JP4312520B2 - ヒンジ機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂樹脂製の板材に、直線状に薄肉部を形成することにより、薄肉部を中心に折り曲げることが可能なヒンジ機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、合成樹脂樹脂製の板材に形成された薄肉部を中心に折り曲げるようにしたヒンジ機構が、種々の製品に使用されている。例えば、容器本体と蓋の間に使用されて例としては、特開平4−189758号公報や特開平8−48354号公報等に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したヒンジ機構は、薄肉部を介して、両側に位置する平板部材が、展開状態において、略面一に保持されており、この展開状態から、一方の平板部材を、上下何方の方向にも折り曲げることができるという利点があるが、所定の角度で角度に保持することが困難であるという問題があった。
【0004】
また、一度、折り曲げた後、薄肉部の両側に位置する平板部材を、略面一の状態の元の展開状態に戻そうとしても、薄肉部の折り目癖により、元の展開状態に戻すことが困難であるという問題があった。
【0005】
更に、一方の平板部材を、薄肉部を中心に、もう一方の平板部材に対して略直角に折り曲げた状態で、略直角に折り曲げられた一方の平板部材に、上方から負荷がかかると、負荷が薄肉部にかかり、該負荷により、薄肉部が損傷するという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、上述した従来のヒンジ機構が有する課題を解決することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、帯状薄板を残して、上下面から略V字状の溝を形成することにより形成された薄肉部を介して連結された一対の平板部材間にスリットを形成するとともに、該スリット内に位置する一方の平板部材の端面に、もう一方の平板部材の端面方向に延在する突出台座部を突設し、前記薄肉部を中心に、もう一方の平板部材を回動させた際に、その回動途中において、前記突出台座部が、該突出台座部が形成されていないもう一方の平板部材の端面に接触するように構成することにより、前記突出台座部が突設されている一方の平板部材に対して、回動される前記もう一方の平板部材を、所望の角度で停止させることができるように構成されており、また、前記突出台座部が形成されている一方の平板部材に対して、回動される前記もう一方の平板部材を、略垂直に立てた際には、回動される前記もう一方の平板部材の端面が、前記一方の平板部材に連接された突出台座部の上面に載置されるように構成したものである。
【0008】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものではない。
【0009】
1及び2は、後述する薄肉部により連結された一対の合成樹脂製の平板部材である。3は、所定の間隔を置いて形成された薄肉部であり、薄肉部3は、一枚の平板に、帯状薄板3aを残して、上下面から略V字状の溝3bを形成することにより構成されており、所定の間隔を置いて形成された薄肉部3を介して、一対の合成樹脂製の平板部材1、2が連結されている。なお、本実施例には、略V字状の溝3bを構成する相対する傾斜面3b1が、平板部材1、2の上面1a、2a或いは下面1b、2bに対して垂直な垂直面に対して、略45度に形成されている例が示されており、略V字状の溝3bを構成する相対する傾斜面3b1の角度は、略90度に形成されている。従って、帯状薄板3aを中心に、一方の平板部材1に対して、もう一方の平板部材2を折り曲げた際には、一方の平板部材1に対して、もう一方の平板部材2が、最大略90度、折り曲げられることになる。
【0010】
一対の平板部材1、2を連結する薄肉部3間には、スリット4が形成されている。また、スリット4の中央部に位置する一方の平板部材1の端面1cを、該端面1cと対向する、もう一方の平板部材2の端面2cに接近する方向に延長することにより、一方の平板部材1には、略長方形状の突出台座部5が形成されている。従って、一対の平板部材1、2を連結する薄肉部3間に形成されているスリット4は、一方の平板部材1の端面1cともう一方の平板部材2の端面2cとにより形成された、薄肉部3側に位置する、2か所の幅広スリット部4aと、もう一方の平板部材2の端面2cと突出台座部5の端面5aとにより形成された、幅広スリット部4a間に位置する幅狭スリット部4bとから構成されている。
【0011】
図2〜図4に示されているように、薄肉部3により連結された一対の平板部材1、2が、一方の平板部材1の端面1c及び突出台座部5の端面5aと、もう一方の平板部材2の端面2cとが平行に配置されている状態、換言すれば、一方の平板部材1の上面1aと下面1bが、もう一方の平板部材2の上面2aと下面2bとが略面一な状態(以下、一対の平板部材1、2のこのような状態を、一対の平板部材1、2の展開状態という。)における広幅スリット部4aの幅w1は、薄肉部3の幅、換言すれば、略V字状の溝3bの溝幅w2と、略同じ幅に形成されている。
【0012】
展開状態の一対の平板部材1、2の一方の平板部材2を、もう一方の平板部材1に対して折り曲げる際の回動中心は、帯状薄板3aの長手方向に沿った中心線L1或いはその近傍である。そして、回動中心、即ち、薄肉部3を構成する帯状薄板3aの長手方向に沿った中心線L1から、回動しない、即ち、静止状態のもう一方の平板部材1に形成された突出台座部5の上部角部(平板部材2の端面2cと平行な突出台座部5の端面5aと、突出台座部5の上面5bとで形成される角部)5’或いは突出台座部5の下部角部(平板部材2の端面2cと平行な突出台座部5の端面5aと、突出台座部5の下面5cとで形成される角部)5”までの距離d1は、回動中心、即ち、薄肉部3を構成する帯状薄板3aの長手方向に沿った中心線L1から、突出台座部5の端面5aと対向する、一方の平板部材2の端面2cまでの距離d2より、短く形成されている。
【0013】
一例として、突出台座部5が形成されている平板部材1を、図2に示されているように、略水平に静止させた状態で、平板部材2を、薄肉部3を構成する帯状薄板3aの長手方向に沿った中心線L1或いはその近傍を回動中心として、上方に回動させると、上述したように、回動中心から突出台座部5の上部角部5’までの距離d1が、回動中心から回動される平板部材2の端面2cまでの距離d2より短く形成されているので、平板部材2の上方への回動途中において、図5に示されているように、突出台座部5の上部角部5’が、回動される平板部材2の端面2cに当接することになる。
【0014】
その後、更に、平板部材2を、上方に回動させると、図6に示されているように、突出台座部5の上部角部5’が弾性変形した状態或いは薄肉部3を構成する帯状薄板3aが弾性伸張した状態で、又は、突出台座部5の上部角部5’が弾性変形するとともに、薄肉部3を構成する帯状薄板3aが弾性伸張した状態で、突出台座部5の上部角部5’と平板部材2の端面2cとが接触することになる。このような、弾性変形する突出台座部5の上部角部5’と平板部材2の端面2cとの接触状態を、換言すれば、突出台座部5の上部角部5’と平板部材2の端面2cとの接触摩擦を、適宜、設定することにより、平板部材2から手を離しても、平板部材2が、所望の位置で停止することになる。
【0015】
図6に示されている状態から、更に、平板部材2を、上方に回動させて、突出台座部5が形成されている平板部材1に対して、平板部材2を、略垂直に立てると、突出台座部5の上部角部5’と平板部材2の端面2cとの接触状態が解除されるとともに、図7及び図8に示されているように、平板部材2の端面2cが、平板部材1に連接された突出台座部5の上面5bに載置されることになる。このような状態において、略垂直な平板部材2に、上方から負荷がかかっても、平板部材2の端面2cが、平板部材1に連接された突出台座部5の上面5bに載置されているので、平板部材2に加わる上方からの負荷が、薄肉部3を構成する帯状薄板3aに加わることなく、平板部材2を経て突出台座部5に加わることになるので、薄肉部3を構成する帯状薄板3aが損傷するようなことを防止することができる。
【0016】
また、図7や図8に示されているように、突出台座部5が形成されている平板部材1に対して、略垂直に立てられている平板部材2を、元の水平方向に回動させると、図6に示されているように、突出台座部5の上部角部5’と平板部材2の端面2cとが接触した状態になる。この状態から、平板部材2を、更に、元の水平方向に回動させると、図2〜図4に示されているように、一対の平板部材1、2が展開状態となる。この状態で、平板部材2から手を離すと、薄肉部3を構成する帯状薄板3aの折り目癖により、平板部材2が上方に回動しようとするが、本発明においては、図5に示されているように、平板部材2の端面2cが、突出台座部5の上部角部5’に当接するので、平板部材2のそれ以上の上方への回動が阻止されるので、平板部材2が略水平に維持され、一対の平板部材1、2が展開状態を保つことになる。
【0017】
上述したように、所定の間隔を置いて配置された薄肉部3を介して連結された平板部材1と平板部材2との間にスリット4を形成するとともに、スリット4内に位置する一方の平板部材1の端面1cには、もう一方の平板部材2の端面2c方向に延在する突出台座部5を突設し、薄肉部3を中心に、突出台座部5が突設されている平板部材1に対して、もう一方の平板部材2を回動させた際に、その回動途中において、突出台座部5の上部角部5’或いは下部角部5”が、もう一方の平板部材2の端面2cに接触するように構成したので、突出台座部5が突設されている平板部材1に対して、回動する平板部材2を、所望の位置で停止させることができる。従って、薄肉部3を介して連結された平板部材1と平板部材2を保管したり収容したりする際に、保管場所や収容場所の大きさや形状に応じて、平板部材1と平板部材2とを展開状態にしたり、平板部材1と平板部材2とを所定の角度に保持することができるので、薄肉部3を介して連結された平板部材1と平板部材2の保管効率や収容効率が向上する。
【0018】
また、突出台座部5が形成されている平板部材1に対して、平板部材2を、略垂直に立てた際に、平板部材2の端面2cが、平板部材1に連接された突出台座部5の上面5bに載置されるように構成したので、平板部材2に加わる上方からの負荷が、薄肉部3を構成する帯状薄板3aに加わることなく、平板部材2を経て突出台座部5に加わるので、薄肉部3を構成する帯状薄板3aが損傷するようなことを防止することができる。
【0019】
上述した実施例には、所定の間隔を置いて配置された2個の薄肉部3を介して連結された平板部材1と平板部材2との間に、1個のスリット4を形成し、このスリット4内に、1個の突出台座部5を形成した例が示されているが、複数の突出台座部5を形成することもできるし、また、3個以上の薄肉部3を介して、平板部材1と平板部材2とを連結することにより、平板部材1と平板部材2との間に、複数のスリット4を形成し、、複数のスリット4内に、それぞれ、1個以上の突出台座部5を形成することもできる。
【0020】
上述した実施例においては、スリット4を介して配置された一対の平板部材1、2を、薄肉部3により連結することにより構成されたヒンジ機構が、図1及び図4に示されているように、一方の平板部材1の上面1aと下面1bが、もう一方の平板部材2の上面2aと下面2bと略面一な状態、即ち、一対の平板部材1、2が展開状態になるように、射出成形等により、合成樹脂で一体成形されている。即ち、スリット4を介して配置された一対の平板部材1、2を、薄肉部3により連結することにより構成されたヒンジ機構は、成形された時点においては、一対の平板部材1、2が展開状態となっている。
【0021】
図9〜図11には、スリット4を介して配置された一対の平板部材1、2が、薄肉部3により連結された構成を有するヒンジ機構が、成形された時点において、上述した実施例のように、一対の平板部材1、2が展開状態で成形されるのではなく、図9に示されているように、突出台座部5が形成されている平板部材1に対して、平板部材2が、所定の角度、傾斜した状態で成形されるヒンジ機構が示されている。以下、この実施例について説明するが、図9に示されているように、突出台座部5が形成されている平板部材1が水平状態で、平板部材2が、水平位置から下方に、所定角度、傾斜している状態を例に説明する。
【0022】
平板部材1に形成されている突出台座部5には、突出台座部5の下面5cと端面5aとにより形成される下部角部5”を切り欠くことにより形成された切欠き凹部5dが形成されており、従って、突出台座部5の先端部には、庇部5eが形成されている。
【0023】
一方、成形時に、平板部材1に対して傾斜している平板部材2の端面2cは、平板部材1の上面1a及び下面1bに対して、略垂直に形成されており、従って、平板部材2の平板部材1側の先端部は、平板部材2の上面2aと端面2cとの角度θが鋭角で、且つ、その先端面2dが、平板部材2の上面2aに対して、略垂直である楔状先端部2’として形成されている。
【0024】
図9に示されているように、成形された時点で、平板部材1に対して傾斜している平板部材2を、薄肉部3を構成する帯状薄板3aの長手方向に沿った中心線L1或いはその近傍を回動中心に、水平方向に回動させると、平板部材1の上面1aと平板部材2の上面2aとが、略面一になった時点、換言すれが、平板部材1と平板部材2とが、略水平状態になった時点で、平板部材2の楔状先端部2’の先端面2dが、突出台座部5の庇部5eの端面5aに面接触し、平板部材1の上面1aと平板部材2の上面2aとが略面一な状態に、即ち、平板部材1と平板部材2とが、略水平状態に保持されることになる。図10に示されているように、平板部材1と平板部材2とが、略水平状態になった時点では、平板部材2の楔状先端部2’の先端面2dが、突出台座部5の庇部5eの端面5aに面接触するように構成されているので、略水平状態の平板部材1と平板部材2に、平板部材1や平板部材2を回動させるような外力が加わっても、簡単には、平板部材1及び平板部材2は回動するようなことがなく、略水平状態を保持することができるように構成されている。
【0025】
図10に示されているように、平板部材1と平板部材2とが水平な状態から、平板部材2を垂直方向に回動させると、その回動途中においては、図11に示されているように、平板部材2の楔状先端部2’の先端面2dが、平板部材1に連接された突出台座部5の庇部5eに当接することになる。従って、このような、平板部材2の回動途中において、平板部材2から手を離して、平板部材2の回動を停止しても、平板部材2が、水平方向に下動するようなことなく、平板部材2から手を離した時点における、平板部材1と平板部材2の傾斜状態を保持することになる。
【0026】
図11に示されている平板部材1と平板部材2の傾斜状態から、更に、平板部材2を垂直方向に回動させ、平板部材1に対して、平板部材2が略垂直になった際には、図12に示されているように、平板部材2の楔状先端部2’の先端面2dが、平板部材1に連接された突出台座部5の上面5bに載置されることになる。このような状態において、略垂直な平板部材2に、上方から負荷がかかっても、平板部材2の楔状先端部2’の先端面2dが、平板部材1に連接された突出台座部5の上面5bに載置されているので、平板部材2に加わる上方からの負荷が、薄肉部3を構成する帯状薄板3aに加わることなく、平板部材2を経て突出台座部5に加わることになるので、薄肉部3を構成する帯状薄板3aが損傷するようなことを防止することができる。
【0027】
図13〜図16に示されている実施例も、上述した図9〜図12に示されている実施例と同様に、成形された時点において、突出台座部5が形成されている平板部材1に対して、平板部材2が、所定の角度、傾斜した状態で成形されるヒンジ機構が示されている。
【0028】
この実施例においては、平板部材2は、図1〜図8に示されている実施例の平板部材2と同じ構成を有しており、従って、平板部材2の端面2cは、平板部材2の上面2a及び下面2bに対して、略垂直に形成されている。
【0029】
また、平板部材1に形成されている突出台座部5の傾斜面した下面5cと平板部材1の上面1aとの角度θは鋭角であり、また、突出台座部5の先端面5fは、突出台座部5の上面5bに対して略垂直に形成されている。このように、突出台座部5の先端部は、楔状先端部5Aとして形成されている。
【0030】
図13に示されているように、成形された時点で、平板部材1に対して傾斜している平板部材2を、薄肉部3を構成する帯状薄板3aの長手方向に沿った中心線L1或いはその近傍を回動中心に、水平方向に回動させると、平板部材1の上面1aと平板部材2の上面2aとが、略面一になった時点、換言すれが、平板部材1と平板部材2とが、略水平状態になった時点で、突出台座部5の先端面5fが、平板部材2の端面2cに面接触し、平板部材1の上面1aと平板部材2の上面2aとが略面一な状態に、即ち、平板部材1と平板部材2とが、略水平状態に保持されることになる。図14に示されているように、平板部材1と平板部材2とが、略水平状態になった時点では、突出台座部5の楔状先端部5Aの先端面5fが、平板部材2の端面2cに面接触するように構成されているので、水平状態の平板部材1と平板部材2に、平板部材1や平板部材2を回動させるような外力が加わっても、簡単には、平板部材1及び平板部材2は回動するようなことがなく、水平状態を保持することができるように構成されている。
【0031】
図14に示されているように、平板部材1と平板部材2とが水平な状態から、平板部材2を垂直方向に回動させると、この回動途中においては、図15に示されているように、突出台座部5の楔状先端部5Aの先端面5fは、平板部材2の端面2cに当接し続けているので、従って、平板部材2の回動途中において、平板部材2から手を離して、平板部材2の回動を停止しても、平板部材2が、水平方向に下動するようなことなく、平板部材2から手を離した時点における、平板部材1と平板部材2の傾斜状態を保持することになる。このように、平板部材1と平板部材2とが水平な状態から、平板部材1に対して平板部材2が略垂直な状態までの間において、任意に、平板部材1に対して傾斜した状態に、平板部材2を保持することができる。
【0032】
図15に示されている状態から、更に、平板部材2を、垂直方向に回動させて、平板部材1に対して、平板部材2が略垂直になった際には、図16に示されているように、平板部材2の端面2cが、平板部材1に連接された突出台座部5の上面5bに載置されることになる。このような状態において、略垂直な平板部材2に、上方から負荷がかかっても、平板部材2の端面2cが、平板部材1に連接された突出台座部5の上面5bに載置されているので、平板部材2に加わる上方からの負荷が、薄肉部3を構成する帯状薄板3aに加わることなく、平板部材2を経て突出台座部5に加わることになるので、薄肉部3を構成する帯状薄板3aが損傷するようなことを防止することができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した構成を有しているので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0034】
所定の間隔を置いて配置された薄肉部を介して連結された一対の平板部材間にスリットを形成するとともに、該スリット内に位置する一方の平板部材の端面に、もう一方の平板部材の端面方向に延在する突出台座部を突設し、前記薄肉部を中心に、一方の平板部材を回動させた際に、その回動途中において、前記突出台座部が、該突出台座部が形成されていない平板部材の端面に接触するように構成したので、一方の平板部材に対して、もう一方の平板部材を、所望の位置で停止させることができる。
【0035】
また、一対の平板部材を展開状態に戻した際に、薄肉部の折り目癖により、一方の平板部材が上方に回動しようとしても、一方の平板部材が、突出台座部に当接するので、平板部材のそれ以上の上方への回動が阻止されるので、一対の平板部材を、略展開状態に保つことができる。
【0036】
突出台座部が形成されていない平板部材の端面が、突出台座部に載置されるように構成したので、一方の平板部材に加わる上方からの負荷が、薄肉部に加わることなく、平板部材を経て突出台座部に加わるので、薄肉部が損傷するようなことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のヒンジ機構の平面図である。
【図2】図2は、本発明のヒンジ機構の斜視図である。
【図3】図3は、図2のI−I線に沿った垂直断面図である。
【図4】図4は、図2のII−II線に沿った垂直断面図である。
【図5】図5は、一方の平板部材の回動途中を表す図4と同様の垂直断面図である。
【図6】図6は、図5に続く、一方の平板部材の回動途中を表す図4と同様の垂直断面図である。
【図7】図7は、突出台座部が形成されていない平板部材の端面が、突出台座部に載置された状態を表す図4と同様の垂直断面図である。
【図8】図8は、突出台座部が形成されていない平板部材の端面が、突出台座部に載置された状態を表す斜視図である。
【図9】図9は、本発明の別の実施例の図4等と同様の垂直断面図である。
【図10】図10は、図9に続く、一方の平板部材を略水平に回動させた状態を表す垂直断面図である。
【図11】図11は、図10に続く、一方の平板部材を垂直方向に回動させる回動途中を表す垂直断面図である。
【図12】図12は、図11に続く、一方の平板部材を略垂直に回動させた状態を表す垂直断面図である。
【図13】図13は、本発明の更に別の実施例の図4等と同様の垂直断面図である。
【図14】図14は、図13に続く、一方の平板部材を略水平に回動させた状態を表す垂直断面図である。
【図15】図15は、図14に続く、一方の平板部材を垂直方向に回動させる回動途中を表す垂直断面図である。
【図16】図16は、図15に続く、一方の平板部材を略垂直に回動させた状態を表す垂直断面図である。
【符号の説明】
1、2・・・・・・・・・・・・・平板部材
3・・・・・・・・・・・・・・・薄肉部
3a・・・・・・・・・・・・・・帯状薄板
4・・・・・・・・・・・・・・・スリット
5・・・・・・・・・・・・・・・突出台座部
Claims (1)
- 帯状薄板を残して、上下面から略V字状の溝を形成することにより形成された薄肉部を介して連結された一対の平板部材間にスリットを形成するとともに、該スリット内に位置する一方の平板部材の端面に、もう一方の平板部材の端面方向に延在する突出台座部を突設し、前記薄肉部を中心に、もう一方の平板部材を回動させた際に、その回動途中において、前記突出台座部が、該突出台座部が形成されていないもう一方の平板部材の端面に接触するように構成することにより、前記突出台座部が突設されている一方の平板部材に対して、回動される前記もう一方の平板部材を、所望の角度で停止させることができるように構成されており、また、前記突出台座部が形成されている一方の平板部材に対して、回動される前記もう一方の平板部材を、略垂直に立てた際には、回動される前記もう一方の平板部材の端面が、前記一方の平板部材に連接された突出台座部の上面に載置されるように構成されていることを特徴とするヒンジ機構。
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