JP4312029B2 - 微小流路素子 - Google Patents

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Description

本発明は、微量な試料の成分分析するための微小流路素子に関している。
近年、キャピラリ電気泳動法やクロマトグラフィなどを用いて、液体の成分分析を行うために、微小流路素子が用いられている。この微小流路素子は、ガラス基板や樹脂基板に、幅及び深さ数十μmの溝を形成するとともに、この溝をカバーにより覆うことにより、液体流路を形成する。このような微小流路素子は、前記液体流路と、この液体流路の両端に配置された液体保持部を有している。このような微小流路素子は、試料である液体を、一端の液体保持部から他端の液体保持部まで流し、前記液体の成分分析を行う。
このような微小流路素子は、例えば、非特許文献1に記載の装置、特許文献1に記載の装置、特許文献2に記載の装置、及び特許文献3に記載の装置等を含んでいる。
非特許文献1に記載の微小流路素子は、溝加工を施した基板に、カバーガラスを接合することにより、液体流路が形成される。また、この微小流路素子は、前記溝の端部(液体流路の端部)に別体で形成された液体保持部を接着する。
特許文献1に記載の微小流路素子は、溝加工を施した基板と、孔を備えているカバーガラスとを有している。前記液体流路は、前記基板とカバーガラスとを接合することにより形成される。なお、この微小流路素子において、液体保持部は、前記カバーガラスに設けられた孔を、前記溝の端部に配置することにより形成される。従って、この微小流路素子は、前記基板とカバーガラスとを接合するのみで形成され得るため、量産可能である。
特許文献2に記載の微小流路素子は、熱可塑性樹脂で構成されており、溝を有している第1チップと、溝が設けられていない第2チップとを接合して構成されている。この微小流路素子においても、前記液体流路は、前記第1チップと第2チップとを接合することにより形成される。また、前記第1又は第2チップには、貫通孔が設けられている。この貫通孔は、前記溝と連通する液体保持部を形成する。従って、この微小流路素子もまた、前記基板とカバーガラスとを接合するのみで、前記液体流路と前記液体保持部とを形成し得る。また、この微小流路素子は、熱可塑性樹脂で構成されているため、高精度の溝を形成し得る。
特許文献3に記載の微小流路素子もまた、特許文献1に記載の微小流路素子と同様に、溝加工を施した基板と、孔を備えているカバーガラスとを有しているとともに、前記孔により液体保持部を形成している。この特許文献3に記載の微小流路素子は、上記構成に加え、前記液体保持部に導電膜を有しているとともに、前記導電膜に接続するカートリッジ式の電極を有している。このため、この微小流路素子は、前記液体保持部に、電極の挿入が不要である。
Analytical Chemistry 1995,67,2059−2063 特開2000−346793号公報 特開平11−245270号 特許第2937064号公報
非特許文献1に記載の微小流路素子は、溝の端部に、前記液体保持部をひとつひとつ接着する必要があり、実験的に作成するにはよいが、量産するのは困難である。
特許文献1、及び特許文献3に記載の微小流路素子は、前記基板に張り合わせるカバーガラスに貫通孔が設けられている。一般的に、貫通孔を形成した場合、溝を形成した場合に比べ、開口を含む面の平面度が低下してしまう。このため、カバーガラスの前記基板と対面する面の平面度は、カバーガラスに貫通孔が形成されていない場合に比べ、低くなってしまう。その結果、前記基板とカバーガラスとは、接合不良を起こし、製品の不良率は、増大する虞がある。特に、ガラスに前記貫通孔を設けた場合、ばりを発生する恐れが高い。このばりは、前記基板とカバーガラスとの接合不良の可能性を増大させる。なお、前記ばり取りの処理を施す場合、工数が増大し、加工が煩雑になるとともに、コスト高になってしまう。
また、特許文献2の微小流路素子は、溝が設けられている前記第1チップ及び溝が設けられていない第2チップのどちらか一方に、貫通孔が設けられている。前記第2チップに貫通孔が設けられている場合、特許文献1並びに特許文献3に記載の微小流路素子と同様に、前記第2チップの平面度が低下し、第1チップと第2チップとの接合不良を起こす恐れがある。また、前記第1チップに貫通孔が設けられている場合、前記第1チップには、溝並びに貫通孔を形成するため、複雑な形状に加工しなければならず、コスト高になってしまう。
上記課題を鑑みて、本発明の目的は、加工が容易で、安価に量産可能な微小流路素子を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の微小流路素子は、以下の構成を有している。
本発明の一態様の微小流路素子は、溝形成面と、前記溝形成面に形成された溝とを有している第1部材と、前記第1部材と接合される実質的に平面な接合面を有し、前記接合面が前記溝の前記溝形成面側の開口の少なくとも1部分を覆う第2部材と、前記第1並びに第2部材と共に、前記溝と連通する液体保持部を画定する凹部を有している第3部材とを具備している。
本発明は、加工が容易で、安価に量産可能な微小流路素子を提供し得る。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
まず、第一の実施の形態について図1並びに図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態の微小流路素子を示す分解斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態の微小流路素子1は、第1部材10と、第2部材20と、第3部材30とを有している。
第1部材10は、図2中に示されるように、板状に構成されており、実質的に平面である溝形成面12を有している。また、第1部材10は、自身の長手方向の両端に、溝形成面12と直交する端面13を有している。端面13もまた実質的に平面に形成されている。なお、本明細書中において、溝形成面12に沿って互いに直交する2軸をX軸並びにY軸とする。さらに、本実施の形態において、溝形成面12の長手方向に沿った軸をX軸とする。また、X並びにY軸と直交する軸を、Z軸とする。従って、板状の第1部材10の厚さは、Z軸における寸法である。
本実施の形態において、第1部材10は、ガラスにより形成されている。しかしながら、第1部材10を形成する材料は、公知の材料から任意に選定し得る。この溝形成面12には、溝加工により、溝11が形成されている。上記溝加工は、公知のいかなる方法で行うことも可能である。本実施の形態において、前記溝加工は、集積プリント配線回路を製作するように形成されている。具体的には、本実施の形態においては、フォトリソグラフィーを応用してフォトマスクを形成する。これとともに溝形成面12上には、レジスト液が塗布される。そして、露光、現像、並びにフッ酸によるエッチングが、溝形成面12に対して行われ、溝形成面12上に溝11が形成される。前記溝加工は、ダイシングソーによる削り加工や、レーザーアブレーションプラズマエッチング等により行うことも可能である。
溝11は、図2中に示されるように、溝形成面12で開口した溝形成面開口14を有している。即ち、溝形成面開口14は、Z軸に沿った方向に向いた(XY平面に沿って)開口である。また、溝11は、第1部材10の長手方向(X軸)において両端まで延びている。従って、この溝11は、両端面13において、夫々端部開口15を有している。言い換えると溝11は、X軸において、両端で開口している。これらの端部開口15は、本実施の形態において、第1部材10のY軸においての中央部に配置されている。なお、本実施の形態において溝11は、深さ(Z軸寸法)並びに幅(Y軸寸法)とが1mm以下に設定されている。しかしながら、溝11は、寸法において限定されることはない。
第2部材20は、板状に構成されており、実質的に平面な接合面21を有している。この接合面21は、微小流路素子1が組み立てられた際に、第1並びに第3部材10,30の全体を覆い得る大きさに設定されている。この第2部材20もまた、ガラスにより形成されているが、材料において限定されることはない。
第3部材30は、枠状に形成されている枠体であり、第1部材10と実質的に同一の厚さを有している。第3部材30は、この枠体の内壁により画定される中心孔35を有している。中心孔35は、第1部材10の外径と実質的に一致している。即ち、枠状の第3部材30は、中心孔35に、第1部材10を嵌合させ得る。この第3部材30は、アクリルなどのプラスチックにより構成されており、型成型により上記枠状に構成されている。この第3部材30の材料は、型成型が行える材料であれば限定されないが、安価に製造し得るため、プラスチックが好ましい。
この第3部材30は、第2部材20と接続される下面を有している。この下面は、実質的に平面に構成されている。また、この第3部材30は、自身の長手方向において互いに対向する内壁31を有している。この内壁31は、前記下面に対して直交する方向に延びている。また、これらの内壁31の夫々に、凹部32を有している。凹部32は、第3部材30の下面と平行な面内において、溝11の端部開口15よりも大きい断面形状を有している。これらの凹部32の夫々は、第3部材30に対して第1部材が嵌め込まれた際に、X軸において、端部開口15と対向する位置に配置が設定されている。本実施の形態においては、凹部32は、第3部材30の幅方向において、中央部に形成されている。この凹部32は、上記型形成時に形成されている。
上述のように構成された第1部材10と、第2部材20とは、Z軸において積層されて、互いに張り合わせている。具体的には、第1部材10の溝形成面12と、第2部材20の接合面21とが、互いに張り合わされている。このとき、第1部材10は、第2部材20の略中央部に配置される。この張り合わせにより、溝11は、溝形成面開口14の全体が第2部材20により覆われ、液体検査時の液体流路を形成する。
続いて、第3部材30は、第1部材10と嵌め合わせる。これにより、第3部材30の2つの内壁31は、X軸において対面する端面13と張り合わされる。なお、第1部材10は、第3部材30の枠内の形状(中心孔35の形状)と凹部32以外実質的に同一であるとともに、第3部材30と実質的に同一な厚さ(Z軸における寸法)を有している。このため、互いに嵌合された第1並びに第3部材10,30は、一枚の板状に構成される。
また、第3部材30は、第1部材10に嵌め合わされた際に、第1部材10とともに、第2部材20の接合面21上に固定される。即ち、第3部材30は、第2部材20にZ軸において積層される。この固定により、第3部材30の下面は、Z軸において対面する第2部材20の接合面21と張り合わされる。なお、第2部材20は、互いに嵌合されて板状にされた第1並びに第3部材10,30と実質的に同一なX並びにY軸の寸法を有している。このため、組み立てられた微小流路素子1は、板状に形成される。
なお、凹部32は、上述のように、X軸において、第1部材10の端面13と張り合わされ、Z軸において一方の側が接合面21と張り合わされている。この結果、凹部32は、第1並びに第2部材20,30と共に、Z軸において、接合面21と反対側で開口した穴40(図3参照)を画定する。
また、各凹部32は、X軸において、溝11の両端部と対向する位置に配置されている。このため、各穴40は、X軸において、溝11と連通している。言い換えると、一方の穴40は、X軸において、前記液体流路の一端と連通し、他方の穴40は、前記液体流路の他端と連通している。これにより、一方の穴40は、流体の検査時の液体流入口として用いられ、流入時の液体の一時溜まりとなる。また、他方の穴40は、検査後の液体を排出する前の一時溜まりとなる。従って、これらの穴40は、液体流路の入口並びに出口のための液体保持部であり、第1乃至第3部材10,20,30により画定されている。即ち、穴40である液体保持部は、溝11の一部を、凹部32と第1並びに2部材10、20とにより囲むことにより構成されている。
前記構成に示すように、第1部材10と第2部材20とを接合することにより、液体検査用の液体流路を構成している。従って、本実施の形態の微小流路素子1は、容易に前記液体流路を形成し得る。
また、前記液体流路と連通する穴40は、溝11の端部開口15より大きい開口を有する凹部により開口が画定されている。このため、実施の形態の微小流路素子1は、穴40により、検査用の液体を、流入並びに排出をスムーズに行い得る。
また、本実施の形態の液体保持部である穴40は、溝11の一部を、凹部32と第1並びに2部材10、20とにより囲むことにより構成されている。従って、穴40は、第1乃至第3部材10,20,30に対して、貫通孔等を加工することなく構成され得る。従って、第1乃至第3部材10、20、30の接合される面の平面度は、貫通孔が加工されている場合に比べて、高くし得る。平面度の高いこれらの部材は、確実に張り合わされ得る。従って、本実施の形態の微小流路素子1は、張り合わせ不良に起因した製品不良の確率を低減し得る。このように、本実施の形態の微小流路素子1は、溝11の溝加工以外の加工が不要である。このため、微小流路素子1は、液体保持部も加工して形成する場合に比べて、安価に製造され得る。
また、X軸において溝11に連通する各穴40は、Z軸に沿った方向に向いた開口を有している。このため、微小流路素子1は、Z軸に沿っての液体の流入並びに排出を行い得るため、使用者が前記液体保持部に対してアクセスし易い。このように、本実施の形態の微小流路素子1は、第1乃至第3部材10、20、30に対して、Z軸において溝11と連通させる貫通孔により液体保持部を形成することなく、アクセスを向上させ得る。
また、液体保持部を構成する第3部材30は、液体流路を構成する第1並びに第2部材10,20と別体で構成されている。これとともに、第3部材30は、加工が容易な材料により構成されている。この構成により、第3部材30は、液体の成分分析に使用される前記液体流路に使用されない。従って、本実施の形態の微小流路素子1は、前記成分分析の性能に影響を及ぼすことなく、液体保持部を構成する材料を任意に選定し得る。従って、本実施の形態の微小流路素子1は、高精度な測定が可能でありながら、材料選定が容易になり得る。
なお、本実施の形態において、第1並びに第2部材20は、ガラスにより構成され、第3部材30はプラスチックにより構成されている。このように、液体流路をガラスで構成することにより、本実施の形態の微小流路素子1は、液体の吸光度測定などの光を用いた成分分析においても、より高精度に行い得る。これとともに、第3部材30は、プラスチックの型成型により、大量に安価に製造され得る。また、上記構成に示すように、第3部材30を、プラスチックのような、第1並びに第2部材10,20を構成する材料より光透過性の低い材料で構成した場合、成分検査時に、検査と関係ない第3部材を透過した光が、液体流路に拡散することを防止し得る。
また、第3部材30は、溝の端部の数と同数の凹部を有している。このため、1つの第3部材30を取り付けることにより、全ての端部に対して凹部を配置し得る。従って、上記構成により、より容易に、微小流路素子を組み立て得る。
また、本実施の形態において、組み立てられた微小流路素子1は、板状に構成され、余計な突起を有していない。このため、本実施の形態の微小流路素子1は、突起が有る場合にくらべて、梱包が容易であるとともに、保管も少ないスペースで行い得る。
以下に、本実施の形態の変形例について説明する。
(変形例1)
上記微小流路素子1は、第1部材に直線状の溝11が形成されている。しかしながら、溝11は、第1部材10の溝形成面12の全体が第2部材20により覆われている場合、第1部材のX並びにY軸に沿った面(例えば第1部材10の前記下面)以外で開口しているならば、形状は任意である。
例えば、変形例1の微小流路素子1aは、図4中に示されるように、第1乃至第3部材10、20、30が円盤状に形成されている。これとともに、第1部材10には、互いに直交する十字形状の溝11aが設けられている。この溝11aの各端部は、第1部材10の半径方向において、開口している。第3部材30には、溝11aの各端部に対応する位置に、凹部32が形成されている。即ち、溝11aの4つの端部に対応して、凹部32は、4つ設けられている。このような溝形状であっても、微小流路素子1aは、微小流路素子1と同様に、貫通孔を加工することなく構成された液体保持部が設けられ得る。また、複数の液体保持部を設けることにより、複数箇所から液体の流入を行える。これにより、幅広い検査の種類に対応した微小流路素子1が構成され得る。
また、溝11は、直線並びに曲線の少なくとも一方により構成されることも可能であるし、複数に分岐して構成されることも可能である。
(変形例2)
上記微小流路素子1において、第1部材10には、1つの溝11のみが形成されている。しかしながら、第1部材10には、複数の溝11を形成することも可能である。
例えば、変形例2の微小流路素子1bは、図5中に示されるように、半円形状の2つの第1部材10を有している。2つの第1部材10は、半径方向の中心部に、この第1部材と同心の半円形状の切り欠きを有している。このため、2つの第1部材10は、互いのX軸並びにY軸を一致させて接合された際に、環状の板を構成する。このとき、これらの切り欠きは、前記環状の板の中心孔を構成する。
また、第1部材10には、半径方向に全体に延びる複数の溝11を有している。本実施の形態において、溝11は、各第1部材10に3つ設けられている。また、これらの溝11は、各第1部材10が互いに接合された際に、環状の板の中心から、放射状に延びるように配置されている。従って、各溝11は、環状の板の内壁(前記中心孔の内壁面)から、前記環状の板の外周面まで延びている。
また、この微小流路素子1bは、2つの第3部材30a、bを有している。第3部材30aは、環状に組み合わされた第1部材10の中心孔の内径と実質的に同一な外径を有している。従って、第3部材30aは、前記中心孔中に嵌合可能に構成されている。第3部材30bは、環状に形成されており、組み合わされた第1部材10の外径と実質的に同一な内径を有している。従って、この環状の第3部材30bの中心孔には、組み合わされた第1部材10が嵌合可能である。
また、第3部材30a,bには、各溝11の端部と対向する位置に凹部32が設けられている。このため、前記環状の板の半径方向において、これらの凹部32は、各溝11の両端と対向する位置に配置される。
また、第1並びに第3部材10,30には、微小流路素子1と同様に、これらの全体を覆うように第2部材30が張り合わされている。
上記構成により、微小流路素子1bは、第1部材10に複数の溝11を夫々独立した液体流路として形成することが可能である。これとともに、第1乃至第3部材10,20,30に対して貫通孔を設けることなく、各液体流路に対して、液体保持部を提供し得る。
また、上述のように、第1並びに第3部材10,30は、1つの微小流路素子に対して、複数の設けることが可能である。
また、本実施の形態の第3部材30には、測定を観察するための窓を設けることが可能である。
(第2の実施の形態)
続いて、第2の実施の形態に従った微小流路素子1cについて図6並びに図7を参照して説明する。なお、本実施の形態において、上述した第1の実施の形態の微小流路素子1と同一の構成は、同一の参照符号を付して説明を省略する。
本実施の形態の微小流路素子1cは、第3部材30cの構成が、第1の実施の形態と異なっている。
本実施の形態の第3部材30cは、溝11の端部の数と対応して、2つ設けられている。各第3部材30cは、夫々1つの凹部32を有するように、コの字形状を有している。また、各第3部材30cは、導電性の部材により形成されている。本実施の形態においては、各第3部材30cは、導電性のプラスチックにより形成されている。
第1並びに第2部材10,20は、第1の実施の形態と同様に互いに張り合わされ、各第3部材30cは、第1の実施の形態の同様に、各溝11の端部開口15と対向する位置に配置され、第1並びに第2部材10,20に固定される。
上記構成により、本実施の形態の微小流路素子1は、第1の実施の形態と同様に、貫通孔を加工する必要がないため、加工が容易で、不良率を低減し、安価に量産可能な微小流路素子を提供し得る。
また、本実施の形態の第3部材30cは、導電性の部材により形成されている。このため、微小流路素子1cは、キャピラリ電気泳動法により液体を検査する場合においても、前記液体流路に対して、第3部材30cを介して電流を流し得る。従って、微小流路素子1cは、ガラス基板上にスパッタリングなどの電極膜を液体保持部に対して形成する場合に比べて、安価でかつ容易に形成し得る。また、この場合、第1乃至第3部材10,20,30c上には、金属膜が形成されていないため、これらの接合時に充分にこれらに熱をかけることが可能である。このため、これらの接合をより確実に行うことが出来る。従って、この微小流路素子1cは、より歩留まりが向上し、安価に製造され得る。
なお、本実施の形態の微小流路素子1cにおいて、各第3部材30cは、導電性の部材により構成せず、プラチナ(Pt)、金(Au)等の貴金属膜が被覆されることにより、電極として構成されることも可能である。
また、本実施の形態の第3部材30cは、各溝毎に設けられているため、第1部材10の端面13と接合される面と、第2部材20の接合面と接合される面との精度のみを高めるだけで、接合の精度を高め得る。従って、本実施の形態の第3部材30cは、複数の溝11の端部に対して凹部32を提供する場合に比べて、より容易に製造され得る。
なお、本実施の形態の微小流路素子1cにおいて、溝11は、第1部材10の長手方向全体に渡って延びているが、図8中に示すように、長手方向全体の寸法より小さい寸法に形成されることも可能である。この場合、第2部材20の長手方向の寸法は、溝11の長手方向の寸法より小さく設定される。そして、互いに接合された第2並びに第3部材20,30が、溝11を覆い、液体流路並びに液体保持部を形成する。このような構成の微小流路素子1dにおいても、第1の実施の形態と同様に、貫通孔を加工する必要がないため、加工が容易で、不良率を低減し、安価に量産可能な微小流路素子を提供し得る。
これまで、いくつかの実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
図1は、第1の実施の形態に従った微小流路素子を示す概略的な分解斜視図である。 図2は、図1中の第1部材を示す大略的な斜視図である。 図3は、第1の実施の形態の微小流路素子の上面図である。 図4は、第1の実施の形態の微小流路素子の変形例を示す上面図である。 図5は、第1の実施の形態の微小流路素子のもう1つの変形例を示す上面図である。 第2の実施の形態に従った微小流路素子を示す概略的な分解斜視図である。 第2の実施の形態に従った微小流路素子を示す概略的な斜視図である。 第2の実施の形態に従った微小流路素子の変形例を示す概略的な分解斜視図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d…微小流路素子;10…第1部材;20…第2部材;30,30a,30b,30c…第3部材;11,11a…溝;12…溝形成面、13…端面、14…溝形成面開口、15…端部開口;21…接合面;31…内壁;32…凹部;35…中心孔;40…穴(液体保持部)

Claims (8)

  1. 溝形成面と、前記溝形成面に形成された溝とを有している第1部材と、
    前記第1部材と接合される実質的に平面な接合面を有し、前記接合面が前記溝の前記溝形成面側の開口の少なくとも1部分を覆う第2部材と、
    前記第1並びに第2部材と共に、前記溝と連通する液体保持部を画定する凹部を有している第3部材と
    を具備している微小流路素子。
  2. 前記第1部材は、一端と他端とを有しており、
    前記溝は、前記第1部材の一端から他端まで延びている請求項1に記載の微小流路素子。
  3. 前記第1部材は、一端と他端とを有しているとともに、前記第2部材より大きい外径寸法を有しており、
    前記溝は、第1部材の両端まで到達しない請求項1に記載の微小流路素子。
  4. 前記第3部材は、溝の端部の数と同数の凹部を有している請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の微小流路素子。
  5. 前記第3部材を複数有している請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の微小流路素子。
  6. 前記複数の第3部材のうちの少なくとも2つは、導電性である請求項5に記載の微小流路素子。
  7. 前記第1及び第2部材は、ガラスにより構成されている請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の微小流路素子。
  8. 前記第3部材は、プラスチックにより構成されている請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の微小流路素子。
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