JP4306432B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池に関するものであり、特に、高電圧が得られ、かつ小型で、信頼性の高い燃料電池を実現するための構造に関するものである。
水素やメタノールなどを燃料として、電気化学反応により電気エネルギーを発生する燃料電池は、次世代のクリーンな発電システムとして期待されている。燃料電池は、電力使用量が増大している携帯情報機器への搭載も期待されており、携帯機器に搭載を実現するためには、燃料電池セルの軽薄・短小化と、携帯機器を駆動するのに必要な電圧の確保との二点を両立することが求められる。
このような燃料電池の開発においては、軽薄・短小化を実現するために、薄膜の集電電極や電解質膜などを積層し、平板構造の燃料電池セルとし、さらに電圧の確保のために、複数の上記燃料電池セルを用い、電気的に独立した集電電極をリード線などにより電気的に直列に接続する方法などが提案されている。また、上記燃料電池セルの積層構造を固定化する方法としては、ボルトやカシメを用いて固定する、あるいは積層構造を覆うケースを用いて固定する方法が開示されていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−298874号公報(第4−5頁、図1,図6)
しかしながら、ボルトやカシメを用いる固定化方法では、ボルトを締める場合に、燃料電池セルを構成する薄膜電極や電解質膜などの構造物に大きな応力が発生する。そのため、各構造物の電気的な接触が不均一になる、あるいは発電を繰り返すことにより応力が緩和され、電気的な接触の低下が発生して、発電された電力が集電電極に伝導しないといった問題が発生し、信頼性の面で問題があった。また、ボルトやカシメを作りこむための面積が必要となり、燃料電池セルの小型化に問題があった。
さらに、積層構造を覆うケースを用いて固定する場合には、強度の問題から筐体(ケース)が重くなる傾向になり、ケース重量が軽量化のための問題となった。
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、必要とされる電圧を確保でき、しかも小型で、かつ長期にわたって燃料電池セルを構成する構造物の電気的な接触が確保できる信頼性の高い燃料電池を提供することを目的としている。
この発明に係る燃料電池は、電解質膜と、上記電解質膜を挟む正極及び負極と、上記正極の上記電解質膜とは反対側の面に設けられ、上記正極と電気的に接続された正極集電板と、上記負極の上記電解質膜とは反対側の面に設けられ、上記負極と電気的に接続された負極集電板とを備えた燃料電池セルを、絶縁層を介して同一面上に複数配列した燃料電池であって、隣接する燃料電池セルの正極集電板と負極集電板とを、上記各燃料電池セルが直列接続されるように金属接合により電気的に接合すると共に、上記正極集電板と上記負極集電板とを上記金属接合により機械的に接合し、かつ上記金属接合部の側壁面に凹凸を設け、上記金属接合部と上記絶縁層とが密着するようにしたものである。
この発明の燃料電池は、燃料電池セルを同一面上に複数配列し、各燃料電池セルが直列接続されるように、正極集電板と負極集電板とを金属接合により電気的に接合すると共に、上記金属接合により各燃料電池セルを機械的に接合しているので、接合部の面積を非常に小さくできるとともに、強固な接続が可能である。また、金属接合部の側面に凹凸を設けているため、発電の繰り返しによっても界面剥離が発生し難く、長期にわたって接続信頼性が保持でき、小型で、かつ信頼性の高い燃料電池を低コストで実現することが可能となる。
実施の形態1.
以下、本発明の燃料電池を図に基づき説明する。図1は本発明の実施の形態1による燃料電池を示す断面構成図である。図2は本発明の実施の形態1による燃料電池を製造する工程を示す図である。
図1において、燃料電池は複数の燃料電池セル10を同一面上に配列して構成されている。電解質膜1と、この電解質膜1を挟む水素電極(負極)2および酸素電極(正極)3とから発電セル4が構成され、上記発電セル4と、発電セル4を挟む水素極集電板(負極集電板)5および酸素極集電板(正極集電板)6とで燃料電池セル10が構成される。また、複数の燃料電池セル10は、隣り合う集電板間を電気的に絶縁する絶縁層7a、7bで位置決めをされている。さらに、隣り合う水素極集電板5と酸素極集電板6とは、金属接合による金属接合部8により電気的に接続されており、複数の燃料電池セル10は直列接続されている。また、上記金属接合部8により、上記水素極集電板5と上記酸素極集電板6とは機械的に接続されている。また、水素極集電板5に設けられた絶縁層7aと酸素極集電板に設けられた絶縁層7bとは接着層9により接着されている。また、水素極集電板5及び絶縁層7aには水素導入孔11が設けられ、酸素極集電板6及び絶縁層7bには大気(酸素)導入孔12が設けられている。
電解質膜1は水素イオンのみを伝導する高分子の膜である。水素電極2は触媒付きのカーボン電極であり、その一方の面が電解質膜1の一方の面に密着されている。水素極集電板5は、導電体であって水素電極2の他方の面に密着して電気的に接続されている。水素ガスを水素電極2に供給するために、水素極集電体5には複数の水素導入孔11が同軸的に形成されている。また、供給された水素ガスの漏出を防止するために、水素電極5の端部には絶縁層7aと接着層9が配置されている。酸素電極3も触媒付きのカーボン電極であり、その一方の面が電解質膜1の他方の面に密着されている。酸素極集電板6は、導電体であって酸素電極3の他方の面に密着し電気的に接続されており、また、大気(酸素)を酸素電極3に供給するために、酸素極集電板6にも複数の大気導入孔12が同軸的に形成されている。
集電板5、6は、発電セル4で発生した電力の取出しを効率的に、かつ容易にするためのものであり、表面を金メッキしたステンレス板等で構成される。集電板5、6の材質はステンレスに限定されるものではなく、導電性のものであれば他の材質を用いることも可能であり、例えばニッケル板などを用いることも可能である。例えば、ステンレス板の所定箇所に予め絶縁層7aまたは7b(総称するときは7)を形成しておき、その後、ステンレス部分が露出している金属部分に金メッキを施したものを集電板として用いる。あるいは、ステンレス板全体に金メッキを施した後に絶縁層7を形成しても良く、その構成は特に限定されるものではない。
平面状に配置された複数のステンレス板13a、13bの所定箇所に絶縁層7bを形成し、さらに金メッキを施して酸素極集電板6としたものを図2(a)に示す。水素極集電板5も同様にして形成する。金メッキの厚みは特に限定されるものではないが、後述するバンプによる金属接合で強固な接合を作るためには、2〜10μm程度の膜厚が好ましい。膜厚は金属接合の強度などに応じて適宜決めればよい。また、ステンレス基板上に金メッキだけでなく、他の金属との多層メッキ、あるいはスパッタなどの成膜方法を用いた膜を形成しても良く、特に限定されない。
絶縁層7は、樹脂あるいは樹脂と強化剤との複合材料を用いることが可能であるが、プリント基板などに用いられるガラスエポキシ基材などが好適である。
このようにして作製した酸素極集電板6上に、隣接する燃料電池セル10の水素極集電板5と上記酸素極集電板6とを電気的に接続させるバンブ14を形成する。バンプ14は金ワイアを用い、ワイアボンダーで集電板6上に金スタッドバンプを形成する(図2(b))。
スタッドバンプ14は、多段のスタッドバンブとし、図3に示すように、直径約130μm、高さ150μmの金スタッドバンプを得た。バンプの直径や高さは、特に限定されるものではなく、必要とされるセル構造などに応じて適宜最適化すればよい。ただし、形成するスタッドバンプの断面形状は、図3に示すように側壁面に凹凸があることが重要である。凹凸の個数やその寸法は、後述する接着剤との組み合わせにより最適化すればよいが、好ましくは、一段以上の凹凸があることが望ましい。
燃料電池は、発電時に発生する反応熱や反応で生じる水などの吸湿により、電解質膜1や接着層9が膨張するため、電極間には膨張による応力が発生する。通常燃料電池は発電を断続的に繰り返すため、本実施の形態のように、複数の燃料電池セル10を平面状に配置し、隣り合う集電板を金属接合部8により直列接続する場合、接合部8と接合部8の周囲を覆っている接着層9との間には繰返し応力が生じる。そのため、金属接合部8と接着層9との界面で密着性が低下し、ついには界面剥離が発生する。その場合、剥離部分から燃料である水素が正極側に漏れ出したり、あるいは正極側で発生した水蒸気などが負極側に拡散したりして、燃料電池の発電可能時間が低下したり、発電効率が低下するなどの問題が発生する。特に、金属接合部8の側壁面が平滑である場合には界面剥離が発生しやすい。一般的な金属のバンプでは凹凸形状が形成されにくいが、本実施の形態においては、多段に積み重ねたスタッドバンブであり、側壁面に凹凸があるため、発電の繰り返しによっても上述した界面剥離が発生し難いので、長期にわたって接続信頼性が保持できる。
なお、金属接合部8となるバンブ14の材質は金に限定されるものではなく、導電性を持ち、金属接合が可能であればアルミバンプを使用することも可能である。ただし、発電において劣化あるいは金属イオンの流出が無い金属が望ましい。
また、金属接合部8は、金属のみで構成されなくても良い。例えば、樹脂あるいは樹脂に金属やセラミックなどの充填剤を混合した樹脂複合材料を印刷などで金メッキ前のステンレス基材上に凸状に形成し、その後にメッキやスパッタ等で金などの導電層を形成しても良い。金属接合が実現できる範囲であれば特に限定されない。ただし、このような方法でバンプを形成する場合にもバンプの側壁面には一段以上の凹凸が形成されていることが必要である。
次に、図2(c)に示すように、バンブ14を形成した上記酸素極集電板6と、酸素電極3と、電解質膜1と、水素電極2と、バンプ14を形成していない水素極集電板5とを積層する。上記バンブ14の周囲、及び絶縁層7上には接着剤15を配置する。
さらに、図2(d)に示すように、超音波接合装置(フリップチップボンダー:松下電工社製)の超音波接合ヘッド16を水素極集電板5側に当接して、集電板5、6の金メッキ層と金バンブ14とを金属接合し、金属接合部8を形成する。
さらに、100℃で30分間加熱し接着剤15を硬化させて図2(e)に示すような燃料電池を作製する。
接着層9となる接着剤15は特に限定されるものではないが、用いる電解質膜1が劣化しないような条件の範囲内で硬化するものであれば特に限定されない。望ましくは、水素ガスの透過性が低い接着剤が望ましい。例えば、TB1153(Threebond社製)などを用いることが好適でる。
また、ここで用いる電解質膜1としては、プロトン伝導性高分子膜として、Nafionナフィオン(デュポン社製)、Flemionフレミオン(旭硝子社製)、Aciplexアシプレックス(旭化成社製)に代表されるパーフルオロカーボンスルホン酸膜などを用いればよいが、これらに限定されるものではない。
また、電極2、3として、触媒付カーボンペーパ(電解質膜1に接する面にPt触媒を塗布したもの)を用いるが、これに限定されるものではなく、導電性の良いカーボンフェルトを複合成形したものや、さらに導電性を向上するために、ポーラスあるいは網状の耐食性金属を使用することでも良い。
なお、集電板へのバンプの接合は超音波接合に限定するものではなく、電解質膜1の劣化が進行しない範囲で、例えば超音波の無い単純な加熱圧着で接合しても良い。
以上のように、本実施の形態の燃料電池は、燃料電池セルを同一面上に複数配列し、各燃料電池セルが直列接続されるように、正極集電板と負極集電板とを金属接合により電気的に接合すると共に、上記金属接合により各燃料電池セルを機械的に接合しているので、接合部の面積を小さくすることができる。特に金属接合部をバンブにより構成する場合は直径200μm以下にすることができるため、接合部の面積を極めて小さくすることができる。また、金属接合による接合を利用しているため、接続が非常に強固であり、燃料電池の積層体を充分保持することが可能となる。また、金属接合部は熱膨張率が小さいため、発電時に発生する熱により接合部が膨張することが無く、集電板と電極間の電気的な接触が均一でしかも安定しており、長期信頼性が高い。さらに、金属接合部の側面に凹凸を設けているため、発電の繰り返しによっても界面剥離が発生し難いので、長期にわたって接続信頼性が保持できる。また、金属を用いた接合であるため、電気抵抗が低く集電板で集められた電力を効率的にしかもロスなく伝導させることが可能である。また、金属接合は超音波接合や加圧・加熱接合、あるいは加圧のみの接合方法が使用可能であるため、工程も簡便でありプロセスコストも低く量産性も高い。その結果、薄型・小型の信頼性の高い燃料電池を低コストで実現することが可能となる。
実施例1.
本発明の具体的な実施例を説明する。
本発明の実施例1による燃料電池の構成は図1に示すものと同様のものである。実施例1による燃料電池の製造工程を図2〜図6を用いて詳細に説明する。
まず、30mm×60mm、膜厚100μmのステンレス板13を図4に示すように加工する。加工後のステンレス板はそれぞれ独立した金属片であることから、それぞれの集電板がばらばらにならないように、図示していないが、プレス成型後まで回りに支持体を付けている。0.6mmのガラスエポキシプリプレグ(日立化成工業社製・FR4ガラスエポキシプリプレグ679F)7bを図5に示すように加工し、大気導入孔12を開けると共に、バンプ14を形成する部分として直径200μmの穴(バンブ形成部)17を開ける。図4に示したステンレス板13を、図5に示した2枚のプリプレグ間に挟み(ただし、外側になる方のプリプレグには穴(バンブ形成部)17を開けていないものを用いる)、これを真空加熱プレスにて3℃/minで180℃まで昇温したのち、1時間加熱する。次に、金メッキでステンレス板13の金属露出部分に金メッキを膜厚10μmで形成する(図2(a))。
次に、金ワイアを用いてワイアボンディング装置により金のスタッドバンプ14を形成する。なお、ワイアボンディングのステージ温度は150℃で実施した(図2(b))。
三段スタッドバンブで形成したところ、図3に示すバンプ主柱の高さが130μm、バンプ高さが200μm、直径が120μmの金バンプを得た。得られた酸素極集電板6を図7に示す。
同様にしてバンプ14を形成していない水素極集電板5を作製する。
水素電極2および酸素電極3となるPt触媒つきのカーボンペーパーを、それぞれ集電板5および集電板6に図2(c)のようにはめ込み、さらにバンプ14を形成した集電板6上に接着剤(Three−bond社製TB1153)15を塗布する。接着剤15は、バンプ14の周りと、電極部分および電解質膜部分の周囲を取り囲むように、絶縁層7b上に塗布する。このようにして得られた酸素極集電板6と水素極集電板5との間に、電解質膜(旭化成工業社製Aciplex、膜厚150μm)を図2(c)に示すように挟み込み、さらに、図2(d)に示すようにフリップチップボンダー(松下電工社製)を用いて、ステージ温度80℃で、集電板5、6の金メッキ層と金バンブ14とを金属接合する。
さらに、循環オーブン中で、100℃で30分間熱処理を行い、接着剤15を硬化させ、図2(d)に示す燃料電池セルを得た。
このようにして得た燃料電池は、合計8個の発電セル4が平面上に配置されているが、各発電セル4における反応部分の電極面積は、1つ当り6mm×6mmである。また、得られた燃料電池セルの厚みは、0.7mmと非常に薄い燃料電池セルが得られた。
実施例2.
本発明の実施例2による燃料電池の製造工程を図7および図8を用いて説明する。
実施例1では、金のスタッドバンプ14により金属接合部8を形成したが、本実施例2では、導電性樹脂ペーストをスクリーン印刷することにより印刷バンプ18を形成する。なお、印刷バンブ18は実施例1と同様、その側壁面に凹凸が設けられている。
まず、実施例1と同様にして、絶縁層7を形成したステンレス板13にスクリーン印刷で導電性ペーストを凸状に形成し(印刷方法は図示しない)、バンブ18を形成する。印刷により形成された印刷バンブ18の断面形状を図8に示す。続く加熱処理(150℃−60分)によりバンプ18中の樹脂を硬化させる。さらに、電解金メッキにより、ステンレス上の金属露出部およびバンプ18上に、膜厚10μmの金を成膜し、図7(b)に示す集電板を得る。
さらに、実施例1と同様にして、電極および電解質膜を積層し(図7(c))、超音波接合によりバンプ18を集電板に金属接合し(図7(d))、燃料電池セルを得る(図7(e))。その結果、厚みが0.7mmの、非常に薄い燃料電池が得られた。
実施例1および実施例2で得られた燃料電池を用いて、水素ガスと大気(酸素)とを燃料として供給し(図示せず)、発電性能を確認した。
発電性能の評価試験としては、60分発電させた後、ガス供給を60分間停止する発電サイクルを繰り返して実施し、発電性能の経時安定性について出力電圧を測定することにより確認した。
比較例1.
比較例1として、バンプの代わりにネジにより燃料電池セルの積層物を固定すると共に、隣接する燃料電池セルを直列接続した燃料電池を用いて同様な試験を実施した。ネジ止めした燃料電池の製造プロセスは説明しないが、図9に示すように、絶縁層7の10箇所に設けた穴(ネジ接合部)19に、直径0.5mmのネジを通し、ネジにより燃料電池セルを固定化した。このようにして得られた燃料電池を用いて、同様に経時安定性を測定した結果を表1に示す。
Figure 0004306432
実施例1および実施例2の燃料電池を用いた場合には、発電サイクル3000回実施後も電圧低下は見られず、良好な発電特性を維持できることが確認できた。しかしながら、比較例1による燃料電池では、初期値の電圧も若干低いが、発電回数500回を越えるあたりから電圧が低下し始め、3000回では初期値よりも約25%電圧が低下することがわかった。
実施例1および実施例2で得られた燃料電池を用いて、水素ガスと大気(酸素)とを燃料として供給し(図示せず)、発電性能を確認した。
発電性能の評価試験としては、20分発電させた後、ガス供給を20分間停止する発電サイクルを繰り返して実施し、発電性能の経時安定性について出力電圧を測定することにより確認した。
比較例2,3.
比較例2として、ワイアボンダーで形成する金バンプ14を、凹凸の無い平滑な側壁面を持つ一段スタッドバンプで作製した場合、比較例3として、印刷により形成する印刷バンプ18を、凹凸の無い平滑な側壁面で作製した場合のそれぞれに対し、以下、実施例と同様の方法で燃料電池セルを固定化した。このようにして得られた燃料電池を用いて、同様な試験を実施した。経時安定性を測定した結果を表2に示す。
Figure 0004306432
実施例1および実施例2の燃料電池を用いた場合には、発電サイクル5000回実施後も電圧低下は見られず、良好な発電特性を維持できることが確認できた。しかしながら、比較例2、3による燃料電池では、初期値の電圧はほぼ同等であるが、発電回数1000回を越えるあたりから電圧が低下し始め、3000回では初期値よりも約20〜30%電圧が低下することがわかった。
このことから、金属接合部8は、側壁面の凹凸形成の有無で信頼性に有意差があることが確認され、凹凸を形成した場合の方が、信頼性で有利であることが判った。
本発明の実施の形態1による燃料電池を示す断面構成図である。 本発明の実施の形態1による燃料電池を製造する工程を示す図である。 本発明の実施の形態1に係わる多段のスタッドバンブを示す断面構成図である。 本発明の実施例1に係わるステンレス板の構成を説明する図である。 本発明の実施例1に係わる絶縁層の構成を説明する図である。 本発明の実施例1に係わる集電板の構成を説明する図である。 本発明の実施例2による燃料電池を製造する工程を示す図である。 本発明の実施例2に係わるバンブを示す断面構成図である。 比較例1による集電板の構成を説明する図である。
符号の説明
1 電解質膜、2 水素電極、3 酸素電極、4 発電セル、5 水素極集電板)、6 酸素極集電板、7,7a,7b 絶縁層、8 金属接合部、9 接着層、10 燃料電池セル、11 水素導入孔、12 大気導入孔、13,13a,13b ステンレス板、 14 スタッドバンプ、15 接着剤、16 超音波接合ヘッド、17 バンブ形成部、18 印刷バンブ、19 ネジ接合部。

Claims (2)

  1. 電解質膜と、上記電解質膜を挟む正極及び負極と、上記正極の上記電解質膜とは反対側の面に設けられ、上記正極と電気的に接続された正極集電板と、上記負極の上記電解質膜とは反対側の面に設けられ、上記負極と電気的に接続された負極集電板とを備えた燃料電池セルを、絶縁層を介して同一面上に複数配列した燃料電池であって、隣接する燃料電池セルの正極集電板と負極集電板とを、上記各燃料電池セルが直列接続されるように金属接合により電気的に接合すると共に、上記正極集電板と上記負極集電板とを上記金属接合により機械的に接合し、かつ上記金属接合部の側壁面に凹凸を設け、上記金属接合部と上記絶縁層とが密着するようにしたことを特徴とする燃料電池。
  2. 金属接合部は、多段のバンプで構成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
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