JP2002520629A - 燃料閉じ込め装置 - Google Patents

燃料閉じ込め装置

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JP2002520629A
JP2002520629A JP2000560592A JP2000560592A JP2002520629A JP 2002520629 A JP2002520629 A JP 2002520629A JP 2000560592 A JP2000560592 A JP 2000560592A JP 2000560592 A JP2000560592 A JP 2000560592A JP 2002520629 A JP2002520629 A JP 2002520629A
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ジョーンズ,ゲイリー
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ブリティッシュ・ニュークリア・フューエルズ・パブリック・リミテッド・カンパニー
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    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21FPROTECTION AGAINST X-RADIATION, GAMMA RADIATION, CORPUSCULAR RADIATION OR PARTICLE BOMBARDMENT; TREATING RADIOACTIVELY CONTAMINATED MATERIAL; DECONTAMINATION ARRANGEMENTS THEREFOR
    • G21F5/00Transportable or portable shielded containers
    • G21F5/06Details of, or accessories to, the containers
    • G21F5/10Heat-removal systems, e.g. using circulating fluid or cooling fins

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 放射性物体もしくは物質を閉じ込めるための装置は、封止された外側容器(3)と、放射性物体を収容するため該封止された外側容器内にそこから間隙(9)により分離されて配置された封止された内側容器(5)とを備え、この間隙はヘリウムのような不活性流体で満たされている。この装置は、独立型であって、従って、より簡単に移動可能である。また、この装置は、自然対流のみによる間隙内の不活性流体の循環が可能に配列されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、限定するわけではないが、特に使用済み核燃料のような核廃棄物質
を貯蔵しておくための閉じ込めキャニスターに関するものである。
【0002】 原子炉において使用される核燃料は、通常、複数の個々の燃料ピンから構成さ
れる核燃料集合体内に配置されている。この燃料は、燃料及び原子炉の型式に応
じてジルカロイ(商標)のようなジルコニウム合金或いはステンレス鋼から通常
製造される各燃料ピンの内部に入れられている。照射済みの燃料が貯蔵されると
きには、この被覆は気密な最初の放射閉じ込めバリヤーを提供する。核燃料集合
体の被覆のかかる特徴は、燃料の運転寿命の間も、その後に燃料が使用済みにな
ったときにも存在している。燃料が使用済みになったとき、燃料集合体を原子炉
から取り出して新しい燃料集合体と交換しなければならない。古い燃料は非常に
放射性があり、そして相当な量の熱を発生する。冷却後、使用済みの燃料集合体
は原子炉サイトから搬出するか、仮貯蔵のため原子炉サイトにおける別の場所に
移動することができる。
【0003】 仮貯蔵が好ましい選択であれば、燃料ピンの被覆の健全性に考慮が払わねばな
らない。種々の仮貯蔵設備の共通要求条件は、該仮貯蔵設備が、少なくとも二重
の閉じ込めを保証する構造、即ち、燃料と外部環境との間に少なくとも2つの気
密な放射線バリヤーがある構造内に放射性となった燃料を確実に閉じ込めておく
ことである。ある場合には、被覆は最初の閉じ込めバリヤーとして使用できる。
しかし、各燃料集合体の全ての燃料ピンは被覆の健全性を検査するためにテスト
する必要があるので、被覆の健全性を保証することは費用がかかり、時間がかか
り、かつ労働集約的である。安全テストに不合格であった燃料ピンを含む燃料集
合体については、二重閉じ込めの要求条件が依然として満たされる必要がある。
【0004】 閉じ込めバリヤーに関連した主な問題の1つは、封止部或いは溶接部のような
密封機構の効果であった。大抵の先行技術は、(ドイツの会社GNBの公開文献
に見られるように)冗長封止部或いは溶接部の考え方を採用してきた。これは、
2つの蓋体を備える単一の閉じ込めキャニスターもしくはキャスクが存在し、各
蓋体がキャニスターもしくはキャスクの本体部の所定位置に溶接され或いはボル
ト締め及び封止されることを意味しており、各溶接蓋体が他のものに対してフェ
イルセーフとして機能する。このキャニスターもしくはキャスクは、単一の閉じ
込めバリヤーを提供するにすぎず、放射性監視又はガス圧力監視のような既知の
手段により内側蓋体の健全性を監視することを可能にするものではない。
【0005】 シェラ・ニュークリア・コーポレイション(Sierra Nuclear Corporation)もま
た二重蓋体を備えたキャニスターを提供しているが、蓋体の健全性を監視するた
めの手段を開示するものではない。
【0006】 以前から提案されていた閉じ込めのための別の選択肢は、外側閉じ込め容器内
の別のコンテナに各アセンブリを個々に閉じ込めておくことであった。このよう
なアセンブリは、米国特許第4521372号(ニュークリア・モニタリング・
システムズ・アンド・マネジメント・コーポレイション=Nuclear MonitoringSy
stems & Management Corporation)に開示されており、同米国特許において、2
又は4つの入れ子式コンテナからなり、各コンテナが間隙分だけ隣接のコンテナ
から離間しているアセンブリが、下方に延びて地中に入る金属及びコンクリート
で裏張りされたボア内に貯蔵される。例えば、放射能に応答してシンチレーショ
ンを発する流体である、監視流体が少なくとも1つの間隙に入れられ、そしてこ
の間隙が、地表に設けられた遠隔循環ポンプにへその緒状の導管により接続され
る。地表にある1つ以上のセンサは、循環流体のシンチレーション、即ち、その
時までに無視できるレベルまで崩壊してしまっている、閉じ込め壁体を通過する
貯蔵物質からの直接放射線により生起されるどんなシンチレーションも監視する
ことにより、間隙内への放射性物質の漏れを検出する。
【0007】 かかる装置は、実質的に可動もしくは搬送可能ではない。更に、ボアの最下部
にある閉じ込め手段は、へその緒状の導管が該閉じ込め手段から一緒に延びてい
るので、完全に独立しているのではなく、それらが閉じ込め系統における弱点源
となる。例えば、監視している間隙中への放射性物質の漏洩が激しい場合、比較
的に脆弱なへその緒状導管並びに関連の管及びポンプのみが環境への漏洩を防止
する。
【0008】 更に、この種の適用例には50年以上の貯蔵継続時間が要求されることがある
ので、不活性監視流体の選択は特に重要である。監視流体による侵食、監視流体
による容器材料の汚染、或いは監視流体中の不純物の存在のような諸作用による
閉じ込め容器の腐食を避けること、或いは少なくともその腐食の加速を避けるこ
とが特に必要であり、そして先行技術の装置において使用される監視流体がこの
必要条件を必ず満たすか明らかではない。
【0009】 本発明は、放射性物体もしくは物質を閉じ込めるための装置であって、封止さ
れた外側容器と、前記放射性物体を収容するため前記封止された外側容器内にそ
こから間隙により分離され配置された、封止された内側容器とを備え、前記間隙
は不活性流体で満たされ、前記装置は自然対流のみによる前記間隙内の前記不活
性流体の循環が可能に配列されている、装置を提供している。内側容器内に発生
した実質的に全ての熱は、このようにして、放熱によって、また、不活性流体に
よる伝導及び自然対流によって外側容器に伝達される。
【0010】 これは装置が独立型であって移動可能であることを意味しており、従って、本
発明はまた、放射性物体もしくは物質を閉じ込めるための独立型の移動可能な装
置であって、封止された外側容器と、前記放射性物体を収容するため前記封止さ
れた外側容器内にそこから間隙により分離され配置された、封止された内側容器
とを備え、前記間隙は不活性流体で満たされている、装置を提供している。
【0011】 本発明は、放射性物体もしくは物質を貯蔵する方法であって、前記放射性物体
もしくは物質は内側容器内に封止されており、該内側容器は外側容器内に該内側
及び外側容器間に間隙を有して封止されており、該間隙は不活性流体で満たされ
ており、前記方法は自然対流のみにより前記不活性流体が循環するのを許容する
ステップを含んでいる、方法に適用されている。
【0012】 また、本発明は、放射性物体もしくは物質を貯蔵する方法であって、前記放射
性物体もしくは物質は、内側容器内に封止されており、該内側容器は外側容器内
に該内側及び外側容器間に間隙を有して封止されており、該間隙は不活性流体で
満たされており、前記外側容器は実質的に独立型である、方法にも適用されてい
る。
【0013】 本発明のその他の特徴は、以下の一般的及び特定的な説明並びに冒頭の特許請
求の範囲を参照し読むことにより明らかとなろう。
【0014】 放射線閉じ込めは照射を受けた核燃料の貯蔵のためとしうる。 好ましくは、不活性流体はガスである。
【0015】 不活性ガスはヘリウムであることが好ましい。ヘリウムは、比較的に高熱伝導
性であり、内側即ち第1の容器から外側即ち第2の容器への対流及び伝導による
比較的に効率的な熱進路を提供する。
【0016】 更に必要なことは、各容器の健全性を効果的に監視可能にすることである。間
隙内での不活性流体の使用は、第2の容器における漏れが不活性流体の放射能,
組成及び/又は圧力の変化から明らかになるので、容器の健全性を監視可能にす
る。不活性流体は第1の容器及び第2の容器間のスペースのほぼ全域を回流する
ことができるので、第1の容器及び第2の容器双方の実質的に全部分からの漏れ
を検出できるため、本装置により提供される閉じ込めについての総合的な健全性
をより正確に決定することが可能である。
【0017】 従って、ヘリウムのような不活性ガスが供給される場合、第2の容器における
漏れは、酸素,窒素又は二酸化炭素、即ち空気中にあるこれらの気体の比率増大
を表す不活性ガスの組成の変化及び/又は圧力の変化から明らかになる。第1の
容器における漏れは不活性ガスの放射能の増大により検出されよう。
【0018】 好適には、検出器は、或いは全検出器は間隙の外側に配置されると共に、ガス
コネクタにより間隙に接続されるか、或いは接続可能である。必要なら、検出器
は、或いは全ての検出器又は幾つかの検出器は、間隙の内側に配置されても、或
いは間隙の近くで同間隙に流体連絡して配置されてもよい。
【0019】 間隙への不活性流体の充填は外側容器の壁体(例えば、蓋体)に設けられた充
填弁を使用して行いうる。有利なのは、機械的な損傷から弁を保護するため該弁
を壁体の凹所に入れておくことである。
【0020】 使用後、そして検出器が何も設けられていない場合、或いは検出器が、もしく
は全ての検出器が間隙内にある場合、弁は、例えば溶接によりその弁を覆ってプ
レートを固定することによって、保護及び/又は封止されうる。この構造は特に
安全であると考えられ、従って、少なくともある場合、監視は不必要であると認
められる。監視が必要なら、検出器にアクセスする手段(例えば、電気的なら導
線、光学的ならプレーンウィンドウ(plain window)或いは干渉性又は非干渉性の
光学繊維束)を封止状態で外側容器の壁体もしくは蓋体に通す必要がある。
【0021】 或いは、弁は使用可能なままにしておいてよい。これは、監視のため間隙内の
流体に検出器を接続しておくのが望ましい場合に特に適切である。貯蔵物質が使
用済みの燃料棒を含む場合、例えば、監視は年に1度のように非常に頻繁に行う
必要はないので、弁から物質が環境中に逃げる危険が殆どない。
【0022】 間隙は、第1の容器及び第2の容器を実質的に同心で分離させておくのを確実
にするために使用される第1のスペーサを収容していることが好ましい。
【0023】 好ましくは、間隙は、第1の容器及び第2の容器の負荷支承面間に配置される
第2のスペーサを収容しうる。この第2のスペーサは、通常、平らなプレートの
形態でよい。第2のスペーサはセラミック材料から製作するか、或いは構成する
のが好ましい。希望により、第1の容器及び第2の容器の負荷支承面間に不活性
ガスが流れるのを許容するため、このセラミック材料が通気口又はガス通路を含
んでいてよい。該通気口又はガス通路は、第2のスペーサを互いに個々に離間し
た多数のセラミックタイルから構成することにより形成されていてよい。
【0024】 第1の容器はヘリウムその他の不活性ガスを充填しておくのが好ましい。
【0025】 本装置は、多重の閉じ込めバリヤーを提供するために選択的に使用しうる。何
故なら、更なるかかるバリヤーが、例えば更なる閉じ込め容器として、放射線源
を最も内側に収容しうる第1の容器内に存在しうるからである。本発明の利点は
、放射線バリヤーが容器の構造内に含まれているので、核燃料集合体の被覆の健
全性に依存する必要がないことである。これは、燃料ピンにある被覆の健全性を
監視する必要なく使用済み燃料要素を貯蔵することを可能にする。
【0026】 本発明をより完全に理解しうるようにするため、専ら例証のため諸実施例が添
付図面に関して以下に示されている。
【0027】 図1は二重閉じ込めキャニスター1を示している。その一般的な特徴及び寸法
は以下の通りである。全体構造は円筒形であって、長さが4.135m、直径が
1.85mであり、これらの寸法は、外側閉じ込め容器もしくは第2の封止容器
3の外側表面についての寸法である。内側閉じ込め容器5もしくは第1の封止容
器は外側閉じ込め容器の内側に嵌るように構成されている。外側閉じ込め容器3
の壁体の厚さは0.025mである。内側閉じ込め容器の壁体は厚さが0.005
mである。両構造とも既知の仕様の炭素鋼から構成されている。内側閉じ込め容
器5には、厚さ0.2mの遮蔽蓋体13が取り付けられている。外側閉じ込め容
器には、厚さ0.075mの構造蓋15が取り付けられている。
【0028】 間隙9は内側閉じ込め容器5と外側閉じ込め容器3との間に存在する。この間
隙は図2にはっきり示されている。
【0029】 内側閉じ込め容器は燃料バスケット7を収容しており、その中に、使用済み核
燃料が仮貯蔵のため装荷される。この燃料バスケット7は平行な多数の燃料集合
体案内管11を含んでおり、その中に使用済みの核燃料が燃料バスケット7の内
側に収められる。これらの案内管11は既知の仕様の炭素鋼から構成され、その
長さは4.02mである。また、燃料バスケットは延長バー案内管14を含んで
いる。これらの管は、使用済み燃料集合体の延長もしくは懸架バー要素を収容す
るのに使用される。
【0030】 図2は、内側閉じ込め容器5及び外側閉じ込め容器3の間にある間隙と蓋体と
の拡大図を示している。内側閉じ込め容器5の円筒形壁体及び外側閉じ込め容器
3の円筒形壁体が図示されており、また、該容器間の間隙9が明らかに見られ、
その幅は0.01mである。スペーサ21は、内側閉じ込め容器5を外側閉じ込
め容器3と確実に実質的に同心にするために、設けられている。このスペーサ2
1は幅が0.007mであり、従って、スペーサ23の領域において外側閉じ込
め容器及び内側閉じ込め容器の間に0.003mの間隙23が残る。スペーサよ
り下方の間隙9の幅は0.01mである。遮蔽蓋体13は符号25のところで内
側閉じ込め容器に溶接され、構造蓋15は符号29のところで外側閉じ込め容器
に溶接される。
【0031】 ガス入口弁31を組み込んだ迅速離脱コネクタが鋼製プレート27の下方に配
置されている。この鋼製プレートは、内側閉じ込め容器5を乾燥させヘリウムガ
スを充填した後、所定位置に溶接される。同様のコネクタは構造蓋15にも配置
されている。
【0032】 図3は外側閉じ込め容器5を示している。該容器の底部面41の厚さは0.0
3mとして示されている。
【0033】 容器の底部面の頂部上には、セラミック製の支持スペーサ43が配置されてお
り、これにより、内側閉じ込め容器の底部鋼面45が外側閉じ込め容器の底部鋼
面41と反応するのを防止すると共に、ヘリウムが容器3及び5の底部面間に循
環するのを許容する。この図は、間隙9にヘリウムガスを充填するのに使用され
るガス入口弁47及び49を含む迅速離脱コネクタもまた示している。更に、圧
力センサ42,ガス組成センサ44及び放射線検出器46も示されている。
【0034】 図4は、1種の燃料用のキャニスター内における使用済み燃料集合体の配列の
平面図を示している。この配列の中央部は、延長バー案内管51の中に入れられ
る延長もしくは懸架バーで満たされている。これらの管を囲むスペースは燃料集
合体案内管で満たされている。
【0035】 図1を参照するに、使用されている内側閉じ込め容器5は、燃料集合体案内管
11内に配置される燃料集合体で満たされると共に、延長バー案内管内に配置さ
れる延長バーで満たされる。空所17は他の廃棄物質で満たすことができる。
【0036】 一旦内側閉じ込め容器5が満たされたら、遮蔽蓋体13を符号25で示すとこ
ろで溶接し検査し、しかる後、鋼製プレート27(図2)が排気及び充填の後に
迅速離脱コネクタ31を覆う所定位置に溶接される。次いで構造蓋15が符号2
9で示すところで所定位置に溶接される。
【0037】 間隙9は、構造蓋中に配置された適当なガスコネクタ47(図3)によりヘリ
ウムが充填される。また、ヘリウムに代えられるガスの排気手段として第2のガ
スコネクタ49が用いられる。これらの排気ガスは連続的もしくは周期的に監視
され(監視装置は図示せず)、間隙ガスのヘリウム含量が約99.99%の既知
の高レベルにあるとき、入口パイプ47及び排気パイプ49は封止される。
【0038】 その後、間隙内のヘリウムは、図3に示すように間隙内に配置された検出器4
2,44及び46を使用することにより、或いは監視装置をガス入口弁に恒常的
に接続することにより、或いは望みに応じてもしくは必要なときに、少なくとも
3つの別の方法で監視することができる。検出器42はガス圧力のどんな変化の
指示も容易にする圧力モニタ42である。このような圧力の変化は、外側閉じ込
め容器にひび割れその他の欠陥が起きると発生しうる。その結果として生じた圧
力の変化はかかる障害を指示することになる。
【0039】 更に、間隙内部のガスの組成も監視することができる。ガス中の酸素又は窒素
の量が検出器44により測定されているように増加すれば、これは、外側閉じ込
め容器に亀裂が生じたことの立派な指示を与えることになる。
【0040】 3番目の検出器46は、放射能の効果を測定できる多数の検出器から構成され
ている。特に、ガス中の放射性核種のレベルが検査される。ヘリウムガスはセラ
ミック製のベースプレートで占められている間隙部分を除いて殆ど間隙全体を満
たすので、Heガスのイオン化レベルは、容器の任意の部分から漏れる放射線の
量を指示することになる。また、γ線検出を用いて遮蔽蓋体23の亀裂を指示し
うる。更に、放射能検出器には中性子監視装置を含めることができる。
【0041】 従って、本発明のこの実施例により提供される装置は、放射性源(この場合に
は使用済み燃料集合体)の二重閉じ込めを可能にすることが分かり、また、内側
閉じ込め容器5及び外側閉じ込め容器3の間に広がる間隙の範囲のため、同装置
は、両閉じ込め容器全体の健全性を監視することが可能である。この装置は独立
型であり、比較的に容易に移動もしくは搬送できる。充填しているヘリウムによ
りもたらされる自然対流及び伝導により、熱は効果的に使用済みの燃料棒から外
側容器に伝達される。
【0042】 図3を参照するに、第2の例においては、内側閉じ込め容器45及び外側閉じ
込め容器41の負荷支承面間の間隙を満たすために用いられたセラミック製支持
体43は、負荷支承面間の間隙を回りヘリウムガスが循環することを可能にする
多数の通気口を含んでいる。
【0043】 上述の例における内側閉じ込め容器5の内部構造は、貯蔵される燃料集合体の
特定形式の要求に従う点に留意すべきである。該内部構造は、本発明の原理もし
くは範囲から逸脱することなくその他の設計の燃料集合体に適応するように変更
しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による二重閉じ込めキャニスター組立体の立断面図である。
【図2】 本発明において主張されているような間隙を有する二重閉じ込めキャニスター
を提供するため第1の容器を第2の容器の内側所定位置に固定するのに用いられ
るスペーサ及び溶接部の、図1の詳細部"A"の拡大図である。
【図3】 第2の容器、即ち外側閉じ込めキャニスターの概略正面断面図である。
【図4】 第1の容器、即ち内側閉じ込めキャニスター内部に放射線源を形成する燃料集
合体の配列例の平面図である。

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性物体もしくは物質を閉じ込めるための装置であって、
    封止された外側容器と、前記放射性物体を収容するため前記封止された外側容器
    内にそこから間隙をもって分離され配置された、封止された内側容器とを備え、
    前記間隙は不活性流体で満たされ、前記装置は自然対流のみによる前記間隙内の
    前記不活性流体の循環が可能に配列されている、装置。
  2. 【請求項2】 放射性物体もしくは物質を閉じ込めるための独立型の移動可
    能な装置であって、封止された外側容器と、前記放射性物体を収容するため前記
    封止された外側容器内にそこから間隙をもって分離され配置された、封止された
    内側容器とを備え、前記間隙は不活性流体で満たされている、装置。
  3. 【請求項3】 前記不活性流体はガスである、請求項1又は2に記載の装置
  4. 【請求項4】 前記ガスはヘリウムであるか或いはヘリウムを含む、請求項
    3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記内側容器及び前記外側容器の無負荷支承面間の間隙は少
    なくとも1つの第1のスペーサで維持されている、請求項1乃至4のいずれか1
    項に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記内側容器及び前記外側容器の無負荷支承面間の間隙は、
    0.001m〜0.20mの範囲内にある、請求項1乃至5のいずれか1項に記載
    の装置。
  7. 【請求項7】 前記内側容器及び前記外側容器の負荷支承面間の間隙は少な
    くとも1つの第2のスペーサで維持されている、請求項1乃至6のいずれか1項
    に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記第2のスペーサはセラミック材料から構成されている、
    請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記内側及び外側容器の負荷支承面間の間隙は、0.001
    m〜0.20mの範囲内にある、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも1つの検出器が、前記間隙中に、或いは前記間
    隙の近くに該間隙と流体連絡して、配置されている、請求項1乃至9のいずれか
    1項に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記検出器は放射能を検出する、請求項8に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記検出器は前記流体の圧力、或いはその圧力の変化を検
    出する、請求項10又は11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記検出器は流体組成を検出する請求項10乃至12のい
    ずれか1項に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記容器は実質的に円筒形である、請求項1乃至13のい
    ずれか1項に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記不活性流体を前記間隙に加えるため充填弁が前記外側
    容器に接続されている、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記充填弁は、前記外側容器の壁体の深さ方向に引っ込ん
    で取り付けられている、請求項15に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記充填弁は使用後に所定位置に溶接されるプレートによ
    り保護されている、請求項15又は16に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記内側容器は不活性ガスで満たされている、請求項1乃
    至17のいずれか1項に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記内側容器にはそれに前記不活性ガスを満たすため充填
    弁が接続されている、請求項18に記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記充填弁は使用後に所定位置に溶接されるプレートによ
    り保護されている、請求項19に記載の装置。
  21. 【請求項21】 放射性物体もしくは物質を貯蔵する方法であって、前記放
    射性物体もしくは物質は内側容器内に封止されており、該内側容器は外側容器内
    に該内側及び外側容器間に間隙を有して封止されており、該間隙は不活性流体で
    満たされており、前記方法は自然対流のみにより前記不活性流体が循環するのを
    許容するステップを含んでいる、方法。
  22. 【請求項22】 放射性物体もしくは物質を貯蔵する方法であって、前記放
    射性物体もしくは物質は内側容器内に封止されており、該内側容器は外側容器内
    に該内側及び外側容器間に間隙を有して封止されており、該間隙は不活性流体で
    満たされており、前記外側容器は実質的に独立型である、方法。
  23. 【請求項23】 前記不活性流体はガスである、請求項21又は22に記載
    の方法。
  24. 【請求項24】 前記間隙は前記外側容器中の充填弁により充填される、請
    求項21乃至23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記間隙は、該間隙が充填された後、プレートの溶接によ
    り保護されている、請求項21乃至24のいずれか1項に記載の方法。
  26. 【請求項26】 放射能、圧力、圧力変化及び組成からなる群から選択され
    た少なくとも1つの特性について前記不活性流体を監視するステップを含む、請
    求項21乃至25のいずれか1項に記載の方法。
  27. 【請求項27】 放射能、圧力、圧力変化及び組成からなる群から選択され
    た少なくとも1つの特性について前記充填弁を介して前記不活性流体を監視する
    ステップを含む、請求項21乃至24のいずれか1項に記載の方法。
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