JP4325459B2 - 動画再生装置、及びそのプログラム - Google Patents

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Description

本発明は動画再生装置、及びそのプログラムに関するものである。
従来、メモリカード等に記録されている複数の動画データを閲覧できるシステム、例えば動画撮影が可能なデジタルカメラを含む各種の動画再生装置においては、各々の動画データを代表するいわゆるプレビュー画像(インデックス画像)を一覧表示させることにより、ユーザーに対して個々の動画データの概要を教えていた。なお、プレビュー画像としては、動画データの先頭フレームの静止画像や、動画データの概要を示すのに都合のよいフレームの静止画像が使用されていた。
一方、動画データの概要をより理解しやすくするための方法として、例えば下記特許文献1には、1つの動画像データに対して複数枚のサムネイルを作成し、1つの動画像データに対する複数枚のサムネイルをコマ送りで表示する方法が記載されている。なお、複数枚のサムネイルは、周期的に抽出したフレームの静止画像やシーンチェンジ直後のフレームの静止画像とする旨が記載されている。また、下記特許文献2には、動画データをストリーム表示したり、コマ送り表示したりすることによって、動画データの中からサムネイル化する複数のフレームをユーザーに指定させ、指定されたフレームの静止画像を動画データに対応付けて記録しておき、代表画像の一覧表示からユーザーによって任意の動画データが指定されたら、それに対応する複数の静止画像をサムネイル表示(一覧表示)する方法が記載されている。
特開平11−284948号公報(第5頁、図3) 特開2000−324388号公報(第5頁、図8)
本発明は、上述した従来の方法とは異なる方法によって、例えば動画再生時においてユーザーに任意の動画を選択させる際、個々の動画像の内容を明確に理解させることが可能となる動画再生装置、及びそのプログラムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため請求項1の発明にあっては、記録媒体に動画データとして記録されている動画像を再生し表示手段に表示する動画再生装置において、前記記録媒体に記録されている1つの動画データから、前記動画像における所定のフレームの静止画像からなるメイン代表画像の静止画データと、各々が前記動画像における複数のフレームの静止画像からなる複数のサブ代表画像の静止画データとをそれぞれ取得する取得手段と、この取得手段により取得された前記メイン代表画像の静止画データと前記複数のサブ代表画像の静止画データとを前記動画データに付随させて前記記録媒体に記録させる制御手段と、前記記録媒体に前記動画データに付随して記録されている前記静止画データに基づきメイン代表画像と複数のサブ代表画像とを、前記メイン代表画像の大きさを前記サブ代表画像の大きさよりも大きくして前記表示手段に共に表示させる表示制御手段と、を備えたことものとした。
かかる構成においては、各々が動画像中のフレームの静止画像である大きなメイン代表画像と、それよりも小さな複数のサブ代表画像とによって、動画像の途中の内容をユーザーに把握させることができると共に、メイン代表画像と複数のサブ代表画像とを直ちに表示することができる。
また、請求項の発明にあっては、前記表示制御手段は、前記複数のサブ代表画像のそれぞれを前記表示手段における複数の表示領域に同時に表示させるものとした。
かかる構成においては、動画像の途中の内容を直ちにユーザーに把握させることができる。
また、請求項の発明にあっては、前記表示制御手段が複数の表示領域に同時に表示させる複数のサブ代表画像のそれぞれを、各サブ代表画像が対応するフレーム番号に応じた順に切り換える切換手段を備えたものとした。
かかる構成においては、動画像の途中の内容を時間とともにより多くユーザーに把握させることができる。
また、請求項4の発明にあっては、記録媒体に動画データとして記録されている動画像を表示手段に表示する動画再生装置が有するコンピュータを、前記記録媒体に記録されている1つの動画データから、前記動画像における所定のフレームの静止画像からなるメイン代表画像の静止画データと、各々が前記動画像における複数のフレームの静止画像からなる複数のサブ代表画像の静止画データとをそれぞれ取得する取得手段、この取得手段により取得された前記メイン代表画像の静止画データと前記複数のサブ代表画像の静止画データとを前記動画データに付随させて前記記録媒体に記録させる制御手段、前記記録媒体に前記動画データに付随して記録されている前記静止画データに基づきメイン代表画像と複数のサブ代表画像とを、前記メイン代表画像の大きさを前記サブ代表画像の大きさよりも大きくして前記表示手段に共に表示させる表示制御手段として機能させるためのプログラムとした。
以上のように、請求項1〜の発明においては、各々が動画像中のフレームの静止画像であるメイン代表画像と、複数のサブ代表画像とによって、動画像の途中の内容をユーザーに把握させることができるとともに、メイン代表画像と複数のサブ代表画像とを直ちに表示することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図にしたがって説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明に係るデジタルカメラのブロック図である。このデジタルカメラは、静止画の記録、及び再生機能に加え、動画の記録、及び再生機能を備えたものであって、動画撮影モードにより記録媒体であるSDカード1に記録した動画データに基づく動画を再生し、それをLCD(液晶表示装置)13に表示させる構成を備えている。
SDカード1には、MPEG4ファイル(以下、動画ファイルという。)が1又は複数記録されており、SDカード1はSDカード・インターフェース2を介してバス3に接続されている。バス3には、メインマイコン4と、撮像部5、MPEG4デコーダ6、解像度変換部7、汎用メモリ8、表示メモリ9、表示制御部10、プログラムメモリ11がそれぞれ接続されている。またメインマイコン4にはキー入力部12が接続され、表示制御部10にはLCD13が接続されている。
撮像部3は、被写体像を結像する光学系や、光学系の駆動機構に設けられているレンズモータ、光学系により結像された被写体を光電変換により撮像するCCD等の撮像素子、撮像素子が出力した撮像信号の増幅やデジタル信号への変換等を行う信号処理回路等からなり、デジタルの撮像信号をバス3を介してメインマイコン4やMPEG4デコーダ6へ送る。
キー入力部12は、シャッタキーや画像選択キー、動作モードを設定するモードキー、電源スイッチ等の各種の操作キーから構成されている。キー入力部12には、メインマイコン4から割り込み処理によってスキャン信号が逐次送られており、ユーザーによって、いずれかの操作キーが操作されると、その操作信号が制御装置2によって検出される。 MPEG4デコーダ6はMPEG4形式の動画データの圧縮伸張を行う。すなわち動画記録時には、撮像部5からバス3を介して入力した動画データを圧縮してSDカード1へ出力する。また、動画再生時には、メインマイコン4によってSDカード1から読み出された動画ファイルを伸張して、フレーム毎の画像データとして出力する。
解像度変換部7は、動画再生時にMPEG4ファイルから出力されたフレーム毎の画像データを、メインマイコン4により指示された所定の画像サイズに変換し、表示メモリ9に順次出力する。また必要に応じて、メインマイコン4の作業用のメモリである汎用メモリ8にも出力する。表示制御部10は表示メモリ9上の画像データに基づく表示信号を生成することによりLCD13に動画像を表示させる。なお、表示制御部10は、動画像等の表示に必要なLCD13の制御信号も生成する。
メインマイコン4は、プログラムメモリ11に記録されているプログラムに基づき、ユーザーによるキー操作に応じたキー操作信号に応じて前述した各部を制御することにより、本発明の表示制御手段、取得手段、切換手段として機能する。
次に、以上の構成からなるデジタルカメラにおいてユーザーに選択された動画のプレビュー表示動作を行うときの動作を説明する。プレビュー表示動作は、ユーザーに再生すべき動画ファイルを選択させるとき、その概要を示す後述するプレビュー画像を表示するための動作である。なお、以下の説明において、再生すべき動画像をユーザーに指定させる際、SDカード1に記録されている動画ファイルのファイル名をLCD13の画面上に一覧表示するとともに、ユーザーに、キー入力部12のキー操作による所望するファイルの選択、及び決定を行わせるものとし、その間、選択中のファイルについて逐次実施するものとする。また、プレビュー画像は、ファイル名を一覧表示している領域とは異なる所定のプレビュー表示領域に表示するものとする。
図2及び図3は、デジタルカメラにおけるプレビュー表示動作に関する処理手順を示すフローチャート、図4及び図5は動作説明図である。
以下、説明すると、デジタルカメラはいずれかの動画ファイルが選択されることに伴い動作を開始し、選択された動画ファイル100中のFrmlの動画データ(フレームデータ1)をSDカードから読み出し、汎用メモリ8に書き込み(ステップSA1)、それを読み出してMPEG4デコーダ6で伸長し、その結果を汎用メモリ8に書き込む(ステップSA2)。そして、汎用メモリ8からFrmlの伸長結果、すなわち先頭の静止画データを読み出し、解像度変換部7において前述したプレビュー表示領域P(図4参照)内に確保した第1の表示領域Aの大きさに相当する解像度に変換後、第1の表示領域Aに対応する表示メモリ9のメモリ領域に書き込む(ステップSA3、図4で「表示(1)」)。
次に、Frm151の動画データをSD力一ド1から読み出し、汎用メモリ8に書き込み(ステップSA4)、それを読み出してMPEG4デコーダ6で伸長し、その結果を汎用メモリ8に書き込む(ステップSA5)。そして、汎用メモリ8からFrm151の伸長結果(静止画データ)を読み出し、解像度変換部7において、プレビュー表示領域P内に第1の表示領域Aの下辺側に並べて確保した、各々が第1の表示領域Aよりも小さな第2〜第4の表示領域B,C,Dの中の左端に位置する第2の表示領域Bの大きさに相当する解像度に変換後、第2の表示領域Bに対応する表示メモリ9のメモリ領域に書き込む(ステップSA6、図4で「表示(2)」)。
引き続き、ステップSA4〜SA6と同様の手順によって、Frm301の静止画データを、中央に位置する第3の表示領域Cと対応する表示メモリ9のメモリ領域に書き込み(ステップSA7〜SA9、図4で「表示(3)」)、さらにFrm451の静止画データを、右端に位置する第4の表示領域Dと対応する表示メモリ9のメモリ領域に書き込む(ステップSA10〜SA12、(図4で「表示(4)」)。
以上の処理によりプレビュー表示領域Pに、動画像の先頭フレーム(Frml)の静止画像である代表画像200aと、各々が途中フレーム(Frm151,301,451)の静止画像である第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dとからなるプレビュー画像200を表示する(図5(a)参照)。
また、上記プレビュー画像200を表示した後には、図3に示したように、ユーザーによるキー操作がなければ(ステップSA13でNO)、動画ファイル100中に第1のサブ代表画像200bの450フレーム先のフレームデータが存在するかどうかを確認し、それが存在していれば(ステップSA14でYES)、表示メモリ9における第2の表示領域Bの静止画データに、450フレーム先のフレーム(当初はFrm601)の静止画データを上書きして、第1のサブ代表画像200bを更新する(ステップSA15、図5(b)参照))。
また、ユーザーによるキー操作がなければ(ステップSA16でNO)、動画ファイル100中に第2のサブ代表画像200cの450フレーム先のフレームデータが存在するかどうかを確認し、それが存在していれば(ステップSA17でYES)、表示メモリ9における第3の表示領域Cの静止画データに、450フレーム先のフレーム(当初はFrm751)の静止画データを上書きして、第2のサブ代表画像200cを更新する(ステップSA18、図5(c)参照)。
また、ユーザーによるキー操作がなければ(ステップSA19でNO)、動画ファイル100中に第3のサブ代表画像200dの450フレーム先のフレームデータが存在するかどうかを確認し、それが存在していれば(ステップSA20でYES)、表示メモリ9における第4の表示領域Dの静止画データに、450フレーム先のフレーム(当初はFrm901)の静止画データを上書きして、第3のサブ代表画像200dを更新する(ステップSA21、図5(d)参照)。
以後、ステップSA13へ戻り、前述した処理を繰り返すことにより、代表画像200aを変更せずに、第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dを、更新対象を順に切り換えながら、それ以降のフレーム番号の静止画像に更新する(図5(e)参照)。そして、その間に、第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dのいずれかを更新対象とした時点で450フレーム先のフレームデータがなくなったときには(ステップSA14,SA17,SA20のいずれかがNO)、図2のステップSA4の処理に戻り、前述した第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dの静止画像をいったん当初のフレーム番号の静止画像に戻してから、再び更新する。また、その間にユーザーにより何らかの操作があったときには(ステップSA13,SA16,SA19のいずれかでYES)、操作に応じた処理に移行する(ステップSA22)。例えば決定操作があったときには選択中の動画像の再生処理に移行する。なお、選択操作があったとき、すなわち他の動画ファイルが新たに選択されたときには、上述した全ての処理を最初から実行することとなる。
以上のように、本実施の形態においては、選択中の動画像の代表画像200aと共に、各々が動画像の途中フレームの静止画像である第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dをプレビュー画像200として同時に表示したことから、それらの複数の静止画像によって、選択中の動画像の概要をユーザーに明確に理解させることができる。また、代表画像200aを第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dよりも大きく表示するため、例えばユーザーが動画ファイルを次々と選択して各々の概要を確認する操作を行う場合においては、個々の動画ファイルについて強い印象を残させることができるため、都合がよい。
さらに、本実施の形態では、第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dを、更新対象を順に変えながらそれ以降のフレーム番号の静止画像に更新するようにしたことから、動画像の途中の内容を時間とともにより多くユーザーに把握させることができ、動画像の概要をユーザーにより一層明確に理解させることができる。
なお、本実施の形態においては、代表画像200aとして動画像の先頭フレーム(Frm1)の静止画像を使用するようにしたが、他のフレームの静止画像を使用してもよい。例えば、動画像中において先行するフレームとの間における内容の変化が大きな変化点となるフレームを検索し、そのフレームの静止画像を使用してもよい。また、予めユーザーに使用するフレームを指定させ、その静止画データを使用してもよい。但し、その場合には、使用フレームの指定、及び指定されたフレームを示す情報(フレームや静止画データ)を、動画ファイル100に埋め込む等の方法により、動画ファイル100と関連付けてSDカード1に記録する事前処理が別途必要となる。
また、第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dとして使用する静止画像のフレームを、動画像の全フレーム中における150フレーム毎のフレームとしたが、その間隔は任意であり、また等間隔でなくともよい。また、代表画像200aと共に、3枚の静止画像を第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dとして表示させるようにしたが、代表画像200aと共に表示するサブ代表画像の枚数は適宜変更してもよく、さらにプレビュー表示領域Pの大きさ等に応じて適宜増減するようにしてもよい。
また、プレビュー画像200を当初表示する際、代表画像200aと第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dとにおけるデコード、解像度変換、表示メモリ8への書き込みといった処理を個別に行うようにしたが、プレビュー画像200の表示に関する処理手順は必要に応じて変更してもよく、また、代表画像200aよりも先に第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dを表示させてもよい。
また、第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dは必ずしも更新させなくともよい。その場合には、代表画像200aと第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dのデータを、本実施の形態のようにプレビュー表示動作時に生成せずに、それ以前の時点、例えば動画ファイルの記録する時点において予め生成し、それを動画ファイル100に埋め込む等の方法により、動画ファイル100と関連付けてSDカード1に記録しておき、プレビュー表示動作時には、それらを読み出して表示させるようにしてもよい。
また、本実施の形態のように第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dを更新する場合には、プレビュー画像200から代表画像200aを廃止するようにしてもよい。その場合においても、動画像の途中の内容を時間とともにより多くユーザーに把握させることはできるため、それによって動画像の概要をユーザーにより明確に理解させることができる。また、本実施の形態では、当初プレビュー画像200を表示した後、直ちに第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dを更新するようにしたが、一定の時間をおいて更新するようにしてもよい。さらには、ユーザーによる所定の操作を待ってから更新するようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、プレビュー画像200の表示に際しては、その当初からプレビュー表示領域Pに第1〜第4の表示領域A〜Dとを確保しておくようにしたが、第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dの更新の有無に関係なく、例えば図6に示したように、当初においては各表示領域を設けることなく、プレビュー表示領域Pの全域に代表画像200aを表示させた後、同図(a)〜(c)に示したように、代表画像200aの一部を徐々に隠すように第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dを順にスクロールによって表示させることによって、同図(d)に示したようなプレビュー画像200を表示させるようにしてもよい。
また、第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dの配置は適宜変更してもよく、例えば図7に示したように、代表画像200aの周囲(図ではプレビュー画像200の3つの角部分)に配置するようにしてもよい。
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態で説明したものと同様の構成を備えたデジタルカメラにおいて、プログラムメモリ11に、プレビュー表示動作に際し、図2によって既説した処理に続き図8のフローチャートに示した処理を実施するためのプログラムが格納されているものである。
すなわち本実施の形態においては、いずれかの動画ファイルが選択されることに伴い、前述したプレビュー画像200を表示した後には、図8に示したように、ユーザーによるキー操作がなければ(ステップSB1でNO)、動画ファイル100に第3のサブ代表画像200dの150フレーム先のフレームデータが存在するかどうかを確認し、それが存在していれば(ステップSB2でYES)、150フレーム先のフレーム(当初はFrm601)の静止画データを取得し、汎用メモリ8に書き込む(ステップSB3)。
この後、ユーザーによるキー操作がなければ(ステップSB4でNO)、第2〜第4の表示領域B〜Dに対応する表示メモリ8のメモリ領域内のデータについて、第2の表示領域Bの左端部分の表示データを消去し、その分だけ全データを左方にシフトさせる(ステップSB5)。さらに、それにより生じた第3の表示領域Cの右端の空き部分に対応する表示メモリ9のメモリ領域に、汎用メモリ8における150フレーム先のフレームの静止画データを左端側から順に書き込み(ステップSB6)、その静止画データを全て表示メモリ9のメモリ領域に書き込むまでは(ステップSB7でNO)、ユーザーによるキー操作がなければ(ステップSB4でNO)、ステップSB5,SB6の処理を繰り返す。これにより、図9(a)〜(c)に示したように、プレビュー画像200において、既に表示されている第3のサブ代表画像200dの右側に150フレーム先のフレームの静止画データを連結して、第2〜第4の表示領域B〜Dの全表示画像を左方へスクロールさせる。
その後、150フレーム先の静止画データを全て表示し、ステップSB7の判別結果がYESとなったら(図9(d)参照)、ステップSB1へ戻り、前述した処理を繰り返すことにより、表示中の第3のサブ代表画像200dの右側に、150フレーム先の新たな静止画データを順次連結しながらのスクロール表示を継続する(図9(e)参照)。
そして、その間に、150フレーム先のフレームデータがなくなったときには(ステップSB2でNO)、図2のステップSA4の処理に戻り、前述した第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dの静止画像をいったん当初のフレーム番号の静止画像に戻してから、再び上述したスクロール表示を行う。また、その間にユーザーにより何らかの操作があったときには(ステップSB1,SB4のいずれかでYES)、操作に応じた処理に移行する(ステップSB8)。例えば決定操作があったときには選択中の動画像の再生処理に移行する。なお、選択操作があったとき、すなわち他の動画ファイルが新たに選択されたときには、上述した全ての処理を最初から実行することとなる。
以上のように、本実施の形態においては、第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dをスクロールさせ、順次それ以降のフレーム番号の静止画像を新たなサブ代表画像として表示させるようにした。これによっても第1の実施の形態と同様、動画像の途中の内容を時間とともにより多くユーザーに把握させることができ、動画像の概要をユーザーにより一層明確に理解させることができる。
なお、本実施の形態においても、代表画像200aとして動画像の先頭フレーム(Frm1)以外の他のフレームの静止画像を使用してもよい。また、第2〜第4の表示領域B〜Dには、動画像の全フレーム中における150フレーム毎の静止画像を順に表示させるようにしたが、その間隔は任意であり、また等間隔でなくともよい。また、代表画像200aと共に同時に表示するサブ代表画像の枚数は適宜変更してもよく、さらにプレビュー表示領域Pの大きさ等に応じて適宜増減するようにしてもよい。
また、代表画像200aや、プレビュー表示動作の開始当初に表示する第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dのデータは、本実施の形態のようにプレビュー表示動作時に生成せずに、それ以前の時点において予め生成しておくようにしてもよい。
また、本実施の形態においても、プレビュー画像200から代表画像200aを廃止するようにしてもよい。その場合においても、動画像の途中の内容を時間とともにより多くユーザーに把握させることはできるため、それによって動画像の概要をユーザーにより明確に理解させることができる。また、当初プレビュー画像200を表示した後、直ちに第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dスクロールさせるようにしたが、一定の時間をおいて更新するようにしたり、さらには、ユーザーによる所定の操作を待って更新するようにしてもよい。
(実施形態3)
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態で説明したものと同様の構成を備えたデジタルカメラにおいて、プログラムメモリ11に、プレビュー表示動作に際して、図10のフローチャートに示した処理を実施するためのプログラムが格納されているものである。なお、本実施の形態においてもプレビュー表示領域P内には、第1及び第2の実施の形態と同様、第1の表示領域Aと、それよりも小さな第2〜第4の表示領域B,C,Dが確保されている。
本実施の形態のデジタルカメラにおいては、ファイル名を一覧表示しているとき、いずれかの動画ファイルが選択されると、まず第1の表示領域Aに、選択された動画ファイル100の先頭フレーム(Frml)の静止画像、つまり代表画像200aを表示する(ステップSC1)。ここで、ユーザーによるキー操作がなければ(ステップSC2でNO)、第2の表示領域Bに、選択中の動画像の151フレームから30フレーム分の静止画像を、途中フレームを間引くことなく連続表示する。つまり部分的な動画再生を行う(ステップSC3、図11(a)参照)。引き続きユーザーによるキー操作がなければ(ステップSC4でNO)、第3の表示領域Cに、選択中の動画像の301フレームから30フレーム分の静止画像を、途中フレームを間引くことなく連続表示し(ステップSC5、図11(b)参照)、さらに、ユーザーによるキー操作がなければ(ステップSC6でNO)、第4の表示領域Dに、選択中の動画像の451から30フレーム分の静止画を、途中フレームを間引くことなく連続表示する(ステップSC7、図11(c)参照)。
また、この後には、ユーザーによるキー操作がなければ(ステップSC8でNO)、第2の表示領域Bに、そのときの表示画像(当初は180)に対して420フレーム先から30フレーム分の静止画像を、途中フレームを間引くことなく連続表示する(ステップSC9、図11(d)参照)。引き続きユーザーによるキー操作がなければ(ステップSC10でNO)、第3の表示領域Cについても、そのときの表示画像(当初は330)に対して420フレーム先から30フレーム分の静止画像を、途中フレームを間引くことなく連続表示し(ステップSC11、図11(e)参照)、さらに、ユーザーによるキー操作がなければ(ステップSC12でNO)、第4の表示領域Dについても、そのときの表示画像(当初は480)に対して420フレーム先から30フレーム分の静止画像を、途中フレームを間引くことなく連続表示する(ステップSC13)。その後、ステップSC8へ戻り、ステップSC13までの処理を繰り返す。
また、ステップSC8〜SC13の処理を繰り返す間に、ユーザーにより何らかの操作があったときには(ステップSC2,SC8等のいずれかでYES)、操作に応じた処理に移行する(ステップSC14)。例えば決定操作があったときには、選択中の動画像の再生処理に移行する。なお、図10においては省略したが、第2〜第4の表示領域B,C,Dのいずれかの表示領域に部分的な動画再生を行っている間に、最終フレームの静止画像に達したときには、その時点でステップSC2へ戻り、それ以降処理を再び実行する。また、選択操作があったとき、すなわち他の動画ファイルが新たに選択されたときには、上述した全ての処理を最初から実行することとなる。
以上のように、本実施の形態においては、動画像の途中の内容を、そのままの動きによって表示させることにより、動画像の途中の内容を時間とともにより多くユーザーに把握させることができる。したがって、動画像の概要をユーザーにより一層明確に理解させることができる。
なお、本実施の形態においても、第1及び第2の実施の形態で述べように、代表画像200aとして動画像の先頭フレーム(Frm1)以外の他のフレームの静止画像を使用してもよく、また、代表画像200aのデータについては、本実施の形態のようにプレビュー表示動作時に生成せずに、それ以前に予め生成しておくようにしてもよい。
また、本実施の形態では、第2〜第4の表示領域B〜Dに、150フレームおきの部分動画像を順に再生して表示するようにしたが、そのフレーム間隔は任意であり、また等間隔でなくともよい。また、代表画像200aと共に表示する部分動画像の表示領域を3箇所としたが、その数は適宜変更してもよく、プレビュー表示領域Pの大きさ等に応じて適宜増減するようにしてもよい。また、プレビュー表示領域P内における配置も任意である。また、それらの1又は複数の表示領域の大きさについても任意であり、例えば表示領域を1箇所とする場合には、代表画像200aと同じ大きさとしても構わない。
さらに、本実施の形態においても、プレビュー画像200から代表画像200aを廃止するようにしてもよい。その場合においても、動画像の途中の内容を、そのままの動きで表示させることによって、動画像の途中の内容を時間とともにより多くユーザーに把握させることができ、動画像の概要をユーザーにより一層明確に理解させることができる。
また、本実施の形態においては、代表画像200aを表示した後、直ちに第2〜第4の表示領域B,C,Dの順に、部分動画像の表示を開始するようにしたが、第1及び第2の実施の形態と同様の手順で第2〜第4の表示領域B,C,Dに150フレーム毎の静止画像である第1〜第3のサブ代表画像200b〜200dをいったん表示した後、一定の間隔をおいてから、前述した動画再生を開始するようにしたり、さらには、ユーザーによる所定の操作を待ってから動画再生を開始するようにしてもよい。
また、以上説明した各実施の形態においては、前述したプレビュー表示動作を、動画ファイルのファイル名をLCD12の画面上に一覧表示した状態で任意のファイルがユーザーに選択されたとき、その動画ファイルについて実施するものとしたが、前述したプレビュー表示動作は以下のような場合に行うようにしてもよい。
例えばLCD13の画面サイズが小さい場合等において、再生候補の動画ファイルを順に送り表示する毎に、そのときの動画ファイルを対象として前述したプレビュー表示動作を行うようにしてもよい。また、動画ファイルを一覧表示するとき、キー操作による選択の有無に関係なく、全ての動画ファイルを対象として前述したプレビュー表示動作を行うようにしてもよい。
また、本発明を、動画像の記録及び再生機能を備えたデジタルカメラに採用した場合について説明したが、これに限らず本発明は、動画再生機能を備えたものであれば、例えばデジタルビデオカメラ、カメラ付き携帯電話機、カメラ付きPDA、カメラ付きパーソナルコンピュータ等の種々の電子カメラ装置にも採用することができる。その場合においても、前述した効果を得ることができる。
さらに、例えばアナログのテレビ放送の放送画像やビデオ入力端子から入力された動画像を記録し、それらを必要に応じて再生する機能を有する録画装置やパーソナルコンピュータにも採用することができる。また、上記いずれの装置においても、動画像を記録する記録媒体は前述したSDカードのような半導体メモリに限らずハードディスク等の他の記録媒体であってもよい。
各実施の形態に共通するデジタルカメラのブロック図である。 第1の実施の形態におけるプレビュー表示動作の処理手順を示すフローチャートである。 図2に続くフローチャートである。 プレビュー表示動作に関する動作説明図である。 プレビュー画像の変化を示す遷移図である。 プレビュー表示動作の開始当初における第1〜第3のサブ代表画像の他の表示形態を示す図である。 プレビュー表示動作の開始当初における第1〜第3のサブ代表画像の他の表示形態を示す図である。 第2の実施の形態におけるプレビュー表示動作の処理手順を示すフローチャートである。 プレビュー画像の変化を示す遷移図である。 第3の実施の形態におけるプレビュー表示動作の処理手順を示すフローチャートである。 プレビュー画像の表示方法を示す遷移図である。
符号の説明
1 SDカード
4 メインマイコン
5 撮像部
6 MPEG4デコーダ
9 表示メモリ
10 表示制御部
11 プログラムメモリ
13 LCD
100 動画ファイル
200 プレビュー画像
200 当初プレビュー画像
200a 代表画像
200b 第1のサブ代表画像
200c 第2のサブ代表画像
200d 第3のサブ代表画像
A 第1の表示領域
B 第2の表示領域
C 第3の表示領域
D 第4の表示領域
P プレビュー表示領域

Claims (4)

  1. 記録媒体に動画データとして記録されている動画像を再生し表示手段に表示する動画再生装置において、
    前記記録媒体に記録されている1つの動画データから、前記動画像における所定のフレームの静止画像からなるメイン代表画像の静止画データと、各々が前記動画像における複数のフレームの静止画像からなる複数のサブ代表画像の静止画データとをそれぞれ取得する取得手段と、
    この取得手段により取得された前記メイン代表画像の静止画データと前記複数のサブ代表画像の静止画データとを前記動画データに付随させて前記記録媒体に記録させる制御手段と、
    前記記録媒体に前記動画データに付随して記録されている前記静止画データに基づきメイン代表画像と複数のサブ代表画像とを、前記メイン代表画像の大きさを前記サブ代表画像の大きさよりも大きくして前記表示手段に共に表示させる表示制御手段と
    を備えたことを特徴とする動画再生装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記複数のサブ代表画像のそれぞれを前記表示手段における複数の表示領域に同時に表示させることを特徴とする請求項1記載の動画再生装置。
  3. 前記表示制御手段が複数の表示領域に同時に表示させる複数のサブ代表画像のそれぞれを、各サブ代表画像が対応するフレーム番号に応じた順に切り換える切換手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の動画再生装置。
  4. 記録媒体に動画データとして記録されている動画像を表示手段に表示する動画再生装置が有するコンピュータを、
    前記記録媒体に記録されている1つの動画データから、前記動画像における所定のフレームの静止画像からなるメイン代表画像の静止画データと、各々が前記動画像における複数のフレームの静止画像からなる複数のサブ代表画像の静止画データとをそれぞれ取得する取得手段、
    この取得手段により取得された前記メイン代表画像の静止画データと前記複数のサブ代表画像の静止画データとを前記動画データに付随させて前記記録媒体に記録させる制御手段、
    前記記録媒体に前記動画データに付随して記録されている前記静止画データに基づきメイン代表画像と複数のサブ代表画像とを、前記メイン代表画像の大きさを前記サブ代表画像の大きさよりも大きくして前記表示手段に共に表示させる表示制御手段
    として機能させるためのプログラム。
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