JP4307229B2 - 熱動弁 - Google Patents

熱動弁 Download PDF

Info

Publication number
JP4307229B2
JP4307229B2 JP2003406948A JP2003406948A JP4307229B2 JP 4307229 B2 JP4307229 B2 JP 4307229B2 JP 2003406948 A JP2003406948 A JP 2003406948A JP 2003406948 A JP2003406948 A JP 2003406948A JP 4307229 B2 JP4307229 B2 JP 4307229B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
temperature
heating element
temperature sensing
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003406948A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005163985A (ja
Inventor
和豪 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Thermostat Co Ltd
Original Assignee
Nippon Thermostat Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Thermostat Co Ltd filed Critical Nippon Thermostat Co Ltd
Priority to JP2003406948A priority Critical patent/JP4307229B2/ja
Publication of JP2005163985A publication Critical patent/JP2005163985A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4307229B2 publication Critical patent/JP4307229B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Temperature-Responsive Valves (AREA)

Description

本発明は、通電により発熱体を発熱させ、その熱量で、温度変化により作動部が伸縮作動する熱応動素子を駆動し、その作動部の伸縮作動によって弁機構の開閉作動を行わすようにした熱動弁についての改良に関する。
熱動弁は、通常、図1にあるように、バルブ部Aと、これを開閉作動させる駆動部Bとを分けて構成し、そのバルブ部Aは、弁座10に対向する弁体11を、バネ12により弁座10と衝合して閉弁する状態に付勢し、弁体11に弁軸13を連結して弁機構1を構成し、それの弁軸13を、バネ12の付勢方向と逆向きに押圧することで開弁作動が行われるようにし、駆動部Bにあっては、サーミスタであるPTCにより円盤状に成形した発熱体20を一対の電極板21・21によりサンドイッチ状態に挟み、これに、温度変化により体積変化するパラフィン等のワックス類により組成するエレメントである熱応動素子22を内部に封入して形成する感温部(エレメントケース)23の先端側の端面を、図2・図3にあるように接触させ、その感温部23の基端側に、前記熱応動素子22の駆動により出入作動する作動軸24を嵌挿せるガイド筒部25を、ダイヤフラム27を介して連繋することで構成してある。このとき、ガイド筒部25の内腔の基端側には、熱応動素子22の体積膨張の作動を、作動軸24に円滑に伝導させるために、流体28とラバーピストン29が装入される。
そして、駆動部Bは、それの作動軸24の先端側を、図2にあるよう感温部23に加締め付けたガイド筒部25から突出させた状態として、図1にあるように枠体30内に組み付け収蔵せしめ、その枠体30をバルブ部Aに組み込んだ管路40に一体的に組み付け、その枠体30内に収蔵せる筒状の接続金具31を介して、駆動部Bの作動軸24の先端を、前記管路40から突出させたバルブ部Aの弁軸13の外端部に衝合させ、駆動部Bの発熱体20に接触する一対の電極板21・21にコード26を接続することで構成し、そのコード26を電源に接続して、制御手段の制御により、通電をオン・オフすることにより、熱応動素子22の作動で作動軸24が伸縮作動して弁軸13を動かし弁機構1の開閉作動を行わすようにしてある。
この熱動弁Wは、通電による発熱体20の作動で熱応動素子22が体積変化して作動軸24を押し出す作動により弁軸13を動かすことで、ジワジワと弁機構1を作動させることから、電磁弁のように、急速に開閉作動することがないことによりウォーターハンマー現象を生ぜしめないので、暖房施設の湯等の熱媒体の流れを制御する制御バルブなどに広く使用されている。
しかし、この熱動弁Wには、通電のオン・オフの制御により弁機構1を開閉制御するときの応答に、時間がかかる問題がある。例えば、浴槽内の湯を追い焚きする場合について具体的にいえば、加熱用循環回路のスイッチをオンとしてから、弁機構1が開弁して、加熱用循環回路の湯または熱媒体が流れ、風呂循環回路の浴槽水と熱交換することにより、浴槽内の湯が加熱されるまでの時間がかかる問題がでてくる。
通電のオン・オフによる弁機構1の開閉作動の応答性を迅速にするには、電磁弁のように即時に作動するようにすればよいが、そのようにすれば、開閉作動が緩やかでウォーターハンマー現象を生ぜしめない熱動弁Wの特性が損なわれる。
このことから、熱動弁Wにおいて応答性を速くするには、通電による発熱体20の発熱により熱応動素子22が昇温して作動軸24を押し出していくことで、緩やかに開弁し、また通電のオフにより熱応動素子22が降温して緩やかに閉弁するという熱動弁Wの特性を残した状態で行わなければならない。
この条件下において、熱動弁Wの弁機構1の開閉作動を速やかなものとするには、通電による発熱体20の作動により熱応動素子22が昇温して作動軸24を押し出すまでの時間を、ウォーターハンマー現象を生ぜしめない範囲で、出来るだけ短くすることである。因みに、開閉時に生ずるウォーターハンマー現象は、短い時間で開閉作動することで生じ、熱動弁Wの通電のオンにより開弁するまでの時間は、従前のものにあっては、通常45〜60秒程度である。
熱動弁Wにおいて、この弁機構1の通電から開弁までに要する時間を短くするためには、第1には、通電により発熱してくる発熱体20の熱量の、感温部23内に収蔵してある熱応動素子22に対する熱伝導の効率を良くして、熱応動素子22が熱膨張して作動軸を押し出すようになる温度に昇温するまでの時間を短くする手段が考えられ、第2には、熱応動素子22自体を、低い温度で熱膨張が行われるものに変更して、熱応動素子22が、熱膨張し出す温度に昇温してくる時間を速くする手段が考えられ、第3には、発熱体20自体の特性を変え、従来、90度C程度を昇温の限度として作られていた発熱体20自体の特性を変え、120度C〜140度Cまでに昇温の限度を上昇させて、高い熱を発生させるようにして熱応動素子22を昇温させる時間を速くする手段が考えられる。
第1の手段にあっては、通常、PTCで円盤状に成形される発熱体20と、通常、パラフィン・シリコン類で組成される熱応動素子22を収蔵する砲金等の金属材よりなる感温部23との、接触面における熱伝導の効率と、感温部23からそれの内部に収蔵された熱応動素子22に対する熱伝導の効率とについての解明が必要である。
第2の手段にあっては、通常、体積膨張が現れてくる融点を80度C程度のものに設定されている熱応動素子22のパラフィン・シリコン類を、それの融点を低いものにすることで、熱応動素子22をそれが体積膨張してくる温度にまで昇温させるのに要する熱量を少なくして、弁機構1が開弁するまでの時間を速くする手段であるが、この熱応動素子22を融点が低いものとすると、常温において溶融している状態が現出して、常態において常時開弁していて閉弁作動が行われないものとなる問題が出てくる。
第3の手段にあっては、サーミスタであるPTCよりなる発熱体20の通電による発熱の昇温の限度を、通常設定されている90度C程度より高く設定して、発熱体20の発熱量を多くすることで、感温部23に収蔵しておく熱応動素子22の昇温を速める手段であるが、発熱体20の高温への昇温で駆動部Bの全体が高温になることにより、発熱体20に通電するコード26に損傷が生じる問題が出てくる。
本発明は、これらの問題を解消せしめて、不具合を生ぜしめることなく、ウォーターハンマー現象を生ぜしめない熱動弁Wの特性を保持して、弁機構1の開閉作動を速くした熱動弁Wを提供することを目的とするものである。
本発明においては、上述の目的を達成するために、第1の手段として、熱動弁Wの駆動部Bの、熱応動素子22を収蔵する金属材よりなる感温部23の外周側の間を、その感温部23の発熱体20に対向していく端面からガイド筒部25と連結する加締部23aの手前に至る間において、発熱体20の径に対し小径とするように削り落として、この金属材の質量を小さくする手段を提起するものである。
感温部23は、通常、それの発熱体20に突き合わせる側の端面が、発熱体20の盤面と同径に揃う軸筒状に成形されて、発熱体20に対し端面を突き合わせて接触させたときに、殆ど過不足のない重合状態となって接触し、これにより発熱体20と感温部23との接触面における発熱体20からの感温部23への熱伝導が、発熱体20の盤面の全面において行われるようにしている。
この感温部23を成形している金属材を、それの外周側から縮径するように削り落として、感温部23を発熱体20の径よりも小径に成形し、質量を小さくした熱動弁Wを組み立てて、試験を行ったところ、発熱体20から感温部23への熱伝導が、発熱体20の盤面に対し小径となった感温部23の端面において行われることで、この間における接触面における熱伝導の効率は低下するが、感温部23に伝導した熱により感温部23内に装填された熱応動素子22を昇温させる効率は、感温部23の質量を小さくしたことにより良くなることから、この感温部23内の熱応動素子22を体積膨張し始める融点にまで昇温させる時間を短くするようになる、という結果が得られ、また、このときの、感温部23を成形する金属材を外周側から削り落とすように縮径する加工は、感温部23の発熱体20に突き合わせる端面から感温部23にガイド筒部25を加締め付ける加締部23aの手前までの間において、熱応動素子22の封入装填に支障を与えない範囲で、径方向および軸方向の両方に削り落とすようにしてよく、また、このときの質量を小さくするための縮径加工は、発熱体20に対し径比において20%前後、面積比において50%程度までであれば、通電をオンとしてから弁機構1を作動させるまでの時間を、感温部23を発熱体20と同径に成形していた従前手段に比して短縮させ得ることが判ってきた。
そしてまた、感温部23の質量を小さくすることで、熱応動素子22を融点まで昇温させる時間を短くする手段は、感温部23に加締め付ける金属材よりなるガイド筒部25を、それの作動軸24を出入自在にガイドする機能に支障を与えない範囲で、小径に成形して、これの質量を小さくすることにより、通電のオンから弁機構1を作動させるまでの時間を短縮させ得ることが判ってきた。
そしてこのことから、上述の手段を目的達成のための第1の手段として提起するものである。
また、通電のオンにより弁機構1が作動するまでの時間を短縮させる手段として想定される熱応動素子22の体積膨張し始める融点を低くする手段に生ずる問題は、その熱応動素子22を封入した感温部23を含めた駆動部Bを組み付ける部位の雰囲気の温度より高い範囲に、融点があるよう熱応動素子22の組成を選択設定しておきさえすれば、常態において弁機構1が開弁状態に保持されて、閉弁が行われない状態となることはなく、熱動弁Wの駆動部Bが組み込まれる部位の雰囲気の温度がかなりの高温となる給湯機器にあっても、その雰囲気の温度はせいぜい50度C〜70度C程度である。それ故、通常80度Cの融点のものを用いている熱応動素子22を、この50度C〜70度Cを目安として、その雰囲気温度以上まで融点を下げたものとすれば、弁機構1の開閉作動に不具合を生ぜしめることなく、熱応動素子22の体積膨張し始める融点まで昇温させるのに要する熱量を少なくして、通電のオンから弁機構1を開閉作動させるまでに要する時間を短縮させ得るようになる。
そして、このことから、本発明においては、第2の手段とし、金属材でケース状に成形して内部に熱応動素子22を収蔵せる感温部23と、その感温部23の基端側に加締め付けにより連結して、内腔に、前記熱応動素子22の温度変化による体積変化により出入作動するよう作動軸24が嵌挿されるガイド筒部25と、PTCにより盤状に成形され、軸方向の一対の盤面が電極板21・21で挟まれて、その一方の盤面を前記感温部23の先端側の端面23bに当接する熱応動素子22と、前記作動軸24の出入作動により開閉作動する弁機構1とにより熱動弁Wを構成し、感温部23に収蔵する熱応動素子22を、融点が50〜70度C程度となるパラフィン・シリコン類として、通電のオンから弁機構1が作動するまでの時間を短縮させるようにしたことを特徴とする熱動弁Wを提起するものである。
また、熱動弁Wの通電のオンから弁機構1を開閉作動させるまでの時間を短縮させるために想定される第3の手段である発熱体20の発熱温度の上限を高くする手段は、その発熱体20であるPTCの通電による発熱で昇温してくる温度の上限を、通常90度Cに設定しているのは、感温部23に封入して装填する熱応動素子22として通常用いられているパラフィン・シリコン類に、融点80度Cの組成のものが用いられていることにより、これにあわせているだけのもので格別の理由がなく、80度C以上の融点の組成のものとすることに支障がないことから、可能性のある手段である。この手段は、発熱体20の発熱による昇温が、駆動部Bに接続するコード26に損傷を生ぜしめない範囲の温度であれば、何の支障も生じないこと、そして、コード26の熱による損傷は、より耐熱仕様が高いコードを選定すれば防止し得ることから、発熱体20を、通電による発熱での昇温の上限を120〜140度C程度に設定した組成のものとすることで、通電により発熱する熱量を多くして、熱動弁Wの作動に不具合を生ぜしめることなく、熱応動素子22を融点までに昇温させる時間を短くし得る結果が得られる。
そして、このことから、本発明においては、第3の手段として、金属材でケース状に成形して内部に熱応動素子22を収蔵せる感温部23と、その感温部23の基端側に加締め付けにより連結して、内腔に、前記熱応動素子22の温度変化による体積変化により出入作動するよう作動軸24が嵌挿されるガイド筒部25と、盤状に成形され軸方向の一対の盤面が電極板21・21で挟まれて、その一方の盤面を前記感温部23の先端側の端面23bに当接する発熱体20と、前記作動軸24の出入作動により開閉作動する弁機構1とにより熱動弁を構成し、PTCにより盤状に成形してその盤面を感温部23の端面23bに対し接触させる熱応動素子22を、それの通電による発熱により昇温する温度の上限が120〜140度C程度となる組成のPTCとして、通電のオンから弁機構1が作動するまでの時間を短縮させるようにしたことを特徴とする熱動弁Wを提起するものである。
本発明による熱動弁は、感温部23を形成する金属材の先端側の径を、盤状の発熱体20の径よりも小径にして、その金属材の質量を減少させたものにあっては、発熱体20との接触面積が小さくなることで、発熱体20から感温部23への熱伝導の効率は低下するが、感温部23に伝えられた熱が、感温部23を昇温させるのに消費されるロスを少なくした状態で熱応動素子22を昇温させるようになることにより、通電のオンから弁機構1を作動させるまでの時間を短縮させ得るようになる。
また、感温部23に収蔵する熱応動素子22を、従前の融点80度Cとしたものに比して低い融点が50〜70度C程度となる組成のパラフィン・シリコン類としたものにあっては、熱応動素子22をそれの体積膨張が現出してくる温度まで上昇させる熱量が少なくてよいことから、通電のオンから弁機構1を作動させるまでの時間を短縮させ得る。
また、発熱体20を、それの通電により発熱するときの温度の上昇限度が、従前の90度C程度より高い120度C〜140度Cとした組成のものとしたものにあっては、発熱量が大きくなることで、通電のオンから弁機構1が作動するまでの時間を短縮させ得るようになる。
次に本発明の実施の態様を、図面に随い実施例について詳述する。
図4は、本発明手段を実施せる熱動弁Wの正面図、図5は同上の縦断正面図、図6は同上の駆動部の拡大した縦断正面図、図7は同上駆動部の組み立て途上の分解した縦断正面図、図8は同上駆動部の組立てた状態における縦断正面図であり、これら図において、Wは熱動弁、Aはその熱動弁Wのバルブ部、Bは熱動弁Wの駆動部、1はバルブ部Aに組み込まれた弁機構、10はその弁機構1の弁座、11は弁体、12は弁体11を弁座10に衝合させるように付勢するバネ、13は弁体11に設けた弁軸、40は弁機構1を組み込んだ管路を示し、また、20は駆動部Bに組み込まれた発熱体、21・21はその発熱体20の軸方向の一対の盤面のそれぞれに接触させた電極板、22は熱応動素子、23はその熱応動素子22を包み込むよう収蔵する金属材よりなる感温部、24は熱応動素子22の体積変化により出入作動する作動軸、25は作動軸24の出入作動をガイドするよう感温部23の基端側に加締め付けて連結したガイド筒部、30は駆動部Bを収蔵して前述の弁機構1を組み込んだ管路40に組み付ける枠体、31は駆動部Bの作動軸24と弁機構1の弁軸13とを連繋する接続金具、26は発熱体20を挟む一対の電極板21・21のそれぞれに接続するコードを示している。
発熱体20は、PTCを円盤状に成形した通常のものであり、この例においては、φ11ミリの円盤状に成形してある。この発熱体20の直径は、組み立てる熱動弁Wの種類に応じ、φ12.4、φ17等、適宜に設定してよい。
この発熱体20を構成するPTCは、この例においては、それが通電により発熱して昇温してくるときの、温度の上限を、通常用いられる90度Cよりも高い120〜140度Cにおいて電流の流れが減じてその120〜140度Cを上限とする温度に保持される組成のものに設定してあり、これにより通電をオンとしたときに発熱体20から発熱する熱量を従前の90度Cを上限温度としているものに比してアップするようにしている。
この発熱体20に対し接触させる感温部23は、砲金などの金属材により、図6にあるように、エレメントである熱応動素子22を収蔵するエレメントケースとして成形する通常のものであるが、図6・図7において下半側(基端側)となるガイド筒部25との加締部23aを残した上半側(先端側)の鎖線で示している部分を、外周側から削り落とすように縮径して、それの発熱体20に対し当接する端面23bの径がφ9となるように成形してあり、これにより、金属材により成形するエレメントケースである感温部23の質量を減少させてある。
この質量を減少させるための余肉の削除は、それの発熱体20に対し接触する端面23b側においても、それの中心部位に凹溝23cを形成することで行ってよく、このようにすることは有効である。
さらに、この感温部23の質量を減少させる加工は、感温部23に加締め付けるガイド筒部25においても行ってよい。図示する例では、ガイド筒部25を成形する砲金よりなる金属材を、図6・図7・図8において鎖線で示している部分を削り落とすように成形することで、余肉を落とした形態のものとし、これにより、感温部23と一体的に結合するガイド筒部25の質量を減少させて、発熱体20で発生させた熱により熱応動素子22を昇温させるときの熱量の損失を少なくし、その熱応動素子22を体積膨張が現出してくる融点まで昇温させるのに要する時間が一層短くなるようにしている。
さらにまた、この例においては、熱応動素子22のパラフィン・シリコン類を、それの融点が、通常用いられている80度Cよりも低い組成のものに設定している。そして、その設定する融点は、通常、熱動弁Wを設置する場所の雰囲気がせいぜい50度C〜70度Cであることから、その雰囲気温度50〜70度C以上を融点とする組成のものに選択・設定してあり、これにより、通電をオンとして発熱体20を発熱させて開弁させるまでの時間を短縮するようにしている。
このように構成する本発明による熱動弁Wは、感温部23の質量を減少させる手段だけを用いた場合にあっては、従前の熱動弁Wに比して、通電をオンとして発熱体20を発熱させたときから弁機構1を開弁させるまでの時間を10秒程度短くでき、また、発熱体20が通電による発熱で昇温していく温度の上限を120〜140度Cとして、発熱体20で発生させる熱量をアップさせる手段も、従来手段の熱動弁に比して、通電から開弁までの時間を10秒程度短くでき、さらに、熱応動素子22とするパラフィン・シリコン類を、融点が50〜70度C程度になるものとする手段も、10秒程度の時間の短縮が得られる。
従って、これら三者を併せることで、従来60秒程度の時間を要していた熱動弁Wの通電から開弁作動までの時間を30秒程度に半減できるようになる。
なお、第1の手段だけでは表1・表2にある結果となる。
Figure 0004307229
Figure 0004307229
従前の熱動弁の一部破断した正面図である。 同上の要部の縦断正面図である。 同上要部の組み立て途上における縦断正面図である。 本発明を実施せる熱動弁の正面図である。 同上熱動弁の一部破断した正面図である。 同上熱動弁の要部の縦断正面図である。 同上熱動弁の要部の組み立て途上における縦断正面図である。 同上要部の組み立てた状態における縦断正面図である。
符号の説明
A…バルブ部、B…駆動部、W…熱動弁、1…弁機構、10…弁座、11…弁体、12…バネ、13…弁軸、20…発熱体、21…電極板、22…熱応動素子、23…感温部、23a…加締部、23b…端面、23c…凹溝、24…作動軸、25…ガイド筒部、26…コード、27…ダイヤフラム、28…流体、29…ラバーピストン、30…枠体、31…接続金具、40…管路。

Claims (2)

  1. 金属材でケース状に成形して内部に熱応動素子(22)を収蔵せる感温部(23)と、その感温部(23)の基端側に加締め付けにより連結して内腔に前記熱応動素子(22)の温度変化による体積変化により出入作動するよう作動軸(24)が嵌挿されるガイド筒部(25)と、盤状に成形して軸方向の一対の盤面を電極板(21)・(21)で挟み一方の盤面を前記感温部(23)の先端側の端面(23b)に当接させる発熱体(20)と、前記作動軸(24)の出入作動により開閉作動する弁機構(1)と、により構成される熱動弁(W)において、前記金属材で成形する感温部(23)の、先端側の端面(23b)からガイド筒部(25)を加締め付ける加締部(23a)の手前に至る先端側の部分を、前記端面(23b)が当接する発熱体(20)の盤面に対し面積比で50%程度、径比において20%前後を限度とする縮径加工により前記発熱体(20)の盤面よりも小径に成形した熱動弁。
  2. 金属材で筒状に成形して感温部(23)に加締め付けるガイド筒部(25)の、先端部を残した胴部を、外周側からの縮径加工により該ガイド筒部(25)の先端部の外径よりも小径に成形した請求項1記載の熱動弁。
JP2003406948A 2003-12-05 2003-12-05 熱動弁 Expired - Lifetime JP4307229B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003406948A JP4307229B2 (ja) 2003-12-05 2003-12-05 熱動弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003406948A JP4307229B2 (ja) 2003-12-05 2003-12-05 熱動弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005163985A JP2005163985A (ja) 2005-06-23
JP4307229B2 true JP4307229B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=34729147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003406948A Expired - Lifetime JP4307229B2 (ja) 2003-12-05 2003-12-05 熱動弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4307229B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005163985A (ja) 2005-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2788596B2 (ja) 内燃機関の冷却剤を循環するための電気的に加熱可能なサーモスタット弁
EP1207283B1 (en) Thermostat device
US20010002646A1 (en) Multifunction rocker switch
EP1505272A1 (en) Electronically controlled thermostat
US20130263800A1 (en) Electronic thermostat
JP2003239744A (ja) 可変制御方式の電子式サーモスタット
JP5383321B2 (ja) 感温アクチュエータ
RU2640344C2 (ru) Клапан и термостатная головка для термостата теплообменника, термостат теплообменника
JP2012512369A (ja) 弁をシフトさせるための構造体
JP2016505770A (ja) 油圧作動式サーモスタット
JPH08277951A (ja) バルブ
JP2003222072A (ja) サーモエレメント
KR20010013250A (ko) 내연기관의 냉각제어장치
US6595165B2 (en) Electronically controlled thermostat
JP4307229B2 (ja) 熱動弁
US5961037A (en) Engine coolant thermostat with overtemperature protection
JP2007511871A (ja) 手動ロック安全装置付高温限度サーモスタット
US4068820A (en) Valve
JP3225386B2 (ja) サーモエレメントおよびサーモスタット
JPH10227372A (ja) サーモスタット弁装置
WO2022028830A1 (en) Aerosol generation system with thermal regulation mechanism
KR200287731Y1 (ko) 세대용 자동 온도조절 밸브
EP3538800A1 (en) Valve assembly and method for controlling a flow of a fluid using a shape memory alloy member
JPS6231236B2 (ja)
GB2056677A (en) Thermally-responsive actuators

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090407

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4307229

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140515

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term