JP4301629B2 - 圧縮装置を有する紡績機械 - Google Patents
圧縮装置を有する紡績機械 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4301629B2 JP4301629B2 JP11847499A JP11847499A JP4301629B2 JP 4301629 B2 JP4301629 B2 JP 4301629B2 JP 11847499 A JP11847499 A JP 11847499A JP 11847499 A JP11847499 A JP 11847499A JP 4301629 B2 JP4301629 B2 JP 4301629B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide surface
- spinning machine
- sliver
- compression element
- holes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01H—SPINNING OR TWISTING
- D01H5/00—Drafting machines or arrangements ; Threading of roving into drafting machine
- D01H5/18—Drafting machines or arrangements without fallers or like pinned bars
- D01H5/70—Constructional features of drafting elements
- D01H5/72—Fibre-condensing guides
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スライバのための圧縮装置を有する紡績機械であって、圧縮装置が、貫通部によって貫通されている動かされる案内面を有する圧縮エレメントと吸出装置とから成っており、この吸出装置は、圧縮エレメントの内部に接続されていて、貫通部によって空気が案内面に沿って流れて、圧縮エレメントの内部に達するようになっている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】
US-4,488,397 によってこのような圧縮装置が公知であり、この場合、スライバが圧縮エレメントの動かされる案内面を介して導かれ、その際案内面が引き力をスライバに作用させ、側方からスライバに流れて案内面の内部に吸い出される空気が、スライバの突出している縁繊維をスライバに当て付ける。更にこのような圧縮エレメントは、その後方にねじり付与装置が接続されている場合に、スライバ若しくは糸のねじりが圧縮エレメントの下流側でほぐれることを阻止する。このような圧縮装置は紡績機械において有利にはドラフト装置とリング紡績装置との間に設けられ、その際圧縮エレメントはドラフト装置の、圧着ロールと協働する引き出しロールであることができる。前述の米国特許の場合には圧縮エレメントはドラフト装置の後方に配置されている。
【0003】
圧縮エレメントによってスライバに作用せしめられる引き力は、全ての条件の下でスライバを充分に導くのに充分でないことが判明した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の課題は、圧縮装置を改善して、スライバが充分に導かれるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明の構成では、動かされる案内面の粗面度が案内面の運動方向では著しく増大せしめられているのに対し、運動方向に対して横方向では増大せしめられていないようにした。
【0006】
【発明の効果】
このように本発明の基本的な技術思想は、動かされる案内面の粗面度が案内面の運動方向では著しく増大せしめられているのに対し、運動方向に対して横方向ではわずかなままであるようにすることであるが、これによって繊維の案内作用が改善され、しかも繊維の横方向の移動可能性が減縮されることはない。
【0007】
【発明の実施の形態】
スライバの走行方向で粗面度を増大させることは、有利にはフルーティング(柱の柱身に縦方向につけたみぞ彫り)によって、つまり案内面の、スライバ走行方向に対して横方向の溝によって、達成される。フルーティングは例えば、ドラム形の圧縮エレメントの場合にその軸線に対して平行にあるいは軸線に対して斜めに形成することができる。矢形フルーティングを使用することも考えられる。粗面度を増大させることによって、若しくはフルーティングによって、特に、圧縮エレメントがそれに圧着されるロールと協働して、圧縮エレメントとロールとの間で繊維に著しく大きな締め付け力が作用する場合に、繊維を導く作用が改善される。改善された締め付け作用若しくは導き作用は、すべての種類の繊維に対して明確に生ぜしめられる。
【0008】
紡績機械は、スライバのための圧縮装置を備えており、この圧縮装置は、貫通部によって貫通されている動かされる案内面を有する圧縮エレメントと吸出装置とから成っており、この吸出装置は、圧縮エレメントの内部に接続されていて、貫通部によって空気が案内面に沿って流れて、圧縮エレメントの内部に達するようになっている。前述のように、本発明によれば、動かされる案内面の粗面度が案内面の運動方向では著しく増大せしめられているのに対し、運動方向に対して横方向では増大せしめられていないようにするのであるが、動かされる案内面に、突起及び溝が設けられており、これらの突起及び溝が、案内面の運動方向に対して横方向に、あるいは斜めに、延びているようにすることができる。
【0009】
案内面は、スライバの走行方向若しくは案内面の運動方向で多数の孔を有していることができる。
【0010】
また、スライバの走行方向若しくは案内面の運動方向に対して横方向に、多数の孔が互いに並んで位置しているようにすると有利である。
【0011】
有利には、スライバの走行方向若しくは案内面の運動方向で見て、1つおきの孔が溝の底に位置している。
【0012】
貫通部は有利には、0.7mmと1.3mmとの間の直径を有する円として構成されていて、部分的に0.8mmと1.2mmとの間の幅及び0.3mmと0.8mmとの間の深さを有する溝内に位置している。
【0013】
良好な圧縮結果を得るためには、貫通部が部分的に突起部に、かつ部分的に溝内に位置していることが重要である。
【0014】
圧縮エレメントは有利にはドラフト装置の出口ロールとして構成され、その後方にねじり付与装置が配置される。突起部のフランク若しくは溝の側壁は可及的に急傾斜に、つまりスライバを導く圧縮エレメントの表面に立てた垂線に対して最大10°の角度に、形成する。これによって、繊維を導く圧縮エレメントの外周表面が可及的に均一に中断されていることが保証され、これによってスライバの支承のないドラフトが生じる。
【0015】
【実施例】
本発明は以下において図面に示した1実施例に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1に示した圧縮エレメントVはドラムとして構成されており、その表面をスライバFが圧縮エレメントVの円周方向に走行する。圧縮エレメントVはスライバのための2つの走行レーンを有しており、その際貫通部又は孔VBを有する2つの動かされる案内面VFは互いに並んで位置している。スライバFは圧縮エレメントVに少なくとも90°の巻きかけ角度にわたって接触する。孔VBを通して空気が圧縮エレメントの内部に吸い込まれ、これによって縁繊維RFが図3に示すようにスライバFに当て付けられ、引き続くねじり付与の際に良好にスライバ内に組み入れられる。孔VBは0.7mmと1.2mmとの間の直径Dを有していて、1.0mmと1.5mmとの間の相互間隔で互いに並んで位置しており、その際孔列は円周方向Lでそれぞれ互いにずらされている。溝VN又は突起VOはスライバFの走行方向Lに対して横方向に延びており、その際ほぼ軸線Aの方向に延びる1つおきの孔列の孔VBは溝の底に位置している。溝は0.8mmと1.2mmとの間の溝幅bを有していて、底に丸みを付けられている。図2に示した底の丸みuは有利には0.2mmであり、溝深さtは1mmよりも小さい。動かされる案内面VFの曲率半径rは50mmと90mmとの間である。
【0017】
図1から分かるように、圧縮エレメントVの動かされる案内面VFはハブNに取り付けられており、このハブによって圧縮エレメントVは軸又はドラフト装置の胴に固定される。
【0018】
圧縮エレメントVの突起VO及び溝VNは案内面VFの運動方向Lに対して横方向に、あるいは規定された角度で、延びている。突起VO及び溝VNを有する案内面VFの構造はフルーティングと呼ぶことができ、その際フルーティングの輪郭はローリング加工又は有利には引き抜き加工によって形成することができる。特に突起VOのフランクは図4に示すように、可及的に急傾斜にする。図4においては、突起VOのフランクの、圧縮エレメントの半径射線に対する傾斜は角度aで示されており、その際この角度は最大で8°、有利には3°よりも小さく、特に0°である。急傾斜の角度は、案内面VFの運動方向Lにおける溝VNの幅b若しくは突起VOの延びが可及的にコンスタントであることを保証し、これによってスライバFの一様なドラフトが可能になる。
【0019】
結論的には、案内面VFの突起及び溝は次のように、すなわち突起のフランク傾斜が少なくとも部分的に案内面VFの運動方向に対して横方向に、又はほぼ横方向になるように、形成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧縮エレメントの子午線断面図である。
【図2】圧縮エレメントの軸線に対して横方向の部分的断面図である。
【図3】圧縮エレメントの案内面の拡大平面図である。
【図4】圧縮エレメントの中心からの半径射線に対して突起VOのフランクが傾斜角度を有している図2の一部分としての突起の側面図である。
【符号の説明】
a 角度、 A 軸線、 b 溝幅、 D 直径、 F スライバ、 L 円周方向、 N ハブ、 r 曲率半径、 RF 縁繊維、 t 溝深さ、 u 溝の丸み、 V 圧縮エレメント、 VB 貫通部又は孔、 VF 案内面、 VN 溝、 VO 突起
Claims (7)
- スライバ(F)を圧縮するための圧縮装置を有する紡績機械であって、圧縮装置が、貫通部(VB)によって貫通されている動かされる案内面(VF)を有する圧縮エレメント(V)と吸出装置とから成っており、この吸出装置は、圧縮エレメント(V)の内部に接続されていて、貫通部(VB)によって空気が案内面(VF)に沿って流れて、圧縮エレメント(V)の内部に達するようになっている形式のものにおいて、動かされる案内面(VF)は、スライバの走行方向に対して横方向に、かつ案内面(VF)の運動方向(L)に対して横方向に配置された溝(VN)及び突起(VO)による溝突起構造を備えていることを特徴とする、圧縮装置を有する紡績機械。
- 案内面(VF)が、スライバ(F)の走行方向(L)若しくは案内面(VF)の運動方向(L)で複数の孔としての貫通部(VB)を有していることを特徴とする、請求項1記載の紡績機械。
- スライバ(F)の走行方向(L)若しくは案内面(VF)の運動方向(L)に対して横方向に、複数の孔としての貫通部(VB)が孔列を成して互いに並んで位置していることを特徴とする、請求項1または2記載の紡績機械。
- スライバ(F)の走行方向(L)若しくは案内面(VF)の運動方向(L)で見て、複数の孔としての貫通部(VB)を備えた、1つおきの孔列が溝(VN)の底又は突起(VO)に位置していることを特徴とする、請求項3記載の紡績機械。
- 複数の孔としての貫通部(VB)が、0.7mmと1.3mmとの間の直径を有する円として構成されていて、0.8mmと1.2mmとの間の幅及び0.3mmと0.8mmとの間の深さを有する溝(VN)内に、かつ突起(VO)内に、位置していることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の紡績機械。
- 突起(VO)のフランクの圧縮エレメント(V)の中心からの半径射線に対する傾斜が最大で8°であることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の紡績機械。
- 案内面(VF)の溝突起構造が次のようにして、すなわち案内面(VF)の突起(VO)のフランク傾斜が案内面(VF)の運動方向(L)に対して垂直であるようにして、与えられていることを特徴とする、請求項6記載の紡績機械。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19819022.0 | 1998-04-29 | ||
DE19819022 | 1998-04-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11323669A JPH11323669A (ja) | 1999-11-26 |
JP4301629B2 true JP4301629B2 (ja) | 2009-07-22 |
Family
ID=7866081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11847499A Expired - Fee Related JP4301629B2 (ja) | 1998-04-29 | 1999-04-26 | 圧縮装置を有する紡績機械 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4301629B2 (ja) |
CH (1) | CH693036A5 (ja) |
DE (1) | DE19917181B4 (ja) |
IT (1) | IT1312531B1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102007025033A1 (de) * | 2006-06-09 | 2008-01-03 | Maschinenfabrik Rieter Ag | Spinnmaschine mit Verdichtungseinrichtung |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2520389A1 (fr) * | 1982-01-26 | 1983-07-29 | Asa Sa | Dispositif pour etirer, condenser et transporter une meche de fibres lors d'une operation de filature |
DE3939776A1 (de) * | 1989-12-01 | 1991-06-06 | Fritz Stahlecker | Vorrichtung zum falschdrallspinnen |
DE4230316C2 (de) * | 1992-09-10 | 1997-10-23 | Rieter Ag Maschf | Streckwerk für Luftdüsenspinnmaschinen |
DE4447969B4 (de) * | 1994-07-25 | 2006-06-22 | Maschinenfabrik Rieter Ag | Spinnmaschine mit Saugluftleitmitteln zur Faserverband-Kondensation |
-
1999
- 1999-03-23 CH CH00551/99A patent/CH693036A5/de not_active IP Right Cessation
- 1999-04-15 IT IT1999MI000781A patent/IT1312531B1/it active
- 1999-04-16 DE DE19917181A patent/DE19917181B4/de not_active Expired - Fee Related
- 1999-04-26 JP JP11847499A patent/JP4301629B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE19917181B4 (de) | 2010-01-28 |
IT1312531B1 (it) | 2002-04-22 |
ITMI990781A1 (it) | 2000-10-15 |
CH693036A5 (de) | 2003-01-31 |
JPH11323669A (ja) | 1999-11-26 |
DE19917181A1 (de) | 1999-11-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4606095A (en) | Saw-toothed stamped metal part as outfit for a comb segment of a porcupine | |
KR100589880B1 (ko) | 방사기에서의 섬유다발 집속장치 | |
US6035625A (en) | Yarn withdrawal nozzle | |
US6804863B2 (en) | Mounting for a combing cylinder | |
JP4301629B2 (ja) | 圧縮装置を有する紡績機械 | |
GB2115019A (en) | False twisting air nozzle | |
US3965661A (en) | Thread drawoff tube for an open-end spinning unit | |
CN102482804B (zh) | 梳理元件 | |
US5701637A (en) | Sawtooth wire for all-steel clothing | |
US5642611A (en) | Mounting for an opening roller | |
EP0083251B1 (en) | Yarn draw off tube for open-end spinning unit | |
JP3378619B2 (ja) | エヤージェット精紡機用のドラフト装置 | |
GB2330364A (en) | Apparatus for bundling a drafted roving | |
CN110249085A (zh) | 具有梳理段和对准段的圆梳 | |
US4932202A (en) | Yarn draw-off pipe for an open-end spinning device | |
JP2000096358A (ja) | 精紡機のための集束装置を備えているドラフト機構 | |
JPH11279853A (ja) | 圧縮装置を備えた紡績機 | |
JPH0841739A (ja) | 斜向フランジ形リングを備えたリング精紡機 | |
US4916777A (en) | Ring mounting for opening rollers of spinning machines | |
CN211713282U (zh) | 一种新型上罗拉轴承外壳 | |
US4738097A (en) | Friction spinning device | |
CN216707623U (zh) | 一种多股绞合线缆的纺材去除机构 | |
CN219342433U (zh) | 高速低噪音滚筒 | |
ES2254080T3 (es) | Polea tensora para una transmision por correa. | |
US2935835A (en) | Cotton picking spindle means |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080605 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20080902 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20080905 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20081003 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20081008 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081030 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090409 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090421 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |