JP4304660B2 - サイドサンシェード - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車側面の窓ガラスを車内側から覆い、車内に射し込む日光を遮断するサイドサンシェードに関し、更に詳しくは、サイドサンシェードが組み込まれたドアに側面から衝突された場合にも、乗員に伝わるエネルギーの低いサイドサンシェード関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平8−58367号公報
【0003】
自動車の前部、後部及び側面の窓ガラスからは日光が入射し、特に入射する直射日光が車内の乗員に当ると乗員に不快感を与えることになる。これを防止するために高級乗用車では後部窓及び後部座席の側面窓にはサンシェードが設けられることが多い。これらのサンシェードのうち後部座席の側面窓のものは、遮光するスクリーンがロール状に巻き取られた状態でドア内部に収納され、そのスクリーンを図7に示すようにドアトリムの上面に透設されたスクリーン引き出し孔から引き出すようにしたものが一般的である。
【0004】
こうした自動車用のサイドサンシェードは遮光スクリーンとそれを巻き取る巻き取り機構とからなるものであって、例えば特開平8−58367号公報には、窓ガラスを車内側から覆うカーテンと、前記窓ガラスによって閉鎖される窓の下方に位置するドア本体又は車体のインナパネルと該インナパネルの車内側面を覆うトリム材との間の空間に配置された本体ケースと、該本体ケースに付設されていて、当該本体ケースからのカーテンの引き出しを許容し、かつ当該カーテンを本体ケース内にロール状に巻き取るカーテン巻き取り手段とを備えた自動車のサイドサンシェードが開示されている。
【0005】
サイドサンシェードには特開平8−58367号公報に示されるもののようなケースを備えるものとケースを備えないものとがあり、巻き取り機構はばね等の動力によりスクリーンを巻き取るものであるが、特にケースを備えないいわゆるケーシングレスタイプのものではスクリーンを巻き取る巻芯が不可欠であり、従来この巻芯としては鋼製のパイプが使用されていた。サイドサンシェードが組み込まれるドアに側面から衝突されるいわゆる側突が起きた場合には、乗員が慣性力によりドアトリムに衝突することになるが、ドアトリム内にある巻芯が容易に変形しないことからドアトリムの耐荷重を上げ、衝突のエネルギーがそのまま乗員に伝わる虞があるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記のような問題点を解決し、サイドサンシェードが組み込まれたドアに側面から衝突された場合にも、乗員に伝わるエネルギーの低いサイドサンシェードを提供するためになされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明のサイドサンシェードは、窓ガラスを車内側から覆うスクリーンと、ドア内部に収納され前記スクリーンを巻回する巻芯とからなり、前記巻芯の長手方向の複数箇所には側突時における衝突のエネルギーを座屈により吸収する曲げ方向の強度の低い座屈誘発部が設けられているサイドサンシェードであって、前記巻芯が合成樹脂製のパイプから形成され、該巻芯には座屈誘発部として薄肉部が設けられていることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明のサイドサンシェードを組み込んだ自動車用ドアの断面を示すもので、サイドサンシェード1はドア2を構成するドアインナーパネル3とドアトリム4との間に組み込まれ、ドアトリム4に取り付けられている。サイドサンシェード1は円筒状の巻芯5にスクリーン6を巻回して巻き取ったものであり、ドアトリム4に取り付けるための取り付け部材7と図示しないばね等の動力を備える巻き取り機構が設けてある。巻き取り機構は従来知られるものが使用可能であり、巻芯5を取り付け部材7に支承させる部分に設けることも可能である。
【0009】
図2及び図3は巻芯5の例を示すもので、合成樹脂製のパイプの長手方向複数箇所に曲げ方向の強度の低い座屈誘発部として円周方向の薄肉部8、8を設けたものである。薄肉部8、8の肉厚は0.5mm〜1.0mmとすることが好ましく、薄肉部8、8の長さは、円周の1/3以上全周とし、幅は5mm〜15mmとすることが好ましい。また、図4及び図5は巻芯5の別の例を示すもので、金属製あるいは合成樹脂製のパイプの長手方向複数箇所に座屈誘発部として円周方向の切り込み部9、9を設けたものである。切り込み9、9の切り込みの長さは、円周の1/3〜1/2とし、幅は5mm〜15mmとすることが好ましい。巻芯5をこのような構成とすると、巻芯5に側方から荷重が加わった場合には薄肉部8、8あるいは切り込み部9、9で座屈を生じ、加わったエネルギーを吸収することになる。
【0010】
なお、図中10はドアトリム4の上面に設けたスクリーン引き出し孔、11はスクリーン6の先端を補強する補強リブ、12はドアアウターパネル、13は窓ガラスであって、該窓ガラス13は従来の自動車用ドアと同様にドアインナーパネル3内に設けられる図示しない巻上げ装置により上下動自在としてある。また、ドアアウターパネル12の上面先端には窓ガラス13との間の間隙を塞ぐウエザーストリップ14が、ドアトリム4の上端には窓ガラス13との間の間隙を塞ぐウエザーストリップ15がそれぞれ取り付けてある。ウエザーストリップ14及び15の取り付け構造は従来の自動車用ドアと同様とすることができる。
【0011】
このように構成したサイドサンシェード1において、補強リブ11を摘んでスクリーン引き出し孔10からスクリーン6を引き出せば、巻き取り機構を蓄勢しながらスクリーン6が引き出され、図示しない係止手段により補強リブ11を窓枠に係止させれば窓ガラス13がスクリーン6により内側から遮光された状態となることは従来のサイドサンシェードと同様である。また、遮光状態にあるスクリーン6の補強リブ11の窓枠への係止を解除すれば、蓄勢された巻き取り機構により巻芯5にスクリーン6が巻き取られ、補強リブ11がスクリーン引き出し孔10の辺縁に係止された状態で停止することも従来と同様である。
【0012】
このサイドサンシェード1が組み込まれたドア2に側面から衝突された場合には、慣性力によって乗員がドアトリム4に衝突し、ドアトリム4内の巻芯5はドアトリム4を介して乗員により押されることになる。ここにおいて、巻芯5には座屈誘発部として薄肉部8、8あるいは切り込み部9、9が設けてあるので、薄肉部8、8あるいは切り込み部9、9において座屈を生じ、この座屈に伴ってドアトリム4は変形するか破断するかして乗員に伝わる衝突のエネルギーを軽減することになる。
【0013】
図6はドア2への衝突時のドアトリム4の変形寸法と乗員がドアトリム4から受ける荷重の関係を示すグラフであって、実線で示すのが本発明のサイドサンシェード1のものであり、破線で示すのが鋼製のパイプを巻芯とした従来のサイドサンシェードのものである。変形寸法の小さい間はいずれも変形寸法の増加にしたがって乗員への荷重が増すが、本発明のものではドアトリム4の変形の増大に伴って巻芯5の薄肉部8、8あるいは切り込み部9、9における座屈が始まると荷重の増大が止まり、座屈が終わったところで変形寸法の増加にしたがって荷重が再び増加することになる。
【0014】
これに対し、従来の容易に変形しない鋼製のパイプを巻芯としたものでは、図6の破線に示すように巻芯に変形を生じさせる大きな荷重に達するまで乗員への荷重が増し、巻芯が変形する間荷重の減少が見られるものの、巻芯の変形が終われば再度荷重が増加して行くことになる。このように、従来の巻芯を使用したサイドサンシェードではドアトリムが変形したり破断したりしても巻芯が突っ張り、乗員には大きな荷重を与えるものである。
【0015】
【発明の効果】
本発明は前記説明から明らかなように、スクリーンを巻き取る巻芯の長手方向の複数箇所に薄肉部あるいは切り欠き部のような曲げ方向の強度の低い座屈誘発部を設けたので、巻芯はドアトリム内で突っ張ることなく一定値以上の荷重を受けた場合に座屈し、これに伴いドアトリムが変形したり破断したりして乗員に伝わるエネルギーを軽減することができる利点がある。従って、本発明は従来のサイドサンシェードの問題点を解決したものとして業界に寄与するところ極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサイドサンシェードを組み込んだドアを示す縦断面図である。
【図2】巻芯の例を示す正面図である。
【図3】巻芯の例を示す縦断面図である。
【図4】巻芯の別の例を示す正面図である。
【図5】巻芯の別の例を示す縦断面図である。
【図6】ドアトリムの変形寸法と乗員への荷重の関係を示すグラフである。
【図7】従来のサイドサンシェードを備える自動車用ドアの斜視図である。
【符号の説明】
1 サイドサンシェード
2 ドア
3 ドアインナーパネル
4 ドアトリム
5 巻芯
6 スクリーン
7 取り付け部材
8 薄肉部
9 切り込み部
10 スクリーン引き出し孔
11 補強リブ
12 ドアアウターパネル
13 窓ガラス
14、15 ウエザーストリップ
Claims (1)
- 窓ガラス(13)を車内側から覆うスクリーン(6)と、ドア内部に収納され前記スクリーン(6)を巻回する巻芯(5)とからなり、前記巻芯(5)の長手方向の複数箇所には側突時における衝突のエネルギーを座屈により吸収する曲げ方向の強度の低い座屈誘発部が設けられているサイドサンシェードであって、前記巻芯(5)が合成樹脂製のパイプから形成され、該巻芯(5)には座屈誘発部として薄肉部(8)が設けられていることを特徴とするサイドサンシェード。
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