JP4318984B2 - 診療支援システム、診療支援装置、診療支援方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及びそのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体 - Google Patents

診療支援システム、診療支援装置、診療支援方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及びそのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、本発明は、医療現場において医師等による診療を支援するための診療支援システム、診療支援装置、診療支援方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及びそのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体に関する。特に、薬剤の投与に引き続いて行われる検査等の診療行為の確実な遂行を支援するための診療支援システム、診療支援装置、診療支援方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及びそのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体に関するものである。
近年、医療分野における情報管理の電子化が急速に進行している。例えば、いわゆる電子カルテを患者ごとに作成し、これをネットワーク上で利用可能とすることにより、主治医以外の医師のオピニオンを得るために情報の共有化を図ったり、患者に対する情報のディスクロージャーを促進したりすることが行われている。また、医療事務の効率化等を図るために、課金情報の電子化も進んでいる。
例えば、眼科分野においては、図9及び図10に示すような情報管理システムが実施されている。ここで、図9は一般的な眼科医院の形態を示し、図10はそのような眼科医院で一般に用いられている情報管理システムの構成の概略を示している。
図9に示すように、眼科医院には、待合室、中待合室、撮影室、検査室、診療室等が設けられている。待合室は、来院患者が受付や支払いを待つためのスペースである。また、中待合室は、受付後の患者が撮影や検査、あるいは診療を待つためのスペースである。患者は、この中待合室で散瞳剤や麻酔剤の点眼を受けて、眼底撮影や眼圧測定の順番を待つようになっている。また、撮影室には、眼底カメラ100等の撮影装置が配置されている。また、検査室には、眼圧測定装置200等の検査装置が配置されている。なお、医院によっては、撮影室や検査室の中で患者が順番を待つようになっている。また、診察室は、医師が患者を診察するための部屋である。診察室には医師が用いる医師端末が配置されている。なお、同図の中待合室や撮影室に配置されている「○」印は、患者が座って順番を待つための椅子である。図示は省略されているが、検査室にもこのような椅子が配置されていることがある。
また、医院内には、図10に示すようなネットワークが構築されている。このネットワークは、データベース等のデータ記憶装置を有するサーバ1を中心に構築され、サーバ1は、ネットワーク(LAN;ローカルエリアネットワーク)Nを介して、眼底カメラ100等の撮影装置、眼圧測定装置200等の検査装置、医師端末300、待合室の受付に配置された受付端末400などと通信可能に接続されている。また、サーバ1には、情報管理のための各種のコンピュータプログラムがインストールされている。来院患者には個々を識別するためのIDが付与され、その個人情報や薬歴、診療記録等は患者ごとの電子カルテとしてサーバ1の上記データベースに保存されるようになっている。眼底カメラ100により撮影された眼底像や眼圧測定装置200による眼圧測定値等は、ネットワークNを通じてサーバ1に送信されて上記電子カルテに記録される。医師は、医師端末300を用いて電子カルテを見たり、あるいはこれに診療記録等を書き込んだりできるようになっている。
このような情報管理の電子化は、いわゆる医療ミスを回避する目的や診療効率を向上させる目的等にも利用されるようになってきている。この傾向は、医療現場の特殊性によるものであるといえる。つまり、各患者ごとに用いられる薬剤や検査が異なること、更には一人の医師が多くの患者を診察する必要があること等である。しかしながら、各患者に適切な処置を適切なタイミングで施すようマネージメントすることは実際簡単なことではない。
このような情報管理を行うためのシステムとして、例えば下記の特許文献1に開示されたものが公知となっている。当該文献の請求項4に記載された発明は、処方箋又はカルテに記載された患者を特定するための識別情報から患者を認識し、認識された各患者ごとに、投与された薬剤ごとの前回の投与時を記憶し、この前回の投与時からの経過時間を演算するとともに、演算された経過時間と所定の投与禁止時間を比較して、当該経過時間が投与禁止時間に達していない場合に警報を発生するよう構成されている。この発明により、薬剤の投与間隔の適正化を図ることができる。
また、下記の特許文献2の請求項5には、検査時間を計測する時計と検査時間を記録する手段とを有し、この検査時間とは別の時間を入力する入力手段と、この入力手段の信号により薬の投与時間を判断する判断手段と、この投与時間を記録する記録手段とを更に有する(眼)検査装置が記載されている。更に、請求項8には、投与時間に関する薬の情報を入力する手段と、これを表示する手段とが付加された構成が開示されている。このような検査装置により、薬剤の投与履歴と病状の経過との好適な比較を可能としている。
また、下記の特許文献3の請求項1には、患者に対し施される診療行為計画の往訪を備えたメインコンピュータと、このメインコンピュータと診療行為に関する情報を送受信し、診療行為の内容を表示し、認識装置からの情報と医療計画の情報とを照合し、必要に応じ照合結果を出力し、診療行為の実績を実績情報として記憶する携帯型コンピュータと、診療行為を特定する情報を取り込み、この情報を携帯型コンピュータに送信する認識装置と、を備え、診療行為計画の情報と認識装置が取り込んだ情報とを照合して、施されようとしている診療行為に間違いがないかをチェックし記録するよう動作するシステムが開示されている。更に、当該発明の実施の形態には、携帯型コンピュータを作業者に常に携帯させるようにすれば、診療行為を忘れている作業者に対して診療行為を行う予定の時間になったことをアラーム音やアラームリストで報知することができるとの記載がある。
一方、利用分野は限定されるが、下記の特許文献4の請求項1には、筋に電気刺激を与える電気刺激手段と、刺激された筋の反応を検出する筋反応検出手段と、筋弛緩薬の投入などのイベント情報を入力する入力手段と、筋反応検出手段により検出された反応のタイミング及び大きさと入力手段で入力されたイベント情報のタイミングとを出力表示する表示手段と、を有する筋弛緩用モニター装置が開示されている。これにより、筋弛緩薬の投与等のタイミングと筋弛緩効果との関係を即座に知ることができ、各個人ごとの筋弛緩薬の効き具合や回復具合を正確に判断することを可能としている。
このような情報管理の電子化は、近年増加しつつある在宅医療の分野にも展開されつつある。例えば、下記の特許文献5の請求項1には、測定手段にて在宅患者の生体情報を測定し、この測定データを医療機関へ送信するものであって、この測定手段に、時計と、投薬時刻や測定時刻等の予約時刻を設定する手段と、設定された予約時刻が上記時計が示す時刻と一致したことを報知する報知装置とを備えた装置が開示されている。この装置により、在宅治療中の患者にありがちな投薬・測定を忘れてしまうことや投薬時刻・測定時刻がばらついてしまうことの防止が図られている。
特開2001−357132号公報(〔請求項〕) 特開平6−114006号公報(〔請求項〕) 特開2001−312566号公報(〔請求項〕、明細書段落〔0022〕) 特開平10−57320号公報(〔請求項〕) 特開平7−116128号公報(〔請求項〕)
ところで、医療現場では様々な種類の検査等の処置が実施されている。それらの処置には、あらかじめ麻酔薬等の薬剤の投与が必要とされるものが少なくない。例えば、上述の眼科分野においては、眼底カメラ100で眼底撮影をする際にはあらかじめ調節麻酔剤(散瞳剤)の投与がなされ、眼圧測定装置200で接触眼圧測定をする際にはあらかじめ点眼麻酔剤の投与がなされるのが通常である。
このような場合、目的の検査等を行うタイミングは、薬剤の種類及び患者の個人差に大きく依存する。すなわち、薬剤の種類により効果が現れるまでの時間や効果がピークとなる時間、更には効果が終了する時間が異なり、また、患者の体調、性別、体格、年齢等のファクタによって相違する場合がある。例えば、緑内障の患者に対しては、強力な散瞳剤等の使用は好ましくないので、効果の比較的弱い散瞳剤等を用いることが一般的となっている。したがって、医師や看護師等は、様々な条件を総合的に勘案して、各患者の撮影や検査のタイミング等を判断する必要があり、更には、診療をスムーズに進めるために撮影等の順番を決定する必要がある。
そのために、医師や看護師等は、投薬時刻を紙に書くなどして情報を管理したり、前回検査時のタイミングを紙に記録しておくなどして対処している。また、看護師が多数の患者の薬剤の効き始めまでの時間等を記憶して、撮影や検査の順を指示するような医院もある。
しかし、実際の医療現場では、このような現状に起因する様々な問題が生じている。まず、上記のような対処方法では多くの手間が掛かるために診療効率が悪化し、患者の待ち時間が長くなってしまう。また、複数の患者を平行して診療等することが多いため情報の整理が困難となり、撮影や検査の適切なタイミングを逸するおそれがあった。時には薬剤の効果が切れてしまい投薬を再度行わなければならない場合もあった。更に、最悪のケースとして医療ミスにつながることさえ想定される。
特に、眼科分野においては、眼の状態を一度検査してからどのような検査や撮影を行うかを決定することが多く、検査や撮影の時間をあらかじめスケジューリングしておくことは難しいため、投与した薬剤の効果が現れた患者から順に検査等を行っているのが通常である。したがって、上述の情報の整理は更に困難となる上に、撮影や検査のタイミングを逸する可能性も高くなり、大きな問題となっていた。
従来の電子化された情報管理のシステムでは、このような状況に的確に対処することは極めて困難と言える。例えば、特許文献1記載の構成では、所定の薬物の投与間隔に応じた警告を行えるのみであるから、麻酔剤等の効果の時間的変遷に応じた検査タイミングの判断を行うことはできない。
また、特許文献2記載の発明は、薬剤を投与した時間と、その薬剤の効果を判断するための検査を行った時間との関係を記録しておく構成を有しているのみであるから、検査のために投与される薬剤の効き具合に応じた検査タイミングを判断することは困難である。
また、特許文献3記載の発明は、あらかじめ設定された診療行為計画と実際に行おうとしている診療行為とを照合することにより、異なる内容の診療が行われることを防止しようとするものであるから、ここで考慮している問題に対処することは不可能と考えられる。更に、診療行為の予定時刻を携帯型コンピュータにより報知する構成は、あらかじめ計画的に設定された内容及び時間からなる診療行為を報知するためのものであり、ここで問題としているような、診療の流れとともに且つ投与する薬剤の種類に応じて次々と設定されていく検査タイミングを判断するという目的に対して直接に適用することは困難である。
また、特許文献4記載の発明は、上述のように用途が限定されているものであり、ここで考慮している問題にそのまま適用することはできない。なお、用途上の限定を解除したとしても、当該発明は、投与された薬剤の効果を生体反応を実際にモニターすることによってその薬剤の効果の時系列的変化を認識するよう構成されているため、上述の眼科分野の例のように継続的にモニターすることができないケースに応用することは特に困難である。加えて、本発明は、投与された薬剤の効果自体を検査することによって薬剤の効き具合を認識することを目的としており、薬剤の効果の変遷に応じて検査タイミングを判断するために利用されるものではない。
また、特許文献5記載の発明は、在宅治療の分野に関するものであり、病院等の医療現場にそのまま利用することは困難である。また、あらかじめスケジュールされた投薬時刻と測定時刻を報知する構成からなるものであるから、薬剤の効き具合に応じて検査タイミングを設定するという、専門性を伴う判断を実行することは困難と考えるのが妥当である。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたもので、例えば麻酔剤の投与後に行われる検査のように、薬剤の投与に引き続いて施される診療行為を適正なタイミングで行うことを可能とする診療支援システム、診療支援装置、診療支援方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及びそのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、薬剤の投与されたタイミングから所定時間の経過後に行われる診療行為を支援するための診療支援システムであって、ネットワーク上のサーバと、前記ネットワークを通じて前記サーバから送信される指示に基づいて報知を行う報知装置と、患者に投与された前記薬剤の薬剤種類情報を前記ネットワークを通じて前記サーバに入力するために用いられる薬剤種類入力装置と、患者の患者識別情報を前記ネットワークを通じて前記サーバに入力するために用いられる識別情報入力装置と、を含み、前記サーバは、前記患者識別情報及び前記薬剤種類情報と、前記薬剤の投与から前記診療行為までの待機時間情報とを関連付けるテーブル情報があらかじめ記憶されたデータ記憶手段と、前記識別情報入力装置及び前記薬剤種類入力装置からそれぞれ入力された前記患者識別情報及び前記薬剤種類情報に関連付けられた前記待機時間情報を、前記データ記憶手段に記憶された前記テーブル情報から検索するデータ検索部を備え、前記薬剤が患者に投与されたタイミングの入力を受けて、前記データ検索部により検索された前記待機時間情報を基に、当該患者に前記診療行為を施す診療時間を設定する診療時間設定手段と、前記診療時間設定手段により設定された前記診療時間となったことを検出する時間検出手段と、前記時間検出手段により前記診療時間となったことが検出されたとき、前記患者の前記診療時間を報知させるための指示を前記報知装置に送信する報知指示手段と、を備えていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の診療支援システムであって、前記診療時間設定手段は、複数の前記診療時間を設定可能であることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項のいずれか一項に記載の診療支援システムであって、前記報知装置は、前記報知指示手段から送信される前記指示に基づく視覚情報を表示する表示装置であり、前記データ記憶手段は、前記患者の電子カルテ情報を記憶しており、前記表示装置は、前記ネットワークを通じて前記サーバから前記電子カルテ情報を取得して表示することが可能であり、前記報知指示手段から前記報知の指示を受けたとき、当該報知の指示に基づく視覚情報を前記電子カルテ情報に優先させて表示することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項に記載の発明はネットワークを介して報知装置と接続され、薬剤の投与から所定時間の経過後に行われる診療行為を支援するための診療支援装置であって、患者の患者識別情報、及び前記患者に投与された薬剤の薬剤種類情報と、前記薬剤の投与から診療行為までの待機時間情報とを関連付けるテーブル情報があらかじめ記憶されたデータ記憶手段と、前記ネットワークを介して入力された前記患者識別情報及び前記薬剤種類情報に関連付けられた前記待機時間情報を、前記データ記憶手段に記憶された前記テーブル情報から検索するデータ検索部を備え、前記薬剤が患者に投与されたタイミングの入力を受けて、前記データ検索部により検索された前記待機時間情報を基に、当該患者に前記診療行為を施す診療時間を設定する診療時間設定手段と、前記診療時間設定手段により設定された前記診療時間となったことを検出する時間検出手段と、前記時間検出手段により前記診療時間となったことが検出されたとき、前記患者の前記診療時間を報知させるための指示を前記報知装置に送信する報知指示手段と、を備えていることを特徴としている。
また、上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、ネットワーク上のサーバにより、ネットワークを介して接続された報知装置を用いて、薬剤の投与から所定時間の経過後に行われる診療行為を支援するための診療支援方法であって、データ記憶手段に、予め、患者の患者識別情報、及び前記患者に投与された薬剤の薬剤種類情報と、前記薬剤の投与から診療行為までの待機時間情報とを関連付けるテーブル情報をあらかじめデータ記憶手段に記憶して準備する段階と、前記ネットワークを介して、端末より患者に投与された前記薬剤の薬剤種類情報、前記患者の患者識別情報、及び前記薬剤が前記患者に投与されたタイミング入力される段階と、前記端末から入力された前記患者識別情報及び前記薬剤種類情報に関連付けられた前記待機時間情報を、前記データ記憶手段に記憶された前記テーブル情報から検索するデータ検索段階と、前記薬剤が前記患者に投与された前記タイミング、及び前記テーブル情報から検索された前記待機時間情報、を基に当該患者に前記診療行為を施す診療時間を設定する診療時間設定段階と、前記診療時間設定段階で設定された前記診療時間となったことを検出する時間検出段階と、前記時間検出段階で前記診療時間となったことが検出されたとき、前記患者の前記診療時間を、前記ネットワーク上の報知装置に送信して指示することで、前記報知装置に報知させる報知段階と、を備えていることを特徴としている。
また、上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、ネットワークに接続された報知装置を用いて、薬剤の投与から所定時間の経過後に行われる診療行為の支援を前記ネットワーク上のコンピュータに実行させるプログラムであって、予め、患者の患者識別情報、及び前記患者に投与された薬剤の薬剤種類情報と、前記薬剤の投与から診療行為までの待機時間情報とを関連付けるテーブル情報をあらかじめ記憶するステップと、前記ネットワークを介して、端末より患者に投与された前記薬剤の薬剤種類情報、前記患者の前記患者識別情報、及び前記薬剤が前記患者に投与されたタイミング入力として受け付けるステップと、前記端末から入力された前記患者識別情報及び前記薬剤種類情報に関連付けられた前記待機時間情報を、あらかじめ記憶された前記テーブル情報から検索するステップと、前記薬剤が前記患者に投与された前記タイミング、及び前記テーブル情報から検索された前記待機時間情報、を基に当該患者に前記診療行為を施す診療時間を設定する診療時間設定ステップと、前記診療時間設定ステップで設定された前記診療時間となったことを検出する時間検出ステップと、前記時間検出ステップで前記診療時間となったことが検出されたとき、前記患者の前記診療時間を報知させるための指示を前記報知装置に送信する報知指示ステップと、を前記コンピュータに実行させることを特徴としている。
また、上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、請求項記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体である。
請求項1、請求項、請求項、請求項及び請求項に記載の発明によれば、薬剤の投与を受けた患者が撮影や検査を受ける診療時間が患者に投与された薬剤の種類及び各患者に対する薬剤の効き具合に応じて自動的に設定され、当該診療時間となったことが報知されるので、薬剤の投与に引き続いて施される診療行為を、薬剤の種類及び患者ごとに適正なタイミングで行うことが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、複数の診療時間を設定し、各診療時間を報知することができるので、薬剤を複数回投与する必要のある患者に対して適正なタイミングで薬剤の投与時間を報知でき、ひいては適正なタイミングで診療行為を行うことが可能となる。
また、請求項に記載の発明によれば、ユーザとしての医師が他の患者の電子カルテを見ている場合であっても、診療時間となった患者を確実に認識することができる。したがって、薬剤の投与に引き続いて施される診療行為を適正なタイミングで行うことが可能となる。
本発明に係る診療支援システムの実施の形態の一例について、図面を適宜参照しながら詳細に説明する。以下に説明する診療支援システムは、図9に示すような眼科医院や総合病院の眼科セクションにおいて利用されるものである。当該眼科医院等には、図10に示すような有線及び/又は無線のLAN(ローカルエリアネットワーク)等からなるネットワークNが構築されている。
[第1の実施の形態]
〔診療支援システムの全体構成及び各部構成〕
まず、図1、図2及び図3を参照して、本発明の第1の実施形態としての診療支援システムの全体構成及び各部構成を説明する。ここで、図1は、本実施形態の診療支援システムの全体構成の一例を示す機能ブロック図である。また、図2は、当該診療支援システムの後述するサーバ1の診療時間設定手段6の詳細構成の一例を示す機能ブロック図である。また、図3は、当該診療支援システムの後述するサーバ1のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本診療支援システムは、サーバ1を中心に、眼底カメラ100と、眼圧測定装置200と、医師端末300と、受付端末400と、報知装置500と、カードリーダ600とを含んで構成されている。
サーバ1は、当該診療支援システムの各種の動作を制御するコンピュータプログラムを含む各種のデータを記憶するためのデータ記憶手段2(図2参照)を備えた情報処理装置である。このサーバ1は、本発明に言う診療支援装置及びコンピュータを構成している。
サーバ1のデータ記憶手段2には、テーブル情報25及び電子カルテ情報26を保存するための記憶領域である患者情報記憶部21が設けられている。電子カルテ情報26には、各患者のいわゆる電子カルテの情報が含まれている。この電子カルテ情報26は、医師端末300等からサーバ1にアクセスすることで利用可能とされている。また、電子カルテ情報26には、眼底カメラ100で撮影された眼底像や眼圧測定装置200による眼圧の測定値などが患者ごとのファイル、すなわち電子カルテとして保存されている。なお、テーブル情報25については後に詳述することとする。
ここで、データ記憶手段2は、サーバ1に内蔵されたものに限定されるものではない。例えば、サーバ1にデータベースを併設して各種データやプログラムを格納してもよい。このとき、当該データベースをデータ記憶手段2として考えることとする。
眼底カメラ100は、患者の眼底像を撮影するための装置であり、眼科分野で広く用いられている。この眼底カメラ100は、図9に示す撮影室に配置されている。医師やオペレータは、眼底カメラ100を用いて、患者の眼底のカラー撮影や蛍光撮影を行う。撮影された眼底像の画像データは、ネットワークNを通じてサーバ1に送信され、電子カルテ情報26として保存される。なお、眼底カメラ100による撮影は、患者の瞳孔を開かせるための調節麻痺剤(散瞳剤)を事前に点眼し、十分に散瞳するまで待ってから行われる。
眼圧測定装置200は、患者の眼圧を測定するための装置で、図10に示す検査室に配置されている。眼圧測定装置200は、患者の角膜に接触された状態で眼圧測定(接触眼圧測定)を行うため、患者には事前に麻酔剤が点眼され、角膜の感覚が十分鈍くなってから測定を行うようになっている。
医師端末300は、医師が診療を行う診療室(図9参照)に配置されたコンピュータ端末である。医師は、この医師端末300からサーバ1にアクセスして、患者の電子カルテ等の各種のデータの閲覧や書き換え等を行う。また、医師端末300には、患者のICカード700を読み取るためのカードリーダが設けられていてもよい。
受付端末400は、待合室の受付(図9参照)に配置されたコンピュータ端末である。受付端末400には、患者のICカード700を読み取るためのカードリーダが設けられていてもよい。
なお、医師端末300及び受付端末400は、詳細については後述するが、本発明に言う薬剤種類入力装置を構成している。もちろん、その他の機器を薬剤種類入力装置とした構成を採用してもよい。
報知装置500は、医師や、眼底カメラ100及び/又は眼圧測定装置200のオペレータ、あるいは看護師、ないしは患者自身などに、所定の事項を報知するための装置である。報知装置500の各種の構成例については後述することとする。ここでは、患者に報知を行うために中待合室(図9参照)の壁に設置された表示装置を例にとって説明を行う。なお、このような表示装置としては、スペースの関係上、液晶ディスプレイ(LCD)などの薄型のものが好ましい。
カードリーダ600は、各患者に付与される診察券としてのICカード700を読み取るとともに、読み取ったデータをサーバ1に送信する装置である。ICカード700には、患者ID等の患者識別情報、患者の氏名等の個人情報などが記憶されている。カードリーダ600は、看護師等が持ち運べるようハンディタイプのものであってもよいし、壁面等に固定されたようなものやコンピュータ端末等に接続可能なものであってもよい。ここで、カードリーダ600は、本発明に言う識別情報入力装置を構成している。
〔サーバの構成〕
次に、本実施形態の診療支援システムの制御を行うサーバ1の構成についてより詳細に説明する。まず、図3を参照してサーバ1のハードウエア構成を説明し、続いて、そのようなハードウエア構成により実現されるサーバ1の機能的構成について説明することとする。
(サーバのハードウエア構成)
サーバ1は、図3のブロック図に示すように、所定のプログラムにしたがって演算処理や制御処理を実行するCPU11と、このCPU11によって実行されるプログラムや各種データ等を展開するメインメモリとしてのRAM12と、BIOS等のプログラムなどを保存するROM13と、OS等の動作プログラムや各種データ、更にはアプリケーションソフトウェアなどを格納するハードディスクドライブ(HDD)14と、情報記録媒体に記録されたデータを読み取り、またデータを書き込むための読取/書込装置15と、キーボードやマウス等の操作手段からの操作信号を入力処理する操作インターフェイス(操作IF)16と、各種データの入出力を司る入出力インターフェイス(入出力IF)17とを備えている。なお、本システムの処理に係る情報をHDD14の記憶容量のみで賄えない場合などには、前述したデータベース等を適宜設けることができる。
サーバ1は、ROM13やHDD14に格納されたプログラムをRAM12にコピーし、RAM12にコピーされたプログラムをCPU11が実行することによって本発明に係る機能を実現するようになっている。当該プログラムは、フロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROM、DVD−ROM等の情報記録媒体にあらかじめ記録されており、これを読取/書込装置15を用いてインストールすることで、サーバ1上で動作されるようになっている。なお、インターネットやLAN等のネットワーク上の他のサーバ等から当該プログラムをダウンロードして使用する構成としてもよい。
(サーバの機能的構成)
サーバ1は、図1に示すように、上述したデータ記憶手段2に加え、タイマ3と、時刻書込手段4と、薬剤種類書込手段5と、診療時間設定手段6と、時間検出手段7と、報知指示手段8と、待機時間演算手段9とを含んで構成されている。
データ記憶手段2以外の各手段3〜9は、データ記憶手段2に格納されたプログラムを実行するCPU11によって構成される。すなわち、当該プログラムには、CPU11をタイマ3として動作させるためのデータ構造、時刻書込手段4として動作させるためのデータ構造、薬剤種類書込手段5として動作させるためのデータ構造、診療時間設定手段6として動作させるためのデータ構造、時間検出手段7として動作させるためのデータ構造、報知指示手段8として動作させるためのデータ構造、及び待機時間演算手段9として動作させるためのデータ構造が含まれている。
データ記憶手段2は、サーバ1により処理される各種のデータやプログラムを記憶する機能を有するデバイスの総体からなり、HDD14及び/又は上述のデータベースに加え、RAM12やROM13を含んで構成されている。データ記憶手段2には、前述のテーブル情報25及び電子カルテ情報26、更には眼底カメラ100や眼圧測定装置200により取得されたデータを含む、患者に関する各種の情報を記録する記憶領域である患者情報記憶部21が形成されている。
タイマ3は、時刻を刻む時計機能を奏するもので、現在時刻を検出するために用いられる。
時刻書込手段4は、ICカード700を読み取ったカードリーダ600からのデータをサーバ1が受けた時刻をデータ記憶手段2に書き込む処理を実行する。具体的には、カードリーダ600からサーバ1に患者識別情報が入力されると、時刻書込手段4は、タイマ3から現在時刻を取得し、その現在時刻をデータ記憶手段2の所定の領域に投薬時刻情報22として書き込む。
ここで、投薬時刻情報22について補足を加える。まず、ICカード700は、患者に所定の薬剤が投与されときにカードリーダ600で読み取られる。そしてカードリーダ600は、データ(患者識別情報)を読み取ったと同時にサーバ1に送信する。よって、患者に投薬がなされるタイミングとサーバ1に患者識別情報が入力されるタイミングとの間には、無視できる程度の誤差しか介在しない。したがって、サーバ1にカードリーダ600からのデータが入力された時刻の情報を「投薬時刻情報」22と称しても混乱を生ずるものではない。
薬剤種類書込手段5は、投薬時にICカード700を読み取ったカードリーダ600からサーバ1が患者識別情報を受けたときに、当該患者に投与された薬剤の種類に関する情報を薬剤種類情報23としてデータ記憶手段2に書き込む処理を実行する。より具体的には、薬剤種類書込手段5は、カードリーダ600から入力された患者識別情報を基に、医師端末300及び/又は受付端末400から入力された当該患者に投与された薬剤の種類に関する情報を検索し、検索された薬剤の種類をデータ記憶手段2に書き込む処理を行う。
ここで、時刻書込手段4及び薬剤種類書込手段5によりそれぞれ書き込まれた情報は、ICカード700から読み取られた患者識別情報と関連付けられてデータ記憶手段2に保存される。したがって、どの患者に対し(患者識別情報)、どの時刻に(投薬時刻情報22)、どの種類の薬剤が投与されたか(薬剤種類情報23)を示す情報がデータ記憶手段2に保存されることとなる。
診療時間設定手段6は、データ記憶手段2に記憶された情報に基づいて診療行為を行うべき時刻(診療時間と呼ぶこととする)を設定するとともに、設定した診療時間を診療時間情報24としてデータ記憶手段2に書き込む処理を実行する。
診療時間設定手段6は、図2に示すように、データ検索部61と、履歴判断部62と、時刻算出部63とを有している。
データ検索部61は、データ記憶手段2に記憶された各種の情報の検索を行う。特に、テーブル情報25や電子カルテ情報26に記録された当該患者に関する過去のデータ(データ履歴と呼ぶ)の検索を行う。
履歴判断部62は、データ検索部61により当該患者のデータ履歴が検索されたことに対応して、このデータ履歴を用いて診療時間を算出するよう判断する。一方、データ履歴が検索されなかった場合、履歴判断部62は、当該患者の投薬時刻情報22及び薬剤種類情報23、更にはテーブル情報25中の他の患者のデータ履歴等を用いて診療時間を算出するよう判断する。
時刻算出部63は、履歴判断手段62により判断された当該患者のデータ履歴の有無に基づく診療時間算出方法に応じて、当該患者に対する診療時間を算出する。
なお、上記の診療行為としては、眼底カメラ100による眼底撮影や、眼圧測定装置200による眼圧測定が含まれている。また、眼底撮影の前には散瞳剤が点眼され、眼圧測定の前には麻酔剤が点眼されることを改めて確認しておく。
また、履歴判断部62がその有無を判断する「データ履歴」とは、現在行われようとしている診療行為及びこれに対応する薬剤の投与が、当該患者に対して過去に行われたか否かを示すデータである。例えば、現在行われようとしている診療行為が眼底カメラ100による眼底撮影であり、そのために投与された薬剤の種類が散瞳剤Aである場合、当該患者は過去にこの散瞳剤Aを点眼したことがあるか否かを示すデータが、ここで言うデータ履歴となる。このデータ履歴については、テーブル情報25(図4参照)の説明中で詳述する。
時間検出手段7は、診療時間設定手段6により設定された診療時間が到来したか否かを検出する処理を行う。時間検出手段7は、診療時間設定手段6によりデータ記憶手段2に書き込まれた診療時間情報24と、タイマ3が示す時刻とを対照することによって診療時間の到来を検出する。つまり、時間検出手段7は、タイマ3の示す現在時刻が診療時間情報24の示す診療時間となったかどうか監視し、現在時刻が診療時間に一致したことを検出することによって診療時間の到来を検出する。
報知指示手段8は、時間検出手段7により診療時間の到来が検出されたことに対応して、報知装置500に報知を行わせるための指示を含む制御信号を送信する処理を実行する。
報知装置(中待合室の壁に配置された表示装置)500は、報知指示手段8からの制御信号に応じた画像を表示処理することにより、当該患者に診療時間の到来を報知する。なお、報知装置500により表示される画像の詳細については後述することとする。
待機時間演算手段9は、時刻書込手段4がデータ記憶手段2に書き込んだ投薬時刻情報22と、診療時間設定手段6がデータ記憶手段2に書き込んだ診療時間情報24とをデータ記憶手段2から読み出して、これらの時刻の待機時間(待機時間)を演算するとともに、演算した待機時間をデータ記憶手段2に書き込む処理を実行する。当該待機時間は、患者情報記憶部21のテーブル情報25に記憶される用になっている。
図4には、待機時間演算手段9によってデータ記憶手段2の患者情報記憶部21に記憶されるテーブル情報25の概要が示されている。同図において、縦方向には薬剤の種類が列挙され、横方向には各患者の患者識別情報が列挙されている。薬剤の種類としては、散瞳剤A、B、C、・・・・、及び(点眼)麻酔剤α、β、γ、・・・・が列挙されている。また、患者識別情報は、A0001、A0002、A0003、A0004、・・・・と記されている。なお、この患者識別情報の形態は、あくまでもその一例である。
更に、各患者識別情報及び各薬剤の種類に対応する待機時間情報が記録されている。例えば、患者識別情報A0001の患者Xの散瞳剤Aに対応する待機時間は30分と記録されている。これは、患者Xについて、散瞳剤Aを点眼してから散瞳するまでの待機時間、つまり散瞳剤Aの点眼から眼底カメラ100で撮影可能な状態となるまでの待機時間が約30分であることを示している。
なお、図4中の「−」は、当該患者及び薬剤の種類に対応する待機時間が未だ取得されていないことを示す。すなわち、当該患者は、その薬剤の投与を過去に受けたことがないことを示している。
また、患者識別情報A0001の患者の散瞳剤Cに対応する待機時間「12分*」などに付された「*」印は、当該患者については散瞳剤Cの投与を複数回行う必要があることを示している。ここで、薬剤の投与回数(例えば2回)を表すために「12分(2)」などと記録するようにしてもよい。このような「*」印や投与回数は、医師や看護師により医師端末300や受付端末400から適宜入力される。
〔診療支援システムの作用〕
上述のような構成を備えた本実施形態の診療支援システムの作用(図5に示すフローチャート参照)を、実際の診療の流れに基づいて説明する。また、当該診療支援システムの構成のうち、以上において具体的説明が省略された部分についても、ここで適宜説明を補足する。
以下、眼科医院等における実際の診療の流れの典型例として、次のような流れを考慮する:受付→仮診断→待ち時間→撮影・検査→本診断。なお、この診療の流れの各段階の処置等が行われる部屋については図9の記載に基づく。
(受付)
患者は、あらかじめ予約しておいた時間に来院して受付を済ました後、仮診断までの間待合室で待機する。なお、救急で来院した場合も考えられるが、診療の流れは同様である。受付の際、受付端末400により患者のICカード700に記録された患者識別情報などが読み取られる(S1)。このとき、当該読み取りがなされた時刻(受付時刻)を同時に記憶したり、また、当該患者に施される撮影や検査の内容や投与される薬剤の種類があらかじめ分かっている場合には、それらの内容などの情報を同時に記憶するようにしてもよい。受付端末400で読み取られた患者識別情報や受付時刻あるいは診療や薬剤の内容等の情報は、受付端末400の図示しないデータ記憶手段に記憶される。なお、読み取られた患者識別情報等をサーバ1に送信してデータ記憶手段2に保存しておくよう構成してもよい。
(仮診断)
仮診断は、撮影や検査の結果等に基づく本診断の前に行われるもので、本診断のためにどのような検査や患部撮影が必要であるか判断するための仮の診断行為である。仮診断は、医師により診療室で行われるのが通常である。医師は、本診断に必要と思われる撮影や検査の内容、及びそのために投与する薬剤の種類等の情報を医師端末300から入力する。この入力内容は、医師端末300の図示しないデータ記憶手段に記憶される(S2)。なお、当該入力内容をサーバ1に送信してデータ記憶手段2に保存しておくよう構成してもよい。
(待ち時間:薬剤の投与)
仮診断が終了すると、患者は中待合室で待つよう指示される。ここで、患者は、眼底カメラ100による眼底撮影や眼圧測定装置200による眼圧測定(診療行為)のために、散瞳剤や麻酔剤の点眼(薬剤の投与)を受ける。点眼は、通常、看護師により施される。
看護師は、点眼の直前又は直後(つまり点眼時)に、カードリーダ600を用いて当該患者のICカード700に記憶された患者識別情報を読み取る。カードリーダ600は、読み取った患者識別情報を、ネットワークNを通じてサーバ1に送信する(S3)。サーバ1は、カードリーダ600から送信された患者識別情報の入力を受けて、以下のような処理を実行する。
なお、医師が点眼を行う場合は、カードリーダ600又は医師端末300により患者識別情報が入力されるようにしてもよい。また、患者自身が点眼を行う場合には、患者自身が患者情報を入力できるように、カードリーダ600を中待合室に常設しておいてもよい。
サーバ1にカードリーダ600からの患者識別情報が入力されると、時刻書込手段4は、タイマ3が示す時刻を参照して、投薬時刻情報22をデータ記憶手段2に書き込む(S4)。この投薬時刻情報22は、カードリーダ600で読み取られた患者識別情報と関連付けられて記憶される。なお、投薬時刻情報22が示す時刻は、ICカード700が点眼の直前又は直後に読み取られていることから、散瞳剤等を点眼した時刻(投薬時刻)とみなしても差し支えない。
また、サーバ1の薬剤種類書込手段5は、カードリーダ600からサーバ1に患者識別情報が入力されたことに対応して、医師端末300から当該患者に投与された薬剤の種類についての情報を読み取り、当該患者の患者識別情報と関連付けてデータ記憶手段2に薬剤種類情報23として書き込む(S5)。
このとき、受付端末400に薬剤の種類に関する情報が記憶されているときは、薬剤種類書込手段5は、当該情報を受付端末400から読み取る。一方、薬剤の種類に関する情報が医師端末300や受付端末400からあらかじめデータ記憶手段2に書き込まれている場合、薬剤種類書込手段5は、当該情報をデータ記憶手段2から読み取る。
また、薬剤種類書込手段5による薬剤種類情報23の書き込みは、カードリーダ600から患者識別情報を受信したタイミングで行う必要はない。例えば、薬剤種類書込手段5は、医師端末300や受付端末400に薬剤の種類に関する情報が入力されたタイミングで薬剤種類情報23を書き込むように構成することもできる。
ここで、時刻書込手段4により書き込まれた投薬時刻情報22と、薬剤種類書込手段5により書き込まれた薬剤種類情報23とは、患者識別情報を介して互いに関連付けられてデータ記憶手段2に記憶されている。薬剤種類情報23は、詳細は後述するが、待機時間演算手段9による演算結果と関連付けられてテーブル情報25に保存される。
続いて、診療時間設定手段6が、当該患者に眼底撮影や眼圧測定を施す時刻である診療時間を設定する。そのために、まず、データ検索部61が、データ記憶手段2に記憶されている当該患者に関するデータの検索を行う。具体的には、患者識別情報と薬剤種類情報23とを基に、患者情報記憶部21のテーブル情報25内の当該患者のデータ履歴を検索する(S6)。
当該患者のデータ履歴が検索されなかった場合(S7;N)、履歴判断部62は、投薬時刻情報22、薬剤種類情報23、及びテーブル情報25に保存されている他の患者のデータ履歴を用いて診療時間を求めるよう判断する(S8)。すると、時刻算出部63は、薬剤種類情報23と同一種類の薬剤の投与履歴のある患者の待機時間の平均を求め、投薬時刻情報22が示す時刻から当該平均待機時間だけ経過した時刻、すなわち当該患者に対する診療時間を算出する。更に、時刻算出部63は、算出した診療時間を診療時間情報24としてデータ記憶手段2に書き込む(S9)。
このような診療時間設定手段6による処理の一例を、図4を参照して具体的に説明する。ここで、投薬時刻情報22及び薬剤種類情報23は、患者識別情報A0001の患者に関する情報とする。更に、投薬時刻情報22は時刻「11時」を示し、薬剤種類情報23は「散瞳剤C」を示しているとする。このとき、まず、データ検索部61が、患者識別情報(A0001)及び薬剤種類情報23(散瞳剤C)に基づいてテーブル情報25を検索する。これらに該当する待機時間の欄には「−」と記録されている。すなわち、「該当するデータ履歴なし」を示している。この検索結果に対応し、履歴判断部62が、投薬時刻情報22、薬剤種類情報23、及びテーブル情報25の「散瞳剤C」の投与履歴のある他の患者の待機時間を用いて診療時間を求めるよう判断する。時刻算出部63は、患者識別番号A0002及びA0003の患者(他にも該当する他の患者がいればそれらを加えてもよい)の待機時間「40分」及び「50分」の平均待機時間「45分」を算出する。更に、時刻算出部63は、投薬時刻情報22が示す投薬時刻「11時」から当該平均待機時間「45分」だけ経過したときの時刻「11時45分」を求め、診療時間情報24としてデータ記憶手段2に書き込む。以上で、データ履歴が検索されなかった場合における診療時間設定手段6の処理は終了し、時間検出手段7による処理に移行する。
なお、上記平均待機時間は、あくまでも当該患者の待機時間の目安であるため、実際の医療現場では、投薬を行ってからその効果が現れるまで看護師等がその効き具合を何度もチェックすることが多い。このような場合、薬剤を投与したタイミング及びその効果が確認されたときのタイミングをカードリーダ600等でサーバ1に入力し、投薬のタイミングを投薬時刻情報22として記憶するとともに、薬剤の効果が確認されたときのタイミングを記録し、待機時間演算手段9がこれらの時間間隔を求めて、当該患者の当該薬剤に対する待機時間としてテーブル情報25に記録するようにしてもよい。これにより、当該患者に関する確実な待機時間を記録することが可能となる。また、医師や看護師等がこの待機時間を手入力で入力してもよい。このようなテーブル情報25を作成することにより、当該患者に当該薬剤が再度投与される場合に、テーブル情報25に記録された待機時間を用いて診療時間情報24を求めることが可能となる(次のS10及びS11を参照)。
一方、データ検索部61により、該当するデータ履歴(待機時間)がテーブル情報25から検索された場合(S7;Y)、履歴判断部62は当該待機時間を用いて診療時間を求めるよう判断する(S10)。当該判断を受けた時刻算出部63は、投薬時刻情報22の示す投薬時刻から、検索された待機時間だけ経過した時刻を算出し、この時刻をデータ記憶手段2に診療時間情報24として書き込む(S11)。
この場合の具体例を図4を参照して説明する。ここで、投薬時刻情報22及び薬剤種類情報23は、患者識別情報A0001の患者に関する情報とする。更に、投薬時刻情報22は時刻「11時」を示し、薬剤種類情報23は「散瞳剤A」を示しているとする。このとき、まず、データ検索部61が、患者識別情報(A0001)及び薬剤種類情報23(散瞳剤A)に基づいてテーブル情報25を検索する。これらに該当する待機時間の欄には「30分」と記録されている。この検索結果を受けた履歴判断部62は、この待機時間「30分」を用いて診療時間を求めるよう判断する。時刻算出部63は、投薬時刻情報22が示す投薬時刻「11時」から、検索された待機時間「30分」だけ経過した時刻「11時30分」を求め、この時刻を診療時間情報24としてデータ記憶手段2に書き込む。以上で、データ履歴が検索された場合における診療時間設定手段6の処理は終了し、時間検出手段7による処理に移行する。
なお、検索された待機時間に「*」印が付されている場合、履歴判断部62は、当該待機時間を用いて、複数の時刻を設定するよう判断する。時刻算出部63は、投薬時刻情報22及び当該待機時間を基に複数の時刻を算出し、データ記憶手段2に診療時間情報24として書き込む。
このケースの具体例について説明する。ここで、投薬時刻情報22及び薬剤種類情報23は、患者識別情報A0001の患者に関する情報とする。更に、投薬時刻情報22は時刻「11時」を示し、薬剤種類情報23は「散瞳剤B」を示しているとする。このとき、まず、データ検索部61が、患者識別情報(A0001)及び薬剤種類情報23(散瞳剤B)に基づいてテーブル情報25を検索する。これらに該当する待機時間の欄には「12分*」と記録されている。この検索結果を受けた履歴判断部62は、この待機時間「12分」を用いて複数の時刻を求めるよう判断する。時刻算出部63は、投薬時刻情報22が示す投薬時刻「11時」から「12分」ごと経過した時刻を求める。つまり、「11時12分」、「11時24分」、・・・と時刻を求めていく。求める時刻の数は、あらかじめ決定されている(例えば2つ)。また、前述のように設定する時刻の個数がテーブル情報25に含まれている場合には、この個数に従う。時刻算出部63は、求めた複数の時刻を診療時間情報24としてデータ記憶手段2に書き込む。以上で、検索したデータ履歴に「*」印が含まれていた場合における診療時間設定手段6の処理は終了し、時間検出手段7による処理に移行する。
なお、時刻算出部63は、診療時間情報24を、患者識別情報を介して投薬時刻情報22及び薬剤種類情報23と関連付けてデータ記憶手段2に記憶するようになっている。
診療時間設定手段6による診療時間の算出・設定が終了すると、時間検出手段7が当該診療時間の到来を判断する(S12)。具体的には、タイマ3が示す現在時刻と、データ記憶手段2に記憶された診療時間情報24とを対照することにより、時間検出手段7は診療時間の到来を判断する。
また、診療時間設定手段6により複数の時刻が設定された場合、つまり診療時間情報24として複数の時刻が記憶されている場合、時間検出手段7は、そのそれぞれの時刻の到来を同様の要領で判断する。
時間検出手段7によって診療時間が到来したと判断されると、報知指示手段8は、報知を行わせるための指示を含む制御信号を報知装置500に送信する(S13)。報知装置500は、当該制御信号に従って、患者、医師、看護師等に対する報知を行う(S14)。
診療時間設定手段6により複数の時刻が設定された場合、報知指示手段8は、時間検出手段7が各時刻の到来を検出するたびに制御信号を送信する。また、報知装置500がタイマ等の計時手段を備えている場合、報知指示手段8は、時間検出手段7が最初の時刻を検出したときに、複数の時刻を示す情報を含む上記制御信号を送信し、報知装置500が各時刻の到来を検出して報知するよう構成してもよい。なお、上記制御信号は、報知指示手段8によってあらかじめ作成されており、診療時間到来のタイミングで報知装置500に送信されるようになっている。
以下、報知指示手段8からの制御信号に基づく報知装置500の報知の態様の一例について説明する。なお、上述したように、報知装置500は、中待合室の壁面に設けられた表示装置である。
この報知装置の表示画面には、例えば、診療時間が到来した患者の患者識別番号や氏名等が表示される。このような報知を行うことにより、患者は自分の診療時間(眼底カメラ100で眼底撮影を行う時刻等)が来たことを知ることができる。したがって、看護師がその時刻の到来をわざわざ患者に告げる必要がなくなる。なお、このとき、同時に音声による報知を付加することも可能である。音声による報知を加えれば、患者は報知装置500を常時監視していなくとも、確実に診療時間の到来を知ることができる。
また、あらかじめ患者識別番号や患者名等を表示しておき、診療時間の到来を受け、該当する患者識別番号等の色が変わるようにして報知することもできる。ここで、複数の患者が中待合室で待っている場合には、診療時間が到来する順に患者識別番号等を並べておくようにしてもよい。このようにすれば、患者は、自分の順番まであとどのくらいであるか知ることができる。
更に、患者識別番号等に加え、診療時間までの残り時間を表示するようにしてもよい。このようにすれば、患者はあとどのくらいで自分の診療時間になるか知ることができる。
また、患者識別番号等に加えて、当該患者が受ける診療の種類(眼底撮影、眼圧測定など)や、その診療を受ける部屋の名称(撮影室、検査室など)を表示してもよい。このようにすれば、どのような撮影や検査をどの部屋で行うかが一目瞭然となるため、特に待機時間の長い患者にとって便利である。
(撮影・検査)
患者は、報知装置500によって診療時間の到来を認識すると、撮影室や検査室へ移動して、眼底カメラ100による眼底撮影や眼圧測定装置200による眼圧測定を受ける。撮影された眼底像の画像データや眼圧の測定値は、ネットワークNを介してサーバ1に送信され、データ記憶手段2の電子カルテ情報26に保存される。
(本診断)
撮影や検査が終了すると、(更に待ち時間があればその経過後に)患者は、診療室に入室し、医師の診断を受ける。このとき、医師は、医師端末300からサーバ1にアクセスして当該患者の電子カルテ情報26に保存された眼底像や眼圧測定値を参照して診断を行うことができる。
本診断が終了すると、患者は待合室に戻り、受付で医療費の支払いを行う。
(サーバ1による処理の変形例)
サーバ1による処理の変形例として、中待合室で撮影や検査を待っている患者が複数いる場合に、撮影や検査をスムーズに行うための構成について説明する。そのために、データ記憶手段2に格納されたプログラムに、複数の患者の撮影・検査の順番を入れ換える処理を行うためのデータ構造を設ける。当該変形例は、CPU11(順番入換手段)が当該データ構造に係る処理を実行することによって実現される。
複数の患者の撮影・検査の順番の入れ換えは、次のようにして行われる。複数の患者の診療時間情報24がデータ記憶手段2に記憶されている場合、順番入換手段としてのCPU11は、各診療時間情報24が示す時刻をその到来が早い順に並べ替える。ここで、各診療時間情報24は患者識別情報と関連付けられているので、結局、複数の患者の撮影・検査の順番がその時刻の到来の早い順に入れ換えられることとなる。
このとき、複数の患者の撮影・検査の順は、眼底カメラ100による眼底撮影を行う患者と、眼圧測定装置200による眼底撮影を行う患者とについてそれぞれ別個の並び順を作成するよう構成することが好ましい。これは、患者識別情報を介する薬剤種類情報23と診療時間情報24との関連付けに基づき実行される。すなわち、薬剤の種類から眼底撮影か眼圧測定かを判断することができるので、薬剤種類情報23が示す薬剤の種類に応じて眼底撮影と眼圧測定とに患者をグループ分けして、各グループに属する患者の診療時間情報24を基に順番を入れ換えればよい。なお、眼底撮影や眼圧測定以外の診療行為に対しても同様の処理が行えることは言うまでもない。
また、来院した時間に応じて複数の患者の撮影・検査の順を設定するようにしてもよい。これは、受付端末400から入力される受付時刻と診療時間情報24とを患者識別情報を介して関連付けることにより実行することができる。
このような処理の他にも、診療時間の到来を患者や看護師、医師等に効果的に報知するための各種の構成を採用することが可能である。例えば、診療時間情報24とタイマ3が示す現在時刻とを基にして、診療時間までの残り時間を表示するようにしてもよい。
また、テーブル情報25(図4参照)として、単一の薬剤に対する待機時間を複数保存できるようにしてもよい。過去に同一の薬剤が複数回投与されて複数の待機時間が記録されている患者に対して、データ検索部61によって過去の待機時間のうち最も短かい待機時間を検索し、この最も短い待機時間を基に診療時間を設定してもよい。このようにすれば、待ち時間を短くすることが可能となり、患者にとって好都合である。なお、過去の複数の待機時間の全て又は一部を基に複数の時刻を設定して、複数の報知を行うようにしてもよい。
更に、報知装置500による報知を自動的に終了させる機能を設けることができる。このような機能によれば、いつまでも報知が継続されることがないため省電力化を図ることができるうえ、特に音声による報知を行う場合においては患者が受ける不快感を軽減することが可能となる。
報知を自動的に終了させる機能としては、例えば次のような構成を採用することができる。ここで、眼底カメラ100による撮影結果及び眼圧測定装置200による測定結果は、撮影・検査を施した患者の患者識別情報と関連付けられてサーバ1に送信され、データ記憶手段2に保存されるよう構成されていることを確認しておく(図1参照)。なお、報知を自動的に終了させるための構成は、眼底カメラ100及び眼圧測定装置200に対する処理について同様であるので、眼底カメラ100Nケースについてのみ以下に説明する。
報知装置500による診療時間到来の報知を受けて撮影室に入室した患者が眼底撮影を行うと、撮影された眼底像の画像データは、当該患者の患者識別情報と関連付けられて眼底カメラ100からサーバ1に送信される。サーバ1に眼底カメラ100からのデータが入力されると、CPU11(報知指示手段8)は、報知を終了させるための指示を含む制御信号を報知装置500に送信する。当該制御信号を受けた報知装置500は報知を終了する。
ここで、眼底カメラ100から送信される眼底画像データは当該患者の患者識別情報と関連付けられているため、CPU11はどの患者に関するデータか認識することが可能であり、どの患者の報知を終了すべきか判別することができる。特に、報知装置500が複数の患者の氏名等を表示している場合には、報知の終了に係る特定の患者に関する表示を終了する(つまり非表示とする)ことができる。
(報知装置の各種の変形例)
次に、報知装置500の各種の変形例について説明する。なお、上記実施形態の報知装置500は、中待合室の壁に設置され、文字等の視覚情報を表示することによって報知を行う表示装置であった。
報知装置500の第1の変形例として、上記実施形態と同様の表示装置を撮影室及び/又は検査室に設け、当該撮影室内や検査室内で順番を待っている患者や眼底カメラ100や眼圧測定装置200のオペレータに診療時間を報知することができる。オペレータは、当該報知に応じて患者の氏名を呼ぶなどして撮影や検査を進めることができる。なお、このとき、中待合室にも上記実施形態の表示装置を設け、当該中待合室の表示装置により撮影室や検査室に入室するタイミングを患者等に報知することも可能である。
また、第2の変形例として、報知装置500とカードリーダ600とを兼用するコンピュータ端末等の端末装置を用いることができる。例えば、端末装置に付設されたモニター等の表示装置や音声出力機能を報知装置500として使用するとともに、当該端末装置にカードリーダを接続する。このような端末装置を例えば中待合室に設置することにより、中待合室で情報を管理することができる。特に、その薬剤を初めて投与される患者の場合のように、想定された診療時間になっても薬剤の効果が現れない場合などには、当該端末装置から診療時間の変更等の入力操作を行えるので、実用上便利である。
また、第3の変形例では、診療室に設置された医師端末300を報知装置500として用いる構成を説明する。医師端末300には、モニター等の表示装置と、各種の操作を行うためのキーボードやマウス等の操作入力手段とが設けられている。また、医師端末300には、サーバ1のデータ記憶手段2の電子カルテ情報26に含まれる情報を表示装置に表示させるための処理を実行するコンピュータプログラムがインストールされている。医師は、医師端末300からサーバ1にアクセスすることによって、各患者の電子カルテの閲覧・書き込み等を行えるようになっている。
通常、医師端末300のモニターには、診療中ないし診療前後の患者の電子カルテが表示されている。医師端末300に報知指示手段8からの制御信号が入力されると、診療時間が到来した患者の氏名や識別番号等が医師端末300の表示装置に表示されるようになっている。このとき、他の患者の電子カルテが表示されている場合であっても、診療時間が到来した患者の氏名等が優先的に表示される。これにより、医師は、診療時間が到来した患者を確実に認識することが可能となるため便利である。
また、診療時間を待っている患者の氏名等のリストを表示装置に常時表示しておくようにしてもよい。そして、報知指示手段8からの制御信号に応じて、診療時間が到来した患者の氏名等を点滅させたり、他の患者とは異なる色で氏名等を表示することにより医師に対する報知を行ってもよい。
更に、第4の変形例として、手動により又は自動的に、単一の患者に対して複数の報知時刻を設定可能としてもよい。報知時刻が複数設定された場合、時間検出手段7は各報知時刻の到来を検出し、報知指示手段8はその到来に応じて制御信号を送信し、報知装置500は当該制御信号に応じて報知を行う。なお、薬剤を複数回投与すべき患者に対して自動的に報知を複数回行う上述の構成(テーブル情報25に「*」印が付されたケース)は、当該変形例の一例である。
複数の報知時刻を手動で設定する方法としては、例えば、医師端末300から設定入力を行うことができる。また、報知装置500がコンピュータ端末である場合には当該報知装置500から設定入力するようにしてもよい。一方、複数の報知時刻を自動で設定する方法としては、例えば、複数回の報知が必要な患者のICカード700にその旨を示す情報を記録しておき、カードリーダ600でICカード700を読み取る際に当該情報を取得してサーバ1に送信し、診療時間設定手段6が複数の報知時刻を適宜設定するように構成することができる。
また、報知装置500は、視覚情報を出力する表示装置に限定されるものではなく、音声等の聴覚情報を出力する聴覚情報出力装置であってもよい(第5の変形例)。
本発明の診療支援システムに採用可能な報知装置500は、以上のような構成のものに限定されるものではなく、患者、看護師、医師等に診療時間の到来を認識させることが可能な任意の構成を採用することができる。例えば、報知指示手段8からの制御信号を受けて振動するバイブレーション報知機能を有する報知装置などを用いてもよい。
本実施形態の構成は、以上のように各患者の撮影時刻や検査時刻を自動設定するための構成を備えているが、自動設定された当該時刻を手動により調整できるよう構成されていることが好ましい。このような構成とすれば、看護師等は、患者の体調等に起因する薬剤の効果の発生タイミングの変動に応じて自動設定された時刻を適宜調整することが可能となる。
また、本実施形態のテーブル情報25は、患者識別情報及び薬剤の種類に応じた待機時間情報を示した構成とされているが、例えば患者識別情報に応じた待機時間情報を示す構成や、薬剤の種類に応じた待機時間情報を示す構成のテーブル情報を用いてもよい。
以上のような本実施形態の診療支援システムによれば、調節麻痺剤や麻酔剤等の効果が現れ、当該患者が撮影や検査を行える状態となったことを報知することができるので、撮影等のタイミングを逸してしまう事態を回避することができる。
また、各患者に応じた適正な診療時間を設定し、その到来を報知することが可能であるので、各患者に対する薬剤の効き具合を考慮した撮影・検査タイミングを報知することができる。
更に、薬剤の種類という専門性の高い条件に応じて、適正な診療時間を設定し、その到来を報知することができるので、実際の医療現場において好適に用いることが可能である。
また、患者が過去にその薬剤を使用したことがあるか否かに応じて診療時間を設定しできるので、患者ごとに適正な診療時間を設定することが可能である。
[第2の実施の形態]
以下、本発明に係る診療支援システムの第2の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の診療支援システムは、薬剤の投与から診療行為までの待機時間を設定し、当該待機時間が計時されたことに対応して報知を行うよう構成されている。つまり、待機時間が経過した時刻が本発明に言う診療時間を示しているので、この待機時間を診療時間と同一視しても支障はない。なお、上述した第1の実施形態は、診療行為を行うべき時刻を設定し、その時刻を報知するよう構成されていた点において本実施形態と異なるが、診療行為を行う(べき)タイミングを報知するという意味において同様の作用を奏するものである。
〔診療支援システムの全体構成及び各部構成〕
本実施形態の診療支援システムの全体構成及び各部構成について説明する。図6は、当該診療支援システムの全体構成を示している。なお、第1の実施形態と同様の構成要素については同一の符号が付されている。
当該診療支援システムは、第1の実施形態と同様に、サーバ1と、眼底カメラ100と、眼圧測定装置200と、医師端末300と、受付端末400と、報知装置500と、カードリーダ600とを含んで構成されている。ICカード700に記録されたデータは、カードリーダ600によって読み取られるようになっている。
〔サーバの構成〕
次に、図6及び図7を参照して、本実施形態のサーバ1の構成について説明する。なお、サーバ1は、第1の実施形態のそれと同様のハードウエア構成を備えている。
サーバ1は、図6に示すように、データ記憶手段2と、タイマ3と、計時開始手段40と、薬剤種類書込手段5と、診療時間設定手段6と、時間検出手段7と、報知指示手段8とを含んで構成されている。データ記憶手段2以外の各手段は、データ記憶手段2(ROM13やHDD14あるいは上述のデータベース)に格納されたプログラムを実行するCPU11によって構成される。すなわち、当該プログラムには、CPU11をタイマ3として動作させるためのデータ構造、計時開始手段40として動作させるためのデータ構造、薬剤種類書込手段5として動作させるためのデータ構造、診療時間設定手段6として動作させるためのデータ構造、時間検出手段7として動作させるためのデータ構造、及び報知指示手段8として動作させるためのデータ構造が含まれている。なお、タイマ3、薬剤種類書込手段5、時間検出手段7及び報知指示手段8は、第1の実施形態と同様の作用を有している。また、診療時間設定手段6は、第1の実施形態とほぼ同様の作用を有している。
タイマ3は、第1の実施形態のような時刻を検出する機能とともに、時間経過を計時する機能を備えている。なお、本実施形態のタイマ3は、時刻検出機能を備えずに計時機能のみを有するものであってもよい。
計時開始手段40は、ICカード700の患者識別情報がカードリーダ600により読み取られてサーバ1に入力されたことに対応して、タイマ3に計時を開始させる処理を実行する。
診療時間設定手段6は、薬剤種類書込手段5によってデータ記憶手段2に書き込まれた薬剤種類情報23を読み出し、読み出した薬剤種類情報23を基に待機時間の設定処理を実行する。
この診療時間設定手段6は、図7に示すように、データ検索部61と、履歴判断部62と、待機時間算出部64とを有している。データ検索部61及び履歴判断部62は、第1の実施形態と同様の処理を行うものである。一方、待機時間算出部64は、履歴判断部62による当該患者のデータ履歴の有無の判断に応じて、待機時間の算出・設定処理を実行する。
また、診療時間設定手段6は、設定された待機時間をデータ記憶手段2に書き込む処理を行う。設定された待機時間は、患者識別情報を介して薬剤種類情報23と関連付けられた診療時間情報24としてデータ記憶手段2に保存される。
時間検出手段7は、タイマ3による計時時間と診療時間設定手段6により設定された待機時間とを対照して、当該待機時間が経過したか否かを判断する処理を実行する。
報知指示手段8は、タイマ3により上記待機時間が計時されたことが時間検出手段7によって検出したことに対応して、当該待機時間の経過を報知させるための指示を含む制御信号を報知装置500に送信する処理を実行する。
〔診療支援システムの作用〕
続いて、上述のような構成を備えた本実施形態の診療支援システムの作用(図8のフローチャート参照)を、第1の実施形態と同様の診療の流れに基づいて説明する。また、当該診療支援システムの構成のうち、以上において具体的説明が省略された部分について適宜説明を補足する。
(受付、仮診断)
第1の実施形態と同様に、受付及び仮診断を行う(S21,S22)。
(待ち時間:薬剤の投与)
仮診断が終了すると、患者は中待合室で待つよう指示される。ここで、患者は、眼底カメラ100による眼底撮影や眼圧測定装置200による眼圧測定(診療行為)のために、散瞳剤や麻酔剤の点眼(薬剤の投与)を受ける。点眼は、通常、看護師により施される。
看護師は、点眼の直前又は直後(つまり点眼時)に、カードリーダ600を用いて当該患者のICカード700に記憶された患者識別情報を読み取る。カードリーダ600は、読み取った患者識別情報を、ネットワークNを通じてサーバ1に送信する(S23)。サーバ1は、カードリーダ600から送信された患者識別情報の入力を受けて、以下のような処理を実行する。
サーバ1の計時開始手段40は、カードリーダ600からサーバ1に患者識別情報が入力されたことに対応して、タイマ3に計時を開始させる(S24)。
また、サーバ1の薬剤種類書込手段5は、カードリーダ600からサーバ1に患者識別情報が入力されたことに対応して、医師端末300から当該患者に投与された薬剤の種類についての情報を読み取り、当該患者の患者識別情報と関連付けてデータ記憶手段2に薬剤種類情報23として書き込む(S25)。
続いて、診療時間設定手段6が、薬剤の投与から眼底撮影や眼圧測定の準備ができるまでの当該患者の待機時間を設定する。そのために、まず、データ検索部61が、データ記憶手段2に記憶されている当該患者に関するデータの検索を行う。具体的には、患者識別情報と薬剤種類情報23とを基に、患者情報記憶部21のテーブル情報25内の当該患者のデータ履歴を検索する(S26)。
当該患者のデータ履歴が検索されなかった場合(S27;N)、履歴判断部62は、薬剤種類情報23及びテーブル情報25に保存されている他の患者のデータ履歴を用いて待機時間を求めるよう判断する(S28)。すると、待機時間算出部64は、薬剤種類情報23と同一種類の薬剤の投与履歴のある患者の待機時間の平均を算出し、算出した平均待機時間を診療時間情報24としてデータ記憶手段2に書き込む(S29)。
一方、履歴判断部62によりテーブル情報25から該当するデータ履歴が検索された場合(S27;Y)、履歴判断部62は検索された過去の待機時間を、今回の待機時間として設定するよう判断する(S30)。当該判断を受けた待機時間算出部64は、検索された過去の待機時間を今回の待機時間として設定する(S31)。
なお、データ検索部61がテーブル情報25から検索した待機時間に「*」印が付されている場合、履歴判断部62は、当該待機時間を用いて、複数の時刻を設定するよう判断する。待機時間算出部64は、検索された待機時間を基に複数の待機時間を算出・設定し、診療時間情報24としてデータ記憶手段2に書き込む。このとき、検索された待機時間をt(分)とすると、待機時間算出部64は、例えば、t、2t、3t・・・と待機時間tの整数倍からなる複数の待機時間を設定する。
診療時間設定手段6による待機時間の算出・設定が終了すると、時間検出手段7が当該待機時間の経過を検出する(S32)。具体的には、タイマ3の計時状況を監視することにより、診療時間情報24の示す待機時間が経過したことを検出する。
また、診療時間設定手段6により複数の待機時間が設定された場合、時間検出手段7は、それぞれの待機時間の経過を検出する。
時間検出手段7によって待機時間の経過が検出されると、報知指示手段8は、報知を行わせるための指示を含む制御信号を報知装置500に送信する(S33)。報知装置500は、当該制御信号を受けて患者、医師、看護師、オペレータ等に対して報知を行う(S34)。
以上のような本実施形態の診療支援システムによれば、各患者及び各薬剤に応じた適正な待機時間を設定し、その経過を報知することが可能である。また、診療を受ける患者が過去にその薬剤を使用したことがあるか否かに応じて適正な待機時間を設定し、その経過を報知することが可能である。
なお、第1の実施形態で述べた各種の変形例を、本実施形態の診療支援システムに対して適宜採用することが可能である。
以上のような処理をサーバ1に実行させるためのプログラムを任意のプログラム言語で作成し、使用することが可能である。また、作成したプログラムをCD−ROMやDVD−ROM等の任意のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に記録して保存することが可能である。また、作成したプログラムをインターネットやLAN等のネットワークを介して配信することもできる。
以上で説明した構成は、本発明の実施形態の一例に過ぎない。したがって、本発明の意味する範囲内における構成の各種の変形や変更、追加を適宜施すことが可能である。
本発明に係る第1の実施の形態の診療支援システムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明に係る第1の実施の形態の診療支援システムの一部の構成を示す機能ブロック図である。 本発明に係る第1の実施の形態の診療支援システムのハードウエア構成を示すブロック図である。 本発明に係る第1の実施の形態の診療支援システムで用いられるテーブル情報の構成を説明するための説明図である。 本発明に係る第1の実施の形態の診療支援システムが実行する処理を示すフローチャートである。 本発明に係る第2の実施の形態の診療支援システムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明に係る第2の実施の形態の診療支援システムの一部の構成を示す機能ブロック図である。 本発明に係る第2の実施の形態の診療支援システムが実行する処理を示すフローチャートである。 本発明に係る診療支援システムが用いられる眼科病院の内部の一例を示す見取り図である。 本発明に係る診療支援システムを適用可能な眼科医院に設けられたネットワークの構成の一例を示すブロック図である。
符号の説明
1 サーバ
2 データ記憶手段
21 患者情報記憶部
22 投薬時刻情報
23 薬剤種類情報
24 診療時間情報
25 テーブル情報
26 電子カルテ情報
3 タイマ
4 時刻書込手段
5 薬剤種類書込手段
6 診療時間設定手段
61 データ検索部
7 時間検出手段
8 報知指示手段
9 待機時間演算手段
40 計時開始手段
100 眼底カメラ
200 眼圧測定装置
300 医師端末
400 受付端末
500 報知装置
600 カードリーダ
700 ICカード

Claims (7)

  1. 薬剤の投与されたタイミングから所定時間の経過後に行われる診療行為を支援するための診療支援システムであって、
    ネットワーク上のサーバと、
    前記ネットワークを通じて前記サーバから送信される指示に基づいて報知を行う報知装置と、
    患者に投与された前記薬剤の薬剤種類情報を前記ネットワークを通じて前記サーバに入力するために用いられる薬剤種類入力装置と、
    患者の患者識別情報を前記ネットワークを通じて前記サーバに入力するために用いられる識別情報入力装置と、を含み、
    前記サーバは、前記患者識別情報及び前記薬剤種類情報と、前記薬剤の投与から前記診療行為までの待機時間情報とを関連付けるテーブル情報があらかじめ記憶されたデータ記憶手段と、
    前記識別情報入力装置及び前記薬剤種類入力装置からそれぞれ入力された前記患者識別情報及び前記薬剤種類情報に関連付けられた前記待機時間情報を、前記データ記憶手段に記憶された前記テーブル情報から検索するデータ検索部を備え、前記薬剤が患者に投与されたタイミングの入力を受けて、前記データ検索部により検索された前記待機時間情報を基に、当該患者に前記診療行為を施す診療時間を設定する診療時間設定手段と、
    前記診療時間設定手段により設定された前記診療時間となったことを検出する時間検出手段と、
    前記時間検出手段により前記診療時間となったことが検出されたとき、前記患者の前記診療時間を報知させるための指示を前記報知装置に送信する報知指示手段と、
    を備えていることを特徴とする診療支援システム。
  2. 前記診療時間設定手段は、複数の前記診療時間を設定可能であることを特徴とする請求項1に記載の診療支援システム。
  3. 前記報知装置は、前記報知指示手段から送信される前記指示に基づく視覚情報を表示する表示装置であり、
    前記データ記憶手段は、前記患者の電子カルテ情報を記憶しており
    前記表示装置は、前記ネットワークを通じて前記サーバから前記電子カルテ情報を取得して表示することが可能であり、
    前記報知指示手段から前記報知の指示を受けたとき、当該報知の指示に基づく視覚情報を前記電子カルテ情報に優先させて表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の診療支援システム。
  4. ネットワークを介して報知装置と接続され、薬剤の投与から所定時間の経過後に行われる診療行為を支援するための診療支援装置であって、
    患者の患者識別情報、及び前記患者に投与された薬剤の薬剤種類情報と、前記薬剤の投与から診療行為までの待機時間情報とを関連付けるテーブル情報があらかじめ記憶されたデータ記憶手段と、
    前記ネットワークを介して入力された前記患者識別情報及び前記薬剤種類情報に関連付けられた前記待機時間情報を、前記データ記憶手段に記憶された前記テーブル情報から検索するデータ検索部を備え、前記薬剤が患者に投与されたタイミングの入力を受けて、前記データ検索部により検索された前記待機時間情報を基に、当該患者に前記診療行為を施す診療時間を設定する診療時間設定手段と、
    前記診療時間設定手段により設定された前記診療時間となったことを検出する時間検出手段と、
    前記時間検出手段により前記診療時間となったことが検出されたとき、前記患者の前記診療時間を報知させるための指示を前記報知装置に送信する報知指示手段と、
    を備えていることを特徴とする診療支援装置。
  5. ネットワーク上のサーバにより、ネットワークを介して接続された報知装置を用いて、薬剤の投与から所定時間の経過後に行われる診療行為を支援するための診療支援方法であって、
    データ記憶手段に、予め、患者の患者識別情報、及び前記患者に投与された薬剤の薬剤種類情報と、前記薬剤の投与から診療行為までの待機時間情報とを関連付けるテーブル情報をあらかじめデータ記憶手段に記憶して準備する段階と、
    前記ネットワークを介して、端末より患者に投与された前記薬剤の薬剤種類情報、前記患者の患者識別情報、及び前記薬剤が前記患者に投与されたタイミングが入力される段階と、
    前記端末から入力された前記患者識別情報及び前記薬剤種類情報に関連付けられた前記待機時間情報を、前記データ記憶手段に記憶された前記テーブル情報から検索するデータ検索段階と、
    前記薬剤が前記患者に投与された前記タイミング、及び前記テーブル情報から検索された前記待機時間情報、を基に当該患者に前記診療行為を施す診療時間を設定する診療時間設定段階と、
    前記診療時間設定段階で設定された前記診療時間となったことを検出する時間検出段階と、
    前記時間検出段階で前記診療時間となったことが検出されたとき、前記患者の前記診療時間を、前記ネットワーク上の報知装置に送信して指示することで、前記報知装置に報知させる報知段階と、を備えていることを特徴とする診療支援方法。
  6. ネットワークに接続された報知装置を用いて、薬剤の投与から所定時間の経過後に行われる診療行為の支援を前記ネットワーク上のコンピュータに実行させるプログラムであって、
    予め、患者の患者識別情報、及び前記患者に投与された薬剤の薬剤種類情報と、前記薬剤の投与から診療行為までの待機時間情報とを関連付けるテーブル情報をあらかじめ記憶するステップと、
    前記ネットワークを介して、端末より患者に投与された前記薬剤の薬剤種類情報、前記患者の前記患者識別情報、及び前記薬剤が前記患者に投与されたタイミング入力として受け付けるステップと、
    前記端末から入力された前記患者識別情報及び前記薬剤種類情報に関連付けられた前記待機時間情報を、あらかじめ記憶された前記テーブル情報から検索するステップと、
    前記薬剤が前記患者に投与された前記タイミング、及び前記テーブル情報から検索された前記待機時間情報、を基に当該患者に前記診療行為を施す診療時間を設定する診療時間設定ステップと、
    前記診療時間設定ステップで設定された前記診療時間となったことを検出する時間検出ステップと、
    前記時間検出ステップで前記診療時間となったことが検出されたとき、前記患者の前記診療時間を報知させるための指示を前記報知装置に送信する報知指示ステップと、
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  7. 請求項記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体。
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