JP4314808B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に電子写真方式、静電記録方式等を利用したプリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置に使用される定着装置に係り、特に、その定着装置における定着回転体を加熱する管形態からなる複数の加熱用ランプの取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の加熱用ランプにより加熱されるロール形態等の定着回転体を有する定着装置においては、その複数の加熱用ランプの取付け構造として次のようなものが提案されている。
【0003】
すなわち、かかる取付け構造とは、図15に示すように、加熱ロール100を加熱する2つの管型白熱電球110、120について、その各電球の一端部(封止部)110a、120aをセラミックベース130で固定したうえでそのベース130を加熱ロールの固定部200に適宜手段により固定し、その各電球の他端部110b、120bを当該各端部から延び出た外部リード棒111、121を1つの板状給電素子140に接続したうえでその給電素子140を加熱ロールの取付け部210にネジ230で固定し、これにより互いに並行となるように取り付けるものである(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−251984号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような取付け構造を採用した定着装置にあっては、以下のような課題がある。
【0006】
まず、複数の加熱用ランプの端部を前記したような板状の給電素子を介してネジ止めする場合は、そのネジの締め付け状態に不良があると、給電端子や固定部等の間に不要な隙間が形成されるため、かかる隙間等において給電時にスパーク等が発生するおそれがある。この給電素子と固定部の間に形成される隙間としては、加熱用ランプが捩れた位置関係にある場合などに、そのねじれに応じた応力がネジ止めされる給電素子に加わることにより給電素子が変形して固定部から浮き上がることで形成されるものもある。
【0007】
また、そのセラミックベース130や給電素子150により一体化された加熱用ランプ110、120は、通常、図16aに示すように加熱ロール100とこれに圧接される圧接部材(加圧ロールなど)との圧接部(定着ニップ部)を通過する記録用紙の搬送方向(図中の矢印X方向)とほぼ平行した状態となるように配置されるが、図16bに例示するように誤ってその一体化された加熱用ランプ110、120が上記搬送方向に対する前後位置が逆になった状態(一体化されたランプ体をその長手方向に沿う直線を軸にして回転させて裏返したような状態)で取り付けられてしまう可能性がある。特に、その複数の電源ランプがその加熱条件を異ならせた構成のものを組み合わせて使用する場合には、その加熱条件の異なる加熱用ランプが正規の状態で配置されないこと(取付けミス)となり、この結果、加熱ロールを予定した条件で正しく加熱することができなくなる。
【0008】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その主な目的とするところは、定着回転体を加熱する複数の加熱用ランプを、スパーク等の発生のない安定した状態で、しかも位置的に正しい状態で簡便に取り付けることができる定着装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の定着装置は、記録媒体に形成される未定着像を定着させる定着回転体と、この定着回転体を加熱する管形態からなる複数の加熱用ランプと、この複数の加熱用ランプを平行な状態で配置するためその各ランプの両端部をそれぞれ同時に保持する一対の保持部材と、この一対の保持部材の少なくとも一部が嵌め込まれて支持される取付け部を備えた支持部材とを有する定着装置であって、前記一対の保持部材の少なくとも一方またはその保持部材が支持される側の前記支持部材に当該保持部材を当該支持部材に支持させる際に併せて嵌め込む突起を設け、かつ、その突起を形成しない当該支持部材または当該保持部材にその突起のみが嵌め込まれる突起受部を設けることを特徴とするものである。
【0010】
このような定着装置では、複数の加熱用ランプが、その各両端部を1対の保持部材でそれぞれ保持することにより一体化され、その各保持部材の少なくとも一部を支持部材の取付け部にそれぞれ嵌め込んで支持させることにより取り付けられる。これにより、複数の加熱用ランプは、その両端部における保持部材を介して取り付けられことになって、従来技術のように給電端子を介して取り付けられることがないため、給電端子を介した取付け構造の場合におけるような前述のごときネジの締付け不良やランプの捩れた位置関係による応力等に起因したスパーク等の発生がない、安定した状態で取り付けられるようになる。
【0011】
しかも、その複数の加熱用ランプの取付け時(組み付け時)には、一対の保持部材の少なくとも一方またはその保持部材が支持される側の支持部材に形成された突起が、その突起と対応する突起受部に嵌め込まれることによってのみ取り付けられることとなる。これにより、複数のランプをその前後位置が逆になるような状態で誤って取り付けようとしても、突起が突起受部に嵌め込まれないこととなるため、その配置状態での取付けができず間違っていることがわかる。この結果、複数のランプを位置的に正しい状態で簡便に取り付けることができる。この定着装置において複数のランプの前後位置が逆になるような取付けとしては、従来技術で説明したようにランプの長手方向に沿う直線を軸にして回転させて裏返した状態で取り付ける場合のほか、ランプ両端部における一対の保持部材を装置のフロント側およびリア側で逆にした状態で取り付けるような場合もある。
【0012】
また、上記の定着装置においては、その複数の加熱用ランプがその各両端部を保持する一対の保持部材を支持部材の取付け部に嵌め込むことにより支持させる取付け構造であるため、その部品公差やねじれ状態等の存在を見込んで取付け作業のしやすさを確保する等の観点から、かかる保持部材と支持部材の取付け部との間にランプの長手方向における距離的遊び(若干の隙間)を確保しておく必要がある場合もある。この場合には、各保持部材と支持部材の間における隙間がある分だけ、加熱用ランプがその長手方向に変位してしまう(動いてずれてしまう)おそれがある。このため、上記定着装置においては、一対の保持部材の少なくとも一方をその他方の保持部材のある側にむけて弾性的に押し付ける押付け部材を具備する構成にすることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
《実施の形態1》
実施の形態1に係る定着装置は、図1、2等に示すように、記録用紙Pに電子写真方式等を利用して形成されるトナーからなる未定着像Tを定着させる加熱ロール20と、この加熱ロール20に圧接して上記未定着像を担持する記録用紙Pを通過させる定着ニップ部Nを形成する加圧ロール30とでその主要部が構成されるロールニップ型の定着装置である。
【0014】
図1a中の符号35は記録用紙Pを定着ニップ部Nに案内するための導入用ガイド、36は定着後の記録用紙Pを加熱ロール20等から剥離させるための剥離つめ、37は加熱ロール20の表面温度を検出するための温度検出素子(温度センサの検出部)である。また、一点破線は記録用紙Pの搬送経路とその搬送方向を示す。
【0015】
加熱ロール20は、金属材料等からなる円筒状のロール基体とそのロール表面に形成される離型層などで構成されたものであり、本体フレーム10にベアリング等の軸受11により支持されることで回転可能に装着されている。また、この加熱ロール20は、その一端部に駆動伝達ギヤ(図4の符号21)が取り付けられており、その伝達ギヤに図示しない回転駆動装置からの動力が伝えられることで矢印方向に回転駆動する。
【0016】
さらに、加熱ロール20の内部空間には、加熱ロール20を加熱するための外観がガラス筒からなる2本の電熱ランプ40、50が配置されている。この電熱ランプ40、50は、後述する取付け構造により取り付けられるとともに、温度検出素子37からの検出情報や制御プログラムに応じて加熱動作が適宜制御されて加熱ロール20の表面を所定の温度に保持するようになっている。
【0017】
加圧ロール30は、金属材料等からなる円筒状のロール基体とそのロール表面に形成される弾性層などで構成されたものであり、その両端部の軸が図示しない支持フレームにベアリング等の軸受12により支持されることで回転可能に装着されている。また、この加圧ロール30は、図示しないスプリング等を利用した加圧機構により加熱ロール20にむけて所定の荷重で付勢されており、加熱ロール10の回転に追従して矢印方向に回転する。
【0018】
2本の電熱ランプ40、50は、内部空間にフィラメントを張架してなるガラス筒の両端部に封止部41、51を形成し、その封止部41、51にフィラメントの端部と接続されるリード端子を突出した状態で形成したものである。また、この電熱ランプ40、50は、そのフィラメントの巻き部の巻き数や位置などが異なる条件に設定されており、使用態様に応じた適切な条件の加熱を行うことができるようになっている。このような電熱ランプ40、50は、定着ニップ部Nを通過する記録用紙Pの搬送方向(図1aの一点破線)とほぼ平行する状態に配置される。この場合、一方の電熱ランプ40がその搬送方向の上流側に位置し、他方の電熱ランプ50がその搬送方向の下流側に位置するように配置される。
【0019】
そして、この2つの電熱ランプ40、50は、図2に示すように、所定の間隔をあけて平行な状態となるように並べられ、そのときの各ランプの両端部(封止部41、51)が一対の保持ベース60A、60Bでそれぞれ同時に保持されて一体化されている。
【0020】
保持ベース60A、60Bは、セラミックス等の耐熱性材料にて形成されるものである。この例では、外観がほぼ長方体の形状からなる保持ベースとし、その一端面部から内部にランプの端部(封止部41、51)を差し込んだ状態で保持し、その他端面部において各ランプのリード端子に弾性変形し得るフレキシブルな給電コード45、55を接続し固定している。給電コード45、55は、図示しない電源装置等から送られる加熱用の電力を最終的にランプ(フィラメント)に供給するためのものであり、その自由端部には他の電源コード等にさらに接続するためのコネクター46、56が取り付けられている。なお、この給電コード45、55は、外力を与えない限りは、電熱ランプの長手方向に沿って真っ直ぐに伸びた状態にある(図2参照)。
【0021】
また、保持ベース60A、60Bは、その外側端部が後述する第1支持フレームと第2支持フレームの取付け孔にそれぞれ嵌め込むための嵌込み部61A,61Bとして形成されている。この嵌込み部61A、61Bは、基本的に、保持ベースの本体部より少しくびれた形状であって、その本体部の端面よりも断面積が狭い楕円形の断面(ランプの長手方向と直交する面)からなるものである(図6a,図10aなど参照)。また、一方の嵌込み部61Aには、その外周面に、突出してランプの長手方向と同じ方向に延びる角棒状の突起62が形成されている(図6aなど参照)。
【0022】
この定着装置では、電熱ランプ40、50を加熱ロール20の内部空間に配置して取り付ける際、図1、2等に示すように、ランプ端部を保持する保持ベース60A、60Bが加熱ロール20の両端部から突出した状態となり、その保持ベース60A、60Bを支持ブラケット70と支持ホルダー80とによってそれぞれ支持することで、電熱ランプ40、50の取付けを行う構造になっている。
【0023】
支持ブラケット70は、図4に示すように、板状の基材に裁断加工、折り曲げ加工等を施して形成してなるブラケット形態からなるものである。このブラケット70のうち加熱ロール20の端部と対向するような状態で配置される基材の中央部には、保持ベース60Aの嵌込み部61Aが嵌め込まれる長方形状の取付け孔71(図6bなど参照)が形成されている。また、ブラケット70のうち中央部から両側に伸び加熱ロール20の端部付近に位置するように折り曲げられた基材端部には、支持ブラケット70を本体フレーム10に取り付けて固定するための係合用曲げ部75やネジ止め用曲げ部76が形成されている。
【0024】
また、支持ブラケット70における取付け孔71の一部には、図4や図6bに示すように、ランプの取付け作業時に前記コネクター46が取り付けられた給電コード45を取付け孔71に導き入れて通過させた状態にするために使用される切欠部72が取付け孔71と連通した状態で形成されている。さらに、取付け孔71の一部には、保持ベース60Aの嵌込み部61Aに形成された前記突起62のみが嵌め入れられる形状(この例では矩形状)の突起受孔73が形成されている。
【0025】
図4における符号77は加熱ロール20等の帯電を防止するための接地ブラシであり、この除電ブラシ77は支持ブラケット70を本体フレーム10に取り付けた際に加熱ロール20端部側に装備される導電性リング22の一部に当接するようになっている。また、符号13は支持ブラケット70の係合用曲げ部75が差し込まれる本体フレーム10上の係合孔、14は支持ブラケット70のネジ止め用曲げ部76を通して螺合されるネジ78を受け入れる本体フレーム10上のネジ孔である。
【0026】
一方、支持ホルダー80は、図8、図10b等に示すように加熱ロール20の端部と対向する側の面が開口したボックス形態からなるものである。このホルダー80は、保持ベース60Bの嵌め込み部61Bが一方向から嵌め入れられて収容される奥行きのある長方体状の空間からなる取付け穴81が形成されている。また、このホルダー80の上面部には、嵌め込み部61Bに取り付けられている給電コード45、55を通過させてホルダー80の外側に引き出すための2つのコード通し孔82が平行な状態で形成されている。通し孔82は、ホルダー上面部の後端部よりも少し手前の位置まで延びる直線状の開口部として形成されている。
【0027】
また、この支持ホルダー80は、加熱ロール20の端部と対向して配置される支持フレーム15に予め一体成形されるか又は適宜手段にて取り付けられて固定されている。また、支持フレーム15は本体フレーム10に固定されるようになっている。支持ホルダー80が取り付けられる支持フレーム15には、前記コード通し孔82から引き出される給電コード45、55を挟んだ状態で保持するためのコード止め突起16が形成されている。コード止め突起16は、支持フレームの内面側に突出して下方に折り曲げられた断面L字形状の突起物として形成されている。
【0028】
このような支持ブラケット70と支持ホルダー80に対する2つの電熱ランプ40、50の取付けは、次のようにして行われる。
【0029】
まず、保持ベース60A,60Bで一体化された電熱ランプ40、50を、本体フレーム10に装着された加熱ロール20の内部空間に配置するように挿入する。加熱ロール20の両端部はいずれも開口された状態にあるが、その一方の端部は完全に開放された状態にあるのに対し、その他方の端部側は前記したように支持フレーム15を介して支持ホルダー80が所定の距離をあけて対向配置されている状態にある。
【0030】
この定着装置では、電熱ランプ40、50の保持ベース60Bがある側を、加熱ロール20の完全に開放された状態にある端部側から差し入れるようになっている。次いで、この差し入れ作業により加熱ロール20の反対側の端部から抜け出た状態となる保持ベース60Bの嵌込み部61Bを、図9に示すように支持ホルダー80の取付け穴81に嵌め込む。これにより、電熱ランプ40、50の一端部側が保持ベース60Bを介して支持ホルダー80に支持されることになる。
【0031】
この保持ベース60Bの嵌込み部61Bを支持ホルダー80の取付け穴81に嵌め込む際には、図12に示すように、その嵌込み部61Bに取り付けられている給電コード45、55を支持ホルダー80のコード通し孔82を通過させてホルダー80の外部に引き出し、その引き出したコード部分をコード止め突起16に下方から差し入れて保持させるとともに、支持フレーム15の所定の部位まで引き回した状態にしておく(図9)。
【0032】
続いて、図4に示すように加熱ロール20の他端部側から突出した状態にある他方の保持ベース60Aを支持ブラケット70により支持する。すなわち、支持ブラケット70を、その取付け孔71に保持ベース60Aの嵌込み部61Aを嵌め込んだ後に本体フレーム10に取り付けて固定する。
【0033】
具体的には、図4や図5に示すように、支持ブラケット70の係合用曲げ部75を本体フレーム10の係合開口部13に差し込んで係合させた後、その取付け孔71に保持ベース60Aの嵌込み部61Aを嵌め入れ、最後に、そのネジ止め用曲げ部76を本体フレーム10のネジ孔14にネジ78でもってネジ止めする。嵌込み部61Aを取付け孔71に嵌め込む際には、図7等に示すように、嵌込み部61Aの下面側に設けられた突起62が取付け孔71の突起受孔73に併せて嵌め込まれる。以上により、電熱ランプ40、50の他端部側が保持ベース60Aを介して支持ブラケット80によって支持されることになる。
【0034】
ここで、例えば、2つの電熱ランプ40、50を誤ってその長手方向に沿う直線Oを中心にして回転してその上下位置が逆になった状態で取り付けようとした場合には、その保持ベース60Bの支持ホルダー80への嵌めこみは取り敢えず可能であるものの、その保持ベース60Aの支持ブラケット70への嵌め込みは突起62が嵌込み部61の上面側に位置して取付け孔71の突起受孔73と位置的に対応しない状態になるため不可能となる。また、2つの電熱ランプ40、50を誤ってその保持ベース60A側を先頭にした状態で取り付けようとした場合には、その保持ベース60Aの支持ホルダー80への嵌めこみが突起62の存在により不可能となる。これは、支持ホルダー80の取付け穴81に突起62を受け入れる突起受孔が設けられていないからである。
【0035】
つまり、この定着装置では、電熱ランプ40、50の取付け作業は、保持ベース60Aの突起62が支持ブラケット70の取付け孔71に設けた突起受孔73に嵌め込まれる状態で行われた場合にのみ可能になっている。この結果、2つの電熱ランプ40、50を位置的に正しい状態で簡便かつ的確に取り付けることができる。すなわち、電熱ランプ40が定着ニップ部における記録用紙の搬送方向上流側に位置し、電熱ランプ50がその搬送方向の下流側に位置するという正しい状態で取り付けられる。
【0036】
そして、この定着装置では、2本の電熱ランプ40、50はその両端部が保持ベース60A,60Bを介して支持ブラケット70や支持ホルダー80に嵌めこまれた状態で取り付けられ、しかも電熱ランプ40、50への給電が保持ベース60A,60Bに固定されている給電コード45、55を介して行われる。
【0037】
これにより、複数の電熱ランプ40、50は、従来技術のように給電端子を介してネジ止めされて取り付けるものではないため、スパーク等の発生のおそれもなく、安定した状態で取り付けられる。
【0038】
また、この定着装置では、図13に示すように、電熱ランプ40、50を取り付けた後の加熱ロール20の一端部側に、その端部を含む所定の側面領域を覆うためのサイドカバー90が取り付けられる。サイドカバー90は、例えば、ネジ91によって本体フレーム10にネジ止めされる。図13中の符号92は取っ手である。
【0039】
サイドカバー90の加熱ロール20と対向する側壁面には、そのカバー90を取り付けた際に保持ベース60Aの一部に弾性的に当接する突出片95が設けられている。突出片95は、そのカバー側壁面の一部を矩形状に切り欠いてその自由端をカバー内面側に直角に折り曲げたごときのL字状の形態からなるものである。そして、カバー取付け時には、図14に示すように、突出片95の自由端部95aが支持ブラケット70における切欠部72を通して保持ベース60Aの一部に当接するようになっている。
【0040】
これにより、突出片95が設けられたサイドカバー90を取り付けると、その突出片95が保持ベース60Aの一部に当接して、その保持ベース60Aを他方の保持ベース60Bにむけて所定の押圧力F1で弾性的に付勢することになる。この結果、図2等に示すように保持ベース60A,60Bと支持ブラケット70や支持ホルダー80との間に遊び(余裕空間)αを予め設定している場合には、電熱ランプ40、50が保持ベース60A,60Bの間でランプの長手方向に少し移動してガタ付くおそれがあるが、突出片95の保持ベース60Aへの弾性的な当接により、電熱ランプ40、50が保持ベース60A,60Bを介して支持ホルダー80側に押し付けられるため、かかるガタ付きの発生が防止されるようになる。
【0041】
しかも、この定着装置では、電熱ランプ40、50の保持ベース60Bを支持ホルダー80に嵌め込んで支持させる際、その保持ベース60Bの給電コード45、55を、図12bに示すように、支持ホルダー80の取付け穴81内で上方にむけて湾曲させてコード通し孔82の後端部82aに押し付けるような状態に保持している。このため、弾性変形可能な給電コード45、55は、図12bに示すようにその湾曲した部分において復元しようとする弾性力F2が発生する。この給電コード45、55の湾曲保持させている部分に発生する弾性力F2は、保持ベース60Bをその反対側に位置する他方の保持ベース60Aにむけて押し付ける力として機能する。
【0042】
これにより、給電コード45、55にて発生する弾性力F2が保持ベース60Bに作用することにより、電熱ランプ40、50が保持ベース60B,60Aを介して支持ブラケット70側に押し付けられるため、これによっても前記した遊びαの存在に起因して発生するガタ付きが防止されるようになる。
【0043】
さらに、この定着装置では、図6や図10に示すように、保持ベース60A,60Bの嵌込み部61A,61Bの断面がいずれも楕円形状であるのに対して支持ブラケット70の取付け孔71と支持ホルダー80の取付け穴81の断面がいずれも長方形であるという嵌め込み形状の関係にある(図10)。このため、図7や図11に示すように、嵌込み部61A,61Bと取付け孔71や取付け穴81との間に、嵌込み部61A,61Bがランプの長手方向に沿う直線Oを中心にして回転する方向に変位し得る隙間Mが存在するようになる。
【0044】
これにより、例えば、保持ベース60A,60B(の嵌込み部61A,61B)や、支持ブラケット70、支持ホルダー80(の取付け孔71や取付け穴81)等に寸法精度の公差があって嵌め合い状態にずれ(上記回転方向への位相のずれ)が存在していても、前記隙間Mの存在により、嵌込み部61A,61Bを取付け孔71や取付け穴81に対してそのずれた状態のままで嵌め込むことができる。この結果、かかるずれ状態を解消するように保持ベース60A,60B等を無理やりよじった状態にして嵌め込む必要がなく、しかも、そのよじれた状態での嵌め込みにより発生する負荷を2つの電熱ランプ40、50に与えてしまうこともない。
【0045】
本実施の形態に係る定着装置においては、以上のようにして2つの電熱ランプ40、50が加熱ロール20の内部空間に安定した状態で、しかも位置的に正しい状態で取り付けられるため、その電熱ランプ40、50により加熱ロール20が所期の条件で正しく加熱されるようになる。これにより、定着時においては、この加熱された加熱ロール20と加圧ロール30の間である定着ニップ部Nに、未定着像Tが担持された記録用紙Pを通過させることにより、その未定着像Tが良好に加熱加圧されて用紙に定着されることとなる。
【0046】
《他の実施の形態》
実施の形態1においては、突起62を一方の保持ベース60Aに設けたが、かかる突起62は保持ベース60Aに代えて保持ベース60Bに設けたり、あるいは保持ベース60Aと保持ベース60Bの双方に設けるようにしてもよい。この場合、その突起62を設ける部位に応じて、その突起のみを嵌め込むための突起受孔を支持ブラケット70や支持ホルダー80の所定位置に設けるようにすればよい。
【0047】
また、突起62は、保持ベース60Aの嵌込み部61Aに設ける場合に限らず、保持ベース60の本体部に設けるようにしてもよい。この場合、支持ブラケット70の突起受孔73については、取付け孔71の一部に連通した状態で形成するのではなく、取付け孔71とは異なる支持ブラケット70の所定の部位に形成すればよい。
【0048】
また、支持ブラケット70と支持ホルダー80は、保持ベース60A,60Bを嵌め込んで支持する機能を果たすことができれば、その形態等についてはブラケット形態やホルダー形態以外の形成であっても構わない。
【0049】
さらに、実施の形態1では、一対の保持ベース60A,60Bの少なくとも一方をその他方の保持ベースのある側にむけて弾性的に押し付ける押付け部材として、湾曲状態に保持させる弾性変形可能な給電コード45、55や、サイドカバー90に設けた突出片95を例示したが、例えば板ばね部材、スプリング等を保持ベースに弾性的に当接させるように設置してそのベースを所定の方向に押し付ける専用の押付け部材として使用するように構成してもよい。
【0050】
また、本発明における定着装置は、加熱ロール10に代えて、定着ベルトを加熱ロールや駆動ロール等の支持ロールに張架させて回転させるベルト形態の定着回転体を適用したものであってもよい。この場合、その定着ベルトを加熱する加熱ロールの内部空間に配置する複数の電熱ランプの取付け構造として実施の形態1のごとき取付け構造を同様に採用することができる。その他、加熱ロール10をその外周面に当接して回転しながら加熱する外部加熱ロールを有する定着装置にあっては、その外部加熱ロールを加熱する複数の電熱ランプの取付け構造として実施の形態1のごとき取付け構造を同様に採用することもできる。
【0051】
加熱ロール10を加熱する手段は、電熱式のランプに限らず、他の加熱形式のランプであってもよい。加圧ロール30については、定着ニップ部Nを形成することができれるベルト形態等の加圧部材に変更しても構わない。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の定着装置によれば、定着回転体を加熱する複数の加熱用ランプを、スパーク等の発生のない安定した状態で、しかも位置的に正しい状態で簡便に取り付けることができる。この結果、その複数の加熱用ランプによって定着回転体を正しく安定して加熱することが可能になり、ひいては良好な定着を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明に係る定着装置の主要部を示す概要図、(b)は(a)の定着装置の一部断面図。
【図2】 加熱ロールを加熱する2つの電熱ランプの取付け構造を示す概略断面図。
【図3】 (a)は2つの電熱ランプの一体化構造を示す斜視図、(b)は2つの電熱ランプの一端部における構造を示す平面図。
【図4】 加熱ロールの内部空間に配置する電熱ランプの一端部側における取付け構造を示す分解斜視図。
【図5】 図4の取付け構造の取り付けた後の状態を示す概略斜視図。
【図6】 (a)は一方の保持ベースにおける嵌込み部側の構成を示す側面図、(b)は支持ブラケットの取付け孔や突起受孔等の要部を示す側面図。
【図7】 図6の保持ベースの嵌込み部を支持ブラケットの取付け孔に嵌め込んだ状態を示す側面図。
【図8】 電熱ランプの他端部側における取付け構造を示す分解斜視図。
【図9】 図8の取付け構造の取り付けた後の状態を示す概略斜視図。
【図10】 (a)は他方の保持ベースにおける嵌込み部側の構成を示す側面図、(b)は支持ホルダーの取付け穴等の要部を示す側面図。
【図11】 図10の保持ベースの嵌込み部を支持ホルダーの取付け穴に嵌め込んだ状態を示す側面図。
【図12】 (a)は図10の保持ベースの嵌込み部を支持ホルダーの取付け穴に嵌め込む前の状態を示す一部断面図、(b)は(a)の嵌め込んだ後における給電コードの状態を示す一部断面図。
【図13】 サイドカバーを取り付ける前の状態を示す分解斜視図とその一部(突出片)の拡大図。
【図14】 図13のサイドカバーを取り付けたときの突出片の状態を示す要部説明図。
【図15】 従来のランプ取付け構造を示す斜視図。
【図16】 図15の取付け構造における正しい取付け状態および誤った取付け状態を示す斜視図。
【符号の説明】
10…加熱ロール(定着回転体)、40,50…電熱ランプ(加熱用ランプ)、45,55…給電コード、60A,60B…保持ベース(保持部材)、61A,61B…嵌込み部(保持部材の一部)、62…突起、70…支持ブラケット(支持部材)、71…取付け孔(取付け部)、73…突起受孔、80…支持ホルダー、81…取付け穴(取付け部)、90…サイドカバー、95…突出片(当接部材)、P…記録用紙(記録媒体)。

Claims (3)

  1. 記録媒体に形成される未定着像を定着させる定着回転体と、
    この定着回転体を加熱する管形態からなる複数の加熱用ランプと、
    この複数の加熱用ランプを平行な状態で配置するためその各ランプの両端部をそれぞれ同時に保持する一対の保持部材と、
    この一対の保持部材の少なくとも一部が嵌め込まれて支持される取付け部を備えた支持部材と
    を有する定着装置であって、
    前記一対の保持部材の少なくとも一方またはその保持部材が支持される側の前記支持部材に当該保持部材を当該支持部材に支持させる際に併せて嵌め込む突起を設け、かつ、その突起を形成しない当該支持部材または当該保持部材にその突起のみが嵌め込まれる突起受部を設け、
    前記保持部材と前記支持部材の取付け部との間に、当該保持部材を当該支持部材の取付け部に嵌め込んだ際に隙間が確保されるように構成するともに、
    前記一対の保持部材の少なくとも一方をその他方の保持部材のある側にむけて弾性的に押し付ける押付け部材を設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着回転体の端部側に取り付けるカバーを具備し、
    前記押付け部材が、前記カバーに当該カバーの一部を切り欠いて自由端を内側に折り曲げて形成されかつ当該カバーを取り付けた際に前記保持部材の一部に弾性をもって当接する突出片である請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記押付け部材が、前記保持部材において前記加熱用ランプの端部と電気的に接続固定される弾性変形可能な給電コードであって、その給電コードを前記保持部材と対向して存在する固定部材に湾曲させて押し付けるような状態に保持し、その湾曲した給電コード部分で発生する弾力により当該保持部材を他方の保持部材側にむけて押し付ける請求項に記載の定着装置。
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