JP4298526B2 - 光電式エンコーダ - Google Patents

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Description

本発明は光電式エンコーダに関し、特に、変位エンコーダースケールを用い、各種工作機械や半導体製造装置等の位置測定、移動物体の移動量検出等に使用される光電式エンコーダに関する。
従来の光電式エンコーダでは、信号ピッチPに対してP/4ずつの位相差を持つA相、B相、/A相、/B相の幅P/2の受光素子をスケール移動方向に対して並設し、これら位相の異なる4個の受光素子を1セットとして、複数セットの受光素子群をスケールの移動方向に配置し、スケールの移動量、即ち、移動物体の移動量、相対位置を検出している。光源はスケールに対して受光素子と反対側に配置されており、スケールのデューティ(DUTY)比は50%としている(例えば、特許文献1参照)。
他の従来例としては、信号ピッチPに対してP/4ずつの位相差を持つA相、B相、/A相、/B相の受光素子をスケール移動方向に対して3P/4毎の間隔を置いて配置し、スケールの移動量を検出する光電式エンコーダを開示している(例えば、特許文献2参照)。
ここでピッチPはスケールに形成された複数の光通過用スリットの各間隔であり、信号の周期と同じである。また、本明細書の説明では、所定の位相差を持つA相、B相、/A相、/B相については、/A相はA相の、/B相はB相のそれぞれ反転差動信号(位相差が180度)の相補関係にあることを意味している。
特開平8−201117号公報(段落0008、図2) 特開2002−236033号公報(段落0067〜0069、図10)
しかしながら、上述のような従来の光電式エンコーダにおいては、ピッチが狭いためクロストーク防止手段を設けるスペースを確保することができず、光信号の受光素子への回り込みや受光素子間のクロストークが発生するといった不都合があった。このようなクロストークを防止する手段を設けるために、受光素子の幅をP/2より小さくすることが考えられるが、このように受光素子の幅を小さくすると信号出力が減少する。
また、従来の光電式エンコーダにおいては配線が複雑で、場所によっては配線同士が重なり、受光素子アレイの製造を困難にしていた。さらに、光源の放射角変動により、各相の位相差に誤差が発生するといった課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、各受光素子間にクロストーク防止手段を設けるスペースを確保し、光信号の受光素子への回り込み成分やクロストークを低減できる光電式エンコーダを提供することを目的とする。また、配線の重なりをなくして配線間のクロストークを低減し、受光素子アレイの製造を容易にすることを目的とする。
さらに、光源の放射角変動の影響を受けることなく安定した差動増幅を行うことができ、放射角誤差による差動後の位相誤差を低減できる光電式エンコーダを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光電式エンコーダは、光源からの放射光で照射することにより所定ピッチ(P)の周期的な光強度分布パターンを発生するスケールと、スケールと相対変位する複数の受光素子群とを備え、複数の受光素子群それぞれからの所定位相の位相差を有する信号をもとに、移動量を検出する。各受光素子群には複数個の受光素子が所定ピッチP離れた同一位相の位置に、少なくとも2個は隣接するように配置され、所定ピッチP以上離れた同一位相の位置に配置された複数個の受光素子を1つの受光素子群とし、複数の受光素子群を並設したことを特徴とする。

このように、同位相の受光素子を隣接させ、同位相の複数の受光素子を1セットとして複数組の受光素子群を並設したことにより、比較的狭いピッチでも各受光素子間にクロストーク防止部材を設けるスペースを確保でき、信号光の受光素子への回り込み成分やクロストークを低減できる。さらに、配線の重なりをなくすことができ、受光素子アレイの製造も容易となる。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には同一の符号を付し、重複する説明については簡単のために省略している。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について図1乃び図2を参照して以下に説明する。図1は本発明の実施の形態1に係る光電式エンコーダの概略構成を示し、図2は、位相を基準に複数組の受光素子を配置した受光素子アレイの拡大図である。
図1において、102はLED等の光源であり、ロータリースケール104を照射する放射光を発生する。103は回転軸108を中心に回転する円板であり、被検物体(不図示)の移動と一体的に回転する。
ロータリースケール104は複数個に分割された光通過用スリットを放射状に形成した構成であり、円板103の回転軸108を中心に円板(回転体)103内に同心円放射状に配置されている。また、ロータリースケール104は光軸と垂直な照射パターンの中心軸線101を有し、スケールのピッチPでデューティ(DUTY)比は50%としている。106は受光素子アレイであり、ロータリースケール104からの透過光を受光して光電変換するフォトダイオード等の受光素子105を複数個配置し、受光素子アレイ106上にはピッチPのスケールパターンが照射されるように構成されている。ここで、スケールの照射パターンの中心軸線101は、受光素子アレイ106の中心軸線(図2を参照して後述する)と一致させている。
図2に示す受光素子アレイ106において、各受光素子の幅がほぼP/2である合計16個の受光素子を配置して、基準のA相(22)に対して90度の位相差を持つB相(24)と、180度の位相差を持つ/A相(23)と、270度の位相差を持つ/B相(25)の4信号を検出するように構成され、4相の信号に対応している。各受光素子の配置位置は、まずA相の受光素子A1を配置し、受光素子の中心間の距離がピッチPとなる位置に2つ目のA相の受光素子A2を配置する。続いてA2から受光素子の中心間の距離が3P/2の位置に/A相の受光素子/A1を配置し、さらに、間隔P毎に/A相の受光素子/A2、/A3、/A4を順次配置した構成としている。
次に、/A4から受光素子の中心間の距離が3P/2の位置にA相の3個目の受光素子A3を配置し、さらに、間隔Pを置いてA相の4番目の受光素子A4を配置している。同様に、受光素子A4から受光素子の中心間の距離が5P/4の位置にB相の受光素子B1を配置し、間隔Pを置いてB相の受光素子B2を配置し、続いてB2から中心間の距離が3P/2の位置に/B相の受光素子/B1を配置し、さらに、間隔P毎に/B相の受光素子/B2、/B3、/B4を順次配置する。さらに、/B4から受光素子の中心間の距離が3P/2の位置にB相の3個目の受光素子B3を配置し、さらに、間隔Pを置いてB相の受光素子B4を配置している。即ち、同一位相の4個の受光素子で各受光素子群を形成し、それぞれの受光素子群において、少なくとも2個の受光素子を隣接して配置している。
上記構成において、参照番号28はA相および/A相の各受光素子群の位相軸109上における共通の面積重心、29はB相および/B相の各受光素子群の位相軸上における共通の面積重心である。さらに、照射パターンの中心軸線101から上記位相軸上における面積重心28までの位相距離と、中心軸線101から面積重心29までの位相距離が等しくなるように受光素子群を配置している。
4つの受光素子群に分割した合計16個の受光素子により、A相22、B相24、/A相23、/B相25の4信号を検出し、A相22と/A相23、B相24と/B相25で差動増幅し、90度位相差の信号(22,23;24,25)を生成する。16個の各隣接受光素子間の空いたスペースに、クロストーク防止用遮断層として共通のダミー層26を設け、ダミー層26に入射した光成分をダミー信号(D)27として検出している。これにより、各受光素子間を遮断するとともに、受光素子間の空いたスペースに一旦入射した光を、ダミー信号27として吸い取ることで、受光素子への回り込みを防止することがてきる。
一例として、円板103に形成されたロータリースケール104の回転軸中心Oからの平均半径をr=9.55mm、ロータリースケールの分割数を500とすると、ロータリースケールの平均ピッチPは2πr/500として求められ、略120μmとなる。このときの受光素子間の空きスペースは最小でもP/2(即ち、60μm)となり、ダミー層26を設けるのに充分なスペースを確保している。
このような構成において、ダミー層26を設けたことにより、各受光素子への回り込み成分や各信号成分間のクロストークを低減できる。また、A相22、B相24、/A相23、/B相25とダミー信号27の配線を重ねることなく各信号成分を検出することができる。さらに、A相22と/A相23、B相24と/B相25において、受光素子群の位相軸上の面積重心が完全に一致させている。
即ち、A相の受光素子群A1,A2,A3,A4の面積重心と/A相の受光素子群/A1,/A2,/A3,/A4の面積重心はともに面積重心28であり、B相の受光素子群B1,B2,B3,B4の面積重心と/B相の受光素子群/B1,/B2,/B3,/B4の面積重心はともに面積重心29である。このように受光素子群の位相軸上の面積重心を一致させたことにより、光源の放射角変動などの影響を受けずに、所定の位相を持つ複数の信号間の位相差を安定化させることができる。
また、照射パターンの中心軸線101から上記位相軸上におけるA相22と/A相23の面積重心28までの位相距離と、B相24と/B相25の面積重心29までの位相距離を等しくしている。このように、所定の位相差を持つ複数の受光素子群において、各受光素子群の位相軸上の面積重心を、光源からの放射光の中心軸(101)に対して軸対称に配置したことにより、光源の放射角変動のうち、軸対称成分の影響を受けずに、所定の位相差を持つ複数の信号間の位相差を安定化させることができる。
図5は光源からの放射角変動の一例を示す説明図である。同図において、51は光源、52はスケール、53は受光素子アレイ、破線54は正規の放射光、実線55は誤差発生時の放射光であり、例えば、放射角誤差による、差動後の位相差90度の位相誤差が発生した放射角変動例を示している。
これに対して本実施の形態1では、図2に示すように、A相22と/A相23、B相24と/B相25の各受光素子群の位相軸上の面積重心位置を一致させたことにより、光源の放射角変動などの影響を受けずに、所定の位相差を持つ複数の信号間の位相差を安定化させることができる。
また、面積重心28と面積重心29を、照射パターンの中心軸線101に関して対称位置に配置しているので、光源の放射角変動のうち、軸対称成分の影響を受けずに、所定の位相差を持つ複数の信号間の位相差を安定化させることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について図3を参照して以下に説明する。図3は本発明の実施の形態2に係る光電式エンコーダの、位相を基準に各受光素子を図示した受光素子アレイ206の拡大図である。
図3に示すように、受光素子アレイ206において、各受光素子の配置位置は、A相の受光素子A1からの受光素子の中心間の距離がピッチPとなる位置に2つ目のA相の受光素子A2を配置する。続いてA2から受光素子の中心間の距離が5P/4の位置にB相の受光素子B1を配置し、さらに、間隔P毎にB相の受光素子B2、B3、B4を順次配置した構成としている。
次に、B4から受光素子の中心間の距離が7P/4の位置にA相の3個目の受光素子A3を配置し、さらに、間隔Pを置いてA相の4番目の受光素子A4を配置している。同様に、受光素子A4から受光素子の中心間の距離が3P/2の位置に/A相の1番目の受光素子/A1を配置し、間隔Pを置いて2番目の受光素子/A2を配置し、続いて/A2から受光素子の中心間の距離が5P/4の位置に/B相の1番目の受光素子/B1を配置し、さらに、間隔P毎に/B相の受光素子/B2、/B3、/B4を順次配置している。さらに、/B4から受光素子の中心間の距離が7P/4の位置に/A相の3個目の受光素子/A3を配置し、さらに、間隔Pを置いて/A相の4番目の受光素子/A4を配置している。この構成においても、実施の形態1と同様に、同一位相の4個の受光素子で各受光素子群を形成し、それぞれの受光素子群において、少なくとも2個の受光素子を隣接して配置している。
上記構成において、照射パターンの中心軸線101から上記位相軸上におけるA相とB相の面積重心38までの位相距離と、/A相と/B相の面積重心39までの位相距離がほぼ等しくなるように、受光素子群を配置している。
これら16個の受光素子より、A相32、B相34、/A相33、/B相35の4信号を検出し、A相32と/A相33、B相34と/B相35で差動増幅し、90度位相差の信号を生成する。16個の受光素子間の空いたスペースに、共通のダミー層36を設け、ダミー層36に入射した光成分をダミー信号(D)37として検出している。これにより、各受光素子間を遮断するとともに、受光素子間の空いたスペースに一旦入射した光を、ダミー信号37として吸い取ることで、受光素子への回り込みを防止することがてきる。
このような構成において、ダミー層36を設けたことにより、各受光素子への回り込み成分や各信号成分間のクロストークを低減できる。また、A相32、B相34、/A相33、/B相35とダミー信号37の配線を重ねることなく各信号成分を検出することができる。さらに、照射パターンの中心軸線101から上記位相軸上におけるA相32とB相34の面積重心38までの位相距離と、/A相33と/B相35の面積重心39までの位相距離を等しくしているので、放射角変動などの外乱の影響を受けることはなく、安定した差動増幅を行うことができる。
このように本実施の形態2では、図3に示すように、A相32と/A相33、およびB相34と/B相35の各受光素子群の、図5に示すような放射角誤差による差動後の位相誤差を低減させることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3について図4を参照して以下に説明する。図4は本発明の実施の形態3に係る光電式エンコーダの、位相を基準に各受光素子を図示した受光素子アレイの拡大図である。
図4に示すように、受光素子アレイ306において、各受光素子の配置位置は、まずA相の受光素子A1を配置し、受光素子の中心間の距離がピッチPとなる位置に2つ目のA相の受光素子A2を配置する。続いてA2から受光素子の中心間の距離が5P/4の位置にB相の受光素子B1を配置し、さらに、間隔Pをおいて受光素子B2を配置している。
次に、B2から受光素子の中心間の距離が5P/4の位置に/A相の1個目の受光素子/A1を配置し、さらに、間隔Pを置いて受光素子/A2を配置している。/A2から受光素子の中心間の距離が5P/4の位置に/B相の受光素子/B1を配置し、さらに、間隔Pをおいて受光素子/B2を配置した構成としている。
同様に、/B2から受光素子の中心間の距離が5P/4の位置にA相の受光素子A3を配置し、さらに、間隔Pを置いて受光素子A4を配置している。受光素子A4から受光素子の中心間の距離が5P/4の位置にB相の受光素子B3を配置し、間隔Pを置いて受光素子B4を配置している。続いてB4から受光素子の中心間の距離が5P/4の位置に/A相の受光素子/A3を配置し、さらに、間隔Pを置いて受光素子/A4を順次配置し、さらに、/A4から受光素子の中心間の距離が5P/4の位置に/B相の3個目の受光素子/B3を配置し、さらに、間隔Pを置いて受光素子/B4を配置している。このように、上記構成においては、例えば受光素子A2とB1に代表される隣接する各受光素子群の端同士の受光素子中心間の距離は5P/4に設定している。この構成においても、実施の形態1や実施の形態2と同様に、同一位相の4個の受光素子で各受光素子群を形成し、それぞれの受光素子群において、少なくとも2個の受光素子を隣接して配置している。
これら16個の受光素子より、A相42、B相44、/A相43、/B相45の4信号を検出して差動増幅し、90度位相差の信号を生成する。16個の受光素子間の空いたスペースに、共通のダミー層46をクロストーク防止用に設け、ダミー層46に入射した光成分をダミー信号(不図示)として検出している。これにより、各受光素子間を遮断するとともに、受光素子間の空いたスペースに一旦入射した光を、ダミー信号として吸い取ることで、受光素子への回り込みを防止することがてきる。これにより、受光素子を1つずつ5P/4の間隔ごとに配置した場合に比べて、並設配置とダミー層の配置を維持しつつ、受光素子アレイ全体の面積を小さくできる。
なお、上述の実施の形態1〜3においては、同一位相の4個の受光素子で各受光素子群を形成し、それぞれの受光素子群において、少なくとも2個の受光素子を隣接して配置しているが、スケールのピッチや光源の照射領域に応じて、各受光素子群の受光素子の数を増やしてもよいし、減らしてもよい。また、受光素子群を構成する受光素子の幅をP/2としているが、この幅を狭めてもよいし広げてもよい。また、各受光素子群の位相差は、実施の形態1〜3のように90度毎の0度、90度、180度、270度とするのが、互いに位相差が180度の信号を差動増幅して90度位相差の2信号を得る点で好ましいが、各受光素子群の位相差は90度以外の位相差であってもよく、例えば45度毎に8個の受光素子群を形成し、互いに位相差が180度の信号を差動増幅して45度位相差の4信号を得る構成とすることで、信号数は増えるが位相検出の精度向上を図ることも可能である。
また、各受光素子群の位相差が不均一であってもよく、例えば、光源の放射角変動や強度変動の影響を受けやすくなるが、受光素子群の位相差が90度と270度、即ち、受光素子群の位相が0度と90度の2つのみとし、差動増幅を行なわずに90度位相差の2信号を得る構成としてもよい。
また、所定の位相差を持つ受光素子群の数を4個としているが、所定の位相差を有する受光素子群の数は、2個、3個または8個等いくつでもよい。また、位相差が所定の関係にある複数の受光素子群の、各々の位相軸上における面積重心を完全に一致させることが望ましいが、概ね一致している場合でも、複数の受光素子群の位相差を安定化させる効果が得られる。また、位相差が所定の関係にある複数の受光素子群の、各々の位相軸上における面積重心を、光源からの放射光の中心軸に対して軸対称に配置させることが望ましいが、概ね軸対称である場合でも、複数の受光素子群の位相差を安定化させる効果が得られる。
また、図6に示すように、ピッチP以上の幅を有する受光素子61と、P/2の幅を有する受光窓62をピッチPで(即ち、同位相で)複数個配置した遮光板63とを組み合わせて、1つの受光素子群を構成することも可能である。また、図6において、受光窓62の幅をP/2としているが、この幅を狭めてもよいし広げてもよい。
また、ロータリースケールにピッチPでデューティ比50%のスケールを用いているが、例えば、ピッチPで正弦波状または三角波状に変化するスケールなど、ピッチPで周期的に変化するものであればよい。また、各隣接受光素子の間に、例えば蒸着膜等による遮光部材を配置して、クロストークを低減させることもできる。また、各受光素子の間に、例えばエッチング等による信号光遮断手段を設け、クロストークを低減させることも可能である。また、上述の実施の形態ではロータリーエンコーダについて説明したが、本発明はリニアエンコーダにも同様に適用可能である。
以上説明したように、本発明によれば、比較的狭いピッチでも各受光素子間にクロストーク防止部材を設けるスペースを確保でき、信号光の受光素子への回り込み成分やクロストークを低減化に活用できる。さらに、配線の重なりをなくすことができ、受光素子アレイの製造も容易化に活用できる。また、A相と/A相、B相と/B相の各受光素子群の面積重心を一致させ、照射パターンの中心軸に対して各面積重心位置を軸対称に配置したことにより、光源の放射角変動などの影響を受けることなく、複数の信号間の位相差を安定させることに活用できる。
本発明に係る実施の形態1に係る光電式エンコーダの概略構成を示す要部斜視図である。 図1に示す光電式エンコーダの各受光素子を配置した受光素子アレイの拡大図である。 本発明に係る実施の形態2に係る光電式エンコーダの各受光素子を配置した受光素子アレイの拡大図である。 本発明に係る実施の形態3に係る光電式エンコーダの各受光素子を配置した受光素子アレイの拡大図である。 光源からの放射角変動の一例を示す説明図である。 受光素子群の一例を示す斜視図である。
符号の説明
22,32,42 A相信号、 23,33,43 /A相信号、 24,34,44 B相信号、 25,35,45 /B相信号、 26,36,46 ダミー層、 27,37 ダミー信号、 28,29,38,39 受光素子群の面積重心、 61 受光素子、 62 受光窓、 63 遮光板、 101 中心軸線、 102 光源、 103 円板、 104 ロータリースケール、 105 受光素子、 106,206,306 受光素子アレイ、 108 回転軸

Claims (5)

  1. 光源からの放射光で照射することにより所定ピッチ(P)の周期的な光強度分布パターンを発生するスケールと、前記スケールと相対変位する複数の受光素子群とを備え、前記複数の受光素子群それぞれからの所定位相の位相差を有する信号をもとに、移動量を検出する光電式エンコーダにおいて、
    複数個の受光素子を所定ピッチP離れた同一位相の位置に、少なくとも2個は隣接するように配置し、所定ピッチP以上離れた同一位相の位置に配置された複数個の受光素子を1つの受光素子群としたことを特徴とする光電式エンコーダ。
  2. 前記複数の受光素子群は所定の位相差を持ち、互いに位相差が所定の関係にある複数の受光素子群の、各々の位相軸上の面積重心を一致させたことを特徴とする請求項1に記載の光電式エンコーダ。
  3. 前記複数の受光素子群は、各隣接受光素子の間に、一体構成のクロストーク防止部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光電式エンコーダ。
  4. 前記クロストーク防止部は蒸着膜部材である請求項に記載の光電式エンコーダ。
  5. 前記クロストーク防止部はエッチングによる信号光遮断部材である請求項に記載の光電式エンコーダ。
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