JP4301137B2 - 画像合成装置、画像合成方法、画像合成プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Description
例えば、図20(A)に示すように、元の画像をスキャナで4つの画像101〜104に分けて読み込んだ場合、読み込む枠と画像とが傾斜する場合がある。このため、読み込み枠を基準に合わせただけでは、そこに写される画像は、元の画像とは異なったものになり(図20(A)の実線参照)、特に文章の場合には、繋ぎ目の位置ズレや傾斜が顕著に感じられる。図20(B)に示す実線のように合成が行われれば良いが、このためには、傾きや位置ズレを補正する必要がある。
このような補正を行う技術が、特許文献1に記載されている。
隣接する2つの画像を合成する際に基準とする一方の画像を第1画像、他方の画像を第2画像とし、
前記第1画像のうち、重複した画像領域内に第1基準線を設定する第1基準線設定手段と、前記第1基準線上に少なくとも2個の参照枠を設定する参照枠設定手段と、前記第2画像に対し、前記重複した領域内において、前記各参照枠と同じ大きさでこれと対応した対応枠の取り得る領域を、予め決められたルールに基づいて設定する対応枠領域設定手段と、前記各参照枠と、この参照枠に対応した前記対応枠領域内に取り得る各対応枠との関係度を測定する関係度測定手段と、測定された関係度に基づき、参照枠毎に関係の深い対応枠を対応枠領域内からそれぞれ少なくとも2個抽出して対応枠候補群を設定する対応枠候補群設定手段と、前記対応枠候補群毎の各対応枠同士を互いに繋いで複数本の第2基準線候補を設定する第2基準線候補設定手段と、前記各第2基準線候補から最適な第2基準線候補を第2基準線として設定する第2基準線設定手段と、前記各基準線を基準に、各画像を合成する合成手段と、を備えたことにある。
隣接する2つの画像を合成する際に基準とする一方の画像を第1画像、他方の画像を第2画像とし、
前記第1画像のうち、前記第2画像と隣接する可能性のある4つの辺近傍に位置し、4つの重複した画像領域内に第1基準線候補をそれぞれ設定する第1基準線設定手段と、前記各第1基準線候補上に少なくとも2個の参照枠を設定する参照枠設定手段と、前記第2画像に対し、前記第1画像と隣接する可能性のある4つの辺近傍に位置し、4つの重複した領域内に、前記各参照枠と同じ大きさでこれと対応した対応枠の取り得る領域を、予め決められたルールに基づいて設定する対応枠領域設定手段と、前記第1画像の4つの辺と前記第2画像の4つの辺との取り得る全組み合わせについて、前記各参照枠とこの参照枠に対応した前記対応枠領域内に取り得る各対応枠との関係度を測定する関係度測定手段と、測定された関係度に基づき、参照枠毎に関係の深い対応枠を対応枠領域内からそれぞれ少なくとも2個抽出して対応枠候補群を設定する対応枠候補群設定手段と、前記対応枠候補群毎の各対応枠同士を互いに繋いで複数本の第2基準線候補を設定する第2基準線候補設定手段と、前記各第2基準線候補から最適な第2基準線候補を第2基準線として設定する第2基準線設定手段と、取り得る全組み合わせ毎に求めた各第2基準線の確からしさに基づき、前記第1画像と前記第2画像の相対的な配置・方向関係を決定する配置方向判定手段と、前記配置方向判定の結果と前記各基準線を基準に、各画像を合成する合成手段と、を備えたことにある。
上記構成において、前記第1基準線設定手段は、最も多くの画像が横切る位置に第1基準線を設定することが望ましい。
上記構成において、前記参照枠設定手段は、第1基準線上に等間隔に参照枠を設定することが望ましい。
上記構成において、前記参照枠設定手段は、第1基準線上で画像の存在する位置に参照枠を設定することが望ましい。
上記構成において、前記参照枠設定手段は、第1基準線上で周囲の形状に特徴のある点を特徴点として抽出し、この特徴点を含む位置に参照枠を設定することが望ましい。
上記構成において、各対応枠と各第2基準線候補の距離を求める際、その対応枠と組である参照枠の複雑度および/または前記関係度とを重み付けとして用いることが望ましい。
上記構成において、前記合成手段は、参照枠と、この参照枠に対応する対応枠とを重ね合わせるように合成することが望ましい。
上記構成において、前記配置方向判定手段は、各参照枠の複雑度および/またはその対応枠との関係度とを重み付けとして用いることが望ましい。
以下、本発明に係る第1実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態においては、具体例としてコンピュータシステムにおいてスキャナを用いて読み込んだ画像を合成する場合について説明する。
図1および図2は、本発明の第1の実施形態に係るシステムを示す図である。
パソコン本体1には、画像を読み込んでデータ化するスキャナ2が接続されている。
また、パソコン本体1は、図2に示すように構成され、CPU(Central Processing Unit)3、ROM(Read Only Memory)4、RAM(Random Access Memory)5および入出力ポート6を具備し、この入出力ポート6には表示部7、操作部8(キーボード、マウス等)およびスキャナ2が接続されている。
画像合成プログラムは、スキャナ2から読み込んだ少なくとも2以上の画像データに対して処理を行うもので、パターン設定部11、パターンマッチング部12、第2基準線設定部13、傾き補正部14および画像合成部15を具備している。
まず、RAM5には、予めスキャナ2によって読み込まれた複数個の画像データが記憶されているものとする。具体的には、スキャナ2の読み取り範囲が図5中の太い点線で示した範囲である場合、元の画像Oの読み取りを9回に分けて行うことになり、9個の画像データがRAM5に記憶される。画像を読み取る際には、隣接する画像の隣接する部分が互いに重複するように読み込む。便宜上、図6に示すように、重複した画像領域の左右方向の重なり量をd1とし、画像Aに対する上下方向への画像Bの位置のズレ量をd2とする。
ここでは、中央部の画像を第1画像A、この画像の右側に位置した画像を第2画像Bとして説明する。なお、中央部の画像の周囲に位置した他の画像についても同様の処理を行うので、その説明は省略するものとする。また、画像と画像データとは、図面上では同じものを示しているので、便宜上、画像データを画像として呼ぶ。
次に、CPU3は、第1画像A上の重複した画像領域の内に第1基準線L1を設定する(ステップS2)。この場合、図6に示すように、第1画像の右側の辺に対してほぼ平行に延びるように第1基準線L1を設定する。なお、第1基準線の設定は、これに限らず、最も多くの画像が横切る位置に設定してもよい。
例えば、枠は、m×nの画素を具備しており、各画素の階調度(濃度)が256ビットで表示される。本実施形態では、この階調度を画素の濃度とし、枠で考えると各画素の平均値を画像濃度とする。
以上が、図3に示したパターン設定部11の処理である。
なお、マッチング処理は、相関による算出方法に限らず、各枠の画像濃度を算出して、RAM5に記憶するようにしてもよい。
また、マッチング処理は、図9に示すように、参照枠R1に対応するであろう対応枠C´を領域T1内でドット毎に矢印方向に移動させ、その都度、参照枠R1と移動する対応枠C´との相関をRAM5に記憶してもよい。
以上が、図3に示したパターンマッチング部12の処理である。
なお、マッチング処理の結果から、参照枠R1〜R4に関係の深い対応枠が抽出されない場合には、第1基準線L1上に画像がない等が考えられるため、ステップS2以降の処理を再度行うようにしてもよい。
CPU3は、設定された第2基準線候補L2′のうち、最適な第2基準線候補L2′を第2基準線L2として設定する(ステップS9)。この場合、第2基準線候補L2′のうち、対応枠候補群G1〜G4の対応枠との距離の合計が最も小さい第2基準線候補L2′を第2基準線L2として設定する。
次に、CPU3は、第1基準線L1と第2基準線L2とを比較し、平行であるか否かを判定する(ステップS10)。
以上が、図3に示した第2基準線設定部13の処理である。
その後、CPU3は、ステップS4以降の処理を繰り返し、参照枠R1〜R4に対応した領域T1〜T4を設定し、この領域T1〜T4内の対応枠Cから対応枠候補群G1〜G4を設定する。その後、複数本の第2基準線候補L2´を設定した上で第2基準線L2を設定する。
なお、既に対応枠領域T1〜T4は設定されているため、この領域を基準に設定すれば、処理時間を短縮することが可能となる。
以上が、図3に示した傾き補正部14の処理である。
しかも、参照枠Rに対して1個の対応枠Cを抽出する処理を行うのではなく、参照枠に対応した対応枠の取り得る領域内の対応枠に対してマッチング処理を行うようにしているため、処理工数(つまり、演算処理量)を大幅に削減でき、高速処理を実現することができる。
さらに、前回の処理を基準にして繰り返し処理を行うことにより、処理時間の短縮が図られ、ひいては高速化した画像合成を実現できる。
本発明による第2実施形態について、図14ないし図19に基づいて説明する。
本実施形態の特徴は、第1実施形態で述べた画像合成を行う前に、第1画像に対する第2画像の配置関係を算出して補正を行う点にある。なお、前述した第1実施形態と同様の処理ステップにおいては、同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
スキャナ2で大きな元の画像Oを分割して読み込む場合、元の画像Oのスキャナ2への載置方向によって、元の画像Oの上側と読み込んだ画像の上側とが必ずしも一致するとは限らない。
図14は、大きな元の画像Oをスキャナで4つの読み込み画像201〜204に分割して読み込んだ図である。画像201〜204中の白抜き矢印は、元の画像Oの天地(上側)を示したものである。即ち、左上の読み込み画像201は、その上側が元の画像Oの上側と一致し、右上の読み込み画像202は、その右側が元の画像Oの上側と一致し、左下の読み込み画像203は、その下側が元の画像Oの上側と一致し、右下の読み込み画像204は、その左側が元の画像Oの上側と一致することになる。
そこで、図14(B)に示すように、読み込み画像201〜204の向きを揃えた上で、図14(C)に示すように、相対ズレを補正する必要がある。
このように、第2実施形態では、隣り合う画像間での画像の向きを揃える処理を行うことにある。
画像合成プログラムは、スキャナ2から読み込んだ少なくとも2以上の画像データに対し、パターン設定部21、パターンマッチング部22、第1基準線設定部23、対応位置記憶部24と、第1実施形態で述べたパターンマッチング部12、第2基準線設定部13、傾き補正部14および画像合成部15を備えている。
この場合、第1画像Eの4辺(重複部)に対して第2画像Fの4辺(重複部)がそれぞれ対応する可能性があるため、4×4(16)個の組み合わせが存在する。読み込まれた画像の形状が長方形の場合には、組み合わせは4×2(8)個の組み合わせとなる。
まず、RAM5には、予めスキャナ2によって読み込まれ、互いに重複する画像領域を有する略正方形状の第1画像Eと第2画像Fの画像データが記憶されている。第1画像Eに対して第2画像Fの位置関係、即ち第1画像Eに対して第2画像Fが上下左右のどの位置にあり、各画像の上下左右方向が揃っているか否かは分かっていないものとする。
次に、CPU3は、第1画像Bの4辺の重複するであろう画像領域内に第1基準線L1をそれぞれ1本ずつ、合計4本設定する(ステップS22)。さらに、CPU3は、図18に示すように、各第1基準線L1上に例えば4個の参照枠R1〜R4を等間隔に設定する(ステップS23)。
次に、CPU3は、領域T1〜T4内をそれぞれ複数(例えば、6個)の対応枠Cに分けて設定する(ステップS25)。
なお、図19では、便宜上、第1画像Eの右側に第2画像Fが位置するように記載しているが、この段階では、第1画像Eの上下左右のどの位置に第2画像Fが対応しているかは分かっていないため、図16のような種類の組み合わせがある。
以上が、図15に示したパターン設定部21の処理である。
具体的には、第1基準線L1毎に、参照枠R1と、この参照枠R1に対応するであろう対応枠C11〜C16を各々重ね合わせ、一対の画像間の相関をそれぞれ算出する。参照枠R2,R3,R4に対応するであろうC21〜C26,C31〜C36,C41〜C46についても順次算出し、この結果をRAM5に記憶する。
以上が、図15に示したパターンマッチング部22、第1基準線設定部23および対応位置記憶部24における処理である。
次に、CPU3は、抽出された対応枠候補群G1〜G4から2個の対応枠を選んで第2基準線候補L2′を設定する(ステップS28)(図11、参照)。さらに、CPU3は、設定された第2基準線候補L2′のうち、最適な第2基準線候補L2′を第2基準線L2として設定する(ステップS29)(図12、参照)。
その後、CPU3は、RAM5に記憶された各第2基準線の選出基準に基づき、前記第1画像と前記第2画像の相対的な配置・方向関係を決定する(ステップS30)。具体的には、これまでの処理において各第1基準線L1の参照枠R1〜R4に対して関係の深い対応枠Cを有する第2基準線L2が設定されているから、それぞれの第2基準線を比較することで、第1画像Eに対して第2画像Fはどの位置(配置)、どの方向に向いているかが判定できる。CPU3は、この結果から、第1基準線L1および第2基準線L2とが互いに対向するように、少なくとも一方の画像を回転させる。
前記各実施形態では、スキャナによって読み込んだ画像に対しての合成について述べたが、本発明はこれに限ることなく、デジタルカメラ等の入力装置によって撮像された画像を合成するのに用いてもよいことは勿論である。
Claims (19)
- 互いに重複した画像の領域を有する少なくとも2つの画像を合成し、一つの合成画像を得る画像合成装置において、
隣接する2つの画像を合成する際に基準とする一方の画像を第1画像、他方の画像を第2画像とし、
前記第1画像のうち、重複した画像領域内に第1基準線を設定する第1基準線設定手段と、
前記第1基準線上に少なくとも2個の参照枠を設定する参照枠設定手段と、
前記第2画像に対し、前記重複した領域内において、前記各参照枠と同じ大きさでこれと対応した対応枠の取り得る領域を、予め決められたルールに基づいて設定する対応枠領域設定手段と、
前記各参照枠と、この参照枠に対応した前記対応枠領域内に取り得る各対応枠との関係度を測定する関係度測定手段と、
測定された関係度に基づき、参照枠毎に関係の深い対応枠を対応枠領域内からそれぞれ少なくとも2個抽出して対応枠候補群を設定する対応枠候補群設定手段と、
前記対応枠候補群毎の各対応枠同士を互いに繋いで複数本の第2基準線候補を設定する第2基準線候補設定手段と、
前記各第2基準線候補から最適な第2基準線候補を第2基準線として設定する第2基準線設定手段と、
前記各基準線を基準に、各画像を合成する合成手段と、
を備えたことを特徴とする画像合成装置。 - 互いに重複した画像の領域を有する少なくとも2つの画像を合成し、一つの合成画像を得る画像合成装置において、
隣接する2つの画像を合成する際に基準とする一方の画像を第1画像、他方の画像を第2画像とし、
前記第1画像のうち、前記第2画像と隣接する可能性のある4つの辺近傍に位置し、4つの重複した画像領域内に第1基準線候補をそれぞれ設定する第1基準線設定手段と、
前記各第1基準線候補上に少なくとも2個の参照枠を設定する参照枠設定手段と、
前記第2画像に対し、前記第1画像と隣接する可能性のある4つの辺近傍に位置し、4つの重複した領域内に、前記各参照枠と同じ大きさでこれと対応した対応枠の取り得る領域を、予め決められたルールに基づいて設定する対応枠領域設定手段と、
前記第1画像の4つの辺と前記第2画像の4つの辺との取り得る全組み合わせについて、前記各参照枠とこの参照枠に対応した前記対応枠領域内に取り得る各対応枠との関係度を測定する関係度測定手段と、
測定された関係度に基づき、参照枠毎に関係の深い対応枠を対応枠領域内からそれぞれ少なくとも2個抽出して対応枠候補群を設定する対応枠候補群設定手段と、
前記対応枠候補群毎の各対応枠同士を互いに繋いで複数本の第2基準線候補を設定する第2基準線候補設定手段と、
前記各第2基準線候補から最適な第2基準線候補を第2基準線として設定する第2基準線設定手段と、
取り得る全組み合わせ毎に求めた各第2基準線の確からしさに基づき、前記第1画像と前記第2画像の相対的な配置・方向関係を決定する配置方向判定手段と、
前記配置方向判定の結果と前記各基準線を基準に、各画像を合成する合成手段と、
を備えたことを特徴とする画像合成装置。 - 請求項1または2記載の画像合成装置において、
前記合成手段により各画像を合成する前に、前記第1基準線と前記第2基準線が平行になるように、前記第1画像或いは前記第2画像のうち、少なくとも一方の画像の傾きを補正する補正手段と、前記関係度測定手段、前記対応枠候補群設定手段、前記第2基準線候補設定手段および前記第2基準線設定手段を順次繰り返すことを特徴とする画像合成装置。 - 請求項1または2記載の画像合成装置において、
前記第1基準線設定手段は、第1画像の辺に対してほぼ平行に延びるように第1基準線を設定することを特徴とする画像合成装置。 - 請求項1または2記載の画像合成装置において、
前記第1基準線設定手段は、最も多くの画像が横切る位置に第1基準線を設定することを特徴とする画像合成装置。 - 請求項1または2記載の画像合成装置において、
前記参照枠設定手段は、第1基準線上に等間隔に参照枠を設定することを特徴とする画像合成装置。 - 請求項1または2記載の画像合成装置において、
前記参照枠設定手段は、第1基準線上で画像の存在する位置に参照枠を設定することを特徴とする画像合成装置。 - 請求項1または2記載の画像合成装置において、
前記参照枠設定手段は、第1基準線上で周囲の形状に特徴のある点を抽出し、この特徴点を含む位置に参照枠を設定することを特徴とする画像合成装置。 - 請求項1または2記載の画像合成装置において、
前記対応枠領域設定手段における対応枠の取り得る領域は、重複した画像領域の幅および/または画像のズレ幅および/または画像の回転によるズレ幅を越えた範囲であることを特徴とする画像合成装置。 - 請求項1または2記載の画像合成装置において、
前記対応枠候補群設定手段は、参照枠に存在する画像と、各対応枠に存在する画像とを比較し、参照枠の画像に近い対応枠を抽出することを特徴とする画像合成装置。 - 請求項1または2記載の画像合成装置において、
前記第2基準線設定手段は、各第2基準線候補のうち各参照枠に対応した対応枠との距離の合計が最も小さい第2基準線を抽出することを特徴とする画像合成装置。 - 請求項11記載の画像合成装置において、
各対応枠と各第2基準線候補の距離を求める際、その対応枠と組である参照枠の複雑度および/または前記関係度とを重み付けとして用いることを特徴とする画像合成装置。 - 請求項1または2記載の画像合成装置において、
前記合成手段は、参照枠と、この参照枠に対応する対応枠とを重ね合わせるように合成することを特徴とする画像合成装置。 - 請求項2記載の画像合成装置において、
前記配置方向判定手段は、各参照枠の複雑度および/またはその対応枠との関係度とを重み付けとして用いることを特徴とする画像合成装置。 - 互いに重複した画像の領域を有する少なくとも2つの画像を合成し、一つの合成画像を得る画像合成方法において、
隣接する2つの画像を合成する際に基準とする一方の画像を第1画像、他方の画像を第2画像とし、
前記第1画像のうち、重複した画像領域内に第1基準線を設定する第1基準線設定工程と、
前記第1基準線上に少なくとも2個の参照枠を設定する参照枠設定工程と、
前記第2画像に対し、前記重複した領域内において、前記各参照枠と同じ大きさでこれと対応した対応枠の取り得る領域を、予め決められたルールに基づいて設定する対応枠領域設定工程と、
前記各参照枠と、この参照枠に対応した前記対応枠領域内に取り得る各対応枠との関係度を測定する関係度測定工程と、
測定された関係度に基づき、参照枠毎に関係の深い対応枠を対応枠領域内からそれぞれ少なくとも2個抽出して対応枠候補群を設定する対応枠候補群設定工程と、
前記対応枠候補群毎の各対応枠同士を互いに繋いで複数本の第2基準線候補を設定する第2基準線候補設定工程と、
前記各第2基準線候補から最適な第2基準線候補を第2基準線として設定する第2基準線設定工程と、
前記各基準線を基準に、各画像を合成する合成工程と、
を備えたことを特徴とする画像合成方法。 - 互いに重複した画像の領域を有する少なくとも2つの画像を合成し、一つの合成画像を得る画像合成方法において、
隣接する2つの画像を合成する際に基準とする一方の画像を第1画像、他方の画像を第2画像とし、
前記第1画像のうち、前記第2画像と隣接する可能性のある4つの辺近傍に位置し、4つの重複した画像領域内に第1基準線候補をそれぞれ設定する第1基準線設定工程と、
前記各第1基準線候補上に少なくとも2個の参照枠を設定する参照枠設定工程と、
前記第2画像に対し、前記第1画像と隣接する可能性のある4つの辺近傍に位置し、4つの重複した領域内に、前記各参照枠と同じ大きさでこれと対応した対応枠の取り得る領域を、予め決められたルールに基づいて設定する対応枠領域設定工程と、
前記第1画像の4つの辺と前記第2画像の4つの辺との取り得る全組み合わせについて、前記各参照枠とこの参照枠に対応した前記対応枠領域内に取り得る各対応枠との関係度を測定する関係度測定工程と、
測定された関係度に基づき、参照枠毎に関係の深い対応枠を対応枠領域内からそれぞれ少なくとも2個抽出して対応枠候補群を設定する対応枠候補群設定工程と、
前記対応枠候補群毎の各対応枠同士を互いに繋いで複数本の第2基準線候補を設定する第2基準線候補設定工程と、
前記各第2基準線候補から最適な第2基準線候補を第2基準線として設定する第2基準線設定工程と、
取り得る全組み合わせ毎に求めた各第2基準線の確からしさに基づき、前記第1画像と前記第2画像の相対的な配置・方向関係を決定する配置方向判定工程と、
前記配置方向判定の結果と前記各基準線を基準に、各画像を合成する合成工程と、
を備えたことを特徴とする画像合成方法。 - 互いに重複した画像の領域を有する少なくとも2つの画像を合成し、一つの合成画像を得る画像合成プログラムにおいて、
隣接する2つの画像を合成する際に基準とする一方の画像を第1画像、他方の画像を第2画像とし、
コンピュータに、
前記第1画像のうち、重複した画像領域内に第1基準線を設定するステップと、
前記第1基準線上に少なくとも2個の参照枠を設定するステップと、
前記第2画像に対し、前記重複した領域内において、前記各参照枠と同じ大きさでこれと対応した対応枠の取り得る領域を、予め決められたルールに基づいて設定するステップと、
前記各参照枠と、この参照枠に対応した前記対応枠領域内に取り得る各対応枠との関係度を測定するステップと、
測定された関係度に基づき、参照枠毎に関係の深い対応枠を対応枠領域内からそれぞれ少なくとも2個抽出して対応枠候補群を設定するステップと、
前記対応枠候補群毎の各対応枠同士を互いに繋いで複数本の第2基準線候補を設定するステップと、
前記各第2基準線候補から最適な第2基準線候補を第2基準線として設定するステップと、
前記各基準線を基準に、各画像を合成するステップと、
を実行させることを特徴とする画像合成プログラム。 - 互いに重複した画像の領域を有する少なくとも2つの画像を合成し、一つの合成画像を得る画像合成プログラムにおいて、
隣接する2つの画像を合成する際に基準とする一方の画像を第1画像、他方の画像を第2画像とし、
コンピュータに、
前記第1画像のうち、前記第2画像と隣接する可能性のある4つの辺近傍に位置し、4つの重複した画像領域内に第1基準線候補をそれぞれ設定するステップと、
前記各第1基準線候補上に少なくとも2個の参照枠を設定するステップと、
前記第2画像に対し、前記第1画像と隣接する可能性のある4つの辺近傍に位置し、4つの重複した領域内に、前記各参照枠と同じ大きさでこれと対応した対応枠の取り得る領域を、予め決められたルールに基づいて設定するステップと、
前記第1画像の4つの辺と前記第2画像の4つの辺との取り得る全組み合わせについて、前記各参照枠とこの参照枠に対応した前記対応枠領域内に取り得る各対応枠との関係度を測定するステップと、
測定された関係度に基づき、参照枠毎に関係の深い対応枠を対応枠領域内からそれぞれ少なくとも2個抽出して対応枠候補群を設定するステップと、
前記対応枠候補群毎の各対応枠同士を互いに繋いで複数本の第2基準線候補を設定するステップと、
前記各第2基準線候補から最適な第2基準線候補を第2基準線として設定するステップと、
取り得る全組み合わせ毎に求めた各第2基準線の確からしさに基づき、前記第1画像と前記第2画像の相対的な配置・方向関係を決定するステップと、
前記配置方向判定の結果と前記各基準線を基準に、各画像を合成するステップと、
を実行させることを特徴とする画像合成プログラム。 - 請求項17または18に記載の画像合成プログラムを記録した
ことを特徴とする記録媒体。
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