JP4313492B2 - 脱気装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水中に溶存する揮発性気体成分、酸素ガス、炭酸ガス、塩素ガス、窒素ガスなどの溶存気体を高度に脱気し、且つ水中の微生物をも高度に滅菌するための脱気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の脱気装置の一例は特開平11−137908号公報に示されている。この公知の脱気装置は、季節変化などの環境条件に左右されずに減圧容器内での低温沸騰と超音波によるキャビテーションとの相乗効果によってほぼ連続的な通水脱気を可能とし、薬注或いは加熱することなく溶存気体の除去と滅菌とを果たすことができる。
【0003】
また、本発明者は先に、薬注処理は勿論、中空糸膜などの濾過膜やイオン交換膜を使用することなく効果的に高度の脱気と滅菌とを可能とする簡易水処理装置として、超音波エネルギーの付与による被処理水の低温沸騰を伴う真空脱気装置と、該真空脱気装置によって脱気された脱気水を加圧して減圧容器内で断熱膨張させる循環脱気装置とを備えた脱気装置を提案している(特願平11−135590)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
これらの先行する脱気装置は、例えば給水配管の腐食防止をはじめ、食中毒を誘発する細菌類の殺菌、給食産業における食品腐敗の防止、酒造におけるむれ香の防止、機関および機械の冷却系の腐食防止、半導体ウエハおよび半導体装置製造における洗浄水汚染の防止、各種処理水の無薬注化など、種々の用途に有用であるが、いずれも超音波エネルギーを電気・機械変換素子である振動子によって付与する必要があるため、長期連続運転における電力消費や保守の面で一層の改善策が求められている。
【0005】
一方、薬注によらない方式として、水中に溶存している酸素・炭酸ガス・遊離塩素などを高真空度の容器内で脱気する真空脱気方式は一般に知られており、バッチ処理方式だけでなく、大量処理のためにエジェクターとサイクロンを組み合わせた多段連続真空脱気方式も知られている。
【0006】
真空脱気方式は衛生面からは問題がないが、生活給水の水処理やビル建物等での赤水対策としては真空度の管理に難点があり、例えば、水中の溶存酸素は大気圧と水温又は気温などが季節によって大きく変化するため、常に一定の脱気圧性能を維持させるには、真空圧力の調整だけでは管理ができない。このため、真空脱気方式は未だ広く普及するには至っていないが、比較的容易に扱えるのはバッチ処理方式の真空脱気装置である。しかしながら、バッチ処理方式の真空脱気装置は、処理が非連続であるので処理量が限られ、多量の水を処理する必要がある場合には大規模な設備としなければならず、設備維持費用が多額となるので一般的ではない。
【0007】
一方、例えば食品工場などのように連続多量処理が要求される場合には、運転操作および保守に専門的な煩雑さが要求されるエジェクターとサイクロンを組み合わせた多段連続真空脱気方式が採用され、時間当たりの処理量も充分な設備が実用化されているが、設置面積が大きく、設備費用及び維持費用が大きいので、処理による付加価値が見込める産業用途向きであり、一般の共同住宅やオフィスビルなどにおける水処理設備の脱気装置としては管理面も含めて経済的に引き合わず、採用は現実的ではない。
【0008】
従って本発明の課題は、超音波エネルギーの発生に電力による駆動を要することなく効果的で連続的な高度の脱気と滅菌とを可能とする脱気装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明による脱気装置は、導入される被処理水の飽和蒸気圧より高い真空圧に減圧された脱気タンクと、周壁に等間隔で複数の脱気ノズルの入口が設けられた円筒状のローターケーシング内に備えられ、複数枚の羽根を有するローターを、モーターによって回転させることによって、吸い上げた被処理水を遠心力により圧縮しながら、周期的な圧力の脈動を付与して脱気ノズルから脱気タンク内へ噴射させる渦巻ポンプと、被処理水に付与される周期的な圧力の脈動によって振動する平板状の口唇部を噴射口の先端に有し、渦巻ポンプで圧縮された被処理水を脱気タンク内に噴射して該タンク内の衝合部材に衝突させることにより瞬間的に断熱膨張させる脱気ノズルと、を備え、羽根および脱気ノズル入口の数及び形状寸法などの構造パラメータで定まる或る固有のローター回転数に達するとローターと脱気ノズル入口との間で流体エネルギーによるサイレン作用が生じ、噴射流速が一定速度に達すると脱気ノズルの口唇部において超音波振動が生じ、被処理水に超音波振動が伝搬されるように構成したことを特徴としている。
【0014】
本発明においては、加圧により圧縮された被処理水を脱気ノズルから減圧下の脱気タンク内に噴射して衝合部材に衝突させることにより習慣的な断熱膨張を生起させて脱気及び滅菌を行うものであり、このようなノズルを利用した気液分離技術は、従来の均一な微細粒径の噴霧を狙ったアトマイザーとしてのスプレーノズルとは全く異なる新規な思想に基づくものである。
【0015】
即ち、本発明による脱気装置によれば、導入される水の飽和蒸気圧より高い真空圧に減圧された脱気タンク内に予め加圧手段によって圧縮された被処理水を脱気ノズルから噴射したときに瞬間的な断熱膨張が生じ、これによって被処理水中の溶存気体成分と水との減圧膨張率の差異により、水は脱気タンク内の圧力が水の飽和蒸気圧未満であるので気化は起き難く、溶存気体成分のみ膨張して気泡となって分離され、真空ポンプに吸引されて系外に除去される。
【0016】
また、この分離作用に加えて、脱気ノズルから超音波で励起された高エネルギー被処理水噴流が脱気タンク内の衝合部材、例えば脱気タンク自体の内壁面もしくは別に設置した衝合壁に衝合することにより、噴流の流速、噴流中の超音波伝搬速度、及び水の圧力の積に比例する衝突エネルギーで被処理水中の微細な気泡及び芽胞菌が一旦強い圧縮圧を受けた直後に減圧環境下で圧力が開放されることから内圧により瞬時に断熱膨張を起こして内部から破裂し、被処理水中の溶存気体の高度の脱気と共に被処理水中の微生物も細胞破壊を起こして高度に殺菌される。
【0017】
本発明の脱気殺菌装置装置では、渦巻ポンプによって被処理水に付与される周期的な圧力の脈動によって振動する脱気ノズルの口唇部が被処理水に超音波振動を与えるので、電気・機械変換系としての超音波振動子とその駆動のための電源装置は原則的に不要である。
【0018】
本発明で使用する脱気ノズルとしては種々の構成のものが利用できるが、好ましくは脱気ノズルは噴射口近傍における超音波振動が噴射流に効率良く伝搬されるように被処理水を薄形平板状の直進する層流として噴射するフラットノズル形状の噴射口を有するものとする。
【0019】
また脱気タンク内の衝合部材は、脱気タンク自体の内壁面もしくは別に設置した衝合壁によって構成できるが、噴流の超音波エネルギーを瞬間断熱膨張に有効に利用するためには、脱気ノズルからの噴流に随伴する超音波振動に対して共振する構造を有していることが望ましい。
【0020】
真空ポンプによる脱気タンク内の減圧は水の沸騰圧より高い圧力値の真空圧とするが、これは被処理水の水温に応じて調整することが好ましく、例えば水温が5℃では約20torr(26660Pa)程度、水温10℃では約40torr(53320Pa)程度の真空圧とすればよい。
【0021】
超音波で励振された被処理水の噴流が脱気タンク内の衝合部材に衝突するときに噴流が受ける破壊圧力(音圧)pは、処理対象の水の密度をρ、脱気ノズルからの被処理水の射出速度をv、音波の水中の伝播速度をcとすれば、p=ρcvである。水中における音波の伝搬速度は水温20℃で1480 m/s程度であり、従って衝撃圧の動圧は噴流の流速に応じて充分大きくすることができ、衝合部材表面で水中の微細気泡や微生物が受ける圧力はこれらを破壊するに充分な大きさとすることができる。この作用は高真空環境下の脱気タンク内で起き、従って水が衝撃圏外に至るか射出が停止した瞬間には、気泡は勿論、微生物の細胞内の水も瞬時に膨張を起こして破裂する。
【0022】
即ち、被処理水は脱気ノズルに供給される際に加圧されて圧縮されており、圧縮された水の浸透圧は常圧水のそれよりも高いので被処理水中の細菌等の微生物のスポアコート内の水は速やかに圧縮水に入れ替わり、これが脱気ノズルから高真空環境下に噴射されて圧縮圧が除去されると瞬時に膨張し、スポアコートは内圧に対して脆弱であるので細胞内部から破壊されて殺菌が果たされる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施形態による脱気装置の構成を模式的に示している。この脱気装置は、真空ポンプ17で内部を減圧された脱気タンク7と、脱気タンク内に縦に配置された導水筒15と、導水筒の頂部に設置された立軸形渦巻ポンプ3と、渦巻ポンプ3の吐出口を構成する複数の脱気ノズル4とを備え、給水管9から電磁弁18、イゼクター13及び手動開閉バルブ26を介して導水筒15に導入された水を渦巻ポンプ3により脱気ノズル4を介して脱気タンク7内に噴射して送り込み、脱気タンク7内に蓄えられた脱気水を送水ポンプ10によって外部へ送水し、その一部を分配筐22から手動開閉バルブ27を介してイゼクター13により給水系へ戻して循環系を形成している。
【0024】
導水筒15は、その底面よりも上方に距離をおいた位置に下部給水口25を備えた略裁頭円錐形のものであり、給水管9から止水弁18、イゼクター13及びバルブ26を介して導入される水で内部が満たされる。
【0025】
渦巻ポンプ3は、導水筒15の頂部に直接取付けられた円筒状のローターケーシング2内で回転するローター(羽根車)1を備えており、このローター1は上面が閉鎖円板20で閉鎖された下面開放型の羽根車からなり、図2に示すように放射状配置の複数枚(図示の例では4枚)の羽根を有している。尚、図2は図1のA−A線矢視横断面図に対応している。ローター1は導水筒15と同軸の軸心でモーター6によって回転駆動され、このモーター6は例えばインバータ制御電源19によって回転数制御されるマグネットモーターなどの可変速度電動機である。ケーシング2の周壁には等間隔で複数(図示の例では4個)の吐出口が設けられており、各吐出口は90度間隔で放射状に指向配置された脱気ノズル4の入口となっている。
【0026】
各脱気ノズル4は図3に示すようなノズルチップからなり、円筒形の入口部4aから先端の横長矩形開口形状の噴射口4cへ向かって内部で渦流を生じることがないように滑らかに流路断面形状を変化させて噴射口4cから平板状の層流として水を噴射できるようにしてある。入口部4aは上述のようにケーシング2の周壁の吐出口に接合されており、噴射口4cから吐出される平板状層流の噴流が脱気タンク7内に直接放射され、脱気タンクの内周壁面に直線状の軌跡で噴射水流が衝突するようになっている。即ち、本実施例では脱気タンクの内周壁面が衝合部材を構成している。
【0027】
本実施例の渦巻ポンプ3は、モーター6によって回転するローター1によって導水筒15の内部の水に対して導水筒のほぼ軸方向に沿った軸心の上昇回転渦流を発生させつつ導水筒上端の軸心近傍領域から水を吸い上げ、吸い上げた水を遠心力によりケーシング2の内周壁面に沿って圧縮しながら、この圧縮された水をケーシング2の内周壁面に等間隔で入口が配置されている複数の脱気ノズル4から脱気タンク7内に直接噴射する立軸形のタービンポンプであるが、そのローター1が放射状配置の複数枚の羽根を有することと、ケーシング2には周方向に等間隔を置いて複数の吐出口、即ち脱気ノズル4の入口が開口していることから、モーター6によるローター1の回転数の上昇に応じて水の圧縮度は上昇し、また羽根およびノズル入口の数及び形状寸法などの構造パラメータで定まる或る固有のローター回転数に達するとローターとノズル入口との間で流体エネルギーによるサイレン作用が生じ、噴射流速が一定速度に達するとノズル4の噴射口先端口唇部4bが振動を生じて超音波を生起する。即ち、本実施例ではこのようなローター1及びノズルの構成と配置が超音波励振手段を構成している。
【0028】
ノズル4の口唇部4bで生じた超音波は、口唇部4bが図3に示すように平板状であるため平板状層流の噴射流中に効率よく伝搬され、このようにして超音波振動の乗った噴流が脱気タンク7の内周壁面に直進状の軌跡で衝突することになる。
【0029】
本装置は作動状態においては真空ポンプ17によって脱気タンク7内が、導入された水の飽和蒸気圧より高い真空圧状態に保たれており、真空ポンプ17からの排気は大気中に放散されている。この状態で電磁弁18を開くと、図示しない受水槽から給水管9を経て送られてくる水がイゼクター13とバルブ26を介して給水口25から減圧状態下の導水筒15内に吸引される。
【0030】
このとき渦巻ポンプ3をモーター6によって動作させると、ローター1の回転によって導水筒15内の水に導水筒の軸方向に沿った軸心の上昇回転渦流が発生し、この渦流がローター1の軸心近傍から吸引されてローターの閉鎖円板20に沿って径方向へ向かい、ローター1の回転に基づく遠心力によってケーシング2の周壁の複数の吐出口からそれぞれ脱気ノズル4を介して高速の直進平板状層流噴流となって脱気タンク7内へ放射される。このとき、前記励振手段によって励起された超音波振動が噴射流に与えられることは前述の通りである。
【0031】
脱気ノズル4から超音波で励起された高エネルギー被処理水噴流が減圧環境下の脱気タンク7内に噴射されると、噴流は直ちに圧縮状態から開放されるので噴流中の溶存気体成分が膨張により気泡となって分離される。更に噴流がタンク内壁面に衝突すると、噴流の流速、噴流中の超音波伝搬速度、及び水の圧力の積に比例する衝突エネルギーで被処理水中の微細な気泡及び芽胞菌が一旦強い圧縮圧を受けた直後に減圧環境下で圧力が開放されることから内圧により瞬時に断熱膨張を起こして内部から破裂し、被処理水中の溶存気体が更に高度に分離されると共に被処理水中の微生物も細胞破壊を起こして高度に殺菌される。脱気タンク7内で噴流から分離された気体は真空ポンプ17により吸引捕集されて装置外へ排気される。
【0032】
このようにして脱気及び滅菌された水は高真空状態の脱気タンク7内の下部貯水室21に一時的に蓄えられる。この貯水室21には三つの高さレベルで水位検出器a,b,cが設けられており、外部制御装置16によってこれらの水位が監視制御されている。即ち、検出器aは送水ポンプ10の停止水位検出用のもの、検出器bは送水ポンプ10の始動水位検出用のもの、そして検出器cは電磁弁18の閉鎖水位検出用のものである。
【0033】
制御装置16は、脱気水の水位が検出器bの水位を越えていれば送水ポンプ10を動作状態にし、これにより貯水室21から配管11を介してポンプ10により外部および循環系に脱気水が送られる。又、貯水室21内の水位が検出器aの水位より低下した場合は送水ポンプ10は水位が検出器bの水位に回復するまで制御装置16によって停止され、更に貯水室21内の水位が検出器cの水位を越えると制御装置16によって電磁弁が閉じられ、新水の供給が停止される。
【0034】
このようにして脱気水が送水ポンプ10から送り出されると、分配筐22によって外部へ送られる水の一部がバルブ27を介して循環配管23に送られ、給水取り入れ用のイゼクター13及びバルブ26を介して導水筒15の給水口25に送られる。イゼクター13では循環配管23からの循環水(脱気水)が高速で通過する時に生じる負圧で電磁弁18からの給水が吸引されて取り込まれ、装置内の減圧による負圧と送水ポンプ10の押込圧との和による圧力で導水筒15に水が吸引されることになる。
【0035】
図4は本発明の第2の実施形態による脱気装置の構成を模式的に示している。この装置は、導水筒33と円筒脱気室38を備えた予備真空脱気装置と、予備脱気室38の外側を囲む円筒循環脱気タンク49、循環ポンプ43、及び脱気ノズル14を備えた循環脱気装置とによって構成され、これらの脱気室38、循環脱気タンク49、及び後述する円筒保水タンク50は、導水筒33を中心とする同心状の3つの主要な環状空間を内包する一体の多重円筒気密タンク34によって形成されている。
【0036】
予備真空脱気装置は、導水筒33内から真空圧による吸引でオーバーフローする被処理水に対する減圧曝気による予備的な脱気を行い、必要に応じて導水筒33の底面から図示しない超音波振動子によって超音波エネルギーを付与することにより被処理水の低温沸騰を伴う真空脱気処理を行うようにしてもよい。一方、循環脱気装置は、前記予備真空脱気装置によって脱気された被処理水を本発明に従って循環ポンプ43で加圧圧縮し、これを脱気ノズルを介して超音波振動で励起しながら循環脱気タンク49内の高真空圧環境下に噴射して断熱膨張させることにより高度の循環脱気・滅菌処理を行う。
【0037】
先ずはじめに予備真空脱気装置について述べると、この真空脱気装置は、真空ポンプ52で内部を減圧された円筒状の3脱気室8と、該脱気室内に同軸状に縦に配置された導水筒33と、脱気室38内を下部で連通する内周室38aと外周室38bに仕切る仕切筒37とを備え、外周室38bにはその内部に貯留された脱気水を前記循環脱気装置へ送り込む導水手段としての溢流口39が最外壁に設けられている。
【0038】
導水筒33は、その底面よりも上方に距離をおいた位置に下部給水口を備え、給水管から止水弁53、入口電磁弁54および例えば特公平6−38959号公報に開示されているようなスケール除去用の電極筒31を介して導入される被処理水で内部が満たされる。
【0039】
導水筒33の頭部は端面が閉鎖されて周面に複数の溢流口35が開口し、この溢流口35から間隔をあけて導水筒頭部には周囲を囲む飛沫防止用の筒状カラー36が固定されている。従って導水筒33から溢流する水は溢流口35を通過して脱気室38の内周室38aに流入し、さらにその底部の連通間隙を通過して外周室38bに流入するようになっている。
【0040】
作動状態においては真空ポンプ52によって脱気室38内が高真空状態に保たれており、真空ポンプ52からの排気は大気中に放散されている。この状態で止水弁53および入口電磁弁54を開くと、図示しない受水槽から給水管を経て送られてくる被処理水が電極筒31内で脱スケール処理された後、減圧状態下の導水筒33内に吸引される。
【0041】
導水筒33内の水には真空ポンプ52による負圧によって上昇流が生じ、この上昇流によって導水筒33の頭部の溢流口35から内周室38aに溢流した水はさらに底部の連通間隙を通過して外周室38bに流入する。内周室38aの上部空間では、溢流口35から吹き出した際に気泡の破裂放散によって生じた気体が真空ポンプ52に吸引捕集され、同様に外周室38bの上部空間でも水中を浮上して水面で放散された気体が溢流口39を介して真空ポンプ52により吸引捕集される。
【0042】
このようにして予備脱気された水は高真空状態の脱気室38内の内周室38aと外周室38bの互いに下部で連通した貯水空間に蓄えられ、本実施例ではその水位が飛散防止用の円筒カラー36の下縁レベルとほぼ同等レベルで脱気室38の最外壁に開口された溢流口39を超えると、該溢流口39から循環脱気タンク49内へ溢流するようになっている。
【0043】
さて、循環脱気装置は、脱気室38の外周を包囲して溢流口39を介して脱気室38から被処理水の導入を受ける円筒状の循環脱気タンク49と、該循環脱気タンク内に貯えられた被処理水を圧縮して送水する循環ポンプ43と、循環ポンプによる加圧で圧縮された被処理水を前記循環脱気タンク49の内壁面に噴射衝突させて瞬間断熱膨張させる複数の脱気ノズル14とを備えており、これら脱気ノズル14は分配筒48の円周壁面からほぼ水平方向に放射状に配置され、真空脱気装置の脱気室38と共通の真空ポンプ52によって減圧された脱気タンク49内の内周壁面に指向している。
【0044】
各脱気ノズル14は図5及び図6に示すようなノズルチップからなり、円筒形の入口部14aから先端の横長矩形開口形状の噴射口14cへ向かって内部で渦流を生じることがないように滑らかに流路断面形状を変化させて噴射口14cから平板状の層流として水を噴射できるようにしてある。入口部14aは上述のように分配筒48の周壁の開口に接合され、噴射口14cから吐出される平板状層流の噴流が脱気タンク49内に直接放射され、脱気タンクの内周壁面に直線状の軌跡で噴射水流が衝突するようになっている。即ち、本実施例では脱気タンク49の内周壁面が衝合部材を構成している。
【0045】
本実施例では循環ポンプ43で圧縮された水を分配筒48の周壁に配置されている複数の脱気ノズル14から脱気タンク49内に直接噴射するが、各脱気ノズル14には先端口唇部14b近傍の上面に笛口14dが設けられており、この笛口14dが脱気ノズル14内を流れる被処理水の流体エネルギーにより超音波振動を生起する。
【0046】
ノズル14の笛口14dで生じた超音波は、口唇部14bが図5に示すように平板状であるため平板状層流の噴射流中に効率よく伝搬され、このようにして超音波振動の乗った噴流が脱気タンク49の内周壁面に直進状の軌跡で衝突することになる。
【0047】
さらに循環脱気タンク49の外周は環状保水タンク50によって囲まれ、また循環ポンプ43の吐出ライン44には、吐出水を分配筒48及び各脱気ノズル14へ送る時のみ開かれる電磁弁45と、吐出水を保水タンク50へ送るときのみ開かれる電磁弁46が配置されている。保水タンク50の出口は処理水取出系を構成する送水ポンプ51に接続され、送水ポンプ51の吐出口は安全弁55及びゲート弁58を介して送水配管に接続され、安全弁55とゲート弁58との間には膨張タンク56及び圧力スイッチ57が配置されている。また保水タンク50内は真空脱気装置の脱気室38及び循環脱気タンク49と共通の真空ポンプ52によって減圧されている。
【0048】
循環脱気タンク49内の貯水空間40の水位は水位検出器30aにより検出される二つの水位レベルで監視制御され、また保水タンク50内の水位も水位検出器30bおよび30cにより検出される四つの水位レベルで監視制御される。図示しない外部の制御装置がこれらの水位検出器からの信号に基づいて入口電磁弁54、循環ポンプ43、電磁弁45,46、送水ポンプ51、ゲート弁58を総合的に作動制御する。
【0049】
さて、外周室38bから溢流口39を介して被処理水が循環脱気タンク49に送られ、それが必要な水位に達すると、循環ポンプ43の作動によって水が高圧に加圧されて圧縮される。循環ポンプ43で圧縮された被処理水はポンプ吐出ライン44から電磁弁45を通過し、分配筒48を介して各脱気ノズル14に送られるが、この圧縮水は既に真空脱気装置によって水中の気体成分が予備的に脱気され、更に加圧によって圧縮されているので、循環ポンプ43の吐出ライン44における被処理水中には圧縮性の気体成分は少なくなっており、従って1気圧で生息していた微生物の細胞は水中溶存気体によるクッション効果を充分に得ることなく細胞内は圧縮水で満たされることになる。このような状態でこの圧縮水は電磁弁45を介して各脱気ノズル14に至り、該ノズルから超音波振動で励起された状態で減圧下の循環脱気タンク室49内に噴射されて循環脱気タンク49の内壁面に衝突される。
【0050】
脱気ノズル14から超音波で励起された高エネルギーの被処理水噴流が減圧環境下の脱気タンク49内に噴射されると、噴流は直ちに圧縮状態から開放されるので噴流中の溶存気体成分が膨張により気泡となって分離される。更に噴流がタンク内壁面に衝突すると、噴流の流速、噴流中の超音波伝搬速度、及び水の圧力の積に比例する衝突エネルギーで被処理水中の微細な気泡及び芽胞菌が一旦強い圧縮圧を受けた直後に減圧環境下で圧力が開放されることから内圧により瞬時に断熱膨張を起こして内部から破裂し、被処理水中の溶存気体が更に高度に分離されると共に被処理水中の微生物も細胞破壊を起こして高度に殺菌される。
【0051】
脱気タンク49内で分離された気体は循環脱気タンク49内の上部空間から真空ポンプ52に吸引捕集され、一方、高度に脱気および滅菌された水は自然落下で循環脱気タンク49の貯水空間に貯まる。
【0052】
この循環ポンプ43の作動による循環脱気殺菌処理は、真空脱気装置によって例えば或る必要な量の給水分の予備脱気が終了した後に開始される。即ち、真空脱気装置で必要量の給水を予備脱気処理し終えたときに給水系と外部への送水系を作動停止し、循環ポンプ43を予め設定した定吐出量で運転して複数回分の循環脱気を例えばタイマーなどの時限装置で管理する。例えば循環ポンプの吸込量Qを給水口への新水の単位時間当たりの給水量Q1と循環系に流れる循環水の単位時間当たりの循環流量Q2との和に等しく設定し(即ち、Q=Q1+Q2)、新水の給水量Q1と循環流量Q2との比m(但し、m=Q2/Q1)が1より大きくなるような条件で循環ポンプ43を稼働させると、循環脱気タンク49内に溜まった水を繰り返し脱気処理することができ、それにより残留溶存気体濃度を例えば0.1ppm以下の極めて低い値に処理した高脱気水を得ることが可能である。
【0053】
例えば目標の溶存気体濃度まで低濃度とするに要する循環脱気の所要時限をTとすると、この時限Tが経過したときに外部シーケンサーなどの時限装置の動作によって電磁弁45は閉じて代わりに電磁弁46が開かれ、循環ポンプ43の吐出ラインが噴射ノズル装置48から保水タンク50へ切り換えられる。これによって水位検出器30aにより低水位レベルまでの水位低下が検出されると循環ポンプ43が停止され、所要循環回数の循環脱気によって高度に脱気され且つ循環脱気系内での複数回の高圧への加圧・瞬間断熱膨張による脱気水中の微生物の細胞破壊で高度に殺菌された処理水が保水タンク50に貯留される。保水タンク50から外部への送水は水位検出器30b及び30cによる送水ポンプ51とゲート弁58の監視制御により適正に行われる。この場合、保水タンク50の貯水量を毎分当たりの給水量の少なくとも2TQ倍以上に設定しておくことにより、外部への送水量と給水量とを等量とする連続脱気殺菌処理運転を実現することもできる。
【0054】
尚、循環脱気タンク49内及び保水タンク50内はいずれも共通の真空ポンプ52で同時に減圧されているが、これは真空ポンプ52に分岐管路を介して個々に独立した電磁弁で選択的に減圧したり、或いはそれぞれに独立した別個の真空ポンプを用意したり、種々の変形が可能である。
【0055】
また、本実施例では加圧手段として循環ポンプ43を利用しているが、非循環系での本発明の適用に際してはポンプ以外にも高架水槽からの水頭を利用するようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明による脱気装置は、噴流の流体エネルギーを利用して励起した超音波による効果を減圧環境下における圧縮水の噴流衝合による脱気効果に組み合わせたことにより、電気的な超音波励振を行わずとも水中の溶存気体成分を効果的に脱気しつつ滅菌も可能であり、保守が煩雑な超音波振動子およびその駆動装置を不要として信頼性の高い処理システムを実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による脱気装置の構成を示す系統図である。
【図2】本発明の脱気装置に用いる加圧手段としての渦巻ポンプと脱気ノズルの構成例を示す模式横断面図である。
【図3】脱気ノズルの構成の一例を示す模式斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態による脱気装置の構成を示す系統図である。
【図5】脱気ノズルの構成の別の一例を示す模式斜視図である。
【図6】図5の脱気ノズルの先端部の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
3:渦巻ポンプ(加圧手段)
4:脱気ノズル
7:脱気タンク
17:真空ポンプ
14:脱気ノズル
14d:笛口(励振手段)
43:循環ポンプ(加圧手段)
49:循環脱気タンク
50:保水タンク
51:送水ポンプ
52:真空ポンプ
Claims (1)
- 導入される被処理水の飽和蒸気圧より高い真空圧に減圧された脱気タンクと、
周壁に等間隔で複数の脱気ノズルの入口が設けられた円筒状のローターケーシング内に備えられ、複数枚の羽根を有するローターを、モーターによって回転させることによって、吸い上げた被処理水を遠心力により圧縮しながら、周期的な圧力の脈動を付与して前記脱気ノズルから前記脱気タンク内へ噴射させる渦巻ポンプと、
被処理水に付与される周期的な圧力の脈動によって振動する平板状の口唇部を噴射口の先端に有し、前記渦巻ポンプで圧縮された被処理水を前記脱気タンク内に噴射して該タンク内の衝合部材に衝突させることにより瞬間的に断熱膨張させる前記脱気ノズルと、を備え、
前記羽根および前記脱気ノズル入口の数及び形状寸法などの構造パラメータで定まる或る固有のローター回転数に達すると前記ローターと前記脱気ノズル入口との間で流体エネルギーによるサイレン作用が生じ、噴射流速が一定速度に達すると前記脱気ノズルの口唇部において超音波振動が生じ、被処理水に超音波振動が伝搬されるように構成したことを特徴とする脱気装置。
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