JP4325927B2 - 封入気体の圧力測定方法および封入気体の圧力測定装置 - Google Patents

封入気体の圧力測定方法および封入気体の圧力測定装置 Download PDF

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Description

本発明は、封入気体の圧力測定方法および封入気体の圧力測定装置に関する。更に詳述すると、本発明は、放射線を使用して密閉容器内の封入気体の圧力を非破壊的に測定する封入気体の圧力測定方法および封入気体の圧力測定装置に関するものである。
原子力発電所で発生した使用済み核燃料は、高レベルの放射能を有しており、また崩壊熱を発生し続けることから、耐食性、耐熱性に優れたキャニスタに収容して一定期間貯蔵される。キャニスタ内にはHeガスなどの不活性ガスが一緒に封入されており、この封入ガスを利用して使用済み核燃料の熱をキャニスタに伝えるようにしている。封入ガスは例えば約2気圧に加圧されており、熱伝達効率の向上が図られている。封入ガスが漏れてその圧力が減少すると熱伝達効率が悪化するので、封入ガスの圧力を継続的に監視する必要がある。
キャニスタの密封性を監視する方法として、例えば特開2002−122694号公報に開示されたキャニスタ密封監視方法がある。この監視方法では、図4に示すように、キャニスタ101を貯蔵キャスク102から取り出して密閉容器103内に移動させた後、この密閉容器103内を密閉して真空引きし、その排気ガス中に封入ガスが含まれているか否かをガス漏れ検知手段104によって調べることで、キャニスタ101の密封性を調べるものである。つまり、封入ガスの漏れを測定することで、封入ガスの圧力が正常であるか否かを間接的に推定するものである。
密閉容器103は移動可能な架台105上に設置されており、貯蔵キャスク102の真上に密閉容器103を移動させた後、キャニスタ101を昇降機構106で密閉容器103内に吊り上げるようにしている。密閉容器103内を真空引きして検査を行った後、キャニスタ101を貯蔵キャスク102内に降ろして収納し貯蔵する。そして、密閉容器103を次の貯蔵キャスク102の真上に移動させて次のキャニスタ101の検査を行う。
商業用原子炉で発生する使用済み核燃料は比較的大型であり重量が大きい。キャニスタ101には多数の使用済み核燃料が収容されるので、キャニスタ101は大型の重量物となる。このため、キャニスタ101を収容する密閉容器103は更に大型の重量物になり、キャニスタ101の密封性を監視するための設備が大掛かりなものになる。
特開2002−122694号
しかしながら、上述のキャニスタ密封監視方法では以下の問題がある。即ち、上述した通り、必要な設備が大掛かりなものになってしまう。また、キャニスタ101を密閉容器103に収容して密閉容器103内全体を真空引きするので、検査に手間がかかる。さらに、本来の目的であるキャニスタ101内の使用済み核燃料の異常な温度上昇を未然に防止するという観点からは封入ガスの圧力を直接知ることが重要であるにもかかわらず、上述のキャニスタ密封監視方法では封入ガスの圧力を直接知ることはできず、不活性ガスの漏れの原因となるピンホールや亀裂などを発見し、これに基づいて推定するだけである。
本発明は、大掛かりな設備を必要とせず、密閉容器内の封入気体の圧力を簡単に測定することができる封入気体の圧力測定方法および封入気体の圧力測定装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、請求項1記載の発明は、金属製の密閉容器内に封入された気体の圧力を非破壊的に測定する封入気体の圧力測定方法であって、測定用放射線として中性子を使用し、密閉容器の外から照射される測定用放射線が密閉容器内の封入気体を透過し密閉容器の外に設けられた放射線検出器によって検出されるように照射ルートを定めると共に、照射ルートについて封入気体の圧力と測定用放射線の減衰との関係を予め求めておき、照射ルートにおける測定用放射線の減衰を実際に測定し、その測定結果と前記関係に基づいて封入気体の圧力を同定するものである。
気体に放射線を透過させる場合、その気体の圧力とその気体を透過する放射線(放射線束)の減衰との間には一定の関係がある。したがって、密閉容器について測定用放射線を透過させる照射ルートを定めておき、この照射ルートについて封入気体の圧力と放射線の透過との関係を予め求めておけば、この関係に、実際に測定した測定用放射線の減衰の結果を当てはめることで、封入気体の圧力を求めることができる。ここで、測定用放射線として中性子を用いている。中性子は物質の透過性に優れている。測定用放射線として中性子を使用することで、密閉容器の壁による測定用放射線の減衰を抑制できる。
また、請求項2記載の封入気体の圧力測定方法は、密閉容器は使用済み核燃料を貯蔵するキャニスタであり、照射ルートの前後を構成する放射線源と放射線検出器をキャニスタを挟んでその外側に向かい合わせに設置して、キャニスタ内の使用済み核燃料及びバスケットが無い位置を測定用放射線が透過するようにしている。したがって、使用済み核燃料を貯蔵するキャニスタ内に封入されている気体の圧力を非破壊で求めことができる。
また、請求項3記載の封入気体の圧力測定方法は、照射ルート上の密閉容器の壁の厚さを部分的に薄くしたものである。密閉容器は固体であり、封入気体よりも放射線を減衰させる。照射ルート上の密閉容器の壁を薄くすることで、測定の対象である封入気体以外の部分における測定用放射線の減衰を減らすことができる。密閉容器の壁を部分的に薄くしても貫通孔を設けるわけではないので、密閉容器の気密性は確保される。
また、請求項4記載の封入気体の圧力測定方法は、コリメータを使用して測定のバックグラウンドとなる放射線を排除するものである。即ち、照射ルート以外から放射線検出器に入射しようとする放射線はコリメータによって放射線検出器への入射を妨げられる。特に、本発明を使用済み核燃料を収容するキャニスタに適用する場合には、使用済み核燃料が放射線を放出し続けていることから当該放射線が測定のバックグラウンドとなる虞があるが、当該放射線が放射線検出器に入射するのをコリメータによって防止することができる。コリメータは、例えば放射線検出器の前に設置する。また、コリメータを、例えば放射線検出器の前に設置すると共に放射線源の後にも設置しても良い。
また、請求項5記載の封入気体の圧力測定方法は、測定用放射線が放射線源から出射されるタイミングに基づいて測定用放射線が放射線検出器によって検出されるタイミングを求め、当該タイミング以外のタイミングで検出された放射線をバックグラウンドとして扱うものである。即ち、検出のタイミングに基づいて測定用放射線とバックグラウンド放射線とを区別し、バックグラウンド放射線を排除した測定用放射線についての減衰を実測することができる。
さらに、請求項記載の発明は、金属製の密閉容器内に封入された気体の圧力を非破壊的に測定する封入気体の圧力測定装置であって、密閉容器内の封入気体を透過するように定められた照射ルートに測定用放射線を照射する放射線源と、照射ルートを透過した測定用放射線を検出する放射線検出器とを備え、照射ルートについて封入気体の圧力と測定用放射線の減衰との関係を予め求めておき、放射線検出器の出力に基づいて照射ルートを透過した測定用放射線の実際の減衰を測定し、その測定結果と前記関係に基づいて封入気体の圧力を同定するものである。
放射線源から照射ルートに照射された測定用放射線(放射線束)は、その一部が減衰されながら密閉容器の壁と封入気体を透過して放射線検出器によって測定される。照射ルートは固定されており、また、密閉容器の壁についての測定用放射線の減衰率は変化しないので、照射ルートについて封入気体の圧力と測定用放射線の透過との関係を予め求めておけば、この関係に、放射線検出器の出力に基づき求めた測定用放射線の減衰の実測結果を当てはめることで、封入気体の圧力を求めることができる。また、中性子は物質の透過性に優れているので、測定用放射線として中性子を使用することで、密閉容器の壁による測定用放射線の減衰を抑制できる。
また、請求項記載の封入気体の圧力測定装置は、密閉容器が使用済み核燃料を貯蔵するキャニスタであり、放射線源と放射線検出器とがキャニスタを挟んでその外側に向かい合わせに設置され、キャニスタ内の使用済み核燃料及びバスケットが無い位置を測定用放射線が透過するように照射ルートが定められているものである。したがって、使用済み核燃料を貯蔵するキャニスタ内に封入されている気体の圧力を非破壊で求めことができる。
また、請求項記載の封入気体の圧力測定装置は、照射ルート上の密閉容器の壁の厚さが部分的に薄くされているものである。密閉容器は固体であり、封入気体よりも放射線を減衰させる。照射ルート上の密閉容器の壁を薄くすることで、測定の対象である封入気体以外の部分における測定用放射線の減衰を減らすことができる。密閉容器の壁を部分的に薄くしても貫通孔を設けるわけではないので、密閉容器の気密性は確保される。
また、請求項記載の封入気体の圧力測定装置は、照射ルート上に設置されたコリメータを備えるものである。コリメータは、例えば放射線検出器の前に設置する。この場合、照射ルート以外から放射線検出器に入射しようとする放射線はコリメータによって放射線検出器への入射を妨げられる。特に、使用済み核燃料を収容するキャニスタに適用する場合には、使用済み核燃料が放射線を放出し続けていることから当該放射線が測定のバックグラウンドとなる虞があるが、当該放射線が放射線検出器に入射するのをコリメータによって防止することができる。また、コリメータを、例えば放射線検出器の前に設置すると共に放射線源の後に設置しても良い。この場合、照射ルート以外への測定用放射線の出射が妨げられる。特に、使用済み核燃料を収容するキャニスタに適用する場合には、使用済み核燃料に向けて測定用放射線が出射されるのを防止することできる。
また、請求項10記載の封入気体の圧力測定装置は、測定用放射線が放射線源から出射されるタイミングに基づいて測定用放射線が放射線検出器によって検出されるタイミングを求め、当該タイミング以外のタイミングで検出された放射線をバックグラウンドとして扱うものである。即ち、検出のタイミングに基づいて測定用放射線とバックグラウンド放射線とを区別し、バックグラウンド放射線を排除した測定用放射線についての減衰を実測することができる。
しかして、請求項1記載の封入気体の圧力測定方法では、上述のようにして密閉容器内の封入気体の圧力を測定するようにしているので、封入気体の圧力を非破壊で簡単に求めることができる。また、測定用放射線として中性子を用いているので、密閉容器の壁による測定用放射線の減衰を抑制することができ、金属製の密閉容器についても容易に適用可能になる。
また、請求項2記載の封入気体の圧力測定方法では、密閉容器は使用済み核燃料を貯蔵するキャニスタであり、照射ルートの前後を構成する放射線源と放射線検出器をキャニスタを挟んでその外側に向かい合わせに設置して、キャニスタ内の使用済み核燃料及びバスケットが無い位置を測定用放射線が透過するようにしているので、使用済み核燃料を貯蔵するキャニスタ内に封入されている気体の圧力を非破壊で簡単に求めことができる。
また、請求項3記載の封入気体の圧力測定方法では、照射ルート上の密閉容器の壁の厚さを部分的に薄くしているので、測定の対象ではない密閉容器の壁による測定用放射線の減衰を減らすことができる。このため、測定に必要な放射線の透過線量を短時間で確保することができ、測定時間を短縮することができる。
また、請求項4記載の封入気体の圧力測定方法では、コリメータを使用して測定のバックグラウンドとなる放射線を排除するので、測定精度を向上させることができる。
また、請求項5記載の封入気体の圧力測定方法では、測定用放射線が放射線源から出射されるタイミングに基づいて測定用放射線が放射線検出器によって検出されるタイミングを求め、当該タイミング以外のタイミングで検出された放射線をバックグラウンドとして扱うようにしているので、バックグラウンド放射線を排除した測定用放射線についての減衰を実測することができ、圧力の測定精度を向上させることができる。
さらに、請求項記載の封入気体の圧力測定装置では、上述のように構成しているので、大掛かりな設備を使用せずに密閉容器内の封入気体の圧力を非破壊で簡単に求めることができる。また、放射線源が中性子源であるので、金属製の密閉容器の壁による測定用放射線の減衰を抑制することができ、金属製の密閉容器についても容易に適用可能になる。
また、請求項記載の封入気体の圧力測定装置では、密閉容器が使用済み核燃料を貯蔵するキャニスタであり、放射線源と放射線検出器とがキャニスタを挟んでその外側に向かい合わせに設置され、キャニスタ内の使用済み核燃料及びバスケットが無い位置を測定用放射線が透過するように照射ルートが定められているので、使用済み核燃料を貯蔵するキャニスタ内に封入されている気体の圧力を非破壊で簡単に求めることができる。
また、請求項記載の封入気体の圧力測定装置では、照射ルート上の密閉容器の壁の厚さが部分的に薄くされているので、測定の対象ではない密閉容器の壁による測定用放射線の減衰を減らすことができる。このため、測定に必要な放射線の透過線量を短時間で確保でき、測定時間を短縮することができる。
また、請求項記載の封入気体の圧力測定装置では、照射ルート上に設置されたコリメータを備えているので、例えばコリメータを放射線検出器の前に設置した場合には、バックグラウンド放射線を排除することができ、測定精度を向上させることができる。また、例えばコリメータを放射線源の後に設置した場合には、照射ルート以外に測定用放射線が出射されるのを防止することができ、測定用放射線が測定上無駄になるのを防止することができると共に、測定用放射線が密閉容器内の貯蔵物に影響を与えるのを防止することができる。
また、請求項10記載の封入気体の圧力測定装置では、測定用放射線が放射線源から出射されるタイミングに基づいて測定用放射線が放射線検出器によって検出されるタイミングを求め、当該タイミング以外のタイミングで検出された放射線をバックグラウンドとして扱うようにしているので、バックグラウンド放射線を排除した測定用放射線についての減衰を実測することができ、圧力の測定精度を向上させることができる。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2に本発明を適用した封入気体の圧力測定装置の実施形態の一例を示す。封入気体の圧力測定装置(以下、単に圧力測定装置という)は、金属製の密閉容器1内に封入された気体2の圧力を非破壊的に測定するものであって、密閉容器1内の封入気体2を透過するように定められた照射ルート3に測定用放射線を照射する放射線源4と、照射ルート3を透過した測定用放射線を検出する放射線検出器5とを備え、照射ルート3について封入気体2の圧力と測定用放射線の減衰との関係を予め求めておき、放射線検出器5の出力に基づいて照射ルート3を透過した測定用放射線の実際の減衰を測定し、その測定結果と前記関係に基づいて封入気体2の圧力を同定するものである。
密閉容器1は、例えば使用済み核燃料を貯蔵するステンレス製のキャニスタである。キャニスタ1内はバスケット6によって上下方向に細長い部屋に仕切られており、各部屋には使用済み核燃料7が燃料集合体の状態で1本ずつ収容されている。バスケット6は上から見て格子状に組まれている。このため、バスケット6の円筒板6aに面する最も外側の部屋は狭く、使用済み核燃料7を収容できない空き部屋となっている。本発明では、このようにキャニスタ1内に必ず生じる空き部屋の一つを利用して照射ルート3を定めている(以下、照射ルート3を定めた空き部屋に符号8を付して説明する)。キャニスタ1内には、封入気体2として例えばヘリウムガスなどの不活性ガスが充填されている。封入気体2は例えば2気圧に加圧されている。キャニスタ1は、コンクリート製のキャスク9内に貯蔵されている。キャスク9の内面にはステンレス製の内張9aが設けられている。なお、図2の符号10は、キャニスタ移動時に図示しないクレーンのフックを引っ掛けるための吊金具である。また、符号11はベント、符号12はドレンである。
キャニスタ1の上蓋1aの厚さは厚くなっており、放射線を遮蔽してキャニスタ1上での作業を可能にしている。照射ルート3上のキャニスタ1の上蓋1aの底面には有底の穴13が設けられている。有底穴13を設けることで、キャニスタ1の壁である上蓋1aの厚さが他の部分に比べて部分的に薄くなり、上蓋1aによる測定用放射線の減衰を減らすことができる。有底穴13は貫通孔ではないので、キャニスタ1内の密閉性を維持することができる。また本実施形態では、コンクリート製キャスク9の照射ルート3上の位置には貫通孔14が設けられており、キャスク9による測定用放射線の減衰を防止している。
放射線源4と放射線検出器5は、キャニスタ1を上下から挟んでその外側に向かい合わせに設置されており、キャニスタ1内の使用済み核燃料7及びバスケット6が無い位置、即ち空き部屋8を測定用放射線が透過するように照射ルート3を定めている。本実施形態では、放射線源4は例えば中性子源であり、測定用放射線として透過性に優れた中性子を使用している。透過性に優れた中性子を使用することで、ステンレス製のキャニスタ1についても良好に圧力測定を行うことが出来る。また、放射線源4をコンクリート製キャスク9内の底面に埋め込んでおり、放射線の環境への放出防止を図っている。
なお、放射線源4としては、例えば、一定周期で放射線を発生させるパルス放射線源を使用しても良いし、自発核分裂にまかせて放射線を発生させる放射線源を使用しても良い。パルス放射線源4としては、例えばサイクロトロン型中性子源等のパルス加速器中性子源等の使用が可能である。また、自発核分裂にまかせて放射線を発生させる放射線源4としては、例えば自発核分裂中性子源の使用が可能である。なお、パルス放射線源4の場合には、図示する放射線源4の位置は、中性子生成ターゲットの位置を示しており、その他、加速器等の図示は省略している。
放射線検出器5は、コンクリート製キャスク9の上に設置されている。放射線検出器5の前にはコリメータ15が設けられており、測定用放射線以外の放射線、例えば使用済み核燃料7から発生した放射線等が放射線検出器5に入射するのを防止している。本実施形態では、測定用放射線として中性子を使用しているので、放射線検出器5として中性子検出器を使用する。
本発明では、以下のようにして封入気体2の圧力を非破壊的に測定する。まず最初に、測定用放射線の照射ルート3を決定する。測定用放射線が測定対象である封入気体2中を測定に十分な距離透過すると共に、測定対象以外の物質の透過を避けるように照射ルート3を決定する。キャニスタ1内に充填された不活性ガスの圧力を測定する場合には、放射線源4と放射線検出器5をキャニスタ1を上下から挟むように設置し、空き部屋8内の封入ガス中を測定用放射線が透過するように照射ルート3を決定する。また、照射ルート3上には有底穴13と貫通孔14を設けており、測定対象ではないキャニスタ1の上蓋1aやコンクリート製キャスク9によって測定用放射線が減衰されてしまうのを出来るだけ防止している。
次に、照射ルート3について封入気体2の圧力と放射線の減衰との関係を求める。この関係としては、例えば、封入気体2の圧力Pと、放射線検出器5の計数が所定値Xに達するまでの所要時間(この時間は封入気体2中を透過する際の放射線の減衰率の変化に応じて変化する)Tとの関係である。つまり、封入気体2の圧力PがPのとき、放射線検出器5の計数が所定値Xに到達するまでの所要時間TがT、圧力PがPのとき所要時間TがT、圧力PがPのとき所要時間TがT、…であったとすると、これらのデータから圧力Pと所要時間Tとの関係を求める。
そして、実際に測定を開始する。測定は放射線検出器5の計数が所定値X(例えば1万カウント)に達するまで行われる。いま、放射線検出器5の計数が所定値Xに到達するまでの所要時間TがTxであったとすると、Txを上記の関係に当てはめることで封入気体2の圧力Pxを求めることができる。
放射線源4と放射線検出器5を設置したコンクリート製キャスク9内にキャニスタ1を貯蔵することで、当該キャニスタ1について継続的又は定期的に圧力測定を行うようにしても良く、あるいは、放射線源4と放射線検出器5を設置していない他のコンクリート製キャスク内に貯蔵しているキャニスタ1を、圧力測定のためにわざわざ当該キャスク9内に移動させてスポット的に圧力測定を行うようにしても良い。キャニスタ1の移動は、例えば図示しないクレーン等で吊り上げる方法等によって簡単に行うことができる。
このように、本発明では密閉容器1内の封入気体2に測定用放射線を透過させることで封入気体2の圧力を測定することができるので、密閉容器1の密封性を維持したまま非破壊で内部の封入気体2の圧力を測定することができ、しかも簡単に測定できる。
また、真空引きする必要がないので大掛かりな設備を必要とせず、低コストで圧力測定を行うことができる。
本発明では、キャニスタ1の上蓋1aに有底穴13を設けることで照射ルート3上における上蓋1aの厚さを薄くしているので、測定対象ではないキャニスタ1の上蓋1aによって測定用放射線が減衰されてしまうのを抑制することができる。このため、測定用放射線が放射線検出器5に到達する確率が増加し、測定時間を短縮することができる。なお、有底穴13を設けることで上蓋1aを部分的に薄肉にしているので、その分だけ使用済み核燃料7から発生する放射線の遮蔽効果が薄れることにもなる。しかしながら、有底穴13の直径は照射ルート3を確保するのに十分な小さなもので足り、また、使用済み核燃料7が無い空き部屋8に面して有底穴13が設けられているので、使用済み核燃料7から発生する放射線の遮蔽効果に対してあまり影響しない。
また、本発明では、放射線検出器5の前にコリメータ15を設置しているので、放射線源4から照射された測定用放射線以外の放射線が放射線検出器5に入射するのを抑制することができる。特に使用済み核燃料7からは放射線が頻繁に発生しており、この放射線は測定のバックグラウンドになる。コリメータ15を設置することで、バックグラウンド放射線の排除を図ることができるので、測定の精度を向上させることができる。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である
例えば、上述の説明では、キャニスタ1の上蓋1aの底面に有底穴13を設けていたが、上蓋1aの上面に有底穴13を設けても良い。図3に、上蓋1aの上面に有底穴13を設けた例を示す。この場合には、測定時以外には有底穴13をプラグ等で塞いでおくことができ、有底穴13を設けていない場合と同様又はこれに近い放射線の遮蔽効果を確保することができる。
また、上述の説明では、封入気体2の圧力と放射線の減衰との関係として、封入気体2の圧力Pと放射線検出器5の計数が所定値Xに達するまでの所要時間Tとの関係を利用していたが、これに限るものではない。例えば、封入気体2の圧力Pと、その封入気体2を透過して放射線検出器5に到達した放射線の計数率との関係を利用しても良い。つまり、封入気体2の圧力PがPのとき所定時間T当たりの放射線検出器5の計数NがN、圧力PがPのとき計数NがN、圧力PがPのとき計数NがN、…であったとすると、これらのデータから求められる圧力Pと所定時間T当たりの計数Nとの関係を利用しても良い。この場合には、所定時間Tにわたって圧力測定を行う。そして、計測した所定時間Tにおける放射線検出器5の計数がNxであったとすると、Nxを上記の関係に当てはめることで封入気体2の圧力Pxを求めることができる。
また、測定用放射線が放射線源4から出射されるタイミングに基づいて、測定用放射線が放射線検出器5によって検出されるタイミングを求め、当該タイミング以外のタイミングで検出された放射線をバックグラウンドとして扱うようにしても良い。つまり、放射線源4から出射された測定用放射線が放射線検出器5に到達するまでの飛行時間に基づいて、放射線検出器5によって検出された放射線が放射線源4から出射された測定用放射線か、あるいはその他のバックグラウンド放射線であるかを判別することができる。
即ち、放射線源4として、単色の放射線を発生させる放射線源4を使用した場合、放射線源4から出射された放射線が放射線検出器5に到達するまでの飛行時間に基づいて、検出した放射線が放射線源4から出射された測定用のものか、あるいはその他のバックグラウンド放射線であるかを判別することができる。また、複数のエネルギーの放射線を発生させる放射線源4を使用した場合にも、同じ原理で放射線源4から出射された測定用放射線とその他のバックグラウンド放射線とを判別できる。ただし、複数のエネルギーの放射線を発生させる放射線源4を使用した場合には、放射線のエネルギーによって放射線の透過率が変化するという好ましくない現象が発生するので、この場合には、飛行時間法を用いて放射線のエネルギーを求め、測定された放射線毎に透過率を評価して圧力測定を行うようにすることが好ましい。なお、この場合には封入気体2の圧力と放射線の減衰との関係も放射線のエネルギー毎に求めておく。
また、上述の説明では、密閉容器1として使用済み核燃料7を乾式貯蔵するキャニスタを例にしていたが、適用可能な密閉容器1はキャニスタに限るものではない。
また、上述の説明では、キャニスタ1の上蓋1aに有底穴13を設け、照射ルート3上の上蓋1aの厚さを部分的に薄くしていたが、測定に支障がない場合、例えば密閉容器1の壁の材質として測定用放射線の減衰率が小さいものを使用している場合等には密閉容器1の壁を部分的に薄くしなくても良い。
また、上述の説明では、放射線検出器5の前にコリメータ15を設置していたが、測定に支障がない場合等にはコリメータ15を省略しても良い。
また、放射線源4の後、即ち測定用放射線の出射側にコリメータを設置し、放射線検出器5に向かう方向以外の方向に放射線が出射されるのを防止するようにしても良い。特に、使用済み核燃料7を貯蔵するキャニスタ1では、使用済み核燃料7に向けて中性子が出射されると新たな核分裂反応が生じる虞がある。放射線源4の後にコリメータを設置することで、使用済み核燃料7に向けて中性子が出射されるのを防止することができる。また、照射ルート3以外に測定用放射線が出射されるのを防止することができ、測定用放射線が測定上無駄になるのを防止することもできる。
本発明による封入気体2の圧力測定の成立性を確認するための計算解析を行った。使用済み核燃料7としてPWR17×17燃料集合体を21体収める金属製のCFS−キャニスタ(密閉容器)1を例に計算解析を行った。計算解析には米国ロスアラモス国立研究所で開発された連続エネルギーモンテカルロ法計算コードMCNP−4Cを使用した。同コードは米国での臨界安全解析に標準的に利用されている。
キャニスタ1はステンレス製で、上蓋1aが厚さ28cm、底板が厚さ5cmである。キャニスタ1は厚さ5cmのステンレスで内張りされたコンクリート製キャスク9の中に納められている。キャニスタ1の内部には燃料集合体のまま使用済み核燃料7を納めるアルミニウム製バスケット6が配置してある。燃料集合体は5%−235U濃縮度のUO燃料棒で構成されている。
CFS−キャニスタ1の上蓋1aの底面に直径2.2cmの有底穴13を設けた。穴13の深さを26cm、圧力境界の厚さを2cmとした。有底穴13を設けている位置は、図2に示すように、使用済み核燃料7を仕切るバスケット6の円筒板6aと縦横の四角格子6bから等距離の点である。キャニスタ1の上方にコンクリート及び鉄製の直径1.4cm、長さ1mのコリメータ15を設けた。
キャニスタ1を置いたステンレスの内張9aの表面から深さ1cmの位置に放射線源4として点状中性子源を設置した。中性子源は252Cfとした。コリメータ15の出口での中性子スペクトルを計算した。キャニスタ1内の封入気体2としてヘリウムガスを使用し、その圧力は、使用済み核燃料7貯蔵時の2気圧、封入気体2が漏洩により外圧と釣り合った場合の1気圧、その二つの状態の遷移状況として1.5気圧の3つの場合を考慮した。中性子のエネルギースペクトルを2MeV以上、2MeV未満1MeV以上、1MeV未満500keV以上、全エネルギー領域で積分した結果を表1に示す。測定した放射線の計数Nの平方根の逆数である統計誤差(計算誤差)も一緒に示す。
つまり、封入気体2が2気圧、1.5気圧、1気圧の3つの場合について、それぞれモンテカルロ法によるコンピュータシミュレーションを行い、放射線検出器5による中性子のカウントを各エネルギー毎にそれぞれ求めた。そして、2気圧の場合のカウントに対する1気圧と1.5気圧の場合のカウントの増加割合をそれぞれ求めた。
Figure 0004325927
表1からも明らかなように、通常の燃料保管状態であるHeガス圧力即ち2気圧に対し、気圧が1.5気圧、1気圧と変化した場合、中性子束が明確に増分することがわかった。例えば、エネルギーの全領域では、気圧が1.5気圧、1気圧と変化すると、中性子束が2.08%、4.36%と明確に増分することがわかった。この数値解析から、本発明に基づく圧力測定が実現可能で十分実用的であることが確認できた。
本発明の封入気体の圧力測定装置の実施形態の一例を示す縦断面図である。 キャニスタの横断面図である。 キャニスタの上蓋に設けた有底穴の変形例を拡大して示す断面図である。 従来のキャニスタの密封性を監視する方法を示す断面図である。
符号の説明
1 キャニスタ(密閉容器)
1a 上蓋(壁)
2 封入気体
3 照射ルート
4 放射線源
5 放射線検出器
6 バスケット
7 使用済み核燃料
8 空き部屋(使用済み核燃料およびバスケットが無い位置)
15 コリメータ

Claims (10)

  1. 金属製の密閉容器内に封入された気体の圧力を非破壊的に測定する封入気体の圧力測定方法であって、測定用放射線として中性子を使用し、前記密閉容器の外から照射される前記測定用放射線が前記密閉容器内の封入気体を透過し前記密閉容器の外に設けられた放射線検出器によって検出されるように照射ルートを定めると共に、前記照射ルートについて前記封入気体の圧力と前記測定用放射線の減衰との関係を予め求めておき、前記照射ルートにおける前記測定用放射線の減衰を実際に測定し、その測定結果と前記関係に基づいて前記封入気体の圧力を同定することを特徴とする封入気体の圧力測定方法。
  2. 前記密閉容器は使用済み核燃料を貯蔵するキャニスタであり、前記照射ルートの前後を構成する放射線源と前記放射線検出器を前記キャニスタを挟んでその外側に向かい合わせに設置して、前記キャニスタ内の前記使用済み核燃料及びバスケットが無い位置を前記測定用放射線が透過するようにしたことを特徴とする請求項1記載の封入気体の圧力測定方法。
  3. 前記照射ルート上の前記密閉容器の壁の厚さを部分的に薄くしたことを特徴とする請求項1又は2記載の封入気体の圧力測定方法。
  4. コリメータを使用して測定のバックグラウンドとなる放射線を排除することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の封入気体の圧力測定方法。
  5. 前記測定用放射線が前記放射線源から出射されるタイミングに基づいて前記測定用放射線が前記放射線検出器によって検出されるタイミングを求め、当該タイミング以外のタイミングで検出された放射線をバックグラウンドとして扱うことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の封入気体の圧力測定方法。
  6. 金属製の密閉容器内に封入された気体の圧力を非破壊的に測定する封入気体の圧力測定装置であって、前記密閉容器内の封入気体を透過するように定められた照射ルートに前記密閉容器の外から測定用放射線を照射する放射線源と、前記照射ルートを透過した前記測定用放射線を前記密閉容器の外で検出する放射線検出器とを備え、前記放射線源は中性子源であり、前記照射ルートについて前記封入気体の圧力と前記測定用放射線の減衰との関係を予め求めておき、前記放射線検出器の出力に基づいて前記照射ルートを透過した前記測定用放射線の実際の減衰を測定し、その測定結果と前記関係に基づいて前記封入気体の圧力を同定することを特徴とする封入気体の圧力測定装置。
  7. 前記密閉容器は使用済み核燃料を貯蔵するキャニスタであり、前記放射線源と前記放射線検出器とが前記キャニスタを挟んでその外側に向かい合わせに設置され、前記キャニスタ内の前記使用済み核燃料及びバスケットが無い位置を前記測定用放射線が透過するように前記照射ルートが定められていることを特徴とする請求項6記載の封入気体の圧力測定装置。
  8. 前記照射ルート上の前記密閉容器の壁の厚さが部分的に薄くされていることを特徴とする請求項6又は7記載の封入気体の圧力測定装置。
  9. 前記照射ルート上に設置されたコリメータを備えることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の封入気体の圧力測定装置。
  10. 前記測定用放射線が前記放射線源から出射されるタイミングに基づいて前記測定用放射線が前記放射線検出器によって検出されるタイミングを求め、当該タイミング以外のタイミングで検出された放射線をバックグラウンドとして扱うことを特徴とする請求項から9のいずれかに記載の封入気体の圧力測定装置。
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