JP4316073B2 - 引外し制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する分野】
本発明は、過負荷又は短絡を表す第1保護パラメータを設定するように設計された設定選択スイッチと、ユーザがアクセス可能な表示手段と、電流センサ及び前記設定選択スイッチへ接続された処理ユニットとを備え、
前記処理ユニットが、
基本保護機能を実施するために前記電流センサ及び前記設定選択スイッチに接続された第1デジタル処理手段と、
前記第1デジタル処理手段と第2保護パラメータを遠隔設定によって設定可能にする通信手段とに接続された第2デジタル処理手段と、
を有する引外し制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
既知の引外し制御装置は、一般に、分圧器及び選択スイッチの少なくとも一方を前面パネルに備え、保護パラメータの調節、設定を可能にしている。他の引外し制御装置は表示装置とキーパッドの両方を装備し、保護パラメータの調節、設定及び読取りを可能にしている。後者の引外し制御装置は保護パラメータの遠隔設定手段を有することもある。
【0003】
米国特許第5,311,392号は、マイクロプロセッサを基本とする2つの処理回路を有する引外し制御装置について開示している。この種の引外し制御装置1を図1に示す。これは、過負荷及び短絡に対する保護、即ち、長期遅延、短期遅延、瞬間的、及び、適用可能であれば接地保護機能を実施するように設計された第1マイクロプロセッサを基本とする第1処理回路2を有する。この第1処理回路2は、通常、電流センサ3、引外し制御装置の前面パネルに設置された設定選択スイッチ4、表示装置5及び引外しコイル6に接続される。更に、この第1処理回路は、通信機能及び追加的監視と保護機能(電圧に関しては、位相変位、出力、周波数、等々)を実施するように設計された第2マイクロプロセッサを基本とする第2処理回路7を有する。第2処理回路7は双方向リンクによって第1処理回路へ接続される。この第2処理回路7は、電流センサ3及び電圧センサ8にも接続される。更に、この第2処理回路7は、遠隔表示装置10に接続されるように設計された第1インタフェース9、及び、コンピュータ12に接続されるように設計された第2インタフェース11に接続される。更に、第1処理回路が機能不全である場合には第2処理回路7はバックアップ保護機能も実施する。図2における実線は、設定選択スイッチ4によって設定される保護パラメータを考慮に入れて第1処理回路2によって使用される時間と電流の関係を示すトリップ曲線(以下、第1トリップ曲線とも言う)を表す。
【0004】
第2処理回路は、図2に点線で示す第2トリップ曲線を考慮に入れてバックアップ機能を実施する。第2トリップ曲線に対応する保護パラメータは選択スイッチによって設定される値よりも全体的に高い。それらは、ユーザにより修正できないように事前設定が可能であったり、インタフェース9及び11を介して調節可能であったり、第1トリップ曲線のシフトによる設定が可能であったりする。第2処理回路7は、補助電源13により連続的に電力供給され、引外しコイル6に接続されたトリップ出力端子を有する。正常運転中は、電流センサ3によって測定された電流及び選択スイッチによって設定されたパラメータに従い第1処理回路2は電流保護機能を実施し、第2処理回路は追加的な測定及び保護機能を実施する。第1処理回路2が故障した場合には、電流センサ3によって測定された同じ電流値及び図2の第2トリップ曲線に対応するバックアップパラメータを用いて、第2処理回路7が電流保護機能を実施する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、レンジ最下位及びレンジ最上位両方の引外し制御に適した保護パラメータを調節する手段を備えた引外し制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、この目的は次の事実によって達成される、即ち、表示手段は第2処理手段へ接続され、処理ユニットは第1パラメータと第2パラメータを比較する手段と、第1パラメータと第2パラメータのうちの低い方を表す第3保護パラメータを決定する手段と、第3保護パラメータを表示する表示手段と、電流センサによって測定された電流及び第3保護パラメータに従ってトリップ信号を生成する処理ユニットを有する。
【0007】
第1の変形実施形態によれば、第1処理手段は電流センサによって測定された電流及び第1保護パラメータに基づく第1トリップ信号を生成し、第2処理手段は電流センサによって測定された電流及び第3保護パラメータに基づく第2トリップ信号を生成し、OR論理回路は、第1又は第2トリップ信号を受信した場合にトリップ信号を供給する。
【0008】
第2の変形実施形態によれば、第1処理手段は電流センサによって測定された電流及び第3保護パラメータに基づいてトリップ信号を生成することが好ましい。本発明の開発例によれば、引外し制御装置は処理ユニットへ接続されたキーパッドと、第4保護パラメータを設定し、かつユーザがアクセス可能であるように設計され、第1と第2と第4の保護パラメータのうちの最も低い保護パラメータから第3保護パラメータを決定する処理ユニットとを備える。
【0009】
本発明の他の開発例によれば、本引外し制御装置は設定選択スイッチを覆うカバーを有し、本引外し制御装置は、カバーが閉じた位置においてキーパッドによる調整設定の機能を無能化する手段を有する。
【0010】
前記カバーは、引外し制御装置の前面パネルに設置され、カバーが閉じた位置において設定選択スイッチを覆うドアによって構成され、前記ドアは前記カバーが閉じた位置においてキーパッドによる調整設定の機能を無能化するように処理ユニットの相補エレメントを活性化する差し込みを有することが好ましい。カバーが閉じた位置においてキーパッドの調整設定の機能の無能化を解除するように、この差し込みは破壊可能であることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
図3に示した引外し制御装置14は、引外し制御装置の過負荷及び短絡保護機能(長期遅延、短期遅延、瞬間的、及び、適用可能であれば接地保護)を実施するように設計された第1デジタル処理ユニットを構成する基本モジュール15を有する。このモジュールはASIC型集積回路(Application Specfic Integlated Circuit)によって形成されることが好ましく、マイクロプロセッサを備えることも有り得る。この基本モジュール15は、従来技術の場合と同様に、保護されるべき電力システムの導体内電流の値Iを引外しコイル6に供給する電流センサに接続され、過負荷又は短絡に際して、前記基本モジュール15は引外しコイル6へトリップ信号Dを供給する。このモジュールは、従来の方式に従って第1保護パラメータP1が提供される設定選択スイッチ4に接続される。
【0012】
この種の基本モジュール15は、全てのレンジの引外し制御装置用に使用される。最も簡単なモジュールは上記の要素のみを含む。本発明に基づくレンジ最上位の引外し制御装置は図3の場合と同じ要素で構成される。本発明に基づく引外し制御装置は第2のデジタル処理ユニットを構成する汎用モジュールで構成される。この汎用モジュールはマイクロプロセッサを基調とすることが好ましい。汎用モジュール16は引外し制御装置の前面パネルに位置する表示装置17、通信モジュール18、及び、好ましくはキーパッド19、及び、基本モジュール15に接続される。
【0013】
通信モジュール18は、外部バス20に接続される。前記バスは、他の事柄のうち、第2保護パラメータP2を遠隔設定により引外し制御装置に提供することを可能にする。好ましい実施形態において、汎用モジュール16は、基本モジュール15から、測定電流値I及び電圧値U、及び選択スイッチによって設定された第1保護パラメータP1の値を受け取る。引外し制御装置14にとって考慮されるべき第3保護パラメータP3が決定され、これらのパラメータは、設定された場合又は必要に応じて、表示装置17上に表示され、基本モジュール15に伝送される。
【0014】
汎用モジュール16は、基本モジュールによって供給される電流値及び電圧値に基づいて、例えば、電圧、電力、及び、周波数保護機能のような追加保護機能も実施することが好ましい。電力計算は基本モジュールによって実施され、その後で汎用モジュールへ伝送されるか、又は、汎用モジュールによって直接実施される。後者の場合は、一層精密な追加電流センサ(図示せず)へ接続され、保護されるべき導体を流れる電流の一層精密な解析、例えば調波解析を可能にすることもあり得る。汎用モジュールは、通信モジュール18又はキーパッド19を介して、追加的保護機能が使用するべきパラメータの値を受け取る。故障の場合には、警報信号及び第2トリップ信号D1の少なくとも一方が生成され、基本モジュール15へ伝送され、引外しコイル6を励磁する。
【0015】
引外し制御装置14は、第1保護パラメータP1及び第2保護パラメータP2のどちらか低い方を表す第3保護パラメータP3を常に考慮する。それぞれの保護パラメータP1、P2、及び、P3に対応する3個の時間と電流の関係を示すトリップ曲線を図4に示す。各トリップ曲線は、対数座標において、比率I/Inの関数として引外し時間tを表す。ここに、Inは引外し制御装置の定格電流であり、既知の方法に従い、較正モジュールによって決定可能である。
【0016】
図4における、第1保護パラメータP1の値を次に示す。
長期遅延しきい値 S1a=0.7In
長期遅延時間T1a=20秒(6Inにおいて)
短期遅延しきい値S2a=7In
短期遅延時間T2a=0.5秒(8Inにおいて)
瞬間しきい値S3a=10In
【0017】
第2保護パラメータP2の値を次に示す。
長期遅延しきい値S1b=In
長期遅延時間T1b=10秒 (6Inにおいて)
短期遅延しきい値S2b=3In
短期遅延時間T2b=0.2秒 (8Inにおいて)
瞬間しきい値S3b=15In
【0018】
ここに示す実施形態における長期遅延及び短期遅延トリップ曲線はI2t曲線である。
【0019】
引外し制御装置によって用いられる第3保護パラメータを決定するためのサブルーチンを図5に示す。特定の実施形態におけるステップF1において、汎用モジュール16のマイクロプロセッサは、設定選択スイッチ4によって設定される第1保護パラメータP1を読み取り、その結果が基本モジュール15によって前記マイクロプロセッサに伝送される。次に、ステップF2において、外部バス20及び通信モジュール18によって前記マイクロプロセッサに伝送された遠隔設定に対応する第2保護パラメータP2が読み取られる。
【0020】
ステップF3において、各第2保護パラメータP2と対応する第1保護パラメータP1とが比較される、即ち、S1aとS1b、S2aとS2b、T1aとT1b、T2aとT2b、S3aとS3bが比較される。第2パラメータP2が対応する第1保護パラメータP1(F3の出力YES)より低い場合には、対応する第3保護パラメータP3に値P2を与える(ステップF4)。反対の場合(F3の出力NO)には、第3保護パラメータP3は対応する値P1をとる(ステップF5)。
【0021】
図4に示す実施形態において、第3保護パラメータP3は結果的に次の値をとる。
長期遅延しきい値:S1=S1a=0.7In
長期遅延時間:T1=10秒 (6Inにおいて)
短期遅延しきい値:S2=S2b=3In
短期遅延時間:T2=T2a=0.2秒 (8Inにおいて)
瞬間しきい値:S3=S3a=10In
【0022】
キーパッド19が活性化されると、第4保護パラメータP4は汎用モジュール16に伝送される。キーパッドが作動する場合には、汎用モジュールのマイクロプロセッサはステップF6においてチェックを行う(図5)。この場合(F6の出力YES)には、ステップF7において第4保護パラメータP4の値を読み取り、次に、ステップF8において、第4保護パラメータP4と対応する第3保護パラメータP3とを比較する。第4保護パラメータP4が対応する第3保護パラメータP3より低い場合(F8の出力YES)には、第3保護パラメータP3は対応する第4保護パラメータP4の値をとる。ステップF9の後で、又は、キーパッドが操作されない場合(F6の出力NO)、又は、P4がP3よりも低くない場合(F8の出力NO)には、汎用モジュールのマイクロプロセッサは引外し制御装置の前面パネルに位置する表示装置17における第3保護パラメータP3の表示を続行する(ステップF10)。
【0023】
図3の実施形態において、第3保護パラメータP3は基本モジュール15に伝送される。前記基本モジュールは、電流センサによって測定された電流I及び第3保護パラメータP3に基づき、基本電流保護機能を実施する。汎用モジュールも同様にこれらの機能を冗長な様式において実施可能であるか、又は、追加的な保護機能及び測定機能だけを実施可能である。
【0024】
従って、上記の引外し制御装置14は、電流保護パラメータを調節する3つの手段を持つ。即ち、前面パネルに設置された設定選択スイッチ4と外部バス20及び通信モジュール18による遠隔設定と引外し制御装置の前面パネルに位置するキーパッド19である。レンジ最下位の引外し制御装置は選択スイッチのみを有する。これらの選択スイッチは、キーパッド及び表示装置を有するレンジ最上位の引外し制御装置にも装備され、遠隔設定によって調節可能である。レンジの最上位の引外し制御装置に選択スイッチが装備される場合には、当該レンジの全ての引外し制御装置において使用され、かつ同じ動作を継続する選択スイッチによって設定されるタイプの調節をユーザが継続して利用することを可能にする。ただし、レンジ最上位の引外し制御装置を用いる場合には、ユーザは、必要に応じて、選択スイッチの代りにキーパッドを使用するか、或いは、遠隔プログラミングを使用することができる。
【0025】
引外し制御装置は常に最も低いパラメータを選択するので、選択スイッチは当該設備の究極的な保護を設定すると見なすことが出来る。すなわち、キーパッドを介しての構内調節によるか、又は、通信モジュールによる遠隔調節のどちらによってもトリップ曲線を越えることが出来ない。システムの信頼度は、当該レンジの全ての引外し制御装置用基本モジュールの信頼度に依存する。汎用モジュール16が作動しない場合には、基本モジュール15が依然として保護機能を継続する。
【0026】
更に、選択スイッチが動作すると、その結果として、遠隔設定又はキーパッドを介した設定の場合と同様に、引外し制御装置が使用するパラメータが前面パネル上に表示される。
【0027】
基本モジュール15は、遠隔設定によって提供されるパラメータを使用するか否かの決定を可能にする信号A(図3)を受け取る入力端子を備えることができる。例えば、信号Aが論理レベル1(例えば、5V)である場合には、基本モジュールは第3保護パラメータP3を用いる。一方、信号Aが論理レベル0(例えば、0V)である場合には、第3保護パラメータP3は使用されず、選択スイッチによって提供される第1保護パラメータP1に従う保護機能が自動的に実施される。この場合、この情報は、第1保護パラメータP1を表示するために第3保護パラメータP3の値として第1保護パラメータP1の値をとる汎用モジュールに伝送されることが好ましく、その場合には、当該保護が実際に使用している値に基づいて表示される。
【0028】
変形実施形態としてのサブルーチンを図6に示す。この図において、Aの値をチェックするために、ステップF1の後でステップF11が実施される。A=1(F11の出力YES)ならば、基本モジュールは遠隔設定値を使用することが許可され、汎用モジュール16のマイクロプロセッサがステップF2に行く。他方、Aが1に等しくない場合には(F11の出力NO)、ステップF12において、第3保護パラメータP3は対応する第1保護パラメータP1の値をとり、次に、マイクロプロセッサは直接ステップF10へ行くか、又は、基本モジュールがキーパッドを介した設定値を使用可能であることが要求される場合には、ステップF6に行く。
【0029】
図7に示す変形実施形態において、汎用モジュール16及び基本モジュール15は両方とも、OR機能を実施し、かつ出力端に引外しコイル6が接続されたOR論理回路21の入力端に接続される。基本モジュール15は第1保護パラメータP1のみを使用するが、汎用モジュール16は、前回と同様に、保護パラメータP1、P2及びP4から最も低い値P3を決定し、第3保護パラメータP3を表示する。基本保護は、第3保護パラメータP3及び基本モジュールによって伝送される電流値Iに基づいて実施される。故障の場合には、汎用モジュール16は第3保護パラメータP3に基づく第2トリップ信号D1をOR論理回路21に供給し、基本モジュール15は第1保護パラメータP1に基づく第1トリップ信号D2をOR論理回路21に供給する。従って、OR論理回路21の出力に供給されるトリップ信号Dも同様に低い方のパラメータを使用するトリップ曲線に対応する。
【0030】
レンジ最下位の引外し制御装置において、選択スイッチ位置の一切の事後変更を防止し、又は、認可された要員によるパラメータ修正の可能性を保有するために、設定選択スイッチはカバー、好ましくは透明で密封可能なカバーで覆うことが知られている。図8に示す引外し制御装置の前面パネル22は、設定選択スイッチ4に接触するために開けることのできる、例えば透明ドアによって形成されたカバー23を備える。前記ドアが開いた状態を図9に示す。好ましい実施形態において、カバー23が閉じられた場合、キーパッド19への接触は可能であるが、その設定調節機能が無能化された状態になる。従って、第3保護パラメータP3、測定された電流又は電圧値、算定された電力値等々の表示はキーパッドを介して要請可能である。ただし、カバー23が閉鎖位置に在る限り、新規に第4保護パラメータP4を提供することは出来ない。ドアは、例えば、相補形のエレメントを活性化する差し込み24を備える。この差し込み24は処理ユニットのプリント回路基板、好ましくは汎用モジュール16上に位置する相補エレメントとしての電子接点25(図示を省略)によって構成されることが好ましい。
【0031】
ドアが閉じている場合には、電子接点25が活性化され、汎用モジュールのソフトウェアは第4保護パラメータP4がキーパッド19を介して入力されることを防止する。
【0032】
差し込み24は破壊可能にすることが好ましい。差し込み(図10)の破壊部分26を取り去ると、キーパッドによる設定機能の無効化が解除される。カバーは密封されているので、設定選択スイッチ4によって設定された当該設備の最終保護が変更されることを防止し、同時に、キーパッド19による保護の修正を可能にする。
【0033】
図4に示すように、本発明は長期遅延及び短期遅延I2tのトリップ曲線だけでなく、あらゆるタイプのトリップ曲線(一定時間、極度に逆、等々)に適用される。
【0034】
従って、本発明は、3つの設定レベル(選択スイッチ、遠隔設定、キーパッド)の間で、真の一貫性が得られることを可能にする。基本モジュール、好ましくはASIC形式のモジュールを使用すると、どのようなタイプの引外し制御装置であっても、その信頼性を向上させることができる。汎用モジュールによって実施される通信機能、表示機能、等々の複雑性は、実際に、ASICによって実施される基本的な保護信頼度を低下させることはない。
他の利点及び特徴は、本発明の特定の実施形態についての次の記述から更に明瞭になるはずである。ただし、前記の実施形態は制限的な意味を持たない例に過ぎず、次の添付図面によって表される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の技術に基づいて2つのマイクロプロセッサを備えた引外し制御装置を示す図。
【図2】図1に示す引外し制御装置のトリップ曲線を示した図。
【図3】本発明に基づく特定の実施形態を示した図。
【図4】図3に示す引外し制御装置のトリップ曲線を示した図。
【図5】本発明に基づく引外し制御装置の保護パラメータを決定するフローチャートの特定実施形態を示した図。
【図6】図5に基づくフローチャートの変形バージョンを示した図。
【図7】図3に基づく引外し制御装置の変形実施形態を示した図。
【図8】カバーが閉じた位置にある状態における本発明に基づく引外し制御装置の前面パネルの特定実施形態を示した図。
【図9】カバーが開いた位置にある状態における図8に基づくカバーの特定実施形態を示した図。
【図10】図9に基づくカバーの破壊可能な差し込みを示す拡大図。
【符号の説明】
4 設定選択スイッチ
6 引外しコイル
14 引外し制御回路
15 基本モジュール(第1デジタル処理手段)
16 汎用モジュール(第2デジタル処理手段)
17 表示装置(表示手段)
18 通信モジュール(通信手段)
19 キーパッド
21 OR論理回路
22 前面パネル
23 カバー
24 差し込み
Claims (10)
- 過負荷又は短絡を表す第1保護パラメータ(P1)を設定するように設計された設定選択スイッチ(4)と、ユーザがアクセス可能な表示手段(17)と、電流センサ(3)及び前記設定選択スイッチ(4)へ接続された処理ユニットとを備え、
前記処理ユニットが、
基本保護機能を実施するために前記電流センサ(3)及び前記設定選択スイッチ(4)に接続された第1デジタル処理手段(15)と、
前記第1デジタル処理手段(15)と第2保護パラメータを遠隔設定によって設定可能にする通信手段(18)とに接続された第2デジタル処理手段(16)と、
を有する引外し制御装置において、
前記表示手段(17)が前記第2デジタル処理手段(16)へ接続され、
前記処理ユニットが、前記第1保護パラメータ(P1)と第2保護パラメータ(P2)とを比較する手段(F3)と、第1保護パラメータ(P1)と第2保護パラメータ(P2)のうちの低い方のパラメータを表す第3保護パラメータ(P3)を決定する手段(F4、F5)とを備え、
前記表示手段(17)が第3保護パラメータ(P3)を表示し、
前記処理ユニットが電流センサ(3)によって測定された電流(I)及び第3保護パラメータ(P3)に基づいてトリップ信号(D)を生成する、
ことを特徴とする引外し制御装置。 - 前記第1デジタル処理手段(15)が前記電流センサ(3)によって測定された電流(I)及び第1保護パラメータ(P1)に基づいて第1トリップ信号(D2)を生成し、前記第2デジタル処理手段(16)が電流センサ(3)によって測定された電流(I)及び第3保護パラメータ(P3)に基づいて第2トリップ信号(D1)を生成し、OR論理回路(21)が第1トリップ信号(D2)又は第2トリップ信号(D1)を受信するとトリップ信号(D)を供給することを特徴とする請求項1に記載の引外し制御装置。
- 前記第1デジタル処理手段(15)が前記電流センサ(3)によって測定された電流(I)及び第3保護パラメータ(P3)に基づいてトリップ信号(D)を生成することを特徴とする請求項1に記載の引外し制御装置。
- 第4保護パラメータ(P4)を設定し、かつユーザがアクセス可能であるように設計され、前記処理ユニットに接続されたキーパッド(19)を有し、前記処理ユニットが第1と第2と第4の各保護パラメータ(P1、P2、P4)のうちの最も低いものから第3保護パラメータ(P3)を決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の引外し制御装置。
- 前記キーパッド(19)が前記第2デジタル処理手段(16)へ接続されることを特徴とする請求項4に記載の引外し制御装置。
- 前記設定選択スイッチ(4)を覆うカバー(23)を有し、前記引外し制御装置は前記カバー(23)が閉じた位置にある場合に前記キーパッド(19)の調節設定機能を無能化する手段を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の引外し制御装置。
- 前記カバー(23)を閉じた位置に保持し、それによって、前記設定選択スイッチ(4)の位置を後で修正することを防止する手段を有することを特徴とする請求項6に記載の引外し制御装置。
- 前記カバー(23)が、前記引外し制御装置の前面パネル(22)に設置され、かつ前記カバー(23)の閉じた位置において前記設定選択スイッチ(4)を覆うドアによって構成され、前記ドアが、前記カバー(23)が閉じた位置にある場合に前記処理ユニットの相補エレメント(25)を活性化し、前記キーパッド(19)の調節設定機能を無能化する差し込み(24)を有することを特徴とする請求項6又は7に記載の引外し制御装置。
- 前記差し込み(24)は破壊することが可能であって、破壊することによって、前記カバー(23)が閉じた位置にある場合に前記キーパッド(19)の調節設定機能の無能化を解除できることを特徴とする請求項8に記載の引外し制御装置。
- 前記第1デジタル処理手段(15)が遠隔設定によって供給された第2保護パラメータ(P2)を考慮するか否かを可能にする入力端子(A)を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の引外し制御装置。
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