JP4302474B2 - 位置情報監視システム - Google Patents

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本発明は、移動体の位置情報を取得して、移動体の位置や移動の有無、移動状況を監視する位置情報監視システムに関する。
従来、移動体通信網の基地局情報やGPS信号に基づき位置座標を含んだ位置情報を取得する携帯端末を移動体に携行させ、携帯端末が取得した位置情報により移動体の移動状況や現在位置を監視するシステムが知られている。
この従来のシステムでは、位置情報を取得するときの状況、すなわちGPS衛星の配置状況、移動体通信基地局の配置状況、電波伝播状況などにより、取得した位置情報の精度を表す量である誤差の量が変動する。
このため、位置情報の取得状況に応じて所定の誤差範囲を設定し、かかる誤差範囲を考慮して移動の有無を適切に判定するものとして、例えば、特許文献1に示す移動体監視システムがある。この移動体監視システムでは、位置情報のみを使用した移動判定とせずに、異なる時刻に取得する複数の位置情報を中心とした誤差範囲の間において、互いに重複がない場合に移動体の移動と判定している。
国際公開第02/035492号パンフレット
しかしながら、位置情報の取得状況が著しく劣悪である場合や、データ化けなどの不測の事態が生じた場合等に、移動体の現在の存在位置から大きく離れた位置情報を取得してしまうことが稀にある。
特許文献1記載の移動体監視システムでは、このような、稀に生じる位置情報についての大きな誤差は想定されていない。この場合、誤差範囲が想定されている範囲にとどまり、移動体の移動状況や現在位置を誤って判定をしてしまうという問題があった。
また、特許文献1記載の移動体監視システムにおいて、このような稀に生じうる大きな誤差を想定して、位置情報に予め大きな誤差範囲を設定すると、移動体が移動しても、誤差範囲の重複がなくなるまで時間がかかり移動体の移動を判定するのが遅れるおそれがあった。特に、位置情報を間欠的に取得して移動体の盗難等を検出するシステムの場合には、対応が遅れてしまい重大な事案となるおそれがあった。
そこで本発明は、上述した課題を解決するために、位置情報を取得したときに位置情報の良否を判定して位置情報が誤っているか否かを出力し、誤った位置情報による移動の判定を防止する位置情報監視システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明による位置情報監視システムは、移動体の位置情報を監視して該位置情報の変化に基づき前記移動体の移動を判定する位置情報監視システムであって、移動体の位置および測位時刻を含む位置情報を取得する位置検出部と、前記位置検出部にて取得された位置情報を記憶する位置記憶部と、最新の位置情報と過去の或る時点における第1の過去の位置情報とを比較して各々の位置情報が示す位置間の距離および測位時刻間隔から当該位置間における前記移動体の移動速度を算出し、当該移動速度に基づき前記最新の位置情報の良否を判定する良否判定部と、前記良否判定部にて良と判定された位置情報に基づき移動体の移動を判定する移動判定部と、を備えることを特徴としている。
また、前記良否判定部は、前記第1の過去の位置情報との比較に基づき前記最新の位置情報が否と判定された場合は、前第1の過去の位置情報より以前の測位時刻である第2の過去の位置情報と該最新の位置情報とを比較して各々の位置情報が示す位置間の距離および測位時刻間隔から当該位置間における前記移動体の移動速度を算出し、当該移動速度に基づき、再度前記最新の位置情報の良否を判定する。
また、好ましくは、更に、位置情報の監視動作を開始及び停止に設定する監視設定手段を備え、前記移動判定部は、前記監視設定手段にて監視動作が開始設定された時の位置情報を前記位置記憶部に記憶した後、前記良否判定部にて良と判定される位置情報を監視して、該良と判定される位置情報が前記監視動作開始時の位置情報と所定距離以上離れたときに移動体の移動を判定して異常信号を出力する。
本発明の位置情報監視システムによれば、単純な比較処理によって位置情報の良否を判定することができ、誤った位置情報による移動の判定を防止することが可能となる。
また、位置情報の良否を判定する際に、最新の位置情報の比較対象となる過去の位置情報が誤った位置を示す位置情報であっても、この過去の位置情報との比較処理によって最新の位置情報が否と判定された場合には、再度異なる比較対象と比較した上で最新の位置情報の良否を判定する構成としたので、位置情報の良否を精度よく判定することができる。
以下、本発明による位置情報監視システムの実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明の位置情報監視システムの全体構成を示す図である。本発明の位置情報監視システムは、移動体50に付帯する携帯端末1が取得した位置情報をセンタ装置3に送信して、センタ装置3により移動体50の位置や移動状況を管理するものである。なお、本発明において、移動体とは、自動車・バイク・自転車・人・ペット・カバン・金庫・美術品・貴金属などを対象とし、不動産のように移動しない物を除き全てを含む概念である。
携帯端末1は、GPS衛星6から受信したGPS信号や携帯電話基地局4から受信した基地局情報に基づいて緯度経度からなる位置情報を算出して記憶する。携帯端末1が記憶した位置情報は所定のタイミングでセンタ装置3に送信される。また、携帯端末1は、センタ装置3から受信する位置情報要求コマンドに応答して位置情報をセンタ装置3に送信する。
また、携帯端末1は、動作モードとして監視モードと解除モードとを備えている。監視モードとは、携帯端末1を携行する移動体50の移動を監視するモードである。解除モードとは監視モードが解除されている状態である。携帯端末1は、動作モードが監視モードに設定されると、所定間隔(例えば1分)毎に位置情報を取得して、この位置情報の変化を監視することにより携帯端末1を携行する移動体50の盗難等の異常を検知して、異常信号をセンタ装置3に送信する。
センタ装置3は、携帯端末1から受信した位置情報や異常信号を管理する装置である。センタ装置3は、警備保障会社等の監視センタ2に設置され、複数の対象に位置確認のサービスを提供する組織により管理運営される。監視センタ2では、携帯端末1を携行する移動体50に何らかの対処が必要だと判断した場合に、センタ装置3から所定の対処員に対象移動体50への適切な対処を指示する。
また、センタ装置3は、電話・FAX・インターネット等を介して携帯端末1の利用者から携帯端末1の位置確認要求を受けると、該当する携帯端末1に位置要求コマンドを送信する。位置要求コマンドに応答して携帯端末1から位置情報を受信すると、この受信した位置情報に基づいて、携帯端末1の現在位置、又は移動履歴を利用者に出力する。
次に、携帯端末1の構成を説明する。図2は、携帯端末1の機能ブロックを示す図である。
携帯端末1は、無線通信部10、操作部14、記憶部15、制御部16を含んで構成される。
無線通信部10は、GPS衛星6からのGPS信号を受信するGPS受信部13、携帯電話基地局4からの基地局情報を受信する基地局情報受信部12、及び、携帯電話基地局4及び通信網5を介してセンタ装置3との通信を行う通信部11を含んで構成される。
操作部14は、利用者が携帯端末1を監視モードとするセット動作やそれを解除する解除動作を行うための入力手段である。なお、この操作部14は、携帯端末1と別体に構成されて、携帯端末1と接続して使用するようにしてもよい。
記憶部15は、ROMやRAM等からなり、処理に用いる各種情報を記録する。また、記憶部15は、携帯端末1の位置情報を記録するテーブルとして、図4に示すような位置テーブルを記憶している。
制御部16は、マイクロプロセッサや半導体メモリなどからなり、携帯端末1全体の制御を行う。
制御部16は、無線通信部10にて受信した情報に基づき位置情報を取得する位置検出部17と、位置情報の良否を判定する良否判定部18と、位置情報の変化に基づき移動の有無を判定する移動判定部19とを含んで構成される。
制御部16は、通信部11を介してセンタ装置3からの位置情報要求コマンドを受信すると、携帯端末1の位置情報を取得してセンタ装置3に送信する。
また、制御部16は、操作部14によるセット動作に基づき監視モードに設定される。制御部16は、監視モードに設定されると、後述する各部の動作により携帯端末1の位置を監視して携帯端末1を携行する移動体50に盗難などの異常が発生したか否かを判定する。
位置検出部17は、無線通信部10を介してGPS衛星6からの情報や通信可能な携帯電話基地局4からの情報を得て、この取得した情報から携帯端末1の現在位置を示す位置座標を算出して位置情報を取得する。
位置検出部17は、GPS衛星6からの情報や通信可能な携帯電話基地局4からの情報を、所定のタイミングで無線通信部10を介して受信して、受信したGPS信号が何個、携帯電話基地局情報が何個であるか等を把握する。このとき、受信したGPS信号が3個以上でなくとも、位置検出部17は携帯電話基地局情報をGPS信号と相互補完的に用いることにより3点測量等の原理に基づいて携帯端末1の現在位置を算出する。また、位置検出部17は、位置の算出に使用したGPS衛星6・携帯電話基地局4の数や配列などから位置情報に誤差範囲を設定する。位置情報に誤差範囲を設定する方法は、従来より知られたものであり、種々の実現方法が提案されている。したがって、ここでの詳細な説明は省略する。
位置検出部17は、算出された現在位置、測位時刻、誤差範囲などを位置情報として記憶部15に出力する。
記憶部15では位置検出部から入力された位置情報を位置テーブルに記録する。
なお、現在位置の算出は、図示しない外部の測位サーバにて行う構成としてもよい。この場合、位置検出部17が取得したGPS情報や基地局情報を通信部11を介して図示しない外部の測位サーバに送信する。測位サーバでは、受信した情報に基づいて携帯端末1の現在位置を算出して、携帯端末1に送信する。携帯端末1の位置検出部は、測位サーバから受信した位置に基づき位置情報を得る。
位置情報に含まれる現在位置、すなわちGPS情報や基地局情報から算出された位置は、無線通信部10にて情報を受信できるGPS衛星6や携帯電話基地局4が極端に少ない場合や、情報を取得するGPS衛星6や携帯電話基地局4が瞬間的に切り替わった場合、または信号化けが発生した場合などに、現実の存在位置から大きく離れた位置となることが稀にある。
良否判定部18は、記憶部15の位置テーブルに基づき、位置検出部17にて取得した位置情報に含まれる現在位置が、正常に測位されたもの(OK)か誤って測位され現実の存在位置から大きく離れたもの(NG)であるかどうかを判定する。判定結果は、記憶部15に出力され良否判定フラグとして位置テーブルに記憶される。
移動判定部19は、操作部14のセット動作により携帯端末1が監視モードに設定されたときに動作する。移動判定部19は、位置検出部17又は記憶部15の位置テーブルから、携帯端末1の位置情報を取得する。そして、移動判定部19は、取得した位置情報のうち良否判定部18にて正常(OK)と判定された位置情報に基づいて携帯端末1を携行する移動体50に盗難などの異常が発生したか否か判定する。異常が発生していると判定された場合には、移動判定部18は、通信部13を介してセンタ装置3に異常信号を送信する。
次に、センタ装置3の構成を説明する。図3は、センタ装置3の機能ブロックを示す図である。
センタ装置3は、監視センタ2に設置され、通信部31、記憶部32、操作部33、出力部34、制御部35を含んで構成される。
通信部31は、通信網5及び携帯電話基地局4を介して携帯端末1との通信を行う。
記憶部32は、ROMやRAM等からなり、処理に用いる各種情報や携帯端末1の位置情報等を記録する。
操作部33は、監視センタ2のセンタ員がセンタ装置3に対して入力操作を行うデバイスであり、キーボードやマウス等で構成される。
出力部34は、携帯端末1の現在位置、移動軌跡、異常有無等を図示しないディスプレイやWEBサーバ等に出力する手段である。この出力部34は、携帯端末1から受信した位置情報の良否判定フラグを参照して「OK」となっているもの、すなわち正常に測位された位置情報34のみを出力する。
制御部35は、マイクロプロセッサや半導体メモリなどからなり、センタ装置3全体の制御を行う。
センタ装置3は、電話・FAX・インターネット等を介して利用者から携帯端末1の位置確認要求を受けると、該当する携帯端末1に通信部31から位置要求コマンドを送信する。
そして、該当する携帯端末1から位置情報を受信すると、出力部34により正常に測位された位置情報を出力する。監視センタ2では、この出力された位置情報に基づいて該当する携帯端末1の現在位置、移動履歴などを利用者に出力する。
また、センタ装置3は、携帯端末1から異常信号を受信すると、異常信号に含まれる位置情報、異常内容を出力する。監視センタ2のセンタ員は出力された情報を参照して、対処員に携帯端末1を携行する移動体50の捜索等の指示を行う。
本発明の位置情報監視システムは、上述のような携帯端末1とセンタ装置3とから概略構成されている。
以下、上述の構成を踏まえて、本発明の位置情報監視システムの動作を説明する。
まず、本発明の位置情報監視システムにおける位置情報の良否判定動作を説明する。
図5は良否判定部18による位置情報の良否判定動作を示すフローチャートである。
図6は、図4に示される位置テーブル内の位置情報A〜Dの相互関係を示す模式図である。図6において、十字印で示されるポイント位置A〜Dは、各々の位置情報に含まれる位置座標を示している。
良否判定部18は、位置検出部17が新しい位置情報を取得すると(ステップS100―Yes)、記憶部15の位置テーブルを参照し、直前回に取得した位置情報は過去所定時間(例えば12時間)以内の情報であるか否かを判別する(ステップS101)。直前回に取得した位置情報が過去所定時間以内の情報であれば(ステップS101−Yes)、最新の位置情報と直前回の位置情報とを比較して各々の位置と時刻とから両位置間の携帯端末1の移動速度を算出する。そして、算出された移動速度がしきい値よりも低い場合(ステップS102−Yes)、最新の位置情報は正常に測位された情報(OK)であると判定し(ステップS103)、判定結果を記憶部15に出力する(ステップS104)。記憶部15は入力された判定結果を位置テーブルに記憶する。
また、ステップS102において、算出された移動速度がしきい値よりも高い場合は(ステップS102−No)、ステップS105に進む。
なお、位置テーブルに過去所定時間以内の位置情報が記録されていない場合(ステップS101−No)、比較対照とすべき位置情報がないため、最新の位置情報は正常に測位された情報(OK)であると判定する(ステップS103)。
良否判定部18は、ステップ102の処理により、単位時間あたりの移動速度が現実的な速度であるか否かを判別している。したがって、上述の判定に用いられるしきい値は、移動体の移動速度の上限として考慮される適切な値に設定される。例えば、車両の速度として考慮できる150km/h、又は、新幹線の速度として考慮できる500km/hなどである。本例では、移動速度のしきい値を500Km/hに設定する例について説明する。
図6において、例えば、最新の位置情報がポイント位置Cであるとする。良否判定部18は、ポイント位置Cと、このポイント位置Cに対し直前回の位置情報となるポイント位置Bとを比較して携帯端末1の移動速度を算出する。C−B間の距離は20000m、測位時間間隔は1分であるので、移動速度は1200Km/hとして得られる。良否判定部は、C−B間の移動速度はしきい値(500Km/h)を超えていると判定する。
再び図5に戻って説明する。最新の位置情報と直前回の位置情報とを比較したとき、直前回の位置情報が誤った位置を含んでいた場合には、最新の位置情報が正確な位置を含んだものであっても、最新の位置情報と直前回の位置情報との間の移動速度(距離/時間)が異常な値となってしまい最新の位置情報が誤っていると誤判定される可能性がある。そこで、最新の位置情報と直前回の位置情報とを比較した結果、両位置間の移動速度がしきい値よりも高い場合、良否判定部18は、更に、当該最新の位置情報を前々回の位置情報と比較する処理を行う。
そのため、最新の位置情報と直前回の位置情報とを比較した結果、両位置間の移動速度がしきい値よりも高い場合(ステップS102−No)、まず、記憶部15の位置テーブルを参照し、過去所定時間(例えば12時間)以内に前々回に取得した位置情報が存在するか否かを判別する(ステップS105)。前々回に取得した位置情報が、過去所定時間以内の情報であれば(ステップS105−Yes)、最新の位置情報と前々回の位置情報とを比較して各々の位置と時刻とから両位置間の携帯端末1の移動速度を算出する。
そして、算出された移動速度がしきい値よりも低い場合(ステップS106−Yes)、最新の位置情報は正常に測位された情報(OK)であると判定し(ステップS103)、判定結果を記憶部15に出力する(ステップS104)。記憶部15は入力された判定結果を位置テーブルに記憶する。
また、ステップS106において、算出された移動速度がしきい値よりも高い場合は(ステップS106−No)、最新の位置情報は誤っている(NG)と判定し(ステップS107)、判定結果を記憶部15に出力する(ステップS104)。記憶部15は入力された判定結果を位置テーブルに記憶する。
なお、過去所定時間以内に前々回の位置情報を取得していない場合(ステップS105−No)、比較対照とすべき位置情報がないため、ステップ102の判定結果をもって最新の位置情報は誤っている(NG)と判定する(ステップS107)。
したがって、図6におけるポイント位置Cの場合、直前回の位置情報であるポイント位置Bとの間の移動速度がしきい値以上であるため、良否判定部18は、続いてポイント位置Cと、このポイント位置Cに対し前々回の位置情報となるポイント位置Aとを比較する。C−A間の距離は20050m、測位時間間隔は2分であるので、移動速度は601.5Km/hとして得られる。良否判定部18は、C−A間の移動速度がしきい値(500Km/h)を超えていると判定する。
そして、良否判定部18は、最新の位置情報であるポイント位置Cを直前回及び前々回の位置情報と比較した結果、何れとも異常な位置関係となる誤った位置情報(NG)であると判定し、判定結果を記憶部15に出力する。記憶部15は入力された判定結果を位置テーブルに記憶する。
次に、図6において、位置検出部17が新しい位置情報を取得して、最新の位置情報がポイント位置Dとして得られた場合について説明する。
まず、良否判定部18は、ポイント位置Dを、直前回の位置情報となるポイント位置Cとを比較する。D−C間の距離は20010m、測位時間間隔は1分であるので、移動速度は1200.6Km/hとして得られる。良否判定部18は、D−C間の移動速度はしきい値(500Km/h)を超えていると判定する。
良否判定部18は、続いてポイント位置Dを、前々回の位置情報となるポイント位置Bとを比較する。D−B間の距離は10m、測位時間間隔は2分であるので、移動速度は0.3Km/hとして得られる。良否判定部18は、D−B間の移動速度はしきい値(500Km/h)以下と判定する。
そして、最新の位置情報であるポイント位置Dは、前々回の位置情報と正常な位置関係にあるため、良否判定部18は最新の位置情報は正常(OK)であると判定し、判定結果を記憶部15に出力する。記憶部15は入力された判定結果を位置テーブルに記憶する。
次に、本発明の位置情報監視システムにおける携帯端末1の移動判定動作を説明する。
図7は携帯端末1の移動判定動作を示すフローチャートである。
図8は、誤差範囲の相互関係を示す模式図である。
携帯端末1は、操作部のセット動作により監視モードにされると(ステップS200−Yes)、位置検出部17により位置情報を取得する(ステップS201)。この位置情報の良否判定フラグが「OK」であれば(ステップS202−Yes)、当該位置情報を監視開始位置情報として位置テーブルに記録して(ステップS203)、位置情報の監視を開始する。他方、良否判定フラグが「NG」であれば、再度位置情報を取得する(ステップS202−No)。また、操作部14の解除動作の検知すると(ステップS204−Yes)、監視を終了してこのフローを抜ける。
監視が開始されると、図示しない計時手段により前回位置情報を取得してから所定時間(例えば1分)が経過したかを確認する(ステップS205)。所定時間を経過すると(ステップS205−Yes)、位置検出部17により最新の位置情報を取得する(ステップS206)。この最新の位置情報の良否判定フラグが「NG」であれば(ステップS207−No)、ステップS204に戻る。
他方、最新の位置情報の良否判定フラグが「OK」であれば(S207−Yes)、当該最新の位置情報と監視開始位置情報とを比較する(ステップS208)。ここでは、監視開始時の位置情報に含まれる位置の誤差範囲と、最新の位置情報に含まれる位置の誤差範囲とが互いに重なっているか離れているかを判定する。
図8において、例えばポイント位置Aが監視開始時の携帯端末1の位置、ポイント位置Bが最新の携帯端末1の位置として算出されたものであるとする。ポイント位置Aの誤差範囲が30m(円500)、ポイント位置Bの誤差範囲が30m(円510)であれば、これら互いの誤差範囲に重複する領域(領域520)がある(ステップS208−Yes)。このときは、携帯端末1が移動していないと判定しステップS204に戻る。すなわち、携帯端末1の現実の存在位置が誤差範囲が重複する領域(領域520)上である場合、位置情報の取得状況によって携帯端末1の位置がポイント位置A及びポイント位置Bの何れにも判定される可能性がある。そのため、誤差領域が重複している場合は、携帯端末1が移動していない可能性があるので、移動の判定を行わないようにしている。
他方、ポイント位置Aの誤差範囲が30m(円500)、ポイント位置Bの誤差範囲が5m(円511)であれば、誤差範囲の重複がないので(ステップS208−No)、携帯端末1が移動したと判定してステップS209に進む。ステップS209において、監視中の携帯端末1が移動したということは、携帯端末1を携行する移動体50が盗難された可能性を示すものであるため、異常発生と判定して異常信号をセンタ装置3に送信する。異常信号は、位置テーブルに記録された位置情報を含んでいる。監視センタ2では、センタ装置3が受信した異常信号に基づき現場へ対処員を急行させたり、携帯端末1の利用者に連絡する等の適切な対応をとることができる。
したがって、このように構成され動作する位置情報監視システムによれば、最新の位置情報を直前回または前々回の位置情報と比較するだけで位置情報の良否を判定することができ、正常に測位された位置情報であるか否かを単純かつ高速に判定することができる。
また、最新の位置情報と直前回の位置情報との比較のみで位置情報の良否を判定すると、最新の位置情報が正常に測位されたものであっても、直前回の誤って測位された情報によって間違った良否判定をしてしまう可能性があるが、本位置情報監視システムによれば、最新の位置情報を直前回の位置情報と比較して互いに異常な位置関係にあると判定された場合には、更に前々回の位置情報とも比較する構成としたので、誤って測位された1つの位置情報によって以降の正常に測位された位置情報が間違った良否判定をされてしまうことが防止でき、位置情報の良否を精度よく判定することができる。
また、これにより、本位置情報監視システムのように間欠的に測位される位置情報から移動体50の盗難等を検出する場合には、位置情報の良否が間違って判定されることに起因した誤報や失報を低減することができる。
なお、現実の存在位置から大きく離れた位置を誤って測位してしまうことは非常に稀である。そのため、本実施の形態では、2回連続で誤った測位を行うことはないものとして、過去2回分(直前回及び前々回)の位置情報から最新の位置情報の良否を判定するようにしている。しかしながら、位置情報を測位する状況によっては複数回連続で誤った測位をしてしまう可能性もゼロではない。したがって、測位する状況によって3回分以上の過去の位置情報を用いて良否判定を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、監視モード中の携帯端末1の移動を検知して異常信号を出力する構成となっていたが、これに限られるものではなく、携帯端末1が予め設定された移動禁止エリアに移動したことを位置情報に基づき検知して異常信号を出力するようにしてもよい。この場合、移動判定部19は、良否判定部18によりOKと判定された位置情報に基づき、移動禁止エリアへの移動を判定する。
さらに、本実施形態では、携帯端末1にて位置情報の良否を判定し移動の有無を判定する構成となっていたが、これらの処理はセンタ装置3にて行うようにしてもよい。
この場合、本実施形態において携帯端末1が備える良否判定部18と移動判定部19をセンタ装置3に備えさせる。携帯端末1は、操作部14のセット動作により監視モードに設定されると、監視設定信号をセンタ装置3に送信し、以後所定時間毎に位置情報をセンタ装置3に送信する。センタ装置3は監視設定信号を携帯端末1から受信すると当該携帯端末1の位置監視を開始して、受信する位置情報の良否を判定し、正常に測位されている位置情報により携帯端末1の移動の有無を監視する。また、センタ装置3は、携帯端末1から操作部14の解除動作に基づく解除信号を受信すると、携帯端末1の監視を終了する。
本発明の位置情報監視システムの全体構成を示す図 携帯端末の機能ブロックを示す図 センタ装置の機能ブロックを示す図 位置テーブルを示す図 位置情報の良否判定動作を示すフローチャート 図4に示される位置テーブル内の位置情報A〜Dの相互関係を示す模式図 携帯端末の移動判定動作を示すフローチャート 誤差範囲の相互関係を示す模式図
符号の説明
1・・・携帯端末
2・・・監視センタ
3・・・センタ装置
4・・・携帯電話基地局
5・・・通信網
6・・・GPS衛星

Claims (2)

  1. 移動体の位置情報を監視して該位置情報の変化に基づき前記移動体の移動を判定する位置情報監視システムであって、
    移動体の位置および測位時刻を含む位置情報を取得する位置検出部と、
    前記位置検出部にて取得された位置情報を記憶する位置記憶部と、
    最新の位置情報と過去の或る時点における第1の過去の位置情報とを比較して各々の位置情報が示す位置間の距離および測位時刻間隔から当該位置間における前記移動体の移動速度を算出し、当該移動速度に基づき前記最新の位置情報の良否を判定する良否判定部と、
    前記良否判定部にて良と判定された位置情報に基づき移動体の移動を判定する移動判定部と、を備え、
    前記良否判定部は、前記第1の過去の位置情報との比較に基づき前記最新の位置情報が否と判定された場合は、前第1の過去の位置情報より以前の測位時刻である第2の過去の位置情報と該最新の位置情報とを比較して各々の位置情報が示す位置間の距離および測位時刻間隔から当該位置間における前記移動体の移動速度を算出し、当該移動速度に基づき、再度前記最新の位置情報の良否を判定することを特徴とした位置情報監視システム。
  2. 更に、位置情報監視動作を開始及び停止に設定する監視設定手段を備え、
    前記移動判定部は、前記監視設定手段にて監視動作が開始設定された時の位置情報を前記位置記憶部に記憶した後、前記良否判定部にて良と判定される位置情報を監視して、該良と判定される位置情報が前記監視動作開始時の位置情報と所定距離以上離れたときに移動体の移動を判定して異常信号を出力する請求項1に記載の位置情報監視システム。
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