JP4308655B2 - Mobile communication system, mobile station and base station - Google Patents
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Description
技術分野
本発明は、セルラ移動通信システムに関し、特に、閉ループ送信ダイバーシティ方式に用いて好適な、移動通信システム,移動局及び基地局に関する。
背景技術
第3世代移動通信システムであるW−CDMA(Wideband−Code Division Multiple Access)の送信ダイバーシティ方式は、2本の送信アンテナを用いる方式が採用されている。
図13は2本の送信アンテナを用いる場合のシステム構成図である。この図13に示すセルラ移動通信システム200において、2本の送信アンテナ#1,#2より、パイロット信号として相互に直交するパイロット信号パターンP1,P2が送信され、移動局121は、受信パイロット信号と、既知のパイロット信号パターンとの相関を計算することにより、基地局110の各送信アンテナから移動局121の受信アンテナまでの区間に相当するチャネルインパルス応答ベクトル(チャネル推定値)h1,h2を推定する。
そして、移動局121は、このチャネル推定値をフィードバック情報として、基地局110に対して送信し、基地局110が、送信する無線信号について位相制御、あるいは、振幅制御と位相制御との両方を行ない、移動局121はそれらの制御された無線信号を受信するのである。
さらに詳述すると、移動局121は、これらのチャネル推定値を用いて、以下の式(1)に示す電力Powを最大とする基地局110の送信アンテナ#1,#2の振幅及び位相制御ベクトル(振幅制御と位相制御との両方を制御するためのベクトル。重みベクトルとも称する。)wを計算し、これを量子化したものをフィードバック情報として上りチャネル信号に多重化し基地局110側に送信する。
Pow=wHHHHw …(1)
H=[h1,h2] …(2)
ここで、振幅及び位相制御ベクトルwはw=[ω1,ω2]T(Tは転置を表す。)で表される。これらのω1,ω2は、それぞれ、基地局110が有する送信アンテナ#1,#2から送信される無線信号の振幅と位相との両方を制御するための制御量である。移動局121は、ω1,ω2の両方の値を送信する必要はなく、ω1を1として計算した場合のω1,ω2の値のみを伝送すればよい。また、h1,h2はそれぞれ基地局110の送信アンテナ#1,送信アンテナ#2からのチャネルインパルス応答ベクトルである。ここで、インパルス応答の長さをLとすると、チャネルインパルス応答ベクトルhi(iは自然数を表す。)は、式(3)で表される。
hi=[hi,1,hi,2,…,hi,L]T …(3)
ハンドオーバ時には、移動局121は、式(1)の代わりに、式(4)に示す値を最大とする重みベクトルwを計算する。この重みベクトルwは、ハンドオーバ先の各基地局110間において共通して用いられる。
Pow=wH(H(1)HH(1)+H(2)HH(2)+…)w …(4)
H(v)=[h1 (v),h2 (v)] …(5)
ここで、H(v)はv(v=1,2,…)番目の基地局110からの送信信号のチャネルインパルス応答である。
また、従来のハンドオーバ方式は、閉ループ送信ダイバーシティ方式を前提としているので、移動局121は、後述する式(10)を最大にする重みベクトルwを計算し、このwに基づいて、フィードバックするアンテナ制御量を計算している。この重みベクトルwは、ハンドオーバしている各基地局110間において共通である。
また、インパルス応答の長さをLとすると、v番目の基地局110の送信アンテナiからの無線信号についてのチャネルインパルス応答ベクトルhi (v)は、式(6)で表される。
hi (v)=[hi,1 (v),hi,2 (v),…,hi,L (v)]T
…(6)
W−CDMAにおけるアンテナ制御量のフィードバック方法は、振幅及び位相制御量ω1,ω2を1ビットに量子化するモード1と、4ビットに量子化するモード2との2通りの方法が規定されている。セルラ移動通信システムは、これらのモード1,2のうちのいずれかを採用し、以後、モード1又は2が、固定的に運用されるようになっている。
ここで、モード1を用いた場合、移動局121が1ビットのフィードバック情報をスロットごとに送信するため、制御に要する速度が早い。この半面、量子化が粗いため正確な制御ができない。一方、モード2を用いた場合、4ビットの情報により制御されるため、より精度の高い制御ができる。この半面、移動局121が各スロットにより1ビットづつ送信し、4スロットで1ワードのフィードバック情報が生成されるため、フェージング周波数が高い場合には、ダイバーシティ制御がフェージング速度に追従できず、送受信特性が劣化する。
このように、フィードバック情報を送信する上りチャネル信号伝送レートが限られている場合は、制御精度とフェージング追従速度とはトレードオフの関係にある。
なお、送信ダイバーシティ方式に関し、特開2001−36443号公報(以下、公知文献と称する。)には、ダイバーシティ原理を2個よりも多いアンテナに適用できるようにする新規な方法及び新規な基地局が開示されている。これにより、SDMA(Space Division Multiple Access)無線伝送内でダイバーシティ伝送方法を実施し、無線資源を再使用して多数のユーザに同時にサービスすることが可能になる。
しかしながら、この公知文献に記載されたダイバーシティ伝送方法は、移動局が1又は複数の基地局とハンドオーバするものではない。
また、W−CDMAのRelease−99規格においては、フィードバック情報伝送による上りチャネル伝送効率の低下を回避するため、送信アンテナ数が3本以上の場合は考慮されていないが、フィードバック情報の増加及び更新速度の低減を抑制することにより、3本以上への拡張も可能である。
送信アンテナ数に応じたダイバーシティ利得を得るためには、フェージング相関が十分小さくなるようにアンテナ間隔を大きくする必要がある。このフェージング相関とは、2本の異なる送信アンテナからの無線信号が受けるフェージングの影響がどの程度近似しているかを表すパラメータである。例えば、フェージング相関が高いとは、2種類の無線信号が同じように変動することであり、フェージング相関が低いとは、2種類の無線信号が別個に変動することである。
基地局110においてフェージング相関を十分小さくするためには、アンテナ間隔は所定の距離を必要とする。このため、送信アンテナ数を増加させると、アンテナを設置するために要する面積が大きくなり、建物の屋上等にアンテナを設置することが困難になる。また、ダイバーシティ利得は、送信アンテナ数の増加に伴って飽和するため、送信アンテナ数を増加させ過ぎると、ダイバーシティ利得を大きく改善できない。
加えて、送信アンテナ数を増加させると、移動局121は基地局110の各アンテナについてフィードバック情報を送信しなければならず、フィードバック情報量が増加する。このため、フィードバック情報を送信するための上りチャネルの伝送効率が低下し、送信ダイバーシティの制御が、高速なフェージングに追従できなくなり、特性が劣化する。
さらに、ハンドオーバ時に、送信ダイバーシティを行なう場合、移動局121において各基地局110からの受信信号電力を最大にするには、アンテナ制御量を基地局ごとに区別してフィードバックすることが望ましい。
しかしながら、W−CDMAのRelease−99規格によりフィードバック情報を送信する上りチャネル信号伝送レートは制限されているため、基地局ごとにフィードバック情報を交互に送信すると、送信ダイバーシティの制御頻度が低くなり、高速なフェージングに追従できないという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、基地局の送信アンテナ数を増加させ、かつ、フィードバック情報を送信する上りチャネル信号伝送レートが制限されたときにハンドオーバする場合において、上りフィードバック情報量の抑制と、フェージング周波数が高い場合の特性劣化の改善とを行なえ、かつ、安定したハンドオーバが可能な、移動通信システム,移動局及び基地局を提供することを目的とする。
発明の開示
このため、本発明の移動通信システムは、複数のアンテナから対向する移動局へ信号を送信する基地局と、基地局の複数のアンテナのうちの基準となる基準アンテナから送信された信号の受信位相に他のアンテナから送信された信号の受信位相が近づくように位相を制御するための制御信号を基地局へ送信する移動局とからなり、ハンドオーバ時に移動局が通信する複数の基地局における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナについては位相制御頻度を高くし、フェージング相関が高い第1高相関アンテナについては位相制御頻度を低くすることを特徴としている。
従って、このようにすれば、基地局の送信アンテナ数が3本以上で、上りチャネル信号伝送レートが制限された場合においても、フェージング周波数が高い場合の特性劣化を改善でき、かつ、安定したハンドオーバが可能になる。
また、この移動通信システムにおいて、低相関アンテナに対する位相制御頻度と、第1高相関アンテナに対する位相制御頻度とを、フェージング速度に応じて変更してもよく、このようにすれば、特性を劣化させることなく、フィードバック情報量を削減できる。
さらに、本発明の移動通信システムは、ハンドオーバ時に移動局が通信する複数の基地局における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナに対する位相制御を共通の制御信号を用いて頻度を高くして行なうとともに、フェージング相関が高い第1高相関アンテナに対する位相制御をアンテナごとに固有の制御信号を用いて頻度を低くして行なうことを特徴としている。
従って、このようにすれば、ハンドオーバ時においても、移動局は基地局からの信号の受信感度を維持でき、受信感度の劣化が緩和される。
また、この移動通信システムにおいて、低相関アンテナに対する位相制御頻度と、第1高相関アンテナに対する位相制御頻度とを、フェージング速度に応じて変更することもでき、このようにすれば、フィードバック情報量を増加させずに基地局は3本以上の送信アンテナを用いた送信ダイバーシティが可能となる。
加えて、本発明の移動通信システムは、ハンドオーバ時に移動局が通信する複数の基地局における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナに対する位相制御を共通の制御信号を用いて頻度を高くして行ない、低相関アンテナとの間でフェージング相関が高い第2高相関アンテナに対する位相制御をアンテナごとに固有の制御信号を用いて頻度を低くして行なうことを特徴としている。
従って、このようにすれば、上りチャネル信号伝送レートが制限された場合においても、安定したハンドオーバが可能になる。
また、この移動通信システムにおいて、低相関アンテナに対する位相制御頻度と、第2高相関アンテナに対する位相制御頻度とを、フェージング速度に応じて変更してもよく、このようにすれば、移動局はフェージング変動に追従でき、また、制御周期を比較的長くできる。
さらに、本発明の移動局は、基地局と移動局とからなる移動通信システムの移動局であって、ハンドオーバ時に通信対象となる複数の基地局における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナに対しては制御信号を高い頻度で送信するとともに、フェージング相関が高い第1高相関アンテナに対しては制御信号を低い頻度で送信する送信部を有することを特徴としている。
従って、このようにすれば、フィードバック情報量をさらに、削減できる。
そして、本発明の移動局は、ハンドオーバ時に通信対象となる複数の基地局における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナに対しては共通の制御信号を高い頻度で送信するとともに、フェージング相関が高い第1高相関アンテナに対してはアンテナごとに固有の制御信号を低い頻度で送信する送信部を有することを特徴としている。
従って、このようにすれば、ハンドオーバ時においても、フィードバック情報を効率よく送信できる。
また、本発明の移動局は、ハンドオーバ時に通信対象となる複数の基地局における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナに対しては共通の制御信号を高い頻度で送信するとともに、フェージング相関が低い低相関アンテナとの間でフェージング相関が高い第2高相関アンテナに対してはアンテナごとに固有の制御信号を低い頻度で送信する送信部を有することを特徴としている。
従って、このようにすれば、核動局は、早いフェージング変動に追従できる。
そして、本発明の基地局は、基地局と移動局とからなる移動通信システムにおける基地局であって、ハンドオーバ時に各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナについては位相制御頻度を高くし、フェージング相関が高い第1高相関アンテナについては位相制御頻度を低くする位相制御部を有することを特徴としている。
従って、このようにすれば、アンテナ重みを計算するための回路が、非ハンドオーバ時とハンドオーバ時とのいずれにおいても共用できる。
さらに、本発明の基地局は、ハンドオーバ時に各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナに対する位相制御を、同一の移動局と通信する他の基地局における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナに対する位相制御と共通の制御信号に対応して高い頻度で行なうとともに、各基準アンテナとの間でフェージング相関が高い第1高相関アンテナに対する位相制御をアンテナごとに固有の制御信号に対応した低い頻度で行なう位相制御部を有することを特徴としている。
従って、このようにすれば、ハンドオーバ時にフェージング周波数が高い場合の特性劣化を改善でき、かつ、安定したハンドオーバが可能になる。
加えて、本発明の基地局は、ハンドオーバ時に各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナに対する位相制御を、同一の移動局と通信する他の基地局における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナに対する位相制御と共通の制御信号に対応して高い頻度で行なうとともに、低相関アンテナとのフェージング相関が高い第2高相関アンテナに対する位相制御をアンテナごとに固有の制御信号に対応した低い頻度で行なう位相制御部を有することを特徴としている。
従って、このようにすれば、フェージング変動についてきめ細かい制御ができ、やはり、安定した通信がハンドオーバ時に可能となる。
発明を実施するための最良の形態
(A)本発明の第1実施形態の説明
図1は本発明の第1実施形態に係るセルラ移動通信システムを模式的に示す図である。この図1に示すセルラ移動通信システム100は、W−CDMAを用いたものであって、基地局1,2と、移動局10と、制御局92とをそなえて構成されている。
ここで、基地局1,2は、いずれも、N(Nは自然数を表す。)本のアンテナ#1〜#Nから対向する移動局10へ信号を送信するものである。これらの基地局1,2は、閉ループ送信ダイバーシティ方式を用いて、同一の送信データ信号について移動局10からのフィードバック情報に基づいて異なる位相制御をし、その後、移動局10に対して異なる送信アンテナにより送信する。
なお、無線信号をR・exp(j・ω・t)で表すと(Rは振幅,expは自然対数の底,・は乗算,jは虚数単位,ωは角周波数,tは時間をそれぞれ表す。)、振幅制御とは、Rを大きくする/小さくすることであり、位相制御とは、ωを進める/遅らせることである。
また、符号93a,93bを付したものは、それぞれ、移動局10が基地局1,2と概ね良好に通信可能なセルである。そして、移動局10が、例えば、セル93aと通信しながらセル93aからセル93bに移動すると、移動局10の通信先については、ハンドオーバ元の基地局1からハンドオーバ先の基地局2に切り替わる(ハンドオーバする)ようになっている。なお、以下の説明において、移動局10の移動方向は同一である。
この移動局10は、基地局1,2の送信無線信号の位相を制御するための制御信号を基地局1,2へ送信するものであって例えば携帯電話である。また、この位相制御は、移動局10側によって行なわれ、具体的には、基地局1,2のN本の送信アンテナ#1〜#Nのうちの基準となる基準アンテナから送信された無線信号の受信位相に基地局1,2の他の送信アンテナから送信された無線信号の受信位相が近づくように行なわれる。そして、移動局10は、後述する図4(a),(b)に示すように、フィードバック情報として、基地局1,2に対して送信し、基地局1,2は、このフィードバック情報に基づいて、送信する無線信号の位相及び振幅を制御するのである。
さらに、基準アンテナとは、基地局1,2において、複数本の送信アンテナからなる複数のアンテナグループのそれぞれから選択された1本の送信アンテナである。すなわち、N本の送信アンテナ#1〜#Nは、一例(後述する図3参照)として、K本の送信アンテナからなるM種類のアンテナグループ1〜Mにグループ化され、これらのアンテナグループ1〜Mが、送信アンテナ#1,#(K+1),…,#[(M−1)K+1]を基準アンテナとするのである。
また、移動局10は、位相制御量をパイロット信号(下りパイロット信号)を用いて決定し、位相制御量を表すフィードバック情報を上りチャネル信号に多重化して基地局1,2に送信するようになっており、基地局1と安定な通信が可能な間は、基地局1に対して待ち受け状態となる。
さらに、制御局92は、基地局1,2と網(図示省略)を介して接続され、基地局1からのハンドオーバ要求を受信すると、ハンドオーバ先の基地局2を選択しこの選択した基地局2に対して、移動局10の識別データ,符号情報等を送信するものである。この制御局92は、移動局10についての位置登録データ,基地局1,2に隣接する他の基地局に関するデータ等を保持している。
これにより、移動局10が基地局1から離れると、移動局10は、受信電界の劣化を検知し、ハンドオーバ要求を基地局1に対して送信し、基地局1は受信した要求メッセージを制御局92に転送する。制御局92は、他の基地局の中から基地局2を選択し、この基地局2に対して移動局10の識別データ等を送信し、そして、基地局2が、移動局10に対して識別データ等を送信するのである。
さらに、移動局10は、基地局2からの識別データ等を受信すると、基地局1,2の双方と通信し、更なる移動により基地局2に近づくと、基地局1との通信を終了し、以後、基地局2と通信する。
なお、図1に示すセルラ移動通信システム100は、後述する第2実施形態及び第3実施形態においてもほぼ同一の構成である。また、セルラ移動通信システム100a,100b,100cと、基地局1a,2a及び基地局1b,1c,2b,2cとについては、本実施形態,第2実施形態及び第3実施形態において後述する。
そして、本セルラ移動通信システム100は、ハンドオーバ時に移動局10が通信する基地局1,2における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い送信アンテナ(低相関アンテナ)については位相制御頻度を高くし、フェージング相関が高い送信アンテナ(第1高相関アンテナ)については位相制御頻度を低くするようになっている。従って、位相制御が閉ループ送信ダイバーシティ方式を用いて行なわれている。
図2は本発明の第1実施形態に係る閉ループ送信ダイバーシティ方式を説明するための図であり、基地局1及び移動局10の送受信端の要部が表示されている。この図2に示す基地局1は、下り送信データ生成部51と、送受信部50と、送信アンテナ群31と、受信アンテナ36とをそなえて構成されている。
ここで、下り送信データ生成部51は、情報データ信号及び制御データ信号を含む送信データを出力するものである。
送受信部50は、入力された下り送信データ信号について移動局10からのフィードバック情報に基づいて位相制御した無線信号を送信するとともに、受信した無線信号を復調してフィードバック情報を抽出するものであって、フィードバック情報抽出部25と、振幅・位相制御部(位相制御部)26と、パイロット信号生成部20と、N個の加算器90と、無線信号送信部52aと、無線信号受信部52bとをそなえて構成されている。
フィードバック情報抽出部25は、移動局10が下り無線信号を受信して計算して得た位相制御量を含むフィードバック情報を抽出するものである。
また、振幅・位相制御部26は、フィードバック情報及びN本の送信アンテナ#1〜#Nのうちの選択された基準アンテナとのフェージング相関値に基づき下り無線信号の位相を制御する制御頻度を変更し下り信号を出力可能なものである。
この振幅・位相制御部26による制御態様は、例えば次の(i)〜(iii)の3種類である。
(i)振幅・位相制御部26は、ハンドオーバ時に各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い送信アンテナについては位相制御頻度を高くし、フェージング相関が高い送信アンテナについては位相制御頻度を低くする。
(ii)振幅・位相制御部26は、ハンドオーバ時に各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い送信アンテナに対する位相制御を、同一の移動局10と通信する他の基地局2における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い送信アンテナに対する位相制御と共通の制御信号に対応して高い頻度で行なうとともに、各基準アンテナとの間でフェージング相関が高い送信アンテナに対する位相制御を送信アンテナごとに固有の制御信号に対応した低い頻度で行なう。
(iii)振幅・位相制御部26は、ハンドオーバ時に各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い送信アンテナに対する位相制御を、同一の移動局10と通信する他の基地局2における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い送信アンテナに対する位相制御と共通の制御信号に対応して高い頻度で行なうとともに、この送信アンテナとのフェージング相関が高い送信アンテナ(第2高相関アンテナ)に対する位相制御を送信アンテナごとに固有の制御信号に対応した低い頻度で行なう。
なお、これらの(i)〜(iii)は、本セルラ移動通信システム100の運用開始時に選択されるようになっている。
また、振幅・位相制御部26は、移動局10からのフィードバック情報に含まれる、基地局送信アンテナ#2についての振幅及び位相制御量ω2に基づいて、送信すべき無線信号の位相を進める/遅らせるように制御し、制御された送信データを出力するものである。さらに、振幅について、振幅・位相制御部26は、基地局1からの無線信号の振幅が一様な送信レベルで送信されるように制御している。
なお、振幅・位相制御部26は、振幅及び位相制御量ω2とともに、送信アンテナ#1から送信された無線信号についての振幅及び位相制御量ω1を用いて、振幅及び位相を制御してもよく、この場合、移動局10が、基地局1の送信アンテナ#1からの無線信号についての振幅及び位相制御量ω1を、ω2とともに、フィードバック情報として送信することが必要である。
以下、特に断らない限り、第1実施形態及び後述する第2実施形態,第3実施形態において、振幅・位相制御部26は、振幅を制御しないで位相だけを制御するものとして説明する。
次に、パイロット信号生成部20は、N種類の相互に直交するパイロット信号P1(t),P2(t),…,PN(t)を生成するものである。これらのパイロット信号は、それぞれ、所定数ビットの直交シンボルによって表されている。なお、直交とは、パイロット信号P1(t),P2(t),…,PN(t)のパターンのうち2種類のパターンの相互相関値が0になることを意味する。
N個の加算器90はそれぞれパイロット信号生成部20からの出力と振幅・位相制御部26からの出力とを加算し合成信号を出力するものであり、無線信号送信部52aはそれぞれ加算器90からの合成信号を周波数変換した無線信号を送信するものであり、無線信号受信部52bは移動局10からの無線信号を復調するものである。
そして、送信アンテナ群31は、下り信号を送信しうるN(Nは3以上の自然数を表す。)本の送信アンテナ#1〜#N(Nは送信アンテナ数を表す。)であり、受信アンテナ36は移動局10からの無線信号を受信するものである。
図3は本発明の第1実施形態に係る送信アンテナ#1〜#Nのグループ化を説明するための図である。この図3に示す基地局1は、MK本(Mは2以上の自然数を表す。)の送信アンテナ#1〜#(MK)を有し、K本の送信アンテナ[#1〜#K,#(K+1)〜#(2K),#(M−1)K+1〜#(MK)]からなるM個のグループ1〜Mに分けられている。そして、各グループ1〜MのK本の送信アンテナ#1〜#Nは、いずれも、フェージング相関が高くなるように近接して配置され、また、グループ間は、フェージング相関が低くなるように、相互に距離を離して設置されている。
次に、移動局10(図2参照)は、送受信部(送信部)60,受信アンテナ32a,上り送信データ生成部62,送信アンテナ32bをそなえて構成されている。この受信アンテナ32aは無線信号を受信するものであり、送信アンテナ32bは上り信号を送信しうるものである。また、上り送信データ生成部62は上り送信信号データを生成して出力するものである。
送受信部60は、以下に述べる制御量計算部33によって、上記(i)〜(iii)の各態様に対応しており、送信機能に加えて受信機能をも有し、無線信号受信部61aと、多重化部34と、無線信号送信部61bと、上記送信機能を実現する制御量計算部33とをそなえて構成されている。
ここで、無線信号受信部61aは、基地局1,2及び他の基地局(図示省略)からの無線信号を復調するものである。そして、多重化部34は、ハンドオーバ時に、基地局1と、P本(Pは1以上の自然数を表す。)の送信アンテナを有する基地局2又は基地局1,2と異なる他の基地局(図示省略)とに対して、フィードバック情報を上りチャネル信号に多重化しこの多重化した上り信号を移動局10の送信アンテナ32bに出力するものであり、無線信号送信部61bは多重化された上り送信データ信号を無線信号に変換して出力するものである。
また、制御量計算部33は、上記(i)〜(iii)の3種類の制御態様に対応可能である。
(i)制御量計算部33は、ハンドオーバ時に通信対象となる基地局1,2における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い送信アンテナに対しては制御信号を高い頻度で送信するとともに、フェージング相関が高い送信アンテナに対しては制御信号を低い頻度で送信する。
ここで、制御量計算部33は、受信したパイロット信号を用いて位相制御量を計算し、受信したチャネル信号について、基地局1のどのグループ1〜Mのどの送信アンテナ#1〜#Nから送信されたのかを知るために、基地局1の各送信アンテナ#1〜#Nと、各送信アンテナ#1〜#Nから送信されるパイロット信号とを対応づけて保持し、また、N本の送信アンテナ#1〜#Nを有する基地局1が送信したN本の下り信号に基づいて位相制御量を含むフィードバック情報を計算して出力するようになっている。ここで、基地局1は、フィードバックの頻度に関する制御情報を含むN本の下り信号を送信している。
これにより、送受信部60において、受信した無線信号の位相量が計算され、この位相量がフィードバック情報として、上り送信データ信号に多重され、この多重化した信号が変調されて送信される。
加えて、フィードバック情報は、次の(ii),(iii)に示すようにして得ることもできる。
(ii)制御量計算部33は、ハンドオーバ時に通信対象となる基地局1,2における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い送信アンテナに対しては共通の制御信号を高い頻度で送信するとともに、フェージング相関が高い送信アンテナに対しては送信アンテナごとに固有の制御信号を低い頻度で送信する。
(iii)制御量計算部33は、ハンドオーバ時に通信対象となる基地局1,2における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い送信アンテナに対しては共通の制御信号を高い頻度で送信するとともに、フェージング相関が低い送信アンテナとの間でフェージング相関が高い送信アンテナに対しては送信アンテナごとに固有の制御信号を低い頻度で送信する。
これらの(i)〜(iii)を用いることにより、移動局10は、早いフェージング変動に追従できる。
なお、移動局10は、各パイロット信号の直交性によって、各パイロット信号を分離できる。また、制御量計算部33は、振幅及び位相の両方についての制御量を計算してもよい。
これにより、基地局1において、送信データ生成部51からの下り送信データ信号は、振幅・位相制御部26にて位相制御を受け、N個の同一のデータ信号が出力され、加算器90にて、これらの同一のデータ信号は、N個の相互に直交するパイロット信号P1(t),P2(t),…,PN(t)を加算され、無線信号送信部52aにて周波数変換されて、送信アンテナ#1〜#Nから送信される。
これらのパイロット信号を含むこれらの合成信号は、それぞれフェージングによる振幅変動及び位相変動を受け、移動局10の受信アンテナ32aに入力される。なお、無線信号は、チャネルインパルス応答ベクトルh1,h2,…,hNと、コンボルーション積分される。
そして、移動局10は、受信アンテナ32aを介して無線信号を受信し、送受信部60において、受信したパイロット信号と、予め保持したパイロット信号P1(t),P2(t),…,PN(t)との相関をそれぞれ計算し、各パイロット信号のチャネルインパルス応答ベクトルh1,h2,…,hNを推定する。送受信部60は、これらのチャネルインパルス応答ベクトルを用いて、以下の式(7)に示す電力Pを最大とする基地局1の各送信アンテナ#1〜#Nの重みベクトルw=[ω1,ω2,…,ωN]を計算し、この重みベクトルを量子化する。
Pow=wHHHHw …(7)
H=[h1,h2,…,hN] …(8)
ここで、hi(i=1〜N)は送信アンテナ#(i)からのチャネルインパルス応答ベクトルであり、このhiはインパルス応答の長さをLとすると、式(9)で表される。
hi=[hi1,hi2,…,hiL]T …(9)
また、ハンドオーバ時には、式(7)及び式(8)の代わりに、式(10)及び式(11)における電力Powを最大とする重みベクトルwを計算する。この重みベクトルwは、ハンドオーバしている基地局1,2間において共通である。ここで、H(v)は、v(v=1,2)番目の基地局vからの信号のチャネルインパルス応答である。
Pow=wH(H(1)HH(1)+H(2)HH(2)+…)w
…(10)
H(v)=[h1 (v),h2 (v),…,hN (v)] …(11)
また、インパルス応答の長さをLとすると、h1 (v)は式(12)により表される。
hi (v)=[hi,1 (v),hi,2 (v),…,hi,L (v)]T
…(12)
そして、量子化された重みベクトルwは、フィードバック情報として、多重化部34にて、送信データ生成部62からの上り送信データ信号(上りチャネル信号)と多重化され、この多重化されたデータ信号が基地局1に送信され、これにより、閉ループが形成されるのである。ここで、多重化部34は、ω1=1として計算した場合の,ω2,…,ωNの値を伝送すればよい。
また、フィードバック情報について図4(a),(b)を用いて説明する。
図4(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施形態に係るフィードバック情報を含む1フレーム中の15個の制御スロット中のフィードバック情報を抽出して簡易的に示した伝送フォーマット例を示す図であり、この図4(a)に示す伝送フォーマット(フォーマット1)は、斜線を付されたところのように、基地局1用のフィードバック情報b1と基地局2用のフィードバック情報b2とを1フレームに1回送信する場合のものであり、また、図4(b)に示す伝送フォーマット(フォーマット2)は、b1とb2とを1フレームに2回送信する場合のものである。
ここで、b1とb2とは、それぞれ、制御量のアップ/制御量のダウンのいずれかを表すものであり、FSM(Feedback Signaling Message)ビットとして、上りチャネルのDPCCH(Dedicated Physical Control Channel,channel)スロットのFBI(Feedback Information,data)フィールドに挿入されて送信されるようになっている。そして、このFSMビットは、それぞれ、基地局1,2で各基地局の有する2本の送信アンテナ間の位相差を表すものであって3ビットからなり、この3ビットのパターンによって、−3/4π〜+π(rad)の8種類の位相制御量が得られるのである。
これにより、移動局10は、基地局1の送信アンテナからフィードバック制御された無線信号が送信され、受信位相が近づくように制御される。
なお、これらの図4(a),(b)にそれぞれ示すフレームは、15スロットを有しスロット1〜スロット15間の時間は10msである。
そして、基地局1は、上りチャネルにより得られたフィードバック情報を用いて各送信アンテナ#1〜#Nの位相制御をし、直前の受信スロットで受信したフィードバック情報を用いて制御対象の送信アンテナのアンテナ重みを制御する。例えば、直前の受信スロットが、「位相を進める」を含む場合には、基地局1は、位相を、その進められた位相に基づいて制御する。この直前の受信スロットのフィードバック情報は、基地局1に設けられた保持部(図示省略)に保持される。また、基地局1は、制御対象でない送信アンテナ#1〜#Nの位相について、最も新しく受信したフィードバック情報を保持した保持部(図示省略)のデータに基づいて制御している。
この方式の特徴は、移動局10が、係数ベクトル(重みベクトルw)を構成する各係数値についての計算とフィードバックとをスロット周期と異なる周期で行なう点であり、スロット周期と同一周期ごとに計算してフィードバックするものではない。
なお、図4(a),(b)に示す伝送フォーマットは、後述する第2実施形態及び第3実施形態においても同様である。
次に、移動局10のアンテナ制御量の計算について説明する。
基地局1において、送信アンテナ#1〜#Nは、各グループ間のフェージング相関が低くなるように配置されている。このため、移動局10は、グループ間のアンテナ制御量を、グループ1〜M内のアンテナ制御量よりも早い周期で計算し、これらをフィードバック情報として基地局1に送信するようにしている。
また、同一グループ内の送信アンテナ#1〜#Nからの信号は、フェージング相関が高いため、ほぼ同一のフェージングを受ける。そして、送信信号は、移動局10と基地局1との間における位相角に相当する位相回転を伴って移動局10の受信アンテナ32aに到達する。従って、移動局10におけるチャネル応答推定値は、この位相回転量に相当し、同一グループ内の送信アンテナ#1〜#Nからの信号を用いて計算される。また、移動局10の移動に伴って、位相回転量は変動し、この変動はフェージング速度に比較して緩慢である。
そして、制御量計算部33は、基地局1の各グループ1〜Mのうちの1本のアンテナを基準アンテナとし、基準アンテナ以外の送信アンテナのグループ内アンテナ制御量を、基準アンテナの制御量を用いて正規化するようになっている。この正規化されたグループ内アンテナ制御量は、移動局10の移動に伴ってゆっくりと変動する。
従って、移動局10が基地局1に対してフィードバック情報を送信するに当たり、移動局10は制御のための周期を比較的長くすることが可能になる。また、これにより、上りチャネルの伝送容量を有効に利用できる。
さらに、これにより、移動局10は、重みベクトルwを計算するための制御量計算部33を、非ハンドオーバ時とハンドオーバ時とのいずれにおいても共用できる。
一方、異なるグループに属する送信アンテナから送信された無線信号については、無線信号間のフェージング相関が低いため、無線信号は、それぞれ独立なフェージングを受けて移動局10の受信アンテナ32aに到達する、従って、チャネル応答推定値は、異なるグループの基準アンテナからの信号を用いて推定しているので、それぞれ独立なフェージング変動によって高速に変動する。
ここで、グループ間アンテナ制御量の定義を、あるグループの基準アンテナ制御量により、他のグループの基準アンテナ制御量を正規化して得たものとする。この場合、グループ間アンテナ制御量は、それぞれ独立なフェージング変動によって高速に変動する。このため、移動局10は、短い周期で位相を制御することにより、正確に位相を制御するのである。
移動局10は、図3に示すグループ間アンテナ制御量F1,mとグループ内アンテナ制御量Gm,kとを、それぞれ、以下に示す式(13)及び(14)により計算する。
F1,m=ω(m−1)K+1/ω1 * (m=2,…,M) …(13)
Gm,k=(ω(m−1)K+k)/ω(m−1)K+1 * (m=1,…,M,k=2,…,K) …(14)
ここで、全体基準アンテナはアンテナ#1であり、グループ内基準アンテナはアンテナ#((m−1)K+1)(m=1,…,M)であり、また、Mはアンテナグループ数,K=N/Mは各グループのアンテナ数,*は複素共役をそれぞれ表す。
このように、制御情報の変動速度の相違を利用することにより、特性を劣化させることなく、フィードバック情報量を削減できる。換言すれば、高速に変動するグループ間アンテナ制御量は、短い周期で更新されフィードバックされる。また、変動速度が遅い各グループ内アンテナ制御量は、グループ間アンテナの制御周期よりも長い周期で更新されフィードバックされる。
また、これにより、各グループ内アンテナ制御量は移動局10の基地局1に対する位相角に応じた値をもつため、セル半径がある程度大きい場合は、到来する位相角のずれはほとんど無視できるほど小さくなる。このため、移動局10は、所望のグループ内アンテナ制御量を他のグループのグループ内アンテナ制御量として用いることもできる。
そして、このように、移動局10がある1つのグループのグループ内制御情報のみを送信し、これを用いてその他のグループを制御することにより、フィードバック情報量をさらに、削減できる。
次に、移動局10が基地局1,2とハンドオーバする時の制御方法について説明する。
図5は本発明の第1実施形態に係るハンドオーバを説明するための図である。この図5に示す本セルラ移動通信システム100a及び基地局1a,2aは、それぞれ、セルラ移動通信システム100及び基地局1,2(図2参照)とほぼ同一のものであり、また、移動局10は、基地局1a,2aの各送信アンテナ#1〜#Nからのチャネルインパルス応答ベクトルh1 (v),h2 (v),…,hN (v)を推定する。ここで、図5に示すもので、上述したものと同一のものあるいは同様の機能を有する。
ハンドオーバ時において、送信ダイバーシティを正確に制御するためには、移動局10は、送信アンテナ制御量を基地局1a,2aに区別してフィードバックすることが望ましい。ところが、上りチャネルの制御信号の伝送レートが限られている場合は、移動局10から基地局1a,2aに適したフィードバック情報を同時に送信することが困難である。この場合、移動局10は、各基地局1a,2aに適したそれぞれのフィードバック情報を時分割によって順番に送信(以下、時分割送信と称する。)する。
この時分割送信は、基地局数が増加するに伴って、アンテナ制御量の制御周期が長くなる。従って、時分割送信は、フェージング速度が低速なときは有効である一方、フェージング速度が高速のときはフェージング変動に追従できなくなる。
このため、発明者は、特定のアンテナ制御量に関しては、各基地局1a,2aに適したそれぞれのフィードバック情報を時分割で順番に送信し、その他のアンテナ制御量に関しては、各基地局1a,2aが共通のフィードバック情報を送信することにより、ハンドオーバ時に高速なフェージング変動が起きたとしても、このフェージング変動に追従できるようにした。
図6は本発明の第1実施形態に係る基地局1a,2aの送信アンテナ#1〜#Nの構成図である。基地局1a,2aは、ともに、この図6に示す送信アンテナ#1〜#NをK本の送信アンテナからなるM個のグループ1〜Mに分け、各グループ1〜Mの送信アンテナについては、フェージング相関が高くなるように近接して配置し、また、グループ間の送信アンテナについては、フェージング相関が低くなるように相互に距離を離して設置する。そして、基地局1a,2aは、グループ間アンテナ制御量とグループ内アンテナ制御量とを用いて、各送信アンテナ#1〜#Nについて位相を制御する。ここで、Nは送信アンテナ数,Mはアンテナグループ数,K=N/Mは各グループのアンテナ数である。
このグループ間のアンテナ制御及びグループ内のアンテナ制御により、移動局10は、グループ間アンテナ制御量を早い周期で制御でき、フェージング速度に追従できる。また、グループ内アンテナ制御量が、基地局1a,2aに対する移動局10の位相角の変動に追従できるため、制御周期を比較的長くできる。
従って、図5に示す移動局10は、基地局1a,2aのグループ内アンテナ制御量について、それぞれのフィードバック情報を時分割により順番に送信し、基地局1a,2aのグループ間アンテナ制御量については、フェージング変動に追従できるように共通のフィードバック情報を送信するのである。
このため、振幅・位相制御部26は、各基準アンテナとフェージング相関が低い送信アンテナについて共通のフィードバック情報を用いるとともに、その相関が低い送信アンテナとフェージング相関が高い送信アンテナについては個別のフィードバック情報を用いるようになっている。
また、本セルラ移動通信システム100は、ハンドオーバ時に移動局10が通信する基地局1,2における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い送信アンテナに対する位相制御を共通の制御信号を用いて頻度を高くして行ない、そのフェージング相関が低い送信アンテナとの間でフェージング相関が高い別の送信アンテナに対する位相制御を送信アンテナごとに固有の制御信号を用いて頻度を低くして行なうようにもできる。
この場合、振幅・位相制御部26は、各基準アンテナとフェージング相関が低い送信アンテナについては共通のフィードバック情報を用いるとともに、各基準アンテナとフェージング相関が低い送信アンテナからみてフェージング相関が高い送信アンテナについては個別のフィードバック情報を用いるのである。
このように、移動局10は、アンテナ制御量の制御周期に起因する特性劣化等を緩和しつつ、アンテナ制御量を基地局1a,2aごとに区別してフィードバックできる。
以上がハンドオーバする時の制御方法の説明である。
次に、移動局10から基地局1a,2a間のフィードバック方法と、そのアンテナ制御量の計算方法とについて詳述する。
基地局v(v=1a,2a)は、フィードバックに当たり、各送信アンテナ#1,#2,…,#MKから、相互に直交する共通パイロット信号P1 (v)(t),P2 (v)(t),…,PMK (v)(t)をそれぞれ送信する。各パイロット信号を含む合成信号はそれぞれフェージングによる位相変動を受け、これらの合成信号が移動局10の受信アンテナ32aに入力される。
そして、移動局10の送受信部60は、受信した各パイロット信号と、移動局10が有する既知の各パイロット信号との相関を計算する。移動局10は、基地局vの各送信アンテナ#1〜#Nからのチャネルインパルス応答ベクトルh1 (v),h2 (v),…,hN (v)を推定し、これらのチャネルインパルス応答ベクトルを用いて、基地局vに適したグループ内アンテナ制御量を計算し、フィードバック情報を基地局vに対して送信する。
続いて、基地局vは、以下の式(15)により、電力Pow(v) intra_groupを最大にする重みベクトルwintra_group (v)を計算する。ここで、式(16)のHintra_group (v)はv番目の基地局vからの信号のチャネルインパルス応答である。
Powintra_group (v)=wintra_group (v)HHintra_group (v)HHintra_group (v)wintra_group (v)
…(15)
Hintra_group (v)=[h(m−1)K+1 (v),h(m−1)K+2 (v),…,hmK (v)]
…(16)
wintra_group (v)=[ω(m−1)K+1 (v),ω(m−1)K+2 (v),…,ωmK (v)]
…(17)
そして、これらの式から得られたwintra_group (v)を用いて、移動局10は、グループm内アンテナ制御量Gm,k (v)を式(18)に示す計算により得る。
Gm,k (v)=ω(m−1)K+k (v)/ω(m−1)K+1 (v)* (m=1,…,M;k=2,…,K;K=2,…)
…(18)
さらに、移動局10は、得られたグループm内アンテナ制御量Gm,k (v)を用いて、式(19)に示す電力Powを最大にする基地局1a,2a共通のグループ間アンテナ制御量F1,m(m=1,…,M)を計算する。ここで、F1,1=1,Gm,1 (v)=1としており、また、Σはvについての総和を表す。
Pow=Σw(v)HH(v)HH(v)w(v) …(19)
H(v)=[h1 (v),h2 (v),…,hMK (v)] …(20)
w(v)=[ω1 (v),ω2 (v),…,ωMK (v)]T …(21)
ω(m−1)K+k (v)=F1,mGm,k (v)=(m=1,…,M;k=1,…,K;K=2,…)
…(22)
移動局10は、得られたアンテナ制御量を、図7に示す伝送フォーマットに基づいて基地局1a,2aに送信する。この図7に示す伝送フォーマットは、スロット番号と、このスロット番号に対応するスロットに挿入するフィードバック情報と、このフィードバック情報の内容とを示している。移動局10は、例えば、スロット番号1〜M−1のスロットに、共通のグループ間アンテナ制御量F1,2,…,F1,Mを挿入する。このアンテナ制御量を送信する機会は多いので、比較的短い周期で送信している。また、基地局1a,2aのグループ内アンテナ制御量G(v) 1,2,…,G(v) M,Kについては、基地局1a,2a…ごとに順番に比較的長い周期で送信している。なお、図7に示す伝送フォーマット(基地局1,2と表示されたもの)は、それぞれ、基地局1a,2aに対応している。基地局3は基地局1,1a,2又は2a以外のものを表す。
さらに、移動局10は図7に示す伝送フォーマットのほかに、複数の伝送フォーマットを有し、移動局10の上位レイヤが、移動局10とハンドオーバしている基地局数、又は、基地局1a,2aの送信アンテナ#1〜#Nの数等のパラメータに応じて、所望の伝送フォーマットを決定する。
このように、下りデータ信号送信時において、基地局1a,2aのグループ内アンテナ制御量は、基地局1a,2aにおける各グループ1〜Mの送信アンテナ#1〜#Nの指向性が移動局10の方向に形成されるように適切に制御される。
また、従来のハンドオーバを用いた場合は、移動局10が基地局1a,2aに対して常に共通のアンテナ制御量をフィードバックするので、基地局1a,2aからの信号の受信感度が、非ハンドオーバ時に比べて、ハンドオーバ時に低くなっていた。
本セルラ移動通信システム100aを用いることにより、ハンドオーバ時においても、移動局10は基地局1a,2aからの信号の受信感度を維持でき、受信感度の劣化が緩和される。
さらに、従来の送信ダイバーシティ方式を用いた場合に基地局1a,2aが3本以上の送信アンテナ#1〜#Nを制御すると、フィードバック情報量が増加するが、本発明を用いることにより、フィードバック情報量を増加せずに基地局1a,2aは3本以上の送信アンテナ#1〜#Nを用いた送信ダイバーシティが可能となる。
加えて、基地局1a,2aにおけるアンテナ設置スペースを拡張することなく、特性の改善が可能となる。
以上の説明は、移動局10とハンドオーバしている基地局1a,2aの送信アンテナ数が同一であることを前提としたものであるが、セルラ移動通信システム100aにおいては、アンテナ構成を異にする多くの基地局が混在する。この場合には、異なるアンテナ構成を有する基地局に対応した共通のフィードバック情報伝送フォーマットを用いるようにする。
基地局1a,2a間において共通のフィードバック情報を送信する頻度と、基地局1a,2aごとに各フィードバック情報を切り替えて送信する頻度との関係については、フェージング速度に追従できる範囲内で、基地局1a,2aに適したフィードバック情報を切り替えて、これにより、送信頻度を高くすることが望ましい。このため、振幅・位相制御部26は、この送信頻度を、移動局10におけるフェージング速度に応じて変更するようになっている。そして、移動局10が、フェージング速度に応じてフィードバック情報伝送フォーマットを切り替えて、これらの送信頻度を増減するのである。
また、移動局10が基地局1a,2aごとにフィードバック情報を切り替えて送信する場合は、通信対象となる基地局数が増加するに伴って、各送信アンテナ制御量の制御周期が長くなり、従って、フェージング変動への追従が困難になる。このため、移動局10は、基地局1a,2aからのパイロット信号の受信レベルを基準にして、通信対象となる基地局数を制限するようにもできる。
次に、移動局10が、アンテナ数N=4,アンテナグループ数M=2の基地局vとハンドオーバしている具体例を説明する。
図8は本発明の第1実施形態に係る移動通信システムの概略的な構成図である。この図8に示すセルラ移動通信システム100bは、ハンドオーバ時に移動局10が通信する基地局1,2における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い送信アンテナに対する位相制御を共通の制御信号を用いて頻度を高くして行なうとともに、フェージング相関が高い送信アンテナに対する位相制御を送信アンテナごとに固有の制御信号を用いて頻度を低くして行なうものであって、送信ダイバーシティ方式を用いた基地局1b,2bと、これらの基地局1b,2bと通信可能な送信ダイバーシティ方式を用いた移動局10とをそなえている。
これらの基地局1b,2bは、それぞれ、下り無線信号を送信しうる4本の送信アンテナ#1〜#4と、移動局10が下り無線信号を受信して計算して得た位相制御量を含むフィードバック情報を抽出するフィードバック情報抽出部25と、このフィードバック情報及びN本の送信アンテナのうちの選択された基準アンテナとのフェージング相関値に基づいて下り無線信号の位相を制御する制御頻度を変更し下り無線信号を出力可能な振幅・位相制御部26とをそなえて構成されている。なお、基地局1b,2bが有するこれら以外のものについては、基地局1,2と同様の機能を有する。
ここで、移動局10は、上り無線信号を送信しうる移動局送信アンテナ32bと、基地局1b,2bのうちの基地局1bが送信した複数の下り信号に基づいてフィードバック情報を計算して出力するフィードバック情報抽出部25と、ハンドオーバ時に、基地局1bと、4本の送信アンテナ#1〜#4を有する基地局2bとに対して、フィードバック情報を上り信号に多重化しその多重化した上りチャネル信号を移動局10の送信アンテナ32bに出力する多重化部34とをそなえて構成されている。
また、基地局1b,2bは、それぞれ、振幅を制御しないで位相のみを制御するようにしている。なお、基地局1b,2bは、振幅と位相との両方を制御してもよく、このようにすれば、精度の高い制御が可能となる。また、この図8においても、既に説明した符号と同一のものは、上述したものと同一のものあるいは同様の機能を有する。
ここで、基地局1bは、送信アンテナ#1〜#4をグループ化する。一例として、送信アンテナ#1と送信アンテナ#2とをグループ1とし、送信アンテナ#3と送信アンテナ#4とをグループ2とする。また、送信アンテナ#1と送信アンテナ#3とを各グループ1〜Mにおける基準アンテナとし、さらに、送信アンテナ#1を全グループ1〜Mの基準アンテナとする。
そして、送信アンテナ#1,送信アンテナ#2と、送信アンテナ#3,送信アンテナ#4とが、それぞれ、フェージング相関が高くなるように、1波長分の長さを離して設けられている。また、送信アンテナ#1,送信アンテナ#3と送信アンテナ#2,送信アンテナ#4とは、それぞれ、フェージング相関が十分小さくなるように約20波長分の距離を離して設けられている。例えば、2GHz帯の1波長は約15cmであるから、送信アンテナ#1〜#Nの間隔は約3mである。なお、フェージング相関は、送信アンテナ#1〜#Nが設置されている場所の高さ,送信アンテナ#1〜#Nの素子の大きさ等によって変化するので、グループ1〜M内の送信アンテナ#1〜#Nの間隔は、ほぼ到来波の波長程度でよく、グループ間アンテナの間隔は伝搬環境に応じてフェージング相関がほぼ0になるように決定される。
さらに、送受信部50cの振幅・位相制御部26は、ωi (v)=ai (v)exp[j・Φi (v)]と表した場合にai (v)=1として位相量Φi (v)のみを制御するものである。この送受信部50cは、N個の加算器90の入力側に、2種類の信号を乗算して出力する複数の乗算器91が設けられ、これらの乗算器91を組み合せることによって、式(22)に示す計算を行なっている。例えば、送信アンテナ#2,#3については、それぞれ、下り送信データ信号と、移動局10からフィードバックされたグループ内アンテナ制御量が量子化されたω1 (v)と、グループ間アンテナ制御量が量子化されたω3 (v)とが乗算され、この乗算出力がパイロット信号生成部20からの出力と加算されて出力される。また、送信アンテナ#4については、下り送信データ信号にω3 (v)が乗算され、その乗算出力がさらにω2 (v)と乗算され、この乗算出力がパイロット信号に加算されて出力されるのである。ここで、これらのパイロット信号は相互に直交する系列を有する符号が用いられている。
なお、基地局2bの送受信部50dについても、送受信部50cと同一構成なので、重複した説明を省略する。
このような構成により、基地局v(v=1b,2b)は、それぞれ、4種類のパイロット信号P1 (v)(t),P2 (v)(t),P3 (v)(t),P4 (v)(t)をそれぞれ送信アンテナ#1〜#4から送信する。各パイロット信号はそれぞれフェージングによる振幅変動及び位相変動を受け、合成信号が移動局10の受信アンテナ32aに入力される。移動局10は、受信パイロット信号に対して、既知のパイロット信号P1 (v)(t),P2 (v)(t),P3 ( v)(t),…,P4 (v)(t)との相関を計算して平均する。
これにより、基地局1bの送信アンテナ#1,#2,#3及び#4からのチャネル応答推定値h1 (v),h2 (v),h3 (v),h4 (v)が得られる。
また、移動局10において、基地局送信アンテナ#1を基準とした送信アンテナ#2の制御量は、基地局1b,2bごとの値Φ1 (1),Φ1 (2)を算出し、送信アンテナ#3を基準とした送信アンテナ#4の制御量についても、送信アンテナ#2の場合と同様に基地局1b,2bごとの値Φ2 (1),Φ2 (2)が計算される。
一方、送信アンテナ#1を基準とした送信アンテナ#3の制御量については、基地局1b,2bで共通の値Φ3 (1)=Φ3 (2)を計算しこれらの制御量を量子化し、フィードバック情報として基地局1b,2bに送信する。ここで、1ビットで量子化する場合の位相量は例えば式(23a),式(23b)により得られる。
Φi Q(v)=0 (−π/2<Φi Q(v)≦π/2) …(23a)
=π (π/2<Φi Q(v)≦3π/2) …(23b)
なお、Φi Q(v)=0の場合はフィードバック情報はbi (v)=0とし、Φi Q(v)=πの場合はフィードバック情報はbi (v)=1である。
制御量Φ1 (1),Φ2 (1),Φ1 (2),Φ2 (2)は、それぞれ、基地局1b,2bに対する移動局10の方向に依存し、フェージング変動に比べてゆっくりと変動する。また、各送信アンテナ#1〜#Nの位相偏差及び振幅偏差がキャリブレーション技術により補正されている場合には、Φ2 (1),Φ2 (2)は、それぞれΦ1 (1),Φ1 (2)で代用できる。
そして、b1 (1),b1 (2),b3 (1)をフィードバック情報として、上りチャネルに多重化して基地局1b,2bに送信する。例えばW−CDMAのフレームフォーマット(10ミリ秒長の1フレームが15スロットで構成される。)に基づいて、各スロットで1ビットのフィードバック情報が伝送される場合には、図9に示すフィードバック情報伝送フォーマットのように、b1 (1),b1 (2)は比較的低い頻度で順番に送信され、b3 (1)はより高い頻度で共通の情報として送信される。なお、図9に示す基地局1,2は、それぞれ、基地局1a,2aを表す。
ここで、ハンドオーバ時において、移動局10は、フィードバック情報を基地局1b,2bごとに切り替えて送信する。また、移動局10は、所望のグループの基準アンテナに対する各グループの基準アンテナのチャネル応答推定差分情報については、共通のフィードバック情報を基地局1b,2bに送信する。さらに、移動局10は、所望のグループに属する基準アンテナから送信されたチャネル応答推定値に対する差分情報については、基地局1b,2bごとに各フィードバック情報を切り替えて送信する。
従って、多重化部34が、N本の送信アンテナ#1〜#Nの一部からなるグループに属する基準アンテナについて他のグループに属する基準アンテナのチャネル応答推定差分情報を共通のフィードバック情報として基地局1b及び基地局2bに多重化するように構成されたことになる。
また、多重化部34は、N本の送信アンテナ#1〜#Nの一部からなるグループに属する基準アンテナに対し所望のグループに属する他の送信アンテナのチャネル応答推定差分情報をフィードバック情報として基地局1b及び基地局2bごとに多重化するように構成してもよい。従って、ハンドオーバ時においても、フィードバック情報が効率よく送信される。
また、移動局10の上位レイヤは、基地局1b,2bの各フィードバック情報を切り替えて送信する順番を、ハンドオーバしている基地局数、又は、基地局1b,2bの送信アンテナ#1〜#Nの数等のパラメータに応じて決定する。
一方、基地局1b,2bは、フィードバック情報を用いて各送信アンテナ#1〜#Nの位相を制御し、直前の受信スロットで受信したフィードバック情報で対応するアンテナ重みを直接制御する。このとき、それ以外の送信アンテナ#1〜#Nにおいては、時間的に最近のフィードバック情報を保持して制御に用いる。なお、移動局10がハンドオーバする基地局数は2である。
また、移動局10は、ハンドオーバの対象とする基地局1b,2bを、基地局1b,2bからのパイロット信号の受信レベルの高い順に選択する。これにより、ハンドオーバする基地局数が制限される。受信レベルに基づく理由は、送信ダイバーシティ制御がフェージング変動に追従できるようにするためであり、基地局送信アンテナ#1〜#Nの制御量の制御周期を制限するため等である。
この受信レベルを得るために、移動局10は、基地局v(v=1b,2b,…)について、チャネル推定値h1 (v),h2 (v),h3 (v),h4 (v)を用いて、以下に示す式(24)のように、パイロット信号Pow_pilot(v)の受信レベルを計算する。そして、この受信レベルが高い基地局vを上位から所定個数選択し、ハンドオーバの対象とする。
Pow_pilot(v)=Σ|hn (v)|2 …(24)
ここで、Σはnが1〜4までの総和を表し、||は絶対値である。
このように、移動局10が、基地局1b,2bごとにフィードバック情報を切り替えて送信する対象となる基地局数を、基地局1b,2bからのパイロット信号の受信レベルに応じて制限する。
そして、このように、基地局1b,2bの送信アンテナ数が3本以上で、上りチャネル信号伝送レートが制限された場合においても、移動局10は、上りフィードバック情報量を抑制でき、フェージング周波数が高い場合の特性劣化を改善でき、かつ、安定したハンドオーバが可能になる。
(B)本発明の第2実施形態の説明
第2実施形態においては、基地局1(1a,1b)と基地局2(2a,2b)との送信アンテナ数がそれぞれ異なる場合について説明する。
図10は本発明の第2実施形態に係るセルラ移動通信システムの概略的な構成図である。この図10に示すセルラ移動通信システム100cは、4本の送信アンテナ#1〜#4を有する基地局1cと、2本の送信アンテナ#1,#2を有する基地局2cとを有する。そして、移動局10は、ハンドオーバ先の基地局2cの送信アンテナ数がハンドオーバ元のそれと異なる場合、共通なフィードバック伝送フォーマットを用いるようになっている。
なお、これら以外のもので、上述したものと同一の符号を有するものは同一のものを表す。
このような構成によって、移動局10は、グループ内アンテナ制御量G1,2 (1),G2,2 (1)を計算する。ここで、各送信アンテナ#1〜#Nの位相偏差及び振幅偏差がキャリブレーション技術により補正されることを前提として、式(25)〜式(27)に示すPowintra_group (1)を最大にするG1,2 (1)を計算して、G2,2 (1)は、G1,2 (1)により代用する。
Powintra_group (1)=wintra_group (1)HHintra_group (1)HHintra−group (1)wintra−group (1)
…(25)
Hintra_group (1)=[h1 (1),h2 (1)] …(26)
wintra_group (1)=[1,G1,2 (1)] …(27)
次に、移動局10は、この基地局1cのグループ内アンテナ制御量G1,2 (1),G2,2 (1)を用いて、全基地局共通のグループ間アンテナ制御量F1,2を式(28)〜式(30)に示す電力Powが最大になるように計算する。
Pow=Σw(v)HH(v)HH(v)w(v) …(28)
H(1)=[h1 (1),h2 (1),h3 (1),h4 (1)]
…(29)
H(2)=[h1 (2),h2 (2)] …(30)
w(1)=[1,G1,2 (1),F1,2,F1,2G2,2 (1)
…(31)
w(2)=[1,F1,2]T …(32)
ここで、Σはv=1〜2までの総和である。
以上のアンテナ制御量G1,2 (1),G2,2 (1)及びF1,2は、それぞれ、b1 (1),b3 (1)に量子化され、上りチャネルに多重化されて基地局1cにフィードバックされる。また、各スロットで送信するフィードバック情報の順番と、対応するアンテナ制御量とは、図11に示すようになる。なお、図11に示す基地局1,2は、それぞれ、基地局1c,2cを表す。
そして、基地局1cは、フィードバック情報を用いて各送信アンテナ#1〜#Nの位相制御及び振幅制御をする。
このようにして、基地局1c,2cの送信アンテナ数が3本以上で、上りチャネル信号伝送レートが制限された場合においても、安定したハンドオーバが可能になる。
(C)本発明の第3実施形態の説明
第3実施形態においては、基地局1(1a〜1c)及び基地局2(2a〜2c)で共通のフィードバック情報を送信する頻度と、基地局1(1a〜1c)及び基地局2(2a〜2c)ごとに各フィードバック情報を切り替えて送信する頻度とを、フェージング速度に応じて変化させるようにしている。そして、第1実施形態における3種類の制御態様(i)〜(iii)のそれぞれについて、フェージング速度に基づく制御が可能になっている。
このため、セルラ移動通信システム100(100a〜100c)は、ハンドオーバ時に各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い送信アンテナに対する位相制御頻度と、ハンドオーバ時に各基準アンテナとの間でフェージング相関が高い送信アンテナに対する位相制御頻度とを、フェージング速度に応じて変更する機能を有する。
また、この機能は、例えば、基地局1(1a〜1c)によって実現され、振幅・位相制御部26が、フェージング相関が低い送信アンテナに対する位相制御頻度と、フェージング相関が高い送信アンテナに対する位相制御頻度とを、フェージング速度に応じて変更されるようになっている。なお、このフェージング速度(フェージング変動速度)は、移動局10の移動速度により変化し、また、この移動局10の移動速度は、TPCコマンドの変化割合を検出することによって推定可能である。この理由は、TPCコマンドは、フェージング等の瞬時変動に追従して変化するからである。
このため、基地局1(1a〜1c)は、フェージング速度を推定するフェージング速度推定部(図示省略)を有する。フェージング速度推定部は、移動局10からのTPCコマンドを受信し続け、入力されたTPCコマンドの変化を検出し、これにより、移動局10の移動速度を検出するものである。
このように、移動速度が速いほどカウント値(例えば、上記累積値を連続する2回のサンプリング値の差分を所定時間加算して得た値である。)は大きくなり、また、移動速度が遅いほどカウント値が小さくなる。従って、基地局1,2は、いずれも、移動局10の移動速度を知ることができるのである。
更に詳述すると、移動局10は、高速移動時に、図9に示すフィードバック情報の伝送フォーマットを適用し、グループ間アンテナ制御量に関して、基地局1(1a〜1c)及び基地局2(2a〜2c)で共通のフィードバック情報を送信する。また、移動局10は、低速移動時には、フェージング変動に比較的追従しやすいので、図12に示す伝送フォーマットを適用し、グループ間及びグループ内アンテナ制御量の双方に関して、基地局1(1a〜1c)及び基地局2(2a〜2c)ごとに各フィードバック情報を切り替えて送信するようにもできる。なお、図12に示す基地局1,2は、それぞれ、基地局1(1a〜1c)及び基地局2(2a〜2c)を表す。
ここで、フェージング速度推定部は、連続する2回のTPCコマンドを保持し、同一符号のデータが2回以上連続する回数を累積して、TPCコマンドの累積値を出力する。この累積値は、移動速度が遅くなると大きくなる。そして、フェージング速度推定部は、累積値と、予め設定された基準値とを比較する。
このため、基地局1,2は、移動局10の移動速度を、上りチャネル又は下りチャネルを用いて送信する信号の包絡線が単位時間当たりに所定レベルを何回交差するか(レベル交差回数)を観測することによって推定する。そして、これらの2種類のフィードバック情報の伝送フォーマットの切り替えは、移動局10の推定移動速度に応じた上位レイヤの命令により行なわれる。
このようにして、制御態様(i)〜(iii)のいずれについても、伝搬の状況に応じて効率のよい位相制御が可能となる。
(D)その他
本発明は上述した実施態様に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
産業上の利用可能性
以上詳述したように、本発明の送信ダイバーシティ方式を用いたセルラ移動通信システムによれば、ハンドオーバする場合に、基地局の送信アンテナ数を増加でき、かつ、フィードバック情報を送信するための上りチャネル信号伝送レートについて制限されず、上りフィードバック情報量を抑制でき、そして、フェージング周波数が高い場合の特性劣化を改善するので、安定したハンドオーバが可能となる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の第1実施形態に係るセルラ移動通信システムを模式的に示す図である。
図2は本発明の第1実施形態に係る閉ループ送信ダイバーシティ方式を説明するための図である。
図3は本発明の第1実施形態に係る送信アンテナのグループ化を説明するための図である。
図4(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施形態に係るフィードバック情報の伝送フォーマット例を示す図である。
図5は本発明の第1実施形態に係るハンドオーバを説明するための図である。
図6は本発明の第1実施形態に係る基地局送信アンテナの構成図である。
図7は本発明の第1実施形態に係るフィードバック情報の伝送フォーマットの第1例を示す図である。
図8は本発明の第1実施形態に係る移動通信システムの概略的な構成図である。
図9は本発明の第1実施形態に係るフィードバック情報の伝送フォーマットの第2例を示す図である。
図10は本発明の第2実施形態に係るセルラ移動通信システムの概略的な構成図である。
図11は本発明の第2実施形態に係るフィードバック情報の伝送フォーマット例を示す図である。
図12は本発明の第3実施形態に係るフィードバック情報の伝送フォーマット例を示す図である。
図13は2本の送信アンテナを用いる場合のシステム構成図である。Technical field
The present invention relates to a cellular mobile communication system, and more particularly to a mobile communication system, a mobile station, and a base station suitable for use in a closed loop transmission diversity system.
Background art
A transmission diversity scheme of W-CDMA (Wideband-Code Division Multiple Access), which is a third generation mobile communication system, employs a scheme using two transmission antennas.
FIG. 13 is a system configuration diagram when two transmitting antennas are used. In the cellular mobile communication system 200 shown in FIG. 13, pilot signal patterns P orthogonal to each other as pilot signals are transmitted from the two
Then, the
More specifically, the
Pow = wHHHHw (1)
H = [h1, H2] (2)
Here, the amplitude and phase control vector w is w = [ω1, Ω2]T(T represents transposition). These ω1, Ω2Are control amounts for controlling both the amplitude and phase of the radio signals transmitted from the
hi= [Hi, 1, Hi, 2, ..., hi, L]T ... (3)
At the time of handover, the
Pow = wH(H(1) HH(1)+ H(2) HH(2)+ ...) w ... (4)
H(V)= [H1 (V), H2 (V)] (5)
Where H(V)Is a channel impulse response of a transmission signal from the v-th (v = 1, 2,...)
Further, since the conventional handover method is based on the closed-loop transmission diversity method, the
If the length of the impulse response is L, the channel impulse response vector h for the radio signal from the transmission antenna i of the v-
hi (V)= [Hi, 1 (V), Hi, 2 (V), ..., hi, L (V)]T
... (6)
An antenna control amount feedback method in W-CDMA uses an amplitude and phase control amount ω.1, Ω2Two methods are defined:
Here, when
As described above, when the uplink channel signal transmission rate for transmitting feedback information is limited, the control accuracy and the fading tracking speed are in a trade-off relationship.
Regarding the transmission diversity scheme, Japanese Patent Laid-Open No. 2001-36443 (hereinafter referred to as publicly known literature) discloses a novel method and a novel base station that can apply the diversity principle to more than two antennas. It is disclosed. Accordingly, it is possible to implement a diversity transmission method in SDMA (Space Division Multiple Access) wireless transmission and reuse multiple wireless resources to simultaneously serve a large number of users.
However, according to the diversity transmission method described in this publicly known document, a mobile station does not perform handover with one or a plurality of base stations.
In addition, in the W-CDMA Release-99 standard, in order to avoid a decrease in uplink channel transmission efficiency due to feedback information transmission, the case where the number of transmission antennas is three or more is not considered, but the increase and update of feedback information are not considered. By suppressing the reduction in speed, expansion to three or more is possible.
In order to obtain a diversity gain according to the number of transmission antennas, it is necessary to increase the antenna interval so that the fading correlation becomes sufficiently small. This fading correlation is a parameter representing how approximate the influence of fading received by radio signals from two different transmission antennas is. For example, a high fading correlation means that two types of radio signals fluctuate in the same way, and a low fading correlation means that the two types of radio signals fluctuate separately.
In order to make the fading correlation sufficiently small in the
In addition, when the number of transmission antennas is increased, the
Furthermore, when performing transmission diversity at the time of handover, in order to maximize the received signal power from each
However, since the uplink channel signal transmission rate for transmitting feedback information is limited by the W-CDMA Release-99 standard, if the feedback information is transmitted alternately for each base station, the frequency of transmission diversity control becomes low, and high speed There is a problem that it cannot follow the fading.
The present invention has been devised in view of such problems, and in the case of performing handover when the number of transmission antennas of the base station is increased and the uplink channel transmission rate for transmitting feedback information is limited, It is an object of the present invention to provide a mobile communication system, a mobile station, and a base station capable of suppressing feedback information amount and improving characteristic deterioration when a fading frequency is high and capable of stable handover.
Disclosure of the invention
For this reason, the mobile communication system of the present invention has a base station that transmits signals from a plurality of antennas to an opposite mobile station, and a reception phase of a signal transmitted from a reference antenna that serves as a reference among the plurality of antennas of the base station. Each reference signal in a plurality of base stations with which the mobile station communicates at the time of handover. The low correlation antenna having a low fading correlation with the antenna is characterized in that the phase control frequency is increased, and the first high correlation antenna having a high fading correlation is decreased in the phase control frequency.
Therefore, in this way, even when the number of transmission antennas of the base station is three or more and the uplink channel signal transmission rate is limited, the characteristic deterioration when the fading frequency is high can be improved, and stable handover can be performed. Is possible.
Further, in this mobile communication system, the phase control frequency for the low correlation antenna and the phase control frequency for the first high correlation antenna may be changed according to the fading speed, which deteriorates the characteristics. The amount of feedback information can be reduced without any problem.
Furthermore, the mobile communication system of the present invention increases the frequency of phase control for a low correlation antenna having a low fading correlation with each reference antenna in a plurality of base stations with which the mobile station communicates at the time of handover using a common control signal. And performing phase control on the first highly correlated antenna having high fading correlation at a low frequency using a control signal unique to each antenna.
Therefore, in this way, the mobile station can maintain the reception sensitivity of the signal from the base station even during the handover, and the deterioration of the reception sensitivity is alleviated.
In this mobile communication system, the phase control frequency for the low correlation antenna and the phase control frequency for the first high correlation antenna can also be changed according to the fading speed. Without increasing, the base station can perform transmission diversity using three or more transmission antennas.
In addition, the mobile communication system of the present invention uses a common control signal to perform phase control for a low correlation antenna having a low fading correlation with each reference antenna in a plurality of base stations with which the mobile station communicates during handover. It is characterized by performing the phase control on the second high correlation antenna having a high fading correlation with the low correlation antenna at a low frequency using a unique control signal for each antenna.
Therefore, in this way, stable handover is possible even when the uplink channel signal transmission rate is limited.
Further, in this mobile communication system, the phase control frequency for the low correlation antenna and the phase control frequency for the second high correlation antenna may be changed according to the fading speed. The fluctuation can be tracked and the control cycle can be made relatively long.
Furthermore, the mobile station of the present invention is a mobile station of a mobile communication system composed of a base station and a mobile station, and has a low fading correlation with each reference antenna in a plurality of base stations to be communicated during handover. A control unit transmits a control signal with high frequency to the correlation antenna, and has a transmission unit that transmits the control signal with low frequency to the first high correlation antenna with high fading correlation.
Therefore, in this way, the amount of feedback information can be further reduced.
The mobile station of the present invention transmits a common control signal with high frequency to a low correlation antenna having a low fading correlation with each reference antenna in a plurality of base stations to be communicated at the time of handover, and The first highly correlated antenna having a high fading correlation is characterized by having a transmitter that transmits a unique control signal at a low frequency for each antenna.
Therefore, in this way, feedback information can be transmitted efficiently even during handover.
In addition, the mobile station of the present invention transmits a common control signal at a high frequency to a low correlation antenna having a low fading correlation with each reference antenna in a plurality of base stations to be communicated at the time of handover, A second high correlation antenna having a high fading correlation with a low correlation antenna having a low fading correlation is characterized by having a transmission unit that transmits a unique control signal for each antenna at a low frequency.
Therefore, in this way, the nuclear station can follow fast fading fluctuations.
The base station of the present invention is a base station in a mobile communication system composed of a base station and a mobile station, and the phase control frequency is increased for a low correlation antenna having a low fading correlation with each reference antenna during handover. The first highly correlated antenna having a high fading correlation is characterized by having a phase control unit that lowers the phase control frequency.
Therefore, in this way, the circuit for calculating the antenna weight can be shared both during non-handover and during handover.
Furthermore, the base station of the present invention performs phase control for a low correlation antenna having a low fading correlation with each reference antenna at the time of handover, with fading between each reference antenna in another base station communicating with the same mobile station. Phase control for a low correlation antenna with low correlation and high frequency corresponding to a common control signal, and phase control for the first high correlation antenna with high fading correlation with each reference antenna It is characterized by having a phase control unit that performs infrequently corresponding to a signal.
Therefore, in this way, it is possible to improve the characteristic deterioration when the fading frequency is high at the time of handover, and stable handover is possible.
In addition, the base station of the present invention performs phase control for a low correlation antenna having a low fading correlation with each reference antenna during handover between each reference antenna in another base station communicating with the same mobile station. A phase control for a low correlation antenna with a low fading correlation and a common control signal are performed at a high frequency, and a phase control for a second high correlation antenna with a high fading correlation with the low correlation antenna is performed for each antenna. It is characterized by having a phase control unit that performs the operation at a low frequency corresponding to the above.
Therefore, if this is done, fine control over fading fluctuations can be achieved, and stable communication is also possible during handover.
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(A) Description of the first embodiment of the present invention
FIG. 1 is a diagram schematically showing a cellular mobile communication system according to a first embodiment of the present invention. The cellular
Here, each of the
When radio signals are represented by R · exp (j · ω · t) (R is amplitude, exp is the base of natural logarithm, · is multiplication, j is an imaginary unit, ω is angular frequency, and t is time. )) Amplitude control is to increase / decrease R, and phase control is to advance / delay ω.
In addition, cells denoted by
The
Further, the reference antenna is one transmission antenna selected from each of a plurality of antenna groups including a plurality of transmission antennas in the
Further, the
Further, the
Thereby, when the
Furthermore, when the
The cellular
Then, the cellular
FIG. 2 is a diagram for explaining the closed-loop transmission diversity system according to the first embodiment of the present invention, in which the main parts of the transmitting and receiving ends of the
Here, the downlink transmission
The transmission /
The feedback
In addition, the amplitude /
The control modes by the amplitude /
(I) The amplitude /
(Ii) The amplitude /
(Iii) The amplitude /
These (i) to (iii) are selected when the operation of the cellular
The amplitude /
Note that the amplitude /
Hereinafter, unless otherwise specified, in the first embodiment and the second and third embodiments described later, the amplitude /
Next, the
Each of the N adders 90 adds the output from the pilot
The transmitting
FIG. 3 is a view for explaining grouping of
Next, the mobile station 10 (see FIG. 2) includes a transmission / reception unit (transmission unit) 60, a
The transmission /
Here, the
Further, the control
(I) The control
Here, the control
Thereby, the phase amount of the received radio signal is calculated in the transmission /
In addition, the feedback information can be obtained as shown in the following (ii) and (iii).
(Ii) The control
(Iii) The control
By using these (i) to (iii), the
Note that the
As a result, in the
These combined signals including these pilot signals are each subjected to amplitude fluctuation and phase fluctuation due to fading, and are input to the receiving
The
Pow = wHHHHw (7)
H = [h1, H2, ..., hN] (8)
Where hi(I = 1 to N) is a channel impulse response vector from the transmitting antenna # (i), and this hiIs expressed by equation (9), where L is the length of the impulse response.
hi= [Hi1, Hi2, ..., hiL]T ... (9)
At the time of handover, a weight vector w that maximizes the power Pow in the equations (10) and (11) is calculated instead of the equations (7) and (8). The weight vector w is common between the
Pow = wH(H(1) HH(1)+ H(2) HH(2)+ ...) w
(10)
H(V)= [H1 (V), H2 (V), ..., hN (V)] (11)
If the impulse response length is L, h1 (V)Is represented by equation (12).
hi (V)= [Hi, 1 (V), Hi, 2 (V), ..., hi, L (V)]T
(12)
The quantized weight vector w is multiplexed as feedback information with the uplink transmission data signal (uplink channel signal) from the transmission
The feedback information will be described with reference to FIGS. 4 (a) and 4 (b).
FIGS. 4 (a) and 4 (b) respectively show transmission format examples simply extracted by extracting feedback information in 15 control slots in one frame including feedback information according to the first embodiment of the present invention. In the transmission format (format 1) shown in FIG. 4A, the feedback information b for the
Where b1And b2Represents an increase in control amount or a decrease in control amount, respectively, and FBI (Feedback Information Information) of FPC (Feedback Signaling Message) bit is used as an upstream channel DPCCH (Dedicated Physical Control Channel, channel) slot. , Data) field and transmitted. The FSM bits represent the phase difference between the two transmitting antennas of the
Thereby, the
Note that each of the frames shown in FIGS. 4A and 4B has 15 slots, and the time between
Then, the
A feature of this method is that the
The transmission formats shown in FIGS. 4A and 4B are the same in the second and third embodiments described later.
Next, calculation of the antenna control amount of the
In the
In addition, signals from
Then, the control
Therefore, when the
In addition, this allows the
On the other hand, for radio signals transmitted from transmitting antennas belonging to different groups, since the fading correlation between the radio signals is low, the radio signals are each subjected to independent fading and reach the receiving
Here, it is assumed that the definition of the inter-group antenna control amount is obtained by normalizing the reference antenna control amount of another group with the reference antenna control amount of a certain group. In this case, the inter-group antenna control amount fluctuates at high speed due to independent fading fluctuations. For this reason, the
The
F1, m= Ω(M-1) K + 1/ Ω1 * (M = 2,..., M) (13)
Gm, k= (Ω(M-1) K + k) / Ω(M-1) K + 1 * (M = 1,..., M, k = 2,..., K) (14)
Here, the overall reference antenna is
Thus, by utilizing the difference in the fluctuation speed of the control information, the amount of feedback information can be reduced without degrading the characteristics. In other words, the inter-group antenna control amount that varies at high speed is updated and fed back in a short cycle. Further, the intra-group antenna control amount having a slow fluctuation rate is updated and fed back at a period longer than the control period of the inter-group antenna.
As a result, since the intra-group antenna control amount has a value corresponding to the phase angle of the
In this way, the amount of feedback information can be further reduced by transmitting only the intra-group control information of a certain group in the
Next, a control method when the
FIG. 5 is a diagram for explaining handover according to the first embodiment of the present invention. The cellular
In order to accurately control transmission diversity at the time of handover, it is desirable for the
In this time division transmission, the control period of the antenna control amount becomes longer as the number of base stations increases. Therefore, time division transmission is effective when the fading speed is low, but cannot follow the fading fluctuation when the fading speed is high.
For this reason, the inventor transmits each feedback information suitable for each
FIG. 6 is a configuration diagram of
By this antenna control between groups and antenna control within groups, the
Therefore, the
For this reason, the amplitude /
In addition, the cellular
In this case, the amplitude /
As described above, the
The above is the description of the control method when handing over.
Next, a feedback method between the
In response to feedback, the base station v (v = 1a, 2a) receives a common pilot signal P orthogonal to each other from each of the
Then, the transmitting / receiving
Subsequently, the base station v calculates the power Pow according to the following equation (15).(V) intra_groupWeight vector w that maximizesintra_group (V)Calculate Here, H in equation (16)intra_group (V)Is the channel impulse response of the signal from the v th base station v.
Powintra_group (V)= Wintra_group (V) HHintra_group (V) HHintra_group (V)wintra_group (V)
... (15)
Hintra_group (V)= [H(M-1) K + 1 (V), H(M-1) K + 2 (V), ..., hmK (V)]
... (16)
wintra_group (V)= [Ω(M-1) K + 1 (V), Ω(M-1) K + 2 (V), ..., ωmK (V)]
... (17)
And w obtained from these equationsintra_group (V),
Gm, k (V)= Ω(M-1) K + k (V)/ Ω(M-1) K + 1 (V) * (M = 1,..., M; k = 2,..., K; K = 2,...)
... (18)
Furthermore, the
Pow = Σw(V) HH(V) HH(V)w(V) ... (19)
H(V)= [H1 (V), H2 (V), ..., hMK (V)] (20)
w(V)= [Ω1 (V), Ω2 (V), ..., ωMK (V)]T ... (21)
ω(M-1) K + k (V)= F1, mGm, k (V)= (M = 1,..., M; k = 1,..., K; K = 2,...)
... (22)
The
Further, the
In this way, during downlink data signal transmission, the intra-group antenna control amount of the
Further, when the conventional handover is used, the
By using the cellular
Furthermore, when the
In addition, the characteristics can be improved without expanding the antenna installation space in the
The above description is based on the premise that the
Regarding the relationship between the frequency of transmitting common feedback information between the
Also, when the
Next, a specific example in which the
FIG. 8 is a schematic configuration diagram of the mobile communication system according to the first embodiment of the present invention. The cellular
Each of these base stations 1b and 2b has four
Here, the
In addition, each of the base stations 1b and 2b controls only the phase without controlling the amplitude. The base stations 1b and 2b may control both the amplitude and the phase, and in this way, highly accurate control is possible. Also in FIG. 8, the same reference numerals as those already described have the same or similar functions as those described above.
Here, the base station 1b groups the
Furthermore, the amplitude /
In addition, since the transmission /
With such a configuration, the base station v (v = 1b, 2b) has four types of pilot signals P, respectively.1 (V)(T), P2 (V)(T), P3 (V)(T), P4 (V)(T) is transmitted from
Thereby, the channel response estimated value h from the
In the
On the other hand, the control amount of the
Φi Q (v)= 0 (−π / 2 <Φi Q (v)≦ π / 2) (23a)
= Π (π / 2 <Φi Q (v)≦ 3π / 2) (23b)
Φi Q (v)If = 0, the feedback information is bi (V)= 0 and Φi Q (v)== π, feedback information is bi (V)= 1.
Control amount Φ1 (1), Φ2 (1), Φ1 (2), Φ2 (2)Depends on the direction of the
And b1 (1), B1 (2), B3 (1)As feedback information and multiplexed to the uplink channel and transmitted to the base stations 1b and 2b. For example, when 1-bit feedback information is transmitted in each slot based on the W-CDMA frame format (one frame having a length of 10 milliseconds consists of 15 slots), the feedback information shown in FIG. Like the transmission format, b1 (1), B1 (2)Are sent in order relatively infrequently, b3 (1)Are transmitted more frequently as common information. Note that
Here, at the time of handover, the
Therefore, the multiplexing
In addition, the multiplexing
Further, the upper layer of the
On the other hand, the base stations 1b and 2b control the phase of each of the
Further, the
In order to obtain this reception level, the
Pow_pilot(V)= Σ | hn (V)|2 ... (24)
Here, Σ represents the sum of n from 1 to 4, and || is an absolute value.
As described above, the
Thus, even when the number of transmission antennas of the base stations 1b and 2b is three or more and the uplink channel signal transmission rate is limited, the
(B) Description of the second embodiment of the present invention
In the second embodiment, a case will be described in which the base station 1 (1a, 1b) and the base station 2 (2a, 2b) have different numbers of transmission antennas.
FIG. 10 is a schematic configuration diagram of a cellular mobile communication system according to the second embodiment of the present invention. The cellular
In addition, the thing other than these which has the same code | symbol as what was mentioned above represents the same thing.
With such a configuration, the
Powintra_group (1)= Wintra_group (1) HHintra_group (1) HHintra-group (1)wintra-group (1)
... (25)
Hintra_group (1)= [H1 (1), H2 (1)] (26)
wintra_group (1)= [1, G1, 2 (1)] (27)
Next, the
Pow = Σw(V) HH(V) HH(V)w(V) ... (28)
H(1)= [H1 (1), H2 (1), H3 (1), H4 (1)]
... (29)
H(2)= [H1 (2), H2 (2)] (30)
w(1)= [1, G1, 2 (1), F1, 2, F1, 2G2, 2 (1)
... (31)
w(2)= [1, F1, 2]T ... (32)
Here, Σ is the total sum from v = 1 to 2.
The above antenna control amount G1, 2 (1), G2, 2 (1)And F1, 2Respectively, b1 (1), B3 (1)Is multiplexed into the uplink channel and fed back to the base station 1c. Further, the order of feedback information transmitted in each slot and the corresponding antenna control amount are as shown in FIG. Note that
Then, the base station 1c performs phase control and amplitude control of the
In this way, stable handover is possible even when the number of transmission antennas of the base stations 1c and 2c is three or more and the uplink channel signal transmission rate is limited.
(C) Description of the third embodiment of the present invention
In the third embodiment, the frequency at which the feedback information common to the base station 1 (1a to 1c) and the base station 2 (2a to 2c) is transmitted, and the base station 1 (1a to 1c) and the base station 2 (2a to 2c) The frequency of switching and transmitting each feedback information every 2c) is changed according to the fading speed. And control based on a fading speed is possible for each of the three types of control modes (i) to (iii) in the first embodiment.
Therefore, the cellular mobile communication system 100 (100a to 100c) transmits a phase control frequency for a transmission antenna having a low fading correlation with each reference antenna at the time of handover and a high fading correlation between each reference antenna at the time of handover. The phase control frequency for the antenna is changed according to the fading speed.
Further, this function is realized by, for example, the base station 1 (1a to 1c), and the amplitude /
For this reason, base station 1 (1a-1c) has a fading speed estimation part (illustration omitted) which estimates a fading speed. The fading speed estimation unit continuously receives the TPC command from the
As described above, the faster the moving speed, the larger the count value (for example, a value obtained by adding the difference between two consecutive sampling values for a predetermined time), and the moving speed is slower. The smaller the count value is. Accordingly, both the
More specifically, the
Here, the fading speed estimation unit holds two consecutive TPC commands, accumulates the number of times the data with the same code continues two or more times, and outputs the accumulated value of the TPC command. This cumulative value increases as the moving speed decreases. Then, the fading speed estimation unit compares the accumulated value with a preset reference value.
For this reason, the
In this way, efficient phase control is possible in any of the control modes (i) to (iii) according to the state of propagation.
(D) Other
The present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made without departing from the spirit of the present invention.
Industrial applicability
As described above in detail, according to the cellular mobile communication system using the transmission diversity scheme of the present invention, when performing handover, the number of transmission antennas of the base station can be increased, and the uplink channel for transmitting feedback information The signal transmission rate is not limited, the amount of uplink feedback information can be suppressed, and the characteristic deterioration when the fading frequency is high is improved, so that stable handover is possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram schematically showing a cellular mobile communication system according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram for explaining a closed-loop transmission diversity scheme according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a diagram for explaining grouping of transmission antennas according to the first embodiment of the present invention.
4 (a) and 4 (b) are diagrams showing examples of transmission formats of feedback information according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a diagram for explaining handover according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a configuration diagram of the base station transmission antenna according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a diagram illustrating a first example of a transmission format of feedback information according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a schematic configuration diagram of the mobile communication system according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a diagram illustrating a second example of a transmission format of feedback information according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a schematic configuration diagram of a cellular mobile communication system according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a diagram illustrating a transmission format example of feedback information according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a diagram illustrating a transmission format example of feedback information according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a system configuration diagram when two transmitting antennas are used.
Claims (12)
ハンドオーバ時に移動局が通信する複数の基地局における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナについては位相制御頻度を高くし、該フェージング相関が高い第1高相関アンテナについては位相制御頻度を低くすることを特徴とする、移動通信システム。A base station that transmits signals from a plurality of antennas to an opposite mobile station, and a reception phase of a signal transmitted from a reference antenna serving as a reference among the plurality of antennas of the base station, In a mobile communication system comprising a mobile station that transmits a control signal for controlling the phase so that the reception phase approaches,
The phase control frequency is increased for a low correlation antenna having a low fading correlation with each reference antenna in a plurality of base stations with which a mobile station communicates at the time of handover, and the phase control frequency is set for a first high correlation antenna having a high fading correlation. Mobile communication system, characterized in that
該低相関アンテナに対する位相制御頻度と、該第1高相関アンテナに対する位相制御頻度とを、フェージング速度に応じて変更することを特徴とする、移動通信システム。In the mobile communication system according to claim 1,
A mobile communication system, wherein a phase control frequency for the low correlation antenna and a phase control frequency for the first high correlation antenna are changed according to a fading speed.
ハンドオーバ時に移動局が通信する複数の基地局における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナに対する位相制御を共通の制御信号を用いて頻度を高くして行なうとともに、該フェージング相関が高い第1高相関アンテナに対する位相制御をアンテナごとに固有の制御信号を用いて頻度を低くして行なうことを特徴とする、移動通信システム。A base station that transmits signals from a plurality of antennas to an opposite mobile station, and a reception phase of a signal transmitted from a reference antenna serving as a reference among the plurality of antennas of the base station, In a mobile communication system comprising a mobile station that transmits a control signal for controlling the phase so that the reception phase approaches,
Phase control for low-correlation antennas with low fading correlation with each reference antenna in a plurality of base stations with which a mobile station communicates at the time of handover is performed with a high frequency using a common control signal, and the fading correlation is high A mobile communication system, wherein phase control for the first highly correlated antenna is performed at a low frequency using a control signal unique to each antenna.
該低相関アンテナに対する位相制御頻度と、該第1高相関アンテナに対する位相制御頻度とを、フェージング速度に応じて変更することを特徴とする、移動通信システム。In the mobile communication system according to claim 3,
A mobile communication system, wherein a phase control frequency for the low correlation antenna and a phase control frequency for the first high correlation antenna are changed according to a fading speed.
ハンドオーバ時に移動局が通信する複数の基地局における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナに対する位相制御を共通の制御信号を用いて頻度を高くして行ない、該低相関アンテナとの間でフェージング相関が高い第2高相関アンテナに対する位相制御をアンテナごとに固有の制御信号を用いて頻度を低くして行なうことを特徴とする、移動通信システム。A base station that transmits signals from a plurality of antennas to an opposite mobile station, and a reception phase of a signal transmitted from a reference antenna serving as a reference among the plurality of antennas of the base station, In a mobile communication system comprising a mobile station that transmits a control signal for controlling the phase so that the reception phase approaches,
Phase control for a low correlation antenna having low fading correlation with each reference antenna in a plurality of base stations with which a mobile station communicates at the time of handover is performed using a common control signal at a high frequency, and A mobile communication system characterized in that phase control for a second highly correlated antenna having a high fading correlation is performed at a low frequency using a control signal unique to each antenna.
該低相関アンテナに対する位相制御頻度と、該第2高相関アンテナに対する位相制御頻度とを、フェージング速度に応じて変更することを特徴とする、移動通信システム。The mobile communication system according to claim 5,
A mobile communication system, wherein a phase control frequency for the low correlation antenna and a phase control frequency for the second high correlation antenna are changed according to a fading speed.
ハンドオーバ時に通信対象となる複数の基地局における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナに対しては該制御信号を高い頻度で送信するとともに、該フェージング相関が高い第1高相関アンテナに対しては該制御信号を低い頻度で送信する送信部を有することを特徴とする、移動局。A base station that transmits a signal from a plurality of antennas to an opposite mobile station, and a reception phase of a signal transmitted from a reference antenna that is a reference among the plurality of antennas of the base station, A mobile station of a mobile communication system comprising a mobile station that transmits a control signal for controlling the phase so that the reception phase approaches,
The control signal is transmitted to a low correlation antenna having a low fading correlation with each reference antenna in a plurality of base stations to be communicated at the time of handover, and the first high correlation antenna having a high fading correlation is transmitted. For the mobile station, the mobile station has a transmission unit that transmits the control signal at a low frequency.
ハンドオーバ時に通信対象となる複数の基地局における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナに対しては共通の制御信号を高い頻度で送信するとともに、該フェージング相関が高い第1高相関アンテナに対してはアンテナごとに固有の制御信号を低い頻度で送信する送信部を有することを特徴とする、移動局。A base station that transmits a signal from a plurality of antennas to an opposite mobile station, and a reception phase of a signal transmitted from a reference antenna that is a reference among the plurality of antennas of the base station, A mobile station in a mobile communication system comprising a mobile station that transmits a control signal for controlling the phase so that the reception phase approaches,
A common control signal is frequently transmitted to a low correlation antenna having a low fading correlation with each reference antenna in a plurality of base stations to be communicated at the time of handover, and a first high correlation having a high fading correlation is transmitted. A mobile station characterized by having a transmitter for transmitting a unique control signal for each antenna at a low frequency.
ハンドオーバ時に通信対象となる複数の基地局における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナに対しては共通の制御信号を高い頻度で送信するとともに、該フェージング相関が低い低相関アンテナとの間でフェージング相関が高い第2高相関アンテナに対してはアンテナごとに固有の制御信号を低い頻度で送信する送信部を有することを特徴とする、移動局。A base station that transmits a signal from a plurality of antennas to an opposite mobile station, and a reception phase of a signal transmitted from a reference antenna that is a reference among the plurality of antennas of the base station, A mobile station in a mobile communication system comprising a mobile station that transmits a control signal for controlling the phase so that the reception phase approaches,
A low-correlation antenna having a low fading correlation is transmitted to a low-correlation antenna having a low fading correlation with each reference antenna in a plurality of base stations to be communicated at the time of handover, A mobile station comprising: a second high correlation antenna having a high fading correlation between each of the antennas, and a transmission unit that transmits a unique control signal for each antenna at a low frequency.
ハンドオーバ時に各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナについては位相制御頻度を高くし、該フェージング相関が高い第1高相関アンテナについては位相制御頻度を低くする位相制御部を有することを特徴とする、基地局。A base station that transmits a signal from a plurality of antennas to an opposite mobile station, and a reception phase of a signal transmitted from a reference antenna that is a reference among the plurality of antennas of the base station, A base station in a mobile communication system comprising a mobile station that transmits a control signal for controlling the phase so that the reception phase approaches,
A phase control unit that increases the phase control frequency for a low correlation antenna having a low fading correlation with each reference antenna at the time of handover and decreases the phase control frequency for a first high correlation antenna having a high fading correlation; Characteristic base station.
ハンドオーバ時に各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナに対する位相制御を、同一の移動局と通信する他の基地局における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナに対する位相制御と共通の制御信号に対応して高い頻度で行なうとともに、各基準アンテナとの間でフェージング相関が高い第1高相関アンテナに対する位相制御をアンテナごとに固有の制御信号に対応した低い頻度で行なう位相制御部を有することを特徴とする、基地局。A base station that transmits a signal from a plurality of antennas to an opposite mobile station, and a reception phase of a signal transmitted from a reference antenna that is a reference among the plurality of antennas of the base station, A base station in a mobile communication system comprising a mobile station that transmits a control signal for controlling the phase so that the reception phase approaches,
Phase control for low correlation antennas with low fading correlation with each reference antenna during handover, phase control for low correlation antennas with low fading correlation with each reference antenna in other base stations communicating with the same mobile station And a phase for performing phase control on the first highly correlated antenna having a high fading correlation with each reference antenna at a low frequency corresponding to a unique control signal. A base station comprising a control unit.
ハンドオーバ時に各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナに対する位相制御を、同一の移動局と通信する他の基地局における各基準アンテナとの間でフェージング相関が低い低相関アンテナに対する位相制御と共通の制御信号に対応して高い頻度で行なうとともに、該低相関アンテナとのフェージング相関が高い第2高相関アンテナに対する位相制御をアンテナごとに固有の制御信号に対応した低い頻度で行なう位相制御部を有することを特徴とする、基地局。A base station that transmits a signal from a plurality of antennas to an opposite mobile station, and a reception phase of a signal transmitted from a reference antenna that is a reference among the plurality of antennas of the base station, A base station in a mobile communication system comprising a mobile station that transmits a control signal for controlling the phase so that the reception phase approaches,
Phase control for low correlation antennas with low fading correlation with each reference antenna during handover, phase control for low correlation antennas with low fading correlation with each reference antenna in other base stations communicating with the same mobile station And phase control for the second high correlation antenna having a high fading correlation with the low correlation antenna and a low frequency corresponding to a specific control signal for each antenna. A base station characterized by having a unit.
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