JP4302057B2 - シームレス・ユビキタスシステム及び記録媒体並びにコンピュータの処理継続方法 - Google Patents

シームレス・ユビキタスシステム及び記録媒体並びにコンピュータの処理継続方法 Download PDF

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Description

本発明は、ユーザの操作する機器からネットワークを経由してアクセスされるシステム及び記録媒体並びにコンピュータ処理継続方法に関する。
一般的なコンピュータの利用形態として、各ユーザが自分のコンピュータを所有し利用する形態がある。また、他の一般的なコンピュータの利用形態として、複数のユーザが共用コンピュータを共同で利用する形態がある。
ユーザは、電源の入っていないコンピュータの利用を開始する場合、まず電源を入れる。そして、ユーザは、ID管理がなされる場合、自己のユーザIDを入力してログオンする。すると、コンピュータは利用開始の初期状態となる。
その後、ユーザは、自分の意思にしたがってコンピュータを利用して作業を行う。作業が終了すると、ユーザは、終了処理をした後にコンピュータの電源を切る。
このようなコンピュータの利用形態においては、ユーザは、作業を中断してコンピュータの電源を切りたい場合、作業を終了させるか、途中までの作業をキャンセルして電源を切る必要がある。
その一方で、作業を中断する中断機能をサポートしている単体のコンピュータが存在する。
中断機能をサポートするコンピュータを利用するユーザは、中断処理を実行した後に電源を切り、さらに再度電源を入れた後に再開処理を行う。すると、ユーザは、コンピュータの電源を切った後であっても、電源を切る前の作業を継続可能となる。
しかし、この中断機能を用いたとしても、あるコンピュータにおいて中断された作業が他のコンピュータで再開されることはない。
本発明は、ネットワークに接続されている複数の端末間で作業を継続可能なシームレス・ユビキタスシステム及び記録媒体並びにコンピュータ処理継続方法を提供することを目的とする
第1の発明のシームレス・ユビキタスシステムは、ネットワーク経由で接続されている第1の機器から受け付けたユーザ識別データと、前記ネットワーク経由で接続されているサービスサーバで実行され前記第1の機器から実行を要求された処理を示す処理識別データとを対応付けた利用状態データを管理する管理部と、前記処理識別データの示す処理の再開を実現するために用いられる再開実現データを前記利用状態データに登録する保存部と、前記管理部によって管理されている前記利用状態データに対して前記保存部によって前記再開実現データが登録された後、前記ネットワーク経由で接続されている第2の機器から再開要求と前記ユーザ識別データを受け付けた場合に、前記利用状態データに基づいて、前記第2の機器から受け付けられた前記ユーザ識別データに対応する前記処理識別データと前記再開実現データとを取得し、前記再開実現データに基づいて得られる前記処理識別データの示す処理の実行結果を、前記ネットワーク経由で前記第2の機器に提供する再開部とを具備する。
第2の発明のシームレス・ユビキタスシステムは、ネットワーク経由で接続されている第1の機器から受け付けたユーザ識別データと、前記ネットワーク経由で接続されているサービスサーバで実行され前記第1の機器から実行を要求された処理を示す処理識別データとを対応付けた利用状態データを管理する管理部と、前記管理部によって前記ユーザ識別データが受け付けられて前記利用状態データが管理されており、その後前記ネットワーク経由で接続されている第2の機器から再開要求と前記ユーザ識別データを受け付けた場合に、前記利用状態データに基づいて、前記第2の機器から受け付けられた前記ユーザ識別データに対応する前記処理識別データを取得し、前記処理識別データの示す処理の実行結果を、前記ネットワーク経由で前記第2の機器に提供する再開部とを具備する。
第3の発明のシームレス・ユビキタスシステムは、ネットワーク経由で接続されている第1の機器から受け付けたユーザ識別データと、前記ネットワーク経由で接続されているサービスサーバで実行され前記第1の機器から実行を要求された処理を示す処理識別データとを対応付けた利用状態データを管理する管理部と、前記第1の機器において中断イベントが発生した場合に、前記処理識別データの示す処理を中断した旨を示す状態データを前記利用状態データに登録する保存部と、前記管理部によって管理されている前記利用状態データに対して前記保存部によって前記状態データが登録された後、前記ネットワーク経由で接続されている第2の機器から再開要求と前記ユーザ識別データを受け付けた場合に、前記利用状態データの中から、前記第2の機器から受け付けられた前記ユーザ識別データに対応し前記状態データが中断を示す再開用の処理識別データを取得し、前記再開用の処理識別データの示す処理の実行結果を、前記ネットワーク経由で前記第2の機器に提供する再開部とを具備する
上記各シームレス・ユビキタスシステムによりコンピュータ処理継続方法が実施される。
なお、上記各シームレス・ユビキタスシステムに具備されている構成要素は、コンピュータに読み込まれたプログラムによって実現されてもよい。このプログラム又はこのプログラムを記録した記録媒体によって、コンピュータを、上記のシームレス・ユビキタスシステムとして機能させることもできる。
本発明は、ネットワークに接続されている複数の端末間で作業を継続可能なシームレス・ユビキタスシステム及びプログラム並びにコンピュータの処理継続方法を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明において、同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
(第1の実施の形態)
本実施の形態に係るシームレスシステムは、ネットワークに接続され、複数の端末間でシームレス作業を実現する環境を提供する。
本実施の形態においては、複数の端末間で、複数のサービスについてのシームレス作業が実現される。
図1は、本実施の形態に係るシームレスシステムの構成例を示すブロック図である。
シームレスシステム1は、例えばインターネットなどのようなネットワーク2経由で、端末群3の各端末31〜3nと通信可能に接続されている。また、シームレスシステム1は、ネットワーク2経由で、ネットワークサービス群4の各種サービス41〜4nと接続されている。なお、ネットワーク2はインターネットではなく、LAN、イントラネットなどのような他の通信ネットワークでもよい。
シームレスシステム1は、記録部5、端末接続部6、サービス管理部7、最適化部8を具備する。
また、シームレスシステム1は、ネットワークサービス群4の各種サービス41〜4nと同様の機能に基づいてローカルサービス9を提供する。シームレスシステム1とローカルサービス9との間には、ネットワーク2は介在しない。なお、ローカルサービス9の存在は必須ではなく、サービスを全てネットワークサービスで構成してもよい。また逆にサービスを全てローカルサービスで構成してもよい。
シームレスシステム1は、記録媒体10に記録されているシームレスプログラム11を読み込み、実行することにより、端末接続部6、サービス管理部7、最適化部8としての機能を実現する。
シームレスプログラム11は、例えば1台のサーバコンピュータ上で動作してもよく、複数のコンピュータ上に分散された状態で連携しつつ動作してもよい。
サービス41〜4n,9は、アプリケーション、処理プロセス、オブジェクト、プログラムなどによる処理の実行によってユーザに提供される。
例えば、サービス41〜4n,9には、コンテンツの配信サービス、アプリケーション配信サービス、ストリーミングサービス、情報検索サービス、文書編集サービス、各種業務支援サービスなどがある。
記録部5には、利用状態データとしての役割を持つユーザプロファイルデータ5aが記録される。
図2に、ユーザプロファイルデータ5aの例を示す。この例では、ユーザプロファイルデータ5aは、項目「ユーザID」「パスワード」「サービスID」「状態データ」「属性データ」を持つ。また、図2のユーザプロファイルデータ5aでは、項目「属性データ」が2つの項目「サービス属性」「端末属性」から構成されている。ユーザプロファイルデータ5aで管理される各項目の値は、行単位で対応付けられている。
ユーザIDは、サービス41〜4n,9のいずれかを利用するユーザのユーザ識別データである。
パスワードは、ユーザIDとともにユーザ認証処理に利用される。
サービスID(処理識別データ)は、ユーザに利用されるサービスを識別するためのデータである。
状態データは、ユーザによるサービスの利用状態を示す。状態データは、例えば「開始」「中断」「再生」などの値を持つ。
属性データは、サービスと端末との間で共用されるデータである。例えば、属性データは、クッキー情報として、サービスと端末との間で送受信される。
サービス属性とはサービス側で保持されていた属性データである。サービス属性の具体例としては、セッションID、ビットレート、ユーザによって入力されサービス側に提供されたデータなどがある。
端末属性とは、端末側で保持される属性データである。端末属性の具体例としては、表示画像サイズ、配信済み時間、ユーザによって入力され端末側で利用されるデータなどがある。
上記状態データと属性データとは、サービスの再開を実現するために利用される。なお、本実施の形態においては、状態データと属性データを利用しているが、これらのデータの利用は必須ではなく、例えば状態データのみ又は属性データのみを利用してもよい。
端末接続部6は、データ管理部6aを具備する。
端末接続部6は、端末31〜3nのうちのいずれかを使用し、接続を要求したユーザをユーザID及びパスワードに基づいて識別し、ユーザ毎に、サービスの開始・中断・再開・終了を行うための接続管理を行う。なお、端末接続部6は、他の手法によりユーザの識別を行ってもよく、例えばICカードなどに埋め込まれた電子証明書を用いる方法や、指紋認証などの生体認証技術を用いる方法、もしくはいくつかの方法を組み合わせた方法などを用いてもよい。
データ管理部6aは、ユーザプロファイルデータ5aに、受け付けたユーザのユーザID、受け付けたサービスID、このユーザによるサービスの利用状態を示す状態データ、このユーザの操作する端末とサービスとの間で共用される属性データを登録する。
最適化部8は、サービスによって提供されるコンテンツの表示形態など、各種端末31〜3n毎の入力・表示スペックの中から、接続中の端末におけるスペックを選択する。そして、最適化部8は、接続中の端末に提供するデータを、選択されたスペックに変換する。これにより、各端末31〜3nに対応するデータの最適化が行われる。
また、最適化部8は、接続中の端末から受け付けたデータを、データ提供先のサービスのデータ形式に変換してもよい。
最適化部8の実現手段としては、様々手法が利用可能である。例えば、あるサービスから提供されるコンテンツがHTML(Hypertext Markup Language)又はXML(Extensible Markup Language)で記述されているデータの場合、XSLTと呼ばれるトランスレータソフトウェアを最適化部8として用いることができる。これにより、HTML又はXMLのタグを別の文字列に変換することができる。例えば、変換前のコンテンツがパーソナルコンピュータでの利用を想定したデータ形式を採用していても、このコンテンツを携帯電話又はテレビジョンなどパーソナルコンピュータ以外の機器に搭載されているブラウザソフトウェアで解釈可能な形式に変換することができる。
その他、最適化部8には、トランスコーディングミドルウェアなども利用可能である。
サービス管理部7は、開始部7a、中断部7b、再開部7cを具備する。
サービス管理部7の開始部7aは、ネットワーク2上のサービス41〜4nを実現する処理又はローカルサービス9を実現する処理の中から、ユーザが要求するサービスを実現する処理を特定する。
サービス41〜4n,9を実現する処理の特定には、例えば、端末からシームレスシステム1に提供される処理要求データに含まれる一部の文字列をインターネットのHTTP通信で用いられるURL(Universal Resource Locator)として扱い、このURLによってネットワーク2上の処理を特定する方法が用いられる。
また、開始部7aは、特定した処理を実行し、例えばコンテンツ配信サービスによってユーザに提供されるコンテンツなど、特定した処理を実行して得られる実行データを取得する。
そして、開始部7aは、取得した実行データのうち、ユーザの操作する端末から中断要求を受け付けるまでの実行データをその端末に提供するための制御を実行する。
中断部7bは、端末から中断要求を受け付けた場合に、中断を示す状態データとユーザIDとを対応付けてユーザプロファイルデータ5aに登録するとともに、属性データとユーザIDとを対応付けてユーザプロファイルデータ5aに登録する。例えばストリームコンテンツ配信済みの時間データ、中断されるまでにユーザによって入力されたデータなどが属性データとしてユーザプロファイルデータ5aに登録される。
再開部7cは、ユーザIDと再開要求を受け付けた場合に、ユーザプロファイルデータ5aに基づいて、受け付けたユーザIDに関連するサービスIDと状態データとを取得する。
また、再開部7cは、取得したサービスIDのうち状態データが中断を示すサービスIDを選択し、選択したサービスIDの示すサービスの再開後の実行データを属性データに基づいて取得し、再開要求の発信端末(作業を再開する再開機器に相当する)に提供する。
例えば、再開部7cは、中断前までの処理の実行段階を示す属性データに基づいて、処理を実行し、中断前の段階まで復元した実行データを求め、再開後の実行データを取得する。
例えば、再開部7cは、ユーザプロファイルデータ5aの中に中断直前の実行データを含めて保存し、再開要求の発信端末に対して、保存した実行データを提供するとしてもよい。
なお、上記図1のネットワークサービス群4とローカルサービス9とは、双方が必須の構成要素ではなく、シームレスシステム1はどちらか一方を利用可能であればよい。
図3は、本実施の形態に係るシームレスシステム1の処理の一例を示すフローチャートである。
ステップR1において、端末接続部6は、端末から要求を受け付ける。
ステップR2において、端末接続部6は、受け付けた要求に基づいて、ユーザIDと要求の種類を特定する。
ステップR3において、端末接続部6は、要求の種類に応じて以後の処理内容を切り替える。
中断及び再開でない場合、すなわち要求の種類が開始の場合、ステップR4において、端末接続部6は、サービスIDを特定する。
ステップR5において、端末接続部6は、ユーザIDとサービスIDをユーザプロファイルデータ5aに登録する。
ステップR6において、開始部7aは、サービスIDに対応するサービスの実行データを取得する。
ステップR7において、端末接続部6は、開始部7aによって取得された実行データを、最適化部8を利用して端末の出力形態に変換する。
ステップR8において、端末接続部6は、変換後の実行データを端末に提供する。
要求の種類が中断の場合、ステップR9において、中断部7bは、サービスIDを特定する。
ステップR10において、中断部7bは、サービスIDに対応するサービスの中断を示す状態データをユーザプロファイルデータ5aに登録する。
要求の種類が再開の場合、ステップR11において、再開部7cは、ユーザプロファイルデータ5aに基づいて、ユーザIDに対応付けられており状態データが中断を示すサービスIDを特定する。
ステップR12において、再開部7cは、特定したサービスIDのサービスの実行データを取得し、属性データに基づいて再開後のサービスの実行データを取得する。
ステップR13において、端末接続部6は、再開部7cによって取得された再開後のサービスの実行データを、最適化部8を利用して再開要求の発信端末の出力形態に変換する。
ステップR14において、端末接続部6は、変換後のサービスの実行データを再開要求の発信端末に提供する。なお、図3はシームレスシステムが継続的に動作する過程での1回毎の端末からの要求受付に対応する動作を示したものであり、ENDまで到達した後は再度端末からの要求を待つ状態となり、端末からの次の要求を受けて図3のフローチャートを繰り返す。また、要求の種類として終了を要求する種類を加え、要求の種類が終了であった場合には図3のフローチャートの繰り返しを終了させる、という動作としてもよい。
図4は、本実施の形態に係るシームレスシステム1の概略処理の一例を示すフローチャートである。この図4では、サービスの開始、中断、再開が要求された場合の処理の流れを示している。
ステップS1において、端末接続部6は、ユーザの操作する端末からユーザIDとサービスIDとを受け付ける。
ステップS2において、端末接続部6は、ユーザIDとサービスIDとをユーザプロファイルデータ5aに含め、管理する。
ステップS3において、開始部7aは、端末から中断要求を受信するまでサービスIDに対応するサービスの実行データを取得する。
ステップS4において、端末接続部6は、開始部7aによって取得された実行データを、最適化部8を利用して端末の出力形態に変換する。
ステップS5において、端末接続部6は、変換後の実行データを端末に提供する。
ステップS6において、端末接続部6は、端末から中断要求を受け付ける。
ステップS7において、中断部7bは、サービスIDに対応するサービスの中断を示す状態データをユーザプロファイルデータ5aに登録する。
ステップS8において、端末接続部6は、再開要求とユーザIDとを受け付ける。
ステップS9において、再開部7cは、ユーザプロファイルデータ5aに基づいて、ユーザIDに対応付けられており状態データが中断を示すサービスIDのサービスの実行データを取得し、属性データに基づいて再開後のサービスの実行データを取得する。
ステップS10において、端末接続部6は再開部7cによって取得された再開後のサービスの実行データを、最適化部8を利用して再開要求の発信端末の出力形態に変換する。
ステップS11において、端末接続部6は、変換後のサービスの実行データを再開要求の発信端末に提供する。
上記のようなシームレスシステム1の詳細動作を、図5〜7を用いて説明する。
なお、この図5〜7では、端末31によるサービスの利用が中断され、中断前と異なる端末32で同じサービスが再び利用される場合を示している。また、図5〜7については、コンテンツを配信するサービス41を実現する処理の実行が要求されたとして説明を行う。
図8は、ユーザプロファイルデータ5aの遷移状態の例を示す図である。
図5は、端末31の接続からサービス開始までの動作例を示すシーケンス図である。
まず、ユーザ12は、端末31の利用を開始し、端末31を操作してシームレスシステム1に接続する。
接続要求を受け付けた端末接続部6は、ユーザ認証処理を行い、接続を要求したユーザ12を特定する。
なお、ユーザ認証処理には、任意の手法を適用することができる。例えば、ユーザ認識処理として、ユーザIDとパスワードをユーザプロファイルデータ5aで管理し、接続要求時に端末31からユーザIDとパスワードを受け付け、受け付けたユーザIDとパスワードとユーザプロファイルデータ5aのユーザIDとパスワードとが整合していれば認証完了とする。
次に、端末接続部6は、ユーザプロファイルデータ5aにユーザ12が利用開始状態になった旨を示す状態データを登録する。この時点でのユーザプロファイルデータ5aの内容は、図8の状態T1となる。
接続が完了すると、ユーザ12は、端末31を通じて、サービスIDとサービス利用開始要求をシームレスシステム1に提供する。サービスIDとサービス利用開始要求は、端末接続部6を経由してサービス管理部7に受け付けられる。この図5では、ユーザ12によってサービス41の実行が要求されている。
サービス管理部7の開始部7aは、ユーザ12が利用開始を要求したサービス41がどこにあるか検索・特定し、そのサービス41によって提供されるコンテンツを取得する。
例えば、サービス41が、複数の画面遷移を伴う場合又は時間的に連続変化するデータを継続的に提供し続けるストリーミングサービスの場合、サービス管理部7の開始部7aは、コンテンツの最初の表示内容を取得する。
サービス管理部7の開始部7aは、ユーザ12がサービス41を利用している旨を示す情報をユーザプロファイルデータ5aに記録する。例えば、サービスIDをユーザプロファイルデータ5aに記録する。この時点でのユーザプロファイルデータ5aの内容は、図8の状態T2となる。
さらに、サービス管理部7の開始部7aは、サービス41を利用するにあたって端末31が保持しなければならない属性データがサービス41から送られてきた場合に、この属性データを端末31に中継すると共に、ユーザプロファイルデータ5aに登録する。
例えば、サービスが複数の画面を表示する場合に、セッションIDを端末とサービスを提供するサーバとが共有する方法が一般的に用いられる。この方法が用いられる場合に、サービスを提供するサーバからクライアントとなる端末に対してセッションIDが提供される。このセッションIDが属性データとしてユーザプロファイルデータ5aに記録される。
この時点でのユーザプロファイルデータ5aの内容は、図8の状態T3となる。この状態T3では、項目「サービス属性」の値としてセッションIDが記録される。
端末接続部6は、サービス管理部7の開始部7aから提供されるコンテンツを最適化部8に提供し、コンテンツを端末31の表示スペックに整合した形態に変換し、端末31に対して変換後のコンテンツを提供する。
端末31では、受け付けたコンテンツを表示する。ユーザ12は、その表示に対して操作を行い、場合によっては次の画面を要求する。
図6は、ユーザ12が利用中のサービス41を中断する場合の動作例を示すシーケンス図である。
まず、ユーザ12の操作する端末31から中断要求が端末接続部6を経由してサービス管理部7に提供される。端末31は、中断要求に端末31で保持されていた各種の属性データ(端末属性)を付加し、サービス管理部7に提供する。例えば、端末属性には、端末31での表示サイズ、ストリーミングの再生済み時間などがある。
サービス管理部7の中断部7bは、中断要求に付加された端末属性をユーザプロファイルデータ5aに登録する。なお、端末属性をユーザプロファイルデータ5aで管理することは必須ではない。
この時点でのユーザプロファイルデータ5aの内容は、図8の状態T4となる。
サービス管理部7の中断部7bは、中断要求を受け付けると、サービス41の中断処理を行う。サービス41の中断処理としては、例えばストリーミングサービスの再生停止処理などがある。なお、サービス41の動作内容によっては、支障がなければサービス41の中断処理を行わなくてもよい。
次に、サービス管理部7の中断部7bは、中断したサービス41の実行状態に関するデータをユーザプロファイルデータ5aに記録する。サービスの実行状態に関するデータには、例えばストリーミングサービスの再生済み時間データ、中断されるサービスにおいて中断前まで利用されたクッキー情報、ビットレート、ユーザによって入力されたデータなどがある。
この時点でのユーザプロファイルデータ5aの内容は、図8の状態T5となる。
サービス管理部7の中断部7bは、ユーザ12によりサービス41が中断された旨を示す状態データをユーザプロファイルデータ5aに登録し、中断処理を完了する。この時点でのユーザプロファイルデータ5aの内容は、図8の状態T6となる。
サービス41の中断処理が終了した後、ユーザ12の操作する端末31は、シームレスシステム1とサービスを提供するサーバとの間の接続を解除する要求をシームレスシステム1に提供し、端末接続部6は、ユーザ12について接続解除状態となった旨の状態データをユーザプロファイルデータ5aに登録する。
この時点でのユーザプロファイルデータ5aの内容は、図8の状態T7となる。
なお、状態T7への変化は、省略されてもよい。この場合、接続解除状態に移行することなく接続を維持したままユーザの操作が中断した状態を示す状態データがユーザプロファイルデータ5aに登録される。
端末31の電源が切られるなど接続解除要求がシームレスシステム1に提供されることなく端末31の利用が終了する場合もある。この場合、ユーザプロファイルデータ5aの内容は変更されない。
図7は、ユーザ12が端末32を利用してサービス41の再開を要求する場合の動作の例を示すシーケンス図である。
まず、ユーザ12は端末32を操作して端末接続部6に接続要求を提供する。すると、上記図5の場合と同様のユーザ認証処理により、端末接続部6はユーザの認証を行う。
端末接続部6は、ユーザプロファイルデータ5aにユーザ12の切断状態が解除された旨を示す状態データを登録する。
この時点でのユーザプロファイルデータ5aの内容は、図8の状態T8となる。この状態T8では、項目「状態データ」の値が「中断&切断」から「中断」に変更されている。
なお、ユーザプロファイルデータ5aが中断中のサービスがある旨を示す場合、端末接続部6は、どのサービスが中断中であるか示すデータを端末32に提供するとしてもよい。一人のユーザ12に対して、中断中のサービスが複数ある状態を許す場合には、どの中断中のサービスを再開するかをユーザ12に決定させるために、端末接続部6は、どのサービスが中断中であるかを示すデータを端末32に提供し、ユーザ12に利用再開を要求するサービスを選択させるための処理を実行してもよい。
また、端末接続部6は、マルチウィンドウ表示可能な端末に対して、中断中の全てのサービスを別々のウィンドウで再表示するために、中断中の全てのサービスの実行データを提供するとしてもよい。
次に、ユーザ12は端末32を操作して中断中のサービスの利用再開を要求すると、利用再開要求が端末接続部6を経由してサービス管理部7に提供される。
サービス管理部7の再開部7cは、利用再開要求に応じて、ユーザプロファイルデータ5aの状態データに基づいて中断中のサービスを選択し、ユーザプロファイルデータ5aに登録されている各種の属性データを利用してサービス41にアクセスし、中断直前に表示されたコンテンツの続きとなるコンテンツを取得する。
サービス管理部7の再開部7cは、サービス41からサービス属性を受け付けた場合には、サービス属性をユーザプロファイルデータ5aに記録する。
サービス管理部7の再開部7cは、サービス41が再開された旨を示す状態データをユーザプロファイルデータ5aに記録し、再開後のコンテンツを端末接続部6に提供する。
この時点でのユーザプロファイルデータ5aの内容は、図8の状態T9となる。
端末接続部6は、最適化部8によりコンテンツの表示形態の最適化を行い、変換後のコンテンツを端末32に提供する。これにより、端末31と端末32が異なる入出力スペックを適用していても、かかるスペックの違いに関係なく、サービス41の実行を引き継ぐことができる。
図9は、シームレスシステム1による第1のサービス継続例を示すブロック図である。
中断前の端末の通信ソフトウェア13とシームレスシステム1の端末接続部6との間では、時間的に離散なイベントが送受信され、サービスが提供される。
端末接続部6は、中断前の端末の通信ソフトウェア13とシームレスシステム1との間の通信で利用されるセッションを、サービス中断後においても維持する。
中断前の端末の通信ソフトウェア13からシームレスシステム1に提供された入力データは、シームレスシステム1によって記録されている。
サービスが中断され、その後再開される場合、シームレスシステム1の再開部7cは、記録済みの入力データを用いてサービスを実行し、端末接続部6は、維持されているセッションを利用して、実行されたサービスの実行データを再開要求の発信端末の通信ソフトウェア13に送信する。
なお、ユーザプロファイルデータ5a中に中断直前の実行データが登録されている場合には、再開部7cは、この中断直前の実行データを取得し、端末接続部6は、この中断直前の実行データを再開要求の発信端末に提供するとしてもよい。
これにより、ユーザは、シームレスシステム1に再接続するのみでサービスを継続して受けることができる。
図10は、シームレスシステム1による第2のサービス継続例を示すブロック図である。
中断前の端末のブラウザ14とシームレスシステム1との間では擬似セッション管理が行われる。中断前の端末のブラウザ14とシームレスシステム1との間で一定時間通信が行われない場合、セッションタイムアウトが発生する。
サービスを中断する場合、端末接続部6は、定期的にセッションリフレッシュのためのリクエストを発生させ、セッションタイムアウトを防止し、セッションを維持する。
サービスが中断され、その後再開される場合、端末接続部6は、維持されているセッションを利用して、再開要求の発信端末のブラウザ14に接続する。これにより、ユーザは、中断されたサービスをブラウザ14によって継続利用できる。
図11は、シームレスシステム1による第3のサービス継続例を示すブロック図である。
中断前の端末の再生ソフトウェア15とシームレスシステム1の端末接続部6との間では、時間的に連続したイベントが送受信され、サービスが提供される。ここでは、シームレスシステム1から再生ソフトウェア15にストリーミングサービスのためのコンテンツが提供されるとする。
端末接続部6は、再生ソフトウェア15とシームレスシステム1との間のセッションを、サービス中断後においても維持する。
シームレスシステム1の中断部7bは、中断前に再生済みのポイントを記録する。
ストリーミングサービス自体に中断機能が備わっている場合には、再開部7cは、ストリーミングサービスに対して再生済みのポイントを指定し、再開を指示する。
ストリーミングサービス自体に中断機能が備わっていない場合には、再開部7cは、一旦コンテンツをストリーミングサービスから受け付け、再生済みポイントから後の部分を取得し、端末接続部6は、再生済みポイントから後の部分を再開要求の発信端末の再生ソフトウェア15に送信する。
なお、図12〜図14に示すように、シームレスシステム1は、それぞれ上記図9〜図11と同様の手法によって、シームレスシステム1とのサービスを提供するサービスサーバ4sとの間のセッションを維持し、サービスを継続するとしてもよい。
図15は、本実施の形態に係るシームレスシステム1をユビキタス・システムに適用した例を示すブロック図である。
ユビキタス・システムでは、例えばテレビジョン161、冷蔵庫162、電子レンジ163、電話164、カーナビゲーション装置165などのような様々な機器に通信部17が具備されており、この各種機器がコンピュータネットワークシステムの端末として使用可能である。
このようなユビキタス・システムにシームレスシステム1を適用することにより、ある機器で作業を中断しても、他の機器で適切、迅速、容易に作業を再開することができる。例えば、テレビジョン161で行っていた作業を電話164によって継続できる。
また、入力形態、出力形態が異なっていても、ユーザがその時点で操作している機器に適した入力、出力が可能となる。
なお、ユビキタス・システムの端末として、他にもデスクトップ型コンピュータ、携帯型コンピュータ、携帯電話、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、オーディオ機器など様々な機器が利用可能である。
以上説明した本実施の形態においては、ユーザが操作する端末が切り替わった場合であっても、先の端末でのサービスを後の端末で引き継ぐことができ、サービスの継続を実現できる。
ある端末で中断した作業を他の端末で再開する場合、作業を中断した端末の具備する入出力装置(例えばキーボード、マウス、ディスプレイなど)又は表示形式と、作業を再開する端末の具備する入出力装置又は表示形式とが同じとは限らない。このような場合であっても、本実施の形態では、最適化部8によってシーケンスシステム1から端末に端末に適したデータを提供できる。
なお、本実施の形態で説明した各構成要素は、自由に組み合わせてもよく、また複数の要素に分割してもよい。
また、本実施の形態に係る端末接続部6、サービス管理部7、最適化部8は、ハードウェアにより実現するとしてもよい。
なお、本実施の形態においては、属性データとして上記図2に示すような「サービス属性」「端末属性」という2種類のデータを管理する例を記載しているが、これら2種類のデータのうち一方のみを管理するとしてもよい。
例えばサービス属性のみを利用する場合、端末上での表示の大きさなどの端末側で管理される情報は失われるが、中断直前にサービス41から端末に提供されたデータの属性値についてはサービス属性として保存される。このため、サービス41の処理を再開させることができる。また、中断処理を行わずに端末が強制的にネットワークから切断され、端末属性がユーザプロファイルデータ5aに登録されなくても、最低限の再開処理が可能となる。
例えば端末属性のみを利用する場合、サービス属性に相当する情報は端末でも保持されている場合があり、中断処理時に端末からサービス属性に相当する情報を端末属性として登録することにより、サービス41の処理を再開できる。
また、本実施の形態においては、上記図2に示すように、ユーザプロファイルデータ5aにおいて状態データを管理しているが、状態データを管理することは必須ではない。状態データを管理しない場合には、上記図7の再開処理において、端末から受け付けたユーザIDに対応するサービスIDについて全て再開状態とすることで、状態データを管理することなく中断された処理を再開することができる。
なお、本実施の形態においてはユーザプロファイルデータに情報を記録し、その後処理の再開時に利用する際のキーとなる情報としてユーザIDを用いる例を示しているが、ユーザプロファイルデータの中から必要な情報を特定できるユーザID以外の情報を利用してもよい。例えば端末となる機器ごとにユニークに割り当てられた機器IDをユーザIDと同様にユーザプロファイルデータで管理することにより、機器IDを本実施の形態におけるユーザIDが果たす役割と同様の役割として利用することが可能である。また例えば中断処理時にユーザプロファイルへ記録されたサービスIDを利用することも可能である。ユーザプロファイルデータ内の情報を特定する手段としてユーザID以外の情報が利用可能であることについては、以下の各実施の形態においても同様である。
(第2の実施の形態)
本実施の形態においては、上記第1の実施の形態に係るシームレスシステム1の変形例について説明する。
図16は、本実施の形態に係るシームレスシステムの構成の例を示すブロック図である。
端末31は、ユーザからの入力を受け付ける入力部31a、ユーザに対して処理の実行データを出力する出力部31b、シームレスシステム18との通信を制御する通信部17を具備する。
シームレスシステム18は、ネットワーク2を経由して端末31と通信可能に接続されており、またサービスを提供するアプリケーション機能19(処理プロセス又はスレッド)と接続されている。なお、アプリケーション機能19は、シームレスシステム18と同一ハードウェア上にあってもよく、別のハードウェア上にあってもよい。アプリケーション機能19とシームレスシステム18とは、ネットワーク2経由で接続されているとしてもよい。
シームレスシステム18は、記録部5、制御部21、最適化部8を具備する。
シームレスシステム18は、記録媒体22に記録されたシームレスプログラム23を読み出し、実行することで、制御部21、最適化部8としての機能を実現する。
本実施の形態において、シームレスプログラム23は、例えば1台のサーバコンピュータ上で動作してもよく、複数のコンピュータ上に分散された状態で連携しつつ動作してもよい。
記録部5は、利用状態データ5bを記録する。
制御部21は、上記第1の実施の形態に係るサービス管理部7と端末接続部6としての機能を含む。
上記のようなシームレスシステム18の概要について説明する。
端末31は、端末31を操作するユーザのユーザIDを含む処理要求と端末の種類とをシームレスシステム18に提供し、自己の種類に応じた形式の処理の実行を要求する。
シームレスシステム18の制御部21は、端末31からの処理要求と端末の種類とを受け付けると、端末31の種類と処理要求とを最適化部8に渡す。
最適化部8は、制御部21から受け付けた端末31の種類に基づいて、処理要求をシームレスシステム18の形式に変換し、制御部21に返す。
制御部21は、利用状態データ5bを参照し、処理要求に含まれているユーザIDに基づいてユーザ認証処理を実行する。
ユーザが認証されない場合、制御部21は、端末31にユーザの認証データを要求する。
制御部21からの認証データの要求に応じて、端末31は、ユーザの認証データをシームレスシステム18に提供する。
シームレスシステム18の制御部21は、端末31から認証データを受け付ける。
制御部21は、認証データに基づいてユーザ認証処理を行う。
制御部21は、ユーザが認証されると、結果を利用状態データ5bに登録し、入出力形式変換後の処理要求と利用状態データ5bとを併せて処理要求を形成し、アプリケーション機能19に渡す。
制御部21によってユーザが認証された場合、アプリケーション機能19は、過去にユーザから処理要求を受けており、受け付けた処理要求に対応する処理がユーザに対して実行されていたことになる。
したがって、アプリケーション機能19は、制御部21によってユーザが認証された場合、受け付けた処理要求に基づいて過去の処理を継続し、過去の処理が終了すると次の処理要求の待ち状態となる。
一方、制御部21は、制御部21によってユーザが認証されない場合、アプリケーションによる認証要求と入出力形式変換後の処理要求をアプリケーション機能19に渡す。
アプリケーション機能19は、制御部21によってユーザが認証されない場合、アプリケーションによる認証要求を制御部21から受け付け、アプリケーションによる認証処理を実行する。
このように、アプリケーションによる認証処理が実行される場合、アプリケーション機能19は、過去にユーザから処理要求を受けてなく、現在受け付けた処理要求に対応する処理がユーザに対して未だ実行されていないことになる。
したがって、アプリケーション機能19は、新たに処理要求に応じた処理を開始し、処理が終了すると次の処理要求の待ち状態になる。
なお、上記の例では、アプリケーションによる認証要求と入出力形式変換後の処理要求とが一度に制御部21からアプリケーション機能19に提供されている。しかしながら、アプリケーションによる認証要求と入出力形式変換後の処理要求とは、別個に制御部21からアプリケーション機能19に提供されてもよい。この場合、アプリケーションによる認証要求に基づいて認証処理が行われた後、制御部21からアプリケーション機能19に入出力形式変換後の処理要求が提供される。
アプリケーション機能19は、処理の実行によって得られる実行データを制御部21に返す。
制御部21は、処理の状態データを利用状態データ5bに格納し、実行データを端末の種類とともに最適化部8に渡す。
最適化部8は、制御部21から受け付けた実行データを端末31の種類に応じた形式に変換し、制御部21に返す。
制御部21は、最適化部8から受け付けた変換後の実行データを端末31に提供する。
端末31は、シームレスシステム18から受け付けた実行データを表示する。
以上説明した本実施の形態においては、ユーザが中断されていた処理をその後容易に引き継ぐことができる。
なお、本実施の形態で説明した各構成要素は、自由に組み合わせてもよく、また複数の要素に分割してもよい。
また、本実施の形態に係る制御部21、最適化部8は、ハードウェアにより実現するとしてもよい。
(第3の実施の形態)
本実施の形態においては、複数の端末間で、ある特定のサービスのみについてシームレス作業環境を提供するシームレスシステムについて説明する。
本実施の形態に係るシームレスシステムの構成は、上記図1と同様とする。
本実施の形態においては、ある特定のサービスのみについてシームレス作業を実現することを目的とする。したがって、本実施の形態に係るシームレスシステムは、ネットワークを介してこの特定のサービスのみと送受信可能に接続されているか、あるいはこの特定のサービスのみをローカルサービスとして保持している。
本実施の形態に係るシームレスシステムでは、提供されるサービスが単数であるため、サービスIDと状態データの管理を省略可能である。
本実施の形態に係るシームレスシステムの詳細動作を、図17〜19を用いて説明する。
なお、この図17〜19では、ユーザ12の端末31によるサービス41の利用が中断され、中断前と異なる端末32で同じサービス41が再び利用される場合を示している。
また、図17〜19については、コンテンツを配信するサービス41を実現する処理の実行が要求されたとして説明を行う。
図20は、ユーザプロファイルデータの内容の遷移状態の例を示す図である。
図17は、端末31の接続からサービス開始までの動作例を示すシーケンス図である。
まず、ユーザ12は、端末31の利用を開始し、端末31を操作してシームレスシステムに接続する。
接続要求を受けた端末接続部は、ユーザ認証処理を行い、接続を要求したユーザ12を特定する。
接続が完了すると、ユーザ12は、端末31を通じて、サービス利用開始要求をシームレスシステムに提供する。サービス利用開始要求は、端末接続部を経由してサービス管理部に提供される。
サービス管理部の開始部は、ユーザ12が利用開始を要求したサービス41によって提供されるコンテンツを取得する。
サービス管理部の開始部は、サービス41を利用するにあたって端末31が保持しなければならない属性データがサービス41から提供された場合に、この属性データを端末31に中継すると共に、ユーザプロファイルデータに登録する。サービス管理部の開始部は、例えば、セッションIDを属性データとしてユーザプロファイルデータに記録する。
この時点でのユーザプロファイルデータの内容は、図20の状態U1となる。この状態U1では、項目「サービス属性」の値としてセッションIDが記録される。
端末接続部は、サービス管理部の開始部から提供されるコンテンツを最適化部に提供し、コンテンツを端末31の表示スペックに整合した形態に変換し、端末31に対して変換後のコンテンツを提供する。
端末31では、サービス41からシームレスシステム経由で受け付けたコンテンツを表示する。ユーザ12は、その表示に対して操作を行い、必要に応じて次の画面を要求する。
図18は、ユーザ12が利用中のサービス41を中断する場合の動作例を示すシーケンス図である。
まず、ユーザ12の操作する端末31から中断要求が端末接続部を経由してサービス管理部に提供される。端末31は、中断要求に端末31に保持されていた各種の属性データ(端末属性)を付加し、サービス管理部に提供する。
サービス管理部の中断部は、中断要求に付加された端末属性をユーザプロファイルデータに登録する。なお、端末属性をユーザプロファイルデータで管理することは必須ではない。
この時点でのユーザプロファイルデータの内容は、図20の状態U2となる。
サービス管理部の中断部は、中断要求を受け付けると、サービス41の中断処理を行う。
次に、サービス管理部の中断部は、中断したサービス41の実行状態に関するデータをユーザプロファイルデータに記録し、中断処理を完了する。
この時点でのユーザプロファイルデータの内容は、図20の状態U3となる。
サービス41の中断処理が終了した後、ユーザ12はシームレスシステムとサービスを提供するサーバとの間の接続を解除する要求を送信し、端末接続部は、接続を解除する。なお、端末31の電源が切られるなど接続解除要求がシームレスシステムに提供されることなく端末31の利用が終了する場合もある。
図19は、ユーザ12が端末32を利用してサービス41の再開を要求する場合の動作例を示すシーケンス図である。
まず、ユーザ12は端末32を操作して端末接続部に接続要求を提供する。すると、端末接続部はユーザの認証を行う。端末接続部は、サービス41が中断中か否かを端末32に提供するとしてもよい。例えば、ユーザプロファイルデータに属性データが残っている場合、サービス41が中断中と判断される。
次に、ユーザ12は端末32を操作して中断中のサービス41の利用再開を要求すると、利用再開要求が端末接続部を経由してサービス管理部に提供される。
サービス管理部の再開部は、利用再開要求に応じて、ユーザプロファイルデータに登録されている各種の属性データを利用してサービス41にアクセスし、中断直前に表示されたコンテンツの続きとなるコンテンツを取得する。
サービス管理部の再開部は、サービス41からサービス属性が送られてきた場合には、サービス属性をユーザプロファイルデータに記録する。
サービス管理部の再開部は、再開後のコンテンツを端末接続部に提供する。
端末接続部は、最適化部を経由してコンテンツの表示形態の最適化を行い、変換後のコンテンツを端末32に提供する。
以上説明した本実施の形態においては、特定のサービスについてユーザの操作する端末が切り替わった場合に、先の端末での作業状態を後の端末で引き継ぐことができ、サービスの継続を実現できる。これにより、ユーザの作業効率を向上させることができる。
また、本実施の形態においては、上記第1の実施の形態の場合よりも管理項目を削減でき、作業再開のための処理を簡素化できる。
(第4の実施の形態)
本実施の形態においては、複数のサービスの組み合わせを所定の規則にしたがってシーケンシャルに利用する場合に、中断されたサービスからの作業再開を実現する環境を提供するシームレスシステムについて説明する。
本実施の形態では、例えば、ホテルの予約サービスを利用し、ホテルの予約が完了した後に航空券の予約サービスを利用する場合に、航空券の予約サービスが中断されると、ホテルの予約結果を維持し、航空券の予約から作業を再開可能となる。
本実施の形態に係るシームレスシステムの構成としては、上記図1に示すシームレスシステムから中断部を削除した構成が適用される。
本実施の形態に係るシームレスシステムは、シーケンシャルに利用される複数のサービスのうち、中断されたサービスを識別できればよいため、ユーザIDとサービスIDとを管理する。
図21に、本実施の形態に係るユーザプロファイルデータの一例を示す。
本実施の形態に係るシームレスシステムの詳細動作を、図22及び図23を用いて説明する。
なお、この図22及び図23では、ユーザ12の端末31によるサービスの利用が中断され、中断前と異なる端末32により中断されたサービスが再び利用される場合を示している。
図22は、端末31の接続からサービス中断までの動作例を示すシーケンス図である。
まず、ユーザ12は、端末31の利用を開始し、端末31を操作してシームレスシステム1に接続する。
接続要求を受けた端末接続部は、ユーザ認証処理を行い、接続を要求したユーザ12を特定する。
接続が完了すると、ユーザ12は、端末31を通じて、サービスIDとサービス利用開始要求をシームレスコンピュータに提供する。サービスIDとサービス利用開始要求は、端末接続部を経由してサービス管理部に提供される。
サービス管理部の開始部は、ユーザ12が利用開始を要求したサービスがどこにあるか検索・特定し、そのサービスによって提供されるコンテンツを取得する。
サービス管理部の開始部は、ユーザ12の利用しているサービスIDをユーザプロファイルデータに記録する。
上記図21では、この時点でのユーザプロファイルデータ5cの内容が表されている。
さらに、サービス管理部の開始部は、取得したコンテンツを端末接続部に提供する。
端末接続部は、サービス管理部の開始部から提供されたコンテンツを最適化部に提供し、コンテンツを端末31の表示スペックに整合した形態に変換し、端末31に対して変換後のコンテンツを提供する。
端末31では、受け付けたコンテンツを表示する。ユーザ12は、その表示に対して操作を行い、必要に応じて次の画面を要求する。
あるサービスから他のサービスに動作が移行した場合、上記動作が繰り返される。動作があるサービスから他のサービスに切り替わると、ユーザプロファイルデータ5cに切り替わった後のサービスのサービスIDが登録される。本実施の形態においては、ユーザの利用中のサービスを特定するサービスIDが常にユーザプロファイルデータ5cに記録される。
図23は、サービスの中断後、ユーザ12が端末32を利用してサービスの再開を要求する場合の動作例を示すシーケンス図である。
まず、ユーザ12は端末32を操作して端末接続部に接続要求を送信する。
端末接続部は、ユーザプロファイルデータ5cにサービスIDが登録されている場合、このサービスIDを端末32に提供するとしてもよい。
次に、ユーザ12は端末32を操作して中断中のサービスの利用再開を要求すると、利用再開要求が端末接続部を経由してサービス管理部に提供される。
サービス管理部の再開部は、利用再開要求に応じて、ユーザプロファイルデータ5cに登録されているサービスIDの示すサービスにアクセスし、中断直前に表示されたコンテンツの続きとなるコンテンツを取得する。
サービス管理部の再開部は、再開後のコンテンツを端末接続部6に提供する。
端末接続部は、最適化部を経由してコンテンツの表示形態の最適化を行い、変換後のコンテンツを端末32に提供する。
以上説明した本実施の形態においては、複数のサービスを利用する場合に、中断したサービスから作業を開始することができ、ユーザの作業効率を向上させることができる。
(第5の実施の形態)
本実施の形態では、ユーザの操作する端末とかかる端末に対してサービスを提供する処理との間を中継するシームレスシステムについて説明する。
図24は、本実施の形態に係るシームレスシステムの構成の例を示すブロック図である。
シームレスシステム50は、記録部5を具備する。記録部5に記録されているユーザプロファイルデータ58は、ユーザ管理データ58a、状態管理データ58bを含む。
シームレスシステム50は、記録媒体51に記録されているシームレスプログラム52を読み込み、実行することにより、端末接続部55、ユーザ管理部56、データ管理部57、サービス管理部59、書換部60、最適化部8としての機能を実現する。
シームレスプログラム50は、例えば1台のサーバコンピュータ上で動作してもよく、複数のコンピュータ上に分散された状態で連携しつつ動作してもよい。
端末群53の各端末531〜53nは、ネットワーク2経由でシームレスシステム50に接続されている。各端末531〜53nは、それぞれブラウザ541〜54nを具備する。
端末接続部55は、ユーザの操作する端末からの接続要求を受け付け、ユーザを識別し、ユーザ毎にサービスの開始・中断・再開・終了に関する接続管理を行い、サービスの実行データをユーザの操作する端末に提供する。
最適化部8は、端末の種別毎の入力・表示機能のスペックを認識し、サービスによって提供されるコンテンツの表示形態などを接続中の端末に最適化する。
なお、最適化部8については必須の構成要素ではない。例えば、端末の機能に合わせてコンテンツの表示形態などを変換する必要がない場合、最適化部8は省略可能である。
ユーザ管理部56はユーザのプロファイル情報を含むユーザ管理データ58aを管理する。ユーザ管理データ58aには、少なくともユーザを特定するためのユーザIDが含まれる。また、ユーザ管理データ58aには、パスワード又はユーザ特定用のデータ(証明書など)が含まれる。なお、ユーザ管理データ58aは、ユーザID及びパスワードに代えて、サービスの提供先を特定するための他のデータを管理するとしてもよい。以下の場合も同様である。
また、ユーザ管理データ58aは、ユーザのシームレスシステム50の利用状態を示すデータなどを含むとしてもよい。
図25は、ユーザ管理データ58aの具体例を示す図である。ユーザ管理データ58aは、項目「ユーザID」「パスワード」「システムステータス」から構成される。項目「システムステータス」には、ユーザについてシームレスシステム50を利用中か未使用かを表す値が配置される。すなわち、項目「システムステータス」に配置される値は、シームレスシステム50の利用状態を示すデータに相当する。
例えば、図25のユーザ管理データ58aから、ユーザ「A_taro」のパスワードは「A」であり、システムステータスが「利用中」であるため、ユーザ「A_taro」はシームレスシステム50を現在使用中であることが、認識可能である。
上記図24のデータ管理部57は、少なくともユーザ毎のサービスの利用状態を示すデータを含む状態管理データ58bを管理する。
図26は、状態管理データ58bの具体例を示す図である。状態管理データ58bは、項目「ユーザID」「URL」「作業ID」「リクエスト」「リクエスト実行データ」「サービスステータス」から構成される。なお、状態管理データ58bの管理項目に、Webページの識別情報などを加えてもよい。
項目「URL」には、サービスを提供する処理を特定するURLが配置される。この項目「URL」に配置されるURLは、処理識別データに相当する。
項目「サービスステータス」には、ユーザについてサービスの利用状態を示すデータが配置される。すなわち、項目「サービスステータス」には、項目「ユーザID」の示すユーザに対して、項目「URL」の示すサービスがどのような状態であるかを示すデータが配置される。
項目「リクエスト」には、例えば図27に示すような要求を示すデータ61が配置される。この要求を示すデータ61は、端末からシームレスシステム50に対して、ホスト「xxx」のサービス「/xxx.html」を利用するための要求が送られた場合に、シームレスシステム50のサービス管理部59からホスト「xxx」に対して送られる要求を示すデータの一例である。この例は、ホスト「xxx」に対して、サービス「/xxx.html」の実行を求めるHTTPリクエストデータを示した例である。なお、「ホスト」とは、図24のサービス41〜4nを提供するものである。
なお、この図27で示している例では、要求を示すデータ61としてホスト「xxx」に対して送られるHTTPリクエスト全体が状態管理データ58bで管理される場合を示しているが、URLのみが状態管理データ58bで管理されるとしてもよい。
項目「リクエスト実行データ」には、例えば図28に示すような、項目「リクエスト」に配置されている要求を示すデータに対するサービスの実行データ62が配置される。図28の例が示すサービスの実行データ62は、ホスト「xxx」からシームレスシステム50に対して、図27のリクエストを実行した結果として送られるデータの例である。
なお、この図28では、実行データ62としてHTTPレスポンス全体が状態管理データ58bで管理される場合を示しているが、実行データ62は状態管理データ58bで管理されなくてもよい。
項目「作業ID」には、項目「URL」の示すサービスが属する作業(サービスフロー)を示す作業ID(作業識別データ)が管理される。
ここで、作業とは、ある目的のためにユーザが要求した少なくとも一つの処理の流れである。
図29に、作業の例を示す。例えば、飛行機のチケット予約サービスを実行し、ホテル予約サービスを実行するという一連の流れを旅行予約作業とする。
例えば、上記図26の状態管理データ58bから、ユーザ「B_jiro」は、作業「T9876」に属するサービス「http://yyy/yyy.html」を終了しているが、作業「T9876」に属するサービス「http://zzz/zzz.html」を中断してることが、認識可能である。
上記図24のサービス管理部59は、ユーザによって利用が要求されたサービスをネットワーク2上のサービス群4又はローカル環境のサービス9の中から特定し、この特定したサービスによって提供されるコンテンツを取得する。なお、ローカルサービス9及びネットワークサービス群4の各サービスは、少なくとも一つ存在すればよい。
また、サービス管理部59は、開始・中断・再開・終了などのサービスの状態の制御を行い、サービスの状態を示すデータを含む状態管理データ58bをデータ管理部57経由で記録部5に記録する。
書換部60は、シームレスシステム50におけるユーザのサービス利用状態の管理、及びWebブラウザからシームレスシステム50への例えば作業の中断などの要求を、可能とするために、ネットワークサービス群4やローカルサービス9から得たコンテンツ中のハイパーリンク情報を書き換える。
例えば、書換部60は、ネットワークサービス群4やローカルサービス9へのアクセスがシームレスシステム50経由で行われるようにするために、ネットワークサービス群4やローカルサービス9からWebブラウザに提供されるコンテンツ中のハイパーリンク情報を書き換える。このように、コンテンツ中のハイパーリンク情報がシームレスシステム50を経由するように書き換えられることにより、端末とサービスの間で送受信されるコンテンツ又は要求がシームレスシステム50によって中継される。そして、シームレスシステム50を経由して端末がネットワークサービス群4やローカルサービス9へアクセスが行われるため、サービス管理部においてサービスの状態の制御を行うことが可能となり、状態管理データ58bにサービスの状態を管理するデータを記録することが可能となる。
図30は、サービスからWebブラウザに提供される実行データの第1の変換例を示すブロック図である。なお、図30では、シームレスシステム50が「server」という名前の場合を示している。
書換部60は、サービスから提供された変換前の実行データ77の<A>タグに含まれているハイパーリンク「/yyy」を抽出するとともに、ハイパーリンク「/yyy」の示すサービスを提供するホスト名「xxx」を識別する。なお、変換前の実行データ77において、ハイパーリンク情報はhref指定により指定されている。
次に、書換部60は、シームレスシステム50にリクエストを通知するためのURL「http://server/request」と識別したホスト名「xxx」と抽出したハイパーリンク「/yyy」とに基づいて、変換前の実行データ77に含まれている<A>タグの内容を<A HREF=http://server/request?url=http://xxx/yyy>と書き換え、書換後の実行データ77aを作成する。
この書換後の実行データ77aは、最適化部8、端末接続部6を経由して端末に送られる。端末を利用しているユーザが、この書換後の実行データ77aに含まれるハイパーリンクをクリックすることで次に利用したいサービスの利用要求を行うと、その要求はシームレスシステム50に対して通知されることになる。これは、もとのハイパーリンク情報を書き換えてシームレスシステムにリクエストが通知されるようにしたためである。仮にハイパーリンク情報を書き換えずに実行データを端末に送った場合、端末が実行データに含まれるハイパーリンクをクリックすると、シームレスシステム50ではなくホスト「xxx」にリクエストが通知されることとなり、シームレスシステム50でサービスの利用状態を示すデータを得ることができなくなる。
上記の例では、「http://server/request」の部分がシームレスシステム50へのリンク情報である。つまり、コンテンツに含まれる他の処理のアドレス情報(上記の例では「/yyy」)に基づいて、シームレスシステム50自身(自己)のリンク情報を含んだアドレス情報に書き換えているのである。ここで、ホスト名「xxx」の識別する場合には、実行データに対応する要求が機器からシームレスシステム50にされると、その要求には「http://server/request?url=http://xxx/○○○」という情報が含まれているためこのURL情報を一時的に保存(メモリなどにより)しておく。そして、実行データからハイパーリンク「/yyy」が抽出されるとこのURL情報からハイパーリンク「/yyy」の示すサービスを提供するホスト名「xxx」を識別するのである。
図31は、サービスからWebブラウザに提供される実行データの第2の変換例を示すブロック図である。
書換部60は、サービスから提供された変換前の実行データ77の<A>タグに含まれているハイパーリンク「/yyy」を抽出するとともに、ハイパーリンク「/yyy」の示すサービスを提供するホスト名「xxx」と作業ID「1234」を識別する。
次に、書換部60は、シームレスシステム50にリクエストを通知するためのURL「http://server/request」と識別したホスト名「xxx」と抽出したハイパーリンク「/yyy」と識別した作業ID(taskID)「12345」とに基づいて、変換前の実行データ77に含まれている<A>タグの内容を<A HREF=http://server/request?url=http://xxx/yyy&taskid=12345>と書き換え、書換後の実行データ77bを作成する。
図32は、サービスからWebブラウザに提供される実行データの第3の変換例を示すブロック図である。
書換部60は、一括して実行データ77中のURLの基本部分を指定する<BASE>タグを実行データ77に追加記入する。
これにより、サービスから提供された変換前の実行データ77中の各<A>タグの内容を書き換えなくても、シームレスシステム50経由でサービスにアクセスするように実行データ77中のハイパーリンクを変換できる。
図33は、サービスからWebブラウザに提供される実行データの第4の変換例を示すブロック図である。
書換部60は、変換前の実行データ77の<A>タグに含まれているハイパーリンク「/yyy」を抽出し、リンクIDとハイパーリンクとを関係付けたデータ78に基づいて抽出したハイパーリンク「/yyy」をリンクID「L1234」に変換する。なお、本実施の形態では、データ78は記録部5に記録されており、データ管理部57経由でアクセス可能とする。
次に、書換部60は、シームレスシステム50にリクエストを通知するためのURL「http://server/request」とリンクID「L1234」とに基づいて、変換前の実行データ77に含まれている<A>タグの内容を<A HREF=http://server/request?linkid=L1234>と書き換え、書換後の実行データ77dを作成する。
この書換後の実行データ77dが端末に送られた後に、ユーザによるハイパーリンククリックが行われることで新たなサービス利用の要求がなされた場合、サービス管理部59は、端末から端末接続部55経由でリンクIDを受け付けると、データ78に基づいてリンクIDをURLに変換し、このURLの示すサービスに要求を行う。
図34は、サービスからWebブラウザに提供される実行データの第5の変換例を示すブロック図である。
書換部60は、中断要求を行うためのハイパーリンク79を書換前の実行データ77に埋め込み、書換後の実行データ77eを作成する。
また、作業の継続性を記録するために、ハイパーリンク79には作業IDが付加されている。作業IDを付加した書き換えは、ユーザが複数の作業(例えば旅行予約作業と旅行先観光情報収集作業)を並行して実施している場合に、この複数の作業を区別するのに特に有効である。
実行データ77eには、中断要求を行うサスペンドタスク機能が組み込まれている。実行データ77eを表示するブラウザは、中断ボタンが押された場合に、作業ID「112233」の示す作業を中断する要求を、シームレスシステム50に提供する。
このような書換部60の処理により、シームレスシステム50を経由してサービスと端末との間で要求と実行データとが送受信される。
上記のようなシームレスシステム50の動作を、図35〜42を用いて説明する。図35〜42は、時系列にそって継続する一連の動作を表す。
図35及び図36は、ユーザがサービスの利用開始を要求してからコンテンツが表示されるまでの動作を示すシーケンス図である。
まず、ユーザは、端末の利用を開始し、端末を操作してシームレスシステム50に接続する。例えば、シームレスシステム50によって提供されるシームレスサービスを表すURL(アドレス)がユーザによって指定され、この指定されたアドレスに対する接続が要求され、シームレスシステム50への接続が行われる。
接続要求を受けた端末接続部55は、ユーザ認証を行い、接続要求を行っているユーザを認証する。
なお、ユーザ認証の方法には各種の手法が利用できる。例えば、端末接続部55は、接続要求時に端末から受け付けたユーザID及びパスワードが、ユーザ管理部56で管理されているユーザ管理データ58aのユーザID及びパスワードと一致していれば認証を完了する。また、端末接続部55は、電子証明書を用いてユーザの認証を行ってもよい。
次に、端末接続部55は、ユーザ管理部57を用いてユーザ管理データ58aにユーザが利用開始状態になったという情報を登録する。
接続が完了した後、ユーザは端末を操作し、利用したいサービスを指定し、シームレスシステム50に対してサービス利用開始要求を提供する。
サービス利用開始要求は、端末接続部55を経由してサービス管理部59に提供される。
サービス管理部59は、端末から受け付けた要求の内容をチェックする。
サービス管理部59は、受け付けた要求がサービス開始要求の場合、開始対象として指定されているサービスのサービス識別データを取り出す。サービス識別データとしては、例えばネットワークサービスのURLを用いる。また、URLに代えて、サービスを指定するためにシームレスシステム50によって管理されている特定のIDをサービス識別データとして用いてもよい。
次に、サービス管理部59は、データ管理部57を呼び出して端末からの要求を示す情報を状態管理データ58bに記録する。端末からの要求を示す情報としては、例えばURLがある。あるいは、端末からシームレスシステム50に送られたHTTPリクエストデータを用いてもよい。あるいは、端末からの要求を受けて、シームレスシステム50がネットワークサービス群4のサービスを呼び出すときに送るHTTPリクエストデータを用いてもよい。
サービス管理部59は、端末から指定された呼び出し対象のサービスのサービス識別データに基づいて、サービス提供を行っているネットワークサービスのサーバやローカルサービスのサーバに対してサービスを要求する。
例えば、サービス識別データがHTTPプロトコルの指定されたURLの場合、サービス管理部59は、HTTPサーバに対するHTTPリクエストを行う。そして、サービス管理部59は、そのリクエストの応答としてコンテンツを受け付け、データ管理部57を用いてコンテンツを状態管理データ58bに記録する。さらに、サービス管理部59は、利用ステータス等もデータ管理部57を用いて状態管理データ58bに記録する。例えば、端末から指定されたサービスの開始を示す情報が状態管理データ58bに記録される。
次に、書換部60は、コンテンツに中断・再開に関連する情報を埋め込む書換処理を行う。
例えば、ユーザがコンテンツ中のハイパーリンクをクリックする場合に、シームレスシステム50が中断・再開機能を提供するためには、ユーザがハイパーリンクをクリックする時点でシームレスシステム50が呼び出されることが必要となる。
そのために、コンテンツ中のハイパーリンクを書き換え、シームレスシステム50を経由して原コンテンツに指定されていたハイパーリンクを呼び出すように、ハイパーリンクの書き換えを行う。
すなわち、書換部60は、ユーザの操作する端末からシームレスシステム50を経由してサービスを提供する側がアクセスされるように、端末に提供されるコンテンツ中のハイパーリンクを書き換える。
端末接続部55は、書き換え後のコンテンツを書換部60から受け付ける。また、端末接続部55は、最適化部8を呼び出し、端末の表示機能や入力機能に合った形態にハイパーリンクの書き換え後のコンテンツを変換する。そして、端末接続部55は、変換後のコンテンツを端末に提供する。
端末では、提供されたコンテンツを表示する。
ユーザは、そのコンテンツの表示に対して操作を行い、場合によっては次の画面を要求する。
なお、最適化部8の実現手段としては様々な方法が考えられる。例えば、トランスコーディングミドルウェアなどを最適化部8に利用することも可能である。
図37及び図38は、コンテンツ表示後に継続してサービスが呼び出された場合の動作を示すシーケンス図である。提供されたコンテンツ中のハイパーリンクがクリックされ、次のコンテンツ(HTMLページ)が呼び出されるまでの動作がこの図37及び図38に相当する。
端末に表示されているコンテンツは、書換部60によって書き換えられたコンテンツである。そのため、次にユーザにクリックされるハイパーリンクは、原コンテンツに記述されたリンクではなく、シームレスシステム50を経由するように処理されたリンクである。したがって、ユーザは、一般的なHTTPサーバで提供されるネットワークサービスを利用する場合と同様にハイパーリンクをクリックするのみで、シームレスシステム50に対してサービス利用継続を要求することになる。これにより、シームレスシステム50は、端末とネットワークサービスとのやり取りを中継し、中継する時点でユーザの利用するサービスの中断・再開のための情報を取得することが可能となる。
まず、ユーザはハイパーリンクをクリックする。すると、端末から端末接続部55にサービス利用要求が提供される。サービス利用開始要求は、端末接続部55を経由してサービス管理部59に提供される。
サービス管理部59は、端末から受け付けた要求の内容をチェックする。
サービス管理部59は、端末から受け付けた要求がサービス利用要求の場合、サービス識別データを取り出す。この時点で取り出されるサービス識別データは、先の呼び出し時に書換部60によって書き換えられた情報である。この取り出されたサービス識別データは、原コンテンツで指定されていたURLを特定可能な情報である。
次に、サービス管理部59は、データ管理部57を呼び出して端末からの要求を記録する。
図37及び図38において、以降の処理は、上記図35及び図36の場合と同様である。すなわち、サービス管理部59からサービスを提供するネットワークサービスのサーバ又はローカルサービスのサーバに要求が提供され、コンテンツの記録やコンテンツの書き換え等の処理を行った後、コンテンツが端末に提供される。
図39は、上記図38の状態からサービスを中断する場合の動作を示すシーケンス図である。
ユーザは、サービスを中断する時点で、シームレスシステム50に対してサービスの中断要求を提供する。
サービス中断要求は、端末接続部55を経由してサービス管理部59に提供される。サービス管理部59は、端末から提供された要求の内容をチェックする。サービス管理部59は、要求がサービス中断要求の場合、データ管理部57を用いて状態管理データ58bのサービスステータスを中断状態とする。例えば、サービス管理部59は、現在利用中となっているステータスを中断状態に変更する。または、ユーザからの中断要求にサービスIDを含め、サービス管理部59は、中断要求のサービスIDに対応するサービスステータスを中断状態とする。
続いて、ユーザは、利用終了要求をシームレスシステム50に提供する。
利用終了要求は、端末接続部55を経由してサービス管理部59に提供される。サービス管理部59は、端末から提供された要求の内容をチェックする。サービス管理部59は、要求が利用終了要求の場合、ユーザ管理部56を用いてユーザ管理データ58aのシステムステータスを終了状態に更新し、サービスの利用を終了する。
図40から図42までは、上記図35から図39までの動作において中断されたサービスの利用を別の端末から再開する動作を示すシーケンス図である。
まず、ユーザは、上記図35から図39までにおいて用いた端末とは別の端末を用いて、シームレスシステム50に対して接続要求を提供する。すると、上記図35の場合と同様にユーザの認証処理が行われる。
次に、ユーザによって中断中のサービスの再開が要求される。例えば、サービス管理部59は、ユーザの認証後に、中断中のサービスを選択し、シームレスシステム50から端末に返却される画面に中断中のサービスの一覧を含める。ユーザの操作する端末は、中断中のサービスの一覧を表示し、その中からユーザに選択されたサービスについて利用再開を求める。
サービス利用再開要求は、端末から端末接続部55を経由してサービス管理部59に提供される。
サービス管理部59は、データ管理部57を用いてサービスの実行状態に関する状態管理データ58bを取得し、端末から受け付けた要求の内容をチェックする。
サービス管理部59は、受け付けた要求がサービス再開要求の場合、まず、再開対象のサービスの情報を取り出す。再開対象のサービスを特定する方法としては、端末からのサービス再開要求のパラメータとして、サービスを特定するためのサービス識別データを含める方法、中断中のステータスのサービスを再開対象とみなして再開する方法などがある。
次に、サービス管理部59は、取り出した再開対象のサービスの情報に基づいて、再開処理を実行する。
まず、サービス管理部59は、サービスの利用を再開したため、データ管理部57を用いて状態管理データ58bにおける再開対象のサービスのサービスステータスを更新する。
サービス管理部59は、再開処理を実行する。例えば、サービス管理部59は、中断前にネットワークサービスから得たコンテンツの全体(ネットワークサービスから得たHTTPレスポンスの全体)を記録しておき、再開時に記録されていたコンテンツを書換部60による書き換え、最適化部8による端末に合わせた表示最適化を行った後に端末に提供する。
また、例えば、サービス管理部59は、中断前にネットワークサービスに提供したHTTPリクエストを記録しておき、再開時に記録されていたHTTPリクエストをネットワークサービスに対して提供し、ネットワークサービスからコンテンツを取得し、書き換え及び最適化後に端末に提供する。
以上のように本実施の形態では、ある端末の作業を中断し、他の端末で作業を再開する場合に、作業を再開する端末において中断する直前の状態を再現できる。すなわち、Webブラウザを具備する複数の端末間で、サービスを中断・再開させることができる。
また、本実施の形態では、端末側環境として、一般的に流通しているWebブラウザ以外の特別なコンポーネントを追加することなく、ある端末で行っていた作業を他の端末で再開することができる。また、同一端末で時間を隔てて一時中断の後に作業を再開することもできる。したがって、ユーザは、容易かつ迅速に、シームレスシステム50によるシームレスサービスを受けることができる。
また、その機能をパーソナルコンピュータ、PDA、携帯電話など、さまざまな種別の端末に対応して利用することができ、OS(Operating System)が異なっていても利用可能である。
(第6の実施の形態)
図43は、本実施の形態に係るシームレスシステムの構成の例を示すブロック図である。
シームレスシステム63に具備される記録部5には、ユーザ管理データ67a、状態管理データ67bを含むユーザプロファイルデータ58が記録されている。
シームレスシステム63は、記録媒体64に記録されているシームレスプログラム65を読み込み、実行することにより、端末接続部55、状態受付部66、ユーザ管理部56、データ管理部57、サービス管理部68、付加部69、最適化部8としての機能を実現する。
端末群70の各端末701〜70nは、ネットワーク2経由でシームレスシステム63に接続されている。各端末701〜70nは、それぞれブラウザ711〜71nを具備する。
ブラウザ711〜71nは、一般的に流通しているブラウザであり、例えば市販のパーソナルコンピュータにインストールされているブラウザであってもよい。
一般的に流通しているブラウザは、プロキシサーバを設定する機能、クライアントサイドスクリプト機能、クライアントサイドスクリプトを利用してクライアントからサーバに情報を通知する機能、ハイパーリンクのクリック時にハイパーリンクのクリックイベントをアクセス先に通知し、アクセス先に対して情報をアップロードする機能を具備する。
端末からシームレスシステム63にアクセスする場合、ブラウザ711〜71nではプロキシサーバ機能の設定が行われ、シームレスシステム63がプロキシサーバとして設定される。すると、ネットワークサービスやローカルサービスのURLを指定したブラウザ711〜71nからのリクエストは、ブラウザ711〜71nの持つ機能により全て自動的にシームレスシステム63に提供される。
本実施の形態では、ブラウザのプロキシサーバ機能を利用することにより、端末とネットワークサービスの間のやり取りがシームレスシステム63によって中継される。
付加部69は、端末のブラウザの利用状態をシームレスシステム63が取得するための状態通知スクリプトをコンテンツに埋め込む処理を行う。ここで、状態通知スクリプトは、ブラウザに具備されるクライアントサイドスクリプト機能、クライアントサイドスクリプトを利用したクライアントからサーバへの情報通知機能とを用いて、端末の状態をシームレスシステム63に提供するスクリプトである。
コンテンツに状態通知スクリプトを埋め込む(シームレスシステム63が機器の状態情報を自己のシステムに通知する命令を埋め込む)ことにより、ブラウザにおいてユーザによりハイパーリンクがクリックされ、ブラウザの表示対象がクリック時に表示されているページから別のページへ遷移する場合、あるいはブラウザウィンドウを閉じる機能によりウィンドウが閉じられる場合などに、端末からシームレスシステム63に対して、ページが移ったことやウィンドウが閉じられたことなどを示す状態情報が提供される。
状態受付部66は、例えばブラウザにおいてハイパーリンクがクリックされた時又はウィンドウが閉ざされた時など、付加部69において付加された状態通知スクリプトが呼び出された場合に、シームレスシステム63に提供される状態情報を受け付ける。状態受付部66は、その状態情報をサービスステータスとして、データ管理部57を用いて状態管理データ67bに記録する。
以上のような構成を持つシームレスシステム63は、端末とネットワークサービスの間の全リクエストを中継している。このため、どのページが端末側に提供されたかを知ることができる。この全リクエストは図26ではURL(処理識別データに対応)として状態管理データ58bに記録される。
また、シームレスシステム63は、付加部69においてコンテンツに状態通知スクリプトの埋め込みを行うことにより、端末側でウィンドウが閉じたり、他のページに遷移したりすることにより表示されなくなった消失ページを端末側から受け付け、知ることができる。
そして、シームレスシステム63は、端末に提供された全ページと消失ページの差分をとることにより、どのページが端末に表示されているのかを知ることが可能である。
サービス管理部68は、ユーザの端末利用終了時にどのページが表示されていたのかを中断機能により判断し、記録する。また、サービス管理部68は、再開時に、再開機能により中断されたと判断されたページを再度表示する。
図44は、サービスからWebブラウザに提供される結果データの第1の変換例を示すブロック図である。
付加部69は、URL「http://xxx/xxx.html」のページ80を受け付ける。
すると、付加部69は、このページが遷移した場合又はページが閉じた場合にシームレスシステム63の状態受付部66をアクセスするとともにこのページのURL「http://xxx/xxx.html」を端末から状態受付部66に提供するための命令を含む状態通知スクリプトを、URL「http://xxx/xxx.html」のページ80に付加する。
そして付加後のページ80aが端末に提供される。
付加後のページ80aに記載されている「window.open(‘http://server/jyoutaiuketuke?url=http://xxx/xxx.html’)」は、ブラウザ上からこのページ80aが消失すると、URL「/server/jyoutaiuketuke」を読み出すとともに、この消失したページを示すURL「/xxx/xxx.html」を通知する旨の命令である。
図45は、サービスからWebブラウザに提供される結果データの第2の変換例を示すブロック図である。
付加部69は、URL「http://xxx/xxx.html」のページ80が遷移した場合又はページが閉じた場合にシームレスシステム63の状態受付部66をアクセスするとともにこのページを示すページIDを端末から状態受付部66に提供するための命令を含む状態通知スクリプトを、URL「http://xxx/xxx.html」のページ80に付加し、付加後のページ80bを作成する。シームレスシステム63は、受け付けたページIDから、どのページが遷移又は閉じたのか認識できる。
上記のようなシームレスシステム63の動作は、図46〜52で表される。図46〜52は、時系列にそって継続する一連の動作を表す。
図46及び図47は、ユーザがサービスの利用開始を要求してからコンテンツが表示されるまでの動作を示すシーケンス図である。
図48及び図49は、コンテンツ表示後に継続してサービスが呼び出され、この呼出に対するコンテンツが表示されるまでの動作を示すシーケンス図である。
図50は、上記図49の状態から作業を中断する場合の動作を示すシーケンス図である。
図51及び図52は、上記図46から図50までの動作において中断されたサービスの利用を別の端末から再開する動作を示すシーケンス図である。
本実施の形態では、上記第5の実施の形態の場合と異なり、ページ中の全ハイパーリンクを書き換えなくてもよい利点がある。
例えば、クライアントサイドスクリプトを用いて端末側でハイパーリンクが動的に生成される場合がある。このような場合、シームレスシステムを経由するように予めページのハイパーリンクを書き換えて端末に提供することは困難である。しかしながら、本実施の形態では、ブラウザのプロキシサーバ設定機能により、端末からのアクセスは一律にシームレスシステム63経由となる。このため、端末側でハイパーリンクが動的に生成されても、シームレスシステム63によるシームレスサービスを提供することができる。
また、本実施の形態では、複数のウィンドウで複数のページを表示する機能を有するブラウザを用いる場合であっても、シームレスシステム63が各ウィンドウについて状態を認識し、シームレスサービスを提供するため、複数の作業ウィンドウの状態を中断し、再開することができる。
(第7の実施の形態)
本実施の形態では、上記第5の実施の形態に係るシームレスシステム50と上記第6の実施の形態に係るシームレスシステム63とを組み合わせたシームレスシステムについて簡単に説明する。
図53は、本実施の形態に係るシームレスシステムの構成の例を示すブロック図である。
シームレスシステム72は、上記第5の実施の形態に係るシームレスシステム50と上記第6の実施の形態に係るシームレスシステム63の双方の機能を独立に具備するのみではなく、管理しているデータは同一にしている。
このため、ユーザは、例えば携帯電話などを用いて上記第5の実施の形態に対応する動作により作業を開始し、一旦この作業を中断し、その後にデスクトップ型パーソナルコンピュータを用いて上記第6の実施の形態に対応する動作により作業を再開することができる。
すなわち、例えば携帯電話などのように、端末が、プロキシサーバ設定機能、クライアントサイドスクリプト機能、クライアントサイドスクリプトを利用したクライアントからサーバへの情報通知機能を具備しない場合、上記第5の実施の形態に対応する動作によりシームレスサービスを提供できる。
一方、パーソナルコンピュータなどのように、端末が、プロキシサーバ設定機能、クライアントサイドスクリプト機能、クライアントサイドスクリプトを利用したクライアントからサーバへの情報通知機能を具備する場合、上記第6の実施の形態に対応する動作によりハイパーリンク動的生成ページに対して中断再開可能なシームレスサービスを提供できる。
本発明の第1の実施の形態に係るシームレスシステムの構成例を示すブロック図。 第1の実施の形態に係るユーザプロファイルデータの一例を示す図。 第1の実施の形態に係るシームレスシステムの処理の一例を示すフローチャート。 第1の実施の形態においてサービスの開始、中断、再開が要求された場合の処理の一例を示すフローチャート。 第1の実施の形態における端末の接続からサービス開始までの動作例を示すシーケンス図。 第1の実施の形態においてユーザが利用中のサービスを中断する場合の動作例を示すシーケンス図。 第1の実施の形態においてユーザが他の端末からサービスの再開を要求する場合の動作例を示すシーケンス図。 第1の実施の形態に係るユーザプロファイルデータの遷移状態の一例を示す図。 第1の実施の形態に係るシームレスシステムによる第1のサービス継続例を示すブロック図。 第1の実施の形態に係るシームレスシステムによる第2のサービス継続例を示すブロック図。 第1の実施の形態に係るシームレスシステムによる第3のサービス継続例を示すブロック図。 第1の実施の形態に係るシームレスシステムとサービスサーバとの間の第1のセッション維持例を示すブロック図。 第1の実施の形態に係るシームレスシステムとサービスサーバとの間の第2のセッション維持例を示すブロック図。 第1の実施の形態に係るシームレスシステムとサービスサーバとの間の第3のセッション維持例を示すブロック図。 第1の実施の形態に係るシームレスシステムをユビキタス・システムに適用した例を示すブロック図。 本発明の第2の実施の形態に係るシームレスシステムの構成の例を示すブロック図。 本発明の第3の実施の形態に係る端末の接続からサービス開始までの動作例を示すシーケンス図。 第3の実施の形態においてユーザが利用中のサービスを中断する場合の動作例を示すシーケンス図。 第3の実施の形態においてユーザが他の端末を利用してサービスの再開を要求する場合の動作例を示すシーケンス図。 第3の実施の形態に係るユーザプロファイルデータの遷移状態の一例を示す図。 本発明の第4の実施の形態に係るユーザプロファイルデータの一例を示す図。 第4の実施の形態において端末の接続からサービス中断までの動作例を示すシーケンス図。 第4の実施の形態においてサービスの中断後ユーザが他の端末を利用してサービスの再開を要求する場合の動作例を示すシーケンス図。 本発明の第5の実施の形態に係るシームレスシステムの構成例を示すブロック図。 ユーザ管理データの具体例を示す図。 状態管理データの具体例を示す図。 状態管理データに含まれるリクエストの一例を示す図。 状態管理データに含まれる実行データの一例を示す図。 作業の一例を示すブロック図。 第5の実施の形態におけるサービスからWebブラウザに提供される実行データの第1の変換例を示すブロック図。 第5の実施の形態におけるサービスからWebブラウザに提供される実行データの第2の変換例を示すブロック図。 第5の実施の形態におけるサービスからWebブラウザに提供される実行データの第3の変換例を示すブロック図。 第5の実施の形態におけるサービスからWebブラウザに提供される実行データの第4の変換例を示すブロック図。 第5の実施の形態におけるサービスからWebブラウザに提供される実行データの第5の変換例を示すブロック図。 第5の実施の形態においてユーザがサービスの利用開始を要求してからコンテンツが表示されるまでの前段動作を示すシーケンス図。 第5の実施の形態においてユーザがサービスの利用開始を要求してからコンテンツが表示されるまでの後段動作を示すシーケンス図。 第5の実施の形態においてコンテンツ表示後に継続してサービスが呼び出された場合の前段動作を示すシーケンス図。 第5の実施の形態においてコンテンツ表示後に継続してサービスが呼び出された場合の後段動作を示すシーケンス図。 第5の実施の形態においてサービスを中断する場合の動作を示すシーケンス図。 第5の実施の形態において中断されたサービスの利用を別の端末から再開する場合の前段動作を示すシーケンス図。 第5の実施の形態において中断されたサービスの利用を別の端末から再開する場合の中断動作を示すシーケンス図。 第5の実施の形態において中断されたサービスの利用を別の端末から再開する場合の後段動作を示すシーケンス図。 本発明の第6の実施の形態に係るシームレスシステムの構成例を示すブロック図。 第6の実施の形態においてサービスからWebブラウザに提供される実行データの第1の変換例を示すブロック図。 第6の実施の形態においてサービスからWebブラウザに提供される実行データの第2の変換例を示すブロック図。 第6の実施の形態においてユーザがサービスの利用開始を要求してからコンテンツが表示されるまでの前段動作を示すシーケンス図。 第6の実施の形態においてユーザがサービスの利用開始を要求してからコンテンツが表示されるまでの後段動作を示すシーケンス図。 第6の実施の形態においてコンテンツ表示後に継続してサービスが呼び出された場合の前段動作を示すシーケンス図。 第6の実施の形態においてコンテンツ表示後に継続してサービスが呼び出された場合の後段動作を示すシーケンス図。 第6の実施の形態において作業を中断する場合の動作を示すシーケンス図。 第6の実施の形態において中断されたサービスの利用を別の端末から再開する場合の前段動作を示すシーケンス図。 第6の実施の形態において中断されたサービスの利用を別の端末から再開する場合の後段動作を示すシーケンス図。 本発明の第7の実施の形態に係るシームレスシステムの構成例を示すブロック図。

Claims (24)

  1. ネットワーク経由で接続されている第1の機器から受け付けたユーザ識別データと、前記ネットワーク経由で接続されているサービスサーバで実行され前記第1の機器から実行を要求された処理を示す処理識別データとを対応付けた利用状態データを管理する管理部と、
    前記処理識別データの示す処理の再開を実現するために用いられる再開実現データを前記利用状態データに登録する保存部と、
    前記管理部によって管理されている前記利用状態データに対して前記保存部によって前記再開実現データが登録された後、前記ネットワーク経由で接続されている第2の機器から再開要求と前記ユーザ識別データを受け付けた場合に、前記利用状態データに基づいて、前記第2の機器から受け付けられた前記ユーザ識別データに対応する前記処理識別データと前記再開実現データとを取得し、前記再開実現データに基づいて得られる前記処理識別データの示す処理の実行結果を、前記ネットワーク経由で前記第2の機器に提供する再開部と
    を具備するシームレス・ユビキタスシステム。
  2. 請求項1記載のシームレス・ユビキタスシステムにおいて、
    前記再開実現データは、前記処理を再開する再開ポイントを示すデータを含み、
    前記再開部は、前記再開ポイント以降の前記処理の実行結果を、前記第2の機器に提供する
    ことを特徴とするシームレス・ユビキタスシステム。
  3. 請求項1記載のシームレス・ユビキタスシステムにおいて、
    前記再開実現データは、前記第1の機器と前記処理との間で共用される属性データを含み、
    前記再開部は、前記属性データを用いて前記第2の機器と前記処理との関係を、前記第1の機器において中断イベントが発生する前の前記第1の機器と前記処理との関係とする
    ことを特徴とするシームレス・ユビキタスシステム。
  4. 請求項1記載のシームレス・ユビキタスシステムにおいて、
    前記保存部は、前記第1の機器において中断イベントが発生した場合に前記処理を中断した旨を示す状態データを前記利用状態データに登録し、
    前記再開部は、前記中断イベント発生後に前記再開要求と前記ユーザ識別データを受け付けた場合に、前記利用状態データの中から、前記ユーザ識別データに対応し前記状態データが中断を示す再開用の処理識別データと再開用の再開実現データとを取得し、前記再開用の再開実現データに基づいて得られる前記再開用の処理識別データの示す処理の実行結果を、前記第2の機器に提供する
    ことを特徴とするシームレス・ユビキタスシステム。
  5. 請求項1記載のシームレス・ユビキタスシステムにおいて、
    前記第1の機器と前記第2の機器と前記処理のうちの少なくとも一つから受け付けたコンテンツの形式を、提供先の形式に変換する最適化部をさらに具備する
    ことを特徴とするシームレスシステム。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のシームレス・ユビキタスシステムにおいて、
    前記第1の機器及び前記第2の機器から前記サービスサーバへのアクセスを、自シームレス・ユビキタスシステム経由で実現するために、前記処理の実行結果に含まれているアドレス情報を書き換える書換部をさらに具備することを特徴とするシームレス・ユビキタスシステム
  7. ネットワーク経由で接続されている第1の機器から受け付けたユーザ識別データと、前記ネットワーク経由で接続されているサービスサーバで実行され前記第1の機器から実行を要求された処理を示す処理識別データとを対応付けた利用状態データを管理する管理部と、
    前記管理部によって前記ユーザ識別データが受け付けられて前記利用状態データが管理されており、その後前記ネットワーク経由で接続されている第2の機器から再開要求と前記ユーザ識別データを受け付けた場合に、前記利用状態データに基づいて、前記第2の機器から受け付けられた前記ユーザ識別データに対応する前記処理識別データを取得し、前記処理識別データの示す処理の実行結果を、前記ネットワーク経由で前記第2の機器に提供する再開部と
    を具備するシームレス・ユビキタスシステム。
  8. 請求項7記載のシームレス・ユビキタスシステムにおいて、
    前記第1の機器及び前記第2の機器から前記サービスサーバへのアクセスを、自シームレス・ユビキタスシステム経由で実現するために、前記処理の実行結果に含まれているアドレス情報を書き換える書換部をさらに具備することを特徴とするシームレス・ユビキタスシステム
  9. ネットワーク経由で接続されている第1の機器から受け付けたユーザ識別データと、前記ネットワーク経由で接続されているサービスサーバで実行され前記第1の機器から実行を要求された処理を示す処理識別データとを対応付けた利用状態データを管理する管理部と、
    前記第1の機器において中断イベントが発生した場合に、前記処理識別データの示す処理を中断した旨を示す状態データを前記利用状態データに登録する保存部と、
    前記管理部によって管理されている前記利用状態データに対して前記保存部によって前記状態データが登録された後、前記ネットワーク経由で接続されている第2の機器から再開要求と前記ユーザ識別データを受け付けた場合に、前記利用状態データの中から、前記第2の機器から受け付けられた前記ユーザ識別データに対応し前記状態データが中断を示す再開用の処理識別データを取得し、前記再開用の処理識別データの示す処理の実行結果を、前記ネットワーク経由で前記第2の機器に提供する再開部と
    を具備するシームレス・ユビキタスシステム。
  10. 請求項9記載のシームレス・ユビキタスシステムにおいて、
    前記第1の機器及び前記第2の機器から前記サービスサーバへのアクセスを、自シームレス・ユビキタスシステム経由で実現するために、前記処理の実行結果に含まれているアドレス情報を書き換える書換部をさらに具備することを特徴とするシームレス・ユビキタスシステム。
  11. 請求項6,8,10のうちのいずれか1項に記載のシームレス・ユビキタスシステムにおいて、
    前記書換部は、前記サービスサーバから前記自シームレス・ユビキタスシステム経由で前記第1の機器に提供されるコンテンツに他の処理のアドレス情報が含まれる場合に、前記他の処理のアドレス情報に基づいて前記他の処理のアドレス情報を自シームレス・ユビキタスシステムのリンク情報を含んだ前記他の処理のアドレス情報に書き換え
    前記管理部は、前記書換部に書き換えられた前記他の処理のアドレス情報に基づいて前記他の処理の処理識別データを受信すると、前記ユーザ識別データと前記他の処理の処理識別データとを対応付けて前記利用状態データ保存する
    ことを特徴とするシームレス・ユビキタスシステム
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のシームレス・ユビキタスシステムにおいて、
    前記管理部は、前記第1の機器から受け付けたユーザ識別データと前記第1の機器から実行を要求された処理を示す処理識別データと前記処理の状態情報とを対応付けた利用状態データを管理し、
    前記サービスサーバから前記第1の機器に提供されるコンテンツに前記第1の機器の前記状態情報を自シームレス・ユビキタスシステムに通知する命令を埋め込む付加部をさらに具備する
    ことを特徴とするシームレス・ユビキタスシステム。
  13. ユビキタスシステムに備えられるコンピュータを、
    ネットワーク経由で接続されている第1の機器から受け付けたユーザ識別データと、前記ネットワーク経由で接続されているサービスサーバで実行され前記第1の機器から実行を要求された処理を示す処理識別データとを対応付けた利用状態データ、を管理する管理手段、
    前記処理識別データの示す処理の再開を実現するために用いられる再開実現データを前記利用状態データに登録する保存手段、
    前記管理手段によって管理されている前記利用状態データに対して前記保存手段によって前記再開実現データが登録された後、前記ネットワーク経由で接続されている第2の機器から再開要求と前記ユーザ識別データを受け付けた場合に、前記利用状態データに基づいて、前記第2の機器から受け付けられた前記ユーザ識別データに対応する前記処理識別データと前記再開実現データとを取得し、前記再開実現データに基づいて得られる前記処理識別データの示す処理の実行結果を、前記ネットワーク経由で前記第2の機器に提供する再開手段
    として機能させるためのプログラムを記録する記録媒体。
  14. ユビキタスシステムに備えられるコンピュータを、
    ネットワーク経由で接続されている第1の機器から受け付けたユーザ識別データと、前記ネットワーク経由で接続されているサービスサーバで実行され前記第1の機器から実行を要求された処理を示す処理識別データとを対応付けた利用状態データ、を管理する管理手段、
    前記管理手段によって前記ユーザ識別データが受け付けられて前記利用状態データが管理されており、その後前記ネットワーク経由で接続されている第2の機器から再開要求と前記ユーザ識別データを受け付けた場合に、前記利用状態データに基づいて、前記第2の機器から受け付けられた前記ユーザ識別データに対応する前記処理識別データを取得し、前記処理識別データの示す処理の実行結果を、前記ネットワーク経由で前記第2の機器に提供する再開手段
    として機能させるためのプログラムを記録する記録媒体。
  15. ユビキタスシステムに備えられるコンピュータを、
    ネットワーク経由で接続されている第1の機器から受け付けたユーザ識別データと、前記ネットワーク経由で接続されているサービスサーバで実行され前記第1の機器から実行を要求された処理を示す処理識別データとを対応付けた利用状態データ、を管理する管理手段、
    前記第1の機器において中断イベントが発生した場合に、前記処理識別データの示す処理を中断した旨を示す状態データを前記利用状態データに登録する保存手段、
    前記管理手段によって管理されている前記利用状態データに対して前記保存手段によって前記状態データが登録された後、前記ネットワーク経由で接続されている第2の機器から再開要求と前記ユーザ識別データを受け付けた場合に、前記利用状態データの中から、前記第2の機器から受け付けられた前記ユーザ識別データに対応し前記状態データが中断を示す再開用の処理識別データを取得し、前記再開用の処理識別データの示す処理の実行結果を、前記ネットワーク経由で前記第2の機器に提供する再開手段
    として機能させるためのプログラムを記録する記録媒体。
  16. 請求項13乃至請求項15のいずれか1項に記載の記録媒体において、
    前記コンピュータを、さらに、
    前記第1の機器及び前記第2の機器から前記サービスサーバへのアクセスを、自シームレス・ユビキタスシステム経由で実現するために、前記処理の実行結果に含まれているアドレス情報を書き換える書換手段
    として機能させるためのプログラムを記録する記録媒体。
  17. 請求項16項記載の記録媒体において、
    前記書換手段は、前記サービスサーバから前記自シームレス・ユビキタスシステム経由で前記第1の機器に提供されるコンテンツに他の処理のアドレス情報が含まれる場合に、前記他の処理のアドレス情報に基づいて前記他の処理のアドレス情報を自シームレス・ユビキタスシステムのリンク情報を含んだ前記他の処理のアドレス情報に書き換え、
    前記管理手段は、前記書換手段に書き換えられた前記他の処理のアドレス情報に基づいて前記他の処理の処理識別データを受信すると、前記ユーザ識別データと前記他の処理の処理識別データとを対応付けて前記利用状態データに保存する
    ことを特徴とする記録媒体
  18. 請求項13乃至請求項17のいずれか1項に記載の記録媒体において、
    前記管理手段は、前記第1の機器から受け付けたユーザ識別データと前記第1の機器から実行を要求された処理を示す処理識別データと前記処理の状態情報とを対応付けた利用状態データを管理し、
    前記コンピュータを、さらに、
    前記サービスサーバから前記第1の機器に提供されるコンテンツに前記第1の機器の前記状態情報を自シームレス・ユビキタスシステムに通知する命令を埋め込む付加手段
    として機能させるためのプログラムを記録する記録媒体。
  19. ユビキタスシステムに備えられるコンピュータの処理継続方法において、
    前記コンピュータの管理部は、ネットワーク経由で接続されている第1の機器から受け付けたユーザ識別データと、前記ネットワーク経由で接続されているサービスサーバで実行され前記第1の機器から実行を要求された処理を示す処理識別データとを対応付けた利用状態データ、を管理し、
    前記コンピュータの保存部は、前記処理識別データの示す処理の再開を実現するために用いられる再開実現データを前記利用状態データに登録し、
    前記コンピュータの再開部は、前記管理部によって管理されている前記利用状態データに対して前記保存部によって前記再開実現データが登録された後、前記ネットワーク経由で接続されている第2の機器から再開要求と前記ユーザ識別データを受け付けた場合に、前記利用状態データに基づいて、前記第2の機器から受け付けられた前記ユーザ識別データに対応する前記処理識別データと前記再開実現データとを取得し、前記再開実現データに基づいて得られる前記処理識別データの示す処理の実行結果を、前記ネットワーク経由で前記第2の機器に提供する
    ことを特徴とするコンピュータの処理継続方法
  20. ユビキタスシステムに備えられるコンピュータの処理継続方法において、
    前記コンピュータの管理部は、ネットワーク経由で接続されている第1の機器から受け付けたユーザ識別データと、前記ネットワーク経由で接続されているサービスサーバで実行され前記第1の機器から実行を要求された処理を示す処理識別データとを対応付けた利用状態データ、を管理し、
    前記コンピュータの再開部は、前記管理部によって前記ユーザ識別データが受け付けられて前記利用状態データが管理されており、その後前記ネットワーク経由で接続されている第2の機器から再開要求と前記ユーザ識別データを受け付けた場合に、前記利用状態データに基づいて、前記第2の機器から受け付けられた前記ユーザ識別データに対応する前記処理識別データを取得し、前記処理識別データの示す処理の実行結果を、前記ネットワーク経由で前記第2の機器に提供する
    ことを特徴とするコンピュータの処理継続方法
  21. ユビキタスシステムに備えられるコンピュータの処理継続方法において、
    前記コンピュータの管理部は、ネットワーク経由で接続されている第1の機器から受け付けたユーザ識別データと、前記ネットワーク経由で接続されているサービスサーバで実行され前記第1の機器から実行を要求された処理を示す処理識別データとを対応付けた利用状態データ、を管理し、
    前記コンピュータの保存部は、前記第1の機器において中断イベントが発生した場合に、前記処理識別データの示す処理を中断した旨を示す状態データを前記利用状態データに登録し、
    前記コンピュータの再開部は、前記管理部によって管理されている前記利用状態データに対して前記保存部によって前記状態データが登録された後、前記ネットワーク経由で接続されている第2の機器から再開要求と前記ユーザ識別データを受け付けた場合に、前記利用状態データの中から、前記第2の機器から受け付けられた前記ユーザ識別データに対応し前記状態データが中断を示す再開用の処理識別データを取得し、前記再開用の処理識別データの示す処理の実行結果を、前記ネットワーク経由で前記第2の機器に提供する
    ことを特徴とするコンピュータの処理継続方法
  22. 請求項19乃至請求項21のいずれか1項に記載のコンピュータの処理継続方法において、
    前記コンピュータの書換部は、前記第1の機器及び前記第2の機器から前記サービスサーバへのアクセスを、自シームレス・ユビキタスシステム経由で実現するために、前記処理の実行結果に含まれているアドレス情報を書き換える
    ことを特徴とするコンピュータの処理継続方法
  23. 請求項22項記載のコンピュータの処理継続方法において、
    前記書換部は、前記サービスサーバから前記自シームレス・ユビキタスシステム経由で前記第1の機器に提供されるコンテンツに他の処理のアドレス情報が含まれる場合に、前記他の処理のアドレス情報に基づいて前記他の処理のアドレス情報を自シームレス・ユビキタスシステムのリンク情報を含んだ前記他の処理のアドレス情報に書き換え、
    前記管理部は、前記書換部に書き換えられた前記他の処理のアドレス情報に基づいて前記他の処理の処理識別データを受信すると、前記ユーザ識別データと前記他の処理の処理識別データとを対応付けて前記利用状態データに保存する
    ことを特徴とするコンピュータの処理継続方法
  24. 請求項19乃至請求項23のいずれか1項に記載のコンピュータの処理継続方法において、
    前記管理部は、前記第1の機器から受け付けたユーザ識別データと前記第1の機器から実行を要求された処理を示す処理識別データと前記処理の状態情報とを対応付けた利用状態データを管理し、
    前記コンピュータの付加部は、前記サービスサーバから前記第1の機器に提供されるコンテンツに前記第1の機器の前記状態情報を自シームレス・ユビキタスシステムに通知する命令を埋め込む
    ことを特徴とするコンピュータの処理継続方法
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