JP4302241B2 - 洗浄装置を付設した濾過脱水機 - Google Patents

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    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B9/00Presses specially adapted for particular purposes
    • B30B9/02Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material
    • B30B9/12Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material using pressing worms or screws co-operating with a permeable casing
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Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、洗浄装置を付設した濾過脱水機に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】
螺旋繰出機構と積層環状板の回転運動により、高含水の汚泥から水分を濾過脱水させて、含水率の低い汚泥に変換する濾過脱水機は古くから公知である。しかし従来、この種の濾過脱水機においては自己洗浄機能が存しないため、濾液中に多量に含まれる微細汚泥が濾液収容槽の壁面や積層環状板の板面に付着し、この付着した微細汚泥が次第に成長して大きな汚泥塊となり、終局的には濾液の排水作用に支障を来すだけでなく、濾過脱水機能をも損なわせることになる。そして付着した汚泥の除去には人力による清掃作業を行うか、または外部から洗浄水を導入して別途搬入の洗浄装置を駆動させるという手段が採られていたが、いずれにしても、機内洗浄のために多大な費用を必要とすることになる。
【0003】
【発明の目的】
本発明の目的は、上述の濾過脱水機において、人力による煩わしい清掃作業や、別途洗浄装置の搬入および外部からの洗浄水の導入という手段に依存することなく、濾液を機内洗浄水として再利用する自己洗浄機能により、濾過脱水機能が何ら損なわれることなく、また、濾液の排水作用にも支障を生じることのない、洗浄装置を付設した濾過脱水機を提供することにある。
【0004】
【発明の構成】
本発明に係る洗浄装置を付設した濾過脱水機では、内径の一部または全周部が後記螺旋体の山部外周よりも小径に形成された多数枚の可動環状板を軸方向へ若干の間隔を保持して積層状に配列させ、内径が後記螺旋体の山部外周と同径かまたはそれよりも大径に形成された多数枚の環状間板を上記可動環状板の積層間に介在させ、これら板体の隣接する板面間において内径方向から外径方向へ至る挟隙状の液体流出溝を形成させ、原動機で駆動される螺旋体を後方の固液投入口から前方の固分排出口へ亘り伸延させた螺旋繰出機構を濾液収容槽の上方に設置し、上記螺旋体を可動環状板および環状間板の中心孔に貫挿させることにより、螺旋体の回転に伴い可動環状板が環状間板の板面に沿って偏心回転運動を行うよう構成し、螺旋繰出機構の駆動時に固液投入口からの投入固液が軸方向へ移送させられて、濾液は液体流出溝より流出させられると共に含水比の低くなった固分は前方の固分排出口より排出させられるよう構成した濾過脱水機において、濾液収容槽内の下方に越流堰で液位の上昇限が規制された液溜部を保有させ、該液溜部から導出される排液管と越流堰を介して導出される排液管とを各別に設け、液位センサーの信号によって作動する水中ポンプを液溜部に設置し、吐出管を液面上へ導出させてその先端部に洗浄ノズルを装着すると共に吐出管から分岐して液中へ開口される戻し撹拌管を導下させた。
【0005】
【作用】
原動機を駆動させると螺旋体が回転し、可動環状板は環状間板の板面に沿って偏心回転運動を行い、固液投入口からの投入固液は積層された可動環状板および環状間板の中心孔へ流入し、螺旋体に沿って旋回しながら軸方向へ前進する過程において、濾過された液体は積層された板体間の液体流出溝より流出して濾液収容槽内へ落下し、脱水されて含水比の低くなった固分は前方の固分排出口から順次排出される。濾液の落下によって液溜部内が所定の液位まで上昇すれば、水中ポンプの駆動により洗浄ノズルから濾液が噴射して機内の洗浄作用が行われると共に、戻し撹拌管から戻し液によって液溜部内の撹拌作用が行われ、越流堰を越えた濾液は前方の排液管から適時排出され、濾過脱水作業終了後における液溜部内の残液は後方の排液管から排出される。
【0006】
【実施例】
以下実施例の図面により説明をする。
【0007】
1はモータ等の原動機2で駆動される螺旋体、3は濾液収容槽4の上方において後方の固液投入口5から前方の固分排出口6へ亘り螺旋体1を伸延させて構成される螺旋繰出機構、7・・・・7は金属薄板で作られた可動環状板であって、固液投入口5から固分排出口6へ至る間において多数枚を軸方向へ若干の間隔を保持して積層状に配列し、内径面を螺旋体1の山部外周から谷部外周に沿って偏心状に嵌合させるため、内径bの一部または全周部が螺旋体1の山径Mより小径で谷径Gよりは大径となるよう穿孔されている。8・・・・8は金属薄板で作られた環状間板であって、上記可動環状板7・・・・7の積層間に介在させた状態によりスペーサS・・・・Sを介して所定間隔で多数枚が固定体9に支承され、内周面を前記螺旋体1の山部外周とほぼ同心状に嵌合させるため、内径Bが螺旋体1の山径Mと同径またはそれよりも僅かに大径となるよう穿孔されている。そして螺旋体1が積層された可動環状板7・・・・7および環状間板8・・・・8の中心孔に貫挿されるのであるが、既述のように可動環状板7の内径bと環状間板8の内径Bとに直径差が付されているので、螺旋体1が回転すればその山部外周が可動環状板7の内径面を押圧しつつ環状間板8の内径面に沿って回転し、可動環状板7は偏心回転運動を行わせられることになる。また、隣接する板体7,8,7,8の板面間において、内径方向から外径方向へ至る挟隙状の液体流出溝10・・・・10が形成される。濾液収容槽4の下方には後記水中ポンプ11を設置するための液溜部12が、越流堰13で液位の上昇限を規制されるような態様に形成されており、該液溜部12から導出される排液管14と、越流堰13を介して導出される排液管15とが各別に設けられている。液溜部12に設置される水中ポンプ11は、液面上へ導出させた吐出管16の先端部にフラッシュボール等と呼称されている洗浄ノズル17を装着すると共に吐出管16から分岐して液中へ開口される戻し撹拌管18を導下させ、液位センサー19の検知信号に従って作動するよう電気的に接続されている。なお、濾過脱水の実施対象とされる固液の性状によっては、後方の固液投入口5から前方の固分排出口6に亘り、筒体周面に多数の抽液孔20・・・・20を配設した濾過筒21で環状間板8・・・・8の外周を包囲した構造とすることが望ましい。
【0008】
高含水の汚泥を濾過脱水させてケーキを排出させようとする事例において、固液投入口5から投入された高含水の汚泥は可動環状板7・・・・7および環状間板8・・・・8の中心孔へ流入するが、螺旋体1の回転とそれに伴う可動環状板7・・・・7の偏心回転運動により旋回しながら軸方向へ前進しつつ次第に濾過され、濾液は液体流出溝10・・・・10より流出し更に濾過筒21内から抽液孔20・・・・20を通過して濾液収容槽4内へ落下し、脱水されて低含水となった汚泥は前方の固分排出口6からケーキとなって順次排出される。液溜部12に濾液が存在しない間は水中ポンプ11は停止しているが、濾液の落下によって液溜部12内が所定の液位まで増液すると液位センサー19の検知信号を受けて水中ポンプ11が駆動し、液溜部12内の濾液が洗浄ノズル17から噴射されて機内の洗浄作用により抽液孔20・・・・20や液体流出溝10・・・・10の目詰まりを防止すると共に、戻し撹拌管18からの戻し液による撹拌作用で液溜部12内底部への汚泥の堆積を防止する。液溜部12に溜まった濾液を利用して行われる上記洗浄作用と撹拌作用は、タイマー制御と液位センサー19からの信号制御との併用により水中ポンプ11を周期的に駆動させ、タイマーの設定条件を変更することで水中ポンプ11の運転周期と運転時間を任意に増減調節できるのである。そして越流堰13を越えた濾液は前方の排液管15から適時排出され、濾過脱水作業終了後における液溜部12内の残液は後方の排液管14から排出される。
【0009】
【発明の効果】
本発明によれば、内設の洗浄装置によって濾過脱水機の機内洗浄が行われるので、長時間の使用で濾過脱水機能が損なわれることなく、また、濾液の排出作用にも支障を来すことがない。従って、従来のように人力による煩わしい清掃作業を必要とせず、また、別途洗浄装置の搬入という大掛かりな作業も必要がなくなる。しかも上述の機内洗浄が、外部からの洗浄水の導入という手段に依存することなく、濾過脱水時に生じる濾液を再利用する自己洗浄機能により行われるのであるから、極めて合理的であり産業上の利用性は著大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明機の全体構成図である。
【図2】本発明の一実施例における要部縦断側面図であって、可動環状板および環状間板と螺旋体との関係を示す。
【図3】本発明の他の実施例における要部縦断正面図であって、環状間板の外周を濾液筒で包囲した事例を示す。
【図4】本発明機における螺旋体の縦断正面図である。
【図5】本発明機における可動環状板の正面図であって、内径の全周部が螺旋体の山部外周よりも小径に形成されている事例を示す。
【図6】本発明機における可動環状板の正面図であって、内径の一部が螺旋体の山部外周よりも小径に形成されている事例を示す。
【図7】本発明機における環状間板の正面図である。
【図8】本発明の一実施例における洗浄装置の運転フロー図である。
【符号の説明】
1 螺旋体
2 原動機
3 螺旋繰出機構
4 濾液収容槽
5 固液投入口
6 固分排出口
7 可動環状板
8 環状間板
10 液体流出溝
11 水中ポンプ
12 液溜部
13 越流堰
14 排液管
15 排液管
16 吐出管
17 洗浄ノズル
18 戻し撹拌管
19 液位センサー

Claims (1)

  1. 内径の一部または全周部が後記螺旋体の山部外周よりも小径に形成された多数枚の可動環状板を軸方向へ若干の間隔を保持して積層状に配列させ、内径が後記螺旋体の山部外周と同径かまたはそれよりも大径に形成された多数枚の環状間板を上記可動環状板の積層間に介在させ、これら板体の隣接する板面間において内径方向から外径方向へ至る挟隙状の液体流出溝を形成させ、原動機で駆動される螺旋体を後方の固液投入口から前方の固分排出口へ亘り伸延させた螺旋繰出機構を濾液収容槽の上方に設置し、上記螺旋体を可動環状板および環状間板の中心孔に貫挿させることにより、螺旋体の回転に伴い可動環状板が環状間板の板面に沿って偏心回転運動を行うよう構成し、螺旋繰出機構の駆動時に固液投入口からの投入固液が軸方向へ移送させられて濾液は液体流出溝より流出させられると共に含水比の低くなった固分は前方の固分排出口より排出させられるよう構成した濾過脱水機において、濾液収容槽内の下方に越流堰で液位の上昇限が規制された液溜部を保有させ、該液溜部から導出される排液管と越流堰を介して導出される排液管とを各別に設け、液位センサーの信号によって作動する水中ポンプを液溜部に設置し、吐出管を液面上へ導出させてその先端部に洗浄ノズルを装着すると共に吐出管から分岐して液中へ開口される戻し撹拌管を導下させたことを特徴とする、洗浄装置を付設した濾過脱水機。
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