JP4298060B2

JP4298060B2 - 煙草用ヒンジ蓋付きボックスおよびこれを製造するためのブランク

Info

Publication number: JP4298060B2
Application number: JP15214099A
Authority: JP
Inventors: ハインツ・フォッケ; ヘンリー・ブーゼ
Original assignee: Focke and Co GmbH and Co KG
Current assignee: Focke and Co GmbH and Co KG
Priority date: 1998-05-29
Filing date: 1999-05-31
Publication date: 2009-07-15
Anticipated expiration: 2019-05-31
Also published as: DE59910486D1; JPH11348975A; EP0960832B1; CN1123505C; CN1243087A; DE19824281A1; US6119852A; EP0960832A1

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、(薄い)カードボードから作られる立体のパック、特に、ボックス部と蓋とからなる煙草用ヒンジ蓋付きボックスに関し、ボックス部は、一続きのブランクから形成され、ボックス前部壁とボックス後部壁と、２つの直立するボックス側部壁と底部壁を備える。この発明はまた、ヒンジ蓋付きボックスを製造するためのブランクにも関連する。
【０００２】
【従来の技術】
ヒンジ蓋付きボックスまたはヒンジ蓋付きパックは、煙草用に世界中で普通に使用される。消費者側から見れば、このパックまたはヒンジ蓋付きボックスを別の物品、正確に言えば、特に喫煙に使用するライターのような物品と結合したいという願望が存在する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、特にライターのような別体の物品を、このタイプのパックの従来製法を困難にすることなく、パックと機能的に結合することができる冒頭に述べたタイプの立体のパックまたはヒンジ蓋付きボックスを形成することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この発明のパックまたはヒンジ蓋付きボックスは、別体の物品、特にライターの固定手段が、ボックス側部壁の少なくとも１つの区域に設けられ、前記固定手段は、別体の物品を囲みブランクの一部であるスリーブを備える点に特徴を有する。
【０００５】
この発明によって、ヒンジ蓋付きボックスに設けられる、少なくとも一部がパックのブランクからなる固定手段は、普通は楕円状のライターの断面形状に合致する。ヒンジ蓋付きボックスを製造する間、固定手段またはスリーブは、折り畳まれた位置でボックス側部壁と向き合って配置される。煙草パックが最初に開かれるとき固定手段は開いた位置に折り曲げることができ、ライターがその中に導入される。
【０００６】
特に有利な具体例は、固定手段用の部材が、ヒンジ蓋付きボックス用のブランクが、残滓を生じない態様で、材料ウエブまたはサイズ通りに切断された（cut-to-size）他の材料片から切断されるように設計、配置されるものである。この場合は、スリーブの複数のフラップまたはこれらのフラップの少なくとも１つが、隣接ブランクの(内側の）側部タブの区域から部分的に製造される。
【０００７】
この発明の別の特徴は、別体の物品のための底部支持体、特に、底部壁の面における支持フラップを提供する。この支持フラップは、同様に、ヒンジ蓋付きボックス用のブランクの一部すなわち底部のコーナータブの一部である。
【０００８】
この発明のヒンジ蓋付きボックスの別の細部は、１つの模範具体例を参照しつつ以下に一層詳細に説明する。
【０００９】
【発明の実施の形態】
図は、好ましい応用域として煙草用のヒンジ蓋付きボックスを描く。このタイプのパックの古典的な構造は、薄いカードボード製の単一片のブランク１０を備える。このブランク１０は、(底部の)ボックス部１１と蓋１２を形成する。ボックス部１１と蓋１２は互いに接続される。正確に言えば、ボックスの後部壁１４を蓋の後部壁１５に接続するピボット線１３に沿って接続される。
【００１０】
更には、このボックス部１１は、ボックスの後部壁１４と向き合うボックスの前部壁１６と、互いに向き合う直立した比較的幅が狭いボックスの両側部壁１７、１８および底部壁１９を備える。
【００１１】
このタイプのパックには従来そうであったように、ボックスの両側部壁１７、１８が、２つの互いに重なる側部タブ、すなわち、重なったとき内側にくるボックス側部タブ２０、２１と外側になるボックス側部タブ２２、２３から形成される。内側のボックス側部タブ２０、２１は互いに向き合う側でボックスの後部壁１４に接続され、他方の側部タブ２２、２３は互いに向き合う側でボックスの前部壁１６に接続される。
【００１２】
１つの別の特徴が、コーナータブすなわち底部のコーナータブ２４、２５によって形成される。これらは、関連する内側のボックス側部タブ２０、２１に接続され、Ｌ字状の打ち抜き線２６によって底部壁１９と隣接する外側のボックス側部タブ２２、２３から分離される。
【００１３】
蓋１２はボックス部１１と同様に、正確に言えば従来の態様で設計される。ヒンジ蓋付きボックスは、また、別体のブランクからなる(図示しない)カラーを備えるのが普通である。
【００１４】
現在のパックまたはヒンジ蓋付きボックスは、別体の物品を追加または固定するために設計される。今の場合、この別体の物品はライター２７である。図１に示す模範具体例の場合は、楕円形断面の(使い捨て)ライター２７が取り外し可能な態様でパックまたはヒンジ蓋付きボックスに接続される。
【００１５】
この目的で、ボックス部１１の大体中間の位置で、ボックス側部壁１８の面に固定手段が設けられる。前記固定手段は、スリーブ２８、すなわち、１つの材料ストリップを備え、この材料ストリップが多少とも形状合致形態でライター２７の中央部を囲む。この固定手段は、底部支持体を有し、この支持体は今の場合は、底部壁１９の面における支持フラップ２９として設計される。
【００１６】
スリーブ２８は、ヒンジ蓋付きボックス用のブランク１０の一部、すなわち、前記ブランク１０に一体に接続される。スリーブ２８は、２つのフラップ３０、３１を有し、これらは端部区域を介して互いに重なり合い、結果として生じる重なり部３２の区域において、例えば接着によって接続される。
【００１７】
固定手段を備えるヒンジ蓋付きボックスを製造するためのブランクは、多様に設計される。図４によれば、スリーブ２８を形成するためのフラップ３０、３１は、互いに一致するように設計され、それぞれが２つの平行な折り曲げ線３３、３４を有する。これらは、スリーブ２８の側部に延出する。スリーブ２８が使用位置(図１)にあるときは、折り曲げ線３３、３４は、スリーブをこの区域において多角形状に曲折することによってライター２７の断面形状に合致することを可能にする。最初の位置、すなわち、パックが初めて開かれる前、または、ライター或いは他の別な物品がパックに配置されていない場合には、固定手段またはスリーブ２８はボックスの側部壁１８(図２および図３)と向き合ってこれに密接するように折り畳まれる。この場合、折り曲げ線３３、３４によって区画される材料ストリップは、Ｍ字状の形態で内側に折り畳まれる。外側の横断方向壁３５は、ボックスの側部壁１８の幅とほぼ一致するので、スリーブ２８は突出することなくこれに密接する。
【００１８】
スリーブ２８とそのフラップ３０、３１は内側および外側のボックス側部タブ２０、２２の一部である。フラップ３０、３１は、横断方向に走行する打ち抜き線３６、３７によってボックスの側部タブ２０、２２の区域の残部から分離される。フラップ３０、３１は、それぞれ、突出部３８、３９によってボックスの側部タブ２０、２２を越えて、すなわちブランク１０の輪郭を越えて突出する。打ち抜き線３６、３７は折り曲げ線４０、４１まで延出して前側および後側において直立するパック縁部を規定する。折り曲げ線４０、４１もまた、フラップ３０、３１をピボットさせることができる。ボックスの側部壁１８には、フラップ３０、３１の真下に凹部が生じる。パックの内容物すなわち煙草ブロック、換言すれば、内部ブランクによって包まれた煙草のグループが、この場合は露出して見える。
【００１９】
支持フラップ２９は同様に、ブランク１０、正確には、ボックスの側部壁１８の側にある底部コーナータブの２４の一部である。多少ともＵ字状または類似の形状に設計された打ち抜きカード４２は、底部壁１９の一部または連続部としての支持フラップ２９を規定する。底部コーナータブ２４に関連する面の区域は、対応して減少する。一方、パックが完成すると、底部コーナータブ２４、２５は、底部壁１９に向かって内側に折り曲げられ、支持フラップ２９は底部壁１９の連続部として外側に延出する。この支持フラップ２９は外側において、折り曲げ線４３(図２、図３)を介してボックスの側部壁１８と向き合って折り曲げることができる。
【００２０】
この位置(図３)において、ヒンジ蓋付きボックスは普通そうであるように、フィルム材料製の外側包装材によって閉鎖される。前記包装材は、固定手段すなわちスリーブ２８を固定するとともに、支持フラップ２９をボックスの側部壁１８と密着させる。開函用引き裂きストリップ４７を操作して、外側包装材４６が一旦取り除かれると、露出した固定手段すなわちスリーブ２８と支持フラップ２９は、機能位置(図１)に折り曲げられる。
【００２１】
このように設計されるブランク１０は、材料ウエブ(図６)内に配置されるか、または、残滓を出さない態様でサイズ通りの切断片に形成される。フラップ４８によって形成される突出部３８は、隣接ブランク１０の凹部４９と合致する。ブランクが切断されると、Ｕ字状打ち抜き部５０が予めフラップ４８の区域に形成される。そのような打ち抜き部は、凹部４９を形成するとともにフラップ４８を隣接するブランク１０から分離する。したがって、ブランク１０は、横断方向に延出する切断線５３によって隣接ブランク１０から分離される。切断線５３は、Ｕ字状打ち抜き部によってフラップ４８が同時に生じるように形成されることが好ましい。更には、底部コーナータブ２４の区域における、支持フラップ２９がそうであるように、横断方向の打ち抜き切断線によって、フラップ５１が同時に模範的に発生する。打ち抜き切断線５３は同時に、ブランク１０の自由な境界を規定する。
【００２２】
この模範具体例の場合は、スリーブ２８の一部として、第２フラップ５１がブランク１０の横断方向の寸法がやや小さく、すなわち、ブランク１０または(外側の)ボックス側部タブ２２と接するように設計される。前記フラップ５１の自由な境界は、したがって、横断方向切断線５３と打ち抜き線３６、３７によって作り出される。反対側の(外側の)ボックス側部壁２３はそのまま残り、ヒンジ蓋付きボックスが完成すると、内側のボックス側部タブ２１の凹部４９と重なる。
【００２３】
スリーブ２８を形成するために、折り曲げ線３４によって区画される外側の境界ストリップ５２は、内側になるようにフラップ４８に、すなわち、前記フラップの横断方向壁３５に接続される。したがって、前記横断方向壁３５は、もっぱら(長い)フラップ４８またはその突出部３８によって形成される。
【００２４】
説明したタイプの固定手段をパックの両側に設けることも可能である。固定手段またはその個々のパーツを、他の物品、例えば、煙草ホルダー、リップスティック等が同様な態様でパックに備わるように設計することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】ライターを伴うパック、すなわち、ヒンジ蓋付きボックスの斜視図。
【図２】ライターが導入される前のライター用の固定手段を備える図１のヒンジ蓋付きボックス。
【図３】ボックスが初めて開かれる以前の外側包装材を備える図１、図２のヒンジ蓋付きボックス。
【図４】図１、図２のヒンジ蓋付きボックス用のブランク。
【図５】ヒンジ蓋付きボックス用のブランクの別の具体例。
【図６】連続材料ウエブの一部としての図５の一連のブランク。
【符号の説明】
１０…ブランク，１１…ボックス部，１２…蓋，１４…ボックス後部壁，１６…ボックス前部壁，１７，１８…ボックス側部壁，１９…底部壁，２０,２２…ボックス側部タブ，２４…底部コーナータブ，２７…ライター，２８…スリーブ，２９…支持フラップ，３０，３１，４８，５１…フラップ，３６，３７…打ち抜き線，３２…重なり部，３８…突出部，４９…凹部。

Claims

下記の(a)(b)(c)(d)(e)に特徴を有し、ボックス部(１１)と、蓋(１２)からなり、
単一片のブランク(１０)からなるボックス部(１１)は、ボックス前部壁(１６)と、ボックス後部壁(１４)と、２つの直立したボックス側部壁(１７，１８)と、底部壁(１９)とを備える、煙草用ヒンジ蓋付きボックスである薄いカードボード製の立体パック。
(a)別体の物品であるライター(２７)の固定手段が、ボックス側部壁(１７，１８)の少なくとも１つの区域に設けられる、
(b)前記固定手段は、別体の物品を囲むスリーブ(２８)である、
(c)スリーブ(２８)はブランク(１０)の一部である、
(d)スリーブ(２８)は、２つのフラップ(３０，３１；４８，５１)を備え、前記フラップは、ブランク(１０)と接続されるとともに、重なり部(３２)において互いに対して接続される、
(e)各フラップ(３０，３１；４８，５１)は、ボックス側部壁(１８)を形成する２つのボックスの側部タブ(２０，２２)の一方の一部である、
フラップ(３０，３１；４８，５１)は、互いに関連するボックスの側部タブ(２０，２２)のストリップ状区域として、横断方向打ち抜き線(３６，３７)によって形成される点、および、少なくとも一方のフラップ(３０，４８)が、ボックス側部タブ(２０，２２)を越えて突出し、フラップ(３０，３１；４８，５１)を互いに接続することを意図する突出部(３８，３９)を備える点に特徴を有する請求項１記載のパック。
スリーブ(２８)は、長さの異なるフラップ(４８，５１)を有し、短い方のフラップ(５１)が、外側のボックス側部タブ(２２)の区域に形成されて、側部タブ(２２)と接して終わる点に特徴を有する請求項１記載のパック。
内側のボックス側部タブ(２０)の区域に設けられる長い方のフラップ(４８)には、反対側の内側のボックス側部壁(２１)の区域における高さと同じ高さに凹部(４９)が設けられ、前記凹部(４９)は、サイズとフラップ(４８)の突出部(３８)に対するに位置に関して一致する点に特徴を有する請求項３記載のパック。
別体の物品であるライター(２７)はその底部が、ボックス部(１１)の底部壁(１９)と同じ高さにある支持部材、すなわち、底部壁(１９)の連続部分として形成され、底部コーナータブ(２４)の一部でもある支持フラップ(２９)に接しており、底部コーナータブ(２４)は、別途内側のボックス側部タブ(２０)に接続され、前記の一部は底部壁(１９)に接続される点に特徴を有する請求項１記載のパック。
細長い単一片のブランク(１０)は、中間に間隙部を備えることなく、直接並んで配置され、
フラップ(５１)は、外側のボックス側部タブ(２２)の境界線と接し、
前記の境界線は、切断によって形成され、
長い方のフラップ(４８)は隣接ブランク(１０)の内側のボックス側部タブ(２１)の凹部(４９)に合致する点に特徴を有する請求項１〜５のいずれか１項記載のパックを製造するためのブランク。