JP4309360B2 - 回路セル及び半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に係り、特に補償素子を設けた回路セルと、該回路セルを用いて設計、製造された半導体装置に関する。
半導体装置はパソコン、通信機器、家電、玩具等のいろいろな分野に利用されている。しかも使用されるシステムのなかのキーデバイスであり、システムの競争力確保のため、大規模化、高速化されている。このように大規模化、高速化に伴い、電源線のノイズ対策、ラッチアップ対策が大きな問題になっている。また、開発期間の短縮のために設計は自動化され、一定の高さを有し、各種の論理回路を構成する回路セルを配列し、回路接続情報により回路セル間を接続させるブロック方式が用いられている。このブロック方式により、回路設計及びマスクレイアウト設計はほぼ全てが自動化、CAD化されている。しかし、電源のノイズ対策としての補償容量、ラッチアップ対策のウェルコンタクト、サブコンタクト等の補償素子の設計は、半自動化の状態である。
例えば、電源線のノイズ対策として、電源間に補償容量を配置して、電源電圧の変動を抑えている。またラッチアップ対策として入出力回路に、補強用のウェルコンタクトとか、サブコンタクトとかを余分に配置し電位を固定することで、ラッチアップ対策としている。またパターニングの安定のためのダミーパターンが設けられている。これらの電源電圧の補償容量とか、補強用のウェルコンタクト、サブコンタクトとかの補償素子は、論理動作には直接関係しないが、誤動作防止、高信頼性のためには不可欠の素子である。しかし、これらの素子は、回路情報に基づいてトランジスタが設計された後に、電源配線の下とか、チップ周辺の空き領域に、技術者の経験により、人手により配置レイアウトされているのが現状である。
しかし、最近の半導体装置は外部から供給される電源電圧を内部において降圧、または昇圧させ、各種の内部電源電圧を生成して使用している。そのため、外部から供給される電源電圧以外にも、これらの各内部電源電圧に対する補償容量が必要になり、必要な補償容量は膨大になり、補償容量を配置するスペースが確保できなくなり、チップサイズとか、回路特性に悪影響を及ぼしている。さらに、空き領域に配置される補償容量が多くなることで、その他の補償素子の配置スペースもなくなってしまうという問題が発生している。
これら補償素子のうち電源間の補償容量に関してはいくつかの特許文献がある。特許文献1においては、単位容量セルを用意して、空き領域に単位容量セルを配置させている。特許文献2においては、空き領域にMOS構造のコンデンサを配置させている。特許文献3においては、容量ユニットを作成し、内部電源電圧発生回路のブロックに配置させている。特許文献4においては、標準セルとして電源容量セルを作成し、未使用のロジックゲートセル領域に配置させている。特許文献5においては、大きなゲート容量パターンに近接するゲートパターンの配置方法が記載されている。
しかし、これらの特許文献においてはいずれも、電源電圧のノイズを低減させることは可能であるが、空きスペースとか、空きセル領域がない場合には電源容量セルが配置できず、電源電圧のノイズ対策としては不充分という問題がある。さらに、補償容量のためのスペース確保のため、他の補償素子の領域が確保できないという問題がある。
特開2003−256489号公報 特開2003−158188号公報 特開2001−127254号公報 特開2000−277618号公報 特開平09−266257号公報
上記したように、半導体装置は、大規模、高速化され、外部から供給される電源電圧を降圧、昇圧された多種の電源電圧が使用されている。このため電源電圧のノイズ対策用の補償容量を形成する空き領域が不足し、補償容量を確保できないという問題と、補償容量の領域確保のために他の補償素子の領域が確保できないという問題がある。
本願の目的は、上記した問題に鑑み、補償容量を含めた補償素子を回路セルに設けることで、補償素子の領域を確保できる構造を有する回路セルと、これらの回路セルを備えた半導体装置を提供することにある。
本願の半導体記憶装置は、それぞれがトランジスタと補償容量を備え互いに同じ高さを有する複数の回路セルが配置され、各回路セルにおける前記トランジスタは回路情報により高さ方向のサイズが決められ、各回路セルにおける前記補償容量は、半導体基板に形成された拡散層と前記半導体基板上に形成されたゲート配線を備えるトランジスタ構造を有し、前記トランジスタと同一幅を有すると共に前記トランジスタの縦方向に縦積みされて前記トランジスタのサイズに依存した大きさとなっていることを特徴とする。
本願発明の半導体記憶装置は、それぞれがトランジスタと補償容量を備え互いに同じ高さを有する複数の回路セルが配置され、各回路セルにおける前記トランジスタは回路情報により高さ方向のサイズが決められ、各回路セルにおける前記補償容量は、前記トランジスタと同一幅を有すると共に前記トランジスタの縦方向に縦積みされて前記トランジスタのサイズに依存した大きさとなっており、前記回路セルは、Pch領域とNch領域から構成され、前記Pch領域は高電源配線と、第1の電位供給用ゲート配線と、P型補償容量と、Pchトランジスタと、ウェルコンタクトとを備え、前記Nch領域は低電源配線と、第2の電位供給用ゲート配線と、N型補償容量と、Nchトランジスタと、サブコンタクトとを備え、前記P型補償容量は、前記第1の電位供給用ゲート配線からの電位をゲート電圧とし、前記高電源配線からの電位を拡散層電位とするPchトランジスタから形成され、前記N型補償容量は、前記第2の電位供給用ゲート配線からの電位をゲート電圧とし、前記低電源配線からの電位を拡散層電位とするNchトランジスタから形成されたことを特徴とする。
本願発明の半導体記憶装置においては、前記P型補償容量、及び前記Pchトランジスタ、及び前記N型補償容量、及び前記Nchトランジスタの縦方向に沿う辺は、同一直線上に並ぶように配置されていることを特徴とする。
本願発明の半導体記憶装置においては、前記P型補償容量の拡散層と、前記Pchトランジスタの拡散層は、コンタクトと配線を介して接続されていることを特徴とする。
本願発明の半導体記憶装置においては、前記N型補償容量の拡散層と、前記Nchトランジスタの拡散層は、コンタクトと配線を介して接続されていることを特徴とする。
本願発明の半導体記憶装置においては、各回路セルのトランジスタと補償容量が縦積みされる縦方向が、互いに平行であることを特徴とする。
本願発明の半導体記憶装置においては、前記トランジスタの縦方向が、前記トランジスタのチャネル電流方向と直行する方向であることを特徴とする。
本願の半導体記憶装置は、同一の高さを有する回路セルを備え、回路セルは回路素子(トランジスタ)と、回路素子と同じ幅を有する補償素子とを縦積みする。回路情報により回路素子の高さ方向のサイズが決められ、補償素子の高さは、回路素子の残りの高さとする。補償素子を含めた回路セルの採用により、チップ面積の小さい、安定動作する半導体装置が得られる。
本発明について、図面を参照して以下詳細に説明する。
実施例1として、図1、図2を用いて説明する。図1に基本セルの構成図、図2に基本セル生成のフローチャートを示す。本実施例は補償素子として電源電圧のノイズ対策としての補償容量を備えた基本セルである。
図1に基本セルの平面図と、A−A’、B−B’、C−C’、D−D’における断面図を示す。基本セル1は、Nウェル領域16に囲まれたPch領域2とシリコン基板13に形成されたNch領域3から形成される。Pch領域2にはP型補償容量4とPchトランジスタ5とウェルコン6と、電位供給用ゲート配線10が形成される。Nch領域3には、N型補償容量9とNchトランジスタ8とサブコン7と、電位供給用ゲート配線11が形成される。A−A’断面図はP型補償容量4であり、ウェル領域16にP型拡散層15と、シリコン表面上に形成されたゲート配線12が配置されている。ウェル電位は高電位電源に接続され、P型拡散層15は補償容量を付加して電源変動を抑えたい高電位の被補償電源電圧に接続され、ゲート配線12は低電位電源の接地電位に接続される。P型拡散層15を高電位電源とし、ゲート配線12を低電位電源とに接続することで、P型補償容量が形成され、拡散層15に接続された被補償電源電圧の電圧変動を抑えることができる。
B−B’断面図はPchトランジスタ5であり、ウェル領域16にP型拡散層15、基板上にゲート配線12が配置されている。1つの拡散層を共有した2つのPchトランジスタを形成し、トランジスタのドレイン、ソース、ゲートはそれぞれ回路情報に従って配線される。本実施例の基本セルは2本にゲート配線を備えているが、ゲート配線は各論理回路に必要な任意のゲート配線数を設けることができる。C−C’断面図はNchトランジスタ8であり、シリコン基板13にN型拡散層14、基板上にゲート配線12が配置されている。1つの拡散層を共有した2つのNchトランジスタを形成し、トランジスタのドレイン、ソース、ゲートはそれぞれ回路情報に従って配線される。ゲート配線数はPch領域のPchトランジスタのゲート本数と同じくする。
D−D’ 断面図はN型補償容量9であり、シリコン基板13にN型拡散層14、基板上にゲート配線12が配置されている。シリコン基板13は低電位電源(接地電位VSS)に接続され、N型拡散層14は接地電位VSSに接続され、ゲート配線12は補償容量を付加して電源変動を抑えたい被補償電源電圧に接続される。シリコン基板13とN型拡散層14とを低電位電源とし、ゲート配線12を高電位電源に接続することで、N型補償容量が形成され、被補償電源電圧の電圧変動を抑えることができる。
ここで基本セルのX方向においては、Nch、Pchトランジスタの配置される幅と補償容量の幅は同じ幅とし、同じ幅を有したトランジスタと、補償容量とがY方向に縦積みされる。基本セルの縦方向の高さは一定とし、そのなかでトランジスタのサイズTWと、補償容量の高さCWとは、それぞれ可変である。トランジスタの幅TWが小さい場合には補償容量の高さCWは大きく、トランジスタTWが大きい場合には補償容量の高さCWは小さくされる。それぞれは可変で、TWとCWの和が基本セルの高さとなるように設定される。基本セルは回路情報により、そのトランジスタの幅TWが決められ、その残りの領域が補償容量の高さCWとされる。基本セルの空き領域には、全て補償容量が形成されることで、領域を無駄なく活用することができる。
また各領域の端部は、それぞれ電位供給用の配線となる。例えば、上辺の電位供給用ゲート配線10はP型補償容量の低電位供給配線、ウェルコン6は高電位電源の電位供給配線、サブコン7は低電位電源の電位供給配線、下辺の電位供給用ゲート配線11はN型補償容量の高電位供給配線となる。つまり、基本セル内で使用される電源の補償容量を基本セル内の配置させることで、基本セル内の動作電源、及び補償容量の電源配線を兼用できる構成としている。ここで、Pch領域及びNch領域のそれぞれの高さは特に制限されないが、同じ高さが好ましい。
図2を用いて、回路セル生成のフローチャートを説明する。ステップ1として、セルライブラリのデータを保存しているセルライブラリ記憶装置から種セルデータを計算処理装置に読み出す。ここで種セルは、INV,NAND,NOR等の論理回路を構成するための好適な回路素子を備えている。ステップ2として、読み出された種セルデータに補償容量を仮配置し、回路セルとする。ステップ3として、回路情報を保存している回路情報記憶装置から回路情報を読み取り、回路セルを配置する。
ステップ4として、回路情報からトランジスタの能力を決め、トランジスタのサイズTWを決める。ステップ5として、領域に補償容量を設置するスペースの有無をチェックする。空き領域があれば補償容量のサイズCWを、領域を最大活用できるように最大まで伸ばす(ステップ6)。一方空き領域がなければ補償容量を削除する(ステップ7)。1つの回路セルが生成される(ステップ8)。これらを繰り返すことで、各種INV,NAND、NOR等の回路セルが生成され、全体の半導体装置の設計が行われる。
これらのフローによれば、論理回路に応じた種セルに対し、補償容量を仮配置した回路セルを生成する。回路情報にしたがって回路セルが配置され、必要とされる駆動能力にしたがってトランジスタのサイズTWが決定される。そのトランジスタサイズTWの大きさに応じて、残された回路セル内のスペース一杯に補償容量のサイズCWが配分される。回路セルの領域はトランジスタ及び補償容量として使用される。したがって基本セル内のスペース効率は100%となり、電源電圧のノイズ対策の補償容量が確保できることになる。
ここで、ステップ1、2を1つのステップとして最初から補償容量を配置することも可能である。しかしステップ1,2として分けて行うのは回路セルとして補償容量を付加するだけでなく、他の補償素子、あるいは特殊機能を付加させることが優先される場合を考慮したことによる。すなわち、入出力回路の近傍においては、ラッチ対策として、補償素子としてウェルコンタクト、サブコンタクトを重視されることがある。そのため、種セルとしては、補償素子を含まず、回路情報において、入力端子に近いセルはラッチアップ対策を重視し、その他は、電源電圧のノイズ対策を重視させるように柔軟的に対応させるためである。
本実施例においては、補償容量を含んだ回路セルを生成する。回路セルは縦方向の高さは一定であり、補償容量とトランジスタとの形成領域の幅を同一とし、トランジスタと補償容量は縦積みされて配置する。補償容量とトランジスタとの高さ方向は可変とされ、トランジスタの必要サイズが確保され、その残りを補償容量のサイズとする。補償容量を含んだ基本セル構成とすることでセル内の領域が100%有効活用され、補償容量が確保されることで電源電圧の変動を抑えた半導体装置が得られる。
実施例2として、図3、図4、図5を用いて説明する。実施例2は実施例1の基本セルを組合せ、回路を構成した回路セル、ブロックにおける補償容量の接続を説明する実施例である。図3にはトランジスタ対を3組備えた回路セルにおける補償容量の接続を説明する第1の接続図、図4には複数の回路セルからなるブロックにおける補償容量の接続を説明する第2の接続図、図5にはトランジスタを3組備えた回路セルにおける補償容量の接続を説明する第3の接続図を示す。ここで回路セル、ブロック内の論理回路としての配線は省略されている。
図3には、それぞれPchトランジスタ、Nchトランジスタ対を3組ずつ備えた回路セルにおける補償容量の接続例を示す。補償容量としてはP型容量30、31、N型補償容量として33,34が形成され、トランジスタのサイズが大きくP型補償容量32及びN型補償容量35は形成されていない。セルの電源配線として高電位電源A、及び電源B、低電位電源として接地電位(VSS)が配線されている。その他ウェルコンタクト、サブコンタクトの電源配線がある。被補償電源電位としては、コンタクトの接続を変更することで電源Aまたは電源Bのどちらでも任意の電源とすることができるが、ここでは被補償電源電位としては電源Bと接続した実施例である。
P型補償容量30、31は低電位電源VSSをゲート配線に、高電位電源(電源B)を拡散層に接続する。ゲート配線は、上辺の電位供給用ゲート配線10、右辺の電位供給用配線36を経由して下辺の電源配線(VSS)37に接続される。拡散層は電源配線(電源B)39からコンタクトを介して接続される。またPchトランジスタの拡散層からも接続することができる。ここでP型補償容量30,31はトランジスタのサイズに応じて、そのサイズの大小は決定される。対となるトランジスタが大きいP型補償容量30は小さく、対となるトランジスタが小さいP型補償容量31は大きくなる。P型補償容量32が形成される領域には、対となるトランジスタが大きく形成されているために、P型補償容量32は形成されない。
N型補償容量33、34は高電位電源(電源B)をゲート配線に、低電位電源(VSS)を拡散層に接続する。ゲート配線は、上辺の電源配線(電源B)39、左辺の電位供給用配線38を経由して下辺の電位供給用ゲート配線11に接続される。拡散層は電源配線(VSS)37からコンタクトを介して接続される。またNchトランジスタの拡散層からも接続される。ここでN型補償容量33,34はNchトランジスタのサイズに応じて、そのサイズの大小は決定され、対となるトランジスタが大きいN型補償容量33は小さく、対となるトランジスタが小さいN型補償容量34は大きくなる。N型補償容量35は形成されない。ここではコンタクトは全て図示しているが、必要に応じて開口し、配線するものである。
図3では、P型補償容量32及びN型補償容量35は対となるトランジスタが大きすぎるために形成されない。また回路セルにおいては、論理回路で使用される高電位電源、すなわち本回路では電源Bを被補償電源とすることで、使用される回路の近傍に補償容量を配置できることから、回路動作による電源電位変動が他の回路セルに影響されないメリットがある。
図4には、回路セルをX方向に3台並べ、Y方向に電位供給用ゲート配線(VSS)11を軸として反転された回路セルが配置されたブロック例を示す。各回路セルは回路構成に応じてそのトランジスタの数、ゲートの本数が用意されている。図4のブロックにおいては高電位電源として電源A,Bが配線され、低電源電位はVSSが配置されている。また隣接するブロックには電源配線(電源C)が配線されている。上段のN型補償容量のゲート配線には、電源配線(電源A)25−1から配線20を経由して電位供給用ゲート配線10へ電源Aが供給される。上段のN型補償容量の拡散層には電源配線(VSS)26−1からコンタクトを介して電位供給される。したがって、上段のN型補償容量は電源Aの補償容量となる。上段及び下段のP型補償容量は、電源配線(電源A)25−1、25−2からコンタクトを介し、拡散層の電位が供給され、ゲート配線電位は電源配線(VSS)26−1及び26−2、配線27−1及び27−2を介し、供給される。上段及び下段のP型補償容量は、電源Aの補償容量である。
下段のN型補償容量は、下段左側の2台の回路セルと、下段右側の1台の回路セルは電位供給用ゲート配線22が電位供給用ゲート配線22−1、電位供給用ゲート配線22−2とに、境界23で切断されて別電源電位が供給される。下段左側2台の回路セルのN型補償容量は電源C、下段右側1台の回路セルのN型補償容量は電源Aの補償容量となる。下段左側2台の回路セルのN型補償容量は電源配線(電源C)28から配線21、電位供給用ゲート配線(電源C)22−1を経由して、N型補償容量のゲート配線に電位を供給する。拡散層に対しては電源配線(VSS)26−2からコンタクトを介して電位供給される。下段左側2台の回路セルのN型補償容量は電源Cの補償容量となる。右側1台の電位供給用ゲート配線22−2は電源配線(電源A)25−2から配線24を経由して電源Aが供給される。拡散層は電源配線(VSS)26−2から電位が供給される。下段右側1台のN型補償容量は電源Aの補償容量となる。
図4の回路セルが複数組み合わされたブロックにおいては、上段のセルのP型補償容量、N型補償容量は全て電源Aの補償容量として形成される。また下段のP型補償容量の全てと、下段右側1台のN型補償容量は電源Aの補償容量として形成される。下段左側2台のセルのN型補償容量は、電位供給用ゲート配線が途中で切断され、電源Cの補償容量となる。このように回路セルが組み合わされたブロックにおいては補償容量への供給される電位を変えることで、被補償電源を設定できる。
図5には、回路セルの領域を有効活用することで、補償容量のサイズを大きくする実施例を示す。図5の回路セルはPch、Nchのトランジスタ対を3組有し、P型補償容量30,31,32と、N型補償容量33,34,35が形成されている。図の補償容量31、34においては、拡散層31−1、31−2、34−1、34−2(図では白抜きで示す。)が削除されている。拡散層31−1、31−2、34−1、34−2が削除され、拡散層としては隣接する拡散層30−2,32−1、33−2,35−1を兼用している。
拡散層を兼用することで回路セルの中央にある補償容量のサイズを拡大でき、補償容量値を大きくできる。高さ方向のもっとも高い補償容量のサイズを拡大させることで補償容量値の増加分は大きい。しかし、高さの高い拡散層を削除し隣接拡散層で兼用させるためには、隣接拡散層の電位が同じであること、すなわち、被補償電源電圧が同じである場合である。また、高いゲート電極のサイズを拡大させるために対応するトランジスタ素子の位置関係をチェックする必要がある。
また、図5では、中央部の高さが高い補償容量31,34のサイズを拡大させたが、逆に、高さが低い補償容量の拡散層を削除して、補償容量のサイズを拡大させることもできる。拡散層30−2、32−1、33−2、35−1を削除し、拡散層として隣接する拡散層31−1,31−2、34−1,34−2を兼用することができる。この場合には、高さ方向の低い補償容量30,32、33,35のサイズを拡大させ、削除された拡散層と分離領域とを容量領域として使用することで、両側の補償容量のサイズを拡大することができる。この場合には図5よりもサイズ拡大の効果は少し小さいが、隣接するトランジスタ素子の位置関係を計算させる必要がなく、設計の自動化がやり易いメリットがある。
本実施例においては、回路セルに補償容量と電位供給用ゲート配線を設けることで、補償容量への接続を簡単にする。回路セル、またはブロック内に補償容量を配置することで、回路セル、ブロック内の回路動作で発生する電源電位変動を抑え、他のブロックへの影響を排除できる。回路セル、またはブロック内に補償容量を配置することで、半導体装置内の内部電源発生回路で発生される各種内部電源に必要な補償容量が確保され、電源電圧の変動が抑えられる。電源電圧変動を抑えた安定動作できる半導体装置が得られる。
実施例3として、図6、図7を用いて説明する。実施例3は実施例1の応用例として、補償素子として他の機能を有する実施例である。図6に回路セルにウェルコン、サブコンの補償素子を備えた構成図、図7に回路セルにダミーパターンの補償素子を備えた構成図を示す。図6のウェルコン、サブコンの補償素子を追加してウェルコン、サブコンを強化する例は、半導体装置の外部端子近傍に配置される入出力回路等のラッチアップ対策がより重要な回路に適用される。また、図7のダミーパターンの補償素子は差動増幅器等において、トランジスタのチャンネル長ばらつきを抑える必要がある回路等に使用される。これらのダミーパターンは、エッチングとかCMP工程においてパターンの粗密がある場合にはエッチングのばらつき、高さ方向のばらつきが発生する。これらのばらつきを防止するための補償素子である。
図6の回路セルは、複数のPchトランジスタ5と、ウェルコン6とが設けられたPch領域2には補償素子としてのウェルコン41、42,43が設けられている。回路セルのPchトランジスタは、その上下からのウェルコンタクトにより、ウェル領域の電位が固定されることで電位浮き上がりがない。また、複数のNchトランジスタ8と、サブコン7とが設けられたNch領域3には補償素子としてのサブコン44、45,46が設けられている。回路セルのNchトランジスタは、その上下からのサブコンタクトにより、シリコン基板の電位が固定されることで電位浮き上がりがない。
図6のウェルコンタクト及びサブコンタクトのX方向の幅は、対応して配置されているトランジスタの拡散領域と同一の幅で、図2のステップ2において仮配置される。対応するトランジスタサイズにより、それぞれのウェルコン41、42,43と、サブコン44、45,46との高さ方向サイズが決定される。その後補償素子のサイズ拡大を行い、高さ方向に低いコンタクトサイズを拡大し、連続したウェルコン41、42,43と、サブコン44、45,46を図に示している。
図7の回路セルは、複数のPchトランジスタ5と、ウェルコン6とが設けられたPch領域2には補償素子としての複数のダミーパターン47が設けられている。また、複数のNchトランジスタ8と、サブコン7とが設けられたNch領域3にも補償素子としての複数のダミーパターン47が設けられている。これらのダミーパターンは均等な間隔で形成され、均一のパターンを形成することで、エッチングばらつき、CMPばらつきを抑えることができる。
本実施例においては、ウェルコンタクト、サブコンタクト、あるいはダミーパターンを補償素子としてセル領域に形成する。補償素子は対応するトランジスタと同じ幅を有し、トランジスタに縦積みされる。縦積みされた補償素子は、対応して配置されたトランジスタのサイズに応じて、そのサイズを伸縮して変化し、回路セルの領域全体に配置さ、回路セルの領域は、100%活用される。そのため、領域が無駄なく利用されることで効率よい、特性の良い半導体装置が得られる。
以上本願発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明における基本セルの構成図である。 本発明における基本セル生成のフローチャートである。 回路セルにおける接続を説明する第1の接続図である。 ブロックにおける接続を説明する第2の接続図である。 回路セルにおける接続を説明する第3の接続図である。 補償素子としてウェルコンタクト、サブコンタクトを配置した説明図である。 補償素子としてダミーパターンを配置した説明図である。
符号の説明
1 基本セル
2 Pch領域
3 Nch領域
4 P型補償容量
5 Pchトランジスタ
6 ウェルコンタクト(ウェルコン)
7 サブコンタクト(サブコン)
8 Nchトランジスタ
9 N型補償容量
10、11 電位供給用ゲート配線
12 ゲート配線
13 シリコン基板
14 N型拡散層
15 P型拡散層
16 ウェル領域
20,21,22,24、25、26,27,28 配線
23 境界
30,31,32,33,34,35 補償容量
41,42,43 ウェルコンタクト
44、45,46 サブコンタクト
47 ダミーパターン

Claims (9)

  1. それぞれがトランジスタと補償容量を備え互いに同じ高さを有する複数の回路セルが配置された半導体装置において、
    各回路セルにおける前記トランジスタは回路情報により高さ方向のサイズが決められ、
    各回路セルにおける前記補償容量は、半導体基板に形成された拡散層と前記半導体基板上に形成されたゲート配線を備えるトランジスタ構造を有し、前記トランジスタと同一幅を有すると共に前記トランジスタの縦方向に縦積みされて前記トランジスタのサイズに依存した大きさとなっていることを特徴とする半導体装置。
  2. それぞれがトランジスタと補償容量を備え互いに同じ高さを有する複数の回路セルが配置された半導体装置において、
    各回路セルにおける前記トランジスタは回路情報により高さ方向のサイズが決められ、
    各回路セルにおける前記補償容量は、前記トランジスタと同一幅を有すると共に前記トランジスタの縦方向に縦積みされて前記トランジスタのサイズに依存した大きさとなっており、
    前記回路セルは、Pch領域とNch領域から構成され、前記Pch領域は高電源配線と、第1の電位供給用ゲート配線と、P型補償容量と、Pchトランジスタと、ウェルコンタクトとを備え、前記Nch領域は低電源配線と、第2の電位供給用ゲート配線と、N型補償容量と、Nchトランジスタと、サブコンタクトとを備え、前記P型補償容量は、前記第1の電位供給用ゲート配線からの電位をゲート電圧とし、前記高電源配線からの電位を拡散層電位とするPchトランジスタから形成され、前記N型補償容量は、前記第2の電位供給用ゲート配線からの電位をゲート電圧とし、前記低電源配線からの電位を拡散層電位とするNchトランジスタから形成されたことを特徴とする半導体装置。
  3. 前記P型補償容量、及び前記Pchトランジスタ、及び前記N型補償容量、及び前記Nchトランジスタの縦方向に沿う辺は、同一直線上に並ぶように配置されていることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記P型補償容量の拡散層と、前記Pchトランジスタの拡散層は、コンタクトと配線を介して接続されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記N型補償容量の拡散層と、前記Nchトランジスタの拡散層は、コンタクトと配線を介して接続されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  6. 各回路セルのトランジスタと補償容量が縦積みされる縦方向は、互いに平行であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  7. 前記トランジスタの縦方向は、前記トランジスタのチャネル電流方向と直行する方向であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  8. 各回路セルのトランジスタと補償容量が縦積みされる縦方向は、互いに平行であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  9. 前記トランジスタの縦方向は、前記トランジスタのチャネル電流方向と直行する方向であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
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