JP4323830B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リング部材の回転操作によりレンズ部材を駆動する撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
民生用一体型カメラでは、小型化、レンズ前面までの撮影を可能とするため、補正レンズとズームレンズをカムで機械的に結ぶのをやめ、補正レンズの移動軌跡をあらかじめカメラマイコン内にレンズカムデータとして記憶しておき、このレンズカムデータにしたがって補正レンズを駆動し、かつ補正レンズでフォーカスも合わせる、いわゆるインナーフォーカスタイプが主流になってきている。このカメラでは、安価、システムの簡素化、レンズ鏡筒の小型軽量化が図れるという利点を持っている。
【0003】
図10に、従来のインナーフォーカスタイプのレンズシステムを備えたカメラの簡単な構成を示す。
【0004】
同図において、901は固定されている第1レンズ群、902は変倍を行う第2レンズ群(ズームレンズ)、903は絞り、904は固定されている第3レンズ群、905は焦点調節機能と変倍による焦点面の移動を補正する、所謂コンペ機能とを兼ね備えた第4レンズ群(フォーカスコンペレンズ)、906はCCD(撮像素子)である。この構成では、フォーカスコンペレンズ905がコンペ機能および焦点調節機能を兼ね備えているため、焦点距離が等しくても、CCD906に合焦するためのフォーカスコンペレンズ905の位置は被写体距離によって異なる。
【0005】
インナーフォーカスタイプのレンズシステムにおいて、ズームレンズ又はフォーカスコンペレンズをマニュアル駆動したい場合、レンズと機械的に非連動な操作リングを設け、操作リングの操作量を電気的に検出することで、操作量に応じた駆動量分だけレンズを駆動するのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
ここで、前玉フォーカスタイプの操作感、又は業務用カメラの操作感を実現するために、操作リングを鏡筒に嵌合させ、この操作リングの回転方向と回転スピードを電気的に検出することによってレンズを移動させる方式が提案されている。
【0007】
図11において、操作リング801を回転させると、櫛歯状のエンコーダ部802が投光部806および受光部807間に進退することにより、投受光素子803、804の出力信号はそれぞれ、図11(c)又は(d)のように変化する。
【0008】
投受光素子803、804の位置関係は、2つの素子の出力信号の位相が適当な量だけずれるように決められており、出力信号の変化の周期で操作リング801の回転スピードを検出し、2つの出力信号の位相関係で操作リング801の回転方向を検出することができる。
【0009】
つまり、図11(c)を操作リング801が正回転したときの出力信号の波形とすると、図11(d)は操作リング801が逆回転したときの出力信号の波形となる。
【0010】
そして、検出された操作リング801の回転スピードおよび回転方向に基づいてレンズの駆動方向と駆動スピードを決定し、レンズアクチュエータを駆動することによりレンズを所定の位置まで移動させることができる。
【0011】
【特許文献1】
特開平10−10405号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述した操作リング801の回転検出では、投受光素子803、804を用いているため、充分な発光量を確保するために数十mAの電流を投受光素子803、804に流す必要がある。近年、バッテリーの持続時間が重視されカメラ本体への省電力化の要求が増しており、上記電流量も無視できないものとなっている。
【0013】
ここで、従来の操作リング801の回転検出では、絶えず投受光素子803、804への通電がなされており、通電制御が為されていないために無駄な電力を消費している。
【0014】
本発明の目的は、リング部材の回転状態を検出する動作における消費電力を軽減することで、撮影の快適性を実現しつつ、長時間の撮影が可能な撮像装置を提供することにある。
【0015】
本発明の撮像装置は、操作部材の操作状態を検出するための信号を出力する検出センサと、予め設定された垂直同期周波数の公倍数の周期で第1の信号と第2の信号を交互に繰り返し発生させる処理手段と、前記処理手段の前記第1の信号に応じて、前記検出センサからの出力により前記操作状態を検出し、この検出結果に基いてレンズ部材の駆動を制御するレンズ制御手段と、前記第1の信号に先行して発生する前記処理手段の前記第2の信号に応じて、前記検出センサへ通電させ、前記第1の信号に応じた前記操作状態の検出動作の終了後に前記検出センサへの通電を遮断させる電源制御手段を備えることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1実施形態であるカメラについて説明する。
【0017】
図1は、本実施形態のカメラの構成を示す図である。被写体からの光は、固定されている第1のレンズ群101、変倍を行う第2のレンズ群102(以下ズームレンズと称す)、絞り103、固定されている第3のレンズ群104、焦点調節機能と変倍による焦点面の移動を補正するコンペ機能とを兼ね備えた第4のレンズ群105(以下フォーカスコンペレンズと称す)を通って、CCD等の撮像素子107上に結像する。
【0018】
601は撮影者操作により光軸周りに回転可能なフォーカスリング(リング部材)であり、このフォーカスリング601を回転操作することでフォーカスコンペレンズ(レンズ部材)105を光軸方向に移動させることができる。137はフォーカスリング601の回転量や回転方向を検出するための回転検出回路であり、回転センサ(検出センサ)603、604を有している。
【0019】
撮像素子107に結像された像は光電変換され、増幅器110で最適なレベルに増幅された後、カメラ信号処理回路112へと入力される。そして、カメラ信号処理回路112で標準テレビ信号に変換された後、増幅器132で最適なレベルに増幅され、磁気記録再生装置133に送られる。また、磁気記録再生装置133の出力信号がLCD表示回路134に送られて、LCD135に撮影画像が表示される。
【0020】
なお、LCD135は、撮影モードや撮影状態、警告等の各種情報を撮影者に知らせるための表示を行う。上記各種情報は、カメラマイコン(レンズ制御手段、電源制御手段、変更制御手段)116がキャラクタジェネレータ136を制御してキャラクタジェネレータ136の出力信号をLCD表示回路134でミックスすることで撮影画像に重畳された状態で表示される。
【0021】
一方、カメラ信号処理回路112に入力される撮像信号は、内部メモリを用いてJPEG変換処理が行われ、カードメディア等の静止画記録媒体114に記録することが可能である。
【0022】
また、カメラ信号処理回路112に入力される撮像信号は、AF信号処理回路113へと入力される。AF信号処理回路113で生成され、撮影光学系の焦点調節状態を検出するためのAF評価値は、カメラマイコン116との通信によりデータ読み出しされる。
【0023】
カメラマイコン116は、ズームスイッチ130及びAFスイッチ131やフォトスイッチユニット140からの出力信号を受けて、これらスイッチの状態を検出する。フォトスイッチユニット140は、カメラに設けられたレリーズボタンの押圧操作に応じてオン状態になる2つのスイッチ(SW1、SW2)で構成されている。
【0024】
カメラマイコン116は、レリーズボタンの半押し操作によりSW1がオン状態になったことを検出すると、フォーカスコンペレンズ105を光軸方向に移動させる駆動制御を行うことで焦点調節動作を行い、合焦位置でレンズ駆動を停止させる(フォーカスロック)。
【0025】
また、カメラマイコン116は、レリーズボタンの全押し操作によりSW2がオン状態になったことを検出すると、合焦状態および非合焦状態に関わらずフォーカスロックを行い、カメラ信号処理回路112内のメモリ(未図示)に撮像素子107からの画像データを取り込み、この画像データを磁気記録再生装置133や静止画記録媒体114に記録させる。
【0026】
モードスイッチユニット106は、撮影に関する各種のモードを設定するための複数のスイッチで構成されており、動画撮影モードおよび静止画撮影モードを切り換えるためのスイッチや、画像の再生表示を行う再生モードを設定するためのスイッチを有している。
【0027】
カメラマイコン116は、モードスイッチユニット106からの出力信号に基づいて設定された撮影モードが動画撮影モードか静止画撮影モードかを判別し、この判別結果に基づいてカメラ信号処理回路112の制御を行う。
【0028】
これにより、カメラ信号処理回路112は、動画撮影および静止画撮影に応じて記録メディアに適した映像信号を磁気記録再生装置133や静止画記録媒体114に出力する。また、再生モードに設定されている場合には、磁気記録再生装置133や静止画記録媒体114に記録された画像データをLCD表示回路134に出力し、LCD135で撮影画像を再生表示させる。
【0029】
カメラマイコン116は、AFスイッチ131がオフ状態であるとともに、ズームスイッチ130が操作されていることを検出すると、ズームスイッチ130の操作状態(テレ(T)方向又はワイド(W)方向)に応じてズームレンズ102およびフォーカスコンペレンズ105の駆動制御を行う。
【0030】
すなわち、カメラマイコン116(コンピュータズームプログラム119)が、ズームスイッチ130の操作によるズーム情報と、カメラマイコン116内部にあらかじめ記憶されたレンズカムデータ120とに基づいてズームレンズ102およびフォーカスコンペレンズ105を光軸方向に駆動することにより、撮影光学系の変倍動作を行う。
【0031】
このとき、カメラマイコン116(モータ制御回路118)は、ズームモータドライバ122に信号を送ることによりズームモータ121を介してズームレンズ102を駆動するとともに、フォーカスモータドライバ126に信号を送ることによりフォーカスモータ125を介してフォーカスコンペレンズ105を駆動する。
【0032】
AFスイッチ131がオン状態であるとともに、ズームスイッチ130が操作されているときには、合焦状態を保ちつづける必要があるので、コンピュータズームプログラム119は、レンズカムデータ120のみならず、カメラマイコン116に入力されるAF評価値信号も参照して、AF評価値(コントラスト値)が最大になるレンズ位置を保ちながら変倍動作を行う。
【0033】
AFスイッチ131がオン状態で、ズームスイッチ130が操作されていないときには、AFプログラム117は、AF信号処理回路113から送られたAF評価値信号に基づいてAF評価値が最大になるようにフォーカスコンペレンズ105の駆動制御を行う。すなわち、モータ制御回路118からフォーカスモータドライバ126に信号を送りフォーカスモータ125を介してフォーカスコンペレンズ105を光軸方向に移動させることにより自動焦点調節動作を行う。
【0034】
AFスイッチ131がオフ状態で、ズームスイッチ130が操作されていないときには、カメラマイコン116は、使用者によるフォーカスリング601の操作に応じてフォーカスコンペレンズ105の駆動制御を行うことができる。
【0035】
ここで、本実施形態では、フォーカスコンペレンズ105がコンペ機能と焦点調節機能を兼ね備えているため、焦点距離が等しくても、撮像素子107の撮像面で合焦するためのフォーカスコンペレンズ105の位置は被写体距離で異なる。
【0036】
このため、本実施形態では、図2に示すように、ズームレンズ102の移動に応じてフォーカスコンペレンズ105を、被写体距離(∞、3m、80cm等)毎に定められた軌跡に沿って移動させることにより、ボケのないズームを行うことができる。
【0037】
カメラマイコン116は、被写体の輝度情報に基づいて絞り103の駆動制御を行う。すなわち、カメラマイコン116は、アイリスドライバ124に信号を送り駆動源123を介して絞り103を駆動することにより、絞り103の絞り口径を変化させる。ここで、カメラマイコン116は、絞り103の近傍に配置されたエンコーダ129からの出力に基づいて絞り103が所定の絞り口径となったか否かを判断する。
【0038】
一方、本実施形態では、電源138から回転検出回路137への電力供給をスイッチ139を介して許可したり遮断したりすることが可能となっている。すなわち、スイッチ139がオン状態となることで回転検出回路137に電力供給が行われ、スイッチ139がオフ状態となることで回転検出回路137への電力供給が遮断されることになる。カメラマイコン116は、スイッチ139のオン/オフ状態を制御することができる。
【0039】
図3に、図1の回転検出回路137の等価回路を示す。
カメラマイコン116は、スイッチ139のオン/オフ状態を制御することにより、回転検出回路137への電力供給を制御する。回転検出回路137への通電時には、フォトダイオード603aが発光するとともに、この発光した光がフォトトランジスタ603bで受光されるようになっている。
【0040】
フォトダイオード603aおよびフォトトランジスタ603bにより回転センサ603が構成される。なお、回転センサ604も回転センサ603と同様の構成である。
【0041】
ここで、フォーカスリング601は櫛歯部601aを有しており、この櫛歯部601aはフォーカスリング601の回転に応じてフォトダイオード603aおよびフォトトランジスタ603b間に進退可能となっている。
【0042】
櫛歯部601aがフォトダイオード603aおよびフォトトランジスタ603b間に位置しているときには、フォトダイオード603aからの光は櫛歯部601aで遮られてフォトトランジスタ603bに到達しない(遮光状態)。また、櫛歯部601aがフォトダイオード603aおよびフォトトランジスタ603b間に位置していないときには、フォトダイオード603aからの光がフォトトランジスタ603bに到達する(受光状態)。
【0043】
フォーカスリング601の回転に応じて、上述した遮光状態/受光状態が繰り返されるため、フォトトランジスタ603b(回転センサ603)の出力信号は、図4に示すようにパルス波形となる。
【0044】
回転センサ603、604は位相が90度ずれるように配置されており、回転センサ603、604からは2相のパルス信号がカメラマイコン116に出力される。カメラマイコン116は、2相のパルス信号の位相関係を検出することで、フォーカスリング601の回転方向を判別するとともに、2相パルス信号の論理変化回数をカウントすることでフォーカスリング601の回転量を判別する。
【0045】
具体的には、カメラマイコン116は、定周期の割り込みを発生させて割り込みタイミング毎に、回転センサ603、604から出力された2相パルス信号の論理を検出することで、フォーカスリング601の回転方向と回転量を決定し、この回転方向および回転量に応じたアップダウンカウント値を生成する。
【0046】
図4は、回転センサ603、604の2相パルス信号を4逓倍してアップダウンカウント値を生成する方式を説明するための図面である。
【0047】
同図の(a)、(b)は、フォーカスリング601が正回転/逆回転したときに回転センサ603、604から出力された2相パルス信号の波形を示し、同図の(c)は、2相パルス信号に基づいて生成されるアップダウンカウント値とフォーカスリング601の回転量との関係を示す図である。
【0048】
フォーカスリング601の正回転(図4(a))により、位相状態がA→B→C→Dと変化すると、回転センサ603および回転センサ604の出力の状態は(H、L)→(H、H)→(L、H)→(L、L)と変化する。この状態変化のときのアップダウンカウント値は、図4(c)に示すように増加する。
【0049】
一方、フォーカスリング601の逆回転(図4(b))により、位相状態がA→B→C→Dと変化すると、回転センサ603および回転センサ604の出力の状態は(H、H)→(H、L)→(L、L)→(L、H)と変化する。この状態変化のときのアップダウンカウント値は、図4(c)に示すように減少する。
【0050】
上述したように定周期割り込みで2相パルス信号の状態変化を検出することにより、アップダウンカウント値を1だけ増加させたり減少させたりしてソフト的に行う。
【0051】
なお、定周期割り込みの割り込み周波数は、フォーカスリング601を最も早く回転させても2相パルス信号の位相状態の変化が検出できるような周波数f1(例えば、900Hz)に設定されている。すなわち、割り込み周波数f1は、例えば、B→CまたはB→Aのように隣接する位相状態への変化が認識できるような周波数である。
【0052】
図5は、図4で説明した検出方法で検出されたフォーカスリング601の回転に応じてフォーカスコンペレンズ105を光軸方向に移動させる制御について説明するためのフローチャートである。図5に示す割り込み処理は、映像信号の垂直同期信号に同期して為される。
【0053】
ステップS401で処理を開始し、先ず割り込み処理により現在カウントされているアップダウンカウント値(以下、カウント値)を読み込む(ステップS402)。
【0054】
ステップS403では、ステップS402で読み込んだカウント値と、カメラマイコン116内のメモリに格納されたカウント値αとを比較して、変化があればフォーカスリング601が回転操作中であると判断してステップS406に進む。一方、変化無しの場合には、フォーカスリング601が操作されていないと判断してステップS404に進む。
【0055】
ステップS404では、フォーカスコンペレンズ105の駆動を禁止して、ステップS405で現在のカウント値をメモリに格納して処理を終了する。
【0056】
ステップS406では、ステップS402で読み込んだカウント値がカウント値αに対して増加しているか減少しているかを判別する。カウント値が増加(カウント値−α>0)していればフォーカスコンペレンズ105を至近方向に駆動するように設定を行い(ステップS407)、カウント値が減少(カウント値−α<0)していればフォーカスコンペレンズ105を無限方向に駆動するように設定を行う(ステップS408)。
【0057】
ステップS409では、ステップS402で読み込んだカウント値とカウント値αとの差分量に応じてフォーカスコンペレンズ105の駆動速度(フォーカス速度)を設定する。例えば、カウント値の差分量が所定量(標準速度に相当する差分量)よりも大きければ、フォーカス速度を標準速度よりも速くなるように設定し、上記所定量よりも小さければフォーカス速度を標準速度よりも遅くなるように設定する。
【0058】
ステップS410では、モータ制御回路118からモータドライバ126にフォーカス駆動命令を送ることにより、フォーカスコンペレンズ105の駆動を行う。ステップS405では、ステップS402で読み込んだカウント値をカウント値αとしてメモリに格納して処理を抜ける(S411)。
【0059】
次に、本実施形態の特徴部分である、回転センサ603、604への電源供給制御におけるシーケンスについて図6、図7を用いて説明する。
【0060】
本実施形態では、上述した割り込み周波数f1を、f1*2(例えば1.8kHz)とし、偶数回目の割り込みで回転センサ603、604への電源供給を行い、奇数回目の割り込みでフォーカスリング601の回転検出を行った後、通電を遮断するものである。
【0061】
ここで、割り込み周波数をf1*2(1.8kHz)にする理由は、回転センサ603、604に電源供給してから回転センサ603、604の信号が正常に出力されるまでの遅延時間が約200μsecかかるため、回転検出の実行タイミングに対して少なくとも遅延時間分よりも前に、電源供給する必要があるためである。また、制御の簡素化のため、割り込み周波数を、カメラの垂直同期周波数(NTSC方式やPAL方式のように放送方式で異なる)に同期できるように、垂直同期周波数の公倍数に設定するためである。
【0062】
図6において、ステップS501で割り込み処理を開始する。この処理は上述したように、割り込み周波数f1*2(1.8kHz)の定周期割り込みである。
【0063】
ステップS502では、割り込み処理の回数を表すカウンタ値が偶数(0、2、4・・・)であるか否かを判別する。
【0064】
カウンタ値が偶数の場合にはステップS503に進み、回転センサ603、604に電力を供給するためにスイッチ139をオン状態(通電許可)とする。そして、ステップS510で、カウンタ値をインクリメントして本処理を抜ける(S511)。
【0065】
次の割り込みがかかるとステップS502でカウンタ値が奇数と判別されてステップS504に進み、回転センサ603、604の2相パルス出力に基づいて現在の位相状態が前回の位相状態から変化したか否かを判別する。位相状態の変化がない場合には、ステップS508で現在の位相状態をカメラマイコン116内のメモリに記憶する。
【0066】
ステップS509では、スイッチ139をオフ状態(通電禁止)にして、回転センサ603、604への電力供給を遮断する。
【0067】
一方、ステップS504で位相状態の変化があった場合には、ステップS505で位相状態の変化が図3(a)に示す変化であるか否か、すなわちフォーカスリング601の回転状態が正回転か否かを判別する。
【0068】
ここで、位相状態の変化が図3(a)に示す変化である場合には、フォーカスリング601が正回転しているとして、ステップS506でアップダウンカウンタ値をインクリメントする。また、位相状態の変化が図3(b)に示す変化である場合には、フォーカスリング601が逆回転しているとして、ステップS507でアップダウンカウンタ値をデクリメントする。
【0069】
ステップS506、507で生成されるアップダウンカウント値は、上述した図5の処理で用いられる。
【0070】
ステップS508では、ステップS504で検出された現在の位相状態をメモリに記憶し、ステップS509でスイッチ139をオフ状態にして回転センサ603、604への電源供給を遮断する。
【0071】
そして、ステップS510で割り込み回数を表すカウンタ値をインクリメントして本処理を抜ける(S511)。
【0072】
次の割り込みでは、先の割り込み処理(ステップS510)でカウンタ値が偶数に設定されているため、ステップS502での判別によりステップS503に進んで回転センサ603、604への通電処理が行われる。
【0073】
このように割り込みタイミング毎に、回転センサ603、604への電源供給を許可したり、遮断したりするため、回転センサ603、604にフル通電を行う場合(従来)に比べてカメラの消費電力を軽減(半減)することができる。
【0074】
図7に、図6に示すフローによって形成される各種信号の波形を示す。
【0075】
図7において、701はNTSC方式のカメラにおける垂直同期信号を示している。702は割り込み周波数f1*2(1.8kHz)の割り込み信号を示している。ここで、割り込み処理の実行中をHigh(H)、未実行中をLow(L)で示している。
【0076】
本実施形態では、図6で説明したように偶数回の割り込み処理のときに回転センサ603、604への通電を開始し、奇数回の割り込み処理のときに回転センサ603、604によりフォースリング601の回転を検出した後、回転センサ603、604への通電を遮断している。
【0077】
703は割り込み処理で生成される通電パターンを示し、偶数回(0、2・・・)の割り込み処理の終了直前にH状態(通電状態)になり、奇数回(1、3・・・)の割り込み処理の終了直前にL状態(遮断状態)となる。
【0078】
704は回転センサ603、604によるフォーカスリング601の回転検出処理の実行タイミングを示している。この回転検出処理は、奇数回の割り込み処理が行われるときに実行される。
【0079】
図7に示すように、フォーカスリング601の回転検出を行う前に回転センサ603、604を通電状態とし、通電状態のときに回転検出を行うようにしているため、フォーカスリング601の回転の読み飛ばしや空読み等の誤検出が発生することはない。
【0080】
また、フォーカスリング601の回転検出を行うときだけ回転センサ603、604への通電を行うことにより、回転検出の性能劣化を招くことなく、カメラのバッテリーの無駄な消耗を防ぐことができる。
【0081】
本実施形態では、フォーカスリング601をマニュアル操作してフォーカスコンペレンズ105を駆動させる場合について説明してきたが、これに限るものではない。例えば、ズームレンズ102を駆動するためにマニュアル操作されるズームリングにも適用できる。
【0082】
また、本実施形態ではカメラおよびレンズが一体的に構成されたものについて説明したが、カメラ本体と、このカメラ本体に着脱可能な交換レンズとで構成されるカメラシステムについても適用することができる。この場合、交換レンズ内に設けられるレンズマイコンやカメラ本体内に設けられるカメラマイコンにより、回転センサへの電力供給の制御を行うことができる。
【0083】
さらに本実施形態では、フォーカスリング601の回転を検出するための検出センサとして、光学センサ(フォトダイオードおよびフォトインタラプタ)を用いているが、これに限るものではなく、磁気センサを用いても構わない。
【0084】
磁気センサとしては、例えば、フォーカスリング601の櫛歯部601aの代わりにフォーカスリングの周上に所定の着磁ピッチで配置されたマグネットと、位相関係の保たれた2組のフォトインタラプタ603bの代わりにMRセンサ等の2組の磁気抵抗素子とを用いることができる。
【0085】
磁気センサを用いた場合には、出力信号である略正弦波強度信号と略余弦波強度信号を、コンパレータ等の信号処理で2相パルス信号として波形生成することで、本実施形態と同様にフォーカスリング601の回転検出を行うことが可能である。
【0086】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態であるカメラは、フォーカスリングが回転操作されているときと回転操作されていないときとで、回転センサへの通電パターンを変更しており、フォーカスリングが操作されていないときの消費電力を更に軽減することを特徴としている。本実施形態では、フォーカスリングが操作されていないときの消費電力を、操作されているときの消費電力に比べて略1/2としている。
【0087】
本実施形態では第1実施形態と異なる部分についてのみ説明し、カメラの構成等については第1実施形態と同様であるため、同一符号を用いて説明を省略する。
【0088】
図8および図9を用いて、回転センサ603、604への電力供給の制御動作について説明する。図8は、第1実施形態の図6に示す割り込み処理と概ね同様な処理を示すフローである。ここで、図8に示す処理のうち図6で説明した処理と同様の処理については同一符号を用いる。
【0089】
ステップS501で割り込み処理を開始する。このときの割り込み周波数は、第1実施形態と同様に周波数f1*2(1.8kHz)となっている。ステップS801では、フラグが1であるか否かを判別する。このフラグは、後述するようにフォーカスリング601が回転操作中であれば1にセットされ、回転操作中でなければクリアとなる。
【0090】
ステップS801においてフラグが1でなければ、ステップS802において、カウンタ値が0〜3のうちいずれの値であるかを判別する。このカウンタ値は、図6に示すフローで割り込み処理が偶数回目か奇数回目かを判別したのと同種のカウンタ値であるが、本実施形態では第1実施形態のように割り込み処理が行われる度にカウンタ値を増加させるものではなく、カウンタ値が0から3に移行すると再び0に戻る巡回カウンタとなっている。
【0091】
ステップS802でカウンタ値が0と判別した場合にはステップS503に進み、回転センサ603、604に電源を供給すべくスイッチ139をオン状態とする。そして、ステップS805において、巡回カウンタの値を変更する。ここでは、カウンタ値をインクリメント(カウンタ値=1)して本処理を抜ける(ステップS511)。
【0092】
次の割り込み処理(2回目の割り込み処理)がかかるとステップS801からステップS802へ移行する。ここで、カウンタ値は先に行われた割り込み処理(ステップS805)で1となっているため、ステップS504に進む。
【0093】
ステップS504では、回転センサ603、604からの出力に基づいてフォーカスリング601の回転検出処理を行い(図6で説明済み)、2相パルス出力の位相状態が前回の割り込み処理における位相状態に対して変化しているか否かを判別する。ここで、前回の位相状態と今回の位相状態とが変化していない場合にはステップS803に進み、フラグをクリアにしたままステップS508に進む。
【0094】
ステップS508では、今回の位相状態をメモリに記憶し、ステップS509でスイッチ139をオフ状態にして回転センサ603、604への電源供給を遮断する。そして、ステップS805でカウンタ値をインクリメント(カウンタ値=2)して、本処理を抜ける(ステップS511)。
【0095】
次の割り込み処理(3回目の割り込み処理)では、ステップS801からステップS802へと進み、ステップS802でカウンタ値が2と判別されてステップS805に進む。ステップS805では、カウンタ値をインクリメント(カウンタ値=3)して、本処理を抜ける(ステップS511)。
【0096】
次の割り込み処理(4回目の割り込み処理)では、ステップS801からステップS802へと進み、ステップS802でカウンタ値が3と判別されてステップS805に進む。ステップS805では、カウンタ値を3から0に戻して本処理を抜ける(ステップS511)。
【0097】
フォーカスリング601が回転操作されていないときには、上述した割り込み処理の動作を繰り返す。
【0098】
このようにフォーカスリング601が回転操作されない状態が続く場合には、カウンタ値が0から1までの間でしか回転センサ603、604に電力供給が行われないようになっている。すなわち、カウンタ値が2から0に移行する間は、電力供給が遮断されており、第1実施形態に比べて回転センサ603、604の消費電力が軽減(半減)している。
【0099】
一方、ステップS802からステップS504にフローが流れた場合(カウンタ値が1の場合)であって、ステップS504で前回の位相状態と今回の位相状態とが変化している場合(フォーカスリング601が操作されている場合)には、ステップS505に進む。
【0100】
ステップS505では、位相状態の変化が図3(a)に示す変化であるか否か、すなわちフォーカスリング601の回転状態が正回転か否かを判別する。
【0101】
ここで、位相状態の変化が図3(a)に示す変化である場合には、フォーカスリング601が正回転していると判断して、ステップS506でアップダウンカウンタ値をインクリメントする。また、位相状態の変化が図3(b)に示す変化である場合には、フォーカスリング601が逆回転していると判断して、ステップS507でアップダウンカウンタ値をデクリメントする。このアップダウンカウント値は、第1実施形態における図5の処理で用いられる。
【0102】
ステップS804では、フォーカスリング601が回転操作状態であるとしてフラグを1にセットする。ステップS508では、ステップS504で検出された今回の位相状態をメモリに記憶し、ステップS509でスイッチ139をオフ状態にして回転センサ603、604への電源供給を遮断する。
【0103】
そして、ステップS805で割り込み回数を表すカウンタ値を変更して本処理を抜ける(S511)。
【0104】
ステップS804でフラグが1にセットされると、次回の割り込み処理においてステップS801からステップS502の処理に進む。これ以降の処理は、第1実施形態(図6)と同様にカウンタ値が偶数の時には回転センサ603、604への通電を行い(ステップS503)、カウンタ値が奇数の時にはフォーカスリング601の回転検出(ステップS504〜ステップS508)を行って、回転センサ603、604への通電を遮断する(ステップS509)。
【0105】
図9に、図8に示すフローによって生成される各種の信号の波形を示す。
【0106】
図9において、701はNTSC方式のカメラにおける垂直同期信号を示している。702は割り込み周波数f1*2(1.8kHz)の割り込み信号を示している。ここで、割り込み処理の実行中をHigh(H)、未実行中をLow(L)で示している。
【0107】
1101は割り込み処理で生成される通電パターンを示す。フォーカスリング601が操作されていないときには、0回目の割り込み処理の終了直前にH状態(通電状態)になり、1回目の割り込み処理の終了直前にL状態(遮断状態)となる。また、2回目から0回目の割り込み処理が行われる間は遮断状態となっている。
【0108】
一方、フォーカスリング601が操作されているときには、第1実施形態と同様に複数回目(カウンタ値が0又は2)の割り込み処理の終了直前にH状態になり、奇数回目(カウンタ値が1又は3)の割り込み処理の終了直前にL状態になる。
【0109】
このように本実施形態では、フォーカスリング601が操作されていることを検出してフラグが1に設定されたタイミング1103の前後で、通電パターンが変更されている。
【0110】
図9に示すようにタイミング1103以前では、フォーカスリング601が非操作状態にあり通電間隔がまばらになっており、タイミング1103以後ではフォーカスリング601が操作状態にあり第1実施形態と同様の通電パターンが生成される。
【0111】
このようにフォーカスリング601が操作中か否かに応じて通電パターンを変更することにより、更なる省エネが可能となる。
【0112】
一方、1102は回転センサ603、604によるフォーカスリング601の回転検出処理の実行タイミングを示している。この回転検出処理は、フォーカスリング601が操作されていないときには1回目の割り込み処理が行われるときだけ実行され、フォーカスリング601が操作されているときには奇数回の割り込み処理が行われるときに実行される。
【0113】
なお、本実施形態では、フォーカスリング601が操作されていないときの通電パターンを、フォーカスリング601が操作されているときの通電パターンに対して1/2となるように制御しているが、これに限るものではない。
【0114】
また、割り込み周期を第1実施形態と同様にすると、フォーカスリング601が非回転状態にあるときの回転検出周期が2倍粗くなり、読み飛ばしが発生する可能性もあるが、これを軽減するために、例えば割り込み周波数を全体で2倍にすることができる。また、割り込み周期を変えずに、図8のステップS505の処理を行う前に、ステップS801と同様にフラグ状態を確認し、フラグセット中で既に回転検出済であれば、ステップS505から処理を進め、フラグがクリア状態にあるときに初めてフォーカスリング601の回転を検出した場合には、アップダウンカウント値の更新は行わずに、そのままステップS804に進んでフラグを1にセットし、次回からの回転検出結果に応じてフォーカスコンペレンズ105を駆動することができる。
【0115】
この場合、フォーカスリング601の操作に対するフォーカスコンペレンズ105の動き出しが撮影者には認識できない程度で遅れるだけで、フォーカスリング601の回転検出を誤判断することを防止できる。
【0116】
以上説明した各実施形態は、以下に示す各発明を実施した場合の一例でもあり、下記の各発明は上記各実施形態に様々な変更や改良が加えられて実施されるものである。
【0117】
〔発明1〕 使用者操作により光軸周りに回転可能なリング部材と、
このリング部材の回転状態を検出するための信号を出力する検出センサと、
光軸方向に移動可能なレンズ部材と、
前記検出センサの出力に基づいて前記リング部材の回転状態を検出し、この検出結果に基づいて前記レンズ部材の駆動を制御するレンズ制御手段と、
前記リング部材の回転検出動作の際に前記検出センサへの通電を許可し、回転検出動作終了後に前記検出センサへの通電を禁止する電源制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
【0118】
上記発明1によれば、リング部材の回転検出動作を行うときに検出センサへの通電を許可し、回転検出動作を行わないときに検出センサへの通電を禁止することにより、絶えず検出センサへの通電を行う場合に比べて、撮像装置の消費電力を軽減することができる。
【0119】
〔発明2〕 前記電源制御手段は、前記回転検出動作のタイミングに先行して前記検出センサへの通電を許可することを特徴とする前記発明1に記載の撮像装置。
【0120】
上記発明2によれば、回転検出動作を行う前に予め検出センサへの通電を行っておくことで、回転検出動作を行う際の誤動作を防止することができる。
【0121】
〔発明3〕 前記電源制御手段は、前記回転検出動作のタイミングに対して前記検出センサの立ち上がり時間よりも先行するタイミングで前記検出センサへの通電を許可することを特徴とする前記発明2に記載の撮像装置。
【0122】
〔発明4〕 使用者操作により光軸周りに回転可能なリング部材と、
このリング部材の回転状態を検出するための信号を出力する検出センサと、
光軸方向に移動可能なレンズ部材と、
前記検出センサの出力に基づいて前記リング部材の回転状態を検出し、この検出結果に基づいて前記レンズ部材の駆動を制御するレンズ制御手段と、
所定の通電パターンに基づいて前記検出センサへの通電および非通電の制御を行う電源制御手段と、
前記リング部材が回転状態および非回転状態にあるときで前記所定の通電パターンを変更する変更制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
【0123】
上記発明4によれば、リング部材が回転状態にあるときと非回転状態にあるときとで、検出センサへの通電パターンを変更することにより、撮像装置の省電力化を図ることができる。具体的には、リング部材が非回転状態にある場合における検出センサへの単位時間当たりの通電時間を、リング部材が回転状態にある場合よりも短くすることにより撮像装置の消費電力を軽減することができる。
【0124】
〔発明5〕 前記変更制御手段は、前記リング部材が非回転状態にあるときの前記通電パターンの間隔を、前記リング部材が回転状態にあるときの前記通電パターンの間隔よりも広くすることを特徴とする前記発明4に記載の撮像装置。
【0125】
〔発明6〕 前記検出センサが、光学センサ又は磁気センサで構成されていることを特徴とする前記発明1から4のいずれかに記載の撮像装置。
【0126】
〔発明7〕 カメラ本体に着脱可能なレンズ装置において、
使用者操作により光軸周りに回転可能なリング部材と、
このリング部材の回転状態を検出するための信号を出力する検出センサと、
光軸方向に移動可能なレンズ部材と、
前記検出センサの出力に基づいて前記リング部材の回転状態を検出し、この検出結果に基づいて前記レンズ部材の駆動を制御するレンズ制御手段と、
前記リング部材の回転検出動作の際に前記検出センサへの通電を許可し、回転検出動作終了後に前記検出センサへの通電を禁止する電源制御手段とを有することを特徴とするレンズ装置。
【0127】
〔発明8〕 カメラ本体に着脱可能なレンズ装置において、
使用者操作により光軸周りに回転可能なリング部材と、
このリング部材の回転状態を検出するための信号を出力する検出センサと、
光軸方向に移動可能なレンズ部材と、
前記検出センサの出力に基づいて前記リング部材の回転状態を検出し、この検出結果に基づいて前記レンズ部材の駆動を制御するレンズ制御手段と、
所定の通電パターンに基づいて前記検出センサへの通電および非通電の制御を行う電源制御手段と、
前記リング部材が回転状態および非回転状態にあるときで前記所定の通電パターンを変更する変更制御手段とを有することを特徴とするレンズ装置。
【0128】
【発明の効果】
本発明によれば、撮像装置の省電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のカメラの構成図。
【図2】フォーカスコンペレンズおよびズームレンズの位置の関係を示す図。
【図3】回転検出回路の構成を示す図。
【図4】回転センサの出力信号の波形図(a、b)、リング回転量およびアップダウンカウント値の関係を示す図(c)。
【図5】割り込み処理動作を示すフローチャート。
【図6】第1実施形態における回転センサへの電力供給制御を示すフローチャート。
【図7】割り込み信号に対する通電パターンおよび回転検出処理の信号を示す図(第1実施形態)。
【図8】第2実施形態における回転センサへの電力供給制御を示すフローチャート。
【図9】割り込み信号に対する通電パターンおよび回転検出処理の信号を示す図(第2実施形態)。
【図10】従来技術におけるカメラの構成図。
【図11】回転検出回路の構成図(a、b)と、回転センサの出力信号の波形図(c、d)。
【符号の説明】
102:ズームレンズ
103:フォーカスコンペレンズ
116:カメラマイコン
137:回転検出回路
138:電源
139:スイッチ
601:フォーカスリング
603、604:回転センサ

Claims (9)

  1. 操作部材の操作状態を検出するための信号を出力する検出センサと、
    予め設定された垂直同期周波数の公倍数の周期で第1の信号と第2の信号を交互に繰り返し発生させる処理手段と、
    前記処理手段の前記第1の信号に応じて、前記検出センサからの出力により前記操作状態を検出し、この検出結果に基いてレンズ部材の駆動を制御するレンズ制御手段と、
    前記第1の信号に先行して発生する前記処理手段の前記第2の信号に応じて、前記検出センサへ通電させ、前記第1の信号に応じた前記操作状態の検出動作の終了後に前記検出センサへの通電を遮断させる電源制御手段を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記電源制御手段は、前記操作状態の検出動作のタイミングに先行して前記検出センサへの通電を許可することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記電源制御手段は、前記操作状態の検出動作のタイミングに対して前記検出センサの立ち上がり時間よりも先行するタイミングで前記検出センサへ通電させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記処理手段により発生させる信号の周期は、前記検出センサに電源を供給してから前記検出センサの出力する信号が正常に出力されるまでの時間よりも長く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 更に、前記操作部材が操作状態および非操作状態にあるときで前記通電パターンを変更する変更制御手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記変更制御手段は、前記操作部材が非操作状態にあるときの前記通電パターンの間隔を、前記操作部材が操作状態にあるときの前記通電パターンの間隔よりも広くすることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記検出センサが、光学センサ又は磁気センサで構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の撮像装置。
  8. 操作部材の操作状態を検出するための信号を出力する検出センサと、
    予め設定された垂直同期周波数の公倍数の周期で第1の信号と第2の信号を交互に繰り返し発生させる処理手段と、
    前記処理手段の前記第1の信号に応じて、前記検出センサからの出力により前記操作状態を検出し、この検出結果に基いてレンズ部材の駆動を制御するレンズ制御手段と、
    前記第1の信号に先行して発生する前記処理手段の前記第2の信号に応じて、前記検出センサへ通電させ、前記第1の信号に応じた前記操作状態の検出動作の終了後に前記検出センサへの通電を遮断させる電源制御手段を備えることを特徴とするレンズ装置。
  9. 更に、前記操作部材が操作状態および非操作状態にあるときで前記通電パターンを変更する変更制御手段とを有することを特徴とする請求項8に記載のレンズ装置。
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