JP4325281B2 - 情報処理装置および方法、送信装置および方法、並びにプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置および方法、送信装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、ストリーム内に所定の周期で含まれるデータに対して、その内容の変更点付近における内容の更新や、変更点自身の更新を、容易かつ確実に実行することができるようにした情報処理装置および方法、送信装置および方法、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル放送が普及してきている。このデジタル放送の信号は、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)-2等で規定されているトランスポートストリームとして伝送される(例えば、特許文献1、および、特許文献2参照)。
【0003】
このようなデジタル放送の信号として利用されるトランスポートストリームには、ビデオデータやオーディオデータの他にさらに、SI(Service Information)、PSI(Program Specific Information)、および、データ放送用のデータ等が、一般的に多重されている。
【0004】
時間方向に見て、ビデオデータやオーディオデータが非定常的なデータ(時間方向に見て、その内容が刻々と変化していく連続データ)であるのに対して、SI、PSI、および、データ放送用のデータは、所定の周期で繰り返し送出される、定常的なデータである。
【0005】
なお、ここでいう定常的なデータとは、その内容が延々と固定されているデータではなく、ビデオデータや、オーディオデータ等のように、その内容の変化が(時間的に)速い非定常的なデータに比較して、内容の変化が(時間的に)遅いデータを指す。
【0006】
具体的には、ここでいう定常的なデータとは、例えば、複数の番組を含むトランスポートストリームが存在した場合、最後の番組が終了するまでの間、その内容が不変であるデータを指すのではなく、所定の番組が終了し、新たな番組が始まった時点で、その内容が変化するEIT(Event Information Table)等のようなデータを指す。なお、EITとは、SIに規定されているテーブルのうちの、番組の内容が記述されたテーブルである。
【0007】
ところで、デジタル放送用の受信機器の開発において、評価用のトランスポートストリームが必要となる。この評価用のトランスポートストリームとして、既存のトランスポートストリームを素材とし、その素材の一部分を変更したものが要求されることがある。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−346169号公報
【0009】
【特許文献2】
特開2003−18549号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この様な要求として、上述したような、所定の時刻で、その内容(番組等)が更新されるトランスポートストリームを素材とし、その更新時刻の前後において、その素材のうちの、周期性のある定常的なデータの内容を変更したもの、または、更新時刻を変更したものを、評価用のトランスポートストリームとして利用するという要求があった場合、従来、そのような要求を容易に実現可能な装置や手法が存在しないという課題があった。
【0011】
例えば、特許文献1には、送信装置が、受信装置において先に再生すべき付加データと後で再生すべき付加データとを一緒に繰り返し放送し、後で再生すべき付加データの再生を当該付加データに対応する番組データに指定されている開始時刻において開始するタイミングを指示する命令を放送することが開示されている。
【0012】
即ち、特許文献1には、単に、視聴者に提示する付加データの変更のタイミングを、従来より高い精度で制御することが開示されているだけであり、付加データの内容の変更(更新)や、付加データの変更のタイミングの更新については、開示はおろか示唆もなされていない。従って、特許文献1の発明を適用しても、上述した課題を解決することができない。
【0013】
また、例えば、特許文献2には、トランスポートストリームを記録媒体に記録する場合、番組の変更点、PSI/SI情報の変更点、MPEGストリームの属性の変更点、および、データカルーセルの内容変更点等をエントリーポイントとして管理する管理情報を記録媒体に設けることが開示されている。
【0014】
即ち、特許文献2には、単に、ユーザが所望する場所(エントリーポイント)から、トランスポートストリームを容易に再生させることを目的として、既存の各種情報の変更点をエントリーポイントとして管理することが開示されているだけであり、変更点付近で、情報の内容を更新することや、変更点自身を更新することについては、開示はおろか示唆もなされていない。従って、特許文献2の発明を適用しても、上述した課題を解決することができない。
【0015】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ストリーム内に所定の周期で含まれるデータに対して、その内容の変更点付近における内容の更新や、変更点自身の更新を、容易かつ確実に実行することができるようにするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報処理装置は、複数のデータからなる第1のストリームの中に、所定の周期で含まれる第1のデータを抽出し、その第1のデータの送出開始時刻、送出終了時刻、送出周期のうち、少なくとも1つを含む第2のデータを生成し、抽出した第1のデータと、生成した第2のデータとを少なくとも含むデータベースを生成するデータベース生成手段と、データベース生成手段により生成されたデータベースに含まれる、第1のデータ、および、第2のデータのうちの少なくとも一部分の内容を、ユーザの指示に基づいて変更することで、データベースを更新する更新手段と、更新手段により更新されたデータベースの内容に基づいて、複数のデータからなる第2のストリームを加工する加工手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
加工手段は、更新手段により更新されたデータベースに含まれる第2のデータに基づいて、更新手段により更新されたデータベースに含まれる、その第2のデータに対応する第1のデータを、第2のストリームの対応する位置に多重することで、第2のストリームを加工するようにすることができる。
【0018】
加工手段は、第2のストリームとして、第1のストリーム自身を加工するようにすることができる。
【0019】
或いは、加工手段は、第2のストリームとして、第1のストリームとは異なるストリームを加工するようにすることができる。
【0020】
本発明の情報処理方法は、複数のデータからなる第1のストリームの中に、所定の周期で含まれる第1のデータを抽出し、その第1のデータの送出開始時刻、送出終了時刻、送出周期のうち、少なくとも1つを含む第2のデータを生成し、抽出した第1のデータと、生成した第2のデータとを少なくとも含むデータベースを生成するデータベース生成ステップと、データベース生成ステップの処理により生成されたデータベースに含まれる、第1のデータ、および、第2のデータのうちの少なくとも一部分の内容を、ユーザの指示に基づいて変更することで、データベースを更新する更新ステップと、更新ステップの処理により更新されたデータベースの内容に基づいて、複数のデータからなる第2のストリームを加工する加工ステップとを含むことを特徴とする。
【0021】
本発明の第1のプログラムは、複数のデータからなる第1のストリームの中に、所定の周期で含まれる第1のデータを抽出し、その第1のデータの送出開始時刻、送出終了時刻、送出周期のうち、少なくとも1つを含む第2のデータを生成し、抽出した第1のデータと、生成した第2のデータとを少なくとも含むデータベースを生成するデータベース生成ステップと、データベース生成ステップの処理により生成されたデータベースに含まれる、第1のデータ、および、第2のデータのうちの少なくとも一部分の内容を、ユーザの指示に基づいて変更することで、データベースを更新する更新ステップと、更新ステップの処理により更新されたデータベースの内容に基づいて、複数のデータからなる第2のストリームを加工する加工ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0022】
本発明の情報処理装置および方法、並びに第1のプログラムにおいては、複数のデータからなる第1のストリームの中に、所定の周期で含まれる第1のデータが抽出され、その第1のデータの送出開始時刻、送出終了時刻、送出周期のうち、少なくとも1つを含む第2のデータが生成され、抽出された第1のデータと、生成した第2のデータとを少なくとも含むデータベースが生成される。そして、生成されたデータベースに含まれる、第1のデータ、および、第2のデータのうちの少なくとも一部分の内容が、ユーザの指示に基づいて変更されることで、データベースが更新され、更新されたデータベースの内容に基づいて、複数のデータからなる第2のストリームが加工される。
【0023】
本発明の情報処理装置は、第1のストリームとして、自分自身で生成したストリームを使用してもよいし、他の装置から供給されたストリームを使用してもよい。同様に、本発明の情報処理装置は、第2のストリームとして、自分自身で生成したストリームを使用してもよいし、他の装置から供給されたストリームを使用してもよい。
【0024】
また、第1のデータは、第1のストリームの全ての期間にわたって、周期的に含まれている必要はなく、所定の一部分の期間にわたって、周期的に含まれていればよい。
【0025】
本発明の送信装置は、複数のデータからなる第1のストリームの中に、所定の周期で含まれる第1のデータを抽出し、その第1のデータの送出開始時刻、送出終了時刻、送出周期のうち、少なくとも1つを含む第2のデータを生成し、抽出した第1のデータと、生成した第2のデータとを少なくとも含むデータベースを生成するデータベース生成手段と、データベース生成手段により生成されたデータベースに含まれる、第1のデータ、および、第2のデータのうちの少なくとも一部分の内容を、ユーザの指示に基づいて変更することで、データベースを更新する更新手段と、更新手段により更新されたデータベースの内容に基づいて、複数のデータからなる第2のストリームを加工する加工手段と、加工手段により加工された第2のストリームを、受信装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0026】
加工手段は、更新手段により更新されたデータベースに含まれる第2のデータに基づいて、更新手段により更新されたデータベースに含まれる、その第2のデータに対応する第1のデータを、第2のストリームの対応する位置に多重することで、第2のストリームを加工するようにすることができる。
【0027】
加工手段は、第2のストリームとして、第1のストリーム自身を加工するようにすることができる。
【0028】
加工手段は、第2のストリームとして、第1のストリームとは異なるストリームを加工するようにすることができる。
【0029】
本発明の送信方法は、複数のデータからなる第1のストリームの中に、所定の周期で含まれる第1のデータを抽出し、その第1のデータの送出開始時刻、送出終了時刻、送出周期のうち、少なくとも1つを含む第2のデータを生成し、抽出した第1のデータと、生成した第2のデータとを少なくとも含むデータベースを生成するデータベース生成ステップと、データベース生成ステップの処理により生成されたデータベースに含まれる、第1のデータ、および、第2のデータのうちの少なくとも一部分の内容を、ユーザの指示に基づいて変更することで、データベースを更新する更新ステップと、更新ステップの処理により更新されたデータベースの内容に基づいて、複数のデータからなる第2のストリームを加工する加工ステップと、加工ステップの処理により加工された第2のストリームを、受信装置に送信する送信ステップとを含むことを特徴とする。
【0030】
本発明の第2のプログラムは、複数のデータからなる所定のストリームを、他の装置に送信する装置に対して、他の装置に送信される対象を設定する処理を、コンピュータに実行させるプログラムであって、複数のデータからなる第1のストリームの中に、所定の周期で含まれる第1のデータを抽出し、その第1のデータの送出開始時刻、送出終了時刻、送出周期のうち、少なくとも1つを含む第2のデータを生成し、抽出した第1のデータと、生成した第2のデータとを少なくとも含むデータベースを生成するデータベース生成ステップと、データベース生成ステップの処理により生成されたデータベースに含まれる、第1のデータ、および、第2のデータのうちの少なくとも一部分の内容を、ユーザの指示に基づいて変更することで、データベースを更新する更新ステップと、更新ステップの処理により更新されたデータベースの内容に基づいて、複数のデータからなる第2のストリームを加工し、加工した第2のストリームを他の装置に送信する対象として設定する加工ステップとを含むことを特徴とする。
【0031】
本発明の送信装置および方法、並びに第2のプログラムにおいては、複数のデータからなる第1のストリームの中に、所定の周期で含まれる第1のデータが抽出され、その第1のデータの送出開始時刻、送出終了時刻、送出周期のうち、少なくとも1つを含む第2のデータが生成され、抽出された第1のデータと、生成した第2のデータとを少なくとも含むデータベースが生成される。そして、生成されたデータベースに含まれる、第1のデータ、および、第2のデータのうちの少なくとも一部分の内容が、ユーザの指示に基づいて変更されることで、データベースが更新され、更新されたデータベースの内容に基づいて、複数のデータからなる第2のストリームが加工され、加工された第2のストリームが受信装置に送信される。
【0032】
本発明の送信装置は、受信装置に対して第2のストリームを無線で送信してもよいし、有線で送信してもよい。この場合、本発明の送信装置は、無線または有線の送信のみを単体で行う送信装置であってもよいし、無線と有線の両者の送信が可能な送信装置であってもよい。
【0033】
さらに、本発明の送信装置は、単なる送信装置であってもよいし、情報の受信も可能な送受信装置であってもよい。
【0034】
また、本発明の送信装置は、第1のストリームとして、自分自身で生成したストリームを使用してもよいし、他の装置から供給されたストリームを使用してもよい。同様に、本発明の情報処理装置は、第2のストリームとして、自分自身で生成したストリームを使用してもよいし、他の装置から供給されたストリームを使用してもよい。
【0035】
さらにまた、第1のデータは、第1のストリームの全ての期間にわたって、周期的に含まれている必要はなく、所定の一部分の期間にわたって、周期的に含まれていればよい。
【0042】
以下、図面を参照して、本実施の形態が適用される情報処理装置と送信装置のそれぞれについて、その順番で個別に説明する。
【0043】
図1は、本実施の形態が適用される情報処理装置の構成例を表している。
【0044】
図1の情報処理装置は、例えば、複数のデジタルデータからなる第1のストリームの中に、所定の周期で含まれる定常的なデジタルデータ(以下、周期情報と称する)を編集し、編集した周期情報を、第2のストリーム(第1のストリーム自身であってもよいし、他のストリームであってもよい)に再多重することで、第2のストリームを加工する。
【0045】
なお、上述したように、ここでいう定常的なデータとは、その内容が延々と一定であるデータを指すのではなく、ビデオデータや、それに対応するオーディオデータ等の内容の変化が(時間的に)速い非定常的なデータに比較して、内容の変化が(時間的に)遅いデータ(例えば、フレーム表示時間よりも長い所定の時間の間、その内容が固定的なデータで、その所定の時間が経過すると、内容が変化するデータ)を指す。
【0046】
即ち、ここでは、このように定義した「定常的なデータ」のうちの、所定の周期で繰り返し伝送されるデジタルデータを、周期情報と称している。
【0047】
ところで、図1の情報処理装置が加工するストリームは、このように定義した周期情報を含むものであれば、特に限定されず、具体的には、例えば、図1の情報処理装置は、上述したトランスポートストリームを加工することができる。そこで、以下、加工される対象のストリームとして、トランスポートストリームが適用されたとして説明する。
【0048】
トランスポートストリームは、上述したように、MPEG-2等において規定され、複数の種類のデジタルデータ(例えば、ビデオデータ、音声データ、および、文字放送用データ等の様々なデジタルデータ)を多重することが可能なストリームである。即ち、複数の種類のデジタルデータのそれぞれは、TSパケットと称される、固定長のパケットに分割され、分割された複数のTSパケットにより、1つのトランスポートストリームが構成される。
【0049】
具体的には、例えば、トランスポートストリームは、上述したように、デジタル放送用の信号として使用されている。デジタル放送用の信号の伝送方式は、複数の種類の方式が存在するが、トランスポートストリームには、これら異なる種類の伝送方式のデジタルデータの幾つかが多重されていることがある。
【0050】
このような伝送方式の中で、代表的なものとして、カルーセル伝送方式と、PES(Packetized Elementary Stream)伝送方式と称される伝送方式が存在する。
【0051】
カルーセル伝送方式は、所定の時刻で視聴可能な全デジタルデータ(ダウンロード対象のデジタルデータ)を、周期的に繰り返し送出する伝送方式である。カルーセル伝送方式で伝送されるデジタルデータ(以下、カルーセルデータと称する)として、例えば、静止画や、音声(単体)等のデータ放送用のデータが存在する。
【0052】
カルーセルデータは、DII(Download Info Indication)と称されるインフォメーションデータと、DDB(Download Data Block)と称される実データとで構成される。
【0053】
ただし、DIIやDDBは、そのままの形態で伝送されるのではなく、複数のTSパケットに分割されて、トランスポートストリームの1構成要素として伝送される。即ち、DIIやDDBは、TSパケットの形態で、他の種類のデジタルデータと多重されて伝送される。この場合、伝送先で、分割された複数のTSパケットから、所定のDDIを抽出し、それに対応するDDBを復元することができるように、そのDDIとDDBから分割された各TSパケットのそれぞれには、PID(Packet Identifier)と称される同一の識別子が付される。
【0054】
以上、説明したように、カルーセルデータは、定常的なデータであり、かつ、所定の周期で繰り返し伝送されるので、ここでいう周期情報の1つであると言える。
【0055】
これに対して、PES伝送方式は、リアルタイムストリーム伝送方式とも称され、連続したデジタルデータを伝送する伝送方式である。
【0056】
詳細には、上述したMPEG-2等においては、MPEGの規格に従って符号化されたビデオや、それに対応する音声等のデジタルデータ(エレメンタリーストリーム)や、MPEGの規格外のデータストリームを、可変の長さでパケット化することが規定されている。この可変長のパケットが、PESパケットと称されており、このようなPESパケットを伝送する方式が、PES伝送方式と称されている。
【0057】
即ち、例えば、複数のフレームと、それらに対応する音声とから1つの番組が構成される。換言すると、これらのフレームのデータと、それらに対応する音声のデータとを集めることで、1つの番組のデータを構成することができる。そこで、例えば、各フレームの画像データのそれぞれ、および、それらのフレームに対応する音声データのそれぞれを、1つのPESパケットとして構成し、これら複数のPESパケットを集めることで、1つの番組のデータを構成することができる。このような複数のPESパケットの集合体が、MPEG-2等においては、プログラムストリームと称されている。従って、このようなプログラムストリームを伝送する方式が、PES伝送方式であるとも言える。
【0058】
ただし、PESパケット(それらの集合体であるプログラムストリーム)は、上述したDIIやDDBと同様に、そのままの形態で伝送されるのではなく、同一のPIDを有する複数のTSパケットに分割されて、トランスポートストリームの1構成要素として伝送される。
【0059】
ところで、MPEG-2等においては、伝送先で、トランスポートストリームに多重されたプログラムストリームを復元可能とするために、1つのプログラムストリームと、その構成要素である、画像や音声等のデジタルデータのそれぞれとの関係を示すテーブル情報が規定されている。このテーブル情報は、PSI(Program Specific Information)と称され、PAT (Program Association Table)や、PMT(Program Map Table)等の4種類のテーブルが規定されている。PATやPMT等のPSIは、セクションと称される単位でTSパケットに配置されて、所定の周期で繰り返し伝送される。このとき、PATとPMTのそれぞれが含まれるTSパケットにも、それらに対応するプログラムストリームが含まれるTSパケットと同一のPIDが付される。
【0060】
このように、PSIもまた、定常的なデータであり、所定の周期で繰り返し伝送されるので、ここでいう周期情報の1つであると言える。
【0061】
さらに、SI(Service Information)と称される、番組配列情報を示すデジタルデータも、PSIと同様に定常的なデータであり、所定の周期で繰り返し伝送されるので、ここでいう周期情報の1つであると言える。このSIにも、上述したEIT(Event Information Table) 等のテーブルが規定されている。
【0062】
ところで、PES伝送方式で伝送されるデジタルデータは、上述したビデオや、それに対応する音声等のデータの他、字幕のデータ等も含まれる。
【0063】
字幕のデータは、カルーセルデータ、PSI、および、SI等と比較して、一定の内容が続く時間(その内容が変化するまでの時間)は短いが、ビデオや、それに対応する音声等のデータと比較すると、一定の内容が続く時間は遥かに長い。即ち、字幕のデータは、ここでいう定常的なデータの1つであると言え、その内容が変化するまでの間、同一の内容が、所定の周期で繰り返し伝送される。従って、字幕のデータも、ここで言う周期情報の1つであると言える。
【0064】
以上、説明したように、ここでは、図1の情報処理装置が加工するストリームが、デジタル放送用のトランスポートストリームとされる場合、カルーセルデータ(DIIおよびDDB)、SI、PSI、並びに、字幕のデータ等をまとめて、周期情報と称している。
【0065】
即ち、図1の情報処理装置は、このように定義した周期情報が多重された、デジタル放送用のトランスポートストリームを、処理の対象とすることができる。
【0066】
図1において、トランスポートストリーム記憶部1は、外部から供給されたトランスポートストリームをファイルとして記憶する。
【0067】
加工部2は、周期情報データベース生成部11、周期情報データベース更新部12、および、トランスポートストリーム加工部13により構成される。
【0068】
周期情報データベース生成部11は、操作部3より、第1のトランスポートストリーム(編集対象の周期情報を含むトランスポートストリーム)の入力の指令(ユーザの指示)がなされると、トランスポートストリーム記憶部1に記憶されている第1のトランスポートストリームを取得する。
【0069】
次に、周期情報データベース生成部11は、取得した第1のトランスポートストリームに含まれる各周期情報のそれぞれを抽出するとともに、それらの各周期情報のそれぞれが出現または消失した時刻と出現周期等の時間に関する情報を検出し、検出した情報を示すデータ(このようなデータを、以下、時間情報と称する)を生成する。
【0070】
そして、周期情報データ生成部11は、抽出した各周期情報のそれぞれと、生成した時間情報のそれぞれとを対応付けてデータベース化し、そのデータベース(以下、周期情報データベースと称する)を周期情報データベース記憶部4に記憶させる。
【0071】
このような周期情報データベースが、周期情報データベース記憶部4に記憶されている状態で、ユーザが操作部3を操作すると、周期情報データベース更新部12は、その操作に対応して、周期情報データベースの内容を更新する。
【0072】
具体的には、周期情報データベース更新部12は、周期情報データベース記憶部4に記憶されている周期情報データベースの内容(例えば、SI若しくはPSI等の周期情報の内容、および、時間情報の内容等)を、図2や図3に示される形態で表示部6に表示させる。
【0073】
ユーザは、表示部6に表示された周期情報データベースの内容を見ながら、操作部3を操作して、所望の周期情報の内容、または、所望の時間情報の内容を変更する(所望の内容に更新したり、削除したり、或いは、新たな内容を追加する)。即ち、操作部3は、この変更の操作に対応する信号を、ユーザからの指令として周期情報データベース更新部12に供給する。周期情報データベース更新部12は、供給されたユーザからの指令に基づいて、周期情報データベース記憶部4に記憶された周期情報データベースの内容を更新する。
【0074】
ここで、図2と図3を参照して、表示部6に表示される、周期情報データベースの内容を説明する。
【0075】
図2には、周期情報データベースに含まれる周期情報のうちの所定の1つの内容21が示されている。
【0076】
図3は、周期情報データベースに含まれる各周期情報のそれぞれに対応する、時間情報を含む各種情報のそれぞれを示す表31が示されている。
【0077】
なお、周期情報データベースに含まれる情報の種類、および、数は、特に限定されないが、ここでは、例えば、各周期情報のそれぞれに対応する、表31に示される項目(即ち、「PID」、「ID」、「種別」、「時刻」、「送出開始(1)or送出終了(0)」、「送出周期」、および、「パケット間隔」)の情報が含まれるとする。
【0078】
図3の表31において、1つの行には、1つの周期情報(PIDと種別(種別については後述する)が同一の周期情報)が対応付けられている。
【0079】
「PID」の項目には、各行のそれぞれに対応する周期情報のPIDが示されている。具体的には、例えば、1行目に対応する周期情報のPIDは、100とされている。同様に、2行目と3行目のそれぞれに対応する周期情報のPIDはいずれも、C00とされている。
【0080】
ところで、PIDと種別が同一の周期情報であっても、その内容が異なることがある。或いは、上述したように、周期情報データベース更新部12は、周期情報の内容を変更することができる。そこで、本実施の形態においては、こららの内容の違いを明確に区別するために、PIDと種別が同一の周期情報のうちの、これら異なる内容を有する周期情報のそれぞれに対して、固有のID(Identifier)が付される。
【0081】
即ち、周期情報データベース生成部11は、所定のPIDを有する、所定の種別の周期情報をはじめて抽出した場合、その周期情報のIDとして「1」を付与する。その後、周期情報データベース生成部11が、そのPIDと種別が同一の周期情報であって、IDが「1」の周期情報とは異なる内容を有する周期情報を抽出した場合、その周期情報のIDとして「1」とは異なる番号を付与する。
【0082】
さらに、周期情報データベース更新部12が、周期情報データベースに含まれる、所定のPIDを有する周期情報の内容を更新した場合、内容を更新した周期情報に対して新たなIDを付与する(まだ付与されていない番号を付与する)。
【0083】
「ID」の項目には、このようなIDが示されている。即ち、周期情報データベースには、IDと、そのIDに対応する内容を有する周期情報が対応付けられて含まれている。換言すると、所定のPIDで所定の種別の周期情報に対して、複数のIDが付与されている場合(複数のIDが周期情報データベースに含まれている場合)、周期情報データベースには、それら複数のIDのそれぞれに対応する内容を有する周期情報のいずれもが含まれている。
【0084】
具体的には、例えば、図3の表31において、1行目と2行目のIDは1とされているので、1行目と2行目のそれぞれに対応する周期情報(PIDが100で種別がPMTの周期情報と、PIDがC00で種別がDIIの周期情報)の内容はいずれも1種類だけ存在する(周期情報データベースには、1種類の内容だけが含まれる)ことになる。これに対して、3行目のIDは1〜27とされているので、3行目に対応する周期情報(PIDがC00で種別がDDBの周期情報)の内容は27種類存在する(周期情報データベースには、27種類の内容が含まれる)ことになる。
【0085】
「種別」の項目には、各行のそれぞれに対応する周期情報の種類が示されている。即ち、例えば、周期情報が、PSIやSIである場合、種別として、上述したテーブル(PMT、PAT、または、EIT等)が、周期情報データベースに記述される。また、周期情報が、カルーセルデータの場合、種別として、上述したDIIやDDBが、周期情報データベースに記述される。
【0086】
具体的には、例えば、1行目に対応する周期情報は、PSIのPMTとされている。2行目に対応する周期情報は、カルーセルデータのDIIとされている。3行目に対応する周期情報は、2行目に対応する周期情報(カルーセルデータのDII)と同一のPIDを有しているので、そのDII(2行目に対応するDII)に対応するカルーセルデータのDDBとされている。
【0087】
「時刻」の項目には、各行のそれぞれに対応する周期情報が出現または消失した時刻(所定の時刻を基準に、その時刻からの経過時間)が、「時間:分:秒」という形式で示されている。この時刻は、TOT(Time Offset Table)と、トランスポートストリームのレートから算出可能である。具体的には、例えば、1乃至3行目のそれぞれに対応する周期情報のいずれも、時刻10:00:00に送出が開始されたか、送出が終了されている(いずれかは、次の項目により判別される)。
【0088】
「送出開始(1)or送出終了(0)」の項目には、「時刻」の項目に示される時刻が、周期情報が出現した時刻(送出開始時刻)である場合、1が示され、周期情報が消失した時刻(送出終了時刻)である場合、0が示される。具体的には、例えば、1乃至3行目のいずれも1とされているので、1行目乃至3行目のそれぞれに対応する周期情報のいずれも、時刻10:00:00に送出が開始されている(基準時刻から10時間後に、その周期情報が出現する)。
【0089】
「送出周期」には、各行のそれぞれに対応する周期情報の出現周期が[msec]を単位に示されている。この送出周期は、トランスポートストリームのレートから算出可能である。具体的には、例えば、1行目に対応する周期情報は、100[msec]の間隔で、2行目に対応する周期情報は、500[msec]の間隔で、3行目に対応する周期情報は、1333[msec]の間隔で、それぞれ送出されている(出現する)。
【0090】
即ち、上述した、「時刻」、「送出開始(1)or送出終了(0)」、および、「送出周期」のそれぞれに示される情報(データ)が、時間情報である。
【0091】
「パケット間隔」の項目には、各行のそれぞれに対応する周期情報が、複数のTSパケットで構成されている場合、それらのTSパケットの、トランスポートストリーム内の配置間隔が、TSパケット数を単位として示されている。具体的には、例えば、トランスポートストリーム内に、1行目に対応する周期情報を構成する各TSパケットのそれぞれが、20個のTSパケットを挟んで配置される。同様に、トランスポートストリーム内に、2行目に対応する周期情報を構成する各TSパケットのそれぞれが、24個のTSパケットを挟んで配置されるとともに、3行目に対応する周期情報を構成する各TSパケットのそれぞれが、62個のTSパケットを挟んで配置される。
【0092】
図1に戻り、このようにして表示される周期情報データベースの内容が更新され、さらに、操作部3より、第2のトランスポートストリームを加工するという指令が入力された場合、周期情報データベース更新部12は、周期情報データベース記憶部4に記憶されている周期情報データベースに含まれる、SIやPSI等の周期情報のうちの少なくとも一部(指令に対応する周期情報)を取得し、取得した周期情報を含むファイルを生成する。なお、周期情報は、TSパケットとして、周期情報データベースに含まれているので、このとき生成されるファイルは、複数のTSパケットを含むファイルとなる。そこで、以下、このような、周期情報をTSパケットの形態で含むファイルを、パケットファイルと称する。
【0093】
また、周期情報データベース更新部12は、周期情報データベース記憶部4に記憶されている周期情報データベースに含まれる情報(図3の表31の各項目のそれぞれに示される情報)を参照して、パケットファイルに含まれる周期情報の時間を管理する(送出開始時刻、送出間隔、および、送出終了時刻等を管理する)ファイルを生成する。なお、以下、このようなファイルを、パケットファイル等の他のファイルと区別するため、時間管理情報ファイルと称する。
【0094】
図4は、このような時間管理情報ファイルの構成例を表している。
【0095】
図4の時間管理情報ファイル41において、先頭(図中一番上)の2バイト分の領域PIDには、所定の周期情報(以下、対象周期情報と称する)のPID(図3の「PID」の項目に示されるPID)が含まれる。
【0096】
領域PIDに続く(図中下方の)、4バイト分の領域start_pktには、対象周期情報の指定時刻(図3の「時刻」の項目に示される時刻。ただし、秒単位に換算される)が含まれる。
【0097】
領域start_pktに続く(図中下方の)、4バイト分の領域Cycleには、対象周期情報の送出周期(図3の「送出周期」の項目に示される送出周期。ただし、パケット数に換算される)が含まれる。
【0098】
領域Cycleに続く(図中下方の)、4バイト分の領域pkt_intervalには、対象周期情報が複数のTSパケットで構成される場合の、各TSパケット間の間隔(図3の「パケット間隔」の項目に示される間隔)が含まれる。
【0099】
領域pkt_intervalに続く(図中下方の)、1バイト分の領域pes_flagには、対象周期情報がPESであるか否かの情報が含まれる。即ち、領域pes_flagの内容により、対象周期情報が、字幕等のPESであるのか、カルーセルデータ等のPES以外のデータであるのかを判定することができる。
【0100】
領域pes_flagに続く(図中下方の)、1バイト分の領域in_flagには、対象周期情報の指定時刻(即ち、上述したstart_pkt領域に含まれる時刻)が、対象周期情報の送出開始時刻(出現時刻)であるのか、対象周期情報の送出終了時刻(消失時刻)であるのかを示す情報(図3の「送出開始(1)or送出終了(0)」の項目に示される情報)が含まれる。
【0101】
領域in_flagに続く(図中下方の)、2バイト分の領域no_useは、予備領域とされている。
【0102】
領域no_useに続く(図中下方の)、4バイト分の領域ID_firstには、対象周期情報の(各IDのそれぞれの)パケットファイル内の位置がバイト数で含まれる。
【0103】
領域ID_firstに続く(図中下方の)、4バイト分の領域ID_numには、対象周期情報のIDの数(パケットファイルに含まれている数)が含まれる。
【0104】
領域ID_numの後(図中下方)には、各IDのそれぞれが付された対象周期情報のそれぞれを構成するTSパケットの数が含まれる、1バイト分の領域pkt_num[1]乃至領域pkt_num[n]のそれぞれが、その順番で構成される。ただし、nは、領域ID_numに含まれる数値であり、pkt_num[k](ただし、kは、1乃至nのうちのいずれかの値)には、IDがkである対象周期情報を構成するTSパケットの数が含まれる。
【0105】
図1に戻り、周期情報データベース更新部12は、このようにして生成した、パケットファイルと時間管理情ファイルとを、トランスポートストリーム加工部13に供給する。
【0106】
トランスポートストリーム加工部13は、操作部3より、第2のトランスポートストリームを加工するという指令が入力された場合、トランスポートストリーム記憶部1に記憶されている第2のトランスポートストリーム(指令に対応するファイル)を取得する。
【0107】
そして、トランスポートストリーム加工部13は、周期情報データベース更新部12より供給された時間管理情報ファイルの内容に基づいて、同じく周期情報データベース更新部12より供給されたパケットファイルに含まれる周期情報を、トランスポートストリーム記憶部1より取得した第2のトランスポートストリームに多重し、1つのトランスポートストリームとして(即ち、加工された第2のトランスポートストリームを)、出力制御部5に供給する。また、必要に応じて、トランスポートストリーム加工部13は、加工した第2のトランスポートストリームのファイルを生成し、トランスポートストリーム記憶部1に記憶させる。
【0108】
なお、上述したように、トランスポートストリーム加工部13は、トランスポートストリーム記憶部1に記憶されているトランスポートストリームであれば、いずれのものも加工することができる。即ち、第2のトランスポートストリームは、周期情報データベースの生成のために利用された第1のトランスポートストリーム自身が加工されてもよいし、それとは異なるトランスポートストリームが加工されてもよい。
【0109】
また、トランスポートストリーム加工部13は、第2のトランスポートストリームそのものを加工してもよいし(TSパケットを単位として加工してもよいし)、PESに一度復元してから、PESを単位として加工し、加工したPESをTSパケットに再度分割することで、第2のトランスポートストリームを加工してもよい。
【0110】
このように、図1の情報処理装置は、加工部2を有するので、評価用のトランスポートストリームとして、既存のトランスポートストリーム(第2のトランスポートストリーム)を素材とし、その素材の一部分が変更されたものが要求された場合、そのような要求を容易に実現することができるという効果を奏することが可能になる。
【0111】
特に、その要求が、上述したような、所定の時刻で、その内容(番組等)が更新されるトランスポートストリーム(第2のトランスポートストリーム)を素材とし、その更新時刻の前後において、その素材のうちの、周期情報の内容を変更したもの、または、更新時刻を変更したものを、評価用のトランスポートストリームとするという要求であったとき、その効果はより顕著なものになる。即ち、加工部2は、要求される内容に応じて、周期情報データベースを生成するとともに、更新し、その周期情報データベースの内容に基づいて、パケットファイルと、それに対応する時間情報ファイルを生成し、それらを利用して、素材(第2のトランスポートストリーム)を加工することができるので、容易に、要求される評価用のトランスポートストリーム(加工された第2のトランスポートストリーム)を生成することができる。
【0112】
換言すると、図1の情報処理装置は、加工部2を有しているので、上述した従来の課題を解決することが可能になる。
【0113】
操作部3は、例えば、キーボード等で構成され、ユーザからの指令を加工部2に入力する。即ち、ユーザは、ユーザ自身が所望する指令を、操作部3を操作することで、加工部2に入力させる。
【0114】
周期情報データベース記憶部4は、加工部2により生成または更新された周期情報データベースを記憶する。
【0115】
出力制御部5は、表示部6の表示と音声出力部7の音声出力のそれぞれを制御する。表示部6は、例えば、CRT(Cathode Ray Tub)等で構成され、出力制御部5または加工部2の制御により画像を表示する。音声出力部7は、例えば、スピーカ等で構成され、出力制御部5の制御により音声を出力する。即ち、出力制御部5は、加工部2より供給されたトランスポートストリーム(加工された第2のトランスポートストリーム)から、画像データ(ビデオデータ等)と音声データをそれぞれ個別に抽出し、画像データを、表示部6に対応するフォーマットの画像信号に変換して、表示部6に供給するとともに、音声データを、音声出力部7に対応するフォーマットの音声信号に変換して、音声出力部7に供給する。
【0116】
次に、図5を参照して、図1の情報処理装置のうちの加工部2の処理(以下、トランスポートストリーム加工の処理と称する)について説明する。
【0117】
ユーザが、操作部3を操作して、これから利用する周期情報(例えば、評価用トランスポートストリームとして、素材の変更が要求されている周期情報)を含む、所定のトランスポートストリーム(以下、第1のトランスポートストリームと称する)を指示すると、その指示に対応する信号(指令)が加工部2の周期情報データベース生成部11に入力される。
【0118】
すると、ステップS1において、周期情報データベース生成部11は、トランスポートストリーム記憶部1から第1のトランスポートストリーム(ファイル)を入力する。
【0119】
そして、ステップS2において、周期情報データベース生成部11は、第1のトランスポートストリームに含まれている周期情報と、その時間情報等を含む周期情報データベースを生成し、周期情報データベース記憶部4に記憶させる。
【0120】
ステップS3において、周期情報データベース更新部12は、編集操作の指示がなされたか否かを判定する。
【0121】
ユーザが、操作部3を操作して、周期情報データベースの内容の更新を指示すると、その指示に対応する信号(指令)が加工部2の周期情報データベース更新部12に入力される。
【0122】
周期情報データベース更新部12は、この指令が入力されると、ステップS3において、編集操作の指示がなされたと判定し、周期情報データベース記憶部4に記憶されている周期情報データベースの内容を、表示部6に表示させる(上述した図2や図3の形態で表示させる)。
【0123】
ユーザは、表示部6に表示された周期情報データベースの内容を見ながら、操作部3を操作して、所望の内容を編集する(内容を更新または削除する、或いは、新たな内容を追加する)。
【0124】
ステップS4において、周期情報データベース更新部12は、このようなユーザの編集操作に基づいて、周期情報データベース記憶部4に記憶されている周期情報データベースの内容を更新する。即ち、操作部3より、ユーザの編集操作に対応する信号(指令)が入力されてくるので、周期情報データベース更新部12は、入力された信号に対応して、周期情報データベースの内容を更新する。
【0125】
このように、ステップS3の処理において、編集操作の指示がなされたと判定されると、ステップS4において、周期情報データベースの内容が更新され、処理はステップS5に進む。
【0126】
これに対して、ステップS3の処理において、編集操作の指示がなされていないと判定されると、ステップS4の処理は実行されずに、処理はステップS5に進む。
【0127】
ステップS5において、周期情報データベース更新部12は、第2のトランスポートストリームの加工の指示がなされたか否かを判定する。
【0128】
ステップS5において、第2のトランスポートストリームの加工の指示がまだなされていないと判定された場合、処理はステップS5に戻り、第2のトランスポートストリームの加工の指示がなされたか否かが再度判定される。即ち、周期情報データベース更新部12は、第2のトランスポートストリームの加工の指示がなされることを常時監視している。
【0129】
ユーザが、操作部3を操作して、第2のトランスポートストリーム(例えば、評価用トランスポートストリームの素材)の加工を指示すると、その指示に対応する信号(指令)が周期情報データベース更新部12に入力される。
【0130】
なお、ここでは、ユーザは、第2のトランスポートストリームの加工の指示として、第2のトランスポートストリームをファイル名で指示するとともに、周期情報データベースに含まれる周期情報の中から、第2のトランスポートストリームに再多重する周期情報(例えば、評価用トランスポートストリームとするために、素材の変更が必要と要求されている周期情報)を指示するとする。さらに、このとき、再多重する周期情報のIDも指示するとする。
【0131】
周期情報データベース更新部12は、この信号(指令)が入力されると、ステップS5において、第2のトランスポートストリームの加工の指示がなされたと判定する。
【0132】
そして、ステップS6において、周期情報データベース更新部12は、周期情報データベース記憶部4に記憶されている周期情報データベースの中から、操作部3のユーザの操作により指定された周期情報をTSパケットを単位として抽出し、抽出したTSパケットを含むパケットファイルを生成するとともに、周期情報データベースに含まれる時間情報に基づいて、指定された周期情報の時間を管理する時間管理情報ファイルを生成する。パケットファイルと時間管理情報ファイルは、トランスポートストリーム加工部13に入力される。
【0133】
すると、ステップS7において、周期情報データベース更新部12は、トランスポートストリーム記憶部1より第2のトランスポートストリーム(指示されたファイル名のファイル)を入力する。
【0134】
そして、ステップS8において、周期情報データベース更新部12は、周期情報データベース更新部12より供給された時間管理情報ファイルの内容に基づいて、同じく周期情報データベース更新部12より供給されたパケットファイルに含まれる周期情報を、トランスポートストリーム記憶部1より入力された第2のトランスポートストリームに多重し、1つのトランスポートストリームとして(例えば、要求された評価用トランスポートストリームとして)、出力制御部5に供給する。また、必要に応じて、トランスポートストリーム加工部13は、加工したトランスポートストリームのファイルを生成し、トランスポートストリーム記憶部1に記憶させる。
【0135】
なお、以下、このようなステップS8の処理を、「第2のトランスポートストリーム加工処理」と称する。
【0136】
この例の「第2のトランスポートストリーム加工処理」の詳細が、図6のフローチャートに示されている。そこで、以下、図6を参照して、この例の「第2のトランスポートストリーム加工処理」の詳細について説明する。
【0137】
はじめに、ステップS21において、トランスポートストリーム加工部13は、第2のトランスポートストリームの先頭時刻を演算する。なお、第2のトランスポートストリームの先頭時刻は、第2のトランスポートストリームに含まれるTOTにより演算可能である。
【0138】
ステップS22において、トランスポートストリーム加工部13は、第2のトランスポートストリームを構成する複数のTSパケットのうちの、次のTSパケットを、処理の対象として注目すべきパケット(以下、注目パケットと称する)に設定する。即ち、いまの場合、先頭のTSパケットが、注目パケットに設定される。
【0139】
トランスポートストリーム加工部13は、ステップS23において、注目パケットのPIDを検出し、ステップS24において、注目パケットの時刻(先頭時刻からの経過時間)を演算する。なお、注目パケットの時刻は、ファイルの先頭時刻からの注目パケットの位置により算出可能である。
【0140】
ステップS25において、トランスポートストリーム加工部13は、時間管理情報ファイルの中に、演算された注目パケットの時刻に挿入予定の周期情報に対応するTSパケット(以下、挿入予定パケットと称する)が規定されているか否かを判定する。
【0141】
ステップS25において、時間管理情報ファイルの中に、挿入予定パケットが規定されていないと判定した場合、トランスポートストリーム加工部13は、ステップS29において、注目パケットをそのまま出力制御部5に出力する。即ち、第2のトランスポートストリームのうちの、注目パケットは更新されず、そのまま利用されることになる。
【0142】
これに対して、ステップS25において、時間管理情報ファイルの中に、挿入予定パケットが規定されていると判定した場合、トランスポートストリーム加工部13は、ステップS26において、注目パケットのPIDと、挿入予定パケットのPIDとが一致するか否かを判定する。
【0143】
ステップS26において、注目パケットのPIDと、挿入予定パケットのPIDとが一致しないと判定した場合、さらに、トランスポートストリーム加工部13は、ステップS27において、注目パケットが、ヌルパケットであるか否かを判定する。
【0144】
ステップS27において、注目パケットが、ヌルパケットではないと判定された場合、処理はステップS29に進み、注目パケットがそのまま(更新されずに)出力制御部5に出力される。
【0145】
これに対して、ステップS26において、注目パケットのPIDと、挿入予定パケットのPIDとが一致すると判定した場合、または、ステップS27において、注目パケットが、ヌルパケットであると判定した場合、トランスポートストリーム加工部13は、ステップS28において、注目パケットとして、第2のトランスポートストリームのTSパケットから、挿入予定パケット(パケットファイルに含まれるTSパケット)に置き換える。そして、トランスポートストリーム加工部13は、ステップS29において、注目パケット(その内容が、挿入予定パケットの内容に更新されたTSパケット)を出力する。
【0146】
このように、第2のトランスポートストリームを構成する複数のTSパケットのうちの、ヌルパケットと、挿入予定パケットと同一のPIDを有するもの(ただし、時間管理情報に規定されている挿入予定パケットと時刻が同一のもの)が、挿入予定パケットに置き換えられることで、第2のトランスポートストリームが加工される。
【0147】
ステップS30において、トランスポートストリーム加工部13は、第2のトランスポートストリームを構成する全てのTSパケットが処理されたか否かを判定する。
【0148】
ステップS30において、全てのTSパケットがまだ処理されていないと判定された場合、処理はステップS22に戻り、それ以降の処理が繰り返される。即ち、ステップS22において、次のTSパケットが注目パケットに設定されて、新たに設定されたTSパケットに対する、上述したステップ23乃至S30の処理が実行される。
【0149】
以上の処理が繰り返し実行されて、第2のトランスポートストリームを構成する複数のTSパケットのうちの、最後のTSパケットが処理されて、最後のTSパケット自身、または、最後のTSパケットの位置に置き換えられた挿入予定パケットが、出力制御部5に出力されると、第2のトランスポートストリーム加工処理が終了となる(即ち、図5のトランスポートストリーム加工の処理自体が終了となる)。
【0150】
なお、図6のフローチャートにおいては、更新された第2のトランスポートストリームは、TSパケットを単位として、処理された順に、出力制御部5に順次供給される例が示されているが、その他、第2のトランスポートストリーム加工処理として、例えば、トランスポートストリーム加工部13は、処理を終えたTSパケット(ステップS29の直前までの処理が完了したTSパケット)を一次保持し、全てのTSパケットの処理が完了した後、保持した複数のTSパケットからなるトランスポートストリーム(加工された第2のトランスポートストリーム)のファイルを生成し、トランスポートストリーム記憶部1等に出力してもよい。
【0151】
このように、図1の情報処理装置は、加工部2を有し、その加工部2が上述した一連の処理を実行するので、次のような3つの効果を奏することが可能になる。
【0152】
即ち、1つ目の効果として、加工部2は、時間情報と、周期情報とを関連付けた周期情報データベースを作成するので、その周期情報を、もとのストリーム(第1のストリーム)に入っていいたときとほぼ等しい状態で、再編成することが可能となるという効果が挙げられる。
【0153】
2つ目の効果として、加工部2は、時間情報と、周期情報とを併せ持った周期情報データベースを作成するので、その内容の編集のみならず、時間的な編集も可能となり、ストリーム(第2のストリーム)の加工には有意であるという効果が挙げられる。
【0154】
3つ目の効果として、加工部2は、周期情報データベースに基づいて、周期情報をTSパケットを単位として含むパケットファイルと、パケットファイルに含まれるTSパケット(周期情報)に関する、時間情報とデータ情報を併せ持つ時間管理情報ファイルを作成するので、ユーザが所望する時刻に、ユーザが所望する周期情報をトランスポートストリーム(第2のストリーム)に多重することが可能となるという効果が挙げられる。
【0155】
以上の3つの効果により、結局、図1の情報処理装置は、従来の課題を解決することができるという効果を奏することが可能になる。
【0156】
換言すると、本実施の形態は、従来の課題を解決することが可能な加工部2を有していれば、図1の形態に限定されず、様々な実施の形態を取ることが可能である。
【0157】
例えば、トランスポートストリーム記憶部1が省略され、外部の情報処理装置(図示せず)からトランスポートストリームが加工部2に直接入力されてもよい。
【0158】
また、操作部3、周期情報データベース記憶部4、出力制御部5、表示部6、および、音声出力部7のうちの任意の数の任意のものが、外部の情報処理装置に含まれていてもよい。
【0159】
或いは、本実施の形態は、例えば、図7に示されるように構成される送信装置51としても適用可能である。
【0160】
即ち、図7は、本実施の形態が適用される送信装置の構成例を表しており、図1の情報処理装置と対応する部分には対応する符号が付されている。
【0161】
図7に示されるように、送信装置51には、図1の情報処理装置と同様の構成と機能を有する、トランスポートストリーム記憶部1、加工部2、操作部3、周期情報データベース記憶部4、および、表示部6が設けられている。送信装置51にはさらに、受信装置52に対してトランスポートストリーム(加工された第2のトランスポートストリーム)を送信するトランスポートストリーム送信部61が設けられている。
【0162】
換言すると、送信装置51は、図1の情報処理装置の出力部分(出力制御部5、表示部6、および、音声出力部7)の代わりに、出力部として、トランスポートストリーム送信部61が設けられている。
【0163】
なお、表示部6は、上述した図2や図3に示されるような、周期情報データベース記憶部4に記憶されている周期情報データベースの内容を表示するために、送信装置51にも設けられている。
【0164】
次に、送信装置51の動作について説明する。
【0165】
加工部2が、第1のトランスポートストリームから周期情報データベースを生成し、周期情報データベースに基づいて、第2のトランスポートストリームを加工するまでの一連の処理は、上述した図1の情報処理装置の一連の処理と基本的に同様とされる。即ち、送信装置51の加工部2も、図5と図6のフローチャートに従って、その処理を実行する。
【0166】
ただし、送信装置51においては、図6のステップS29の処理で、トランスポートストリーム加工部13より出力される注目パケットは、トランスポートストリーム送信部61に供給される。換言すると、トランスポートストリーム加工部13は、加工した第2のストリーム(注目パケット)を、受信装置52に送信する対象として設定し、設定した送信対象(加工した第2のストリーム(注目パケット))をトランスポートストリーム送信部61に供給するとも言える。
【0167】
即ち、トランスポートストリーム送信部61には、更新された第2のトランスポートストリームが、TSパケットを単位として、処理された順に、順次供給される。従って、トランスポートストリーム送信部61は、更新された第2のトランスポートストリームを、TSパケットを単位として、供給された順に、受信装置52に順次送信してもよいし、供給されたTSパケットを一次保持し、全てのTSパケットの供給が完了した後、保持した複数のTSパケットからなるトランスポートストリーム(加工された第2のトランスポートストリーム)のファイルを生成し、受信装置52に送信してもよい。
【0168】
このように、送信装置51は、受信装置52に対して、加工された第2のトランスポートストリームを送信することができるので、例えば、受信装置52を開発対象の受信装置とし、加工された第2のトランスポートストリームを評価用のトランスポートストリームとすることで、実際の使用環境により近い形態で、受信装置を開発することが可能になる。
【0169】
さらに、本実施の形態として、図1と図7の加工部2や、図1の出力制御部5は、ハードウエアとして構成することもできるし、ソフトウエアとして構成することもできる。
【0170】
加工部2や出力制御部5をソフトウエアで構成する場合、図1の情報処理装置や図7の送信装置51は、例えば、図8に示されるようなパーソナルコンピュータにより構成することもできる。
【0171】
図8に示されるように、CPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102に記録されているプログラム、または記憶部108からRAM(Random Access Memory)103にロードされたプログラム(加工部2の処理を実行するプログラムや、出力制御部5の処理を実行するプログラム等)に従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0172】
即ち、RAM103、または、記憶部108に、トランスポートストリーム記憶部1と周期情報データベース記憶部4のそれぞれに相当する領域が確保されることになる。
【0173】
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104にはまた、入出力インタフェース105も接続されている。
【0174】
入出力インタフェース105には、キーボード、マウスなどよりなる入力部106、ディスプレイやスピーカなどよりなる出力部107、ハードディスクなどより構成される記憶部108、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部109が接続されている。通信部109は、インターネットを含むネットワークを介して他の情報処理装置との通信処理を行う。
【0175】
即ち、入力部106が、図1と図7の操作部3に、出力部107が、図1と図7の表示部6と、図1の音声出力部7に、通信部109が、図7のトランスポートストリーム送信部61に、それぞれ相当することになる。
【0176】
入出力インタフェース105にはまた、必要に応じてドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどよりなるリムーバブル記録媒体111が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部108にインストールされる。
【0177】
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0178】
例えば、上述した図1と図7の加工部2、および、図1の出力制御部5の機能を実行可能なプログラムがインストールされる。なお、このプログラムは、全体として上述した一連の処理を実行できれば、その形態は特に限定されない。例えば、加工部2に対応するプログラムは、上述した周期情報データベース生成部11、周期情報データベース更新部12、および、トランスポートストリーム加工部13のそれぞれに対応するモジュールからなるモジュール構成とされてもよいし、幾つかのブロックの機能の一部または全部が組み合わされたモジュール、若しくは、ブロックの機能が分割されたモジュールからなるモジュール構成とされてもよい。或いは、単に1つのアルゴリズムを有するプログラムでもよい。
【0179】
このようなプログラムを含む記録媒体は、図8に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブル記録媒体(パッケージメディア)111により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM102や、記憶部108に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0180】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0181】
【発明の効果】
以上のごとく、本発明によれば、ストリーム(例えば、トランスポートストリーム)を加工することができる。特に、本発明によれば、ストリーム内に所定の周期で含まれるデータに対して、その内容の変更点付近における内容の更新や、変更点自身の更新を、容易かつ確実に実行することができるようにするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態が適用される情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の表示部6に表示される、トランスポートストリームに含まれる周期情報の内容の例を示す図である。
【図3】図1の表示部6に表示される、周期情報データの一部分の内容の例を示す図である。
【図4】図1の周期情報データベース更新部12が生成し、トランスポートストリーム加工部13に供給する、時間管理情報ファイルの構成例を示す図である。
【図5】図1の情報処理装置の加工部が実行する、トランスポートストリーム加工の処理を説明するフローチャートである。
【図6】図5のトランスポートストリーム加工の処理のステップS8の「第2のトランスポートストリーム加工処理」の例を説明するフローチャートである。
【図7】本実施の形態が適用される送信装置の構成例を示すブロック図である。
【図8】本実施の形態が適用される情報処理装置または送信装置の他の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 トランスポートストリーム記憶部, 2 加工部, 3 操作部, 4 周期情報データベース記憶部, 5 出力制御部, 6 表示部, 7 音声出力部, 11 周期情報データベース生成部, 12 周期情報データベース更新部, 13 トランスポートストリーム加工部, 51 送信装置, 52 受信装置, 61 トランスポートストリーム送信部, 101 CPU
Claims (12)
- 複数のデータからなる第1のストリームの中に、所定の周期で含まれる第1のデータを抽出し、その第1のデータの送出開始時刻、送出終了時刻、送出周期のうち、少なくとも1つを含む第2のデータを生成し、抽出した前記第1のデータと、生成した前記第2のデータとを少なくとも含むデータベースを生成するデータベース生成手段と、
前記データベース生成手段により生成された前記データベースに含まれる、前記第1のデータ、および、前記第2のデータのうちの少なくとも一部分の内容を、ユーザの指示に基づいて変更することで、前記データベースを更新する更新手段と、
前記更新手段により更新された前記データベースの内容に基づいて、複数のデータからなる第2のストリームを加工する加工手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記加工手段は、前記更新手段により更新された前記データベースに含まれる前記第2のデータに基づいて、前記更新手段により更新された前記データベースに含まれる、その第2のデータに対応する前記第1のデータを、前記第2のストリームの対応する位置に多重することで、前記第2のストリームを加工する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記加工手段は、前記第2のストリームとして、前記第1のストリーム自身を加工する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記加工手段は、前記第2のストリームとして、前記第1のストリームとは異なるストリームを加工する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 複数のデータからなる第1のストリームの中に、所定の周期で含まれる第1のデータを抽出し、その第1のデータの送出開始時刻、送出終了時刻、送出周期のうち、少なくとも1つを含む第2のデータを生成し、抽出した前記第1のデータと、生成した前記第2のデータとを少なくとも含むデータベースを生成するデータベース生成ステップと、
前記データベース生成ステップの処理により生成された前記データベースに含まれる、前記第1のデータ、および、前記第2のデータのうちの少なくとも一部分の内容を、ユーザの指示に基づいて変更することで、前記データベースを更新する更新ステップと、
前記更新ステップの処理により更新された前記データベースの内容に基づいて、複数のデータからなる第2のストリームを加工する加工ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータに実行させるプログラムであって、
複数のデータからなる第1のストリームの中に、所定の周期で含まれる第1のデータを抽出し、その第1のデータの送出開始時刻、送出終了時刻、送出周期のうち、少なくとも1つを含む第2のデータを生成し、抽出した前記第1のデータと、生成した前記第2のデータとを少なくとも含むデータベースを生成するデータベース生成ステップと、
前記データベース生成ステップの処理により生成された前記データベースに含まれる、前記第1のデータ、および、前記第2のデータのうちの少なくとも一部分の内容を、ユーザの指示に基づいて変更することで、前記データベースを更新する更新ステップと、
前記更新ステップの処理により更新された前記データベースの内容に基づいて、複数のデータからなる第2のストリームを加工する加工ステップと
を含むことを特徴とするプログラム。 - 複数のデータからなる第1のストリームの中に、所定の周期で含まれる第1のデータを抽出し、その第1のデータの送出開始時刻、送出終了時刻、送出周期のうち、少なくとも1つを含む第2のデータを生成し、抽出した前記第1のデータと、生成した前記第2のデータとを少なくとも含むデータベースを生成するデータベース生成手段と、
前記データベース生成手段により生成された前記データベースに含まれる、前記第1のデータ、および、前記第2のデータのうちの少なくとも一部分の内容を、ユーザの指示に基づいて変更することで、前記データベースを更新する更新手段と、
前記更新手段により更新された前記データベースの内容に基づいて、複数のデータからなる第2のストリームを加工する加工手段と、
前記加工手段により加工された前記第2のストリームを、受信装置に送信する送信手段と
を備えることを特徴とする送信装置。 - 前記加工手段は、前記更新手段により更新された前記データベースに含まれる前記第2のデータに基づいて、前記更新手段により更新された前記データベースに含まれる、その第2のデータに対応する前記第1のデータを、前記第2のストリームの対応する位置に多重することで、前記第2のストリームを加工する
ことを特徴とする請求項7に記載の送信装置。 - 前記加工手段は、前記第2のストリームとして、前記第1のストリーム自身を加工する
ことを特徴とする請求項7に記載の送信装置。 - 前記加工手段は、前記第2のストリームとして、前記第1のストリームとは異なるストリームを加工する
ことを特徴とする請求項7に記載の送信装置。 - 複数のデータからなる第1のストリームの中に、所定の周期で含まれる第1のデータを抽出し、その第1のデータの送出開始時刻、送出終了時刻、送出周期のうち、少なくとも1つを含む第2のデータを生成し、抽出した前記第1のデータと、生成した前記第2のデータとを少なくとも含むデータベースを生成するデータベース生成ステップと、
前記データベース生成ステップの処理により生成された前記データベースに含まれる、前記第1のデータ、および、前記第2のデータのうちの少なくとも一部分の内容を、ユーザの指示に基づいて変更することで、前記データベースを更新する更新ステップと、
前記更新ステップの処理により更新された前記データベースの内容に基づいて、複数のデータからなる第2のストリームを加工する加工ステップと、
前記加工ステップの処理により加工された前記第2のストリームを、受信装置に送信する送信ステップと
を含むことを特徴とする送信方法。 - 複数のデータからなる所定のストリームを、他の装置に送信する装置に対して、前記他の装置に送信される対象を設定する処理を、コンピュータに実行させるプログラムであって、
複数のデータからなる第1のストリームの中に、所定の周期で含まれる第1のデータを抽出し、その第1のデータの送出開始時刻、送出終了時刻、送出周期のうち、少なくとも1つを含む第2のデータを生成し、抽出した前記第1のデータと、生成した前記第2のデータとを少なくとも含むデータベースを生成するデータベース生成ステップと、
前記データベース生成ステップの処理により生成された前記データベースに含まれる、前記第1のデータ、および、前記第2のデータのうちの少なくとも一部分の内容を、ユーザの指示に基づいて変更することで、前記データベースを更新する更新ステップと、
前記更新ステップの処理により更新された前記データベースの内容に基づいて、複数のデータからなる第2のストリームを加工し、加工した前記第2のストリームを前記他の装置に送信する対象として設定する加工ステップと
を含むことを特徴とするプログラム。
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