JP4312086B2 - 微量液体制御装置 - Google Patents

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本発明は、微量液体制御装置に関するものである。
従来より、生化学マイクロ分析システム(Micro Total Analysis Systems:μTAS)においては反応液を所望の液量だけ定量分取する手法が望まれていた。こうした要望に応じ、且つデッドボリュームを最小化すると共にコンタミネーションを避けるため、導管路内に存在する液体を圧力を利用して任意の位置へ移動させ、分取するようにした微量液体制御機構が提案されている(例えば、特許文献1,2、非特許文献1参照)。
これらの文献のうち、特許文献1や非特許文献1は、水溶液などの液体が疎水性の細管に対して起こす負の毛細管現象を利用して細管から液体用流路に対して空気を供給することで、液体の位置決めセンサーなどを用いることなく液体の位置決めを行うと共に、所望の細管と流路終端の間で液体を定量分取する制御機構を開示している。また、特許文献2は、表面弾性波によって液滴に作用する音響パワーと液滴の表面張力のバランスを利用して液体から液滴を定量分取する技術を開示している。
特開2000−27813号公報 独国特許発明第10062246号明細書 K. Hosokawa et. al, 「FORMATION AND ACTIVE MIXING OF METERD NANO/PICOLITER LIQUID DROPLETS IN A MICROFLUIDIC DEVICE」, Micro Total Analysis Systems 2000, P. 481−484
しかしながら、特許文献1や非特許文献1の制御機構は、T字形の分岐流路部や流路終端に液体を一旦保持し、空気で液体を分離した後に元の流路に分取した液体を戻して移動させる必要があり、分取にかかる操作が煩雑であるという問題があった。また、特許文献1や非特許文献1の制御機構は、空気圧を利用するために応答時間が遅く、分取が完了するまでに時間がかかるという問題があった。また、特許文献2の制御機構は、液体の表面張力を利用するため、閉空間の流路に完全に満たされた連続液体の場合には、分取に利用できないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡単な構成で、流路に存在する連続液体を所望の位置において分割することが可能な微量液体制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる微量液体制御装置の一態様は、超音波によって液体を制御するように構成された微量液体制御装置において、前記超音波を伝播すると共に、前記超音波の伝播方向に沿って前記液体の流路が形成された伝播部材と、前記伝播部材に設置され、少なくとも2つの異なる方向に超音波を発生する超音波発生手段と、を有し、前記流路に保持された液体を、前記超音波発生手段の設置位置に対応し、かつ、前記液体が気体と接触する位置において前記超音波によって分割することを特徴とする。
上記態様の微量液体制御装置によれば、簡単な構成で、流路に存在する連続液体を所望の位置において分割することができる。
また、本発明にかかる微量液体制御装置の一態様は、上記の発明において、前記超音波は、表面弾性波であることを特徴とする。
上記態様の微量液体制御装置によれば、表面弾性波が液体を分割する。
また、本発明にかかる微量液体制御装置の一態様は、上記の発明において、前記超音波発生手段は、前記流路に設置されていることを特徴とする。
上記態様の微量液体制御装置によれば、液体を流路で分割する。
また、本発明にかかる微量液体制御装置の一態様は、上記の発明において、前記超音波発生手段は、櫛歯電極対であることを特徴とする。
上記態様の微量液体制御装置によれば、櫛歯電極対によって異なる2方向に超音波が発生されて、液体が分割される。
また、本発明にかかる微量液体制御装置の一態様は、上記の発明において、前記櫛歯電極対は、前記超音波の伝播方向に直交する方向における幅が前記流路の幅より広いことを特徴とする。
上記態様の微量液体制御装置によれば、液体の流路に超音波が均一に伝播されて、超音波の分布に偏りがなく、より直線に近い面で液体が分割され、液体の粘度によらず対応できる。
また、本発明にかかる微量液体制御装置の一態様は、上記の発明において、前記櫛歯電極対は、少なくとも2つの異なる方向に超音波を発生することを特徴とする。
上記態様の微量液体制御装置によれば、櫛歯電極対が2つの異なる方向に超音波を発生することによって、液体の切り分けという現象が発生し、液体が分割される。
また、本発明にかかる微量液体制御装置の一態様は、上記の発明において、前記表面弾性波は、前記液体が気体と接触する位置、前記液体が気体と接触する位置と隣接する位置、或いは前記液体が気体と接触する位置と対向する位置のいずれかで前記液体に作用することを特徴とする。
上記態様の微量液体制御装置によれば、表面弾性波は分割に適した位置で液体に作用する。
また、本発明にかかる微量液体制御装置の一態様は、上記の発明において、前記超音波は、音軸が交わる点又は伝搬方向が異なる点で前記液体を分割することを特徴とする。
上記態様の微量液体制御装置によれば、超音波が液体を分割する位置は、超音波から液体に作用する力が最大の位置となる。
また、本発明にかかる微量液体制御装置の一態様は、上記の発明において、前記超音波は、前記超音波発生手段の設置位置において伝播方向と交わる面で前記液体を分割することを特徴とする。
上記態様の微量液体制御装置によれば、液体が分割される位置が、超音波発生手段において発生した超音波から作用する力が最大の位置となる。
また、本発明にかかる微量液体制御装置の一態様は、上記の発明において、前記超音波は、前記超音波発生手段の設置されている領域の中央を含む面で前記液体を分割することを特徴とする。
上記態様の微量液体制御装置によれば、液体が分割される位置が、超音波発生手段において発生した超音波から作用する力が最大の位置となる。
また、本発明にかかる微量液体制御装置の一態様は、上記の発明において、前記超音波発生手段の設置位置に対応した位置は、前記超音波発生手段の設置位置、前記超音波発生手段の設置位置と隣接する位置、或いは前記超音波発生手段の設置位置と対向する位置のいずれかであることを特徴とする。
上記態様の微量液体制御装置によれば、液体が分割される位置が、超音波発生手段において発生した超音波から作用する力が最大の位置となる。
また、本発明にかかる微量液体制御装置の一態様は、上記の発明において、前記液体は、前記超音波発生手段の設置位置又は前記超音波発生手段と対向する位置において前記気体と接していることを特徴とする。
上記態様の微量液体制御装置によれば、異なる2方向に発生された超音波によって作られた液体の密度が低下した部分に効率よく空気が流入し、液体がレスポンスよく分割される。
また、本発明にかかる微量液体制御装置の一態様は、上記の発明において、更に、前記液体に前記気体を接触させる界面確保手段が、前記液体が分割される位置に設けられていることを特徴とする。
また、本発明にかかる微量液体制御装置の一態様は、上記の発明において、前記界面確保手段は、前記流路に接続され、当該流路に気体を導く導入口であることを特徴とする。
上記態様の微量液体制御装置によれば、流路に気体が導かれることで、液体の分割がレスポンスよく実行される。
また、本発明にかかる微量液体制御装置の一態様は、上記の発明において、前記流路は、前記液体が所定の圧力で連続的に導入されることを特徴とする。
上記態様の微量液体制御装置によれば、超音波を発生する超音波発生手段を調節することにより、液体の動きが、減速、停止或いは逆行と、種々に調整される。
また、本発明にかかる微量液体制御装置の一態様は、上記の発明において、前記超音波は、所定の圧力で導入される前記液体を減速させることを特徴とする。
また、本発明にかかる微量液体制御装置の一態様は、上記の発明において、前記超音波は、分割された前記液体を搬送することを特徴とする。
本発明にかかる微量液体制御装置は、簡単な構成で、流路に存在する連続液体を所望の位置において分割することが可能な微量液体制御装置を提供することができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる微量液体制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る微量液体制御装置の外観を示す斜視図である。図2は、図1に示す微量液体制御装置の流路及び表面弾性波発生手段を示す斜視図である。図3は、図1に示す微量液体制御装置の断面図である。図4は、図1に示す微量液体制御装置の流路を示す平面図である。
微量液体制御装置1は、図1及び図2に示すように、伝播部材2と超音波を発生する超音波発生手段、ここでは表面弾性波を発生するIDT(Inter Digital Transducers)、櫛歯電極(以下、単に「櫛歯電極」という)5を有している。
伝播部材2は、図1に示すように、櫛歯電極5が発生した表面弾性波を伝播する部材で、基板2a、側板2b及びカバー2cを張り合わせることにより、中央に液体の流路2dが長手方向に形成されている。基板2aは、例えば、半導体製造技術におけるシリコンやガラスなどの固体基板、またはこれらの固体基板上に金属層や絶縁層を形成したものの他、ニオブ酸リチウム結晶、酸化亜鉛、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT: lead zirconate titanate)などの圧電性の固体基板、さらにはこれらの圧電性基板上の一部に石英層や金属層を設けたものが使用される。基板2a、側板2b及びカバー2cは、図3に示すように、流路2dとなる面に撥水処理が施されて親水部2eが形成されている。また、側板2bは、図3及び図4に示すように、流路2dと交わる空気孔2fが設けられている。流路2dには、図4に示すように、右側からシリンジポンプなどによって液体Lqが圧力Pで連続的に注入される。空気孔2fは、流路2dと交わることで、流路2d内の液体と気体とを接触させ、気液界面を生じさせる。即ち、気液界面確保手段としての導入口としての機能を果たしている。
ここで、親水部2eは、例えば、親水性基板上に撥水処理膜を前面に形成した後、フォトリソグラフィーによって疎水性(撥水性)にしたい部分に保護膜を形成する。そして、前記撥水処理膜をプラズマ等でエッチングし、保護膜で保護された部分以外の撥水処理膜を除去することによって親水性基板を露出させた後、保護膜を剥離することによって形成する。また、親水部2eは、親水性にしたい部分に保護膜を形成して基板全体を撥水処理した後、保護膜を有機溶剤等で剥離して形成する方法がある。ここで、親水部は、少なくとも周囲の部分に対して相対的に親水性を有していればよい。
櫛歯電極5は、図3及び図4に示すように、流路2dと空気孔2fとが交差する部分に配置されている。櫛歯電極5は、図2に示すように、1対の電極5a,5bを有し、交流電源3から交流電場が印加される。電極5a,5b間の距離は、交流電源3から印加される交流電場によって発生する表面弾性波の波長をλとしたとき、λ/4となるように設定されている。このため、数MHz〜数百MHzの高周波交流電場を櫛歯電極5に印加すると、周波数が表面音波速度と櫛歯電極5における電極5a,5b間隔(λ/4)との比に等しい共鳴条件がほぼ満足される場合に、基板2aの圧電性領域に表面弾性波が誘起される。また、櫛歯電極5は、図2に示すように、表面弾性波の伝播方向である基板2aの長手方向と直交する方向における電極5a,5bの長さが流路2dの幅よりも長く設定されている。
従って、微量液体制御装置1においては、流路2dに注入された液体Lqが任意の地点に来た時点で、櫛歯電極5に前記交流電圧を印加すると、流路2dに沿って方向の異なる、ここでは相反する二方向に表面弾性波が発生する。発生した表面弾性波は、櫛歯電極5の中心から基板2aの表面を長手方向に、左右に進行してゆく。このとき、基板2aと液体Lqとは、基板2aと気体とに比べて音響インピーダンスが近いことから、発生した表面弾性波が、基板2aから液体Lqに漏洩してゆく。この場合、液体中では、表面弾性波等の横波は伝播できないため、基板2aと液体Lqとの界面では横波が縦波にモード変換されて液体Lqに漏洩してゆく。
この結果、図5に示すように、音響放射圧に起因して液体Lq中に、矢印で示す左右方向に向きの異なる流れが発生する。このため、流路2d内の液体Lqは、櫛歯電極5の部分、例えば、発生した表面弾性波の音軸が交わる点、または表面弾性波発生手段が発生する表面弾性波の伝播方向が異なる(変化する)店における圧力が低下し、空気孔2fから空気が流入する。これにより、微量液体制御装置1においては、流路2dに連続的に注入される液体Lqから微量液体Lqmが、表面弾性波発生手段の設置位置に対応し、液体と気体とが接触する位置において、スムーズに分割される。ここで、表面弾性波発生手段の設置位置に対応した位置とは、表面弾性波発生手段の設置位置、または当該表面弾性波発生手段と隣接するもしくは対向する位置である。従って、微量液体制御装置1は、櫛歯電極5の動作タイミングや印加する高周波交流電場を調節することにより、連続的に注入される液体Lqから微量液体Lqmを所望の位置において短時間で分割でき、分取装置や定量装置として使用することができる。このとき、液体は、例えば表面弾性波の伝播方向と交わる面または表面弾性波発生手段の設置されている領域の中央を含む面で分割される。しかも、微量液体制御装置1は、液体Lqを同じ方向に移動させるだけなので、分割に伴う作業も容易である。
このとき、図6に示すように、分割された液体Lqのうち、櫛歯電極5の左側に位置する液体Lqは、伝播する表面弾性波を気液界面が遮ることから、気液界面が表面弾性波によって伝播方向に押され、この力P2によって左側に移動される。一方、櫛歯電極5の右側に位置する液体Lqは、表面弾性波に基づく力P1が、注入の圧力Pを相殺するため、力P1と圧力Pとの大小関係によって減速、停止、または右側に移動する。また、櫛歯電極5は、電極5a,5bの長さが流路2dの幅よりも長く設定されている。このため、微量液体制御装置1においては、流路2dに表面弾性波が均一に伝播されて、表面弾性波の分布に偏りがないので、より直線に近い面で液体を分割することができ、粘度の高い液体にも対応することができる。更に、微量液体制御装置1は、流路2dが閉空間となっていることから、大気圧による影響や、蒸発による液体Lqの体積変化が軽減される。
ここで、微量液体制御装置1は、液体Lqの供給源側から見た図7−1に示すように、伝播部材2として基板2aのみを用い、親水部2eを液体Lqの流路2dとしてもよい。これにより、微量液体制御装置1は、基板2aの流路2dに沿って送られてくる液体Lqを櫛歯電極5で発生した表面弾性波から受ける力P2によって分割することができる。また、微量液体制御装置1は、同様に見た図7−2に示すように、伝播部材2として、櫛歯電極5を形成した基板2aの両側に側板2bを設けて凹溝状の流路2gを形成し、基板2a及び側板2bの流路2gとなる面を親水性にしてもよい。これにより、微量液体制御装置1は、流路2gに沿って送られてくる液体Lqを櫛歯電極5で発生した表面弾性波から受ける力P2によって分割することができる。すなわち、流路は、流体と接触し、超音波発生手段の設けられた面が少なくとも伝播部材で構成されていればよい。このとき、流路2gは、基板2aの両側に保護膜を設けた後、誘導結合プラズマ(ICP: Inductively Coupled Plasma)や反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching)等の矩形断面状のエッチングが可能な装置によって製作してもよい。
(実施の形態2)
次に、微量液体制御装置に係る実施の形態2を説明する。実施の形態1に係る微量液体制御装置と異なる点は、櫛歯電極が収束型の櫛歯電極に変更されている事である。図8は、微量液体制御装置の概略構成を示す平面図である。図9は、液体を分割する様子を示す平面図である。図10は、図8に示す微量液体制御装置の変形例を示す平面図である。図11は、液体を分割する様子を示す平面図である。
微量液体制御装置10は、図8に示すように、伝播部材11の表面に液体Lqの流路11aが幅方向中央に長手方向に形成され、流路11aを跨ぐように収束型の櫛歯電極12が形成されている。流路11aは、実施の形態1と同様に撥水処理が施され、図8に示すように、右側からシリンジポンプなどによって液体Lqが圧力Pで連続的に導入される。櫛歯電極12は、円弧状に成形された1対の電極12a,12bを有し、電極12a,12b間の距離は、印加する交流電場によって発生する表面弾性波の波長をλとしたとき、λ/4となるように設定されている。また、伝播部材11は、櫛歯電極12を設けた位置に、流路11aと直交する方向に空気流路11bが設けられている。
微量液体制御装置10は、櫛歯電極12の焦点を流路11aの一点に合わせることにより、圧力Pによって流路11aに導入された液体Lqにより強い力を付加することができる。櫛歯電極12によって発生する表面弾性波は、図9に示すように、収束部Fと櫛歯電極12との間で、圧力Pと反対方向の力を液体Lqに与える。このため、微量液体制御装置10においては、図中、空気流路11bの右側に存在する液体Lqは、速度が遅くなる、または方向が逆転し、櫛歯電極12より左側に存在する液体は左側に移動し、これと共に液体Lqの圧力が低下して空気流路11bから空気が侵入することによって液体Lqから微量液体Lqmが分割される。従って、微量液体制御装置10は、櫛歯電極12の曲率や動作タイミング、更には印加する高周波交流電場を調節することにより、連続的に注入される液体Lqから微量液体Lqmを所望の位置において短時間で分割でき、微量液体の分取装置や定量装置として使用することができる。しかも、微量液体制御装置10は、液体Lqを同じ方向に移動させるだけなので、分割に伴う作業も容易である。ここで、分割された微量液体Lqmは、空気流路11bが存在することによって、圧力Pが伝達されないために、左方への移動速度が極端に遅くなるが、この問題は空気流路11bより加圧することにより解決される。
ここで、微量液体制御装置10は、図10に示すように、収束部Fと櫛歯電極12との間に空気流路11bを設けてもよい。空気流路11bをこのように設けると、図11に示すように、収束部Fと櫛歯電極12との間で空気流路11bから液体Lqに空気がタイミングよく侵入するので、微量液体Lqmが分割し易くなる。
(実施の形態3)
次に、微量液体制御装置に係る実施の形態3を説明する。図12は、実施の形態3に係る微量液体制御装置の概略構成を示す平面図である。図13は、液体を分割する様子を示す平面図である。
微量液体制御装置20は、図12に示すように、伝播部材21の表面に液体Lqの流路21aが幅方向中央に形成され、流路21aと直交する方向に分割された液体の搬送流路21bが形成されている。流路21aには、櫛歯電極22が複数設けられ、各櫛歯電極22を設けた位置に空気流路21cが設けられている。流路21a及び搬送流路21bは、実施の形態1と同様に撥水処理が施されている。流路21aは、図中矢印で示すように、シリンジポンプなどによって液体Lqが圧力Pで連続的に導入される。櫛歯電極22は、1対の電極22a,22bを有し、電極22a,22b間の距離は、印加する交流電場によって発生する表面弾性波の波長をλとしたとき、λ/4となるように設定されている。
微量液体制御装置20は、流路21aに液体Lqを導入し、複数の櫛歯電極22すべてに交流電場を印加する。すると、各櫛歯電極22が発生する表面弾性波によって、櫛歯電極22の中心から流路21aに沿って大きさが同じで向きの異なる2つの力P1,P2が発生する。この力により、櫛歯電極22の間に空気流路21cから空気が侵入して微小な2つの微量液体Lqmに分割される。この分割された2つの微量液体Lqmは、それぞれ2つの力P1,P2によって櫛歯電極22間の中心に向かって押され、図13に示すように、搬送流路21bへ押し出される。これに伴い、流路21aには、空気流路21cから空気が流れ込む。このとき、それぞれの各櫛歯電極22の位置において液体Lqが分割された時点で、分割された微量液体Lqmの移動を促進するため、空気流路21cから圧力を付加するようにしてもよい。また、空気流路21cは、液体Lqが侵入しないように内壁に撥水処理を施したり、表面が撥水性を有する粒子を詰め、粒子が動かないように端部にて焼結等を行ってもよい。
従って、微量液体制御装置20は、櫛歯電極22の動作タイミングや印加する高周波交流電場を調節することにより、連続的に注入される液体Lqから微量液体Lqmを所望の位置において短時間で分割でき、微量液体の分取装置や定量装置として使用することができる。しかも、微量液体制御装置20は、液体Lqを同じ方向に移動させるだけなので、分割に伴う作業も容易である。また、微量液体制御装置20は、先行技術において不可能であった分取バルブの並列化(マルチチャネル化)が可能になり、1チャネルにて分取を行う時間で、任意の複数のチャネルにて分取が可能であるため、分取作業に要する時間を短縮することができる。更に、微量液体制御装置20は、従来技術に示した制御機構と異なり、チャネル中での液体の往復運動が必要なくなることから、その往復運動中にかかる時間やサンプル量のロスを削減でき、システム構築の簡便化に大きく寄与することができる。
(実施の形態4)
次に、微量液体制御装置に係る実施の形態4を説明する。図14は、実施の形態4に係る微量液体制御装置の概略構成を示す平面図である。図15は、液体を分割する様子を示す縦断面図である。
微量液体制御装置25は、図14及び図15に示すように、伝播部材2と表面弾性波を発生する櫛歯電極5を有している。基板2aは、櫛歯電極5と対応する位置に、流路2dを幅方向に貫通する空気孔2hが設けられている。一方、櫛歯電極5は、カバー2cの下面に設けられている。微量液体制御装置25は、空気孔2fが流路2dと点で接続されていた実施の形態1の微量液体制御装置1と異なり、空気孔2hが流路2dと線で接触している。
従って、微量液体制御装置25においては、櫛歯電極5を中心として左右に広がる表面弾性波によって分割される微量液体Lqmの量は、流路2dを幅方向に貫通する空気孔2hの基板2aの長手方向における位置によって決まるため、より正確な値となる。微量液体制御装置25においては、空気孔2hと櫛歯電極5とは対向配置される必要があり、櫛歯電極5における電極5a,5bの長手方向と空気孔2hの方向は平行である事が望ましい。また、空気孔2hは、液体Lqが個々の表面張力により侵入しない程度の幅が望ましく、侵入を防ぐために内壁表面に撥水加工等を施してもよい。また、基板2aに流路2dを幅方向に貫通するように設ける空気孔2hは、図16に示すように、基板2aにおいて流路2dに断続的に開く複数の孔とすると、これら複数の孔から流路2dに侵入する気体がナイフのように液体Lqを分割するので、分割の切れがよくなる。
(実施の形態5)
次に、微量液体制御装置に係る実施の形態5を説明する。図17は、実施の形態5に係る微量液体制御装置の概略構成を示す縦断面図である。図18は、図17に示す微量液体制御装置が液体を分割する様子を示す縦断面図である。図19は、図17のA部を拡大し、櫛歯電極と分割前における液体端部との位置関係を説明するモデル図である。図20は、分割時における櫛歯電極と液体端部との位置関係を説明するモデル図である。
微量液体制御装置30は、図17に示すように、伝播部材2と表面弾性波を発生する櫛歯電極5を有している。微量液体制御装置30は、基板2aの上面とカバー2cの下面の対向する位置に櫛歯電極5が設けられている。
微量液体制御装置30においては、シリンジポンプ等による外力を用いて液体Lqを流路2dに導入し、櫛歯電極5に交流電場を印加すると、櫛歯電極5が発生する表面弾性波の作用により、図18に示すように、液体Lqから微量液体Lqmが分割される。このとき、流路2dに導入される液体Lqにおいては、液体Lqと流路2dを形成する壁面、即ち、基板2a、側板2b及びカバー2cとの摩擦により、流路2dの中心から壁面に近づくにつれて流速が徐々に遅くなる。
この現象を微視的に見ると、基板2aと液体Lqが接触する部分を拡大した図19に示すように、櫛歯電極5の中心が矢印Cの位置にあるとすると、基板2aにおける櫛歯電極5の位置の近傍に液体Lqと空気が接する気液界面Ifが発現するというように見ることができる。このとき、液体Lqには櫛歯電極5が発生する表面弾性波によって、図中矢印で示す互いに異なる方向に力P1,P2が作用する。この結果、図20に示すように、櫛歯電極5の中心が存在する矢印Cの位置で、気液界面が液体Lqに侵入する。このとき、図示しないカバー2c側でも空気が液体Lqに侵入する。これにより、櫛歯電極5の中心が存在する気液界面Ifの近傍で液体Lqから微量液体Lqmが分割される。このとき、流路2dの内面に前記した撥水加工を施す事により、よりこの効果が顕著になる。
また、微量液体制御装置30は、流路2dの内面の親水性をさらに高めると、壁面近くの液体が壁面に吸い寄せられるように動き、先端の形状が図17とは逆に、液体Lqの進行方向に対して凹んだ放物線形状となり、櫛歯電極5に交流電場を印加すると、壁面近くの液体Lqの先端部からは、疎水性の内面から分割した微量液体よりも更に少ない微量液体を分割することができる。このとき、気液界面は、疎水性の壁面とは逆の細管中心部に発生する。
(実施の形態6)
次に、微量液体制御装置に係る実施の形態6を説明する。図21は、実施の形態6に係る微量液体制御装置の概略構成を示す平面図である。図22は、図21に示す微量液体制御装置が液体を分割する様子を示す平面図である。図23は、分割時における液体端部に作用する力と液体とのを説明するモデル図である。
微量液体制御装置40は、図21に示すように、基板2aと同じ素材からなる伝播部材41と櫛歯電極5と同様に構成される櫛歯電極42とを有している。伝播部材41は、供給流路41aと排出流路41bが直交させて配置され、供給流路41aにはポンプ等から液体Lqが圧力Pで連続的に導入される。伝播部材41は、供給流路41aと排出流路41bとが交差する部分に、電極42a,42bを有する櫛歯電極42が設けられている。
微量液体制御装置40は、櫛歯電極42に交流電場を印加し、供給流路41aに液体Lqを流すと、液体Lqが供給流路41aを移動して供給流路41aと排出流路41bとの交差部に近づいてゆく。そして、液体Lqが櫛歯電極42を通過し、液体Lqの先端が排出流路41bに突出すると、図22に示すように、液体Lqの先端部分が分割して微量液体Lqmが形成される。
このとき、排出流路41bに突出した液体Lqの先端には、図22に示すように、櫛歯電極42の供給流路41a方向中央を基準として、矢印で示す左右方向に向きの異なる力P1,P2が供給流路41aの終端部において作用する。このため、液体Lqの先端は、切れが良好な状態で微量液体Lqmが分割される。また、供給流路41aに残る液体Lqは、微量液体Lqmが分割された時点では、表面張力によって供給流路41aに戻される。そして、櫛歯電極42の中心よりも排出流路41b側に存在する液体Lqは、再び櫛歯電極42によって左向きの力を受け、ゆっくりと供給流路41aと排出流路41bとの交差部に向かい、分割された微量液体Lqmとの速度差が生じることから、微量液体Lqmが再度液体Lqと一つになることは無い。
また、排出流路41bは、図22に矢印を示すように、空気流を導入することによって、分割された微量液体Lqmを効率的に搬送することができる。但し、空気流による微量液体Lqmの搬送は、空気中でも可能であるが、流路のような閉空間において行う方が、液滴の体積や空気流れを制御できるので好ましい。
本発明を通して、特に断りのない限り、表面弾性波発生手段の設けられる位置、すなわち表面弾性波が液体に作用する位置は、液体と気体が接触する気液界面の存在する位置の近傍が望ましい。
より詳細には、表面弾性波が液体に作用する位置は、液体と気体が接触する位置または当該位置と隣接もしくは対向した位置が望ましい。こうすることで、分割に適した位置に表面弾性波を作用させることができる。
以上のように、本発明にかかる微量液体制御装置は、流路に存在する連続液体から微量液体を所望の位置で分割するのに有用であり、特に、液体の分取や定量に適している。
本発明の実施の形態1に係る微量液体制御装置の外観を示す斜視図である。 図1に示す微量液体制御装置の流路及び表面弾性波発生手段を示す斜視図である。 図1に示す微量液体制御装置の断面図である。 図1に示す微量液体制御装置の流路を示す平面図である。 流路内の液体が分割されるメカニズムを説明する図である。 分割された微量液体の動きを説明する図である。 実施の形態1に係る微量液体制御装置の第1の変形例を示す図である。 実施の形態1に係る微量液体制御装置の第2の変形例を示す図である。 微量液体制御装置の概略構成を示す平面図である。 液体を分割する様子を示す平面図である。 図8に示す微量液体制御装置の変形例を示す平面図である。 液体を分割する様子を示す平面図である。 実施の形態3に係る微量液体制御装置の概略構成を示す平面図である。 液体を分割する様子を示す平面図である。 実施の形態4に係る微量液体制御装置の概略構成を示す平面図である。 液体を分割する様子を示す縦断面図である。 実施の形態4に係る微量液体制御装置の変形例を示す断面図である。 実施の形態5に係る微量液体制御装置の概略構成を示す縦断面図である。 図17に示す微量液体制御装置が液体を分割する様子を示す縦断面図である。 図17のA部を拡大し、櫛歯電極と分割前における液体端部との位置関係を説明するモデル図である。 分割時における櫛歯電極と液体端部との位置関係を説明するモデル図である。 実施の形態6に係る微量液体制御装置の概略構成を示す平面図である。 図21に示す微量液体制御装置が液体を分割する様子を示す平面図である。 分割時における液体端部に作用する力と液体とのを説明するモデル図である。
符号の説明
1 微量液体制御装置
2 伝播部材
2a 基板
2b 側板
2c カバー
2d 流路
2e 親水部
2f 空気孔
2g 流路
2h 空気孔
3 交流電源
5 櫛歯電極
5a,5b 電極
10 微量液体制御装置
11 伝播部材
11a 流路
11b 空気流路
12 櫛歯電極
12a,12b 電極
20 微量液体制御装置
21 伝播部材
21a 流路
21b 搬送流路
21c 空気流路
22 櫛歯電極
22a,22b 電極
25 微量液体制御装置
30 微量液体制御装置
40 微量液体制御装置
41 伝播部材
41a 供給流路
41b 排出流路
42 櫛歯電極
42a,42b 電極
If 気液界面
Lq 液体
Lqm 微量液体

Claims (17)

  1. 超音波によって液体を制御するように構成された微量液体制御装置において、
    前記超音波を伝播すると共に、前記超音波の伝播方向に沿って前記液体の流路が形成された伝播部材と、
    前記伝播部材に設置され、少なくとも2つの異なる方向に超音波を発生する超音波発生手段と、を有し、
    前記流路に保持された液体を、前記超音波発生手段の設置位置に対応し、かつ、前記液体が気体と接触する位置において前記超音波によって分割することを特徴とする微量液体制御装置。
  2. 前記超音波は、表面弾性波であることを特徴とする請求項1に記載の微量液体制御装置。
  3. 前記超音波発生手段は、前記流路に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の微量液体制御装置。
  4. 前記超音波発生手段は、櫛歯電極対であることを特徴とする請求項1又は2に記載の微量液体制御装置。
  5. 前記櫛歯電極対は、前記超音波の伝播方向に直交する方向における幅が前記流路の幅より広いことを特徴とする請求項4に記載の微量液体制御装置。
  6. 前記櫛歯電極対は、少なくとも2つの異なる方向に超音波を発生することを特徴とする請求項4に記載の微量液体制御装置。
  7. 前記表面弾性波は、前記液体が気体と接触する位置、前記液体が気体と接触する位置と隣接する位置、或いは前記液体が気体と接触する位置と対向する位置のいずれかで前記液体に作用することを特徴とする請求項2に記載の微量液体制御装置。
  8. 前記超音波は、音軸が交わる点又は伝搬方向が異なる点で前記液体を分割することを特徴とする請求項1に記載の微量液体制御装置。
  9. 前記超音波は、前記超音波発生手段の設置位置において伝播方向と交わる面で前記液体を分割することを特徴とする請求項1に記載の微量液体制御装置。
  10. 前記超音波は、前記超音波発生手段の設置されている領域の中央を含む面で前記液体を分割することを特徴とする請求項1に記載の微量液体制御装置。
  11. 前記超音波発生手段の設置位置に対応した位置は、前記超音波発生手段の設置位置、前記超音波発生手段の設置位置と隣接する位置、或いは前記超音波発生手段の設置位置と対向する位置のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の微量液体制御装置。
  12. 前記液体は、前記超音波発生手段の設置位置又は前記超音波発生手段と対向する位置において前記気体と接していることを特徴とする請求項1に記載の微量液体制御装置。
  13. 更に、前記液体に前記気体を接触させる界面確保手段が、前記液体が分割される位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の微量液体制御装置。
  14. 前記界面確保手段は、前記流路に接続され、当該流路に気体を導く導入口であることを特徴とする請求項13に記載の微量液体制御装置。
  15. 前記流路は、前記液体が所定の圧力で連続的に導入されることを特徴とする請求項1に記載の微量液体制御装置。
  16. 前記超音波は、所定の圧力で導入される前記液体を減速させることを特徴とする請求項15に記載の微量液体制御装置。
  17. 前記超音波は、分割された前記液体を搬送することを特徴とする請求項1に記載の微量液体制御装置。
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