JP4316435B2 - プラント運用最適化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば上水道プラントなどの各種プラントにおいて用いられるプラント運用最適化装置に関するものである。
上水道プラント等のプラントにおいては、一般に制御対象となるプラント機器の数が多く、また、種々の制御条件を考慮しなければならないために制御パラメータ数が非常に多くなる。したがって、プラントの配水等の運用計画を理論的、数学的手法に基づき立案するのは困難である。
さらに、このようなプラントにおいては、天候や季節等によっても少なからず配水量需要が左右されることがあり、理論的、数学的手法に基づく立案は一層困難なものとなっている。
そのため、従来より、熟練したオペレータの経験に基づいてプラントの運用が行われてきた。
一方、プラント内のプラント機器に対して予め設定してある運用計画に基づいて制御を行うプラント運用制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなプラント運用制御装置には、遺伝的アルゴリズムを用いて最適な運用計画についての演算を行う運用計画演算手段が設けられている。
また、特許文献2には、複数のプラント施設から複数のプラント施設への水運用を最適化する広域プラントの最適運用制御装置について記載されている。この最適運用制御装置も、プラント運用の最適化に遺伝的アルゴリズムが適用されており、制約条件の扱いを工夫することにより遺伝的アルゴリズムの演算時間の短縮を図っている。
特開2003−216205号公報 特願2003−041423号
しかしながら、特許文献1に記載のプラント運用制御装置は、単一のプラント施設から単一のプラント施設への水運用計画を最適化するものである。このため、このプラント運用制御装置を複数のプラント施設から複数のプラント施設への水運用計画に適用する場合には、扱うプラント施設数が増大することによりその運用方法も複雑となるため、運用計画を最適化する演算時間が膨大なものとなり実用的ではないという問題がある。
また、特許文献2に記載の広域プラントの最適運用制御装置は、複数のプラント施設から複数のプラント施設への水運用を最適化するものである。しかしながら、例えば1つのポンプで2箇所以上のプラント施設へ配水を行う場合に、遺伝的アルゴリズムにおいては、プロセス条件を鑑みて各プラント施設への配水量に係わる水の収支計算を適切に行う定式化は実行されない。このため、運用計画を最適化する演算時間を大幅に短縮することができない。
さらに、特許文献1および2に記載の水運用計画の最適化においては、いずれもプラント運用の実績データを初期値とすることによって効率的に性能の良い解を得ようとしている。
この場合、プラント運用の実績データがない場合には、オペレータが経験に基づいて人為的に良さそうな解を初期値として与える必要があるが、プラント施設数が多くなると、対象プロセスが複雑化し、人為的に良好な解を与えることはきわめて困難となる。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、上流側から下流側に向かって接続された複数のプラント施設を有し、少なくとも一対のプラント施設は並列に配置されたプラントに対する制御に関して、遺伝的アルゴリズムを迅速に行うことにより短時間で運用計画を作成することができるプラント運用最適化装置を提供することを目的とする。
本発明は、上流側から下流側に向かって接続された複数のプラント施設を有し少なくとも一対のプラント施設は並列に配置されたプラントに対して、予め作成してある運用計画に基づいて制御を行うプラント運用最適化装置において、各プラント施設の運用上の制約条件や運用決定に必要となる諸設定値を入力するデータ入力手段と、各プラント施設からプロセスコントローラ手段を介して送られるプロセスデータを記憶するデータ記憶手段と、所定の情報やデータ記憶手段に記憶された過去の各プラント施設における配水量データに基づいて、将来の配水量需要を予測する需要予測手段と、データ入力手段に入力されたデータおよび需要予測手段により予測された配水量需要に基づいて、定式化機能を含む遺伝的アルゴリズムを用いて各プラント施設に関する最適な運用計画を作成する運用計画手段とを備え、運用計画手段は、一のプラント施設から下流側に並列に配置された一対のプラント施設へ配水が行われる際に、遺伝的アルゴリズムの定式化機能を、多分配プロセス定式化手段から送られる一のプラント施設から下流側の一対のプラント施設への配水量比率に関する情報に基づいて実行することを特徴とするプラント運用最適化装置である。
このようなプラント運用最適化装置によれば、遺伝的アルゴリズムを迅速に行うことにより短時間で運用計画を作成することができる。
本発明のプラント運用最適化装置においては、運用計画手段の遺伝的アルゴリズムは、運用計画を表す変数の集まりである初期個体を一定数生成する初期個体生成機能と、データ入力手段に入力されたデータと、需要予測手段により予測された配水量需要とに基づいて、初期個体生成機能により生成された初期個体の適応度を計算する適応度計算機能と、適応度計算機能により適応度が計算されたすべての個体を、適応度の高い順にソートする個体ソート機能と、個体ソート機能によりソートされた個体のうち一定数の個体を適応度の低い順に削除する淘汰機能と、淘汰機能により個体の数が設定数より少なくなった場合に、一定数となるまで所定の個体の複写を行う増殖機能と、増殖機能から送られた個体の中から一定数の個体を選択し、各個体における変数を交換する交叉機能と、交叉機能から送られた個体の中から一定数の個体を選択し、各個体における変数を変更する突然変異機能と、所定の設定条件に沿って遺伝的アルゴリズムを終了させるか否かを判定し、終了させないと判定された場合には適応度計算機能に戻って前記の一連の機能の実行を繰り返す終了判定機能と、終了判定機能により一連の機能処理が終了した個体の更なる修正を行う最適解生成ヒューリスティクスとを有し、遺伝的アルゴリズムの定式化機能は、適応度計算機能において個体の適応度を計算する際に用いられることが好ましい。
このようなプラント運用最適化装置によれば、従来の遺伝的アルゴリズムに比べて遺伝的アルゴリズムを行う時間をさらに短縮することができ、より短時間で運用計画を作成することができる。
本発明のプラント運用最適化装置においては、データ入力手段により入力された回数分、あるいは各プラント施設から送られるプロセスデータがデータ入力手段により入力された条件に達するまで、運用計画手段を繰り返して実行し、運用計画手段が終了するたびに、そのときの最適解をつぎの運用計画手段における初期個体として入力する初期個体学習手段を更に備えたことが好ましい。
このようなプラント運用最適化装置によれば、プラント運用の実績データがない場合であっても、良好な初期値を自動的に算出することができ、より効率の良いプラント運用を行うことができる。
本発明のプラント運用最適化装置においては、初期個体学習手段を用いて運用計画手段を繰り返して実行することにより得られる個体の最適解をプロセスコントローラ手段に出力するか、もしくは初期個体学習手段を用いることなく運用計画手段を1回だけ実行することにより得られる個体の最適解をプロセスコントローラ手段に出力するかを切り替えることができる初期個体学習切替手段を更に備えたことが好ましい。
このようなプラント運用最適化装置によれば、上述の初期個体学習手段を用いるか否かを選択することができ、実際の運転によるプラント運用のデータが得られるようになったときに、より実際のプラント運用に即した運用計画手段の遺伝的アルゴリズムを実行することができる。
本発明のプラント運用最適化装置においては、運用計画が適用されるプラント施設を選択するプラント施設選択手段を更に備えたことが好ましい。
このようなプラント運用最適化装置によれば、一部のプラント施設をプラント運用最適化装置による最適化の対象から外し、他のプラント施設について通常通りプラント運用最適化装置による最適化を行うことができる。このため、上水道プラント全体をより適切に運用可能なものとすることができる。
本発明のプラント運用最適化装置においては、運用計画手段により各プラント施設に関する最適な運用計画を作成する際に、運用計画手段の遺伝的アルゴリズムに用いられる定式化機能のモードを複数のものから選択することができるモード選択手段を更に備えたことが好ましい。
このようなプラント運用最適化装置によれば、運用計画手段によって作成される運用計画について、種々のモードのうちどのモードに主眼を置いて作成するかをオペレータが自由に選択することができる。
本発明のプラント運用最適化装置によれば、運用計画手段は、一のプラント施設から下流側に並列に配置された一対のプラント施設へ配水が行われる際に、遺伝的アルゴリズムの定式化機能を、多分配プロセス定式化手段から送られる一のプラント施設から下流側の一対のプラント施設への配水量比率に関する情報に基づいて実行するので、遺伝的アルゴリズムを迅速に行うことにより短時間で運用計画を作成することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図3は、本発明によるプラント運用最適化装置の実施の形態を示す図である。
このうち、図1は、本発明の実施の形態に係わるプラント運用最適化装置および対象上水道プラントの構成を示すブロック図であり、図2は、本発明の実施の形態における整数値遺伝子列の例を示す図表であり、図3は、一の送水ポンプから一対の配水池への配水を示す説明図である。
この実施の形態によるプラント運用最適化装置は、上流側から下流側に向かって接続された複数の上水道プラント施設を有し、少なくとも一対の上水道プラント施設は並列に配置された上水道プラントを対象とし、この上水道プラントに対して予め作成してある運用計画に基づいて制御を行うものである。
まず、本実施の形態に係わる上水道プラントの各プラント施設の概要について説明する。
図1に示すように、複数台の取水ポンプ51は河川等から原水を取水し、これを着水井52に送り出す。着水井52に貯留された原水は、混和池53に流入し、この流入した原水は、薬品の注入とともに攪拌機による撹拌が行われた後、フロック形成池54に流入する。
そして、フロック形成池54で徐々に沈澱するフロックが形成された後、沈澱池55において汚物が沈澱し、上澄み水がろ過池56に送られる。ろ過池56では、このろ過水がろ過された後、塩素の注入により殺菌処理が施され、浄水池57に流入する。
浄水池57に貯留された処理水は、複数台の送水ポンプ58により並列に配置された少なくとも一対の配水池59に送水される。更に、各配水池59に貯留された処理水は、複数台の配水ポンプ60により配水区61に配水される。
ここで、一対の配水池59を設けた例を示したが、配水池59は一対である必要はなく、3つ以上の複数の配水池59を並列に設けてもよい。
ここで、上水道プラントにおいては、浄水池57から直接配水区61に浄水が配水されることもあり、また、浄水池57から配水池59への送水は送水ポンプ58を用いる代わりに自然流下により行われることもある。
次に、このような上水道プラントに対する制御を、予め作成してある運用計画に基づいて行うプラント運用最適化装置10について以下に詳述する。
図1に示すように、プラント運用最適化装置10は、プロセスコントローラ手段15を介して対象プラントとの間でデータの授受を行うようになっている。
このプラント運用最適化装置10は、図1に示すように、各プラント施設の運用上の制約条件や運用決定に必要となる諸設定値を入力するデータ入力手段11と、各プラント施設からプロセスコントローラ手段15を介して送られるプロセスデータを記憶するデータ記憶手段12と、将来の配水量需要を予測する需要予測手段13と、各プラント施設に関する最適な運用計画を作成する運用計画手段14とを備えている。
このうちデータ記憶手段12は、プロセスコントローラ手段15を介して得られるプロセスデータの計測値や例えばデータ入力手段11により入力された種々のパラメータ設定値等のデータを保存するものである。
また、需要予測手段13は、気象情報等の所定の情報やデータ記憶手段12に記憶された過去の各プラント施設における配水量データに基づいて、将来の配水量需要を例えば1日分予測するものである。
この需要予測手段13が行う需要予測の方法としては、例えば、統計的な手法や最小自乗法、GMDH(Grouping Method of Data Handling)などの各種同定手法、ニューラルネットワークを用いた手法などが挙げられるが、特に手法が限定されるわけではなく、いずれの手法を用いてもよい。
さらにまた、運用計画手段14は、データ入力手段11に入力された上記のデータおよび需要予測手段13により予測された配水量需要に基づいて、整数値遺伝子でコード化した遺伝的アルゴリズムを用いて各プラント施設に関する最適な運用計画を作成するものである。この遺伝的アルゴリズムについては後に詳述する。
また、プラント運用最適化装置10のデータ入力手段11、需要予測手段13および運用計画手段14には、データ入力手段11に入力されたデータ、需要予測手段13により予測された配水量需要あるいは運用計画手段14により作成された運用計画をディスプレイ(図示せず)に表示する表示手段16が接続されている。
この表示手段16は、これらの情報をディスプレイに表示する代わりに、プリンタにより当該情報を印刷するものであってもよい。
この場合、プラント運用最適化装置10の運用計画手段14は、運用計画出力手段17を介して表示手段16に接続され、また、この運用計画出力手段17は、運用計画手段14により作成した上水道プラントの運用計画を、表示手段16に出力するのみならず、プロセス制御のためのプロセスコントローラ手段15やデータ記憶手段12にも出力するようになっている。
また、プラント運用最適化装置10の運用計画手段14に多分配プロセス定式化手段18が設けられている。運用計画手段14は、一の送水ポンプ58から下流側に並列に配置された複数の配水池59へ配水が行われる際に、後に詳述する遺伝的アルゴリズムの定式化ステップ24を、この多分配プロセス定式化手段18から送られる一の送水ポンプ58から複数の配水池59への配水量比率に関する情報に基づいて実行するようになっている。
次に、本実施の形態のプラント運用最適化装置10の作用について説明する。
まず、定刻前までに、需要予測に必要なデータが手動または自動で予め需要予測手段13に入力される。このデータとしては、例えば需要予測を行う日の天気予報や最高または最低気温の予報といった天候情報、あるいは、データ記憶手段12に記憶された過去の天候情報の実績値や各プラント施設における配水量データなどが考えられる。
次に、需要予測手段13による配水量需要の予測が1日1回以上実行される。この需要予測手段13による配水量需要の予測は、必要に応じてデータ入力手段11から起動信号を入力することにより適宜実行することもできる。
そして、需要予測手段13は、定刻時までに、ある単位時間ごとの少なくとも1日の区切りの時刻分までの配水量需要の予測結果を運搬計画手段14に出力する。必要に応じて、2日分以上にわたる需要予測を行ってもよい。
次に、オペレータによりデータ入力手段11に入力されたデータおよび需要予測手段13により予測された配水量需要に基づいて、運用計画手段14が各プラント施設に関する最適な運用計画を作成する。
運用計画手段14における最適な運用計画の作成には、上水道プラントの現在の計測値も参照される。この上水道プラントの現在の計測値としては、具体的には、上水の配水計画であれば、配水池59の水位や送水ポンプ58の流量、起動台数および配水量などが挙げられる。また、上水道プラント内での総ろ過流量の計画であれば、浄水池57の水位、各ろ過池56の洗浄タイミング、ろ過池56の洗浄水量、配水池59の水位などが挙げられる。
また、この最適な運用計画の作成には、送水ポンプ58の流量特性、ろ過池56や浄水池57、配水池59の容量(運用水位上下限値)などのパラメータも参照される。
運用計画手段14における最適な運用計画の作成にあたっては、浄水池57や配水池59の運用可能な水位幅(上下限水位)の逸脱や配水量予測値に不足なく、かつ急激な総ろ過量や配水量の変化がない運用計画が作成される。
この際、プラントの運用コストをできるだけ低減化するように考慮する。この場合には、必要であれば、電力消費のピーク時間帯に送水ポンプ58等のポンプの起動可能な台数を制限することも考えられる。
この運用計画手段14は、該当日の単位時間あたりの配水量を遺伝子として、各プラント施設における配水量計画を、計画すべき時間数分だけ遺伝的アルゴリズムによって決定する。
単位時間あたりの配水量を遺伝子として表現する方法としては、配水量を直接遺伝子とせず、予め設定した配水量に対する整数の離散的ステップ数を用いる。
遺伝的アルゴリズムを用いて運用計画を作成する運用計画手段14は、ポンプやバルブといったプラント施設の構成機器の制御目標値として、最適な運用計画を単位時間ごとに少なくとも1日の区切りの時刻分までを出力する。運用計画手段14は、必要に応じて、2日分以上にわたる運用計画の作成を行ってもよい。
次に、遺伝的アルゴリズムを用いて運用計画を作成する上記の運用計画手段14の作用を詳述する。
いま、図1に示した上水道プラントにおいて、浄水池57から送水ポンプ58によって、配水池59を経由して配水区61へ配水を行うプロセスを想定して説明する。
もちろん、前述のように、自然流下で浄水池57から配水池59へ送水したり、配水池59から配水区61へ配水したりすることもあるが、ここでは自然流下ではなく、送水ポンプ58で送水し、配水ポンプ60で配水することとしても一般性は失われない。
一方、このような配水プロセスに対する考え方は、浄水場から各配水池59への配水量を配水量需要に見立てるとともに、ろ過池56の洗浄水や場内で使用するその他の水量も配水量需要に含め、図1における浄水池57を配水池59に、ろ過池56を送水ポンプ58に見立て、かつ洗浄タイミングにおけるろ過池56の休止を送水ポンプ58の制約条件とみなすことにより、総ろ過流量計画にもほぼそのまま適用することができる。
上記のようにして、運用計画手段14による上水の配水計画に関する最適な運用計画の作成を、上水道プラント内での総ろ過流量計画の最適化にも適用することができる。また、配水計画および総ろ過流量計画を一括して最適化することもできる。
以下に、運用計画手段14における遺伝的アルゴリズムについてさらに詳しく説明する。
一の浄水池57から並列に設けられた複数の配水池59へのある時刻kにおける配水量Qp(k)は、起動する送水ポンプ58や配管に取り付けられたバルブの開度によって調整される。ここで、その目標となる配水量を離散的に何段階かに予め決めることとする。これを流量ステップとよぶ。
例えば、配水量の物理的最大値が120〔m/h〕であるとするならば、これを仮に7段階に分けるとすると、流量ステップは、0、20、40、60、80、100、120〔m/h〕となり、これが配水計画として取り得る配水量となる。
送水ポンプ58がn台設置され、各送水ポンプ58が回転数固定の固定速ポンプからなる場合、この固定速ポンプの運転台数と配水計画として取り得る配水量の離散値は1対1に対応する。説明を簡単にするために以後この場合を想定する。
本実施の形態では、該当日の単位時間あたりの運用水量を図2に示すような遺伝子列として表現する。図2は、図1に示した配水池59への各時刻における配水量を示している。
いま、計画すべき運用水量がN個あるものとするとき、各運用水量に1からNまで順に番号を付ける。1つの配水池59においては、その入口側における配水系統(例えば送水ポンプ58)が複数設置されている場合があるので、配水量が2つ以上あってもよく、この配水量が前記の計画すべき運用水量となる。
運用計画を作成する際の対象時間は、計画開始時刻0から終了時刻Tまでの間の整数値となる。具体的には、開始時刻0:00から1:00までを時刻0とし、1:00から2:00までを時刻1とし、同様にして時刻Tまで各時刻を順次定める。
また、流量ステップは予め定めた流量の離散的な目標値からなる整数値をとる。例えば、図2において、計画すべき運用水量2の時刻3では流量ステップは2となっており、この流量ステップに対応する流量である20m/hが計画された運用水量となる。
いま、各配水池59への配水計画の総和が浄水場からの配水計画となるので、配水計画の最適化問題を次のように定式化することができる。
遺伝的アルゴリズムにおける適応度計算において、後述する池水位計算22や制約条件チェック23を行う際に、この定式化に基づいて計算を行う。
定式化方法は、どのような配水計画をどのような視点で最適化したいかというモードによって異なるので一意ではないが、以下に示すような組み合わせ最適化問題とよばれる定式化であれば、遺伝的アルゴリズムによって、最適、もしくは近似的に最適化することができる。
以下に示す最適化問題は、目的関数fを最小化し得るx、yを求めようとするものである。目的関数fは(1)式により表すことができ、(1)式におけるfは(2)式で表され、また、(1)式におけるfは(3)式または(4)式で表され、(1)式におけるfは(5)式で表される。また、このときの制約条件は(6)(7)式により表される。
Figure 0004316435
Figure 0004316435
上記に示した組み合わせ最適化問題を列挙法の一種である分岐限定法(BBM:Branch and Bounded Method)などの手法で解く場合、最大で全組み合わせ通りの検索を行うこととなり、演算時間に制限がなく、かつ可解である場合には必ず最適解が得られる。
しかしながら、最適配水計画問題のような組み合わせ問題は所謂NP−困難な問題の1つとして知られており、変数の数に対して演算回数は指数関数的に増大する。
このため、送水ポンプ58を多数含むような大規模プラントを対象とする場合、オンライン制御に有効な時間内に最適解が得られない場合がある。
そこで、本実施の形態における図1で示すような遺伝的アルゴリズムによる高速解法が有効である。すなわち、図2で示したように、整数値遺伝子でコード化を行い、図1の運用計画手段14のフローチャートに示すような遺伝的アルゴリズムを適用することによって、最適または近似的に最適な運用計画を迅速に得ることができる。
以下に、このような遺伝的アルゴリズムについて詳述する。
<ステップ1> 初期個体生成20
初期個体生成20により、運用計画を表す変数の集まりである初期個体を、乱数によって一定数生成し、またはデータ記憶手段12に記憶されている過去のプラント運用実績から、データ入力手段11から入力された個体数だけ生成する。あるいは、プラント運用に適した初期個体をデータ入力手段11から入力し、初期個体生成ヒューリスティクス20aにより修正して初期個体の生成を行う。
<ステップ2> 適応度計算21
適応度計算21により、初期個体生成20によって生成した初期個体や後述する遺伝的アルゴリズムの操作によって生成した個体の適応度f´を計算する。
適応度の計算を行う際に、図1に示す池水位計算22により、上水道プラント運用における制約条件である池水位を計算する。あるいは、制約条件チェック23により、運用可能なポンプ台数や池水位幅、送水可能な流量および需要予測手段13により予測された配水量需要における需要供給の収支をチェックする。
制約条件を満たさない場合には、適応度に、より大きなペナルティとしての重みをかける。
また、個体評価ヒューリスティクス25により、計算した各個体の適応度を悪化させず、かつ、制約条件を満たす範囲内で、個体を上水道プラントの運用に望ましい計画となるよう人為的に修正する。
なお、一般的には遺伝的アルゴリズムは最大化問題に適用されるものであるが、本実施の形態では最小の目的関数fを求めることとなる。したがって、本実施の形態における適応度f´は、(1)式における目的関数fの逆数に相当するものとなる。
<ステップ3> 個体ソート26
個体ソート26により、適応度が計算されたすべての個体について適応度の高い順に並び替え(ソート)を行う。
<ステップ4> 淘汰28
淘汰28により、適応度順にソートされた個体のうち一定数の個体を適応度の低い順に予め設定された個数だけ削除する。
<ステップ5> 増殖29
淘汰28により個体の数が予め設定された個数より少なくなった場合に、増殖29により、個体が一定数となるまで適応度が最も高い個体などの個体の複写を行う。
<ステップ6> 交叉30
増殖29が行われた後のすべての個体の中から、乱数もしくは予め決められた方法によって例えば4つの個体を選択し、互いに2つずつの組とし、それぞれの組で適応度の高い個体同士について、乱数によって選択された遺伝子の位置に関して、互いの遺伝子列を交換する操作を所定の回数だけ繰り返す。
<ステップ7> 突然変異31
交叉30が行われた後のすべての個体の中から、乱数もしくは予め決められた方法によって任意の個体を選択し、乱数によって決められた位置の遺伝子(変数値)を乱数もしくは予め決められた値に変更する。
<ステップ8> 終了判定27
突然変異31が行われた後の個体について、所定の設定条件に沿って遺伝的アルゴリズムを終了させるか否かを判定し、終了させないと判定された場合には前記のステップ2の適応度計算21に戻って一連のステップの実行を繰り返す。
終了判定27における所定の設定条件としては、予め設定された繰り返し回数に到達したか否か、あるいは繰り返しによる最良の個体の適応度が設定期間変化しないか否か等が挙げられる。
<ステップ9> 最適解生成ヒューリスティクス32
終了判定27により遺伝的アルゴリズムを終了させると判定された場合において、生成した個体が上水道プラントの運用上、どのように修正されるべきか分かっている場合には、最適解生成ヒューリスティクス32により、計算された各個体の適応度を悪化させず、かつ、制約条件を満たす範囲において、人為的に個体に対する修正を行う。
以上のように、運用計画手段14は、終了判定27のステップにおいて遺伝的アルゴリズムを終了させると判定されるまで、上記のステップ2〜ステップ8を繰り返す。また、ステップ1〜ステップ8が予め定義された時間内に終了しなければ、遺伝的アルゴリズムは強制的に終了する。
ここで、本実施の形態においては、適応度計算21において個体の適応度を計算する際に定式化ステップ24が用いられる。
すなわち、適応度計算21においては、前述のように、上水道プラント運用における制約条件である池水位を計算する池水位計算22や、運用可能なポンプ台数や池水位幅、送水可能な流量および需要予測手段13により予測された配水量需要における需要供給の収支をチェックする制約条件チェック23が実行されるが、定式化ステップ24によってこの池水位計算22や制約条件チェック23を行うための式が定義される。
ここで、運用計画手段14は、上述の遺伝的アルゴリズムの定式化ステップ24を、多分配プロセス定式化手段18から送られる一の送水ポンプ58から複数の配水池59への配水量比率に関する情報に基づいて実行する。
この多分配プロセス定式化手段18について図3を用いて以下に説明する。
図3に示すように、1台の送水ポンプ58により第1の配水池59aおよび第2の配水池59bへ送水するプロセスについて考える。
このとき、時刻kでの計画すべき運用水量は、ポンプによる送水量Q(k)および各配水池59a、59bへの配水量Qp1(k)、Qp2(k)である。
これらの水量には、
(k)=Qp1(k)+Qp2(k) ・・・(8)
の関係がある。
ここで、ポンプによる送水量Q(k)に対する第1の配水池59aへの配水量Qp1(k)の割合を分配率αで表す。すなわち、
p1(k)=α×Q(k) ・・・(9)
とすると、第2の配水池Qp2(k)は、
p2(k)=(1−α)×Q(k) ・・・(10)
となる。
そして、この分配率αを離散的に定義するものとし、例えばα={0、0.2、0.4、0.6、0.8、1.0}のように0.2間隔として定義する。
これを運用水量ステップと同様に、分配率αの離散的ステップを定義すると、
ステップ0=分配率0
ステップ1=分配率0.2
ステップ2=分配率0.4
ステップ3=分配率0.6
ステップ4=分配率0.8
ステップ5=分配率1.0
となる。
運用計画手段14により、運用水量であるポンプ送水量Q(k)および各配水池59a、59bへの配水量Qp1(k)、Qp2(k)が算出されると、各配水池59a、59bの水位を上記式(7)によって配水量Qp1(k)、Qp2(k)を用いて算出することができるので、プロセス挙動に矛盾なく最適解により運用水量を決めることができる。
以下に、本実施の形態のプラント運用最適化装置10の変形例について説明する。
プラント運用最適化装置10には、さらに、図1に示すように、運用計画手段14を繰り返し実行し、この運用計画手段14が終了するたびに、そのときの最適解をつぎの運用計画手段14における初期個体として入力する初期個体学習手段41が設けられている。
また、この初期個体学習手段41を用いて運用計画手段14を繰り返し実行することにより得られる個体の最適解をプロセスコントローラ手段15に出力するか、もしくは初期個体学習手段41を用いることなく運用計画手段14を1回だけ実行することにより得られる個体の最適解をプロセスコントローラ手段15に出力するかを切り替えることができる初期個体学習切替手段42が設けられている。
以下に、上述の初期個体学習手段41および初期個体学習切替手段42の作用について説明する。
初期個体学習手段41は、データ入力手段11により入力された回数分、あるいは各プラント施設から送られるプロセスデータがデータ入力手段11に入力された条件に達するまで、運用計画手段14の遺伝的アルゴリズムにより運用計画の最適化計算(前記のステップ1〜ステップ9)を繰り返し実行する。
ここで、初期個体学習手段41により、1回あたりの計算で得られる最適解を次の最適化計算における初期個体として入力する。
このことにより、1回あたりの最適化計算でステップ2〜ステップ8を繰り返し演算して、各繰り返し時における最良個体の適応度を改善していく過程で、初期値となる初期個体のより望ましい適応度から最適解の探索が始められるので、個体の改善効率が向上する。
例えば、1回目の遺伝的アルゴリズムの実行により、適応度が30となる個体が最適解として出力されたときは、2回目の実行時において1回目の実行により得られた適応度が30となる個体を初期個体の一つとして加える。
次に、2回目の遺伝的アルゴリズムの実行により、適応度が28となる個体が最適解として出力されたときは、3回目の実行時において1回目および2回目の実行により得られた適応度が30および28となる個体をそれぞれ初期個体の一つとして加える。
以下、このような手順を定められた回数だけ繰り返す。
ただし、初期個体数nを仮に50とした場合に、遺伝的アルゴリズムを100回繰り返すよう初期個体学習手段41が繰り返し計算されるとき、例えば、90回目の繰り返しではすでに89個の個体を初期個体として加えることが可能である。しかし、初期個体数nを50個としているので、遺伝的アルゴリズムを繰り返して実行することにより得られた全ての最適解の個体を初期個体として加えることができず、初期個体として加えられる最適解の個体の個数を予めパラメータとして設定しておく必要がある。
例えば、このパラメータを10個と設定しておけば、残りの40個は乱数や初期個体生成ヒューリスティクス20aに与えられる初期個体とすることができるので、より多様性に富んだ個体群を生成することができる。
そして、図1に示すように、初期個体学習切替手段42により、初期個体学習手段41を用いて運用計画手段14を繰り返し実行することにより得られる個体の最適解をプロセスコントローラ手段15に出力する(図1の42a)か、もしくは初期個体学習手段41を用いることなく運用計画手段14を1回だけ実行することにより得られる個体の最適解をプロセスコントローラ手段15に出力する(図1の42b)かが切り替えられる。
このことにより、初期個体学習手段41を用いるか否かを選択することができ、実際の運転でプラント運用データが得られるようになったときに、より実際のプラント運用に即した運用計画手段14の遺伝的アルゴリズムを実行することができる。
他の変形例としては、プラント運用最適化装置10の運用計画手段14には、さらに、運用計画が適用されるプラント施設を選択するプラント施設選択手段43と、運用計画手段14により各プラント施設に関する最適な運用計画を作成するに際し、運用計画手段14の遺伝的アルゴリズムに用いられる定式化ステップ24のモードを複数のものから選択することができるモード選択手段44とが接続されている。
以下に、上述のプラント施設選択手段43およびモード選択手段44の作用について説明する。
プラント施設選択手段43により、どのプラント施設に関する運用をプラント運用最適化装置10により実行するかが選択され、このことにより、上水道プラント全体を適切に運用可能なものとすることができる。
例えば、複数ある配水池59のうちの1箇所について、保守点検等の理由によりオペレータが直接監視して運用する必要が生じた場合に、上述のプラント施設選択手段43を用いることにより、この配水池59のみをプラント運用最適化装置10による最適化の対象から外し、他のプラント施設について通常通りプラント運用最適化装置10による最適化を行うことができる。
このような場合には、運用計画手段14の遺伝的アルゴリズムにおいて、最適化の対象から外される配水池59に係わる上記式(1)〜(10)を行わずに、最適化の対象として残される配水池59に係わる式(1)〜(10)のみを実行する。このときに、運用計画手段14の遺伝的アルゴリズムにおいて式(1)および式(2)〜(5)で定義した目的関数における各重みWのバランスが崩れるので、この運用計画手段14に対する調整が必要となる。
ここで、最適化の対象から一部のプラント施設を外した場合に対応する重みWのセットを、プラント施設選択手段43に予め用意しておき、この重みWのセットがプラント施設選択手段43から運用計画手段14に送られることにより、運用計画手段14は、最適化の対象から一部のプラント施設が外された場合に、プラント施設選択手段43から送られた前述の重みWのセットの情報に基づいて遺伝的アルゴリズムの最適化計算を行うことができ、上水道プラント全体を適切に運用可能なものとすることができる。
また、モード選択手段44により、プラント運用最適化における最適性についてのモードの選択を行うことができる。
例えば、ポンプが設けられている上水道プラントにおいて、運用水量の変動を極力抑制したい場合と、夜間電力をできるだけ活用して電力コストを低減したい場合とがあるように、プラント運用の主眼、目的等のモードを切り替えたい場合がある。このような場合に、プラント運用最適化によって計算される運用計画について、モード選択手段44により、上記の2つのモードのうちどちらに主眼を置いて作成するかをオペレータが自由に選択する。
このために、上記の遺伝的アルゴリズムの式(1)および式(2)〜(5)で定義した目的関数における各重みWのセットをそれぞれのモードに適するよう予め調整しておき、モード選択手段44によるモード選択に応じて最適化重みを切り替えるようにしておく。
なお、モード選択手段44により選択できるモードの種類としては、例えば、上述の運用水量の変動を極力抑制したい場合および夜間電力をできるだけ活用して電力コストを低減したい場合の他に、渇水時において複数の水源を有する場合に取水源の適切な選択や取水量に対する制限を考慮した取水制限モード、あるいは配水池59や浄水池57などの池水位計画を明確に与え、これを維持するように運営させる池水位優先モードなどが挙げられる。
また、モード選択手段44は、設定したモードに応じた種々の最適化重みを予め調整して用意しておくことにより、ここで挙げたモード例に限定されることはなく、様々なモードに対して対応可能となる。
本発明の実施の形態に係わるプラント運用最適化装置および対象上水道プラントの構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態における整数値遺伝子列の例を示す図表。 一の送水ポンプから一対の配水池への配水を示す説明図。
符号の説明
10 プラント運用最適化装置
11 データ入力手段
12 データ記憶手段
13 需要予測手段
14 運用計画手段
15 プロセスコントローラ手段
16 表示手段
17 運用計画出力手段
18 多分配プロセス定式化手段
20 初期個体生成
20a 初期個体生成ヒューリスティクス
21 適応度計算
22 池水位計算
23 制約条件チェック
24 定式化ステップ
25 個体評価ヒューリスティクス
26 個体ソート
27 終了判定
28 淘汰
29 増殖
30 交叉
31 突然変異
32 最適解生成ヒューリスティクス
41 初期個体学習手段
42 初期個体学習切換手段
43 プラント施設選択手段
44 モード選択手段
51 取水ポンプ
52 着水井
53 混和池
54 フロック形成池
55 沈澱池
56 ろ過池
57 浄水池
58 送水ポンプ
59 配水池
59a 第1の配水池
59b 第2の配水池
60 配水ポンプ
61 配水区

Claims (6)

  1. 上流側から下流側に向かって接続された複数のプラント施設を有し少なくとも一対のプラント施設は並列に配置されたプラントに対して、予め作成してある運用計画に基づいて制御を行うプラント運用最適化装置において、
    各プラント施設の運用上の制約条件や運用決定に必要となる諸設定値を入力するデータ入力手段と、
    各プラント施設からプロセスコントローラ手段を介して送られるプロセスデータを記憶するデータ記憶手段と、
    所定の情報やデータ記憶手段に記憶された過去の各プラント施設における配水量データに基づいて、将来の配水量需要を予測する需要予測手段と、
    データ入力手段に入力されたデータおよび需要予測手段により予測された配水量需要に基づいて、定式化機能を含む遺伝的アルゴリズムを用いて各プラント施設に関する最適な運用計画を作成する運用計画手段とを備え、
    運用計画手段は、一のプラント施設から下流側に並列に配置された少なくとも一対のプラント施設へ配水が行われる際に、遺伝的アルゴリズムの定式化機能を、多分配プロセス定式化手段から送られる一のプラント施設から下流側の少なくとも一対のプラント施設への離散化された配水量比率に関する情報に基づいて実行することを特徴とするプラント運用最適化装置。
  2. 運用計画手段の遺伝的アルゴリズムは、
    運用計画を表す変数の集まりである初期個体を一定数生成する初期個体生成機能と、
    データ入力手段に入力されたデータと、需要予測手段により予測された配水量需要とに基づいて、初期個体生成機能により生成された初期個体の適応度を計算する適応度計算機能と、
    適応度計算機能により適応度が計算されたすべての個体を、適応度の高い順にソートする個体ソート機能と、
    個体ソート機能によりソートされた個体のうち一定数の個体を適応度の低い順に削除する淘汰機能と、
    淘汰機能により個体の数が設定数より少なくなった場合に、一定数となるまで所定の個体の複写を行う増殖機能と、
    増殖機能から送られた個体の中から一定数の個体を選択し、各個体における変数を交換する交叉機能と、
    交叉機能から送られた個体の中から一定数の個体を選択し、各個体における変数を変更する突然変異機能と、
    所定の設定条件に沿って遺伝的アルゴリズムを終了させるか否かを判定し、終了させないと判定された場合には適応度計算機能に戻って前記の一連の機能の実行を繰り返す終了判定機能と、
    終了判定機能により一連の機能処理が終了した個体の更なる修正を行う最適解生成ヒューリスティクスとを有し、
    遺伝的アルゴリズムの定式化機能は、適応度計算機能において個体の適応度を計算する際に用いられることを特徴とする請求項1記載のプラント運用最適化装置。
  3. データ入力手段により入力された回数分、あるいは各プラント施設から送られるプロセスデータがデータ入力手段により入力された条件に達するまで、運用計画手段を繰り返して実行し、運用計画手段が終了するたびに、そのときの最適解をつぎの運用計画手段における初期個体として入力する初期個体学習手段を更に備えたことを特徴とする請求項2記載のプラント運用最適化装置。
  4. 初期個体学習手段を用いて運用計画手段を繰り返して実行することにより得られる個体の最適解をプロセスコントローラ手段に出力するか、もしくは初期個体学習手段を用いることなく運用計画手段を1回だけ実行することにより得られる個体の最適解をプロセスコントローラ手段に出力するかを切り替えることができる初期個体学習切替手段を更に備えたことを特徴とする請求項3記載のプラント運用最適化装置。
  5. 運用計画が適用されるプラント施設を選択するプラント施設選択手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のプラント運用最適化装置。
  6. 運用計画手段により各プラント施設に関する最適な運用計画を作成する際に、運用計画手段の遺伝的アルゴリズムに用いられる定式化機能のモードを複数のものから選択することができるモード選択手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のプラント運用最適化装置。
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