JP4301904B2 - 包装用袋及びその包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、包装用袋及びこの包装用袋に被包装物を収納した包装体に関し、詳細には、ティッシュペーパー、ペーパータオル、またはトイレットペーパーロールなどの比較的軽量な被包装物を収納する包装用袋に関する。
ティッシュペーパーやトイレットペーペーロールなどの製品は、1個ずつまたは複数個を積み重ねた状態でプラスチック製の包装体に収納されて包装体となって販売されていることが多い。従来のこのような包装体には、図8に図示するようなものがある。この包装体には複数のティッシュペーパーボックスが包装袋に収納されており、その包装袋の上端には、包装体を手に吊り下げて搬送できるようにした手吊り部が形成されるようになっている。図9は、図8に図示した包装袋の製造工程を段階的に示す平面図である。図9において、両側面が一定幅に折り込まれた(すなわちガセット折り)筒状の袋の頂辺が、底辺に向って所定長で対称的に設けた2本のスリットにより3分割され、それぞれのスリットの終端部には小穴が設けられており、左辺と右辺の上辺部分は所定の長さ切り取られて中央辺よりも低く形成されている。左右辺及び中央辺にはそれぞれの縁に近接した領域においてヒートシール部が設けられている。底辺は開口されており、この開口部から被包装物を収納し閉鎖することにより、1つ以上の被包装物を収納し、上辺中央部分が手吊り部として機能し、これにより搬送できるようになっている。スリットの終端部に小穴を形成することにより被包装物を複数個収納することによる荷重がかかってもスリットが袋の底辺に向って裂けたりするような不都合を回避できるものと考えられる。このようなティッシュペーパーなどの包装用袋には上述したような小穴が形成されていないティッシュペーパー用包装袋が開示されている。(例えば特許文献1参照。)特許文献1に開示された発明においては、スリット終端部に小穴を形成する段階が省かれる。
実用新案出願公開番号第62−16839号公報
上記背景技術に開示された包装用袋のいずれもが、フィルムの左右辺の上部を切り取る構成により袋の持ち手部が形成されるようになっている。また、袋の持ち手部に強度を与えるためにスリットの終端部に小穴が形成されている。この構成においては、小穴を形成するための別の作業が必要とされる。
このような構成を有する包装用袋を製造するには、通常のプラスチック製袋の製造機には組み込まれていない、小穴抜き設備、上辺の一部のみを切り抜くための設備などが必要とされより複雑な機構を要する。さらにフィルムから切り抜かれた廃棄物を収集し、処理するための設備などが必要とされる。さらに、このような設備を付加し、包装用袋を製造する場合、上述の工程を高速で行うことは困難である。従って、製造ラインを自動化し、高速化することは難しいものとなる。
また、左右辺の上部または小穴を切り抜いた後のフィルムの切除部分が資源の無駄になり、これを廃棄するための廃棄処理が必要とされるといった問題が発生する。さらに、包装用袋の材質がポリオレフィン系の熱可塑性樹脂を使用しているために、切除部分の廃棄処理時に散乱するようなことが発生すると、作業者が滑ってしまうといった作業安全上の問題も発生する。
本発明は、上述の従来技術の欠点を回避し、このような公知の技術と比較して、より簡単な構成から形成されていながらも、使用時には十分な強度を有し、しかも、このような簡単な構成により製造工程において必要とされる設備が最小のものですみ、さらには使用される材料の無駄がなくなるようになった、持ち手を有する熱可塑性樹脂製の包装用袋を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明による持ち手部を備えた包装用袋は、熱可塑性樹脂フィルムからなる。フィルムは、前後面と両側面とを有するほぼ筒状であり、上部及び底部は開放状態になっている。フィルムは、両側面を折り込んでガセットを形成して前後面を重ね合わせることにより形成されるフィルム長手方向に対向する頂辺と底辺及びこれらを接続するフィルム幅方向に対向する両側端とを有している。本発明の包装用袋を構成するフィルムは、頂辺に近接した位置において、フィルムの幅方向全体にわたり頂辺にほぼ平行にガセットとともにフィルムの前後を重ね合わせて融着された第1の融着部と、該第1融着部より所定距離下方の各両側端から、第1の融着部にほぼ平行に、ガセットの2つの折り込み線のうちそれぞれ近い方の折り込み線にほぼ到る一対の第2の融着部と、を備えている。さらに、一対の切込み線が、頂辺の縁が各折り込み線と交差する位置よりフィルム幅方向中央寄りである縁の所定の位置から、第1融着部を超えて頂辺に対し垂直な線にほぼ沿って、あるいは第1融着部を越えてガセット折り込み線に向ってこれに達することがないように、頂辺の中心線に対し左右対称に形成されている。一対の切込み線は、使用時に包装用袋の持ち手部を形成できるような長さを有するようになっている。
本発明の別の態様によれば、頂辺の中心線に対し対称に形成された一対の切込み線の各々は直線であればよい。
さらに、本発明の別の態様によれば、頂辺の中心線に対し対称に形成された一対の切込み線の各々は、縁の所定の位置から、各切込み線の終端が末広がりになるように各ガセット折り込み線に向って緩やかな弧状を形成するようになっていればよい。
さらに、本発明の別の態様によれば、一対の切込み線の各々の終端は、切込み線の最下端部からさらに近い方のガセット折り込み線に向って上方に弧状を形成するようにして終了するようになっていてもよい。
本発明の好ましい態様によれば、切込み線の各々は、下降線と上昇線とこれらを接続する連結部と、を有しており、下降線は、頂辺に対する垂直線に対しほぼ10度の角度をなすようにして頂辺の縁からこれに近い方のガセット折り込み線に向って下向きに形成されており、上昇線は、頂辺の垂直線と直交する線に対しほぼ10度の角度をなすようにして下降線に続いて上向きにガセット折り込み線に向って形成されており、さらに連結部は、緩やかな弧状を形成するようになっていることが好ましい。
さらに本発明において、包装用袋に被包装物が収納され搬送される際に持ち手部の一部として機能する切込み線の最下端部が、最上部に位置する前記被包装物の上面上に位置するように切込み線の長さが決定されることが好ましい。
さらに、本発明の包装体は、本発明による包装用袋に被包装物を収納して、袋を収縮包装せさることにより形成される。
本発明の包装用袋の構成によれば、ガセットが形成された筒状のフィルムに第1融着部と第2融着部とを形成し、一対の切込み線を形成するといった簡単な構成であるにもかかわらず、袋の持ち手は強度の高いものとなる。袋の持ち手においては、第1融着部と第2融着部とを設けることにより、両切込み線と第1融着部と第2融着部の間隔とでなす空間を指入れ部とすることができる。また、特に、包装用袋内に被包装物が収納され搬送される場合、たとえ万が一最上部に位置する被包装物の上面において、第2融着部が破断するようなことがあっても、第1融着部により袋上部が破断することを防ぐことができる。また、フィルムの切り取りや切り欠き部が全くないために、特に頂辺部は直線状態であるために製造工程も簡易で容易なものである。さらに、フィルムには切り取られる部分がないために材料を無駄にすることがなく、また廃棄処理も簡易なものになる。
また、本発明の構成によれば、切込み線の形状が単純なものであるので、製造工程において切込み線形成用の刃も単純なものでよい。さらに、本発明によれば、単純な切込み線であっても、切込み線と第1融着部とにより形成される持ち手部の強度は極めて高い。
さらに、本発明の構成によれば、切込み線の最下端部が、最上部に位置する被包装物の上面上に位置するように構成されているので、包装用袋の強度がさらに向上する。従って、材料をより薄くできるといった、コストを低減できる有利な材料を採用することも可能となる。
さらには、以上のような本発明の構成により、製造設備が単純なものですむので、刃の研磨などを含むあらゆる設備のメンテナンス等が容易で改善されるから、これに伴う費用削減も大きな利点となる。
さらに、本発明の構成によれば、本発明の包装用袋に被包装物が収納されるとき圧縮包装できるために、包装体自体をコンパクトにでき、これら包装体を複数個さらに大きな箱に収納して、搬送したり、店頭に陳列するときにも、空間を有利に利用でき、さらに持ち手部がひらひらすることなく、持ち手部に他の包装物がぶつかって、持ち手部が切れてしまうといった不都合も回避できる。
以下、本発明の実施の形態を、図を参照して説明する。本明細書において、図全体を通し、同一の要素は同一の符号により表す。
図1を参照すると、本発明の包装用袋10は前後面と両側面とからなるほぼ筒状のフィルム1から形成され、該フィルムの両側面は折り込まれて、破線で図示する折り込み線3を有する幅dのガセット2が形成されている。フィルム1は、包装用袋10の上部に対応する頂辺と、袋10の底部に対応する底辺とを有しており、頂辺と底辺は開放状態である。包装用袋10を構成するフィルム1は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンや、ポリエチレンテレフタレートなどの一般的な熱可塑性樹脂から形成されていればよい。特に熱収縮性を有するものが好ましい。
図2は、本発明の第1の実施形態を表す、ガセット2が形成されてフィルム前後が重ね合わされた状態のフィルム1の正面図である。フィルム1の頂辺8の縁4の下方で、縁4に比較的隣接した位置において、ガセット2が形成されたままでフィルム1の前後面を重ね合わせた状態で、フィルム1の全幅方向にわたり、すなわち頂辺8の全幅にわたり頂辺にほぼ平行に連続して融着された第1融着部5が形成されている。第1融着部5を設ける位置は頂辺の縁4から10mm程度下がったところに設けることが好ましい。そうすることによって、後に包装体を収縮包装により形成したとき、第1融着部5より上部は、収縮包装されないので、持ち手部を起こすときの摘み部として有効である。また、第1融着部5をあまりに縁4に近く形成した場合には、製造時において連続した袋体を切断するに際しその融着部を切断してしまう危険があるが、上述の寸法を選択すれば、このような危険から遠ざけることができる。これは切断機械の精度を厳密にコントロールする必要がないので、それだけコスト的に有利な装置を使用することができることを意味する。このようにして第1融着部5を形成することにより、袋10の上部すなわちフィルム1の頂辺領域は閉鎖されることになる。
第1融着部5の下方に、これから所定の間隔があけられた両側端9のそれぞれの位置から、近い方のガセット2の折り込み線3にほぼ到る位置まで第1融着部5にほぼ平行に一対の第2の融着部6が形成されている。図示する第2融着部6は折り込み線3をわずかに越えた位置まで形成されているが、あるいは、折り込み線3のわずかに手前の位置まで形成されていてもよい。第2融着部6を設ける位置は、少なくとも第1融着部5から10mm程度底辺方向に下がった位置が好ましい。10mmより少ないと第1融着部5の上部辺をつまみとして持ち手部を起こし、指を入れようとしたときに、狭すぎて指を入れにくく、持ち手として不十分である。また、10mmより長いのは持ち手という点では有利であるが、その分、袋全長が長くなるためコスト的に不利になる。本発明において、融着部を形成するための融着法は、熱融着法であればよいが、これらに限定されることなく接着剤などを使用してもよいし、あるいはその他の様々な一般的なシール法を適用することも可能である。
切込み線7が、頂辺の縁4がガセット2の折り込み線3と交わる地点よりもフィルム1の幅方向中央寄りの所定の位置から、これに近い方の折り込み線3に向かって下方に、第1融着部5を越えて斜線状に設けられている。さらに、切込み線7´が、切込み線7とフィルム1の幅方向中心線に対しほぼ対称となるように設けられている。一対の切込み線7、7´によりほぼ末広がりの八の字形状を形成するようになっている。一対の切込み線7、7´のそれぞれはガセットの折り込み線3近傍まで形成されていてもよいが、これを超えてはならない。後にフィルム1が包装用袋10として使用されるときに、このような一対の切込み線7、7´によりフィルムの頂辺を含めた上部が3分割され、そのうちの中央の分割部分が持ち手として機能するようになり、第1融着部5と第2融着部6を設けることにより、両切込み線7、7´と第1融着部5と第2融着部6の間隔とでなす空間を指入れ部とすることができる。切込み線7、7´のそれぞれの長さは、持ち手となるとともに、吊り下げて搬送できるような程度の寸法であればよい。さらに、頂辺縁上における一対の切込み線7、7´間の距離の長さは、袋として使用されるとき使用者の手指を適切に入れることができ把持できるような寸法であればよい。
本件出願の発明者らは、多くの試行錯誤の結果、包装用袋の持ち手として大きな役割を果す切込み線、特にその形状が袋の耐重量性について極めて重要であることを見出した。そして、切込み線7、7´の形状を本実施形態のように八の字形状に形成することにより、従来のように頂辺の縁から下方に向って垂直方向に形成する場合に比較して、包装用袋10に被包装物が収納され搬送されるときに、包装用袋10の持ち手の耐重量性が向上することがわかった。
図3は本発明の第2の実施形態を示しており、切込み線7、7´の形状が異なることを除けば、第1の実施形態とほぼ同一の構成である。図3に図示する一対の切込み線7、7´は、第1の実施形態の切込み線がほぼ直線状であったのに対し、切込み線7、7´それぞれの縁4から切込み線の終端にかけて緩やかな弧状を形成するようになっている。2つの切込み線7、7´は第1の実施形態と同様にガセットの折り込み線3に向って八の字形状の末広がりになっている。
図4は本発明の第3の実施形態を示しており、第2の実施形態と同様に、切込み線7、7´の形状が異なることを除けば、第1の実施形態とほぼ同一の構成である。図4に図示する切込み線7、7´のそれぞれは、図3の切込み線と同様に、フィルム1の縁4から切込み線の終端にかけて緩やかな弧状を形成するようになっているが、さらにそれぞれの終端部11が、切込み線の最下端から、これに近い方のガセット折り込み線3を越えないように、折り込み線3に向って上方に延びている。上方に延びる切込み線も、緩やかな弧状を形成することが好ましい。本実施形態の構成による切込み線により、第1、第2の実施形態に比較して、持ち手の耐重量性がさらに向上する。
図5は本発明の第4の実施形態を示しており、第2、第3の実施形態と同様に、切込み線7、7´の形状が異なることを除けば、第1の実施形態とほぼ同一の構成である。図5に図示する切込み線7、7´のそれぞれは、縁4から下方に頂辺に対しほぼ垂直方向直線状に形成されており、切込み線の終端は、切込み線の最下端から、さらに近い方のガセット折り込み線3に向って緩やかに上方を向いており、切込み線7、7´のそれぞれは、あたかも「し」字形状と逆「し」字形状を形成するようになっている。
切込み線7、7´の終端は、第1から第5の実施例のいずれの場合においても、閉じない円形状などの形状で終了するようになっていてもよい。
図6は、本発明の第5の実施形態であり、本発明の最も好ましい実施形態をより具体的に示しており、第2、第3及び第4の実施形態と同様に、切込み線7、7´の形状が異なる点を除けば、第1の実施形態とほぼ同一の構成である。図6において、一対の切込み線7、7´は、縁4の所定の位置から、頂辺に対する垂直線に対し約10度の角度αを成して近い方のガセット折り込み線3に向って下方に切込み線の最下端部にまで直線状に延びる直線aを形成している。角度αは、10度よりも多少大きくてもよいし、あるいは小さくてもよい。しかし、角度αが、10度よりも大きく越える角度である場合には、直線aの長さが短くなりすぎてしまう。この結果、製造後の包装用袋の持ち手の長さに悪影響を及ぼすことになり、持ち手の長さが不十分なものになって使用者の手指を入れることが困難になる恐れがある。また、角度αが10度よりも小さくなるほどに包装用袋の使用中の耐重量性が低下する。さらに切込み線7、7´は、この最下端部から、頂辺に対する垂直線に直交する線に対し約10度の角度βを成して近い方のガセット折り込み線3へ上方に向かう直線bを形成している。最終的に切込み線7の終端部11はガセットの折り込み線3と交わったり、これを越えてはならない。切込み線7の終端部11はこのままで終了してもよいが、閉じない円形状等に丸くなっていてもよい。スリットの切込み線の直線aとbの連結部は、緩やかな弧状を形成するようになっている。このように本実施形態においては、切込み線7、7´のそれぞれは、下降直線aと上向き直線b及びこれらの連結部とから形成されている。
本実施形態の一対の切込み線7、7´の形状により製造される包装用袋の持ち手部分の耐重量性は極めて高い。また、本実施形態の切込み線を形成するための切り入れ刃の形状は単純なものですみ、刃の製作、さらには、刃の使用後の研磨なども極めて容易に行うことができるので、第1、第2、第3及び第4の実施形態の構成に比較して、製造後の包装用袋の耐重量性の性能とともに、製造工程の容易性においても最も実用的であり好ましいものである。
以上記載してきた実施形態1から5における、切込み線7、7´の長さについて図7を参照しさらに説明する。図6に図示した実施形態5を例にすると、切込み線の直線aは、被包装物が包装用袋10内に収納されたときに、最上部に位置する被包装物の上面の幅Wを基準にして定められることが好ましい。本件出願の発明者らは、切込み線7、7´により形成されるフィルム1の上部中央領域が包装用袋使用時の持ち手の一部として機能するとき、フィルム前後面に形成された直線a部分が立ち上がり切込み線の前後が広げられ、その立ち上がった部分を持ち手として吊り上げたとき直線aの最下端部のそれぞれが、最上部に位置する被包装物の上面の一辺を越えないような程度であることが、袋の耐重量性、すなわち強度の点において優れていることを見出した。例えば、図7において、被包装物の上面が矩形である場合、切込み線7、7´の直線aの最下端部が被包装物の矩形の長手方向の一辺に当たるような長さであると、その部分から包装用袋が破れてしまう可能性が高くなるし、一方、切込み線の直線aが被包装物の上面の長手方向の一辺を越えて下方に延びてしまうと、強度が低下し、切込み線の下端部から破断してまう可能性が高まる。すなわち、持ち手が形成され立ち上がったときに、第1融着部5と切込み線7と交わる点13から垂線を下ろして形成される辺と、直線aとにより形成される三角形の底辺の長さは、被包装物の上面の幅Wのほぼ1/2よりも小さいことが好ましい。
次に、もう一度図7を参照して、本発明の包装用袋10に被包装物を収納したときの包装体の最も好ましい例について説明する。この包装体は、図6に図示した構成により形成された包装用袋10内に矩形状ティッシュペーパーボックスを複数個段重ねして包装したものである。このティッシュペーパーの袋10内へ収納する手順について説明する。まず、袋10の開放されている底辺を広げ順次ティッシュペーパーボックスを袋の頂片に向けて押し込むようにして収納していく。ティッシュペーパーを収納していくに従って、折り込まれていたガセット2が広がっていく。このとき、一対の切込み線により袋の上部側が部分的に開放された状態となり、被包装物が押し込まれ収納されるに従ってこの領域が開き、空気が放散するので、押し込みを容易に高速にて行うことができる。被包装物が所定の位置にまで収納されると、底辺を折り畳んで、好ましくは、底辺全体を熱収縮させて被包装物の最下側の形状に沿ってぴったりと包装する。この場合においても、第2融着部6と切込み線7、7´のそれぞれが離れているために、空気の放散が速やかに、かつ十分に行われるので、空気の膨張により袋10が破損することがない。被包装物の最上面では、ガセットと第2融着部6とによりぴったりと包装されているとともに、中央部分では切込み線が前後に広げられ、持ち手部分が形成される。このようにして、本発明の包装用袋による包装体が完成することになる。なお、包装体を搬送中に、第2融着部が万が一破損するようなことがあっても第1融着部の存在によりこれを補助することができる。
本発明の構成の包装用袋は、従来に比較してより単純な構成でありながら、持ち手部は十分に耐荷重性であり、袋上部の強度も増大する。さらに、被包装物をコンパクトに収納できるという大きな利点を有する。そして、本発明の構成の袋を製造する際には、従来のようにフィルムの左右辺の上部が切り取られることなく、袋の切除されるべき部分がないことにより、資源の無駄がなく、廃棄物の処理が不要であり、さらには、生産性、経済性にすぐれ、作業安全性にも優れたものとなる。
本発明の包装用袋を構成するフィルムの切込み線が形成される前の概略図である。 本発明の包装用袋を構成するフィルムの第1実施形態の切込み線を表す正面図である。 本発明の包装用袋を構成するフィルムの第2実施形態の切込み線を表す正面図である。 本発明の包装用袋を構成するフィルムの第3実施形態の切込み線を表す正面図である。 本発明の包装用袋を構成するフィルムの第4実施形態の切込み線を表す正面図である。 本発明の包装用袋を構成するフィルムの第5実施形態の切込み線を表す正面図である。 本発明の包装用袋内に被包装物が収納されたとき包装体の斜視図である。 従来の包装用袋に物品が収納されたときの包装体の斜視図である。 図8に図示した包装用袋の製造順を表す正面図である。
符号の説明
1・・・フィルム
2・・・ガセット
3・・・ガセット折り込み線
4・・・頂辺の縁
5・・・第1融着部
6・・・第2融着部
7、7´・・・切込み線
8・・・頂辺
10・・・包装用袋

Claims (4)

  1. 熱可塑性樹脂フィルムからなる持ち手部を備えた包装用袋であって、前記フィルムは、前後面と両側面とを有するほぼ筒状であり、該両側面を折り込んでガセットを形成し、前記前後面を重ね合わせることにより形成される前記フィルム長手方向に対向する頂辺と底辺及びこれらを接続する前記フィルム幅方向に対向する両側端とを有しており、
    前記頂辺に近接した位置において、前記フィルムの幅方向全体にわたり前記頂辺にほぼ平行に前記ガセットとともに前記フィルムの前後を重ね合わせて融着された第1の融着部と、該第1融着部より所定距離下方の前記各両側端から、前記第1の融着部にほぼ平行に、前記ガセットの2つの折り込み線のうちそれぞれ近い方の折り込み線にほぼ到る一対の第2の融着部と、を備え、
    一対の切込み線が、前記頂辺の縁が前記各折り込み線と交差する位置より前記フィルム幅方向中央寄りである前記縁の所定の位置から、前記第1融着部を越えて前記ガセット折り込み線に向ってこれに達することがないように、前記頂辺の中心線に対し左右対称に形成されており、頂辺の中心線に対し対称に形成された前記一対の切込み線の各々は、前記縁の所定の位置から、前記各切込み線の終端が末広がりになるように前記各ガセット折り込み線に向って緩やかな弧状を形成するようになっており、使用時に前記包装用袋の前記持ち手部を形成できるような長さを有するものであり、
    前記包装用袋に被包装物を収納して、前記包装用袋を収縮包装ができるものであることを特徴とする包装用袋。
  2. 前記一対の切込み線の各々の終端は、前記切込み線の最下端部からさらに近い方の前記ガセット折り込み線に向って上方に弧状を形成するようにして終了するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の包装用袋。
  3. 前記切込み線の各々は、下降線と上昇線とこれらを接続する連結部と、を有し、
    前記下降線は、前記頂辺に対する垂直線に対しほぼ10度の角度をなすようにして前記縁からこれに近い方の前記ガセット折り込み線に向って下向きに形成されており、
    前記上昇線は、前記頂辺の垂直線と直交する線に対しほぼ10度の角度をなすようにして前記下降線に続いて上向きに前記ガセット折り込み線に向って形成されており、
    前記連結部は、緩やかな弧状を形成するようになっているものであることを特徴とする請求項2に記載の包装用袋。
  4. 前記包装用袋に被包装物が収納され搬送される際に前記持ち手部の一部として機能する前記切込み線の最下端部が、最上部に位置する前記被包装物の上面上に位置するように前記切込み線の長さが決定されるものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の包装用袋。
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