JP4301137B2 - 画像合成装置、画像合成方法、画像合成プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画像合成装置、画像合成方法、画像合成プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、重複した画像部分を有する複数の画像を合成する技術に関する。
複数の画像を合成する技術は、例えば、電子カメラにより一部がオーバーラップして撮像された複数の画像をつなぎ合わせて、1枚のパノラマ画像を得る場合や、読取範囲を越えた大きさの原稿をスキャナで複数回にわたって読み取り、読み込んだ複数の画像を合成して合成画像を得る場合等、種々の利用用途がある。
しかし、撮影時のズレや、原稿をスキャナに載置する際のズレ等の影響により、隣り合う画像間には、傾きや位置ズレ等の相対ズレが生じる。したがって、合成画像を得るには、相対ズレを補正する必要がある。
例えば、図20(A)に示すように、元の画像をスキャナで4つの画像101〜104に分けて読み込んだ場合、読み込む枠と画像とが傾斜する場合がある。このため、読み込み枠を基準に合わせただけでは、そこに写される画像は、元の画像とは異なったものになり(図20(A)の実線参照)、特に文章の場合には、繋ぎ目の位置ズレや傾斜が顕著に感じられる。図20(B)に示す実線のように合成が行われれば良いが、このためには、傾きや位置ズレを補正する必要がある。
このような補正を行う技術が、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載された技術においては、隣接する2つの画像を合成する際に基準となる一方の画像を参照画像、他方の画像を探索画像とし、参照画像内に所定の直線を設定するとともに、この直線上に複数個の参照パターンを設定する。そして、相関演算により検索画像側に参照パターンに対応した対応点を見つけ、見つけられた対応点群から直線を求め、参照パターン群の直線と対応点群の直線とを比較することにより、相対的な傾きを得ている。
特開平11−15951号公報
しかしながら、前述した技術では、相関演算を全て完了しなければ、正確な傾きが算出できず、処理の工数とこの処理に費やされる時間が嵩み、容易に正確な相対ズレを検出することは困難であった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、比較的少ない工数で正確に画像間の相対ズレを算出することのできる画像合成装置、画像合成方法、画像合成プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像合成装置は、互いに重複した画像の領域を有する少なくとも2つの画像を合成し、一つの合成画像を得る画像合成装置において、
隣接する2つの画像を合成する際に基準とする一方の画像を第1画像、他方の画像を第2画像とし、
前記第1画像のうち、重複した画像領域内に第1基準線を設定する第1基準線設定手段と、前記第1基準線上に少なくとも2個の参照枠を設定する参照枠設定手段と、前記第2画像に対し、前記重複した領域内において、前記各参照枠と同じ大きさでこれと対応した対応枠の取り得る領域を、予め決められたルールに基づいて設定する対応枠領域設定手段と、前記各参照枠と、この参照枠に対応した前記対応枠領域内に取り得る各対応枠との関係度を測定する関係度測定手段と、測定された関係度に基づき、参照枠毎に関係の深い対応枠を対応枠領域内からそれぞれ少なくとも2個抽出して対応枠候補群を設定する対応枠候補群設定手段と、前記対応枠候補群毎の各対応枠同士を互いに繋いで複数本の第2基準線候補を設定する第2基準線候補設定手段と、前記各第2基準線候補から最適な第2基準線候補を第2基準線として設定する第2基準線設定手段と、前記各基準線を基準に、各画像を合成する合成手段と、を備えたことにある。
また、本発明に係る画像合成装置の他の構成は、互いに重複した画像の領域を有する少なくとも2つの画像を合成し、一つの合成画像を得る画像合成装置において、
隣接する2つの画像を合成する際に基準とする一方の画像を第1画像、他方の画像を第2画像とし、
前記第1画像のうち、前記第2画像と隣接する可能性のある4つの辺近傍に位置し、4つの重複した画像領域内に第1基準線候補をそれぞれ設定する第1基準線設定手段と、前記各第1基準線候補上に少なくとも2個の参照枠を設定する参照枠設定手段と、前記第2画像に対し、前記第1画像と隣接する可能性のある4つの辺近傍に位置し、4つの重複した領域内に、前記各参照枠と同じ大きさでこれと対応した対応枠の取り得る領域を、予め決められたルールに基づいて設定する対応枠領域設定手段と、前記第1画像の4つの辺と前記第2画像の4つの辺との取り得る全組み合わせについて、前記各参照枠とこの参照枠に対応した前記対応枠領域内に取り得る各対応枠との関係度を測定する関係度測定手段と、測定された関係度に基づき、参照枠毎に関係の深い対応枠を対応枠領域内からそれぞれ少なくとも2個抽出して対応枠候補群を設定する対応枠候補群設定手段と、前記対応枠候補群毎の各対応枠同士を互いに繋いで複数本の第2基準線候補を設定する第2基準線候補設定手段と、前記各第2基準線候補から最適な第2基準線候補を第2基準線として設定する第2基準線設定手段と、取り得る全組み合わせ毎に求めた各第2基準線の確からしさに基づき、前記第1画像と前記第2画像の相対的な配置・方向関係を決定する配置方向判定手段と、前記配置方向判定の結果と前記各基準線を基準に、各画像を合成する合成手段と、を備えたことにある。
上記構成において、前記合成手段により各画像を合成する前に、前記第1基準線と前記第2基準線が平行になるように、前記第1画像或いは前記第2画像のうち、少なくとも一方の画像の傾きを補正する補正手段と、前記対応枠領域設定手段、前記対応枠候補群設定手段、前記第2基準線候補設定手段および前記第2基準線設定手段を順次繰り返すことが望ましい。
上記構成において、前記第1基準線設定手段は、第1画像の辺に対してほぼ平行に延びるように第1基準線を設定することが望ましい。
上記構成において、前記第1基準線設定手段は、最も多くの画像が横切る位置に第1基準線を設定することが望ましい。
上記構成において、前記参照枠設定手段は、第1基準線上に等間隔に参照枠を設定することが望ましい。
上記構成において、前記参照枠設定手段は、第1基準線上で画像の存在する位置に参照枠を設定することが望ましい。
上記構成において、前記参照枠設定手段は、第1基準線上で周囲の形状に特徴のある点を特徴点として抽出し、この特徴点を含む位置に参照枠を設定することが望ましい。
上記構成において、前記対応枠領域設定手段における対応枠の取り得る領域は、重複した画像領域の幅および/または画像のズレ幅および/または画像の回転によるズレ幅を越えた範囲であることが望ましい。
上記構成において、前記対応枠候補群設定手段は、参照枠に存在する画像と、各対応枠に存在する画像とを比較し、参照枠の画像に近い対応枠を抽出することが望ましい。
上記構成において、前記第2基準線設定手段は、各第2基準線候補のうち各参照枠に対応した対応枠との距離の合計が最も小さい第2基準線を抽出することが望ましい。
上記構成において、各対応枠と各第2基準線候補の距離を求める際、その対応枠と組である参照枠の複雑度および/または前記関係度とを重み付けとして用いることが望ましい。
上記構成において、前記合成手段は、参照枠と、この参照枠に対応する対応枠とを重ね合わせるように合成することが望ましい。
上記構成において、前記配置方向判定手段は、各参照枠の複雑度および/またはその対応枠との関係度とを重み付けとして用いることが望ましい。
本発明によれば、第1画像内の参照枠に対応する対応枠が取り得る領域を第2画像に予め設定しておいて、参照枠と領域内の対応枠とでマッチング処理を行って対応枠群を設定する。対応枠同士を互いにつないで複数の基準線を作り、その中から最適な基準線を求め、第1画像に対する第2画像の傾きを算出することにより、従来技術に比べ、演算処理量を大幅に削減した上で、検出精度を高めて算出することができる。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る第1実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態においては、具体例としてコンピュータシステムにおいてスキャナを用いて読み込んだ画像を合成する場合について説明する。
図1および図2は、本発明の第1の実施形態に係るシステムを示す図である。
パソコン本体1には、画像を読み込んでデータ化するスキャナ2が接続されている。
また、パソコン本体1は、図2に示すように構成され、CPU(Central Processing Unit)3、ROM(Read Only Memory)4、RAM(Random Access Memory)5および入出力ポート6を具備し、この入出力ポート6には表示部7、操作部8(キーボード、マウス等)およびスキャナ2が接続されている。
ここで、ROM4には、スキャナ2からの画像を画像データとして読み込んでRAM5に記憶するプログラムを初め、後述する画像合成を実行させるための画像合成プログラム等が格納されている。CPU3は、これらのプログラムをROM4から読み出して実行することにより各機構の動作を制御する。RAM5は、CPU3によるプログラムの実行の際にワークエリアとして使用される。
次に、図3の機能ブロック図に基づき、第1実施形態による画像合成の概略を説明する。
画像合成プログラムは、スキャナ2から読み込んだ少なくとも2以上の画像データに対して処理を行うもので、パターン設定部11、パターンマッチング部12、第2基準線設定部13、傾き補正部14および画像合成部15を具備している。
各部の動作を簡単に説明すると、パターン設定部11では、第1基準線設定、参照枠設定および対応枠領域設定等の各処理を行う。パターンマッチング部12では、各参照枠の画像に対する各対応枠の画像をパターンマッチングにより抽出する処理を行う。第2基準線設定部13では、各第2基準線候補のうち、対応枠を通る割合の高い第2基準線を抽出する処理を行う。傾き補正部14では、第1画像を回動させて第1基準線と第2基準線とを平行状態にする処理を行う。画像合成部15では、参照枠と、抽出された第2基準線上の対応枠とを重ね合わせるようにして各画像を合成する処理を行う。
次に、図4の流れ図および図5〜図12に基づいて、本実施形態による画像合成の動作について説明する。
まず、RAM5には、予めスキャナ2によって読み込まれた複数個の画像データが記憶されているものとする。具体的には、スキャナ2の読み取り範囲が図5中の太い点線で示した範囲である場合、元の画像Oの読み取りを9回に分けて行うことになり、9個の画像データがRAM5に記憶される。画像を読み取る際には、隣接する画像の隣接する部分が互いに重複するように読み込む。便宜上、図6に示すように、重複した画像領域の左右方向の重なり量をd1とし、画像Aに対する上下方向への画像Bの位置のズレ量をd2とする。
ここでは、中央部の画像を第1画像A、この画像の右側に位置した画像を第2画像Bとして説明する。なお、中央部の画像の周囲に位置した他の画像についても同様の処理を行うので、その説明は省略するものとする。また、画像と画像データとは、図面上では同じものを示しているので、便宜上、画像データを画像として呼ぶ。
まず、CPU3は、RAM5から第1画像Aおよび第2画像BをROM4に読み出す(図4に示すステップS1、参照)。
次に、CPU3は、第1画像A上の重複した画像領域の内に第1基準線L1を設定する(ステップS2)。この場合、図6に示すように、第1画像の右側の辺に対してほぼ平行に延びるように第1基準線L1を設定する。なお、第1基準線の設定は、これに限らず、最も多くの画像が横切る位置に設定してもよい。
さらに、CPU3は、第1基準線L1上に、例えば図6に示すように、4個の参照枠R1〜R4を等間隔に設定する(ステップS3)。この場合、参照枠R1〜R4は、等間隔に設定するだけでなく、第1基準線L1上で画像の存在する位置に参照枠を設定したり、第1基準線L1上で周囲の形状に特徴のある点を特徴点として抽出し、この特徴点を含む位置に参照枠を設定したりしてもよい。
CPU3は、第2画像Bに対し、参照枠R1〜R4と同じ大きさの対応した対応枠Cを設定するが、まず対応枠Cの取り得る領域Tを設定する(ステップS4)。ここで、領域Tは、図7に示すように、参照枠R1に対する領域T1、参照枠R2に対する領域T2、参照枠R3に対する領域T3、参照枠R4に対する領域T4となり、これらの領域T1〜T4は、画像B内の画像Aと重複した画像領域内に設定される。
次に、CPU3は、領域T1〜T4内にそれぞれ複数(例えば、6個)の対応枠Cを設定する(ステップS5)。ここで、領域Tと対応枠Cとの関係は、図7および図8に示すように、領域T1には対応枠C11〜C16、領域T2には対応枠C21〜C26、領域T3には対応枠C31〜C36が、領域T4には対応枠C41〜C46というようになる。
例えば、枠は、m×nの画素を具備しており、各画素の階調度(濃度)が256ビットで表示される。本実施形態では、この階調度を画素の濃度とし、枠で考えると各画素の平均値を画像濃度とする。
領域T内の対応枠Cの設定は、所定画素毎ずらして対応枠Cを設定しても、隙間を開けて設定してもよい。例えば、領域Tの画素が75×50、枠が25×25とした場合、5画素毎にずらして、この領域T内に66個の対応枠Cを設定してもよい。このように、領域T内に対応枠Cを所定画素毎ずらすことにより、対応枠Cには順次ずらした画像が対応し、この対応枠Cの画像を参照枠Rの画像に近づけることがより容易になる。
以上が、図3に示したパターン設定部11の処理である。
次に、CPU3は、参照枠R1に対応するであろう対応枠C11〜C16、参照枠R2に対応するであろう対応枠C21〜C26、参照枠R3に対応するであろう対応枠C31〜C36、参照枠R4に対応するであろう対応枠C41〜C46のマッチング処理をそれぞれ行う(ステップS6)。
具体的には、参照枠R1に対応するであろう対応枠C11,C12,C13,C14,C15,C16を各々重ね合わせ、一対の画像間の相関をそれぞれ算出する。参照枠R2,R3,R4に対応するであろうC21〜C26,C31〜C36,C41〜C46についても順次算出し、この結果をRAM5に記憶する。
なお、マッチング処理は、相関による算出方法に限らず、各枠の画像濃度を算出して、RAM5に記憶するようにしてもよい。
また、マッチング処理は、図9に示すように、参照枠R1に対応するであろう対応枠C´を領域T1内でドット毎に矢印方向に移動させ、その都度、参照枠R1と移動する対応枠C´との相関をRAM5に記憶してもよい。
以上が、図3に示したパターンマッチング部12の処理である。
CPU3は、図10に示すように、マッチング処理の結果から、対応枠領域T1〜T4内の各対応枠Cのうち、参照枠R1〜R4に関係の深い対応枠を3個づつ抽出して対応枠候補群G1〜G4を設定する(ステップS7)。図9の場合、対応枠候補群と抽出された対応枠の関係は、対応枠候補群G1が対応枠C12,C14,C16、対応枠候補群G2が対応枠C21,C22,C25、対応枠候補群G3が対応枠C32,C33,C35、対応枠候補群G4が対応枠C42,C44,C46となる。
なお、マッチング処理の結果から、参照枠R1〜R4に関係の深い対応枠が抽出されない場合には、第1基準線L1上に画像がない等が考えられるため、ステップS2以降の処理を再度行うようにしてもよい。
次に、CPU3は、図11に示すように、抽出された対応枠候補群G1〜G4から2個の対応枠を選んで第2基準線候補L2′を設定する(ステップS8)。本実施形態の場合には、第2基準線候補L2′は、対応枠候補群G1〜G4内に対応枠Cが3個ずつあるため、第2基準線候補L2′は54本が設定される。
CPU3は、設定された第2基準線候補L2′のうち、最適な第2基準線候補L2′を第2基準線L2として設定する(ステップS9)。この場合、第2基準線候補L2′のうち、対応枠候補群G1〜G4の対応枠との距離の合計が最も小さい第2基準線候補L2′を第2基準線L2として設定する。
次に、CPU3は、第1基準線L1と第2基準線L2とを比較し、平行であるか否かを判定する(ステップS10)。
以上が、図3に示した第2基準線設定部13の処理である。
CPU3は、図12に示すように、前記判定において平行でないと判定した場合には(ステップS10;NO)、傾き補正を行う(ステップS11)。この場合、第1基準線L1に対して第2基準線L2が傾いている角度分だけ、第2画像B全体を矢印の方向に回動させる(図13、参照)。この際、画像の補正は、アフィン変換等の変換方式で行われる。
その後、CPU3は、ステップS4以降の処理を繰り返し、参照枠R1〜R4に対応した領域T1〜T4を設定し、この領域T1〜T4内の対応枠Cから対応枠候補群G1〜G4を設定する。その後、複数本の第2基準線候補L2´を設定した上で第2基準線L2を設定する。
なお、既に対応枠領域T1〜T4は設定されているため、この領域を基準に設定すれば、処理時間を短縮することが可能となる。
以上が、図3に示した傾き補正部14の処理である。
一方、CPU3は、前記判定において平行であると判定した場合には(ステップS10;YES)、画像合成を行う。この画像合成は、第1基準線L1と第2基準線L2を重ね合わせ、即ち参照枠R1〜R4と、第2基準線L2上の対応枠とを重ね合わせて第1画像Aと第2画像Bとを合成する(ステップS12)。
このように、本実施形態に係る画像合成においては、参照枠に対応した複数個の対応枠からなる対応枠候補群から、第2基準線を求めるようにしているから、精度良く第2画像上の第2基準線を算出することができる。
しかも、参照枠Rに対して1個の対応枠Cを抽出する処理を行うのではなく、参照枠に対応した対応枠の取り得る領域内の対応枠に対してマッチング処理を行うようにしているため、処理工数(つまり、演算処理量)を大幅に削減でき、高速処理を実現することができる。
また、参照枠R1〜R4に対応した領域T1〜T4を設定し、この領域T1〜T4内の対応枠Cから対応枠候補群G1〜G4を設定し、その後複数本の第2基準線候補L2´を設定した上で第2基準線L2を設定する処理(ステップS4〜ステップS11)を繰り返して行うことにより、1回目の処理で抽出された第2基準線L2が誤差を含んでいても、2回目、3回目と処理を実行することにより、この誤差を小さくでき、より正確な第2基準線L2を抽出することができる。
さらに、前回の処理を基準にして繰り返し処理を行うことにより、処理時間の短縮が図られ、ひいては高速化した画像合成を実現できる。
<第2実施形態>
本発明による第2実施形態について、図14ないし図19に基づいて説明する。
本実施形態の特徴は、第1実施形態で述べた画像合成を行う前に、第1画像に対する第2画像の配置関係を算出して補正を行う点にある。なお、前述した第1実施形態と同様の処理ステップにおいては、同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
まず、本実施形態によって実施される合成画像処理の動作を、図14に基づいて説明する。
スキャナ2で大きな元の画像Oを分割して読み込む場合、元の画像Oのスキャナ2への載置方向によって、元の画像Oの上側と読み込んだ画像の上側とが必ずしも一致するとは限らない。
図14は、大きな元の画像Oをスキャナで4つの読み込み画像201〜204に分割して読み込んだ図である。画像201〜204中の白抜き矢印は、元の画像Oの天地(上側)を示したものである。即ち、左上の読み込み画像201は、その上側が元の画像Oの上側と一致し、右上の読み込み画像202は、その右側が元の画像Oの上側と一致し、左下の読み込み画像203は、その下側が元の画像Oの上側と一致し、右下の読み込み画像204は、その左側が元の画像Oの上側と一致することになる。
そこで、図14(B)に示すように、読み込み画像201〜204の向きを揃えた上で、図14(C)に示すように、相対ズレを補正する必要がある。
このように、第2実施形態では、隣り合う画像間での画像の向きを揃える処理を行うことにある。
ここで、図15の機能ブロック図に基づき、第2実施形態による画像合成の概略を説明する。
画像合成プログラムは、スキャナ2から読み込んだ少なくとも2以上の画像データに対し、パターン設定部21、パターンマッチング部22、第1基準線設定部23、対応位置記憶部24と、第1実施形態で述べたパターンマッチング部12、第2基準線設定部13、傾き補正部14および画像合成部15を備えている。
各部の動作を簡単に説明すると、パターン設定部21では、各第1基準線候補設定、参照枠設定、対応枠領域設定および対応枠設定等の各処理を行う。パターンマッチング部22では、各参照枠の画像に対する各対応枠の画像をパターンマッチングにより測定する処理を行う。第1基準線設定部23では、各第1基準線候補のうち、各対応枠に関係の深い参照枠を備えた線を第1基準線として設定する処理を行う。対応位置記憶部24では、前記第1基準線設定部23で設定された第1基準線をRAM15に記憶する。パターンマッチング部12、第2基準線設定部13、傾き補正部14および画像合成部15は、第1実施形態で述べた処理を行う。
また、図16に基づき、第1画像Eと第2画像Fとの間で、対向し得る辺(重複部)の組み合わせについて説明する。なお、各画像は正方形で読み込まれたものとする。白抜き矢印は、画像の読込方向を指している。
この場合、第1画像Eの4辺(重複部)に対して第2画像Fの4辺(重複部)がそれぞれ対応する可能性があるため、4×4(16)個の組み合わせが存在する。読み込まれた画像の形状が長方形の場合には、組み合わせは4×2(8)個の組み合わせとなる。
次に、図17の流れ図および図18,図19に基づいて、本実施形態による画像合成の動作について説明する。
まず、RAM5には、予めスキャナ2によって読み込まれ、互いに重複する画像領域を有する略正方形状の第1画像Eと第2画像Fの画像データが記憶されている。第1画像Eに対して第2画像Fの位置関係、即ち第1画像Eに対して第2画像Fが上下左右のどの位置にあり、各画像の上下左右方向が揃っているか否かは分かっていないものとする。
まず、CPU3は、RAM5から第1画像Eおよび第2画像FをROM4に読み出す(ステップS21)。
次に、CPU3は、第1画像Bの4辺の重複するであろう画像領域内に第1基準線L1をそれぞれ1本ずつ、合計4本設定する(ステップS22)。さらに、CPU3は、図18に示すように、各第1基準線L1上に例えば4個の参照枠R1〜R4を等間隔に設定する(ステップS23)。
CPU3は、第2画像Fに対し、各第1基準線L1の参照枠R1〜R4に対応した対応枠Cの取り得る領域Tを設定する(ステップS24)(図19、参照)。この場合、図16に示すように、一本の第1基準線L1に対向し得る第2画像Fの辺は4辺あるため、四本の第1基準線L1に対しては第2画像Fの辺との組み合わせは16通りある。
次に、CPU3は、領域T1〜T4内をそれぞれ複数(例えば、6個)の対応枠Cに分けて設定する(ステップS25)。
なお、図19では、便宜上、第1画像Eの右側に第2画像Fが位置するように記載しているが、この段階では、第1画像Eの上下左右のどの位置に第2画像Fが対応しているかは分かっていないため、図16のような種類の組み合わせがある。
以上が、図15に示したパターン設定部21の処理である。
次に、CPU3は、第1基準線L1毎の参照枠R1〜R4に対応するであろう各対応枠のマッチング処理をそれぞれ行う(ステップS26)。
具体的には、第1基準線L1毎に、参照枠R1と、この参照枠R1に対応するであろう対応枠C11〜C16を各々重ね合わせ、一対の画像間の相関をそれぞれ算出する。参照枠R2,R3,R4に対応するであろうC21〜C26,C31〜C36,C41〜C46についても順次算出し、この結果をRAM5に記憶する。
以上が、図15に示したパターンマッチング部22、第1基準線設定部23および対応位置記憶部24における処理である。
CPU3は、マッチング処理の結果から、対応枠領域T1〜T4内の各対応枠Cのうち、第1基準線L1毎に、参照枠R1〜R4に関係の深い対応枠を3個づつ抽出して対応枠候補群G1〜G4を設定する(ステップS27)(図10、参照)。
次に、CPU3は、抽出された対応枠候補群G1〜G4から2個の対応枠を選んで第2基準線候補L2′を設定する(ステップS28)(図11、参照)。さらに、CPU3は、設定された第2基準線候補L2′のうち、最適な第2基準線候補L2′を第2基準線L2として設定する(ステップS29)(図12、参照)。
その後、CPU3は、RAM5に記憶された各第2基準線の選出基準に基づき、前記第1画像と前記第2画像の相対的な配置・方向関係を決定する(ステップS30)。具体的には、これまでの処理において各第1基準線L1の参照枠R1〜R4に対して関係の深い対応枠Cを有する第2基準線L2が設定されているから、それぞれの第2基準線を比較することで、第1画像Eに対して第2画像Fはどの位置(配置)、どの方向に向いているかが判定できる。CPU3は、この結果から、第1基準線L1および第2基準線L2とが互いに対向するように、少なくとも一方の画像を回転させる。
その後、CPU3は、第1実施形態で説明したステップS10〜S12、およびステップS4〜S9までの処理を実行する。
このように、第2実施形態においては、画像間の配置および方向を合わせることができる。しかも、後半のステップS6におけるマッチング処理は既にステップS26で実行していため、省略することができ、画像合成の処理速度の高速化を図ることができる。
<変形例>
前記各実施形態では、スキャナによって読み込んだ画像に対しての合成について述べたが、本発明はこれに限ることなく、デジタルカメラ等の入力装置によって撮像された画像を合成するのに用いてもよいことは勿論である。
また、画像合成プログラムは、コンピュータシステムのパソコン本体に内蔵するだけでなく、コピー機能,ファックス機能,プリンタ機能或いはスキャナ機能を備えた複合機、スキャナ、コピー機等の読み取り装置に内蔵してもよい。さらに、画像合成プログラムは、CD−ROM等に記録媒体に書き込んでおき、その記録媒体を使用時にパソコン本体にインストールしてもよい。
前記各実施形態では、ステップS6〜S11の繰り返し処理を、各基準線が平行でない場合に行うようにしたが、予め決められた所定回数だけ繰り返して処理を行うようにしてもよい。
前記各実施形態では、ステップS11の処理においては、第2画像を回動させて傾きを補正するようにしたが、第1画像を回動させて傾きを補正しても、第1画像および第2画像を共に回動させて傾きを補正するようにしてもよい。
前記実施形態では、第1基準線L1上に参照枠Rを4個設定するものとして述べたが、参照枠は2個、3個或いは5個以上設定されるようにしてもよい。また、対応枠候補群Gの対応枠Cを3個設定するものとして述べたが、対応枠Cは2個或いは4個以上設定されるようにしてもよい。
本発明に係る画像合成プログラムが実装されたコンピュータシステムを示す全体図である。 コンピュータシステムを示すブロック図である。 第1実施形態による画像合成プログラムの機能ブロック図である。 第1実施形態による画像合成を示す流れ図である。 第1実施形態の画像合成による元の画像に対して分割して読み取った画像を示した図である。 第1実施形態の画像合成による第1基準線および参照枠の設定を示した図である。 第1実施形態の画像合成による第2画像への領域の設定を示した図である。 図7の要部を拡大して示す図である。 図8の変形例を示す図である。 第1実施形態の画像合成による対応枠候補群の設定を示した図である。 第1実施形態の画像合成による第2基準線候補の設定を示した図である。 第1実施形態の画像合成による第2基準線の設定を示した図である。 第1実施形態の画像合成による画像全体の傾き補正を示した図である。 第2実施形態による画像合成を例示した図である。 第2実施形態による画像合成プログラムの機能ブロック図である。 第1画像の各重複部に対して、第2画像の各重複部との組合せを例示した図である。 第2実施形態による画像合成を示す流れ図である。 第2実施形態の画像合成による第1基準線候補および参照枠の設定を示した図である。 第2実施形態の画像合成による領域の設定を示した図である。 画像合成を説明した図である。
符号の説明
11,21…パターン設定部、12,22…パターンマッチング部、13…第2基準線設定部、14…傾き補正部、15…画像合成部、23…第1基準線設定部、24…対応位置記憶部、A,E…第1画像、C…対応枠、B,F…第2画像、G1〜G4…対応枠候補群、L1…第1基準線、L1′…第1基準線候補、L2…第2基準線、L2′…第2基準線候補、T…対応枠領域、R1〜R4…参照枠。

Claims (19)

  1. 互いに重複した画像の領域を有する少なくとも2つの画像を合成し、一つの合成画像を得る画像合成装置において、
    隣接する2つの画像を合成する際に基準とする一方の画像を第1画像、他方の画像を第2画像とし、
    前記第1画像のうち、重複した画像領域内に第1基準線を設定する第1基準線設定手段と、
    前記第1基準線上に少なくとも2個の参照枠を設定する参照枠設定手段と、
    前記第2画像に対し、前記重複した領域内において、前記各参照枠と同じ大きさでこれと対応した対応枠の取り得る領域を、予め決められたルールに基づいて設定する対応枠領域設定手段と、
    前記各参照枠と、この参照枠に対応した前記対応枠領域内に取り得る各対応枠との関係度を測定する関係度測定手段と、
    測定された関係度に基づき、参照枠毎に関係の深い対応枠を対応枠領域内からそれぞれ少なくとも2個抽出して対応枠候補群を設定する対応枠候補群設定手段と、
    前記対応枠候補群毎の各対応枠同士を互いに繋いで複数本の第2基準線候補を設定する第2基準線候補設定手段と、
    前記各第2基準線候補から最適な第2基準線候補を第2基準線として設定する第2基準線設定手段と、
    前記各基準線を基準に、各画像を合成する合成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像合成装置。
  2. 互いに重複した画像の領域を有する少なくとも2つの画像を合成し、一つの合成画像を得る画像合成装置において、
    隣接する2つの画像を合成する際に基準とする一方の画像を第1画像、他方の画像を第2画像とし、
    前記第1画像のうち、前記第2画像と隣接する可能性のある4つの辺近傍に位置し、4つの重複した画像領域内に第1基準線候補をそれぞれ設定する第1基準線設定手段と、
    前記各第1基準線候補上に少なくとも2個の参照枠を設定する参照枠設定手段と、
    前記第2画像に対し、前記第1画像と隣接する可能性のある4つの辺近傍に位置し、4つの重複した領域内に、前記各参照枠と同じ大きさでこれと対応した対応枠の取り得る領域を、予め決められたルールに基づいて設定する対応枠領域設定手段と、
    前記第1画像の4つの辺と前記第2画像の4つの辺との取り得る全組み合わせについて、前記各参照枠とこの参照枠に対応した前記対応枠領域内に取り得る各対応枠との関係度を測定する関係度測定手段と、
    測定された関係度に基づき、参照枠毎に関係の深い対応枠を対応枠領域内からそれぞれ少なくとも2個抽出して対応枠候補群を設定する対応枠候補群設定手段と、
    前記対応枠候補群毎の各対応枠同士を互いに繋いで複数本の第2基準線候補を設定する第2基準線候補設定手段と、
    前記各第2基準線候補から最適な第2基準線候補を第2基準線として設定する第2基準線設定手段と、
    取り得る全組み合わせ毎に求めた各第2基準線の確からしさに基づき、前記第1画像と前記第2画像の相対的な配置・方向関係を決定する配置方向判定手段と、
    前記配置方向判定の結果と前記各基準線を基準に、各画像を合成する合成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像合成装置。
  3. 請求項1または2記載の画像合成装置において、
    前記合成手段により各画像を合成する前に、前記第1基準線と前記第2基準線が平行になるように、前記第1画像或いは前記第2画像のうち、少なくとも一方の画像の傾きを補正する補正手段と、前記関係度測定手段、前記対応枠候補群設定手段、前記第2基準線候補設定手段および前記第2基準線設定手段を順次繰り返すことを特徴とする画像合成装置。
  4. 請求項1または2記載の画像合成装置において、
    前記第1基準線設定手段は、第1画像の辺に対してほぼ平行に延びるように第1基準線を設定することを特徴とする画像合成装置。
  5. 請求項1または2記載の画像合成装置において、
    前記第1基準線設定手段は、最も多くの画像が横切る位置に第1基準線を設定することを特徴とする画像合成装置。
  6. 請求項1または2記載の画像合成装置において、
    前記参照枠設定手段は、第1基準線上に等間隔に参照枠を設定することを特徴とする画像合成装置。
  7. 請求項1または2記載の画像合成装置において、
    前記参照枠設定手段は、第1基準線上で画像の存在する位置に参照枠を設定することを特徴とする画像合成装置。
  8. 請求項1または2記載の画像合成装置において、
    前記参照枠設定手段は、第1基準線上で周囲の形状に特徴のある点を抽出し、この特徴点を含む位置に参照枠を設定することを特徴とする画像合成装置。
  9. 請求項1または2記載の画像合成装置において、
    前記対応枠領域設定手段における対応枠の取り得る領域は、重複した画像領域の幅および/または画像のズレ幅および/または画像の回転によるズレ幅を越えた範囲であることを特徴とする画像合成装置。
  10. 請求項1または2記載の画像合成装置において、
    前記対応枠候補群設定手段は、参照枠に存在する画像と、各対応枠に存在する画像とを比較し、参照枠の画像に近い対応枠を抽出することを特徴とする画像合成装置。
  11. 請求項1または2記載の画像合成装置において、
    前記第2基準線設定手段は、各第2基準線候補のうち各参照枠に対応した対応枠との距離の合計が最も小さい第2基準線を抽出することを特徴とする画像合成装置。
  12. 請求項11記載の画像合成装置において、
    各対応枠と各第2基準線候補の距離を求める際、その対応枠と組である参照枠の複雑度および/または前記関係度とを重み付けとして用いることを特徴とする画像合成装置。
  13. 請求項1または2記載の画像合成装置において、
    前記合成手段は、参照枠と、この参照枠に対応する対応枠とを重ね合わせるように合成することを特徴とする画像合成装置。
  14. 請求項2記載の画像合成装置において、
    前記配置方向判定手段は、各参照枠の複雑度および/またはその対応枠との関係度とを重み付けとして用いることを特徴とする画像合成装置。
  15. 互いに重複した画像の領域を有する少なくとも2つの画像を合成し、一つの合成画像を得る画像合成方法において、
    隣接する2つの画像を合成する際に基準とする一方の画像を第1画像、他方の画像を第2画像とし、
    前記第1画像のうち、重複した画像領域内に第1基準線を設定する第1基準線設定工程と、
    前記第1基準線上に少なくとも2個の参照枠を設定する参照枠設定工程と、
    前記第2画像に対し、前記重複した領域内において、前記各参照枠と同じ大きさでこれと対応した対応枠の取り得る領域を、予め決められたルールに基づいて設定する対応枠領域設定工程と、
    前記各参照枠と、この参照枠に対応した前記対応枠領域内に取り得る各対応枠との関係度を測定する関係度測定工程と、
    測定された関係度に基づき、参照枠毎に関係の深い対応枠を対応枠領域内からそれぞれ少なくとも2個抽出して対応枠候補群を設定する対応枠候補群設定工程と、
    前記対応枠候補群毎の各対応枠同士を互いに繋いで複数本の第2基準線候補を設定する第2基準線候補設定工程と、
    前記各第2基準線候補から最適な第2基準線候補を第2基準線として設定する第2基準線設定工程と、
    前記各基準線を基準に、各画像を合成する合成工程と、
    を備えたことを特徴とする画像合成方法。
  16. 互いに重複した画像の領域を有する少なくとも2つの画像を合成し、一つの合成画像を得る画像合成方法において、
    隣接する2つの画像を合成する際に基準とする一方の画像を第1画像、他方の画像を第2画像とし、
    前記第1画像のうち、前記第2画像と隣接する可能性のある4つの辺近傍に位置し、4つの重複した画像領域内に第1基準線候補をそれぞれ設定する第1基準線設定工程と、
    前記各第1基準線候補上に少なくとも2個の参照枠を設定する参照枠設定工程と、
    前記第2画像に対し、前記第1画像と隣接する可能性のある4つの辺近傍に位置し、4つの重複した領域内に、前記各参照枠と同じ大きさでこれと対応した対応枠の取り得る領域を、予め決められたルールに基づいて設定する対応枠領域設定工程と、
    前記第1画像の4つの辺と前記第2画像の4つの辺との取り得る全組み合わせについて、前記各参照枠とこの参照枠に対応した前記対応枠領域内に取り得る各対応枠との関係度を測定する関係度測定工程と、
    測定された関係度に基づき、参照枠毎に関係の深い対応枠を対応枠領域内からそれぞれ少なくとも2個抽出して対応枠候補群を設定する対応枠候補群設定工程と、
    前記対応枠候補群毎の各対応枠同士を互いに繋いで複数本の第2基準線候補を設定する第2基準線候補設定工程と、
    前記各第2基準線候補から最適な第2基準線候補を第2基準線として設定する第2基準線設定工程と、
    取り得る全組み合わせ毎に求めた各第2基準線の確からしさに基づき、前記第1画像と前記第2画像の相対的な配置・方向関係を決定する配置方向判定工程と、
    前記配置方向判定の結果と前記各基準線を基準に、各画像を合成する合成工程と、
    を備えたことを特徴とする画像合成方法。
  17. 互いに重複した画像の領域を有する少なくとも2つの画像を合成し、一つの合成画像を得る画像合成プログラムにおいて、
    隣接する2つの画像を合成する際に基準とする一方の画像を第1画像、他方の画像を第2画像とし、
    コンピュータに、
    前記第1画像のうち、重複した画像領域内に第1基準線を設定するステップと、
    前記第1基準線上に少なくとも2個の参照枠を設定するステップと、
    前記第2画像に対し、前記重複した領域内において、前記各参照枠と同じ大きさでこれと対応した対応枠の取り得る領域を、予め決められたルールに基づいて設定するステップと、
    前記各参照枠と、この参照枠に対応した前記対応枠領域内に取り得る各対応枠との関係度を測定するステップと、
    測定された関係度に基づき、参照枠毎に関係の深い対応枠を対応枠領域内からそれぞれ少なくとも2個抽出して対応枠候補群を設定するステップと、
    前記対応枠候補群毎の各対応枠同士を互いに繋いで複数本の第2基準線候補を設定するステップと、
    前記各第2基準線候補から最適な第2基準線候補を第2基準線として設定するステップと、
    前記各基準線を基準に、各画像を合成するステップと、
    を実行させることを特徴とする画像合成プログラム。
  18. 互いに重複した画像の領域を有する少なくとも2つの画像を合成し、一つの合成画像を得る画像合成プログラムにおいて、
    隣接する2つの画像を合成する際に基準とする一方の画像を第1画像、他方の画像を第2画像とし、
    コンピュータに、
    前記第1画像のうち、前記第2画像と隣接する可能性のある4つの辺近傍に位置し、4つの重複した画像領域内に第1基準線候補をそれぞれ設定するステップと、
    前記各第1基準線候補上に少なくとも2個の参照枠を設定するステップと、
    前記第2画像に対し、前記第1画像と隣接する可能性のある4つの辺近傍に位置し、4つの重複した領域内に、前記各参照枠と同じ大きさでこれと対応した対応枠の取り得る領域を、予め決められたルールに基づいて設定するステップと、
    前記第1画像の4つの辺と前記第2画像の4つの辺との取り得る全組み合わせについて、前記各参照枠とこの参照枠に対応した前記対応枠領域内に取り得る各対応枠との関係度を測定するステップと、
    測定された関係度に基づき、参照枠毎に関係の深い対応枠を対応枠領域内からそれぞれ少なくとも2個抽出して対応枠候補群を設定するステップと、
    前記対応枠候補群毎の各対応枠同士を互いに繋いで複数本の第2基準線候補を設定するステップと、
    前記各第2基準線候補から最適な第2基準線候補を第2基準線として設定するステップと、
    取り得る全組み合わせ毎に求めた各第2基準線の確からしさに基づき、前記第1画像と前記第2画像の相対的な配置・方向関係を決定するステップと、
    前記配置方向判定の結果と前記各基準線を基準に、各画像を合成するステップと、
    を実行させることを特徴とする画像合成プログラム。
  19. 請求項17または18に記載の画像合成プログラムを記録した
    ことを特徴とする記録媒体。
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