JP4309122B2 - 携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式、pc及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式及びプログラムに関し、特に、ソフトウェア書き換え時においても携帯電話機内に記憶されているユーザデータを消滅させずに保護することを可能とする、携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の携帯電話機は、ハードウェアとソフトウェアとが一体となって構成されるようになってきており、携帯電話機には、基本的な電話機能に加えて、インターネット接続機能や電子メール機能などを実現する様々なアプリケーションソフトウェアが搭載されるようになってきている。
【0003】
そして、一旦出荷されてユーザが使用するようになった携帯電話機であっても、ソフトウェアのバージョンアップ、或いは、不具合などにより、メーカーによってソフトウェアの書き換えも行われるようになってきている。
【0004】
そして、携帯電話機のソフトウェアの書き換え方式としても、各種の方式が提案されてきている。
【0005】
このような携帯電話機のソフトウェアの書き換え方式の一例として、書き換え可能なFROMに記憶されたプログラムを含むデータを書き換える処理をするとき、最初に、ROMに記憶されたデータに含まれている受信処理プログラムをRAMに転送し、RAMに記憶した受信処理プログラムにジャンプして受信処理を実行し、受信したデータを、RAMに記憶したプログラムに従ってROMに書き込み、FROMに記憶されたプログラムをも書き換える、というものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−163263号公報(第4−7頁、図4−7)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の携帯電話機におけるソフトウェアの書き換え方式においては、ユーザが携帯電話機内に登録した電話帳データや、インターネットを介してダウンロードしたメロディデータ、或いは画像データなどの所謂ユーザデータも、プログラムと共に書き換えられてしまい、ユーザデータが消滅してしまう、という欠点を有している。
【0008】
本発明は上述した事情を改善するために成されたものであり、従って本発明の目的は、携帯電話機のソフトウェア書き換え時においても、携帯電話機内に記憶されているユーザデータを消滅させずに保護することを可能とする、携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式及びプログラム、を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式は、携帯電話機と該携帯電話機のソフトウェア書き換えの実行制御を行うPCとを冶具を介して接続して成る携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式であって、PCは先ず携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号を受信し、次にPCは携帯電話機から該携帯電話機が格納しているユーザデータを読出して保存し、次にPCは該携帯電話機のソフトウェア書き換えを行い、次にPCは携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号を受信してこれらを前回受信時のものと比較し、携帯電話機が前回受信時と一致しているか確認し、その後PCは保存したユーザデータを該携帯電話機に送信して格納させる、ことを特徴とする。
【0010】
本発明の第二の携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式は、携帯電話機と該携帯電話機のソフトウェア書き換えの実行制御を行うPCとを冶具を介して接続して成る携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式であって、PCは先ず携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号とソフトウェアバージョン情報を受信し、次にPCは携帯電話機から該携帯電話機が格納しているユーザデータを読出して保存し、次にPCは該携帯電話機のソフトウェア書き換えを行い、次にPCは携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号とソフトウェアバージョン情報を受信してこれらを前回受信時のものと比較し、携帯電話機が前回受信時と一致しているかおよびソフトウェア書き換え済みか確認し、その後PCは保存したユーザデータを該携帯電話機に送信して格納させる、ことを特徴とする。
【0011】
本発明の第一のPCは、携帯電話機と該携帯電話機のソフトウェア書き換えの実行制御を行うPCとを冶具を介して接続して成る携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式におけるPCであって、先ず携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号を受信し、次に携帯電話機から該携帯電話機が格納しているユーザデータを読出して保存し、次に該携帯電話機のソフトウェア書き換えを行い、次に携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号を受信してこれらを前回受信時のものと比較し、携帯電話機が前回受信時と一致しているか確認し、その後保存したユーザデータを該携帯電話機に送信して格納させる、ことを特徴とする。
【0012】
本発明の第二のPCは、携帯電話機と該携帯電話機のソフトウェア書き換えの実行制御を行うPCとを冶具を介して接続して成る携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式におけるPCであって、先ず携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号とソフトウェアバージョン情報を受信し、次に携帯電話機から該携帯電話機が格納しているユーザデータを読出して保存し、次に該携帯電話機のソフトウェア書き換えを行い、次に携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号とソフトウェアバージョン情報を受信してこれらを前回受信時のものと比較し、携帯電話機が前回受信時と一致しているかおよびソフトウェア書き換え済みか確認し、その後保存したユーザデータを該携帯電話機に送信して格納させる、ことを特徴とする。
【0013】
本発明の第一のプログラムは、冶具を介して接続された携帯電話機のソフトウェア書き換えの実行制御を行うPCに、携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号を受信する処理と、携帯電話機から該携帯電話機が格納しているユーザデータを読出して保存する処理と、該携帯電話機のソフトウェア書き換えを行う処理と、携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号を受信してこれらを前回受信時のものと比較し、携帯電話機が前回受信時と一致しているか確認する処理と、保存したユーザデータを該携帯電話機に送信して格納させる処理と、を実行させることを特徴とする。
【0014】
本発明の第二のプログラムは、冶具を介して接続された携帯電話機のソフトウェア書き換えの実行制御を行うPCに、携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号ソフトウェアバージョン情報を受信する処理と、携帯電話機から該携帯電話機が格納しているユーザデータを読出して保存する処理と、該携帯電話機のソフトウェア書き換えを行う処理と、携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号ソフトウェアバージョン情報を受信してこれらを前回受信時のものと比較し、携帯電話機が前回受信時と一致しているかおよびソフトウェア書き換え済みか確認する処理と、保存したユーザデータを該携帯電話機に送信して格納させる処理と、を実行させることを特徴とする。
【0015】
本発明の第三のプログラムは、携帯電話機のソフトウェアを格納する第1の記憶手段と、ソフトウェアの内のIPLプログラムを展開して実行させる第2の記憶手段と、携帯電話機のユーザが登録する電話帳データやスケジュールデータ或いはインターネットなどを介してダウンロードしたメロディデータや画像データ等のユーザデータを格納する第3の記憶手段と、冶具と接続するための外部I/F手段と、携帯電話機の動作モードを制御するモード切替フラグ手段と、各手段に接続され各手段の制御を行う制御手段と、を備える携帯電話機のコンピュータに、冶具及び外部I/F手段を介してモード切替要求コマンドを受信するとモード切替フラグ手段の状態をモード切替要求コマンドの内容に従って変更する処理を実行させるプログラムであって、
モード切替フラグ手段の状態は、携帯電話機のソフトウェアを書き換える際のソフト書換モード、或いは、携帯電話機の格納しているユーザデータを冶具に接続されるPCに読み出して保存する際のユーザデータ読出しモード、或いは、PCの保存するユーザデータを携帯電話機に書込む際のユーザデータ書込みモード、或いは、携帯電話機のソフトウェア書き換え前後において携帯電話機が同一の物であることを認証する際の認証確認モード、の内の何れか1の状態であり、
プログラムは、外部I/F手段から認証確認モードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、モード切替フラグ手段を認証確認モードの状態にして、携帯電話機の製造番号と電話番号を外部I/F手段に送信する処理と、外部I/F手段からユーザデータ読出しモードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、モード切替フラグ手段をユーザデータ読出しモードの状態にして、第3の記憶手段のユーザデータを外部I/F手段に送信する処理と、外部I/F手段からソフト書換モードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、モード切替フラグ手段をソフト書換モードの状態にして、外部I/F手段から受信するソフトウェアを第1の記憶手段に格納する処理と、外部I/F手段から認証確認モードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、モード切替フラグ手段を認証確認モードの状態にして、携帯電話機の製造番号と電話番号を外部I/F手段に送信してPCにこれらを前回送信時のものと比較させ、携帯電話機が前回送信時と一致しているか確認させる処理と、外部I/F手段からユーザデータ書込みモードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、モード切替フラグ手段をユーザデータ書込みモードの状態にして、外部I/F手段から受信するユーザデータを第3の記憶手段に格納する処理と、を実行させることを特徴とする。
【0016】
本発明の第四のプログラムは、携帯電話機のソフトウェアを格納する第1の記憶手段と、ソフトウェアの内のIPLプログラムを展開して実行させる第2の記憶手段と、携帯電話機のユーザが登録する電話帳データやスケジュールデータ或いはインターネットなどを介してダウンロードしたメロディデータや画像データ等のユーザデータを格納する第3の記憶手段と、冶具と接続するための外部I/F手段と、携帯電話機の動作モードを制御するモード切替フラグ手段と、各手段に接続され各手段の制御を行う制御手段と、を備える携帯電話機のコンピュータに、冶具及び外部I/F手段を介してモード切替要求コマンドを受信するとモード切替フラグ手段の状態をモード切替要求コマンドの内容に従って変更する処理を実行させるプログラムであって、
モード切替フラグ手段の状態は、携帯電話機のソフトウェアを書き換える際のソフト書換モード、或いは、携帯電話機の格納しているユーザデータを冶具に接続されるPCに読み出して保存する際のユーザデータ読出しモード、或いは、PCの保存するユーザデータを携帯電話機に書込む際のユーザデータ書込みモード、或いは、携帯電話機のソフトウェア書き換え前後において携帯電話機が同一の物であることを認証する際の認証確認モード、の内の何れか1の状態であり、
プログラムは、外部I/F手段から認証確認モードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、モード切替フラグ手段を認証確認モードの状態にして、携帯電話機の製造番号と電話番号とソフトウェアバージョン情報を外部I/F手段に送信する処理と、外部I/F手段からユーザデータ読出しモードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、モード切替フラグ手段をユーザデータ読出しモードの状態にして、第3の記憶手段のユーザデータを外部I/F手段に送信する処理と、外部I/F手段からソフト書換モードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、モード切替フラグ手段をソフト書換モードの状態にして、外部I/F手段から受信するソフトウェアを第1の記憶手段に格納する処理と、外部I/F手段から認証確認モードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、モード切替フラグ手段を認証確認モードの状態にして、携帯電話機の製造番号と電話番号とソフトウェアバージョン情報を外部I/F手段に送信してPCにこれらを前回送信時のものと比較させ、携帯電話機が前回送信時と一致しているかおよびソフトウェア書き換え済みか確認させる処理と、外部I/F手段からユーザデータ書込みモードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、モード切替フラグ手段をユーザデータ書込みモードの状態にして、外部I/F手段から受信するユーザデータを第3の記憶手段に格納する処理と、を実行させることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本発明の携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式の一実施形態を示すブロック図である。
【0023】
図1に示す本実施の形態は、無線通信による電話機能を有する携帯電話機13と、携帯電話機13のソフトウェアの書き換えを実行制御するPC(パーソナル・コンピュータ)11と、携帯電話機13とPC11とを接続し、ソフトウェア書き換えコマンドなどの送受信を中継する冶具12とから構成されている。なお、冶具12は、ソフトウェア書き換え時に携帯電話機13に電源を供給するため、電源121に接続されている。
【0024】
PC11は、携帯電話機13のソフトウェアの書き換えを実行制御し、携帯電話機13に対するソフトウェア書き換え用のコマンドの送信、携帯電話機13の書き換えるべきソフトウェアの新規バージョンのソフトウェアデータの送信、携帯電話機13が記憶しているユーザデータの受信とユーザデータの保存、保存したユーザデータの携帯電話機13に対する送信、などを行う。なお、ユーザデータについては後述する。
【0025】
次に、図2を参照して、本実施形態の携帯電話機13の構成について説明する。
【0026】
図2は、本実施形態の携帯電話機の構成の一例を示す詳細ブロック図である。
【0027】
図2において、携帯電話機13は、アンテナ28に接続される無線部29と、携帯電話機13を操作する操作部20と、音声を入力するマイク24と、音声を出力するレシーバ25と、携帯電話機13の情報表示を行う表示部26と、携帯電話機13をPC11などの外部機器に接続するための外部I/F(Interface:インタフェース)部27と、記憶装置A部21と、記憶装置B部22と、記憶装置C部23と、前記各部と接続され、前記各部の動作制御を行う制御部2Aと、から構成されている。
【0028】
記憶装置A部21は、携帯電話機13のソフトウェアを書き換えるためのIPL(Initial Program Loading:イニシャル・プログラム・ローディング)プログラム、及び携帯電話機13のメインプログラムを格納する記憶装置であり、FROM(Flash ROM(Read Only Memory:ロム))にて構成される。FROMは、不揮発メモリであり、電気的に書き換え可能なROMである。
【0029】
記憶装置B部22は、ソフトウェアを書き換えるためのIPLプログラムを展開して実行させるための記憶装置であり、RAM(Random AccessMemory:ランダム・アクセス・メモリ)にて構成される。記憶装置B部22では、記憶装置A部に格納されているIPLプログラムが展開され実行されるが、PC11から送信されてくる新規バージョンのソフトウェアデータは、記憶装置A部21上に書き込まれるものである。従って、新規バージョンのソフトウェアデータを書き込むIPLプログラムを、記憶装置A部21でそのまま実行させることは出来ないため、記憶装置A部21とは別の記憶装置B部22に展開して実行させるようにしているものである。
【0030】
記憶装置C部23は、携帯電話機13のユーザが作成し登録した電話帳データやスケジュールデータなどユーザが登録できるデータや、インターネットなどを介してダウンロードしたメロディデータ、或いは画像データなど(以降、これらを総称してユーザデータという)を格納する記憶装置であり、不揮発メモリであるSRAM(Static RAM:スタティック・RAM)にて構成される。
【0031】
外部I/F部27は、PC11などの外部機器と冶具12を介して接続され、PC11からのソフトウェア書き換え用のコマンドの受信や、新規バージョンのソフトウェアデータであるところのソフトウェア書き換え用データの受信、或いは、ユーザデータの送受信を行うインタフェース部である。外部I/F部27からは、冶具12からの電源も取り込めるようになっている。
【0032】
制御部2Aは、携帯電話機13のソフトウェアの書き換え処理や、ユーザデータの読出し/書込み処理を制御するものであり、これらの処理は、制御部2Aが備えるCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)によって実行されるものである。
【0033】
なお、携帯電話機13は、ソフトウェア書き換え時のモードを設定するモード切替フラグを備えている。モード切替フラグは、図2には不図示であるが、例えば、携帯電話機13の制御部30内のレジスタで構成されても良いし、或いは、携帯電話機13に別途設けられる記憶装置で構成されても良い。モード切替フラグのモードとしては、携帯電話機13のソフトウェアを書き換える時の「ソフト書換モード」と、携帯電話機13からユーザデータを読み出す時の「ユーザデータ読出しモード」と、携帯電話機13にユーザデータを書き込む時の「ユーザデータ書込みモード」とが有る。モード切替フラグの初期値は「ソフト書換モード」である。
【0034】
次に、図3、図4を参照して、図1、図2に示した本実施形態の動作について説明する。
【0035】
図3は、本実施形態の携帯電話機のソフトウェア書き換え時の制御動作を説明するフローチャートであり、図4は、本実施形態の携帯電話機のソフトウェア書き換え時の状態を示す状態遷移図である。
【0036】
先ず、図1に示したように、ソフトウェアを書き換える携帯電話機13を、冶具12を介してPC11と接続する。
【0037】
携帯電話機13に、外部I/F27を介して冶具12から電源が供給されると、携帯電話機13のソフト制御の動作が開始される(図3のS30)。ソフト制御の動作は、制御部2Aの備えるCPUによって行われるものであり、携帯電話機13でソフトウェアリセットが行われた際に起動される動作と同一の特定のアドレス(例えばゼロ番地)から実行されるプログラム制御の動作である。ソフト制御の主たる制御動作は、携帯電話機13の備えるモード切替フラグを参照して、モード切替フラグのモードに対応した処理の実行を開始させることである。
【0038】
図3のS30のステップにおいて、携帯電話機13のモード切替フラグは「ソフト書換モード」であるので(モード切替フラグの初期値である)、ソフト制御の動作により、ステップS31の判定でN(No)、次のステップS32の判定でY(Yes)に進み、携帯電話機13は、記憶装置A部21のIPLプログラムを記憶装置B部22に展開し、記憶装置B部22上で該IPLプログラムを実行させ(図3のS36)、携帯電話機13をソフト書換モードにて起動する(図4のS41)。
【0039】
なお、説明が前後したが、ここで図4について説明を行なっておく。
【0040】
図4は、携帯電話機13のソフトウェア書き換え時の状態を示す状態遷移図であるが、携帯電話機13は、外部I/F27を介して冶具12から電源が供給されると(図4のS40)、モード切替フラグが「ソフト書換モード」であるのでソフト書換モードの状態に遷移する(図4のS41)。その後、モード切替フラグが「ユーザデータ読出しモード」に切り替わった場合には、ユーザデータ読出しモードに遷移し(図4のS42)、モード切替フラグが「ソフト書換モード」に戻されるとソフト書換モードに戻る(S41)。また、モード切替フラグが「ソフト書換モード」から「ユーザデータ書込みモード」に切り替わった場合には、ユーザデータ書込みモードに遷移し(図4のS43)、モード切替フラグが「ソフト書換モード」に戻されるとソフト書換モードに戻る(S41)よう、携帯電話機13の状態を遷移させる。
【0041】
図3のステップS36で携帯電話機13がソフト書換モードで起動された後、携帯電話機13はPC11からのコマンド受信待ちの状態になる(図3のS35)。
【0042】
ステップS35では、PC11からの受信データすなわちコマンドに応じた制御を実行するものであるが、その際の携帯電話機13の動作は、図3の下部に示す動作を行う。すなわち、PC11からのモード切替要求コマンドの受信を待ち(S38)、コマンドが受信できない場合は(ステップS38でN)、ステップS38に戻り、コマンドの受信を待ちつづける。コマンドを受信した場合は(ステップS38でY)、受信データに含まれるモード情報をモード切替フラグに設定し(S39)、携帯電話機13のソフトウェアリセットを実行して(S3A)、処理を終了する。処理を終了すると、図3のステップS31の判定に進む。
【0043】
図3に戻り、図3のステップS36でIPLプログラムを実行させ、携帯電話機13をソフト書換モードにて起動した後、携帯電話機13はPC11からのコマンド受信待ちの状態になっている。
【0044】
PC11は、携帯電話機13からユーザデータの読み出しを行うために、携帯電話機13にモード切替要求コマンドを送信する。なお、この時のモード切替要求コマンドの内容は、「ユーザデータ読出しモード」に遷移するよう要求するコマンドとなっている。
【0045】
携帯電話機13は、外部I/F部27からモード切替要求コマンドを受信する(S38)と、モード切替要求コマンドの内容(すなわち「ユーザデータ読出しモード」に遷移)に従って、モード切替フラグに「ユーザデータ読出しモード」を設定し(S39)、ソフトウェアリセットをかける(S3A)。そして、携帯電話機13の処理は図3のステップS31の判定に進む。
【0046】
携帯電話機13は、モード切替フラグを参照して(S31)、モード切替フラグが「ユーザデータ読出しモード」なので(ステップS31でY)、メインプログラム先頭アドレスにジャンプし、携帯電話機13をユーザデータ読出しモードにて起動する(S34)。携帯電話機13はユーザデータ読出しモードに遷移する(図4のS42)。その後、PC11は、携帯電話機13にユーザデータ読出しのコマンドを送信し、これを受信した携帯電話機13は、記憶装置C部23に格納されているユーザデータをPC11に送信し、PC11は送信されたユーザデータを保存する。
【0047】
PC11が、携帯電話機13から保護したいユーザデータを読み出す際のコマンドやデータの送受信の詳細なシーケンスについては、PC11の機能に応じて如何なるシーケンスを用いても良いが、一例として、ユーザデータの内の電話帳データを読み出す際のシーケンスについて、図5を参照して説明を行っておくものとする。
【0048】
図5は、携帯電話機からユーザデータを読み出す際のコマンド等のシーケンスの一例を説明する図である。なお、電話帳データは、例えば、家族グループ、友人グループ、会社関係グループ、等のグループデータの集まりとして構成されているものとする。
【0049】
図5において、PC11から「転送開始要求」を送信し(S51)、携帯電話機13から「転送開始確認」を受信する(S52)。PC11は「転送開始確認」を受信後(S52)、「グループデータ読出」を送信し(S53)、「グループデータ正常登録」を受信する(S54)。「グループデータ正常登録」には、1件のグループデータが含まれており、これによりPC11は、1件分のグループデータを読み出したことになる。携帯電話機13は設定されているグループデータ数だけ、PC11からの「グループデータ読出」受信に対して「グループデータ正常登録」を送信する。しかし、最後のグループデータに関しては、「グループデータ正常登録」に代えて「グループデータ転送完了」を送信する(S56)。PC11は、「グループデータ転送完了」を受信することで全てのグループデータを読み出したことを認識でき、ユーザデータ読み出し動作を終了する。
【0050】
図3に戻り、図3のステップS34にてユーザデータの読み出しを終了した後、PC11は、携帯電話機13に「モード切替要求コマンド」を送信する。なお、この時のモード切替要求コマンドの内容は、「ソフト書換モード」に遷移するよう要求するコマンドとなっている。
【0051】
携帯電話機13は、外部I/F部27からモード切替要求コマンドを受信する(S38)と、モード切替要求コマンドの内容(すなわち「ソフト書換モード」に遷移)に従って、モード切替フラグに「ソフト書換モード」を設定し(S39)、ソフトウェアリセットをかける(S3A)。そして、携帯電話機13の処理は図3のステップS31の判定に進む。
【0052】
携帯電話機13は、モード切替フラグを参照し(S31)、「ユーザデータ読出しモード」で無いので(ステップS31でN)、次のステップS32にてモード切替フラグを参照して(S32)、モード切替フラグが「ソフト書換モード」なので(ステップS32でY)、記憶装置A部21のIPLプログラムを記憶装置B部22に展開し、記憶装置B部22上で該IPLプログラムを実行させ(S36)、携帯電話機13をソフト書換モードにて起動する(図4のS41)。そして、携帯電話機13はPC11からのコマンド受信待ちの状態になっている。
【0053】
PC11は、携帯電話機13に対してソフトウェア書き換え用のコマンドを送信し、新規バージョンのソフトウェアデータであるところのソフトウェア書き換え用データを送信して、携帯電話機13のソフトウェア書き換えを行い、携帯電話機13内の記憶装置A部21のIPLプログラム及びメインプログラムを、新規バージョンのソフトウェアに書き換える。
【0054】
PC11が、携帯電話機13のソフトウェア書き換えを行う際のコマンドやデータの送受信のシーケンスについては、PC11の機能に応じて如何なるシーケンスを用いても良いが、図6を参照してその一例についての説明を行っておくものとする。
【0055】
図6は、携帯電話機のソフトウェア書き換えを行う際のコマンド等のシーケンスの一例を説明する図である。
【0056】
図6において、PC11から携帯電話機13に、以下に示す順序でコマンドやソフトウェア書き換え用データを送信する。すなわち、「通信確立」(S61)、「転送速度切替」(S62)、「イレーズ設定」(S63)、「セグメント設定」(S64)、「書込データ(ソフトウェア書き換え用データ)」(S65)、……「転送終了」(S66)を送信する。「転送終了」(S66)を送信して携帯電話機13のソフトウェア書き換え終了後に、「記憶装置C部クリア」(S67)を送信する。携帯電話機13は、記憶装置C部23のクリアを実行し、ユーザデータを消去する。
【0057】
図3に戻り、図3のステップS36で携帯電話機13のソフトウェア書き換えが終了すると、携帯電話機13はPC11からのコマンド受信待ちの状態になっている。
【0058】
PC11は、次に、PC11が保存しているユーザデータを携帯電話機13に書き込むために、携帯電話機13にモード切替要求コマンドを送信する。なお、この時のモード切替要求コマンドの内容は、「ユーザデータ書込みモード」に遷移するよう要求するコマンドとなっている。
【0059】
携帯電話機13は、外部I/F部27からモード切替要求コマンドを受信する(S38)と、モード切替要求コマンドの内容(すなわち「ユーザデータ書込みモード」に遷移)に従って、モード切替フラグに「ユーザデータ書込みモード」を設定し(S39)、ソフトウェアリセットをかける(S3A)。そして、携帯電話機13の処理は図3のステップS31の判定に進む。
【0060】
携帯電話機13は、モード切替フラグを参照し、「ユーザデータ読出しモード」で無く(ステップS31でN)、「ソフト書換モード」で無く(ステップS32でN)、モード切替フラグが「ユーザデータ書込みモード」なので(ステップS33でY)、メインプログラム先頭アドレスにジャンプし、携帯電話機13をユーザデータ書込みモードにて起動する(S37)。携帯電話機13はユーザデータ書込みモードに遷移する(図4のS43)。その後、PC11は、ステップS34にて読み出し、かつ、PC11に保存しておいたユーザデータを携帯電話機13に書き込むため、携帯電話機13にユーザデータ書込みのコマンド及び保存しておいたユーザデータを送信し、携帯電話機13は送信されたユーザデータを、記憶装置C部23に書込み、携帯電話機13のソフトウェア書き換えが行われる前のユーザデータを復元する。
【0061】
PC11が、携帯電話機13に対して保存しておいたユーザデータを書き込む際のコマンドやデータの送受信のシーケンスについては、PC11の機能に応じて如何なるシーケンスを用いても良いが、一例として、ユーザデータの内の電話帳データを書き込む際のシーケンスについて、図7を参照して説明を行っておくものとする。
【0062】
図7は、携帯電話機にユーザデータを書き込む際のコマンド等のシーケンスの一例を説明する図である。なお、電話帳データは、図5において説明したと同様に、グループデータの集まりとして構成されているものとする。
【0063】
図7において、携帯電話機13から「転送開始要求」を送信し(S71)、PC11から「転送開始確認」を受信する(S72)。携帯電話機13は「転送開始確認」を受信後(S72)、「グループデータ読出」を送信し(S73)、「グループデータ正常登録」を受信する(S74)。「グループデータ正常登録」には、1件のグループデータが含まれており、これにより携帯電話機13に1件分のグループデータが書き込まれたことになる。PC11は、携帯電話機13のソフトウェア書き換え前に読み出したグループデータ数だけ、携帯電話機13からの「グループデータ読出」受信に対して「グループデータ正常登録」を送信する。しかし、最後のグループデータに関しては、「グループデータ正常登録」に代えて「グループデータ転送完了」を送信する(S76)。携帯電話機13は「グループデータ転送完了」を受信することで全てのグループデータが書き込まれたことを認識でき、ユーザデータ書込み動作を終了する。
【0064】
図3に戻り、図3のステップS37にてユーザデータの書込みを終了した後、携帯電話機13はPC11からのコマンド受信待ちの状態となっている。
【0065】
PC11は、携帯電話機13にモード切替要求コマンドを送信する。なお、この時のモード切替要求コマンドの内容は、「ソフト書換モード」に遷移するよう要求するコマンドとなっている。
【0066】
携帯電話機13は、外部I/F部27からモード切替要求コマンドを受信する(S38)と、モード切替要求コマンドの内容(すなわち「ソフト書換モード」に遷移)に従って、モード切替フラグに「ソフト書換モード」を設定し(S39)、ソフトウェアリセットをかける(S3A)。そして、携帯電話機13はソフト書換モードに遷移する(図4のS41)。
【0067】
以上説明したように、本実施形態の携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式は、携帯電話機13の格納しているユーザデータを先ず読み出してPC11に保存した後、携帯電話機13のソフトウェア書き換えを行い、その後、PC11に保存したユーザデータを携帯電話機13に書き込むようにしているので、ソフトウェアの書き換えが発生した場合であっても、ユーザが作成し登録した電話帳データやスケジュールデータ、或いは、ダウンロードしたメロディデータや画像データなどの貴重なユーザデータを消すこと無く、ソフトウエアの書き換えが可能となる、という効果を奏するものとなる。
【0068】
次に、図8、図9を参照して、本発明の携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式の第2の実施形態について説明する。
【0069】
第1の実施形態において、仮に、ソフトウェア書き換え前の携帯電話機13からユーザデータを読み出し、このユーザデータをPC11内に保存した後に、携帯電話機13とは別の携帯電話機13−1がPC11と接続されて、この携帯電話機13−1にPC11が保存しておいたユーザデータを書き込んでしまうような事態が発生してしまうと、携帯電話機13とは別の携帯電話機13−1にユーザデータをコピーすることが可能となってしまう恐れが出てくる。
【0070】
本発明の第2の実施形態は、上述したユーザデータのコピーを防止する方式を提供するものである。
【0071】
図8は、第2の実施形態の携帯電話機のソフトウェア書き換え時の状態を示す状態遷移図である。
【0072】
第2の実施形態においては、携帯電話機13の状態として、第1の実施形態における「ソフト書換モード」、「ユーザデータ読出しモード」、「ユーザデータ書込みモード」に加えて「認証確認モード」を追加したものとなっており、携帯電話機13のソフトウェア書き換えの前後で、認証確認を行うようにしたものである。
【0073】
すなわち、携帯電話機13の状態遷移は、図8に示すように、携帯電話機13に外部I/F27を介して冶具12から電源が供給されると(図8のS80)、「ソフト書換モード」の状態に遷移する(S81)。そして、PC11からのモード切替要求コマンドを受信することにより、「ソフト書換モード」から「認証確認モード」(S82)へ、その後「ユーザデータ読出しモード」(S83)へ遷移し、「ソフト書換モード」(S81)へと戻る。また、PC11からのモード切替要求コマンドを受信することにより、「ソフト書換モード」から「認証確認モード」(S82)へ、その後「ユーザデータ書込みモード」(S84)へ遷移し、「ソフト書換モード」(S81)へと戻るものとなる。
【0074】
そして、携帯電話機13のソフトウェア書き換え前後での認証確認モードにて、製造番号、電話番号、ソフトウェアバージョンを確認することで、携帯電話機13が、ソフトウェア書き換え前後で一致しているかどうかの確認、及びソフトウェア書き換え済かどうかの確認を実施する。
【0075】
認証確認モードにおけるPC11と携帯電話機13の間で行われるコマンド等の送受信のシーケンスの一例について、図9を使用して説明する。
【0076】
図9は、第2の実施形態の認証確認モードにおけるコマンド等のシーケンスの一例を説明する図である。
【0077】
図9において、PC11から「製造番号読出要求」(S91)を携帯電話機13に送信し、携帯電話機13から「製造番号読出応答」(S92)を受信する。「製造番号読出応答」にて携帯電話機13の製造番号がPC11に通知される。
【0078】
次に、PC11から「電話番号読出要求」(S93)を送信し「電話番号読出応答」(S94)を受信する。「電話番号読出応答」にて携帯電話機13の電話番号がPC11に通知される。
【0079】
さらに、PC11から「ソフトウェアバージョン読出要求」(S95)を送信し「ソフトウェアバージョン読出応答」(S96)を受信する。「ソフトウェアバージョン読出応答」にて携帯電話機13の記憶装置A部21に格納されているソフトウェアのバージョン番号がPC11に通知される。
【0080】
PC11は、ソフトウェア書き換え前の認証確認モードで読み出した製造番号・電話番号・ソフトウェアバージョン情報を保存しておき、ソフトウェア書き換え後の認証確認モード時に情報比較を行うことで、携帯電話機13がソフトウェア書き換えの前後で同じであることを確認する。
【0081】
以上説明したように、本発明の第2の実施形態によれば、携帯電話機13のユーザデータを他の携帯電話機にコピー出来なくなる、という効果を奏するものとなる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式及びプログラムは、携帯電話機の格納しているユーザデータを先ず読み出してPCなどの外部機器に保存した後、携帯電話機のソフトウェア書き換えを行い、その後、外部機器に保存しておいたユーザデータを携帯電話機に書き込むようにしているので、携帯電話機のソフトウェア書き換え時においても、携帯電話機内に記憶されているユーザデータを消滅させずに保護することが可能となる、という効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】本実施形態の携帯電話機の構成の一例を示す詳細ブロック図である。
【図3】本実施形態の携帯電話機のソフトウェア書き換え時の制御動作を説明するフローチャートである。
【図4】本実施形態の携帯電話機のソフトウェア書き換え時の状態を示す状態遷移図である。
【図5】携帯電話機からユーザデータを読み出す際のコマンド等のシーケンスの一例を説明する図である。
【図6】携帯電話機のソフトウェア書き換えを行う際のコマンド等のシーケンスの一例を説明する図である。
【図7】携帯電話機にユーザデータを書き込む際のコマンド等のシーケンスの一例を説明する図である。
【図8】第2の実施形態の携帯電話機のソフトウェア書き換え時の状態を示す状態遷移図である。
【図9】第2の実施形態の認証確認モードにおけるコマンド等のシーケンスの一例を説明する図である。
【符号の説明】
11 PC
12 冶具
121 電源
13 携帯電話機
20 操作部
21 記憶装置A部
22 記憶装置B部
23 記憶装置C部
24 マイク
25 レシーバ
26 表示部
27 外部I/F部
28 アンテナ
29 無線部
2A 制御部
Claims (13)
- 携帯電話機と該携帯電話機のソフトウェア書き換えの実行制御を行うPCとを冶具を介して接続して成る携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式であって、前記PCは先ず前記携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号を受信し、次に前記PCは前記携帯電話機から該携帯電話機が格納しているユーザデータを読出して保存し、次に前記PCは該携帯電話機のソフトウェア書き換えを行い、次に前記PCは前記携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号を受信してこれらを前回受信時のものと比較し、前記携帯電話機が前記前回受信時と一致しているか確認し、その後前記PCは前記保存したユーザデータを該携帯電話機に送信して格納させる、ことを特徴とする携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式。
- 携帯電話機と該携帯電話機のソフトウェア書き換えの実行制御を行うPCとを冶具を介して接続して成る携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式であって、前記PCは先ず前記携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号とソフトウェアバージョン情報を受信し、次に前記PCは前記携帯電話機から該携帯電話機が格納しているユーザデータを読出して保存し、次に前記PCは該携帯電話機のソフトウェア書き換えを行い、次に前記PCは前記携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号とソフトウェアバージョン情報を受信してこれらを前回受信時のものと比較し、前記携帯電話機が前記前回受信時と一致しているかおよびソフトウェア書き換え済みか確認し、その後前記PCは前記保存したユーザデータを該携帯電話機に送信して格納させる、ことを特徴とする携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式。
- 前記携帯電話機は、前記携帯電話機のソフトウェアを格納する第1の記憶手段と、前記ソフトウェアの内のIPLプログラムを展開して実行させる第2の記憶手段と、前記携帯電話機のユーザが登録する電話帳データやスケジュールデータ或いはインターネットなどを介してダウンロードしたメロディデータや画像データ等のユーザデータを格納する第3の記憶手段と、前記冶具と接続するための外部I/F手段と、前記携帯電話機の動作モードを制御するモード切替フラグ手段と、前記各手段に接続され前記各手段の制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は前記PCから前記冶具及び前記外部I/F手段を介してモード切替要求コマンドを受信すると前記モード切替フラグ手段の状態を前記モード切替要求コマンドの内容に従って変更する、ことを特徴とする請求項1或いは請求項2の何れか1項に記載の携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式。
- 前記モード切替フラグ手段の状態は、前記携帯電話機のソフトウェアを書き換える際のソフト書換モード、或いは、前記携帯電話機の格納しているユーザデータを前記PCに読み出して保存する際のユーザデータ読出しモード、或いは、前記PCの保存するユーザデータを前記携帯電話機に書込む際のユーザデータ書込みモード、或いは、前記携帯電話機のソフトウェア書き換え前後において前記携帯電話機が同一の物であることを認証する際の認証確認モード、の内の何れか1の状態である、ことを特徴とする請求項3に記載の携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式。
- 前記携帯電話機は、前記携帯電話機のソフトウェアを格納する第1の記憶手段と、前記ソフトウェアの内のIPLプログラムを展開して実行させる第2の記憶手段と、前記携帯電話機のユーザが登録する電話帳データやスケジュールデータ或いはインターネットなどを介してダウンロードしたメロディデータや画像データ等のユーザデータを格納する第3の記憶手段と、前記冶具と接続するための外部I/F手段と、前記携帯電話機の動作モードを制御するモード切替フラグ手段と、前記各手段に接続され前記各手段の制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は前記PCから前記冶具及び前記外部I/F手段を介してモード切替要求コマンドを受信すると前記モード切替フラグ手段の状態を前記モード切替要求コマンドの内容に従って変更し、
前記モード切替フラグ手段の状態は、前記携帯電話機のソフトウェアを書き換える際のソフト書換モード、或いは、前記携帯電話機の格納しているユーザデータを前記PCに読み出して保存する際のユーザデータ読出しモード、或いは、前記PCの保存するユーザデータを前記携帯電話機に書込む際のユーザデータ書込みモード、或いは、前記携帯電話機のソフトウェア書き換え前後において前記携帯電話機が同一の物であることを認証する際の認証確認モード、の内の何れか1の状態であり、
前記携帯電話機の前記制御手段は、前記PCから認証確認モードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段を認証確認モードの状態にして、前記携帯電話機の製造番号と電話番号を前記PCに送信し、前記PCからユーザデータ読出しモードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段をユーザデータ読出しモードの状態にして、前記第3の記憶手段のユーザデータを前記PCに送信し、前記PCからソフト書換モードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段をソフト書換モードの状態にして、前記PCから受信するソフトウェアを前記第1の記憶手段に格納し、前記PCから認証確認モードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段を認証確認モードの状態にして、前記携帯電話機の製造番号と電話番号を前記PCに送信してこれらを前回送信時のものと比較させ、前記携帯電話機が前記前回送信時と一致しているか確認させ、前記PCからユーザデータ書込みモードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段をユーザデータ書込みモードの状態にして、前記PCから受信する前記ユーザデータを前記第3の記憶手段に格納する、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式。 - 前記携帯電話機は、前記携帯電話機のソフトウェアを格納する第1の記憶手段と、前記ソフトウェアの内のIPLプログラムを展開して実行させる第2の記憶手段と、前記携帯電話機のユーザが登録する電話帳データやスケジュールデータ或いはインターネットなどを介してダウンロードしたメロディデータや画像データ等のユーザデータを格納する第3の記憶手段と、前記冶具と接続するための外部I/F手段と、前記携帯電話機の動作モードを制御するモード切替フラグ手段と、前記各手段に接続され前記各手段の制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は前記PCから前記冶具及び前記外部I/F手段を介してモード切替要求コマンドを受信すると前記モード切替フラグ手段の状態を前記モード切替要求コマンドの内容に従って変更し、
前記モード切替フラグ手段の状態は、前記携帯電話機のソフトウェアを書き換える際のソフト書換モード、或いは、前記携帯電話機の格納しているユーザデータを前記PCに読み出して保存する際のユーザデータ読出しモード、或いは、前記PCの保存するユーザデータを前記携帯電話機に書込む際のユーザデータ書込みモード、或いは、前記携帯電話機のソフトウェア書き換え前後において前記携帯電話機が同一の物であることを認証する際の認証確認モード、の内の何れか1の状態であり、
前記携帯電話機の前記制御手段は、前記PCから認証確認モードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段を認証確認モードの状態にして、前記携帯電話機の製造番号と電話番号とソフトウェアバージョン情報を前記PCに送信し、前記PCからユーザデータ読出しモードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段をユーザデータ読出しモードの状態にして、前記第3の記憶手段のユーザデータを前記PCに送信し、前記PCからソフト書換モードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段をソフト書換モードの状態にして、前記PCから受信するソフトウェアを前記第1の記憶手段に格納し、前記PCから認証確認モードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段を認証確認モードの状態にして、前記携帯電話機の製造番号と電話番号とソフトウェアバージョン情報を前記PCに送信してこれらを前回送信時のものと比較させ、前記携帯電話機が前記前回送信時と一致しているかおよびソフトウェア書き換え済みか確認させ、前記PCからユーザデータ書込みモードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段をユーザデータ書込みモードの状態にして、前記PCから受信する前記ユーザデータを前記第3の記憶手段に格納する、ことを特徴とする請求項2に記載の携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式。 - 前記携帯電話機の電源は、前記冶具から供給されるものである、ことを特徴とする請求項3乃至請求項6の何れか1項に記載の携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式。
- 携帯電話機と該携帯電話機のソフトウェア書き換えの実行制御を行うPCとを冶具を介して接続して成る携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式におけるPCであって、先ず前記携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号を受信し、次に前記携帯電話機から該携帯電話機が格納しているユーザデータを読出して保存し、次に該携帯電話機のソフトウェア書き換えを行い、次に前記携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号を受信してこれらを前回受信時のものと比較し、前記携帯電話機が前記前回受信時と一致しているか確認し、その後前記保存したユーザデータを該携帯電話機に送信して格納させる、ことを特徴とするPC。
- 携帯電話機と該携帯電話機のソフトウェア書き換えの実行制御を行うPCとを冶具を介して接続して成る携帯電話機のソフトウェア書き換え時におけるユーザデータ保護方式におけるPCであって、先ず前記携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号とソフトウェアバージョン情報を受信し、次に前記携帯電話機から該携帯電話機が格納しているユーザデータを読出して保存し、次に該携帯電話機のソフトウェア書き換えを行い、次に前記携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号とソフトウェアバージョン情報を受信してこれらを前回受信時のものと比較し、前記携帯電話機が前記前回受信時と一致しているかおよびソフトウェア書き換え済みか確認し、その後前記保存したユーザデータを該携帯電話機に送信して格納させる、ことを特徴とするPC。
- 冶具を介して接続された携帯電話機のソフトウェア書き換えの実行制御を行うPCに、前記携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号を受信する処理と、前記携帯電話機から該携帯電話機が格納しているユーザデータを読出して保存する処理と、該携帯電話機のソフトウェア書き換えを行う処理と、前記携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号を受信してこれらを前回受信時のものと比較し、前記携帯電話機が前記前回受信時と一致しているか確認する処理と、前記保存したユーザデータを該携帯電話機に送信して格納させる処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。
- 冶具を介して接続された携帯電話機のソフトウェア書き換えの実行制御を行うPCに、前記携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号ソフトウェアバージョン情報を受信する処理と、前記携帯電話機から該携帯電話機が格納しているユーザデータを読出して保存する処理と、該携帯電話機のソフトウェア書き換えを行う処理と、前記携帯電話機から該携帯電話機の製造番号と電話番号ソフトウェアバージョン情報を受信してこれらを前回受信時のものと比較し、前記携帯電話機が前記前回受信時と一致しているかおよびソフトウェア書き換え済みか確認する処理と、前記保存したユーザデータを該携帯電話機に送信して格納させる処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。
- 携帯電話機のソフトウェアを格納する第1の記憶手段と、前記ソフトウェアの内のIPLプログラムを展開して実行させる第2の記憶手段と、前記携帯電話機のユーザが登録する電話帳データやスケジュールデータ或いはインターネットなどを介してダウンロードしたメロディデータや画像データ等のユーザデータを格納する第3の記憶手段と、冶具と接続するための外部I/F手段と、前記携帯電話機の動作モードを制御するモード切替フラグ手段と、前記各手段に接続され前記各手段の制御を行う制御手段と、を備える携帯電話機のコンピュータに、前記冶具及び前記外部I/F手段を介してモード切替要求コマンドを受信すると前記モード切替フラグ手段の状態を前記モード切替要求コマンドの内容に従って変更する処理を実行させるプログラムであって、
前記モード切替フラグ手段の状態は、前記携帯電話機のソフトウェアを書き換える際のソフト書換モード、或いは、前記携帯電話機の格納しているユーザデータを前記冶具に接続されるPCに読み出して保存する際のユーザデータ読出しモード、或いは、前記PCの保存するユーザデータを前記携帯電話機に書込む際のユーザデータ書込みモード、或いは、前記携帯電話機のソフトウェア書き換え前後において前記携帯電話機が同一の物であることを認証する際の認証確認モード、の内の何れか1の状態であり、
前記プログラムは、前記外部I/F手段から認証確認モードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段を認証確認モードの状態にして、前記携帯電話機の製造番号と電話番号を前記外部I/F手段に送信する処理と、前記外部I/F手段からユーザデータ読出しモードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段をユーザデータ読出しモードの状態にして、前記第3の記憶手段のユーザデータを前記外部I/F手段に送信する処理と、前記外部I/F手段からソフト書換モードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段をソフト書換モードの状態にして、前記外部I/F手段から受信するソフトウェアを前記第1の記憶手段に格納する処理と、前記外部I/F手段から認証確認モードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段を認証確認モードの状態にして、前記携帯電話機の製造番号と電話番号を前記外部I/F手段に送信して前記PCにこれらを前回送信時のものと比較させ、前記携帯電話機が前記前回送信時と一致しているか確認させる処理と、前記外部I/F手段からユーザデータ書込みモードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段をユーザデータ書込みモードの状態にして、前記外部I/F手段から受信する前記ユーザデータを前記第3の記憶手段に格納する処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。 - 携帯電話機のソフトウェアを格納する第1の記憶手段と、前記ソフトウェアの内のIPLプログラムを展開して実行させる第2の記憶手段と、前記携帯電話機のユーザが登録する電話帳データやスケジュールデータ或いはインターネットなどを介してダウンロードしたメロディデータや画像データ等のユーザデータを格納する第3の記憶手段と、冶具と接続するための外部I/F手段と、前記携帯電話機の動作モードを制御するモード切替フラグ手段と、前記各手段に接続され前記各手段の制御を行う制御手段と、を備える携帯電話機のコンピュータに、前記冶具及び前記外部I/F手段を介してモード切替要求コマンドを受信すると前記モード切替フラグ手段の状態を前記モード切替要求コマンドの内容に従って変更する処理を実行させるプログラムであって、
前記モード切替フラグ手段の状態は、前記携帯電話機のソフトウェアを書き換える際のソフト書換モード、或いは、前記携帯電話機の格納しているユーザデータを前記冶具に接続されるPCに読み出して保存する際のユーザデータ読出しモード、或いは、前記PCの保存するユーザデータを前記携帯電話機に書込む際のユーザデータ書込みモード、或いは、前記携帯電話機のソフトウェア書き換え前後において前記携帯電話機が同一の物であることを認証する際の認証確認モード、の内の何れか1の状態であり、
前記プログラムは、前記外部I/F手段から認証確認モードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段を認証確認モードの状態にして、前記携帯電話機の製造番号と電話番号とソフトウェアバージョン情報を前記外部I/F手段に送信する処理と、前記外部I/F手段からユーザデータ読出しモードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段をユーザデータ読出しモードの状態にして、前記第3の記憶手段のユーザデータを前記外部I/F手段に送信する処理と、前記外部I/F手段からソフト書換モードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段をソフト書換モードの状態にして、前記外部I/F手段から受信するソフトウェアを前記第1の記憶手段に格納する処理と、前記外部I/F手段から認証確認モードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段を認証確認モードの状態にして、前記携帯電話機の製造番号と電話番号とソフトウェアバージョン情報を前記外部I/F手段に送信して前記PCにこれらを前回送信時のものと比較させ、前記携帯電話機が前記前回送信時と一致しているかおよびソフトウェア書き換え済みか確認させる処理と、前記外部I/F手段からユーザデータ書込みモードに遷移する旨のモード切替要求コマンドを受信すると、前記モード切替フラグ手段をユーザデータ書込みモードの状態にして、前記外部I/F手段から受信する前記ユーザデータを前記第3の記憶手段に格納する処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。
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