停止して受信装置に送信されなかったシンボルは、チャネル復号化部CH-dec1,CH-dec2により再生される。
第2実施例によれば干渉雑音が大きくなるシンボル期間内の特に干渉が大きくなるチップ期間、双方の送信系が送信信号の送信を停止するため、各送信系における干渉雑音が減小し良好に通信ができる。又、チップ部分の送信を停止した送信データは誤り訂正復号処理により復元でき、問題はない。
以上では、双方の送信系が同時にチップ期間、送信信号の送信を停止する場合であるが、一方の送信系においてのみチップ期間、送信信号の送信を停止するように構成することもできる。
図21は第2実施例の動作タイミング説明図である。拡散符号列SCD1,SCD2の網かけで示す部分は、相互相関が局所的に劣化するシンボル部分であり、特にその内の前半2チップの符号が一致している例を示している。各拡散符号列SCD1,SCD2のシンボル毎の相互相関値CORVが閾値REFを超えると、閾値を越えたシンボル期間Tsにおいてチップ毎に符号が一致する期間(チップ期間)が検出され、スイッチ部SW1,SW2により、該チップ期間(前半の2チップ期間)において送信データSdataO1,SdataO2(斜線部分)の通過が禁止される。
・相互相関検出制御部及び符号一致チップ検出部の構成
図22は相互相関検出制御部CORR及び符号一致チップ検出部CDCIの構成図、図23はその動作説明図であり、図22の相互相関検出制御部CORRの構成は図5における構成と同一である。図22において、SCD1,SCD2は相互相関を求める2系統の拡散符号列で、図20の拡散符号列発生部SCG1,SCG2の出力である。また、 CSTPは図20のスイッチ部SW1,SW2に入力するチップ期間毎に送信信号の停止/通過を制御する制御信号である。
入力された2系統の拡散符号列はそれぞれ、1チップ分の遅延素子として働く遅延部D11〜D14,D21〜D24によってトータル4チップ分遅延される。一方の系列の各遅延部D11〜D14の出力は対応する相手系列の遅延部D21〜D24の出力と共に排他的論理和回路EXOR1〜EXOR4に入力し、EXOR1〜EXOR4は2入力の値が一致するかどうかにより信号S0〜S3を出力する。信号S3はシンボル期間における第1チップの一致/不一致を示す信号、信号S2はシンボル期間における第2チップの一致/不一致を示す信号、信号S1はシンボル期間における第3チップの一致/不一致を示す信号、信号S0はシンボル期間における第4チップの一致/不一致を示す信号である。加算部ADDは入力された4つの信号S0〜S3を参照して一致状態を示している信号数を数え、計数結果SUMを2ビットの信号で出力する。この計数結果SUMは、各シンボル(この場合は4チップ)毎にクロック発生器SCLKGENから出力するシンボルクロックSCLKを使って保持部LATCHに保持される。比較器CMPはこの保持された計数値(シンボル毎の相互相関値)CORVと閾値REFを比較し、相互相関値CORVが閾値REF以上であればハイレベルの信号GATEを出力する。符号一致チップ検出部CDCIは、遅延素子D3で信号S3を1チップ分遅延した信号S3Dと信号GATEとの論理積を論理積部ANDで演算し、信号GATEがハイレベルとなっている期間においてこの信号S3Dを制御信号CSTPとして出力する。制御信号CSTPは、シンボル毎の相関値CORVが予め定める閾値REF以上の時に、そのシンボル内で相互の符号系列の値が一致しているチップ部分のみでハイレベルとなるもので、図20のスイッチ部SW1、SW2はこの制御信号CSTPにより送信信号のチップ単位の通過許可/禁止制御を実行する。
以上では拡散率=4の場合について説明したが、拡散率がより長い場合には、(1) 遅延素子の段数がそれに応じて増加し、かつ、(2) 対応する加算部ADDの加算信号数の増加、(3) 加算結果SUMやそれを保持した値CORVおよび閾値REFの情報ビット数が増加する構成となる。
・変形例
以上では拡散符号列同士の相互相関値に基づいて送信を停止する場合について説明した。しかし、各送信信号を第1、第2の拡散符号列で拡散変調して得られる拡散変調信号同士の相互相関値に基づいて送信を停止するように構成することもできる。又、以上ではスイッチを用いて送信を停止したがスイッチによらず別の手段で送信を停止するように構成することもできる。
(C)第3実施例
図24は本発明の第3実施例における符号分割多重通信システムの構成図であり、図4の第1実施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点は、
(1) 第1実施例では相互相関値が大きいシンボル期間、スイッチにより一方の送信信号の送信を停止するが、第3実施例では相互相関値が大きいシンボル期間、一方の拡散符号列の符号を反転して拡散変調している点、
(2) 第1実施例では拡散回路SC1,SC2から出力する送信信号を遅延しているが、第3実施例では拡散符号列SCD1,SCD2をその相互相関演算処理に要する時間分遅延している点、
である。
基地局装置(送信装置)BSにおけるセクタ部Sec1,Sec2の各チャネル符号化部CH-cod1,CH-cod2は、2つの送信信号Data1,Data2に対してそれぞれ誤り訂正符号化の処理を施し、符号化された送信信号Cdata1,Cdata2を出力する。一方、拡散符号列発生器SCG1,SCG2は拡散変調するための拡散符号列SCD1,SCD2を発生し、遅延部DLY1′、DLY2′はそれぞれ拡散符号列SCD1,SCD2を所定時間遅延する。遅延部 DLY1′は遅延した拡散符号列SCD1を反転部INVとスイッチSW5に入力し、反転部INVは拡散符号列SCD1の符号を反転してスイッチ部SW5のもう一方に入力する。
以上と並行して、相互相関検出制御部CORRは、第1、第2の拡散符号列SCD1,SCD2の1シンボルあたりの相互相関値を連続的に演算し、相互相関値が予め定める閾値REFを超えたかチェックし、閾値を越えて干渉雑音が大きくなった時、1シンボル期間ハイレベルの符号切替信号CCSを出力する。
スイッチ部SW5は符号切替信号CCSがローレベルのシンボル期間では、すなわち、干渉雑音が小さいシンボル期間では、遅延部DLY1′から出力する拡散符号列SCD1を選択して出力する。又、スイッチ部SW5は符号切替信号CCSがハイレベルのシンボル期間では、すなわち、干渉雑音が大きいシンボル期間では反転部INVから出力する反転拡散符号列*SCD1を出力する。
拡散回路SC1はスイッチ部SW5から出力する拡散符号列SCm1で符号化された送信データCdata1を拡散変調し、又、拡散回路SC2は遅延部DLY2′から出力する拡散符号列SCD2で符号化された送信データCdata2を拡散変調する。以後、拡散変調された信号はそれぞれ図示しない周波数変換部、送信電力増幅器を介してアンテナANT1,ANT2に入力され、空中に放射される。
受信側において、拡散符号列発生器SCG1′、SCG2′は、送信側の拡散変調に使用した符号列SCD1,SCD2と同期した同一の符号列SCD1′,SCD2′を発生し、逆拡散回路RSC1,RSC2は、これら符号列SCD1′,SCD2′を用いて受信信号 Sdata1′、Sdata2′に逆拡散処理を施して逆拡散信号Cdata1′、Cdata2′を出力する。チャネル復号化部CH-dec1,CH-dec2は逆拡散回路RSC1,RSC2からそれぞれ出力する逆拡散信号Cdata1′,Cdata2′に対して誤り訂正復号処理を行い最終的な受信データ Data1′,Data2′を生成して出力する。この時、送信側において符号反転により発生する拡散符号列を用いて拡散したシンボル部分の信号は受信装置のチャネル復号化部CH-dec1,CH-dec2で正しいデータに再生される。
図25は第3実施例の動作タイミング説明図である。拡散符号列SCD1,SCD2の網かけで示す部分は、相互相関が局所的に劣化するシンボル部分である。各拡散符号列SCD1,SCD2のシンボル毎の相互相関値CORVが閾値REFを超えると、その閾値を越えたシンボル期間、スイッチ部SW5は拡散符号列SCD1の符号を反転した拡散符号列*SCD1を出力し、全体として符号を反転しない部分と反転した部分(斜線部参照)SCm1を拡散回路SC1に供給する。
第3実施例によれば干渉雑音が大きくなるシンボル期間、一方の拡散符号列の符号を反転するため、相互相関値が小さくなって各送信系の干渉雑音が減小し、良好に通信ができる。又、拡散符号を反転した送信系では正しく逆拡散できなくなるが、誤り訂正復号処理により元のデータを復元できる。
尚、拡散符号列の変更を行う構成(スイッチ部SW5と反転部INV)は、処理不要の送信信号系に設ける必要はない。また、複数の送信信号について拡散符号列の変更を行うには、実施例のように反転部INVを使った拡散符号列の変更と固定拡散符号列の置換による変更とを組み合わせて行うことが可能である。
・変形例
図26は第3実施例の変形例であり、図24の第3実施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点は、
(1) 2つの拡散符号列SCD1,SCD2のシンボル毎の相互相関値CORVが閾値REF以上になったとき、シンボル区間において符号が一致するチップを検出して出力する符号一致チップ検出部CDCIを設けた点、
(2) シンボル毎の相互相関値が閾値REF以上になったとき、シンボル区間全部で拡散符号列を反転するのでなく、シンボル区間内の符号一致チップの拡散符号のみ反転している点、
であり、相互相関検出制御部CORR及び符号一致チップ検出部CDCIの構成は図22に示す構成とまったく同じである。
符号一致チップ検出部CDCIは、シンボル毎の相互相関値が閾値を越え(信号GATE=ハイレベル)、かつ、該シンボル区間内の符号が一致するチップ期間、ハイレベルの符号切替信号CCCSを出力する。スイッチ部SW5は符号切替信号CCCSがローレベルのとき拡散符号列SCD1を選択して出力し、符号切替信号CCCSがハイレベルのとき反転拡散符号列*SCD1を選択して出力する。すなわち、スイッチ部SW5は、シンボル毎の相互相関値が閾値REF以上で、かつ、該シンボル区間内の符号が一致するチップ期間のみ符号を反転して出力する。
拡散回路SC1はスイッチ部SW5から出力する拡散符号列SCm1′で符号化された送信データCdata1を拡散変調し、又、拡散回路SC2は遅延部DLY2′から出力する拡散符号列SCD2で符号化された送信データCdata2を拡散変調する。以後、拡散変調された信号はそれぞれ図示しない周波数変換部、送信電力増幅器を介してアンテナANT1,ANT2に入力され、空中に放射される。受信側の動作は第3実施例とまったく同一である。
この変形例によれば干渉雑音が大きくなるシンボル期間、符号が一致するチップ期間のみ一方の拡散符号列の符号を反転するため、相互相関値が小さくなって他方の送信系の干渉雑音が減小し、良好に通信ができる。又、拡散符号を反転した送信系では正しく逆拡散できなくなるが、誤り訂正復号処理により元のデータを復元できる。
又、以上では拡散符号列同士の相互相関値に基づいて拡散符号列の一部を変更する場合について説明した。しかし、各送信信号を第1、第2の拡散符号列で拡散変調して得られる拡散変調信号同士の相互相関値に基づいて拡散符号列の一部を変更するように構成することもできる。
(D)第4実施例
図27は本発明の第4実施例における符号分割多重通信システムの構成図であり、図24の第3実施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点は、
(1) 相互相関検出制御部CORRが通信の開始に先立って、2つの拡散符号列SCD1,SCD2の相互相関演算を実行し、相互相関値が閾値以上になるシンボル位置を記憶する点、
(2) 該シンボル位置を受信側に通知する点、
(3) 運用時、送信側は記憶したシンボル位置で拡散符号列の符号を反転し、受信側は送信側より通知されたシンボル位置で逆拡散符号列の符号を反転している点、である。尚、遅延部DLY1′,DLY2′の図示を省略している。
通信に先立って、スイッチ部SW3,SW4を図示の状態にする。相互相関検出制御部CORRは拡散符号列発生器SCG1,SCG2より出力する拡散符号列SCD1,SCD2のシンボル毎の相互相関値を演算し、1シンボル毎の相互相関値が予め定める閾値REFを超えるかチェックし、越える場合にはそのシンボル位置を制御部CNT1に出力する。相互相関検出制御部CORRは最初の拡散符号列SCD1,SCD2が再度出現するまで上記処理を行い、制御部CNT1は相互相関値が閾値REFを超える全シンボル位置を保存する。制御部CNT1は保存したシンボル位置を制御信号伝送手段SIGを使用して受信装置MS1の制御部CNT3に通知し、該制御部CNT3は通知されたシンボル位置を記憶する。制御信号伝送手段SIGは例えば制御チャネルである。
上記前処理が終了すれば、スイッチ部SW3,SW4は拡散符号列SCD1,SCD2の出力先を拡散回路SC1,SC2側に切り替える。又、制御部CNT1は保存したシンボル位置でハイレベルとなる符号切替信号CCSを出力する。スイッチ部SW5は符号切替信号CCSがローレベルのシンボル期間では、すなわち、干渉雑音が小さいシンボル期間では、拡散符号列SCD1を選択して出力し、符号切替信号CCSがハイレベルのシンボル期間では、すなわち、干渉雑音が大きいシンボル期間では反転部INVから出力する反転拡散符号列*SCD1を出力する。
拡散回路SC1はスイッチ部SW5から出力する拡散符号列SCm1で符号化された送信データCdata1を拡散変調し、又、拡散回路SC2はSW4を介して出力される拡散符号列SCD2で符号化された送信データCdata2を拡散変調する。以後、拡散変調された信号はそれぞれ図示しない周波数変換部、送信電力増幅器を介してアンテナANT1,ANT2に入力され、空中に放射される。なお、反転部INVによる拡散符号の変更に代えて、(1) 固定パターンへの切り換え、(2) 1シンボル期間中の部分的な反転/置き換えを行ってもよい。
受信側において、拡散符号列発生器SCG1′、SCG2′は、送信側の拡散変調に使用した拡散符号列SCD1,SCD2と同期した同一の拡散符号列SCD1′,SCD2′を発生する。又、制御部CNT3は通知されたシンボル位置でハイレベルとなる符号切替信号CCS′を出力する。スイッチ部SW5′は符号切替信号CCS′がローレベルのシンボル期間では逆拡散符号列SCD1′を選択して出力し、符号切替信号CCS′がハイレベルのシンボル期間では反転部INV′から出力する逆拡散符号列*SCD1′を出力する。逆拡散回路RSC1はスイッチ部SW5′から出力する逆拡散符号列SCm1′を用いて受信信号Sdata1′に逆拡散処理を施して逆拡散信号Cdata1′を出力する。又、逆拡散回路RSC2は逆拡散符号列SCD2′を用いて受信信号Sdata2′に逆拡散処理を施して逆拡散信号Cdata2′を出力する。チャネル復号化部CH-dec1,CH-dec2は逆拡散回路RSC1,RSC2からそれぞれ出力する逆拡散信号Cdata1′,Cdata2′に対して誤り訂正復号処理を行い最終的な受信データ Data1′,Data2′を生成して出力する。
第4実施例によれば、干渉雑音が大きくなるシンボル期間、一方の拡散符号列の符号を反転するため、相互相関値が小さくなって各送信系の干渉雑音が減小し、良好に通信ができる。又、第4実施例によれば、受信側も送信側の拡散符号列と一致するように逆拡散符号列の符号を反転して逆拡散するため、干渉雑音が大きくなるシンボル期間においても送信データを復調でき、より正しく送信データの再生が可能になる。
尚、拡散符号列の変更を行う構成(スイッチ部SW5と反転部INV、スイッチ部SW5′と反転部INV′)は、処理不要の送受信系に設ける必要はない。また、複数の送信信号について拡散符号列の変更を行うには、実施例のように反転部INVを使った拡散符号列の変更と固定拡散符号列の置換による変更とを組み合わせて行うことが可能である。
以上では拡散符号列同士の相互相関値に基づいて拡散符号列の一部を変更する場合について説明した。しかし、各送信信号を第1、第2の拡散符号列で拡散変調して得られる拡散変調信号同士の相互相関値に基づいて拡散符号列の一部を変更するように構成することもできる。
(E)第5実施例
図28は本発明の第5実施例の符号分割多重通信システムの構成図であり、図4の第1実施例と同一部分には同一符号を付している。第5実施例において第1実施例と異なる点は、
(1) 2つの拡散符号列(実際には逆拡散符号列SCD1′,SCD2′)のシンボル毎の相互相関値を演算し、相互相関値が閾値REF以上になるシンボル位置を検出する相互相関検出制御部CORR′を受信側に設けた点、
(2) 相互相関値が閾値REF以上になるシンボル位置を送信装置BSに通知している点、
(3) 送信装置BSは通知されたシンボル位置で送信信号SdataO1の送信を停止する点である。
受信装置MS1の相互相関検出制御部CORR′は、送信装置の拡散符号列SCD1,SCD2と同一の逆拡散符号列SCD1′、SCD2′の1シンボルあたりの相互相関値をリアルタイムに順次演算し、相互相関値が予め定める閾値REFを越えたかチェックし、越えればそのシンボル位置を制御部CNT3に入力する。制御部CNT3は、該シンボル位置を送信装置BSの制御部CNT1に、通信回線の維持、設定を行うための制御信号伝送手段SIGを使用して通知する。制御部CNT1は通知されたシンボル位置に該当するタイミングで送信信号の送信を停止するための制御信号STPを発生してスイッチ部SW1に入力する。
以上と並行して、基地局装置(送信装置)BSにおけるセクタ部Sec1,Sec2の各チャネル符号化部CH-cod1,CH-cod2は、2つの送信信号Data1,Data2に対してそれぞれ誤り訂正符号化の処理を施し、符号化された送信信号Cdata1,Cdata2を出力する。拡散回路SC1,SC2は拡散符号列発生器SCG1,SCG2より出力する拡散符号列SCD1,SCD2を使用して各送信信号Cdata1,Cdata2を拡散変調し、送信信号SdataO1,Sdata2を出力する。
スイッチ部SW1は制御部CNT1より入力する制御信号STPがハイレベルになれば、該制御信号STPがハイレベルのシンボル期間、拡散回路SC1から出力する送信信号SdataO1の通過を禁止する。この結果、シンボル単位でスイッチングされた送信信号Sdata1はアンテナANT1から空中に放射される。又、送信信号Sdata2はスイッチング制御されずにアンテナANT2から空中に放射される。以上ではスイッチ部SW1,SW2を用いて送信停止制御を行ったが、拡散変調器または送信信号増幅器(図示せず)の動作をON/OFFすることにより送信停止制御を行うように構成することもできる。
受信側において、逆拡散符号列発生器SCG1′、SCG2′は、送信側の拡散変調に使用した拡散符号列SCD1,SCD2と同期した同一の逆拡散符号列SCD1′,SCD2′を発生し、逆拡散回路RSC1,RSC2は、これら逆拡散符号列SCD1′,SCD2′を用いて受信信号Sdata1′、Sdata2′に逆拡散処理を施して逆拡散信号Cdata1′、Cdata2′を出力する。チャネル復号化部CH-dec1,CH-dec2は逆拡散回路から出力する逆拡散信号Cdata1′,Cdata2′に対して誤り訂正復号処理を行い最終的な受信データData1′,Data2′を生成して出力する。この時、送信側で部分的に送信を停止して受信装置に送信されなかったシンボルは、チャネル復号化部CH-dec1,CH-dec2により再生される。
第5実施例によれば干渉雑音が大きくなるシンボル期間、一方の送信系は送信信号の送信を停止するため、他方の送信系の干渉雑音が減小し良好に通信ができる。又、送信信号の送信を停止した送信系は誤り訂正復号処理により元のデータを復元できる。
又、高速データ転送用の移動局において相互相関値を演算し、相関値が大きくなったとき(干渉雑音が大きくなったとき)、該高速データの通信を停止するようにすれば、他の送信系への干渉雑音低減効果を大きくでき、システム全体の効率を向上することができる。
又、第5実施例によれば、移動局が隣接基地局の境界領域に進入したとき、各基地局で使用する拡散符号列の相互相関値を計算し、相関値が大きくなったとき(干渉雑音が大きくなったとき)、一方の送信信号の送信を停止することができる。すなわち、隣接基地局の拡散符号列の相関を考慮して干渉雑音を減少でき、良好な通信を行うことができる。
以上では、一方の送信系がシンボル期間、送信信号の送信を停止する場合であるが、双方の送信系においてシンボル期間、送信信号の送信を停止するように構成することもできる。又、以上では1シンボル毎にスイッチングする場合について説明したが、1シンボル毎に反転(拡散符号列の変更)したり、あるいは1シンボルの一部チップについてスイッチングしたり、反転することができる。又、拡散符号系列の変更を行う場合、反転部とスイッチを不要な送信系に挿入する必要はない。
・第1変形例
図29は第5実施例の第1変形例であり、図28の第5実施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点は、受信側の逆拡散符号列SCD1′を遅延する遅延部DLY3を設け、該遅延部で逆拡散符号列SCD1′を遅延して逆拡散回路RSC1に入力している点である。逆拡散符号列SCD1′,SCD2′の相互相関演算処理に要する時間をt1、受信側より通知されたシンボル位置に基づいて送信停止制御が施されて送信信号が受信側に到来するまでの時間をt2とすれば、遅延部DLY3はこれらの合計時間に相当する時間分逆拡散符号列SCD1′を遅延し、受信信号と逆拡散符号列とのタイミングを合わせている。
・第2変形例
図30は第5実施例の第2変形例であり、図28の第5実施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点は、2つの逆拡散符号列SCD1′、SCD2′の相互相関演算をリアルタイムに行うか(第5実施例)、予め、実行しておくか(第2変形例)の違いである。
通信の開始に先立って、受信装置MS1のスイッチ部SW8は逆拡散符号列発生器SCG1′から出力する逆拡散符号列SCD1′を相互相関検出制御部CORR′に入力する。相互相関検出制御部CORR′は逆拡散符号列SCD1′,SCD2′のシンボル毎の相互相関値を演算し、1シンボル毎の相互相関値が予め定める閾値REFを超えるかチェックし、越える場合にはそのシンボル位置を制御部CNT3に入力する。相互相関検出制御部CORR′は最初の逆拡散符号列SCD1′,SCD2′が再度出現するまで上記処理を行い、制御部CNT3は相互相関値が予め定める閾値REFを超える全シンボル位置を保存する。上記前処理が終了すれば、スイッチ部SW8は逆拡散符号列SCD1′を逆拡散回路RSC1に入力すると共に、制御部CNT3は記録したシンボル位置を送信装置BSの制御部CNT1に制御信号伝送手段SIGを使用して通知する。
制御部CNT1は通知されたシンボル位置を記憶し、通信開始後、該シンボル位置に対応するタイミングで送信信号の送信を停止するための制御信号STPをスイッチ部SW1に入力する。以後、第5実施例と同様の動作が行われる。
・第3変形例
図31は第5実施例の第3変形例であり、図28の第5実施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点は、
(1) 2つの逆拡散符号列SCD1′,SCD2′のシンボル毎の相互相関値が閾値REF以上になったとき、該シンボル区間において符号が一致するチップ位置を検出して出力する符号一致チップ検出部CDCI′を設けた点、
(2) 該チップ位置を送信装置BSに通知している点、
(3) 送信装置BSは通知されたチップ位置で送信信号SdataO1の送信を停止する点である。尚、相互相関検出制御部CORR′と符号一致チップ検出部CDCI′は、図22に示す構成を有している。
受信装置MS1の相互相関検出制御部CORR′は、送信装置の拡散符号列SCD1,SCD2と同一の逆拡散符号列SCD1′、SCD2′の1シンボルあたりの相互相関値を順次演算し、相互相関値が予め定める閾値REFを越えたかチェックし、越えれば1ンボル期間ハイレベルの信号を符号一致チップ検出部CDCI′に入力する。符号一致チップ検出部CDCI′は、シンボル当りの相互相関値が閾値以上になれば、該シンボル区間において逆拡散符号列SCD1′,SCD2′の符号が一致するチップ位置を検出して制御部CNT3に入力する。制御部CNT3は、入力されたチップ位置を送信装置BSの制御部CNT1に制御信号伝送手段SIGを介して通知する。制御部CNT1は通知されたチップ位置に該当するタイミング(チップ期間)で、送信信号の送信を停止するための制御信号CSTPをスイッチ部SW1に入力する。
以上と並行して、基地局装置(送信装置)BSにおけるセクタ部Sec1,Sec2の各チャネル符号化部CH-cod1,CH-cod2は、2つの送信信号Data1,Data2に対してそれぞれ誤り訂正符号化の処理を施し、符号化された送信信号Cdata1,Cdata2を出力する。拡散回路SC1,SC2は拡散符号列発生器SCG1,SCG2より出力する拡散符号列SCD1,SCD2を使用して各送信信号Cdata1,Cdata2を拡散変調し、送信信号SdataO1,Sdata2を出力する。
スイッチ部SW1は制御部CNT1より入力する制御信号CSTPがハイレベルになれば、該制御信号CSTPがハイレベルのチップ期間、拡散回路SC1から出力する送信信号SdataO1の通過を禁止する。この結果、チップ単位でスイッチングされた送信信号Sdata1はアンテナANT1から空中に放射される。又、送信信号Sdata2はスイッチング制御されずにアンテナANT2から空中に放射される。
受信側において、逆拡散符号列発生器SCG1′、SCG2′は、送信側の拡散符号列SCD1,SCD2と同一の逆拡散符号列SCD1′,SCD2′を該拡散符号列SCD1,SCD2と同期して発生し、逆拡散回路RSC1,RSC2は、これら逆拡散符号列SCD1′,SCD2′を用いて受信信号Sdata1′、Sdata2′に逆拡散処理を施して逆拡散信号Cdata1′、Cdata2′を出力する。チャネル復号化部CH-dec1,CH-dec2は逆拡散回路から出力する逆拡散信号Cdata1′,Cdata2′に対して誤り訂正復号処理を行い最終的な受信データData1′,Data2′を生成して出力する。
第3変形例によれば干渉雑音が大きくなるシンボル期間において特に干渉が大きくなるチップ期間、送信信号の送信を停止するため、各送信系の干渉雑音が減小し良好に通信ができる。又、チップ部分の送信が停止された送信データは誤り訂正復号処理により復元できる。
以上では拡散符号列同士の相互相関値に基づいて送信を停止する場合について説明したが拡散変調信号同士の相互相関値に基づいて送信を停止するように構成することもできる。
(F)第6実施例
図32は本発明の第6実施例の符号分割多重通信システムの構成図であり、図24の第3実施例と同一部分には同一符号を付している。第6実施例において第3実施例と異なる点は、
(1) 2つの拡散符号列(実際には逆拡散符号列SCD1′,SCD2′)のシンボル毎の相互相関値を演算し、相互相関値が閾値REF以上になるシンボル位置を検出する相互相関検出制御部CORR′を受信側に設けた点、
(2) 相互相関値が閾値REF以上になるシンボル位置を受信装置MS1より送信装置BSに通知している点、
(3) 送信装置BSは通知されたシンボル位置で拡散符号列の符号を反転し、反転した拡散符号列で拡散変調する点、である。
受信装置MS1の相互相関検出制御部CORR′は、送信装置の拡散符号列SCD1,SCD2と同一の逆拡散符号列SCD1′、SCD2′の1シンボルあたりの相互相関値を順次演算し、相互相関値が予め定める閾値REFを越えたかチェックし、越えればそのシンボル位置を制御信号伝送手段SIGを介して送信装置BSの制御部CNT1に通知する。制御部CNT1は通知されたシンボル位置に該当するタイミングで符号切替信号 CCSをスイッチ部SW5に入力する。
送信装置BSにおけるセクタ部Sec1,Sec2の各チャネル符号化部CH-cod1,CH-cod2は、2つの送信信号Data1,Data2に対してそれぞれ誤り訂正符号化の処理を施し、符号化された送信信号Cdata1,Cdata2を出力する。一方、拡散符号列発生器SCG1,SCG2は拡散符号列SCD1,SCD2を発生し、拡散符号列SCD1は反転部INVとスイッチSW5に入力し、反転部INVは拡散符号列SCD1の符号を反転してスイッチ部SW5のもう一方の端子に入力する。スイッチ部SW5は制御部CNT1から入力する符号切替信号CCSがローレベルのシンボル期間では、すなわち、干渉雑音が小さいシンボル期間では、拡散符号列SCD1を選択して出力する。又、スイッチ部SW5は符号切替信号CCSがハイレベルのシンボル期間では、すなわち、干渉雑音が大きいシンボル期間では反転部INVから出力する反転拡散符号列*SCD1を出力する。
拡散回路SC1は符号化された送信データCdata1をスイッチ部SW5から出力する拡散符号列SCm1で拡散変調し、又、拡散回路SC2は符号化された送信データCdata2を拡散符号列SCD2で拡散変調する。以後、拡散変調された信号はそれぞれ図示しない周波数変換部、送信電力増幅器を介してアンテナANT1,ANT2に入力され、空中に放射される。
受信側において、逆拡散符号列発生器SCG1′、SCG2′は、送信側の拡散符号列SCD1,SCD2と同一の逆拡散符号列SCD1′,SCD2′を発生し、遅延部DLY3は逆拡散符号列SCD1′を所定時間遅延して逆拡散回路RSC1に入力する。遅延時間は、(1) 相互相関演算処理に要する時間、(2) 送信装置が受信装置から通知されたシンボル位置に基づいて拡散符号列の符号を反転する時間、(3) 符号反転した拡散符号列で拡散変調された送信信号が受信側に到来するまでの時間の合計時間に相当し、遅延部DLY3は該時間分逆拡散符号列SCD1′を遅延し、受信信号と逆拡散符号列とのタイミングを合わせる。
逆拡散回路RSC1,RSC2は、逆拡散符号列SCD1′,SCD2′を用いて受信信号Sdata1′、Sdata2′に逆拡散処理を施して逆拡散信号Cdata1′、Cdata2′を出力する。チャネル復号化部CH-dec1,CH-dec2は逆拡散回路から出力する逆拡散信号Cdata1′,Cdata2′に対して誤り訂正復号処理を行い最終的な受信データData1′,Data2′を生成して出力する。この時、符号反転されたシンボルは、チャネル復号化部CH-dec1により再生される。
以上では、拡散符号列の変更を行う構成(スイッチ部SW5と反転部INV)を1つの送信系に設けた場合であるが、複数の送信系のそれぞれに設けることもできる。また、複数の送信系において拡散符号列の変更を行うには、実施例のように反転部INVを使った拡散符号列の変更と固定拡散符号列の置換による変更とを組み合わせて行うことが可能である。
第6実施例によれば干渉雑音が大きくなるシンボル期間、一方の送信系は拡散符号列の符号を反転するため、他方の送信系の干渉雑音が減小し良好に通信ができる。
又、第6実施例によれば、移動局が隣接基地局の境界領域に進入したとき、各基地局で使用する拡散符号列の相互相関値を計算し、相関値が大きくなったとき(干渉雑音が大きくなったとき)、一方の送信信号の拡散符号列を変更して干渉雑音を減少することができる。すなわち、隣接基地局の拡散符号列の相関を考慮して干渉雑音を減少でき、良好な通信を行うことができる。
・第1変形例
第6実施例はシンボル毎に拡散符号列の符号を反転する場合であるが、相関値が閾値以上となるシンボルにおいて同一符号のみ符号反転するように構成することもできる。かかる場合には、相互相関検出制御部CORR′の後段に符号一致検出部CDCI′(図32の点線参照)を設ける。
相互相関検出制御部CORR′は、送信装置の拡散符号列SCD1,SCD2と同一の逆拡散符号列SCD1′、SCD2′の1シンボルあたりの相互相関値を順次演算し、相互相関値が予め定める閾値REFを越えたかチェックし、越えれば1シンボル期間ハイレベルの信号を符号一致チップ検出部CDCI′に入力する。符号一致チップ検出部CDCI′は、シンボル当りの相互相関値が閾値以上になれば、該シンボル区間において逆拡散符号列SCD1′,SCD2′の符号が一致するチップ位置を検出し、制御信号伝送手段SIGを介して送信装置BSの制御部CNT1に通知する。制御部CNT1は通知されたチップ位置に該当するタイミング(チップ期間)で、符号切替信号をスイッチ部SW5に入力する。スイッチ部SW5は符号切替信号によりチップ単位で拡散符号列の符号を反転する。
・第2変形例
図33は第6実施例の第2変形例の符号分割多重通信システムの構成図であり、図32の第6実施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点は、受信装置MS1が送信装置BSに通知したシンボル位置で逆拡散符号列の符号を反転している点である。
第2変形例において、受信装置MS1の相互相関検出制御部CORR′が相互相関値を演算し、相互相関値が閾値 REF以上になるシンボル位置を制御部CNT3に入力すると共に、該シンボル位置を制御信号伝送手段SIGを介して送信装置BSに通知する。送信装置BSは通知されたシンボル位置で拡散符号列SCD1の符号を反転し、反転した拡散符号列で送信データを拡散変調して送信する。
受信側において、逆拡散符号列発生器SCG1′、SCG2′は、送信側の拡散符号列SCD1,SCD2と同一の逆拡散符号列SCD1′,SCD2′を発生し、遅延部DLY3は逆拡散符号列SCD1′を所定時間遅延してスイッチ部SW5と反転部INV′に入力する。又、制御部CNT3は記憶してあるシンボル位置でハイレベルとなる符号切替信号CCS′を出力する。
スイッチ部SW5′は符号切替信号CCS′がローレベルのシンボル期間では逆拡散符号列SCD1′を選択して出力し、符号切替信号CCS′がハイレベルのシンボル期間では反転部INV′から出力する逆拡散符号列*SCD1′を出力する。この結果、スイッチ部SW5′は拡散符号列SCm1と同期した逆拡散符号列SCm1′を出力する。
逆拡散回路RSC1はスイッチ部SW5′から出力する逆拡散符号列SCm1′を用いて受信信号Sdata1′に逆拡散処理を施して逆拡散信号Cdata1′を出力する。逆拡散回路RSC2は逆拡散符号列SCD2′を用いて受信信号Sdata2′に逆拡散処理を施して逆拡散信号Cdata2′を出力する。チャネル復号化部CH-dec1,CH-dec2は逆拡散回路RSC1,RSC2からそれぞれ出力する逆拡散信号Cdata1′,Cdata2′に対して誤り訂正復号処理を行い最終的な受信データ Data1′,Data2′を生成して出力する。
第2変形例はシンボル毎に拡散符号列の符号を反転する場合であるが、相関値が閾値以上となるシンボルにおいて同一符号のみ符号反転するように構成することもできる。かかる場合には、相互相関検出制御部CORR′の後段に符号一致検出部CDCI′(図33の点線参照)を設ける。
以上、第2変形例によれば、受信側が拡散符号列と一致するように逆拡散符号列の符号を反転するため、干渉雑音が大きくなるシンボル期間において干渉雑音を減小でき、しかも、該シンボル期間において正しくデータを再生することができる。
・第3変形例
図34は第6実施例の第3変形例の符号分割多重通信システムの構成図であり、図33の第2実施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点は、送信装置BSの制御部CNT1が符号反転するシンボル位置情報を更に制御信号伝送手段SIG2を介して受信装置MS1の制御部CNT3に通知する点である。
以上では拡散符号列同士の相互相関値に基づいて拡散符号列を変更する場合について説明したが拡散変調信号同士の相互相関値に基づいて拡散符号列を変更するように構成することもできる。
(G)第7実施例
図35は本発明の第7実施例の符号分割多重通信システムの構成図であり、図4の第1実施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点は、
(1) 通信の開始に先立って、相互相関検出制御部CORRが拡散符号列SCD1,SCD2のシンボル毎の相互相関値を演算し、1シンボル毎の相互相関値が予め定める閾値REFを超えるかチェックし、越える場合にはそのシンボル位置を制御部CNT1に出力する点、
(2) 制御部CNT1は、制御信号伝送手段SIGを介して受信装置MS1の制御部CNT3に対して相互相関値が閾値REFを超えるシンボル位置を通知する点、
(3) 通信時、制御部CNT1は記憶したシンボル位置に応じたタイミングで制御信号STPを出力し、スイッチ部SW1はこの制御信号に基づいて送信信号の送信/停止を制御している点、
(4) チャネル符号化部CH-Cod1は制御部CNT1より非送信のシンボル位置を受信し、非送信のシンボル分伝送ビット数を短縮化して符号化を行う点、
(5) 受信側のチャネル復号化部CH-dec1は制御部CNT3より非送信のシンボル位置を受信し、送信装置の符号化処理と逆の復号化処理を行う点、
である。
通信開始に先立って、スイッチ部SW3,SW4を図示状態にする。相互相関検出制御部CORRは拡散符号列発生器SCG1,SCG2から出力する拡散符号列SCD1,SCD2のシンボル毎の相互相関値を演算し、1シンボル毎の相互相関値が予め定める閾値REFを超えるかチェックし、越える場合にはそのシンボル位置を制御部CNT1に出力する。相互相関検出制御部CORRは最初の拡散符号列SCD1,SCD2が再度出現するまで上記処理を行い、制御部CNT1は相互相関値が予め定める閾値REFを超える全シンボル位置を保存する。
上記前処理が終了すれば、スイッチ部SW3,SW4は拡散符号列SCD1,SCD2の出力先を拡散回路SC1,SC2に切り替える。又、制御部CNT1は上記保存した非送信のシンボル位置を制御信号伝送手段SIGを介して受信装置MS1の制御部CNT3に通知すると共に、該非送信のシンボル位置を符号化部CH-Cod1に通知する。又、制御部CNT3は受信した非送信のシンボル位置をチャネル復号化部CH-dec1に通知する。
通信時、送信装置BSの各チャネル符号化部CH-cod1,CH-cod2はそれぞれ送信信号Data1,Data2に対して誤り訂正符号化のための処理を行い、符号化された送信信号Cdata1,Cdata2を生成する。この符号化処理において、チャネル符号化部 CH-cod1は非送信シンボル位置情報に基づいて非送信シンボル分、伝送ビット数を短縮化して符号化を行う。
拡散回路SC1は送信データCdata1を拡散符号列SCD1で拡散変調してスイッチ部 SW1に入力すると共に、制御部CNT1は相互相関値が予め定める閾値REFを超えるシンボル位置でハイレベルとなる制御信号STPを出力する。スイッチ部SW1は制御信号STPがハイレベルになれば対応する1シンボル期間、拡散回路SC1から入力する送信信号の通過を禁止する。一方、拡散回路SC2は送信データCdata2を拡散符号列SCD2で拡散変調して出力する。
以後、スイッチング制御された送信信号Sdata1とスイッチング制御されない送信信号Sdata2は、各々のアンテナANT1,ANT2から空中に放射される。
受信側において、逆拡散符号列発生器SCG1′、SCG2′は、送信側の拡散符号列SCD1,SCD2と同一の逆拡散符号列SCD1′,SCD2′を該拡散符号列と同期して発生し、逆拡散回路RSC1,RSC2は、これら逆拡散符号列SCD1′,SCD2′を用いて受信信号Sdata1′、Sdata2′に逆拡散処理を施して逆拡散信号Cdata1′、Cdata2′を出力する。チャネル復号化部CH-dec1,CH-dec2は逆拡散回路から出力する逆拡散信号Cdata1′,Cdata2′に対して誤り訂正復号処理を行い最終的な受信データData1′,Data2′を生成して出力する。この復号化処理において、チャネル復号化部CH-dec1は、チャンネル符号化部CH-Cod1が非送信シンボルとして短縮化を行ったのと同じシンボル位置の受信信号を除外して復号処理を行う。
例えば、チャネル符号化部CH-Cod1は通常時データData1をnビット毎に符号化処理してNビット(N>n)の符号データCdata1を生成する。しかし、Nビットのうち第mビット目で相互相関値が閾値以上になれば、チャネル符号化部CH-Cod1は通常時と異なる符号化処理を行い、nビットデータData1を(N-1)ビットデータに符号化し、この(N-1)ビットデータを第1〜第(m-1)ビット、第(m+1)〜第Nビットにマッピングして送出する(第mビットにはデータをマッピングしない)。一方、チャネル復号化部CH-Cdec1は逆拡散回路RSC1から出力する第1〜第(m-1)ビット、第(m+1)〜第Nビットを用いて(第mビットは使用しない)、復号化処理を行い復号データを出力する。
第7実施例によれば、送信誤りが生じる可能性のあるシンボル位置で符号化データを送信せず、しかも、復号化処理で送信誤りが生じている可能性のあるシンボル位置のデータを使用しないで復号化するため、正しく送信データを復号することができる。
・変形例
図36は第7実施例の変形例であり、図35の第7実施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点は、
(1) 通信開始に先立って、2つの拡散符号列(実際には逆拡散符号列SCD1′、SCD2′)のシンボル毎の相互相関値を演算し、相互相関値が閾値REF以上になるシンボル位置を検出する相互相関検出制御部CORR′を受信側に設けた点、
(2) 相互相関値が閾値REF以上になるシンボル位置を送信装置BSに通知している点、
(3) 送信装置BSは通知されたシンボル位置で送信信号SdataO1の送信を停止する点、
(4) 制御部CNT1は受信側より通知された非送信シンボル位置情報をチャネル符号化部CH-Cod-1に入力し、制御部CNT3は受信側で検出した非送信シンボル位置情報をチャネル復号化部CH-dec1に入力している点である。
通信の開始に先立って、受信装置MS1のスイッチ部SW3′は逆拡散符号列発生器SCG1′から出力する逆拡散符号列SCD1′を相互相関検出制御部CORR′に入力する。相互相関検出制御部CORR′は逆拡散符号列SCD1′,SCD2′のシンボル毎の相互相関値を演算し、1シンボル毎の相互相関値が閾値REFを超えるかチェックし、越える場合にはそのシンボル位置を制御部CNT3に入力する。相互相関検出制御部CORR′は最初の逆拡散符号列SCD1′,SCD2′が再度出現するまで上記処理を行い、制御部CNT3は相互相関値が閾値REFを超える全シンボル位置を保存する。上記前処理が終了すれば、スイッチ部SW3′は逆拡散符号列SCD1′を逆拡散回路RSC1に入力すると共に、制御部CNT3は該シンボル位置を送信装置BSの制御部CNT1に制御信号伝送手段SIGを使用して通知する。
制御部CNT1は通知されたシンボル位置を記憶すると共に、チャネル符号化部CH-Cod1に該非送信のシンボル位置を通知する。又、受信側の制御CNT3は受信側で検出した非送信のシンボル位置をチャネル復号化部CH-dec1に通知する。
通信時、送信装置BSの各チャネル符号化部CH-cod1,CH-cod2はそれぞれ送信信号Data1,Data2に対してで誤り訂正符号化のための処理を行い、符号化された送信信号Cdata1,Cdata2を生成する。符号化処理において、チャネル符号化部CH-cod1は非送信シンボル位置情報に基づいて非送信シンボル分、伝送ビット数を短縮化して符号化を行う。拡散回路SC1,SC2は送信データCdata1,Cdata2を拡散符号列SCD1,SCD2で拡散変調してスイッチ部SW1に入力すると共に、制御部CNT1は相互相関値が閾値REFを超えるシンボル位置でハイレベルとなる制御信号STPを出力する。スイッチ部SW1は制御信号STPがハイレベルになれば対応する1シンボル期間、拡散回路SC1から出力する送信信号の通過を禁止する。スイッチング制御された送信信号Sdata1とスイッチング制御されない送信信号Sdata2は、各々のアンテナANT1,ANT2から空中に放射される。
受信側において、逆拡散符号列発生器SCG1′、SCG2′は、送信側の拡散符号列SCD1,SCD2と同一の逆拡散符号列SCD1′,SCD2′を該拡散符号列と同期して発生し、逆拡散回路RSC1,RSC2は、これら逆拡散符号列SCD1′,SCD2′を用いて受信信号Sdata1′、Sdata2′に逆拡散処理を施して逆拡散信号Cdata1′、Cdata2′を出力する。チャネル復号化部CH-dec1,CH-dec2は逆拡散回路から出力する逆拡散信号Cdata1′,Cdata2′に対して誤り訂正復号処理を行い最終的な受信データData1′,Data2′を生成して出力する。復号化において、チャネル復号化部CH-dec1は、チャンネル符号化部CH-Cod1が非送信シンボルとして短縮化を行ったのと同じシンボル位置の受信信号を除外して復号処理を行う。
以上の実施例では、拡散符号列は所定の周期で循環的に繰り返される符号列を想定したが、次のように拡散符号列を作成することができる。例えば、nビットのシフトレジスタを用いて符号長2n−1の拡散符号列を発生し、この拡散符号列より10msecに相当する長さの符号列部分を切り出し、該切り出した部分符号列を10msec毎に繰り返し発生することにより拡散符号列を作成する。逆拡散符号列も同様である。
以上本発明によれば、拡散符号間の瞬時的な相互相関特性の劣化による信号相互の干渉を除去し、効率的で高品質な通信手段を提供する。
BS 基地局装置(送信装置)
MS1,MS2 移動局装置(受信装置
Sec1,Sec2 基地局装置におけるセクタ部

Claims (24)

  1. 異なる拡散符号列を使用して複数の送信信号を拡散変調し、同時に複数の拡散変調信号の通信を行う符号分割多重通信システムにおける拡散信号送信装置において、
    各送信信号に割り当てられた拡散符号列の相互相関値を算出する相互相関検出部、
    算出された相互相関値より、拡散符号列の干渉区間を判定する判定部、
    干渉区間と判定された拡散符号列の全体あるいは該拡散符号列の一部について、前記複数の送信信号の少なくとも1つの送信を停止するスイッチ部、
    を備えたことを特徴とする拡散信号送信装置。
  2. 異なる拡散符号列を使用して複数の送信信号を拡散変調し、同時に複数の拡散変調信号の通信を行う符号分割多重通信システムにおける拡散信号送信装置において、
    各送信信号に割り当てられた拡散符号列の相互相関値をシンボル毎に算出する相互相関検出部、
    算出された相互相関値より、拡散符号列の干渉区間を判定する判定部、
    前記拡散符号列のうち少なくとも1つの拡散符号列について、干渉区間と判定された符号部分を別の符号に変更する拡散符号変更部、
    を備えたことを特徴とする拡散信号送信装置。
  3. 前記相互相関検出部は、予め拡散符号列間の相互相関値を算出し、相互相関値が予め定める一定値を超えた拡散符号列の位置を保存し、
    前記スイッチ部は保存位置に応じた拡散符号列の全体または該拡散符号列の一部について送信信号の送信を停止する、
    ことを特徴とする請求項1記載の拡散信号送信装置。
  4. 前記相互相関検出部は、予め拡散符号列間の相互相関値を算出し、相互相関値が予め定める一定値を超えた拡散符号列の位置を保存し、
    前記拡散符号変更部は該保存位置に応じた拡散符号列の符号部分を別の符号に変更する、
    ことを特徴とする請求項2記載の拡散信号送信装置。
  5. 互いに異なる拡散符号列を使用して複数の送信データに拡散変調処理を施し、得られた複数の拡散変調信号を同時に送信する拡散信号送信装置と、受信信号を拡散符号列と同一の逆拡散符号列で逆拡散し、逆拡散信号より送信データを復号する拡散信号受信装置とを備えた符号分割多重通信システムにおいて、
    前記拡散信号送信装置は、
    各送信データを符号化する符号化部、
    符号化データを異なる拡散符号列で拡散する拡散変調部、
    各拡散変調信号を送信する送信部、
    前記異なる拡散符号列の相互相関値を算出する相互相関検出部、
    算出された相互相関値より、拡散符号列の干渉区間を判定する判定部、
    干渉区間と判定された拡散符号列の全体あるいは該拡散符号列の一部について、前記複数の送信データの少なくとも1つの送信を停止するスイッチ部、
    を備え、
    前記拡散信号受信装置は、
    受信データを拡散符号列と同一の複数の逆拡散符号列で逆拡散する逆拡散変調部、
    各逆拡散信号より送信データを復号する復号化部、
    を備えたことを特徴とする符号分割多重通信システム。
  6. 互いに異なる拡散符号列を使用して複数の送信データに拡散変調処理を施し、得られた複数の拡散変調信号を同時に送信する拡散信号送信装置と、受信信号を拡散符号列と同一の逆拡散符号列で逆拡散し、逆拡散信号より送信データを復号する拡散信号受信装置とを備えた符号分割多重通信システムにおいて、
    前記拡散信号送信装置は、
    各送信データを符号化する符号化部、
    符号化データを異なる拡散符号列で拡散する拡散変調部、
    各拡散変調信号を送信する送信部、
    前記異なる拡散符号列の相互相関値をシンボル毎に算出する相互相関検出部、
    算出された相互相関値より、拡散符号列の干渉区間を判定する判定部、
    前記拡散符号列のうち少なくとも1つの拡散符号列について、干渉区間と判定された符号部分を別の符号に変更する拡散符号変更部、
    を備え、
    前記拡散信号受信装置は、
    受信データを拡散符号列と同一の複数の逆拡散符号列で逆拡散する逆拡散変調部、
    各逆拡散信号より送信データを復号する復号化部、
    を備えたことを特徴とする符号分割多重通信システム。
  7. 互いに異なる拡散符号列を使用して複数の送信データに拡散変調処理を施し、得られた複数の拡散変調信号を同時に送信する拡散信号送信装置と、受信信号を拡散符号列と同一の逆拡散符号列で逆拡散し、逆拡散信号より送信データを復号する拡散信号受信装置とを備えた符号分割多重通信システムにおいて、
    前記拡散信号送信装置は、
    各送信信号に割り当てられた拡散符号列の相互相関値を算出する相互相関検出部、
    算出された相互相関値より、拡散符号列の干渉区間を判定する判定部、
    少なくとも1つの拡散符号列について、干渉区間と判定された拡散符号列に応じた符号部分を別の符号に変更する拡散符号変更部、
    拡散符号列変更の態様を拡散信号受信装置に通知する手段を備え、
    前記拡散信号受信装置は、
    通知された拡散符号列変更の態様に基づいて逆拡散符号列を前記変更後の拡散符号列と同一となるように変更する逆拡散符号列変更部、
    を有することを特徴とする符号分割多重通信システム。
  8. 互いに異なる拡散符号列を使用して複数の送信データに拡散変調処理を施し、得られた複数の拡散変調信号を同時に送信する拡散信号送信装置と、受信信号を拡散符号列と同一の逆拡散符号列で逆拡散し、逆拡散信号より送信データを復号する拡散信号受信装置とを備えた符号分割多重通信システムにおいて、
    前記拡散信号受信装置は、
    送信装置が拡散変調に使用する符号列の相互相関値を算出する相互相関検出部、
    算出された相互相関値より、拡散符号列の干渉区間を判定する判定部、
    干渉区間と判定された拡散符号列の位置、または干渉区間と判定された拡散符号列内のチップ毎の符号一致位置を検出して送信装置に通知する手段、
    を備え、前記拡散信号送信装置は、
    受信装置から送られてくる位置情報を受信する手段、
    通知された位置情報に基づいて所定の拡散符号列の全体または一部について、少なくとも1つの送信信号の送信を停止するスイッチ部、
    を備えた、
    ことを特徴とする符号分割多重通信システム。
  9. 互いに異なる拡散符号列を使用して複数の送信データに拡散変調処理を施し、得られた複数の拡散変調信号を同時に送信する拡散信号送信装置と、受信信号を拡散符号列と同一の逆拡散符号列で逆拡散し、逆拡散信号より送信データを復号する拡散信号受信装置とを備えた符号分割多重通信システムにおいて、
    前記拡散信号受信装置は、
    送信装置が拡散変調に使用する符号列の相互相関値を算出する相互相関検出部、
    算出された相互相関値より、拡散符号列の干渉区間を判定する判定部、
    干渉区間と判定された拡散符号列の位置、または干渉区間と判定された拡散符号列内のチップ毎の符号一致位置を検出して送信装置に通知する手段、
    を備え、前記拡散信号送信装置は、
    受信装置から送られてくる位置情報を受信する手段、
    少なくとも1つの拡散符号列について、前記通知された位置情報に応じた拡散符号列の符号部分を別の符号に変更する拡散符号変更部、
    を備えた、
    ことを特徴とする符号分割多重通信システム。
  10. 前記拡散信号受信装置は、
    前記位置情報に基づいて逆拡散符号列を、変更後の拡散符号列と同一となるように変更する逆拡散符号列変更部、
    を備えたことを特徴とする請求項9記載の符号分割多重通信システム。
  11. 前記拡散信号送信装置は、
    拡散符号列変更の態様を受信装置に通知する手段を備え、
    前記拡散信号受信装置は、
    受信信号を逆拡散復調する際、送信装置から通知された拡散符号列変更の態様に基づいて逆拡散符号列を前記変更後の拡散符号列と同一となるように変更する逆拡散符号列変更部、
    を備えたことを特徴とする請求項9記載の符号分割多重通信システム。
  12. 拡散信号送信装置は、スイッチ部で送信しない拡散符号列の部分に応じたビットは非送信ビットとし、伝送ビット数を短縮して符号化処理する符号化部と、非送信ビットの位置を拡散信号受信装置に通知する手段を備え、
    拡散信号受信装置は、送信装置から伝送手段を通じて通知された非送信ビット情報に基づいて該非送信ビットを除外して復号化処理を行う復号化部を備えたことを特徴とする請求項5記載の符号分割多重通信システム。
  13. 前記拡散信号送信装置は、受信装置から通知された相互相関値の大きな拡散符号列に応じたビットは非送信ビットとし、伝送ビット数を短縮して符号化処理する符号化部を備え、
    拡散信号受信装置は、送信装置に通知した情報に基づいて短縮されたビットを除外して復号処理を行い、伝送データを再生する復号部を備えたことを特徴とする請求項8記載の符号分割多重通信システム。
  14. 送信の停止または拡散符号の変更は、拡散率のより小さな送信信号に対して行うことを特徴とする請求項1または2記載の拡散符号送信装置または請求項5または6または7または8または9記載の符号分割多重通信システム。
  15. 送信の停止または拡散符号の変更は、該複数の送信信号の中から順番に、またはランダムに、または予め定める順番選択論理に従って選択した送信信号に対して行うことを特徴とする請求項1または2記載の拡散符号送信装置または請求項5または6または7または8または9記載の符号分割多重通信システム。
  16. 異なる拡散符号列を使用して複数の送信信号を拡散変調し、同時に複数の拡散変調信号の通信を行う符号分割多重通信システムにおける拡散信号送信装置において、
    各拡散変調された送信信号間の相互相関値を算出する相互相関検出部、
    算出された相互相関値より、拡散符号列の干渉区間を判定する判定部、
    干渉区間と判定された拡散符号列の全体あるいは該拡散符号列の一部について、前記複数の送信信号の少なくとも、一つの送信を停止するスイッチ部、
    を備えたことを特徴とする拡散信号送信装置。
  17. 異なる拡散符号列を使用して複数の送信信号を拡散変調し、同時に複数の拡散変調信号の通信を行う符号分割多重通信システムにおける拡散信号送信装置において、
    各拡散変調された送信信号間の相互相関値を算出する相互相関検出部、
    算出された相互相関値より、拡散符号列の干渉区間を判定する判定部、
    前記拡散符号系列のうち少なくとも1つの拡散符号列について、干渉区間と判定された符号部分を別の符号に変更する拡散符号変更部、
    を備えたことを特徴とする拡散信号送信装置。
  18. 互いに異なる拡散符号列を使用して複数の送信信号に拡散変調処理を施し、得られた複数の拡散変調信号を同時に送信する拡散信号送信装置と、受信信号を拡散符号列と同一の逆拡散符号列で逆拡散し、逆拡散信号より送信信号を復号する拡散信号受信装置とを備えた符号分割多重通信システムにおいて、
    前記拡散信号送信装置は、
    各送信データを符号化する符号化部、
    符号化データを異なる拡散符号列で拡散する拡散変調部、
    各拡散変調信号を送信する送信部、
    各拡散変調信号間の相互相関値を算出する相互相関検出部、
    算出された相互相関値より、拡散符号列の干渉区間を判定する判定部、
    干渉区間と判定された拡散符号列の全体あるいは該拡散符号列の一部について、前記複数の送信データの少なくとも1つの送信を停止するスイッチ部、
    を備え、
    前記拡散信号受信装置は、
    受信データを拡散符号列と同一の複数の逆拡散符号列で逆拡散する逆拡散変調部、
    各逆拡散信号より送信データを復号する復号化部、
    を備えたことを特徴とする符号分割多重通信システム。
  19. 互いに異なる拡散符号列を使用して複数の送信データに拡散変調処理を施し、得られた複数の拡散変調信号を同時に送信する拡散信号送信装置と、受信信号を拡散符号列と同一の逆拡散符号列で逆拡散し、逆拡散信号より送信データを復号する拡散信号受信装置とを備えた符号分割多重通信システムにおいて、
    前記拡散信号送信装置は、
    各送信データを符号化する符号化部、
    符号化データを異なる拡散符号列で拡散する拡散変調部、
    各拡散変調信号を送信する送信部、
    各拡散変調信号間の相互相関値を算出する相互相関検出部、
    算出された相互相関値より、拡散符号列の干渉区間を判定する判定部、
    前記拡散符号列のうち少なくとも1つの拡散符号列について、干渉区間と判定された符号部分を別の符号に変更する拡散符号変更部、
    を備え、
    前記拡散信号受信装置は、
    受信データを拡散符号列と同一の複数の逆拡散符号列で逆拡散する逆拡散変調部、
    各逆拡散信号より送信データを復号する復号化部、
    を備えたことを特徴とする符号分割多重通信システム。
  20. 互いに異なる拡散符号列を使用して複数の送信データに拡散変調処理を施し、得られた複数の拡散変調信号を同時に送信する拡散信号送信装置と、受信信号を拡散符号列と同一の逆拡散符号列で逆拡散し、逆拡散信号より送信データを復号する拡散信号受信装置とを備えた符号分割多重通信システムにおいて、
    前記拡散信号送信装置は、
    各拡散変調信号間の相互相関値を算出する相互相関検出部、
    算出された相互相関値より、拡散符号列の干渉区間を判定する判定部、
    少なくとも1つの拡散符号列について、干渉区間と判定された拡散符号列に応じた符号部分を別の符号に変更する拡散符号変更部、
    拡散符号列変更の態様を拡散信号受信装置に通知する手段を備え、
    前記拡散信号受信装置は、
    通知された拡散符号列変更の態様に基づいて逆拡散符号列を前記変更後の拡散符号列と同一となるように変更する逆拡散符号列変更部、
    を有することを特徴とする符号分割多重通信システム。
  21. 互いに異なる拡散符号列を使用して複数の送信データに拡散変調処理を施し、得られた複数の拡散変調信号を同時に送信する拡散信号送信装置と、受信信号を拡散符号列と同一の逆拡散符号列で逆拡散し、逆拡散信号より送信データを復号する拡散信号受信装置とを備えた符号分割多重通信システムにおいて、
    前記拡散信号受信装置は、
    各拡散変調信号間の相互相関値を算出する相互相関検出部、
    算出された相互相関値より、拡散符号列の干渉区間を判定する判定部、
    干渉区間と判定された拡散符号列の位置、または干渉区間と判定された拡散符号列内のチップ毎の一致位置を検出して送信装置に通知する手段、
    を備え、前記拡散信号送信装置は、
    受信装置から送られてくる位置情報を受信する手段、
    通知された位置情報に基づいて所定の拡散符号列の全部または一部について、少なくとも1つの送信信号の送信を停止するスイッチ部、
    を備えた、
    ことを特徴とする符号分割多重通信システム。
  22. 互いに異なる拡散符号列を使用して複数の送信データに拡散変調処理を施し、得られた複数の拡散変調信号を同時に送信する拡散信号送信装置と、受信信号を拡散符号列と同一の逆拡散符号列で逆拡散し、逆拡散信号より送信データを復号する拡散信号受信装置とを備えた符号分割多重通信システムにおいて、
    前記拡散信号受信装置は、
    各拡散変調信号間の相互相関値を算出する相互相関検出部、
    算出された相互相関値より、拡散符号列の干渉区間を判定する判定部、
    干渉区間と判定された拡散符号列の位置、または干渉区間と判定された拡散符号列内のチップ毎の一致位置を検出して送信装置に通知する手段、
    を備え、前記拡散信号送信装置は、
    受信装置から送られてくる位置情報を受信する手段、
    少なくとも1つの拡散符号列について、前記通知された位置情報に応じた拡散符号列の符号部分を別の符号列に変更する拡散符号変更部、
    を備えた、
    ことを特徴とする符号分割多重通信システム。
  23. 異なる拡散符号列を使用して複数の送信信号を拡散変調し、同時に複数の拡散変調信号の通信を行う符号分割多重通信システムにおける拡散信号送信方法において、
    各送信信号に割り当てられた拡散符号列の相互相関値を算出し、
    算出された相互相関値より、拡散符号列の干渉区間を判定し、
    干渉区間と判定された拡散符号列の全体あるいは該拡散符号列の一部について、前記複数の送信信号の少なくとも1つの送信を停止する、
    ことを特徴とする拡散信号送信方法
  24. 異なる拡散符号列を使用して複数の送信信号を拡散変調し、同時に複数の拡散変調信号の通信を行う符号分割多重通信システムにおける拡散信号送信方法において、
    各拡散変調された送信信号間の相互相関値を算出し、
    算出された相互相関値より、拡散符号列の干渉区間を判定し、
    干渉区間と判定された拡散符号列の全体あるいは該拡散符号列の一部について、前記複数の送信信号の少なくとも一つの送信を停止する、
    ことを特徴とする拡散信号送信方法
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