JP4313884B2 - マルチターンエンコーダ及びコントローラ並びにマルチターンエンコーダ出力信号伝送システム - Google Patents

マルチターンエンコーダ及びコントローラ並びにマルチターンエンコーダ出力信号伝送システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はマルチターンエンコーダ及びコントローラ並びにマルチターンエンコーダ出力信号伝送システム、特にマルチターンエンコーダからコントローラへの位置データ受け渡しの通信時間を短縮し、高速な位置制御を実現するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
マルチターンエンコーダの位置データは、例えば1回転内データ11bit、多回転計数データ±11bit=12bitの計23bitのデータで構成されている。
マルチターンエンコーダの全位置データである23bitのデータはコントローラに対してパラレルで出力するのが一番良いようにも考えられるが、下記の問題があり採用しがたい。
1.全位置データをパラレル出力すると、信号線だけで23本必要となるために手間とコストがかかるという問題がある。
2.多回転計数データのカウントUP/DOWN時にカウントが終了し、データが安定した後の値と1回転内データとのタイミングがコントロール側で取りにくく、約1回転分の位置の読み取りミスが発生してしまうという問題がある。
そこで、マルチターンエンコーダからコントローラに対してデータを伝送する場合に、省線化のため、全位置データである23bitのデータはシリアル伝送されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなマルチターンエンコーダからコントローラに対して全位置データをシリアル伝送した場合には、コントローラが位置データを受け取る時間はデータの長さと伝送速度に左右されるため、コントローラが位置データを受け取る時間、即ち通信時間が長くなるという問題があった。
そこで、通信時間を短くして高速制御を考えた場合、エンコーダ、コントローラ間の距離が離れた設備やノイズ環境が劣悪な設備での使用を考慮すると、伝送速度を速くするには限界があり、データの長さを短くすることが通信時間の短縮に有効と考えられるに至った。
【0004】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、マルチターンエンコーダからコントローラへの位置データの通信時間を短縮し、高速位置制御を実現することができるマルチターンエンコーダ及びコントローラ並びにマルチターンエンコーダ出力信号伝送システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るマルチターンエンコーダは、発光素子と、発光素子に対して固定スリット板及び回転スリット板を介して対応配置され、受光したときに出力信号を出力する受光素子と、受光素子の出力信号からパルス信号としての1回転内データを生成して出力する1回転内データ波形整形回路と、少なくとも許容最高回転速度による半回転所要時間よりも短い時間間隔のタイミングで前記1回転内データ波形整形回路からの1回転内データを最初にラッチし、そのラッチしたタイミングから所定時間遅れたタイミングで前記1回転内データを次にラッチするようにし、最初のラッチした1回転内データとその1回転内データをラッチしたタイミングでは前回における所定時間遅れたタイミングでラッチされた次の1回転内データとを対比し、その対比結果に応じて減算処理又は加算処理して回転計数データを作成して出力する回転計数データ作成回路と、電源投入のイニシャライズ時或いは要求指令時から所定時間後に前記回転計数データ作成回路からの回転計数データを保持して出力し、それから所定時間後に前記1回転内データ波形整形回路からの1回転内データを保持して出力すりょうにしてシリアル伝送し、その後は前記1回転内データ波形整形回路からの1回転内データを随時出力するようにした信号切替回路とを備えたものである。
【0006】
本発明の請求項2に係るコントローラは、マルチターンエンコーダの信号切替回路からのデータを受け取り、シリアル伝送された回転計数データを初期値として出力し、シリアル伝送された1回転内データを出力し、その後は随時1回転内データを出力するようにした信号切替回路と、信号切替回路からのシリアル伝送された回転計数データを初期値として取り込み、少なくとも許容最高回転速度による半回転所要時間よりも短い時間間隔のタイミングで前記信号切替回路からの1回転内データを最初にラッチし、そのラッチしたタイミングから所定時間遅れたタイミングで前記1回転内データを次にラッチするようにし、最初のラッチした1回転内データとその1回転内データをラッチしたタイミングでは前回における所定時間遅れたタイミングでラッチされた次の1回転内データとを対比し、その対比結果に応じて前記初期値の回転計数データに対して減算処理又は加算処理して回転計数データを作成して出力する回転計数データ作成回路と、前記信号切替回路からの1回転内データと前記回転計数データからの回転計数データとを受け入れる内部制御回路とを備えたものである。
【0007】
本発明の請求項3に係るマルチターンエンコーダの出力信号伝送システムは、マルチターンエンコーダから出力された1回転内データと回転計数データをコントローラに伝送するようにしたマルチターンエンコーダ出力信号伝送システムであって、前記請求項1のマルチターンエンコーダ及び前記請求項2のコントローラを具備してなるものである。
【0008】
本発明の請求項1のマルチターンエンコーダにおいては、信号切替回路が電源投入のイニシャライズ時或いは要求指令時から所定時間後に、まず1回転内データ波形整形回路からの受光素子の出力信号からパルス信号を生成して出力した1回転内データに基づいて回転計数データ作成回路が作成して出力した回転計数データを保持して出力し、次にそれから所定時間後に前記1回転内データ波形整形回路からの1回転内データを保持して出力するようにしてシリアル伝送し、その後は1回転内データ波形整形回路からの1回転内データを随時出力するようにしたから、エンコーダはコントローラに必要な1回転内データと回転計数データとの送信する位置データの量を減らして伝送するため、データ伝送の通信時間を短縮することができる。
【0009】
本発明の請求項2のコントローラにおいては、その信号切替回路がマルチターンエンコーダの信号切替回路からのデータを受け取り、シリアル伝送された回転計数データを初期値として回転計数データ作成回路に出力し、シリアル伝送された1回転内データとその後の随時伝送された1回転内データを回転計数データ作成回路と内部制御回路とに出力し、回転計数データ作成回路では信号切替回路からのシリアル伝送された回転計数データを初期値として取り込み、その後はシリアル伝送された1回転内データと随時伝送されてくる1回転内データとに基づいて回転計数データを作成して内部制御回路に出力するようにしたから、エンコーダから電源投入のイニシャライズ時又は要求指令時にシリアル伝送された全位置データを受け取り、その後はエンコーダからの1回転内データのみを受け取っても1回転内データ多回転計数データを得て現在位置を求めることができるため、全位置データをその都度エンコーダから受け取るよりも通信時間を短縮して高速な位置制御を行うことができることとなった。
【0010】
本発明の請求項3のマルチターンエンコーダ出力信号伝送システムにおいては、上記エンコーダと上記コントローラとを組み合わせて使用することにより、コントローラが全位置データをその都度エンコーダから受け取るよりも通信時間を短縮して高速な位置制御を可能にするマルチターンエンコーダ出力信号伝送システムを得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態に係るマルチターンエンコーダの機能ブロック図、図2は本発明の実施形態に係るコントローラの機能ブロック図、図3は同マルチターンエンコーダの信号切替回路の電源投入時の出力動作及び信号切替タイミングを示すタイミングチャート、図4は同マルチターンエンコーダの信号切替回路の要求入力印加時の出力動作及び信号切替タイミングを示すタイミングチャート、図5は同マルチターンエンコーダの制御信号発生回路の各制御信号の発生タイミングを示すタイミングチャートである。
図1はマルチターンエンコーダ出力信号伝送システムにおけるマルチターンエンコーダ(以下、「エンコーダ」と称す)Aを示し、固定スリット1及び回転スリット2を介して発光素子3と11bit の三角波の出力信号を出力する受光素子4とが対向して配置される。5は受光素子4からの各bit の出力信号を取り込み、一定レベルとの信号を重畳させてパルス信号としての1回転内データを生成して出力する1回転内データ波形整形回路である。6は1回転内データ波形整形回路5からの1回転内データに基づいて回転計数データを作成して出力する回転計数データ作成回路である。
【0012】
10は常用電源が印加されているときは、後述のタイミング信号発生回路1を有効にし、常用電源が遮断されているときは、タイミング信号発生回路2を有効にする信号を出力する停電検出回路、11はエンコーダAが最高許容回転数で回転したときに1 digitを通過するまでの時間よりも短い周期でタイミング信号を出力するタイミング信号発生回路1、12はエンコーダAが最高許容回転数で回転したときに半回転するまでの時間よりも短い周期でタイミング信号を出力するタイミング信号発生回路2、13はタイミング信号発生回路11又はタイミング信号発生回路12のタイミング信号のタイミングで出力するラッチ信号1と2、比較開始信号、計数開始信号を発生して出力する制御信号発生回路である。この制御信号発生回路13は図5に示すようにラッチ信号1、比較開始信号、計数開始信号及びラッチ信号2をその順序に従って発生する。
【0013】
なお、タイミング信号発生回路11が出力するタイミング信号の周期をエンコーダが最高許容回転数で回転したときにに1digitを通過するまでの時間より短い周期としたのは常用電源が印加されているときに1回転の分解能毎にリアルタイムでラッチし、正確な位置制御をするためである。また、タイミング信号発生回路12が出力するタイミング信号の周期をエンコーダが最高許容回転数で回転したときに半回転するまでの時間よりも短い周期としたのは停電時には最大限に回転が+方向によるものか、−方向によるものかを判別することができる時間間隔だからである。
【0014】
14は制御信号発生回路13からラッチ信号1が供給されたタイミングで受光回路14の出力を取り込んでラッチして現在の値(最新のエンコーダ位置)を出力するラッチ回路1、15は制御信号発生回路13からラッチ信号2が供給されたタイミングで、ラッチ回路14の前回の値(前回のエンコーダ位置)をラッチして出力するするラッチ回路2である。
16は比較回路で、制御信号発生回路13から比較開始信号が供給されたタイミングで、ラッチ回路14の出力とラッチ回路15の出力とを比較し、現在の値と前回の値の差を求め、エンコーダの原点を通過したか、通過した場合にどの回転方向から通過したかを判断し、加算指令又は減算指令を出力する。
この実施の形態では、回転計数データ作成回路6は停電検出回路10〜回転計数カウンタ16で構成されている。
【0015】
17は制御信号発生回路13から計数開始信号が入力されたタイミングで比較回路16からの加算指令又は減算指令に基づいて、「−1」又は「+1」の計数処理をし、現時点における例えばn回転等の回転計数を出力する回転計数カウンタである。18は電源投入時又は要求入力時に図3又は図4に示すタイミングで出力動作・信号切替を行う信号切替回路、19はbit0〜bit11までの出力インターフェイスである出力回路、20は出力回路19に接続されたbit0〜bit11までの出力端子である。
【0016】
図2はマルチターンエンコーダ出力信号伝送システムにおけるコントローラを示し、21はエンコーダの出力端子20と接続線(図示省略)を介して接続されたコントローラのbit0〜bit11の入力端子、22は電源が投入され、エンコーダAからbit0〜bit11までのデータ信号が入力されたことを検出し、後述の信号切替回路に出力する検出回路、23は入力端子21と接続された信号切替回路で、検出回路21からの出力信号を受けてから1.2ms後にエンコーダ入力信号を回転計数データとして受け、回転計数カウンタ27へカウント初期値として出力し、検出回路20からの出力信号を受けてから2.4ms後にエンコーダ入力の信号を1回転内データとして受け、ラッチ回路1内に1回転内データを出力し、その後は随時ラッチ回路1に1回転内データを出力する信号切替回路である。
【0017】
24はコントローラBの信号切替回路23からの1回転内データに基づいて回転計数データを作成して出力する回転計数データ作成回路、25はコントローラBのエンコーダが最高許容回転数で回転したときに1digitを通過するまでの時間よりも短い周期でタイミング信号を出力するタイミング信号発生回路、26はタイミング信号発生回路24の出力信号を基にラッチ信号1と2、比較開始信号、計数開始信号を発生させる制御信号発生回路、27はラッチ回路1で、エンコーダAのラッチ回路14と同様の機能を有する。28はラッチ回路2で、エンコーダAのラッチ回路15と同様の機能を有する。29は比較回路で、エンコーダAの比較回路16と同様の機能を有する。
【0018】
30は回転計数カウンタで、電源投入時にエンコーダAから得た回転計数データをカウンタの初期値として取り込む以外は、エンコーダAの回転計数カウンタ17と同様の機能を有する。31は信号切替回路23から1回転内データが入力され、回転計数カウンタ30からの回転計数データを受け入れ、これらのデータに基づいて種々の位置制御を行う内部制御回路である。
このコントローラBにおける回転計数データ作成回路24はタイミング信号発生回路25〜回転計数カウンタ30で構成されている。
なお、コントローラBで、エンコーダAが最高許容回転数で回転したときに1digitを通過するまでの時間よりも短い周期でタイミング信号を出力するタイミング信号発生回路24だけが設けられているのは、停電時にはコントローラBが動作する必要がないからである。
【0019】
次に、図1のエンコーダ出力信号伝送システムにおけるエンコーダAの動作を説明する。
図3に示すようにエンコーダAへ電源が投入されると、信号切替回路18はそれに内蔵する300msのタイマ(図示省略)が働き、タイムアップするまではエンコーダA内の各回路の動作をオフして1回転内データと回転計数データの全出力をオフする。それから1.2msの間はエンコーダA内の各回路の動作をオンさせる。
このとき、発光素子3は発光し、受光素子4は発光素子3からの光を固定スリット1及び回転スリット2を介して受光する。
受光素子4は三角波の出力信号を下位のbit0から上位のbit10毎に各bitの1回転内データ波形整形回路5に出力する。1回転内データ波形整形回路5は三角波の出力信号に一定レベルの信号を重畳させてパルス信号としての1回転内データを生成し、ラッチ回路14と信号切替回路18に出力する。
【0020】
停電検出回路10が停電を検出しない場合はタイミング信号発生回路11のタイミング信号に基づいて、又停電検出回路10が停電を検出した場合はタイミング信号発生回路12のタイミング信号に基づいて、制御信号発生回路13がラッチ回路14にラッチ信号1を出力する。ラッチ回路14はこのラッチ信号1が入力されると、受光素子4の1回転内データ波形整形回路5によって整形された1回転内データであるパルス信号の出力を現在値として取り込んで記憶し、その値を比較回路16に出力する。このとき、ラッチ回路15はそれ以前のタイミングでラッチ回路14の出力を取り込んで記憶し出力しており、ラッチ回路14が現在値を出力しているタイミングにおいては、ラッチ回路14の前回のラッチ出力、即ち前回の値を出力している。
【0021】
さらに、制御信号発生回路13は比較開始信号を比較回路16に出力する。比較回路16はこの比較開始信号が入力されると、ラッチ回路14からの現在値、ラッチ回路15からの前回の値及び原点の関係を比較する。正回転のときは、前回の値と現在値との間に原点がある場合及び現在値が原点に一致する場合には、回転計数カウンタ17を「+1」とするための加算指令を回転計数カウンタ17に出力し、逆回転のときは、前回の値と現在値との間に原点がある場合及び前回の値が原点に一致する場合には、回転計数カウンタ17を「−1」とするための減算指令を回転計数カウンタ17に出力する。また、前回の値と現在値との間に原点がない場合は何もしない。
【0022】
次に、制御信号発生回路17は計数開始信号を回転計数カウンタ17に出力する。回転計数カウンタ17では計数開始信号が入力されると、そのタイミングで比較回路16から加算指令が出力されている場合はその計数値を「+1」し、減算指令が出力されている場合にはその計数値「−1」して現在の bit0〜 bit11の回転計数データを信号切替回路18に出力する。
なお、制御信号発生回路13はラッチ回路15にラッチ信号2を出力し、ラッチ回路15ではそのラッチ信号2が入力されると、そのタイミングで、ラッチ回路14の出力を前回の値として取り込んで記憶し、その値を比較回路24に出力する。これは、次にラッチ回路14が現在値をラッチするタイミングにおいては、前回の値として出力されることになる。
【0023】
このようにして全出力オンの1.2msの間に1回転内データ波形整形回路5からの bit0〜 bit10の1回転内データが信号切替回路18に出力されると共に回転計数カウンタ17からの bit0〜 bit11の回転計数データが信号切替回路18に出力される。
次に、それから1.2msの間、信号切替回路18はまず回転計数カウンタ17の bit0〜 bit11の回転計数データを保持し、出力回路19を介して出力端子20よりコントローラBに回転計数データを伝送する。その後、1.2msの間、信号切替回路18は今度は1回転内データ波形整形回路5の bit0〜 bit10の1回転内データを保持し、出力回路19を介して出力端子20よりコントローラBに1回転内データを伝送する。
【0024】
それからは、エンコーダAの1回転内データ波形整形回路5の1回転内データが随時コントローラBに伝送される。
こうして、エンコーダAからコントローラBにまず保持された bit0〜bit11の回転計数データと bit0〜bit10の1回転内データがシリアルに伝送され、その後はbit0〜bit10の1回転内データが随時伝送されるから、エンコーダAの出力端子20及び信号線を介して接続されるコントローラBの入力端子21は13あれば足りることとなる。
【0025】
次に、図2のエンコーダ出力信号伝送システムにおけるコントローラBの動作を説明する。
また、エンコーダAから伝送された回転計数データと1回転内データを受け取ったコントローラBでは、まず検出回路22がこれらのデータが入力されたことを検出し、検出したことを示す出力信号を信号切替回路23に出力する。
信号切替回路23では検出回路22からの出力信号を受けてから、1.2ms後に、エンコーダAから伝送された回転計数データを回転計数カウンタ29にカウント初期値として出力する。さらに、信号切替回路23は検出回路22からの出力信号を受けてから、2.4ms後に、エンコーダAから伝送された1回転内データをラッチ回路26に出力し、その後は随時1回転内データをラッチ回路26に出力する。
なお、電源投入後、上記動作によってラッチ回路26に1回転内データが取り込まれ、ラッチ信号2によってラッチ回路27に取り込まれたこの1回転内データが、ラッチ回路27に取り込まれるまでの間は、信号切替回路23は制御信号発生回路25に対して、比較開始信号及び計数開始信号の出力を禁止するよう信号を出力する。
【0026】
このコントローラBにおいては、回転計数カウンタ29に電源投入時にエンコーダAから得た回転計数データをカウンタの初期として取り込み、その後に信号切替回路23から出力された1回転内データがラッチ回路26に随時入力される状態は、エンコーダAのラッチ回路14に1回転内データが入力されるのと同じ状態であり、制御信号発生回路25から回転計数カウンタ29までの動作は同じであるので、その説明は省略する。
こうしてコントローラBにおいて、信号切替回路23から出力された1回転内データが内部制御回路30に出力される共に回転計数カウンタ29から電源投入時における初期値としての回転計数データに次々と加算、減算されて書き替えられた回転計数データが内部制御回路30に出力される。
【0027】
このことは、電源投入のイニシャライズ時にのみエンコーダAから1回転内データ(11bit)と回転計数データ(12bit)とをコントローラBにシリアル伝送して全位置データ(23bit)を出力し、その後は1回転内データ(11bit)のみを随時出力する。
従って、エンコーダAは11bitでコントローラBに必要な1回転内データと回転計数データの送信する位置データの量が減り、通信時間を短縮して伝送することができる。
また、コントローラBでは、イニシャライズ時にのみエンコーダAから全位置データ(23bit)を受け取り、回転計数データを初期値として取り込み、その後送られてくるエンコーダAからの1回転内データのみから回転計数データを初期値に対して加算、減算して現在の回転計数データを演算し、1回転内データと現在の多回転計数データとにより現在位置を求め、全位置データをその都度エンコーダAから受け取るよりも高速な位置制御を行うことができることとなった。また、このことは回転計数データの生成に関してゲートアレイ等を使用することで、シリアル伝送するよりもはるかに速く行えるものである。
【0028】
以上の説明は、電源投入のイニシャライズ時にのみエンコーダAから1回転内データ(11bit)と回転計数データ(12bit)とをコントローラBにシリアル伝送して全位置データ(23bit)を出力し、その後は1回転内データ(11bit)のみを随時出力している場合であるが、その1回転内データ(11bit)のみを随時出力中に、図4に示すようにコントローラBの内部制御回路30が全位置データ(23bit)の0.2sの出力要求をしたときは、その要求指令はエンコーダAの信号切替回路18に送られる。
【0029】
そうすると、信号切替回路18では、電源投入のイニシャライズ時と同様に、0.2sの出力要求の終了後から1.2msの間はエンコーダ内の各回路の動作をオンさせ、電源投入時と同様に、全出力オンの1.2msの間に1回転内データ波形整形回路5からの bit0〜 bit10の1回転内データが信号切替回路18に出力されると共に回転計数カウンタ17からの bit0〜 bit11の回転計数データが信号切替回路18に出力される。
次に、それから1.2msの間、信号切替回路18はまず回転計数カウンタ17の bit0〜 bit11の回転計数データを保持し、出力回路19を介して出力端子20よりコントローラBに回転計数データを伝送する。その後、1.2msの間、信号切替回路18は今度は1回転内データ波形整形回路5の bit0〜 bit10の1回転内データを保持し、出力回路19を介して出力端子20よりコントローラBに1回転内データを伝送する。それからは、エンコーダAの1回転内データ波形整形回路5の1回転内データが随時コントローラBに伝送され、電源投入時と同様の動作をすることとなる。
【0030】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1のエンコーダによれば、信号切替回路が電源投入のイニシャライズ時或いは要求指令時から所定時間後に、まず1回転内データ波形整形回路からの受光素子の出力信号からパルス信号を生成して出力した1回転内データに基づいて回転計数データ作成回路が作成して出力した回転計数データを保持して出力し、次にそれから所定時間後に前記1回転内データ波形整形回路からの1回転内データを保持して出力するようにしてシリアル伝送し、その後は1回転内データ波形整形回路からの1回転内データを随時出力するようにしたから、エンコーダはコントローラに必要な1回転内データと回転計数データとの送信する位置データの量を減らして伝送するため、データ伝送の通信時間を短縮することができるという効果がある。
【0031】
本発明の請求項2のコントローラによれば、その信号切替回路がマルチターンエンコーダの信号切替回路からのデータを受け取り、シリアル伝送された回転計数データを初期値として回転計数データ作成回路に出力し、シリアル伝送された1回転内データとその後の随時伝送された1回転内データを回転計数データ作成回路と内部制御回路とに出力し、回転計数データ作成回路では信号切替回路からのシリアル伝送された回転計数データを初期値として取り込み、その後はシリアル伝送された1回転内データと随時伝送されてくる1回転内データとに基づいて回転計数データを作成して内部制御回路に出力するようにしたから、エンコーダから電源投入のイニシャライズ時又は要求指令時にシリアル伝送された全位置データを受け取り、その後はエンコーダからの1回転内データのみを受け取っても1回転内データ多回転計数データを得て現在位置を求めることができるため、全位置データをその都度エンコーダから受け取るよりも通信時間を短縮して高速な位置制御を行うことができるという効果がある。
【0032】
本発明の請求項3のエンコーダ出力信号伝送システムによれば、前記エンコーダと前記コントローラとを組み合わせて使用することにより、コントローラが全位置データをその都度エンコーダから受け取るよりも通信時間を短縮して高速な位置制御を可能にするマルチターンエンコーダ出力信号伝送システムを得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るマルチターンエンコーダの機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係るコントローラの機能ブロック図である。
【図3】同マルチターンエンコーダの信号切替回路の電源投入時の出力動作及び信号切替タイミングを示すタイミングチャートである。
【図4】同マルチターンエンコーダの信号切替回路の要求入力印加時の出力動作及び信号切替タイミングを示すタイミングチャートである。
【図5】同マルチターンエンコーダの制御信号発生回路の各制御信号の発生タイミングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
3 発光素子
4 受光素子
5 1回転内データ波形整形回路
6 回転計数データ作成回路
18 信号切替回路
A エンコーダ
B コントローラ

Claims (3)

  1. 発光素子と、
    発光素子に対して固定スリット板及び回転スリット板を介して対応配置され、受光したときに出力信号を出力する受光素子と、
    受光素子の出力信号からパルス信号としての1回転内データを生成して出力する1回転内データ波形整形回路と、
    少なくとも許容最高回転速度による半回転所要時間よりも短い時間間隔のタイミングで前記1回転内データ波形整形回路からの1回転内データを最初にラッチし、そのラッチしたタイミングから所定時間遅れたタイミングで前記1回転内データを次にラッチするようにし、最初のラッチした1回転内データとその1回転内データをラッチしたタイミングでは前回における所定時間遅れたタイミングでラッチされた次の1回転内データとを対比し、その対比結果に応じて減算処理又は加算処理して回転計数データを作成して出力する回転計数データ作成回路と、電源投入のイニシャライズ時或いは要求指令時から所定時間後に前記回転計数データ作成回路からの回転計数データを保持して出力し、それから所定時間後に前記1回転内データ波形整形回路からの1回転内データを保持して出力するようにしてシリアル伝送し、その後は前記1回転内データ波形整形回路からの1回転内データを随時出力するようにした信号切替回路と
    を備えたことを特徴とするマルチターンエンコーダ。
  2. マルチターンエンコーダの信号切替回路からのデータを受け取り、シリアル伝送された回転計数データを初期値として出力し、シリアル伝送された1回転内データを出力し、その後は随時1回転内データを出力するようにした信号切替回路と、
    信号切替回路からのシリアル伝送された回転計数データを初期値として取り込み、少なくとも許容最高回転速度による半回転所要時間よりも短い時間間隔のタイミングで前記信号切替回路からの1回転内データを最初にラッチし、そのラッチしたタイミングから所定時間遅れたタイミングで前記1回転内データを次にラッチするようにし、最初のラッチした1回転内データとその1回転内データをラッチしたタイミングでは前回における所定時間遅れたタイミングでラッチされた次の1回転内データとを対比し、その対比結果に応じて前記初期値の回転計数データに対して減算処理又は加算処理して回転計数データを作成して出力する回転計数データ作成回路と、
    前記信号切替回路からの1回転内データと前記回転計数データからの回転計数データとを受け入れる内部制御回路と
    を備えたことを特徴とするコントローラ。
  3. マルチターンエンコーダから出力された1回転内データと回転計数データをコントローラに伝送するようにしたマルチターンエンコーダ出力信号伝送システムであって、マルチターンエンコーダ及びコントローラを具備し、
    前記マルチターンエエンコーダは発光素子と、発光素子に対して固定スリット板及び回転スリット板を介して対応配置され、受光したときに出力信号を出力する受光素子と、受光素子の出力信号からパルス信号を生成して出力する1回転内データ波形整形回路と、少なくとも許容最高回転速度による半回転所要時間よりも短い時間間隔のタイミングで前記1回転内データ波形整形回路からの1回転内データを最初にラッチし、そのラッチしたタイミングから所定時間遅れたタイミングで前記1回転内データを次にラッチするようにし、最初のラッチした1回転内データとその1回転内データをラッチしたタイミングでは前回における所定時間遅れたタイミングでラッチされた次の1回転内データとを対比し、その対比結果に応じて減算処理又は加算処理して回転計数データを作成して出力する回転計数データ作成回路と、電源投入のイニシャライズ時或いは要求指令時から所定時間後に前記回転計数データ作成回路からの回転計数データを保持して出力し、それから所定時間後に前記1回転内データ波形整形回路からの1回転内データを保持して出力するようにしてシリアル伝送し、その後は前記1回転内データ波形整形回路からの1回転内データを随時出力するようにした信号切替回路とを備え、
    前記コントローラはエンコーダの信号切替回路からのデータを受け取り、シリアル伝送された回転計数データを初期値として出力し、シリアル伝送された1回転内データを出力し、その後は随時1回転内データを出力するようにした信号切替回路と、信号切替回路からのシリアル伝送された回転計数データを初期値として取り込み、少なくとも許容最高回転速度による半回転所要時間よりも短い時間間隔のタイミングで前記信号切替回路からの1回転内データを最初にラッチし、そのラッチしたタイミングから所定時間遅れたタイミングで前記1回転内データを次にラッチするようにし、最初のラッチした1回転内データとその1回転内データをラッチしたタイミングでは前回における所定時間遅れたタイミングでラッチされた次の1回転内データとを対比し、その対比結果に応じて前記初期値の回転計数データに対して減算処理又は加算処理して回転計数データを作成して出力する回転計数データ作成回路と、前記信号切替回路からの1回転内データと前記回転計数データからの回転計数データとを上受けいれる内部制御回路とを備えたことを特徴とするマルチターンエンコーダ出力信号伝送システム。
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