JP4324591B2

JP4324591B2 - Remineralization accelerator, oral composition, food, beverage

Info

Publication number: JP4324591B2
Application number: JP2005515237A
Authority: JP
Inventors: 周治佐久間; 公則渥美
Original assignee: Sangi Co Ltd
Current assignee: Sangi Co Ltd
Priority date: 2003-11-11
Filing date: 2004-09-17
Publication date: 2009-09-02
Anticipated expiration: 2024-09-17
Also published as: WO2005044210A1; JPWO2005044210A1

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明は、歯牙エナメル質の再石灰化促進剤、その再石灰化促進剤を添加して製造した口腔用組成物、食品及び飲料に関する。
【背景技術】
【０００２】
虫歯菌が歯牙表面に付着し、歯垢を形成することからウ蝕が始まり、歯垢中で虫歯菌が食物を代謝することにより産生される酸が、歯牙エナメル質を脱灰して、初期ウ蝕状態となる。唾液は、この脱灰部を、唾液中のカルシウムやリンの働きで再石灰化し、歯を元の状態に戻す働きを有している。
また再石灰化を促進する為に、フッ化物や、リン酸カルシウムの１種で、歯牙の無機成分と類似の結晶構造を有するハイドロキシアパタイトを配合した歯磨剤が製造されている。
【０００３】
しかしながら、唾液、フッ化物や、ハイドロキシアパタイト歯磨剤の使用だけでは脱灰部の再石灰化が充分ではない。また、再石灰化を促進する為に、キシリトールとリン酸カルシウム、非結晶性リン酸カルシウムや、リン酸化オリゴ糖カルシウムを配合したチューインガム等が製造されているが、キシリトールや、各種のリン酸カルシウムを配合したチューインガム等では脱灰部の再石灰化が必ずしも充分ではない。
【０００４】
ところで、コンキオリンは、グリシン、アラニン、セリン、ロイシン、アスパラギン酸、バリン、プロリン、イソロイシン、チロシン、アルギニン、グルタミン酸、トレオニン、リジン、フェニルアラニン、メチオニン、ヒスチジン、シスチンという１７種類のアミノ酸が含まれたタンパク質で、人間の肌にあるコラーゲン繊維に似た性質を持ち、皮膚や毛髪への親和性にすぐれ、強力な保湿成分、潤い成分として、また皮膚にやさしくさっぱりとした感触を与えることから化粧品に用いられている。
【０００５】
コンキオリンは、アコヤ貝、シロチョウ貝、クロチョウ貝等の貝殻や、真珠に含まれるたんぱく質で、これらの真珠質はおよそ９０％がアラゴナイトという炭酸カルシウム、コンキオリンが５％、他が５％という組成からなっている。真珠質は、炭酸カルシウムの結晶とコンキオリンが、何層にも積み重なるようにして作られており、光の干渉効果によって、真珠特有の光沢や美しい色調が産まれる。
コンキオリンパウダーは、アコヤ貝、シロチョウ貝、クロチョウ貝等の貝殻または真珠を微細な紛末としたものに酸を加えて脱灰した後、コンキオリンを取り出すことにより得られる。このコンキオリンを更に加水分解して得られたコンキオリンたんぱく質の加水分解物が加水分解コンキオリンである。
【０００６】
上記コンキオリンパウダー及び／又は加水分解コンキオリンは、適当な液体に溶解するか若しくは分散させ、あるいは、適当な粉末担体と混合するか若しくはこれに吸着させ、場合によっては、乳化剤、分散剤、懸濁剤、展着剤、浸透剤、湿潤剤又は安定剤等を添加し、乳剤、水和剤、粉剤又は錠剤等に製剤化して使用に供することも可能である。
【０００７】
その他、コンキオリンを食品とすることにより、肌のつや、はりなどへの効果、酸化防止効果、活性酸素の生成阻害効果、ヒスタミン抑制効果が期待できることが見出され、その「食品」が特開平８−１７３０９１号に開示されている。また、コンキオリン加水分解物を食品に配合することで、肝臓機能改善効果のあることが見出され、その「食品」が特開２００３−２４００８号に開示されている。
【０００８】
【特許文献１】
特開平８−１７３０９１号公報
【特許文献２】
特開２００３−２４００８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
本発明は、脱灰したエナメル質の再石灰化を効果的に促進するとともに、それによってウ蝕を積極的に抑制することができる再石灰化効果に優れた口腔用組成物、食品及び飲料の提供を目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明は、コンキオリンパウダー及び／又は加水分解コンキオリンを使用することにより歯牙の再石灰化が促進され、これらとカルシウム化合物を併用することにより、更に歯牙の再石灰化が促進されることを見出し、本発明を成すに至った。
本発明の口腔用組成物、食品、飲料は、上記歯牙エナメル質の再石灰化促進剤を添加して製造したものである。コンキオリンパウダー及び／又は加水分解コンキオリンを使用することにより歯牙の再石灰化が促進され、これらとカルシウム化合物を併用することにより、更に歯牙の再石灰化が促進されることを見出し、コンキオリンパウダー及び／又は加水分解コンキオリンと、ハイドロキシアパタイトを併用することにより、更に歯牙の再石灰化が促進されることを見出し、本発明を成すに至った。
【００１１】
前述のようなコンキオリンパウダー及び／又は加水分解コンキオリンは、化粧品として皮膚や毛髪への親和性にすぐれ、強力な保湿成分、潤い成分として、また皮膚にやさしくさっぱりとした感触を与え、また、食品として肌のつや、はりなどへの効果、酸化防止効果、活性酸素の生成阻害効果、ヒスタミン抑制効果、肝臓機能改善効果等が知られていたが、本発明は、コンキオリンパウダー及び／又は加水分解コンキオリンや、コンキオリンパウダー及び／又は加水分解コンキオリンとカルシウム化合物を有効成分とするものが歯牙エナメル質の再石灰化促進効果を有することを見出し、更に、その再石灰化促進剤を添加した口腔用組成物、食品、飲料に、歯牙エナメル質の再石灰化促進効果があることを見出した。
【００１２】
口腔用組成物、食品、飲料に用いるカルシウム化合物は、海水或いは淡水に生息する魚類や両生類、爬虫類、鳥類或いは哺乳類に属する動物の骨、卵殻貝殻などの天然硬組織を粉砕してなる粉末、塩化カルシウム、炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、リン酸三カルシウム、クエン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、リン酸水素カルシウム２水和物、酸化カルシウム等が挙げられる。特にリン酸カルシウムの一種であるハイドロキシアパタイトが好適である。
【００１３】
歯牙表面のエナメル質を構成するハイドロキシアパタイト結晶は、リン酸カルシウムから構成されており、カルシウムやリン酸の供給源として有効と考えられる。
尚、カルシウム化合物は、通常の方法で合成されるものの他、前記の天然硬組織として、カルシウム化合物が豊富に含有されるものを本発明において利用するが、最も利用しやすいものとして、サケ等の食用魚の魚骨、豚骨、牛骨等が挙げられる。
【００１４】
上記コンキオリンパウダー及び／又は加水分解コンキオリンを配合した再石灰化促進剤、口腔用組成物、食品、飲料、更にコンキオリンパウダーや、加水分解コンキオリンとカルシウム化合物とを併用した再石灰化促進剤、口腔用組成物、食品、飲料、特にコンキオリンパウダーや、加水分解コンキオリンとハイドロキシアパタイトを併用した食品、飲料を使用することにより再石灰化を著しく促進させることができるとの知見を得た。
【００１５】
本発明の口腔用組成物としては、練り歯磨き、粉歯磨き、液状歯磨き等の歯磨類、洗口剤、口中錠、トローチ、チューインガムが、本発明の食品或いは飲料としては、キャンディ、錠菓、グミゼリー、チョコレート、ビスケット、スナック等の菓子、アイスクリーム、シャーベット、氷菓等の冷菓、飲料、パン、ホットケーキ、乳製品、ハム、ソーセージ、等の蓄肉製品類、カマボコ、チクワ等の魚肉製品、惣菜類、プリン、スープ、ジャムなどが挙げられる。
【００１６】
口腔用組成物、食品、飲料へのコンキオリンパウダー及び／又は加水分解コンキオリンの添加量、カルシウム化合物、ハイドロキシアパタイトの添加量としては、組成物の形態により一概に決めることは困難であるが、コンキオリンパウダー及び／又は加水分解コンキオリンの添加量としては０．００００１重量％以上、カルシウム化合物やハイドロキシアパタイトの添加量としては０．００１〜５０．０重量％が好ましく、コンキオリンパウダー及び／又は加水分解コンキオリンの添加量としては、０．０００１〜８０．０重量％、カルシウム化合物やハイドロキシアパタイトの添加量としては０．０１〜３０．０重量％が更に好適である。
もちろん、コンキオリンパウダー及び／又は加水分解コンキオリン成分の内１種だけ、又は２種を組み合わせて配合することが可能であり、カルシウム化合物においても１種だけでなく、２種以上配合することが可能である。
【００１７】
本発明において、コンキオリンパウダー及び／又は加水分解コンキオリン、さらに、これにカルシウム化合物を組成物に必要に応じて添加せしめる方法としては、当該製品の製造過程のいかなる時に添加し、また残余の原料を混合しても良い。
【００１８】
また、コンキオリンパウダーや、加水分解コンキオリン、さらに、カルシウム化合物を添加した口腔用組成物、食品、飲料の製造においては、それらを予め混合して添加しても良いし、別々に、すなわち、コンキオリンパウダーや、加水分解コンキオリン、カルシウム化合物を個別に添加しても良い。
【００１９】
本発明の口腔用組成物、食品、飲料は、前述の成分に加えて、口腔用組成物、食品、飲料に通常使用される添加剤、湿潤剤、発泡剤、香料、甘味料、防腐剤及び各種有効成分などを含有することができる。これらの成分の具体例を下記に示す。
【００２０】
研磨剤：炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、ピロリン酸カルシウム等。
湿潤剤：グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等。
発泡剤：ラウリル硫酸ナトリウム、Ｎ−ラウロイルサルコシンナトリウム、非イオン性界面活性剤等。
増粘剤：ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギーナン、カルボキシビニルポリマー、キタンサンガム等。
防腐剤：パラオキシ安息香酸エステル、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、メチルパラベン、エチルパラベン、安息香酸ナトリウム等。
香料：メントール、スペアミント油、レモン油、ユー刈り油等。
甘味剤：サッカリンナトリウム、ステビアエキス、アスパルテーム等。
その他薬効成分：アラントイン、酢酸トコフェロール、イソプロピルフェノール、β−グリチルレチン酸、トリクロサン、クロルヘキシジン、デキストラナーゼ、クロロフィル、フラボノイド、トラネキサム酸、ヒノキチオール等。
【００２１】
なお、これら任意成分の配合量は、本発明の効果を妨げず、薬剤学的に許容できる範囲で適宜使用される。
以下に本発明の実施例と試験例について説明するが、下記実施例は、再石灰化試験用として使用した実施例を記したものであり、本発明の範囲がこれによって限定されるものではない。
【発明の効果】
【００２２】
本発明の再石灰化促進剤は、コンキオリンパウダー、加水分解コンキオリン、カルシウム化合物、ハイドロキシアパタイトを有効成分としており、前記の再石灰化促進剤を添加して製造した本発明の口腔用組成物、食品、飲料は、いずれも脱灰した歯牙エナメル質の再石灰化を効果的に促進し、ウ蝕を積極的に抑制するのに有利である。
図中の「コントロール面」とは、実施例及び比較例の「口腔用組成物、食品、飲料」がどの程度再石灰化効果を有するかを比較対象とする為の部分であり、「人工初期う蝕」の状態を維持したものである。人工初期う蝕（３．５×３．０ｍｍのウインドウ）領域のうち、半分の部分である。
【図面の簡単な説明】
【００２３】
【図１】コンタクトマイクロラジオグラム（ＣＭＲ）による歯冠部のコントロール面と処理面を示す写真である。
【図２】図１に示す写真を濃墨を用いて描きかつ各部の状態の説明を付加した図である。
【００２４】
図中の「処理面」とは、実施例及び比較例の被検体を次のように作用させた部分である。
（１）被検物質の調整は、歯磨剤、飲料は人工唾液との懸濁溶液を試験溶液とし、トローチ、チューインガム、キャンディ、ゼリー等については、微粉砕後、各々の試験物質から水溶性成分を抽出し、人工唾液との懸濁溶液にしたものを試験溶液とした。
（２）再石灰化促進試験は、人工初期う蝕試験体を各々の試験用液に２４時間浸漬した。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２５】
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。
加水分解コンキオリンは３％配合の水溶液を使用した。
【００２６】
【表１】

【００２７】
【表２】

【００２８】

【００２９】

【００３０】

【００３１】

【００３２】

【００３３】

【００３４】
【表９】

【００３５】
［再石灰化促進試験方法］
再石灰化の促進効果を確認する為には、予め作成した人工初期う蝕試験試料を用いた。
人工初期う蝕試験試料の作成は、歯科保存、補綴処置の施されていないヒトの抜去歯の歯冠部を用い、エナメル質表面の汚れや、沈着物を除去した後、エナメル質表面の試験対象部位をＮａｉｌＥｎａｍｅｌで３．５×３．０ｍｍのウインドウを作成し、０．１Ｍ乳酸緩衝液（ｐＨ４．５、３．０ｍｍＣａＣｌ_２、１．８ｍｍＫＨ_２ＰＯ_４、０．５％ＣＭＣ）に３７℃、７日間浸漬させて、人工初期う蝕を作成した。なお、試験のコントロールには、３．５×３．０ｍｍのウインドウのうち、歯冠登頂部側の半分をさらにＮａｉｌＥｎａｍｅｌでマスキングし、比較対象部位（コントロール）とした。
【００３６】
被検物質の調整は、歯磨剤、液体歯磨剤、液状歯磨剤、飲料を人工唾液との懸濁溶液にしたものを試験溶液とし、トローチ、チューインガム、キャンディ、ゼリー等については、微粉砕後、各々の試験物質から水溶性成分を抽出し、人工唾液との懸濁溶液にしたものを試験溶液とした。
【００３７】
再石灰化促進試験は、上記で作成した人工初期う蝕試験体を各々の試験溶液に２４時間浸漬した後、試験体をマイクロカッターにて歯軸に対して平行となるように約５００μｍ厚に切断し、その後、この切片を練り砥石、及び天然砥石を用い、注水下にて約１００μｍ厚の平行薄切片となるように研磨を行った。研磨後、歯の再石灰化効果の確認を行う為、コンタクトマイクロラジオグラム（ＣＭＲ）撮影を行ない（図１と図２参照）、人工初期う蝕部位の再石灰化の効果について、コンピュータを用いて解析を行った。
【００３８】
コンピュータでの画像解析は、Ａｎｇｍｅｒらの式（Ｂ．Ａｎｇｍｅｒ，Ｄ．ＣａｒｌｓｔｒｏｍａｎｄＪ．Ｅ．．Ｇｌａｓ：ＳｔｕｄｉｅｓｏｎＵｌｔｒａｓｔｒｕｃｔｕｒｅｏｆＤｅｎｔａｌＥｎｅｍｅｌＩＶ：ＴｈｅＭｉｎｅｒａｌｉｚａｔｉｏｎｏｆｎｏｒｍａｌＨｕｍａｎＥｎａｍｅｌ，Ｊ．Ｕｌｔｒａｓｔｒｕｃｔｕｒｅ．Ｒｅｓ．８，１２−２３，１９６３）を基に再石灰化したミネラル量を算出し、Ｄａｍａｔｏらの方法（Ｆ．Ａ．Ｄａｍａｔｏ，Ｒ．ＳｔａｎｇａｎｄＫ．Ｗ．Ｓｔｅｐｈｅｎ：ＥｆｆｅｃｔｏｆＦｌｕｏｒｉｄｅＣｏｎｃｅｎｔｒａｔｉｏｎｏｎＲｅｍｉｎｅｒｅｌｉｚａｔｉｏｎｏｆＣａｒｉｏｕｓＥｎａｍｅｌ：ａｎｉｎｖｉｔｒｏｐＨ−ＣｙｃｌｉｎｇＳｔｕｄｙ，ＣａｒｉｅｓＲｅｓ，２４，１７４−１８０，１９９０）に従って、各切片のコンロロール面と処理面のミネラル喪失量△Ｚ（％ｖｏｌｕｍｅｍｉｎｅｒａｌ・μｍ）を算出した。なお、再石灰化率は、以下の式により算出した。
【００３９】
【数１】

【００４０】
表１０は、前記の再石灰化促進試験法により口腔組成物の再石灰化の促進効果を確認した結果である。
【００４１】
【表１０】

【００４２】
表１１は、前記の再石灰化促進試験法により食品、飲料の再石灰化の促進効果を確認した結果である。
【００４３】
【表１１】

【Technical field】
[0001]
The present invention relates to a remineralization accelerator for tooth enamel, an oral composition, a food and a beverage produced by adding the remineralization accelerator.
[Background]
[0002]
Caries start as caries bacteria adhere to the tooth surface and form plaque, and the acid produced by the caries fungus metabolizing food in the plaque demineralizes the tooth enamel. It becomes a caries state. Saliva has the function of remineralizing the demineralized part by the action of calcium and phosphorus in the saliva and returning the teeth to the original state.
In order to promote remineralization, a dentifrice containing one kind of fluoride and calcium phosphate and hydroxyapatite having a crystal structure similar to that of an inorganic tooth component has been manufactured.
[0003]
However, the remineralization of the demineralized part is not sufficient only by using saliva, fluoride, or hydroxyapatite dentifrice. In order to promote remineralization, chewing gum containing xylitol and calcium phosphate, non-crystalline calcium phosphate, phosphorylated oligosaccharide calcium, etc. are manufactured, but in chewing gum containing xylitol and various calcium phosphates, etc. Remineralization of the demineralized part is not always sufficient.
[0004]
By the way, conchiolin is a protein containing 17 kinds of amino acids such as glycine, alanine, serine, leucine, aspartic acid, valine, proline, isoleucine, tyrosine, arginine, glutamic acid, threonine, lysine, phenylalanine, methionine, histidine, cystine. It has properties similar to collagen fibers in human skin, has excellent affinity for skin and hair, is a strong moisturizing and moisturizing component, and is used in cosmetics because it gives the skin a gentle and refreshing feel. ing.
[0005]
Conchiolin is a protein contained in shells such as pearl oyster shellfish, white butterfly shell, and black shellfish, and pearls. These pearls consist of approximately 90% calcium carbonate, aragonite, 5% conchiolin, and 5% others. ing. The pearl is made by stacking multiple layers of calcium carbonate crystals and conchiolin, and due to the interference effect of light, the pearl has a unique luster and beautiful color.
Conchiolin powder can be obtained by adding acid to a fine powdered shell of pearl oyster shellfish, white butterfly shellfish, pearl oyster shellfish, or pearls, and then removing the ash to remove the conchiolin. A hydrolyzate of conchiolin protein obtained by further hydrolyzing this conchiolin is hydrolyzed conchiolin.
[0006]
The above-mentioned conchiolin powder and / or hydrolyzed conchiolin is dissolved or dispersed in a suitable liquid, or mixed with a suitable powder carrier or adsorbed thereto. In some cases, an emulsifier, a dispersant, a suspending agent It is also possible to add a spreading agent, a penetrating agent, a wetting agent, a stabilizer, and the like to prepare an emulsion, a wettable powder, a powder or a tablet for use.
[0007]
In addition, it has been found that by using conchiolin as a food, it can be expected to have effects on skin shine, acupuncture, and the like, an antioxidant effect, an inhibitory effect on the generation of active oxygen, and a histamine-suppressing effect. -173091. In addition, it has been found that mixing a conchiolin hydrolyzate with a food has an effect of improving liver function, and the “food” is disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2003-24008.
[0008]
[Patent Document 1]
JP-A-8-173091 [Patent Document 2]
JP 2003-24008 A DISCLOSURE OF THE INVENTION
[Problems to be solved by the invention]
[0009]
The present invention effectively promotes remineralization of decalcified enamel, and can thereby positively suppress caries, thereby providing an oral composition excellent in remineralization effect, food and beverage. It is for the purpose of provision.
[Means for Solving the Problems]
[0010]
The present invention finds that remineralization of teeth is promoted by using conchiolin powder and / or hydrolyzed conchiolin, and that remineralization of teeth is further promoted by using these and calcium compounds together, The present invention has been accomplished.
The composition for oral cavity, food, and beverage of the present invention are produced by adding the above-mentioned tooth enamel remineralization accelerator. It has been found that the use of conchiolin powder and / or hydrolyzed conchiolin promotes the remineralization of teeth, and the combined use of these with a calcium compound further promotes the remineralization of teeth. Or it discovered that remineralization of a tooth | gear was further accelerated | stimulated by using together hydrolyzed conchiolin and a hydroxyapatite, and came to make this invention.
[0011]
The above-mentioned conchiolin powder and / or hydrolyzed conchiolin have excellent affinity for the skin and hair as cosmetics, provide a strong moisturizing and moisturizing ingredient, and give the skin a gentle and refreshing feel, and as a food. Known for its effects on skin shine, acupuncture, etc., antioxidant effect, active oxygen production inhibitory effect, histamine inhibitory effect, liver function improving effect, etc., the present invention provides conchiolin powder and / or hydrolyzed conchiolin, The composition for oral cavity to which the remineralization promoting agent of the tooth enamel has been found, and the remineralization promoting agent added thereto, wherein the conchiolin powder and / or hydrolyzed conchyolin and calcium compound as active ingredients It has been found that foods and beverages have an effect of promoting remineralization of tooth enamel.
[0012]
Calcium compounds used in oral compositions, foods and beverages are powders and chlorides made by crushing natural hard tissues such as bones and eggshell shells of fish, amphibians, reptiles, birds or mammals that live in seawater or freshwater. Examples include calcium, calcium carbonate, calcium lactate, calcium gluconate, hydroxyapatite, tricalcium phosphate, calcium citrate, calcium hydrogen phosphate, calcium hydrogen phosphate dihydrate, and calcium oxide. In particular, hydroxyapatite which is a kind of calcium phosphate is preferable.
[0013]
Hydroxyapatite crystals constituting the enamel on the tooth surface are composed of calcium phosphate and are considered to be effective as a source of calcium and phosphoric acid.
In addition to calcium compounds synthesized in a normal manner, the natural hard tissue includes those containing abundant calcium compounds in the present invention. Examples include edible fish bones, pork bones, and beef bones.
[0014]
A remineralization accelerator, oral composition, food, beverage, further containing the above conchiolin powder and / or hydrolyzed conchiolin, and further, a remineralization accelerator using a combination of hydrolyzed conchiolin and a calcium compound, oral cavity It was found that remineralization can be remarkably promoted by using compositions, foods and beverages, especially conchiolin powder, and foods and beverages using hydrolyzed conchiolin and hydroxyapatite in combination.
[0015]
Examples of oral compositions of the present invention include toothpastes, toothpastes, toothpastes such as liquid toothpastes, mouthwashes, lozenges, troches, chewing gums, and foods or beverages of the present invention include candy, tablet confectionery, gummi jelly. , Chocolate, biscuits, snacks and other confectionery, ice cream, sorbet, frozen confectionery such as ice confectionery, beverages, bread, hot cakes, dairy products, ham, sausage, etc., meat products such as kamaboko, chikuwa, side dishes , Pudding, soup and jam.
[0016]
It is difficult to determine the amount of conchiolin powder and / or hydrolyzed conchiolin added to oral compositions, foods and beverages, calcium compound and hydroxyapatite depending on the form of the composition, but conchiolin powder The addition amount of hydrolyzed conchiolin is preferably 0.00001% by weight or more, and the addition amount of calcium compound or hydroxyapatite is preferably 0.001 to 50.0% by weight, and the addition of conchiolin powder and / or hydrolyzed conchiolin. The amount is more preferably 0.0001 to 80.0% by weight, and the addition amount of calcium compound and hydroxyapatite is further preferably 0.01 to 30.0% by weight.
Of course, it is possible to mix only one or two of the conchiolin powder and / or hydrolyzed conchiolin components, and not only one calcium compound but also two or more can be blended. is there.
[0017]
In the present invention, as a method of adding conchiolin powder and / or hydrolyzed conchiolin and a calcium compound to the composition as necessary, it is added at any time during the production process of the product, and the remaining raw materials are mixed. You may do it.
[0018]
In the production of conchiolin powder, hydrolyzed conchiolin, and oral compositions, foods, and beverages to which calcium compounds are added, they may be added in advance or separately, that is, conchiolin powder. Alternatively, hydrolyzed conchiolin and calcium compound may be added separately.
[0019]
In addition to the above-mentioned components, the oral composition, food, and beverage of the present invention include additives commonly used in oral compositions, food, and beverages, wetting agents, foaming agents, flavoring agents, sweeteners, preservatives, and the like. Various active ingredients can be contained. Specific examples of these components are shown below.
[0020]
Abrasive: calcium carbonate, calcium hydrogen phosphate, calcium pyrophosphate, etc.
Wetting agent: glycerin, propylene glycol, polyethylene glycol and the like.
Foaming agent: sodium lauryl sulfate, sodium N-lauroyl sarcosine, nonionic surfactant and the like.
Thickener: hydroxyethylcellulose, sodium carboxymethylcellulose, carrageenan, carboxyvinyl polymer, chitansan gum and the like.
Preservatives: paraoxybenzoic acid ester, alkyldiaminoethylglycine hydrochloride, methylparaben, ethylparaben, sodium benzoate and the like.
Perfume: menthol, spearmint oil, lemon oil, eu mowing oil, etc.
Sweetening agents: sodium saccharin, stevia extract, aspartame, etc.
Other medicinal ingredients: allantoin, tocopherol acetate, isopropylphenol, β-glycyrrhetinic acid, triclosan, chlorhexidine, dextranase, chlorophyll, flavonoid, tranexamic acid, hinokitiol and the like.
[0021]
In addition, the compounding quantity of these arbitrary components is used suitably in the range accept | permitted pharmacologically, without preventing the effect of this invention.
EXAMPLES Examples and test examples of the present invention will be described below, but the following examples describe examples used for remineralization tests, and the scope of the present invention is not limited thereby. .
【The invention's effect】
[0022]
The remineralization accelerator of the present invention contains conchiolin powder, hydrolyzed conchiolin, calcium compound, hydroxyapatite as active ingredients, and the oral composition and food of the present invention manufactured by adding the remineralization accelerator. Both beverages are advantageous for effectively promoting remineralization of demineralized tooth enamel and positively suppressing caries.
The “control surface” in the figure is a part for comparing the degree of remineralization effect of “oral compositions, foods and beverages” in Examples and Comparative Examples. The state of "caries" is maintained. It is a half of the artificial initial caries (3.5 × 3.0 mm window) region.
[Brief description of the drawings]
[0023]
FIG. 1 is a photograph showing a control surface and a treated surface of a crown by contact microradiogram (CMR).
FIG. 2 is a diagram in which the photograph shown in FIG. 1 is drawn using dark ink and a description of the state of each part is added.
[0024]
The “processing surface” in the figure is a portion where the specimens of the example and the comparative example are operated as follows.
(1) For the preparation of test substances, dentifrices and beverages use suspension solutions with artificial saliva as test solutions. For troches, chewing gums, candy, jelly, etc. Was extracted and made into a suspension solution with artificial saliva as a test solution.
(2) In the remineralization promotion test, the artificial initial caries test specimen was immersed in each test solution for 24 hours.
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
[0025]
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to examples.
The hydrolyzed conchiolin used an aqueous solution containing 3%.
[0026]
[Table 1]

[0027]
[Table 2]

[0028]

[0029]

[0030]

[0031]

[0032]

[0033]

[0034]
[Table 9]

[0035]
[Recalcification promotion test method]
In order to confirm the effect of promoting remineralization, an artificial initial caries test sample prepared in advance was used.
Preparation of the artificial initial caries test sample is performed by removing the dirt and deposits on the enamel surface using the crown of a human extracted tooth that has not undergone dental preservation and prosthesis treatment, and then testing the enamel surface. Create a window of 3.5 x 3.0 mm with Nail Enamel as the target site, 0.1 M lactate buffer (pH 4.5, 3.0 mm CaCl ₂ , 1.8 mm KH ₂ PO ₄ , 0.5% CMC) Was immersed for 7 days at 37 ° C. to prepare an artificial initial caries. For control of the test, half of the crown top portion side of the 3.5 × 3.0 mm window was further masked with Nail Enamel, and used as a comparison target site (control).
[0036]
The preparation of the test substance is a dentifrice, liquid dentifrice, liquid dentifrice, and a solution prepared by suspending a beverage in artificial saliva as a test solution.For troches, chewing gum, candy, jelly, etc. A water-soluble component was extracted from each test substance, and a suspension solution with artificial saliva was used as a test solution.
[0037]
In the remineralization acceleration test, the artificial initial caries test specimen prepared above was immersed in each test solution for 24 hours, and then the specimen was about 500 μm thick so as to be parallel to the tooth axis with a microcutter. After cutting, this piece was polished using a kneading stone and a natural whetstone so as to obtain a parallel thin piece having a thickness of about 100 μm under water injection. After polishing, contact microradiogram (CMR) imaging was performed to confirm the remineralization effect of the teeth (see FIGS. 1 and 2), and the effect of the remineralization of the artificial initial caries site using a computer Analysis.
[0038]
Image analysis on a computer is based on the equation of Angmer et al. (B. Angmer, D. Carlstrom and JE. Glas: Studies on Ultrastructure of Dental enum IV. The Mineralization. 12-23, 1963), and the amount of remineralized minerals was calculated, and the method of Damato et al. (FA Damato, R. Stang and KW Stephen: Effect of Fluoride Concentration on Regenerative of Carriage: an in vitro pH-Cycling Study, Carie Res, according 24,174-180,1990) was calculated mineral loss values △ Z (% volume mineral · μm) of treated surface with stove roll surface of each section. In addition, the remineralization rate was computed by the following formula | equation.
[0039]
[Expression 1]

[0040]
Table 10 shows the results of confirming the effect of promoting remineralization of the oral composition by the above-described remineralization promotion test method.
[0041]
[Table 10]

[0042]
Table 11 shows the results of confirming the effect of promoting remineralization of foods and beverages by the remineralization promotion test method.
[0043]
[Table 11]

Claims

Remineralization dentifrice tooth enamel characterized by containing a pressurized hydrolysis conchiolin.

2. The tooth enamel remineralization-promoting dentifrice according to claim 1, wherein a calcium compound is blended .

The tooth enamel remineralization-promoting dentifrice according to claim 2, wherein the calcium compound is hydroxyapatite .

A remineralization accelerator for tooth enamel, which contains conchiolin powder and / or hydrolyzed conchiolin and hydroxyapatite.

A composition for oral cavity, food, and beverage, characterized by containing conchiolin powder and / or hydrolyzed conchiolin and hydroxyapatite .