JP4311078B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式の複写機、プリンタ、ファックス等の画像形成装置において、像担持体上に形成したトナー像を被転写体に転写した後に、像担持体上に残留する転写残留トナーをブレードなどで掻き取って回収する方式のクリーニング装置を備えた画像形成装置が用いられている。
【0003】
しかし、この方式の画像形成装置は、クリーニング装置で回収したトナーを機外に取り出して廃棄する必要があるため、環境管理の観点から好ましいものとはいえない。そこで、近年、廃棄トナーを発生させるクリーニング装置を持たない、いわゆるブレードレス(クリーナレス)方式の画像形成装置が開発され広く用いられるようになっている。
【0004】
このブレードレス方式の画像形成装置としては、像担持体上に残留した転写残留トナーを現像器で回収する方式のものが多いが、この方式では、現像器よりも上流側に配置されている帯電ロールに転写残留トナーが付着して帯電不良を発生させやすく、画像ディフェクトの原因となるという問題がある。
【0005】
そこで、帯電ロールへの転写残留トナーの付着を防止するために転写部の下流側に設けたブラシで像担持体上の転写残留トナーを均一化し、さらに下流側に設けたトナー帯電量制御手段で正規極性に帯電処理することにより帯電ロールへの転写残留トナーの付着を防止するとともに現像器で転写残留トナーを効率的に回収するようにした画像形成装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、帯電ロールよりも上流側に、転写工程後の像担持体上に残留する転写残留トナーを正規極性に帯電処理する帯電量制御手段を設けて、像担持体上へのトナーの融着を防止し、帯電ロールへの転写残留トナーの付着汚染を防止するようにした画像形成装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−215798号公報(第2〜3頁、第1図)
【特許文献2】
特開2001−215799号公報(第2〜4頁、第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本発明者らの研究によれば、上記特許文献のように、ブラシなどの転写残留トナー均一化手段により転写残留トナーを均一化したり、帯電量制御手段により転写残留トナーの帯電量を制御したりしただけでは、転写残留トナーによる帯電ロールの汚染を完全に防止することはできず、帯電不良による画像ディフェクトが発生してしまうことが確認されている。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑み、転写残留トナーによる帯電ロールの汚染に起因する画像ディフェクトの防止された画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の画像形成装置は、
所定の方向に移動する像担持体と、その像担持体表面に所定の電荷を付与する帯電部と、その像担持体上に潜像を形成する潜像形成部と、その潜像をトナーで現像してその像担持体上にトナー像を形成する現像部と、そのトナー像を所定の被転写体に転写する転写部とを有する画像形成部を備えた画像形成装置において、
上記現像部がトナー像の形成を開始してから終了するまでの時間をT1、トナー像の形成を終了してから次のトナー像の形成を開始するまでの時間をT2としたとき、T2/T1が0.2以上である条件下で上記画像形成部を動作させる制御部を備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明の画像形成装置によれば、時間T2の間に、像担持体上の転写残留トナーが十分に除去されるので、転写残留トナーによる帯電ロールの汚染に起因する画像ディフェクトを効果的に防止することができる。
【0012】
ここで、上記の画像形成装置が、上記転写部よりも上記像担持体移動方向下流側において、転写後の像担持体上に残留する転写残留トナーの極性を所定の極性に揃える極性整合部を備えたものであってもよい。
【0013】
本発明の画像形成装置を上記のように構成した場合は、転写残留トナーの極性が所定の極性に揃えられることにより、反対の極性のトナーが無くなるので、反対の極性のトナーによる帯電ロールの汚染が減少し、画像ディフェクトを一層効果的に防止することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0015】
図1は、本実施形態の画像形成装置の概略構成図である。
【0016】
図1に示すように、この画像形成装置100は、感光体ドラム11Y,11M,11C,11K、帯電ロール12Y,12M,12C,12K、露光装置13Y,13M,13C,13K、現像器14Y,14M,14C,14K、一次転写ロール15Y,15M,15C,15K、極性整合ブラシ16Y,16M,16C,16K、中間転写ベルト17、中間転写ベルトクリーナ18、二次転写ロール19、定着器20、および制御部21を備えている。
【0017】
なお、上記の各構成要素の末尾に付された符号Y、M、C、およびKは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、および黒の画像形成用の構成要素であることを示している。
【0018】
なお、本実施形態における感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kは、本発明にいう像担持体に相当するものであり、帯電ロール12Y,12M,12C,12Kは、本発明にいう帯電部に相当するものであり、露光装置13Y,13M,13C,13Kは、本発明にいう潜像形成部に相当するものであり、現像器14Y,14M,14C,14Kは、本発明にいう現像部に相当するものであり、一次転写ロール15Y,15M,15C,15Kは、本発明にいう転写部に相当するものであり、極性整合ブラシ16Y,16M,16C,16Kは、本発明にいう極性整合部に相当するものであり、中間転写ベルト17は、本発明にいう所定の被転写体に相当するものである。
【0019】
これらの各色用の感光体ドラム、帯電ロール、露光装置、現像器、一次転写ロール、および極性整合ブラシにより各色用の画像形成部10Y,10M,10C,10Kが構成される。
【0020】
以下に、この画像形成装置の主要部の仕様について説明する。
【0021】
感光体ドラム直径:30mm
感光体ドラム中心間距離:100mm
ROSレーザ(露光装置):780nm
現像方式:二成分現像方式
中間転写ベルト:ポリイミド
プロセス速度:104mm/s
潜像電位背景部:−500V、画像部:−200V
現像ロール スリーブ直径:16mm
スリーブ回転速度:208mm/s
感光体と現像ロールの間隔:0.3mm
現像バイアス DC成分:−400V
AC成分:1.5kVp−p(6kHz)
転写条件:
一次転写ロール:+500V〜1KV
二次転写ロール:+1.6KV
本実施形態の各画像形成部には、給電シャフトの外周に導電性弾性体層と表面層を被覆した2層構成の帯電ロールを用いている。
【0022】
帯電ロールの表面層には、イソシアネート処理を施したエピクロロヒドリンゴムを用いている。このエピクロロヒドリンゴムは、トナーやその他の異物が極めて付着しにくい高離型性を有している。
【0023】
導電性弾性体層には、低硬度の発泡ウレタンを用いている。
【0024】
給電シャフトの直径は6mm、弾性体層の肉厚は1.5mm、表面層の肉厚は0.5mm、帯電ロールの外径は10mm、硬度は28度(AskerC硬度)である。
【0025】
本実施形態の帯電ロールの表面層は、通常の帯電ロールに比べてトナーその他の異物が付着しにくい高離型性を有している。さらに、導電性弾性層として発泡ウレタンを使用することによって低硬度を実現させており、トナーや異物が極めて付着しにくくなっている。
【0026】
帯電ロールの印加電圧はVp−p=1.3KV、f=650Hz、Vdc=−520Vである。
【0027】
帯電ロールは、上記の構成に限定されるものではなく、例えば、給電シャフトの外周面に棒状または管状の導電性弾性体層を形成し、その上に抵抗層、および表面保護層を被覆した3層構造のものなどを用いてもよい。
【0028】
帯電ロールの各層には、イオン導電性物質、あるいは電子導電性物質、あるいはその双方が分散されている。イオン導電性物質としては、例えば過塩素酸リチウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸アンモニウム、第四級アンモニウムクロールイド等の過塩素酸塩やアンモニウム塩などが用いられる。電子導電性物質としては、例えば、カーボンブラック、グラファイトなどの他、アルミニウム、ステンレス鋼(SUS)等の各種導電性金属、または合金、酸化錫、酸化インジウム、酸化チタン、酸化錫−酸化アンチモン複合酸化物、酸化錫−酸化インジウム複合酸化物等の各種導電性金属酸化物などの微粉末を用いることができる。
【0029】
帯電ロールの給電シャフトは、電極部材としての機能の他に、帯電ロールの支持部材としての機能を有するものであり、例えばアルミニウム、銅合金、SUS等の金属または合金、クロム、ニッケル等で鍍金処理を施した鉄、合成樹脂などの導電性の材質で構成される。
【0030】
導電性弾性体層は、帯電ロールが適切なニップ幅ないしニップ圧でもって感光体ドラム表面に接触して感光体ドラム表面を均一に帯電できるよう、帯電ロールを所定の抵抗値および硬度に収めるために設けられる。この導電性弾性体層は、上述のようなイオン導電性物質および電子導電性物質から選ばれる少なくとも1種の物質(以下、導電剤という)をゴム材料中に分散させることによって形成される。ゴム材料としては、例えばイソプレンゴム、クロロプレンゴム、エピクロルヒドリン系ゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、SBR、NBR、EPDM、スチレン−ブタジエンゴム−スチレン、これらのブレンドゴム等が挙げられる。導電性弾性体層の体積抵抗率については、抵抗層の体積抵抗率と密接に関連するが、104Ωcm〜109Ωcmの範囲にあることが好ましい。
【0031】
抵抗層は、帯電ロールを所定の抵抗値に調整するために設けられるもので、ポリアミド、ポリエチレン、ポリウレタン、アクリル樹脂、エピクロルヒドリン系ゴム等の高分子材料に導電剤を分散させた薄膜から形成される。抵抗層の体積抵抗率は104Ωcm〜109Ωcmの範囲にあることが好ましい。
【0032】
表面保護層は、感光体ドラム表面にタック(導電剤が沁み出し感光体とくっついてしまう現象)が発生する恐れがある場合や抵抗層の磨耗を防止するために設けられるものであり、ポリアミド、ポリエチレン、ポリウレタン、アクリル樹脂等の高分子材料に導電剤を分散させた薄膜から形成される。表面保護層の体積抵抗率は104Ωcm〜109Ωcmの範囲にあることが好ましい。
【0033】
帯電ロールは、上述のタック発生等の恐れがない場合には上記表面保護層を敢えて設ける必要はなく、また帯電ロールの抵抗値を表面保護層で調整することによって抵抗層を不要とすることができる。さらに、導電性弾性体層から軟化剤やゴム材料等がブリードしてくる恐れのある場合は、導電性弾性体層と抵抗層の間にポリアミド、ポリウレタン等に導電剤を分散させた中間層を設けることが好ましい。
【0034】
帯電ロールの体積抵抗率は、104Ωcm〜109Ωcmの範囲にあることが好ましい。これは、前述した導電性弾性体層,抵抗調整層および表面保護層等の各構成材料の体積抵抗率と膜厚とを適宜組み合わせることによって、上記範囲内に調整することが可能である。
【0035】
次に、極性整合ブラシについて説明する。
【0036】
図1に示すように、極性整合ブラシ16Y,16M,16C,16Kは、一次転写ロール15Y,15M,15C,15Kよりも感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの回転方向下流側に配備されており、転写後の各感光体ドラム上に残留する転写残留トナーの極性を所定の極性に揃える作用を行う。
【0037】
例えば、この画像形成装置100に備えられた現像器14Y,14M,14C,14Kが、マイナス帯電型感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kに形成された潜像を、マイナスに帯電したトナーで現像する方式の場合には、各感光体ドラム上に残留する転写残留トナーの極性を、現像器のトナー極性と同極性のマイナス極性に揃える。
【0038】
このように転写残留トナーの極性を、所定の極性に揃える理由については、図3を参照しながら詳細に説明する。
【0039】
各極性整合ブラシは、外径5mmの回転軸上に長さ2.5mm、太さ約2デニールのナイロンの毛を植毛した外径10mmのブラシロールである。ブラシの密度は120Kf/inch2であり、感光体ドラムへのブラシの食い込み量は0.5mm、ブラシの回転方向は感光体ドラムと連れ回り方向であり、ブラシの外周速度は感光体ドラムの表面速度と同じである。
【0040】
各極性整合ブラシの回転軸には、0V〜−1.3KVの電圧が印加される。この印加電圧については後述する。
【0041】
本実施形態の画像形成装置には、離型性の高い球形トナーが使用される。
【0042】
次に、この画像形成装置100の基本的な画像形成動作について説明する。
【0043】
先ず、イエローの画像形成部10Yによるトナー像形成が開始され、矢印A方向に回転する感光体ドラム11Y表面に、帯電ロール12Yにより所定の電荷が付与される。次に、露光装置13Yにより感光体ドラム11Y表面にイエロー画像に相当する露光光が照射されイエローの潜像が形成される。その潜像は現像器14Yによりイエローのトナーで現像されて感光体ドラム11Y上にイエローのトナー像が形成される。そのトナー像は一次転写ロール15Yにより中間転写ベルト17に転写される。
【0044】
中間転写ベルト17は矢印B方向に循環移動しており、中間転写ベルト17上に転写されたイエローのトナー像が次の色の画像形成部10Mの一次転写ロール15Mに到達するタイミングに合わせて、次の色のマゼンタのトナー像が一次転写ロール15Mに到達するように、マゼンタの画像形成部10Mによるトナー像形成が行われる。こうして形成されたマゼンタのトナー像は、一次転写ロール15Mにおいて中間転写ベルト17上のイエローのトナー像の上に重ねて転写される。
【0045】
続いて、シアンおよび黒の画像形成部10C,10Kによるトナー像形成が上記と同様のタイミングで行われ、一次転写ロール15C,15Kにおいて中間転写ベルト17上のイエローおよびマゼンタのトナー像の上に順次重ねて転写される。
【0046】
こうして、中間転写ベルト17上に転写された多色トナー像は、二次転写ロール19により用紙P上に二次転写され、多色トナー像は用紙Pとともに矢印D方向に搬送され、定着器20により用紙P上に定着されてカラー画像が形成される。
【0047】
次に、本実施形態における制御部21の動作について説明する。
【0048】
図2は、本実施形態の画像形成装置における現像部の動作時間を示す図である。
【0049】
本実施形態における制御部21は、図2に示すように、各現像部がトナー像の形成を開始してから終了するまでの時間をT1、トナー像の形成を終了してから次のトナー像の形成を開始するまでの時間をT2としたとき、T2/T1が0.2以上である条件下で各画像形成部を動作させる。
【0050】
制御部21により各画像形成部を上記のように動作させる理由について以下に説明する。
【0051】
図3は、本実施形態の各画像形成部の動作を示す図である。
【0052】
この画像形成部には、矢印A方向に回転する感光体ドラム11、感光体ドラム11体表面に所定の電荷を付与する帯電ロール12および帯電ロール12にAC電圧とDC電圧を重畳させたバイアス電圧を印加する電源12a、感光体ドラム11体上に潜像を形成させる露光装置13、形成された潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像器の現像ロール14a、形成されたトナー像を、矢印B方向に移動する中間転写ベルト17に転写する一次転写ロール15、転写後の感光体ドラム11上に残留する転写残留トナーの極性を所定の極性に揃える極性整合ブラシ16、極性整合ブラシ16に所定の電圧を印加する電源16a、および中間転写ベルト17が備えられている。
【0053】
現像器により形成されたトナー像は、ほとんどが一次転写ロール15により中間転写ベルト17に転写されるが、その一部分は感光体ドラム11上に残留する。この転写残留トナー30は、マイナス極性に帯電されたマイナストナー30aおよびプラス極性に帯電されたプラストナー(リトランスファートナー)30bから構成されている。
【0054】
この転写残留トナー30が帯電ロール12に突入すると、その突入時の条件によっては、帯電ロール12は突入トナーの付着により汚染されてしまい、特に、ハーフトーンプリントサンプル上に帯電不良による白抜けが生じ重大な画像ディフェクトを発生させる。
【0055】
この帯電ロール12の汚れは、突入トナーの極性およびその帯電量に依存することが判っており、突入トナーがプラス極性の場合に汚れ量が非常に多くなる。従って、極性整合ブラシ16により極性をマイナスに揃える必要がある。
【0056】
そこで、図1および図3に示したように、本実施形態の画像形成装置の各画像形成部には、各一次転写ロールよりも各感光体ドラム回転方向下流側に極性整合ブラシ16Y,16M,16C,16Kが備えられている。
【0057】
これらの各極性整合ブラシにより、転写後の各感光体ドラム上に残留する転写残留トナーの極性は所定の極性に揃えられる。すなわち、転写残留トナーのうちのプラストナー(リトランスファートナー)をマイナス極性に揃える。こうすることにより、プラストナーによる帯電ロールの汚染を減少させて帯電不良による画像ディフェクトの発生を有効に防止することができる。
【0058】
なお、帯電ロール12に付着しなかった転写残留トナー30は、この画像形成部の現像ロール14aに回収される。
【0059】
なお、マイナストナー30aのうち、帯電量が小さいものほど帯電ロール12を汚しやすく、帯電量が大きいものほど帯電ロール12を汚しにくい。しかし、帯電量をある一定値以上に増加させても汚れやすさは変化しない。
【0060】
次に、極性整合ブラシへの印加電圧とブラシ通過後のトナー帯電量との関係を調べるために行った実験結果について説明する。
【0061】
電源16aから極性整合ブラシ16に印加される電圧を調整することにより、極性整合ブラシ16を通過した後のトナー帯電量がどのように変化するかについて実験で確かめた。
【0062】
表1にその実験結果を示す。
【0063】
【表1】
Figure 0004311078
【0064】
表1に示すように、極性整合ブラシに突入するトナー(リトランスファートナー)の帯電量が+15μC/gの場合に、電源16a(図3参照)から極性整合ブラシ16への印加電圧を0V、および−800Vとした時の極性整合ブラシ16通過後のトナー帯電量は、それぞれ+15μC/g、および−30μC/gであった。
【0065】
また、極性整合ブラシに突入する転写残留トナーの帯電量が−30μC/gの場合に、電源16a(図3参照)から極性整合ブラシ16への印加電圧を−800V、および−1.3KVとした時の極性整合ブラシ16通過後のトナー帯電量は、それぞれ−60μC/g、および−90μC/gであった。
【0066】
図4は、帯電ロールの汚れ量に及ぼす非トナー像形成時間とトナー像形成時間との比率およびトナー帯電量の影響を示すグラフである。
【0067】
図4に、縦軸を帯電ロールの汚れ量とし、横軸を非トナー像形成時間T2とトナー像形成時間T1との比率T2/T1としたときの、トナー帯電量別のグラフを示した。
【0068】
図4に示すように、一般に、トナー帯電量を多くするほど、また、T2/T1を大きくするほど帯電ロールの汚れは少なくなることが判る。
【0069】
図4に示すように、帯電量が+15μC/gの場合は、帯電ロールの汚れは非常に大きいことが判る。帯電量がマイナスの場合は、−30μC/g、−60μC/g、−90μC/gというように帯電量が多い場合ほど帯電ロールの汚れは少なくなっているが、帯電量が−60μC/gの場合と−90μC/gの場合との差はそれほど大きくない。
【0070】
しかし、汚れ防止にとって有利な−60μC/g以上のマイナス高帯電量の条件下でも、図5に示すチャートを連続でプリントした場合には帯電不良が発生することが確認されている。
【0071】
図5は、本実施形態の画像形成装置で行った連続プリントテストのチャートを示す図である。
【0072】
図5に示すチャート40には、印刷方向Eに平行な、互いに濃度の異なる4本の帯状の画像41,42,43,44が印刷されている。この4本の画像41,42,43,44のうち、図面に向かって最左端の画像41は、実質的に画像形成が行われない非画像部であり、その右側の画像42,43,44は右に向かうほど濃度の濃い画像が印刷されている。このようなチャート40を連続プリントした後、帯電ロールの幅方向の、上記各画像41,42,43,44に相当する部分の汚れ量を比較することにより、各画像形成部がトナー像を形成している時間T1、およびトナー像を形成していない時間T2における帯電ロールの汚れへの影響の差を検証することができる。
【0073】
図4に示すように、トナー像形成時間T1に対する非トナー像形成時間T2の比率が小さいほど帯電ロールの汚れ量は大きくなっているが、このような結果を示す理由について以下のように説明することができる。
【0074】
図6は、本実施形態におけるトナー像形成時の転写残留トナーの挙動を示す図である。
【0075】
図6に示すように、トナー像形成時には、感光体ドラム11上の転写残留トナー30は、矢印A方向に回転する感光体ドラム11と矢印F方向に回転する帯電ロール12とのニップ部Nに突入し、一部のトナー30”は帯電ロール12に付着する。
このとき、帯電ロール12に付着しなかったトナー30’は、そのままニップ部Nを通過し感光体ドラム11とともに搬送される。また、汚れた帯電ロール12からも徐々にトナー30”が吐き出されて感光体ドラム11とともに搬送されていく。
【0076】
従って、図5に示したようなチャート40を連続でプリントすると、トナー像形成が行われる画像42〜44に相当するニップ部N(図6参照)には、転写残留トナー30が繰り返し供給されることになり、帯電ロール12から吐き出される分もあるものの、吐き出しが追いつかないときには、帯電ロール12の汚れは次第に増加していき、許容限度を超えて帯電ロール12が汚れてしまったときに帯電不良が発生する。
【0077】
図7は、本実施形態における非トナー像形成時の転写残留トナーの挙動を示す図である。
【0078】
一方、図5に示したようなチャート40を連続でプリントした場合には、図7に示すように、実質的にトナー像形成が行われない画像41に相当するニップ部N’には、転写残留トナーは供給されない。すでに帯電ロール12に付着していたトナー30”が存在する場合はそのトナー30”が帯電ロール12から感光体ドラム11上に吐き出されるのみである。従って、非トナー像形成時に帯電ロールからのトナーの吐き出しが十分に行われさえすれば、次のトナー像形成時に問題は生じない。ただし、帯電ロールからの吐き出しが不十分である場合はやはり帯電不良が発生する。
【0079】
従って、帯電ロールの帯電不良を防止するためには、転写残留トナーが帯電ロールに突入してくるトナー像形成時間T1(図2参照)に対する、帯電ロールに付着したトナーが吐き出される非トナー像形成時間T2(図2参照)の比率T2/T1を十分に高く保つよう画像形成部の動作を制御する必要がある。
【0080】
本発明者らの実験によれば、図4に示すように、帯電ロールの汚れにくいマイナスの高帯電量条件下でも、比率T2/T1を0.2以上に保つように、各画像形成部10Y,10M,10C,10Kの動作をそれぞれ制御する必要があることが確認されている。
【0081】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の画像形成装置によれば、現像部がトナー像の形成を開始してから終了するまでの時間をT1、トナー像の形成を終了してから次のトナー像の形成を開始するまでの時間をT2としたとき、T2/T1が0.2以上である条件下で前記画像形成部を動作させることによって、転写残留トナーによる帯電ロールの汚れを防止し、長期間にわたって帯電不良による画像ディフェクトを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の画像形成装置の概略構成図である。
【図2】本実施形態の画像形成装置における現像部の動作時間を示す図である。
【図3】本実施形態の各画像形成部の動作を示す図である。
【図4】帯電ロールの汚れ量に及ぼす非トナー像形成時間とトナー像形成時間との比率およびトナー帯電量の影響を示すグラフである。
【図5】本実施形態の画像形成装置で行った連続プリントテストのチャートを示す図である。
【図6】本実施形態におけるトナー像形成時の転写残留トナーの挙動を示す図である。
【図7】本実施形態における非トナー像形成時の転写残留トナーの挙動を示す図である。
【符号の説明】
10Y,10M,10C,10K 画像形成部
11Y,11M,11C,11K 感光体ドラム
12Y,12M,12C,12K 帯電ロール
12a 電源
13Y,13M,13C,13K 露光装置
14Y,14M,14C,14K 現像器
14a 現像ロール
15Y,15M,15C,15K 一次転写ロール
16Y,16M,16C,16K 極性整合ブラシ
16a 電源
17 中間転写ベルト
18 中間転写ベルトクリーナ
19 二次転写ロール
20 定着器
21 制御部
30,30a,30b,30’,30” トナー
40 チャート
41,42,43,44 画像
100 画像形成装置
N,N’ ニップ部
P 用紙

Claims (2)

  1. 所定の方向に移動する像担持体と、該像担持体表面に所定の電荷を付与する帯電部と、該像担持体上に潜像を形成する潜像形成部と、該潜像をトナーで現像して該像担持体上にトナー像を形成する現像部と、該トナー像を所定の被転写体に転写する転写部とを有する画像形成部を備えた画像形成装置において、
    前記現像部がトナー像の形成を開始してから終了するまでの時間をT1、トナー像の形成を終了してから次のトナー像の形成を開始するまでの時間をT2としたとき、T2/T1が0.2以上である条件下で前記画像形成部を動作させる制御部を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転写部よりも前記像担持体移動方向下流側において、転写後の像担持体上に残留する転写残留トナーの極性を所定の極性に揃える極性整合部を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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