JP4314439B2 - 内燃機関用点火装置におけるトリガ信号制御方法とトリガ信号制御回路 - Google Patents

内燃機関用点火装置におけるトリガ信号制御方法とトリガ信号制御回路 Download PDF

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Description

本発明は、容量放電型の内燃機関用点火装置における、点火時期のリニアな自動進角を得るための、トリガ信号制御方法と、この方法を実施するトリガ信号制御回路に関するものである。
容量放電型内燃機関用点火装置においては、例えば図8に示すように、図8(a)の発電コイル電圧v1に対して、図8(b)のトリガコイル電圧v2を、同期して逆相とし、このトリガコイル電圧v2の先順電圧分v2aで点火タイミングを得るようにすると、この先順電圧分v2aが、予め設定されたトリガレベル電圧e1に達した時点である第一放電トリガ信号出力時点t1に、図8(d)の第一放電トリガ信号s1を出力し、発電コイル電圧v1の順電圧分v1aで充電された図8(c)の充電電圧v3を放電して点火動作を行なう。
このように、トリガコイル電圧v2の先順電圧分v2aをトリガ制御に利用すると、図7(a)に示すように、低速時先順電圧分v2a1がトリガレベル電圧e1に達する時点である低速時放電トリガ信号出力時点t1aに対して、高速時先順電圧分v2a2がトリガレベル電圧e1に達する時点である高速時放電トリガ信号出力時点t1bの大幅な進角時間幅を得ることができ、その結果、図7(b)の進角特性曲線Mで示すように、簡単に大幅なリニア進角動作を得ることができる。
この容量放電型内燃機関用点火装置におけるトリガ制御手段にあっては、発電コイル電圧v1の順電圧分v1aを、この順電圧分v1aの立ち上がり時点である発電コイル順電圧分発生時点である充電開始時点t2(図8(c)参照)から充電して、次のサイクルの順電圧分v1aの直前に、第一放電トリガ信号s1を出力しなければならないので、順電圧分v1aの直後に出力されるトリガコイル電圧v2の後順電圧分v2b(図8(b)参照)により、点火されないようにする必要がある。
この必要条件を満たす従来技術として、第2のコンデンサの充電時にターン・オン状態とされ、かつ発電コイルに第2の負方向電圧(図8の後順電圧分v2bに相当)が誘起された場合に、放電回路による放電時間の間、第1のスイッチング素子に供給されるトリガ電圧をバイパスする第2のスイッチング素子を設けて、時定数経過後における発電コイルの第1の負方向電圧(図8における先順電圧分v2aに相当)の誘起時に、第1のスイッチング素子にトリガ電圧を供給してこれを導通させる構成のものが知られている。
上記した従来技術は、発電コイルに、正方向電圧(図8の順電圧分v1aに相当)の先と後に、負方向電圧が連続して出力される波形の発電コイル電圧を誘起させ、この発電コイル電圧の正方向電圧を、点火用の第1のコンデンサと、第2のスイッチング素子トリガ用の第2のコンデンサとに充電し、この第2のコンデンサの充電電圧の一定した放電時定数に従った放電により、発電コイル電圧の第2の負方向電圧による、第1のスイッチング素子の導通を阻止するように構成したものである。
この構成により、簡単な構成にて大きな進角幅を得ることができ、従って、低速から高速までの点火タイミングのコントロールを最適化できる、と云う優れた機能を発揮するとしている。
特開2002−130100号公報
しかしながら、上記した従来技術にあっては、始動時を含む内燃機関の低速時においても、第2の負方向電圧による第1のスイッチング素子の導通を、確実に抑えることができるように、第2のコンデンサの放電時定数を大きく設定する必要があるが、このように放電時定数を大きくすると、その分、第2のコンデンサの放電時間が長くなり、内燃機関の回転速度が、ある程度上昇して、発電コイル電圧の発生サイクルの時間が短くなると、第2のコンデンサの放電時間が、次のサイクルにおける第1の負方向電圧の発生時間まで継続してしまい、これにより第1のスイッチング素子の導通が阻止されて、失火が発生する、と云う問題があった。
また、上記した問題の発生を回避すべく、始動時を含む内燃機関の低速時における、第2のコンデンサの放電時定数を小さ目に設定して、その放電時間を短くなる様にすることは可能ではあるが、この場合、第2のコンデンサの放電時間内に、第2の負方向電圧が発生しなければならないので、内燃機関の始動回転速度が高くなり、内燃機関の始動がきわめて困難となる、と云う問題がある。
さらに、第2のコンデンサの放電回路は、その放電時定数が一定であるので、第2のコンデンサの充電電圧の増大、すなわち内燃機関の回転速度の増大に従って、放電時間が長くなるのに対して、発電コイル電圧は、内燃機関の回転速度の増大に従って、そのサイクルの時間間隔が短くなるので、内燃機関の回転速度が上昇してゆくと、第2のコンデンサの放電時間の終了時点が、発電コイル電圧の次のサイクルの第1の負方向電圧の発生時間に、急速に接近し、内燃機関の回転速度が充分に上昇しない内に、失火が発生する、と云う問題がある。
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、トリガコイル電圧v2の後順電圧分v2bによる放電トリガ信号の発生をマスクする第2のスイッチング素子の導通時間を、内燃機関の低速度域に比べて、高速度域では短くなるように切替え可能とすることを技術的課題とし、もって充分に低い始動速度を得ることができると共に、内燃機関の高速度域における失火の発生を確実になくして、安定した点火動作を維持した状態で、リニアな大きな進角角度の進角動作を得ることを目的とする。
上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
二次側に点火栓を接続した点火コイルと、内燃機関により駆動される高圧磁石発電機の構成部分で、順電圧分v1aの先と後に、逆電圧分を連続して位置させた波形の発電コイル電圧v1を出力する発電コイルと、点火コイルの一次側に設けられて、発電コイル電圧v1の順電圧分v1aで充電される充電コンデンサと、発電コイル電圧v1と同期して逆相のトリガコイル電圧v2を出力するトリガコイルと、トリガコイル電圧v2の先順電圧分v2aが、予め設定されたトリガレベル電圧e1を越えることにより得られる第一放電トリガ信号s1の入力により導通して、充電コンデンサの電荷を点火コイルの一次側に放電させる放電スイッチング素子と、を有する容量放電型点火回路に、放電スイッチング素子への第一放電トリガ信号s1の供給を側路する制御スイッチング素子を有する、トリガ信号制御回路を組付けた内燃機関用点火装置のトリガ信号制御方法であること、
トリガコイル電圧v2の逆電圧分v2cの立ち上がりにより、トリガコイル電圧v2の後順電圧分v2bが出力されている時間を含むが、次のサイクルの第一放電トリガ信号出力時点t1に達しない時間幅の制御トリガ信号出力時間Taを有する制御トリガ信号s2で、制御スイッチング素子を導通させること、
制御トリガ信号出力時間Taを、予め設定した内燃機関の回転速度である切替え速度nを境として、低速度域に対応する低速時制御トリガ信号出力時間Ta1と、高速度域に対応する高速時制御トリガ信号出力時間Ta2とに分けて設定すること、
この高速時制御トリガ信号出力時間Ta2を低速時制御トリガ信号出力時間Ta1よりも短い時間とすること、
にある。
この請求項1記載の発明において、点火回路は、発電コイルに誘起される発電コイル電圧v1の順電圧分v1aを充電コンデンサに充電し、トリガコイルのトリガコイル電圧v2の先順電圧分v2aが、予め設定したトリガレベル電圧e1を越えることにより第一放電トリガ信号s1を出力し、この第一放電トリガ信号s1の入力により放電スイッチング素子を導通させ、充電コンデンサの充電電圧v3を、次のサイクルで得た第一放電トリガ信号s1で導通した放電スイッチング素子を通して点火コイルに放電し、この点火コイルの二次側に接続された点火栓に火花放電を発生させて、内燃機関の点火動作を行う。
トリガ信号制御回路は、制御スイッチング素子が、制御トリガ信号出力時間Taの間導通して、この制御トリガ信号出力時間Taにおける放電スイッチング素子の導通を阻止、すなわちトリガコイル電圧v2の後順電圧分v2bによる点火動作の発生を阻止する。
このように、制御トリガ信号出力時間Taの間は、放電スイッチング素子の導通が阻止されて、点火動作が行なわれないのであるから、基本的には、この制御トリガ信号出力時間Taは、次のサイクルの第一放電トリガ信号出力時点t1に達することがないようにし、これにより正常な点火動作を確実に得ることができるようにする。
一定値に設定される制御トリガ信号出力時間Taは、内燃機関の回転速度である選択された切替え速度nを境として、低速度域に対応する低速時制御トリガ信号出力時間Ta1と、高速度域に対応する高速時制御トリガ信号出力時間Ta2とに分けて、別々に設定され、かつ高速時制御トリガ信号出力時間Ta2は低速時制御トリガ信号出力時間Ta1よりも短く設定されているので、発電コイル電圧v1およびトリガコイル電圧v2のサイクル時間間隔の長い低速度域では、時間幅の大きい低速時制御トリガ信号出力時間Ta1で動作し、サイクル時間間隔の短い高速度域では、時間幅の小さい高速時制御トリガ信号出力時間Ta2で動作することになる。
それゆえ、内燃機関を、サイクル時間間隔の長い低速度域では、時間幅の大きい低速時制御トリガ信号出力時間Ta1で動作させることができるので、低い回転速度からの始動が可能であり、またサイクル時間間隔の短い高速度域では、時間幅の小さい高速時制御トリガ信号出力時間Ta2で動作させるので、内燃機関の回転速度が、充分に高速となっても、次のサイクルにおける点火動作が、制御スイッチング素子の導通により阻害されるのを、確実に防止する。
また、低速時制御トリガ信号出力時間Ta1および高速時制御トリガ信号出力時間Ta2の設定は、低速度域または高速度域に対応して、最も適正と思われる値に、それぞれ別々に行われるものであるので、内燃機関の運転条件とか使用目的条件等の違いに応じて、最適の値に設定することが容易である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に、トリガコイル電圧v2の先順電圧分v2aの立ち上がりにより、一定不変の時間幅である第二放電トリガ信号出力時間Tbおよびトリガレベル電圧e1よりも大きい電圧値を有して、放電スイッチング素子をトリガする第二放電トリガ信号s5を出力し、この第二放電トリガ信号s5の第二放電トリガ信号出力時間Tbの時間幅を、内燃機関の回転速度が高速制限速度に達したならば、第二放電トリガ信号終了時点t6が、充電コンデンサへの充電開始時点t2である発電コイル順電圧分発生時点よりも先の時点でなくなる値に設定したこと、を加えたものである。
この請求項2記載の発明において、内燃機関の回転速度が高速制限速度に達すると、第二放電トリガ信号s5によりトリガされて導通状態となった放電スイッチング素子は、充電開始時点t2である発電コイル順電圧分発生時点になっても導通状態にあるので、この発電コイル順電圧分発生時点から立ち上がる発電コイル電圧v1の順電圧分v1による保持電流により導通状態が維持される。
この放電スイッチング素子の導通状態は、順電圧分v1aの発生期間中維持され、このため、発電コイル電圧v1の順電圧分v1aは、導通状態にある放電スイッチング素子により側路されて、充電コンデンサに充電されないことになり、このため点火動作は行われず、失火状態となる。
この失火状態は、充電コンデンサに、高い電圧値の順電圧分v1aを充電させないことにより得られるものであるので、失火状態時に、放電スイッチング素子に高電圧が印加されることはなく、このため放電スイッチング素子に、高い耐電圧強度を要求されることがない。
このように、内燃機関は、その回転速度が高速制限速度を越えると必然的に失火状態となるので、回転速度がそれ以上に上昇することはなく、反対に失火により低下するので、内燃機関の過回転動作の発生を確実に防止することができる。なお、この内燃機関の失火状態は、内燃機関の回転速度が低下して、高速制限速度以下となることにより、自動的に解消し、正常な点火動作状態に復帰する。
また、本発明の内、請求項3記載の発明の手段は、
二次側に点火栓を接続した点火コイルと、内燃機関により駆動される高圧磁石発電機の構成部分で、順電圧分v1aの先と後に、逆電圧分を連続して位置させた波形の発電コイル電圧v1を出力する発電コイルと、点火コイルの一次側に設けられて、発電コイル電圧v1の順電圧分v1aで充電される充電コンデンサと、発電コイル電圧v1と同期して逆相のトリガコイル電圧v2を出力するトリガコイルと、トリガコイル電圧v2の先順電圧分v2aが、予め設定されたトリガレベル電圧e1を越えることにより得られる第一放電トリガ信号s1の入力により導通して、充電コンデンサの電荷を点火コイルの一次側に放電させる放電スイッチング素子と、を有する容量放電型点火回路に、放電スイッチング素子への第一放電トリガ信号s1の供給を側路する制御スイッチング素子を有し、トリガコイル電圧v2の逆電圧分v2cの立ち上がりにより、少なくともトリガコイル電圧v2の後順電圧分v2bが出力されている時間を含む時間幅の制御トリガ信号出力時間Taを有する制御トリガ信号s2で、制御スイッチング素子を導通させるトリガ信号制御回路を組付けた内燃機関用点火装置に関するものであること、
トリガ信号制御回路を、制御スイッチング素子と、トリガコイル電圧v2の逆電圧分v2cの立ち上がりで得られる第一入力信号s3を起動信号として、抵抗とコンデンサとから成る第一時定数部で定まる、次のサイクルの第一放電トリガ信号出力時点t1に達しない時間幅の制御トリガ信号出力時間Taを有する、第一出力信号である制御トリガ信号s2を出力する第一の単安定マルチバイブレータと、トリガコイル電圧v2を充電して、第一の単安定マルチバイブレータの電源部を構成する電源コンデンサと、この電源コンデンサからの電力の入力点である電源電位点イの電位が、予め設定した切替え電位値e3に達した際に導通して、第一の単安定マルチバイブレータの第一時定数部の抵抗に別の抵抗を並列接続して、制御トリガ信号s2の時間幅を短くする切替えスイッチ素子とから構成すること、
制御トリガ信号s2を、制御スイッチング素子のゲート信号とすること、
にある。
この請求項3記載の発明において、点火回路は、発電コイルに誘起される発電コイル電圧v1の順電圧分v1aを充電コンデンサに充電し、この充電コンデンサの充電電圧v3を、次のサイクルで得た第一放電トリガ信号s1で導通した放電スイッチング素子を通して点火コイルに放電して点火動作を行う。
この点火回路に対してトリガ信号制御回路は、制御スイッチング素子の導通により、トリガコイル電圧v2の後順電圧分v2bで、放電スイッチング素子が導通されるのを阻止し、トリガコイル電圧v2の先順電圧分v2a以外による不正な点火動作が行われるのを阻止する。
トリガ信号制御回路の、第一の単安定マルチバイブレータは、電源コンデンサからの電源電圧を印加された状態で、第一入力信号s3の入力により起動し、第一出力信号である制御トリガ信号s2を出力し、この制御トリガ信号s2により制御スイッチング素子の導通を制御する。
電源コンデンサは、トリガコイル電圧v2を充電して、これを電源電圧とするものであるので、内燃機関の回転速度の変化に従って、その電源電圧値は略比例して変化する。それゆえ、電源コンデンサからの電力の入力点である電源電位点イの電位を監視することにより、内燃機関の回転速度を知ることができることになる。
切替えスイッチ素子は、電源電位点イの電位が、予め設定した切替え電位値e3に達したならば、すなわち内燃機関の回転速度が,設定された切替え速度nに達したならば導通して、第一の単安定マルチバイブレータの第一時定数部の抵抗に別の抵抗を並列接続するので、この切替えスイッチ素子の導通により、この第一時定数部の時定数が小さくなって、制御トリガ信号s2の時間幅が短くなる。
それゆえ、制御トリガ信号s2の制御トリガ信号出力時間Ta、すなわち制御スイッチング素子の導通時間は、内燃機関の切替え速度を境として、低速度域に対応する低速時制御トリガ信号出力時間Ta1と、この低速時制御トリガ信号出力時間Ta1よりも短い時間幅となった、高速度域に対応する高速時制御トリガ信号出力時間Ta2とに、切替えられることになる。
この制御トリガ信号s2の制御トリガ信号出力時間Taは、予め次のサイクルの第一放電トリガ信号出力時点t1に達しない時間幅に設定されているので、内燃機関の回転速度の変化に関わりなく、制御スイッチング素子の導通動作が、点火装置の失火を発生させることはない。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の構成に、電源コンデンサを電源部として作動し、トリガコイル電圧v2の順電圧分が、予め設定された入力レベル電圧e2に達することにより得られる第二入力信号s4を起動信号として、抵抗とコンデンサとから成る第二時定数部で定まる、一定不変の時間幅である第二放電トリガ信号出力時間Tbおよびトリガレベル電圧e1よりも大きい電圧値を有する第二放電トリガ信号s5を出力する第二の単安定マルチバイブレータを設け、この第二の単安定マルチバイブレータを、第二放電トリガ信号s5が、放電スイッチング素子に出力されると共に、制御スイッチング素子で側路される構成で接続し、第二放電トリガ信号出力時間Tbの時間幅を、内燃機関の回転速度が高速制限速度に達したならば、第二放電トリガ信号終了時点t6が、充電コンデンサc1への充電開始時点t2である発電コイル順電圧分発生時点よりも先の時点でなくなる値に設定したこと、を加えたものである。
この請求項4記載の発明において、第二の単安定マルチバイブレータは、電源コンデンサからの電源電圧を印加された状態で、第二入力信号s4の入力により起動して、第二放電トリガ信号s5を出力する。
第二の単安定マルチバイブレータから出力された第二放電トリガ信号s5は、トリガコイル電圧v1の先順電圧分v2aと後順電圧分v2bのそれぞれに対応して出力されるが、トリガコイル電圧v1の後順電圧分v2bに対応して出力される部分は、導通状態にある制御スイッチング素子により側路されてしまうので、放電スイッチング素子にトリガ信号として与えられるのは、先順電圧分v2aに対応して出力された部分だけとなる。
すなわち、内燃機関の回転速度が高速制限速度以下の速度範囲では、第二放電トリガ信号s5の第二放電トリガ信号終了時点t6が、充電開始時点t2よりも先の時点となり、トリガコイル電圧v2の先順電圧分v2aの発生期間内に位置するので、放電スイッチング素子に、第一放電トリガ信号s1と第二放電トリガ信号s5とが一緒に与えられた状態のまま、正常な点火動作が行なわれる。
この状態から、内燃機関の回転速度が高速制限速度に達すると、第二放電トリガ信号s5の第二放電トリガ信号終了時点t6が、充電開始時点t2よりも先の時点でなくなるので、充電開始時点t2で、放電スイッチング素子が導通している状態となり、この放電スイッチング素子の導通により、充電コンデンサの充電が不能となるので、点火装置は失火状態となる。
この点火装置の失火状態は、充電コンデンサに高い電圧値の順電圧分v1aが充電されないことにより得られるものであるので、放電スイッチング素子に高電圧が印加されることがなく、その分、放電スイッチング素子に要求される耐電圧強度が低くなり、例えば、放電スイッチング素子を保護するための、ダイオードとかツェナーダイオード等の電圧制限素子を設ける必要がなくなり、これにより構成が簡単で価格の低減化を得ることができ、またこれ等の電圧制限素子の発熱が問題となる、と云う不都合の発生がない。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の構成に、第一の単安定マルチバイブレータと第二の単安定マルチバイブレータとの組合せ物を、ロジックICで構成したこと、を加えたものである。
この請求項5記載の発明において、両時定数部を、ロジックICに対する外付け抵抗およびコンデンサで構成することができ、また両単安定マルチバイブレータの動作制御および動作設定が簡単となる。
請求項6記載の発明は、請求項3〜5のいずれか1つに記載の発明の構成に、トランジスタで構成した切替えスイッチ素子のベースを、切替え電位値e3と略等しいツェナー電圧を有する逆方向姿勢の電圧設定ツェナーダイオードを介してアース接続したこと、を加えたものである。
この請求項6記載の発明において、切替えスイッチ素子のターン・オンを、ベースに接続した電圧設定ツェナーダイオードのブレイクダウンにより達成するので、電源電位点イの電位は、内燃機関の高速度域では、電圧設定ツェナーダイオードのツェナー電圧と、切替えスイッチ素子のダイオード特性とにより決定される一定値に維持されることになる。
請求項7記載の発明は、請求項3〜6のいずれか1つに記載の発明の構成に、発電コイルが巻装された鉄心コアに、トリガコイルを、発電コイルに対して、逆巻き姿勢で重ね巻きしたこと、を加えたものである。
この請求項7記載の発明において、トリガコイルに発生するトリガコイル電圧v2は、発電コイルに発生する発電コイル電圧v1に対して、必然的に同期して逆相となり、トリガコイルを設けるのに、専用の鉄心を設ける必要がない。
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、制御トリガ信号出力時間Taの間は、放電スイッチング素子の導通が阻止されて、点火動作が行なわれず、また制御トリガ信号出力時間Taは、次のサイクルのトリガコイル電圧v2の先順電圧分v2aの立ち上がり時点に達しないようにしているので、これにより正常な点火動作を確実に得ることができ、内燃機関の安定した点火動作を得ることができる。
また、制御トリガ信号出力時間Taを、低速度域に対応する低速時制御トリガ信号出力時間Ta1と、高速度域に対応する高速時制御トリガ信号出力時間Ta2とに分けて設定し、かつ高速時制御トリガ信号出力時間Ta2は低速時制御トリガ信号出力時間Ta1よりも短く設定したので、サイクル時間間隔の長い低速度域では、低い回転速度からの始動が可能であり、またサイクル時間間隔の短い高速度域では、内燃機関の回転速度が、充分に高速となっても、次のサイクルにおける点火動作が、制御スイッチング素子の導通により阻害されるのを、確実に防止することが可能となり、これにより安定した点火動作を得るのが容易である。
さらに、低速時制御トリガ信号出力時間Ta1および高速時制御トリガ信号出力時間Ta2の設定は、低速度域または高速度域に対応して、最も適正と思われる値に、それぞれ別々に行われるものであるので、内燃機関の運転条件とか使用目的条件等の違いに応じて、最適の値に設定することができ、内燃機関の点火動作を、安全でかつ良好なものとすることができる。
請求項2記載の発明にあっては、内燃機関は、その回転速度が高速制限速度を越えると必然的に失火状態となるので、回転速度がそれ以上に上昇することはなく、内燃機関の過回転動作の発生を確実に防止することができるので、内燃機関の安全な運転を得ることができる。
この内燃機関の失火状態態時に、放電スイッチング素子に高電圧が印加されることがないので、放電スイッチング素子として高い耐電圧強度を要求されることがなく、これにより放電スイッチング素子の安全な動作を安定して得ることができる。
請求項3記載の発明にあっては、トリガ信号制御回路が、トリガコイル電圧v2の後順電圧分v2bにより不正に点火動作するのを確実に阻止するので、内燃機関の適正な点火動作を得ることができる。
トリガ信号制御回路は、切替えスイッチ素子により、内燃機関の切替え速度nを境として、低速度域に対応する低速時制御トリガ信号出力時間Ta1と、この低速時制御トリガ信号出力時間Ta1よりも短い時間幅となった、高速度域に対応する高速時制御トリガ信号出力時間Ta2とに切替えるが、この切替えは、時定数の切替えで達成されるので、無理なく安定した切替え動作を得ることができる。
制御トリガ信号s2の制御トリガ信号出力時間Taが、予め次のサイクルの第一放電トリガ信号出力時点t1に達しない時間幅に設定されているので、内燃機関の回転速度の変化に関わりなく、制御スイッチング素子の導通動作により点火装置に失火を発生させることがなく、安定した点火動作を得ることができる。
請求項4記載の発明にあっては、制御スイッチング素子と第二の単安定マルチバイブレータとの簡単な組合せにより、精度の高い第二放電トリガ信号s5を、安定して確実に得ることができる。
第二放電トリガ信号s5を、第二の単安定マルチバイブレータにより得ているので、内燃機関の回転速度の変化に影響されることなく、その第二放電トリガ信号出力時間Tbを安定して正確に設定することができ、これにより精度の高い失火動作を得ることができる。
内燃機関の失火状態態時に、放電スイッチング素子に高電圧が印加されることがないので、放電スイッチング素子として高い耐電圧強度を要求されることがなく、これにより価格の安い放電スイッチング素子の使用が可能となると共に、放電スイッチング素子のゲート回路の構成を簡単化することができる。
請求項5記載の発明にあっては、両単安定マルチバイブレータの組合せ物の構成を簡単なものとすることができると共に、両単安定マルチバイブレータからの信号設定および制御を簡単にかつ正確に行うことができ、これにより制御トリガ信号出力時間Taおよび第二放電トリガ信号出力時間Tbの正確で安定した制御を得ることができる。
請求項6記載の発明にあっては、電源電位点イの電位は、内燃機関の高速度域では、電圧設定ツェナーダイオードのツェナー電圧と、切替えスイッチ素子のダイオード特性とにより決定される一定値に維持されるので、電源電位点イの電位を、一定値に安定して維持することができ、これにより低速時制御トリガ信号出力時間Ta1の状態と、高速時制御トリガ信号出力時間Ta2の状態との切替えを、安定して維持することができる。
請求項7記載の発明にあっては、トリガコイルを設けるのに、専用の鉄心を設ける必要がないので、トリガコイル電圧v2を得るための構造がきわめて簡単となって、その実施が容易であり、また得られるトリガコイル電圧v2の、発電コイル電圧v1に対する、正確な同期および逆相関係を、簡単にかつ正確に得ることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態例を、図面を参照しながら説明する。
図1は、容量放電型の内燃時間用点火回路1と組合わさって内燃機関用点火装置を構成する、本発明によるトリガ信号制御回路6の回路構成を示す回路図である。
内燃機関用の点火回路1は、二次側に点火栓Pを接続している点火コイル3と、内燃機関により駆動される高圧磁石発電機を構成する発電コイル2と、点火コイル8の一次側に設けられて、発電コイル2の発電コイル電圧v1の順電圧分v1aで充電される充電コンデンサc1と、この充電コンデンサc1の電荷を、導通により点火コイル3の一次コイルに放電させる放電スイッチング素子4と、発電コイル2を巻装したコの字状鉄心コア10(図2参照)に、この発電コイル2に対して、逆巻き姿勢で重ね巻きされたトリガコイル5とを有して構成されている。
発電コイル2およびトリガコイル5は、フライホイール11の周端部に埋設固定されて高圧磁石発電機を構成する永久磁石12の移動ラインに沿って、上流側に位置する鉄心コア10の脚部に巻装される(図2参照)のが、発電コイル電圧v1およびトリガコイル電圧v2の良好な立ち上がりを得るのに、有利である。
発電コイル2に誘起した発電コイル電圧v1の順電圧分v1aは、充電用ダイオードd2を通って充電コンデンサc1に充電され、この充電コンデンサc1に充電された電荷は、放電エネルギー回生用ダイオードd3を逆並列接続し、ゲート安定化抵抗r3を接続した、サイリスタである放電スイッチング素子4のトリガにより、点火コイル3の一次コイルに放電され、これにより点火コイル3の二次コイルに高電圧を誘起して点火栓Pに火花放電を発生させて、内燃機関を点火動作させる。
なお、充電コンデンサc1と並列に接続された放電抵抗r1は、何らかの原因により点火動作が失火した際の、充電コンデンサc1の充電電荷を放電するためのものであり、発電コイル2の順方向端子に接続された整流ダイオードd1は、図示省略した、停止スイッチに接続されている。
トリガコイル5の順方向端子は、整流ダイオードd4と、制限抵抗r2と、逆姿勢の電圧設定ツェナーダイオードzd1を介して放電スイッチング素子4のゲートに接続されており、電圧設定ツェナーダイオードzd1のカソード側のトリガコイル電圧v2の順電圧分が、予め設定されているトリガレベル電圧e1、すなわち電圧設定ツェナーダイオードzd1のツェナー電圧を越えた時に、この順電圧分を第一放電トリガ信号s1として、放電スイッチング素子4のゲートに入力し、放電スイッチング素子4をトリガする。
第一放電トリガ信号s1は、トリガコイル電圧v2の先順電圧分v2aが、トリガレベル電圧e1を越えることにより得られるものであるので、その発生は、必ず先順電圧分v2aの発生期間内に限定され、かつその第一放電トリガ信号出力時点t1と先順電圧分v2aの立ち上がり時点との間、およびその第一放電トリガ信号終了時点と先順電圧分v2aの終了時点である充電開始時点t2との間には、トリガレベル電圧e1に対応した時間幅が形成されることになる。
発電コイル電圧v1とトリガコイル電圧v2とは、同期して逆相となっているのであるから、第一放電トリガ信号s1の終了時点では、発電コイル電圧v1は逆電圧分が発生しており、このため第一放電トリガ信号s1の印加がなくなった放電スイッチング素子4は、確実に遮断状態となる。
放電スイッチング素子4のトリガ信号を制御するトリガ信号制御回路6は、外付けの第一の時定数部を有する第一の単安定マルチバイブレータと、外付けの第二の時定数部を有する第二つの単安定マルチバイブレータとで構成されるロジックIC7と、放電スイッチング素子4のトリガ信号を側路する制御スイッチング素子8と、トリガコイル電圧v2の順電圧分を充電して、ロジックIC7の電源部分を構成する電源コンデンサc3と、第一の単安定マルチバイブレータの第一の時定数部の時定数を切替える切替えスイッチ素子9とから構成されている。
保護ツェナーダイオードzd2を逆姿勢で並列接続すると共に、放電抵抗r9を並列接続した電源コンデンサc3は、トリガコイル5の順方向端子および逆方向端子とアースとの間に、整流ダイオードd9およびd8を介して挿入接続されており、この電源コンデンサc3のプラス側端子は、制限抵抗r8を介して、ロジックIC7の各ポートへの分岐点である電源電位点イに接続されている。
二つの単安定マルチバイブレータで構成されるロジックIC7は、電源電位点イとポート1および2との間に、並列接続された二つの放電抵抗r10、r11と放電コンデンサc4とからなる第一の時定数部を接続し、同様に、電源電位点イとポート14および15との間に、放電抵抗r12と放電コンデンサc5とから成る第二の時定数部を接続している。
ロジックIC7には、トリガコイル5の逆方向端子に逆姿勢の整流ダイオードd6を介して接続された、分圧抵抗r4と分圧抵抗r5とからなる分圧回路の分圧点がポート4に接続されており、トリガコイル電圧v2の逆電圧分v2cの立ち上がりから得られる第一入力信号s3(図3参照)を起動信号として入力する。
ロジックIC7(以下、図3参照)は、第一入力信号s3の入力と同時に、すなわち第一入力信号s3の入力時点である制御トリガ信号出力時点t3で、第一の単安定マルチバイブレータの動作により、第一の時定数部に従った制御トリガ信号出力時間Taの制御トリガ信号s2をポート6から出力し、この制御トリガ信号s2を、ゲート抵抗r13を介してサイリスタを使用した制御スイッチング素子8のゲートに入力して、制御スイッチング素子8をトリガする。
pnp型トランジスタを使用した切替えスイッチ素子9は、電源電位点イと第一の単安定マルチバイブレータの第一の時定数部の一方の放電抵抗r11との間に直列に接続されており、そのベースは、逆方向姿勢となった電圧設定ツェナーダイオードzd3を介してアースされている。
このため、内燃機関の回転速度の上昇に従って高くなる電源電位点イの電位は、切替えスイッチ素子9のオンにより、その上昇を停止し、電圧設定ツェナーダイオードzd3のツェナー電圧と、切替えスイッチ素子9のダイオード特性とにより決定される一定値である切替え電圧値e3に維持される。
それゆえ、この切替えスイッチ素子9と電圧設定ツェナーダイオードzd3との組合せで設定される、電源電位点イの一定した切替え電圧値e3を、内燃機関の低速度域の上限(例えば、3000rpm)に対応した値に設定しておくことにより、内燃機関の回転速度が低速度域の上限を越えると、電圧設定ツェナーダイオードzd3のブレイクダウンにより切替えスイッチ素子9が導通して、放電抵抗r11が放電抵抗r10に並列接続されるので、第一の単安定マルチバイブレータの第一の時定数部の時定数は小さくなる。
すなわち、制御スイッチング素子8をトリガする制御トリガ信号s2の制御トリガ信号出力時間Taは、内燃機関の低速度域では、低速時制御トリガ信号出力時間Ta1となり、高速度域では、低速時制御トリガ信号出力時間Ta1よりも短い高速時制御トリガ信号出力時間Ta2となる。
また、ロジックIC7には、上記した動作と併行して、トリガコイル5の順方向端子に正姿勢の整流ダイオードd10を介して接続された、分圧抵抗r6と分圧抵抗r7とからなる分圧回路の分圧点にポート12を接続し、このポート12に、トリガコイル電圧v2の順電圧分の立ち上がりにより、例えばトリガコイル電圧v2の順電圧分が入力レベル電圧e2に達したことにより得られる第二入力信号s4(図3参照)を起動信号として入力する。
ロジックIC7(以下、図3参照)は、第二入力信号s4の入力と同時に、すなわち第二入力信号s4の入力時点である第二放電トリガ信号出力時点t4で、第二の単安定マルチバイブレータの動作により、第二の時定数部に従った、第二放電トリガ信号出力時間Tbの時間幅を有し、トリガレベル電圧e1より大きい電圧値の第二放電トリガ信号s5をポート10から出力する。
このロジックIC7のポート10は、制限抵抗r14および整流ダイオードd11を介して、放電スイッチング素子4のゲートに接続された電圧設定ツェナーダイオードzd1のカソードに接続されているので、出力された第二放電トリガ信号s5は、放電スイッチング素子4をトリガすることになる。
サイリスタを使用した制御スイッチング素子8は、点火回路1のトリガレベル電圧e1を設定する、逆姿勢となった電圧設定ツェナーダイオードzd1のカソードとアースとの間に挿入接続されており、導通により、トリガコイル5からの第一放電トリガ信号s1および、ロジックIC7のポート10からの第二放電トリガ信号s5の、放電スイッチング素子4のゲートへの供給を側路して、その導通の間、放電スイッチング素子4がトリガされるのを阻止する。
すなわち、制御トリガ信号出力時点t3(この制御トリガ信号出力時点t3は、発電コイル順電圧分発生時点である充電開始時点t2の直後の時点となる)から、トリガコイル電圧v2の後順電圧分v2bの終了時点を含む時間幅の制御トリガ信号出力時間Taの制御トリガ信号終了時点t5までの間、第一放電トリガ信号s1および第二放電トリガ信号s5の、放電スイッチング素子4への供給を阻止する。
制御トリガ信号出力時間Taは、その制御トリガ信号終了時点t5が、次のサイクルの第一放電トリガ信号出力時点t1よりも先となる時間幅に設定されているので、制御トリガ信号s2が、次のサイクルにおける点火動作を不能とすることはない。
また、内燃機関の速度変化により、発電コイル電圧v1およびトリガコイル電圧v2のサイクル時間幅も大きく変化するが、このサイクル時間幅の変化により、制御トリガ信号s2の制御トリガ信号終了時点t5が、トリガコイル電圧v2の後順電圧分v2bの発生期間の途中となったとしても、制御スイッチング素子8としてサイリスタを使用したので、後順電圧分v2bが発生している間、制御スイッチング素子8は、そのオン状態を維持することになり、これにより後順電圧分v2bによる点火動作の発生を確実に阻止する。
なお、トリガコイル5の順方向端子とアースとの間に接続された整流ダイオードd7、およびトリガコイル5の逆方向端子とアースとの間に接続された逆流阻止ダイオードd5は、トリガコイル電圧v2を発生させるためのものである。
また、分圧抵抗r5に並列接続された安定化コンデンサc2は、両分圧抵抗r4、r5が形成する分圧点に対する高周波ノイズの影響を無くすためのものである。
さらに、分圧抵抗r4とr5との分圧点と電源電位点イとの間に接続された整流ダイオードd12と、分圧抵抗r6とr7との分圧点と電源電位点イとの間に接続された整流ダイオードd13とは、ロジックIC7の入力端子であるポート4と12の過電圧保護のために、VDDにクランプするものである。
次に、点火装置の動作を順に説明する。
点火装置の基本的な動作は、図8で説明したように、図8(b)のトリガコイル電圧v2の先順電圧分v2aが、予め設定されたトリガレベル電圧e1に達した時点である放電トリガ信号出力時点t1に、図8(d)の第一放電トリガ信号s1を出力して放電スイッチング素子4を導通させることにより、発電コイル電圧v1の順電圧分v1aで充電コンデンサc1に充電された、図8(c)の充電電圧v3を点火コイル3に放電して点火動作を行なう。
充電電圧v3は、発電コイル電圧v1の順電圧分v1aの立ち上がり時点である充電開始時点t2から充電され始めるものであるので、第一放電トリガ信号s1により放電される充電電圧v3は、前のサイクルで充電されたものとなる。
内燃機関の回転速度が低い低速度域(例えば500rpm〜3000rpmの範囲)では、(以下、図4参照)トリガコイル電圧v2の低速時先順電圧分v2a1がトリガレベル電圧e1に達すると、電圧設定ツェナーダイオードzd1のブレイクダウンにより、低速時放電トリガ信号出力時点t1aで、第一放電トリガ信号s1が発生(図4(g)参照)し、また低速時先順電圧分v2a1が入力レベル電圧e2に達すると、ロジックIC7のポート12への第二入力信号s4の入力により、第二放電トリガ信号出力時点t4で、第二の単安定マルチバイブレータの作動により、一定時間幅の第二放電トリガ信号出力時間Tbを有する第二放電トリガ信号s5(図4(f)参照)がロジックIC7のポート10から出力される。
第一放電トリガ信号s1および第二放電トリガ信号s5は、制御スイッチング素子8が導通していないので、そのまま放電スイッチング素子4のゲートに供給されて、この放電スイッチング素子4を導通させて点火動作を行なう。
この際、第一放電トリガ信号s1および第二放電トリガ信号s5が、共に充電開始時点t2よりも先の時点(この時点では、発電コイル電圧v1は逆電圧分が発生している)で消滅しているので、この第一放電トリガ信号s1および第二放電トリガ信号s5の消滅に従って、放電スイッチング素子4は遮断状態となり、充電開始時点t2からの充電コンデンサc1の充電が行なわれる。
充電開始時点t2に達した後、制御トリガ信号出力時点t3(この制御トリガ信号出力時点t3は、充電開始時点t2よりのわずかに遅れた時点となる)で、第一入力信号s3がロジックIC7のポート4に起動信号として入力される。
この時、切替えスイッチ素子9がオフしている低速度域モードのロジックIC7は、第一入力信号s3の入力によって、第一の単安定マルチバイブレータの作動により、ポート6から低速時制御トリガ信号出力時間Ta1の制御トリガ信号s2(図4(d)参照)を出力して制御スイッチング素子8を導通させて、放電スイッチング素子4のゲートを側路する。
制御トリガ信号s2は、制御トリガ信号出力時点t3から、トリガコイル電圧v2の逆電圧分v2cおよび後順電圧分v2bが出力されている時間を含んだ、制御トリガ信号終了時点t5までの時間幅の低速時制御トリガ信号出力時間Ta1で出力されるので、トリガコイル電圧v2の後順電圧分v2b発生時には、放電スイッチング素子4は、ゲートが側路されて、導通できない状態となる。
すなわち、トリガコイル電圧v2の後順電圧分v2bにより点火動作が行なわれるのを、阻止する。
この状態から、内燃機関の回転速度が上昇して、発電コイル電圧v1およびトリガコイル電圧v2のサイクル時間が短くなって、制御トリガ信号終了時点t5が、次のサイクルの低速時放電トリガ信号出力時点t1aに接近する、低速度域の上限(例えば、3000rpm)に達すると、すなわち電源電位点イが切替え電圧値e3に達すると、ロジックIC7は、切替えスイッチ素子9がオンしている高速度域モード(以下、図5参照)となり、高速時制御トリガ信号出力時間Ta2を有する制御トリガ信号s2を出力する。
なお、切替え電圧値e3は、トリガコイル5の発電能力に適合させて、電圧設定ツェナーダイオードzd3のツェナー電圧を選択して設定することにより決定されるが、ロジックIC7の最大定格電圧値以下の値であることは、言うまでもない。
すなわち、内燃機関の回転速度が高速度域(3000rpm以上)となると、図5(g)に示した放電トリガ信号s1は、内燃機関の回転速度の上昇に従って徐々に進角して、高速時放電トリガ信号出力時点t1b(図7(a)参照)で出力され、また図5(f)に示した第二放電トリガ信号s5は、内燃機関の回転速度が高速制限速度に達していないので、第二放電トリガ信号終了時点t6が、発電コイル順電圧分発生時点である充電開始時点t2より先の時点となる。
このように、第一放電トリガ信号s1および第二放電トリガ信号s5共に、充電開始時点t2よりも先の時点で終了するので、放電スイッチング素子4は、発電コイル電圧v1の逆電圧分が発生している状態で、トリガ信号がなくなるので、速やかに遮断状態となる。
一方、図5(d)に示した制御トリガ信号s2は、低速度域モード時に比べて、第一の単安定マルチバイブレータの第一の時定数部の時定数が小さくなった分だけ短くなった、高速時制御トリガ信号出力時間Ta2で出力される。
この高速時制御トリガ信号出力時間Ta2は、内燃機関の回転速度が高速制限速度に達しても、その制御トリガ信号終了時点t5が、次のサイクルの高速時放電トリガ信号出力時点t1bよりも後になることがないように、その値が設定されているので、次のサイクルで失火を発生させる恐れは全くない。
また、上記した説明から明らかなように、高速時制御トリガ信号出力時間Ta2は、ロジックIC7の第一の時定数部の放電抵抗r11の抵抗値を所望する値に設定することにより、その値を自由に設定することができる。
この状態から、内燃機関の回転速度が、高速度域の上限である高速制限速度(例えば、8000rpm)を越えると、(以下、図6参照)第二放電トリガ信号s5の第二放電トリガ信号終了時点t6が、充電開始時点t2よりも先の時点でなくなる、すなわち後となるので、放電スイッチング素子4は、発電コイル電圧v1の順電圧分v1aが立ち上がるまで、第二放電トリガ信号s5によりトリガされることになり、これにより第二放電トリガ信号s5がなくなっても、順電圧分v1aが発生している間、トリガ状態を維持する。
このため、発電コイル電圧v1の順電圧分v1aの発生期間中、すなわち充電コンデンサc1への充電期間中、この充電コンデンサc1への充電電力が、放電スイッチング素子4により側路されてしまい、充電コンデンサc1の電力充電が不能となり、内燃機関は失火状態となる。
このように、内燃機関の失火状態は、放電スイッチング素子4による充電コンデンサc1への充電阻止により達成されるので、失火時に、放電スイッチング素子4に高電圧が印加されず、このため耐電圧強度の大きくない安価なサイリスタを、放電スイッチング素子4として、安全に使用することができる。
この内燃機関の失火状態は、内燃機関の回転速度が、失火により低下して、高速制限速度以下となると、サイクル時間間隔が長くなるので、これにより第二放電トリガ信号s5の第二放電トリガ信号終了時点t6が、充電開始時点t2よりも先となり、充電コンデンサc1の充電動作が適正に行なわれるようになるので、正常な点火動作状態に復帰する。
本発明の回路構成の一例を示す、点火回路と組付けた電気回路である。 本発明のトリガコイルの構造例を示す、磁石発電機構の構造図である。 本発明の基本的な動作例を示す、動作線図である。 本発明の低速域での動作例を示す、動作線図である。 本発明の高速域での動作例を示す、動作線図である。 本発明の高速制限速度以上での動作例を示す、動作線図である。 回転速度の上昇に従った、点火時点のリニアな進角動作の説明図である。 容量放電方点火装置のトリガコイルによる、点火動作説明図である。
符号の説明
1 ; 点火回路
2 ; 発電コイル
3 ; 点火コイル
4 ; 放電スイッチング素子
5 ; トリガコイル
6 ; トリガ信号制御回路
7 ; ロジックIC
8 ; 制御スイッチング素子
9 ; 切替えスイッチ素子
10 ; 鉄心コア
11 ; フライホイール
12 ; 永久磁石
r ; 抵抗
c ; コンデンサ
d ; ダイオード
zd ; ツェナーダイオード
v1 ; 発電コイル電圧
v1a ; 順電圧分
v2 ; トリガコイル電圧
v2a ; 先順電圧分
v2a1; 低速時先順電圧分
v2a2; 高速時先順電圧分
v2b ; 後順順圧分
v2c ; 逆電圧分
v3 ; 充電電圧
e1 ; トリガレベル電圧
e2 ; 入力レベル電圧
e3 ; 切替え電圧値
s1 ; 第一放電トリガ信号
s2 ; 制御トリガ信号
s3 ; 第一入力信号
s4 ; 第二入力信号
s5 ; 第二放電トリガ信号
t1 ; 第一放電トリガ信号出力時点
t1a ; 低速時放電トリガ信号出力時点
t1b ; 高速時放電トリガ信号出力時点
t2 ; 充電開始時点
t3 ; 制御トリガ信号出力時点
t4 ; 第二放電トリガ信号出力時点
t5 ; 制御トリガ信号終了時点
t6 ; 第二放電トリガ信号終了時点
Ta ; 制御トリガ信号出力時間
Ta1 ; 低速時制御トリガ信号出力時間
Ta2 ; 高速時制御トリガ信号出力時間
Tb ; 第二放電トリガ信号出力時間
M ; 進角特性曲線
n ; 切替え速度
イ ; 電源電位点

Claims (7)

  1. 二次側に点火栓(p)を接続した点火コイル(3)と、内燃機関により駆動される高圧磁石発電機の構成部分で、順電圧分(v1a)の先と後に、逆電圧分を連続して位置させた波形の発電コイル電圧(v1)を出力する発電コイル(2)と、前記点火コイル(3)の一次側に設けられて、前記発電コイル電圧(v1)の順電圧分(v1a)で充電される充電コンデンサ(c1)と、前記発電コイル電圧(v1)と同期して逆相のトリガコイル電圧(v2)を出力するトリガコイル(5)と、前記トリガコイル電圧(v2)の先順電圧分(v2a)が、予め設定されたトリガレベル電圧(e1)を越えることにより得られる第一放電トリガ信号(s1)の入力により導通して、前記充電コンデンサ(c1)の電荷を点火コイル(3)の一次側に放電させる放電スイッチング素子(4)と、を有する容量放電型点火回路(1)に、前記放電スイッチング素子(4)への第一放電トリガ信号(s1)の供給を側路する制御スイッチング素子(8)を有する、トリガ信号制御回路(6)を組付けた内燃機関用点火装置において、前記トリガコイル電圧(v2)の逆電圧分(v2c)の立ち上がりにより、前記トリガコイル電圧(v2)の後順電圧分(v2b)が出力されている時間を含むが、次のサイクルの第一放電トリガ信号出力時点(t1)に達しない時間幅の制御トリガ信号出力時間(Ta)を有する制御トリガ信号(s2)で、前記制御スイッチング素子(8)を導通させ、前記制御トリガ信号出力時間(Ta)を、予め設定した内燃機関の回転速度である切替え速度(n)を境として、低速度域に対応する低速時制御トリガ信号出力時間(Ta1)と、高速度域に対応する高速時制御トリガ信号出力時間(Ta2)とに分けて設定し、該高速時制御トリガ信号出力時間(Ta2)を低速時制御トリガ信号出力時間(Ta1)よりも短い時間とした内燃機関用点火装置におけるトリガ信号制御方法。
  2. トリガコイル電圧(v2)の先順電圧分(v2a)の立ち上がりにより、一定不変の時間幅である第二放電トリガ信号出力時間(Tb)およびトリガレベル電圧(e1)よりも大きい電圧値を有して、放電スイッチング素子(4)をトリガする第二放電トリガ信号(s5)を出力し、前記第二放電トリガ信号出力時間(Tb)の時間幅を、内燃機関の回転速度が高速制限速度に達したならば、第二放電トリガ信号終了時点(t6)が、充電コンデンサ(c1)への充電開始時点(t2)である発電コイル順電圧分発生時点よりも先の時点でなくなる値に設定した請求項1記載の内燃機関用点火装置におけるトリガ信号制御方法。
  3. 二次側に点火栓(p)を接続した点火コイル(3)と、内燃機関により駆動される高圧磁石発電機の構成部分で、順電圧分(v1a)の先と後に、逆電圧分を連続して位置させた波形の発電コイル電圧(v1)を出力する発電コイル(2)と、前記点火コイル(3)の一次側に設けられて、前記発電コイル電圧(v1)の順電圧分(v1a)で充電される充電コンデンサ(c1)と、前記発電コイル電圧(v1)と同期して逆相のトリガコイル電圧(v2)を出力するトリガコイル(5)と、前記トリガコイル電圧(v2)の先順電圧分(v2a)が、予め設定されたトリガレベル電圧(e1)を越えることにより得られる第一放電トリガ信号(s1)の入力により導通して、前記充電コンデンサ(c1)の電荷を点火コイル(3)の一次側に放電させる放電スイッチング素子(4)と、を有する容量放電型点火回路(1)に、前記放電スイッチング素子(4)への第一放電トリガ信号(s1)の供給を側路する制御スイッチング素子(8)を有し、前記トリガコイル電圧(v2)の逆電圧分(v2c)の立ち上がりにより、少なくとも前記トリガコイル電圧(v2)の後順電圧分(v2b)が出力されている時間を含む時間幅の制御トリガ信号出力時間(Ta)を有する制御トリガ信号(s2)で、前記制御スイッチング素子(8)を導通させるトリガ信号制御回路(6)を組付けた内燃機関用点火装置において、前記トリガ信号制御回路(6)を、前記制御スイッチング素子(8)と、前記トリガコイル電圧(v2)の逆電圧分(v2c)の立ち上がりで得られる第一入力信号(s3)を起動信号として、抵抗とコンデンサとから成る第一時定数部で定まる、次のサイクルの第一放電トリガ信号出力時点(t1)に達しない時間幅の制御トリガ信号出力時間(Ta)を有する、第一出力信号である制御トリガ信号(s2)を出力する第一の単安定マルチバイブレータと、前記トリガコイル電圧(v2)を充電して、前記第一の単安定マルチバイブレータの電源部を構成する電源コンデンサ(c3)と、該電源コンデンサ(c3)からの電力の入力点である電源電位点(イ)の電位が、予め設定した切替え電位値(e3)に達した際に導通して、前記第一の単安定マルチバイブレータの第一時定数部の抵抗に別の抵抗を並列接続して、前記制御トリガ信号(s2)の時間幅を短くする切替えスイッチ素子(9)とから構成し、前記制御トリガ信号(s2)を、前記制御スイッチング素子(8)のゲート信号とした内燃機関用点火装置におけるトリガ信号制御回路。
  4. 電源コンデンサ(c3)を電源部として作動し、トリガコイル電圧(v2)の順電圧分が、予め設定された入力レベル電圧(e2)に達することにより得られる第二入力信号(s4)を起動信号として、抵抗とコンデンサとから成る第二時定数部で定まる、一定不変の時間幅である第二放電トリガ信号出力時間(Tb)およびトリガレベル電圧(e1)よりも大きい電圧値を有する第二放電トリガ信号(s5)を出力する第二の単安定マルチバイブレータを設け、該第二の単安定マルチバイブレータを、前記第二放電トリガ信号(s5)が、放電スイッチング素子(4)に出力されると共に、制御スイッチング素子(8)で側路される構成で接続し、前記第二放電トリガ信号出力時間(Tb)の時間幅を、内燃機関の回転速度が高速制限速度に達したならば、第二放電トリガ信号終了時点(t6)が、充電コンデンサ(c1)への充電開始時点(t2)である発電コイル順電圧分発生時点よりも先の時点でなくなる値に設定した請求項3記載の内燃機関用点火装置におけるトリガ信号制御回路。
  5. 第一の単安定マルチバイブレータと第二の単安定マルチバイブレータを、ロジックIC(7)で構成した請求項4記載の内燃機関用点火装置におけるトリガ信号制御回路。
  6. トランジスタで構成した切替えスイッチ素子(9)のベースを、切替え電位値(e3)と略等しいツェナー電圧を有する逆方向姿勢の電圧設定ツェナーダイオード(zd3)を介してアース接続した請求項3〜5のいずれか1つに記載の内燃機関用点火装置におけるトリガ信号制御回路。
  7. 発電コイル(2)が巻装された鉄心コア(10)に、トリガコイル(5)を、前記発電コイル(2)に対して、逆巻き姿勢で重ね巻きした請求項3〜6のいずれか1つに記載の内燃機関用点火装置におけるトリガ信号制御回路。
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