JP4316545B2 - 蝶番構造 - Google Patents
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Description
実用の蝶番構造は、一方側の部材の筒部及び他方側の部材の筒部からピン部材が脱落しないように組付けすれば実用上十分であった。
また、蝶番構造220では、係止部材224の取付時に、ピン部材223の他端に係止部材224を貫通させてから、最終的に係止部材224に曲げを必要とするため係止部材224の取付けが困難であるという欠点があった。
係止部材に、押圧部からそれぞれ内方に折曲げ形成した当接部を設け、この当接部で、一方の蝶番プレート及び他方の蝶番プレートの合わせ面を覆うことで、例えば、蝶板構造を除雪機のシュータなどに採用する場合には、雪漏れることを防止することができる。
当接部に、合わせ面を覆う隙間充填体を装着することで、蝶板構造のさらなるシール性の向上を図ることができる。
一方側貫通部に他方側貫通部を加えた長さよりも短く形成することで、一方側貫通部若しくは他方側貫通部のどちらかに係止部材の押圧部を潜り込ませるようにした。
図1は本発明に係る蝶番構造を採用したシュータ装置を搭載した除雪機の斜視図であり、除雪機10は、機体11の下方に走行ユニット12を設け、この走行ユニット12の駆動源となるエンジン13を機体11に搭載し、この機体11の上方にエンジン13を保護するエンジンカバー14を設け、このエンジンカバー14の前方に、雪を除去するロータリ除雪部(除雪部)15を機体11に対して左右方向に傾動可能に配置し、ロータリ除雪部15で除雪した雪を排出するシュータ43を設け、機体11の上部から後上方へ左右の操作ハンドル35,36を延ばし、これら左右の操作ハンドル35,36間に操作盤37を取り付け、作業者が左右の操作ハンドル35,36のグリップ部47,48を握った状態で操作盤37の後から連れ歩く、自走式の歩行型除雪機である。
エンジン13は、本体13aの上部に燃料タンク18a、エアクリーナ18bおよびマフラー18cを備える。このエンジン13は、エンジンカバー14で保護される。
エンジンカバー14は、機体11の上方に設けられ、前端部14aが機体11の前部まで延び、中央部に開口14bが形成されている。
開口14bから燃料タンク18a、エアクリーナ18bおよびマフラー18cを突出する。
このエンジンカバー14は、前端部14aでロータリ除雪部15の傾きを検知する傾動検知手段20を覆う。
左・右電動モータ24,26を駆動する発電機28をエンジン13に備える。エンジン13で発電機28を駆動することにより電圧を発生し、発生した電圧で左・右電動モータ24,26を駆動する。
すなわち、エンジン13は、左右の走行部22,23の駆動源となるものである。
右の走行部23は、左の走行部22と左右対称の部材であり、それぞれの構成部材に同一符号を付して説明を省略する。
高さ調整シリンダ44を作動することで、機体11を支持軸45を中心にして上下方向にスイング移動する。機体11の前部にロータリ除雪部15が設けられているので、機体11を上下方向にスイング移動することで、ロータリ除雪部15の高さを調整することが可能になる。
さらに、傾動シリンダ46を作動することで、ロータリ除雪部15を、機体11に対して左右方向に傾動する。
高さ調整シリンダ44や傾動シリンダ46は、一例として、電動油圧シリンダが用いられる。
機体11を前進させながらオーガ42で雪を機体中央に掻き集め、掻き集めた雪をブロア41で跳ね上げ、跳ね上げた雪をシュータ43で投雪する。
連結アーム63を、板状部材で構成し、シュータ43及び第1のシュータガイド61の側面に配置することで、シュータ43廻りを簡便に構成することができる。この結果、シュータ43廻りの意匠性の向上を図ることができる。
次図にてシュータ装置60の詳細を説明する。
シュータ装置60は、シュータ(シュータ本体)43と、シュータ43に回転自在に連結するシュータガイドとしての第1のシュータガイド61と、これらのシュータ43及び第1のシュータガイド61を連結するピン部材66と、このピン部材の両端にセットすることでピン部材66の抜け止め作用をなす係止部材68と、第1のシュータガイド61に回転自在に連結するシュータガイドとしての第2のシュータガイド62と、これらの第1・第2のシュータガイド61,62を連結するピン部材67と、このピン部材67の両端にセットすることでピン部材67の抜け止め作用をなす係止部材69と、シュータ43及び第2のシュータガイド62の間に渡す連結アーム63と、この連結アーム63及びシュータ43の間に掛渡した捩りばね64と、この捩りばね64の巻線部93に介在させた振動低減部材としてのカラー71,71と、これらのカラー71,71に貫通させるとともに、ワッシャ73及びスペーサ74を介して連結アーム63の一端を回転自在にシュータ43側に支持するボルト75と、このボルト75にねじ込むナット75aと、連結アーム63の他端を第2のシュータガイド62側に回転自在に支持するナット76と、第1のシュータガイド61に先端を止めるとともに、シュータ43を経由させて機体11(図2参照)側に延出することで第1・第2のシュータガイド61,62を操作する操作ワイヤ65と、からなる。
連結アーム63は、シュータ43側に一端を回転自在に取付けるボルト貫通孔91を形成し、第2のシュータガイド62側に他端を回転自在に取付けるスタッド貫通孔92を形成した部材である。
ピン部材66及びピン部材67は、共通部材であり、66a,66aはピン部材66の端部、67a,67aはピン部材67の端部を示す。また、係止部材68及び係止部材69も共通部材である。
図9(a),(b)は本発明に係る蝶番構造の係止部材の組付方法を示す作用説明図である。
(a)において、図面右の外側筒部86のエッジ86aから押圧部107を挿入し、図面右のピン部材66の端部66aに係止部材68の押圧部107を当て、図面左の外側筒部86のエッジ86aから押圧部107をコイル部106の弾発作用で外側筒部86に矢印b1の如く挿入する。
他方の蝶番プレート162は、ピン部材163を貫通させる他方側貫通部168と、別部材に取付けるための取付孔169・・・と、を備える。なお、171,171はピン部材163の端部、173,173は一方の蝶番プレート161と他方の蝶番プレート162との合わせ面を示す。
ピン部材163を、一方側貫通部166,166に他方側貫通部168を加えた長さよりも短く形成することで、一方側貫通部166,166係止部材164の押圧部177,177を潜り込ませることができる。この結果、係止部材164を一方の蝶番プレート161に圧入することができ、ピン部材163のずれの防止を図るとともに係止部材164を強固に蝶板プレート161側に支持させることができる。
本発明に係る蝶番構造は、図8に示すように、蝶番構造を第1のヒンジ部111、別実施形態で示す蝶番構造160として説明したが、これに限るものではなく、実施形態では第2のヒンジ部112も略同一構造のヒンジ部である。
Claims (4)
- 一方の蝶番プレートと、他方の蝶番プレートと、これらの蝶番プレートを回転自在に結合するピン部材と、前記一方の蝶番プレート及び他方の蝶番プレートから前記ピン部材の抜け止め作用をなす係止部材と、からなる蝶番構造であって、
前記一方の蝶番プレートに前記ピン部材を貫通させる一方側貫通部を形成し、前記他方の蝶番プレートに前記ピン部材を貫通させる他方側貫通部を形成し、
前記係止部材は、ばね性を有する線材にて形成した部材であり、前記一方の蝶番プレート若しくは他方の蝶番プレートに位置させる直線部と、この直線部の両端に形成したコイル部と、これらのコイル部から内方に向けて延出するとともに略U字形に折曲げ形成することで、前記ピン部材の両端部を押圧する押圧部と、を備えたことを特徴とする蝶番構造。 - 前記係止部材に、前記押圧部からそれぞれ内方に折曲げ形成した当接部を設け、この当接部で、前記一方の蝶番プレート及び他方の蝶番プレートの合わせ面を覆ったことを特徴とする請求項1記載の蝶番構造。
- 前記当接部に、前記合わせ面を覆う隙間充填体を装着したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の蝶番構造。
- 前記ピン部材は、前記一方側貫通部に前記他方側貫通部を加えた長さよりも短く形成したものであることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の蝶番構造。
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