JP4320811B2 - Organic electroluminescence device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なアミノ化合物とその製造方法、およびその用途に関する。本発明のアミノ化合物は発光材料、有機光導電材料等に使用することができ、より具体的には、面光源や表示に使用される有機エレクトロルミネッセンス素子や電子写真感光体に有用である。
【0002】
【従来の技術】
感光体や電荷輸送材料として開発されている有機光導電性材料は、低コスト、加工性が多様であり、無公害性などの多くの利点があり、多くの化合物が提案されている。
【0003】
例えば、オキサジアゾール化合物、ヒドラゾン化合物、ピラゾリン化合物、オキサゾール化合物、アリールアミン化合物、ベンジジン化合物、スチルベン化合物、ブタジエン化合物などの有機光導電材料が提案されている。
【0004】
電荷輸送材料を利用した技術の一つとして、電子写真感光体が挙げられる。電子写真方式は、カールソンにより発明された画像形成法の一つである。
この方式は、コロナ放電により感光体を帯電した後、像露光して感光体上に静電潜像を形成させ、該静電潜像上にトナーを付着させて現像し、得られたトナー像を紙に転写することからなる。
【0005】
このような電子写真方式における感光体に要求される基本的な特性としては、暗所において適当な電位が保持されること、暗所における電荷の散逸が少ないこと、光照射により速やかに電荷を散逸することなどが挙げられる。
従来の電子写真感光体は、セレン、セレン合金、酸化亜鉛、硫化カドミウムなどの無機光導電体が使用されてきた。これら無機光導電体は、耐久性が高く、耐刷枚数が多いなどの利点を有しているが、製造コストが高い、加工性に劣る、毒性を有するなどの問題点が指摘されている。
【0006】
これらの欠点を克服するため、有機光導電体の開発が行われているが、従来までの有機光導電体を電荷輸送材料に用いた電子写真感光体は、帯電性、感度、および残留電位などの電子写真特性が必ずしも満足されているものとは言えないのが現状であり、優れた電荷輸送能力を有し、耐久性のある電荷輸送材料の開発が望まれていた。
【0007】
電荷輸送材料を利用した技術として、有機エレクトロルミネッセンス素子が挙げられる。有機化合物を使用したエレクトロルミネッセンス素子は、固体発光型の安価な大画面フルカラー表示素子としての用途が有望視され、数多くの研究が行われている。
【0008】
一般に有機エレクトロルミネッセンス素子は、発光層及び、該発光層を挟んだ一対の対向電極から構成されている。発光は、両電極間に電界が印加されると、陰極から電子が注入され、陽極から正孔が注入される。さらに、この電子と正孔が発光層において再結合し、エネルギー準位が伝導帯から価電子帯に戻る際にエネルギーを光として放出する現象である。
【0009】
従来の有機エレクトロルミネッセンス素子は、無機エレクトロルミネッセンス素子に比べて駆動電圧が高く、発光輝度や発光効率も低かった。また、特性劣化も著しく実用化には至らなかった。
近年、10V以下の低電圧で発光する高い蛍光量子効率を持った有機化合物を含有した薄膜を積層した有機エレクトロルミネッセンス素子が報告され、関心を集めている(アプライド・フィジックス・レターズ、51巻、913頁、1987年参照)。
【0010】
この方法は、金属キレート錯体を発光体層、アミン系化合物を正孔注入層に使用して、高輝度の緑色発光を得ており、6〜7Vの直流電圧で輝度は数100cd/m2、最大発光効率は1.5lm/Wを達成して、実用領域に近い性能を持っている。
【0011】
しかしながら、現在までの有機エレクトロルミネッセンス素子は、構成の改善により発光効率は改良されてきてはいるが、未だ充分な発光輝度を有していない。また、繰り返し使用時での安定性に劣るという大きな問題点を持っている。
従って、より大きな発光輝度を持ち、繰り返し使用時での安定性に優れた有機エレクトロルミネッセンス素子の開発のために、優れた電荷輸送能を有し、耐久性のある電荷輸送材料の開発が望まれている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、耐久性のある電荷輸送材料や発光材料として有用な、新規アミノ化合物、その製造法、およびその用途を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、下記一般式(I)で表わされる新規なアミノ化合物を提供するものである。
【化22】
上記式中、Aは下記一般式(II)で表わされる基を表わす;
【化23】
一般式(II)中、Ar2、Ar3はフェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、ナフチル基等のアリール基を表わし、好ましくはフェニル基、ビフェニル基などである。
それらの基は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、などのアルコキシ基、ベンジル基などのアラルキル基、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基などのアリール基、チエニル基、フリル基、ピリジル基などの複素環基を置換基として有していてもよい。
【0014】
一般式(I)中、Ar1はフェニレン基、ビフェニレン基、ターフェニレン基、ナフチレン基等のアリーレン基を表わし、好ましくはフェニレン基、ビフェニレン基などである。
それらの基は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などのアルコキシ基、ベンジル基などのアラルキル基、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基などのアリール基、チエニル基、フリル基、ピリジル基などの複素環基を置換基として有していてもよい。
【0015】
一般式(I)中、nは1、2または3の整数を表わす。すなわち、ピリジン環に結合するアリーレン基であるAr1の結合位置は、ピリジン環の4位、または2,6位、または2,4,6位であり、Aに複数のAr1が結合する場合は、Ar1、R1、R2までの部分は、同一であっても異なるものであっても構わない。
【0016】
一般式(I)中、R1、R2はそれぞれ独立して、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等のアルキル基、ベンジル基等のアラルキル基、置換もしくは無置換のフェニル基、ビフェニル基、ナフチル基等のアリール基、置換もしくは無置換のチエニル基、フリル基、ピリジル基等の芳香族複素環基を表わし、R1とR2は一体となって、R1およびR2が結合する窒素原子と共に環、例えば;
【化24】
を形成してもよい。より好ましくは、置換基を有してもよいフェニル基、R1、R2が一体となって形成した環;
【化25】
である。
【0017】
これらの環は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基を置換基として有していてもよい。
【0018】
また、R1、R2のいずれか一方、あるいは両方が下記一般式(III);
【化26】
で表わされる置換基を有するアリール基の場合、Ar4はフェニレン基、ビフェニレン基、ターフェニレン基、ナフチレン基等のアリーレン基を表わし、好ましくはフェニレン基、ビフェニレン基などである。
【0019】
それらの基は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などのアルコキシ基、ベンジル基などのアラルキル基、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基などのアリール基、チエニル基、フリル基、ピリジル基などの複素環基を置換基として有していてもよい。R3、R4はそれぞれ独立して、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等のアルキル基、ベンジル基等のアラルキル基、置換もしくは無置換のフェニル基、ビフェニル基、ナフチル基等のアリール基、置換もしくは無置換のチエニル基、フリル基、ピリジル基等の芳香族複素環基を表わし、R3とR4は一体となって、R3およびR4が結合する窒素原子と共に環、例えば;
【化27】
を形成してもよい。より好ましくは、置換基を有してもよいフェニル基、R3、R4が一体となって形成した環;
【化28】
である。
【0020】
これらの環は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基を置換基として有していてもよい。
【0021】
一般式(I)で表されるアミノ化合物は、特定の原料物質を用い公知の化学反応を利用して製造することが可能である。例えば、下記一般式(IV)で表されるハロゲン化合物;
【化29】
(式中、A、Ar1およびnは一般式(I)中と同意義、Xはハロゲン原子を表わす。)
と下記一般式(V)で表されるアミノ化合物;
【化30】
(式中、R1、R2は一般式(I)中と同意義)
を反応させることによって製造することができる。
【0022】
また、前記一般式(IV)で表わされるハロゲン化合物の製造例として、下記一般式(VI)で表わされるホルミル化アリール化合物;
【化31】
(式中、Ar5はフェニレン基、ビフェニレン基、ターフェニレン基、ナフチレン基等のアリーレン基を表わし、好ましくはフェニレン基、ビフェニレン基などである;それらの基は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などのアルコキシ基、ベンジル基などのアラルキル基、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基などのアリール基、チエニル基、フリル基、ピリジル基などの複素環基を置換基として有していてもよい;Xはハロゲン原子を表わす。)
と下記一般式(IX)で表わされるアセチル化アリール化合物;
【化32】
【0023】
(式中、Ar8はフェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、ナフチル基等のアリール基を表わし、好ましくはフェニル基、ビフェニル基などである;それらの基は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などのアルコキシ基、ベンジル基などのアラルキル基、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基などのアリール基、チエニル基、フリル基、ピリジル基、などの複素環基を置換基として有していてもよい。)
を反応させピリリウム塩を得た後、アンモニアまたはアンモニア塩の水溶液中、加熱処理することによって、下記一般式(X)で表わされるハロゲン化2,4,6トリアリールピリジン化合物;
【化33】
(式中、Ar5、Ar8は前記と同意義であり、Xはハロゲン原子を表わす。)
に転化させる場合を下記スキーム;
【化34】
で示す。
【0024】
また、同様な方法で下記一般式(VII)で表わされるホルミル化アリール化合物;
【化35】
(式中、Ar6はフェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、ナフチル基等のアリール基を表わし、好ましくはフェニル基、ビフェニル基などである;それらの基は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などのアルコキシ基、ベンジル基などのアラルキル基、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基などのアリール基、チエニル基、フリル基、ピリジル基などの複素環基を置換基として有していてもよい。)
と下記一般式(VIII)で表わされるアセチル化アリール化合物;
【化36】
【0025】
(式中、Ar7はフェニレン基、ビフェニレン基、ターフェニレン基、ナフチレン基等のアリーレン基を表わし、好ましくはフェニレン基、ビフェニレン基などである;それらの基は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などのアルコキシ基、ベンジル基などのアラルキル基、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基などのアリール基、チエニル基、フリル基、ピリジル基などの複素環基を置換基として有していてもよい;Xはハロゲン原子を表わす。)
を反応させ、記一般式(XI)で表わされるハロゲン化2,4,6トリアリールピリジン化合物;
【化37】
【0026】
(式中、Ar6、Ar7は上記と同意義であり、Xはハロゲン原子を表わす。)を得たり、あるいは下記一般式(VI)で表わされるホルミル化アリール化合物;
【化38】
(式中、Ar5、Xは上記と同意義。)
と下記一般式(VIII)で表わされるアセチル化アリール化合物;
【化39】
(式中、Ar7、Xは上記と同意義。)
を反応させ、下記一般式(XII)で表わされるハロゲン化2,4,6トリアリールピリジン化合物;
【化40】
(式中、Ar5、Ar7は上記と同意義であり、同一であっても、異なるものであっても構わない;Xはハロゲン原子を表わす。)
を得ることもできる。
【0027】
これらのハロゲン化合物と下記一般式(V)で表されるアミノ化合物;
【化41】
(式中、R1、R2は上記と同意義。)
を反応させることによって一般式(I)で表わされるアミノ化合物を製造することができる。
上記アミノ化合物の合成は、塩基性化合物または遷移金属化合物触媒と、溶媒との存在下、Ullmann反応により行うことができる。
【0028】
上記アミノ化合物の合成に用いられる塩基性化合物としては、アルカリ金属の水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、アルコラートなどが一般的であるが、第4級アンモニウム化合物や脂肪族アミンや芳香族アミンのような有機塩基を用いることも可能である。この中で、アルカリ金属や第4級アンモニウムの炭酸塩や炭酸水素塩が好ましいものとして用いられる。更に、反応速度、および熱安定性という観点から、アルカリ金属の炭酸塩や炭酸水素塩やアルコラートが最も好ましい。
【0029】
合成に用いられる遷移金属、または遷移金属化合物触媒としては、例えば、Cu、Fe、Ni、Cr、V、Pd、Pt、Ag等の金属、およびそれらの化合物が用いられるが、収率の点から、銅、パラジウム、またはそれらの化合物が好ましい。銅化合物としては特に限定はなく、ほとんどの銅化合物が用いられるが、ヨウ化第一銅、塩化第一銅、酸化第一銅、臭化第一銅、シアン化第一銅、硫酸第一銅、硫酸第二銅、塩化第二銅、水酸化第二銅、酸化第二銅、臭化第二銅、リン酸第二銅、硝酸第一銅、硝酸第二銅、炭酸銅、酢酸第一銅、酢酸第二銅等が好ましい。その中でも、ヨウ化第一銅、塩化第一銅、酸化第一銅、臭化第一銅、硫酸第一銅、硫酸第二銅、塩化第二銅、酸化第二銅、臭化第二銅、酢酸第一銅、酢酸第二銅は容易に入手可能である点で好適である。パラジウム化合物としても、ハロゲン化物、硫酸塩、硝酸塩、有機酸塩などを用いることができる。遷移金属、およびその化合物の使用量は、反応させるハロゲン化合物の0.5〜500モル%である。
【0030】
合成で用いられる溶媒は、一般的に用いられ溶媒であればよいが、ジクロロベンゼン、ニトロベンゼン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン等の非プロトン性極性溶媒が好ましく用いられる。
反応は、一般的には、常圧下100℃〜250℃の温度範囲内で行われるが、加圧下で行っても差し支えない。反応終了後、反応液中の固形分を除去した後、溶媒を減圧留去して目的物を得ることができる。
【0031】
上記アミノ化合物の具体例として、以下のものが挙げられる。なお、これらの例示は、本発明のアミノ化合物を制限的に提示しているものでも、またこれらに限定する意図で開示しているものでもない。
【0032】
【化42】
【0033】
【化43】
【0034】
【化44】
【0035】
【化45】
【0036】
【化46】
【0037】
【化47】
【0038】
【化48】
【0039】
【化49】
【0040】
【化50】
【0041】
【化51】
【0042】
【化52】
【0043】
【化53】
【0044】
【化54】
【0045】
【化55】
【0046】
一般式(I)で表わされるアミノ化合物は、電荷輸送機能、特に正孔輸送機能に優れており、かつ、耐久性、耐熱性に優れている。そのため、本発明の一般式(I)で表わされるアミノ化合物は電荷輸送材料としての用途に優れており、そのような機能を利用して種々の応用が考えられ、例えば感光体または有機エレクトロルミネッセンス素子の電荷輸送材料として、好適に使用することができる。
【0047】
まず、一般式(I)で示されるアミノ化合物を電子写真感光体として用いる場合について説明する。
一般式(I)で示されるアミノ化合物は、電子写真感光体のいずれの層においても使用できるが、高い電荷輸送特性を有することから電荷輸送材料として使用することが望ましい。
【0048】
上記アミノ化合物は電荷輸送物質として作用し、光吸収により発生した、もしくは電極より注入した電荷を極めて効率よく輸送できるので、感度、高速応答性に優れた感光体を得ることが可能である。また、該化合物は、耐オゾン性、光安定性に優れているので、耐久性に優れた感光体を得ることができる。
【0049】
電子写真感光体としては、例えば、導電性支持体上に電荷発生材料と電荷輸送材料とを適当なバインダー樹脂に分散してなる単層型の感光層を形成してなる感光体、支持体上に感光層として電荷発生層と電荷輸送層とを積層してなる感光体、支持体上に下引層や導電層とを形成し、その上に感光層を形成してなる感光体、あるいは支持体上に下引層、感光層および表面保護層を順次積層してなる感光体が挙げられる。
【0050】
支持体としては、銅、アルミニウム、鉄、ニッケル、ステンレス等の箔、あるいは板やドラム形状にしたものが使用される。また、これらの金属を紙やプラスチックドラム等に真空蒸着、無電解メッキしたもの、あるいは導電性ポリマー、酸化インジウム、酸化スズ等の導電性化合物の層を紙あるいはプラスチックドラム上に塗布もしくは蒸着によって設けたものも使用可能である。一般的にはアルミニウムが使用され、例えば押し出し加工後、引き抜き加工を施したアルミニウムパイプを切断し、その外表面をダイヤモンドバイト等の切削工具を用いて、約0.2〜0.3mmに切削し仕上げたの(切削管)や、アルミニウム円板を深絞り加工してカップ状とした後、外表面をしごき加工によって仕上げたもの(DI管)、アルミニウム円板をインパクト加工してカップ状とした後、外表面をしごき加工によって仕上げたもの(EI管)、押し出し加工後、冷間引き抜き加工したもの(ED管)等が挙げられる。また、これらの表面をさらに切削したものを使用してもよい。
【0051】
支持体上に下引層を形成する場合、支持体表面を陽極酸化させて得られる酸化皮膜を下引層として用いることがよく行われる。支持体がアルミ合金の場合、アルマイト層を下引層として用いることが効果的である。また、適当な樹脂を溶解させた溶液や、その中に低抵抗化合物を分散させ、この溶液や分散液を上記導電性支持体上に塗布し、乾燥させることによっても形成される。この場合、下引層に用いられる材料としては、ポリイミド、ポリアミド、ニトロセルロース、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール等が適当で、これらの樹脂に低抵抗化合物を分散させてもよい。低抵抗化合物としては、酸化錫、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、フッ化マグネシウム等の金属化合物や有機顔料、電子吸引性有機化合物、有機金属錯体等の有機化合物が好適に用いられる。下引層の膜厚は、0.1〜5μm、好ましくは0.2〜3μm程度が望ましい。
【0052】
上記支持体上または下引層上に感光層が形成されるが、以下、感光層として電荷発生層と電荷輸送層とを積層する場合について説明する。
電荷発生層を形成するにあたっては、電荷発生材料を真空蒸着するか、あるいは適当な溶媒に溶解せしめて塗布するか、顔料を適当な溶剤もしくは必要があれば結着樹脂を溶解させた溶液中に分散させて作製した塗布液を塗布乾燥して形成する。接着性の点から見て、樹脂中に分散させたものが良好である。電荷発生層の膜厚は0.01〜2μm、好ましくは0.05〜1μm程度が望ましい。電荷発生層を形成するために使用されるバインダー樹脂は、電荷発生材料に対して100重量%以下が好ましいが、この限りではない。樹脂は2種類以上組み合わせて使用してもよい。
【0053】
電荷発生層に用いる電荷発生材料としては、例えば、アゾ系顔料(ビスアゾ系顔料、トリスアゾ系顔料を含む)、トリアリールメタン系染料、チアジン系染料、オキサジン系染料、キサンテン系染料、シアニン系色素、スチリル系色素、ピリリウム系染料、キナクリドン系顔料、インジゴ系顔料、ペリレン系顔料、多環キノン系顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料、インダスロン系顔料、スクアリウム系顔料、フタロシアニン系顔料等の有機系顔料、および染料等が挙げられる。これ以外でも、光を吸収し極めて高い確率で電荷担体を発生する材料であれば、いずれの材料であっても使用することができるが、特にアゾ系(ビス系、トリス系)顔料やフタロシアニン顔料が好ましい。
【0054】
また、この電荷発生材料と共に使用する樹脂としては、例えば、飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、ポリアリレート、ポリカーボネート、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロースエステル、ポリイミド、スチロール樹脂、ポリアセタール樹脂、フェノキシ樹脂等の熱可塑性結着剤、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、アルキッド樹脂、熱硬化性アクリル樹脂等の熱硬化結着剤、光硬化性樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン等の光導電性樹脂を使用することができる。
【0055】
上記の電荷発生材料をこれらの樹脂と共に、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、四塩化炭素、トリクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、あるいはベンゼン、トルエン、キシレン、リグロイン、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族類等の有機溶剤に分散、あるいは溶解させて調製した感光塗液を、上記導電性支持体上に塗布し、乾燥させて電荷発生層を設けるようにする。
上記のようにして形成された電荷発生層の上に電荷輸送材料とバインダー樹脂を含有する電荷輸送層を設ける。
【0056】
バインダー樹脂としては、例えば、ポリカーボネート、ポリアリレート、飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)、スチレンブタジエンブロック共重合体、ポリアリレート、ポリカーボネート、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロースエステル、ポリイミド、スチロール樹脂、ポリアセタール樹脂、フェノキシ樹脂等の熱可塑性結着剤、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、アルキッド樹脂、熱硬化性アクリル樹脂等の熱硬化結着剤、光硬化性樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン等の光導電性樹脂を使用することができる。
【0057】
感光体の電荷輸送層を形成するにあたっては、電荷輸送材料とバインダー樹脂とを適当な溶剤に溶解させて得られる塗布溶液を、上記の電荷発生層の上に塗布し、乾燥させる。電荷輸送層の膜厚は、5〜60μm、好ましくは10〜50μm程度が望ましい。
【0058】
また、電荷輸送層中の電荷輸送材料の含有量は、その種類により一概には規定できないが、バインダー樹脂1重量部に対して概ね0.02〜2重量部、好ましくは0.5〜1.2重量部添加することが望ましい。
感光体に使用される電荷輸送材料は、一般式(I)で表わされる化合物を2種以上使用してもよいし、他の電荷輸送材料と組み合わせて使用することもできる。
【0059】
使用される他の電荷輸送材料としては、ヒドラゾン化合物、ピラゾリン化合物、スチリル化合物、トリフェニルメタン化合物、オキサジアゾール化合物、カルバゾール化合物、スチルベン化合物、エナミン化合物、オキサゾール化合物、トリフェニルアミン化合物、テトラフェニルベンジジン化合物、アジン化合物等の正孔輸送材料や、フルオレノン化合物、アントラキノジメタン化合物、ジフェノキノン化合物、スチルベンキノン化合物、チオピランジオキシド化合物、オキサジアゾール化合物、ペルレンテトラカルボン酸化合物、フルオレニリデンメタン化合物、アントラキノン化合物、アントロン化合物、シアノビニル化合物等の電子輸送材料等、様々な化合物を使用することができる。
【0060】
電荷輸送層の形成の際に使用する前記溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等のケトン、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール、酢酸エチル、エチルセロソルブ等のエステル、四塩化炭素、四臭化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジエチルホルムアミド等を挙げることができる。これらの溶媒は、1種単独で使用してもよく、あるいは、2種以上を混合溶媒として併用してもよい。
【0061】
上述したような積層型の感光層を形成する場合、電荷輸送層、および電荷発生層の塗布は公知の方法で各種の塗布装置を用いて行うことができる。具体的には、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、スピナーコーティング法、ブレードコーティング法、ローラーコーティング法、ワイヤーバーコーティング法等の色々なコーティング法を用いることができる。
また、上述したような積層型の感光層の場合には、特に電荷輸送層中に、成膜性あるいは可撓性を向上させるための添加剤、残留電位の蓄積を抑制するための添加剤等、周知の添加剤を含有させてもよい。
【0062】
これらの具体的な化合物としては、ハロゲン化パラフィン、ポリ塩化ビフェニル、ジメチルナフタレン、o−ターフェニル、m−ターフェニル、p−ターフェニル、ジエチルビフェニル、水素化ターフェニル、ジイソプロピルビフェニル、ベンジルビフェニル、ジイソプロピルナフタレン、ジベンゾフラン、9,10−ジヒドロキシフェナントレン等の可塑剤やクロラニル、テトラシアノキノジメタン、テトラシアノエチレン、トリニトロフルオレノン、ジシアノベンゾキノン、テトラクロロ無水フタル酸、3,5−ジニトロ安息香酸、シアノビニル化合物等の電子吸引性増感剤、メチルバイオレット、ローダミンB、シアニン染料、ピリリウム塩、チアピリリウム塩等の増感剤が使用可能である。
【0063】
可塑剤の添加量が多いほど、その層の内部応力が低減されるため、感光層が電荷輸送層と電荷発生層との積層により構成される場合には、電荷輸送層と電荷発生層との間の接着性が、また、単層型の場合には感光層と支持体間の接着性が改善される。しかし、多すぎると、機械的強度の低下や感度の低下等の問題が発生するため、電荷輸送材料100重量部に対して1〜100重量部、好ましくは5〜80重量部、より好ましくは10〜50重量部程度添加することが望ましい。増感剤の添加量は、電荷輸送材料100重量部に対して0.01〜20重量部、好ましくは0.1〜10重量部、より好ましくは0.5〜8重量部程度添加することが望ましい。
【0064】
さらに、感光体の感光層、特に電荷輸送層には、オゾン劣化防止の目的で酸化防止剤を添加してもよい。酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン、パラフェニレンジアミン、ハイドロキノン、スピロクロマン、スピロインダノン、ヒドロキノリンおよびこれらの誘導体や、有機燐化合物、有機硫黄化合物等が挙げられる。
【0065】
酸化防止剤の添加量は、多いほど接着性は向上するものの、多すぎると機械的強度の低下や感度の低下等の問題が発生し、少なすぎると酸化防止の充分な効果が得られない。
従って、電荷輸送材料100重量部に対して0.1〜50重量部、好ましくは1〜30重量部、より好ましくは3〜20重量部程度添加することが望ましい。酸化防止剤と前記可塑剤とを併用する場合は、添加量の総量が1〜120重量部、好ましくは5〜100重量部、より好ましくは10〜80重量部程度添加することが望ましい。可塑剤や酸化防止剤の溶解度が低い場合や融点が高い場合は、結晶析出を招いたり、それほど接着性が向上しなかったりするため、可塑剤や酸化防止剤の融点が100℃以下の化合物を用いることが好ましい。
【0066】
感光体を構成する支持体と下引層の間に導電層を設けてもよい。導電層としては、アルミニウム、鉄、ニッケル等の金属物を樹脂中に分散させたものや、導電性の酸化スズ、酸化チタン、酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、ITO(インジウム、スズ酸化物固溶体)等の金属酸化物を樹脂中に分散させたものが好適に用いられる。
【0067】
さらに、感光層上に表面保護層を設けてもよい。表面保護層の膜厚は、5μm以下が望ましい。表面保護層に用いられる材料としては、アクリル樹脂、ポリアリール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ウレタン樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂などのポリマーをそのまま、または酸化スズ、酸化インジウム、などの低抵抗物質を分散させたものなどが使用可能である。また、表面保護層として、有機プラズマ重合膜を使用してもよい。有機プラズマ重合膜は必要に応じて適宜酸素、窒素、ハロゲン、周期律表の第3族、第5族原子を含んでもよい。
【0068】
なお、単層型の感光層を形成する場合は、電荷発生材料と電荷輸送材料とを、バインダー樹脂とともに適当な樹脂に溶解した液を用いてディップコートやスピンコートすることにより形成すればよい。
【0069】
次に、一般式(I)で示される化合物を有機エレクトロルミネッセンス素子の材料として用いた場合について説明する。
図1〜図4に有機エレクトロルミネッセンス素子の実施形態を模式的に示した。図1中、(1)は陽極であり、その上に、有機正孔注入輸送層(2)と有機発光層(3)、および陰極(4)が順次積層された構成をとっており、該有機正孔注入輸送層には上記一般式(I)で表わされるアミノ化合物を含有する。
【0070】
図2おいて、(1)は陽極であり、その上に、有機正孔注入輸送層(2)と有機発光層(3)、電子注入輸送層(5)および陰極(4)が順次積層された構成をとっており、該有機正孔注入輸送層または/および有機発光層に上記一般式(I)で表わされるアミノ化合物を含有する。
【0071】
図3において、(1)は陽極であり、その上に、有機発光層(3)、有機電子注入輸送層(5)および陰極(4)が順次積層された構成をとっており、該有機発光層に上記一般式(I)で表わされるアミノ化合物を含有する。
【0072】
図4おいて、(1)は陽極であり、その上に、有機発光層(3)および陰極(4)が順次積層された構成をとっており、該有機発光層に有機発光材料(6)と電荷輸送材料(7)が含まれており、該電荷輸送材料に上記一般式(I)で表わされるアミノ化合物を使用する。
【0073】
上記構成の有機エレクトロルミネッセンス素子は、陽極(1)と陰極(4)がリード線(8)により接続され、陽極(1)と陰極(4)に電圧を印加することにより有機発光層(3)が発光する。
有機発光層、有機正孔注入輸送層、電子注入輸送層には、必要があれば公知の発光材料、発光補助材料、キャリア輸送を行う電荷輸送材料を使用することもできる。
【0074】
一般式(I)で表わされる特定のアミノ化合物は、イオン化ポテンシャルが小さく、正孔輸送能が大きいため、有機エレクトロルミネッセンス素子を発光させるために必要な発光開始電圧は低くてよく、そのため安定して長時間の発光を可能ならしめていると考えられる。また、アミノ化合物を有機発光体として用いた場合にはアミノ化合物自体の発光材料としての機能と熱安定性が寄与しているものと考えられる。
【0075】
有機エレクトロルミネッセンス素子の陽極(1)として使用される導電性物質としては4eVよりも大きい仕事関数をもつものがよく、炭素、アルミニウム、バナジウム、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、タングステン、銀、金、白金、およびそれらの合金や、酸化錫、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウムなどの導電性金属化合物、さらにはポリチオフェンやポリピロール等の有機導電性樹脂が用いられる。
【0076】
陰極(4)を形成する金属としては、4eVよりも小さい仕事関数を持つものが好ましく、マグネシウム、カルシウム、錫、鉛、チタニウム、イットリウム、リチウム、ガドリニウム、イッテルビウム、ルテニウム、マンガン、およびそれらの合金が用いられる。
陽極および陰極は、必要があれば2層以上の層構成により形成されてもよい。
【0077】
有機エレクトロルミネッセンス素子においては、発光が見られるように、少なくとも陽極(1)あるいは陰極(4)のいずれか一方は透明電極にする必要がある。この際、陰極に透明電極を使用すると、透明性が損なわれやすいので、陽極を透明電極にすることが好ましい。
透明電極を形成する場合、透明基板上に前述しような導電性物質を用い、真空蒸着、スパッタリング等の手段や、ゾル−ゲル法あるいは樹脂等に分散させて塗布する等の手段を用いて所望の透光性と導電性が確保されるように形成すればよい。
【0078】
透明基板としては、適度の強度を有し、有機エレクトロルミネッセンス素子作製時、蒸着等による熱による悪影響を受けず透明なものであれば特に限定されないが、係るものを例示すると、ガラス基板や透明な樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエステル等を使用することも可能である。ガラス基板上に透明電極が形成されたものとしては、ITO、NESA等の市販品が知られているが、これらを使用してもよい。
【0079】
有機エレクトロルミネッセンス素子の作製例として、アミノ化合物を有機正孔注入輸送層に用いた場合の構成(図1)を用いて説明する。
まず、上述した陽極(1)上に有機正孔注入輸送層(2)を形成する。有機正孔注入輸送層(2)は、前記した一般式(I)で表わされるアミノ化合物を蒸着して形成してもよいし、該アミノ化合物を溶解した溶液や、適当な樹脂と共に溶解した溶液をディップコートやスピンコートといった塗布法により形成してもよい。
【0080】
蒸着法で形成する場合、その膜厚は、通常1〜500nm程度であり、塗布法で形成する場合は5〜1000nm程度に形成すればよい。形成する膜厚が厚いほど、発光させるための印加電圧を高くする必要があり、発光効率が悪く、有機エレクトロルミネッセンス素子の劣化を招きやすい。また、膜厚が薄くなると、発光効率はよくなるがブレイクダウンしやすなり、素子の寿命が短くなる。
【0081】
一般式(I)の化合物は、他の電荷輸送材料と併せて使用することができる。具体的には、フタロシアニン化合物、ナフタロシアニン化合物、ポルフィリン化合物、オキサジアゾール、トリアゾール、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾールチオン、ピラゾリン、ピラゾロン、テトラヒドロイミダゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、ヒドラゾン、アシルヒドラゾン、ポリアリールアルカン、スチルベン、ブタジエン、ベンジジン型トリアリールアミン、ジアミン型トリアリールアミン等とそれらの誘導体、およびポリビニルカルバゾール、ポリシラン、導電性高分子等の高分子材料等が挙げられるが、その他にも、発光物質に対して優れた正孔注入効果を有し、発光層で生成した励起子の電子注入層または電子輸送材料への移動を防止し、かつ薄膜形成能の優れた化合物等であれば使用できる。
【0082】
上記有機正孔注入輸送層(2)上に、有機発光層を形成する。有機発光層に用いられる有機発光材料、発光補助材料としては、公知のものが使用可能で、例えば、エピドリジン、2,5−ビス(5,7−ジ−t−ペンチル−2−ベンゾオキサゾリル)チオフェン、2,2−(1,4−フェニレンジビニレン)ビスベンゾチアゾール、2,2−(4,4−ビフェニレン)ビスベンゾチアゾール、5−メチル−2−{2−〔4−(5−メチル−2−ベンゾオキサゾリル)フェニル〕ビニル}ベンゾオキサゾール、2,5−ビス(5−メチル−2−ベンゾオキサゾリル)チオフェン、アントラセン、ナフタレン、フェナントレン、ピレン、クリセン、ペリレン、ペリノン、1,4−ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、クマリン、アクリジン、スチルベン、2−(4−ビフェニル)−6−フェニルベンゾオキサゾール、アルミニウムトリスオキシン、マグネシウムビスオキシン、ビス(ベンゾ−8−キノリノール)亜鉛、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)アルミニウムオキサイド、インジウムトリスオキシン、アルミニウムトリス(5−メチルオキシン)、リチウムオキシン、ガリウムトリスオキシン、カルシウムビス(5−クロロオキシン)、ポリ亜鉛−ビス(8−ヒドロキシ−5−キノリノリル)メタン、ジリチウムエピンドリジオン、亜鉛ビスオキシン、1,2−フタロペリノン、1,2−ナフタロペリノン、トリス(8−ヒドキシキノリン)アルミニウム錯体などを挙げることができる。
【0083】
また、一般的な蛍光染料、例えばクマリン染料、ペリレン染料、ピラン染料、チオピラン染料、ポリメチン染料、メロシアニン染料、イミダゾール染料等も使用できる。これらのうち、特に好ましい材料としては、キレート化オキシノイド化合物が挙げられる。
有機発光層は、前記した発光物質の単層構成でもよいし、発光色、発光強度等の特性を調整するために、多層構成としてもよい。また、2種以上の発光物質を混合したり、発光層にドープしてもよい。
【0084】
有機発光層(3)は、上記のような発光物質を蒸着して形成してもよいし、該発光物質を溶解した溶液や適当な樹脂と共に溶解した液を、ディップコートやスピンコートといった塗布法にて形成してもよい。また、一般式(I)で表わされるアミノ化合物を発光物質として用いてもよい。
蒸着法で形成する場合、その膜厚は、通常1〜500nm程度、塗布法で形成する場合は、5〜1000nm程度に形成すればよい。形成する膜厚が厚いほど発光させるための印加電圧を高くする必要があり、発光効率が悪く、有機エレクトロルミネッセンス素子の劣化を招きやすい。また、膜厚が薄くなると、発光効率はよくなるがブレイクダウンしやすくなり、素子の寿命が短くなる。
次に有機発光層(3)の上に、前記した陰極(4)を形成して有機エレクトロルミネッセンス素子とする。
【0085】
図2に示したように、正孔注入輸送層(2)、有機発光層(3)、および電子注入輸送層(5)を積層する場合、正孔注入輸送層と有機発光層のいずれか一方、または両者にアミノ化合物を用いることができる。この場合、正孔注入輸送層はアミノ化合物を用いてあるいはアミノ化合物を用いずに上述したのと同様の手順で形成することができる。有機発光層も上述したのと同様の手順で形成することができ、アミノ化合物を発光物質として用いてもよい。アミノ化合物を発光物質として使用する場合は、他の発光物質を混合したり有機発光層にドープすることが好ましい。
電子注入輸送層は、電子輸送材料を用いて、正孔注入輸送層や有機発光層と同様に、蒸着法や塗布法等の従来公知の方法により形成することができる。
【0086】
電子輸送材料としては、例えば、フルオレノン、アントラキノジメタン、ジフェノキノン、スチルベンキノン、チオピランジオキシド、オキサジアゾール、ペリレンテトラカルボン酸、フルオレニリデンメタン、アントラキノン、アントロン等とそれらの誘導体があるが、電子を輸送する能力を持ち、発光層または発光物質に対して優れた電子注入効果を有し、発光層で生成した励起子の正孔注入層または正孔輸送材料への移動を防止し、かつ薄膜形成能の優れた化合物であればこれらに限定されるものではない。
【0087】
図3に示したように、陽極(1)上に有機発光層(3)と電子注入輸送層(5)とを積層する場合、上述したのと同様の手順でアミノ化合物を用いて有機発光層を形成することができる。また、上述したのと同様にして電子注入輸送層を形成することができる。
【0088】
また、上記各構成において、正孔注入輸送層は、正孔注入機能と正孔輸送機能を分離して、正孔注入層と正孔輸送層の2層構成としてもよい。この場合、正孔注入層に一般式(I)で表わされる本発明のアミノ化合物を使用することが好ましい。
【0089】
正孔輸送層としては公知の正孔輸送材を使用することができ、例えば、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ジフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(4−メチルフェニル)−1,1’−ジフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(1−ナフチル)−1,1’−ジフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(2−ナフチル)−1,1’−ジフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−テトラ(4−メチルフェニル)−1,1’−ジフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−テトラ(4−メチルフェニル)−1,1’−ビス(3−メチルフェニル)−4,4’−ジアミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビス(3−メチルフェニル)−4,4’−ジアミン、N,N’−ビス(N−カルバゾリル)−1,1’−ジフェニル−4,4’−ジアミン、4,4’,4”−トリス(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン、N,N’,N”−トリフェニル−N,N’,N”−トリス(3−メチルフェニル)−1,3,5−トリ(4−アミノフェニル)ベンゼン、4,4’,4”−トリス〔N,N’,N”−トリフェニル−N,N’,N”−トリス(3−メチルフェニル)〕トリフェニルアミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(4−メチルフェニル)−1,1’−ビス(3−メチルフェニル)−4,4’−ジアミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミンなどを挙げることができる。これらを2種以上混合して使用してもよい。
【0090】
電子注入輸送層も、電子注入機能と電子輸送機能を分離して、電子注入層と電子輸送層の2層構成としてもよい。
【0091】
図4に示したような単層構成の有機発光層を形成するためには、有機発光材料と電荷輸送材料とを共蒸着法により混合形成してもよいし、有機発光材料と電荷輸送材料とを溶解した溶液や適当な樹脂とともに溶解した液を用いてディップコートやスピンコートすることにより形成してもよい。電荷輸送材料としては上述した電子輸送材料または正孔輸送材料が用いられ、これらは混合して用いてもよいし、同じ輸送性の材料を2種以上混合して用いてもよい。蒸着法で有機発光層を形成する場合、その厚さは通常5〜200nmであり、塗布法で形成する場合、10〜500nm程度に形成すればよい。塗布法の場合、混合して使用する樹脂としては、ポリビニルカルバゾールやポリビニルアセチレンのような光導電性樹脂を用いると特に良好な特性を得ることができる。
以上、陽極(1)上に各層を形成する場合を例にとって説明したが、陰極(4)上に上述したのと同様の手順で各層を形成しても構わない。
【0092】
陰極と陽極とにニクロム線、金線、銅線、白金線等の適当なリード線(8)を接続し、両電極に適当な電圧(Vs)を印加することにより、有機エレクトロルミネッセンス素子は発光する。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、各種の表示装置、あるいはディスプレイ装置等に適用可能である。
以下に実施例を記載し、本発明を説明する。実施例中、「部」とあるは、特に断らない限り、「重量部」を表わす。
【0093】
合成例1 (化合物(19)の合成)
水冷冷却管を設けた200mlの三つ口フラスコに、p−トルアルデヒド5.0g(0.042mol)と4’−ブロモアセトフェノン16.6g(0.083mol)を入れ、これにトルエン20mlを加えて溶解させた。次に、三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体17.7g(0.125mol)をトルエン10mlに溶解し、この溶液を室温中攪拌しながら加えた後、8時間、加熱環流させた。反応液を室温まで冷却し、これに1,4−ジオキサン200mlを加えて析出した結晶をろ過、減圧乾燥し、下記のピリリウム塩、13.7g(収率58%)を黄色結晶として得た。
【化56】
【0094】
次に、1000mlの三つ口フラスコに、上記ピリリウム塩10.0g(0.018mol)を入れ、これにテトラヒドロフラン100mlを加えて溶解させた。さらに、14%アンモニア水300mlを加えた後、50℃で1時間攪拌した。生成物をジクロロメタンで抽出後、溶媒を減圧留去し、得られた結晶をジクロロメタン/ヘキサンの混合溶媒にて再結晶処理し、下記のブロモ化トリフェニルピリジン誘導体、4.5g(収率54%)を赤茶色結晶として得た。
【化57】
【0095】
続いて、100mlの三つ口フラスコに、上記ブロモ化トリフェニルピリジン誘導体1.5g(0.003mol)、p,p’−ジトリルアミン1.4g(0.069mol)、ナトリウム−t−ブトキシド0.8g(0.0083mol)、酢酸パラジウム0.04g(0.00017mol)、トリ−t−ブチルホスフィン0.14g(0.00067mol)を入れ、これに溶媒としてo−キシレン5mlを加えた後、窒素雰囲気下、120℃で3時間攪拌した。溶液を室温まで冷却し、ジクロロメタン100mlを加えて内容物を溶解させ、不溶物をろ別した後、残渣の溶媒を減圧留去した。得られた反応混合物について、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/トルエン=1/1(vol/vol))により精製し、目的化合物(19)1.96g(収率89%)を淡黄色結晶として得た。
【0096】
得られた化合物の融点は167〜169℃であった。また、分子式の分析を行ったところ、以下の結果を得た。なお、分子式の分析はCHN分析装置を用いて行った。以下の合成例についても同様である。
分子式:C52H45N3
計算値(%) C:87.73% H:6.37% N:5.90%
分析値(%) C:87.61% H:6.40% N:5.99%
【0097】
合成例2 (化合物(76)の合成)
100mlの三つ口フラスコに、実施例1と同様の操作で得られた下記のブロモ化トリフェニルピリジン誘導体;
【化58】
1.0g(0.0021mol)、下記のベンジジン誘導体;
【化59】
1.8g(0.0043mol)、ナトリウム−t−ブトキシド0.5g(0.0051mol)、酢酸パラジウム0.026g(0.00012mol)、トリ−t−ブチルホスフィン0.09g(0.00046mol)を入れ、これに溶媒としてo−キシレン5mlを加えた後、窒素雰囲気下、120℃で3時間撹拌した。溶液を室温まで冷却し、ジクロロメタン100mlを加えて内容物を溶解させ、不溶物を濾別した後、残渣の溶媒を減圧留去した。得られた反応混合物について、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/トルエン=1/1(vol/vol))により精製し、目的化合物(76)2.2g(収率90%)を淡黄色結晶として得た。
【0098】
得られた化合物の融点は187〜189℃であった。また、分子式の分析を行ったところ、以下の結果を得た。
分子式:C86H67N5
計算値(%) C:88.25% H:5.77% N:5.98%
分析値(%) C:88.21% H:5.80% N:5.99%
【0099】
合成例3 (化合物(38)の合成)
水冷冷却管を設けた200mlの三つ口フラスコに、p−ブロモベンズアルデヒド15.0g(0.081mol)と4’−ブロモアセトフェノン32.3g(0.16mol)を入れ、これにトルエン50mlを加えて溶解させた。次に、三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体34.5g(0.24mol)をトルエン15mlに溶解し、この溶液を室温中攪拌しながら加えた後、8時間、加熱環流させた。反応液を室温まで冷却し、これに1,4−ジオキサン400mlを加えて析出した結晶をろ過、減圧乾燥し、下記ピリリウム塩、28.2g(収率55%)を黄色結晶として得た。
【化60】
【0100】
次に、2000mlの三つ口フラスコに、上記ピリリウム塩20.0g(0.032mol)を入れ、これにテトラヒドロフラン150mlを加えて溶解させた。さらに、14%アンモニア水400mlを加えた後、50℃で1時間攪拌した。生成物をジクロロメタンで抽出後、溶媒を減圧留去し、得られた結晶をジクロロメタン/ヘキサンの混合溶媒にて再結晶処理し、下記のブロモ化トリフェニルピリジン誘導体、9.9g(収率58%)を赤茶色結晶として得た。
【化61】
【0101】
続いて、100mlの三つ口フラスコに、上記ブロモ化トリフェニルピリジン誘導体1.8g(0.003mol)、p,p’−ジトリルアミン2.2g(0.011mol)、ナトリウム−t−ブトキシド1.3g(0.013mol)、酢酸パラジウム0.06g(0.00017mol)、トリ−t−ブチルホスフィン0.23g(0.0011mol)を入れ、これに溶媒としてo−キシレン10mlを加えた後、窒素雰囲気下、120℃で3時間攪拌した。溶液を室温まで冷却し、ジクロロメタン100mlを加えて内容物を溶解させ、不溶物を濾別した後、残渣の溶媒を減圧留去した。得られた反応混合物について、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/トルエン=1/1(vol/vol))により精製し、目的化合物(38)2.7g(収率91%)を淡黄色結晶として得た。
【0102】
得られた化合物の融点は315〜317℃であった。また、分子式の分析を行ったところ、以下の結果を得た。
分子式:C65H56N4
計算値(%) C:87.41% H:6.32% N:6.27%
分析値(%) C:87.47% H:6.28% N:6.25%
【0103】
電子写真感光体の電荷輸送材料への応用
参考例1
下記構造式で表わされるトリスアゾ化合物
【化62】
0.45部、ポリエステル樹脂(バイロン200;東洋紡績社製)0.45部をシクロヘキサノン50部とともにサンドミルにより分散させた。得られたトリスアゾ化合物の分散物を80φのアルミドラム上に浸漬塗布法により、乾燥膜厚が0.3g/m2となるように塗布した後、これを乾燥させた。
このようにして得られた電荷発生層の上にアミノ化合物(2)50部およびポリカーボネート樹脂(パンライトK−1300;帝人化成社製)50部を1,4−ジオキサン400部に溶解した溶液を、乾燥膜厚が20μmになるように塗布し、乾燥させて電荷輸送層を形成した。
このようにして、2層からなる感光層を有する電子写真感光体が得られた。
【0104】
こうして得られた感光体を市販の電子写真複写機(ミノルタ社製;EP−540)を用い、−6KVでコロナ帯電させ、初期表面電位V0(V)、初期電位を1/2にするために要した露光量E1/2(lux・sec)、1秒間暗所中に放置したときの初期電位の減衰率DDR1(%)を測定した。
参考例2〜4
参考例1と同様の方法、同一の構成で、参考例1で用いたアミノ化合物(2)の代わりにアミノ化合物(4)、(5)、(8)を用いた感光体を作製した。
こうして得られた感光体について、参考例1と同様の方法で、V0、E1/2、DDR1を測定した。
【0105】
参考例5
下記構造式で表わされるビスアゾ化合物
【化63】
0.45部、ポリスチレン樹脂(分子量40,000)0.45部をシクロヘキサノン50部とともにサンドミルにより分散させた。得られたビスアゾ化合物の分散物を80φのアルミドラム上に浸漬塗布法により、乾燥膜厚が0.3g/m2となるように塗布した後、これを乾燥させた。
このようにして得られた電荷発生層の上にアミノ化合物(13)50部および、ポリアリレート樹脂(U−100;ユニチカ社製)50部を1,4−ジオキサン400部に溶解した溶液を、乾燥膜厚が25μmになるように塗布し、乾燥させて電荷輸送層を形成した。
このようにして、2層からなる感光層を有する電子写真感光体が得られた。
【0106】
参考例6〜8
参考例5と同様の方法、同一の構成で、参考例5で用いたアミノ化合物(13)の代わりにアミノ化合物(15)、(16)、(19)を用いた感光体を作製した。
こうして得られた感光体について、参考例1と同様の方法で、V0、E1/2、DDR1を測定した。
【0107】
参考例9
下記構造式で表わされる多環キノン系顔料
【化64】
0.45部、ポリカーボネート樹脂(パンライトK−13000:帝人化成社製)0.45部をジクロロエタン50部とともにサンドミルにより分散させ、得られた多環キノン系顔料の分散物を80φのアルミドラム上に、乾燥膜厚が0.4g/m2となるように塗布した後、乾燥させた。
このようにして得られた電荷発生層の上にアミノ化合物(25)60部、およびポリアリレート樹脂(U−100:ユニチカ社製)50部を1,4−ジオキサン400部に溶解した溶液乾燥膜厚が18μmになるように塗布し、乾燥させて電荷輸送層を形成した。
このようにして、2層からなる感光層を有する電子写真感光体を作製した。
【0108】
参考例10〜11
参考例9と同様の方法で同一の構成のもの、但し参考例9で用いたアミノ化合物(25)の代わりに、アミノ化合物(27)、(31)を各々用いる感光体を作製した。
こうして得られた感光体について、参考例1と同様の方法で、V0、E1/2、DDR1を測定した。
【0109】
参考例12
チタニルフタロシアニン0.45部、ブチラール樹脂(BX−1:積水化学工業社製)0.45部をジクロロエタン50部とともにサンドミルにより分散させ、得られたフタロシアニン顔料の分散物を80φのアルミドラム上に、乾燥膜厚が0.3μmとなるように塗布した後、乾燥させた。
このようにして得られた電荷発生層の上に、アミノ化合物(35)50部、およびポリカーボネート樹脂(PC−Z:三菱ガス化学社製)50部を1,4−ジオキサン400部に溶解した溶液を乾燥膜厚が18μmになるように塗布し、乾燥させて電荷輸送層を形成した。
このようにして、2層からなる感光層を有する電子写真感光体を作製した。
こうして得られた感光体について、参考例1と同様の方法で、V0、E1/2、DRR1を測定した。
【0110】
参考例13
銅フタロシアニン50部とテトラニトロ銅フタロシアニン0.2部を98%濃硫酸500部に充分攪拌しながら溶解させ、これを水5000部にあけ、銅フタロシアニンとテトラニトロ銅フタロシアニンの光導電性材料組成物を析出させた後、ろ過、水洗し、減圧下120℃で乾燥した。
こうして得られた光導電性組成物10部を熱硬化性アクリル樹脂(アクリデュクA405:大日本インク社製)22.5部、メラミン樹脂(スーパーベッカミンJ820:大日本インク社製)7.5部、アミノ化合物(43)15部をメチメエチルケトンとキシレンを同量混合した混合溶剤100部とともにボールミルポットに入れて48時間分散して感光性塗液を調製し、この塗液を80φのアルミドラム上にスプレー塗布し、乾燥して約15μmの感光層を形成させた。
このようにして、単層型感光体を作製した。
こうして得られた感光体について、参考例1と同様の方法、但しコロナ帯電を+6KVで行い、V0、E1/2、DDR1を測定した。
【0111】
参考例14〜15
参考例13と同様の方法で同一の構成のもの、但し参考例13で用いたアミノ化合物(43)の代わりにアミノ化合物(45)、(48)を各々用いる感光体を作製した。
こうして得られた感光体について、参考例13と同様の方法で、V0、E1/2、DDR1を測定した。
参考例1〜15で得られた感光体のV0、E1/2、DDR1の測定結果を表1にまとめて示す。
【0112】
【表1】
【0113】
表1からわかるように、本参考例の感光体は積層型でも単層型でも電荷保持能が充分あり、暗減衰率も感光体としては充分使用可能な程度に小さく、また、感度においても優れている。
さらに、市販の電子写真複写機(ミノルタ社製;EP−350Z)による正帯電時の繰り返し実写テストを参考例13の感光体において行ったが、1000枚のコピーを行っても、初期と最終画像において階調性が優れ、感度変化がなく、鮮明な画像が得られた。このことから、本発明の感光体は繰り返し特性も安定していることがわかる。
【0114】
有機エレクトロルミネッセンス素子への応用
実施例1
インジウム−スズ酸化物被覆ガラスの基板上に、有機正孔注入輸送層としてアミノ化合物(15)を蒸着により厚さ50nmの薄膜を形成した。次に、有機発光層として、アルミニウムトリスオキシンを蒸着により50nmの厚さになるように薄膜を形成した。さらに、陰極として、マグネシウムを蒸着により200nmの厚さになるように薄膜を形成した。
以上のようにして、有機エレクトロルミネッセンス素子を作製した。
【0115】
実施例2〜4
実施例1において、アミノ化合物(15)を使用する代わりに、アミノ化合物(16)、(19)、(26)に代えること以外は実施例1と全く同様にして、有機エレクトロルミネッセンス素子を作製した。
【0116】
実施例5
インジウム−スズ酸化物被覆ガラスの基板上に有機正孔注入輸送層としてアミノ化合物(31)を蒸着により70nmの厚さになるように薄膜を形成した。次に、有機発光層としてアルミニウムトリスオキシンを100nmの厚さになるように薄膜を形成した。次に、有機電子注入輸送層として、下記のオキサジアゾール化合物;
【化65】
を蒸着により50nmの厚さになるように薄膜を形成した。
さらに、陰極として、マグネシウムを蒸着により200nmの厚さになるように薄膜を形成した。
以上のようにして、有機エレクトロルミネッセンス素子を作製した。
【0117】
実施例6〜8
実施例5において、化合物(31)を使用する代わりに、アミノ化合物(38)、(44)、(50)を使用すること以外は実施例5と全く同様にして有機エレクトロルミネッセンス素子を作製した。
【0118】
実施例9
インジウム−スズ酸化物被覆ガラスの基板上に、有機発光層としてアミノ化合物(55)を蒸着により50nmの厚さで薄膜を形成した。次に、有機電子注入輸送層として下記のオキサジアゾール化合物;
【化66】
を蒸着により20nmの厚さになるように薄膜を形成した。さらに、陰極として10:1の原子比でMgおよびAgを蒸着により20nmになるように薄膜を形成した。
以上のようにして、有機エレクトロルミネッセンス素子を作製した。
【0119】
実施例10
インジウム−スズ酸化物被覆ガラス基板上に、化合物(61)を真空蒸着して膜厚20nmの正孔注入層を形成した。次に、N,N’−ジフェニル−N,N’−(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミンを真空蒸着して、膜厚40nmの正孔輸送層を形成した。次に、トリス(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム錯体を蒸着により50nmの厚さになるように薄膜を形成した。さらに、陰極として10:1の原子比でMgおよびAgを蒸着により200nmの厚さになるように薄膜を形成した。
以上のようにして、有機エレクトロルミネッセンス素子を作製した。
【0120】
実施例11
インジウム−スズ酸化被覆ガラス基板上に、N,N’−ジフェニル−N,N’−(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミンを真空蒸着して、膜厚60nmの正孔注入輸送層を形成した。次に、トリス(8−ヒドロキシキリン)アルミニウム錯体とアミノ化合物(63)を3:1の割合で真空蒸着により60nmの厚さになるように発光層を形成した。さらに、陰極として10:1の原子比でMgおよびAgを蒸着により200nmの厚さになるように薄膜を形成した。
以上のようにして、有機エレクトロルミネッセンス素子を作製した。
【0121】
実施例12
インジウム−スズ酸化物被覆ガラス基板上に化合物(67)をジクロロメタンに溶解させ、スピンコーティングにより膜厚50nmの正孔注入輸送層を得た。さらに、トリス(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム錯体を蒸着により20nmの厚さになるように発光層を形成した後、下記オキサジアゾール化合物;
【化67】
を蒸着により膜厚20nmの電子注入輸送層を形成した。さらに、陰極として10:1の原子比でMgおよびAgを蒸着により200nmの厚さになるように薄膜を形成した。
以上のようにして、有機エレクトロルミネッセンス素子を作製した。
【0122】
実施例13〜14
実施例12において、化合物(67)を使用する代わりに、アミノ化合物(69)、(73)を使用すること以外は実施例12と全く同様にして、有機エレクトロルミネッセンス素子を作製した。
【0123】
実施例15
インジウム−スズ酸化物被覆ガラス基板上に、化合物(77)、トリス(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム錯体、ポリメチルメタクリレートを3:2:5の重量比率でテトラヒドロフランに溶解させ、スピンコーティング法により膜厚100nmの発光層を形成した。次に、陰極として10:1の原子比でMgおよびAgを蒸着により200nmの厚さなるように薄膜を形成した。
以上のようにして、有機エレクトロルミネッセンス素子を作製した。
【0124】
比較例1
インジウム−スズ酸化物被覆ガラス基板上に有機正孔注入輸送層として下記アミノ化合物;
【化68】
を真空蒸着により、厚さ50nmの薄膜を形成した。次に、有機発光層として、アルミニウムトリスオキシンを真空蒸着により厚さ50nmになるように薄膜を形成した。
以上のようにして、有機エレクトロルミネッセンス素子を作製した。
【0125】
評価
実施例1〜15および比較例1で得られた有機エレクトロルミネッセンス素子について、そのガラス電極を陽極として直流電圧をかけた時の発光開始電圧、および最高発光輝度とその時の発光開始電圧を測定した。
測定結果を表2にまとめて示す。
【0126】
【表2】
【0127】
表2からわかるように、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は低電圧でも高い発光輝度を示した。
また、本発明の実施例6の有機エレクトロルミネッセンス素子について、電流密度1mA/cm2で連続発光させたところ、1000時間以上安定な発光を観測することができた。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、発光効率、発光輝度の向上と素子の長寿命化を達成すものであり、併せて使用される発光材料、発光補助材料、電荷輸送材料、増感剤、樹脂、電極材料等の素子構成材料、および素子作製方法に限定されるものではない。
【0128】
【発明の効果】
本発明は、優れた電荷輸送能力を有する新規なアミノ化合物を提供する。該アミノ化合物を使用することにより、感度、電荷輸送特性、初期表面電位、暗減衰率等の初期電子写真特性に優れ、繰り返し使用に対する疲労も少ない電子写真感光体、および発光強度が大きく発光開始電圧が低い、耐久性に優れた有機エレクトロルミネッセンス素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 有機エレクトロルミネッセンス素子の一構成例の概略断面図。
【図2】 有機エレクトロルミネッセンス素子の一構成例の概略断面図。
【図3】 有機エレクトロルミネッセンス素子の一構成例の概略断面図。
【図4】 有機エレクトロルミネッセンス素子の一構成例の概略断面図。
【符号の説明】
1:陽極 2:正孔注入輸送層
3:有機発光層、 4:陰極
5:電子注入輸送層 6:有機発光材料
7:電荷輸送材料 8:リード線[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a novel amino compound, a method for producing the same, and uses thereof. The amino compound of the present invention can be used for a light emitting material, an organic photoconductive material, and the like. More specifically, the amino compound is useful for an organic electroluminescence element and an electrophotographic photosensitive member used for a surface light source and a display.
[0002]
[Prior art]
Organic photoconductive materials that have been developed as photoconductors and charge transport materials have various advantages such as low cost, various processability, and non-polluting properties, and many compounds have been proposed.
[0003]
For example, organic photoconductive materials such as oxadiazole compounds, hydrazone compounds, pyrazoline compounds, oxazole compounds, arylamine compounds, benzidine compounds, stilbene compounds, and butadiene compounds have been proposed.
[0004]
One of the techniques using a charge transport material is an electrophotographic photoreceptor. The electrophotographic system is one of image forming methods invented by Carlson.
In this method, after charging the photoconductor by corona discharge, image exposure is performed to form an electrostatic latent image on the photoconductor, and toner is attached to the electrostatic latent image and developed, and the resulting toner image is obtained. Is transferred to paper.
[0005]
The basic characteristics required of a photoconductor in such an electrophotographic system are that an appropriate potential is maintained in a dark place, there is little charge dissipation in the dark place, and charge is quickly dissipated by light irradiation. To do.
Conventional electrophotographic photoreceptors have used inorganic photoconductors such as selenium, selenium alloys, zinc oxide and cadmium sulfide. These inorganic photoconductors have advantages such as high durability and a large number of printed sheets, but problems such as high production costs, inferior processability, and toxicity are pointed out.
[0006]
In order to overcome these drawbacks, organic photoconductors have been developed. However, electrophotographic photoreceptors using conventional organic photoconductors as charge transport materials have chargeability, sensitivity, residual potential, etc. However, the present electrophotographic characteristics are not always satisfied, and it has been desired to develop a charge transport material having excellent charge transport ability and durability.
[0007]
An organic electroluminescent element is mentioned as a technique using a charge transport material. Electroluminescent devices using organic compounds are promising for use as solid light-emitting, inexpensive, large-screen full-color display devices, and many studies have been conducted.
[0008]
In general, an organic electroluminescence element is composed of a light emitting layer and a pair of counter electrodes sandwiching the light emitting layer. In light emission, when an electric field is applied between both electrodes, electrons are injected from the cathode and holes are injected from the anode. Furthermore, this electron and hole are recombined in the light emitting layer, and energy is emitted as light when the energy level returns from the conduction band to the valence band.
[0009]
Conventional organic electroluminescent elements have a higher driving voltage and lower emission luminance and luminous efficiency than inorganic electroluminescent elements. In addition, the characteristic deterioration was remarkably not put into practical use.
In recent years, an organic electroluminescence device in which a thin film containing an organic compound having a high fluorescence quantum efficiency that emits light at a low voltage of 10 V or less has been reported and attracted attention (Applied Physics Letters, Vol. 51, 913). Page, 1987).
[0010]
This method uses a metal chelate complex as a light emitter layer and an amine compound as a hole injection layer to obtain high luminance green light emission, and the luminance is several hundred cd / m 2 at a DC voltage of 6 to 7 V. The maximum luminous efficiency is 1.5 lm / W, and the performance is close to the practical range.
[0011]
However, although the organic electroluminescence elements up to now have improved luminous efficiency due to the improvement of the configuration, they still do not have sufficient luminous brightness. Moreover, it has a big problem that it is inferior in stability during repeated use.
Therefore, in order to develop an organic electroluminescent device having higher emission luminance and excellent stability during repeated use, it is desired to develop a charge transport material having excellent charge transport ability and durability. ing.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the circumstances as described above, and its object is to provide a novel amino compound useful as a durable charge transporting material or light emitting material, a production method thereof, and an application thereof There is to do.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention provides a novel amino compound represented by the following general formula (I).
Embedded image
In the above formula, A represents a group represented by the following general formula (II);
Embedded image
In general formula (II), Ar 2 and Ar 3 represent an aryl group such as a phenyl group, a biphenyl group, a terphenyl group, or a naphthyl group, and preferably a phenyl group, a biphenyl group, or the like.
These groups are alkyl groups such as methyl group, ethyl group, n-propyl group and isopropyl group, alkoxy groups such as methoxy group, ethoxy group and propoxy group, aralkyl groups such as benzyl group, phenyl group, biphenyl group, It may have an aryl group such as a naphthyl group, a heterocyclic group such as a thienyl group, a furyl group, or a pyridyl group as a substituent.
[0014]
In the general formula (I), Ar 1 represents an arylene group such as a phenylene group, a biphenylene group, a terphenylene group, or a naphthylene group, preferably a phenylene group or a biphenylene group.
These groups are alkyl groups such as methyl group, ethyl group, n-propyl group and isopropyl group, alkoxy groups such as methoxy group, ethoxy group and propoxy group, aralkyl groups such as benzyl group, phenyl group, biphenyl group and naphthyl group. An aryl group such as a group, or a heterocyclic group such as a thienyl group, a furyl group, or a pyridyl group may be used as a substituent.
[0015]
In general formula (I), n represents an integer of 1, 2 or 3. That is, the bonding position of Ar 1 which is an arylene group bonded to the pyridine ring is the 4-position, 2, 6-position, or 2, 4, 6-position of the pyridine ring, and when a plurality of Ar 1 bonds to A The portions up to Ar 1 , R 1 and R 2 may be the same or different.
[0016]
In general formula (I), R 1 and R 2 are each independently an alkyl group such as a methyl group, an ethyl group, an n-propyl group or an isopropyl group, an aralkyl group such as a benzyl group, or a substituted or unsubstituted phenyl group. Represents an aryl group such as a biphenyl group and a naphthyl group, and an aromatic heterocyclic group such as a substituted or unsubstituted thienyl group, a furyl group and a pyridyl group, and R 1 and R 2 are combined to form R 1 and R 2. Together with the nitrogen atom to which is attached a ring, for example;
Embedded image
May be formed. More preferably, a phenyl group which may have a substituent, a ring formed by R 1 and R 2 integrally formed;
Embedded image
It is.
[0017]
These rings may have an alkyl group such as a methyl group, an ethyl group, an n-propyl group or an isopropyl group, or an alkoxy group such as a methoxy group, an ethoxy group or a propoxy group as a substituent.
[0018]
In addition, one or both of R 1 and R 2 are represented by the following general formula (III);
Embedded image
Ar 4 represents an arylene group such as a phenylene group, a biphenylene group, a terphenylene group or a naphthylene group, preferably a phenylene group or a biphenylene group.
[0019]
These groups are alkyl groups such as methyl group, ethyl group, n-propyl group and isopropyl group, alkoxy groups such as methoxy group, ethoxy group and propoxy group, aralkyl groups such as benzyl group, phenyl group, biphenyl group and naphthyl group. An aryl group such as a group, or a heterocyclic group such as a thienyl group, a furyl group, or a pyridyl group may be used as a substituent. R 3 and R 4 are each independently an alkyl group such as a methyl group, an ethyl group, an n-propyl group or an isopropyl group, an aralkyl group such as a benzyl group, a substituted or unsubstituted phenyl group, a biphenyl group or a naphthyl group. An aromatic heterocyclic group such as an aryl group, a substituted or unsubstituted thienyl group, a furyl group, a pyridyl group, and the like, and R 3 and R 4 together form a ring together with the nitrogen atom to which R 3 and R 4 are bonded. For example;
Embedded image
May be formed. More preferably, a phenyl group which may have a substituent, a ring formed by R 3 and R 4 integrally formed;
Embedded image
It is.
[0020]
These rings may have an alkyl group such as a methyl group, an ethyl group, an n-propyl group or an isopropyl group, or an alkoxy group such as a methoxy group, an ethoxy group or a propoxy group as a substituent.
[0021]
The amino compound represented by the general formula (I) can be produced by utilizing a known chemical reaction using a specific raw material. For example, a halogen compound represented by the following general formula (IV);
Embedded image
(In the formula, A, Ar 1 and n are as defined in the general formula (I), and X represents a halogen atom.)
And an amino compound represented by the following general formula (V);
Embedded image
(Wherein R 1 and R 2 have the same meanings as in general formula (I))
Can be made to react.
[0022]
In addition, as a production example of the halogen compound represented by the general formula (IV), a formylation aryl compound represented by the following general formula (VI);
Embedded image
(In the formula, Ar 5 represents an arylene group such as a phenylene group, a biphenylene group, a terphenylene group, or a naphthylene group, preferably a phenylene group, a biphenylene group, etc .; these groups are a methyl group, an ethyl group, an n- Alkyl groups such as propyl group, isopropyl group, alkoxy groups such as methoxy group, ethoxy group, propoxy group, aralkyl groups such as benzyl group, aryl groups such as phenyl group, biphenyl group, naphthyl group, thienyl group, furyl group, pyridyl A heterocyclic group such as a group may be present as a substituent; X represents a halogen atom.)
And an acetylated aryl compound represented by the following general formula (IX);
Embedded image
[0023]
(In the formula, Ar 8 represents an aryl group such as a phenyl group, a biphenyl group, a terphenyl group, and a naphthyl group, and is preferably a phenyl group, a biphenyl group, or the like; Alkyl groups such as propyl group, isopropyl group, alkoxy groups such as methoxy group, ethoxy group, propoxy group, aralkyl groups such as benzyl group, aryl groups such as phenyl group, biphenyl group, naphthyl group, thienyl group, furyl group, pyridyl A heterocyclic group such as a group may be substituted.
To obtain a pyrylium salt, followed by heat treatment in ammonia or an aqueous solution of an ammonia salt, whereby a halogenated 2,4,6 triarylpyridine compound represented by the following general formula (X):
Embedded image
(In the formula, Ar 5 and Ar 8 are as defined above, and X represents a halogen atom.)
In the case of conversion to
Embedded image
It shows with.
[0024]
Moreover, the formylation aryl compound represented by the following general formula (VII) by the same method;
Embedded image
(In the formula, Ar 6 represents an aryl group such as a phenyl group, a biphenyl group, a terphenyl group, and a naphthyl group, and is preferably a phenyl group, a biphenyl group, etc .; these groups are a methyl group, an ethyl group, an n- Alkyl groups such as propyl group, isopropyl group, alkoxy groups such as methoxy group, ethoxy group, propoxy group, aralkyl groups such as benzyl group, aryl groups such as phenyl group, biphenyl group, naphthyl group, thienyl group, furyl group, pyridyl (It may have a heterocyclic group such as a group as a substituent.)
And an acetylated aryl compound represented by the following general formula (VIII):
Embedded image
[0025]
(In the formula, Ar 7 represents an arylene group such as a phenylene group, a biphenylene group, a terphenylene group, or a naphthylene group, preferably a phenylene group, a biphenylene group, etc .; these groups are a methyl group, an ethyl group, an n- Alkyl groups such as propyl group, isopropyl group, alkoxy groups such as methoxy group, ethoxy group, propoxy group, aralkyl groups such as benzyl group, aryl groups such as phenyl group, biphenyl group, naphthyl group, thienyl group, furyl group, pyridyl A heterocyclic group such as a group may be present as a substituent; X represents a halogen atom.)
And a halogenated 2,4,6 triarylpyridine compound represented by the general formula (XI);
Embedded image
[0026]
(Wherein Ar 6 and Ar 7 are as defined above, and X represents a halogen atom), or a formylated aryl compound represented by the following general formula (VI):
Embedded image
(In the formula, Ar 5 and X are as defined above.)
And an acetylated aryl compound represented by the following general formula (VIII):
Embedded image
(In the formula, Ar 7 and X are as defined above.)
And a halogenated 2,4,6 triarylpyridine compound represented by the following general formula (XII);
Embedded image
(In the formula, Ar 5 and Ar 7 are as defined above and may be the same or different; X represents a halogen atom.)
You can also get
[0027]
These halogen compounds and amino compounds represented by the following general formula (V);
Embedded image
(In the formula, R 1 and R 2 are as defined above.)
Can be reacted to produce an amino compound represented by the general formula (I).
The amino compound can be synthesized by the Ullmann reaction in the presence of a basic compound or a transition metal compound catalyst and a solvent.
[0028]
The basic compounds used for the synthesis of the amino compounds are generally alkali metal hydroxides, carbonates, hydrogen carbonates, alcoholates, etc., but quaternary ammonium compounds, aliphatic amines and aromatic amines. It is also possible to use organic bases such as Of these, preferred are alkali metal and quaternary ammonium carbonates and hydrogencarbonates. Further, alkali metal carbonates, hydrogen carbonates and alcoholates are most preferred from the viewpoints of reaction rate and thermal stability.
[0029]
As the transition metal or transition metal compound catalyst used in the synthesis, for example, metals such as Cu, Fe, Ni, Cr, V, Pd, Pt, and Ag, and their compounds are used. , Copper, palladium, or a compound thereof is preferable. The copper compound is not particularly limited, and most copper compounds are used, but cuprous iodide, cuprous chloride, cuprous oxide, cuprous bromide, cuprous cyanide, cuprous sulfate , Cupric sulfate, cupric chloride, cupric hydroxide, cupric oxide, cupric bromide, cupric phosphate, cuprous nitrate, cupric nitrate, copper carbonate, first acetic acid Copper, cupric acetate and the like are preferable. Among them, cuprous iodide, cuprous chloride, cuprous oxide, cuprous bromide, cuprous sulfate, cupric sulfate, cupric chloride, cupric oxide, cupric bromide Cuprous acetate and cupric acetate are preferred because they are easily available. As the palladium compound, halides, sulfates, nitrates, organic acid salts and the like can be used. The amount of the transition metal and the compound used is 0.5 to 500 mol% of the halogen compound to be reacted.
[0030]
The solvent used in the synthesis may be a generally used solvent, but an aprotic polar solvent such as dichlorobenzene, nitrobenzene, dimethylformamide, dimethyl sulfoxide, N-methylpyrrolidone is preferably used.
The reaction is generally performed within a temperature range of 100 ° C. to 250 ° C. under normal pressure, but may be performed under pressure. After completion of the reaction, the solid content in the reaction solution is removed, and then the solvent is distilled off under reduced pressure to obtain the desired product.
[0031]
Specific examples of the amino compound include the following. These exemplifications do not present the amino compounds of the present invention in a restrictive manner, nor are they disclosed with the intention of limiting them.
[0032]
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[0033]
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[0034]
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[0045]
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[0046]
The amino compound represented by the general formula (I) has an excellent charge transport function, particularly a hole transport function, and is excellent in durability and heat resistance. Therefore, the amino compound represented by the general formula (I) of the present invention is excellent in use as a charge transport material, and various applications can be considered using such functions, for example, a photoreceptor or an organic electroluminescence device. It can be suitably used as the charge transport material.
[0047]
First, the case where the amino compound represented by the general formula (I) is used as an electrophotographic photoreceptor will be described.
The amino compound represented by the general formula (I) can be used in any layer of the electrophotographic photosensitive member, but is preferably used as a charge transporting material because of its high charge transporting properties.
[0048]
The amino compound acts as a charge transport material and can transport charges generated by light absorption or injected from an electrode very efficiently, so that a photoconductor excellent in sensitivity and high-speed response can be obtained. In addition, since the compound is excellent in ozone resistance and light stability, a photoreceptor having excellent durability can be obtained.
[0049]
As an electrophotographic photosensitive member, for example, a photosensitive member formed by forming a single-layer photosensitive layer in which a charge generating material and a charge transporting material are dispersed in an appropriate binder resin on a conductive support, on the support. A photosensitive layer formed by laminating a charge generation layer and a charge transport layer as a photosensitive layer, a subbing layer or a conductive layer formed on a support, and a photosensitive layer formed thereon, or a support Examples include a photoreceptor in which an undercoat layer, a photosensitive layer, and a surface protective layer are sequentially laminated on the body.
[0050]
As the support, foil made of copper, aluminum, iron, nickel, stainless steel, or a plate or drum shape is used. In addition, these metals are vacuum-deposited or electroless-plated on paper or plastic drums, etc., or conductive compound layers such as conductive polymers, indium oxide, tin oxide, etc. are applied or deposited on paper or plastic drums. Can also be used. Generally, aluminum is used. For example, after extruding, the drawn aluminum pipe is cut and the outer surface is cut to about 0.2 to 0.3 mm using a cutting tool such as a diamond bite. Finished (cut tube), deep drawn aluminum disc into cup shape, then finished outer surface by ironing (DI tube), impacted aluminum disc into cup shape Thereafter, the outer surface is finished by ironing (EI pipe), the extrusion process is followed by cold drawing (ED pipe), and the like. Moreover, you may use what cut | disconnected these surfaces further.
[0051]
When forming an undercoat layer on a support, an oxide film obtained by anodizing the surface of the support is often used as the undercoat layer. When the support is an aluminum alloy, it is effective to use an alumite layer as the undercoat layer. Further, it is also formed by dispersing a solution in which an appropriate resin is dissolved, or by dispersing a low resistance compound therein, applying the solution or dispersion on the conductive support, and drying the solution. In this case, as a material used for the undercoat layer, polyimide, polyamide, nitrocellulose, polyvinyl butyral, polyvinyl alcohol, and the like are suitable, and a low resistance compound may be dispersed in these resins. As the low resistance compound, metal compounds such as tin oxide, titanium oxide, zinc oxide, zirconium oxide, and magnesium fluoride, and organic compounds such as organic pigments, electron-withdrawing organic compounds, and organometallic complexes are preferably used. The thickness of the undercoat layer is 0.1 to 5 μm, preferably about 0.2 to 3 μm.
[0052]
A photosensitive layer is formed on the support or the undercoat layer. Hereinafter, a case where a charge generation layer and a charge transport layer are laminated as the photosensitive layer will be described.
In forming the charge generation layer, the charge generation material is deposited by vacuum evaporation or dissolved in an appropriate solvent, or the pigment is added in an appropriate solvent or, if necessary, in a solution in which a binder resin is dissolved. A coating solution prepared by dispersing is formed by coating and drying. From the viewpoint of adhesiveness, those dispersed in the resin are good. The film thickness of the charge generation layer is 0.01 to 2 μm, preferably about 0.05 to 1 μm. The binder resin used for forming the charge generation layer is preferably 100% by weight or less based on the charge generation material, but is not limited thereto. Two or more kinds of resins may be used in combination.
[0053]
Examples of the charge generation material used for the charge generation layer include azo pigments (including bisazo pigments and trisazo pigments), triarylmethane dyes, thiazine dyes, oxazine dyes, xanthene dyes, cyanine dyes, Organic pigments such as styryl pigments, pyrylium pigments, quinacridone pigments, indigo pigments, perylene pigments, polycyclic quinone pigments, bisbenzimidazole pigments, indanthrone pigments, squalium pigments, phthalocyanine pigments, And dyes. Other than this, any material can be used as long as it absorbs light and generates charge carriers with a very high probability. In particular, azo (bis-based, tris-based) pigments and phthalocyanine pigments can be used. Is preferred.
[0054]
Examples of the resin used together with the charge generating material include saturated polyester resin, polyamide resin, acrylic resin, ethylene-vinyl acetate copolymer, ion-crosslinked olefin copolymer (ionomer), and styrene-butadiene block copolymer. , Polyarylate, polycarbonate, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer, cellulose ester, polyimide, styrene resin, polyacetal resin, phenoxy resin, and other thermoplastic binders, epoxy resin, urethane resin, silicone resin, phenol resin, melamine resin , Xylene resins, alkyd resins, thermosetting binders such as thermosetting acrylic resins, photocurable resins, photoconductive resins such as poly-N-vinylcarbazole, polyvinylpyrene, and polyvinylanthracene can be used.
[0055]
The above charge generating materials together with these resins, alcohols such as methanol, ethanol and isopropanol, ketones such as acetone, methyl ethyl ketone and cyclohexanone, amides such as N, N-dimethylacetamide, sulfoxides such as dimethyl sulfoxide, tetrahydrofuran , Ethers such as dioxane and ethylene glycol monomethyl ether, esters such as methyl acetate and ethyl acetate, aliphatic halogenated hydrocarbons such as chloroform, methylene chloride, dichloroethane, carbon tetrachloride and trichloroethylene, or benzene, toluene and xylene A photosensitive coating solution prepared by dispersing or dissolving in an organic solvent such as aromatics such as ligroin, monochlorobenzene and dichlorobenzene is applied on the conductive support and dried to charge. To ensure provision of the raw layer.
A charge transport layer containing a charge transport material and a binder resin is provided on the charge generation layer formed as described above.
[0056]
Examples of the binder resin include polycarbonate, polyarylate, saturated polyester resin, polyamide resin, acrylic resin, ethylene-vinyl acetate copolymer, ion-crosslinked olefin copolymer (ionomer), styrene butadiene block copolymer, polyarylate, Thermoplastic binders such as polycarbonate, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer, cellulose ester, polyimide, styrene resin, polyacetal resin, phenoxy resin, epoxy resin, urethane resin, silicone resin, phenol resin, melamine resin, xylene resin, Photoconductive resins such as thermosetting binders such as alkyd resins and thermosetting acrylic resins, photocurable resins, poly-N-vinylcarbazole, polyvinylpyrene, and polyvinylanthracene can be used.
[0057]
In forming the charge transport layer of the photoreceptor, a coating solution obtained by dissolving a charge transport material and a binder resin in an appropriate solvent is applied onto the charge generation layer and dried. The thickness of the charge transport layer is 5 to 60 μm, preferably about 10 to 50 μm.
[0058]
Further, the content of the charge transport material in the charge transport layer cannot be defined unconditionally depending on the type, but is generally 0.02 to 2 parts by weight, preferably 0.5 to 1 part by weight based on 1 part by weight of the binder resin. It is desirable to add 2 parts by weight.
As the charge transport material used for the photoreceptor, two or more compounds represented by the general formula (I) may be used, or they may be used in combination with other charge transport materials.
[0059]
Other charge transport materials used include hydrazone compounds, pyrazoline compounds, styryl compounds, triphenylmethane compounds, oxadiazole compounds, carbazole compounds, stilbene compounds, enamine compounds, oxazole compounds, triphenylamine compounds, tetraphenylbenzidine Hole transport materials such as compounds, azine compounds, fluorenone compounds, anthraquinodimethane compounds, diphenoquinone compounds, stilbenequinone compounds, thiopyran dioxide compounds, oxadiazole compounds, perlenetetracarboxylic acid compounds, fluorenylidenemethanes Various compounds such as electron transport materials such as compounds, anthraquinone compounds, anthrone compounds, and cyanovinyl compounds can be used.
[0060]
Examples of the solvent used in the formation of the charge transport layer include ketones such as benzene, toluene, xylene and chlorobenzene, alcohols such as methanol, ethanol and isopropanol, esters such as ethyl acetate and ethyl cellosolv, carbon tetrachloride, Examples thereof include halogenated hydrocarbons such as carbon tetrabromide, chloroform, dichloromethane, and tetrachloroethane, ethers such as tetrahydrofuran and dioxane, dimethylformamide, dimethylsulfoxide, and diethylformamide. These solvents may be used individually by 1 type, or may use 2 or more types together as a mixed solvent.
[0061]
In the case of forming the laminated photosensitive layer as described above, the charge transport layer and the charge generation layer can be applied by various methods using a known method. Specifically, various coating methods such as a dip coating method, a spray coating method, a spinner coating method, a blade coating method, a roller coating method, and a wire bar coating method can be used.
In the case of the multilayer photosensitive layer as described above, particularly in the charge transport layer, an additive for improving film formability or flexibility, an additive for suppressing the accumulation of residual potential, etc. Well-known additives may be included.
[0062]
Specific examples of these compounds include halogenated paraffin, polychlorinated biphenyl, dimethylnaphthalene, o-terphenyl, m-terphenyl, p-terphenyl, diethylbiphenyl, hydrogenated terphenyl, diisopropylbiphenyl, benzylbiphenyl, and diisopropyl. Plasticizers such as naphthalene, dibenzofuran, 9,10-dihydroxyphenanthrene, chloranil, tetracyanoquinodimethane, tetracyanoethylene, trinitrofluorenone, dicyanobenzoquinone, tetrachlorophthalic anhydride, 3,5-dinitrobenzoic acid, cyanovinyl compounds Electron-withdrawing sensitizers such as methyl violet, rhodamine B, cyanine dyes, pyrylium salts, thiapyrylium salts and the like can be used.
[0063]
The greater the amount of plasticizer added, the lower the internal stress of the layer. Therefore, when the photosensitive layer is composed of a charge transport layer and a charge generation layer, the charge transport layer and the charge generation layer In the case of a single layer type, the adhesion between the photosensitive layer and the support is improved. However, if the amount is too large, problems such as a decrease in mechanical strength and a decrease in sensitivity occur. Therefore, 1 to 100 parts by weight, preferably 5 to 80 parts by weight, more preferably 10 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the charge transport material. It is desirable to add about 50 parts by weight. The addition amount of the sensitizer is 0.01 to 20 parts by weight, preferably 0.1 to 10 parts by weight, more preferably about 0.5 to 8 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the charge transport material. desirable.
[0064]
Furthermore, an antioxidant may be added to the photosensitive layer of the photoreceptor, particularly the charge transport layer, for the purpose of preventing ozone degradation. Examples of the antioxidant include hindered phenol, hindered amine, paraphenylenediamine, hydroquinone, spirochroman, spiroidanone, hydroquinoline and derivatives thereof, organic phosphorus compounds, organic sulfur compounds, and the like.
[0065]
As the amount of the antioxidant added is increased, the adhesion is improved. However, when the amount is too large, problems such as a decrease in mechanical strength and a decrease in sensitivity occur, and when the amount is too small, a sufficient effect for preventing the oxidation cannot be obtained.
Therefore, it is desirable to add 0.1 to 50 parts by weight, preferably 1 to 30 parts by weight, and more preferably about 3 to 20 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the charge transport material. When the antioxidant and the plasticizer are used in combination, it is desirable that the total amount of addition is 1 to 120 parts by weight, preferably 5 to 100 parts by weight, more preferably about 10 to 80 parts by weight. When the solubility of the plasticizer or antioxidant is low or the melting point is high, crystal precipitation may occur or adhesion will not improve so much. It is preferable to use it.
[0066]
A conductive layer may be provided between the support constituting the photoreceptor and the undercoat layer. As the conductive layer, a material in which a metal such as aluminum, iron or nickel is dispersed in a resin, conductive tin oxide, titanium oxide, antimony oxide, zirconium oxide, ITO (indium, tin oxide solid solution), etc. What disperse | distributed the metal oxide in resin is used suitably.
[0067]
Furthermore, a surface protective layer may be provided on the photosensitive layer. The thickness of the surface protective layer is desirably 5 μm or less. As the material used for the surface protective layer, polymers such as acrylic resin, polyaryl resin, polycarbonate resin, urethane resin, thermosetting resin, and photocurable resin can be used as they are, or low resistance substances such as tin oxide and indium oxide can be used. Distributed ones can be used. Moreover, you may use an organic plasma polymerization film | membrane as a surface protective layer. The organic plasma polymerized film may appropriately contain oxygen, nitrogen, halogen, and Group 3 and
[0068]
In the case of forming a single-layer type photosensitive layer, the charge generation material and the charge transport material may be formed by dip coating or spin coating using a solution in which a binder resin and a suitable resin are dissolved.
[0069]
Next, the case where the compound shown by general formula (I) is used as a material of an organic electroluminescent element is demonstrated.
1 to 4 schematically show an embodiment of an organic electroluminescence element. In FIG. 1, (1) is an anode, on which an organic hole injecting and transporting layer (2), an organic light emitting layer (3), and a cathode (4) are sequentially laminated. The organic hole injecting and transporting layer contains an amino compound represented by the above general formula (I).
[0070]
In FIG. 2, (1) is an anode, on which an organic hole injecting and transporting layer (2), an organic light emitting layer (3), an electron injecting and transporting layer (5) and a cathode (4) are sequentially laminated. The organic hole injecting and transporting layer and / or the organic light emitting layer contains the amino compound represented by the above general formula (I).
[0071]
In FIG. 3, (1) is an anode, on which an organic light emitting layer (3), an organic electron injecting and transporting layer (5) and a cathode (4) are sequentially laminated. The layer contains an amino compound represented by the above general formula (I).
[0072]
In FIG. 4, (1) is an anode, and an organic light emitting layer (3) and a cathode (4) are sequentially laminated thereon, and an organic light emitting material (6) is formed on the organic light emitting layer. And a charge transporting material (7), and the amino compound represented by the above general formula (I) is used as the charge transporting material.
[0073]
In the organic electroluminescence device having the above structure, the anode (1) and the cathode (4) are connected by the lead wire (8), and a voltage is applied to the anode (1) and the cathode (4) to thereby form the organic light emitting layer (3). Emits light.
For the organic light emitting layer, the organic hole injecting and transporting layer, and the electron injecting and transporting layer, if necessary, a known light emitting material, a light emitting auxiliary material, and a charge transporting material for carrying carriers can be used.
[0074]
Since the specific amino compound represented by the general formula (I) has a low ionization potential and a large hole transport capability, the light emission starting voltage necessary for causing the organic electroluminescence device to emit light may be low, and thus stable. It is thought that it is possible to emit light for a long time. Moreover, when an amino compound is used as an organic light-emitting body, it is thought that the function and thermal stability of the amino compound itself as a luminescent material contribute.
[0075]
As a conductive material used as the anode (1) of the organic electroluminescence device, a material having a work function larger than 4 eV is preferable, and carbon, aluminum, vanadium, iron, cobalt, nickel, copper, zinc, tungsten, silver, Gold, platinum, and alloys thereof, conductive metal compounds such as tin oxide, indium oxide, antimony oxide, zinc oxide, and zirconium oxide, and organic conductive resins such as polythiophene and polypyrrole are used.
[0076]
As the metal forming the cathode (4), those having a work function smaller than 4 eV are preferable, and magnesium, calcium, tin, lead, titanium, yttrium, lithium, gadolinium, ytterbium, ruthenium, manganese, and alloys thereof are preferable. Used.
If necessary, the anode and the cathode may be formed with a layer structure of two or more layers.
[0077]
In the organic electroluminescence element, at least one of the anode (1) and the cathode (4) needs to be a transparent electrode so that light emission can be seen. At this time, if a transparent electrode is used for the cathode, the transparency is likely to be impaired. Therefore, the anode is preferably a transparent electrode.
When forming a transparent electrode, a conductive material such as that described above is used on a transparent substrate, and a desired method using a means such as vacuum deposition or sputtering, or a sol-gel method or a method such as coating by dispersing in a resin or the like. What is necessary is just to form so that translucency and electroconductivity may be ensured.
[0078]
The transparent substrate is not particularly limited as long as it has an appropriate strength and is transparent so as not to be adversely affected by heat due to vapor deposition or the like at the time of producing an organic electroluminescence element. It is also possible to use resins such as polyethylene, polypropylene, polyethersulfone, polyetheretherketone, polyester and the like. Commercially available products such as ITO and NESA are known as transparent electrodes formed on a glass substrate, but these may be used.
[0079]
As an example of manufacturing an organic electroluminescence element, a structure (FIG. 1) in which an amino compound is used for an organic hole injecting and transporting layer will be described.
First, an organic hole injection transport layer (2) is formed on the anode (1) described above. The organic hole injecting and transporting layer (2) may be formed by vapor deposition of the amino compound represented by the general formula (I), or a solution in which the amino compound is dissolved or a solution in which the amino compound is dissolved together with an appropriate resin. May be formed by a coating method such as dip coating or spin coating.
[0080]
When forming by a vapor deposition method, the film thickness is about 1-500 nm normally, and when forming by the apply | coating method, what is necessary is just to form in about 5-1000 nm. The thicker the film is to be formed, the higher the applied voltage for emitting light, the lower the light emission efficiency and the more likely the deterioration of the organic electroluminescence element. Further, when the film thickness is reduced, the light emission efficiency is improved, but breakdown is facilitated, and the lifetime of the element is shortened.
[0081]
The compound of general formula (I) can be used in combination with other charge transport materials. Specifically, phthalocyanine compound, naphthalocyanine compound, porphyrin compound, oxadiazole, triazole, imidazole, imidazoline, imidazolethione, pyrazoline, pyrazolone, tetrahydroimidazole, oxazole, oxadiazole, hydrazone, acyl hydrazone, polyarylalkane, Examples include stilbene, butadiene, benzidine type triarylamine, diamine type triarylamine, and their derivatives, and polymer materials such as polyvinylcarbazole, polysilane, and conductive polymers. Any compound can be used as long as it has an excellent hole injection effect, prevents excitons generated in the light emitting layer from moving to the electron injection layer or the electron transport material, and has an excellent thin film forming ability.
[0082]
An organic light emitting layer is formed on the organic hole injecting and transporting layer (2). As the organic light emitting material and the light emitting auxiliary material used for the organic light emitting layer, known materials can be used. For example, epidolidine, 2,5-bis (5,7-di-t-pentyl-2-benzoxazolyl) ) Thiophene, 2,2- (1,4-phenylenedivinylene) bisbenzothiazole, 2,2- (4,4-biphenylene) bisbenzothiazole, 5-methyl-2- {2- [4- (5- Methyl-2-benzoxazolyl) phenyl] vinyl} benzoxazole, 2,5-bis (5-methyl-2-benzoxazolyl) thiophene, anthracene, naphthalene, phenanthrene, pyrene, chrysene, perylene, perinone, 1 , 4-diphenylbutadiene, tetraphenylbutadiene, coumarin, acridine, stilbene, 2- (4-biphenyl) -6-pheny Benzoxazole, aluminum trisoxine, magnesium bisoxin, bis (benzo-8-quinolinol) zinc, bis (2-methyl-8-quinolinolato) aluminum oxide, indium trisoxine, aluminum tris (5-methyloxin), lithium oxine, Gallium trisoxine, calcium bis (5-chlorooxin), polyzinc-bis (8-hydroxy-5-quinolinolyl) methane, dilithium epindridione, zinc bisoxin, 1,2-phthaloperinone, 1,2-naphthaloperinone, And tris (8-hydroxyquinoline) aluminum complex.
[0083]
Further, general fluorescent dyes such as coumarin dyes, perylene dyes, pyran dyes, thiopyran dyes, polymethine dyes, merocyanine dyes, and imidazole dyes can also be used. Of these, particularly preferred materials include chelated oxinoid compounds.
The organic light emitting layer may have a single layer structure of the light emitting material described above, or may have a multilayer structure in order to adjust characteristics such as emission color and light emission intensity. Further, two or more kinds of luminescent materials may be mixed, or the light emitting layer may be doped.
[0084]
The organic light emitting layer (3) may be formed by vapor-depositing a light emitting material as described above, or a solution obtained by dissolving the light emitting material or a solution dissolved together with an appropriate resin may be applied by a coating method such as dip coating or spin coating. You may form in. Moreover, you may use the amino compound represented by general formula (I) as a luminescent substance.
When forming by a vapor deposition method, the film thickness is about 1-500 nm normally, and when forming by the apply | coating method, what is necessary is just to form about 5-1000 nm. The thicker the film is formed, the higher the applied voltage for causing light emission. The light emission efficiency is poor, and the organic electroluminescence element is likely to deteriorate. Further, when the film thickness is reduced, the light emission efficiency is improved, but breakdown is easily caused and the lifetime of the element is shortened.
Next, the above-described cathode (4) is formed on the organic light emitting layer (3) to obtain an organic electroluminescence element.
[0085]
As shown in FIG. 2, when the hole injection transport layer (2), the organic light emitting layer (3), and the electron injection transport layer (5) are stacked, either the hole injection transport layer or the organic light emitting layer is stacked. Alternatively, amino compounds can be used for both. In this case, the hole injecting and transporting layer can be formed by the same procedure as described above with or without using an amino compound. The organic light emitting layer can also be formed by the same procedure as described above, and an amino compound may be used as the light emitting substance. When an amino compound is used as the luminescent material, it is preferable to mix other luminescent materials or dope the organic luminescent layer.
The electron injecting and transporting layer can be formed using an electron transporting material by a conventionally known method such as a vapor deposition method and a coating method, in the same manner as the hole injecting and transporting layer and the organic light emitting layer.
[0086]
Examples of the electron transport material include fluorenone, anthraquinodimethane, diphenoquinone, stilbenequinone, thiopyrandioxide, oxadiazole, perylenetetracarboxylic acid, fluorenylidenemethane, anthraquinone, anthrone, and their derivatives. , Has the ability to transport electrons, has an excellent electron injection effect on the light emitting layer or light emitting material, prevents excitons generated in the light emitting layer from moving to the hole injection layer or hole transport material, And if it is a compound excellent in the thin film formation ability, it will not be limited to these.
[0087]
As shown in FIG. 3, when the organic light emitting layer (3) and the electron injecting and transporting layer (5) are laminated on the anode (1), an organic light emitting layer is used using an amino compound in the same procedure as described above. Can be formed. In addition, an electron injecting and transporting layer can be formed in the same manner as described above.
[0088]
Moreover, in each said structure, a positive hole injection transport layer isolate | separates a positive hole injection function and a positive hole transport function, and is good also as a two-layer structure of a positive hole injection layer and a positive hole transport layer. In this case, it is preferable to use the amino compound of the present invention represented by the general formula (I) for the hole injection layer.
[0089]
As the hole transport layer, a known hole transport material can be used. For example, N, N′-diphenyl-N, N′-bis (3-methylphenyl) -1,1′-diphenyl-4, 4′-diamine, N, N′-diphenyl-N, N′-bis (4-methylphenyl) -1,1′-diphenyl-4,4′-diamine, N, N′-diphenyl-N, N ′ -Bis (1-naphthyl) -1,1'-diphenyl-4,4'-diamine, N, N'-diphenyl-N, N'-bis (2-naphthyl) -1,1'-diphenyl-4, 4'-diamine, N, N'-tetra (4-methylphenyl) -1,1'-diphenyl-4,4'-diamine, N, N'-tetra (4-methylphenyl) -1,1'- Bis (3-methylphenyl) -4,4′-diamine, N, N′-diphenyl-N, N′-bis (3-methylphenyl) 1,1′-bis (3-methylphenyl) -4,4′-diamine, N, N′-bis (N-carbazolyl) -1,1′-diphenyl-4,4′-diamine, 4,4 ′ , 4 "-tris (N-carbazolyl) triphenylamine, N, N ', N" -triphenyl-N, N', N "-tris (3-methylphenyl) -1,3,5-tri (4 -Aminophenyl) benzene, 4,4 ', 4 "-tris [N, N', N" -triphenyl-N, N ', N "-tris (3-methylphenyl)] triphenylamine, N, N '-Diphenyl-N, N'-bis (4-methylphenyl) -1,1'-bis (3-methylphenyl) -4,4'-diamine, N, N'-diphenyl-N, N'-( 3-methylphenyl) -1,1′-biphenyl-4,4′-diamine and the like. Two or more of these may be mixed and used.
[0090]
The electron injection / transport layer may have a two-layer structure of an electron injection layer and an electron transport layer by separating the electron injection function and the electron transport function.
[0091]
In order to form an organic light emitting layer having a single layer structure as shown in FIG. 4, an organic light emitting material and a charge transport material may be mixed and formed by a co-evaporation method. It may be formed by dip-coating or spin-coating using a solution prepared by dissolving a solution or a solution dissolved together with an appropriate resin. As the charge transport material, the above-described electron transport material or hole transport material may be used, and these may be used as a mixture, or two or more of the same transport materials may be used as a mixture. When the organic light emitting layer is formed by a vapor deposition method, the thickness is usually 5 to 200 nm. When the organic light emitting layer is formed by a coating method, the thickness may be about 10 to 500 nm. In the case of the coating method, particularly good characteristics can be obtained when a photoconductive resin such as polyvinyl carbazole or polyvinyl acetylene is used as the resin to be mixed.
The case where each layer is formed on the anode (1) has been described above as an example, but each layer may be formed on the cathode (4) by the same procedure as described above.
[0092]
By connecting an appropriate lead wire (8) such as nichrome wire, gold wire, copper wire, platinum wire or the like to the cathode and the anode, and applying an appropriate voltage (Vs) to both electrodes, the organic electroluminescence device emits light. To do.
The organic electroluminescence element of the present invention is applicable to various display devices, display devices, and the like.
The following examples describe the invention. In the examples, “part” means “part by weight” unless otherwise specified.
[0093]
Synthesis Example 1 (Synthesis of Compound (19))
In a 200 ml three-necked flask equipped with a water-cooled condenser, 5.0 g (0.042 mol) of p-tolualdehyde and 16.6 g (0.083 mol) of 4′-bromoacetophenone were added, and 20 ml of toluene was added thereto. Dissolved. Next, 17.7 g (0.125 mol) of boron trifluoride-diethyl ether complex was dissolved in 10 ml of toluene, and this solution was added with stirring at room temperature, followed by refluxing with heating for 8 hours. The reaction solution was cooled to room temperature, 200 ml of 1,4-dioxane was added thereto, and the precipitated crystals were filtered and dried under reduced pressure to obtain 13.7 g (yield 58%) of the following pyrylium salt as yellow crystals.
Embedded image
[0094]
Next, 10.0 g (0.018 mol) of the above pyrylium salt was placed in a 1000 ml three-necked flask, and 100 ml of tetrahydrofuran was added to dissolve it. Furthermore, after adding 300 ml of 14% aqueous ammonia, the mixture was stirred at 50 ° C. for 1 hour. After extracting the product with dichloromethane, the solvent was distilled off under reduced pressure, and the resulting crystals were recrystallized with a mixed solvent of dichloromethane / hexane to give 4.5 g of the following brominated triphenylpyridine derivative (yield 54%). ) Was obtained as reddish brown crystals.
Embedded image
[0095]
Subsequently, 1.5 g (0.003 mol) of the brominated triphenylpyridine derivative, 1.4 g (0.069 mol) of p, p′-ditolylamine, and 0.8 g of sodium t-butoxide were added to a 100 ml three-necked flask. (0.0083 mol), 0.04 g (0.00017 mol) of palladium acetate, and 0.14 g (0.00067 mol) of tri-t-butylphosphine were added to this, and 5 ml of o-xylene was added as a solvent, followed by a nitrogen atmosphere. , And stirred at 120 ° C. for 3 hours. The solution was cooled to room temperature, 100 ml of dichloromethane was added to dissolve the contents, the insoluble material was filtered off, and the residual solvent was distilled off under reduced pressure. The obtained reaction mixture was purified by silica gel column chromatography (developing solvent: hexane / toluene = 1/1 (vol / vol)) to obtain 1.96 g (yield 89%) of the target compound (19) as pale yellow crystals. Got as.
[0096]
The melting point of the obtained compound was 167 to 169 ° C. Moreover, when the molecular formula was analyzed, the following results were obtained. The molecular formula was analyzed using a CHN analyzer. The same applies to the following synthesis examples.
Molecular formula: C 52 H 45 N 3
Calculated value (%) C: 87.73% H: 6.37% N: 5.90%
Analytical value (%) C: 87.61% H: 6.40% N: 5.99%
[0097]
Synthesis Example 2 (Synthesis of Compound (76))
In a 100 ml three-necked flask, the following brominated triphenylpyridine derivative obtained by the same procedure as in Example 1;
Embedded image
1.0 g (0.0021 mol) of the following benzidine derivative;
Embedded image
Add 1.8 g (0.0043 mol), sodium-t-butoxide 0.5 g (0.0051 mol), palladium acetate 0.026 g (0.00012 mol), tri-t-butylphosphine 0.09 g (0.00046 mol) To this, 5 ml of o-xylene was added as a solvent, and the mixture was stirred at 120 ° C. for 3 hours under a nitrogen atmosphere. The solution was cooled to room temperature, 100 ml of dichloromethane was added to dissolve the contents, the insoluble material was filtered off, and the residual solvent was distilled off under reduced pressure. The obtained reaction mixture was purified by silica gel column chromatography (developing solvent: hexane / toluene = 1/1 (vol / vol)) to obtain 2.2 g (yield 90%) of the target compound (76) as pale yellow crystals. Got as.
[0098]
The melting point of the obtained compound was 187 to 189 ° C. Moreover, when the molecular formula was analyzed, the following results were obtained.
Molecular formula: C 86 H 67 N 5
Calculated value (%) C: 88.25% H: 5.77% N: 5.98%
Analytical value (%) C: 88.21% H: 5.80% N: 5.99%
[0099]
Synthesis Example 3 (Synthesis of Compound (38))
In a 200 ml three-necked flask equipped with a water-cooled condenser, 15.0 g (0.081 mol) of p-bromobenzaldehyde and 32.3 g (0.16 mol) of 4′-bromoacetophenone were added, and 50 ml of toluene was added thereto. Dissolved. Next, 34.5 g (0.24 mol) of boron trifluoride-diethyl ether complex was dissolved in 15 ml of toluene, and this solution was added with stirring at room temperature, and then heated to reflux for 8 hours. The reaction mixture was cooled to room temperature, 400 ml of 1,4-dioxane was added thereto, and the precipitated crystals were filtered and dried under reduced pressure to obtain 28.2 g (yield 55%) of the following pyrylium salt as yellow crystals.
Embedded image
[0100]
Next, 20.0 g (0.032 mol) of the above pyrylium salt was placed in a 2000 ml three-necked flask, and 150 ml of tetrahydrofuran was added and dissolved therein. Further, 400 ml of 14% aqueous ammonia was added, followed by stirring at 50 ° C. for 1 hour. After extracting the product with dichloromethane, the solvent was distilled off under reduced pressure, and the resulting crystals were recrystallized with a mixed solvent of dichloromethane / hexane to give 9.9 g of the following brominated triphenylpyridine derivative (yield 58%). ) Was obtained as reddish brown crystals.
Embedded image
[0101]
Subsequently, 1.8 g (0.003 mol) of the brominated triphenylpyridine derivative, 2.2 g (0.011 mol) of p, p′-ditolylamine, and 1.3 g of sodium t-butoxide were added to a 100 ml three-necked flask. (0.013 mol), 0.06 g (0.00017 mol) of palladium acetate and 0.23 g (0.0011 mol) of tri-t-butylphosphine were added, and 10 ml of o-xylene was added thereto as a solvent, and then in a nitrogen atmosphere. , And stirred at 120 ° C. for 3 hours. The solution was cooled to room temperature, 100 ml of dichloromethane was added to dissolve the contents, the insoluble material was filtered off, and the residual solvent was distilled off under reduced pressure. The obtained reaction mixture was purified by silica gel column chromatography (developing solvent: hexane / toluene = 1/1 (vol / vol)) to obtain 2.7 g (yield 91%) of the target compound (38) as pale yellow crystals. Got as.
[0102]
The melting point of the obtained compound was 315 to 317 ° C. Moreover, when the molecular formula was analyzed, the following results were obtained.
Molecular formula: C 65 H 56 N 4
Calculated value (%) C: 87.41% H: 6.32% N: 6.27%
Analytical value (%) C: 87.47% H: 6.28% N: 6.25%
[0103]
Application of electrophotographic photoreceptors to charge transport materials
Reference example 1
Trisazo compound represented by the following structural formula:
0.45 part and 0.45 part of a polyester resin (Byron 200; manufactured by Toyobo Co., Ltd.) were dispersed together with 50 parts of cyclohexanone by a sand mill. The obtained trisazo compound dispersion was applied onto an 80φ aluminum drum by dip coating so that the dry film thickness was 0.3 g / m 2, and then dried.
A solution obtained by dissolving 50 parts of the amino compound (2) and 50 parts of a polycarbonate resin (Panlite K-1300; manufactured by Teijin Kasei Co., Ltd.) in 400 parts of 1,4-dioxane on the charge generation layer thus obtained was prepared. Then, it was applied so that the dry film thickness was 20 μm, and dried to form a charge transport layer.
Thus, an electrophotographic photosensitive member having a photosensitive layer composed of two layers was obtained.
[0104]
In order to make the initial surface potential V 0 (V) and the initial potential ½ by corona charging the photoreceptor obtained in this way at −6 KV using a commercially available electrophotographic copying machine (manufactured by Minolta; EP-540). The amount of exposure E 1/2 (lux · sec) required for the initial potential was measured, and the decay rate DDR 1 (%) of the initial potential when left in a dark place for 1 second was measured.
Reference Examples 2-4
The same method as in Reference Example 1, the same configuration, amino compounds in place of the amino compound used in Reference Example 1 (2) (4), (5), to prepare a photosensitive body using (8).
With respect to the photoreceptor thus obtained, V 0 , E 1/2 , and DDR 1 were measured in the same manner as in Reference Example 1.
[0105]
Reference Example 5
Bisazo compounds represented by the following structural formula:
0.45 part and 0.45 part of polystyrene resin (molecular weight 40,000) were dispersed together with 50 parts of cyclohexanone by a sand mill. The obtained dispersion of bisazo compound was applied onto an 80φ aluminum drum by dip coating so that the dry film thickness was 0.3 g / m 2, and then dried.
A solution in which 50 parts of an amino compound (13) and 50 parts of a polyarylate resin (U-100; manufactured by Unitika) were dissolved in 400 parts of 1,4-dioxane on the charge generation layer thus obtained, The charge transport layer was formed by applying and drying to a dry film thickness of 25 μm.
Thus, an electrophotographic photosensitive member having a photosensitive layer composed of two layers was obtained.
[0106]
Reference Examples 6-8
Same manner as in Reference Example 5, the same configuration, amino compounds in place of the amino compound used in Reference Example 5 (13) (15), (16), to prepare a photosensitive body using (19).
With respect to the photoreceptor thus obtained, V 0 , E 1/2 , and DDR 1 were measured in the same manner as in Reference Example 1.
[0107]
Reference Example 9
Polycyclic quinone pigments represented by the following structural formula:
0.45 part, 0.45 part of polycarbonate resin (Panlite K-13000: manufactured by Teijin Chemicals Ltd.) was dispersed with a sand mill together with 50 parts of dichloroethane, and the resulting polycyclic quinone pigment dispersion was placed on an 80φ aluminum drum. And then dried so as to have a dry film thickness of 0.4 g / m 2 .
A solution-dried film obtained by dissolving 60 parts of amino compound (25) and 50 parts of polyarylate resin (U-100: manufactured by Unitika) in 400 parts of 1,4-dioxane on the charge generation layer thus obtained. The charge transport layer was formed by applying the film so as to have a thickness of 18 μm and drying it.
Thus, an electrophotographic photosensitive member having a photosensitive layer composed of two layers was produced.
[0108]
Reference Examples 10-11
Photoconductors having the same configuration as in Reference Example 9 except that amino compounds (27) and (31) were used instead of amino compound (25) used in Reference Example 9 were prepared.
With respect to the photoreceptor thus obtained, V 0 , E 1/2 , and DDR 1 were measured in the same manner as in Reference Example 1.
[0109]
Reference Example 12
0.45 part of titanyl phthalocyanine and 0.45 part of butyral resin (BX-1: manufactured by Sekisui Chemical Co., Ltd.) were dispersed together with 50 parts of dichloroethane by a sand mill, and the resulting dispersion of the phthalocyanine pigment was placed on an 80φ aluminum drum. It was made to dry after apply | coating so that a dry film thickness might be set to 0.3 micrometer.
A solution in which 50 parts of an amino compound (35) and 50 parts of a polycarbonate resin (PC-Z: manufactured by Mitsubishi Gas Chemical Company) are dissolved in 400 parts of 1,4-dioxane on the charge generation layer thus obtained. Was applied to a dry film thickness of 18 μm and dried to form a charge transport layer.
Thus, an electrophotographic photosensitive member having a photosensitive layer composed of two layers was produced.
With respect to the photoreceptor thus obtained, V 0 , E 1/2 , and DRR 1 were measured in the same manner as in Reference Example 1.
[0110]
Reference Example 13
50 parts of copper phthalocyanine and 0.2 part of tetranitro copper phthalocyanine are dissolved in 500 parts of 98% concentrated sulfuric acid with sufficient stirring, and this is poured into 5000 parts of water to deposit a photoconductive material composition of copper phthalocyanine and tetranitro copper phthalocyanine. Then, it was filtered, washed with water, and dried at 120 ° C. under reduced pressure.
10 parts of the photoconductive composition thus obtained was 22.5 parts of a thermosetting acrylic resin (Acryduc A405: manufactured by Dainippon Ink and Co., Ltd.) and 7.5 parts of melamine resin (Super Becamine J820: manufactured by Dainippon Ink, Inc.). Then, 15 parts of the amino compound (43) was placed in a ball mill pot together with 100 parts of a mixed solvent in which the same amount of methyl ethyl ketone and xylene was mixed, and dispersed for 48 hours to prepare a photosensitive coating liquid. A photosensitive layer having a thickness of about 15 μm was formed by spray coating on a drum and drying.
In this way, a single layer type photoreceptor was produced.
The photoreceptor thus obtained was subjected to the same method as in Reference Example 1, except that corona charging was performed at +6 KV, and V 0 , E 1/2 and DDR 1 were measured.
[0111]
Reference Examples 14-15
Photoconductors having the same constitution as in Reference Example 13 except that amino compounds (45) and (48) were used in place of amino compound (43) used in Reference Example 13 were prepared.
With respect to the photoreceptor thus obtained, V 0 , E 1/2 , and DDR 1 were measured in the same manner as in Reference Example 13.
Table 1 summarizes the measurement results of V 0 , E 1/2 , and DDR 1 of the photoreceptors obtained in Reference Examples 1 to 15.
[0112]
[Table 1]
[0113]
As can be seen from Table 1, the photoreceptor of this reference example has a sufficient charge retention capability, whether it is a laminated type or a single layer type, and the dark decay rate is small enough to be used as a photoreceptor, and also has excellent sensitivity. ing.
Further, a repeated live-action test with positive charge using a commercially available electrophotographic copying machine (Minolta, Inc .; EP-350Z) was performed on the photoconductor of Reference Example 13, but the initial and final images were obtained even when 1000 copies were made. The tone was excellent, the sensitivity did not change, and a clear image was obtained. From this, it can be seen that the photoreceptor of the present invention has stable repeating characteristics.
[0114]
Application to organic electroluminescence device Example 1
On the substrate of indium-tin oxide-coated glass, an amino compound (15) was deposited as an organic hole injecting and transporting layer to form a thin film having a thickness of 50 nm. Next, a thin film was formed as an organic light-emitting layer by vapor deposition of aluminum trisoxine to a thickness of 50 nm. Further, a thin film was formed as a cathode so that magnesium had a thickness of 200 nm by vapor deposition.
As described above, an organic electroluminescence element was produced.
[0115]
Examples 2-4
An organic electroluminescence device was produced in the same manner as in Example 1 except that instead of using the amino compound (15) in Example 1 , the amino compounds (16), (19) and (26) were used. .
[0116]
Example 5
A thin film was formed on an indium-tin oxide-coated glass substrate by vapor deposition of an amino compound (31) as an organic hole injecting and transporting layer. Next, a thin film of aluminum trisoxine having a thickness of 100 nm was formed as an organic light emitting layer. Next, as the organic electron injecting and transporting layer, the following oxadiazole compound;
Embedded image
A thin film was formed by vapor deposition to a thickness of 50 nm.
Further, a thin film was formed as a cathode so that magnesium had a thickness of 200 nm by vapor deposition.
As described above, an organic electroluminescence element was produced.
[0117]
Examples 6-8
In Example 5 , an organic electroluminescence device was produced in exactly the same manner as in Example 5 except that amino compounds (38), (44), and (50) were used instead of using compound (31).
[0118]
Example 9
A thin film having a thickness of 50 nm was formed on the substrate of indium-tin oxide-coated glass by vapor deposition of an amino compound (55) as an organic light emitting layer. Next, the following oxadiazole compound as an organic electron injecting and transporting layer;
Embedded image
A thin film was formed by evaporation to a thickness of 20 nm. Further, a thin film was formed as a cathode so that Mg and Ag were deposited to 20 nm by vapor deposition at an atomic ratio of 10: 1.
As described above, an organic electroluminescence element was produced.
[0119]
Example 10
On the indium-tin oxide-coated glass substrate, the compound (61) was vacuum-deposited to form a 20 nm thick hole injection layer. Next, N, N′-diphenyl-N, N ′-(3-methylphenyl) -1,1′-biphenyl-4,4′-diamine is vacuum-deposited to form a 40 nm-thick hole transport layer. Formed. Next, a thin film was formed by vapor deposition of a tris (8-hydroxyquinoline) aluminum complex to a thickness of 50 nm. Further, a thin film was formed as a cathode so as to have a thickness of 200 nm by vapor deposition of Mg and Ag at an atomic ratio of 10: 1.
As described above, an organic electroluminescence element was produced.
[0120]
Example 11
On the indium-tin oxide-coated glass substrate, N, N′-diphenyl-N, N ′-(3-methylphenyl) -1,1′-biphenyl-4,4′-diamine is vacuum-deposited to obtain a film thickness. A 60 nm hole injecting and transporting layer was formed. Next, a light emitting layer was formed by vacuum deposition of tris (8-hydroxykiline) aluminum complex and amino compound (63) at a ratio of 3: 1 to a thickness of 60 nm. Further, a thin film was formed as a cathode so as to have a thickness of 200 nm by vapor deposition of Mg and Ag at an atomic ratio of 10: 1.
As described above, an organic electroluminescence element was produced.
[0121]
Example 12
Compound (67) was dissolved in dichloromethane on an indium-tin oxide-coated glass substrate, and a hole injection transport layer having a thickness of 50 nm was obtained by spin coating. Furthermore, after forming a light emitting layer by vapor deposition of a tris (8-hydroxyquinoline) aluminum complex to a thickness of 20 nm, the following oxadiazole compound;
Embedded image
An electron injecting and transporting layer having a thickness of 20 nm was formed by vapor deposition. Further, a thin film was formed as a cathode so as to have a thickness of 200 nm by vapor deposition of Mg and Ag at an atomic ratio of 10: 1.
As described above, an organic electroluminescence element was produced.
[0122]
Examples 13-14
In Example 12 , an organic electroluminescence device was produced in exactly the same manner as in Example 12 except that amino compounds (69) and (73) were used instead of using compound (67).
[0123]
Example 15
Compound (77), tris (8-hydroxyquinoline) aluminum complex, and polymethyl methacrylate are dissolved in tetrahydrofuran at a weight ratio of 3: 2: 5 on an indium-tin oxide-coated glass substrate, and the film thickness is obtained by spin coating. A 100 nm light emitting layer was formed. Next, a thin film having a thickness of 200 nm was formed by vapor deposition of Mg and Ag as a cathode at an atomic ratio of 10: 1.
As described above, an organic electroluminescence element was produced.
[0124]
Comparative Example 1
The following amino compound as an organic hole injection transport layer on an indium-tin oxide coated glass substrate;
Embedded image
A thin film having a thickness of 50 nm was formed by vacuum deposition. Next, a thin film was formed as an organic light-emitting layer so that aluminum trisoxine had a thickness of 50 nm by vacuum deposition.
As described above, an organic electroluminescence element was produced.
[0125]
For the organic electroluminescence elements obtained in Evaluation Examples 1 to 15 and Comparative Example 1, the light emission starting voltage when the DC voltage was applied using the glass electrode as an anode, and the maximum light emission luminance and the light emission starting voltage at that time were measured. .
The measurement results are summarized in Table 2.
[0126]
[Table 2]
[0127]
As can be seen from Table 2, the organic electroluminescence device of the present invention exhibited high emission luminance even at a low voltage.
In addition, when the organic electroluminescence device of Example 6 of the present invention was allowed to emit light continuously at a current density of 1 mA / cm 2 , stable light emission could be observed for 1000 hours or more.
The organic electroluminescence device of the present invention achieves improvement in light emission efficiency, light emission luminance, and long life of the device. Light emitting material, light emission auxiliary material, charge transport material, sensitizer, resin used in combination The present invention is not limited to element constituent materials such as electrode materials and element manufacturing methods.
[0128]
【The invention's effect】
The present invention provides a novel amino compound having excellent charge transport ability. By using the amino compound, an electrophotographic photoreceptor excellent in initial electrophotographic characteristics such as sensitivity, charge transport characteristics, initial surface potential, dark decay rate, and less fatigue due to repeated use, and a large emission intensity and emission start voltage Therefore, it is possible to obtain an organic electroluminescence element having a low durability and excellent durability.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of a configuration example of an organic electroluminescence element.
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view of a configuration example of an organic electroluminescence element.
FIG. 3 is a schematic cross-sectional view of a configuration example of an organic electroluminescence element.
FIG. 4 is a schematic cross-sectional view of a configuration example of an organic electroluminescence element.
[Explanation of symbols]
1: anode 2: hole injection transport layer 3: organic light emitting layer 4: cathode 5: electron injection transport layer 6: organic light emitting material 7: charge transport material 8: lead wire
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