JP4314439B2 - 内燃機関用点火装置におけるトリガ信号制御方法とトリガ信号制御回路 - Google Patents
内燃機関用点火装置におけるトリガ信号制御方法とトリガ信号制御回路 Download PDFInfo
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Description
二次側に点火栓を接続した点火コイルと、内燃機関により駆動される高圧磁石発電機の構成部分で、順電圧分v1aの先と後に、逆電圧分を連続して位置させた波形の発電コイル電圧v1を出力する発電コイルと、点火コイルの一次側に設けられて、発電コイル電圧v1の順電圧分v1aで充電される充電コンデンサと、発電コイル電圧v1と同期して逆相のトリガコイル電圧v2を出力するトリガコイルと、トリガコイル電圧v2の先順電圧分v2aが、予め設定されたトリガレベル電圧e1を越えることにより得られる第一放電トリガ信号s1の入力により導通して、充電コンデンサの電荷を点火コイルの一次側に放電させる放電スイッチング素子と、を有する容量放電型点火回路に、放電スイッチング素子への第一放電トリガ信号s1の供給を側路する制御スイッチング素子を有する、トリガ信号制御回路を組付けた内燃機関用点火装置のトリガ信号制御方法であること、
トリガコイル電圧v2の逆電圧分v2cの立ち上がりにより、トリガコイル電圧v2の後順電圧分v2bが出力されている時間を含むが、次のサイクルの第一放電トリガ信号出力時点t1に達しない時間幅の制御トリガ信号出力時間Taを有する制御トリガ信号s2で、制御スイッチング素子を導通させること、
制御トリガ信号出力時間Taを、予め設定した内燃機関の回転速度である切替え速度nを境として、低速度域に対応する低速時制御トリガ信号出力時間Ta1と、高速度域に対応する高速時制御トリガ信号出力時間Ta2とに分けて設定すること、
この高速時制御トリガ信号出力時間Ta2を低速時制御トリガ信号出力時間Ta1よりも短い時間とすること、
にある。
二次側に点火栓を接続した点火コイルと、内燃機関により駆動される高圧磁石発電機の構成部分で、順電圧分v1aの先と後に、逆電圧分を連続して位置させた波形の発電コイル電圧v1を出力する発電コイルと、点火コイルの一次側に設けられて、発電コイル電圧v1の順電圧分v1aで充電される充電コンデンサと、発電コイル電圧v1と同期して逆相のトリガコイル電圧v2を出力するトリガコイルと、トリガコイル電圧v2の先順電圧分v2aが、予め設定されたトリガレベル電圧e1を越えることにより得られる第一放電トリガ信号s1の入力により導通して、充電コンデンサの電荷を点火コイルの一次側に放電させる放電スイッチング素子と、を有する容量放電型点火回路に、放電スイッチング素子への第一放電トリガ信号s1の供給を側路する制御スイッチング素子を有し、トリガコイル電圧v2の逆電圧分v2cの立ち上がりにより、少なくともトリガコイル電圧v2の後順電圧分v2bが出力されている時間を含む時間幅の制御トリガ信号出力時間Taを有する制御トリガ信号s2で、制御スイッチング素子を導通させるトリガ信号制御回路を組付けた内燃機関用点火装置に関するものであること、
トリガ信号制御回路を、制御スイッチング素子と、トリガコイル電圧v2の逆電圧分v2cの立ち上がりで得られる第一入力信号s3を起動信号として、抵抗とコンデンサとから成る第一時定数部で定まる、次のサイクルの第一放電トリガ信号出力時点t1に達しない時間幅の制御トリガ信号出力時間Taを有する、第一出力信号である制御トリガ信号s2を出力する第一の単安定マルチバイブレータと、トリガコイル電圧v2を充電して、第一の単安定マルチバイブレータの電源部を構成する電源コンデンサと、この電源コンデンサからの電力の入力点である電源電位点イの電位が、予め設定した切替え電位値e3に達した際に導通して、第一の単安定マルチバイブレータの第一時定数部の抵抗に別の抵抗を並列接続して、制御トリガ信号s2の時間幅を短くする切替えスイッチ素子とから構成すること、
制御トリガ信号s2を、制御スイッチング素子のゲート信号とすること、
にある。
請求項1記載の発明にあっては、制御トリガ信号出力時間Taの間は、放電スイッチング素子の導通が阻止されて、点火動作が行なわれず、また制御トリガ信号出力時間Taは、次のサイクルのトリガコイル電圧v2の先順電圧分v2aの立ち上がり時点に達しないようにしているので、これにより正常な点火動作を確実に得ることができ、内燃機関の安定した点火動作を得ることができる。
図1は、容量放電型の内燃時間用点火回路1と組合わさって内燃機関用点火装置を構成する、本発明によるトリガ信号制御回路6の回路構成を示す回路図である。
点火装置の基本的な動作は、図8で説明したように、図8(b)のトリガコイル電圧v2の先順電圧分v2aが、予め設定されたトリガレベル電圧e1に達した時点である放電トリガ信号出力時点t1に、図8(d)の第一放電トリガ信号s1を出力して放電スイッチング素子4を導通させることにより、発電コイル電圧v1の順電圧分v1aで充電コンデンサc1に充電された、図8(c)の充電電圧v3を点火コイル3に放電して点火動作を行なう。
2 ; 発電コイル
3 ; 点火コイル
4 ; 放電スイッチング素子
5 ; トリガコイル
6 ; トリガ信号制御回路
7 ; ロジックIC
8 ; 制御スイッチング素子
9 ; 切替えスイッチ素子
10 ; 鉄心コア
11 ; フライホイール
12 ; 永久磁石
r ; 抵抗
c ; コンデンサ
d ; ダイオード
zd ; ツェナーダイオード
v1 ; 発電コイル電圧
v1a ; 順電圧分
v2 ; トリガコイル電圧
v2a ; 先順電圧分
v2a1; 低速時先順電圧分
v2a2; 高速時先順電圧分
v2b ; 後順順圧分
v2c ; 逆電圧分
v3 ; 充電電圧
e1 ; トリガレベル電圧
e2 ; 入力レベル電圧
e3 ; 切替え電圧値
s1 ; 第一放電トリガ信号
s2 ; 制御トリガ信号
s3 ; 第一入力信号
s4 ; 第二入力信号
s5 ; 第二放電トリガ信号
t1 ; 第一放電トリガ信号出力時点
t1a ; 低速時放電トリガ信号出力時点
t1b ; 高速時放電トリガ信号出力時点
t2 ; 充電開始時点
t3 ; 制御トリガ信号出力時点
t4 ; 第二放電トリガ信号出力時点
t5 ; 制御トリガ信号終了時点
t6 ; 第二放電トリガ信号終了時点
Ta ; 制御トリガ信号出力時間
Ta1 ; 低速時制御トリガ信号出力時間
Ta2 ; 高速時制御トリガ信号出力時間
Tb ; 第二放電トリガ信号出力時間
M ; 進角特性曲線
n ; 切替え速度
イ ; 電源電位点
Claims (7)
- 二次側に点火栓(p)を接続した点火コイル(3)と、内燃機関により駆動される高圧磁石発電機の構成部分で、順電圧分(v1a)の先と後に、逆電圧分を連続して位置させた波形の発電コイル電圧(v1)を出力する発電コイル(2)と、前記点火コイル(3)の一次側に設けられて、前記発電コイル電圧(v1)の順電圧分(v1a)で充電される充電コンデンサ(c1)と、前記発電コイル電圧(v1)と同期して逆相のトリガコイル電圧(v2)を出力するトリガコイル(5)と、前記トリガコイル電圧(v2)の先順電圧分(v2a)が、予め設定されたトリガレベル電圧(e1)を越えることにより得られる第一放電トリガ信号(s1)の入力により導通して、前記充電コンデンサ(c1)の電荷を点火コイル(3)の一次側に放電させる放電スイッチング素子(4)と、を有する容量放電型点火回路(1)に、前記放電スイッチング素子(4)への第一放電トリガ信号(s1)の供給を側路する制御スイッチング素子(8)を有する、トリガ信号制御回路(6)を組付けた内燃機関用点火装置において、前記トリガコイル電圧(v2)の逆電圧分(v2c)の立ち上がりにより、前記トリガコイル電圧(v2)の後順電圧分(v2b)が出力されている時間を含むが、次のサイクルの第一放電トリガ信号出力時点(t1)に達しない時間幅の制御トリガ信号出力時間(Ta)を有する制御トリガ信号(s2)で、前記制御スイッチング素子(8)を導通させ、前記制御トリガ信号出力時間(Ta)を、予め設定した内燃機関の回転速度である切替え速度(n)を境として、低速度域に対応する低速時制御トリガ信号出力時間(Ta1)と、高速度域に対応する高速時制御トリガ信号出力時間(Ta2)とに分けて設定し、該高速時制御トリガ信号出力時間(Ta2)を低速時制御トリガ信号出力時間(Ta1)よりも短い時間とした内燃機関用点火装置におけるトリガ信号制御方法。
- トリガコイル電圧(v2)の先順電圧分(v2a)の立ち上がりにより、一定不変の時間幅である第二放電トリガ信号出力時間(Tb)およびトリガレベル電圧(e1)よりも大きい電圧値を有して、放電スイッチング素子(4)をトリガする第二放電トリガ信号(s5)を出力し、前記第二放電トリガ信号出力時間(Tb)の時間幅を、内燃機関の回転速度が高速制限速度に達したならば、第二放電トリガ信号終了時点(t6)が、充電コンデンサ(c1)への充電開始時点(t2)である発電コイル順電圧分発生時点よりも先の時点でなくなる値に設定した請求項1記載の内燃機関用点火装置におけるトリガ信号制御方法。
- 二次側に点火栓(p)を接続した点火コイル(3)と、内燃機関により駆動される高圧磁石発電機の構成部分で、順電圧分(v1a)の先と後に、逆電圧分を連続して位置させた波形の発電コイル電圧(v1)を出力する発電コイル(2)と、前記点火コイル(3)の一次側に設けられて、前記発電コイル電圧(v1)の順電圧分(v1a)で充電される充電コンデンサ(c1)と、前記発電コイル電圧(v1)と同期して逆相のトリガコイル電圧(v2)を出力するトリガコイル(5)と、前記トリガコイル電圧(v2)の先順電圧分(v2a)が、予め設定されたトリガレベル電圧(e1)を越えることにより得られる第一放電トリガ信号(s1)の入力により導通して、前記充電コンデンサ(c1)の電荷を点火コイル(3)の一次側に放電させる放電スイッチング素子(4)と、を有する容量放電型点火回路(1)に、前記放電スイッチング素子(4)への第一放電トリガ信号(s1)の供給を側路する制御スイッチング素子(8)を有し、前記トリガコイル電圧(v2)の逆電圧分(v2c)の立ち上がりにより、少なくとも前記トリガコイル電圧(v2)の後順電圧分(v2b)が出力されている時間を含む時間幅の制御トリガ信号出力時間(Ta)を有する制御トリガ信号(s2)で、前記制御スイッチング素子(8)を導通させるトリガ信号制御回路(6)を組付けた内燃機関用点火装置において、前記トリガ信号制御回路(6)を、前記制御スイッチング素子(8)と、前記トリガコイル電圧(v2)の逆電圧分(v2c)の立ち上がりで得られる第一入力信号(s3)を起動信号として、抵抗とコンデンサとから成る第一時定数部で定まる、次のサイクルの第一放電トリガ信号出力時点(t1)に達しない時間幅の制御トリガ信号出力時間(Ta)を有する、第一出力信号である制御トリガ信号(s2)を出力する第一の単安定マルチバイブレータと、前記トリガコイル電圧(v2)を充電して、前記第一の単安定マルチバイブレータの電源部を構成する電源コンデンサ(c3)と、該電源コンデンサ(c3)からの電力の入力点である電源電位点(イ)の電位が、予め設定した切替え電位値(e3)に達した際に導通して、前記第一の単安定マルチバイブレータの第一時定数部の抵抗に別の抵抗を並列接続して、前記制御トリガ信号(s2)の時間幅を短くする切替えスイッチ素子(9)とから構成し、前記制御トリガ信号(s2)を、前記制御スイッチング素子(8)のゲート信号とした内燃機関用点火装置におけるトリガ信号制御回路。
- 電源コンデンサ(c3)を電源部として作動し、トリガコイル電圧(v2)の順電圧分が、予め設定された入力レベル電圧(e2)に達することにより得られる第二入力信号(s4)を起動信号として、抵抗とコンデンサとから成る第二時定数部で定まる、一定不変の時間幅である第二放電トリガ信号出力時間(Tb)およびトリガレベル電圧(e1)よりも大きい電圧値を有する第二放電トリガ信号(s5)を出力する第二の単安定マルチバイブレータを設け、該第二の単安定マルチバイブレータを、前記第二放電トリガ信号(s5)が、放電スイッチング素子(4)に出力されると共に、制御スイッチング素子(8)で側路される構成で接続し、前記第二放電トリガ信号出力時間(Tb)の時間幅を、内燃機関の回転速度が高速制限速度に達したならば、第二放電トリガ信号終了時点(t6)が、充電コンデンサ(c1)への充電開始時点(t2)である発電コイル順電圧分発生時点よりも先の時点でなくなる値に設定した請求項3記載の内燃機関用点火装置におけるトリガ信号制御回路。
- 第一の単安定マルチバイブレータと第二の単安定マルチバイブレータを、ロジックIC(7)で構成した請求項4記載の内燃機関用点火装置におけるトリガ信号制御回路。
- トランジスタで構成した切替えスイッチ素子(9)のベースを、切替え電位値(e3)と略等しいツェナー電圧を有する逆方向姿勢の電圧設定ツェナーダイオード(zd3)を介してアース接続した請求項3〜5のいずれか1つに記載の内燃機関用点火装置におけるトリガ信号制御回路。
- 発電コイル(2)が巻装された鉄心コア(10)に、トリガコイル(5)を、前記発電コイル(2)に対して、逆巻き姿勢で重ね巻きした請求項3〜6のいずれか1つに記載の内燃機関用点火装置におけるトリガ信号制御回路。
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