JP4301204B2 - 携帯用組容器 - Google Patents

携帯用組容器 Download PDF

Info

Publication number
JP4301204B2
JP4301204B2 JP2005139652A JP2005139652A JP4301204B2 JP 4301204 B2 JP4301204 B2 JP 4301204B2 JP 2005139652 A JP2005139652 A JP 2005139652A JP 2005139652 A JP2005139652 A JP 2005139652A JP 4301204 B2 JP4301204 B2 JP 4301204B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice cooker
heat
rice
pouch
heat insulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005139652A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006314515A (ja
Inventor
省三 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiger Corp
Original Assignee
Tiger Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiger Corp filed Critical Tiger Corp
Priority to JP2005139652A priority Critical patent/JP4301204B2/ja
Publication of JP2006314515A publication Critical patent/JP2006314515A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4301204B2 publication Critical patent/JP4301204B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)
  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)
  • Devices For Warming Or Keeping Food Or Tableware Hot (AREA)

Description

本発明は、保温機能を持った飯器と保温機能を持たない菜器とを組み合わせて携行に供する携帯用組容器に関するものである。
このような携帯用組容器はお昼の弁当などを携行するのに広く利用され、多くの場合外ケースやポーチに収容したものとして提供されている(例えば、特許文献1参照)。飯器はご飯をできるだけ炊きたての状態を保って美味しく食されるよう、特許文献1に記載のもののように金属製の真空二重容器などの断熱構造を持った容器に断熱蓋を施して用いられる。これに対して、菜器は保温機能を持っていると入れた菜類が品質低下や賞味低下をもたらしたり、場合により腐敗してしまうことがあるので、特許文献1に記載のもののように断熱構造を持たない樹脂製の容器と蓋が用いられる。また、ポーチも保温機能を持っていると菜器内の菜類を腐敗させてしまうおそれがあるので、特許文献1に記載のもののように断熱構造を持たない外ケースなどが用いられている。
特開2002−360327号公報
ところで、特許文献1に記載のような金属製の真空二重容器を用いた飯器それ自体の断熱性は優れている。しかし、保温不足の指摘が顧客から寄せられることがときとしてあり、保温面でなお満足されていないことがうかがえる。これにつき、本発明者は種々に実験をし検討を重ねているが、飯器の上に汁器、菜器を積み重ねてポーチやケースに収容するタイプに比べて、飯器と菜器とを横に並べてポーチやケースに収容するタイプでは保温性が低くなる傾向がある。これは、温かい汁物がなくご飯だけの少ない熱容量である上、真空二重容器である飯器の開口は断熱蓋で閉じるにしても、その上を覆う容器がなく熱は上に逃げやすいことと、真空二重容器の内筒から外筒への熱伝導は避けられないこととが加わって、保温性を低下させているものと思われる。また、保温性が低いことはその分外部に逃げた熱がポーチ内に篭ることを意味し、長い時間が経過すると、断熱構造を持たないで隣に位置する菜器内の菜類に影響して品質や賞味の低下、腐敗を招く。
本発明の目的は、飯器での保温性がよく、菜器と並んだ携行状態でもそれに熱影響しにくい携行用組容器を提供することにある。
上記のような目的を達成するために、本発明の携帯用組容器は、断熱構造を持った飯器保温体、この飯器保温体にその上部開口から出し入れできるように収容される飯器本体、この飯器本体の上部開口を閉じる断熱構造を持った飯器蓋、を備えた飯器と、断熱構造を持たない菜器とを組合せ携行に供する携帯用組容器であって、断熱構造を有して飯器の上部まわりを覆う保温覆い、または断熱構造を有して飯器の上面から飯器保温体である真空二重容器の胴部真空域にまで達して被さり覆う保温キャップ、を組合せ備えたことを主たる特徴としている。
このような構成では、飯器が断熱構造を持った飯器保温体とこの飯器保温体にその上部開口から出し入れされる飯器本体と、この飯器本体の上部開口を閉じる断熱構造を持った飯器蓋とで構成されるので、断熱構造を持った飯器保温体に嵩低く保温性および強度の高い金属製の真空二重容器を採用しても、ご飯を入れた飯器本体を収容するので飯器本体に樹脂製のものを採用してご飯の熱が真空二重容器の内筒に伝わりにくくし外部に逃げるのを抑制することができる。また、断熱構造を有した飯器蓋で飯器本体の開口を閉じて熱の上部への逃げを従来程度に抑えるのに併せ、これら飯器の上部まわりを保温覆いで覆うか、飯器の上面から真空二重容器の胴部真空域にまで達して保温キャップが被さるかすることにより、ご飯の熱が上部に逃げるのを抑えられる。
飯器保温体が、飯器本体の上部外まわりを開口上に受載して吊り持ち、飯器本体の胴部および底部との間に断熱閉空間を形成している、さらなる構成では、
飯器本体は、それにご飯を入れて飯器蓋で閉じ、飯器保温体の開口上に載置するように飯器保温体に収容するだけで、飯器本体まわりに飯器保温体への収容構造を利用した断熱閉空間が特別な部材などなしに形成されて飯器本体まわりでご飯の保温に有効に働くし、飯器保温体の上に出ている部分を把持して簡単に着脱できる。
飯器蓋が、上下部材で形成する内部空間に断熱材を収容しており、飯器蓋の飯器本体の開口への嵌まり合い部に開口内周に密嵌するシール部材を備えている、さらなる構成では、
飯器蓋は飯器本体の開口に嵌まり合って閉じ、飯器蓋の断熱域が飯器保温体がなす容器形の断熱域とで飯器本体の開口部を挟み込んで上方への熱の逃げをより防止しやすく飯器本体のご飯の収容域全体を断熱域で囲うので、ご飯の保温性をさらに高められる上、飯器本体の開口内周と飯器蓋の嵌まり合い部との間をシール部材でシールして飯器本体のご飯収容域の空気をご飯収容域近くに封じ込めて飯器本体の開口端近くまで対流して及ぶのを防止することによっても、ご飯の保温性を高められる。
飯器蓋と保温覆いまたは保温キャップとの間に断熱閉空間を形成している、さらなる構成では、
飯器蓋の外回りに、保温覆いまたは保温キャップに加え、さらにそれらの間に断熱閉空間が特別な部材なしに形成されて、飯器蓋の外回りでご飯の保温に有効に働く。
飯器および菜器を横に並べて収容して携行するポーチを備え、このポーチの蓋に一体に、またはポーチ内に設けた断熱構造を持った飯器囲いの蓋として、保温覆いまたは保温キャップを設けた、さらなる構成では、
飯器および菜器がポーチに収容して携行しやすくなる上、ポーチの蓋に一体に、またはポーチ内に設けた断熱構造を持った飯器囲いの蓋として、保温覆いまたは保温キャップを設けておけるので、単独の取り扱い部品が減少する。また、飯器囲いを設ける場合は、ご飯の保温性および飯器から菜器への熱影響の防止機能を高められる。
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明および図面の記載によって明らかになる。本発明の各特徴はそれ自体単独で、あるいは可能な限り種々な組合せで複合して採用することができる。
本発明の携帯用組容器によれば、飯器保温体に嵩低く保温性および強度の高い金属製の真空二重容器を採用しても、樹脂などの飯器本体を採用して収容することでご飯の熱が真空二重容器の内筒に伝わり外筒を通じ外部に逃げるのを抑えられるし、飯器本体上方への逃げも、飯器蓋による断熱と、飯器の上部まわりを覆う保温覆いか、飯器の上面から飯器保温体の側周上部にまでに被さる保温キャップかによる断熱とにより抑えられるので、ご飯の保温機能が向上する。併せ、隣り合わせで携行される菜器内の菜類に熱が及びにくく品質、賞味、腐敗に影響するのを防止できる。
以下、本発明の実施の形態に係る携帯用組容器について図1〜図11を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。しかし、以下の説明は本発明の具体例であって、特許請求の範囲の記載の内容を限定するものではない。
本実施の形態の携帯用組容器は、図1、図2に示すように、断熱構造を持った飯器保温体1、この飯器保温体1にその上部開口1aから出し入れできるように収容される飯器本体3、この飯器本体3の上部開口3aを閉じる断熱構造を持った飯器蓋4、を備えた飯器11と、断熱構造を持たない幾つかの菜器12とを組合せ携行に供するもので、さらに、断熱構造を有して飯器11の上部まわりを覆う保温覆い、または図1、図2に示すような断熱構造を有して飯器11の上面から飯器保温体である真空二重容器1の胴部真空域1dにまで達して、胴部真空域1dとの図1に示すようなかぶさり代Sをもって被さり覆う保温キャップ5、を組合せ備えたものとしてある。
これら飯器11、菜器12を携行に供するのに、通常、専用のポーチやケースなどが用いられる。本実施の形態では図1、図2に示すように飯器11の横に2つの菜器12を積み重ねて寄せ合わせる集合状態にて、図8、図9に示すようにやや横長な専用のポーチ13に入れて一括に取り扱えるようにしている。これの携行は一般に、そのままで、あるいは手提げバッグや手提げかばん、リュックなどに入れて行われるが、その際、専用のポーチ13やケースに代る入れ物や包み材を用いることもできる。しかし、これらに限られることはなく、場合により飯器や菜器をそのまま手提げバッグや手提げかばん、リュックなどに納めて携行されてもよい。
いずれにしても、本実施の形態では、上記のように、飯器11が断熱構造を持った飯器保温体1とこの飯器保温体1にその上部開口1aから出し入れされる飯器本体3と、この飯器本体3の上部開口3aを閉じる断熱構造を持った飯器蓋4とで構成されるので、断熱構造を持った飯器保温体1として嵩低く保温性および強度の高い図1、図2に示すような金属製の真空二重容器を採用しても、ご飯を入れた飯器本体3を収容するので、ご飯の熱はこの飯器本体3を介してしか真空二重容器1に伝達されない。従って、飯器本体3に熱伝導性の低い、例えば樹脂製のものを採用してご飯の熱が真空二重容器1の内筒1bに伝わりにくくし、外筒1cを通じ外部に逃げるのを抑制することができる。また、断熱構造を有した飯器蓋4で飯器本体3の開口3aを閉じて熱の上部への逃げを従来程度に抑えるのに併せ、これら飯器11の上部まわりを保温覆いで覆うか、図1、図2に示すように飯器11の上面から真空二重容器1の胴部真空域1dにまで達して保温キャップ5が被さるかして、ご飯の熱が飯器本体3上部と飯器蓋4とを通じ上部に逃げるのを抑えられる。
したがって、飯器保温体1として、嵩低く保温性および強度の高い金属製の真空二重容器1を採用しても、樹脂などの飯器本体3を採用して収容することでご飯の熱が真空二重容器1の内筒1bに伝わり外筒1cを通じ外部に逃げるのを抑えられるし、飯器本体3上方への逃げも、飯器蓋4による断熱と、飯器11の上部まわりを覆う保温覆いか、飯器11の上面から真空二重容器1の胴部真空域1dにまでに被さる保温キャップ5かによる断熱とにより抑えられるので、ご飯の保温機能が格段に向上するし、ご飯の保温性が高まった分だけ飯器11からポーチ13内に出て篭る熱量が微少となり、ポーチ13内などで隣り合わせで携行される菜器12内の菜類に熱が及びにくく長い時間携行するような場合でも腐敗は勿論、品質や賞味が低下するようなことを防止できる。
ここで、真空二重容器1はステンレス鋼製とすると、金属でありながら熱伝導性が低く、保温性を確保するのに好適であり、しかも、耐食性に優れる利点がある。しかし、樹脂容器内に発泡樹脂などの断熱材を収容し、あるいは発泡樹脂容器を飯器本体3として採用すると真空二重容器1のような内筒から外筒へ熱が逃げるようなことを回避した保温機能を発揮できる。飯器本体3は断熱構造を有したものとすることもできるが、嵩だかで耐久性の弱いものとなるので、上記のように優れた保温性能から一重の樹脂容器として十分である。飯器蓋4は金属製の真空二重構造としてもよいが、金属製の内外壁を通じて熱が逃げるのを回避するため、樹脂製の中空構造で内部に発泡樹脂などの断熱材6を内蔵した構造で断熱性を高めている。断熱材6を内蔵するため飯器蓋4は上部材4aと下部材4bとを上下に嵌め合せて高周波溶着などして一体化し、あるいは無理嵌めなどして一体化したものとしている。
飯器保温体である真空二重容器1は、飯器本体3の上部外まわりを開口1a上に受載して吊り持ち、飯器本体3の胴部および底部との間に断熱閉空間14を形成するようにしている。これにより、飯器本体3は、それにご飯を入れて飯器蓋4で閉じ、真空二重容器1の開口1a上に載置するように真空二重容器1に収容するだけで、飯器本体3まわりに真空二重容器1への収容構造を利用した断熱閉空間14が特別な部材などなしに形成されて飯器本体3まわりでご飯の保温に有効に働くことになる。また、このような吊持ち構造上、飯器本体3はその真空二重容器1の上に出ている部分を把持して簡単に着脱できる。このような吊持ちのために真空二重容器1の開口1aは内筒1b、外筒1cの開口縁どうしを外筒1c外面にストレートに続く単純形状にて溶接接合した嵩張らない形態として飯器本体3の幅狭な外向きフランジ3bを受載するようにしており、その上に載っている飯器蓋4のフランジ4cと共に両側から把持して、飯器本体3および飯器蓋4を一体に取り扱って間単に着脱できる。
飯器蓋4のフランジ4cは飯器蓋4の飯器本体3の開口3aへの嵌め合わせ深さを規制するとともに、断熱閉空間14を飯器本体3および飯器蓋4どうしの最外部で閉じるシール部16をなしている。また、飯器蓋4の上面には円形な凹部4d1の直径線上に把持部4dを形成しており、この把持部4dを把持することにより、飯器本体3に対し飯器蓋4を単独で簡単に着脱することもできる。しかも、飯器蓋4の凹部4d1は飯器11の上部に被さった保温キャップ5が飯器蓋4上に落ち着くことで塞がれ、飯器蓋4と保温キャップ5との間にも断熱閉空間15を形成している。これにより、飯器蓋4の外回りに、保温キャップ5に加え、さらに特別な部材なしに形成された断熱閉空間15が特別な部材なしに位置して飯器蓋4の外回りでご飯の保温に有効に働くので、ご飯の保温性がさらに高まる。
また、飯器蓋4は、飯器本体3の開口3aとの嵌まり合いに遊びを持たせて着脱を容易にしながら、その遊びを上部材4aの外周に一体成形した縦向きのリブ4eによって緩和し過度なぐらつきを防止している。また、上部材4aと下部材4bとの間に挟み込んだシリコンゴムなどよりなるシール部材17を設けて、そのリップ部が飯器本体3の開口3aに密嵌され飯器蓋4の着脱に強い抵抗を及ぼすことなくシールするようにしている。これにより、飯器蓋4は飯器本体3の開口3aに嵌まり合って閉じ、飯器蓋4の断熱域が真空二重容器1がなす容器形の断熱域、つまり真空域1dとで飯器本体3の開口3a部を挟み込んで上方への熱の逃げをより防止しやすく飯器本体3のご飯の収容域18全体を断熱域で囲うので、ご飯の保温性をさらに高められる。しかも、飯器本体3の開口3a内周と飯器蓋4の嵌まり合い部との間をシール部材17でシールして飯器本体3のご飯収容域18の空気をご飯収容域18近くに封じ込めて飯器本体3の開口端近くまで対流して及ぶのを防止することによっても、ご飯の保温性を高められる。
保温キャップ5はメラミン樹脂などの断熱材5aの内面側をアルミニウムシート5bで覆い、外側をナイロン生地5cで覆った構造とし、断熱材5aによる断熱に加え、アルミニウムシート5bによる熱反射によってご飯の保温性を高めやすく、しかも、ナイロン生地5cによって外観のよいものとしている。菜器12は、樹脂製の菜器本体12aとこれに被さる菜器蓋12bとからなり、菜器蓋12bには二重の周壁12c間にシリコンゴムなどからなる中空のシール部材19が嵌め込まれていて、菜器蓋12bは菜器本体12aの開口端にシール部材19が当接するように被せられ、外側の周壁12cの各辺に樹脂ヒンジ部12dを介し一体成形しているクリップ片12eを菜器本体12aの外周に形成したフランジ12fに弾性係合させることにより、シール部材19を菜器本体12aの開口に押し当てるようにして菜器蓋12bを閉じ状態にロックできるようにしている。これによって、菜器12内から煮汁や調味液などが漏れ出るのを防止できる。
ポーチ13は菜器12を保温しないものであればどのような材料、形態、構造のものでもよいが、布製とすると取り扱いやすいし、柔らかくクッション性があって感触もよい。図8に示すポーチ13はポーチ本体13aとポーチ蓋13bとをファスナ21により開閉できるように連結したものである。この形態ではファスナ21の部分は通気性がよいので、ファスナ21の位置を飯器11の保温キャップ5の被さり部よりも下に位置するようにしている。これにより、ファスナ21部分での通気によって飯器11の上部での放熱が万一にも促進されるようなことを防止している。
図9に示すポーチ13は、ポーチ本体13aの開口にポーチ蓋13bが被さり代Tを有して嵌め合わせ、図示しない背部のヒンジ部で双方を開閉できるように連結し、ポーチ蓋13bの前部の自由端部に設けた閉止片24をポーチ本体13aに対し面ファスナ22、23で止めることにより閉じ状態を保てるようにしたもので、前記被さり代Tによってファスナのような通気による影響のない構造としている。
図3、図4に示すポーチ13は前記保温キャップ5と同様な断熱構造の保温覆い31が一体に設けられており、前記のような飯器11および菜器12をポーチ13に収容して携行しやすくするのに、ポーチ13に保温覆い31を設けて飯器11の上部での熱の逃げを抑えられるので、単独の取り扱い部品が減少するし、紛失することもない。しかも、ポーチ13には図1、図2に示す単体の真空二重容器1などとは別の前記保温キャップ5と同様な断熱構造の飯器保温体32をも設けてある。これを、図1、図2に示す真空二重容器1などに代わるものとして用いると、飯器11側の飯器保温体である真空二重容器1を省略して独立部品をさらに減少し、しかも、同程度のご飯の保温機能を発揮できる。また、飯器11側の飯器保温体である真空二重容器1と併用することで、単独の取り扱い部品を増加することなくご飯の保温性がさらに向上する。特に、図3に示す例では、保温覆い31は飯器保温体32にヒンジ部33を介して一体となるように設けてある。ポーチ13自体は矩形の横長タイプで、ポーチ本体13aの開口の背部にポーチ蓋13bを一体に設けて、ポーチ本体13aの開口を図3に示す開き位置から図4に示すように前部側へ塞ぎ、折り返し部13cをポーチ本体13aの前面上部へ面ファスナ34、35により止着して閉じ状態を保つようにしている。ポーチ本体13aの開口の左右には折り返し片13d、13dを一体に設けて、それらに設けた連結具36a、37a付きの連結片36、37を連結具36a、37aで連結することにより、図4に示すように手提げ部38となるようにしている。また、飯器保温体32のポーチ本体13aの中央側の口縁に切り欠き部32aを設けて飯器11の着脱を容易にしながら、前記切り欠き32aを保温覆い31の折曲片31aにより閉じて熱が逃げないようにしている。しかし、図11に示すようにそれら切り欠き32aや折曲片31aの無い単純な形状として製作しやすくすることもできる。
図5、図6に示すポーチ13は、前記保温キャップ5と同様な断熱構造の飯器保温体32に保温キャップ39をヒンジ部41で連結して一体に設けてあり、図3、図4に示すポーチ13と同様な保温機能を発揮する。しかし、ポーチ13は矩形であるが、飯器保温体32および保温キャップ39に対して余裕のある深めの単なる袋形態をなし、余裕のある上部周辺を図5(a)、図6(a)に示す状態から図5(b)、図6(b)に示すように端辺方向に折りたたんだ長辺側折り返し部13f、13fどうしを面ファスナ34、35で止着し、その後長辺方向に折りたたんだ端辺側折り返し部13g、13gどうしをそれらに設けた連結片36、37を連結具36a、37aにより連結することで、飯器11および菜器12を収容した閉じ状態に安定するようにしてあり、手提げ部38にて持ち運べるようになる。なお、飯器保温体32は図5に示すように飯器11の熱は下方に逃げ難いのを利用して底部を省略した形態としてあり、これにより、余計な嵩張りや重量の増大がないようにしている。
図7(a)に示すポーチ13は、図9に示すようなタイプのものとして、図7(b)に示すようなメラミン樹脂、発泡樹脂などよりなる容器型とした断熱材51aの内面側をアルミニウムシート51bで覆い、外側をナイロン生地51cで覆った構造の飯器保温体51を収容し、飯器11を収納できるようにしてある。さらに、ポーチ蓋13bの飯器保温体51の開口に対応する範囲に断熱材52を内蔵し、ポーチ蓋13bをポーチ本体13aの開口に嵌め合わせたとき、飯器保温体51の開口をポーチ蓋13bの断熱材52を内蔵した部分で塞ぎ、熱が上方に逃げるのを抑えられるようにしている。
図10に示す菜器12は、図1、図2に示す例の菜器蓋12bに設けたクリップ片12eに代えて、図10(a)〜(c)に示すように菜器本体12aのフランジ12fにヒンジ部12dを介して一体に設け、図10(a)(c)に示すように菜器蓋12bの上面外周に形成した上向きの凸縁12hに弾性係合させることにより、菜器蓋12bを閉じ状態にロックできるようにしている。これによって、クリップ片12eの図10(a)(b)に示すロック状態では、菜器本体12aからの立ち上がり形状にフランジ12f、ヒンジ部12d、クリップ片12e部へ向かう、図10(a)に示すような斜め上向きの傾斜状態が得られ、この傾斜状態が菜器12をポーチ13に収納するときの引っ掛かりを無くすのに役立つ。ここで、凸縁12hに係合したクリップ片12eのフック部は、図10(c)に示すように菜器蓋12bの四周に中央一箇所ずつに位置して大きく上向きに突出し、図10(a)に示すように上に積んだ菜器12を位置決めできる。
本発明は、いわゆる組合せ弁当箱に実用でき、ご飯を飯器で保温しやすく、菜器側への熱影響を抑えやすい。
本発明の実施の形態に係る携帯用組容器を示す断面図である。 図1の組容器の平面図である。 図1の組容器を収容して取り扱うポーチの1つの例を示す開いた状態の斜視図である。 図3のポーチを閉じた状態で示す斜視図である。 他のポーチの例を示す開いた状態の斜視図と閉じた状態の斜視図である。 図5のポーチを開いた状態で断面した斜視図、さらにそれに有した飯器保温体の保温キャップを開いて断面した斜視図である。 別のポーチの例を示す開いた状態での斜視図、およびそれに設けた飯器保温体の断面図である。 さらに今1つのポーチを示す閉じた状態の斜視図、および一部断面図である。 さらに別のポーチを示す閉じた状態の斜視図、および一部断面図である。 別の例の菜器を示すポーチへの収納状態の一部断面図、クリップ片と菜器本体とのヒンジ部による連結部を示す断面図、および閉じた状態の斜視図である。 図3に示すポーチの変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1 飯器保温体、真空二重容器
1a 開口
1b 内筒
1c 外筒
1d 真空域
3 飯器本体
3a 開口
3b フランジ
4 飯器蓋
4c フランジ
5、39 保温キャップ
11 飯器
12 菜器
13 ポーチ
14、15 断熱閉空間
31 保温覆い
32、51 飯器保温体

Claims (5)

  1. 断熱構造を持った飯器保温体、この飯器保温体にその上部開口から出し入れできるように収容される飯器本体、この飯器本体の上部開口を閉じる断熱構造を持った飯器蓋、を備えた飯器と、断熱構造を持たない菜器とを組合せ携行に供する携帯用組容器であって、断熱構造を有して飯器の上部まわりを覆う保温覆い、または断熱構造を有して飯器の上面から飯器保温体である真空二重容器の胴部真空域にまで達して被さり覆う保温キャップ、を組合せ備えたことを特徴とする携帯用組容器。
  2. 飯器保温体は、飯器本体の上部外まわりを開口上に受載して吊り持ち、飯器本体の胴部および底部との間に断熱閉空間を形成している請求項1に記載の携帯用組容器。
  3. 飯器蓋は、上下部材で形成する内部空間に断熱材を収容しており、飯器蓋の飯器本体の開口への嵌まり合い部に開口内周に密嵌するシール部材を備えている請求項1、2のいずれか1項に記載の携帯用組容器。
  4. 飯器蓋と保温覆いまたは保温キャップとの間に断熱閉空間を形成している請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯用組容器。
  5. 飯器および菜器を横に並べて収容して携行するポーチを備え、このポーチの蓋に一体に、またはポーチ内に設けた断熱構造を持った飯器囲いの蓋として、保温覆いまたは保温キャップを設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の携帯用組容器。

JP2005139652A 2005-05-12 2005-05-12 携帯用組容器 Active JP4301204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005139652A JP4301204B2 (ja) 2005-05-12 2005-05-12 携帯用組容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005139652A JP4301204B2 (ja) 2005-05-12 2005-05-12 携帯用組容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006314515A JP2006314515A (ja) 2006-11-24
JP4301204B2 true JP4301204B2 (ja) 2009-07-22

Family

ID=37535724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005139652A Active JP4301204B2 (ja) 2005-05-12 2005-05-12 携帯用組容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4301204B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006314515A (ja) 2006-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2004216674B2 (en) Container with cover
KR102128745B1 (ko) 발열체를 이용한 식품 용기
JP2001213420A (ja) 包装容器
US11457773B2 (en) Storage unit for storing products that can be affected by humidity
JP3451051B2 (ja) 食品保存容器
JP3187215U (ja) 食品用保冷保温容器
JP4301204B2 (ja) 携帯用組容器
KR100738719B1 (ko) 김치냉장고의 서랍 저장용기
KR101472955B1 (ko) 도시락 용기
AU2012216548B2 (en) Container with cover
JP2000060624A (ja) 保温容器
KR100886171B1 (ko) 용기
JPH036280Y2 (ja)
KR200430429Y1 (ko) 뚜껑이 2개인 용기(윗뚜껑,밑뚜껑)
JP3081759B2 (ja) 保温調理器収納袋
KR200487369Y1 (ko) 다중 간편식 포장체
JP2932450B2 (ja) 断熱調理器具
JPH09327394A (ja) 断熱調理容器
JP2002360327A (ja) 弁当箱
JP3336956B2 (ja) 保温弁当箱
KR200212614Y1 (ko) 용기뚜껑
JPS5941702Y2 (ja) 保温弁当箱
JP4758632B2 (ja) 蓋付容器
KR200296730Y1 (ko) 냉동 보관 도시락 용기
KR200167429Y1 (ko) 물탱크를 구비한 보온밥통

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090331

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4301204

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090413

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090513

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072

Effective date: 20090901

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140501

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350