JP4380526B2 - 光電式エンコーダ - Google Patents

光電式エンコーダ Download PDF

Info

Publication number
JP4380526B2
JP4380526B2 JP2004368079A JP2004368079A JP4380526B2 JP 4380526 B2 JP4380526 B2 JP 4380526B2 JP 2004368079 A JP2004368079 A JP 2004368079A JP 2004368079 A JP2004368079 A JP 2004368079A JP 4380526 B2 JP4380526 B2 JP 4380526B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
light receiving
receiving element
light
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004368079A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006177672A (ja
Inventor
武史 武舎
徹 岡
陽一 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2004368079A priority Critical patent/JP4380526B2/ja
Publication of JP2006177672A publication Critical patent/JP2006177672A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4380526B2 publication Critical patent/JP4380526B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Transform (AREA)

Description

本発明は、光電式エンコーダに関し、特に、小型化および高分解能化の際に生じる、組立て誤差に起因した検出誤差の低減に関するものである。
従来技術1.
従来の光電式エンコーダにおいては、例えば特許文献1「光学式エンコーダ」の第1図、第6図(a)〜(e)および請求項1〜6に示されているように、スケールの1つの信号トラックに対して、固定スリットおよび受光素子を半径方向内側(I)と半径方向外側(O)に2分割して、90度ずつの位相差を持つA相、B相、/A相、/B相の各固定スリットおよび受光素子を異なる領域に分布配置している。これにより、複数個の同相の固定スリットが、光源からの受光量が異なるであろう固定スリット板上の異なる領域に分布配設されるため、光源からの光の受光量が固定スリット板上の領域毎に異なる分布を持った場合であっても、受光素子からの出力合計は各位相ともほぼ等しい値となる。このため、差動増幅後のA相およびB相からはオフセット電圧が除去され、理想的な90度位相差の信号を得ることを特徴としている。
従来技術2.
別の従来の光電式エンコーダにおいては、例えば特許文献2「光電式エンコーダ」の第1実施形態および図2にその代表例が示されているように、位相が同一相である受光素子の受光面積の重心が、他の位相が同一相である受光素子の受光面積の重心と一致するように、各相の受光素子を配列している。これにより、受光部で受光される干渉縞の光量にむらが生じても、正確にスケールと発光受光ユニットの相対移動距離を測定でき、測定精度が、受光される光量むらに影響されることがないことを特徴としている。
従来技術3.
さらに別の従来の光電式エンコーダにおいては、例えば特許文献3「光電式エンコーダ」の請求項2および3、並びに図2〜4に示されているように、A相と/A相、B相と/B相の各受光素子群の面積重心を一致させ、照射パターンの中心軸に関して各面積重心位置が線対称になるように配置している。これにより、光源の放射角変動などの影響を受けることなく、複数の信号間の位相差を安定させることができることを特徴としている。
特許第2582276号公報 特開2003−279382号公報 特開2004−251893号公報
光電式エンコーダにおいて、スケールに対して受光部の位置が正しく調整されていない場合や、例えば光電式ロータリーエンコーダにおいて回転軸に対してスリット円板の中心がずれて組付けられた場合等には、その検出角に誤差が生じる。特にその誤差の中でもA相信号とB相信号間の位相誤差は信号補正などの手段を用いて検出角度の修正をすることができず、検出精度の悪化につながる。
しかし、上記各従来技術においては、上記のようなスケールと受光部、あるいは被検体とスケールが正しい位置関係からずれて設置された場合に生じる、各相信号間の位相誤差については考慮されていなかった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、スケールと受光部、あるいは被検体とスケールが正しい位置関係からずれて設置された場合に生じる、各相信号間の位相誤差を低減することができ、高精度検出が可能な光電式エンコーダを提供することを目的とするものである。
本発明に係る光電式エンコーダは、光源からの光で照射することにより所定ピッチ(P)の周期的な光強度分布パターンを発生する光学格子を有するスケールと、前記スケールと相対移動可能に設けられ、前記光学格子を介した光源からの光を検出する受光部とを備える光電式エンコーダにおいて、前記受光部は、A相受光素子、前記A相受光素子から90度位相が遅れてなるB相受光素子、前記A相受光素子から180度位相が遅れてなる/A相受光素子および前記B相受光素子から180度位相が遅れてなる/B相受光素子が、前記相対移動方向と直交する方向に1つの前記光学格子に対して複数段に分割して配置され、かつ、前記A相受光素子および前記/A相受光素子を合わせてα相受光素子とし、前記B相受光素子および前記/B相受光素子を合わせてβ相受光素子としたとき、前記α相受光素子の位相軸上の受光面積の重心が、前記β相受光素子の位相軸上の受光面積の重心と一致すると共に、前記α相受光素子の位相軸上の配置角度範囲が、前記β相受光素子の位相軸上の配置角度範囲と等しいものである。
なお、本発明でいう受光面積の重心とは、1個以上の受光素子の各受光面積(各受光面の面積)を加重して導出した面積加重平均位置のことである。
本発明によれば、α相受光素子とβ相受光素子の位相軸上の受光面積の重心(以下、受光面積の重心を受光面積重心という。)を一致させると共に、配置角度範囲を等しくすることで、スケールと受光部、あるいは被検体とスケールが正しい位置関係からずれて設置された場合に生ずる、各位相のばらつきを構造的にキャンセルすることにより、組立て誤差に起因した検出誤差を低減することができ、高精度検出が可能となる。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1による光電式エンコーダについて、図1〜図9を用いて以下に説明する。図1は本発明の実施の形態1による光電式エンコーダの要部である受光素子の配置を光学格子と共に示す図である。また、図2〜図9は図1の受光素子を有する光電式ロータリーエンコーダの動作を説明するための図である。より具体的には、図2は本発明の実施の形態1による光電式ロータリーエンコーダの全体の概略構成を示す斜視図、図3(A)は図2の光電式ロータリーエンコーダにおけるスリット円板の平面図、図3(A)は図3(A)の一部(丸で囲んだ部分)を拡大して示す平面図である。また、図4は一般的な光電式ロータリーエンコーダにおける受光部の概略構成を示す平面図、図5は本発明の実施の形態1による光電式エンコーダの受光部の概略構成を示す平面図である。図6〜図8は図4で示したように各相受光素子が1列に並んだ一般的な光電式ロータリーエンコーダにおいて、スリット円板と受光部の間に取り付け誤差があった場合の角度検出誤差に与える影響を説明するための図、図9は特許文献1の第1図に示された各相受光素子の受光面積重心を説明するための図である。
まず、図2を基に、本実施の形態による光電式エンコーダ(光電式ロータリーエンコーダ)の全体的な構成について説明する。
本実施の形態による光電式エンコーダは、光源1と、光源1からの光で照射することにより所定ピッチ(P)の周期的な光強度分布パターン(本実施の形態では正弦波パターン)を発生する光学格子(光学スリット)を有するスケール(スリット円板)3と、スケール3と相対移動可能に設けられ、光学格子を介した光源1からの光を検出する受光部4とを備えている。なお、図2では、光学スリットが配置された回転角度検出用トラック35の領域、および受光素子が配置された受光素子トラック41の領域に、それぞれ実線ハッチングを施して示している。
光源1から出た光は、レンズ等の手段を用いて略平行光束30に変換され、スリット円板3上の照射領域31に照射される。このときのスリット円板3に設けられた光学スリットを介した透過光を、受光部4に設けられた受光素子で受光して光電変換する。図2に示した構成は、一般的な光電式ロータリーエンコーダの構成と同様である。
スリット円板3は、モータ軸などの被検体(図示せず。)に取り付けられており、図3に示すように、円周上に複数の光透過部2aおよび光非透過部2bが配置された光学スリット(光学格子)2からなる回転角度検出用トラック(図3(A)では実線ハッチングを施して示している。)35を有する。
図3(B)にその一部を拡大して示すように、スリット円板3の回転角度検出用トラックパターンの中心点21から半径Rの距離に回転角度検出用トラック35の中心線22を引いたとすると、光透過部2aは、回転角度検出用トラック35の中心線22を中心として半径方向に幅Wで形成されており、光透過部2aと光非透過部(図3(B)におけるハッチングを施して示している部分。)2bとが同一円周(回転角度検出用トラック35の中心線22)上に角度周期(ピッチ)Pで周期的に配置されている。すなわち、光学スリットの角度周期(ピッチ)はPである。
次に、本実施の形態による光電式ロータリーエンコーダの受光部4について説明する前に、まず、図4を用いて一般的な光電式ロータリーエンコーダの受光部4について説明する。2相以上の位相の異なる受光信号を発信する複数の受光素子5が、スケール3と受光部4との相対移動方向に(すなわち同一円周上に、あるいは位相軸上に)配置され、受光素子トラック41を構成している。受光素子トラックパターンの中心点23を中心とした半径R’の距離に受光素子トラックの中心線24を引いたとすると、受光素子5は受光素子トラックの中心線24を中心として半径方向の幅W’で放射状にピッチP’で形成されている。なお、スリット円板3に照射される光線が平行光でない場合には、光線の放射角を考慮してR’、W’、P’を決定する必要があるが、スリット円板3に照射される光線が完全な平行光の場合には、
R’=R、W’=W、P’=P
とすることができる。また、受光素子5の半径方向の幅W’は、組立て調整時の誤差があった場合にも受光素子5から出力される信号が低減しないよう、回転角度検出用トラック35の半径方向の幅Wに対して、
W’<W
とすることもできる。
次に、本実施の形態による光電式ロータリーエンコーダの受光部4について説明する。本実施の形態においては、図5に示すように、2相以上の位相の異なる受光信号を発信する複数の受光素子5が、スリット円板3上の1つの回転角度検出用トラック35に対して(すなわち1つの光学スリットに対して)2つの段に分けて、それぞれスケール3と受光部4との相対移動方向に(すなわち2つの円周上に、あるいは位相軸上に)配置されている。受光素子トラックパターンの中心点23を中心とした半径R1の距離に内側トラックの中心線25を引いたとすると、内側の受光素子5は、内側トラックの中心線25を中心として半径方向の幅W1で放射状にピッチP’で形成されている。同様に、外側の受光素子は、受光素子トラックパターンの中心点23を中心とした半径R2の距離に外側トラックの中心線26を引いたとすると、外側トラックの中心線26を中心として半径方向の幅W2で放射状にピッチP’で形成されている。W1とW2の関係は、内側と外側の全ての受光素子5の面積が等しくなり、かつ2段の受光素子5が、図4で示した半径R’を中心とした幅W’の中に収まるように決定される。また、図1の受光素子配列を光電式ロータリーエンコーダに適用した場合、例えば、甲段は外側トラックに、乙段は内側トラックに対応する。
本実施の形態による光電式エンコーダでは、受光素子として、A相受光素子A11〜A14,A21〜A24と、A相受光素子から90度位相が遅れてなるB相受光素子B11〜B14,B21〜B24と、A相受光素子から180度位相が遅れてなる/A相受光素子/A11〜/A14,/A21〜/A24と、A相受光素子から270度(B相受光素子から180度)位相が遅れてなる/B相受光素子/B11〜/B14,/B21〜/B24とを有する。すなわち、図1に示すように、受光素子5として、ピッチP’に対してP’/4(=90度)ずつの位相差を持つA相、B相、/A相、/B相の信号をそれぞれ出力するA相受光素子A11〜A14,A21〜A24、B相受光素子B11〜B14,B21〜B24、/A相受光素子/A11〜/A14,/A21〜/A24、および/B相受光素子/B11〜/B14,/B21〜/B24を有する。A相と/A相、B相と/B相からの出力信号は増幅器により差動増幅され、差動後A相信号、差動後B相信号となって差動後A相信号と差動後B相信号との比を取ることでスケール円板3の回転角や角度位置を検出している。なお、図1では/Aおよび/Bを、AおよびBの上にそれぞれ棒線を引いて示している。これは後に示す各図においても、特に言及しないが同様である。
各相受光素子A11〜A14,A21〜A24,B11〜B14,B21〜B24,/A11〜/A14,/A21〜/A24,/B11〜/B14,/B21〜/B24は、1つの回転角度検出用トラック35(光学スリット2)に対してスケール3と受光部4の相対移動方向(位相軸)と直交する方向に2段(図1では、甲段と乙段)に分割して配置されている。また、図1において、各相受光素子A11〜A14,A21〜A24,B11〜B14,B21〜B24,/A11〜/A14,/A21〜/A24,/B11〜/B14,/B21〜/B24の受光面積は等しい。これは以下の各図においても同様である。
さらに、位相が同一相である受光素子の位相軸上の受光面積重心が、他の位相が同一相である受光素子の位相軸上の受光面積重心と一致している。より詳細には、A相と/A相、B相と/B相はそれぞれ差動後同一の相となるので、A相と/A相をまとめてα相、B相と/B相をまとめてβ相ということとすると、α相受光素子の位相軸上の受光面積重心が、β相受光素子の位相軸上の受光面積重心と一致している。すなわち、図1において、α相受光素子A11〜A14,A21〜A24,/A11〜/A14,/A21〜/A24の位相軸上の受光面積重心は破線101(以下、破線101を受光面積重心101ということもある。)である。一方、β相受光素子B11〜B14,B21〜B24,/B11〜/B14,/B21〜/B24の位相軸上の受光面積重心は、甲段では1点鎖線102(以下、1点鎖線102を受光面積重心102ということもある。)、乙段では1点鎖線103(以下、1点鎖線103を受光面積重心103ということもある。)となり、甲段と乙段とを合わせたβ相受光素子の位相軸上の受光面積重心は破線101である。このように、α相受光素子の位相軸上の受光面積重心101とβ相受光素子の位相軸上の受光面積重心101とは一致している。
さらに、位相が同一相である受光素子の位相軸上の配置角度範囲が、他の位相が同一相である受光素子の位相軸上の配置角度範囲と等しい。なお、ここで言う受光素子の位相軸上の配置角度範囲とは、光電式ロータリーエンコーダにおいて、放射状に配置された受光素子が位相軸方向に何度の角度領域を占めているかを表す。すなわち、図1において、α相受光素子A11〜A14,A21〜A24,/A11〜/A14,/A21〜/A24の位相軸上の配置角度範囲(Fα)は、A相と/A相を同一相と見なすと、受光素子/A21の位相軸上の受光面積重心210から受光素子A24の位相軸上の受光面積重心211までの31P/2であるのに対して、β相受光素子B11〜B14,B21〜B24,/B11〜/B14,/B21〜/B24の位相軸上の配置角度範囲(Fβ)は、B相と/B相を同一相と見なすと、受光素子/B11の位相軸上の受光面積重心212から受光素子B14の位相軸上の受光面積重心213までの31P/2であり、受光素子の配置角度範囲がα相(Fα)とβ相(Fβ)とで共に31P/2と等しい。
このように、本実施の形態では、α相受光素子の受光面積重心とβ相受光素子の受光面積重心とが一致すると共に、α相受光素子の配置角度範囲とβ相受光素子の配置角度範囲とが等しいので、後に詳細に説明するように、スケールと受光部、あるいは被検体とスケールが正しい位置関係からずれて設置された場合に生じる、各相信号間の位相誤差を低減でき、組立て誤差に起因した検出誤差の少ない、高精度検出が可能な光電式エンコーダを得ることができる。
さらに、本実施の形態では、2個以上(図1では4個)の同相の受光素子が隣接するように配置した。すなわち、例えば、4個のA相受光素子A11〜A14およびA21〜A24がいずれも隣接して配置されており、B相受光素子B11〜B14およびB21〜B24、/A相受光素子/A11〜/A14および/A21〜/A24、/B相受光素子/B11〜/B14および/B21〜/B24についても同様である。このように、電気的に接続される同相の受光素子を並べて群配置をとることができるので、配線が複雑にならず容易に行うことができ、より簡易で安価なエンコーダを得ることができる。
図1における受光素子5の配列は、以下(ア)〜(オ)の条件による。
(ア)甲段に受光素子A11〜A14、B11〜B14、/A11〜/A14、/B11〜/B14を、乙段に受光素子A21〜A24、B21〜B24、/A21〜/A24、/B21〜/B24を配置する。
(イ)甲、乙の各段は、A相と/A相、およびB相と/B相を差動後に同一相となるので同一相とみなして、それぞれの中心線に関して線対称になるように配置する。すなわち、A相と/A相、およびB相と/B相をそれぞれα相およびβ相ということとすると、α相受光素子は甲段、乙段共に中心線(α相受光素子の受光面積重心)101に関して対称に、β相受光素子は、甲段は中心線(甲段のβ相受光素子の受光面積重心)102に、乙段は中心線(乙段のβ相受光素子の受光面積重心)103に関してそれぞれ対称となる。
(ウ)甲段は中心線(α相受光素子の受光面積重心)101の図1に向かって左側にA相受光素子A11〜A14とB相受光素子B11〜B14を、右側に/A相受光素子/A11〜/A14と/B相受光素子/B11〜/B14をそれぞれ配置し、乙段は中心線(α相受光素子の受光面積重心)101の図1に向かって左側にA相受光素子A21〜A24と/B相受光素子/B21〜/B24を、右側に/A相受光素子/A21〜/A24とB相受光素子B21〜B24をそれぞれ配置する。
(エ)甲段には中心線(α相受光素子の受光面積重心)101に近い側にα相受光素子A11〜A14,/A11〜/A14を、中心線(α相受光素子の受光面積重心)101から遠い側にβ相受光素子B11〜B14,/B11〜/B14を、同一相を並べて群配置をとるように配置する。
(オ)上記(エ)に対して、乙段はα相受光素子とβ相受光素子の配置を逆にし、中心線(α相受光素子の受光面積重心)101から近い側にβ相受光素子B21〜B24,/B21〜/B24を、遠い側にα相受光素子A21〜A24,/A21〜/A24を配置する。
以下、本実施の形態による光電式エンコーダの作用を、一般的な光電式エンコーダと比較しながら説明する。
図6は、図4で示したように各相受光素子が1列に並んだ一般的な光電式ロータリーエンコーダにおいて、スリット円板と受光部の間に取り付け誤差があった場合の角度検出誤差に与える影響を説明するための図であり、2種類の信号を出力する受光素子(A相受光素子A〜A、B相受光素子B〜B)を配置した場合を例として、受光部を拡大して示す平面図である。
スリット円板3と被検体とは、回転角度検出用トラックパターンの中心点21(図3に示す。)とモータ軸などの被検体の回転中心軸とが一致するように取り付けられ、受光部4とスリット円板3とは、受光素子トラックパターンの中心点23(図5に示す。)とスリット円板3の回転角度検出用トラックパターンの中心点21とが一致するように組み付けられるが、スリット円板3と被検体、あるいは受光部4とスリット円板3が正しい位置関係からずれて組み付けられる場合がある。
図6に示すように、スリット円板に対して各相受光素子A〜A、B〜Bが矢印6の方向(ラジアル変位の方向)にずれて組付けられた場合、スリット円板3に配置された光学スリット2を透過した光源1からの光線は、受光部4上の破線で囲まれた領域9に照射され、受光素子5に対してずれが生じる。検出角に影響する円周方向の光学スリット2と受光素子5間のずれは、A相とB相でその方向が異なり、A相とB相の位相ずれ量にばらつきが出る。すなわち、各相信号間の位相誤差が生じる。その結果、A相とB相の比を取って角度演算する場合の角度検出誤差となる。これは、A相受光素子A〜Aの位相軸上の受光面積重心が1点鎖線7であるのに対してB相受光素子B〜Bの位相軸上の受光面積重心が1点鎖線8であるというように、2つの相における受光面積重心が一致していないために生じる検出誤差である。
図4で示したように各相受光素子が1列に並んだ一般的な光電式ロータリーエンコーダにおいて、上記課題点を克服するための受光素子の配置を図7に示す。図7は、図4で示したように各相受光素子が1列に並んだ一般的な光電式ロータリーエンコーダにおいて、スリット円板と受光部の間に取り付け誤差があった場合の角度検出誤差に与える影響を説明するための図であり、受光素子の配列を光学スリット位置と対応させて示した、扇形形状かつ放射状に並んだ受光素子の円周方向を横方向に展開した平面図である。
図7において、A相と/A相、およびB相と/B相をそれぞれ同一のα相およびβ相とみなして考えると、α相受光素子A1〜A4、/A1〜/A4は中心線101を中心に、β相受光素子B1〜B4、/B1〜/B4は中心線101に近接した中心線102を中心にそれぞれ線対称に配置されている。なお、図7において、二点鎖線205、206、207、208は、それぞれB相受光素子B、/A相受光素子/A、A相受光素子A、/B相受光素子/Bの受光面積重心である。
これにより、α相受光素子A1〜A4、/A1〜/A4の位相軸上の受光面積重心(中心線101)とβ相受光素子B1〜B4、/B1〜/B4の位相軸上の受光面積重心(中心線102)とは、その差P’/4でほぼ一致し、スケール円板3と受光部4(受光素子5)との組立て誤差や、スケール円板3と回転軸との偏芯誤差が生じた場合のα相とβ相間の位相誤差を軽減し、高精度角度検出を可能にする光電式エンコーダを得ることができる。
また、図7で示した受光素子の配列は、電気的に接続される同相の信号を並べて群配置をとることができるので、配線が複雑にならず容易に行うことができ、より簡易で安価なエンコーダを得ることができる。
しかしながら、図7に示した受光素子の配列において、新たな課題が生じる。図8は、受光素子が図7に示したように配置された光電式ロータリーエンコーダにおいて、スリット円板と受光部の間に取り付け誤差があった場合の角度検出誤差に与える影響を説明するための図であり、2種類の信号を出力する受光素子5(A相受光素子A1〜A4、B相受光素子B1〜B4)を配置した場合を例として示している。
図8において、A相受光素子(A〜A)の位相軸上の受光面積重心とB相受光素子(B〜B)の位相軸上の受光面積重心とは共に1点鎖線201であり、一致している。しかしながら、スリット円板に対して各相受光素子A〜A、B〜Bが図8の矢印6の方向にずれて組付けられた場合、スリット円板3に配置された光学スリット2を透過した光源1からの光線は、受光部4上の点線で囲まれた領域9に照射され、受光素子5に対してずれが生じる。検出角に影響する光学スリット2と受光素子5間のずれの円周方向成分は、A相とB相共通の受光面積重心である1点鎖線201から離れた受光素子(B相受光素子B1、B4)ほど大きく、1点鎖線201近傍の受光素子(A相受光素子A2、A3)は小さいことが、図8より判る。
A相受光素子A1〜A4からの合計出力をA相出力、B相受光素子B1〜B4からの合計出力をB相出力とした場合に、位相の大きく異なる正弦波信号を足し合わせることにより、B相出力はA相出力と比較して小さくなる。従って、A相とB相の比をとって角度演算を行う際に出力の相違が角度検出誤差となる。
このような検出誤差は、A相受光素子の配置角度範囲(F)とB相受光素子の配置角度範囲(F)とが一致していないことによるものであり、図6で示した受光面積重心がずれた場合と同様に、光学スリット数Nの2倍周波数で生じるため、信号を補正することができず、絶対位置精度の低下につながる。
なお、ここで言う受光素子5の配置角度範囲とは、光電式ロータリーエンコーダにおいて、放射状に配置された受光素子5が位相軸方向に何度の角度領域を占めているかを表す。図8では、A相受光素子A1〜A4の配置角度範囲(F)は、受光素子A1の位相軸上の受光面積重心202から受光素子A4の位相軸上の受光面積重心203までの角度範囲を、B相受光素子B1〜B4の配置角度範囲(F)は、受光素子B1の位相軸上の受光面積重心204から受光素子B4の位相軸上の受光面積重心205までの角度範囲を言う。
受光素子5の配置角度範囲が広いほどスリット円板3と受光素子5間にずれが生じた場合の合計出力が小さくなり、これがA相(α相)とB相(β相)とで異なると角度演算の際の検出誤差となるため、A相(α相)とB相(β相)の受光素子配置角度範囲は等しくすることが望ましい。
上記2つの課題(受光面積重心の不一致と配置角度範囲の相違に関する課題)はともに、スリット円板3や受光部4の組付けに誤差があった場合に高精度角度検出の妨げとなり得る。光電式ロータリーエンコーダの外形が大きい場合にはスリット円板3の半径(光学スリット2のピッチP)に対する組付け誤差の割合は小さく、受光素子5の受光面積重心および配置角度範囲は大まかに一致しておれば上記組付け誤差の影響は少ない。しかしながら、小型かつ高分解能な光電式ロータリーエンコーダにおいては、光学スリット2のピッチPに対する上記組付け誤差の割合が大きくなる。それは、光学スリット2を構成する光透過部2aと光非透過部2bとの組の個数NとピッチPについての関係式(1)、
P=2πR/N (1)
(ただし、Rはスリット円板3の中心点21から光学スリット2の半径方向中心までの距離)
において、小型化によりRが小さくなる、または高分解能化によりNが大きくなることは、光学スリット2のピッチPが小さくなることと同義であり、スリット円板3と受光素子5とのずれ量が角度検出誤差に及ぼす影響はピッチPに対するずれ量の比で決まることによる。よって、小型・高分解能な光電式エンコーダにおいて高精度角度検出を得るためには各相受光素子(α相受光素子とβ相受光素子)の位相軸上の受光面積重心を一致させると共に、配置角度範囲を等しくすることが有効である。
次に、従来技術1で取り上げた特許文献1の第1図で示された各相受光素子の受光面積重心について説明する。図9は、特許文献1の第3図で示された固定スリット(受光素子)の配置方法に基づいて、第1図の受光素子をスリット円板上のスリット位置に対応させて配置したものである。なお、固定スリットについては、図示していないが、受光素子と同様の配置となる。
図9において、α相受光素子の重心は1点差線10、β相受光素子の重心は1点差線11となり、互いの重心10と11は5P/4ずれていることになる。特許文献1の第6図(a)〜(e)で示された5種類の配置方法でも同様に、α相受光素子の重心とβ相受光素子の重心とは完全には一致せず、第1図と同様に考えるとその重心ずれは順にP’/4、P’/4、3P’/4、P’/4、P’/4となる。また、α相受光素子とβ相受光素子の配置角度範囲は、第1図の配置においては等しいが、第6図(a)〜(e)の配置においては、その配置角度範囲ずれは順にP’、P’、0、P’、P’となっている。このように、特許文献1では何れの図においても、α相受光素子とβ相受光素子とで受光面積重心が一致すると共に、配置角度範囲が等しいという配置とはなっていない。
また、従来技術2で取り上げた特許文献2では、各相の受光面積重心を一致させることを特徴としているが、各相受光素子の配置角度範囲は、特許文献2の図2(実施の形態1)による配列ではA、B相に対してC相が3P/4狭くなり、受光面積重心と配置角度範囲がともに一致する配置とはなっていない。また、図4(実施の形態2)においてはA、B相に対してC相の、図5(実施の形態3)においてはA、B、C相に対してD相の配置角度範囲がそれぞれ異なる。このように、特許文献2では何れの実施の形態においても、各相受光素子の配置角度範囲が等しくなっていない。
また、従来技術3で取り上げた特許文献3では、図2(実施の形態1)による配置ではα相受光素子とβ相受光素子とで配置角度範囲は等しいが、受光面積重心は(9+1/4)P’ずれている。これは、図4(実施の形態3)による配列でも同様で、受光面積重心は(9+1/4)P’ずれている。また、図3(実施の形態2)による配列ではα相受光素子とβ相受光素子とで受光面積重心は一致しているが配置角度範囲はα相受光素子の方が4P’大きい。このように、特許文献3では何れの図においても、α相受光素子とβ相受光素子とで受光面積重心が一致すると共に、配置角度範囲が等しいという配置とはなっていない。
これに対して、本実施の形態による光電式エンコーダにおいては、図1における受光素子配列でのα相受光素子の受光面積重心は破線101であり、β相受光素子の受光面積重心は甲段では1点鎖線102、乙段では1点鎖線103となり、甲段と乙段とを合わせたβ相受光素子の受光面積重心は、α相受光素子の受光面積重心である破線101に一致する。
さらに、α相受光素子の配置角度範囲(Fα)は、A相と/A相を同一相と見なすと受光素子/A21の位相軸上の受光面積重心210から受光素子A24の位相軸上の受光面積重心211までの31P/2であるのに対して、β相受光素子の配置角度範囲(Fβ)は、B相と/B相を同一相と見なすと受光素子/B11の位相軸上の受光面積重心212から受光素子B14の位相軸上の受光面積重心213までの31P/2であり、受光素子の配置角度範囲がα相とβ相とで共に31P/2と等しい。
このように、本実施の形態によれば、α相受光素子の受光面積重心とβ相受光素子の受光面積重心とが一致すると共に、α相受光素子の配置角度範囲とβ相受光素子の配置角度範囲とが等しいので、スリット円板3と受光素子5との組立て誤差や、スリット円板3と回転軸との偏芯誤差が生じた場合であっても、検出誤差の少ない、高精度角度検出を可能にする光電式エンコーダを得ることができる。
なお、図1において、A相と/A相およびB相と/B相の配置を入れ替えても、α相受光素子の受光面積重心とβ相受光素子の受光面積重心とが一致すると共に、α相受光素子の配置角度範囲とβ相受光素子の配置角度範囲とが等しい配置とすることができる。
また、各相受光素子の個数は甲乙の各段4個ずつに限られるものではなく、甲乙の各段最低1個ずつあればよく、もちろん、4個以上あってもよい。各相受光素子はそれぞれ同数とし、その個数は光源からの光線の照射範囲、受光素子の大きさ等に応じて決定される。
図7や特許文献2、3のように、複数相の受光素子を1段で配置しようとした場合、重心を揃えるように配置したときの各相の受光面積重心と配置角度範囲は受光素子のピッチP’に対して
(受光面積重心ずれの最小値)=0
(配置角度範囲ずれの最小値)=3P’/4
となり、角度範囲を揃えるように配置したときの受光面積重心と配置角度範囲は
(受光面積重心ずれの最小値)=3P’/4
(配置角度範囲ずれの最小値)=0
となり、何れにおいても受光面積重心を一致させると共に配置角度範囲を等しくすることはできない。
A相受光素子と、A相受光素子から90度位相が遅れてなるB相受光素子と、A相受光素子から180度位相が遅れてなる/A相受光素子と、A相受光素子から270度(B相受光素子から180度)位相が遅れてなる/B相受光素子とを配置する場合、A相と/A相は差動増幅後同一の相となるので、まとめてα相と称し、B相と/B相は差動増幅後同一の相となるので、まとめてβ相と称することとすると、各相受光素子を2段に分割して配置することにより、α相受光素子とβ相受光素子の位相軸上の受光面積の重心を一致させると共に配置角度範囲を等しくすることが可能となる。
なお、本実施の形態においては、図5に示すように、2相以上の位相の異なる受光信号を発信する複数の受光素子5が、スリット円板3上の1つの回転角度検出用トラック35に対して(すなわち1つの光学スリットに対して)2つの段に分けて、それぞれスケール3と受光部4との相対移動方向に(すなわち2つの円周上に、あるいは位相軸上に)配置されているが、受光素子の2つの段に合わせて光学スリットを2段に分割することも可能である。この場合、光学スリットを2段にはしているが、2段の光学スリットからは時間的・空間的に同一の光強度分布が生成されるため、本発明では、2段を1つの光学スリットと見なすこととする。なお、2段に限らず、光学スリットを複数段に分割した場合に、複数段の光学スリットからは時間的・空間的に同一の光強度分布が生成される場合には、本発明では、複数段を1つの光学スリットと見なす。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2による光電式エンコーダについて、図10を用いて以下に説明する。図10は本発明の実施の形態2による光電式エンコーダの要部である受光素子の配置を光学格子と共に示す図であり、扇形形状かつ放射状に並んだ受光素子の円周方向を横方向に展開した平面図である。光電式エンコーダの概略構成およびスリット円板の構成は実施の形態1と同様である。以下では、実施の形態1との相違点について主に説明する。
各相受光素子A11〜A14,A21〜A24,B11〜B14,B21〜B24,/A11〜/A14,/A21〜/A24,/B11〜/B14,/B21〜/B24は、1つの回転角度検出用トラック35(光学スリット2)に対してスケール3と受光部4の相対移動方向(位相軸)と直交する方向に2段(図10では、甲段と乙段)に分割して配置されている。
さらに、位相が同一相である受光素子の位相軸上の受光面積重心が、他の位相が同一相である受光素子の位相軸上の受光面積重心と一致している。より詳細には、A相と/A相、B相と/B相は差動後同一相と見なせるので、A相と/A相を共にα相、B相と/B相を共にβ相ということとすると、α相受光素子の位相軸上の受光面積重心が、β相受光素子の位相軸上の受光面積重心と一致している。すなわち、図10において、α相受光素子A11〜A14,A21〜A24,/A11〜/A14,/A21〜/A24の位相軸上の受光面積重心は破線101(以下、破線101を受光面積重心101ということもある。)である。一方、β相受光素子B11〜B14,B21〜B24,/B11〜/B14,/B21〜/B24の位相軸上の受光面積重心は、甲段では1点鎖線102(以下、1点鎖線102を受光面積重心102ということもある。)、乙段では1点鎖線103(以下、1点鎖線103を受光面積重心103ということもある。)となり、甲段と乙段とを合わせたβ相受光素子の位相軸上の受光面積重心は破線101である。このように、α相受光素子の位相軸上の受光面積重心101とβ相受光素子の位相軸上の受光面積重心101とは一致している。
さらに、位相が同一相である受光素子の位相軸上の配置角度範囲が、他の前記位相が同一相である前記受光素子の位相軸上の配置角度範囲と等しい。すなわち、図10において、α相受光素子A11〜A14,A21〜A24,/A11〜/A14,/A21〜/A24の配置角度範囲(Fα)は、A相と/A相を同一相と見なすと受光素子/A11の位相軸上の受光面積重心から受光素子A14の位相軸上の受光面積重心までの31P/2であるのに対して、β相受光素子B11〜B14,B21〜B24,/B11〜/B14,/B21〜/B24の位相軸上の配置角度範囲(Fβ)は、B相と/B相を同一相と見なすと受光素子B21の位相軸上の受光面積重心から受光素子/B24の位相軸上の受光面積重心までの31P/2であり、受光素子の配置角度範囲がα相(Fα)とβ相(Fβ)とで共に31P/2と等しい。
したがって、実施の形態1で説明したのと同様に、α相受光素子の受光面積重心とβ相受光素子の受光面積重心とが一致すると共に、α相受光素子の配置角度範囲とβ相受光素子の配置角度範囲とが等しいので、スケールと受光部、あるいは被検体とスケールが正しい位置関係からずれて設置された場合に生じる、各相信号間の位相誤差を低減でき、組立て誤差に起因した検出誤差の少ない、高精度検出が可能な光電式エンコーダを得ることができる。
さらに、本実施の形態では、2個以上の同相の受光素子が隣接するように配置した。したがって実施の形態1と同様に、電気的に接続される同相の受光素子を並べて群配置をとることができるので、配線が複雑にならず容易に行うことができ、より簡易で安価なエンコーダを得ることができる。
図10における受光素子5の配列は、以下(カ)〜(コ)の条件による。
(カ)甲段に受光素子A11〜A14、B11〜B14、/A11〜/A14、/B11〜/B14を、乙段に受光素子A21〜A24、B21〜B24、/A21〜/A24、/B21〜/B24を配置する。
(キ)甲、乙の各段は、A相と/A相、およびB相と/B相を差動後に同一相となるので同一相とみなして、それぞれの中心線に関して線対称になるように配置する。A相と/A相、およびB相と/B相をそれぞれα相およびβ相ということとすると、α相受光素子は甲段、乙段共に中心線(α相受光素子の受光面積重心)101に関して対称に、β相受光素子は、甲段は中心線(甲段のβ相受光素子の受光面積重心)102に、乙段は中心線(乙段のβ相受光素子の受光面積重心)103に関してそれぞれ対称となる。
(ク)甲段は中心線(α相受光素子の受光面積重心)101の図10に向かって左側にA相受光素子A11〜A14とB相受光素子B11〜B14を、右側に/A相受光素子/A11〜/A14と/B相受光素子/B11〜/B14をそれぞれ配置し、乙段は中心線(α相受光素子の受光面積重心)101の図1に向かって左側にA相受光素子A21〜A24と/B相受光素子/B21〜/B24を、右側に/A相受光素子/A21〜/A24とB相受光素子B21〜B24をそれぞれ配置する。
(ケ)甲段にはA相受光素子A11〜A14および/A相受光素子/A11〜/A14を2つずつの群に分け、B相受光素子B11〜B14および/B相受光素子/B11〜/B14を挟むようにして配置する。
(コ)上記(ケ)に対して、乙段はα相受光素子とβ相受光素子の配置を逆にし、B相受光素子B21〜B24および/B相受光素子/B21〜/B24を二つずつの群に分け、A相受光素子A21〜A24および/A相受光素子/A21〜/A24を挟むようにして配置する。
図10に示した受光素子の配置は、甲、乙の各段の中でα相とβ相の各受光素子の配置角度範囲を近い値にすることを目的とした受光素子配列であり、特にロータリーエンコーダに適用する際に、甲段と乙段の半径位置R1とR2の比が大きく異なる場合で、甲段と乙段でのスリット円板の組付け誤差に対する影響が大きく異なる可能性がある場合に有効な配置方法である。
なお、図10において、A相と/A相およびB相と/B相の配置を入れ替えても、α相受光素子の受光面積重心とβ相受光素子の受光面積重心とが一致すると共に、α相受光素子の配置角度範囲とβ相受光素子の配置角度範囲とが等しい配置とすることができる。
また、各相受光素子の個数は甲乙の各段4個ずつに限られるものではなく、甲乙の各段最低1個ずつあればよく、もちろん、4個以上あってもよい。各相受光素子はそれぞれ同数とし、その個数は光源からの光線の照射範囲、受光素子の大きさ等に応じて決定される。
なお、受光素子の配置は、図1と図10とを組み合わせたものであってもよい。すなわち、例えば甲段は図1の甲段の配置とし、乙段は図10の乙段の配置としてもよく、あるいは、甲段は図10の甲段の配置とし、乙段は図1の乙段の配置としてもよい。これらの場合にも上記各実施の形態と同様の効果が得られる。
次に、上記各実施の形態に共通する、α相受光素子とβ相受光素子の位相軸上の受光面積重心を一致させると共に配置角度範囲を等しくするための配置方法を一般化すると以下(サ)〜(ス)のようになる。
(サ)甲、乙の各段は、α相受光素子(A相受光素子と/A相受光素子)およびβ相受光素子(B相受光素子と/B相受光素子)をそれぞれの中心線に関して線対称になるように配置する。
(シ)甲段および乙段のうちの一方の段で中心線より最も遠い側(円周方向外側)にα相受光素子を配置した場合、甲段および乙段のうちの他方の段では中心線より最も遠い側(円周方向外側)にβ相受光素子を配置する。
(ス)甲、乙の各段は、(サ)の中心線によって2つずつ合計4つの領域に分割される。A相、/A相、B相、および/B相の4種類の受光素子は、それぞれ4つの領域内に全て異なる組み合わせで配置する。ただし、甲段と乙段のそれぞれに全ての相(A、/A、B、/B相)の受光素子を配置する。例えば甲段の左側領域にA相受光素子とB相受光素子を配置する場合、甲段の右側領域には/A相受光素子と/B相受光素子を配置し、乙段の左側領域にはA相受光素子と/B相受光素子、および/A相受光素子とB相受光素子のいずれか一方を配置し、乙段の右側領域には他方を配置する。
上記(サ)により、α相受光素子とβ相受光素子の位相軸上の受光面積重心を大まかに一致させる。
また、上記(シ)により、α相受光素子とB相受光素子の位相軸上の配置角度範囲を一致させる。
さらに、上記(ス)により、α相受光素子とβ相受光素子の位相軸上の受光面積重心を完全に一致させる。
以上、(サ)〜(ス)により、α相受光素子とβ相受光素子の位相軸上の受光面積重心を一致させると共に配置角度範囲を等しくすることができる。
また、上記各実施の形態において、α相受光素子およびβ相受光素子は以下の条件(i)〜(v)にしたがって配置されているということもできる。
(i)各受光素子の受光面積を等しくし、かつ、α相受光素子の配置角度範囲(Fα)およびβ相受光素子の配置角度範囲(Fβ)を、
「Fα=Fβ
となるように決定する。
(ii)甲および乙のいずれの段も、α相受光素子およびβ相受光素子のうちの一方(例えばα相受光素子)の配置角度範囲(Fα)の中心(Eα)に関して対称にα相受光素子を配置する。
(iii)前記α相受光素子およびβ相受光素子のうちの一方(例えばα相受光素子)の甲段および乙段における配置角度範囲(Fα甲)および(Fα乙)を、
「Fα甲=FαかつFα乙<Fα」または「Fα甲<FαかつFα乙=Fα
となるように決定する。
(iv)α相受光素子およびβ相受光素子のうちの他方(例えばβ相受光素子)の甲段および乙段における配置角度範囲(Fβ甲)および(Fβ乙)を、上記(iii)で、
「Fα甲=FαかつFα乙<Fα」であれば「Fβ甲<FβかつFβ乙=Fβ」、
「Fα甲<FαかつFα乙=Fα」であれば「Fβ甲=FβかつFβ乙<Fβ
となるように決定する。
これにより、α相受光素子とB相受光素子の位相軸上の配置角度範囲を等しくすることができる。
(v)前記α相受光素子およびβ相受光素子のうちの他方(例えばβ相受光素子)の甲段における配置角度範囲(Fβ甲)の中心(Eβ甲)と、乙段における配置角度範囲(Fβ乙)の中心(Eβ乙)とが、前記α相受光素子およびβ相受光素子のうちの一方(例えばα相受光素子)の配置角度範囲(Fα)の中心(Eα)に関して対称となるようにβ相受光素子を配置する。
これにより、α相受光素子とβ相受光素子の位相軸上の受光面積重心を一致させることができる。
α相受光素子およびβ相受光素子を上記条件(i)〜(v)にしたがって配置することにより、α相受光素子とβ相受光素子の位相軸上の受光面積の重心を一致させると共に配置角度範囲を等しくすることが可能となる。
なお、上記(ii)〜(v)において、α相受光素子およびβ相受光素子のうちの一方がα相受光素子、他方がβ相受光素子としたが、一方がβ相受光素子、他方がα相受光素子としてもよい。
なお、各相受光素子はそれぞれ同数とし、その個数は検出範囲、受光素子の大きさ等に応じて決定される。また、(i)の配置角度範囲は、nP’/2(nは自然数)となるように決定される。
実施の形態3.
上記各実施の形態では、90度ずつの位相差を有する4相の受光素子を用いた場合について説明したが、受光素子の相数はこれに限るものではない。例えば、120度ずつの位相差を有する3相の受光素子を用いた場合であっても、各相受光素子の位相軸上の受光面積の重心を一致させると共に配置角度範囲を等しくすることで、スケールと受光部あるいは被検体とスケールが正しい位置関係からずれて設置された場合に生じる、各相信号間の位相誤差を低減することができ、組立て誤差に起因した検出誤差を低減することができる。
ただし、異なる3相の受光素子の位相軸上の受光面積の重心を一致させると共に配置角度範囲を等しくするには、1つの光学格子に対して光学格子との相対移動方向(位相軸方向)と直交する方向に、最低でも3段に分割して配置する必要がある。また、例えば、45度ずつの位相差を有する8相の受光素子を用いた場合には、上記4相の場合と同様に、180度の位相差を有する受光素子を同一相とみなせるので、最低でも4段に分割して配置する必要がある。
このように、1つの光学格子に対して光学格子との相対移動方向(位相軸方向)と直交する方向に複数段に分割して配置することにより、各相受光素子を、位相軸上の受光面積の重心を一致させると共に配置角度範囲を等しくすることが可能となる。
実施の形態4.
図11は本発明の実施の形態4による光電式エンコーダの概略の全体構成を示す断面図である。
図11に示すように、光源1からの光線300を、凹面ミラー301を用いて略平行光束30に変換し、それをモータ軸302に取り付けられたスリット円板3の全周にわたって照射するように構成された光電式エンコーダにおいても、上記各実施の形態で説明したように、受光部4は、2相以上の位相の異なる受光信号を発信する受光素子5を光学格子2との相対移動方向に複数有し、かつ、位相が同一相である受光素子5の位相軸上の受光面積の重心が、他の位相が同一相である受光素子5の位相軸上の受光面積の重心と一致すると共に、位相が同一相である受光素子5の位相軸上の配置角度範囲が、他の位相が同一相である受光素子5の位相軸上の配置角度範囲と等しくなるように配置することにより、上記各実施の形態と同様の効果が得られる。
本実施の形態では、特にスリット円板3の全周に照射され、スリット円板3の全周に亘って配置された光学スリット5を介した透過光を受光素子5で受光するため、必然的に受光素子5の配置角度範囲が広くなることから、受光素子5の配置角度範囲を一致させる本発明は有効である。
実施の形態5.
図12は本発明の実施の形態5による光電式エンコーダの概略の全体構成を示す断面図である。
上記各実施の形態では、本発明を光電式ロータリーエンコーダに適用した場合について説明したが、本発明は、図12に示すような光電式リニアエンコーダにも適用することができる。
本実施の形態による光電式エンコーダは、光源1と、光源1からの光で照射することにより所定ピッチ(P)の周期的な光強度分布パターン(本実施の形態では正弦波パターン)を発生する光学格子(光学スリット)2を有するスケール(リニアスケール)310と、スケール310と相対移動可能に設けられ、光学格子を介した光源1からの光を検出する受光部4とを備えている。なお、図12では、光学スリット2が配置された変位検出用トラック311の領域、および受光素子5が配置された受光素子トラック41の領域に、それぞれ実線ハッチングを施して示している。また、図12では一般的な受光素子の配置を示しているが、実際には、上記各実施の形態で示したような配置となっている。
光源1から出た光は、レンズ等の手段(図示せず。)を用いて略平行光束30に変換され、リニアスケール310上の破線で示す領域31に照射される。このときのリニアスケール310上に設けられた光学スリット2を介した透過光を、受光部4に設けられた受光素子5で受光して光電変換する。
リニアスケール310はリニアモータ(図示せず。)に取り付けられており、一直線上に複数の光透過部および光非透過部が配置された光学スリット2からなる変位検出用トラック311を有する。
上記各実施の形態で示した光電式ロータリーエンコーダの場合と同様に、リニアスケール310上の光学スリット2はスケールの移動方向に対してピッチPで周期的に配置されている。
また、受光素子は、例えば、基準のA相に対して90度(=P’/4)の位相差を持つB相と、180度(=P’/2)の位相差を持つ/A相と、270度(=3P’/4)の位相差を持つ/B相の4相の信号を出力するように構成されており、受光素子の配置は、実施の形態1および2で説明した例えば図1および図10と同一である。なお、上記各実施の形態では各相の信号を用いて回転角度を求めたが、本実施の形態では各相の信号強度の変化からリニアスケールの変位(移動距離)を求める。
以下に図13を用いて詳細に説明するように、このように構成されたものにおいても、上記各実施の形態と同様に、光源の光量ムラに強いという効果のほかに、スケール310と受光部4、あるいは被検体とスケール310が正しい位置関係からずれて設置された場合に生じる、各相信号間の位相誤差を低減することができ、検出誤差の少ない、高精度位置検出を可能にする光電式リニアエンコーダを得ることができる。
受光部4をリニアスケール310に対して組付ける場合、スケール移動方向(矢印Sで示す方向であり、以下、スケール移動方向Sということもある。)に平行な方向、またはスケール移動方向Sおよび略平行光束30に対して垂直な方向にずれて取り付けられた場合には、位置検出に影響を及ぼさない。しかしながら、図13のように、受光部4上のある一点(例えば図13中での点320)を支点とした回転方向の組付け誤差(アジマス角)があった場合に、各受光素子の対応する光学スリットに対するずれの量は異なり、各々の位相や信号強度にばらつきが生じる。
これに対して、例えば図1や図10で示したように、各相受光素子の位相軸上の受光面積の重心を一致させると共に配置角度範囲を等しくするように受光素子を配置することで、実施の形態1で説明したのと同様に、スケールと受光部、あるいは被検体とスケールが正しい位置関係からずれて(アジマス角等が生じて)設置された場合に生ずる、各位相のばらつきを構造的にキャンセルすることができ、組立て誤差に起因した位置検出誤差を低減することができる。もちろん、光源の光量ムラに起因した位置検出誤差も低減することができる。
また、リニアスケール310に照射される略平行光30が完全な平行光ではなくある放射角を持つことが不可避である。よってリニアスケール310の動的変動として、偏揺(yawing)、面振れ(rolling)、縦揺れ(pitching)などがあった場合に、4種類(A相、B相、/A相、/B相)の各信号で位相ずれや信号強度(振幅)のばらつきが生じ、高精度位置検出が困難となる。
これに対して、本実施の形態によれば、例えば図1や図10で示したように、各相受光素子の位相軸上の受光面積の重心を一致させると共に配置角度範囲を等しくするように受光素子を配置するので、構造的にこれらの動的変動をキャンセルし、高精度位置検出が可能となる光電式エンコーダを得ることができる。例えば偏揺に伴うスケールと受光部のズレは実施の形態1で説明したのと同様に、各位相のばらつきを構造的にキャンセルすることができる。また、面振れ・縦揺れに伴うスケールと受光部間の距離変動による各受光素子に照射される光量のばらつきを構造的にキャンセルすることができる。
なお、光電式リニアエンコーダにおいても、受光素子として、実施の形態1および2で示した90度ずつの位相差を有する4相の受光素子を用いた場合に限らず、例えば、120度ずつの位相差を有する3相の受光素子を用いた場合であっても、各相受光素子の位相軸上の受光面積の重心を一致させると共に配置角度範囲を等しくすることで、スケールと受光部あるいは被検体とスケールが正しい位置関係からずれて設置された場合に生じる、各相信号間の位相誤差を低減することができ、組立て誤差に起因した検出誤差を低減することができるのは、実施の形態3と同様である。
なお、上記各実施の形態では、光学格子が光透過部と光非透過部とからなる場合について説明したが、これに限るものではなく、例えば光反射部と光非反射部とからなってもよい。
本発明の実施の形態1に係り、受光素子の配置を光学格子と共に示す平面図である。 本発明の実施の形態1による光電式エンコーダの概略の全体構成を示す斜視図である。 図2のスリット円板の構成を示し、(A)は全体の平面図、(B)は(A)の一部を拡大して示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係り、一般的な光電式ロータリーエンコーダにおける受光部の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態1による光電式ロータリーエンコーダにおける受光部の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係り、図4で示したように各相受光素子が1列に並んだ一般的な光電式ロータリーエンコーダにおいて、スリット円板と受光部の間に取り付け誤差があった場合の角度検出誤差に与える影響を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係り、図4で示したように各相受光素子が1列に並んだ一般的な光電式ロータリーエンコーダにおいて、スリット円板と受光部の間に取り付け誤差があった場合の角度検出誤差に与える影響を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係り、図4で示したように各相受光素子が1列に並んだ一般的な光電式ロータリーエンコーダにおいて、スリット円板と受光部の間に取り付け誤差があった場合の角度検出誤差に与える影響を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係り、特許文献1の第1図に示された各相受光素子の受光面積重心を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係り、受光素子の配置を光学格子と共に示す平面図である。 本発明の実施の形態4による光電式エンコーダの概略の全体構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態5による光電式リニアエンコーダの概略の全体構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態5に係り、リニアスケールと受光部の間に取り付け誤差があった場合の角度検出誤差に与える影響を説明するための平面図である。
符号の説明
1 光源、2 光学スリット(光学格子)、2a 光透過部、2b 光非透過部、3 スリット円板(スケール)、4 受光部、5 受光素子、35 回転角度検出用トラック、41 受光素子トラック、101 α相受光面積重心、102 β相受光面積重心(甲段)、103 β相受光面積重心(乙段)、301 凹面ミラー、 302 モータ軸、310 リニアスケール(スケール)、311 変位検出用トラック。

Claims (2)

  1. 光源からの光で照射することにより所定ピッチ(P)の周期的な光強度分布パターンを発生する光学格子を有するスケールと、
    前記スケールと相対移動可能に設けられ、前記光学格子を介した光源からの光を検出する受光部とを備える光電式エンコーダにおいて、
    前記受光部は、A相受光素子、前記A相受光素子から90度位相が遅れてなるB相受光素子、前記A相受光素子から180度位相が遅れてなる/A相受光素子および前記B相受光素子から180度位相が遅れてなる/B相受光素子が、前記相対移動方向と直交する方向に1つの前記光学格子に対して複数段に分割して配置され、かつ、前記A相受光素子および前記/A相受光素子を合わせてα相受光素子とし、前記B相受光素子および前記/B相受光素子を合わせてβ相受光素子としたとき、前記α相受光素子の位相軸上の受光面積の重心が、前記β相受光素子の位相軸上の受光面積の重心と一致すると共に、前記α相受光素子の位相軸上の配置角度範囲が、前記β相受光素子の位相軸上の配置角度範囲と等しいことを特徴とする光電式エンコーダ。
  2. 受光部は、前記受光素子が1つの前記光学格子に対して前記相対移動方向と直交する方向に2段に分割して配置され、前記2段のうちの一方を甲段、他方を乙段として、α相受光素子およびβ相受光素子は以下の条件(i)〜(v)にしたがって配置されていることを特徴とする請求項に記載の光電式エンコーダ。
    (i)各受光素子の受光面積を等しくし、かつ、α相受光素子の配置角度範囲(Fα)およびβ相受光素子の配置角度範囲(Fβ)を、
    「Fα=Fβ
    となるように決定する。
    (ii)甲および乙のいずれの段も、α相受光素子およびβ相受光素子のうちの一方、例えばα相受光素子の配置角度範囲(Fα)の中心(Eα)に関して対称に前記一方、例えばα相受光素子を配置する。
    (iii)前記一方、例えばα相受光素子の甲段および乙段における配置角度範囲(Fα甲)および(Fα乙)を、
    「Fα甲=FαかつFα乙<Fα」または「Fα甲<FαかつFα乙=Fα
    となるように決定する。
    (iv)α相受光素子およびβ相受光素子のうちの他方、例えばβ相受光素子の甲段および乙段における配置角度範囲(Fβ甲)および(Fβ乙)を、上記(iii)で、
    「Fα甲=FαかつFα乙<Fα」であれば「Fβ甲<FβかつFβ乙=Fβ」、
    「Fα甲<FαかつFα乙=Fα」であれば「Fβ甲=FβかつFβ乙<Fβ
    となるように決定する。
    (v)前記他方、例えばβ相受光素子の甲段における配置角度範囲(Fβ甲)の中心(Eβ甲)と、乙段における配置角度範囲(Fβ乙)の中心(Eβ乙)とが、前記一方、例えばα相受光素子の配置角度範囲(Fα)の中心(Eα)に関して対称となるように前記他方、例えばβ相受光素子を配置する。
JP2004368079A 2004-12-20 2004-12-20 光電式エンコーダ Active JP4380526B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004368079A JP4380526B2 (ja) 2004-12-20 2004-12-20 光電式エンコーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004368079A JP4380526B2 (ja) 2004-12-20 2004-12-20 光電式エンコーダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006177672A JP2006177672A (ja) 2006-07-06
JP4380526B2 true JP4380526B2 (ja) 2009-12-09

Family

ID=36731930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004368079A Active JP4380526B2 (ja) 2004-12-20 2004-12-20 光電式エンコーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4380526B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006177672A (ja) 2006-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4918593B2 (ja) 共用レチクル基板を有する複数のサブエンコーダを利用する光学式回転エンコーダ
KR100818018B1 (ko) 광학식 로터리 인코더
US4621256A (en) Apparatus for measuring rate of angular displacement
JP5538870B2 (ja) ロータリーエンコーダ
US8445835B2 (en) Encoder, servo unit and encoder manufacturing method
JP5479236B2 (ja) ロータリーエンコーダ
WO2011013773A1 (ja) 光学式変位検出装置
JP2006071634A (ja) 回転角を正確に測定する方法及び装置
US4654636A (en) Displacement measuring apparatus
JP2012068124A (ja) ロータリーエンコーダ
KR20030094301A (ko) 변위 및 토크센서
CN112212809A (zh) 光学位置测量装置
JP4367363B2 (ja) 光学式ロータリーエンコーダ
US4883955A (en) Optical encoder with converging means
JP4380526B2 (ja) 光電式エンコーダ
JP2007064818A (ja) 光学式エンコーダ
JP4900140B2 (ja) 光学式エンコーダ
JP4298526B2 (ja) 光電式エンコーダ
US20040183701A1 (en) Projection-type rotary encoder
JP7502887B2 (ja) 光学式位置測定装置
CN110967047B (zh) 提供位移信号的耐污染和耐缺陷旋转光学编码器构造
JPH11108698A (ja) 光学式位置検出装置の検出器
JPH0734331Y2 (ja) ロータリーエンコーダ
JP2749987B2 (ja) ロータリーエンコーダー
JP2006058116A (ja) 光学式ロータリエンコーダ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090616

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090901

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4380526

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250