JP4308952B2 - 超音波治療装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波を照射して治療対象部位の治療を行う超音波治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
超音波治療装置には、体外から強力超音波(衝撃波)を照射して結石を破砕する結石破砕装置、腫瘍組織と正常組織の熱感受性の違いを利用して癌細胞のみを死滅させて腫瘍の治療を行う超音波温熱治療装置(ハイパーサーミア装置)、超音波を治療対象部位に集束させて照射して体内の癌や腫瘍等を加熱壊死させることにより治療を行う超音波焼灼治療装置等がある。
【0003】
これらの装置を用いて治療を行う際に、治療方法や治療部位等の違いに応じて、複数種類の超音波アプリケータを使い分ける必要が生じる。
【0004】
特に超音波焼灼治療装置においては、体外から直接患部を治療する場合や開腹下で臓器内部の患部を治療する場合、または腹腔鏡や内視鏡等と組み合わせて治療を行う場合など、複数の異なる治療方法が検討されている。さらには治療対象領域の大きさや形状の違いに応じて目的に合わせた複数種類の超音波アプリケータが必要となる。
【0005】
このような複数種類の超音波アプリケータを用いる場合においては、それぞれの超音波アプリケータごとに、超音波の強度および照射時間や周波数等を含む各種設定値の変更をする必要があり、またあるいは、それぞれの超音波アプリケータに応じて超音波の照射方法の検討を含む治療計画の変更を必要とする場合も生じる。
【0006】
また、装置使用者に対して選択された当該超音波アプリケータが治療可能とする領域や、あるいは超音波照射による治療状態を知らせるための表示手段および音声発生手段の条件設定を変更する必要がある。
【0007】
超音波アプリケータの変更に伴うこれらの各種設定の変更を行うためには変更情報の入力や、それに伴う各種スイッチの切り替え、および超音波音源を駆動する波形を発生するための駆動波形供給部に係る回路装置等の交換作業を実施する必要がある。
【0008】
従来技術として、特開平7−289577号公報によれば、超音波振動子の交換を行う際において、超音波振動子に装着されている抵抗の抵抗値を検出することにより、検出された抵抗値に対応して本体装置が当該抵抗値に応じた周波数を設定するという構成が開示されている。
【0009】
しかしながら、このような従来技術においては、一台の超音波治療装置本体に対して複数種類の超音波アプリケータを用意し、多様な治療条件に応じて交換し用いる場合において、これらの多種多様な超音波アプリケータを適切に駆動して十分な治療効果を得るためには、超音波治療装置本体の必要とする情報が振動子の駆動周波数のみでは十分ではないからである。
【0010】
従来において、例えば、超音波の強度や照射時間および対象となる治療可能領域などは超音波治療装置を使用するにあたって必要不可欠であり、それらの条件は超音波アプリケータの種類や用途により当然に異なる。
【0011】
このため、多種多様の超音波アプリケータを交換して治療に適用する場合には、おのおのの超音波アプリケータに対応して超音波治療装置本体側の各種設定の変更を手動で行う必要があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のこれら各種設定の変更は複数の項目にわたる非常に煩雑な作業であった。また、人的に設定変更を行うと設定の誤りが発生する可能性があり、万が一にもこのような設定の誤りが発生した場合には、装置の意図されていない条件での動作など不具合が生じる場合がある。
【0013】
さらに、設定の誤りにより治療計画に沿った正しい治療が行われなかったり、設計の意図した所定値を逸脱した超音波出力の照射による組織への影響や、および血管への意図しない影響など、被検者にとって好ましくない状態が発生する可能性がある。
【0014】
このように、超音波治療装置における設定の誤りによる影響は超音波画像診断装置における設定の誤りに対して大きいものであり、数種類の異なる超音波アプリケータを交換する際の各種設定の正確かつ確実な変更は非常に重要である。
【0015】
本発明においては、治療目的に応じた複数種類の超音波アプリケータの交換作業に伴う、超音波治療装置本体の各種設定の変更作業を自動的に行うようにすることで、設定を行うために要する作業時間の短縮および設定の人的誤りを未然に防止し、最小限度の侵襲で最適な治療効果をもたらす超音波治療装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明によれば、超音波を所定の治療対象部位に照射して治療効果を得る超音波治療装置において、超音波治療装置の本体から着脱自在な構造を有し、超音波を発生する超音波発生源と、前記超音波を生体組織に伝搬するためのカップリング膜と、前記超音波発生源の動作制御を行うための個別情報を保持する記憶手段とを備えた超音波アプリケータと、前記超音波発生源の駆動を行う駆動手段と、前記個別情報を前記記憶手段から読み出すための読み出し手段と、前記読み出し手段により読み出した前記個別情報に基づいて、前記駆動手段の動作制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0030】
このようにすれば、超音波アプリケータを複数使用する場合においても、個別情報に基づいて駆動条件の設定を容易かつ過誤なく確実に行うことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0035】
図1に示すのは、本発明に係る超音波治療装置の構成を模式的に表したものである。
【0036】
本発明に係る超音波治療装置は、超音波の照射を行う超音波アプリケータ11と、超音波アプリケータ11に脱気水35を循環させる水回路12と、超音波発生源にエネルギーを供給する駆動波形供給部13と、超音波振動子31の移動を行うための位置制御部14と、患者のデータ等の入力および装置の操作を行う操作部16と、治療情報および状態を装置使用者に知らせる画像表示部16および音声発生部17と、治療領域の画像情報を得るための超音波画像診断部18と、超音波アプリケータ11から超音波アプリケータ11の個別情報を取り出すための読み出し部19と、超音波アプリケータ11の使用履歴などの情報を記録するための書き込み部20と、各種治療情報を記憶する治療情報記憶部21と、超音波治療装置全体を統括し制御するシステム制御部22とからなる。
【0037】
図2aに示すのは、本発明に係る超音波アプリケータ11の構成を模式的に表したものである。
【0038】
超音波アプリケータ11は、超音波発生源である超音波振動子31と、超音波画像参断用の超音波プローブ32と、超音波振動子31から照射された超音波を生体組織に伝搬するためのカップリング膜33と、超音波アプリケータの個別情報を記憶する記憶部34と、からなる。また、超音波振動子31とカップリング膜33の間は、たとえば脱気水36などの超音波伝搬媒質で満たされている。
【0039】
図2bに示すのは、本発明に係る記憶部34の構成要素の概略を表したものである。
【0040】
記憶部34には、図に示されるように超音波アプリケータ11の個別情報が記憶されている。
【0041】
これらの個別情報の内容は、基本周波数情報41、超音波振動子31の周波数に依存したインピーダンス特性情報42および位相特性情報43、体外用/術中用等の種類/使用目的情報44、超音波振動子31の焦点深さなどの加熱可能領域情報45、治療深さと投入電力および照射時間と患部組織の熱変性領域の大きさとの関係を示す加熱変性マップ情報46、超音波アプリケータ11のサイズ情報47、水回路流量情報48、画像診断用超音波プローブの種類や周波数などの超音波プローブ情報49、使用履歴情報50、などを主なものとした超音波アプリケータを使用するための必要な情報から構成される。
【0042】
超音波振動子31はそれぞれの種類ごとに基本周波数を有しており、その基本周波数において超音波振動子31を駆動したときに、最も効率よく電気エネルギーを超音波エネルギーに変換することができる。そのため超音波振動子31を駆動する際の基本周波数情報41は重要な情報となり、駆動波形供給部13はこの情報に基づいて当該超音波振動子31の駆動周波数を決定する。
【0043】
インピーダンス特性情報42及び位相特性43は、周波数変調駆動法を用いる際に重要となる。超音波振動子31を基本周波数41とは異なる周波数で駆動した際、超音波振動子31のインピーダンス特性及び位相特性に起因してアンプ52側から見た場合のマッチング回路53を含めた超音波振動子31のマッチングが最適値からずれる。このため、駆動周波数によっては振動子31に所定の設計値とは異なった電圧や電流が投入され、アンプ52やマッチング回路53および超音波振動子31に所定の設計値とは異なった電気的負荷が印加される可能性がある。
【0044】
そこで本発明に係る超音波治療装置においては、インピーダンス特性情報42および位相特性情報43を用いて、超音波が照射される前において、所定の設計値と異なった出力とはならない適切な出力値を算出し、その事前に算出された適切な出力設定値を用いて駆動波形供給部13を制御する。
【0045】
種類/使用目的情報44は、装置使用者が選択した超音波アプリケータ11の種類を示すことにより、目的としている治療に対応した適切なアプリケータ11が選択されていることを装置使用者が確認するために用いられ、また位置制御部14の稼動および不稼動や稼動範囲の設定等にも使用される。たとえば、超音波アプリケータ11が術中用である場合、位置制御部14は稼動せず、装置使用者が超音波アプリケータ11を手で保持することにより使用する場合が考えられる。
【0046】
加熱可能領域情報45は選択された超音波アプリケータ11の焦点深さを示しており、治療前において診断に用いられた超音波画像に対して、治療可能な領域を重ねて表示することにより、装置使用者に治療可能部位を知らせるために使用される。
【0047】
また、加熱変性マップ情報46は、選択された超音波アプリケータ11を用いて治療を行う際の超音波の強度、照射時間と患部組織の熱変性領域の大きさの関係を示した情報であり、効果的な治療を行うために重要な情報である。
【0048】
もし、超音波の強度が適正値より小さかったり、照射時間が短い場合には目的部位が完全に熱変性されず癌細胞などが熱変性壊死しないため、治療効果が十分に得られない。
【0049】
また、たとえば超音波強度が適正値より大きかったり、あるいは照射時間が長い場合には患部が熱変性する以上に目的部位の組織に対しての意図されない影響が生じる可能性がある。
【0050】
このため、加熱変性マップ情報46は最低限度の侵襲にとって最も効果的な治療を行うための重要な情報となる。この加熱変性マップ情報46は治療部位の深さおよび位置のパラメータも織り込まれており、綿密な条件設定を可能としている。
【0051】
また、超音波アプリケータ11のサイズ情報47は、位置制御部が超音波アプリケータ11の移動を行う際に移動範囲等を制御する上で必要となり、水回路流量情報48は、水回路12を制御する上で重要な情報となる。
【0052】
特に術中用等の小型の超音波アプリケータ11を使用する際は、その絶対的な体積に起因し、超音波振動子31からの発熱が比較的に大きくなる傾向がある。これに対して水回路流量情報48にもとづいた水回路12の適切な制御を行うことによって、意図しない超音波アプリケータ11の発熱を効果的に防止することができる。さらに超音波振動子31のインピーダンス特性や位相特性が超音波振動子31の意図しない発熱により変化することによる所定の超音波出力が得られなくなることを防止できる。
【0053】
また、図2aに示すカップリング膜33に伸縮性のある素材を用いた場合には、脱気水の注入および排出量の制御をすることでカップリング膜33の伸縮を生じさせることができる。この伸縮により超音波伝播媒質封入部の厚み(垂直方向の脱気水35の水深)が変わるため、治療の目的などに応じて照射される超音波の焦点位置の調整を自在に行うことができる。
【0054】
超音波プローブ情報49は超音波画像診断部18の各種条件を設定し、超音波画像診断のための断層像を得るために用いられる。使用履歴情報50は、超音波アプリケータ11の使用履歴を記録することにより、超音波振動子31のメンテナンス時期を装置使用者に知らせるといった、性能維持の目的に用いられ、安定した治療を確実に行うために必要な情報となる。
【0055】
記憶部34の実現手段としては、たとえばRAMやROM等の半導体メモリや磁気記憶装置等の利用が考えられる。超音波振動子31とカップリング膜33の間には水回路12から供給される脱気水35が満たされている。超音波アプリケータ11は簡単に本体に取り付け及び取り外しすることが可能である。
【0056】
図3に本発明に係る駆動波形供給部13の概略構成を示す。
【0057】
本発明の実施の形態に係る駆動波形供給部13は、超音波振動子31を駆動するための駆動波形を生成する波形生成部51と、波形生成部51から出力された波形を増幅するためのアンプ52と、超音波振動子31に効率良く電力を供給するためのマッチング回路53と、アンプ52の出力状態を確認する出力モニタ54と、からなり、システム制御部22からの指示により、超音波振動子31に駆動波形を供給する構成を有している。
【0058】
装置使用者により超音波治療装置の電源が入れられると、システム制御部22は、超音波アプリケータ11の接続確認を行う。超音波アプリケータ11が未接続あるいは接続に不備がある場合は、システム制御部22は画像表示部16及び音声発生部17を介して装置使用者に警告を与える。
【0059】
超音波アプリケータ11が正常に接続されている場合は、システム制御部22は読み出し部19を用いて超音波アプリケータ11の記憶部34より超音波アプリケータ11の個別情報を読み出す。
【0060】
システム制御部22は読み出した種類/使用目的情報44をもとに超音波アプリケータ11の種類や体外使用/術中使用等の治療適応情報を画像表示部16や音声発生部17を介して装置使用者に知らせ、さらに、その治療モードに対応した治療可能領域等の治療情報を画像表示部16を介して装置使用者に知らせる。
【0061】
これにより、装置使用者は使用目的に適切な超音波アプリケータ11が接続されているかどうかを確認することができ、適切な治療を行うことができる。
【0062】
この際に、振動子のこれまでの使用時間などの履歴を画像表示部16に表示し、超音波アプリケータ11の経時変化に基づいた設計の意図する交換時期や検査時期等を装置使用者に知らせる。このため、装置使用者は常に超音波アプリケータ11の使用履歴を確認することができ、適切なメンテナンスが可能となる。また交換時期を過ぎた場合には、そのアプリケータを用いて治療ができないように制御する等の安全機構を付加することもできる。
【0063】
また、治療モード情報44及び超音波アプリケータサイズ情報47をもとに、位置制御部14の使用/未使用の選択や移動可能範囲等を設定して画像表示部16を介して装置使用者に知らせる。
【0064】
つぎに、システム制御部22は超音波アプリケータ11の水回路流量情報48をもとに水回路12を制御し、また超音波プローブ情報47をもとに超音波画像診断部18の設定を行う。超音波アプリケータ11に対応した適切な水回路12の制御を行うことにより、治療時の超音波アプリケータ11の意図しない発熱を防ぐことができる。
【0065】
また、上記水回路12を制御することにより発熱による超音波振動子31のインピーダンス特性及び位相特性の変化を押さえることができるため、適切かつ安定した出力の超音波を照射し治療を行うことができる。
【0066】
加えて、超音波アプリケータ11に脱気水35が満たされることにより、当該超音波アプリケータ11に装着された超音波プローブ32を使用することができるようになり、治療計画を立てるために必要な超音波断層像による画像診断を行うことが可能となる。
【0067】
水回路12の制御が行われ、超音波プローブ32による超音波断層像を用いた画像診断の準備ができると、システム制御部22は画像表示部16や音声発生部17を介して装置使用者に画像診断が可能となったことを知らせる。この時点において装置使用者は治療対象部位の画像診断を行い、これにより得られた画像診断情報に基づいて操作部15を操作する。この操作により治療対象部位に係る治療計画に基づいた超音波治療装置の各種設定が入力される。
【0068】
ここで実際の治療を開始する前に、システム制御部22は超音波振動子31の機能を確認するために事前の自己診断を行う。システム制御部22の超音波振動子31の自己診断指示により、駆動波形供給部13は生体に影響を与えない程度の非常に弱い出力の波形を超音波振動子31に印加する。次に振動子31を受信状態に切り替え当該振動子31が受信した反射波の反射電力を出力モニタ54により測定する。
【0069】
この測定された反射電力と、インピーダンス特性42及び位相特性43より算出された期待される反射電力との比較を行う。反射電力の実測値と算出値の差が、基準範囲内にあるかどうかを比較することにより、超音波振動子31の特性が正常であるか否かを知ることができる。超音波振動子31の特性が正常であれば、システム制御部22はそのまま治療の継続を指示する。
【0070】
もし、振動子31の特性が異常であればシステム制御部22は装置使用者に画像表示部16及び音声発生部17を介して、超音波振動子31の異常を知らせ、直ちに治療を停止する。超音波振動子31の自己診断は治療の開始前だけではなく、超音波アプリケータ11に脱気水が満たされた後は、どの段階でも行うことができ、治療の各段階において複数回実施しても良い。
【0071】
治療計画が入力されると、システム制御部22は加熱変性マップ情報46をもとに超音波の照射時間、投入電力、照射方法等の超音波照射条件を決定する。加熱変性マップ情報46は超音波の照射時間と投入電力と患部の熱変性領域の大きさとの関係を示しており、使用する超音波アプリケータ11によって異なる。
【0072】
また、治療対象部位の体表からの距離や、または治療対象部位の表面からの距離および治療対象部位の位置によっても綿密に最適な条件設定がなされる。システム制御部22は決定された超音波照射条件をもとに、駆動波形供給部13及び位置制御部14に指示を与え治療が開始される。
【0073】
システム制御部22は、基本周波数情報41に基づいた駆動周波数を波形生成部51に指示し、また前述の治療計画によりインピーダンス特性情報42及び位相特性情報43に基づき、指定された投入電力が得られるように出力波形の振幅を波形生成部51に指示する。さらに、基本周波数情報41、インピーダンス特性情報42及び位相特性情報43をもとにマッチング回路53が最適な状態になるように設定を行う。
【0074】
図4aおよび図4bには、本発明の実施の形態に係る波形生成部51の出力波形とアンプ52の出力波形との関係を概略図にて示している。
【0075】
特に、超音波出力に周波数変調法を用いる駆動条件においては、図4aに示されるように基本周波数以外ではマッチング回路53及び超音波振動子31のインピーダンスマッチングが取れなくなるため、接続される電気的な負荷条件が意図されるものと異なり、結果としてアンプ52から意図しない電圧や電流が出力される可能性が生じる。このためマッチング回路53、アンプ52、超音波振動子31が過負荷状態となり特性や寿命に影響を及ぼしてしまう。
【0076】
これを解決するための手段として、本発明の実施の形態においては、たとえば以下の3通りの場合について述べる。
【0077】
第一の解決手段として、波形生成部51から出力される波形の振幅を制御することによりアンプ52への入力波形を制御する入力制御法がある。システム制御部22は、図4bに示されるように設計の意図しない電圧や設計の意図しない電流が出力されないように、予め波形生成部51の出力波形の振幅を周波数に合わせて制御する。この波形生成部51の制御方法としては、インピーダンス特性情報42、位相特性情報43及びマッチング回路53の周波数特性に基づいて事前にアンプ52から出力される波形を計算し、意図しない電圧や電流が超音波振動子31に印加されないように波形生成部51の出力を制御するものである。
【0078】
または、波形生成部から出力される波形の振幅を一定にし、所定の設計値から外れた電圧や電流が出力されることを計算により予想して、当該所定の設計値から外れた電圧や電流が出力されるであろう周波数に対応して、アンプの増幅率を制御することも可能である。
【0079】
または、それぞれの超音波振動子に基づいて周波数に対応した個別のアンプ増幅率パターンを予め記憶させておき、その増幅率パターンをアンプ52に指示する方法も考えられる。
【0080】
またあるいは、それぞれの超音波振動子31に基づいた個別の出力波形パターンを予め超音波アプリケータ11の記憶部34に記憶させておき、その出力波形パターンを波形生成部51に指示する方法が考えられる。
【0081】
第二の解決手段として、アンプ52にフイードバック回路を付加してアンプ52の増幅率を制御する方法がある。波形生成部51からは、一定の振幅の波形を出力しておき、出力モニタ54により超音波振動子31に印加される電圧及び電流を観測する。
【0082】
そして、出力モニタ54で観測される値が、事前に設定された基準値を超えないようにアンプ52の増幅率を制御するものである。また、波形生成部51の出力波形の振幅を制御しても良い。
【0083】
第三の解決手段として、波形発生部51とアンプ52の間に図示しないイコライザ回路を付加し、アンプ52への入力波形を制御することによりアンプ52からの出力を制御する方法がある。
【0084】
図示しないイコライザ回路は入力された波形の周波数に応じて出力の減衰率を制御する回路であり、インピーダンス特性情報42及び位相特性情報43及びマッチング回路63の周波数特性に基づいて事前に設計の意図しない電圧や設計の意図しない電流の発生が予測される周波数帯域における減衰率を大きく設定する。これにより、アンプ52への入力振幅を制限し、アンプ52から設計の意図しない電圧や設計の意図しない電流が出力されないように制御するものである。
【0085】
以上のようにして、出力波形生成部51、アンプ52、マッチング回路53の条件が設定されたのち、加熱変性マップ情報46及び治療計画等の条件により決定された最適な超音波照射時間が、システム制御部22から駆動波形供給部13に指示される。駆動波形供給部13は治療に対して最適な条件の超音波が最適な時間にて出力されるように超音波振動子13に電力を供給する。
【0086】
超音波振動子31は駆動波形供給部13より供給される電力により駆動され、超音波を治療対象部位に照射する。治療範囲が広範囲に及ぶ場合は位置制御部14による超音波アプリケータ11の移動と超音波の照射が組み合わされた治療が行われる。ただし、術中用アプリケータ11を用いる場合などの装置使用者が手で保持して操作する形状の超音波アプリケータ11の場合には、位置制御部14は選択されず使用されない。
【0087】
以上のように治療計画に従って超音波の照射が行われて治療が終了する。治療終了後、システム制御部22は治療前の診断結果、治療計画、治療後の診断情報等の治療に関した情報を治療情報記憶部21に書き込む。
【0088】
また、書き込み部20を用いて超音波アプリケータ11の記憶部34に対して超音波振動子31の使用履歴の更新を行う。さらに、治療を継続する場合には必要に応じ、他の種類の超音波アプリケータ11に交換して新たな治療を実施することができる。
【0089】
以上の本発明に係る実施の形態では、超音波アプリケータ11の個別情報はすべて超音波アプリケータ11内の記憶部34に記憶された場合の構成を例に述べた。しかし他の方法として、記憶部34には超音波アプリケータ11の種類と製造番号等のコード化されたID情報のみを与えておき、そのID情報に対応した超音波アプリケータ11の個別情報は超音波治療装置本体の治療情報記憶部21に予め記憶させておく方法によっても、同様の効果が得られる。
【0090】
この場合、システム制御部22は読み出し部19を用いて超音波アプリケータ11のID情報を取り込んだ後に、そのID情報に対応する超音波アプリケータ11の個別情報を超音波治療装置本体の治療情報記憶部21より読み込み、治療のための各種設定を行う。治療情報記憶部21の振動子個別情報は適時に変更及び追加が行える構成を有している。
【0091】
ここで、超音波アプリケータ11のID情報を記録するため記憶部34の実現手段としては、ROMやRAM等の半導体メモリ、磁気記憶、光記憶、バーコードなどが適用できる。また、出力モニタ54を用いて超音波振動子31のインピーダンス特性や位相特性を測定することにより、そのインピーダンス情報そのものを、ID情報とする方法や、図5に示すような電気回路を用いたスイッチを用いてバイナリコードを表現する方法も利用できる。
【0092】
これらの方法を用いた場合、読み出し部19はそれぞれの方式に対応したものを用いる。また、使用履歴等の書き込み情報は超音波治療装置本体の治療情報記憶部21にID情報に対応した個別情報とともに記憶する。さらに、超音波アプリケータ11の個別情報を、超音波アプリケータ11の記憶部34と超音波治療装置本体の治療情報記憶部21に分割して記録する方法も考えられる。
【0093】
なお、以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施の形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0094】
たとえば、上記実施の形態では超音波アプリケータ11の個別情報を構成する基本周波数情報41、インピーダンス特性情報42および位相特性情報43、体外用/術中用等の種類/使用目的情報44、超音波振動子31の焦点深さなどの加熱可能領域情報45、加熱変性マップ情報46、超音波アプリケータのサイズ情報47、水回路流量情報48、超音波プローブ情報49、使用履歴情報50等の情報を用いて治療を行う場合の一連の例を示したが、これらの個別情報を構成するそれぞれの情報は単独もしくは複数種類の組み合わせで用いることもできる。
【0095】
【発明の効果】
以上述べたように本発明による超音波治療装置によれば、超音波アプリケータを複数使用する場合においても、駆動条件の設定を容易かつ過誤なく確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波治療装置の構成を示す模式図である。
【図2】(a)は、本発明に係る超音波アプリケータの構成を示す模式図であり、(b)は、本発明に係る記憶部の構成要素を示す概略図である。
【図3】本発明に係る駆動波形供給部の構成を示す概略図である。
【図4】(a)および(b)に示すのは、本発明の実施の形態に係る波形生成部の出力波形とアンプの出力波形との関係の概略図である。
【図5】本発明に係る実施の形態の超音波アプリケータのID情報を記録するための構成を説明するための概略図である。
【符号の説明】
11…超音波アプリケータ
12…水回路
13…駆動波形供給部
14…位置制御部
15…操作部
16…画像表示部
17…音声発生部
18…超音波診断部
19…読み出し部
20…書き込み部
21…治療情報記憶部
22…システム制御部
31…超音波振動子
32…超音波プローブ
33…カップリング膜
34…記憶部
41…基本周波数情報
42…インピーダンス特性情報
43…位相特性情報
44…種類/使用目的情報
45…加熱可能領域情報
45…加熱変性マップ情報
47…超音波アプリケータサイズ情報
48…水回路流量情報
49…超音波プローブ情報
50…使用履歴情報
51…波形生成部
52…アンプ
53…マッチング回路
54…出力モニタ

Claims (8)

  1. 超音波を所定の治療対象部位に照射して治療効果を得る超音波治療装置において、
    超音波治療装置の本体から着脱自在な構造を有し、超音波を発生する超音波発生源と、前記超音波を生体組織に伝搬するためのカップリング膜と、前記超音波発生源の動作制御を行うための個別情報を保持する記憶手段とを備えた超音波アプリケータと、
    前記超音波発生源の駆動を行う駆動手段と、
    前記個別情報を前記記憶手段から読み出すための読み出し手段と、
    前記読み出し手段により読み出した前記個別情報に基づいて、前記駆動手段の動作制御を行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする超音波治療装置。
  2. 前記記憶手段へ前記個別情報を書き込むための書き込み手段を備えることを特徴とする請求項1記載の超音波治療装置。
  3. 画像診断用超音波プローブを備え前記個別情報は、該画像診断用超音波プローブの動作に必要な設定条件を含むことを特徴とする請求項1に記載の超音波治療装置。
  4. 前記超音波発生源の超音波伝播媒質が内部に封入される封入手段における前記伝播媒質の量または注入または排出または温度のうち少なくともひとつを制御する伝播媒質制御手段を備えることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の超音波治療装置。
  5. 前記個別情報は前記超音波発生源の、駆動周波数、インピーダンス特性または/および位相特性、対象部位に照射する超音波の所定強度および時間、超音波照射における対象部位の熱変性領域の大きさ、種類または/および使用目的、治療可能領域、大きさまたは/および形状、使用履歴、前記伝播媒質の量または注入または排出または温度のうち少なくともひとつ、駆動に必要な設定条件、のうち少なくとも一つ以上をあらわすことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の超音波治療装置。
  6. 前記個別情報が所定値と異なった電圧および電流の発生を防止するための制御条件を表わすことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の超音波治療装置。
  7. 前記超音波発生源が超音波を所定出力にて発信し所定時間後に該超音波発生源が受信した反射波を解析する受信波解析手段と、前記受信波解析手段からの解析結果出力により前記超音波発生源の自己診断を行う自己診断手段と、を備えることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の超音波治療装置。
  8. 前記超音波発生源は、少なくとも一つ以上の超音波発生素子と、前記超音波発生素子と前記駆動手段との負荷整合を行う整合手段と、から構成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の超音波治療装置。
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